Slackが一時ダウンするも復帰

アップデート:Slackは公式にサービスが復帰したと発表した。

同僚と連絡がとれない?あなたは一人ではない。おそらくそれは、Slackがダウンしているからだろう(米東部時間7月29日11時)。ステータスページによると、一部のワークスペースでメッセージの送受信に問題が発生している。

今回のサービス停止は人気のビジネスチャットツールに近日起きている問題に続くもので、6月後半には大きな問題が発生した。興味深いことに、Slackはインフラを大規模改善したばかりだ。この更新は表面的なサービスの変更は含まれていなかったが、jQueryや他の古い技術の代わりに新しいスタックが採用されている。

Slackの障害が終わった時点で、この記事を更新する予定だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

ギャバード米大統領候補が広告アカウント停止でGoogleを提訴

トゥルシー・ギャバード氏の選挙運動組織であるTulsi Now(トゥルシー・ナウ)は、Google(グーグル)が彼女の言論の自由を妨害したとして今週提訴した。2020年大統領選挙の民主党候補は、第1回候補者ディベートのあと、合計6時間にわたって選挙運動アカウントを停止されたことについてオンラインの巨人を非難した。

「私のキャンペーンに対するGoogleの差別的行動は、インターネット検索における彼らの完全な支配がいかに危険であり、公共の議論に対する巨大IT企業の影響が大きくなることがアメリカの基本理念を揺るがすものであることを如実に表すものだ」とギャバード氏がTechCrunch宛ての声明で語った。「これは言論の自由、公正な選挙、ひいてはわれわれの民主主義に対する脅威であり、私は米国のすべての国民を代表して戦うつもりだ」。

Googleによると、ギャバード議員のアカウントは「支出の急激な変化」によって自動不正防止システムが作動した結果「異常な活動」であると認定された。同議員の選挙運動は6月27~28日にかけて夜間に約6時間停止した。比較的短い時間だったが、民主党の大票田で重要な2つのディベートが行われた直後の非常に貴重な時間帯だった。

ギャバード陣営は出馬表明後、巨額の費用を検索につぎ込んできた。「今日に至るまでGoogleは、何百万人もの人たちが聞きたがっていたギャバード氏の政治発言が妨害された理由について、信用できる答えはもちろん、単純な説明すら提供していない」と同陣営は訴状に書いた。

民間企業であるGoogleは、憲法が定める言論の自由に違反する立場にない。しかしギャバード氏は、最近類似の問題についてIT企業を非難している多くの政治家と同様の行動をとった。ただし、これまでの訴えはそのほとんどが共和党陣営によるものであり、TwitterやFacebookの民主党寄りを指摘したものだった。

その後ギャバード陣営は、資金集めの強化に方針転換している。「米国の基本理念である言論の自由と公正な選挙のために戦うギャバード氏にどうかご支援を」と同陣営は訴える。「大企業は自身の行動に責任を持つべきであり、そのためにホワイトハウスはギャバード氏を必要としている」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

堀江貴文氏創業の宇宙開発スタートアップ・インターステラテクノロジズが12.2億円を調達

ロケットの開発や製造、打ち上げまでを手がけるインターステラテクノロジズは7月29日、総額12.2億円の資金調達を発表した。今回調達した資金は人工衛星軌道投入用ロケット「ZERO」の開発に必要な設備投資、人材採用、材料費などに活用する。同社は堀江貴文氏が創業者で、稲川貴大氏が社長を務める2003年5月設立の企業。

また、日本創生投資代表取締役の三戸政和氏を取締役に迎えて、今後はシリーズC以降での資金調達を進めていく。さらに海外展開を見据え、トレードシフトジャパン代表取締役の大久保紀章氏も取締役に就任する予定とのこと。シリーズBラウンドおける第三者割増資で引き受け先は以下のとおり。

  • 帯広信用金庫
  • 北洋銀行
  • ほっかいどう地方創生投資事業有限責任組合
  • 笠原健治氏(ミクシィ取締役会長)
  • 内藤裕紀氏(ドリコム代表取締役)
  • 田中修治氏(OWNDAYS代表取締役)
  • 古川健介氏(アル代表取締役)
  • 三戸政和氏(日本創生投資代表取締役)
  • 山本博士氏(スマレジ代表取締役)

同社は2016年にプロサッカー選手の本田圭佑氏、East VenturesなどからシリーズAラウンドで2億円を調達し、観測ロケット「MOMO」の開発を推進。5月4日に「MOMO3号機」の打ち上げが成功したことにより、同社としては観測ロケットとしては商業打上げのベースに乗ったことを確信、ZEROの開発を本格化できるフェーズに入ったと考えている。

なお、7月27日に打ち上げられた観測ロケット「ペイターズドリームMOMO 4号機」については残念ながら失敗となった。

打ち上げ約64.3秒後に機体に搭載したコンピュータが異常を検知したことでエンジンを自動で緊急停止させ、 警戒区域内の海面へ安全に落下したとのこと。打ち上げ結果は以下のとおり(暫定値のため今後の解析により変動する可能性あり)。

  • 打上時刻:7月27日16時20分00秒
  • 飛行時間:172 秒(2分52秒)
  • 最大高度:13.3km
  • 最大高度時刻:打上げから96 秒(1分36秒)後
  • 落下位置:射点より東南東9kmの海上

機上カメラからの静止画

  1. 20190728-165510

    提供:インターステラテクノロジズ
  2. 20190728-165359

    提供:インターステラテクノロジズ
  3. 20190728-165239

    提供:インターステラテクノロジズ
  4. 20190728-165350

    提供:インターステラテクノロジズ
  5. 20190728-165501

    提供:インターステラテクノロジズ
  6. 20190728-165451

    提供:インターステラテクノロジズ
  7. 20190728-165519

    提供:インターステラテクノロジズ
  8. 20190728-165529

    提供:インターステラテクノロジズ
  9. 20190728-165410

    提供:インターステラテクノロジズ
  10. 20190728-165336

    提供:インターステラテクノロジズ
  11. 20190728-165440

    提供:インターステラテクノロジズ
  12. 20190728-165309

    提供:インターステラテクノロジズ

海外企業の日本進出を強力サポートする、Makuake Global Plan始動

クラウドファンディングサイトとしておなじみのMakuakeは7月29日、Makuake Global Planの提供を開始した。具体的には、日本進出を考えている海外企業に、技適(技術基準適合証明、技術基準適合認定)取得のサポートや日本語でのカスタマーサポート体制の構築などを支援する。

Makuake Global Planは、主に同社の海外専門チームが対応する。同社には現在、台湾、香港、中国、韓国などのアジアや米国を中心に、現地企業と現地言語で直接やり取りできるキュレーターが在籍している。日本特有の商習慣や文化、価値観などを現地言語で共有することで、言語や文化と言った障壁を低くするのが狙いだ。

具体的には、日本市場および日本のユーザーに合わせた進め方や訴求方法、コミュニケーションの取り方などを共有し、必要に応じて翻訳者や制作会社を紹介。もちろん、希望する海外事業者については代理店との契約も仲介する。国内のMakuake製品と同様に、広報やマーケティングの担当者も付けてPR活動などをサポートしていくという。

Makuake初の海外企業プロジェクトは、2016年11月に開始したスマートフォンに装着可能な360度カメラ「Pi SOLO」。この製品は、台湾パソコン受託生産大手であるQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ)によるプロジェクトだ。同社初の自社ブランド製品となることもあり、日本市場に参入するためまずはクラウドファンディングを活用した。Makuakeが前述のようなサポートを実施した結果、日本での一般販売も実現したという。
Makuakeではこの成功をきっかけに海外専門チームの拡充を図り、台湾Minfort(ミンフォート)の木製スピーカー「MIN7」や、同じく台湾XROUND(エックスラウンド)の小型サラウンドプロセッサー「XPUMP」、韓国welle(ウェレ)の360度スピーカー内蔵サイドテーブル「Mellow」、香港Vinpok(ヴィンポック)のワイヤレスメカニカルキーボード「Taptek」、米国MOFT(モフト)の薄型ノート PCスタンド「MOFT」などを手がけた。

Makuakeで代表取締役を務める中山亮太郎氏よると「Makuakeでは、韓国や台湾、中国・深センなどで定期的にセミナーや商談会を開催し、現地企業と関係を深めてきた」とのこと。その結果、韓国のクラウドファンディングサービス「Wadiz」、台湾を拠点とするECプラットフォーム「citiesocial」や「uDesign」との業務提携を締結。「今回Makuake Global Planを公にしたことにより、海外企業が日本に進出する際のサポートをより積極的に進めていきたい」と中山氏。これらの提携により、逆に日本企業が海外へ進出する際に、Makuakeを窓口として提携先の海外パートナーへ紹介するといった支援も進めていくそうだ。

最近のMakuakeは、資金調達のためのクラウドファンディングサイトというよりも、海外企業のテストマーケティングの場となっていることについて中山氏は「どういった目的にせよ商流を円滑にすることを目指しており、Makuakeが海外企業が日本に参入する際の足がかりになるように支援したい」と語る。

有力な海外企業についてはすでに日本の代理店が付いているのでは?という問いに中山氏は「直輸入で入ってきている製品はありますが、日本のユーザーが知らない企業やプロダクトはまだまだある」とのこと。前述のように、言語や商習慣の壁によってそもそも日本にアプローチできない企業のほうが多いそうで、そういった企業を現地言語を話せるMakuakeのキュレーターがピックアップしていくそうだ。

ちなみに海外企業からの問い合わせについてはハードウェア関連が多いとのこと。「中国や韓国の企業は米国進出よりも、世界第3位の市場である日本への進出を真っ先に考えているところもある」と中山氏。アジアに中国を中心にはさまざまなガジェットを開発・販売している企業があるが、個人で掘り出し物を見つけるのはなかなか難しい。Makuake Global Planが言語と商習慣の壁を取り除くことで、さまざまな企業のアイデア満載のプロダクトが国内で手に手軽に入る未来に期待しよう。

SonosとIkeaが共同開発したスピーカーは音とデザインを融合

Sonos(ソノス)とIkea(イケア)のSymfonisk(シンフォニスク)コラボが今年初めに発表された時、多くの人が驚いた。しかしこのコラボはなくはないものだ。Ikeaのミッションは、実用的で、かつ多くの人が手にしやすい価格の高品質なデザインコンセプトを提供することにある。家具ではなくサウンドではあるが、これこそが今回Sonosとのコラボで行なったことだ。新しく発売される99ドル(約1万800円)のSymfonisk Wi-Fi本棚スピーカーと、179ドル(約1万9400円)のSymfoniskテーブルランプWi-Fiスピーカーはどちらも素晴らしいパフォーマンスだ。Sonosブランドに期待される音質で、そしてIkeaにより毎日使えるよう実用的デザインとなっている。

Symfonisk本棚スピーカー

ここでいう本棚スピーカーという記述は、言葉以上のものを意味する。Ikeaはこのスピーカーを本棚にある実際の本のコレクションとマッチするよう、そして壁に取り付けるマウントと物を載せる(最大6.6ポンド)ときに表面を保護するためのゴム製マットを含むアドオンのアクセサリーキットを使ってスピーカーを棚そのものとして使えるようデザインしている。このスピーカーはまた、Ikeaの便利なキッチン据付のためのキッチンレール製品に取り付けることもできる。そして縦置き、横置きどちらにもできるようにボトムと両側面はゴム製パッドで覆われている。また、縦・横どちらでも使えるようケーブルの差し込みは2カ所ある。そしてイーサネットが1つあり、ネットワークにつなげるためのケーブルが付いてくる。

99ドルというのはPlay:1より50ドルも安く、Sonosシステムを最もリーズナブルに利用する新しい手段となる。どこにでも設置できるという実用性は置いておいて(面積は約30×15cmで、多くの人のベッドサイドテーブルに置ける大きさだ)、Sonosの製品は高価すぎると感じている人にとってSonosを初めて使うにはパーフェクトなものだろう。そしてこのスピーカーはSonosサラウンドサウンドホームシアターのコンフィギュレーションのリアスピーカーとしてぴったりだ。私はSymfonisk本棚スピーカーをすでに設置していたSonos BeamサウンドバーとSonos Subにペアリングしたが、Symfonisk本棚スピーカーとPlay:1の操作性はほぼ同じだ。

そうは言っても、音質に関していえば、個々に、あるいはステレオとペアリングしたスピーカーとして使用するときにはSymfonisk本棚スピーカーとPlay:1の違いに気づくことになる。本棚スピーカーは完全に新しい内部スピーカーデザインとなっていて、形状は現在販売されているその他のSonos製品とは異なる。結論を言うと、よりずんぐりとして丸い形のPlay:1とは異なるサウンドプロフィールとなる。

私の耳には、Symfonisk本棚スピーカーよりもSonos One and Play:1の方がわずかに音質は良い。これは驚きではない。Sonos One and Play:1はより高価で、全体的な音質でいえば、このクラスのスピーカーとしては最上位のものとなる。Symfonisk本棚スピーカーは同レベルではないにしても、それでもこの値段にしては素晴らしい音質のワイヤレススピーカーではある。Sonos OneにビルトインされているAlexaやGoogleアシスタントは必要でない、けれどもハイファイサウンドを聞きたいという場所に置くのには、私は間違いなくPlay:1sではなくSymfonisk本棚スピーカーを選ぶだろう。ステレオとペアリングしたときには、これらスピーカーの違いはさほど顕著ではない。

Symfonisk本棚スピーカーのデザインはほぼ実用性を重視しているようだが、見た目はいい。長方形ボックスのルックスはSonos Oneに比べてインテリアと調和させるのが難しいように私には思える。その一方で、Symfonisk本棚スピーカーがぴたっと収まるセッティングがある。ソファの後ろの壁に設置したり、本棚でブックエンドとして使ったりする場合だ。ファブリックのスピーカーグリルは取り外しができ、将来的にはSonosが外観を変えられるように素晴らしいアップデートをすることが期待できるかもしれない。

ワイヤレススピーカーなので、他にもパフォーマンスで重要な点がある。接続性だ。Symfoniskスピーカーは(本棚スピーカー、そしてこの後に取り上げるテーブルランプの両方とも)この点におて、私が数日テストした間は完璧で、音楽の再生が一度も途切れたことはなく、私の既存のSonosスピーカーネットワークとも問題なく動いた。スピーカーの数に関していえば、おそらく私はかなり特異なSonos客だろう。Symfoniskを含めて現在14のスピーカーを活用しているが、全てのスピーカーがイーサネット接続なしに完全にワイヤレスで作動し、このIkea新製品を試す間、ワイヤレスでの再生はしっかりしたものだった。

Sonosを使うのが初めであっても利用したことがあっても、セットアップはかなり簡単で、Sonosのアプリでできる(Ikeaが私に語ったところによると、同社はゆくゆくは自前のスマートホームコントロールソフトウェアを加えるとのことで、そうなったときにはどちらででも操作できる)。アプリを加え、AlexaやGoogleアシスタントをSonosシステムにリンクさせると、そうした音声アシスタントからもスピーカーを操作できるようになる。

Symfoniskテーブルランプスピーカー

本棚スピーカーと同様にSymfoniskテーブルランプも驚くほどセットアップやSonosアプリの使用が簡単で、Alexa、Googleアシスタント、そしてAirPlay 2が使える。ワイヤレスの接続性や他のスピーカーとの接続のパフォーマンスも素晴らしく、空間に合ったサウンドになっているかスマホのマイクを使って素早く調整できるTruePlayサウンドチューニング機能も使うことができる(これは本棚スピーカーでも使える機能で、いずれのSonos製品ででも使用することをお勧めする)。

テーブルランプは音質で、そしてスピーカーと同様にランプとしても素晴らしいという点で本当にすごい。ランプのベースにはスピーカーが搭載されていて、遠くから見ても近くから見てもかっこいい取り外し可能なファブリックで包まれている。シェードは手細工で作られた不透明なガラスでできていて、明かりをつけたとき快適な光を発する。固定するには口金突起のマウントを使う。

このマウントとシェードを選んだのはルックスのためだけではない。SonosとIkeaはいくつかのオプションを検討したが、大音量で出力できるランプの残響とガタガタする音を最小限にするためにはこのスタイルが簡単でベスト、との結論に至った。この選択は正しかったようだ。テストでSymfoniskランプスピーカーを通じで大音量の音楽をかけたが、ガタガタする音は少しも聞こえなかった。

繰り返しになるが、デザインのおかげでルックスはいい。最初、写真で見たときに私はモダンすぎると思ったが、いざ部屋に置いてみるとすごく良くて、私の部屋の装飾で最もお気に入りのものになった。このランプスピーカーで気になる点はあまりないのだが、強いていえば側面についているダイヤルだろうか。最初私はそれを音量調整ノブだと思ったのだが、実際はオン・オフのスイッチだった。その代わりコントロールはソーサーのように見えるベース部分にある。これは、ガジェットらしさを抑え、より家具のように見せる賢い方法だ。

ライトそのものは、シャンデリアなどでよく使われているE12口金で最大7Wの電球を使用する。Ikeaが私に提供したのは、ワイヤレス接続し、ホワイトスペクトル温度の調整が可能なTradfriスマート電球の一つだった。ランプスピーカーで使うには最適なもので、私はこのランプを使用しているPhilips Hueハブにすぐさま接続させることができた。スマート電球のおかげで、Symfoniskスピーカーランプでは照明やスピーカー機能を音声でコントロールできる。

Symfonisk本棚スピーカーは音においては他のSonosプロダクトとは異なるが、Symfoniskランプスピーカーは驚くほどPlay:1(149ドル)やSonos One ($199)に似ていて、価格はその中間の179ドルだ。Sonosによると、内部構造の大部分はそうしたプロダクトのものを応用していて、そのために基本的に小さめの円柱形のようなデザインとなっている。ともあれ、その結果は素晴らしいものだ。素敵なスピーカーとして機能するランプで、パーティーなどでゲストにハイクオリティで部屋を満たすほどの音のソースがどこにあるのか謎かけすることもできる。このランプは室内の装飾に溶け込むので、質の高いサラウンドサウンドを選ぶか、あるいはHi-Fiオーディオショップのように見えない居間にするかのどちらかを選択しなければならないという古い問題を解決してくれる。

だが、Symfoniskランプは大きい。シェードなしでSonos Oneより2インチ背が高く、ベース部分とソーサーのようなボトムはどちらも幅が広い。外観は私には魅力的にうつるが、必ずしも皆にとってそうではなく(好みで黒と白のバージョンを選ぶこともできるが)、これは他のSonos製品を選ぶ理由となるかもしれない。しかしこのライトとSonosスピーカーのコンボはユニークな製品で、強力な価値を持っている。

結論

Symfoniskのラインアップで、IkeaとSonosは実用的で素晴らしいオーディオ機器でもあるスマートな装飾品というかなりすごいものを出してきた。妥協なしに2社の世界をうまくブレンドし、人中心のデザインに2社が一緒になって取り組み、名前を連ねる以上に深く連携することに注力したとき、何ができるのかを真に示す例となっている。

SonosとIkeaの連携は限定コレクションにとどまらない。長期的なパートナーシップであり、今後も何か出てくることが期待できる。しかし差し当たっては、Symfonisk本棚とSymfoniskテーブルランプのスピーカーが、米国のIkeaのオンラインストアIkea.comと店頭で8月1日に発売される。もしスマートスピーカーを探しているなら、いい選択肢だ。

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(翻訳:Mizoguchi)

不動産テックのイタンジが創業100年超の大崎電気工業とNFC内蔵スマートロックでタッグ

イタンジは7月29日、大崎電気工業との業務提携を発表した。大崎電気工業が開発したスマートロック「OPELO」(オペロ)を活用した不動産賃貸サービスの業務改善を目指す。

写真に向かって左から、イタンジで代表取締役を務める野口 真平氏、大崎電気工業で取締役/新事業推進室長を務める小野信之氏

イタンジは、法人向けの自動追客システム・顧客管理(CRM)サービスの「ノマドクラウド」や法人向け不動産リーシング業務をクラウド化する「Cloud ChintAI」、Cloud ChintAIのオプションサービスである、自動物確システム「ぶっか」、内見予約受付・連絡・レポートの自動化システム「内見予約くん」などを開発・提供する2015年6月設立のスタートアップ。

大崎電気工業は、1916(大正5)年8月に創業し、1937(昭和12)年1月に会社を設立した老舗企業。実は、大崎電気工業という名前は知らなくても、首都圏ではほどんどの家庭で同社が製品が使われている。同社は、電力量計、計器用変成器、配電自動化機器、タイムスイッチ、デマンドコントロール装置、エネルギーマネジメントシステム、自動検針システム、スマートホーム関連機器など開発・販売する企業。電力量計というのは各家庭に設置が義務づけられている電気料金を算出するためのあのメーターのことだ。最近では、電力自由化によってスマートメーターと呼ばれる電力計に置き換わったので目にした人も多いことだろう。同社は東京電力の営業エリア内での電力計で圧倒的なシェアがある。

大崎電気工業が開発したスマートロック「OPELO」(オペロ)

そんな大崎電気工業が開発したのが、スマートロックのOPELO。ほかのスマートロックとは異なり、Wi-FiやBluetoothでの接続は不要で本体だけでNFCでの解錠が可能なのが特徴だ。扉の外側に後付けするタイプで、内蔵のテンキーを使ってワンタイムパスワードでの解錠も可能だ。

対応するNFC規格は、国内ではタバコ自販機の年齢確認に使われているTaspoが採用するNFC-A(MIFARE)と、Suicaをはじめとする交通系電子マネーやiD、WAONなどが採用するNFC-F(FeliCa)の2種類。国内では、マイナンバーカードや運転免許証などが採用するNFC-Bには対応していない。大崎電気工業によると、マイナンバーカードや運転免許証を鍵にしてしまうと紛失時に住所がバレてしまうため、セキュリティの観点からあえて除外しているそうだ。もちろん、NFC内蔵のスマートフォンを登録すれば、かざすだけで解錠できる。

一般的なスマートロックとは異なり扉の外側に固定するタイプで、内蔵のテンキーを使ってサーバーから送られたワンタイムパスワードでの解錠も可能だ。サーバには、1日あたり4種類のワンタイムパスワードが1日ごとに2100年まで登録済みで、こちらもWi-FiやBluetoothを介さない。情報セキュリティ管理規格「ISO/IEC27001」を取得しており、解錠履歴は3000件を記録可能なほか、オートロックや不正解錠時の警報ブザーといった機能も搭載する。

スマートロックを設置することにより、物件によっては不動産会社の立ち会いなく、都合のいい時間に物件を内覧可能になる

今回の両社の提携により、不動産内見時の鍵の受け渡しを効率化する。従来は、あらかめ設置されたキーボックスを使う、管理する不動産会社に来店して鍵を直接受け取るという、セキュリティ面の不安や業務面での非効率をスマートロックで解消する。具体的には、物件探しから内見、入居申し込みまでの手続きをすべてオンラインで完結させることが可能になる。

不動産業界のスマートロックの活用は、akerunを展開するフォトシンスやNinjya Lockを展開するライナフなどが数年前から手がけているが、基本的にいずれもBluetoohやWi-Fiでの通信が必要で、NFCでの解錠・施錠はオプション扱いだった。両製品とも粘着テープで貼り付ける必要があったが、OPELOでは既存のサムターン錠を取り外して扉と一体化させる仕様なので、結露や経年劣化で本体が剥がれ落ちることがないのも特徴だ。外側に積層電池(四角い電池)の端子があり、万が一のバッテリー切れでも確実に解錠できるようになっている。

内覧時はワンタイムパスワード、入居後はNFC(Suicaやスマートフォン)で解錠できる

そのほか、OPELOの空室・入居モード切替機能によって、内見用に設置されたスマートロックを入居後も継続して使えるというメリットもある。

ランチサブスクのPOTLUCKがクラウドキッチンのKitchen BASEと連携

RYM&CO.は7月29日、同社が運営する定額制テイクアウトサービス「POTLUCK」(ポットラック)とSENTOENが運営するシェア型クラウドキッチン「KitchenBASE」(キッチンベース)との連携を発表した。これにより、KichienBASE内で営業している店舗のメニューが、POTLUCKのサービス経由で定額テイクアウトが可能になる。

POTLUCKは、30日間有効のチケットを月額料金で購入し、登録されている店舗の中から好きな店を選んで事前にランチを注文。あらかじめ指定した時間に店舗まで足を運べば、行列に並ぶ必要なく食事を受け取れるというサービス。現在、東京都内の渋谷、恵比寿、代官山、表参道をサービスエリアとしている。料金プランは、ランチを3食ぶんを受け取れる1490円コース、12食ぶんの7800円コース、食べ放題の1万2000円コースの3種類。1日に2回まで利用可能なので、夜にランチメニューを選べる店舗であれば夕食もPOTLUCKでまかなえる。また一部の店舗では土日の利用も可能だ。

KitchenBASEは、オンラインデリバリーに特化した飲食店向けのシェア型クラウドキッチンとして、6月18日に東京・中目黒エリアにオープン。料理の仕込み場所を提供、配達要員の確保、開業後のマーケティングサポートなどをKitchenBASEに任せられるため、店舗側はメニュー考案と料理提供のみに専念できるのが特徴だ。調理設備や収納スペース、販売促進のサポートなどがKitchenBASEから提供されるため、通常1000万円以上すると言われる飲食店の開業資金を約95%抑えられるとのこと。これまではデリバリーのみだったが、POTLUCKとの提携によってテイクアウトでの飲食提供も可能になった。

定額でのランチのテイクアウトサービスが可能な店舗とメニューは以下のとおり。

  • わかめを練りこんだ満腹健康麺!つるもちヘルシーラーメン
    野菜たっぷりヘルシーわかめ麺
    ナスとキノコを載せた食物繊維が豊富のわかめラーメン。 冷たいスープを使ったヘルシーな一品。
  • 新感覚油そばハンディクラフトワークス
    クラシックビーフパレット
    肉と粗挽きフランク、野菜が豊富なメニュー。見た目よりもあっさりしているので女性人気が高いとのこと。自家製麺は保存料なしの北海道産春よ恋と埼玉県産ハナマンテンの小麦を使用。
  • タワンドンデリ&カリー×タピオカミルクティー
    マッサマンカレー
    タイ南部のイスラム教徒の影響を受けて生まれたと言われる人気メニュー。ジャスミンライス付き。

2020年のiPhoneは3モデルすべて5Gサポートか

アップル関連の噂に強いMing-Chi Kuo(ミン・チー・クオ)氏が「2020年に発売される3種類のiPhoneはすべて5Gをサポートする」と予測するレポートを発表した。郭氏はTF International(天風国際証券)のアナリストで、これまで数々の予測を的中させた実績がある。これ以前にクオ氏は「2020年のiPhone各モデルはサイズが新しくなり、OLEDディスプレイの5.4インチ、 6.7インチのハイエンドモデル、同じく OLED採用の6.1インチ標準モデルの3種類が準備されている」とするレポートを書いている。

クオ氏は以前のレポートでは3モデルのiPhoneのうち「2種類のみが5Gをサポートする」と予測していた。しかし今回のレポートでは高機能のAndroidが市場に氾濫しつつあることにより、Appleはすべての新モデルで5Gをサポートすることで対抗することにしたと述べている。また同氏はApple(アップル)がIntel(インテル)のモバイルモデムチップ事業を買収したことにより、5G化を助ける大きなリソースを手にしたことを認めている。

MacRumorsにリークされたクオ氏の投資家向けレポートにはこう述べられている。

2020年のiPhoneは3機種すべてが5Gをサポートするものと考えている。その理由は以下のとおりだ。

  1. Intelのモバイル通信の基盤技術を買収したことにより、Appleは今や5G化のために以前よりはるかに豊富なリソースを得た。
  2. 我々は2020年に5GをサポートするAndroidスマートフォンの価格が249ドから349ドル程度に下落するものと予測している。この価格帯もAndroidはSub-6GHz(6GHz未満の帯域)のみサポートすると考えられる。しかし重要なポイントは2020年には消費者がスマートフォンに5G機能を必須と考えるようになることだ。そうであればはるかに高価格なiPhoneはどうしても5Gをサポートして消費者だけでなく、キャリアの関心を引きつける必要がある。
  3. 5G化はAppleのARエコシステムの拡大にプラスに働く。

クオ氏のレポートは、2020年のiPhoneはすべての米国向けモデルがmmWave(ミリ波)とSub-6GHzの周波数帯域をサポートすると述べている。これらは5Gを実現する2つの異なった規格だ。AppleがSub-6GHzのみサポートする(従って価格が安い)5G iPhoneを中国市場向けに投入するかどうかは今のところ不明だ。

mmWaveは最速の5Gと期待されており、電波が輻輳する都市エリアには向いている。しかし、ミリ波は直進性が高く光に近い特性のため、モバイル接続に用いるには高度なテクノロジーが必要だ。都市部以外の地域ではsub-6GHzと呼ばれる周波数がもっと低い帯域が用いられるものと考えられる。いずれの規格も現在の4G接続より高速だが、ミリ波帯が最速だ。

Appleは2020年の5G iPhone各モデルではQualcomm(クアルコム)のモデムチップを利用する。ただしIntelのモデムチップ事業を買収したことにより2021年モデルでは独自の製品を採用することになると予想されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

神戸市がヘルステック強化へ、医療系に特化したアクセラレータープログラムの募集開始

神戸市は7月29日、米国シリコンバレーのVC(ベンチャー・キャピタル)である500 Startupsと共同で、「500 Startups Kobe Accelerator」の募集を開始した。今年で4回目となるアクセラレータープログラムで、過去3回で計56社のスタートアップを育成し、資金調達額は計80億円超となっている。

アクセラレータープログラムの正式名称は「500 Startups Kobe Accelerator with a focus on Health」。過去3回は特にジャンルを決めずデジタル分野全般を対象としていたが、今回はヘルステック関連に絞ったスタートアップ育成に特化する。

神戸市は、雇用の確保や経済活性化、市民の健康・福祉の向上、そしてアジア諸国の医療技術向上への貢献を目的とし、阪神・淡路大震災の震災復興事業として1995年から神戸医療産業都市という取り組みを進めている。

具体的には、医薬品、医療機器再生医療を重点的な研究分野として、研究機関、医療機関、企業などの誘致や共同研究などを実施。同市によると、現在約350拠点の先端医療の研究機関、高度専門病院群、企業や大学の集積が進んでいる。

この取り組みの一環として神戸市が開発した人工島であるポートアイランドには、先端医療研究センター、神戸臨床研究情報センター、国際医療開発センター、神戸ハイブリッドビジネスセンター(レンタルラボ施設)などが集まっている。これらの施設にら、神戸空港からはポートライナーを使って1〜2駅、10分以内に行けるという立地のよさは注目だ。

今回のアクセラレータープログラムは、この神戸医療産業都市の目的に沿ったかたちで開催される。選抜されたスタートアップは、神戸市が主導することにより、通常は難易度の高い医療機関や医療系企業との連携や情報共有が可能になる見込みだ。

募集期間は8月31日までで、専用ウェブサイトで参加者を受け付ける。書類と面談で選考を進め、最終的には約20社に絞り込む予定だ。同プログラムは、すべて英語(日本語同時通訳あり)で実施され、海外からの参加申込も積極的に受け付けている。昨年は海外スタートアップが半数を超え、全体では237社が集まったとのこと。なお、8月5日19時〜20時30分にはオンライン説明会も開催する。この説明会では、概要説明のほか、過去参加者によるQ&Aなどが予定されている。

参加資格は以下のとおり。

  • 国内および海外の起業家または起業家候補
  • シード(最小限のプロダクト・モデルを開発済み)、アーリー(製品開発済み、顧客あり、第三者からの投資を獲得する段階)のステージ
  • 診断・治療支援、病院等の業務改善、健康増進、栄養管理、介護支援、障害者支援などヘルステック(医療機器などハードウェアを含む)でベンチャーキャピタルなどの外部資金が調達可能なビジネスを持っている(創薬や医療機器の一部のように事業化までに数年を要するものは対象外)
  • すでに製品やサービスを持っており、チーム活動しているスタートアップを推奨

プログラム期間は11月4日~12月16日までだが、前半2週間(11月4日~11月15日)、後半2週間(12月2日~12月13日)に分かれる。最終日の12月16日は、デザイン・クリエイティブセンター神戸KIITO(神戸市中央区小野浜町1-4)でデモデイが開催される。

米セキュリティ企業の内部ファイルにアクセスが可能なパスワードがGitHub上で公開されていた

誤ってインターネット上に公開されていた電子メールアドレスとパスワードを使って、とあるハッカーがセキュリティ企業でありSSL証明書の発行も行っているComodo(コモド)社の、内部ファイルとドキュメントへのアクセス権限を手に入れた。

この認証情報は、GitHub上にComodoのソフトウェア開発者が所有していた公開リポジトリ上に置かれていたものだった。電子メールアドレスとパスワードを手に入れたあと、そのハッカーはMicrosoft(マイクロソフト)のクラウドサービス上に構築されたComodoのシステムに侵入することができたのだ。そのアカウントは2要素認証で保護されていなかった。

認証情報を発見したのは、オランダを拠点にするセキュリティ研究者のJelle Ursem(イェレ・ウーセム)氏だ。彼はComodoのRajaswi Das(ラジャスウィ・ダス)副社長にWhatsApp経由で、アカウントを保護するように連絡した。翌日にはパスワードが無効になった。

ウーセム氏はTechCrunchに対して、そのアカウントにアクセスすることでComodoの内部ファイルやドキュメントにアクセスすることができたと語った。アクセスできたものには同社のOneDrive上のセールスドキュメントやスプレッドシートも含まれており、さらにSharePoint上の同社の組織図を通してチームメンバーたちの経歴、電話番号や電子メールアドレスを含む連絡先、写真、顧客のドキュメント、カレンダーその他の情報にもアクセスが可能だった。

comodo calendar

Comodoの社内サイトにあるスタッフカレンダーのスクリーンショット(画像は提供されたもの)

彼はまた、複数の顧客との合意書や契約書を含んだフォルダーの複数のスクリーンショットをTechCrunchに示した。そこでは例えば病院や米国州政府などの顧客名が、各ファイルの名前として示されていた。他には、Comodoの脆弱性レポートのように見えるものもあった。しかし、ウーセム氏によるざっとした調査では、顧客の証明書の秘密鍵は見つからなかった。

「彼らはセキュリティ企業であり、SSL証明書を配布しているのですから、自社の環境のセキュリティが何よりも優先されていると普通は想像するでしょう」とウーセム氏は言う。

しかしウーセム氏によれば、この公開されていた電子メールアドレスとパスワードを見つけたのは彼が初めての人物ではなかったのだと言う・

「すでにこのアカウントは、スパムを送信している他の誰かによってハッキングされていたのです」と彼はTechCrunchに語った。彼は、フランス財務省からの税金の払い戻しを騙る、とあるスパムメールのスクリーンショットを示した。

私たちはこの記事を公開する前に、Comodoにコメントを求めた。彼らの広報担当者は、このアカウントは「マーケティングおよび取引の目的で使用される自動アカウントです」と述べ、「アクセスされたデータはいかなる意味でも改ざんされておらず、研究者から通知を受けて数時間以内にロックされました」と付け加えた。

これは、開発者がコードをオンラインで保存する公開GitHubリポジトリの中で、企業のパスワードが公開されていることが発見された最新の事例である。多くの場合開発者たちは、不注意のうちに、内部のみのテストに使用されるべき秘密の認証情報を含むファイルをアップロードしてしまう。ウーセム氏のような研究者は、定期的にリポジトリの中のパスワードをスキャンして企業に報告している。多くの場合それはバグ発見の報奨金と引き換えに行われている。

今年の初めにも、ウーサム氏は、GitHubの公開レポジトリ上で、Asus(エイスース)の従業員による内部パスワードの公開が行われていることを発見した。2016年には、Uber(ウーバー)もハッカーがGitHub上で内部認証情報を見つけたために情報漏洩が起きている。

関連記事:Asus was warned of hacking risks months ago, thanks to leaky passwords

画像クレジット: Getty Images

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(翻訳:sako)

noteがTypeScript×WebGL活用の高速コミックビューア開発、「キャプテン翼」サイトが採用

文章や写真、イラスト、音楽、映像などを手軽に投稿できるプラットフォームであるnoteを開発・運用しているピースオブケイクは7月28日、高速なページ送りと表示を実現したコミックビューアを発表した。第1弾として8月31日までの期間限定で「キャプテン翼公式サイト」で「小学生編」の全話無料公開に採用されている。同社によると、今後一定の実証期間を経て2019年中にnote上で公開予定とのこと。また、出版社・ユーザーが利用できるように広く提供することも考えているという。

今回発表されたコミックビューアは、同社CXOを務める深津貴之氏が今年の5月上旬に原型となるビューアを作ったのがキッカケ。深津氏は、既存のコミックビューアのUXに不満を感じていたことから、TypeScriptを使った高速なビューアの開発に至ったそうだ。

その後、この原型ビューアをnoteのエンジニアである板橋毅彦氏が改良を施したうえでの一般公開となった。レンダリングにWebGLを採用したことでさらに高速化できたという。WebGLとは、JavaScript APIの一種で、2D/3Dグラフィックスをレンダリングするためのライブラリ。TypeScriptは、JavaScript互換の静的プログラミング言語だ。

100万時間の滞空を達成したインターネット接続気球、1カ所に留まれる巧妙な仕組み

Googleの親会社であるAlphabet傘下のLoonは、全世界の空から高速インターネット接続を提供することを目指しており、数週間前にケニヤで商用トライアルをスタートさせることが発表されている。このLoonのインターネット気球が総計で滞空100万時間の大台に乗ったという。

気球の高度は成層圏の最上部で、1万5000mから2万mあたりをジェット気流に乗って飛ぶ。Loonのエンジニアは地域ごとの上層気流に関する詳細なデータを収集し、人工知能によって気球の高度を調節することによって同一地域の上空に留まれる航法システムを開発した。

Loonの気球群はこれまでに延べ4000万kmを飛行した。これは月まで50回往復できる距離だ。この間気球を操縦したソフトウェアは狙いどおりの位置をキープするためにユニークな方法を用いている。

気球は上から見てジグザグのコースを飛ぶ。これはヨットがタッキングしてセールの開きを変えながら進むのに似ている。ただし、そのナビゲーションは直観に反しており、いかに熟練したヨットマンでも思いつかないようなものだ。気球は成層圏の気流に沿って吹き送られていくが、それでも目指す場所に行く方法を編み出せるのだ。

figure8 Loon

気球が長時間同一区域に留まるためには上下に高度を変えて8の字型の飛行が必要な場合がある。逆方向に吹く気流が高度によって何層にもなっている場合があるからだ。8の字パターンによる飛行は単純な円運動の飛行に比べて、安定した長時間のLTE接続を実現するうえで有効であることが確認された。

こうした複雑な運動パターンは人間が操縦するのであれば普通選択されない。ナビゲーションを自動操縦システムにまかせて、気球が置かれた状況下で最適なパラメータをシステム自身に発見させる方法の有効性がここでも証明された。

LoonのCTO(最高技術責任者)であるSalvatore Candido(サルバトーレ・キャンディド)氏はブログ記事で「この自動操縦システムがAIと呼べるかどうかはよく分からない」と説明している。最近、テクノロジー企業はAIの定義を思い切り拡張し、多少でも複雑な動作をするソフトウェアはすべてAIだと主張する傾向があるだけに、Cキャンディド氏の慎重さは称賛すべき公正な態度といっていいだろう。しかし呼び名はどうであれ、このソフトウェアが気球を一箇所に滞留させ、安定したインターネット接続を提供するという目的を果たしたことはすばらしい。

Loonはすでに台風に襲われたプエルトリコ、地震が起きたペルーで壊滅した通信網を代替するために役立っている。これまで地上に中継設備を建設することが主として経済的な理由によって阻まれてきた遠隔地に、手頃な価格のインターネットをもたらすためにLoonが果たす役割は今後大きくなっていくだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Unityが570億円超を調達し、時価総額は6500億円に

Unityの評価は上昇しているが、同社のリーダーシップが15年の歴史を持つゲーミングプラットフォームを近いうちに上場させようとしているかどうかは不明だ。

Unityは米国時間7月25日、D1Capital PartnersやCanada Pension Plan Investment Board、Light Street Capital、Sequoia Capital、Silver Lake Partnersから5億2500万ドル(約570億円)の株式公開買い付けの契約書を受け取ったことを明かした。

UnityでCFOを務めるKim Jabal(キム・ジャバル)氏は、この提案が従業員に「機会の流動性を得る」と語っている。なお、調達される資金の総額は共通の株主がUnityの株式をどれだけ売却するかに左右される。

このイベントは、Unityが非上場企業として活動するなか、数年間株式を保有し続けていた従業員を喜ばせ、また同社がIPOのスケジュールを遅らせている可能性がある。注目すべきは、Unityが従業員の株を買い戻す目的で、以前に数億ドルを調達していたことだ。今年はじめには、Unityは2020年前半のIPOを目指していると報じられた

同社はまた、5月に1億5000万ドル(約160億円)のシリーズE資金調達ラウンドを完了し、時価総額が60億ドル(約6500億円)へと倍増したことを認めた。今回の発表は5月の時価総額に関する報道を裏付けるものだが、資金調達額はそれよりも多い。

この発表は、Unityの元女性幹部が現在のCEOのJohn Riccitiello(ジョン・リッチチェロ)氏からセクハラをうけていたとして、先月に訴訟を起こし注目されたものに続いている。

サンフランシスコに拠点をおくUnityは、2000人以上の従業員を抱えている。同社は、ゲームスタジオがさまざまなプラットフォームでビデオゲームを制作するために使用する開発ツールを開発している。同社によると、全ゲームの半分はUnityのゲームエンジンを利用して作られているという。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Gatikの自動運転バンがウォルマートの日用品を配送開始

物流世界における展開を目指す自動運転車のスタートアップことGatik AI(ガーティックAI)は、Walmart(ウォルマート)と提携して正式にサービスを開始した。

Gatik AIは米国アーカンソー州のハイウェイ・コミッション当局から、Walmartと協業サービスを開始する許可を取得した。同社の自動運転車(なお、安全運転のためにドライバーが乗車している)は現在、Walmartのメイン倉庫からアーカンソー州ベントンビルの周辺店舗へと、食料品のオンライン注文を顧客に届けるサービスを展開している。

自動運転車はWalmartのビジネス全体の中で最も小規模な、2マイルのルートを週7日運行することを目指している。しかし、目標はそれだけではない。Walmartはこのプロジェクトを利用し、自動運転車を店舗やサービスに統合する最良の方法を学ぶためのデータを収集するのだ。

Gatik AIは自動運転システムを搭載したフォードの輸送車両を利用している。共同創設者かつCEOのGautam Narang(ガウタム・ナラン)氏は以前TechCrunchに対し、Amazon(アマゾン)やFedEx(フェデックス)、さらには米郵便公社などサードパーティーの物流大手、自動車部品の代理店、消費財や食品、飲料の代理店、医療や製薬会社と連携することで、さまざまなユースケースをつうじて市場のニーズを満たせると語っている。

6月に公開された同社は、Google(グーグル)の前CEOことEric Schmidt(エリック・シュミット)氏によるInnovation Endeavorsによるシード・ラウンドで450万ドル(約4億9000万円)を調達した。その他の投資家には、AngelPad、Dynamo Fund、Fontinalis Partners、Trucks Venture Capital、そしてUber Freighを率いるエンジェル投資家のLior Ron(リオル・ロン)氏がいる。

Walmartと提携している自動運転車企業はGatik AIだけでない。WalmartはWaymoやUdelvとも提携している。そしてどちらもアリゾナにおけるパイロットプログラムを含んでいる。

Udelvは顧客にオンライン注文された食料品を届ける自動運転車のテストを進めている。昨年、Waymoのアーリーライダープログラムのメンバーは、Walmart.comで買い物をした際に食料品の値引きを受けた。乗客はその後、Waymoの車両で近くのWalmartの店舗へといき、食料品を受け取るのだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

SpaceXが地上係留なしでのStarHopperの「ホップ」飛行に初成功

SpaceX(スペースX)は今週、延期されていたCRS-18ミッションの打ち上げの後、米国時間7月25日の夜にはStarHopperのプロトタイプの初となる地上に係留されていない状態での低高度飛行に成功した。なお、今週には同プロトタイプ機体は打ち上げテストに失敗していた。

このテストでは、StarHopperは高度20mに到達し、わずかに動き回り自身をナビゲートした。その後StarHopperは予定どおりに着陸したことで、SpaceXのチームが意図した通りのテスト結果であったことを示唆している。

StarHopperは再使用可能な宇宙船ことStarshipの実物大の建設に先立ち、SpaceXが新しいRaptorエンジンの重要な準備試験を実施するのを支援するために設計された、小型版のテスト機である。そしてStarshipはSpaceXが開発中の次期ロケットで、完全に再使用が可能(現在のロケットは部分的にしか再使用や再打ち上げができない)となり、SpaceXでCEOをつとめるイーロン・マスク氏によれば、最終的には搭乗員と荷物の火星への輸送や、さらには同社のミッションのすべてを置き換える予定だ。準備が整い次第、SpaceXの「Super Heavy」と組み合わせることで軌道投入能力を得る。

係留なしでのホップ飛行はSpaceXの開発において重要なマイルストーンで、そのテストに数週間をかけている。マスク氏はすでに、フルサイズのStarshipのプロトタイプの飛行も視野に入れている。そして、Mark IとMark IIが米国テキサス州のボカ・チカとフロリダのSpaceXの施設で同時に開発中だ。マスク氏によると、SpaceXは同じ場所で約1週間後に、StarHopperによる200mとさらに高い高度でのホップ飛行を予定している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

人気インディーズアクションゲーム「Cuphead」が8月にテスラ車両にローンチ

Tesla(テスラ)車両のゲームライブラリは大きくなりつつあり、新たに発表されたタイトル「Cuphead」(カップヘッド)は、おそらくゲームファンにとっておなじみのものだろう。2013年にデビューした後、2017年にXbox OneやWindowsにリリースされたこのインディーズゲームは、手書きのレトロなディズニー風のアニメーションスタイルで大いに注目を集めた。

Tesla でCEOを務めるイーロン・マスク氏は、車内アーケードライブラリへの「Chess」のリリースの投稿への返答の中で、Cupheadが8月のいずれかの時期にTesla車両にリリースされることを明かした。マスク氏によれば、ゲームは車内ディスプレイでは60fpsにて動作するが、4K解像度はサポートされない。レトロ風ゲームであることを考えれば、その必要もないだろう。

CupheadはmacOSとNintendo Switchにもリリースされており、そのユニークなグラフィックだけでなく、挑戦的なゲームプレイも称賛されている。このゲームは1人もしくいは2人のプレーヤーがプレイでき、頻繁なボス戦を含む横スクロールスタイルのシューティングゲームだ(Tesla車両は現在、ゲームパッドのコントローラーを使った他のゲームもサポートしている)。

マスク氏はツイートにて、「CupheadのローンチにはTeslaの車載OSのUnity(ゲーム開発環境)の導入を利用することになるが、これはすでに完了しておりコントロールの改良が進められている。USB経由でゲームストレージが追加できるようになることで、オンボードストレージの制限が解消され、Teslaオーナーはフラッシュドライブを追加することでより多くのダウンロードしたゲームを保存できるようになる」と表明している。

今月Netflix(ネットフリックス)はCupheadをベースにしたアニメーションシリーズを開発すると発表しており、またゲームは全世界にて400万本以上が販売された。Telsaは先月、専用の車載アプリとしてTesla Arcadeをローンチしており、車内で楽しめるゲームのコレクションを増やしている。もちろん、ゲームは停車中にしか遊べないのことはいうまでもない。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

GDPR遵守をシンプルにするEthycaが4.5億円を調達

欧州のデータプライバシー規則のGDPRが施行されて1年以上になるが、企業はいまだに遵守するのに苦慮している。米国ニューヨーク市拠点のスタートアップのEthycaは(エシィカ)顧客が規則を遵守できるよう、ゼロからソリューションを作った。そして7月26日、IA VenturesとFounder Collectiveが主導した420万ドル(約4億5600万円)の資金調達を発表した。

この資金調達には、Table Management、Sinai Ventures、Cheddarの創業者であるJon Steinberg(ジョン・ステインバーグ)氏、そしてMoat共同創業者のJonah Goodhart(ジョナ・グッドハート)氏も参加している。

基本的にEthycaは企業がセンシティブなデータを見つけるのを手伝うデータプラットフォームで、顧客にデータを閲覧・編集・システムから削除するためのメカニズムを提供する。最終的にこのソリューションでは、アクセスをコントロールするのに組織にまたがる特殊なデータを誰が閲覧できるようにするか、企業が明確に決められるようになる。このメカニズムを構成するすべての要素は、企業がGDPRを遵守することになるようにデザインされている。

Ethyca共同創業者のCillian Kieran(クリアン・キーラン)氏は「オートメーションが鍵を握っていて、GDPRルール遵守に伴う煩雑さとコストを大幅に減らすはずだ」と話す。彼の考えでは、費用のかかるコンサルテーションや人手を必要とするソリューションのどちらをもってしても企業はGDPRルール遵守にたどり着けない。

「こうしたソリューションは実際にはインフラという点から問題を解決していない。私が考えるに、それが特徴だ。コンサルテーションを使ってもいいし、何をすべきかを示すコントロールパネルを使うこともできる。しかし最終的には、いつかは問題を解決するコードを構築して展開したり、問題をマニュアルで管理・修正する必要に迫られる。Ethycaはそのためにデザインされていて、リスクを排除する。というのも、インフラレベルのデザインでプライバシーをコントロールしているからだ」とキーラン氏は説明した。

「情報をサードパーティーベンダーに提供することについてプライバシーを懸念しているなら、そうした生のデータをEthycaは実際に目にすることはない」とキーラン氏は話す。「我々はビジネスプロセスの中間に位置するツールにすぎない。我々が生のデータをとらえることはなく、個人情報も見ない。ユニーク識別子に基づく情報を目にするだけだ」とも語った。

同社が創業されて1年以上になるが、最初の1年はこのソリューションを開発するのに費やされた。キーラン氏は、今回の資金調達はEthycaが解決しようとしている問題の存在を認めていることになる、と捉えている。「今回の資金調達は投資家コミュニティと、制約としてのデータプライバシーに直面しているテック業界の両方にとって啓発的なものになると考えている」と話した。

彼はまた、GDPRはプライバシー規則という大きな氷山の一角にすぎず、豪州、ブラジル、日本、そして米国のカリフォルニア州や他の州でも来年、同様の規制が導入されると指摘する。EthycaのソリューションはGDPRを超えてさまざまな種類のプライバシー・フレームワークに対応できるようにデザインされている、としている。もしそうであれば、Ethycaは前途有望かもしれない。

イメージクレジット:AndSim / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

レトロPCの時代を思い起こさせてくれるウェブサイト「Poolside.fm」

ここ数年、インターネットはますます複雑化するばかりだ。しかし時には、Poolside.fmを訪れてみるのも面白い。このウェブサイトは1980年代後半のデスクトップをブラウザのウィンドウに再現し、完璧なサウンドトラックと低解像度のレトロビデオが再生される、コンピューターがシンプルだった時代のタイムマシンだ。

Poolside.fm自体は新しいものではない(2014年にサイトが開設された)が、クラシックなMac OSをベースにした新しいデザインにより、さらに洗練された。これはNiek DekkerLewis KingMarty Bellといったデザイナーや開発者のクループによるプロダクトで、この新鮮な外観はテーマを変えてパーソナライズすることができる。

「オーディオ・プレーヤー・アプリ」はいくつかの異なるステーションが用意されており、より活用したい場合にはアカウントを登録して自分のプレイリストに曲を保存することができる。また、アカウントがなくても、3つのステーション(Poolside.fm、Hangover Club、Tokyo Disco)のお気に入りの曲をリンク経由で友達と共有することもできる。

つまり、仕事用のタブのなかに紛れ込ませ、バックグラウンドのサウンドトラックに最適なのが、このPoolside.fmなのだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

WhatsAppの世界最大のマーケットであるインドのユーザー数は4億人

インスタントメッセージアプリのWhatsAppが今日明らかにしたところによると、同アプリにとって最大のマーケットであるインドのユーザーが4億人という大台に乗った。

影響力のあるインドのシンクタンクのNITI AayogでCEOを務めるAmitabh Kant(アミターブ・カント)氏が7月25日に、ニューデリーで開かれたWhatsApp主催の記者会見で新たな統計を明らかにした。WhatsAppの広報は、インドで4億人超もの月間アクティブユーザーがいることを認めた。

2年以上前に、WhatsAppはインドでユーザーが2億人に達したと明らかにしていた。WhatsApp(Facebook)はそれ以来、インドにおける具体的なユーザー数を公開していなかった。

今回の数字で、インドにおいて優勢であることをFacebookは再確認したはずだ。インドではほぼすべてのスマホユーザーがWhatsAppを使っていることになる。調査会社のCounterpointによると、インドには4億5000万ものスマホユーザーがいる(一部の調査会社は若干少なく見積もっている)。

WhatsAppがフィーチャーフォン向けのモバイルオペレーティングシステムのKaiOSをサポートしていることは指摘するに値するだろう。インドではこれまでにKaiOSで動く何百万ものJioPhone端末が出荷された。加えて、複数の業界予測によるとインターネットユーザーは5億人だ。

WhatsAppがインドでユビキタスなものになるにつれ、サービスは急速的にさらなるニーズに応えるものになっていて、ソーシャルコマースアプリのMeeshoのようなビジネスがWhatsApp上で構築された。Facebookは最近Meeshoに出資し、これはFacebookにとってインドのスタートアップへの初の投資となった。そしてもちろんWhatsAppはインドで誤った情報を拡散したとして困った事態にも陥っている。

ByteDance(バイトダンス)や他の企業がインドで積極的に事業を拡大するにつれ、Facebookのインドにおけるこれまでの優勢はここ数カ月脅かされている。インドで1億2000万人ものユーザーを獲得しているByteDanceのTikTokはFacebookの最大のライバルだとされている。

WhatsAppの広報はまた、WhatsAppにとってインドが依然として最大のマーケットであるとTechCrunchに対し語った。2017年にFacebookはインドにユーザー2億5000万人を抱えていると話していた。この数字は数年間アップデートされていない。

世界で約15億人もの月間アクティブユーザーを抱えるWhatsAppは、インドでは大きな競争相手はいない。この国で競争相手になりそうなのは、Facebookが展開する他のプラットフォームであるMessengerと、デイリーアクティブユーザーが数百万人のHikeだ。いくつかのニュースプラットフォームやエンターテイメントサービスなどを手がけるインドのインターネット複合企業Times Internetは毎月インドで4億5000万人ものアクティブユーザーがいるとしている。

前述の記者会見でWhatsAppのグローバル責任者のWill Cathcart(ウィル・カスカート)氏は、WhatsAppが支払いサービスのWhatsApp Payを全ユーザー向けに年末までに展開する計画だと述べた。これについてはTechCrunchも以前取り上げている。

増加の一途をたどっているインドの支払いサービスの分野への参入は、Google  Pay、FlipkartのPhonePe、そしてPaytmとの間に緊張を生むことになるかもしれない。Facebookは現在のところ暗号通貨ウォレットCalibraをインドで展開する計画はなく、WhatsApp Payの成功は重要なものだ、とTechCrunchに対し語った。

今週あった発表の中ではまた、WhatsAppは女性の起業を促進するためにNITI Aayogとタイアップすることも明らかにした。「Gateway to a billion opportunitiesとデジタルスキルトレーニングプログラムを立ち上げることで、すでに展開されている素晴らしい取り組みに光を当て、次世代の起業家を育てたい」とカスカート氏は語った。

7月24日にムンバイで開かれた会議で、カスカート氏はインドの公共政策の大学院との提携を発表した。これは公共政策、プロダクトデザイン、マネジメントの理論とプラクティスについてのインド初のプログラムで、将来、政策立案を担う人たちにプライバシーデザインのワークショップを提供する。WhatsAppは、こうしたワークショップでは「テクノロジーが社会にポジティブな影響を与えるものになるよう、プライバシーを重視したデザインの重要性やプラクティスを模索することになる」としている。

イメージクレジット: Jaap Arriens/NurPhoto / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

あの懐かしいDoomシリーズがSwitchとXbox OneとPS4に登場

週末に何をして過ごそうか悩んだりするだろうか?もうその心配はいらない。Doomが、さらにDoom IIとDoom 3もが、Switch、Xbox One、そしてPS4でプレイ可能となったからだ。これらのクラシックゲームをプレイしない理由はない。いつまでも、何度でもやりまくれ!

これらのゲームの再登場は、QuakeCon 2019で発表された。id Software(イド・ソフトウェア)が、年に1回、通常は最新作を披露する、同社のゲームのコアなファンの集いだ。この場合、披露したのは最新作ではなく、最古作だった。

オリジナルのDoomと続編のDoom IIは、それぞれ価格は5ドル(約540円)。いずれも古き良き時代の楽しさを、何十時間も味あわせてくれるだろう。久しぶりにプレイしてみると、レベルのデザインは眼を見張るようだ。DishonoredシリーズやDivision 2などに比べれば単純だが、ゲームプレイもエレガントで、丹念に調整されたものであることがわかる。そして、プレイしていて今でも怖くなるのは、すごいことだ。

もう何十年もプレイする機会がなかったので、だいぶ忘れてしまっているかもしれない。でも、PCプレーヤー用の無料のマップが、まだいくらでも見つかるはずだ。どれかのゲーム機を、いつものようにサラウンドシステムと大きなスクリーンにつないで、Doomをプレイしてみよう。そうした不朽のクラシックゲームをプレイできる状態にしておくことに、少なくとも10ドル以上の価値があると納得できるはずだ。

画面を4分割して対戦プレイや協力プレイができるという機能もしっかりと再現されている。これも、かなり懐かしく感じられるのではないだろうか。

Doom 3に関しては、当時リークされたアルファ版をプレイしていたことを、はっきりと思い出す。それだけでも、むちゃくちゃ怖かったので、本物のゲームをやりたくないと思ったくらいだ。当時としては、非常に進歩したグラフィックを実現していた。あえて採用したわざとらしいライティングは、今見てもクールだ。もちろん、別の言い方をすれば古臭いのだが。

これを今でもプレイする価値があるかって?10ドル(約1086円)出して自分で確かめよう。

DoomとDoom IIには、正式なiOS版、Android版も登場する(日本向けApp Storeでは、現時点ではDoomのみだが、すでに600円で配信されている)。驚くべきことに、これらは1990年代に登場したオリジナル版のほぼ10倍の解像度で動作する。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)