Google Playで買ったSD映画多数が無料で4Kになる

Google Playで映画を買うとき、少し倹約して標準画質にしていたユーザーに朗報だ。

4K版が存在する場合、Googleはユーザーが持つ標準画質の映画を4K画質に無料でアップグレードすると発表した。新たに4K版がリリースされた場合はもちろん、購入時にすで4K版があった場合でもGoogleは4Kにしてくれる。

念のため注意しておくが、今後は安い標準画質を買って4K版を手に入れるということはできない。Googleによれば無料アップグレードが適用されるのは10月23日より前に購入した映画に限る」という。

一方、4K版コンテンツの価格も大きく引き下げられている。今やGoogle Playの4Kコンテンツのほとんどは20ドル以下だ。従来は30ドル以下だった(4K価格の引き下げが始まったのにわれわれが気づいたのはほぼ41年前、昨年の9月)。

ただし、すべての映画に4K版が用意されているわけではない点に注意する必要がある。実際、4K版がある映画のほうが少ない。もちろん4Kタイトルのリストは着実に拡大しているが、古典や名作を含めた全コンテンツからみると一部にすぎない。幸運にも購入した映画に4K版があってアップグレードが適用される場合、Playアプリを開くと上のスクリーンショットのような通知がポップアップするはずだ。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

任天堂Switchのベストゲームはスーパー マリオパーティだ!

 

数ヶ月前、任天堂 Switchを買ったとき、私の友達はスーパーマリオ オデッセイゼルダの伝説 ブレスオブワイルドマリオカート8 デラックスを推薦した。 私はお勧めに従ったが、どのゲームにもどっぷりはまり込むほど熱中しなかった。仕事のためにはその方がよかったのだろう。

ところが今月、任天堂からSwitch向けのスーパーマリオ パーティーが出た。私は昔からゲームをして育ってきたが、なぜかスーパーマリオ パーティーはトライしたことがなかった。いやはや。私は人生をムダにしていたのかもしれない。

スーパーマリオ パーティーはSwitchでいちばん手軽に遊べるゲームの一つだ。困難度レベルとプレイの結果がトータルされるまでの時間(10、15、20ターンなど)を設定するだけでよい。ただし友達なりパートナーなりと対戦ゲームをするときは用心したほうがいい。このゲームは人間の競争本能を呼び覚ましてしまうからだ。

スーパーマリオ パーティーは簡単に言えばすごろくゲームで、目的はできるだけたくさんのスターを集めることだ。その過程で多数のミニゲームに挑戦するステージがある。

これは私のキャラクター、カメのモンスター、クッパが難なくスターを集めているところ。

スターを集める際にはサイコロを振る必要がある。サイコロには2種類ある。普通のサイコロとプレイヤーが選んだキャラクターに割り振られたサイコロだ。ある種のキャラは10までの目が出るサイコロを持っている(ドンキーコングやクッパなど)。しかしキャラ固有のダイスを振るとまったくマス目を動けなかったり、スターを買うのに必要なコインをすべて失ってしまうという危険もある。

各ターンごとにプレイヤーはミニゲームに挑戦し、コインを得ることができる。ゲームごとに記憶力、反射神経、タッチ操作の器用さ、などの能力が求められる。さいわい、ミニゲームを開始する前にこうした能力を練習することができる。

ゲームの期間を通じて、他のプレイヤーのスターやコインを奪うチャンスがあるのでご注意。さきごろにパーティーで私のルイジがヨッシーからコインを盗むのに成功したところ相手は怒り狂って罵り声を挙げた。

ミニゲームは80種類以上ある。Joy-Conが効果的に使われているゲームもある。Joy-ConというのはSwitch本体から分離できるコントローラーだ。

パーティー・モードの場合、いちばんひんぱにプレイするのは(これは私が得意なゲームだからだが)巨大フルーツ島だ。ソフトのアップデートでさらに面白いボードが出てくるかもしれない。

スーパーマリオ パーティーには他にもプレイのモードがある。たとえばリバーサバイバルではJoy-Conをパドルにして4人で協力してボートを漕ぐ。サウンドステージは昔のアーケードゲーム、ダンスダンスダンスレボリューションを思い出させた。

しかし私の経験ではスタンダードなパーティー・モードがいちばん楽しい。4人でプレイするゲームがいちばん面白いという友達もいるが、私はパートナーと2人でプレイしたことしかない。2人とも全力で集中してプレイしているのだがあと2人参加したらどういうことになるのだろう? やってみたい気もする。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

インディーズ農場経営ゲームのStardew ValleyがiOSとAndroidに登場

ある男性が空き時間に1人で開発した、ヒットインディーズ農場経営ゲームのStardew Valleyが、モバイルに登場する。Harvest Moonの精神を引き継ぐこの愛らしいゲームに、私はこれまでに何十時間という時間を費やした。そしてこの先何回かの飛行機移動時に、何をして過ごすかがこれではっきりした。

ご存じない方のために説明すると、Stardew Valleyとは、プレイヤーが素敵な小さな町の近くの農場を相続し、その農場を再生するゲームだ。ご近所さんたちと友人になり(ロマンスもあり)、釣りをし、洞窟の中で戦い、新玉ねぎや西洋ワサビを収穫し、鉱物を掘り出し…まあ、やることは沢山ある。驚いたことに、これは完全に1人の人間、Eric Baroneによって制作された。彼は、コード作成、ピクセルアートの作成、作曲などの、文字通りすべてを自分で学んだ。そしてもちろん、その開発には長い時間がかかっている(GQが最近、興味深いプロフィールを書いている)。

幸運なことにそれは大ヒットとなった。Baroneにとってそれは大きな驚きであり、間違いなく喜びでもあり、またそうなって然るべきものだった。

もともとはPC用にリリースされたStardew Valleyはそれ以来(Barone以外のチームの助けを借りて)主要なコンソールへと拡張され、今やiOSへ登場しようとしている ―― しかも機能を削らない完全版として。Baroneはブログ記事の中でそのように念押ししている。このゲームは大規模なものだが、モバイルへの移植で省略されたものはない。

「これは完全版です、縮小版ではありません、そして他のバージョンとほぼ同様にプレイすることができます」と彼は書いている。「主な違いは、iOS上でのタッチスクリーンを使ったゲームプレイのために、再構築された部分(新しいUI、メニューそしてコントロール)です」。

2016年の初めにゲームがリリースされて以来、Baroneはゲームに多くの機能を追加してきた、そしてモバイル版はバージョン1.3までのアップデートを含んだものになる。つまり多くの追加エリアと機能は含まれているものの、最も最近追加されたマルチプレイヤーオプションは含まれていない。とはいえそれらは計画されているので、共同農場で楽しみたいときにはもう少し待たなければならない。残念ながら拡張機能(mod)はサポートされない。

モバイル版への移植では珍しいことだが、PC版で行っているゲームの状態を、iTunesを通してiOSへ転送することができる。もう一度初めからやり直す必要はないのだ。まあやり直しも楽しいのだが、これまでにゲームに費やした時間を思うと、全てをやり直すことには少々気後れするかもしれない。

Stardew Valleyに関してはいくらお勧めしても足りない位だ。操作性はそれが提供するリラックスしたゲームプレイには十分すぎるものだ(戦闘は本当に楽だ)。10月24日からApp Storeで8ドルで販売される(Androidバージョンもすぐに登場するはずだ)、これはオリジナルの価格の15ドルの半分である。これは驚くほど寛大な値付けだと言わざるを得ない。買って間違いない。信じて欲しい。

[原文へ]
(翻訳:sako)

Googleがアサシン・クリード オデッセイのストリーミングをテストへ――Ubisoftの新作ゲームをChromeでプレイ

今年に入ってGogleがゲームストリーミング・サービスを開発中だという噂が流れた。どうやらこの噂は正しかったようだ。Googleは今日(米国時間10/1)、Project Stream発表した。これはChromeへのゲームストリーミング・テクノロジーのテストだということだが、本格的なゲームストリーミング・サービス構築に向けての第一歩であることは間違いない。

発表に魅力を添えるのは、このプロジェクトでGoogleがUbisoftと提携しており、テストの一環として一部のプレイヤーを新作ゲーム、Assassin’s Creed Odysseyに一定期間招待する点だ。ユーザーはこちらから参加申し込みができる(日本版 アサシン クリード オデッセイのサイト)。10月5日にGoogleは一部のユーザーをChromeでの無料のゲームプレイに招待するという。

Googleのコメントによれば開発チームはAAAタイトル(フラグシップ作)を対象とすることを望んだという。こうしたゲームには莫大な予算が注ぎ込まれ極めて高度がフラフィックスが用いられており、低予算でクオリティーが低いゲームを対象にするよりずっと難度が高いからだ。ストリーミングでゲームを楽しむためにはレイテンシーが最小限であると同時にグラフィックスのレベルがローカルで表示した場合と同等でなければならない。Googleは発表で「テレビ番組や映画のストリーミングの場合なら、視聴者はスタートの前に映像のバッファーのために数秒かかってもさほど気にしない。しかし高品質なゲームのストリーミングの場合はレイテンシーは千分の1秒単位に抑えねばならない。またグラフィックスの劣化も許されない」と述べている。.

もし無料ゲームストリーミングに申し込みたなら急ぐ必要がある。Googleではテスター数を一定数に制限するようだ。またインターネットへの接続環境は25MB/秒以上で17歳以上のアメリカ国内の居住者でなければならない。またUbisoftとGoogle、双方のアカウントが必要だ。ストリーミング・サービスはPlayStationとXbox One、360のコントローラー(有線接続)をサポートするが、マウスとキーボードだけでもプレイできる。

今後Googleがゲームストリーミングを有料の本格的サービスとして展開するかどうかはまだ不明だが、必要なテクノロジーを開発中であることは疑いない。さらに、これまでの例からすると、商業的に成功が見込めないようなプロジェクトにGoogleが大きなりソースを割いたこともない。

〔日本版〕アサシン クリード オデッセイは10月5日発売予定

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

アラスカ航空がファーストクラスのエンターテインメントにVRを試験導入

公共の場だけれども完全にくつろげる場所といえば、長時間の飛行機の旅を措いてほかにない。そして、そのことに目をつけた仮想現実企業は、それを人びとにVRのコンテンツを経験してもらう絶好の機会と見なしている。

今日(米国時間9/24)Alaska Airlines(アラスカ航空)は、Skylightsとパートナーして同社の最新のハードウェアを二つの航路で試験的に採用する、と発表した。

2年前にY CombinatorでローンチしたSkylightsは、VRを、飛行機で旅をする人が航空会社を選ぶ理由になるほどのビッグなエンターテインメントにすることを目指している。今度のアラスカ航空との契約はアメリカにおける初めてのパートナーシップで、これまではヨーロッパのEmiratesやXL Airwaysなどとのパートナーシップを成功させてきた。

ただしエコノミークラスの人には、楽しい仮想人生は手の届かないところにある。このサービスは、アラスカ航空のシアトル-ボストン便とボストン-サンディエゴ便のファーストクラスの乗客にのみ、提供される。

その“Allosky”と名付けられた新しいハードウェアは、かなりコンパクトだ。主に2Dと3Dのムービーを想定した設計だが、360度のコンテンツも一部楽しめる。モバイルのVRハードウェアとしては相当すっきりしているが、でも目立つ。これまでの最新世代の製品といえば、Samusung GlaxyのGear VRがスタンダードだったと思うが、この新世代製品はサングラスに似ている。まだ相当かさばってるけどね。

Boseのヘッドフォンは機内の騒音を遮断してくれるから人気になったが、Skylightsは、そのVRハードウェアが人びとの視界を遮断するので人気になることを、ねらっているのだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

史上「最高」の最悪映画である”The Room”がYouTubeで全編視聴可能になった

映画The Roomは、Plan 9 From Outer Spaceと並び立つ、史上「最高」の最悪映画とみなされてきた。いまやそれがYouTube上で全編視聴可能になった。

トミー・ウィソー(あるいはワイゾー)が脚本、監督、そして主演を努めたThe Roomは、Plan 9やCoven(1999年のドキュメンタリーAmerican Movieでその名を不滅のものにした)と同じカテゴリーに属する映画だ。すなわち映画をどのように作るべきかを全く知らない人たちによる、映画制作への讃歌なのである。

情熱と技量不足の組み合わせは、リリース後のThe Roomをカルト映画の古典にし、ジェームズ・フランコが撮影したThe Disaster Artistに、大いなるインスピレーションを与えて魅力的なものにしたのだ(Plan9の監督について描いたティム・バートンによる伝記映画エド・ウッドも素晴らしい)。

脚本、俳優、そして監督を務めたトミー・ウィソー。”The Room”より

“The Room”では、ウィソーはジョニーという名前の投資銀行家を演じ、彼の親友であるマーク(グレッグ・セステロ)と、ジョニーの婚約者であるリサ(ジュリエット・ダニエル)との奇妙な三角関係に巻き込まれる。

フランコが、彼の弟であるデイブと、セス・ローゲンを主演に据えた“The Disaster Artist”を撮影したのは、セステロによる同名の書籍(The Roomの制作過程を書いたノンフィクション)に触発されたからだった。

The Daily Dotよればセステロとウィソーは現在、彼らのデビュー作に引き続き、直接デジタル配信を行う前後編のブラックコメディ”Best F(r)iends”(Fiendというのは悪党といった意味)のプロモーションに力を入れている。

なお読者は、最高の「最悪映画」のライバルPlan 9も見たほうが良いかもしれない。こちらも今はYouTubeで視聴することができる。

[原文へ]
(翻訳:sako)

無名の作家や映画監督を発掘してハリウッドに送り込むスタートアップたちのエンターテインメント改革

5月11日、Netflixはアメリカ全国で学年末を迎える十代の若者向けに、コメディードラマ『The Kissing Booth』を公開した。

6月までに、このドラマは若い十代から思春期層の若者の間で大ヒットとなったのだが、その権利を所有する企業Wattpadは、世界初の画期的なシステムを備えていた。Wattpadの出版プラットフォームにBeth Reeklesが書き下ろしたこのドラマによって、同社の宣伝文句のとおり、このプラットフォームが、エンターテインメント業界のシナリオや才能を発掘する方法に新たな方向性を与えるものであることが実証されたのだ。

Netflix’s latest hit ‘The Kissing Booth’ is a Wattpad success story


Netflixの最新ヒットドラマ『The Kissing Booth』はWattpadのサクセスストーリー(本文は英語)

この映画の成功の陰には、夢の工場ハリウッドの扉を開こうとする、いくつもの若いスタートアップによる動きがあった。創作活動を行う大勢のプロたちを、二次創作やユーザーが制作したコンテンツの波に乗せて、パラマウントの撮影所(またはディズニーの撮影所やソニースタジオ)まで運ぼうというものだ。

「エンターテインメント業界が明らかに行き詰まっているこの時期に、物語を探し出す方法が進化しているのです」とWattpad Studioの責任者、Aron Levitzは話す。

YouTubeも(Vineアプリは短命に終わったが)Instagramも、潜在的な才能発掘のためのプラットフォームを開発した。AmazonAppleFacebook、(ここでも)Instagram、Netflix、(そしてまた)YouTubeは、テレビと映画の配給システムを粉砕したが、トップを狙うこれらのプラットフォームも従来型のスタジオも、シナリオの不足に苦しんでいる。だが(その多くは)、ヒットする確証が持てない作品に何百万ドルもの予算をつぎ込む勇気がない。

ハリウッドは、大衆を楽しませようと、他のメディアからアイデアを拝借(または盗用)してきたが、その新しい話を採取しにゆく場所は、連続物の畑に限定されている。つまり、漫画、昔のテレビ番組や映画、大ヒットした若年成人向けの物語などだ。

たしかに、そこには無数の花が咲いているが、新しい技術を有する企業は、別の畑にも新しい才能が花開いていることを知っている。それを活用すれば、企業は潤い、観客も喜ぶはずだ。

WattpadやTongal(監督とカメラマン向け)や、Legion Mのような制作向けの資金調達プラットフォームは、新しい才能を引っ張り上げて、NetflixやAppleといった成功した新しいプログラムやプラットフォーム、さらには、ますます細分化するメディアの世界で注目を集めたい何百ものネットワークに固定客を増やすため、企業が望むものを与えようとしている。

しかし、これまではなかなかうまく運ばなかった。およそ10年前、Tongalが創設されたころ、エンターテインメント業界は、今とはまったく違っていた。

10年前、Netflixは、DVDの購読者がストリーミング動画も見られるようにした。そのほとんどは、制作会社やスタジオがすでに大儲けした古い映画や全国配信されたテレビ番組だ。これが、競争が激化しつつあったクリエイティブな業界での、才能の囲い込みと観客争奪のレースの火蓋を切った。新規参入者は、毎回、新しいレースに参加することとなった。

その当時、Tongalは新しい才能を発掘するためのメカニズムであり、ユーザーが制作したコンテンツの中で気に入ったものを有名ブランドに有料で提供していた。そして同社は、Insight Venture Partnersから1500万ドル(約16億8000万円)を調達し、ソーシャルメディアの人気の高まりを利用して、口コミで話題になりそうな動画を有名ブランド向けに制作するようになった。

Tongal Raises $15M For Platform That Lets Anyone Compete To Make Branded Video Campaigns


誰もが有名ブランドのキャンペーン動画を作れるプラットフォームにTongalが1500万ドルを調達(本文は英語)

Tongalは今でもユーザーが制作したコンテンツを元に制作を行なっているが、昔と違うのは、そうした動画や作家が何百万ドルも稼げるようになったことだ。そして、ファンに力を与え、刺激し、新しいタイトルに、より直接的に、より頻繁に関われるようにする能力を備えたことだ。同時にTongalは、制作スタジオに幅広い才能を紹介するショーウインドウの役割も果たしている。

このプラットフォームで作品を作ったTucker Barrieは、アイムスのためのソーシャルメディア用短編動画などを作っていたが、映画『犬ヶ島』のようなプロジェクトのアニメーターとして活躍するまでになった。「Tongalは、経験の少ない人たちが経験を積んで、名前を売るためのいい場所です」とBarrieは話している。

昨年、Tongalは、『WILD After Dark』という番組の制作でナショナル ジオグラフィックと契約を結んだ。これは、ナショナル ジオグラフィックWILDシリーズでは初めての深夜帯の番組で、Tongalプラットフォームのメンバーが制作した動物に関する短編作品が放映されることになっている。作品公募は2月から始まった。

最近では、TongalはWattpadと提携し、そのクリエイターのネットワークを通じて、WattpadがヒットさせたSFスリラー『Expiration Date』のトリートメントの募集を開始した。7月、Tongalは映像作家に募集をかけ、そこから3組をWattpadが選出する。それらの作家には予算が与えられ、概念実証のためのシリーズのトレーラーを制作することになる。

その後、WattpadとTongal、そして配信パートナーであるSYSYとで最優秀者を選び、デジタルでパイロット・エピソードを制作する予算を提供する。それには、SYFY.comが、「ファン・クリエイターズ・プログラム」の一貫として、全シリーズを制作するチャンスも含まれている。

「TongalとWattpadとの提携は、私たちの才能ある人たちのためのオープンなプラットフォームを通じて、どのように、誰がコンテンツを作るのかを変革することで、ハリウッドの脚本のページをめくることになります」と、Tongalの共同創設者で社長のJames DeJulioは、当時の声明で語っていた。「これらの新しい世界的なコミュニティーは、多様で情熱的な作家たちによって構成されています。実際に今、彼らは自分が見たい番組を作っています。この革新的で、ファンによるファンのための転換のために、SYFY.comが扉を開いてくれたことを、本当に嬉しく思います」

これは、ひとつのネットワークのためのプロジェクトでの、TongalとWattpadとの2回目のコラボとなる。どちらの企業も、片や映像面に、片やストーリー面にフォーカスした番組制作のためのクリエイティブなプラットフォームを提供していることで親和性がある。また同様にCW Seedでの放映を巡って競い合い、Wattpadのもうひとつの人気ドラマ『Cupid’s Match』(ネタバレ情報:あんまり面白くない)の制作でも競い合っていた。

 

「これは、WattpadとWattpad Studioの偉大なるひとつの証です」とWattpad Studioの責任者、Levitzは2月のインタビューで話していた。「私たちが、公に、力強く話すことができたのは、これが初めてだと思います」

Wattpadでは、『Cupid’s Match』が320万readを記録し、その口コミによる人気の広がりにCW Networkが興味を示した。「私たちは視聴者の力を活かして、CWのような企業に放映したいと思わせることができました」とLevitzは言う。「私たちのプラットフォームには4億本の話があります。私たちは、私たちのデータ、私たちの視聴者、そして私たちの話を見て、そのデータを使って、適切なパートナーに適切な物語を提供できるのです」

パートナーも揃いつつある。Sony Pictures TelevisionはWattpadの『Death is my BFF』の権利を購入した。Huluは『Light as a Feather』の発注契約にサインした。TurnerUniversal Cable Productions(NBCUniversalの一部門)、eOneParamount Picturesといったスタジオやネットワークも、Wattpadとの共同制作の契約を結んでいる。

Tongalと同様、Wattpadもまた、ハリウッドのプレイヤーになるための回り道をしている。Wattpadは、に二次創作や古典作品の電子書籍コミュニティーの運営者としてスタートした。やがて、二次創作の市場が大きく成長し、エンジェル投資家のコンソーシアムから資金を調達してトロントに本拠地を構えた同社は、今年の初めには、中国のインターネット大手Tencentを含む投資家コンソーシアムから5100万ドル(約57億円)の資金を得るまでになった。Tencent(とそのパートナーであるスタジオ)は、Wattpadの月間6000万人というユーザー数に惹かれたようだ。

Wattpad’s storytelling app, now with 60M monthly users, adds a subscription service


Wattpadの物語制作アプリは6000万ユーザーを獲得し、購読サービスを追加(本文は英語)

二次創作が映画業界にもたらす影響力は数億ドル規模になるという信念は、『フィフティー・シェイズ』の成功が根拠になっている。Twilightの二次創作から派生したこのベストセラー本は、1億5000万ドル(約168億円)という驚異的な価格で3部作の映画化権が売られた。

シリーズ最終作品が公開された時点で、興行成績はすでに10億ドル(約1120億円)を超える勢いだった。

この10年間、ハリウッドは巨額な権利の購入とファン主導による原作の提供に依存して、劇場やインターネットで大きな数字を生み出してきたとDeJulioは言う。

「ファンは、そうした権利の購入に必要不可欠なものです」とDeJulioは話す。「今は非常に奇妙な時代です。……マーケティングに多額の資金がかかり、それがいろいろな意味でエンターテインメントの自由を奪っています」

DeJulioは、Tongalを、一人の人間が他の人に影響を与え支援できるプラットフォームだと見ている。

「スタジオは、一度ヒットを出すと、ファンのコミュニティーを通して、また彼らと関わることで、宣伝ができるだけでなく、仕事(新しいコンテンツの制作)もできることに気がつくのです」とDeJulioは話す。

米カリフォルニア州ロサンゼルス、マウント・リーのハリウッドヒルズ

もしWattpadとTongalが、彼らのユーザーのネットワークを使って才能を発掘し伸ばすことができるなら、Legion Mは、そのジャンル化されたコンテンツのユーザー・ネットワークを利用して、新しい作品制作に資金を出したいと考えている。

この制作スタジオのスタートアップは、2回にわたる株式投資型クラウドファンディングで300万ドル(約3億3600万円)を調達し、『シンクロナイズドモンスター』アン・ハサウェー、ジェイソン・サダイキス主演)とニコラス・ケイジの新作で、すでにカルトの名作と謳われている『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』といった人気のインディー映画で大きな報酬を手にしてる。同社の資金調達キャンペーンを支援した株主に配当がある限りは、その行き先は不透明だ。とくに、同社のプロジェクト『バッド・サマリタン』(新バージョンの『ドクター・フー』で人気のデイビッド・テナント主演)が酷評されて以来、わからなくなっている。

インターネット企業をいくつも立ち上げたPaul ScanlanとJeff Annisonが創設し、オースティンに本社を置く劇場チェーンAlamo Drafthouseなどのパートナーの援助を受けているLegion Mの目標は、制作プロジェクトに投資してくれるファンを100万人集めることだ。

セールスとマーケティングにファンの力を借りて、すでに十分な固定客がある作品を世に送り出すことで利益を得る、というのが彼らの考えだ。

「エンターテインメント企業はファンが所有するほうが、ウォール・ストリートに所有されるよりいいと私たちは信じています」と、Legion Mの新しいクラウドファンディング・キャンペーンの発表声明の中で、共同創設者でCEOのPaul Scanlanは話している。

Legion Mが提携するプロジェクトには、実際の投資よりも、ファンとの関わり合いを基本にした活動が多いものがある。事実、同社は大ヒットした『シンクロナイズドモンスター』の制作会社とはなっておらず、ファンのネットワークを使ってマーケティングを支援していると、インタビューの中で監督が話していた。

ScanlanとAnnisonは、モバイル機器向けの初期のストリーム配信技術を開発したMobiTVを創設している。その後、New York Rock Exchangeを立ち上げた。好きな歌の流動性のない株式をファンが購入できるようにする企業だ。これは投げ銭のようなものだ。購入したものに実際の価値はないため、相場の上昇もなければ、法律的に面倒なこともない。

Rock Exchangeとは違い、平均的な投資家は、この2人の共同創設者が米証券取引委員会の新しいクラウドファンディングに関する規制に従って、クラウドファンディングで提供する実株を買っている。そして彼らは、商業的に競争力のあるコンテンツを作り出す力が、これまでになくファンや消費者に備わっているという説に頼ろうとしている。

こうした努力を行なっているのは、Wattpad、Tongal、Legion Mだけではない。Seed&SparkCoverflyThe Black Listといった企業も、新しいアーティストやクリエイターを掘り出して、エンターテインメント業界の発展に貢献しようと頑張っている。資金面においては、MovieCoin(新しい映画を制作するためのトークン化された資金提供手段の先行販売を始めたところ)やTaTaTuのような新しい暗号化通貨が、映画好きの人々に、もうひとつの(理想的にはより透明化された)映画への資金提供の方法を与えたいと考えている。

「ハリウッドは、エンターテインメント業界に参入しよとする者には難しい場所です。コンテンツ制作と投資のプロセスを通して知ったことは、どのプロジェクトも観客を求めているということです」と、AnnisonはThe Niner Times(ノースカロライナ大学シャーロット校の校内新聞)のインタビューに応えて話していた。

「ハリウッドは、踏み込もうとするにはあまりにも大きな世界です。巨大な企業と一緒にやっていくには制約があります。本質的に、ウケ狙いなのです。映画作りの芸術面と、エンターテインメントのビジネス面との間には、はっきりと線が引かれています。そのため、とっても歩きにくい街になっています」

[原文へ]
(翻訳:金井哲夫)

 

キャプテン・マーベルが90年代を救う――実写版予告編公開

ブリー・ラーソン演じる宇宙から来たスーパーヒーローの登場を予告するにはアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(ご注意:軽度のネタバレあり.)の幕切れは絶好の舞台だった。エンドロールでサミュエル・L・ジャクソンのニック・フューリーが時間をワープさせるポケベルで呼び出すとロゴが表示される。ただしこのスーパーヒーローが宇宙の生命の半分を殺戮から救う最後の希望だという以外詳細は不明だった。

数週間前にEntertainment Weeklyが実写版映画でブリー・ラーソンがキャプテン・マーベルに扮した姿を初めて報じた。そして今、最初の予告編の公開となった。製作チームによれば、実写版はオリジナルのコミック版を自由に脚色したものだというが、キャプテン・マーベルの誕生はインフィニティ・ウォーが始まる何十年か前に遡り、記憶を失っているという設定は維持されるようだ。

予告編のオープニングでは宇宙船から投げ出された宇宙人がブロックバスターの店舗の上に墜落する。2分足らずの短い予告編では90年代のディテールの描写にあまり時間を割く余裕はなかったようだが、当時全盛だったビデオレンタル・チェーンを出したの秀逸だった。

アメリカ空軍のパイロット、キャロル・ダンバースは、本人の意思に反して徐々にキャプテン・マーベルが自分の真の姿であることに気づいていく。これにはニック・フューリーも一役買うようだ。われわれはインフィニティ・ストーンに関する後日譚を知っているので、フューリーがキャプテン・マーベルを必要とする理由が分かる。悪の異星人、スクラルもちらりと姿を見せる。

予告編をもっとじっくり見ればまだいろいろ発見があるかもしれない。時間はたっぷりある。本編の公開は2019年3月8日が予定されている。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

Apple、“カープールカラオケ”でエミー賞受賞ーバラエティ・短編部門では初

自前のビデオストリーミングサービス開始を控えているAppleだが、同社のオリジナルビデオ番組“カープールカラオケ”がエミー賞に輝いた。バラエティー・短編部門を日曜夜に受賞した。Appleにとってエミー賞受賞は初めてではないー過去に技術・工学部門賞を獲得したことがあり、昨年はApple TVにSiriを搭載したことでも受賞しているーしかしオリジナルビデオでの受賞は今回が初めてだ。

今回、他の人気番組、 “Between The Scenes – The Daily Show”、 “Creating Saturday Night Live”、 “Gay of Thrones”、 “Honest Trailers”、 そして“The Tonight Show Starring Jimmy Fallon – Cover Room”を退けての受賞だ。

AppleのカープールカラオケはCBSの番組 “The Late Show With James Corden”のスピンオフで、大失敗だった“Planet of the Apps”のように、Shark TankとともにAppleの最初のオリジナルビデオの一つだ。

カープールカラオケの過去のエピソードでは、ウィル・スミス、アリシア・キーズ、ジョン・レジェンド、レブロン・ジェームズ、ビリー・エイチュナー、メタリカ、ソフィー・ターナー、メイジー・ウィリアムズ、セス・マクファーレン、アリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、クイーン・ラティファ、ジェイダ・ピンケット・スミス、シャキール・オニール、ジョン・シナ、シャキーラ、トレバー・ノアその他たくさんの超豪華なゲストが出演している。

このシリーズそのものには批評家からは批判的な意見が寄せられていたが、にもかかわらずシーズン2に突入した。

しかしそれ以降、AppleはソニーTVのベテラン、ザック・ヴァン・アムバーグとジェイミー・エルリヒト雇うなど、カープールカラオケのようなショーよりよりハイプロファイルなシリーズに軸足を移した。

間もなく展開するビデオストリーミングでは、多くの番組が予定されている。クリステン・ウィグ主演でリース・ウィザースプーン演出のコメディや、オクタビア・スペンサー主演のスリラー、スティーブン・スピルバーグによる“Amazing Stories”のリバイバル、“Battlestar Galactica”の制作を手がけたRonald D. Mooreによる “See”という 新たなスペースドラマNBAのケビン・デュラントの生い立ちに基づいたバスケットボール番組、「ラ・ラ・ランド」監督のデイミアン・チャゼルによる番組、アイザック・アシモフ脚色の“Foundation”オプラ・ウィンフリーがプロデュースするオリジナルショーM・ナイト・シャマランによる心理スリラーなどだ。

Appleはサービス拡充のためにドキュメンタリー「The Elephant Queen」やアニメーション「Wolfwalkers」の権利を獲得した。

Appleのストリーミングサービスは2019年3月に開始予定だ。水曜日に開かれるAppleのプレスイベントで、詳細を聞けるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

LEGOは100万点を超えるTechnic部品から、運転可能な実物大のブガッティを作り上げた

これまでレゴで製作された物の中で、最も野心的なものとして、このブロック会社は実物大で実際に運転可能なスーパーカー、ブガッティ・シロンを作り上げた。

いや、マジで。

それは、レゴのクリエイティブチームの情熱プロジェクトとして、そしてまたイタリアン・グランプリでのプロモーション展示のために製作された。モデルに使われたTechnic部品の総数は100万以上に及ぶ。

(ご存じない方のために説明すると、Technicとは、よく知られたレンガ状のブロックよりももう少し複雑な、ピストン棒、ギア、車軸、モーター、その他の部品を連結するレゴのシリーズのことだ)。

レゴ社によれば、製作プロセスには、延べ時間で多くとも1万3500時間程度しかかからなかったという。彼らは去年の6月にブレーンストーミングを始め、実際の製作は2018年3月に始められた。

LEGOが最初に上のビデオを送ってきたとき、私はまず、どこかにCGが使われているのだろうと考えた。彼らはそれに反応して、組み立て中の数百枚の写真を送ってきた。そのうちの何枚かを以下に掲載しておく。

  1. chiron-3

  2. chiron-2

  3. chiron-6

  4. chiron-7

  5. chiron-4

  6. chiron-5

  7. chiron-8

  8. chiron-1

正確に言えば、それは完全にレゴでできているわけではない。合計で1.5トンにも及ぶものを扱おうとすると、とにかくプラスチックでは再現できない部品があるのだ。たとえば、鋼鉄のフレーム(下の写真)、一対のバッテリー、3Dプリントされたギア、そしてすべてを載せる実際のブガッティのタイヤなどだ(楽しいこぼれ話:レゴは数字だけ見れば世界最大のタイヤメーカーなのである …もちろん、それらは小さいタイヤだが)。

さらに凄いことに、これは動くのだ。もちろん時速400キロ以上を叩き出す実際のシロンに及ぶ筈はない。だが同社は、上で見せたビデオのために、時速約21キロを出すモデルを作ったと言う。そしてさらに理論的には時速30キロ強程度は出ると語る。おもちゃの部品でできていて、大量のプラスチックのモーターで駆動される車としては悪くない。

そのことについて言うなら、このモデルには2000個以上のLego Power Functionモーター部品が組み込まれている。合計で得られる理論上の出力は5.3馬力だ。それぞれが96個のレゴモーターで作られている24個のモーターパックが、タイヤを駆動する鋼鉄のチェーンと組み合わされている。

それに加えて、他にも多数の楽しい仕掛けが組み込まれている:

  • 取り外し可能なハンドル
  • 実際に開閉するドア
  • ボタンを押すだけで上下するスポイラーや、全てのライトと電装品を動かすためのコントロールパネル
  • 実際に動作するスピードメーター。これもTechnic部品から製作

愚かな行為だろうか?おそらくは。それは素晴らしいと呼べるものだろうか?間違いなく。だが悲しいかな、もしこのチームがアクセスできたような実質的に無限のレゴ供給庫なしに、誰かが似たような仕事に挑もうとするならば…1つあたりの小売価格が約30ドルのモーターを集めるだけで7万ドルが必要となる。

レゴは、モンツァで開催されるイタリアGPで、このモデルを公開する予定だ。

[原文へ]
(翻訳:sako)

Netflix、オーソン・ウェルズの遺作の予告編公開――幻の傑作、ついに完成

オーソン・ウェルズが監督した最後の映画、The Other Side of the Wind(風の向こう側)は完成までに長い苦難の道をたどってきた。

この映画はオーソン・ウェルズという映画の伝説の生涯の最終章をなすといえるかもしれない。ウェルズは映画史上最高の傑作と評価する批評家も多いCitizen Kane(市民ケーン)やThe Magnificent Ambersons(偉大なるアンバーソン家の人々)を作った後、時間の大半をヨーロッパで過ごし、Chimes at Midnight(オーソン・ウェルズのフォルスタッフ)のような映画の資金集めの苦闘を続けた。

ウェルズは1970年代を通じてThe Other Side of the Windの各部分の撮影を続け、一部の編集にとりかかっていたが、結局資金不足でプロジェクトは中断した。1985年にウェルズが死去した後、ジョン・ヒューストン、ピーター・ボグダノヴィッチを始めとするウェルズのサポーターたちが映画の完成を図った著作権問題とさらなる資金問題に前途を阻まれた。

しかし最近になってNetflixが資金提供の意向を示し、光が見えてきた。もちろんこれはさらなる問題も生んだ。特にカンヌ映画祭昨年Netflixのボイコットを決めたのがそれだ。しかしウェルズの映画はこの秋、ベニスとニューヨークの映画祭で公開が決まっている。その後Netflixで11月2日から公開される。

作品が完成していることを念押しするかのように、NetflixはThe Other Side of the Windの謎めいた予告編を公開した。ここではジョン・ヒューストンが演じる反動的で落ち目の映画監督、Jack Hannafordの姿がよく捉えられている。ヒューストン自身も伝説的な映画監督だが、ときおり俳優をすることもあった。ローマン・ポランスキーが監督し、ジャック・ニコルソンが主演した傑作、Chinatown(チャイナタウン)で悪役の富豪を演じている。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

映画「Search/サーチ」の制作者が語る、コンピューター画面映画の苦労と情熱

最初から最後まで視点がコンピューターやスマートフォンの画面に限定された映画など見たくない、と考える人はあなただけではない。映画「Search/サーチ」の監督と脚本を担当したアニーズ・チャガンティーとセブ・オハニアンも、まったく同じような不安を抱えていたと、私に話してくれた。

2人が初めてティムール・ベクマンベトフ率いるBazelevs(映画「アンフレンデッド」をプロデュースした制作会社)から声をかけられたとき、そのアイデアは、コンピューター画面の中で展開されるショートフィルム・アンソロジーの一部という想定だったと、チャガンティーは話している。ティーンエイジャーの女の子が行方不明となり、ジョン・チョー演じる父親が、娘が残していったノートパソコンを使って彼女を探し出そうと試みる、という「Search/サーチ」のプロットの基本形は、そのときに彼らが思いついた。

ところが、スタジオの側から、チャガンティー監督、オハニアン・プロデュースで、それを長編映画にしないかと持ちかけられた。そして2人は、脚本を書き始めた。

「こんな素晴らしいチャンスに巡り会えるなんて、どんな映像作家にもあるというものではありません」とチャガンティーは話す。「しかしその瞬間、私はノーと答えました」

彼らはその形式を、小手先の仕掛け以上のものにできると考えていたようだ。ただし、あくまでショートフィルムとして。長編映画にした場合、「引き伸ばすことで、単なる90分の仕掛けに戻ってしまう」と彼は心配していたのだ。

チャガンティーとオハニアンは、アイデアについて話し合いを続けたが、オープニングのシーケンスを思いついたことで、ようやく先に進むことができた。そのシーケンスは、実際に完成した映画のオープニングに使われている。デスクトップ・パソコンに保存された動画による7分間のモンタージュだ。それには、キム一家の(きわめて感情的な)歴史を凝縮した映像としての意味もある。

「その瞬間、何かがはじけた。電球が灯ったんです。この形式を、この話に使えるという可能性を感じました」とチャガンティーは言う。「そしてこう悟ったのです。これまでいろいろな映画があったけど、ただ新鮮なだけでなく、ときに感情的で、人を惹きつけ、映画らしい感覚を作る方法がまだあると」

「Search/サーチ」は、8月31日から全米で公開されるのに先立ち、今週末に限定公開される(日本公開は10月26日)。チャガンティーとオハニアンは、実際にどのようにして映画を作り上げたのか、2人のインタビューをお伝えしよう(編集が加えられています)。

監督/脚本家のアニーズ・チャガンティーとデブラ・メッシング。「Search/サーチ」の撮影セットにて。

TechCrunch(以降TC):形式から始まっのか、誘拐のプロットから始まったのか、その割合はどれくらいですか?

オハニアン:正直言って、ほとんど、そのどちらでもありません。アニーズと私は一緒に脚本を書いています。彼は監督で、私はプロデューサーですが。私たちは南カリフォルニア大学Cinematic Arts大学院で出会っています。私たちはそこで、Google Glass用の2分間のショートフィルムを制作しました。Google Glass、憶えてます? それが大当たりしたんです。「Seeds」という作品でした。そのお陰で、彼はグーグルに雇われて、こっちに出て来て、1年か2年、コマーシャルを作っていました。

私はこれまで数年間、インディー系のプロデューサーをしていたので、ティムール・ベクマンベトフの制作会社Bazelevsと縁がありました。彼の映画「アンフレンデッド」がちょうど公開されたときで、それが大成功を収めていました。そこで彼は私に、一緒に仕事をしたい映像作家はいるかと聞いたんです。もちろん即座に、アニーズのことを思いましたよ。

チャガンティー:私が加わってミーティングをしたとき、彼らはこう切り出しました。「アンフレンデッドの続編を作りたいのだが、普通の続編の形にはしたくない。アンソロジーとしての続編にしたいんだ。基本的に、ショートフィルムを詰め込んだものだが、すべてはコンピューターの画面の中で展開する」

私はすぐに、長編映画よりもずっと面白いと感じました。コンピューター画面上で展開される映画は数多く見てきましたが、この方向へ進もうと確信させる作品は、これまでひとつもなかったからです。ショートフィルムなら、長編映画で見てきた小手先の仕掛けとしてではなく、ちゃんと作れると思ったのです。(少し間を置いて)失礼な言い方かもしれませんが、そういうことです。

その1カ月半後、私たちは「Search/サーチ」のアイデアをメールでやりとりしていました。最初はショートフィルムのつもりでスタートしています。プロットは同じです。基本的に、父親が娘のノートパソコンに侵入して、彼女の行方の手掛かりを探すという。

私たちは、小手先の仕掛けではなく、本当に内容があり、魅力的で、観客が飽きる前に完結する作品にするには、長さは8分間だと考えていました。そして私たちは、制作会社に数ページの原稿を送りました。その数週間後、私はたまたまグーグルの写真撮影のためにロサンゼルスに来ることになりました。そのとき、彼らの役員会議室に呼び出されたのです。気がつくとセブと私は、役員会議室の大きな机の前で、重役やら投資家やら、そうした連中と対面していました。

彼らは私たちにこう言いました。「ちょっと短すぎる」と。そして私は「それは残念」と答えました。すると彼らはこう来ました。「これを長編にしたいんだ。セブとアニーズ、キミたちなら書ける。脚本台は払う。セブ、キミは制作を担当する。アニーズ、我々はキミに初の長編映画の監督としてギャラを支払う。予算はすべて我々が持つ。どうだね?」

こんな素晴らしいチャンスに巡り会えるなんて、どんな映像作家にもあるというものではありません。しかしその瞬間、私はノーと答えました。

オハニアン:やつは断ったんだよ!

チャガンティー:私の左側では、彼が「何言ってんだよ!」とばかりに、私のことを蹴ってきました。そんな感じでしたね。そのとき私はこう思ったんです。彼らは、小手先の仕掛けにならないよう私たちが考案したコンセプトを奪って、それを引き伸ばして、90分の仕掛けに戻してしまうんだと。さらに気に入らないのは、私たちの芸術性が認められたからではなく、別の映画がヒットしたからという理由で映画を作るという点です。私たちのアイデアに存在意味があったわけではないのです。

そうした正当な理由から、私は断ったのです。そして、その正当な理由によって、セブは「また連絡します」と答えました。私たちは部屋を出た後も、このチャンスの大きさや、私たちが何を依頼されたのか、その評価は別として、こんな機会はまたとないぞ、ということをずっと話し合いました。そしてこう決めたのです。「壁にぶち当たれば、それまで。でも、話し合うことで、敬意を払うべきだ」と。

それから2カ月間、私たちは物語をまとめる方法を考えましたが、できませんでした。ところがある日、私は当時、ニューヨーク州ウィリアムズバーグに住んでいたのですが、セブにメッセージを送っているとき、こう書いたんです。「なあ、オープニングのシーケンスだけど、すごくランダムなアイデアがあるんだ」と。するとセブは、「ボクにもオープニングのアイデアがある」と返してきました。そして私たちは電話に切り替え、お互いのアイデアを話したのですが、それはまったく同じオープニングのシーンでした。この日から、それが映画のオープニング・シーケンスになりました。デスクトップ・コンピューターに保存されていた、ある家族の16年の間に起こった人生の、独立した、非常にユニークな7分間のモンタージュです。

その瞬間、何かがはじけた。電球が灯ったんです。この形式が、この話に使えるという可能性を感じました。そしてこう悟ったのです。これまでいろいろな映画があったけど、ただ新鮮なだけでなく、ときに感情的で、人を惹きつけ、映画らしい感覚を作る方法がまだあると。

監督/脚本家のアニーズ・チャガンティーとジョン・チョー。「Search/サーチ」の撮影セットにて。

オハニアン:オープニングのシーンには、観客が一度見て忘れてしまったものが、画面の中に展開され、物語に引きずり込まれるという何かを、5分間で作るという考えがありました。うまくいったと思ってます。

チャガンティー:そうして私たちは、長い話をまとめました。オープニングのシーンのアイデアが決まるや、「次のシーンはこうなるね。その次のシーンはこうなる」となり、即座にそれをプロットにまとめました。だから、全体の構成はすぐに完成しました。

その構成を制作会社に送ると、彼らはそれを気に入り、「金を出すから、これでいこう」と言ってくれました。私はグーグルを退職して、飛行機に乗って、ロサンゼルスに引っ越し、映画を作ったんです。

TC:コンピューターの画面上で展開するたくさんの物事を最初に作っておいて、その後から、ジョンやデブラ(メッシング)やその他の俳優が、それをある程度ベースにして、ウェブカメラの前で演じたわけですか。

チャガンティー:この映画を作り方を、私たちよくこう説明しています。まずアニメーションを作り、それから実写映像を撮影して、それをアニメーションにはめ込み、何度も何度も洗練させる。

先にアニメーショを作るという方法は、セブのアイデアです。元になったのは「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」という映画です。撮影する前にシーンが作られていたという点で、よく似ています。

私たちは、この映画には2つのカメラがあると気が付きました。まずは、スクリーンに映し出される場面があります。そして、この映画ではカメラは常に動き回っているので、それをフレーム分けする方法があります。これらが互いに絡み合い、情報を交換するのだということに、私たちは気がついたんです。最終的な作品がどのような形になるかは、セットに入る前にわかっていないといけません。

そこで、俳優を雇う7週間も前から、エディターを呼んできて、このくらいの部屋にiMacを2台置いて、「お帰りなさい」と。率直に「やれ」と言いました。

彼らは、メッセージやボイスメールなど、インターネットのあらゆるものの画面キャプチャーを開始しました。ズームインしたり、カットをつなげたり。7週間が終わるころには、映画全体に相当する1時間40分のカットが出来上がりました。おやじ、娘、兄弟、母、父、すべてを私が演じました。私に話しかけてくる、すべての友だちも。そうして、カメラの動きなど、いろいろなことがわかりました。この映画の作り方もね。

撮影開始の前夜に、そのカットをクルーに見せたところ、「ああ、これがこれから撮影する映画か」と彼らは言いました。その時点まで、この映画を口で説明することができなかったのです。今は、予告編もポスターもあって、「これが私たちが作った映画です」と簡単に見せることができますが、それまでは「スリラーなんだけど、コンピューターの画面の中で展開する。でもすごくいいんだ」と言うしかありませんでした。なので、クルーに私たちの考えを伝えることができて、本当に助かりました。

そしてセットでは、映画の中で実際にコンピューターを操作するジョンが演じるキャラクターは、目線を……、つまり、どこにどのボタンがあるか、カーソルはどう動くか、何がどこに表示されるか、どこにビデオメッセージが現れるか、それらに従って目線を完璧に合わせる必要があるため、何が起きるかを知っておかないといけません。なので彼は、実際に大きな画面のどこに、なんの映像が配置されるかを理解していました。

「Search/サーチ」のデブラ・メッシングとジョン・チョー。

 

オハニアン:この映画をプリビズ(事前映像化)するという考えには、完成した映画が洗練され、映画らしく、観客の注目を集めるものにしたいという思いがありました。これは、今や全世界に配給されている、映画制作会社によって作られた映画です。しかし、元はインディーズ映画でした。見ていただいたとおり、この映画には空撮、カーアクション、群衆のシーン、水中や渓谷のシーンなどがありますが、すべて13日間で撮影しました。

プリビズ・バージョンを作るという考えの中には、撮影の1日1日をできる限り有効に使い、首尾一貫した、画面構成も演出しっかりしていて、すべてのものが素晴らしい作品に仕上がるようにという気持ちがありました。だから、偶然の産物ではなく、しっかり磨き上げられた作品だという感じがするのです。

TC:俳優と仕事をしたとき、彼らは何をすべきか、どれくらい本能的に理解していましたか? これまでの映画とは形式が異なるため、彼らを特別な訓練する必要は、どれほどありましたか?

チャガンティー:出演者もクルーも、この映画を実現させるために、それぞれの仕事を学び直す必要があったと思います。ミッチェル(ラ:娘マーゴット役)は、コンピューター画面の前での演技は、ジョンよりも自分のほうがずっと楽だと話していました。たぶん、世代の違いでしょう。しかし私たちにとって、すべてのルールが目に見えて新しいものでした。このような映画は、私たちの中では誰も作ったことがありません。これをまたやろうという人も、いないと断言できます。これが初めての体験であり、私たちはみんなで学びながら来たのです。

この映画は、出演者とクルーがみんなで手をつないで、真っ暗な洞窟の中を歩くようなものでした。みんなが、自分の右にいる人は、自分よりもう少しわかってるはず、と思っていましたが、わかっている人など、いませんでした。そのいちばん右にいた私ですら、「えー、わかんないよー」といった感じでしたから。しかし、そこへ飛び込んでみると、洞窟の中のすべての地点の真っ暗の中で、次にどうしたらよいかに気づくクルーや役者が1人はいたのです。

TC:話を聞く限りでは、「Search/サーチ2」は期待できないということですね。実際、もう新しいプロジェクトが決まっていますね。

今、この映画の最終段階に来て、どこまでなら、(コンピューター画面映画がひとつのジャンルになったとして)ほかの監督が参入して何か面白いことをするのを許せますか? また、この形であと4、5本の映画を作って、もう可能性が出尽くしたと感じるのは、どのあたりでしょうか?

 

 

チャガンティー:結論として、私はいつもこう言っています。クリストファー・ノーランに、時系列を遡る形の映画を(「メメント」に続いて)あと何本作れるかと聞いてみてください。その時間逆行映画のサブジャンルを作るのかとね。私は、彼がイエスと答えるとは思えません。

この映画も同じだと、私たちは考えています。つまるところ、この映画も仕掛けです。これは物語を伝えるための、スタイルのひとつです。思うに私たちは、仕掛けよりも、物語を先に伝える方法を考えたのです。しかし同時に、コンピューターの画面は、いつも同じ映像です。従来式の映画では、シンガポールでも香港でもニューヨークでも、自由に舞台を設定できることを考えると、制約はもっと多くなります。コンピューター画面の映画では、いつでもノートパソコンの画面の中です。

私たちから学ぶことがあるとすれば、それは私たちが学んだことと同じでしょう。これまでの映像で、これまでの映画のやり方を使って、技術を正確に正直に表現する方法は、まだあるということです。ハリウッドがそれをやり尽くしたとは、私は思っていません。自分のトーンやスタイル、それが何であれ、作ろうとしている映画が属する大きなジャンルと一貫性があると感じるなら、実写映像と組み合わせることも、まだ可能です。

[原文へ]
(翻訳:金井哲夫)

ソニーのAiboがアメリカで販売開始へ――高価だがソニーのAIとロボティクスのショーケースに

ペットはお金がかかる。手数料、予防注射、食べ物、医療費…それでも結局は惜しみなく愛情を注いでくれる無二の伴侶を得ることができる。

もしそういうコストを少しばかり節約しようと考えているならロボット・ドッグ、すくなくともソニーのAiboはお勧めできない。ソニーが復活させたAiboは賢くてかわいいが決して安くはない。今日(米国時間8/23)、ニューヨーク市で開催されたイベントでソニーはAiboについてさらに詳しい情報を発表したが、値札は2899ドルだった。

Aiboの魅力(実際多数ある)にもかかわらず、ニッチなプロダクトに留まるだろうと予測せざるを得ない。Sony North Americaのプレジデント、COOのMike Fasuloが私に語ったところによれば、ソニーはホームロボティクスの分野で主要なプレイヤーになることを目指しているという。しかし何年も前からソニーが約束していたものの、この価格ではAiboがメインストリームのプロダクトになることはないだろう。

むしろAiboはソニーがホームロボティクスに力を入れることを象徴する製品だ。現在のソニーの消費者向けロボティクスとAIのショーケースとして機能することは間違いない。ともあれ、かなりかわいい製品に仕上がっている。私はソニーのCESのプレス・カンファレンスに出席してAiboがアメリカに初めて登場したのを見た。すると部屋中に驚きの声が上がった。つわもの揃いのテクノロジー・ジャーナリストたちの心を一瞬で溶かすのは容易なことではない。その点Aiboは大成功だった。

Fasuloは私のインタビューに答えて次のように述べた。

この製品はソニーのイノベーションの能力を示すものだ。このロボットには4000のパーツが組み込まれている。目はOLEパネルを内蔵しており、かわいい表情を作り出す大きな要素となっている。同時に写真撮影の能力も優れている。Aiboは全体としてソニーのイメージ・センサー・テクノロジーをベースにしている。このロボットは22軸の自由度を持ち、きわめて柔軟、多様な動作が可能だ。これは私が見てきた他のロボットのどれよりも優れている。Aiboはソニーがイノベーションにコミットすることを証明し、おそらくはブランディングにも良い影響を与えるだろう。

第1世代のAiboはあらゆる意味で時代に先駆けていいた。しかしその後、コンシューマー向けAI、クラウド・テクノロジーなどすべては当時では考えられなかったほど進歩し、広く普及した。19年のブランクを経て再登場したAiboはどんな性格のペットロボットになったのだろうか?

ソニーはAiboである種のリスクヘッジを図っている。2899ドルという価格は熱心なアーリーアダプター以外にはアピールしそうにない。ではあるが、このロボットは日本では驚くほどの売れ行きを示している。2万台前後が売れたというが、これはソニーの当初の期待以上の数字だろう。Fasuloによれば、アメリカ市場での販売目標は「数千台」だという。

現在Aiboはメインストリーム向けプロダクトではないし、複雑なメカニズムを考えれば将来も大幅に価格が下がることもなさそうだ。しかしソニーは今度こそ(すくなくとも当分の間)ロボティクスに注力するだろう。ソニーの「最初の子犬たち」は3年間のAI Cloudサービスがサポートされる。つまりロボット犬は3年間は健在で跳ね回ることができるわけだ。

驚くほど高価なクリスマスプレゼントを探しているむきは9月から購入できる。またニューヨークのソニースクエアで10月下旬まで実物を見ることができる。

原文へ


滑川海彦@Facebook Google+

アシモフの銀河帝国、Appleがいよいよドラマ化――『ファウンデーション』がシリーズになる

Appleはアイザック・アシモフのクラシックSFの傑作、『ファウンデーション――銀河帝国の興亡』シリーズの実写版を製作中だという。

Deadlineは今年に入ってAppleが映画化を企てていると報じた。しかしこれはHBOでウエストワールドを製作しているジョナサン・ノーランによる企画も含めて『ファウンデーション』の映画化を巡る多数の試みの一つだった。

しかしDeadlineの最新の記事によれば、Appleの『ファウンデーション』は現実のものとなるようだ。プロデューサーはデビッド・ゴイヤーとジョッシュ・フリードマンだ(ゴイヤーはノーランと並んで『ダークナイト』、『ダークナイト ライジング』の脚本を書いている)。一方フリードマンは『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』の生みの親だ。『ファウンデーション』シリーズの製作はSkydance Televisionで、アシモフの娘、ロビンも製作総指揮に加わる。

オリジナルの『ファウンデーション』は1940年代に雑誌に発表され、50年代に単行本にまとめられた。 しばらくの中断の後、アシモフは80年代にさらに続編を書いた。長く続いた銀河帝国の衰亡と、それを予見した少数の科学者が銀河の辺境に基地を建設して文明を崩壊から守ろうとする努力がシリーズのテーマだ。.

こういった要素はApple版の『スターウォーズ』を思わせるかもしれない。実はアシモフの『ファウンデーション』がジョージ・ルーカスの映画に強い影響を与えていた

しかし小説版の『ファウンデーション』はスペースオペラとはほど遠く、冒険活劇よりも込み入った陰謀や民主主義の本質を巡る政治的議論などに焦点が当てられている。全作品の舞台は数百年にもわたり、登場人物にも必ずしも一貫性がない。ドラマ化にあたってはゴイヤーとフリードマンはかなり思い切った脚色をする必要があるだろう。

『ファウンデーション』は私の愛読書であり、アシモフのファンだ。Appleは他にもスペースオペラのドラマ化を企画しているが(『バトルスター・ギャラクティカ』のロン・ムーアによるものもあるらしい)、私にとっては『ファウンデーション』プロジェクトが最高だ。ぜひ成功して欲しいと願っている。

原文へ


滑川海彦@Facebook Google+

パズルゲームMonument Valleyが映画化されることに

Deadlineの報道によると、ustwo Gamesのモバイルパズルゲームが好きな2人がデザインし、賞も受賞したパズルゲームMonument Valleyが映画化されるようだ。ゲームではプリンセスを導くためにエッシャーの絵のような建物を操作するが、映画バージョンはゲームの“心が麻痺するような世界”に送り込まれるライブアクションのキャラクターに主眼を置いている、と伝えている。

Paramount PicturesとAkiva GoldsmanのWeed Road Pictures が共同制作し、監督はPatrick Osborne。スタジオ側はフランチャイズを希望しているようだ。もしそれが実現するとすれば、母親が子どもを伴って不思議な建物の中を彷徨うというMonument Valleyの続編がすでに出ているので、映画化の材料には困らない。

監督のOsborneは “Feast(邦題:愛犬とごちそう)” でアカデミー賞短編アニメ賞を受賞しているが、現在はFoxとBlue Sky向けに人気のグラフィック小説“Nimona”をベースとした作品を制作中だ。そこでの経験は、今回のMonument Valley映画化という稀な経験にもいきることだろう。

「Monument Valleyは瞑想的であり、シンプルなゲームであり、なおかつ歴史上大きな存在だ」。OsborneはDeadlineに対し、こうコメントしている。「私は名誉にも、アイダ姫のミステリアスな王国への手綱を手渡された。全てが不思議に見える不可能な構造物というアイダ姫の世界で遊ぶためにだ。このユニークな世界を、ParamountとWeed Roadの有能なスタッフとともに映画館に持ってくることをとても楽しみにしている」。

Ustwo Gamesの責任者Dan Grayはまた、社としてこのゲームを大スクリーンに登場させる絶好の機会を待っていたと語った。

映画制作スタジオにとってゲームを映画に取り込むのは珍しいことではないが、今回の場合、Monument Valleyの知名度がものをいったようだ。SF映画”Ready Player One”のようにヴァーチャルの世界を取り込んだ映画の成功例もある。Monument Valleyゲームそのものはこれまでに世界で1億6000万回ダウンロードされていて、Appleなどの賞を受賞していることから、映画バージョンの視聴も期待できる。

とはいえ、Monument Valleyがどれくらい注目を集める映画になるか予想するのは難しい。ゲームのあらすじはいたって最小限のものであり、会話などに乏しく、一つのパズルからまた次のパズルへとプレーヤーを動かすだけの手段としてキャラクターを使うという内容だ。このゲームの美しさはゴージャスなアニメーションや全体的なデザインにある。そしてこのゲームをより瞑想的な体験にするために、魅惑的なサウンドトラックが加えられている。映画でどんなストーリーになるかはわからないが、おそらくほとんどはオリジナルに近い形になるのではないかと思われる。

Deadlineによると、スタジオは現在、Osborneの意向に沿う形でストーリーを書く脚本家を探しているという。映画の公開日は発表されていない。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

台湾のFunNowはローカル向けクイック予約サービス――シリーズAで500万ドルを調達、アジアと日本の都市に展開中

最近の旅行ビジネスでは、AribnbやTripAdvisorなどの有力サービスが直前でも簡単にさまざまな予約を可能にするインスタント・ブッキングに参入しつつある。これは特にアジアで、香港のKlookなどのスタートアップが大成功を収めていることに刺激された面が大きいだろう。しかしインスタント・ブッキング・アプリがこう増えてはもうニッチは残っていないのではないか? 

実はFunNowはそう考えて方向を転換した。旅行者をターゲットにするのではなく、このサービスはローカルを対象とする。つまり都市の居住者に新しいアクティビティを楽しんでもらうのが目的だ。今日(米国時間8/13)、台北を本拠とするFunNowはシリーズAのラウンドで500万ドルの資金調達を行ったことを発表した。ラウンドのリーダーはAlibaba Entrepreneur Fundで、CDIB、 Darwin Venture、Accuvestが加わっている。資金は東南アジアと日本に事業を拡大するために用いられる。

FunNowは2015年に創立された後、昨年6月のエンジェル・ラウンドを含めてこれまでに650万ドルを調達したことになる。登録メンバーは50万人、3000社のベンダーが毎日2万種類以上のアクティビティーを提供しているという。共同ファウンダー、CEOのT.K. Chenは海外展開について「現在、香港、東京、大阪、沖縄、クアラルンプール、バンコクに注力している」と述べた。

今回のシリーズAで注目すべき点はAlibabaの存在だ。 Tencentが支援するライバル、Meituan-Dianpingが香港で株式上場を準備している中で、Alibabaの参加はFunNowのO2O能力(オンラインでオフラインサービスの予約、支払いを行う)を大きく強化したといえる。

Alibaba Entrepreneurs Fundは非営利法人で、将来Alibabaのエコシステムに貢献する可能性のあるスタートアップの育成を目的としている。Alibabaの各種O2Oアプリは中国でMeituan-Dianpingからできるかぎりシェアを奪うことを狙っている。ChenはFunNowとの協力はこの面でもシナジーを生むとしている。【略】

いかにAlibabaの参加があるにせよ、 FunNowが多数のインスタント予約アプリとどのように競争していく戦略なのかは誰もが興味を持つところだろう。この市場ではKlook、KKdayなどが有力だが、他にもVoyagin、GetYourGuide、Culture Trip、Peek、それにAirbnb自身のExperiences機能などが存在する。

Chenによれば、FunNowが現在もっとも力を入れているカテゴリーは直近のホテル等の予約だという。台北では一夜ないし数時間のホテル、温泉への滞在を提供している。マッサージその他の温泉における伝統的サービスやレストラン、バー、さらには音楽フェスティバルなどの予約もカバーするという。

Chenによれば、ツーリストというよりむしろローカル住民に楽しい時間を提供するという戦略はFunNowのユーザー・エンゲージメントを大きく高めており、毎月の粗収入の70%はリピート・ユーザーからのものだという。30%は最初に利用したユーザーだが、その60%は30日以内に戻ってきてさらに利用している。FunNowでは2018年の売上を1600万ドルに届くと予測しているが、これは2017年の3倍に上る。

FunNowのユーザーの平均年齢は若く、25歳から35歳が多い。「われわれはUberに似ている。ターゲットはレストラン、温泉、マッサージ、ホテル、イベントなど身近で楽しい活動を予約したいと考えている人々だ。われわれは消費者のその場の思いつきを重視している。われわれが仲介する予約の大部分が15分から」1時間後のものだ。データでいえば、FunNowの予約の80%は1時間以内のものだ」とChenは述べた。

FunNowではプラットフォームをローカル・ユーザー向けに最適化している。特許を取得したアルゴリズムによって予約をマーチャント・データベースのエントリーとリアルタイムで同期させ、オーバーブッキング、ダブルブッキングを防いでいるという。Chenによれば、ユーザーは自身の地理的所在地によって現在利用できるエントリーを閲覧できる。情報は0.1秒以内にリアルタイムでアップデートされるので、ユーザーはエントリーをクリックした後ですでにすでに誰かが予約していたという事態を防げるという。FunNowではサービスを提供するベンダーを事前に審査し、プラットフォームに加えた後も星印が3.5以下になるとリストから削除する。

将来KlookやKKdayといったインスタント予約アプリがターゲットをツーリストから地元居住者に拡大してくればライバルとなり得る。しかしChenは「こうしたスタートアップは拡大しつつあるツーリスト市場における半日から1日以上のツアーをターゲットにするはずだ」と考えている。

Chenは「こうしたスタートアップがローカル住民をターゲットすることになれば、マーチャントとなるホテルやレストランをひとつずつシステムに加えていかねばならないだろう。またそのシステムもマーチャントにとって使いやすくエラーの起きにくいものである必要がある。しかしマーチャントがひとたびわれわれのシステムを利用すれば、別のシステムを導入することは考えにくい。オーバーブッキングを避けるためには相互の調整を図る必要があるからだ」という。

「こうした点は先に動いたFunNowに大きな優位性があるが、われわれはテクノロジーをさらに改良していく。レストランなどはたとえ1分差であっても先着の客に席を提供してしまい、オーバーブッキングという結果をもたらす可能性がある。これは何として避けねばならない」とChenは語った。

〔日本版〕FunNowのサイトは日本語ページも用意している。日本でのサービスは今のところホテル予約がメインのようだが、台北のページでは食事、温泉、マッサージなどジャンルが多い。

原文へ


滑川海彦@Facebook Google+

巨大AI企業SenseTimeがビデオ技術のMoviebookへ$199Mの投資をリード、その戦略的意図は…

SenseTimeは、45億ドルあまりの評価額で6億2000万ドルを調達し、評価額が世界最高のAI企業として知られているようだが、同社はしかし投資家でもある。この中国企業は今週、オンラインのビデオサービスをサポートする技術を開発している北京のMoviebookへのシリーズD、13億6000万人民元(1億9900万ドル)のラウンドをリードした。

Moviebookはこの前2017年に、シリーズCで5億人民元(7500万ドル)を調達した。今回のシリーズDは、SB China Venture Capital(SBCVC)が、Qianhai Wutong, PAC Partners, Oriental Pearl, およびLang Sheng Investmentらと共に参加した。〔SB==Softbank〕

SenseTimeによると、同社は投資と共にMoviebookとのパートナーシップも契約し、二社がさまざまなAI技術で協力していく。たとえば、エンターテインメント産業におけるAIの利用増大をねらった拡張現実技術などだ。

SenseTime Group Ltd.のオブジェクト検出/追跡技術が、2018年4月4日に東京で行われたArtificial Intelligence Exhibition & Conference(人工知能エキシビション&カンファレンス)でデモされた。このAIエキスポは4月6日まで行われた。写真撮影: Kiyoshi Ota/Bloomberg

声明の中でSenseTimeの協同ファウンダーXu Bingは、両社は、放送やテレビとインターネットのストリーミングなどからの大量のビデオデータを利用して、未来の多様な商機を開拓していく、と述べている。彼はまた、AIなどの新しい技術をエンターテインメント産業に導入していくことの持つポテンシャルを、強調している。

このような戦略的投資をSenseTimeが行なうのはこれが初めてではないが、今回がいちばん重要だろう。同社はこれまで、51VR, Helian Health, そしてリテールの巨人SuningからのスピンアウトSuning Sportsなどに投資している。

SenseTime自身は投資家たちから16億ドルあまりを調達しており、その投資家はAlibaba, Tiger Global, Qualcomm, IDG Capital, Temasek, Silver Lake Partnersなど、きわめて多様だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

パトリック・スチュワートがスタートレックに復帰――新シリーズでジャン=リュック・ピカードを演じる

パトリック・スチュワートがジャン=リュック・ピカードを再び演じる日がくるとは誰も想像しなかったに違いない。おそらくスチュワート自身もだ。

しかしそれが実現した! 今やナイト勲爵士であるサー・パット・スチュはラスベガスで開催されたStar Trek Las Vegas 2018コンベンションに登場して復帰を発表し、同時にInstagramにもこのことを投稿した。

私は新スタートレック(Star Treck: The Nest Generation)に参加できたことを常に誇りに思っている。しかし2002年の春、この番組の最後のエピソードを撮り終えたとき、スタートレックと私との関係は自然な形で終わったと感じた。そのため、私がジャン=リュック・ピカードとしてスタートレックの新シリーズに復帰し、再び精力的に宇宙を探検することになったのは思いがけず、また嬉しい驚きだった。

この間、多くの人々が 人生の困難な課題に挑戦する上で新スタートレックによって勇気づけられ、慰めを得てきたという話を聞くにつれて身の引き締まる思いがする。ピカード艦長は、人々が科学者やさまざまな組織のリーダーとなって新たな世界を探検する上で模範となりインスピレーションを与えてたきたのだという。私がピカード役に復帰することを決めたのも実は同じ理由だ。調査し、探検するためだ。この困難な時代にあったピカードが世界をを改革し、慰めを与える導き手となったことを再び体験したい。

番組の新しい公式アカウントStar Trek Discovery はパトリック・スチュワートの復帰を確認すると同時に、ピカード艦長の「その後」(つまり『新スタートレック』の後ということだが)ついて描かれると示唆している。

スチュワートはラスベガスのスタートレック・コンベンションではもう少し詳しく経緯を説明した。それによれば新シリーズの準備はまだ初期段階で、実際どういう形をとることになるかはこれから決められるのだという。

ピカードは…今回はもはや艦長ではないかもしれない。一見して皆がよく知っているあのジャン=リュックだと思えないかもしれない。ともあれその後の経験によって大きく変わっているだろう。最後のエピソードが放映されてから現在までの時間にほぼ等しい20年という時間が過ぎているのだ。

まだ脚本が書かれる段階ではない。われわれはディスカッションを繰り返している。

これは約束できると思うが、新シリーズはオリジナルとは全く違ったものになるだろう。しかし情熱、決意、愛といった要素は変わらない。視聴者、ファン、フォロワーへの愛も変わらない。これらはすべて元のままだ。

残念ながら新シリーズについてはほとんど何もわからない。。シリーズのタイトル、エピソード数、すべて不明だ。

新シリーズについて分かっているのは現在 J・J・エイブラムズがプロデュースしているような現代風のドラマではなく、頑固なピカードが登場する古き良きスタートレックになるだろうという点だ。

下のビデオはラスベガスのコンベンションでパトリック・スチュワートが登場した部分のフル・クリップだ(撮影:Jaime Bastidas)。パトリック・スチュワートが復帰を正式に発表するのは9:20あたり。

〔日本版〕Jean-Luc Picardはフランス出身という設定、。上のビデオでスチュワート自身は『ピカール』とフランス式に発音している。ただし日本では『ピカード』が定着しているので表記はそれに従った。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

SDコミコン2018で予告編大公開――ゴジラ、Star Wars、スーパーヒーローコミック実写版など多数

この週末、サンディエゴで開催されたComic-ConでSF、怪獣、ファンタジー、ホラー、スーパーヒーローなどさまざまなタイプの映画やTVシリーズの予告編が公開された。いずれも熱心なファンが多く、期待が高まっている作品だ。

公開された予告編の一部を以下にエンベッドしたのでご覧いただきたい。

Aquaman

Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald

Godzilla: King of Monsters

Star Wars: The Clone Wars

Disenchantment

Arrow: Season 7

Marvel’s Iron Fist Season 2

Doctor Who

Nightflyers

Titans

The Walking Dead: Season 9

Black Lightning

Young Justice

Legacies

Star Trek: Discovery — Season 2

DC’s Legends of Tomorrow

The Flash

Supergirl

Glass

Shazam

The Gifted

Legacies

〔日本版〕著作権等の関係でビデオが日本では公開されていない作品もいくつかあるが、エントリーはそのまま掲載してある。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Comcast、Fox買収に650億ドル正式提示――連邦地裁決定を受け、Disneyと競り合いへ

アメリカのケーブルテレビ最大手のComcastは21世紀フォックスの買収案を持っているとわれわれは報じたが、事実だった。ComcastはFoxの映画およびテレビ事業を650億ドル(1株あたり35ドル)で買収する提案を行った。

この金額は昨年12月にDisneyとの間で合意に達していた524億ドルを19%上回る。

アメリカ連邦地裁がAT&TとTime Warnerの合併を認める決定を下したことでComcastgがFox買収で新たな動きを見せるはずだと強く予測されていた。反トラスト法に基づく司法省の合併差止を連邦地裁が覆したことで、キャリヤ企業とメディア企業の垂直統合が広く認められることになるはずだ(ちなみにTechCrunchの親会社OathはキャリヤのVerizonのデジタルメディア事業部)。

Foxの経営陣宛 (つまりルパート・マードックらマードック家の3名)書簡でComcastのCEO、Brian Robertsは次のように述べている

昨年われわれが会った後、 経営陣はComcastこそFoxの事業にとって戦略的に理想的な居場所だと結論した…(われわれの買収提案の方が)はっきりと高額であったにもかかわらずFoxがDisneyの買収提案を受諾したことに失望していた。

AT&T/Time Warnerの合併を巡る昨日の裁判所の決定およびFoxの株主総会の期日が迫っているという事情に照らし、われわれは引き続きFox買収に強い意欲を持っているので以下に全額キャッシュによる新しい買収案を提示する。これはFox買収に関するこれまでの取締役会の意思を完全に引き継ぐものだ。

これでComcastとDisneyはFox買収を巡って全面的に対決することになった。買収の対象は Foxの映画スタジオ(『アバター』シリーズ、X-MENの映画化権、『ファンタスティック・ビースト・フォー』、オリジナルの『スター・ウォーズ』を含む)、テレビスタジオ、ケーブルネットワーク、Huluの持ち株だ。

Robertsは書簡で「(ComcastによるFox買収は)Disneyによる買収と同等かそれ以上に規制当局からの承認を受ける可能性がある」と述べ、さらにFoxがDisneyとの合意を解消する場合に必要な制裁金15億ドルをComcastが肩代わりする用意があるとした。

アップデート: Foxは新たな買収案を提示する書簡を受け取ったことを公表した。この声明で同社は「Comcastからの提案により、株主総会を延期ないし一時休止するかどうか、まだ結論を得ていない」としている。Foxでは7月10日にDisneyの買収提案を議題とする株主総会を開催する予定だった。

画像:Mike Mozart / Flickr under a CC BY 2.0 license

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+