YouTube TV、サービス提供地域が3倍に――アメリカ国内10都市が追加

YouTubeは本日(現地時間7/20)、テレビ放送ストリーミングサービス「YouTube TV」の提供地域に、新たにアメリカの10都市を追加したと発表した。そのうち9都市では、4大ネットワーク(ABC、CBS、FOX、NBC)全てのローカル放送がライブ配信される。主要ネットワークの番組をライブ視聴できるというのは、YouTube TV誕生時からの強みのひとつだ。YouTubeは各都市でそれを実現するため、あえてまだ全国展開していない。

当初YouTube TVは、アメリカの主要都市(ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、シカゴ、サンフランシスコ・ベイエリア等)でしか利用できなかった。

2月に同サービスがお披露目されたとき、YouTubeのチーフ・ビジネス・オフィサーRobert Kynclは、「ABC、NBC、CBS、FOX全社の放送を全国でストリーミングすること」を目指しているので、ユーザーは「見逃せない」瞬間をしっかり見届けることができると語っていた。

そして6月に開催されたオンライン動画カンファレンスのVidConでは、サービス提供地域を10都市増やし、進出先の数を3倍にするとも同社は話していた。このとき彼らが言っていたのが、本日発表された10都市だ。

具体的な都市(一部は複数都市にまたがる地域)名は次の通り。ワシントンDC、ヒューストン、アトランタ、フェニックス、デトロイト、ミネアポリス・セントポール、マイアミ・フォートローダーデール、オーランド・デイトナビーチ・メルボルン、シャーロット、ダラス・フォートワース。

ダラス・フォートワースを除く全ての都市・地域で、ABC、CBS、FOX、NBCのテレビ放送が視聴できる。CBS、FOX、NBCの番組はダラス・フォートワースでもライブ配信されるが、ABCについてはゴールデンタイムの番組のオンデマンド配信だけとのこと(YouTubeとABCの契約内容によって、今後この状況が変わる可能性はある)。

主要ネットワークの番組を視聴できるというのはYouTube TVの大きな強みである一方で、4月のローンチ以降、YouTubeと契約を結んだケーブルテレビの数も徐々に増えてきている。CW、USA、FX、FXX、Syfy、FreeForm、MSNBC、CNBC、Fox News、Fox Business、Disney、Disney Jr.、NatGeo、Sprout、E!といった人気ネットワークのほか、最近ではAMC、BBC World News、IFC、WE tv、Sundance Channel、Olympic Channel、Telemundo、Universoが同プラットフォームに加わった。

その他にもスポーツ系のESPNやNBC Sports、Fox Sportsを含む、合計約50チャンネルが取り揃えられている。

YouTube TVのほかにも、テレビ放送ストリーミングを行っているサービスには、Sling TVやPlayStation Vue、DirecTV Now、HuluのLive TVなどがある。各サービスは機能面で似ている点が多く、どれもクロスプラットフォーム視聴やクラウド録画(一部サービスではこれから始まる予定)、複数ユーザーの同時視聴などができるようになっている。

ニュースチャンネルへのアクセス以外のYouTube TVの強みとしては、利用料の安さ(月額35ドル)、容量無制限のクラウド録画、1世帯あたりの最大アカウント数6個、3ストリームまでの同時利用、YouTube Redオリジナル番組へのアクセス、幅広いデバイスのサポート(デスクトップ、Android、iOS、Airplay経由のApple TV、Chromecast)が挙げられる。

YouTube TVに限らず、ストリーミングできるチャンネル数は日に日に増え続けているため、Suppose.tvBundlerのように、テレビ放送ストリーミングサービスを選ぶ手助けをするようなツールも誕生した。しかしYouTube TVがメインのターゲットにしているのは、従来のテレビではなくYouTubeで動画を見るのに慣れている若い視聴者だ。

これまでのところその戦略はうまくいっているようで、Nielsenのデータでは、テレビの視聴者の約半数が49歳以上のところ、YouTube TVの視聴者の半分以上が13〜34歳の層だとされている。

YouTube TVはユーザー数を明かしていないため、トラクションはそこまで伸びていないと考えれるが、これにはまだアメリカ国内でサービス提供地域を拡大しているということも関係しているのだろう。今後はさらに同サービスを利用できる地域が増えていく予定だ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake

YouTubeの月間正規ログインユーザー数は15億、テレビでYouTubeを見る人も増加

今年のVidConでYouTubeは、同社がモバイルビデオでもトップであることと、YouTubeをテレビで見る人が急速に増えていることを示すデータを公開した。

中でも最大の聞かせどころは、各月のログインビジター数が15億、という数字だ。もちろんGoogleのアカウントを持たず、正規にログインしていないビューワーも、日常的に相当多いはずだ。

同社の発表によると、月間アクティブユーザーが10億に達したのが2013年だ。ただしそのときの数字は、ログインしていないユーザーも含んでいる。

ログインユーザーのうち、モバイルでYouTubeを見ている人たちの平均視聴時間は1日に1時間あまりだ。モバイルWebでは、なんといってもビデオが大人気であることを示す、すごい数字だ。

しかしCEOのSusan Wojcickiは今日(米国時間6/22)のステージで、“アメリカなどでは毎日4時間テレビを見ているから、YouTubeはまだまだこれからだ”、と貪欲に言った。

しかしまた同時に、今テレビは、その上でYouTubeを見るメディアにもなりつつある。絶対数は明らかでないが、率でいうと前年比で90%の増だ。明らかに、新たなサービスYouTube TVもその増加に寄与しているだろう。なお、デスクトップのビデオ視聴者については、とくに数字の発表はなかった。

最近ではFacebookなどもビデオに力を入れ始めているから、今後は単純なビジター数、ビューワー数よりも滞留時間が重要な比較の要素になる。そしてこちらはまだ、YouTubeの独壇場かもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleがソニーピクチャーズの幹部2人を採用――オリジナルコンテンツの制作に本腰

NetflixとAmazonも、うかうかしていられない。『Planet of the Apps – アプリケーションの世界』でオリジナルコンテンツの分野に足を踏み入れたAppleは、本日新たなニュースを発表した。2005年からSony Pictures Televisionで共同社長を務めていたJamie ErlichtとZack Van AmburgがAppleに加わり、番組制作を率いていくことが決まったのだ。

Appleがオリジナルコンテンツに興味を持っているという噂は、今年の頭からよく耳にしていた。彼らの狙いは、オリジナルの映画やテレビ番組を制作し、有料のストリーミングサービス(現状Apple Musicでは月10ドル/980円で音楽だけ聞くことができる)で配信することだ。そうすれば登録者数が増え、ストリーミングサービスからの売上がハードウェア事業(特にiPhoneとiPad)の成長の鈍化を埋め合わせられるかもしれないのだ。

このような戦略に関する説明はなかったが、ErlichtとVan Amburgのふたりは、インターネットソフトウェア・サービス担当上級副社長Eddy Cueの部下として、テレビの分野で「心が躍るようなプラン」を実現するために業務にあたることになるとAppleは発表した。

「JamieとZackは世界的にも類を見ないほどの才能を持つテレビ界のスターで、新たなテレビの黄金期をつくる上で欠かせない存在でした」と声明の中でCueは述べた。「私たちは顧客のために心が躍るようなプランを準備していますし、ふたりがこれまでに培ってきたものをAppleで発揮してくれるのをとても楽しみにしています。Appleのこれからに是非ご期待ください」

ErlichtとVan Amburgは、ここ数年で大ヒットをおさめた作品を手掛けたことでその名が知られている。特に彼らが携わっていたオンライン向けの番組のおかげもあり、ストリーミングサービスはケーブルテレビとの戦いで優位に立ち、視聴者数と人気を伸ばしてきた。代表的な番組としては『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』『ザ・クラウン』『レスキュー・ミー NYの英雄たち』などがある。

「Appleのチームに参加できることを光栄に思っています」とErlichtは語った。「圧倒的なクオリティという、これまでAppleがコンシューマー向けの製品や他のサービスで形にしてきたことを、私たちはビデオでも実現したいと考えています」

「Appleは顧客を喜ばせるプロダクトの開発を何よりも大切にしています」とVan Amburgは話す。「私たちはその考え方をAppleの番組制作にも反映させていきたいと思っています。これから何が起きるか本当に楽しみです」

なお、今年Appleが制作した『Planet of the Apps – アプリケーションの世界』という『Shark Tank』(日本版注:『マネーの虎』のアメリカ版で起業家候補が投資家にプレゼンを行う番組)のような番組の評価は、リリース直後からきっぱりと分かれている

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

GoogleのDoubleClickでテレビの広告枠も買えるようになった

Googleは、広告主たちがDoubleClick Bid Managerを通じて、従来のテレビ広告枠を購入できるようになったと発表した。

Bid Managerは、DoubleClickの中の主要広告購入製品である。Googleは今回のことで、テレビとオンラインの広告キャンペーンを同じ場所から管理できる方法を提供することを狙っている。

「歴史的にテレビとデジタル広告は、それぞれ異なるシステムと通貨を介して購入され、測定が行われて来ました」とGoogleは書く。「DoubleClick Bid Managerに従来のテレビ広告枠の購入手段を追加することで、私たちは、広告主と代理店の皆さまがデジタルとテレビを横断したビデオキャンペーンをより効率よく効果的に行うことを可能にするための第1歩を踏み出すことになります」。

Googleはこれまで、たとえばGoogle Fiberなどを介してテレビ広告の取り扱いに色気を見せて来ていたが、今回の動きはこれまでの中で一番真剣な市場参入への取り組みのように見える。そしてそれはオンラインとテレビの広告を買う際の境界線を曖昧化していくための重要なステップだ。

これを実現するために、DoubleClickはWideorbit、Clypd、Google Fiberなどを含む、他のテレビ広告会社やプロダクトと統合されて来た。これらのパートナーシップにより、広告主は全国ならびに地域広告枠の両方にアクセスできるようになるとGoogleは語る。

そしてそれらの広告はDoubleClickのオンライン測定機能と連携することで、例えばテレビで広告されているブランドがGoogleやYouTubeでの検索に結びついているかどうかなどを調べることができるようになる。

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(翻訳:Sako)

Twitter、明日、ライブビデオAPIを公開へ―多数のプロ用機器を接続できるようになる

Twitterでライブビデオを公開することがこれまでよりずっと簡単になる。明日朝、TwitterはライブビデオのAPIを公開する予定だ。これによりプロ用の映像機器とTwitterを接続した高品位のライブビデオ・ツイートが可能になる。新APIは現行のPeriscope Producerよりずっと強力な機能を備えている。

先週、新APIについてThe Informationが記事を掲載した。その後の取材でTechCrunchはローンチの期日が明日朝であることを確認した。またTelestream,、Wirecast、BrandLive、Livestream Switcherその他がAPIのパートナーして参加しており、メディアがAPIを利用するのを助ける。Twitterはその内容について詳細を明かすことを避けた。

情報源によると、Twitter’s Live APIは昨年4月にスタートしたFacebook Live APIとほぼ同様の機能でプロ用放送機材とソーシャルネットワークの接続に用いられる。このAPIを用いることで大型ビデオカメラ、ビデオ編集ハードウェア、デスクトップ・ビデオ編集ソフト、衛星中継バンその他から直接Twitterに映像を投稿できるという。

Periscope ProducerはOBDやWirecastのようシステムからビデオを投稿する場合のポータルとなるURLを提供するだけなのに対してはるかに強力だ。ただしPeriscope Producerの利用には高度な技術的知識や準備が必要ないのでセミプロやビデオ・ブロガーの利用には便利だ。【略】

Twitterはその本質が「現在」をリアルタイムで伝えることにあるため、Facebook、Instagram、Snapchatいずれと比べてもrライブビデオのホスティングに適している。Twitterの欠点は映像表示が小さいことだが、新しいAPIはこれを補って「第2のスクリーン」を提供するものだ。これは各種コンテンツ・クリエーターやパブリッシャーなどプロ級のユーザーを惹き付けることになるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

VICEがSnapchat Shows向けのオリジナル番組を発表―、メディアプラットフォーム化が進むSnapchat

Twitterと同じように、Snapchatは、画像・動画のシェアやメッセージのやりとりだけでなく、ユーザーはSnapchat上でメディアを消費することもできると謳っている。本日Snapchatは、オリジナルコンテンツのラインアップ拡大に向けて、VICEとパートナーシップを結んだと発表した。今後ユーザーはVICEのオリジナルシリーズをSnapchat上で視聴できるようになる。まずは、VICELANDが制作するシリーズで”Hungry Hearts with Action Bronson”と名付けられた、男女交際に焦点を置いたリアリティ番組が放映される予定だ。

今年中に放映が開始される予定のこの番組は、8エピソード分しか制作されないとのこと。番組内では、ラッパー/シェフ/俳優のAction Bronson(ステージネーム:Arian Asllani)が、予め用意されたデートにカップルを送り出し、ふたりが食事をする様子などを実況中継する。そして毎回番組の最後に、カップルが2回目のデートに行くことになるかどうかをBronsonが予想し、その後に結果が発表される。

なお、Bronsonが現在出演しているVICELANDの旅行・グルメ番組”Fuck, That’s Delicious”と同じチームが、この番組の制作を担当している。

VICEはSnapchat向けに複数の番組を制作する予定で、”Hungry Hearts with Action Bronson”がその第1弾となる。同社は、他にどんな番組が放映されるかについては明らかにしていないが、広報担当者は、リアリティ番組以外にもVICELANDやVICEの様々な番組がSnapchatを通じて放映される可能性があると語っている。

今回のコラボレーションは、以前両社の間で結ばれたパートナーシップを拡大したようなものだ。VICEは2015年のSnapchat Discoverローンチ時、Snapchatのグローバル・ローンチ・パートナーを務め、Snapchat Discoverを通して、ミュージシャンやアーティスト、起業家や一風変わった人に関するニュース速報や教養番組を放映していた。

またSnapchatは、VICE以外のメディアともオリジナルコンテンツ制作に関してタッグを組み、NBCやABC、BBC、Turner、The New York Times、Discovery、Time、A+E Networksとは既に契約が交わされている。中でも、NBCの”Saturday Night Live”のSnapchat版や、“The Tonight Show Starring Jimmy Fallon”、“The Voice”といった人気番組のSnapchat向けコンテンツは話題を読んだ。

ABCは”The Bachelor”のSnapchat用コンテンツを制作しており、A+E NetworksもSnapchat Shows初となる台本なしのリアリティ番組”Second Chance”の制作に取り掛かっている。一方BBCも最近この輪に加わり、2006年に放映され高い評価を得た自然番組”Planet Earth”の続編となる”Planet Earth II”のSnapchat版の放映を開始した。

各メディアの人気番組と関連付けられることの多いSnapchat Showsだが、彼らの狙いは番組の舞台裏の様子をユーザーに届けることよりも、むしろ単独のオリジナル番組を放映することにある。オリジナルコンテンツが増えれば、花輪のオーバーレイや時間と共に消える文字などにあまり興味がない消費者もSnapchatに興味を持つ可能性があるばかりか、Snapchatは広告掲載を通じて新たな収益源を手に入れられる。

VICEにとってのSnachatとのコラボは、現在積極的に推し進めているモバイル戦略の一環だと考えられる。最近同社は、モバイル事業者とのパートナーシップを通じた、アジア太平洋地域への進出計画についても発表していた。

(画像提供:VICE)

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Neverthinkは本当にリラックスしたいとき向けのオンラインビデオだ

Neverthinkは既に、最も「お気楽」なオンラインビデオ体験を提供できているかもしれない。このサイト(と、今日(米国時間3月1日)からはiOSアプリも)はコンテンツをYouTube、Reddit、その他の場所から集めて来て、スキップできないチャンネル群として再パッケージするものだ。その結果はまるでテレビのような経験を与えるもので、その開発者に言わせれば、オンデマンドビデオというよりも「オンデマンド気晴らし」のようなものだ。

「人びとがオンラインビデオを見るのは、単に気晴らしを求めているのが主な理由だと、私たちは考えています」。こう語るのはNeverthinkの共同創業者Aviv Junnoだ。「1日の仕事を終えて気持ちをリフレッシュするためや、何かをしているときになんとなくバックグラウンドで流したり、トイレの中や通勤途中などで見たり。そんなときに人は、何か特定のものや完璧な動画作品を見たいと思っているわけでもありません。私たちはNeverthinkをそうした時間のために作りました」。

さて、ではどんな種類のチャンネルがNeverthinkには用意されているのだろうか?私が数えたところ、スポーツや音楽、そしてアートやドキュメンタリー、ニュース、そしてテクノロジーに至るまで合計30のチャンネルが用意されていた。しかし、その中には「YOLO(You Only Live Once=どうせ人生1度きり)」とか、「Learn something(何かを学ぶ)」とか、「Futurism(未来派)」といった曖昧なタイトルのチャンネルも用意されている。全くもってミレニアル世代の雰囲気を感じさせるものだ。

ということで、これらのチャンネルは、スキップしたり繰り返し見たりすることのできない、古き良き時代のブロードキャストテレビを真似たものなのだ。つまり操作できるのはチャンネルのザッピングだけということになる。テレビに対してちょうどそうするように。

もともとはJunnoと共同創業者のClaus Nurroによって、自分たちで使うためのサイドプロジェクトとして開発されていたものだ。Neverthinkは自動的にコンテンツをRedditとYouTubeから集めてくるだけの基本的なサイトから、2人が言うところの「ユーザーの定量的フィードバックに基き、それぞれのチャンネルを継続的に最適化する学習型コンテンツ管理システム」へと進化を遂げてきた。

またスタートアップは、現在編集チームを抱えている。つまり全てのチャンネルは人手によるキュレーションを受けているのだ。「それに加えて、パートナーたちによってキュレーションが行われるパートナーチャンネルも用意されています」と、NeverthinkのJunnoは芽生えつつあるビジネスモデルを説明しながら語った。同社は1つのパートナーチャンネルに対して、1000回訪問者がある度に収入を受け取ることになっている。

彼はまるで秘密を明かすかのように「この製品は、ちょうどテレビのように、本当に皆のためのものなのです。しかし特にテレビの経験を持たない若い世代は、これを驚くべき革新的アイデアだと考えるようです」と付け加えた。「(私たちのような)子供の頃にテレビを見ていた人たちは、懐かしい感覚を楽しみますし、より高齢の人たちはとても喜んでくれます、なにしろYouTubeでどのようにビデオを選べば良いかに戸惑うような人もいますし、多くの高齢者はRedditのことだって知りませんからね。そこでNeverthinkが彼らのために最初のアクセスを提供できるのです」。

Neverthinkの創業物語もまた興味深いものだ。この製品は、決して法人化を狙っていたものではなかった。しかし昨年の11月に全てが変わった。サイトのごく初期の版がProduct Huntに投稿されたころのことだ。このときJunnoはReaktor VenturesのマネージングパートナーであるOskari Kettunenに出会った。

「それはNeverthinkとは関係のない、カジュアルなミーティングだったのです。そしてミーティングの最後の最後に、私は彼にプロジェクトの話をしてサイトを見せました」とJunnoは説明した。「彼はそれを気に入って、データを見たいと言ったのです。そこでGoogle Analyticsを使って彼にデータを見せました」。

そして、全く期待されていなかったことだが、KettunenはJunnoに、すぐに10万ドルを投資するから、Neverthinkを法人化しないかと持ちかけたのだ。「私はイエスと答え握手をしました。私たちはそのように始めたのです」と彼は言った。

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(翻訳:Sako)

CES 2017:Xiaomiの最新のテレビMi TV 4はモジュラー式でiPhoneより30%も薄い

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今日(米国時間1/5)、ラスベガスで開催中のCES 2017でXiaomiは新しいMi TVを発表した。Mi TV 4のサイズは3種類(45インチ、55インチ、65インチ)で、普通のiPhoneより30%も薄い。一番薄い部分の厚みはわずか4.9mmだという。元Googleの副社長で現在Xiaomiの副社長、Hugo Barraが説明したところによれば、「真横から見ればほとんど〔存在が〕わからなくなる。ベゼルはない」ということだ。

Mi TV 4の裏側はつや消し仕上げの金属で、透明なスタンドは「存在感が非常に控えめだ」とBarraは述べた。

ソフトウェアはAIを利用したXiaomi独自のものでPatchWall UIが採用されている。ユーザーは(少なくとも中国では)何百万もの番組から自分の好みに従ってカスタマイズされた推薦を受け取ることができる。このUIはバラの説明によれば「現代の洗練された雑誌のレイアウトからインスピレーションを受けた」ものだそうだ。

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Barraによれば、「この製品で最大のイノベーションの一つはスマートTVを開発するにあたってモジュラー方式を採用したことだ」という。通常テレビはディスプレイとマザーボードが一体化している(独立の外部スピーカーが付属する場合もある)。モジュラー方式のXiaomiテレビの場合、ユーザーは必要に応じてマザーボードだけをアップグレードすることができる。マザーボードはディスプレイよりはるかに安価なのでこれは合理的だ。

Mi TV 4はディスプレイと外部スピーカーによって構成される。サウンドバー形式の外部スピーカーにマザーボードが搭載されており、すべての接続ポートもここに備えられている。サウンドバーとディスプレイは1本のケーブルによって接続される。

Barraによれば、Mi TV 4のオーディオはDolby Atmos準拠で、スピーカー10基、、サテライト・スピーカー2基、サブウーファー1基をサポートする。

この新しいテレビに加えてMi Mixスマートフォンの白いバージョン、ハードディスク内蔵のルーターも発表された。このルーターは家庭内のデバイスのファイルのバックアップをHDDに保管することができる。

新しいテレビは今年、「2000ドルを大きく下回る価格で」まず中国で発売されるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

CESにたくさん出ている退屈なテレビ、しかしSonyの新型Braviaだけはおもしろい

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CESにはものすごく多くのテレビが出品されているが、ぼくの関心を惹いたものは、ほとんどない。そんな中でしかし、Sonyの主力機Braviaシリーズの最新機種は、なかなかすごいようだ。

それは4KでHDRでOLEDのテレビで、SonyのA1Eシリーズと呼ばれる。エッジツーエッジ(edge-to-edge)(枠(縁)なし)で、スタンドもない。床に直接置けて、背中の脚で斜めに立つ。

テーブルの上にも置けるが、やはり床に直接立っている方がクールだ。部品や回路などはすべて、背面の脚の中にある。

エッジツーエッジのデザインだから、テレビの外縁にスピーカーがない。背後にも、ない。Sonyによると音は、Acoustic Surfaceと呼ばれる独自技術により、スクリーン自身から出る。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

テレビの未来はアプリではない

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【編集部注】著者のTom Goodwin氏はZenith Mediaの技術革新担当上級副社長である。

新しい技術が到着するたびに、私たちはしばしばその使い方を間違ってしまう。何が可能かを考えたり、産業を変革しようとする代わりに、それまでにやって来たことの延長線上でゴテゴテと盛り付けを行なってしまうのだ。

新しいメディアの登場と共に、私たちはこうした事態を何度も見てきた。最初のラジオは新聞の見出しの読み上げであり、最初のテレビ番組は朗読者をカメラが撮影しているもので、今日のウェブサイトでさえ過去の形式をデジタルペーパーの形で再現しているだけなのだ。正に今、放送からストリーミングTVへの地殻変動が起きているが、肝心な点が見逃されているのではと思わされることがある。

誰もがコードカッティング(ケーブルテレビの契約をやめてネットなどに移行すること)について語っているが、それを本当に行った人は驚くほど少ない。その主な理由は、提供される番組に2流品が多いこと;価格設定がうまくいかないこと;そして内容が限られていることなどだ。Playstaion VueSlingboxからDirectTVNow(そしてまもなく登場するHuluの新しいTVサービス )の発表まで、私たちはテレビを見る方法を永遠に変えてしまう新しい提案の断片に日々晒されている。

これらの新しいサービスの流入は、知識のギャップと、これまでのところいかに多くの企業が人々の行動や期待がどのように変化したかを理解できていないかを、いち早く明らかにしている。これが意味していることは、巨大な機会損失だ。人びとにとって、放送からストリーミングへの移行自体は興味の対象ではない、人びとは物事がどのようにやって来るかは気にしない。どのスクリーンで観るかは気にせず、どのように経験するかだけを気にするのだ。

コンテンツに対して私たちから向かうことより、向こうからやって来ることの方が多い。友人たちやアルゴリズムによる提案、あるは自動連続プレイによって選ばれてやってくるのだ。この文脈では、こうしたテレビ番組の選択アーキテクチャの2つの基本的要素が、未来にはあまり関係がないものの、依然として10億ドルの意思決定のための組織的原則として使用されている。

Netflixのグリッド

チャンネルの検索を越えて

現代人たちは、ニュースをその提供者から直接得ようとはしていない、Buzzfeed.comを直接訪れるものは実質的に誰もいないし、新聞のホームページのトラフィックは急落している(この記事を読んでいる大部分のひとも、直接ではなくどこか他の場所から来ているだろう)。一体私たちの何人が、今週Teen Vogueのサイトを訪れてなにがしかの記事を読んだだろうか?私たちの関係はもはや出版社と結ばれているのではなく、記事やアグリゲーターと結ばれているのだ。同様に、私たちは好きな音楽をレーベルでは探さない、私たちはバンドや曲に関心があるのだ。私たちはすべての音楽を届けてくれるアプリを使い、ジャンルや、アーティスト、もしくはアルゴリズムによって推奨されるものを使ってナビゲートする。

あらゆる場面で、出版社のキュレーターという古い概念は死んでしまっている。私たちは、ニュースの混成物を集めてさまざまな内容の紙面を編成する役割を果たす物理的な新聞編集者は必要ないと考えている。私たちは自分が好きなものを決めたり、お金を払うアルバムやイベントにまとめたりするために、レコード会社を必要としていない。

同じことがテレビにも当てはまる。幾つかの例外を除いて、私たちはショーを観ているのであって、チャンネルを観ているのでないのだ。私たちは夜更かしをするためにAMCに頼っているわけではない、私たちが観たいのはブレイキング・バッドであって、それがどこで放映されようと関係ない。テレビチャンネルの役割は単に私たちが好きな番組のための資金調達を行うことだけで、キュレーションには全く無関係なのだ。時代錯誤なデバイスであるテレビチャンネルを取り出して、それらをアプリで置き換えることは、まったくもって馬鹿げたやり方だ。それはごく初期のソリューションだったに過ぎない。

まずApple TVを開き、50ものチャンネルに圧倒され、そしてCBSアプリを立ち上げて、やっと番組に辿り着くなんてことを一体誰が好んでやりたいだろう。それは画面上で50の音楽アプリの中からVirginを選んでからBastilleを聞くことと同じくらい愚かなことだ。

人々のFlickrの/勝利の写真提供:

写真提供Flickr:Victory of the People

ナビゲーションのために使う時間は時代錯誤な代物だ

テレビ放送の重要なポイントは、かつて全国民に同時に同じ番組を流したということだ。すべてのテレビ番組は放送と同時に消費されるものだった。国民文化が同期的な時間によって形作られたため、人びとは冷水機の側で同じ話題についての立ち話ができたのだ。全体の放映スケジュールは、日曜の夜には自然ドキュメンタリー、金曜の夜は騒々しいコメディといった具合にプログラムされていた。

私たちのテレビの「時間シフト」記憶の大部分を占めるのは、テープによる録画であり、DVDの視聴だが、それは例外的なケースであって、私たちの主な消費形態は放送をその時間に観るというものだった。 Netflixや「ビデオオンデマンド」は、時間制約からコンテンツが解放されたまったく新しい時代を告げた。私たちはこれがどれほど影響力の大きいものかを理解していなかった。今やネット接続された世帯ではこの「時間シフト」がテレビの支配的な形態だ。

にもかかわらず、テレビの中心を占めているのはいまだに「電子番組表」であり、それは変化していない。それは大多数の人に無関係なチャンネルを並べたものになり、いまや時間も無関係なものとなっている。

ニュースやスポーツ、あるいはアカデミー賞のような単発のイベント以外では、現代的で様々なものを知っている視聴者たちにとって、時間帯と彼らが見たいものの関には特に何の関係も存在しないように思える。テレビ会社の中で一度も会ったことがないような人たちが、わざわざコンテンツの助言をしてくれると期待するのは馬鹿馬鹿しい考えだ。

テレビの新しい世界は、時間から解き放たれ、経路や再生機器には無関係だ。私たちの視聴習慣はより極端になり、極端に短い壁から釘を抜く蜂の20秒のクリップや15秒のマネキンチャレンジの間で気持ちが揺れ動き、視聴に12時間もかかるNarcosやBlack Mirrorに対しては不満を抱くようになってきた。

テレビを見る新しい方法

私たちはデジタル時代中期にいるが、同時に私たちは新しい時代のテクノロジーで飾られたアナログなシステム、技術、思考の遺産と共に生きている。私はテレビを観るために5つのリモコンを持っているが、今は視聴の前に入力デバイスを検討する必要がある。私のChromescastはどうやら私の携帯でしかコントロールできないようだ。ほとんどのコンテンツには世界的な権利問題が存在し、Vizio TVでは観ることのできない4Kコーデックがあり、アプリストアから無くなってしまったアプリもある。それは苦痛を伴うほどに複雑だ。

テレビがインターネットをゆっくりと認識するにつれて、私たちも新しい考え方とアーキテクチャを採用すべきだ。私は主画面が検索バーになって欲しいと思っている。私が購読している(あるいは無料の)すべてのプロバイダからコンテンツを引き込むことのできる検索バーだ。検索では広告のないコンテンツを広告付きのものよりも優先できるようにしたいし、4KコンテンツをSDよりも優先させたい。

このサブメニューの中にライブテレビボタンが欲しい、友人たちのライブ映像を簡単に呼び出すのだ。トレンドのライブやFacebookの友人が現在観ているものが分かるようになりたい。

私はテレビ向けの「Spotify Radio」が欲しい、番組を選んで次に推奨されるもののリストが欲しい。すべてのコンテンツはリンクしていて欲しい、テレビスターを選んだら彼らの登場するすべての番組がわかるようにして欲しい。脚本家をクリックすると関連する情報にアクセスできるようになって欲しい。リモコンが携帯電話やすべてのコンテンツのコントロールセンターを兼ねていて欲しい。有意義なインタラクションを行えるテレビ番組を観たい。

テレビは、想像の及ぶ限りの最も根本的な変容を起こそうとしている。境界線はぼやけていく。何がローカルに保存され、何がクラウドにあるのか?テレビがビデオになるのはいつなのか?国家やデバイスのための利用権はどのようにあるべきか?この先もセットトップボックスが必要なのだろうか?

現在の混乱が終われば、素晴らしい新しい風景が出現するだろう。私たちが好きなものを見るもっと簡単な方法だ;より少なく、より良く、よりターゲットを絞った、より短いテレビ広告が個人向けに提供される。私たちが愛しているものへの、世界中からのより多数のアクセス。未来は素晴らしいものだが、私たちはそこに行くための障害物を粉砕し、これまでの怠惰な思考を止める必要がある。

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(翻訳:Sako)

TV視聴アプリのMolotovがコンテンツをクラウドに保存できる新機能と、2330万ドルの資金調達を発表

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フランスを拠点とするMolotovがローンチしたのは5ヶ月前だが、プロダクトのコアとなる機能はまだ利用することができなかった。今後、Molotovのユーザーは気になるTV番組や映画をブックマークして、後から視聴することが可能になる。また、新機能のリリースに加えて同社は2330万ドルを調達したことも同時に発表している。

私はこれまでにもMolotovを紹介する記事をいくつか執筆してきたが、このプロダクトは2016年で最高のTV視聴方法だということを、もう一度述べておきたい。実際、私がApple TVを利用する際にこのアプリは無くてはならないものとなった。

フランスのユーザーからの注目を集めているMolotovだが、現在のところ同プロダクトを利用できるのはフランス国内のみとなっている。だが、それでもMolotovの事をチェックしておく価値はある。様々なスタートアップやTVネットワークがMolotovと似たサービスをそれぞれのマーケットで展開しつつあるのだ。同アプリはフランスのApp Storeから「アプリオブザイヤー」の称号を獲得し、フランスのPlay Storeでも「ベストアプリオブザイヤー」としてノミネートされたアプリの1つだ。

良く統合されたMolotovのインターフェイスでは、その時に放送中のTV番組を視聴できることはもちろん、時間を巻き戻して番組の始まりから視聴を初めたり、放送後から数日たった番組であれば、過去に放送された番組を視聴することもできる。

しかし、もしユーザーがある番組を保存しておいて、6ヶ月後に観たいと思っている場合はどうだろうか?VHSで番組を録画できた時代には、そのニーズを満たすことは簡単だった。しかし、TV番組を携帯電話やコンピューターで観るようになった現代では、それは難しい。

Molotovを利用すれば、気になる番組をブックマークしてクラウドに保存しておくことができる。この機能が各種の法律に抵触しないことを確かめるために数ヶ月もの時間を費やしたが、ついにMolotovはその新機能をリリースすることとなった。一度ブックマークした番組は、様々なデバイスを利用して後から視聴することができる ― 必要なのはログイン名とパスワードだけだ。

ただし、このブックマーク機能を禁止しているTVネットワークもある。C8, CStar, I-Téléなどを運営するCanal+や、BFM TVなどを運営するNextRadioTV、そしてArteなどがその例だ。また、TF1などが製作した番組では放送中の番組を巻き戻して視聴することはできない。MolotovがTV業界にとって急進的なプロダクトであることは間違いないだろう。

コンテンツのプロバイダーたちは今でも、自分たちで何らかのソリューションを開発し、それによって大量の視聴者を獲得できると思っている。だが、Molotovが素晴らしいのは、それぞれのTVネットワークごとに存在する12ものアプリをダウンロードする必要や、どの番組がどのネットワークで放送されている番組なのか覚えておく必要がないという点だ。Molotovを使えば、フランスで放送されている全てのコンテンツを検索することができるのだ。

同社は本日、既存投資家のIdinvest、名称非公開の新規投資家とエンジェル投資家、そしてSky(この出資はすでに発表されている)とTDFから2330万ドルを調達したことも発表している。

現在、MolotovはiPhone、iPad、Androidデバイス、macOS、Windows、Linuxに加えて、比較的新しい機種のLGとSamsung製のTVで利用することができるだけでなく、Chromecastにも対応している。基本料金は無料だが、プレミアム会員になることで追加のチャンネルを加えたり、クラウドのストレージ容量を増やすことができる。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

スマートセキュリティカメラCanaryの映像を自宅のApple TV(大画面)で見られる

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セキュリティカメラのCanary が今日(米国時間11/29)、顧客の不満のひとつを解消した。これまでは、カメラの像をテレビの大画面で見たくても見れなかったのだ。今日からはCanaryのアプリの新バージョンにより、Apple TVがサポートされた。これで、カメラが捉えるリアルタイムの映像や、録画されていた記録をテレビで見ることができる。

これでCanaryはさらに便利になる。それまでは、カメラが捉える映像をスマートフォンでリモートで見れることが、同製品の魅力だった。もちろんそれも便利だが、たとえば子どもが庭で遊んでいるときなどのように、自宅で単純にモニタしていたい場合もある。あるいはパーティーを主催したときには、誰の車がどこに駐車しているかが分かるだろう。

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Canaryのカメラが一台だけのユーザーには、今度の新しいApple TVアプリはいきなりダッシュボード画面を立ち上げる。そこでは、ライブの映像を見るか、タイムラインにアクセスするかを選択できる。複数台使っている人の場合は、ロケーション画面から、どれかの場所を選ぶ。

そして、見たい映像のサムネイルをクリックすると、それが大写しになる。またApple TVのメニューボタンをタップしてひとつの映像を見たら、タイムラインからそのイベントを消したり、あるいはブックマークしておける。

“Related Videos”(関連ビデオ)のところでは、タイムライン内の‘次’や‘前’のイベントに行ける。

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Canaryは199ドルの家庭用セキュリティカメラだ。その最新製品には、Canary Flexというワイヤレス接続タイプもある。同社はIndiegogoでスタートしたが、その後は4100万ドルあまりのベンチャー資金を調達している。同社のWebサイトのほかに、今ではAmazon, Best Buy, Home Depot, Walmart, Apple, Verizonなどでも買える。

消費者にアッピールした理由は、手頃な価格と使いやすさだ。セットアップは簡単だし、モバイルアプリも単純で使いやすいから日常的な利用はさらに一層簡単だ。

Canaryのアプリのニューバージョン(v2.0.2)は、Apple TVのサポートと並んで、タブレットがサポートされる(iPadとAndroid)。そしてAndroid Wearも。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleがWeb TVサービス“Google Unplugged”でCBSと契約、FoxやABCもそのうち

A picture shows a You Tube logo on December 4, 2012 during LeWeb Paris 2012 in Saint-Denis near Paris. Le Web is Europe's largest tech conference, bringing together the entrepreneurs, leaders and influencers who shape the future of the internet. AFP PHOTO ERIC PIERMONT        (Photo credit should read ERIC PIERMONT/AFP/Getty Images)

Wall Street Journalの報道によると、Googleは、近くローンチするWeb TVにCBSの放送コンテンツを流せることになったようだ。CBSとの契約は、その“余計なもののない”TVコンテンツを、ケーブル嫌いの人びとに普及していく歩みの、第一歩になるだろう。すでにGoogleは、Foxと、ABCの親会社であるWalt Disneyとも契約の商談を進めている。

WSJの記事によると、GoogleのそのWeb TVサービスの名前は“Unplugged”(ケーブルのプラグを抜いた)になり、月額料金は25〜40ドル、これまでのケーブルや衛星テレビにあったさまざまな“紐付き”や“抱き合わせ”のない、TV放送“だけ”のコンテンツで、大量の会員をごっそりすくい取る気でいる。

これによってGoogleは、Appleに先駆けることになる。AppleもApple TVの今度のアップデートでは同様のサービスを提供するようだ。また、DishのSlingTVやSonyのPlayStation Vueなどと横並びになる。Huluもやはり、レパートリーにテレビ放送を加える気らしい。

GoogleのUnpluggedはYouTubeから提供され、YouTubeの有料会員サービスYouTube Redのコンテンツライブラリの一部も、この契約から利用できる。UnpluggedがYouTube Redのコンテンツになる、わけではない。

これからは、徐々に、そして確実に、テレビ放送の中央集権的なスタイルは陳腐化していく。テレビ局も、ケーブルテレビ企業も、そのことを自覚している。長年、ケーブルの端末として各世帯に置かれていたボックスは、姿を消していくだろう。伝統的なテレビ局にとっても、Googleなどのインターネットサービスは生き残りのための命綱になる。とくに若い人たちは、今や、テレビよりもYouTubeばっかし見ているのだから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebookのビデオが居間のテレビにストリーミングされるようになった

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Facebookのビデオが居間の大型テレビで再生できるようになった。この新機能はAppleのApple TV、AirPlayやGoogleのChromecast、Google Cast経由で、ニュースフィードにアップされたビデオクリップをユーザーのテレビにストリーミングする。自宅でのビデオ視聴体験が大きく改善されることによりビデオ広告収入が増えることをFacebookは期待している。

新機能はまずiOS版に実装されたが、Android版もすぐにアップデートされる予定だ。利用の際はニュースフィードのビデオの右上部に表示されるTVアイコンをタップし、続いてストリーミングに使うデバイスを選択する。

ビデオがストリーミングされている間もユーザーはニュースフィードをスクロールするなど普通にFacebookを使い続けることができる。この戦略は居間のテレビとモバイル・デバイスの双方をFacebookが占めようとするものだ。一方、ほぼ同時に発表されたTwitterのPeriscope Producerはまったく異なった性格のアプリだ。Producerはプロフェッショナルが製作したコンテンツをPeriscopeとTwitterを経由して世界に配信する。

FacebookではAndroid版は5月iOS版は8月からそれぞれアップロードされたビデオをテレビへストリーミングするテストを開始していた。実はFacebookがストリーミングを始めたのはかなり以前で、iPadアプリにAirPlayを経由したストリーミング機能jが追加されたのは2011年だった。ウェブ版や他のモバイル版アプリからのストリーミングが実現するまでにこれほど長い時間がかかったのがむしろ不思議だ。

ライバルであるYouTube(と同社が買収したPeriscope)はすでにビデオをテレビにストリーミングする能力を備えている。Facebookの今日のストリーミング機能の追加はトレンドから取り残されないようにするためだったかもしれない。YouTubeにはユーザーが見たいビデオをその場で再生の待ち行列に追加する機能がある。Facebookは次にこの機能も取り入れるかもしれない。

Facebookの目標は「いついかなる場所にも存在する」ことだ。そこでビデオ視聴のプラットフォームも可能なかぎりあらゆるバリエーションを揃えようとする。Facebookのビジネスを支える最大の柱は予見しうる将来にわたってモバイルだろうが、Facebookの存在をいっそう拡大する上では仮想現実やテレビでも有力な地位を築くことが欠かせないはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

若い世代ほどニュースを視ることよりも読むことが好き?

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さて、若い人たちに届くことを期待してビデオに投資を行っている全てのメディアパブリッシャーに素晴らしいニュースだ:Pew Research Centerが今週リリースした調査結果によれば、より若い人たちほど、ニュースを視ることよりも読むことに関心があるということがわかったのだ。Pewが明らかにしたのは、ニュースを読むよりも視ることを好むのは、まさしくより高齢の世代だということだ。

この結果は、若い世代に届けるためには、メディアパブリッシャーはFacebookやSnapchatのようなソーシャルメディアに投稿することのできる、活気のある短いビデオに投資しなければならないという、一般に言われている説とは少し矛盾する内容である。それはまだ各社のより大きなソーシャル戦略の有効な部分なのだが、若者がその日のニュースを取り込む際に好む方法には合わないのかもしれない。

Pewが米国の18から29歳の消費者たちに、ニュースを視る、聴く、そして読むのどの手段を好むのかを尋ねたところ、42パーセントが「読む」と答え、38パーセントが「視る」と答えた。そして19パーセントの若者だけが「聴く」と回答している。

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もちろん、視ることを好む人の数と、読むことを好む人の数の間には大きな隔たりがあるわけではない、またニュースの読み手が安定多数を占めているわけでもない。しかし、他の年代グループと比べてみると、より若いニュース消費者たちは高齢の人びとに比べて、より読むことに関心があることが明らかになった。

例えば、30から49歳の世代では40パーセントの人だけが読むことを好むと答えている一方、50から64歳の世代では29パーセントだけが読みたいと答えている。それよりもさらに少なく、65歳以上の世代では27パーセントの人が、ニュースは読むことが好きだと答えている。

一方、50から64歳の人の約半分(52パーセント)、及び65歳以上の人の58パーセントが、ニュースは視ることを好むと答えている、とPewは書いている。

ある程度、これは高齢の世代はニュースをテレビで視ることを好んでいることに関係付けられるだろう、一方より若い世代はニュースを読む手段を素早くデジタルプラットフォームやウェブに切り替えている。

言い換えれば、本当の意味で急速に消えつつあるのは新聞なのだ。

ft_16_09_30_newsreaders実際、人びとにどこで読むことを好むかとPewが問いかけた結果によって、この事実が裏付けられている。ニュースは「読みたい」と言った18から29歳の世代のうちおよそ10人中8人(81パーセント)が、ニュースはオンラインで読むのがベストだと答えている。一方新聞を好むと答えたのは10%だけだ。30から49歳の年齢層でも、同様の結果が示されている。

高齢の読み手たち(50から64歳)では、オンラインで読みたい人と新聞で読みたい人の割合はほぼ同じであった。41パーセントがウェブを好み、40パーセントが新聞を好むと答えている。

おそらくより多くの若い大人たちがニュースを視るよりも読むようになっている一方で、視る人たちも行動を変えつつあるということをこの調査は示している。

若い世代(18から29)の世代は、他のどの年齢層よりも多く – 30から49歳のパーセンテージに比べても倍だ ‐ ニュースビデオをテレビではなくウェブで視るようになっていることが分かった(テレビでニュースを視る57パーセントに比べて、37パーセントがウェブでニュースを視ている)。

また興味深いのは:デジタルニュースコンテンツを読んだり視たりする彼らの嗜好のせいで、Pewの調査が明らかにしたことは、若い世代は一般的にニュースに寄せる関心は薄いものの、デジタルメディアの領域では、このグループは他のより高齢なグループに比べて同じか、より高い関心をニュースの取得に対して示すということである。意図的ではないとしても。

その通り。若い世代はほとんど偶然ではあるものの、より情報通になりつつあるのだ、単により多くの時間をオンラインで過ごしているという理由によって。さて、彼らが皆、投票にも行ってくれることを願おう。

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(翻訳:Sako)

Sonyの2012年型スマートテレビは急にYouTube非対応になった!

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Sonyのサポートページ上の9月1日付のご案内によると、同社の2012年型スマートテレビでは、もはやYouTubeを見られない。でもそれは、Sonyが悪いのではない。YouTubeと、そこの意地悪な技術者たちがYouTubeアプリをテレビの能力を超えた性能にしてしまい、ふたたび、テレビでインターネットを見るならスマートテレビでなく専用のセットトップボックスを使え、という時代へ逆行してしまったのだ。

そのアプリは9月30日に2012年型Braviaテレビから削除される。それまでは、YouTubeアプリをロードしようとすると、黒い画面にエラーメッセージが出る。

テレビの国は競争が激しい。顧客の心を自社の受像機に惹きつけるために、次から次といろんな機能を載せようとする。でもそれらの機能の多くは、アップデートをサードパーティのデベロッパーに依存しているし、しかも一般にデベロッパーがアプリのメンテナンスを継続する期間よりも、家庭におけるテレビの寿命の方がずっと長い。

今では、ほとんどのテレビに何らかのスマート機能があるが、でも、NetflixやYouTubeなどのアプリにアクセスしたければ、Amazon Fire TVやApple TVのようなセットトップボックスを使った方がよい。それらが時代遅れになっても…きっとなるだろうが…、テレビ本体を買い換えるよりは(費用的にも)ましだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google CastがChromeブラウザーに直接統合された…今やインターネットはテレビのチャンネルのひとつだ!?

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Googleが、われわれ一般ユーザーのコンピューティング環境に自分をくくりつけるための、大きな一歩を踏み出した。Google Cast(の能力)を、Chromeブラウザーの中へ直接、 統合したのだ。これは過去2年間のCastエクステンションからの格上げで、これによりユーザーは、Chromeブラウザーで閲覧しているコンテンツを、ChromecastのようなCast対応デバイスにブロードキャストできる。これからは、そのためのソフトウェアをダウンロードしなくても、CastをサポートしているコンテンツサイトではCastアイコンが表示され、またChromeのメニューから何でもCastできる。

Castはこの2年間でかなり普及し、Google自身のChromecastやChromecast Audioドングルだけでなく、最初からCastをサポート(内蔵)しているサードパーティ製のスピーカーやテレビもある。また、 Google HangoutsやCast for EducationなどのアプリケーションにもCastできるから、学校のクラスや仮想ミーティングなどで集団でCastを視聴できる。

Googleによると、今回の統合以前にも、Chromeからの“キャスティング”は人気のアクティビティだった。先月だけでも、3800万以上のキャストがChromeから送られた、と同社のブログは言っている。そののべ視聴時間は、5000万時間以上だそうだ。Chromeブラウザーにその機能が組み込まれたこれからは、もっと増えるだろう。とりわけGoogle Play MusicやNetflixではアイコンがアドレスバーの右に表示されるから、メニューを操作する必要もない。

Chromeへの直接統合は確実に、Castのリーチと利用率を拡大し、ユーザーのデジタル生活における、ひまつぶしチャンネルが一つ増えることになる。しかもネットワークの帯域が拡大した未来においては、テレビでもスマート家電でも何でも、単一の脳(あなたのポケットのスマートフォン?)から情報を受け取れるようになる。しかし今のところは、パーティーでみんなに、大きなテレビであなたの曲を見せる/聞かせることに、もっぱら利用されるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

大評判の『ストレンジャーシングス』のタイトル・ジェネレーターが登場

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インターネットに少々不気味な新しいミームが登場した。TechCrunchのRomain Dillet記者の記事にもあるようにNetflixの新テレビ番組、ストレンジャー・シングス(Stranger Things) のタイトル画面は驚くほど美しく仕上がっている。そこでデザイン・スタジオのNelson Cashではユーザーが自分の好きなテキストを入れてこのタイトル画を作れるようにした。

これまでに見たオリジナル・タイトルはあまり怖くない。しかしなかなか面白いものもある。たとえば、
これとか、
これとか、
これなどだ。

『ストレンジャー・シングス』のブレークは、これまでストリーミング・テレビといえばドキュメンタリーや再放送、B級映画のものとされていた常識を覆し、テレビの概念自体に変革を迫る変化の象徴かもしれない。こちらは真剣な考えのミーム。

リンク先画面で赤いタイトル文字をクリックするとテキスト入力画面が表示される。右側のSTRANGIFYをクリックするとカスタマイズされたタイトル画面になる。動作がやや不安定。画面のクリック、再読み込みなどを試す必要がある。また英数字しかサポートしていないもよう。カスタマイズされた画面をダウンロードしたり共有したりできる。記事のトップ画面は「TechCrunchはすごい」というカスタム・タイトル。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Yahooがテレビ番組視聴サイト「Yahoo View」をローンチ、Huluの動画を無料配信

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Yahooは今朝、コードカッター(訳注:ケーブルテレビからインターネットでのテレビ視聴に切り替えている人)向けに、新しいテレビ視聴サイトYahoo Viewをローンチした。このサイトではHuluの無料コンテンツを提供する。Yahoo Viewは、Huluの番組や映画を無料で視聴する方法の1つとなる。Huluは今回のYahooとのパートナーシップを締結する前から、有料サブスクリプションサービスを促進するために、無料バージョンを縮小する計画を立てていた。

YahooとHuluは、YahooがHuluのコンテンツの配信を請け負うなど、長期に渡るビジネス関係を築いてきた。今回の契約に関しては、半年ほど前から話し合われていたという。
[開示情報: 現在YahooとTechCrunchのどちらもVerizonが所有している]

YahooはHuluにとって「有力パートナー」であるものの、独占的な配信パートナーではない。HuluのコンテンツはComcastやPeople.com、EW、New York ManagizeなどHuluのプレイヤーを搭載するウェブサイトといった複数のソースから視聴可能だ。

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Yahoo Viewでは、ユーザーはABC、NBC、FOXなどのネットワークで配信されるお気に入りの番組の直近の5話分を視聴することができる。各回は放送日の8日後からYahoo Viewで視聴できるようになる。テレビ番組、アニメ、映画、韓国ドラマ、イギリスやラテンアメリカのコンテンツなど合計1000本以上が視聴でき、Huluでおなじみの動画クリップや舞台裏インタビューなどもある。

Yahoo Viewが興味深いのは、Yahooの名前がついたHuluを視聴するためだけのウェブポータルではないことだ。このサービスはYahooが所有するブログプラットフォームTumblrと紐付いている。このサイトは、オンラインでテレビ番組のファンが多く集う場所になっていて、ファンはブログを書いたり、動画クリップ、写真、GIFをリブログ(Tumblrの共有機能)したり、番組の公式ブログをフォローしたりしている。今回の連携で、ユーザーはYahoo View経由で好きな番組を視聴し、すぐにTumblrに飛び込むことができるようになる。

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またサイトには「Beyond the Episode」というセクションがあり、画面内の別枠で動画を再生するピクチャ・イン・ピクチャ機能がある。これで動画を視聴しながら、Tumblrも見ることができる。Yahoo Viewは番組公式Tumblr、ファンコミュニティーとユーザーをつなげ、そこでユーザーは画像を見たり、編集したり、GIFを楽しんだりすることができる。また、ネタバレを防ぐためにこのセクションはブロックすることもできるとYahooは伝える。

「素晴らしいサービスを構築する際にコミュニティーはとても強力です。YahooはTumblrでそれを知っています」とJess Leeは言う。彼女はファンション・スタートアップPolyvoreの共同ファウンダーで経営者だったが、Yahooに買収されたのを機にYahooに加わった。Leeは現在、Yahoo Viewを管轄しているライスタイルプロダクトのVPを務めている。これはMarissa Mayerの「MAVENS」戦略の一環で、その戦略の意図は「ネットワークにおける動画視聴を限りなく上昇させる」ことという。

Yahoo Viewはコードカッターを対象としているが、Yahooが他に配信しているテレビに似たコンテンツの全てがあるわけではない。例えば、Yahooは過去にNFLと試合をライブストリームする契約を取り付けたり、年に1度開催されるウォーレン・バフェットのBerkshire Hathawayをライブ配信している。しかし、これらのコンテンツはYahoo Viewには持ってこない。Yahoo SportsやYahoo Financeといったそれぞれにとって最適な場所で配信される。Yahoo Viewはテレビコンテンツだけを取り扱う。

Yahoo Viewに掲載されるHuluのコンテンツでは広告が表示され、両社はそれに関わる一般的なレベニューシェア契約を締結している。YahooはHuluの動画プレーヤーで独自の広告を掲載することはできないが、Yahoo Viewはウェブサイト自体に広告を掲載するなど他の方法でマネタイズすることができるだろう。

Huluは1200万人近い有料登録者向けの事業だけに集中するため、無料サービスは数週間後には廃止する予定だ。

Yahoo Viewは現在デスクトップから利用できるが、近いうちモバイル経由のウェブサイト、そしてiOSとAndroidのネイティブアプリでも利用できるようになる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Google、動画ストリーミングとマネタイズのためのプラットフォームAnvatoを買収

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Googleは、動画と中継ビジネスのテクノロジー面を強化している。Googleは本日Anvatoを買収したことを発表した。Anvatoでは動画の暗号化、編集、パブリッシュが可能で、プラットフォームに捉われない動画配信プラットフォームを提供している。AnvatoはGoogleのCloud Platformチームに加入し、彼らのテクノロジーはGoogleの「スケール可能なメディア処理とワークフローをクラウドで実現する」ための助けになるとGoogleは伝える。

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Anvatoのテクノロジーを使い、NBCUniversal、MSNBC、CBS、Univision、HGTV、Bravo、Fox Sportsなどを含むカスタマーは、クラウドでライブストリームクラウド上での動画編集、広告の挿入や視聴ごとの課金、TV Everywhere(どこでも、いつでもテレビ視聴が可能なサービス形態)、サブスクリプション課金ができるようになる。Anvatoは動画配信からマネタイズまで一貫したサービスを提供している。Googleのプラットフォームでは今のところ提供していないサービスだ。

「OTT(インターネット経由の動画視聴)が急激に普及したことを受け、Cloud PlatformとAnvatoのチームは手を組み、メディアやエンターテイメント業界のビジネスが自社の動画インフラにおける取り組みをスケールさせ、高品質な動画配信、ライブ動画、オンデマンドコンテンツをどの端末を利用するコンシューマーにも届けるクラウドソリューションを構築します。スマホ、タブレット、インターネット接続テレビのどれにも対応します」とGoogleのシニア・プロダクト・マネージャーを務めるBelwadi Srikanthは本日の声明で伝える。

同様にAnvatoのチームもこの買収について、自社のテクノロジーと「Google Cloud Platformのスケールと力を組み合わせることで、OTTとモバイル動画に関して業界で最良のサービスを提供します」と伝えている。

Crunchbaseによると、Anvatoは2007年のローンチ以来、255万ドルを調達している。Googleはこの買収案件について買収額は開示していない。

この買収で、Googleは明らかに、メディア企業が自社のCloud Platformを利用する選択肢に含めるようにしたい考えであることが分かる。これまで、アニメショーンのレンダリングやプラットフォーム上で特殊効果を使用したい配信事業者以外に訴求できる要素が少なかった。

競合となるMicrosoftは、Azure Media Servicesで配信事業者にツールを一揃え提供している。一方でAmazonは、 メディア向けに特化したサービスを提供している。また、Anvatoのエンドツーエンドのソリューションに似たサービスを提供するElementalを所有している。ElementalはESPN、HBO、BBCといったカスタマーを抱えているし、AmazonはNetflixのサービスの大部分をホストしていることが知られている。

Googleは、次の数ヶ月内にAnvatoのツールの統合に関して発表していくという。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website