Google検索のAndroidアプリに途切れがちなインターネット接続でも検索できる機能が加わる

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インターネットの利用者が初めて世界の人口の半分を超えた今、Googleはそのサービスのアクセス性を改善しようとしている。それは、スペースが限られている安価なデバイスのためにアプリのサイズを小さくする、不安定で薄弱なインターネット接続のためにオフラインサポートを強化する、などの措置だ。

すでにYouTube, Google Maps, Google Translateなどは新興市場向けの機能を盛り込んでいるが、今日はGoogleという企業の旗艦アプリである検索のAndroidアプリに、オフラインで検索できる便利な機能が加わった。

…と言い切ってしまうと言い過ぎで、それは本物のオフライン検索ではなく、Googleが工夫したそれもどきだ。アプリは、オフラインのときでも検索を受け付け、そのクェリを保存し、接続が再開したらただちに結果をユーザーに届ける。Googleのブログ記事によると、地下鉄に乗ってるとか、田舎の山奥にいるなど、一時的にネットワークが使えないときにも、便利に感じるだろう、という。

“データ料金や電池寿命を気になさらないように。この機能は電池を消耗しませんし、検索結果ページの取り出しも素早いから、データ利用への影響はごくわずかです”、だそうだ。

この機能はGoogle検索アプリのAndroidバージョンだけだが、新しいインターネットユーザーが急増している振興市場ではAndroidがメインのオペレーティングシステムなので、妥当かもしれない。iOSバージョンが出るか、いつ出るか、などについてはまだ何も情報はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

フィアット・クライスラーとGoogle、Androidを車載システムに統合へ―CESでデモ展示

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今日(米国時間1/2)、FCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)はAlphaebetの新会社、Waymoが協力を進めていることを発表した(Waymoは以前のGoogle自動運転車事業部)。

GoogleはWaymoを通じて、自動運転テクノロジーだけでなくAndroidを利用した車載システムもFCAに提供する。Androidベースのシステムは標準的車載機器をコントロールし、インターネットに接続して情報やエンターテインメントを乗員に届ける。 FCAの新しい車載システムはUconnectと呼ばれ、Android 7.0がベースとなる。新システムはAndroidアプリと互換性があるのはもちろん、エアコンその他の車載デバイスを動かし、地上波ラジオ局を受信するなどきわめて多機能だという。.

GoogleとFCAの協力はAndroid Autoを含めて非常に広範囲となるはずだ。Android Autoは操作がシンプルでドライバーの注意力を補ってくれるドライバー・フレンドリーなレイヤー化されたAndroidシステムだ。表示には車載ディスプレイまたは所定のマウントに挿入されるスマートフォン(自身の電源で作動)が利用される。Googleは検索事業の巨人だが、自動車産業への進出に高い優先順位を与えることにしたようだ。今回の動きはGoogleが自動車メーカーの車載システムに自社のテクノロジーを基本的なレベルで組み込もうとしてることの現れだ。

FCAのプレスリリースによれば、GoogleのAndroid Engineeringの責任者Patrick Bradyは「われわれはAndroidをすべての機能が備わった本当の意味でのターンキー車載システムにする。これは自動車自身のシステムと安全性を確保しつつシームレスに結合したものになるだろう」と述べている

フィアット・クライスラー側にとってGoogleとAndroidは非常に魅力的な機能と柔軟性を提供する。つまり自動車メーカーとしての車載システムの独自性を失うことなくユーザーにAndroid互換性を提供することができるわけだ。

FCA の電気工学の責任者、Chris Barmanはリリースで「Uconnect車載システムはAndroidをベースにすることで、ユーザーが見慣れたUIを通じてシンプルな操作が可能になり、Androidエコシステムに含まれるすべてのアプリがそのまま利用可能になる」と述べている。

自動車メーカーが車載システムの独自性やコントロールを保持できるというのはGoogleがもつ大きな優位性だ。AppleもCarPlayを通じて車載システムへの進出を図っているが、Appleがブランドはもちろん、UIのルック・アンド・フィールを含めてCarPlayに対するコントロールを手放すとは考えられない。対自動車メーカーにかぎらず、iOSや最近のOS
X/macOSを含め、Appleはこれまでサードパーティーに基本ソフトウェアの改変を許したことはない。

なるほど、自動車メーカーはUIの専門家ではないので、ルック・アンド・フィールのデザインを任せることは理想的な解決策とはいえない。過去の例をみても、不細工なUIが作られるリスクが多いにある。しかし自動車メーカーはドライバーの注意を散漫にしないよう当局が設けた厳しい規制に従わねばならない。つまり自動車メーカーが車載システムのUIデザインの主導権を外部のソフトウェア・メーカーに完全に譲り渡すことはないだろう。ここで述べたような安全上の理由に加えて、ユーザー体験の主導権を手放したくないというメーカーとしての理由もあるだろう。

GoogleのAndroid OSに対しての柔軟性が車載システムでのシェアを獲得する際の切り札となる可能性がある。さまざまなレベルの自動運転システムが普及するにつれて、ドライバーの車内での時間は根本的に変化するだろう。インターネット企業にとってさらに価値の高いものになるはずだ。今週ラスベガスで開催されるCESでAndroidと統合されたUconnectがデモ展示されるという。私もCESに行くので実地に試してみたい。しかし現時点でのユーザー体験のレベルとは別に、FCAとの提携はGoogleにとって非常に有効な一手となったと思う。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

任天堂のスーパーマリオランがAndroidにやってくる―Play Storeで事前登録受付開始

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任天堂はスーパーマリオランでAppleに「一定期間の先行」を許した。逆にいえば、遅かれ早かれAndrodi版も出るということだ。今やAndroidユーザーはGoogle Play Storeに事前登録し、ゲームが発表された通知を受けることができる。これはiOSが事前予約を開始したときの手順と同じだ。

Play Storeのプレビューで見たスーパーマリオランは当然ながらiOS版とまったく同一のようだ。ワールドツアーやトードラリー(キノピオラリー)、王国づくりなども含めてゲームの特長も同じだ。ゲームのダウンロード後ただちに無料版3ステージがプレイできる。気に入ったら1回だけのアプリ内課金ですべてのステージがプレイできる。Android版の料金はまだ明らかにされていないがiOS版と同額になるのだろう〔iOSアプリ日本版の料金は1200円〕。

任天堂がiOS版のスーパーマリオランを発表したのは12月15日だった。それ以後、5000万回ダウンロードされている。Android版の出荷は2017年のいつかと予想されていた。事前登録が始まったことからして、リリースは予想よりより早まるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleがAndroid向けキーボードアプリをGboardという名前でリブランディング

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GoogleはAndroid向けGoogleキーボードアプリをGboardという名前でリブランディングすることを正式に発表した。この新しいキーボードアプリはGoogle検索エンジン、絵文字やGIF検索などを完全に統合している。このキーボードがAndroid向けにローンチすることは、既に先週の始めに数多くのメディアサイトブログでも書かれていた。

Gboardは、利用者のデバイスで上のGoogle検索エンジンとのより良い統合を目指した手段として、約半年前にまずiOS向けにローンチされた。別のアプリに入れる代わりに、Googleはユーザーが一番よく使う画面、つまりキーボードに検索を埋め込んだ。

GboardのAndroid版には、先行するiOS版と同じ機能セットが含まれている、また変更されたものの大部分は、コアエクスペリエンスを改造したものではなく、ユーザーの懸念のいくつかに対処したものである。

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新しいアプリでは、Googleロゴをタップして検索を開始できるようになった。この調整で、Google検索へのアクセスがさらに明確になった。

このような検索機能を組み込むことの利点は、検索結果をキーボードから簡単に共有できることだ。情報を掘り起こすために他のアプリを起動しなくても良いため、企業住所、天気、飛行時間、ニュース記事、レストラン情報などを友人と共有したい場合に便利だ。Gboardはまた、あなたのチャットに基づいて可能性のある検索を予測する。これに関しては、非常に有用であるとも思えるし、あるいは非常に不気味であると思うかもしれない。

たとえばGoogleは、天気について友人とチャットしているときに、アプリが「天気」予報を提供して、共有することができると説明している。

このアプリには、iOS版のようなGIFと絵文字の検索機能も組み込まれている。便利なことに、Googleが適切な絵文字を見つけやすくしてくれる。スクロールする代わりに、必要なもの(「monkey」など)を検索するだけで済む。

Android版アプリと共に提供された新機能の1つは、キーボードレイアウトに関するユーザーの苦情の1つであった、画面上に常に数字行を表示するオプションである。このアプリでは、バイリンガルユーザーの検索やアプリの予測に役立つ複数の言語のサポートも追加された。

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また、もしそれがお好みのテキスト入力モードならグライドタイピングをオンにすることもできる。また、テキストの予測、自動修正、ボイスタイピングなどのキーボード機能の標準ラインナップを提供しています。

Gboardは本日(日本時間では17日)のマーケットへの展開の開始時に100以上の言語をサポートする、そして更に追加されていく予定だ。

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(翻訳:Sako)

Androidでデフォルトの通話/SMSアプリとして機能する「Skype Mingo」のαテストが開始

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「Skype Mingo」と名付けられた新しいSkypeアプリが目撃された。Android端末のユーザーはこのアプリをデフォルトの通話アプリやコンタクト管理アプリとして利用できる。従来のSkypeアプリと同様に、チャット機能、ファイルと写真の共有機能、ビデオ通話機能、チャットボット機能も備えられている。

Google Playによれば、まだαテストの段階であるSkype Mingoを最初に発見したのは、ブログメディアのMSPoweruserだった。加えてMSPoweruserは、SkypeがAndroidユーザー向けにSMSリレー機能も実装するつもりだとも述べている。それを踏まえると、SMSリレー機能を全Androidユーザーに向けてリリースする前に、それをテストするための実験がSkype Mingoであるとも考えられるだろう。

しかし、MingoにはまだSMSリレー機能は実装されていない。メインのSkypeアプリとMingoが異なるのは、Mingoの場合は同アプリをAndroidのデフォルト・コミュニケーションアプリとして利用できる点だ。このアプリで電話を受け取ったり、連絡先を管理したり、SMSの送信や受信をしたりすることが可能なのだ。

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これらの機能がすべて、青と白で統一されたSkypeの見た目とそっくりなアプリ内で利用することができる。加えて、Skype MingoはフルサイズのSkypeクライアントとしても機能するため、従来のSkypeアプリで利用できる機能はすべて、Skype Mingo上でも利用可能だ。

これが意味するのは、Skype Mingoでも無数のSkypeチャットボットが利用できるということだ。チャットボットのバーチャル・アシスタントを活用すれば、様々なタスクを自動化することができる。航空券の検索(Skyscanner、Hipmunk)、チケットの検索(Stubhub)、近くのお店検索(Foursquare)、Web検索(Bing News、Bing Images)、郵送した荷物のトラッキング(UPS)などがその例だ。

Skype Mingoは「サイズは小さいが、速くてパワフルな通話/メッセージングアプリが欲しい」というユーザーに向けたアプリのようだ。MicrosoftによるSkype Mingoの宣伝文句は「小さくて速い」というもので、「Economical Calling」や「On-Demand Sync」など、データを節約できるような機能も備わっている。また、Skype Mingo内でデータの利用料などをチェックできる仕組みにもなっている。このことは、Skype Mingoがハイスピードなインターネット通信環境がそれほど整っていない新興マーケットに向けたアプリであることも示唆している。

現段階ではαテスト版のSkype Mingoは、まだ日常的に利用できるアプリではない。アプリの挙動はまだ不安定で、多くのバグや不具合が見つかるだろう。

Microdoftは、Skype Mingoに関する今後のプランについて口を閉ざしているが、同社のスポークスパーソンは以下のように述べている:

「最高のSkype体験を提供するため、イノベーションを常に生み出している私たちは、折りに触れて新しい機能のテストを行うこともあります。現段階では、これ以上コメントできることはありません」。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Google DriveがiOSからAndroidへの移行をお助けする

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このところGoogleは、iPhoneユーザーをAndroidに乗り換えさせる作戦に熱心だ。たとえば同社のスマートフォン新製品Pixelには“Quick Switch”と呼ばれるアダプターがあって、iPhoneとPixel間のデータ転送が容易にできる。また一般人向けにGoogleが今日リリースしたのは、iOSのデータをGoogle Driveにバックアップできるツールだ。そのデータはPixelだけでなく、一般のAndroid機への転送もできる。

The Vergeはこの機能を、Androidの“Switch”ページに見つけた。そこには、iOS上のデジタル人生をAndroidへ移送するやり方が書かれている。そのページの別の場所には、iOSからGoogle Driveを使ってデータをバックアップする方法の説明もある。対象となる主なアプリは、Contacts(アドレス帳), Calendar, Photos, Videosなどだ。

これらのサービスからのデータは、Google Contacts, Google Calendar, Google Photosなどへそれぞれバックアップされる。

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上の図では、データの総量が多いとバックアップに“数時間”かかるから、時間と外部電源とWi-Fi接続のある場所ないし機会にやれ、と言っている。アプリはオープンにしたままで、バックアップが終わるまで画面上にいる必要がある。

便利ではあるけれども、音楽のコレクションや、iMessageやSMSのテキストメッセージなど、ユーザーにとって個人的にたいせつなデータがサポートされていない。ただしPixelで前述のQuick Switchアダプターを使えば、これらも大丈夫だ。iPhoneからAndroidへ初めて引っ越すユーザーは、Pixelを選んだ方が良さそうだ。

デバイス間の移行を容易にしようと努めているのは、もちろんGoogleだけではない。Appleには、“Move to iOS”というAndroid用のユーティリティがあり、上記の逆をやってくれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、新IoTプラットフォーム、Android Thingsをデベロッパー向けにプレビュー公開

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今日(米国時間12/13)、Googleは新しい総合的IoT〔モノのインターネット〕のプラットフォーム、 Android Things発表した。デベロッパーはこのプラットフォームとAndroid APIその他の Googleのサービスを利用することで各種のスマートデバイスを開発できる。Android Thingsはデベロッパー・プレビューとして現在利用可能だ。

要するにAndroid版のIoTで、Googleが以前に発表したBrillo(これもAndroidベースだがデベロッパーからはまったく支持されなかった)を中心にして、Android Studio、Android SDK、Google Playのサービス、Googleクラウドなどが統合されている。Googleの IoTコミュニケーション・プラットフォームであるWeaveのサポートもロードマップに入っており、近くデベロッパー・プレビューが公開されるはずだ。Weaveは(Brilloと共に)AppleのHomeKitに対するGoogleの回答だ。

Googleの広報担当者が私に話したところによると、Android ThingsはBrilloの進歩形であり、GoogleがBrilloの開発で学んだことが生かされているという。GoogleはBrilloのユーザーすべてを把握しており、新しいAndroid Thingsへの移行を手助けするという。

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Googleは多数のハードウェア・メーカーと提携しており、 Intel Edison、NXP Pico、Raspberry Pi 3などをベースにしたデバイスがサポートされる。これらのデバイスに対するOSのアップデートとセキュリティー・パッチの配布に必要なインフラも近く整備するというのは興味ある点だ。

これに加えてGoogleは多数のスマートデバイス・メーカーが Weaveを支持していることを明らかにした。Belkin WeMo、LiFX、Honeywell、Wink、TP-Link、First AlertがGoogleのIoTプロトコルを採用し、デバイスがGoogle Assistantなどのサービスを利用することができるようになる。またWeaveプラットフォームはアップデートを受け、SDKはト照明器具、スイッチ、プラグ、サーモスタットなどのスマート化のサポートを含むようになった。これ以外にも多数のデバイスのサポートが近々追加されるという。Weaveには管理コンソールの追加やGoogle Assistantへのアクセスの改善なども行われるされる予定だ。

Googleの IoTプラットフォームはこれまで異なった考え方やプロトコルのごたまぜ状態でデベロッパーにとって好ましい環境とは言えなかった(2011年のAndroid@Homeを覚えているだろうか?)。Googleはやっと統一的、総合的なアプローチに戻ってきたようだ。Nest WeaveというNestがNestのために開発したサービスもWeaveプラットフォームの中に位置づけられた。GoogleのIoTから重複が多い複雑なサービス体系が追放され、しっかりしたプラットフォームが登場したの―すくなくとも当面―朗報だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Android Nougatの最新アップデートはPixelらしさを他のNexus機にも

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Android 7.1.1が今日(米国時間12/5)からネット配信される。まず数週間かけて、一部のGoogle公認機種の一定数に対してアップデートが行われる。それらの機種はNexus 6, Nexus 5X, Nexus 6P, Nexus 9, Pixel, Pixel XL, Nexus Player, Pixel C, そして4Gモバイル(Android One機)だ。GoogleによるAndroidのベータに参加していたデバイスも、対象になる。

アップデートによってこれらのデバイスがほぼ、Googleの最新旗艦機Pixelに追いつくことになる。Pixelは、7.1のローンチ以降好調だ。今回のはメジャーアップグレードではないが、Pixelを羨ましがり、くやしく思っていた他機ユーザーの嫉妬と悩みを和らげるだろう。

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アップデートによって絵文字が増え、多くの絵文字に男女両バージョンがあるようになった。女性の溶接工がいるし、美容院でヘアーをカットしてもらっている男性がいる。今年はすでに2016年であり、だれもがヘアーカットしてもらえるし、溶接工は誰にでもなれる職業であるからして、これらは歓迎である。メッセージングのそのほかのアップデートとして、Allo, Messenger, HangoutsなどのアプリのキーボードからGIFを送れるようになった。

そしてアプリのショートカットをホーム画面に置けるようになり、アイコンを長押しするとそれらが起動する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Android Instant Appはアプリ開発者の「フレネミー」

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編集部注: 本稿を執筆したのはLiftoff CEOのMark Ellisだ。

 

iPhoneの誕生以来、AppleはApp Storeというマーケットプレイスを通して、人々とモバイルデバイスの関わり方をデザインし、革新し、そしてある程度はコントロールしてきたとも言えるだろう。App Storeがスタートした直後に掲載されていたアプリの数は552個だ。それが今となっては、iOSアプリは世界中で200万、AndroidのGoogle Playストアには220万ものアプリが掲載されている。言うまでもなく、自分が開発したアプリを420万ものアプリの「海」の中から見つけてもらうのは非常に困難なことだ。さらに、人々が1ヶ月のあいだに使用するアプリの数は限られており、彼らはほとんどの時間をそれよりもさらに少ない数のアプリの中で過ごす。アプリの開発者の仕事はさらにやりづらくなったことだろう。

アプリはモバイルにとって欠かせないものになった。ある問題に対して「いいアプリがあるよ!」という言葉は、ただのスローガンではない。ライフスタイルなのだ。簡単にホテルを予約したいって?アプリをダウンロードすればいいじゃないか。

しかし、ダウンロード抜きでアプリを使えるAndroid Instant Appが誕生したことによって、近い将来このライフスタイルが変化するかもしれない。GoogleのInstant Appは、Androidアプリの開発者がこれまで苦労して作り上げてきたマネタイズの方法を破壊するために生まれてきたもののように思える。エンゲージメントの定義をぼやけさせ、大きなマーケットプレイスが持つ経済システムを少しずつ破壊していく。つまり、Instant Appはアプリのパブリッシャーのフレネミーとなるのだ。それについて考察していこう。

Googleが欲しいものがアプリにはある

GoogleはInstant Appのことを開発者の「味方」だと呼んでいる。ユーザーがアプリを利用するまでの時間を短縮できるというのがその理由だ。しかし、Instant AppはユーザーをモバイルWebに引き戻すための手段として開発された可能性が高い。検索機能と広告界のリーダーであるGoogleは、Webを通して名を上げた(そしてお金を稼いだ)企業だ。だからこそ彼らは、デバイスがデスクトップであろうと、モバイルであろうと、ユーザーにこれからもWebを使い続けてほしいと思っているのだ。

現在、検索を通じたアプリのダウンロード数は、全体のダウンロード数の27%でしかない。アプリをどこで見つけたのかという質問に対して、もっとも多い答えは友人や家族からの紹介で、2番目がアプリストア、そして3番目が検索エンジンを通じて見つけたという答えだ。さらに、検索でアプリを見つけたとしても、アプリをダウンロードするときにはユーザーは検索エンジン(ほとんどがGoogle)を離れ、ダウンロードされたそのアプリに完全に集中することになる。ほんの数年前まで、Googleはアプリ内にある情報をインデックスすることができなかった。そのため、アプリ内のコンテンツが検索結果に表示されず、Googleはアプリからマネタイズすることが出来なかったのだ。

Instant Appがアプリの機能を抽出することで、スマートフォンの容量を節約しながらアプリを利用するまでの時間を短縮することができるだけでなく、ユーザはGoogleのモバイルWebエコシステムから離れる必要がなくなる。これによってGoogleはより多くの情報を集めることができ、彼らのサービスの利用を促進して広告料金を稼ぐことができるようになる。この点において、Android Instant Appはアプリのパブリッシャーがアプリ内広告によってマネタイズする機会を減らしていると言える。なぜなら、ユーザーはもはやアプリをインストールする必要はなく、定期的にアプリを利用する必要もないからだ。

問題の裏に隠された解決策

モバイルアプリをマネタイズする方法としてよく採用されるのが、アプリの販売(アプリ自体を有料にして販売する)、アプリ内購入(追加的なコンテンツや、広告の削除に課金をする)、そしてアプリ内広告(アプリ内でビデオ広告やバナー広告をポップアップ表示する)の3つだ。Android Instant Appが普及することになれば、この3つのマネタイズの方法すべてが機能しなくなる可能性がある。Googleのモバイルブラウザを使えば、素早く、かつ広告なしでアプリを利用できるのにもかかわらず、わざわざアプリをインストールして利用するユーザーなどいるだろうか?

しかし、ディベロッパーが直面している問題はこれだけではない。アプリのリテンション率自体も低下してきているのだ。全体の25%のユーザーは、あるアプリをダウンロードした後90日の間にそのアプリを1度しか利用していないことが分かっている。また、ユーザーが一ヶ月の間に一度もアプリをダウンロードしていないという結果を受けて、モバイルアプリのブームは終わったと主張する者もいる。

新しい技術にはセキュリティに関する懸念が常につきまとう。

Instant Appを利用して友達にアプリを紹介するのはとても簡単だ。もはや、アプリストアを起動して自分のスマートフォンのストレージを犠牲にしてまでそのアプリをインストールすべきかどうか判断する必要はない。必要なのはInstant Appを起動して、そのアプリのコアとなる機能やコンテンツにアクセスすることだけだ。

例えば、Buzzfeedに掲載された料理のレシピを友人にシェアしたければ、その友人にリンクを送ればいい。リンクをクリックすればInstant Appが起動して、シエアされたレシピを簡単に、かつ素早く見ることができる。また、パブリッシャーがアプリをモジュール化して複数のInstant Appを開発すれば、既存の顧客ベースを拡大することもできるだろう。マーケットプレイスにアプリが溢れかえっているという状況を考えれば、自分のアプリをできるだけ見つかり易いようにできるInstant Appの存在は歓迎すべきものだろう。

残念ながら、Android Instant Appの誕生によってユーザーがアプリをダウンロードする回数は減っていくだろう。そして、パブリッシャーはエンゲージメントを計測するための新しい方法を考えださなければならない。Instant Appが普及すれば、ユーザーがネイティブアプリを利用した時間によってエンゲージメントを計測することはできなくなる。つまり、ゴールを設定してそれを計測する必要があるのだ。

例えば、ホテルのInstant Appを通した部屋の予約や、スターバックスのInstant Appを通したコーヒーの注文は増えるだろう。Instant Appを利用してホテルの予約ができるのに、1年に数回しか利用しないホテル予約アプリをわざわざダウンロードする人などいないからだ。この種のサービスを提供するアプリでは、Instant Appの登場によって収益が伸びる可能性がある。

Instant Appの登場によってアプリのダウンロード回数は減る一方で、ユーザーがアプリの価値や利便性を理解するにつれてエンゲージメント率やリテンション率は上昇するかもしれない。そして、ユーザーの利用回数が増えれば増えるほど、アプリ内購入の回数やアプリの利用時間も増え、広告のインプレッション回数も増えていくのだ。

今後はどうなるか?

現在のところ、Android Instant Appを利用できるのはAndroid 7.0 Noughtを搭載したデバイスのみに限られており、DisneyやMedium、Hotel Tonightなどの企業が利用を検討している最中だ。Instant Appで利用できる機能は限られている一方で、そのロードにかかる時間はモバイルWebのハイパーリンクと同じとは言わないまでも、同等の速度を実現している。今後もこのスピードが維持され、Instant Appが普及するにつれて、これが今後のアプリ開発の中心要素となり、アプリを提供する方法やアプリの探し方が変化していくかもしれない。Androidに追いつくために、AppleがiOS向けにInsta Appと似たものを発表する可能性もあるだろう。

しかし、新しい技術にはセキュリティに関する懸念が常につきまとう。Instant Appではポップアップ表示によって許可を得ることで、センシティブな情報を集めることができるようになっている。しかし、この機能を悪用すれば、悪意のあるデベロッパーがユーザーの合意を得ることなしに任意のアプリを動作させるということができるかもしれない。さらに、Instant AppはWebアプリ特有の非効率性を引き継ぐことになるのではないかと心配する人もいるだろう。つまり、Instant Appではネイティブコードの代わりにJavaScriptやそれに似たものを動作させる必要があるのだろうかという懸念や、クロスプラットフォーム互換性を持たせなければならないのか、そしてネイティブ・アプリに比べてさえないAPIしかもたないWebアプリのように、Instant Appの機能が限定されるのではないかという懸念だ。Instant Appが普及するかどうかを判断するには時期尚早だが、確かなことが1つある。ユーザーはコンテンツに早く到達することを望み、Googleはそれを実現しようとしているということだ。

「フレネミー」とは、本当は敵やライバルであるにもかかわらず、潜在的な利益のために友人のふりをしている人のことを指す。Android Instant Appは、アプリのダウンロード回数やネイティブ・アプリが使用される時間を減らす一方で、長期的な目線で見れば、アプリのコンテンツとユーザーの間にある壁を取っ払い、より幅広い人々がアプリを利用する可能性を高める。そして最終的には、それによってアプリからの収益が上昇する可能性もあるのだ。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Android Nougat 7.0の普及率は全バージョン中でまだわずかに0.3%

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ゆっくりと、しかし確実に、Nougatアップデートのニュースが出始めている。OnePlus 3とSamsung Galaxy S7/S7 Edgeには近くベータバージョンが載るし、ZTEは最近、Axon 7のアップデートは1月、と発表した。

しかしLG V20や、Google自身のPixel(最新の7.1を搭載)、それに新しいNexus製品の一部のような、スター級のデバイス以外では、この8月晩(おそ)くにベールを脱いだ新しいオペレーティングシステムの、普及のペースは遅かった。

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今でもAndroid Developers Dashboardの数字を見るかぎり、思わず口元から、モバイルOSの「ぶ・ん・れ・つ」という言葉が漏れそうになるのを、抑えることができない。上の図は、11月7日で終わる一週間の、Google Play Storeアプリが動いていたデバイスの記録だ。Androidのバージョンは、2.2以降である。

現時点では、Lollipopの各バージョンを集めたものが34.1%でトップ、次位はKit Kat(v.4.4)の25.2%、僅差でMarshmallowが24%だ。Marshmallowは年央には7.5%ぐらいだったから、大飛躍だ。〔現状でN化よりもM化が先行している。〕

しかしMの後継バージョンN、すなわちNougat 7.0は、上図右端に見られるようにわずかに0.3%だ。それは、Froyo〔フローズンヨーグルト〕の0.1%とGingerbreadの1.3%の間(あいだ)になる。目下、Pixelの7.1はリストに現れない。注記は、“0.1%未満は表示されない”、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Android上のサードパーティ製の高速充電技術は使うな、とGoogleは‘断固として’推奨

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最近は、誰もが高速充電をやるようになった。各メーカーの主力機にはほとんど必ずUSB-Cがあるから、それはたちまち、標準機能のようになってしまった。この場合“標準”とは、みんながそれを使ってる、という意味だが、それは必ずしも、技術全体の中での整合性がある、という意味ではない。それはどちらかというと、メーカーが最近見つけた、電池の延命策のひとつだ。

Googleも、同社のPixelデバイスでは独自の高速充電を採用しているが、ただし同社は、自社純正品以外の実装を前向きに認めていない。最近リリースされたAndroid NougatのAndroid Compatibility Definition(Android互換性定義)ドキュメントで同社は、QualcommのQuick Chargeのような技術を、禁じるとは明言していないけど、“使わないことを断固おすすめする”、と言っている。

ここで問題にされているのは、Googleの標準USB充電器との非互換性がありうるかもしれない、という点だ。GoogleがUSB-Cの標準化に熱心だったのは、そこに接続される機器の普遍的な標準性も展望していたからだ。みんなが、ひとつの標準を守ってほしい。このドキュメントは、“将来のアップデートではそれを要件とするかもしれない”、とまで言っている。

言い方は、単刀直入だ:

現時点では、使わないことを断固おすすめする、としているが、Androidの将来のバージョンではすべてのtype-Cデバイスが標準のtype-C充電器との完全な相互運用性をサポートすることを要件とするかもしれない。

これは要するに、そんな厳しい措置にならないよう、お願いする、という意味だろう。

出典: Android Police

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Android Pay、VisaとMasterCardとの戦略的パートナシップで対応店舗を増やす

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Googelは今朝、VisaとMasterCardの2社と戦略的なパートナーシップの締結を発表した。Android Payのモバイル決済サービスをさらに広めることが目的だ。オンラインショッピングの決済にスマホのAndroid Payを使用しているユーザーは、今後Visa CheckoutMasterpassに対応している数多くのサイトでもAndroid Payでの決済が可能になる。

Visa CheckoutとMasterpassはVisaとMasterCardがそれぞれオンライン決済分野に参入するために展開しているサービスで、PaypalやApple Payに対抗するものだ。Apple Payは今年の9月からAppleのSafariブラウザに実装され、デスクトップ版とモバイルの両方で利用できる。

一方、GoogleはAndroid Payと既存のソリューションを連携し、モバイルウェブでのオンライン決済を改善するための方法を検討していた。Visa CheckoutかMasterpassに対応しているショップは、Android Payに対応するのに何か設定を行う必要もなく、サイトの決済ボタンは自動的にアップデートされるとGoogleは伝えた。

コンシューマーがMasterPassやVisa Checkoutに対応しているサイトでAndroid Payを使用するには、まずユーザーが持っているそれらのサービスのアカウントとAndroid Payのアプリを連携する必要がある。設定が完了すると、指紋認証といったユーザーが選択した認証方法を行うことでAndroid Payでの決済が利用できる。

Apple Payと同じように、Android Payの最終的な目標は、モバイルでオンラインショッピングを楽しむ時の決済プロセスを簡単にすることだ。ユーザー名、パスワードといった入力作業の手間を省くことができる。結果的に、買い物かごの放置率を減らし、販売主は高いコンバージョンが見込めるだろう。Apple Payの提案と一緒だ。また、PayPalもOneTouchソリューションで、オンライン決済をシームレスにしようと試みている。 OneTouchではユーザーがいちいちログインしなくとも、ユーザーが使用するサイトやアプリ上で認証をすぐに行うことができる。

GoogleだけがVisaとMasterCardと仲良くしているのではない。今年の初め、この2社はPayPalとの提携範囲を広めた。PayPayは店内での決済や個人店舗での小売でもPayPalの決済サービスが選択できることを明示したい考えだ。それによりPayPalは、他のApple Payを含めたモバイル決済ソリューションの競合と差をつけることが目標だ。PayPalはスターバックス、Wal-Mart、CVS、Kohl’sを初め、同社のデジタルウォレットに対応している小売店の数も伸ばしている。

Android PayアプリのVisa CheckoutとMasterpass対応は2017年初旬を予定しているとGoogleは言う。まずはアメリカで展開を初め、Android Payが利用可能な国(イギリス、シンガポール、オーストラリア、香港)でも展開を予定しているという。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Android 7.1のデベロッパープレビューがついにベータテスター向けに公開開始、最終安定バージョンは12月に

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もはや大きなサプライズではないが、今月の初めにGoogleは、Android 7.1 NougatのデベロッパープレビューとSDKツールを今月の終わり頃公開する、と発表し、そして月半ばを過ぎた今日、そのプレビューがAndroidのベータに参加していた人たち向けに、まさに公開された

Androidのベータ(Android Beta Program)は主にデベロッパー向けだが、デベロッパーではないけど単純に好奇心旺盛な人でも、Android 7.1を試そうと思えば試せる。ただしまだベータだから、まだバグは多いかもしれない(だからぼくは、自分の日常用のスマートフォンにはインストールしない)。

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こないだ発表されたGoogle Pixelには、このAndroid 7.1がすでに載っているから、現状はもうかなり安定しているのだろう。でもPixelの最新機能の数々は、そのほかのデバイスにはない。だからたとえば7.1をNexus 6Pにインストールしても、Google Assistantの全面的な機能はない。

Googleの計画では、11月にもう一度プレビューを出し、最終バージョンは12月になる。Nexus 5X, 6PやPixel Cのオーナーでベータに参加している人は、もうすぐ自動アップデートに出会うだろう。最終リリースはNexus 9, Nexus Player, それにAndroid Oneのデバイスにも来る。もちろん、新しいPixelスマートフォンにも。

Android 7.1の新しい機能は、本誌の記事が紹介している。そう多くはないが、どれも、とても便利だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google Pixelのカメラはスマートフォン中で最高画質―静止画、動画をテストしてみた

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Androidスマートフォンの最新フラグシップモデル、Pixelは Googleの力を最大限に示す製品に仕上がっている。中でも優れているのがカメラだ。ハード、ソフト両面でPixelの撮影能力は非常に高い。だがその能力は写真マニアを満足させるほどのレベルだろうか? 

一言で答えればイェスだ。Googleは非常に高いレベルでの写真とビデオの撮影を可能にした。私がテストしたのはXLだが小型のPixelもカメラのハード、ソフトは同一だ。Pixelでスナップ写真を撮るのは簡単かつ素早くできる。HDR+機能が自動的に起動されるのでほぼあらゆるコンディションで鮮明な写真が得られる。

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ビデオ撮影の手ブレ補正も驚異的だ。ただし最高の結果を得るためには多少の慣れが必要かもしれない(この点ではデジタル一眼やミラーレス用の大掛かりなジンバル・システムも同じことだ。これについては後述)。一般のPixelユーザーはカメラのパフォーマンスに十分以上に満足するだろう。カメラのソフトの設定などで頭を悩ます必要はない。そのまま使えばよい。Pixelの他の要素も優秀だが、これはBrian Heater記者の長文記事に詳しく解説されている。

Pixelのカメラに興味ある読者のために以下で詳しく説明してみる。カメラの性能を説明するには実際の写真やビデオを見るのがベストだ。現実的な条件で撮影した画像を見ていだこう。

静止画撮影

私はストリート写真を撮影するのが大好きだ。スマートフォン・カメラはこの目的には絶好だ。デジタル一眼などと違い、スマートフォンを持っている人間には誰も注目しない。携帯性がよく、常に持って歩ける。ただしスマートフォン・カメラは低光量の条件に弱い。これはデジタル一眼やミラーレスを含め、専用カメラに比べてスマートフォン・カメラのセンサーのサイズが極めて小さいためだ。

しかし下のスライドショーを検討してもらえば、Pixelのカメラは直射日光下でも曇りの日でもストリート写真の撮影にまったく問題ないことが分かるだろう。これらの写真はデフォールト設定で撮影されている(PixelのカメラはデフォールトでHDR+が有効)。色調は「リッチ」、「バランス」に設定されている。この設定で、少なくとも私の目には飽和(サチュレーション)が起きているようには見えなかった。直射日光が当たっている条件でもレンズのグレア、ハレーション、白トビといった深刻な問題は一切起きていない。

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同様にマクロ撮影的なクローズアップでも良好な結果を残した。 上のスライドショーでアサガオの写真を見てもらうとわかるが、ディテールがきれいに出ている。紫色の花びらの中心のシベがしっかり描写されており、フォーカスが来ていることが分かる。

もうひとつPixelのカメラが得意なのは明るい場所での動体撮影だ。こちらも私は設定は調整しておらず、デフォールトのままだ。通行人が自転車で通り過ぎるところや明るい空を背景に飛ぶ鳥の群れの写真は、Pixelをポケットから引っ張り出しざまにスナップしたものだ。手ブレを防ぐためにしっかり構えもしないうちに写したにもかかわらずこれだけに描写されているのは驚きだ。

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こちらは室内のもっと落ち着いた撮影環境だ。頭上の照明は40W相当でやや温かみのある色調だ。私の犬の写真を見ればPixelのカメラの優秀さがわかるだろう。

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静止画をライバルと比較

Pixel、Pixel XLはそれ自身で優れたカメラだが、購入を考えている消費者は他の同クラスのスマートフォンとの比較を見たいだろう。 Pixel XL、Samsung Galaxy S7、Apple iPhone 7 Plusでほぼ同一条件で撮影することに成功したので参考にしていただきたい。

屋外では3モデルのカメラはそれぞれに優れている。どれがベストかは好みの問題で、結論は個人によって違ってくる。iPhone 7 PlusはHDRモードでも標準モードでも光が当たっているエリアの描写では色調がいちばん鮮やかだ(iPhoneが自動的にHDRモードを選択した場合、標準モードと両方の写真を貼ってある)。

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色調、明暗のバランスではGalaxy S7はPixel XLに近い。描写は派手さを抑えておりやや暗めだ。しかしSamsungはPixelよりサチュレーションを起こしやすいようだ。また影の部分が暖色によりがちな設定で、仕上がりが私の好みからすると暖色過ぎる。

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室内、特に非常に低光量な条件だと3モデルの差はもっとはっきりしてくる。犬の写真がその低光量での撮影だが、ホワイト・バランスではGalaxy S7がやや優勢だ。ノイズの有無、ディテールの描写でもGalaxyは良い点数を付けられる。iPhone 7 Plusは色の再現の点では優秀だが、これが最高だと言い切れるほどではない。Pixel XLは光が回った状態での屋外ポートレートでは非常に優秀だったが、屋内の低光量の条件ではさほどでもなかった。

カメラやスマートフォンのサイトでの順位付けは別として、 3モデルの機能はきわめて接近している。どれも重大な欠点はなく、、どれを最良とするかは使用条件とユーザーの好みによることになるだろう。

ビデオ

ビデオはPixelがライバルを大きくリードする分野だ。いちばん大きなセールスポイントはソフトウェアによる手ブレ補正だ。Pixel XLの動画の安定性、スムーズさはAndroidで群を抜いている。周辺画像の劣化や歪みなども見当たらない。私は最近DJI Osmo Mobileというスマートフォン用のジンバル安定化システムをテストしたが、手持ち撮影のPixelはさして遅れをとっていなかった。下のサンブルは私が犬を散歩させているところを手持ちでビデオ撮影したものだ。

もちろんソフトウェアによる安定化にはそれなりのデメリットもある。Googleのカメラ用人工知能はユーザーが狙っている動画の中心を見つけ出し、その点を安定化の基準点とするようだ。しかしユーザーがカメラを大きく振った場合、動画のセンターが突然変化するので、パンニングがぎくしゃくすることがある。ユーザーが画面の中心を意識せず、カメラをランダムにあちこちに向けた場合、この問題が強調される傾向がある。

そういう限界はあるものの、Pixelの動画手ブレ補正で誰でも簡単に安定したビデオが撮影できる。また手ブレ補正の特性に慣れれば比較的簡単に問題を回避できるだろう。パンニングなどでスムーズにカメラの向きを変えるのが難しいというのは、実はジンバル式のカメラ安定化システムでもまったく同様だ。慣れが必要だが、その努力は十分に引き合うと思う。ポートレートでも手ブレ補正は大きな効果がある。

なおiPhone 7 Plusのカメラに組み込まれた光学手ブレ補正システムもスムーズな動画撮影に有効だった。Galaxy S7は3モデルの中では少々安定性に欠ける動画となった。下のサンプルビデオで確認できるだろう。

写真がまずく撮れたのをスマートフォンのせいにできなくなった

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セルフィーもうまく撮れる。

今日の競争の激しいスマートフォン市場では内蔵カメラが優秀でなければ製品として死んだも同然だ。Google Pixelにはそういった不安を抱かせる要素はない。Googleの「最良のスマートフォン・カメラをお届けする」という約束は果たされたと考えていい。

表側カメラもちゃんと役立つ。セルフィーを撮ろうとして失望するということはない。 Googleのカメラ起動方法はよく考えられており、実用的だ。電源ボタンをダブルタップすると、何をしていても即座にカメラ・アプリ起動する。本体をシェイクすることでカメラを操作できるのも便利だ。XLのような大型のスマートフォンの場合、スクリーン上のアプリ起動アイコンに指が届かない場合があるのでこうした片手で操作できる機能は便利だ。

過去にNexusのカメラに失望したことがあるAndroidユーザーにとってPixelはグッドニュースだ。ただしPixelを使い始めると「写真がまずく撮れたのはスマートフォンのカメラだったからだ」という言い訳ができなくなるという大きな問題を覚悟しなければならないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)</P

たった2行のコードであなたのスマホにGoogle Assistantを加える方法

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Google Assistantを使いたいけど、そのためにわざわざPixelを買う気はない人。そんなあなたへの良いお知らせは、構成ファイルにたった2行の小さなコードを書くことだ。良くないお知らせは、そのためにはrootアクセスが必要なこと、どのメーカーのどの機種でも有効、とは限らないことだ。

⚠️ 警告! 危険! ⚠️完全に自己責任で行うこと。root特権やブートローダーを濫用すると、スマートフォンが‘文鎮’になってしまうこともある。最初にバックアップを取ること — 多くのユーザーが、トラブルを報告している。

さてそれでは…XDAのユーザーやshiba inu brianelvが提供しているスレッドに、詳しいやり方と、成功した機種のリストがある。またLifehackerには、さらに詳しいインストラクションがある。

何よりもまず、Nougatがインストールされていること。rootになってファイルエクスプローラーを使い、Root/Systemにbuild.propを見つける。二つの名前を検索し、それらの値を次のようにセットする(名前がなければ新たに書き加える):

ro.product.model=Pixel XL
ro.opa.eligible_device=true

セーブしてリブートし、Settings>Appsへ行き、Googleをセレクト、データとキャッシュをクリアする。するとリロードでAssistantが組み込まれるから、ホームボタンを長押しすると起動する。

rootになれない人でも、ブートローダーがアンロックならこれができる。カスタムのリカバリイメージや内蔵のfastbootが必要になる。ただし、このやり方でトラブルが多く報告されている。それはたぶんbuild.propファイルの、互換性の問題だろう。

Mit Panchaniが、そのやり方を見せてくれる(下のビデオ)。

Googleアプリを完全にアンインストールしてから、作業を開始する。ファイルをここからダウンロードし(ありがとうFaserF)、最初にGoogleAssistantVelvet.zip、次にGoogleAssistantBuildProp.zipをフラッシュする。リブートする。Googleが新たに求めるパーミッションにすべてOKする。そしてレースに正常復帰。

なんだかやばそう? そう、そのとおり! リスクはある! やんない方がいい、かもしれない。Assistantは、そんなにおもしろい機能ではなさそうだ。それでも、やるかい? うーん、ぼくはやってみたよ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

VerizonバージョンのGoogle PixelはAndroidのアップデートをGoogleではなくVerizonが行う

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今週行われたGoogleのハードウェアイベントには、それをネットで見ていた人がパニックに駆られる一瞬があった。“Verizon exclusive”(Verizonのみ)という言葉が画面に流れ、それを家で見ていた人たちは当然ながら、ぎくっとしただろう。キャリア限定機能は、言うまでもなく、消費者の神経を逆なでする。

しかし、特定の契約に縛られるのが嫌な人は、キャリアブランドのないアンロックバージョンをGoogleから直接買える。またVerizonブランドのバージョンも、その重要なセキュリティアップデートはGoogleが行う。

あまり良くないニュースは、9 to 5 GoogleがGoogleから入手したメモによると、Androidのアップデートはキャリア(==Verizon)が同社のソフトウェア認定過程の一環として行うので、関連する雑務も多く、遅れが発生するだろう。Androidのv.7.1を初めて搭載し、最先端機中の最先端機になるはずの同機らしくもない、マイナス点だ。

その見事に〔皮肉〕簡潔な声明文は、以下のとおりだ:

毎月のセキュリティアップデートはGoogleが行い(全機種)、システムアップデートはVerizonモデルはVerizonが、Google Storeで購入されたアンロックモデルはGoogleが行う。

やはり、v.7.1の今後のアップデートは、アンロックバージョンで待った方が良さそうだ。

Verizonは本誌TechCrunchの親会社AOLを昨年44億ドルで買収した

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Pixelの目玉機能は新バージョンのAndroidには搭載されない予定

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今週行われたGoogleのハードウェアイベントでは、Androidの新バージョンAndroid 7.1(Nougat 7.1)についてほとんど触れられていなかった。というのも、Pixelに盛り込まれる目玉機能のいくつかは新OSには搭載されない予定なのだ。備え付けのカスタマーサポートサービスであるGoogle Assistantや、オリジナル解像度で写真・ビデオの無制限バックアップができるSmart Storageなどは新OSには搭載されない。

どの機能が”Pixelオンリー”なのかについては、Android Policeが既にGoogleの内部から入手したログを引用してレポートしていた。そしてこの度、Googleはその内容が正しいと認めたのだ。

搭載されない機能のいくつかについては納得がいく。例えば、iPhoneからAndroidへのデータ移行を簡単にする“クイックスイッチ”アダプターは、Pixelにしか同梱されない予定だ。というのもこれにはケーブルアダプターというハードウェアが必要になる。

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Pixelの新しいカメラアプリもハードウェアに依存している。Pixelの背面には12.3メガピクセルのカメラが搭載されており、4Kビデオが撮影できる他、連続で複数枚の写真が撮れる”スマートバースト”といった特別機能もいくつか盛り込まれる。

さらに、Pixelにはさまざまなセンサーや接続方法(Wi-Fi、セルラー移動通信、GPSなど)を集約したSensor Hubプロセッサーが搭載されている。

Google Photos経由の無制限写真・ビデオバックアップサービスを無料でバンドルするというのは、上手いマーケティング戦略であるとも言える。自分のAndroidをアップグレードする言い訳を求めている写真好きにとっては、このサービスを利用できるだけでPixelが魅力的に映るだろうし、iCloudにお金がかかることを考慮すると、iPhone 7よりもPixelを選ぶ人がいるかもしれない。

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しかし、新OSで採用を見送られた機能の中には疑問に感じるものもある。

1番大きなものとして、Nougatのアップデート版であり、PixelやPixel XLのOSに採用されているAndroid 7.1には、Google Assistantが含まれていない。このスマートバーチャルアシスタントは、AppleのSiriやMicrosoftのCortana、AmazonのAlexaに対するGoogleの答えだ。さらにGoogle Assitantは、現存するAndroidデバイスに搭載され、スタンドアローンのアプリとしても配信されているデジタルアシスタントのGoogle Nowよりも強力なことで知られている。

そもそもGoogle Now自体もパワフルで、自然言語が処理できるほか、競合サービスのようにさまざまなアシスタント機能を果たすことができる。通勤路を利用してどのくらいで自宅に着くかや、飛行機に間に合うにはいつ出発しなければならないか、いつ頃荷物が届くか、さらに天気・スポーツ・株式に関する情報や、イベントのリマインダー機能など、ユーザーが気になる情報に関するアラートを発信してくれる。

さらにGoogle Nowは、近場のレストランやお店に関するユーザーの質問に回答することで、Google検索のとっかかりになっているほか、単純にウェブ上の情報も検索できる。より実用的な機能として、デバイスの設定変更やテキスト・メールの送付、電話をかけたり、リマインダーを設定したりといったこともできる。

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しかし、Google Assistantはさらにその上をいく、Google Nowがよりスマートになったアップグレード版のようなものだ。Google Nowができることは全てできるのはもちろん、その根底にあるAIテクノロジーはユーザーと双方向の会話ができるため、話の中で出てきた情報を記憶し、後日別の話をしているときにその内容を引っ張り出すことができる。さらに、サブスクリプション機能を利用して、ユーザーが気にしている情報のアップデートを毎日配信することも可能だ。

また、Google Assistant経由で、ChromecastやGoogle Castを搭載したデバイスのほか、NestやSmartThings、Philips Hueのスマートホームデバイスも操作することができる。

サードパーティ製のサービスともAction(Alexaの”Skills”のGoogle版)を介して連携可能だ。

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Google Assitantの強力な機能を考えると、Android 7.1からGoogle Nowに取って代わらないのは残念だが、今後Pixel以外のデバイスにAssistantが登場しないというわけではない。同時に、AssistantをずっとPixelだけの機能にするのはバカげている一方、近いうちに無料のAndroidアップデートに盛り込まれるとも考えづらい。

Googleの広報担当者は下記のように話している。

私たちのゴールはGoogle Assistantをできるだけたくさんのユーザーに使ってもらうことです。来年中もGoogle Assitantの新たな機能を順次発表していく予定です。

Pixel Launcherとユーザーインターフェースについては、PixelにだけAssistantにアクセスするためのナビゲーションバーアイコンが表示される。その他には、システムUIのアクセントカラーテーマや、新しい見た目と雰囲気のセットアップ画面、新しい壁紙設定機能、日付が表示されるカレンダーアイコンなどもPixelのみで利用可能だ。

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そうは言っても、Android 7.1にも、いくつか使える機能が搭載される予定だ。

ハードウェアアクセラレーションに対応したナイトライトや、タッチ機能・ディスプレイ性能の向上、Moves(ステータスバーを開閉するための指紋ジェスチャー)、シームレスな自動アップデート、Daydream VRモードへの対応のほかにも、開発者向けにアプリショートカットのAPIやサークル型アプリのサポートなどが発表された。

Android 7.1はディベロッパープレビューとして今月中にローンチ予定だ。一方で、いつ頃一般消費者向けのバージョンが配信されるかや、どのデバイスが最初にアップデートできるようになるかについてはGoogleと確認がとれていない。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

PixelはこれからのGoogleそのものを体現したものだ、Andoroidではなく

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Googleは今日、沢山のデバイスを発表した、しかし、ほぼすべてのものの中心として特に言及されたのはAssistantへの注力と、Googleのサービスの品揃えが提供できるものに関する説明だった。私は今、衛星回線を使ったキーノートを見た後、ここトロントでGoogleカナダの広報責任者であるAaron Brindleと、今のGoogleにとってハードウェアはどのような意味を持つのか、そして人工知能と機械学習に関する同社の仕事が、そのデバイスとどのように組み合わされるのかについて話し合った。

「今日の最も重要なメッセージの1つは、Googleがとても真剣にハードウェアを取っているということです」と、Brindleは語った。「Androidのエコシステムを通して私たちが知ったことは、イノベーションの速さは本当に驚くべきものだということです – 日々Androidを使っているユーザーが14億人もいるのですよ。しかし、ユーザの方々にベストAndroidを提供することが目的ではありません。私たちの狙いはベストGoogleをユーザーの方々に届けることなのです。だから、私たちはAIとMLの周りでやっている投資や研究のすべてを、ハードウェアの頭のてっぺんからつま先までに詰め込んでいるのです」。

Brindleは、AndroidのOEMパートナーによって行われている偉大な仕事がたくさんあることを認めた上で、Google自身は消費者に提示できる追加オプションを探し続けていると語った。また彼は、Googleがデバイスメーカーとしてハードウェアとソフトウェアに注力するだけでなく、ビジネス面でのセールスとマーケティングの重要性にも気が付いていることを示唆した。

「Androidの世界で、1つの機種がすべてをまかなうことができないことは事実です。私たちは何かをナットとボルトのレベル(基礎レベル)から作り上げるところに大きなチャンスがあると思っているのです」と彼は語った。「ソフトウェアとハードウェアだけではなく、マーケティングやサポート、そして小売の手段、私たちが何か欠けていると感じたもの全てです」。

私たちがこの先実際の小売店舗を見続けられるかどうかはともかく、Googleは既にウェブを通した機器販売においては、米国内で150ドル以上の購入をオンラインGoogle Storeで行った購入者に対して、新しい分割払いオプションを提供している。

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小売の経験は、Googleのハードウェアに対する新しいアプローチの一部だ。

Assistantがどのように働くのか、そしてその印象的な賢さはどこから得られるのかについては、BrindleはそれがPixelの中核であると述べ、そしてつい最近改善されたGoogleのAIの能力によって、こうしたことが可能になったことを説明した。

 「Assistantがこのデバイスの隅々までを満たし、またその中核であるとお聞きになったことでしょう。これが新しい電話の看板なのです」と彼は説明した。「これはAIの進歩に基づいています – 本当に驚異的な進歩です。最後のNexusからの1年という意味ではなくて、ここほんの数ヶ月のことなのです。例えば、翻訳や画像認識などの進化です」。

Brindleは、カナダのこの領域におけるリーダーシップを考えると、この国におけるGoogleの活動がこれらの取り組みの実際の中核であると述べた。

「そうした研究のすべてが、私たちがAIの中で行っている仕事から来ています。そしてAI領域の最高の研究者の何人かはここカナダを拠点としてるのですよ」と彼は続けた。「だから[Googleの特別研究員の]Geoffrey Hintonの機械学習に関する業績、特にニューラルネットに関する彼の仕事との統合と、それが私たちのAIの進化を促した方法、それが全てそこにあるのです」。

Googleのアプローチは、単にエンドツーエンドの携帯電話の体験を与えるだけでなく、そのプラットフォーム次世代体験を届ける包括的アプローチを作り上げようというものだ。それはAI(人工知能)とML(機械学習)を基礎として構築され、PixelやPixel XLのようなデバイスを完璧に適合した配信手段として利用しようとするものだ。これはまだ転換点そのものではないが、これは間違い無くGoogleの自身のアイデンティティとビジネスに対するアプローチの大転換を示唆するものである。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Google Pixelの複数の写真がリークした(状況から見てどれも本物のよう)

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Googleは明日(米国時間10/4)、たくさんの新製品を発表する。そのショウのスターは、前から噂されていたGoogle Pixelだろう。9to5Googleが偶然、その本物の画像と思われる写真を、一つではなく、二つも見つけた。Google PixelはGoogleを代表するAndroidスマートフォンで、現状でいくつかのことが分かっている。

どうやらGoogleが情報を漏らした相手は、カナダの通信企業Bellと、イギリスのショップCarphone Warehouseのようだ。両社は興奮のあまり、予約販売のページまで立ち上げてしまったが、でもそれらのページはすぐに、外された。

Google Pixelは、画面5インチの通常バージョンと、5.5インチのGoogle Pixel XLのニ機種ある。XLがどんな仕様になるのか、まだ分からないが、見たかぎりでは両者にあまり違いはない。

共通の仕様と思われるのは、チップがSnapdragon 821, RAM 4GB, 1080/1440(XL) x 2560のディスプレイ, 内部ストレージ32GBまたは128GBだ。充電時間15分で、電池は最大7時間もつ。

またGoogleは、最新のアプリや機能でも勝負する気だ。とくにセールスポイントにしたいのが、メッセージングアプリのAlloとDuoだ。本誌は明日の取材を、一人ではなくチームで行う。そして、9to5Googleがスクープした写真がこれらだ:

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  4. pixel-cw-3.png

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  11. google_pixel_xl_black.png

  12. pixel_telus.jpg

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

これからはスケジュール管理のためにGoogleのCalendarとMapsを行ったり来たりしなくてよい

A Google Inc. Maps display of Washington D.C. lines the floor next to the elevators at the Google office in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, July 15, 2014. Google's presence in Washington is necessitated in part by the Federal Trade Commission and U.S. Justice Department inquiries into how the company obtains and uses private data. Additional privacy and safety concerns are likely to arise from Google projects in the works, including nose-mounted Google Glass computers and self-driving cars. Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg via Getty Images

ロジスティクスは難しい。毎日9つの会議の予定を調べたり、13回も電話の対応をしたり、ディナーとディナー後、さらにそのあとの約束もあったりすると、たいへんだ。

この面倒な事態を解決すべく、Googleは最近のアップデートで、Android上でのMapsとCalendarの統合を大きく前進させた。これからは、Google Mapsを開くと今後の出張の予定が分かるので、行き方を調べたり、飛行機やレストラン、ホテルなどの予約ができる。

また今後の予定の一つをセレクトすると、Mapsはそれの次の予定も教えてくれるから、これまでのようにMapsとCaledarを行ったり来たりせずにすむ。ただしこの機能が有効になるためには、Calendarにスケジュールを記入するとき、出張先やパーティー会場などなどの位置情報を記入する必要がある。

予定が多すぎるとき、どれかをキャンセルする作業も、設定メニューからコンテンツマネージャーを出せば、そこでできる。

今のところこの機能は、Androidだけだ。またこの機能が生きるためには、スマートフォン上の両方のアプリケーションにサインインしている必要がある。これで、あなたのお仕事の生産性がアップすること、間違いなし!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))