アメリカのスマートフォン市場6-8月期でiOSとSamsungがシェア同率で並ぶ

アメリカのスマートフォン市場におけるiOSとSamsungのシェアは、6-8月三ヶ月のiOSの成長によって今や横並びになった、とスマートフォン市場のシェアを売上ベースで追跡しているKantar Wordpanelの新しいデータが告げている。同社の分析によると、iOSは前年比で3.7%伸び、35%のマーケットシェアを達成したが、Samsungの成長はわずか0.8%で、シェアは35.2%になった。

Kantarによると、Verizonからの売上が弱かったことがSamsungに災いしたが、Appleはこのアメリカ最大のキャリアで50%近いシェアに達した。Kantarの指摘によると、Appleのこのシェアは、伝統的にiPhoneのホーム球場とも言えるAT&Tにおけるよりも、今や高い。

アメリカにおけるiPhoneの売上増は、iPhone 8と8 Plusの発売の1か月前に始まっている。新製品発売の直前には落ち込むのが通常であるだけに、これは珍しい現象だ。

[視覚化ページより:]

しかしSamsungとiOSがタイになっても、Android全体のアメリカでのシェアは63.2%で、iPhoneの35%を大きく上回っている(上図)。

とはいえ、iOSはアメリカ以外でも伸びている。

iOSは中国とドイツ、フランス、スペインで成長したが、イギリスでは下がり、ここではSamsungのGalaxy S8とJ3(2016)がよく売れた。ヨーロッパの5大市場全体でiOSのマーケットシェアは、1.2%という低い伸び率で、これはSamsungのイギリスでの好調と、新型iPhone発売直前の鈍化が影響したと思われる。

“SamsungはイギリスにおけるiPhone 8とiPhone X発売の数週間前、というタイミングをうまく利用し、宣伝にも力を入れたので、2017/6-8月期のシェアは最近3年間でもっとも高い38.4% を達成した”、とKantar Worldpanel ComTechのディレクターDominic Sunneboが声明文の中で述べている。

“Galaxy S8を買った人の4人に1人以上が、購買動機としてある特定の宣伝を挙げている。そして半数近くが、価格性能比のお買い得感を第一の動機として挙げている。この二つの理由が、最後の2か月(7-8月)の大きな売上増を支えたと思われる”、と彼は語っている。

しかしヨーロッパの主要市場全体のこの時期の微増には、iPhone SEの堅調な売れ行きが貢献している。

中国の都市部でも、iOSは再び増に転じている。そのマーケットシェアは、iPhone 7と7 Plusのおかげで、昨年の13.4%から17.7%に増加した。機種別分類では、iPhone 7と7 Plusは中国都市市場の人気第一位と第二位なのだ。

ただし中国都市部のメーカー/ブランド別シェアでは、Huaweiの31.1%が依然トップで、前年比でシェアは1.5%伸びている。BBK Electronics(OppoとVivo)が第二位で19.7%のシェア、昨年より6.7%も伸びている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、Pixel 2 XLを発表――カメラはベンチマークで最高評価

先ほど(米国時間10/4)、Googleは新しいスマートフォン、Pixel 2 XLを発表した。 これまでわれわれが報じてきたリーク情報はきわめて正確だった。ディスプレイは大型でフロントベゼルの幅を最小限に抑えたボディーは新設計だ。裏側は上下に分かれ、上部はガラス製で下部はアルミ合金となっている。

現行モデルに比べてフロント側は大きく改良された。注目の的であるディスプレイは対角線が6.0インチ、pOLED(プラスチック有機発光ダイオード)、解像度は2880×1440(538ppi)、アスペクト比18:9で豊富な階調で色彩表現ができる。表面にはGorilla Glass 5が用いられる。これはコーニング社のスマートフォン用保護ガラスとして現在最強のプロダクトだという。ディスプレイは常時オンにしておくことが可能で、時刻や通知がリアルタイムで表示される。

リーク情報のとおり、Pixel XL 2ではヘッドフォンジャックが廃止された(ただしUSB-C/ヘッドフォンジャックの変換アダプターが同梱される)。ストレージは64GBと128GBを選べる。Pixel2 XLには噂どおり「ボディースクイーズ機能」が搭載された。これはユーザーがボディーに左右から圧力を加えるだけでGoogle Assistantが起動するというものだ。正面向きにステレオスピーカーが備えられる。

フロントカメラは8MP、リアのメインカメラは12MPで明るさは f/1.8。カメラのハードウェアそのものは現行製品と変わらないが、ソフトウェアが改良されている。また電子的手ぶれ補正機能が加わった。これは写真、動画の双方で有効だ。Googleはカメラ専門のベンチマーク、DxOMarkで現在最高点となる98点をマークした。これは iPhone 8/8 Plus、Samsung Note 8のカメラを上回る成績だ。

カメラにはiPhoneとほぼ同様のポートレートモードがあり背景をぼかすことができる。ただし近い距離でのポートレートについては単一レンズから十分な情報を得るために2つのセンサーを用いている。Pixel 2はiPhone 8とは異なりフロント、リアともカメラは単一レンズだ。Googleによれば即座にポートレートモードで撮影ができるという(iPhoneの場合は人物と距離を認識するために数秒必要)。

Pixel 2 Xの販売価格は849ドルからとなる。オーストラリア、カナダ、ドイツ、インド、アメリカでは今日から予約注文を受け付ける。予約の場合、期間限定でGoogle Home Miniがボーナスに付属するという。

さらに取材中…

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Pixel 2 XLのディスプレイ側写真がリーク――今週の発表イベントは期待できそう

GoogleのPixel 2発表イベントは今週、10月4日〔日本時間10/5〕に迫っており、関心も一段と高くなってきた。Googleがイベントで正式に発表するはずの新モデルのものとみられる写真がリークし、ハイプも最高潮だ。連続リーク(ほとんどが本物だった)で知られるEvan Blassが投稿した写真によれば、新しいGoogle Pixel 2 XLは、われわれが予想してきたとおり、大型でベゼルの幅は最小限のスマートフォンのようだ。

Blassが公開した写真はデバイスを正面から撮ったもので、どちらもベゼルは黒だ。こちらはケースに入った状態、こちらはケースから出した状態。 2枚の写真から判断するとディスプレイはSamsung Galaxy S8に似ており、コーナーは丸められている。左右両側のベゼルは非常に細く、天地のベゼルはとやや厚みがある。本体のディスプレイ上部にはスピーカーと裏向きカメラが収められているようだ。下部にもグリルがあり、ここにもうひとつのスピーターと通話用マイクがあるのだろう。

ディスプレイに表示されているウォールペーパーは驚くほどリアルな立体感があり、色彩も派手だ。もしこれがGoogle自身がマーケティングのために用意した画像なら、表示できる色彩の鮮やかさや背面のメインカメラの描写能力をデモするためのものに違いない。スマートフォンカメラの画像としては異例な美しいボケ味を出している。

前回われわれが入手したPixel XL 2のリーク写真は背面を撮ったもので、白黒のツートンカラーは新しいが、本体デザインは現行モデルに似ていた。

FCC〔連邦通信委員会〕への提出書類その他の情報からするとPixel XLは韓国のLGのOEMだ。本体デザインはLG G6やもっと最近のV30に似ているように思える。いずれにせよこの写真が本物かどうかはすぐに分かる。私はおそらく本物だろうと思っているが、そうであればGoogleのAndroidスマートフォンのフラグシップモデルにふさわしいプロダクトだ。

TechCrunchではこのGoogleのイベントを現地で取材し、ライブで報告する予定だ。イベントは10月4日の太平洋時間午前9時にスタートする〔日本時間10/5 AM 1:00〕

画像: Evan Blass

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

会社のポリシーに従って完全に構成済みのスマートフォンが社員の手に渡るGoogleのサービス、日本は近くSoftbankから

Googleは、企業が社員にスマートフォンを与えるときの新しいやり方、zero-touch enrollmentローンチした

これまでは、新しいスマートフォンを企業のユーザーに与えるときは、気の毒なアドミンがその作業のすべてを引き受けて、デバイスを正しく構成したり、会社のポリシーをすべて守っていることを確認したりしていた。今度のzero-touch enrollmentはその名のとおり、人間アドミンはノータッチである。そして、これまでのすべての手作業を自動化する。

その特長は、社員が新品のスマートフォンをただちに使えること。すなわち、デバイスがキャリから届いたときには、管理サービスやセッティングがすぐできる状態になっている。

そこでユーザーがやることはユーザー登録と必要なセットアップだけだ。すぐに使い始めてよい。アドミンが認証のための作業をやる必要がなく、自社のサービスに手作業で各機を加える必要もない。電源を入れればそれはすぐに自動的に、VMwareのAirWatchなど、会社のモバイル管理の対象として登録される。

今この自動構成〜管理機能を使えるのは、Verizon(本誌Techcrunchの親会社Oathの親会社)のネットワーク上のPixelスマートフォンだけだが、キャリアとのパートナーシップは今後増やしていく予定だ。また対応機種に関しては、Samsung, Huawei, Sony, LG Electronics, HMD Global Oy(Nokia Phones), BlackBerry, HTC, Motorola, Honeywell, Zebra, Sonimなどと協働している。アメリカでは今後すぐにAT&T, Sprint, そしてT-Mobileがこのサービスをサポートする。ヨーロッパではBTおよびDeutsche Telekom、アジア太平洋ではSoftbankおよびTelstraとパートナーする。

〔参考記事(宣伝記事): Googleでスタートアップを始めよう(未訳)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

発表イベントを控えてGoogleのPixel 2 XLがリークか――849ドルで2色との情報

Googleのビッグ・イベント、Pixel 2のプレス発表は10月4日に予定されている。Droid LifeはPixel 2 Xのものとされるリーク写真を掲載した。カラーバリエーションは黒と白、黒とグレーのツートンで、プロダクト名もPixel 2 XLで公式決定らしい。

写真のスマートフォンはオリジナルモデルによく似ているがいっそうスリムになっている。背面はツートン、上部はガラス、下部はアルミのケースというのは既存モデルから変化なし。「黒と白のツートン」は新しいOS、Android Oreoとのタイアップでチョコレートサンドイッチをイメージしたものかもしれない。

黒と白のバージョンには側面に赤い電源ボタンが配置されていて、なかなかクールだ。背面カメラはシングルだが、ハイエンド・スマートフォンのメイン・カメラがますますデュアル方式を採用する中、かえって珍しい。

GoogleはPixel 2 XLの製造をLGに委託しているようだ(一方HTCは小型バージョンのPixel 2を手がけるという)。XLは64GBと128GBモデルがあり、Droid Lifeによれば、それぞれ849ドルと949ドルだという。

このリーク画像が正確だとして、私は新しいPixelのデザインは割合気に入った。手に取って試してみるのが楽しみだ。Googleの最初のPixelはプレミアム・スマートフォンの入門編プロダクトしてしっかりした出来栄えだった。アップデート版はベゼルがさらに細くなるなどの改良を受けるようだが、これも良い後継プロダクトとなるだろう。

画像: Droid Life

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

SanDiskから400GBのmicroSD――Androidのメモリ拡張に理想的

SanDiskはmicroSDとして新記録となる大容量メモリを出荷する。400GBのストレージといえばいったい何に使ったらいいかと戸惑うユーザーも出そうだ。400GB SanDisk Ultra microSDXC UHS-Iという長い正式名のプロダクトはこのタイプのカードでは現在、最大容量であり、Androidスマートフォンの拡張スロットで用いることができる。

最近のAndroidスマートフォンの大部分はmicroSDカードを拡張メモリとして利用することができる。つまりアプリをインストールしたり、写真や動画その他のデータを保存できる。最新版のAndroidであればデフォールトで400GのmicroSDをサポートする。つまり内蔵メモリの容量でいえば、iPhoneの最上位版の2倍近くとなる。

SanDisk 400GB microSDは1080pのHDビデオなら40時間分を記録できる。Western Digitalによれば転送速度は100mb/sだ。フラッシュメモリーのA1 App Performance Class規格に準拠しており、高速でアプリを作動させることができる。

これほど大容量、高速であるにもかかわらずわれわれを破産させるほどの価格ではない。コストパフォーマンスからいえば、250ドルは実のところリーズナブルな価格といっていいだろう。この製品にはメーカーから10年間の限定保証がつく。SanDisk直販を含めて近日中にあらゆる販売チャンネルで入手できるようになるはずだ。Galaxy Note 8などを購入する予定があるならパートナーとして理想的だろう。

画像: Sandisk

〔日本版〕現在日本ではSanDiskの200GBカードが入手可能。最安価格は34,800円。Androidデバイスが拡張スロットでSDXCをサポートしていないと容量が正常に認識されないなどの問題が起きる可能性がある。

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Essential Phoneが顧客への発送を開始

Essential Phoneがついに先週からメディアや批評家の手に到着しはじめ、そして今日(米国時間8/25)からは最初の顧客に発送している。EssentialはこのニュースをTwitterのアカウントから発表し、初期のお客にはメールで追跡情報を送るのでよろしく、と言っている。

[Essential Phoneの発送を開始しました。追跡情報は今日のメールをご覧ください。みなさまの忍耐を感謝いたします!]

先週、ごく初期の未登録顧客には、もうすぐ始まる発送のために、最終的な支払いと送り先情報を求めるメールが届き始めた。そのあとEssentialは何度かプレスイベントを行って、同社の新しいデバイスを一人々々に触らせた。

このAndy Rubinが創業したスマートフォンメーカーは、製品を同社のWebサイトからアンロックで699ドル、そしてキャリアのパートナーからはアメリカではSprint、カナダはTelusが売る。両社およびアメリカではBest Buyの予約受付も、先週から始まっている。公式キャリアパートナーはローンチ時にはSprintとTelusだけだが、アンロック機に関してはアメリカ、カナダ両国の大手キャリア全社に売り込むようだ。

5月後半に行われた最初の発表では30日以内に発売とされたが、それをミスってからは発送スケジュールに関して沈黙気味になった。だから今日のニュースは、いちばん最初に予約購入した人びとには大歓迎だろう。追跡情報のメールをもらった幸運な読者は、ぜひコメントなどで共有してほしい。

以下は、おまけのスライド。右がEssential Phone、左がSamsung Galaxy Note 8だ。両者をまじめに比較している気はないけどね。

  1. samsung-galaxy-note-8-11.jpg

  2. samsung-galaxy-note-8.jpg

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GoogleのPixelスマートフォン次期バージョンは10月5日にデビューか

GoogleのPixelデバイスの次世代機は1か月+α後に出るかもしれない、と情報多産でしかも正しいことの多いリーク筋、Evan Blassが言っている。そのPixel 2は、最終的な名前が何であれ、QualcommのモバイルSoC Snapdragon 836が載る、とBlassは主張する。そしてこれまでの噂では、外見はPixelスマートフォンの初代機とそっくりだそうだ。

そして前と同じくスタンダードバージョンとXLバージョンがあり、2:1という細長いアスペクト比の周囲に細いベゼルがある。それはSamsungの新型機Galaxy S8やLG G6と同じだ。大型モデルのXLは、LG製の6インチAMOLEDディスプレイを採用する。スタンダード機は、昨年にくらべて初心者向け機能が充実する。昨年の両者は、サイズ以外では違いがあまりなかった。

小さい方(スタンダード)のPixelは大型バージョンよりベゼルが太くて、4.97インチ1080pのディスプレイだ。大きな変化は、スピーカーが前面につき、音質が良くなること。もうひとつの噂では、側辺を押す(握る)とGoogle Assistantが立ち上がるそうだ。

スペック方面の噂としては、RAMは4GB、内部ストレージは64GBにアップする。カメラは、主にソフトウェアがアップグレードされ、前バージョンでiPhoneとの差別化要因だったヘッドフォーンポートはついになくなるらしい。

Googleは昨年のPixelとPixel XLの発表を、10月4日のイベントで行った。だから、今年は10月5日か。Galaxy S8, Note 8, Essential Phoneと勢揃いしてきて、Android高級機の市場が様変わりした。その中でGoogleは一体何で、Pixelを目立たせようとするのだろうか。

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Android OreoとiOS 11を比較する

Googleは先ほど次世代Androidを正式に発表した。愛称はAndroid Oreoで、新しい機能をいくつも備えている。一部は処理速度の向上やバッテリー駆動時間の延長などシステムレベルのアップデートだが、ユーザーの使い勝手を直接改善するものも多い。

OreoのUIの新機能の中にはiPhone、iPadのユーザーにはすでにお馴染みのものがある。AppleはこれまでAndroidを巧みにコピーしたと批判されることが多かったが、Oreoに関してはGoogleはiOSから便利な機能をいただくことにしたようだ。もちろんAndroidがiOSに先んじた機能もある。

通知

Oreoの新しい通知システムはiOSをコピーしたものだ。Oreoではアプリのアイコンの右上隅に小さいドットが表示され、通知が来ていることを示す。これは初代iPhoneでiOSが登場して以来の仕組だ。Androidでもサードパーティーのアプリはずっと前からアイコン上にドットで通知を示す方法を採用してきた。

Googleはユーザーが通知を扱う仕組もコピーしたようだ。通知のバッジが表示されているアイコンを長押しするとポップアップメニューにいくつかのタスクが表示される。これは iOS 3D Touchと同様の機能だ。

ユーザーにとっては GoogleがiOSの通知機能をコピーしてくれたのはありがたい。アプリの通知バッジはiOSのバージョンアップをくくぐり抜けて現在まで生き延びてきた―それだけ便利だったからだ。

新しい絵文字

Android OreoもiOS 11も共に新しい絵文字を採用した。人類の未来は絵文字の方向に開けているらしい。Googleは絵文字のデザインをすっかりやり直した。 Goneわけのわからないデザインは去り、伝統的な円形の絵文字が復活した。

Appleは絵文字の顔の種類を大きく増やしたがGoogleの新しい絵文字もこれにならった。しかしAppleのCEO、ティム・クックが披露したプレビューではiOSの新しい絵文字は細部がよりいっそう鮮明にデザインされている。

ティム・クックのツイートに添付された画像の新しい絵文字はディテールが驚異的だ。ただしAppleが新しい絵文字をiOSに投入する時期は「今年中」としかわかっていない。おそらくはiOS
11と High Sierra の一般公開の時期となるのだろう。

コピー&ペーストの改善

Androidは発表の当初からコピー&ペーストをサポートしており、その後もこの点ではiOSに先がけてきた。コピー&ペーストはきわめて重要な機能だが、スマートフォンの画面が狭いため、ユーザーにとっては操作が難しい場合があった。Android Oreoではこれを改善しようとしている。

Smart Text Selection〔スマート・テキスト選択〕と呼ばれる機能で、ユーザーが画面をクリックするとシステムは機械学習によってそれがアドレスやマップへのリンクなのかどうか判断する。マップへのリンクと判断されればその地点のマップが表示され、一連の数字が電話番号だと認識されれば電話アプリが起動する。

これに似た機能はiOSにもあるが、Googleの方がカバー範囲が広い。 対象の認識能力ではGoogleのAIの方が強力だという印象だ。

P-in-P

AppleはiOS 9のiPadでピクチャー・イン・ピクチャー機能をサポートした。AndroidもOreoでこれに追いついた。特にAndroid OreoではタブレットでなくスマートフォンでもP-in-Pがサポートされるので、この点ではiPhoneを追い越した。

Android OreoのP-in-Pは期待どおりに作動する。ユーザーはビデオを縮小表示して画面の適当な場所に置き、他の作業を続けることができる。ビデオ・ウィンドウは他のタスクの上に表示され、ユーザーは窓をドラグして適切な位置にもっていく。

現在のところAppleのP-in-P機能はiPadに限られているが、今後はスマートフォンにも拡大されることが期待される。

オートフィル

AndroidはOreoでついにオートフィルをサポートした。これによりユーザー名、パスワード、住所などを記入するボックスが表示された場合、Oreoが自動的に正しい値を入力してくれる。以前からパスワード・マネージャー・アプリがパスワードについて似た機能を提供しているが開発も使い方もかなり面倒だった。アプリは今後Autofill APIを利用して簡単かつシームレスにオートフィル機能を利用することができる。

iOSにも似た機能があるが、Amazonなどの一部のアプリに限られており、ウェブのSafariブラウザにおけるような普及はみせていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Android Oreoのベータを互換機にインストールするのは超簡単、冒険派はシステムイメージからのインストールも

もしもあなたがAndroid Oreoに“飢えていて”(でもそれはビスケットじゃないけどね、もちろん)、しかも、とっても少ない互換機のどれかをお持ちなら、今すぐにでもそれを動かせる。互換機はNexus 5X, Nexus 6P, Pixel, Pixel XL, Pixel C1, Nexus Playerのどれかだ。勇気もすこし要るけど、でも昔ほどのリスクはない。

やることといえば、GoogleのAndroid Beta Programへ行って、手持ちの互換機で使ってるのと同じGoogleアカウントでサインインし、そのデバイスの横の“Enroll Device”ボタンを押し、Androidのベータテストの規約に合意し、あなたのそのデバイスの上でアップデートをチェックする。それだけだ。

ぼくの場合は、Android 8.0/Oreoへのシステムアップデートがすぐにダウンロード可になり、かなり素早くインストールされた。これが、キャリアによる公式リリースの前にアップデートする方法としてはいちばん簡単だ。登録解除も同じくAndroid Beta Programで行い、今の安定バージョンのAndroidへ戻れる。

冒険をしたい人は、システムイメージをダウンロードしてマニュアルでインストールしてもよい。ぼくは弱気な人間なので、ふつうにOTAコースを選んだ。Googleはこのプロセスを今ではかなり磨き上げていて、やばそうな場面は全然ない。マニュアルでインストールするのは面倒、と思われる方にはこっちがお勧めだ。

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Essential Phoneが予約販売を開始、これまでの登録ユーザーには優先的に早期出荷を約束

Essential Phoneが、最初の発表よりやや遅れて発売された。Androidの作者Andy Rubinが作った会社からの初めてのスマートフォンを、Essential自身のサイトやBest Buy、そしてSprintで注文できる。いずれの場所でも予約購入のみだが、出荷情報は後日知らされる。でもこれは今のところ、そのデバイスを実際に手にするための最短の方法なのだ。

前から予約していた顧客には、Essentialが通知を送り始めた。水曜日(米国時間8/16)の9to5Googleの記事によると、これら事前登録ユーザーが受け取ったメールには、支払い情報が書かれていて、支払いが終わった人には7日以内に出荷される。

Essential Phoneの特徴は、エッジツーエッジ(枠なし)に近いディスプレイと、128GBのストレージだ。また360度カメラなどの外付けアクセサリーがあり、それらは本機と並んで発表された。アメリカのほとんどすべてのキャリアをサポートしているが、260ドルの割引価格で買えるのはSprintのみだ。アンロックなら、Essential.comで699ドル、最初の一定期間のみ、360度カメラを同梱して749ドルだ。

Essentialのスマートフォンのデザインは、特定ブランド臭がきわめて希薄で、またプレロードアプリや特定コンテンツ、標準Androidアプリの独自改作版といった、メーカーの自己主張的臭みもない。素材とデザインの面では高級機だが、Android OSのアップデートは2年サイクル、セキュリティアップデートは3年を約束している。

どうやらEssential Phoneの最初のお客も、あと一週間かそこら待たないと、現物を受け取れないようだ。でも、これはRubinの会社の大きなマイルストーンだ。この騒動に便乗したいそのほかの高級機スマートフォンのメーカーは、何か独自のおもしろいものを市場に提供しなければならない。AppleとSamsungが固めてしまった、難攻不落のような市場だけどね。

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GoogleマップにQ&A機能追加――ビジネスオーナーにFAQとして活用を勧める

GoogleはAndroid版Googleマップとモバイル検索にQ&Aという新しい機能を追加した。これは想像されるとおり、ユーザーが質問と回答を投稿できる機能だ。ユーザーは地図上のある場所に対して質問することができ、またその場所について情報を持っていれば回答を投稿できる。たいへんシンプルだ。

Googleマップにある場所のエントリーが設定されている場合、エントリーを開いて下にスクロールすると住所、電話番号などの情報と「混雑する時間帯」との間にとQ&Aセクションが追加されているはずだ。まだ今日(米国時間8/16)スタートしたばかりの機能なので多くの場所では質問は投稿されていない(最初の質問者に賞が出るということもなさそうだ)。しかし今後、この欄は情報が増えていくだろう。

エントリーがビジネス関連であった場合、GoogleではビジネスのオーナーにQ&AセクションをFAQとして活用するよう勧めている。実際、Q&Aセクションに質問が投稿されるとビジネス・オーナーに通知が送られるので、すぐに回答することができる。

今回のアップデートでGoogleはマップにさらにユーザー生成コンテンツを追加することができるようになった。Googleはこれまでもユーザーにマップに掲載されたビジネスに対するレビュー、情報の訂正などを提供するよう呼びかけていた。Q&Aはこれまでのスタティックな情報の表示と比較して対話性が強められている。これに対してユーザー、ビジネス・オーナーがどう反応するか、また荒らしなどをGoogleがどのように処理するのか注目される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google CalendarとMicrosoft Exchangeの相互運用が簡単そしてリアルタイムに

Googleが今日(米国時間7/31)、Google CalendarとMicrosoft Exchangeを併用する人たちのための、小さいけど重要なアップデートを発表した

今でも、GoogleのG SuiteツールとMicrosoft Exchangeの両方を使っている企業は珍しくない。今回のアップデートでG Suiteのアドミンはユーザーに対し、二つのシステムをまたがってフリーで急ぎの情報をリアルタイムで見られるようにできる。そこでたとえば、Google CalendarのFind a Time機能とOutlookのScheduling Assistantが容易にコミュニケーションできる。

アドミンがそれらを有効にすると、Google CalendarのCalendar Interopという機能が、Google Calendarからだけでなく、Outlook 2010+のクライアントからも使えるようになる。デスクトップでもWebでもモバイルのアプリでも。

Exchange 2007とExchange 2010に関してはGoogle側に前から、ごく基本的な相互運用性機能があったけど、データのシンクが自動化されていなかったから、リアルタイムでは使えなかった。しかもGoogle CalendarとOutlookをシンクするためには、Exchangeの公開フォルダーを使うなど、アドミンの作業負担が大きかった。しかし今回のアップデートでは、Interopツールのセットアップがとても簡単だ。

同社によると、この新しい機能は目下ユーザー向けに展開中で、三日後には全員が使えるようになるそうだ。

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GoogleのNearby Connections APIを使えば近くのAndroid機同士でオフラインのネットワーキングができる

Googleが今日(米国時間7/31)、互いに近くにいるAndroid機/Androidアプリ同士がオフラインでもコミュニケーションできる、というAPIを一般公開した。Googleが挙げているいろんなユースケースの中には、(1)ホテルの部屋が来客を感知してその人に合った室温や音楽を提供する、(2)近くにいるデバイス同士でアドレス帳を合体する、などがある。

この技術はNearby Connections API(近傍接続API, NCA)と呼ばれ、最初のうちはメディアのオフライン共有や、ネット接続の不安定な地域における災害警報などの用途に使われるようだ。

このNearby Connections APIをGoogleはかなり前から作っていて、APIは2015年に初めて発表された。そのときは、テレビを使ってやってるゲームのセカンドスクリーン(第二画面)としてモバイルデバイスを利用する、というユースケースが紹介された。

そして今年のGoogleのデベロッパーカンファレンスI/Oでは、このAPIのアップデートが紹介された。

(Nearby Connections APIの説明は24:15あたり)

近くのデバイスとの近傍接続には、Wi-FiやBluetooth LE、Classic Bluetoothなどが利用される。そのとき使える電波はアプリ自身が選び、また、新たな電波が使えるようになったら、その検出もできる。デベロッパーがそのためのコードを書く必要はない。

このAPIで構成されるネットワークには、二つのタイプがある。

ひとつは、中央集権型。たとえばゲームのサーバーや先生が生徒と対話するサーバーがこのNCAを使ってクライアント(ゲーマーや児童生徒)と対話する。もうひとつは、メッシュネットワークを構成してオフラインでチャットやそのほかのグループ活動をする使い方だ。

Googleは今日、このAPIを使ったアプリもいくつか発表した。

その中のThe Weather Channelは、キャリアのデータ通信が十分に使えない状況でメッシュネットワークにより台風などの緊急気象情報を伝え合う。Hotstarは、同様の状況(飛行機、地下鉄など)でメディアを共有する。そしてGameInsightは、近くに仲間のプレーヤーを見つけて完全にオフラインでゲームを進める。

このほか、このAPIを使ったAndroid TVのリモコンで、初期のセットアップが楽になる。また、Androidデバイスをそのセカンドスクリーンとしても使える。

これまで一部のパートナーだけに提供されていたこのAPIは、今日から一般公開される。AndroidのバージョンはJelly Bean以上、インストールされているGoogle Playは11.0以上が必要だ。

そのほかのパイロットアプリも近く公開されるが、それらに関してはまだ具体的な情報がない。またGoogle Playの11.0以上という要件は、現状ではかなり客層を狭めるので、このAPIの採用に乗り気でないデベロッパーもいるそうだ。せっかく、近傍接続を生かしたアプリを作っても、まだユーザー数が少ない、と見込んでいるからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Android Oの最後のデベロッパープレビューが出た、アプリの最終テストが主な目的

Googleが今日(米国時間7/24)、Android Oの四度目で最後のデベロッパープレビューをリリースした。Android Oは同社のモバイルオペレーティングシステムの最新バージョンだ。予想されたように、今回はもはや大きな変化はなく、Googleによると、計画どおり今夏の終わりには正式版がリリースされる。今夏の終わりとは9月22日のことらしいから、まだ間があるが、これまでのペースはAndroid Nougatのときと酷似しているから、最終リリースは8月ではないかな。

Android OのAPIの最終確定が三度目のプレビューだったから、今日のアップデートは微修正と安定性の向上がメインだ。Android SDKの主な部分とツール、そしてAndroid Emulatorは今後数日内にバージョンがやや上がり、Android Support Library(v. 26.0.0)は今や安定とみなされているが、前と同じく今回の焦点は、本番バージョンがユーザーの手に渡るまえにデベロッパーが自分のアプリをテストできることに置かれている。

ユーザーとデベロッパーにとって、Androidのこの新バージョンは、全体的に通知のサポートが改良され、またピクチャ−・イン・ピクチャ−やオートフィルなどがサポートされる。電池の使用を最適化する機能も、新たに導入された。これらの変化はどれも地味だが、Android上のデベロッパーは自分のアプリをできるかぎり早くテストしたいだろう(新しい機能を使う気はなくても)。ただしそのためには、Androidアプリを書くためのGoogleのIDE Android Studioを、最新バージョンにアップデートしなければならない。

Google Playのストアはすでに、最新APIに対応するアプリも受け付けている。

Android Oのデベロッパープレビューは一般ユーザーがネットからアップデートすることも可能だが、ただし公式リリース前のソフトウェアを動かすためには、勇気が必要だ。対応機はGoogleのPixel, Pixel XL, Pixel C, Nexus 5X, Nexus 6P, そしてNexus Playerだ。登録はここから

昨年出たAndroid Nougatは、今ではAndroid全体の11.5%のシェアを持っている。Androidのニューバージョンはつねに採用のペースが遅いが、Pixelはすでにかなり出回っているから、デベロッパーもAndroid Oのバスに早めに乗った方が、良いのではないだろうか。

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iOSのLive PhotosをGIF化するGoogleのMotion Stillsアプリ、Android版が登場

【抄訳】
Googleは昨年、iOSのLive PhotosでいろんなことができるアプリMotion Stillsをリリースした。ぼやけたフレームを切り取ったり、画像を安定させたりできるほかに、Live Photosのインスタント動画を、多くの人と共有できるGIF画像に変換することもできた。そして今日(米国時間7/20)Googleは、若干変更を加えたMotion StillsをAndroidでも使えるようになった、と発表した。

AndroidにはLive Photos機能がないのにMotion Stillsとはどーゆーことだ? ご存知のようにLive Photosは、Appleが2015年に導入した機能で、iPhoneユーザーがふつうにスナップ写真を撮ると、写真が超短編の動画にもなる、という仕掛けだ。

しかし今年の後半に発表される予定のiOS 11では、LivePhotosの編集機能が最初からとても充実しているので、サードパーティのアプリケーションがなくても切り取り、重要シーンの取り出し、エフェクトを加える、などの作業ができる。ループ・エフェクトもあるから、Live PhotosをGIF的に見ることもできる。〔GIFへの変換機能は?〕

そこでGoogleは、せっかく作ったMotion Stillsの、ユースケースを広げよう、と決意したのだ。まず自分のプラットホームであるAndroidから。

同社によるとAndroidアプリのMotion Stillsには、Live Photosと同じように、写真を撮ったらすぐにそれが、共有可能な短編のビデオクリップにもなる、という機能がある。使い方は。Motion Stillsをタップして写真を撮るだけだ。Google版のLive Photosか? そう、まさにそのとおり。

もうひとつの新しい機能Fast Forward(早送り)は、長い録画を短くする。対応する最長は1分まで、処理はスマートフォン上で行われる。動画の再生速度は1から8倍まで指定可能だ。Googleはビデオ圧縮技術に工夫を凝らして、早送りでもなめらかで安定の良いクリップを作っている。オリジナルがぐらぐらしていても、友だちとシェアして恥ずかしくない動画へと加工される。

技術的な詳細に興味(と理解)のある人は、このドキュメントや、そこからリンクされているWikipediaをお読みいただきたい。

下のデモビデオ(GIF)は、オフロードバイク(自転車)のツアーを、Motion Stillsで早送りしている:

通常の動画のGIF化にも、Google独自の技術を使っている。撮影〜録画時に各フレームを拾っていくので、なめらかなGIF画像が、撮影が終わると同時に完成している。

Googleによれば、このアプリをきっかけとして同社は、短編ビデオに関する技術の実験を今後も続けていく。そしてその技術の一部は、将来のGoogle Photosで利用されるかもしれない。

Android版のMotion Stillsは、Google Playで無料でダウンロードできる。Androidは5.1以上であること。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleのアプリデベロッパーへの支払額が700億ドルを突破、ゲームとエンタテイメントが引っ張る

Appleはついにアプリの売上でAndroidに抜かれたようだが(というかアナリストたちがそう言っているが)、今日(米国時間6/1)はそれ自身の道標をまた一つ越えた。すなわち同社によると、アプリのデベロッパーへの支払いが700億ドルを突破したのだ。1年前は500億ドルだった。なお、‘売上’は、これらにAppleの取り分を加えた額である。

スマートフォンの売上は多くの大市場の飽和とともに、昨年の年成長率わずか3%へと落ち込んでいるが、アプリのエコシステムは依然として強力なモーターが動かしているようだ。

Appleによると、アプリのダウンロード数は前年比で70%増加した。Pokémon GOやSuper Mario Runなどのゲームに依るところが大きいが、CancerAid, SPACE by THIX, Zones for Training with Exercise Intensity, Vanido, Ace Tennis, Havenlyなどの一般アプリも市場の成長に貢献している。

ここ数年の同じ傾向として、上位ではゲームとエンターテインメントが依然として強いものの、LifestyleとHealth and Fitnessのカテゴリーは前年比70%を超える成長を示している。また、写真とビデオは昨年来、90%という最高率の成長を見せた。

これらの発表はAppleの年次デベロッパーカンファレンスWWDCの先駆けとして、絶好のタイミングだった。

スマートフォンの売上台数では数年前からAndroidがiPhoneを抜いているが、アプリとなると、その売上も使われ方も、Appleが伝統的に強い。

しかし一部の推計では、Google Play Storeとそのほかのストアを合わせたAndroidアプリの売上がAppleを抜き始めたらしい。App Annieが3月に挙げた数字では、2021年のAppleの売上が600億ドルに対して、Google Play Storeが420億ドル、そのほかのAndroidストアが360億ドルという推計だ。でも今日発表された数字でAppleは、アプリの作者と販売者が得る利益が継続的に大きいことを示したいようだ。

“人びとはどこでもアプリが大好きであり、われわれの顧客は記録的な数のダウンロードを行っている”、と、Appleのグローバルマーケティング担当SVPが声明している。“デベロッパーが稼いだ700億ドルは、ひたすら驚異的である。デベロッパーたちが作る新しいアプリのすばらしさには、いつも感嘆しており、来週のWorldwide Developers Conferenceでお会いできることが楽しみである”。

Appleは新しい決済方式を導入して、さまざまな経済圏の人たちがアプリ内購入をできるようにした。アプリの料金をキャリアの請求書に含めるキャリア決済(carrier billing)という方式もある。プリペイ(事前支払い)のクレジットでもよい…とくにこれは、通常のクレジットカードがあまり普及していない市場で便利だ。

そしてさらに、有料会員制(サブスクリプション)がある。Appleは通常のアプリ内購入では30%を取るが、1年を超えるサブスクリプションに対してはその率が15%に下がる

Appleによると、今では25のカテゴリーのすべてにわたってサブスクリプションが認められるので、有料会員制は前年比58%増加した。この分野のリーダー格は、NetflixとHuluだ。料理アプリのTastemadeや写真アプリのOverとEnlightがそれに次ぐ。

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Androidの作者Andy RubinのスマートフォンEssential Phone(699ドル)はすばらしいルックスだ

Androidの作者Andy Rubinの新しいプロジェクトをめぐっては、さまざまな憶測が飛び交っていたが、やっと、その答の一部が出たようだ。

Rubinの新会社Essentialが、その最初のスマートフォンとAmazon Echoのようなデバイス、そして“Ambient”と呼ばれる新しいオペレーティングシステムを披露した。この三つはネット上で公開されたが、今のところEssentialが提供しているのは画像とグラフィクスだけなので、最終的な評価はまだ先の話だ。

これまでいちばん話題になっていたのがスマートフォンで、同社自身も先月から、その姿をちらっと見せていた

画像といっても同社提供のもので、第三者が撮った写真等ではないが、その、ベゼルの小さいエッジツーエッジの画面は印象的だ。デザインは、文句なしにすばらしい。この5.6インチのデバイスの最上部からスクリーンがあり、フロントカメラ用の小さなスペースがある。そこからずっと下へと広がり、そして小さなギャップがある。

Essentialによると、スクリーンはチタンとセラミックのブレンドで、AppleやSamusungの製品より強度があるそうだ。

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同じくEssentialのWebサイトによると、内部はQualcomm 835プロセッサー、RAM 4GB、ストレージ128GBだ。フロントカメラの画像センサーは8メガピクセルで、4Kのビデオも撮れる。リアカメラは13メガピクセルで、低照度での撮影を補助するモノクロのセンサーがある。AppleがiPhone 7 Plusでやった、第二レンズによるボケ味画像とは違う。

このほかアタッチメントとして360度カメラが提供される予定なので、スマホにしては相当多芸な写真撮影ができそうだ。そしてヘッドフォーンジャックはないけど、ドングルが提供される。

ソフトウェアについて詳細な発表はないが、このシンプルで強力なハードウェアのデザインから見ると、ソフトウェアも肥満体とは逆の、無駄を省いたシンプルな構成になりそうだ。

699ドルは公式に発表された価格で、この価格帯にはすでに、手強くておもしろいオプションがいくつかある。その中での勝負も、おもしろい。量販のためにはキャリアの採用が重要だが、それがなくてもEssential Phoneには、好奇心で人を惹きつける魅力がありそうだ。発売のスケジュールは未定だが、たぶんアメリカ・ファーストだろうね。

EssentialのEchoコンペティター“Home”も、看過できない。

同社Webサイトの画像から見るとそれは、音楽やスマートサーモスタット、スマート電球、質問への応答、などをコントロールするスマートアシスタント+コントロールインタフェイスのようだ。大きな円形画面と、音声起動であること以外は、まだ詳細は分からない。

ちょっとおもしろいのは、同社のブログ記事によると、Essential Homeはデータの出し入れや保存にクラウドを使わないことだ。これはプライバシー対策として思い切った試みだが、Amazon AlexaやGoogle Homeはこの問題を放棄している。Essential Homeでは、データとサービスはできるかぎりローカルに管理される。多くの人が前のめりで関心を持ちそうな、セールスポイントではないだろうか。

“Homeはhome(家、家庭)だから、プライバシーの心配をせずに好きなことができる場所でなければならない”、とEssentialのWebサイトは言っている

Homeを駆動している新しいOS、Ambientについて、同社はこう言っている:

Ambient OSは、あなたの家や家庭で動くアプリケーションの開発と実行を可能にする一連のサービスと機能を提供する。Ambient OSで、あなたの家がコンピューターになる。Ambient OSはあなたの家の物理的な構成や配置とそこに住む人びとを知り、家と人びとの両方にふさわしいサービスとデバイスを提供できる。

Ambient OSの中心的なコンセプトは、つねに人間がコントロールの主人公でなければならない、という信念だ。そのためそれは、あなたのニーズを先取りしてあなたの家をスマートにはしない。むしろそれは人間から学び、何かの振る舞いを提案することはできるけれども、最終的には人間がその採否を決める。

間違いなく、今後はもっといろんなものが、Essential PhoneやEssential Homeだけからではなく、Rubin本人から出てくるのだろう。彼の新しいベンチャー企業でEssentialの親会社Playgroundは、スマートフォンやアシスタントに限らず、複数のハードウェアプロジェクトを支えるインキュベータだ。 彼が作ったAndroidは、世界で最大人気のオペレーティングシステムで、採用機は20億を超えている。Rubinはその大きな実績の上に、さらに大きな花を咲かせようとしているようだ。

ありがとう: The Verge

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、車載システム “Android in the Car” を強化

今年のI/OカンファレンスでGoogleが話した、携帯電話以外の分野でのAndroidは自動車に関するものだった。そして同社の車載システム進出の主役はAndroid in the Carだ。Android Autoの拡張であるこのシステムは、車内インフォテイメントや空調システムの統合を強化し、Assistant機能を前面に押しだして車内外でボイスコントロールを推進している。

もちろんGoogleマップによるカーナビ機能も提供され、今回のデモのために用意されたAnroid in the Car塔載のVolvo V90で動くところが紹介された。空調の制御も可能でVolvoに指示するだけで簡単に温度を上下できる。Android in the Carは窓やサンルーフの開閉にも対応している。

Assistant互換のスマートホーム機器を、車の中から音声コマンドで操作することもできる。案内してくれたGoogleのプロダクトマネージャー、Haris Ramicが、デモ用に家を模した展示を使って、Hueの電球やNestの学習サーモスタットを操作してみせた。

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Android in the Carは、さまざまなモバイル体験を車の中にもたらす。またAssistantのデバイス間機能が充実し、Googleがデベロッパーに強く推進していることは、消費者にとって非常に明るい話題だ。

実際にあなたの車で使えるようになるまでにはまだ少し待つ必要がある。Volvoは2年以内には新車に搭載すると言ったが、それ以上詳しい内容は聞けなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Android Goは、超低価格スマホ用の軽量版Android

現在世界中で20億台以上のAndroid端末が使われている。Googleは次の20億のことを考えている。それを実現するためにGoogleは新しいプロジェクト、Android Goを立ち上げた。Androidの次期バージョン(Android O)の軽量版でPlay Storeのアプリに最適化されている。

プロジェクトの焦点は、非常に低機能な端末、通信環境に制限のあるユーザー、および多言語対応だ。そしてこのOSはメモリーが1 GB以下の端末でも動く。Play Storeではこうした低価格端末で動作するアプリに焦点を当てていく予定だ。

そのアプリは10 MB以下で、インターネットにつながっていなくても正しく動作して、低速のシステム・オン・チップ(SoC)と少量のRAMを搭載した端末に対応していなければならない。

Sameer Smatは、Chromeのデータセーバーについて、最小限の通信量で多くのページを読み込むために不可欠な機能だと説明した。しかしこの会社の計画はそこで止まらない。

例えば、YouTube GoはYouTubeアプリの最適化バージョンだ。新たにプレビュー機能が加わり、ビデオを読み込む前に中を見ることができる。

このビデオを見たいと決めたら再生前に画質を選べるので通信容量を使い切らないよう気を付けることができる。WiFiがあれば、ビデオをダウンロードして後から見ることもできる。

この機能は従来YouTube Redの定期利用者に限定されていた。しかしYouTube Redは米国のみのサービスであり、Android Goは途上国をターゲットにしている。さらに、友達と一緒にビデオを見るときには、ピアツーピア転送を使って複数のAndroid Go端末の間でビデオを共有することまでできる。

将来はAndroidの全バージョンにAndroid Goタイプが作られる予定だ。Androidが強力になるにつれ、超低価格端末と低速ネットワークで動作するためにはAndroid Goが賢い選択と言えそうだ。Googleはハードウェアパートナーについてはまだ何も言っていない。

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