Apple、iPad miniの改訂は終了か?

近々Appleが新しいiPadを出すと噂されている。しかしiPad miniはどうなのか? BGRの最新記事によると、iPad miniの改訂はなさそうだ。そしてiPad miniは終末を迎えるかもしれない。

AppleはWWDCで、10.5インチ画面で外枠の細い新型iPadを発表するらしい。このiPadは現在の9.7インチiPad Proとほぼ同じ大きさなので、iPad Proラインアップでこの小型機を置き換えることになるだろう。

ローエンドでは、最近低価格の9.7インチiPadを発売した。価格はわずか320で399ドルのiPad mini 4よりも安い。

この入門レベルのiPadやiPhone 7 Plus(およびファブレット全般)がiPad miniより人気なのは明らかだ。だからAppleはiPad miniをやめようとしている。iPad miniを店頭からなくすことはAppleにとって苦渋の決断かもしれない。しかし私はAppleがまだ少しの間iPad miniを残すと思っている ―― ゆっくりとフェードアウトしていくのだろう。

2012年に登場したとき、iPad miniはホットな新製品だった。フルサイズのiPadは重量級のモンスターで、だれもがNexus 7やKindle Fireといったタブレットに興奮した。携帯電話には小さな3.5インチディスプレイしか付いていなかった。

みんなが軽くて持ち歩けるデバイスを求めていた。iPad miniはウェブを見てメールを読むなどに最適な端末だった。映画を見るには少々小さかった。私はiPad miniが大好きだった。

しかし、iPadが軽くなり、スマートフォンが大きくなるにつれ、iPad miniは以前ほど便利ではなくなった。そしてタブレット市場全体は成長していない。AppleがiPad miniをどうするつもりか、WWDCを待つことにしたい。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

今度のAppleのiPhone 7 Plusポートレートモードのコマーシャルは大量の髪の毛をチャリティに寄付

Appleの今日(米国時間5/15)からのコマーシャルは、最後に“practically magic”(まるでマジック)というキャッチフレーズがある。それはまたまたポートレートモードの宣伝で、ニューオリンズの床屋さんが舞台だ。

ポートレートモードは、iPhone 7 Plusのソフトウェアの機能で、二つのカメラを使って互いに異なる奥行き感を表現する。背景は自動的にぼかされるので、短焦点のカメラなのに高価なDSLRで撮ったような写真になる。

このコマーシャルでは、ポートレートモードが小さな床屋さんの秘密兵器になる。散髪が終わるとお客さんの写真を撮り、それらのポートレートを額に飾る。そのことが知れ渡り、この床屋さんの前の道路には長い待ち行列ができるようになる。

古い下町を思わせるセピア色の映像。ちょっとふざけた演出。そしてWilliam Onyearborの“Fantastic Man”が流れる。しかし、撮影はたいへんだった、と思う。わずか1分の映像の中に、大量のショットと額入り写真がある。

その撮影では24人が散髪して、AppleはそのヘアをLocks of Love(愛の頭髪)に寄贈した。病気等の理由でウィグを使う子どもたちのための、非営利チャリティだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Intel、最大12コアのCore i9 CPUをまもなく発表か

もうすぐComputexカンファレンスが開催される。本誌はPCコンポーネントの最新情報を本格的に追っているわけではないが、Intelの計画に関するこのリーク情報は興味深い。IntelはデスクトップCPUの最新ラインアップとして、ハイエンド12コアのCore i9 CPUをまもなく発表するらしい。

Intelの計画がリークされたのはAnandTechの掲示板だ。どうやら社員か提携会社の誰かが、ドイツ語のPowerPointプレゼンを写真に撮ったようで、次期ライアップの一覧表が見える。

詳しくはAnandTechを見てもらうとして、最上位機種は怪物になりそうだ。12コア、消費電力140 Wはこの分野で最強のCPUと言ってよいだろう。これを使えるのはデスクトップコンピューターだけで、もし来るべきMac Proに採用されたらすばらしい。

唯一の問題は、Intelの上位CPUが概して非常に高価なことだ。このCore i9 CPUが1000ドルを超えても私は驚かない。

ほかのCore i9シリーズは、6、8、または10コアになるようだ。シングルスレッドのタスクを走らせることが多い人なら、Turbo Clock 3.0という新しいクロック状態を使えばシングルスレッドタスクを高速クロックで動かすことができる。

新しいCPUシリーズはまもなく発表されるはずで、出荷は6月でハイエンドのi9だけは8月の予定。多くの人々はノートパソコンや下位のCPUを使うだろうが、IntelがCPUの領域でイノベーションを続けているのを見ることはうれしいものだ。いずれは誰もがその恩恵にあずかることだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Blackbeltは無限に長いものを作れるベルトコンベア式3Dプリンター

ベルトコンベアーは昔から奇妙な冒険の舞台だった。チャーリー・チャップリンからルーシーまで、あのベルトに流されていく人や物はコメディーの花形だった。今は3Dプリントされた作品がBlackbeltの上を流れていくのを見ることができる。巨大オブジェクトをプリントするためのコンベア式3Dプリンターシステムだ。

BlackbeltのKickstarterキャンペーンはあと3日で始まる予定で、デスクトップ用システムが9500ユーロ、支持台付きの大型システムが1万2500ユーロになる見込みだ。プリントできる大きさは13インチ×13インチ×無限大、つまり車のサイドパネルや長い看板などもプリントできるという意味だ。異なる太さのプラスチックを射出する3種類のノズルを備えている。

詳しい説明はここで読めるが、基本的には3Dプリンティングを横に寝かせて面白いことができるシステムだ。例えば、通常このジェット機をプリントするには機首を支えるために多くの材料が必要になる。Blackbeltの技法を使うことによって、ベルトに触れた状態でプリントをスタートすることさえできれば、せり出したり、へこんだりしている物体もブリントできる。

このプリンターのプリント角度は独特で、プラスチックを先端部分にプリントすることができる。つまり、一般のFDMシステム(熱溶解積層法)のように底面から積み上げていくのではないため、支えのないものもプリントできる。Blackbeltは無限に長い物体をプリントするほかに、小さな物体を次々とプリントしてバスケットに落としていく使い方もできる。理論的には、地球を一周する長い蛇をプリントして、神話のウロボロスのように、自分のしっぽを食べるようにループさせることもできるはずだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Harman KardonのCortana搭載スピーカーが発表前にリーク、Skypeできることが売りか

Microsoftは、Google HomeとAmazon Echoがやってるパーティーに自分も参加したい。このEchoそっくりさんは、スピーカーの名門Harman Kardonが作り、Microsoftの音声プラットホームCortanaが載っている。発売は今秋、発表は今週のようだ。

アップデート: MicrosoftとHarman Kardonはこのことを確認した。発売は2017年の秋である。

Invokeと呼ばれるこの製品は、未発表の製品が載ってるページにThurrott.comが見つけたが、それはその後引っ込められた。Thurrottの記事によると、この円筒形のスピーカーは上部に光輪があり、360度サウンドとSkypeをサポート、Cortanaに質問できる。

予定通り発売されれば、Skypeが大きなセールスポイントになるだろう。Google HomeもAmazon Echoも、現状では逆立ちしても電話はできない。Echoはいずれできる、という噂はあるけど。

今週行われるMicrosoftのデベロッパーカンファレンスBuildで、たぶん詳しい発表が行われるだろう。すでに数社のハードウェアパートナーが決まっている可能性もあるし、そのほかのCortana搭載スピーカーが年内にInvokeと並んで発表されるかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

どんな物でもタッチセンサーにしてしまう伝導性の塗装技術がCMUに誕生

カーネギーメロン大学(CMU)の研究者たちが、どんな面でもタッチパッドにしてしまえる伝導性のスプレー塗料を発明した。そのシステムはElectrickと名付けられ、“電界トモグラフィー(electric field tomography)”と呼ばれる技術を利用している。

同大の博士課程の院生Yang Zhangが作ったElectrickは、塗装した面の端に電極をつける。すると、木でもプラスチックでも壁でもゼリーでも工作用粘土でも何でも、タッチを検出できる面になる。こうやって加えたタッチ感度を利用してこれまで、玩具やギター、壁などの位置コントロールに成功した。

Human-Computer Interaction Instituteの助教授Chris Harrisonによると、“缶入りのスプレー塗料でほとんどどんなものにもタッチスクリーンをつけられる技術は、これが初めてだ”、という。

彼らのレポートは曰く:

多くのタッチスクリーンと同様に、Electrickも分流効果を利用する。指がタッチパッドに触(さわ)ると、少量の電流が接地へ流れる。その物や伝導性塗装の端に複数の電極をつけることによって、Zhangと彼の同僚たちはどこでいつその分流が起きたかを特定できた。彼らはこれを、電界トモグラフィーを利用して行った — 少量の電流を二つの電極間に継続的に流し、電圧の変化に注目した。

 

作者たちが今考えているのは、対話性のある壁や、指の位置を感取してアプリを起動するスマートフォンケース、などへの利用だ。その塗装面を保護するための保護膜も、可能だ。

Zhangはこの技術を、デンバーで行われるカンファレンスHuman Factors in Computing Systemsで発表する予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Nintendoさんへ、Switchのトラベル用ドックをみんな欲しがってます

Nintendo Switchのユーザーは、もっと小さくて軽いドックを本気で欲しがっているようだ。〈中は殆ど空気〉の今のドックでスーツケースを一杯にすることなく、旅先のテレビに繋ぐためだ。

先週私は、あるDIY好きが現在のドックを改造して作ったトラベルドックについて書いた。すると驚くほど多くの人たちから詳しく知りたいという問い合わせが来た。どうやら需要はありそうだ。

しかし、いまだに出来合いの製品がないのでみなさんそれぞれ努力を続けている。

私の以前の記事が公開されてから数日後、 billyjo182という読者が彼なりのポータブルドックのアイデアを送ってきてくれた。

ほかの作品と同じくこのミニドックもNintendoドックの中枢部を借りて、3Dプリント製のむだな隙間を省いた筐体に乗せ換えている。元のドックにあるポップアップ式USB-Cコネクターをそのまま使っているのでSwitch本体を載せるだけで使える。ドックの上にあるちいさなでっぱりがSwitchを良い角度に保ち、接続部分に力がかかりすぎのを防いでいる。

人によって方法に特長はあるが、全体としてのメッセージは同じだ:これをやる方法はある、そしてSwitchオーナーはそれを欲しがっている

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

【リーク写真】これがディスプレイありのAmazon Echoだ

AmazonがタッチスクリーンのあるEchoデバイスを作っている、という噂は前からある。AFTVnewsが見つけたこの画像は、Amazonのサーバーの上にあった。そしてそれは、これまで誰も見たことのないデバイスのようだ。

ご覧のように、画像の質は悪い。元の画像が小さなサムネイルだから、大きくするとひどくぼやけている。近いうちに、Amazon Echoのページの上の方に、ほかのEchoデバイスと並んで載ると思うのだけど:

なおAFTVnewsは、Echo Lookも発表前にリークした。それは初代iMacに似ていて、傾いたディスプレイと、その下にスピーカーがある。画面の上の方の明るいドットはカメラかもしれないが、この画質ではよく分からない。

画面のあるEchoデバイス、コードネーム“Knight”をAmazonが作っているとWall Street Journalが報じたのは1年近くも前だ。その後記事では、7インチのディスプレイ、高品質なスピーカー、月末に発売、などなどとなった。

そのデバイスのOSはAmazonのAndroidフォークFire OSになるのか、それとも新しいOSか。それはユーザーの音声による質問に対して、適切な情報を表示できるのだろう。これからAmazonはこの新しいプラットホームのためにアプリを作るよう、デベロッパーを説得しなければならない。人びとはその上でSpotifyのプレイリストを閲覧したり、天気予報を見たりしたいだろう。

スマートアシスタント・デバイスは競合製品が多いから、これのリリースはAmazonにとってとても重要だ。たとえばAppleは6月のWWDCカンファレンスで、iOS 11用Siriのニューバージョンを発表するかもしれない。さらにAppleは、音声アシスタント用のハイエンドのスピーカーを年内に発表するのだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

BlindPADのタブレットは突起の集合で情報を触覚的に表現し伝える、目の不自由な人だけでなく一般的な用途も

指先の操作だけで大量の情報にアクセスできるようになったことは、本当に素晴らしいけれども、でも文字通り自分の指先でしか情報にアクセスできない人たちはどう思っているだろう?。ここにご紹介する新しい画期的なタブレットは、磁力を利用して突起〔点字の‘点’に相当〕を並べ替え、地図などの画像情報も触覚に翻訳できる強力なツールになるかもしれない。

このまだ名前のないタブレットは、ヨーロッパのBlindPADプロジェクトの一環として過去数年間、進化し改良されてきた。その目的は、タッチスクリーンデバイスの安価でポータブルな代替機を作ることだ。開発は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究者たちが担当している。

その最新のプロトタイプはやや厚いiPad miniぐらいの大きさで、巧妙なメカニズムで突起を上げ下げすることによって、画像や文字や点字を表す(点字用には大きすぎるかもしれない)。小さな突起には磁石がついていて、磁石はつねに二つのスチール層のどちらかにくっついている。電流を流すとコイルの力で層が切り替わる。eペーパーの画面と同じく、現在の形を保つのに電力を使わないから、とても効率的だ。

突起の反応はとてもはやいので、動きや振動でフィードバックを伝えられる。また、手による押し下げや滑らしも検出する。

しかし目的は、目の見えない人のためのKindleではない。点字ディスプレイはもっと密度が必要だから、Blitabが使ってるような、もっと違う触覚ディスプレイが必要だ。BlindPADの突起の数は横12行、縦16列だ。それらを、“taxelだ”(tactile element, 触覚的成分)と呼ぶ人もいる。言葉で説明するより、見た方がよく分かるだろう:

EPFLのHerbert Sheaは、こう説明している: “人びとは点字ディスプレイを読めるし、近くの障害物を白い杖で見つける。われわれの安上がりなタブレットは、グラフィック情報をリアルタイムで提供するから、部屋や道路の配置を事前に知ることができる”。

たとえば安全な横断歩道が角道のどこにあるかを示したり、二つのドアのどっちが正しいロッカールームかを教えたりできる。また健常者と一緒にグラフや幾何学の問題を考えることもできる。昨年の研究では、このタブレットと紙の上の盛り上がった点が、児童にほぼ同じ学習効果をもたらした。

われわれの結果は、プログラマブルな地図が教育やリハビリの現場でグラフィカルなコンテンツを表示する効果的な方法であることを、示している。従来の、紙を使う方法と変わらないし、柔軟性や多用性はもっと優れている。

BlindPADの突起タブレットはまだ開発途上だが、研究を始めてからかなりの年月が経っている。現状はかなり効率的で、ワイヤレス、そしてある程度はポータブルだ。

Sheaによると、このテクニックは、手で押す手袋のような形で健常者も利用でき、同じような空間的情報や、仮想現実における触覚的フィードバックを与えたりできるだろう。

今週デンバーで行われるACM CHIカンファレンスで、チームの最新の結果が展示される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleの新しいポートレートモードで撮ると上海が誰もいない二人だけの都市になる

AppleがiPhone 7 Plusのポートレートモードを紹介するコマーシャルをリリースした。おもしろいのは、全体が中国で撮られていることだ。今やアメリカやヨーロッパと並ぶ、重要市場だから。

中国といっても、ここで見せられるものは上海の街路と若いカップルだ。二人はどうやら、この都市を探検しているらしい。通りは混んでて騒々しい。でも男がiPhone 7 Plusをポートレートモードにすると、人びとは消える。

数年前、上海に住んでいたから、上海の街路に誰もいない光景は、感動的と言わざるをえない。最大の観光スポットBundにも、人がいない。でも空のスモッグを取り除くことは、Appleにもできなかった。

この新しいポートレートモードは、背面の二つのカメラを利用する。写真の中のいろんなもののあいだの距離を計算して、背景をソフトウェアでぼかす。

ご覧のように、都市を新しい視角で切り取ることもできる。ぼくは賑やかな都市が好きだけど、でもiPhoneだけにしかない特徴を示す、おもしろいコマーシャルだ。

関連記事

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ワイヤレスで歩行速度を測るMITのWiGaitはセンサーを使うウェアラブルより正確でストレスフリー

MITのコンピューターサイエンスと人工知能研究所が、歩行速度を95から99%の精度で測定する方法を考案した。それは、ウェアラブルや体につける測定器具は使わない。その技術は、チームが“WiGait”と呼ぶワイヤレスの信号を利用し、それを家の中でルーターのような装置から送信して、一定時間内の歩行速度と歩幅を調べる。

このWiGaitシステムは屋内で使用し、目立たない場所にセットアップできる。ユーザーは、いちいち腕輪などの充電を要する器具を思い出して身につけなくても、そのままでいつでも自分の歩行を測れる。歩行速度の測定は臨床研究に大いに役に立ち、健康状態の予測予言に利用できることが、最近ますます立証されつつある。また歩幅の変化は、パーキンソン病などの診断に役に立つ。

WiGaitはそのほかの体調診断方法に比べて、体に何もつけないし、カメラのような気になる器具も使わないから有利だ。たとえば歩幅測定にカメラを使うと、副産物としてプライバシーの心配が生ずる。患者は歩行距離を測るセンサーなどがない方が気楽だし、自分を見張っているカメラがあるより、WiGaitのように壁に目立たないアンテナがある方が余計な緊張をしない。

  1. zach-kabelac-dina-katabi-chen-yu-hsu-and-rumen-hristov-led-the-development-of-wigait-photo-credit-tom-buehler.jpg

  2. wigait-uses-wireless-signals-to-continuously-measure-a-person_s-walking-speed-photo-credit-jason-dorfman.png

  3. phd-student-chen-yu-hsu-was-lead-author-on-the-new-paper-about-the-wigait-device-in-background-photo-credit-jason-dorfman.jpg

この開発は、長期的な介護や老人医学にとって大きな診療的意義がある。この二つの分野は、人間の長寿命化と社会の高齢化とともにますます重要だ。この技術のいちばん良いところは、一度セットアップすれば、患者の適応努力に伴うストレスがゼロであることだ。ウェアラブルだと、この適応努力がいつもたいへんである。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

45年間ゲームにイノベーションをもたらし、今日のビデオゲームの基礎を築いたNintendoのGenyo Takedaが退職

Nintendoの中にも、同社がビデオゲーム企業になったころのことを知っている人は少ない。そして、同社の今を築いた重要なイノベーションの数々にGenyo Takeda(竹田玄洋)ほど多くの貢献をした人は、さらに少ないだろう。その彼が、今日(米国時間4/27)退職する。ぼくはここに、ささやかな顕彰と記念の文を書いておきたい。

その退職はNintendoの決算報告書の中で秘かに、そして簡素に発表された。でもそれに気づいたEurogamerが、短い回顧記事を載せた。

Takedaは70年代の初めに同社に入社し、そのあと同社は初めての本格的なビデオゲームEVR Raceを作った。それをデザインしたのが、Takedaだ。実際にNintendoのShigeru Miyamoto(宮本茂)と今でも惜しまれているSatoru Iwata(岩田聡)の両名は、彼を“Nintendoの最初のゲームデザイナー”と呼んでいた。EVR Raceは、頻繁にクラッシュしたようだけど。

最初のLegend of Zelda(ゼルダの伝説)に電池節約機能を実装したのが、Takedaだった。そのころ青少年だった人はおぼえていると思うが、それはそれまでのMega ManやMetroidなどで使われていた面倒なパスワード方式に比べて、大きな進歩だった。あらためて、彼に感謝しよう。

そして最近N64をプレイした人は、コントローラー上のアナログスティックが、昔と変わらず丈夫で反応の良いことに驚いただろう。それらを設計したのも彼だ。今日のゲームプレイで一般的に使われている基本的なツールの、最初の、そして最強の作例を、彼が作った。

彼はWiiの設計にも関与した。とくにそのモーションコントローラーは、何百万もの新しいゲーマーにとって、まさに啓示だった。そして発売時の人気がぱっとしなかったWii Uも、そのアイデアはすごくて、Switchの元祖と呼んでも過言ではない。

Takedaのような人たちがいたからこそ、今日までの年月の中で、Nintendoの世界的なアイデンティティが築かれていった。彼の45年という長い在籍歴は、娯楽産業において製品寿命が何十年も持続する超長寿命製品の、あるべき姿を世に示した、と言える。

Genyo Takedaさん、あなたのご苦労に感謝します。引退を、お楽しみください。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iPhone 8の最新リーク写真にワイヤレス充電の手がかり

ゆっくりと、しかし確実に次期iPhoneの手がかりが漏れてきている。今日(米国時間4/27)@OnLeaksに載った新しい画像は、次のiPhoneにワイヤレス充電が付く可能性を示している。

この設計図を見ると、デバイスの背面に円形の箇所があるのがよくわかる。これは充電のための導電面がそこに来ることを示しているに違いない。

何を言いたいのかはわかっている ?? Android機には何年もまえからワイヤレス充電がある。しかしそれは、iPhoneユーザーがワイヤレスの恩恵にあずかれないという意味ではない。

それ以外では、この写真でも背面にカメラが2つ縦方向に並んでいるのが見える。フラッシュは間に入るはずだ。デバイスの下端を見るとヘッドホンジャックが間違いなく復活しないことがわかる

もっと興味深いのは、デバイス上端のスピーカーの横に4種類の穴が開いていることだ。今のiPhone 7を見ると自撮りカメラの穴が1つと近接センサーと光センサーがあるだけだ。次期iPhoneは自撮りカメラが2つになるのか…それとも自撮りフラッシュか?

デバイスの裏面にTouch IDセンサーがあるというリークが複数あったが、この写真では見ることができない。AppleはTouch IDセンサーをディスプレイに組み込む方法を見つけたのかもしれない

噂によるとAppleは9月に3種類の新iPhoneを発表する。うち2つはiPhone 7と7sの内部を改良したアップデート版だろう。ハイエンド機は全く新しいデザインになり大画面を備えると思われる。

SamsungやLGと同じく、AppleはiPhoneの前面を画面で埋め尽くすべく、物理的ボタンを排除し画面をデバイスの縁まで広げようとしている。Appleは伝統的な16:9のアスペクト比を捨てる可能性がある。

このiPhoneはiPhone 7とほぼ同じ大きさだが、画面の面積が広くなる。このサイズはiPhoneとiPhone 7 Plusのほどよい妥協点なのかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Pixelで星だけを光源にして美しい夜景を撮れた…一般消費者向けに実装されると嬉しいのだが

GoogleのPixelは、元々カメラがすごい。スマートフォンのカメラとしてはベストに属する。そしてGoogle DaydreamのエンジニアFlorian Kainzは、とくに夜景がすばらしいことを実証した。彼はPixelとNexus 6Pの両方を使って、まるでプロ用のデジタル一眼レフで撮ったような高品質な夜の写真に挑戦したのだ。

その実験は、Google Researchのブログに詳しく載っているが、Androidスマートフォンのカメラを限界ギリギリまで追い詰め、最大露出時間を使い、64フレームのバースト撮影を行い、それらのショットを、カメラのレンズにテープを貼って撮った漆黒のフレームとミックスし、そしてデスクトップコンピューターの上で大量の後処理を施す。

繰り返すことのできる、比較的易しい部分は、露出時間や焦点距離やISOを設定できるための簡単なAndroidアプリを書くこと、そしてそれで撮った生の画像をデスクトップの画像処理ソフトウェアで加工することだ。いちばん難しい部分は、変化する星の位置に合わせて、撮りためた複数のショットを整列することだろう。ふつう、長時間露出の夜景では、夜空の星の軌跡がまるで円周の線のように写ってしまう。

  1. image2.jpg

  2. image1.jpg

  3. image4.jpg

  4. image12.jpg

  5. image8.jpg

  6. image11.jpg

KainzがNexus 6Pと、それより新しいPixelの両方で作った画像は、ほとんどノイズがなく、夜の空の表現がすばらしくて、星たちもクリアでシャープ、前景の描写も細かい。使用した光源は星だけなのに、プリントする価値のある結果だ。

でもやはり、デスクトップで画像処理ソフトと悪戦苦闘しなければならないから、一般消費者には無理かもしれない。しかしKainzはブログ記事の最後のほうで、画像処理をスマートフォン上でできるようになり、そしてスマートフォンを三脚に固定できれば、バーは低くなり、単純に写真が好きなだけの一般消費者でも美しい夜景を撮れるはず、と言っている。

でもこれがきっかけになって、次のPixelやAndroidのバージョンの写真機能が、ユーザーにとってさらに魅惑的になるかもしれない。そう望みたいね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google Homeはキッチンで一層便利になった…より親切なレシピ機能に

Google HomeとAmazon Echoは、手が濡れたり汚れたりしていることの多いキッチンでとくに便利だ。でもこれまでは、Google Homeにレシピを尋ねると、それを嬉々として教えてくれるけど、しかしあなたがアメリカの大統領で世界最強の記憶力の持ち主でもなければ、話が終わったときに材料の半分以上を忘れているだろう。しかし今日(米国時間4/26)からは、Google Homeで500万のレシピにアクセスできるだけでなく、それらを一歩々々たどって、質問することもできる。

このように、Google Homeに料理を始めると告げ、各ステップを繰り返させ、次のステップに進む機能は、それだけでも便利だ。しかしそれだけでなく、ユーザーはBon AppetiteやThe New York Times、Food Networkなどのレシピにも検索でアクセスできる。

そして今回のアップデートでは、レシピを見つけるのも容易になった。画面のないデバイスで料理のレシピを検索するのはちょっとたいへん、とたぶん気づいたGoogleのチームは、スマートフォン上のGoogle AssistantやGoogle検索でレシピを見つけ、それをボタンをクリックするだけでGoogle Homeに送れるようにした。

Google Homeは、レシピに関する質問をすることもできるし(“ラードはどれだけ必要?”)、また間違いを正してくれる(例: 質問の中で素材の名前を間違えた場合)〔以上はすべて英語〕。またもちろん、料理中に音楽を流したり、タイマーをセットすることもできる

この新しい機能はすでに展開中で、来週中には全ユーザーに行き渡るだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

BrickerBotワームは安全でないIoTデバイスを無能化してセキュリティ管理者の自覚を促す

The Janitorと呼ばれるハッカーが作った、バージョンが複数あるプログラムBrickerBotは、安全でないIoTデバイスを見つけて、それを動作不能にする。セキュリティ研究家のPascal Geenensがそのワームを数週間追跡し、感染したWebカメラなどのIoTデバイスを破壊する様子を目撃した。

それらのデバイスはすべてBusyBoxと呼ばれるLinuxパッケージを使っており、telnetインタフェイスをデフォルトのパスワードで露出していた。そのようなデバイスは容易にMiraiボットネットの餌食になり、DoS攻撃の武器にされてしまう。

BrickerBotはこれらのデバイスを見つけて、無能化する。最初のバージョンは約1000のデバイスを攻撃し、次のバージョンは数千かそれ以上を攻撃した。デバイスの内部メモリをフォーマットすることによって、それらを無能にする。

Janitorはこう書いている: “2016年の、IoTボットネットによるDDoS無差別攻撃には、ぼくもびっくりした。大規模な攻撃があれば業界が立ち上がって対策するだろう、と思ったけど、数か月という記録破りの攻撃が続き、あらゆる真剣な対策が講じられたにもかかわらず、通常の方法で問題を迅速に解決することはできなかった。ぼくは自分のプロジェクトを、‘インターネットの化学療法’だと思っている。ぼく自身はまあ、それのお医者さんだ(ジョークだけどね)。化学療法は辛い治療法だから、健康な患者には決して適用しない。でもインターネットは2016年のQ3とQ4に重症の病気になり、穏やかな治療法は効果がなかった”。

こんな、正義の使者を自称する自己正当化は、おもしろいし、しかも巧妙だ。ユーザーが自分のシステムのセキュリティを怠った場合、ちょっと痛い目に遭った方が、彼らの真剣な対応を促すだろう。そして、管理者のパスワードを、デフォルトのままにするようなずさんさから、卒業できるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、Chromecastのミラーリング機能を改善。最新バージョンを試せる

何年も言い続けていることだが、私は本当に〈本当に〉Chromecastが好きだ ― Googleの出している小さなデバイスで、Netflix、Hulu、YouTubeなどを自分の端末からテレビに簡単にストリーミングできる。するべきことをそつなくこなし、それ以上何もしようとしない。

いや…それは完全に正しくはない。〈一つ〉だけ、少々物足りないといつも感じている機能がある。”Cast this tab” (ミラーリング機能)だ。Chromecastを直接サポートしていないサイトのビデオやコンテンツをブラウザーからストリーミングするためのものだが、これがなんとも…ダサい。〈ほぼ〉ちゃんと動いているときでさえ、ビデオのフレームレートはChromecast対応のサイトにはほど遠い。

どうやらGoogleは、この問題を解決しつつあるらしい。

Google Plusの投稿でGoogleのFrancois Beaufortが、Chromeチームはこの問題に取り組み中で、バッテリー効率とビデオ品質の両方を向上させようとしていると書いている。改善されるのはタブ内でフルスクリーン表示されてるビデオだけらしいが、前進には違いない。

しかも、Chromeの内部をのぞき込むのがいやでなければ、改善作業中の機能を今すぐ試すことができる。Chromeを開いてchrome://flags/#media-remotingへ行き、ブルダウンの「既定」を「有効」に変えるだけだ(見えてければChromeが最新版かどうかを確認すること。あと、これは実験的機能なので破壊的なことが起きる可能性がある。その時は同じアドレスに戻って「既定」に戻すこと)。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

マルチカメラの撮影/編集/ライブ放送/録画が容易にできるビデオプロダクションハブSlingStudioはお値段999ドル

【抄訳】
SlingboxSling TVなどの、消費者向けビデオ/テレビ製品で知られるSling Mediaが今度は、Facebook LiveやYouTubeの上でライブのビデオストリームを‘放送したい’プロシューマーやクリエイターのための999ドルのハードウェアSlingStudioを今日(米国時間4/24)発売した。

プロフェッショナルな放送編集機器は値段が高くて、NewTekのTriCasterなどは5000ドル以上もする。しかもそれらは、学習曲線が急峻である。それに対しSlingStudioは、iPadのアプリで簡単にコントロールできる。

つまりビデオの制作者は、そのアプリを使って容易に、最大4つまでのHDビデオ入力からのフィードを、録画し、編集し、モニタできる。なおカメラやスマートフォンは最大10台まで接続できるけど、ライブで編集できるのは同時に4台までだ。でも、通常はそれで十分だろう。フィードを途中で適当に切り替えれば、結果的に10台全部のエディットが可能だ。あるいは、すでに録画されていたビデオをストリームに挿入してもよい。

ハブとしてのSlingStudioと、アプリと、HDMI接続のカメラが数台あればとりあえず十分だが、スマホ(iOS、Android)をカメラとして使うときはCaptureというアプリが必要だ。同社はこのほか、屋外撮影用に149ドルの電池や、撮影ストリーム(生およびスイッチ後)をUSBハードディスクに記録するためのUSB-Cエキスパンダーも売っている。それらの編集には、Adobe Premiereなどを使用する。

HDMI出力のあるカメラをワイヤレスカメラにしてしまうアクセサリ、CameraLinkもある。これ自身が2時間容量の電池を内蔵していて、SlingStudio本体から最大300フィートの距離に置ける。

またSlingStudioはライブの‘放送’(ブロードキャスティング)だけでなく、すべての入力ストリームを、あとからの制作のために記録録画するだけ、という使い方もできる。

【中略】

なお、Facebook LiveとYouTube以外のコンテンツ共有サイトも、‘もうすぐ’サポートするそうだ。

【後略】

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

次期iPhoneは、指紋センサーが背面になるかもしれない

信頼性の高いiPhoneリーク情報源のSonny Dicksonが、次期iPhoneの新しい設計図を先ほど公表した。もっとも興味深いのは、ケースの裏側にTouch IDセンサーのための穴が見えていることだ。

Appleはこの9月に3種類の新製品を発表するとうわさされている。iPhone 7/7 Plusのスペックを高めた改訂版と、新しいフォームファクターの新機種だ。このリーク写真はその最上位機種のものと思われる。

背面にはカメラが2基搭載される。今回は横ではなく縦に並ぶようだ。これは特に驚くべきことではない。

審美面で、Appleは角ばった工業デザインに戻ろうとしている。端末の筐体はアルミニウム単体のiPhone SEに似た作りと思われる。

この設計図からアンテナ線がどこにあるかを見きわめるのは難しい。iPhone SEとは異なり、ガラスパネルに依存した作りではない。デバイスの下端にはLightningポートがありヘッドホンジャックはないことがはっきり見てとれる。

さらに興味深いのは、ケースのサイズがiPhone 7より0.5センチ幅広く、1センチ縦に長くなりそうなことだ。上端の自撮りカメラとスピーカーグリル部分以外、Appleはデバイスの前面を巨大スクリーンで覆いたいようだ。画面サイズはiPhone 7よりも縦に長くなるが幅はほぼ同じだ。私は縦長画面がスマートフォンの未来だと信じている。

AppleがTouch IDセンサーを何とかしなければならなった理由はそこにある。Appleはセンサーを画面に埋め込みたいと考えている。しかし、それにはまだ機が熟していないかもしれない。ほとんどのAndroidフォンと同じように、Appleは指紋センサーを端末の裏面に移動させることもできる。

これは、ドックに入れたりテーブルに置いたりした状態で使う時には、あまりエレガントではない。しかし最近のAndroid機を使ってみた経験によると、すぐに慣れる。だからこれは許される妥協と言えるだろう。例によって、Appleはまだ複数のデザイン案を実験している最中かもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon Echoの優れた音声認識機能をそのほかのデバイスメーカーも利用できる

Amazonは、Echoの優秀な音声コマンド認識機能を支えている技術を、サードパーティのデバイスメーカーにも使わせる気だ。たとえばそれは、騒音の多い部屋でもユーザーの音声を拾えるためのマイクロフォンの配列や、起動語を認識するAmazon独自のソフトウェア、大きな開けっ放しの部屋でバックグラウンドノイズを減らし、エコーを相殺する技術、などだ。

技術の提供は開発キット(development kit)の形で行われるが、完全解禁ではない。利用の申し込みはWebサイトから行うが、審査に通った外部OEMが招待制のみでキットを使用できる。

Amazonはそのキットが“主なチップセットと互換性がある”、と言っているが、名前が挙げられているのはARM Cortex, Intel x86, Raspberry Pi, そして“その他”だ。そのねらいは、パートナーたちがもっと早く、自分たちのデバイスにAlexaの機能を実装できることだ。Amazonはすでに同社のAlexa Voice Services事業で、その姿勢を見せていた。

でも、音声をユーザーインタフェイスとするインターネット接続デバイスを作りたければ、ぜひ、このキットの使用を申し込むべきだ。今年のCESでは、至るところでAlexaが使われていたし、今後はさらにますます、支配的なプラットホームになるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))