スマホから操作するポストイットプリンターNemonicは写真やグラフィクスも使える

mangoslab-blue-postit

2016年にSamusungのイノベーション部門から巣立ったMangoslabが今日(米国時間1/3)、最初の製品を披露した。その製品Nemonicは120ドルの感熱プリンターで、スマートフォンからスティッキーノートにプリントする。そう、同僚のコンピューターの画面にいやみを書いて貼っておく、あなたの大好きなツールが、ついにIoT化されて強力な武器になったのだ。これからは、オフィス戦争がますます激しくなるだろう。

この製品は小さなプリンターとスマホ用アプリのセットだが、写真もプリントできるし、テキストをデザインできるための簡単なデザイン機能もある。

  1. nemonic-white.jpg

  2. nemonic-pink.jpg

CESの会場で同社の社員氏曰く、“このプリンターは、インクもトナーも要りません。感熱紙でできたスティッキーノートをお買いになれば、すぐにプリントできます”。

その感熱紙スティッキーノートのお値段は、文具店などに売っている、ペンで書く、ふつうのスティッキーノートと同じぐらいだ。

アプリはiOSやAndroidのスマートフォンからBluetooth 4.0でプリンターと通信する。パソコン用のアプリケーションもある。プリンターのサイズは4x4x3.5インチと小さいが、USB端子もあるから、Bluetoothが使えなくても大丈夫。

発売は4月だが、最初は韓国のみ。お値段100〜120ドルは、用途の限られた感熱プリンターとしてはお高いが、かわいくてクールな製品であることは否定できない。

On the bright side, the pink post-its match my MacBook. On the downside, no amount of fancy technology can save me from my atrocious handwriting.

良い点: ピンクのポッストイットはぼくのMacBookに良く合う。悪い点: ぼくのひどい手書き文字をなんとかしてくれる技術は存在しない。Androidタブレットの上でスタイラスを使うと、さらにひどい文字になるね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Tesla、2016年の出荷台数は予測に届かず

FEBRUARY 4, 2015 FREMONT, CA Workers assemble cars on the line at Tesla's factory in Fremont. David Butow (Photo by David Butow/Corbis via Getty Images)

Teslaは2016年に約7万6230台の車両を出荷したと発表し、昨年初めに第4四半期決算報告書で設定した年間予測出荷台数の8万台には届かなかった。

不足はごくわずかであり、ウォール街の機嫌を損ねた様子はない。10月に同社は、第3四半期に利益を上げたことを報告し、年間後期に5万台程度を出荷すると言っていた。結果的にその予測はやや強気だったが、さほど大きな食い違いではない。Teslaの株価は約2%下がっている。

「当社の第4四半期出荷台数は、やや低目に出ている。これは車両が顧客の手に渡り、書類手続きが完了したものだけを数えているためだ」と同社は発表文に書いている。

そこには微妙な意味合いがある。目標は下回ったものの、Teslaはこの四半期に「新しいオートパイロット用ハードウェアへの移行」という生産上の課題があったことを指摘した。その結果四半期終盤に向けて生産量が増加した。さらに同社は、四半期末時点で6450台が配送中にあり、これはQ1の出荷台数として数えられると付け加えた。

「最終的に取り戻して生産目標を達成できたが、生産の遅れが四半期出荷台数に影響を及ぼす結果となり、中でもヨーロッパとアジアへの出荷予定が間に合わなかった。四半期末までに出荷ペースを回復し加速を試みたが、全顧客に納車することはできなかった。2750台が未納として数えられることになり、これは輸送の最終段階での遅れや、顧客が車を物理的に受け取れなかったためだ。全額支払い済みの顧客についても、Q4の納車台数には数えていない」

この会社はオートパイロット技術を世界に広めることに、極めて積極的だ。昨日(米国時間(1/2)TeslaはオートパイロットのアップデートされたソフトウェアをTeslaオーナーに配信開始した(まだ全員には届いていない)。完全自動運転車の開発競争が進む中、Teslaはこの技術をいち早く消費者の手に届け、自社製品の主要なセールスポイントにする意志を明確にしている。

Teslaは2016年第4四半期に2万5000台の出荷を目指していた。結果的に出荷台数は2万2200台で、うちModel Sが1万2700台、Model Xが9500台だった。同社によるとQ4の生産台数は2万4882台で、2016年全体では8万3922台だった。生産台数と出荷台数には差異があることに加え、同社が様々な課題に直面する中で、予測がやや強気すぎたのかもしれない。
[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

E-InkとQuirk Logicが作った巨大電子ペーパーのディスプレイQuillaはホワイトボードのリプレースをねらう

Span Content across multiple devices.

テレビのサイズのeリーダーがあったら、何をするだろうか? たぶん、その上でeブックは読まないだろう。E-InkとQuirk Logicは、“何かを書くだろう”と考えて、まさにそのための製品Quillaを発売した。立て看的にも使えるし、ホワイトボードとしても使える42インチのディスプレイだ。

電子ペーパー関連のニュースや製品はいつも気になる方だけど、この製品はしかも、かなりクールだ。E-Inkが作った最大のディスプレイだが、その最初の応用製品がこれだ。それはQuirk Logicとの3年間のコラボレーションの成果でもある。

quillawrite

電池で駆動するQuillaは重さが22ポンド、厚さは2ミリ弱だ。壁にかけるのも外すのも楽だし、大きさは2Kでも4Kでもない2160×2880、テーブル上にも置ける。図表や主文の下や横などに小さな文字で注記を書いても、十分に読める。

Surface Hubの超簡素バージョン、といった趣(おもむ)き。マルチタッチのジェスチャーとかムービーなどの豪華な機能はないが、グラフィクスは表示できるし、書いた(描いた)ものは保存できる。複数のQuillasをつなぐと、マルチヘッドの巨大ディスプレイになる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

腕ではなく襟に着けるウェアラブル、LGが首にかけるBluetoothスピーカーをCESに出品

tone-studio-021

LGはCESに、カラー(襟飾り)に似たウェアラブルのワイヤレススピーカーを出品する。それにはイヤーバッドもあるので、人から変人に見られたくないときは、それを使うべし。その、“首から音が鳴る馬蹄”は、Bluetoothでスマートフォンに接続し、そしてそのスピーカーは、イヤーバッドと併用すれば“3Dのサラウンドサウンドになる”。

この製品には、スピーカーが4つ収まっている。フルレンジが2つ、そして下方にはサブウーファーが2つ…これはドラムやベースなどの超低音をユーザーの鎖骨に響かせそうだ。音は、数々のヒット映画のサウンドを担当しているDTSとのパートナーシップにより加工されている。またヘッドセットもスピーカーも、DACを内蔵している。

でも、一体なぜ、スピーカーを首にかけなければならないのか? まず、鎖骨に振動が伝わるから、着信のアラートになる。鎖骨に装着するスマートウォッチ、だね。そして、電車の中などで、首から名曲が鳴ってれば、否が応でも目立つだろう。そう、目立ちたがり屋さんの必携品だ。

思い起こせば、これまで、数多くの企業がウェアラブルに手を出して、いちばんありふれた製品すなわちスマートウォッチを開発、市場化し、そして失敗した。では、これならどうか?

そしてConsumer Electronics Show(CES)と呼ばれる年に一回の巨大見本市には、ウェアラブルへの夢を諦めきれない企業や製品が、必ずいくつか登場するのだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

このスマートフォン制御ロボットは、エアーホッケーで人間を負かす

今はホリデーシーズン、ということは、ロボットが熟練技術で人間を負かすところを見るときだ。ロボットが肉の塊に勝った最新事例を見てみよう。この驚異のエアーホッケー・ロボットは、スマートフォンとArduinoボードとプロッター風のロボットアームからなる。

システムがテーブル上のパックを見て、パックの行く先へ移動するしくみだ。自陣ゴールへの攻撃を積極的にブロックし、たいていは人間に勝つことができる。

スマートフォンのカメラがコートを監視している。カメラが捕えたデータはスマートフォンでリアルタイムに処理される。パックと「プッシャー・ロボット」の位置(およびコート上のあらゆる要素の現在位置)を検出したスマートフォンは、ロボットが何をすべきかを判断し、Wi-Fi経由で命令を送る。

スマートフォンは拡張現実デバイスとなって、予測軌道やゲームに関わるあらゆる物体の位置を表示する。

この説明書に沿って自分専用のロボットを作ることもできる。作者のJJ RoboticsのJose Julioは、ソースコードも公開している。私にスキーボールで勝てるロボットを持ってきたら話をしてもいい。プラスチックのカエル一匹を手に入れるためにチケットを何百枚も買ってしまう誘惑をロボットが理解するまで、やつらに人生のことなど何もわからない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

3Dボディスキャンができるポッドを証明書写真撮影器みたいに町中に置きたいWolfprintがクラウドファンディングで$500Kを調達

luna-20_wireless_wo_logo-906x6042x1

3Dのボディースキャンは、今やあまりエキサイティングではない。スキャンの用途といえば、Thingiverseにアップロードして、友だちなどがあなたを3Dプリントし、あなたの‘聖像’を作るぐらいだ(聖像と言ってもいろいろあるが!)。でもWolfprintは、空港やショッピングモールなどに小さなたまご型の小屋のようなもの、ポッド(pod, 上図)を置き、ビデオゲームやVRなどで使う自分の3Dアバターを簡単に作れるようにして、3Dボディースキャンを大衆化しようとしている。

3DPrintingIndustryによると、このエストニアの企業は、そのために50万ドルの資金を調達した。正直、多くはないが、ポッド(pod, たまご型小屋)がある場所を多少増やすことはできる。アーチストがよく来るカフェなんかも、いいね。

同社がこれまでスキャンしたのは5000体、公共の場所にポッドをもっと置きたい、と言っている。スキャナーの費用は8000ドルで、年間約5万ドルの売上がある。

Wolfprintはその資金を、株主型クラウドファンディングサイトSeedInvestで調達した*。小さな企業が初期段階で資金を得るには、この方法がデファクトの方法になるかもしれない。とくにVCが発達していないヨーロッパでは、零細スタートアップの成長のための手段として、人気が高い。〔*: 株主型クラウドファンディングサイト, equity crowdfunding platform, Kickstarterのような‘寄付型’ではなく、文字通りの‘投資’。出資者はその企業の株主になる。〕

今同社はNikeやParamountとパートナーしているので、お近くにNikeのお店Niketownがある方は、そこで自分をスキャンできるようになるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

バクテリアで発電する紙状の電池、使い捨て電子製品に好適

129788_web

ニューヨークのビンガムトン大学の研究者たちが、“1枚の紙の上のバクテリア電池”というものを作った。このプロジェクトの目的は、使い捨てのマイクロエレクトロニクス製品のための、数週間程度使える電池を作ることで、そのためにバクテリア密度の濃い液体を使った。

“この方法は低コスト短時間の生産が可能で、しかもバイオ電池を、遠隔地や危険な場所、リソースの乏しい地域などで利用できる”、と研究者たちは書いている。

研究者たちが使ったのは、一片のクロマトグラフィー用ペーパーと、ワックスで覆った硝酸銀のリボンだ。電池の陽極は、ペーパーの残り半分の上の伝導性ポリマーと、バクテリア密度の濃い液体の貯水層で作られる。バクテリアの、細胞呼吸が電源になる。

この電池で電気自動車を動かすのは無理でも、ジュースを搾るぐらいはできるだろう。6つ並列で出力は31.51マイクロワット/125.53マイクロアンペア、6×6の構成では44.85マイクロワット/105.89マイクロアンペアだ。研究者たちは、用途として、グルコースセンサーや病原体の検出、あるいは小さな電子製品を数日稼働すること、などを想定している。

実はこれは、このチームが作った初めてのバクテリア電池ではない。紙を使用する最初のプロトタイプは2015年に開発し、その折りたたみ式電池はマッチブックにとてもよく似ていた。また今年の初めには、“忍者が投げる星〔手裏剣〕からヒントを得たデザイン”を披露した。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Android Wear 2.0のデビュー機はソフトもハードもGoogleが設計に介入、その隠し玉は何だろう?

android-wear-2-0-dev-preview-infografic

The Vergeの最新の記事によると、GoogleはAndroid Wear 2.0を搭載したスマートウォッチの代表的製品2機種を2017年の第一四半期に発売する。その記事は、Android WearのプロダクトマネージャーJeff Changから直接得られた情報を引用している。その二つのウォッチは、一部の憶測に反して、Pixel系列には属さず、このデバイスの製造で協働している企業のブランドが載る。今年のPixelやPixel XLスマートフォン〔==Googleの独自ブランド〕とは違って、前のNexusのときと似たやり方だ。

その、Android Wear 2.0のスマートウォッチをデビューさせるためにGoogleが協働しているデバイスメーカーは、まだ公表されていない。ChangがThe Vergeに語ったところによると、そのパートナーは過去にAndroid Wearデバイスを作ったことがある。と言ってもそのリストは現段階でも相当長くて、AndroidスマートフォンのOEMの多くと、一部のウォッチメーカー(Fossil, Nixon, Casioなど)が含まれる。

記事によると、Googleはこの匿名のOEMと、デバイスのハードウェアとソフトウェアの設計で協働している。それもまた、昔のNexusの場合とやり方がよく似ている。最近のPixelの場合は、ハードウェアもソフトウェアもすべてGoogleが設計し、HTCは単純にその製造と組み立てを担当しただけだ。

その新しい代表的パートナーデバイスがデビューしたあと、Android Wear 2.0はそのほかのAndroid Wearスマートウォッチに浸透していく。そうやってOSをアップグレードすべきハードウェアのリストはとても長いが、2.0ではスタンドアロンアプリやAndroid Pay、Google Assistantなどがサポートされる。

The VergeのインタビューでChangはウェアラブルに関して楽観的だが、一般的に消費者間の人気はイマイチだ。でも彼によると、Googleではウェアラブルという製品カテゴリーが定着している、という。しかしスマートウォッチの専業メーカーPebbleは今年会社をたたみ、その人材とIPをFitbitが買収した。

Android Wear 2.0は今もまだデベロッパープレビューだ。その機能リストにはあまり画期的なものはないから、スマートウォッチという物そのものが一般消費者に強力にアピールするのは依然として難しいと思うが、今回はハードウェアもソフトウェアもそのすべてをGoogle自身が積極的に監督するようだから、来年はもしかしたら、何かが出てくるのかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

人工葉が太陽光を捉えて化学反応を起動し、薬を生産する

artificial_leaf_tue

製薬といえば、一日に何百万錠ものアスピリンやイブプロフェンをこね上げ成形している大工場を連想するが、近年では、よく使う薬をユーザーの近くで少量だけ作ることも、重要な課題として検討/研究されている。オランダの研究者たちはそのために、植物が自分自身のリソースを作るために使っているのとよく似た方法を着想した。

人工葉(artificial leaves)は、かなり前からある。それらは光を、さまざまな目的のためのエネルギーに変換するパッシブなデバイスだ。もちろん植物は光合成によって自分自身の重要な化学物質を作っており、それはこれまで人間が作った最良の人工光合成システムよりも巧みで効率的だ。しかしアイントホーフェン工科大学のTimothy Noëlのチームは、薬の分子を組み立てるときのような化学反応を光の力で起こす方法を見つけた。

彼らは発光型集光器(luminescent solar concentrator, LSC)と呼ばれる新しい素材ないしデバイスを使って入力光の波長を最適化し、それを人工葉のあるエッジへ導く(もちろん形は本物の葉っぱに似ていなくてもよい)。そこには細い脈路が掘られていて、そこへ薬のための化合物〔複数形〕を汲み上げる。そこに導かれている光(の波長)を正しく同調(tune)してやると、化学反応が始まる。

LSCを使ったことによって効率が大幅にアップし、複雑で高エネルギーなプロセスも可能になった。曇りの日でもよい。

“個人や小集団でも気軽に入手/利用できるこの強力なツールによって、薬などの貴重な化学物質を、持続可能な太陽光方式により作れるようになった”、とNoëlが大学のニュースリリースに書いている。“このような反応器があれば、どこででも薬を作れる。ジャングルでマラリアの薬を作ったり、火星で鎮痛解熱剤パラセタモールを作ることもできる。必要なものは、太陽光と、このミニ工場だけだ”。

今後の短期的な改良としては、錠剤を成形して瓶につめる、などが考えられるが、もっと長期的には、地球上のリソースの乏しい地域が、高度な医薬品を入手/服用できるようになるだろう。研究者たちの論文は、今日(米国時間12/21)発行されたAngewandte Chemieに載っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

米7-Eleven、ネバダ州リノでドローン配達を77回完了

drone-delivery-flirtey-7-eleven

これは史上最も成功したブランドシナジーの事例かもしれない。コンビニエンスストアチェーンの7-Elevenは、ネバダ州リノで、ドローンを使った配達を77回完了した。そう、アメリカのもう一方のギャンブル都市で “777” が達成されたのだ。サービスの運用を担当しているのは、商用ドローンサービスのスタートアップ、Flirteyで、7月から7-Elevenと共同で作業を進めてきた。

Flirtey+7-Elevenのコンビが通常商用サービスを開始したのは11月で、週末には選ばれた顧客12組にパッケージを送り届けた。ユーザーは専用に開発されたアプリを通じてドローン・オン・デマンドを利用できる。アプリでは在庫の中から商品を選ぶことができ、配送中はドローンに商品が積載されたときから戸口に着陸するまで通知が送られてくる。

flirtey-7-eleven-photo-two

プレスリリースによると、注文可能な商品はあたたかい食べ物と冷たい食べ物、および市販の薬品で、Flitey製のドローン用コンテナに載せられて届く。ドローンは顧客の地点に到着すると上空をホバリングしながら商品を降下させる。ほとんどの配達は注文から受取りまで10分以内で完了する。

実を言うと、私はたった今タコスと風邪薬が欲しいのだが、外は凍てつく寒さなので、このサービスが初期ユーザーの中から何人かのファンを把んでいるに違いないとわかる。Flirteyと7-Elevenは、2017年にサービス地域を拡大すると言っているので、来年には私の願いがかなうかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

PlayStationの新しいヘッドセットは1月12日発売、仮想サラウンドと3Dオーディオで従来機に大差をつける

31257045870_786e600bb4_k

PlayStationの新しいBluetoothワイヤレスヘッドセット、両耳を覆うタイプのヘッドフォーンは、1月12日に159ドル99セントで発売される。この新しい缶はPlatinum Wireless Headset(プラチナワイヤレスヘッドセット)と呼ばれ、これまでの最高級機であるGoldよりさらに上、を意味しているようだ。

ゲーマーにとっては、どこがプラチナなのか? 7.1の仮想サラウンドサウンドを提供するが、それはすでにGoldにもある。しかしPlatinumはGoldの倍のお値段で、そうなった理由はPlayStation独自の3Dオーディオ技術を実装しているからだ。3Dサウンドは、とくにPlayStation VRのゲームで有意義だ。

PSVRはふつうのリアルサウンドでふつうのPS4のゲームもサポートする。最初はUncharted 3: A Thief’s End、そしてその後、MLB The Show 17などもだ。そこでPlatinumの3Dオーディオは、明らかに高級機としての違いを見せつける。下のビデオでUnchartedを開発したNaughty Dogが、3Dオーディオがあると何ができるかを説明している。

Platinumのヘッドセットは、素材もGoldより高級で、3.5mmのケーブルもあるからPSVRやVitaと互換性がある。アップグレードとして無理がない気がするし、マイクロフォンはノイズキャンセリングタイプだから、使用中に、どんなキザなことを言ってもサマになるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

コンピューター上の何か(ゲーム?)に夢中になってるとき人が来たらSentryが警報してくれる

781b93f7ef8b0c8b47a056dac18bb8a6_original

たとえばあなたは今、ヘッドフォーンをつけて、コンピューターで、あれ(ゲーム?)をしている。しかもどうやら、完全に没頭している。誰かが後ろからこっそり忍び寄ってきたけど、そのゲーム(?)をポーズするのが間に合わなかった。Sentryがあれば、ゲームをしている(?)ときに人に見られるバツの悪さを、未然防止できる。

この楽しい小さなデバイスは要するに赤外線モーションセンサーで、5メートルまでの範囲内の人を検知する。人が近づいてくると画面に警告が出るので、すぐにそのゲーム(ということにしておこう)を消して、注意をその人物に集中できる。

お値段はKickstarterで57ドル、Windowsが必要だ。一般発売は2017年5月を予定している。

最初はオフィスの個人用キュービクルで使う警報システムのつもりだったが、その後、ターゲットの市場を考えなおした。目標額1900ドルはもう目の前だが、この前Kickstarterで失敗したので彼らは慎重になっている。でも、誰かが忍び寄ってきたら知らせてくれるセンサーは、コンピューターでゲーム(など)をやってる人や、VRの世界の人になりきってしまっている人にとって、ほしいデバイスだろう。誰もがみんな、だいじなあの瞬間(最後のボスキャラとの戦闘?)を邪魔されたくないから、これぐらいの値段の製品なら買うと思うけどね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

お好きな場所を入力するとその地域の立体地形図を3DプリントしてくれるTopoTopo、ギフトとしておしゃれかも

topotopo

クリスマスのギフトが、買ったあとそれを3Dプリントしなければならないものでもよい人に、朗報がある。Web上のその使いやすいツールで、世界中のどこでもよいから指定すると、その場所の小さな立体地形図を作ってくれるのだ。その際、高低差などの表現をカスタマイズできる。

そのTopoTopoというサイトは、すぐに理解できる。まず、地球上の位置(場所)を指定する。それから高度差をどれくらい強調するかを指定する。最後に、地形図全体か、それともパズル用の矩形のピースが欲しいか、を指定する。

次は、その3Dモデルをダウンロードするか、それともShapewaysでプリントしてもらうかを指定する。後者は40ドル強だが、プリントをご近所のメイカーさんに頼む手もある。

このサービスは、デザインスタジオのHushが提供している。地図データはGoogleを利用し、地形データはNASAのShuttle Radar Topography Missionから得ている。まだ対応していない地球上の地域もありうるが、ぼくがチェックした場所はどこもOKだった。でもラベルのついてない場所は、見つけるのが難しいかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

国際宇宙ステーションのネットワーク帯域幅がアップデートで増増へ

wsgtflags

国際宇宙ステーション(ISS)をはじめとする軌道上のプラットフォームが大きく改訂され、容量が倍増する。今日(米国時間12/13)NASAが発表した。ただし、新しいルーターや人工衛星を打ち上げたわけではない。改善は主に地球の側で行われた。

ISSほか数十の人工衛星が利用しているスペースネットワークは、衛星から地上の基地局に向けて大量のデータを送るためのそれなりに統一されたアーキテクチャーだ。最大帯域幅は300 Mbpsで、もちろん多くのインターネットプロバイダーよりはずっと速く、ISSのメンバー全員が同時にビデオをストリームするにも十分だ。

もちろんそんなことをするには忙しすぎる人たちだが、ネットワークはあらゆる種類の実験装置や他の衛星にも対応する必要がある。毎日平均約28テラバイトの高精細、リアルタイム宇宙データが地球に送信されてくる他、宇宙飛行士のインターネット閲覧、ビデオ通話等々にも利用される。データはすべて、〈追跡およびデータ中継衛星〉(TDRS)の専用ネットワークを通じて基地局に届けられる ― そこから地球各地へ転送される。

この高度に技術的なビデオがプロセス全体を詳しく説明している。

大きなアップデートを受けるのは基地局だ。ホワイトサンズ(ニューメキシコ州、上の写真)およびグアムで新しいハードウェアが設置されており、宇宙ステーションからのダウンロード容量が倍増する。

「基本的にこれは、ISSおよび地上局両方の通信システムをアップデートするもので、ISSから送られてくる科学データを増やすことが可能になる」とNASAのMark Severanが同局のニュース記事に書いた。

ISS側の改善については詳しく語られていないが、地上に合わせて帯域幅増加に対応するためのハードウェア変更があったと考えられる。地上ターミナルのアップデートも進行中だ。新しいさらに柔軟なアーキテクチャーの設置も準備中だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

パナソニックの新しいショッピングシステムは、商品を自動的に袋詰めしてくれる

panasonic

何故かわからないが私は食料品買い物が嫌いだ。多くの人が同じ気持ちだとみえて、 AmazonやPanasonicまでもがこの問題に様々なテクノロジーを持ち込んでいる。WSJによると、Panasonicはコンビニエンスストアのチェックアウトで、カゴに入れた商品を自動的に袋に入れるシステムを開発している。客はお金を払うだけだ。

先週Amazonは、もっと手間いらずのコンビニエンスストアの実験、Amazon Goを披露した。買い物客は買いたい商品を持って店を出ていくだけで、自動的にAmazonアカウントに課金される。Panasonicのシステムは、店を出る前に現金またはカードで支払わなくてはならない分少々面倒だが、販売店無依存というメリットがある。例えばAmazon GoのようにAmazonアカウントを必要としない。

Panasonicのシステムは、商品に付けられたタグを使って金額を計算し、買い物カゴをカウンターのトラップドアに入れると自動的に商品を袋に入れてくれる。現在あるセルフチェックアウトシステムのように客が商品をスキャンする必要がない。大した手間ではないように見えるが、特に機械に慣れていない人とってスキャンは大きな頭痛のタネだ。

Panasonicのシステムは、大阪本社近くのローソンで既に利用されているが、一般提供までにはまだ時間がかかるようだ。私の理想のショッピング環境は、欲しいと思うだけで商品が家の冷蔵庫に入ることだが、これは少なくとも一歩それに近づくものなので、早く実現することを期待したい。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Alexaデバイスを誰でも気軽に開発できるためのキット(音声入力/認識の部分)をConexantが提供、数か月の開発期間が数週間に短縮

ds20921-evk_mic-module

Amazonの音声アシスタントAlexaは、一般的な知名度と関心があるから、ハードウェアをAlexaをベースとして作るのは良い考えだが、それを上手にやるのは難しい。そこで、消費者電子製品業界のサプライヤーであるConexantは、その工程の最初の方を楽にするために、数メートル先からの音声を正しく認識させるための開発キットを作ろうとしている。その主要部分は、二つのマイクロフォンとRaspberry Piだけだ。

そのキット、Conexant AudioSmartには、同社の最新製品である音声入力プロセッサーが使われているから、音声認識の内蔵も可能だ。それはいわば、ハードウェアのいちばんベースの部分であり、その上にAlexaを利用する製品を作っていく。ハードウェアのメーカーは、音声を聞くとか認識するという部分を、自分で作らなくてもよい。

Amazonと協働したConexantは、これからAlexaデバイスを作ろうとするハードウェア企業の、開発の初めの方の時間をカットするためにこのキットを作った。これがなければ6か月あまりかかる開発期間が、わずか数週間に縮小した。Conexantはこのキットをベースとする部品等をデバイスのメーカーに売れるし、AmazonはAlexaを、同社の馬小屋にいるスピーカー(Echo等)を超えた広い世界に普及させられる、という格好のwin-win関係だ。

AmazonがAlexaを一般のガジェットメーカーに公開したのはまる一年前だが、まだAlexaをサポートするサードパーティ製のハードウェアはとても少ない。開発期間を容易にカットできる方法を提供すれば、やる気になり腰を上げるメーカーも増えて、これまでの冴えない歩みが一挙に変わるかもしれない。

Conexantのキットは299ドルだ(Raspberry Pi 3は別売)。Echoが199ドルだから、高いという気もするが、キットはあくまでもプロトタイピングのためのコンポーネント、と考えるべきだ。最終製品のコストにはならない。ハードウェアを完全にスクラッチから作ったり、独自のハードウェアを使って音声認識の部分を作ったりしていれば、もっと膨大な開発費用を要する。Conexantのハードウェアは、騒音のある部屋で音声コマンドを聞き分けられるようにセットアップできる。これも各メーカーが自分でやろうとしたら、たいへんだ。

Alexaデバイスの開発と生産過程を高速道路の走行にたとえると、このキットはそこに上がるための進入ランプの部分を提供する。高速に上がってしまえば、あとは早い。うまくいけば、Alexaの音声サービスが、いろんなガジェットやアクセサリに内蔵されて、広く普及していくだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

完全に隅から隅までオープンソースのラップトップコンピューターLibrebootは、ブートローダーもBIOSもオープンソース

screen-shot-2016-12-08-at-1-01-12-pm

商用ソフトウェアがまったくない、純粋で完全なオープンソースラップトップは、以前からフリーソフトウェアのファンたちの究極の理想だった。そして今回登場したLibrebootは、ブート時のファームウェア〔+BIOS〕まで完全にオープンソースだから、夢の実現が近くなった。

この730ドルのラップトップは、何の変哲もないふつうのハードウェアだが、しかしオープンソースのソフトウェアしか載っていない。OSのDebian〔Debian Linux〕は、完全にオープンソースだ。また非公開のソフトウェアを避けるために、Wi-Fiチップを内蔵せずに、AtherosのWi-Fiドングルとそのオープンソースのドライバーを加えている。

オープンソースは、楽しいだけでなく、今やとても重要だ。デスクトップ上のLinuxはまだ普及途上だが、Debianはすでに機能満載で、使うのが楽しい。そしてLibrebootのプロジェクトは、ブート時からシャットダウンまで何もかもオープンソースにして、ゴールまでの最後の1マイルを走破した。

このラップトップは、ハードウェアとしてはCPUがARMの1.8GHz Rockchip RK3288クァッドコア、RAM 4GB、内蔵eMMCストレージ16GB、といった仕様だ。ストレージの増量は、microSDカードで行う。画面は11インチ、3年間の保証つきだ。

オープンソースのラップトップにこだわる人はそんなに多くないが、でも巨大コンピューター企業からコンピューティングの自由を奪い返したい、と思ったとき、実際にそれができるようになったのだから、嬉しいね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Lightのレンズが16あるカメラL16は口径を拡大、しかしまたまた発売を延期

lens_light_xray

Lightの、レンズが16あるクレージーなカメラは、みんなが、最終的に本物なのか固唾を呑んで見守っている。でも、この、すでに遅れているガジェットは、さらにまた少し待たされるようだ。あえて明るいニュースと言えば、このカメラはその後の大幅な改良により、その多数のレンズの口径が大きくなった。

作者のブログ記事によると、最初の計画では、モジュールが16(28mmと70mmが各5、150mm相当が6)で、口径はF/2.4固定だった。今ではそれがF/2.0と大きく改良されたが、どれほど“大きく”なのかはまだ分からない。これまでのカメラとあれこれ比較しても、たぶん意味ないからだ。

しかしもちろん、F2.4が2.0になれば、画質と可用性は良くなるだろう。とくに、あまり明るくない場所などでは。この仕様変更の動機はよく分からないが、ブログ記事の最後の方の、やや苦(にが)い部分を包む、糖衣にはなるかもしれない。

L16-BAG-CLOSEUP

このL16は、ご存知のように最初はこの夏発売の予定だったが、それが秋に延期され、そして夏の終わり頃には“2017年の初め”へと再び延期された。上述の最新のブログ記事ではまた少々延びて、“L16の量産は2017年第二四半期の初め頃に開始する”、となった。

もはやこちらの考えすぎかもしれないが、第二四半期といえばそれはすでに、“2017年の初め”ではない。しかもそれは量産の開始とされているから、発売が始まるのは2017年の半ばぐらいだろう。Lightは詳しいことを何も言わないが、いちばん初めのロットを3月の終わり頃入手できる可能性もある。期待しない方がよいけど。

ブログ記事は、“詳しい生産スケジュール”は1月に分かる、と言っているから、待つしかない。しかし同社はベータテストを始めている(ここで参加申し込み)し、テスト機の高精細画像をこちらで公開している。ただしRAWではなくJPEGだ、残念(しかもちょっとノイズが多い気がする)。

そしてこの可愛らしいビデオは、なぜレンズの多いカメラが良いのかを2分で説明している。ぼくには、できないことだね。フルスクリーンで1080pで見ることを、おすすめする。作者は誰かわからないが、見事なビデオ作品だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

この英国製腕時計、Blacklamp Carbonは輝きで満たされている

screen-shot-2016-12-06-at-11-59-26-am

かつてブリタニアの女神が波を支配していたとき、その美しい灯台の数々は人々は魅了した。数多くの水夫が海面に降りそそがれた淡い光に慰められた。そして今、Schofield Watch Companyはその灯台を称え、薄白く輝き続ける時計を作った。ほぼ100%カーボン繊維でできている。

Blacklamp Carbonと名付けられたこの機械式時計は、いくつか興味深い特徴を備えている。まず、大きなUnitasのムーブメントを使用している。懐中時計に使われているのと同じものだ。さらに、同社がMortaと呼ぶものを手作りしている。高密度のカーボン繊維を溶かした材料を手作りで成型してケースにする。最後に、アルミン酸ストロンチウムという蓄光材料で作られた大きなリングを付ける。これが太陽光をためて光を放つ。一晩中輝き続け、暗闇の中でも時計を針を見ることができる。

時計には英国の灯台の経緯度と発光パターンが書かれているので、万が一海に放り出されたときも、岸壁で待つ人のところへ帰るのに役立つ。

とにかくこの小さな時計にはユニークなちょっとした機能が満載されている。英国製のハンドメイドというボーナスに加え、F-1レーシングカーの隠し子かアイスホッケーのパックにも見える。一風変わった時計と機械式ムーブメントは私の想像力をかきたてる。こいつは本本当にクールだ。

screen-shot-2016-12-06-at-12-03-18-pm
会社はウェストサセックスにあり、ファウンダーのGilles Ellisは全部の時計を自ら手作りしている。このモデルはほぼ品切れ状態で、1台作るのに約6週間かかるので欲しい人は急げ!悲しいニュースは、例のごとく価格だ。現在の交換レートで1万2000ドルほどなので、灯台を1つ買うよりは安いかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Tim Cook曰く、Apple Watchの売れ行きは順調

apple_watch_2

Apple Watchが当たりなのか外れなのかを知ることは難しい。会社は明確な売上台数を公表しない。しかしTim Cookは、ウェアラブルに関するIDCのレポートに応え、売行きは好調だと語った。

レポートによると、Appleはウェアラブル企業としてFitbit、Xiaomi、Garminに続く第4位にすぎない。前年と比べて出荷台数は大きく71%も減少している。

しかしTim Cookは、事実を明確にすべくいくつかの情報をReutersに伝えた。売上はホリデーショッピングの第一週に記録を更新した。これまた非常に特異な一点のデータだが、おそらくAppleにとって良い週だったことを意味するのだろう。

さらにAppleは、今期がApple Watchにとって過去最高の四半期になると言っている。Apple Watchはホリデーギフトに良さそうなので、他の時期よりもこの四半期の方がずっと売上が増えるのは当然ではある。

今や人々の興味は、既存のApple Watchユーザーがいずれ新機種に買い換えるのか、それとも自分の生活にApple Watchは必要ないと決断するのか、に向けられている。Apple Watchのエキサイティングな時期は終った。それでも、これからの何年かはじわじわと退屈な成長を続けるのだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook