新型コロナの影響で第1四半期のPC需要は急増したが出荷数は減少

働く人々は在宅勤務になり学生たちはオンライン授業に移行したため、今年の第1四半期はPCの需要が急増した。しかし調査会社のCanalysによれば、需要が増えているにもかかわらず、新型コロナウイルスの影響に伴うサプライチェーンの問題で実際の出荷台数は前年同期比で8%減った。同社によれば、8%の減少は2016年に記録した12%に次ぐ減り方だという。

企業はオフィスでいつもデスクトップPCを使っている従業員のために新しいマシンを求め、保護者は突然オンライン授業になった子供のためのPCを購入している。

Canalysの調査ディレクターのRushabh Doshi(ルシャブ・ドーシー)氏は、第1四半期にPCは飛ぶように売れたが、いくつかの要因により供給が限られ、PCメーカーは需要に応えられなかったと述べた。

ドーシー氏は報告書で次のように説明している。「2020年のはじめは、インテルの10nmプロセスの遅れのためプロセッサの供給が少なかった。中国で旧正月後に工場が生産を再開できなかったことで、この状況がさらに悪化した。供給は遅れるのに、需要は加速した。企業はリモートワーク用の新しい機材を用意する必要に迫られて、大量のPCを緊急に注文した。子供たちも、休校でオンライン授業になったために自分のPCが必要になった」。

2020年第1四半期のPC市場では、Lenovoが23.9%、HPが21.8%と大きなシェアを獲得している。Dellが3位で19.6%、Appleは6%と水をあけられての4位だった。

前年同期比で増えたのはDellのみで、1.1%と微増した。ほかのメーカーは前年同期比で減少し、Appleは21%の大幅減だった。

売上の面では、少なくとも短期的には悪くない。需要が多く供給が少ないので販売価格が比較的高いと思われるためだ。しかし1年を通して考えると、PCメーカーの先行きは明るくない。今年の第2四半期以降、経済の見通しが不透明であり短期的な需要は満たされたことから企業も消費者も購入を控えると考えられ、したがって販売はさらに落ち込むとCanalysは予想している。

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(翻訳:Kaori Koyama)

新型コロナ不安の中、ゼロックスが3.7兆円のHP買収を断念

Xerox(ゼロックス)は、 HP敵対的買収提案を取り下げると発表した。このドラマは昨年秋、両社の怒りが増していく書面の交換と、Xeroxの対立的行動に始まり、Xeroxは買収に反対したHP取締役会を乗っ取ろうとまでした。

そのすべてが米国時間3月31日に消滅し、Xeroxは新型コロナによる世界経済の不安定性を理由に買収提案を取り下げることを正式に発表した。

「新型コロナによる現在の世界的健康危機とそれに伴うマクロ経済と市場の混乱は、XeroxがHP(NYSE:HPQ)買収を追求し続けるべきではない状況を作り出した。このため当社はHPを買収するための公開買付を取り下げ、当社が選出した極めて有能なHP取締役候補らの推薦も行わないことにした」と同社が声明で語った。

これに対してHPは、財務状況は良好であり、この結果にかかわらず今後も株主の持つ価値を上げていくつもりだと語った。

我々は今後もHP株主の価値推進に全力をつくす。HPはパーソナルシステム、プリンター、および3Dプリンティングとデジタル製造の各部門で業界をリードしている会社だ。健全な現金持ち高とバランスシートのおかげで、世界的パンデミックという予想していなかった事態に直面しても、将来への戦略選択性を維持することが可能だった。

そもそもこの提案は理解が困難だった。Xeroxは時価総額が40億ドルほどであり、250億ドル近い時価総額のHPよりずっと小さな会社だ。まさしく小物が大物を食おうという話だ。

しかしXeroxは本日も、敗北を認めながらも両社は1つになったほうがよかったと言い張った。それをHPが現実と感じたことはない。HPはXeroxにそんな大金をそろえることができるのか、仮にできたとして、このような取引をやり遂げるほど財務状況が安定しているのかと疑問を呈していたた。

関連記事:HP買収を諦めないゼロックスが提示額を1株24ドルに引き上げ

しかしつい先月にも、Xeroxは1株22ドルから24ドルへと提案金額増やし、株主を取り込もうとした。以前取締役を総入れ替えしようとする前には、取締役会を飛び越し株主と直接交渉すると脅したこともある。

HPは、この提案に内在する敵対心も、取引を強制しようとするXeroxの行動も気に入らなかった。先月HPは、株主にXeroxの提案を拒否させる努力の一環として、数十億ドル規模の配当を提示した。しかし、結局ドラマは世界規模の危機の中でたち消えることになった。

関連記事:HPがXeroxによる敵対的買収回避のために数千億円規模の配当を株主に提案

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新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HPがXeroxによる敵対的買収回避のために数千億円規模の配当を株主に提案

HP(旧Hewlett Parckardから分割した、もう1つの上場企業であるHewlett Packard Enterprise、略称HPEと混同しないように)は、自分よりずっと小さなXeroxによる敵対的買収を回避すべく、投資家に数十億ドル(数千億円)という配当を約束しようとしている。

この報酬を手にするために投資家がすべきなのは、買収を拒否することだけだ。

株主宛ての書簡で、HPはXeroxの提案を「無責任な資本構造」を引き起こす「偽りの価値交換」であり「誇張されたシナジー」を謳っていると指摘している。独立性が維持された場合にHPが株主に約束しているものは以下の通りだ。

  • 会計2020~2022年度(参考までにHPの2020年Q1は2020年1月31日締めだった)の期間に約160億ドル(約1兆7600億円)の「投資利益」を得られる。同社によるとこの数字はHPの現在の時価総額の「約50%に当たる」。TechCrunchは、このニュースが「知られた後」、株価が上昇する前に、この評価を正しいと認識している。
  • この投資利益はいくつかの部分からなる。まず、会社の株式再取得プログラムを150億ドル(1兆6550億円)に増額する(従来は50億ドル、日本円で5521億円)。具体的には、HPは「今後12カ月間に少なくとも80億ドル(約8834億円)の株を買い戻す」意志があることを会計2020年度の株主総会後に表明している。同社はさらに「長期的資本利益の目標をフリーキャッシュフロー100%」とし、株式購入および配当支払いの増額を可能にする(HPは1株当りの配当増加を少なくとも売上に連動させる意志がある)。

上の説明が外国語のように感じたならば、少々噛み砕いてみよう。HPが投資家に対して言っているのは、会社が生み出すキャッシュは「すべて」株主への報酬に使うつもりだということだ。これは、買い戻し(将来の利益を少ない株数に濃縮し、保有株式の価値を高める)および配当(HPの稼ぎに応じて株主への支払いを増やす)のかたちで行われ、その一部はコスト削減(現金生成と利益の増加)によって賄われる。

つまり、HPは以下のように言っている。

「どうか私たちをXeroxに売らないでください。そうしてくれたら、全力を尽くしてみなさんにお金を差し上げます」

HPの株価は本稿執筆時点(米国時間2月26日午前1時)で6%上がり、旧HPの消費者向けスピンアウトである同社の時価総額はほぼ340億ドル(約3兆7537億円)になった。投資家が会社のために何を選ぶのかは結果を待つしかない。そこで、なぜこうなったのかを考えてみたい。

今日までの道のり

どうしてこうなったのか、不思議に思うだろう。すべては2019年の秋、XeroxがHPと合併したいと表明し、270億ドル(約2兆9808億円)で自分よりずっと大きい会社を買う提案を出したことから始まった。 当時TechCrunchはこう書いた

この買収話で不思議なのは、ゼロックスの時価総額が80億ドル(約8700億円)をわずかに超える程度なのに対し、HPは290億ドル(約3兆1500億円)とそれよりはるかに大きいこと。いわば、カナリアが猫に襲いかかるような話だ。

HPは敵対的買収のアイデアが始めから気に入らず、すぐにいがみ合いが始まり、両社は公然と論争した。HPの取締役会は全会一致でXeroxの提案を拒否した。HPは買収提案の金銭的基盤が「極めて条件が多く不確定」であると指摘した。さらに同社は、提案の攻撃的な性格にも不快感をおぼえ、Xeroxは「適切な情報を与えることなく楽観的な条件の組み合わせを強要しようとしている」と語った。

そのわずか1日後、Xeroxは反論し、同社は取締役会を迂回するために買収をHP株主に直接提案しようと、公開文書に「我々はHP株主と直接交渉し、HP取締役会が正しい決断を下し、この魅力的な機会を追求するよう協力を求めるつもりだ」と書いた。

2020年に入っても騙し合いは続き、1月にXeroxは、先の同社の提案を拒否した取締役全員を置き換える都合のよい取締役候補を推薦した。そして最近、株主に買収賛成の票を投じさせるべくXeroxは提示額を340億ドル(約3兆7537億円)、1株当り24ドル(約2649円)へと吊り上げた。

XeroxはHPの大株主と会話を続けていると書いていて、これがHPの注意を引いたとみられ、その結果HPの直近の株主への提案は、断るのが難しいほど魅力的なものだった。HPの次期株主総会は4月に行われ、そこで最終的な顛末が決まる。

関連記事:HP買収を諦めないゼロックスが提示額を1株24ドルに引き上げ

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HP買収を諦めないゼロックスが提示額を1株24ドルに引き上げ

Xerox(ゼロックス)が2019年11月にHPの買収に乗り出してから、両社の間では攻防が繰り広げられてきた。ゼロックスは、ずっと大きなHPを買収することを強く望んでいるが、プリンターメーカーとして大企業のHPは、これまでゼロックスの進捗を妨げてきた。米国時間の2月10日、ゼロックスは条件を魅力的なものにすることを決定し、1株あたりのオファーを、これまでの22ドル(約2418円)から24ドル(約2638円)に引き上げ、総額で約340億ドル(約3兆7350億円)を提示することにした。

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ゼロックスによれば、3月2日頃に正式に株式公開買付けを行う予定だという。株主を説得するための時間を確保するためだろう。ただしゼロックスは、すでにHPの大株主と話し合っていて、その大多数はこの買収を成立させる方向に動くと信じているという。以前、HPが乗り気でなかったことを考えれば、それがどうなるか、予断を許さない。

「ゼロックスは、HPの大手株主の多くと何度か会合を持つ機会もありました。そうした株主は、XeroxとHPの組み合わせによって、収益の向上、成長の見通しの改善、その分野で最高の人的資本の獲得を望んでいると、こぞって表明しています。本日発表した株式公開買い付けによって、いくらHPが頑なに拒否しようと、そうした株主はゼロックスの魅力的な条件を受け入れることになるでしょう」と、同社は今回の声明に記している。

両社間のやり取りは、2019年の秋に始まった。両社はうまく合体してプリンターの巨人になれるはずと、ゼロックスが考えたことに端を発する。ただし、HPの取締役会は満場一致で、その申し出を却下していた。

2019年11月の拒絶通知で、HPはゼロックスの提案を快く思わないし、歓迎もしないと表明した。

「ゼロックスはHPを大幅に過小評価しており、その提案を拒否します」。

「さらに、付帯条件がかなり多く不確実性の高いものです。特に提案された対価のうち、現金部分を引き上げるためのゼロックスの能力は、不確かなものだと考えられます。また、仮に資金調達が可能だとしても、それによって生じる負債が、合併後の株式の価値に対して大き過ぎるのではないかという懸念も拭えません」

2019年11月末、ゼロックスは株主に直接提案すると発表した。また最近には、以前の提案を拒否したすべてのHP取締役会のメンバーを、より友好的な指名候補者に入れ替えることを画策する可能性があると述べている。これについては、2020年4月のHPの株主総会で採決されることになっている。

HPは、この最新の申し出に反応していない。驚いたことに、HPの株価は前場で1株あたり0.12ドル(約13.2円)、つまり0.81%減少した。

編集部注:TechCrunchは、HPに対してコメントを求めたが、この記事の公開時点では、まだ返答を受け取っていない。今後状況の変化があれば、記事を更新する予定だ。

関連記事:ゼロックスが買収提案を拒否したHP取締役会の刷新を計画

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

ゼロックスが買収提案を拒否したHP取締役会の刷新を計画

HPの意に反して2つの会社の合併を企てるXerox(ゼロックス)は、4月の株主総会で HPの取締役全員の交替を提案する計画であることを本日発表した。ゼロックスの買収提案を全会一致で拒否したときと同じ取締役会だ。

ここ数カ月間、ゼロックスとHPは公共性の高いゲームをプレイしている。ゼロックスはHPとの合併を強く望んでおり、昨年末に340億ドルによる買収を提案したが、HPは即座に拒否した。ゼロックスは株主に直接買収を訴えると脅した。

関連記事:Xerox tells HP it will bring takeover bid directly to shareholders

今度は取締役会を乗っ取ろうという同社は、現行取締役全員を置き換えるために11名の候補者を推薦した。

ご想像のとおり、HPはこのゼロックスの推薦喜んでいない。「このような推薦はゼロックスが自身の買収提案を推し進めようとする身勝手な戦術だ。提案はHPを著しく過小評価しており、HP株主に不利益をもたらす重大なリスクを生むものだ」とTechCrunch宛てにメールで送られた声明でHPは語った。

さらにHPは、ゼロックスの株主であるCarl Icahn(カール・アイカーン)氏による強い圧力についても同社を非難した。「ゼロックスの買収提案と取締役候補の推薦はアイカーン氏に動かされたものであり、ゼロックスの大株主である同氏の利害関係は他のHP株主と一致していないとわれわれは確信している。アイカーン氏は支配的株主であるゆえに、ゼロックスがHPを過小評価した価値で買収することによって不当な利益をあげることになる」と同社は指摘した。

昨年11月、ゼロックスが自分よりはるかに大きいHPを乗っ取る意志を示したことで、両社は辛辣な書簡の応酬を演じた。HPはゼロックスの資金調達能力に疑問を呈したが、今月ゼロックスは、買収に必要な240億ドルを調達した。それでもHPは納得しなかった。

今日の件は、ゼロックスが両社を統合しようと益々敵意を剥き出しにしている買収提案にに関する一連のやり取りのごく一部にすぎない。

関連記事:HPはゼロックスから買収提案を受けたことを認める

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HP製ノートPCに忘れ物タグ「Tile」のトラッキング技術が搭載される

「なぜ今までなかったんだろう」と思うことはいろいろある。これもそのひとつだ。HPはCESで、PCとしては初めてTile(タイル)のトラッキングテクノロジーをラップトップに内蔵すると発表した。Tileが初めて内蔵されるのはHPのElite Dragonflyラインで、今年の第1四半期に登場する予定だ。

ベイエリアに拠点を置くTileにとって、この決定の意味は大きい。Tileのテクノロジーが内蔵されたラップトップを購入したら、ラップトップが見当たらないときに追跡するためにスマートフォンにTileアプリをダウンロードする必要がある。当初はひと握りのラップトップのみの対応だが、HPが差別化のためにさらに多くのデバイスにTileを内蔵するようになればインストールベースが大きく成長する可能性がある。

アプリを使って最後に認識されたラップトップの場所を知ることができる。また、ラップトップがWi-Fiに接続されていなくても、電源が入っていなくても、見つけられる可能性がある。自分のスマートフォンとのBluetooth接続の範囲から外れても、Tileのネットワークで探せるためだ。とはいえ、よく使うのは、急いで出かけなくてはならないのにラップトップが洗濯物の山にまぎれて見つからないときだろう。私はそんな経験はないけれど。

探せる距離はTileユニットと同様と思われる。音を鳴らして見当たらないシステムを見つける機能も搭載される。HPはアンケート調査を実施したようで、72%の人が見当たらないラップトップを見つける機能は「とても、あるいはきわめて重要」と回答したという。確かにそうだろう。

価格についての言及はなかったが、Elite Dragonflyの価格は1500ドル(約16万円)からと、HPの中では高価格帯のモデルだ。従って、この機能が搭載されたからといって大幅に価格が上がることはないだろう。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:Kaori Koyama)

HPがゼロックスの買収提案を再度拒否するものの交渉の余地は残す

米国時間11月25日朝公表された書簡で、HPの取締役会はXerox(ゼロックス)の買収提案を「当社の評価が著しく過小」だと簡単に述べて拒絶した。ただし、今後の交渉の余地は残した。

HPが明確に述べたのは次のような点だ。つまり、HPは買い手を探しておらず、ゼロックスグループに入らなくても経営には問題ないとした。実際、買収を提案したのはゼロックスだが「白馬の騎士」を求めているのはむしろゼロックスのほうではないかという印象を受ける。

HPの時価総額は290億ドル(約3兆1600億円)以上なのに対してゼロックスの時価総額は85億ドル(約9260億円)弱だ。11月5日、21日に買収提案書をHPに送ったが、HPはどちらも拒否した。

本日朝に公開された最新の書簡でHPの取締役会は「我々はゼロックスがHPを著しく過小評価しているため提案を拒絶すると再度述べねばならない」として「提示額が過小であること、またたとえその提示額であってもゼロックスが支払いを行う能力があるか懸念を持っていることを表明した。

「これに加えて(この買収の申し出は)仮定が多く不確実性が大きい。たとえ提案に示された額であっても、ゼロックスがそれだけの資金を調達できるかは依然として不透明だ。仮に資金が調達できた場合でも、それによって同社は巨額の負債を抱えることとなり株価に悪影響を与えるだろう」。

またHPはゼロックスの買収交渉に望む姿勢にも不快感を示した。「ゼロックスは、適切な情報を提供せず攻撃的な表現と行動で自分に都合のいい買収を強制しようと意図していることは明白だ」。

ただしこうした強い言葉使いにもかかわらず、HPの取締役会は買収提案に対して完全にドアを閉ざすことはしなかった。書簡は「ただしHPは、提案のもつ意味合いをさらに研究し、ゼロックスのビジネスの経緯、現状についても急遽さらに調査する用意がある。ただし、ゼロックスの株価に大きな影響を与える同社の短期的ビジネスの状況に加えて、長期的な事業見通しに関連し依然大きな懸念がある」と述べている。

HPが懸念するゼロックスの財務状況だが、同社はこのところ四半期決算で収入目標を達成できないことが4回ないし5回続いた。時価総額は2018年6月以降の1年間に
102億ドルから92億ドルにダウンしている。ゼロックスではこの下降傾向が来年度まで継続すると予測している。

両社が今後合意することになるかどうか不明だが、条件さえ折り合えば、プリンター、複写機ビジネスを支配する両巨人が合併するのはメリットがあるに違いない。現状ではHPの立場が優位であり、一度や二度の提案で簡単に妥協するつもりはないようだ。下はHPの書簡の全文。


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(翻訳:滑川海彦@Facebook

HPはゼロックスから買収提案を受けたことを認める

Xerox(ゼロックス)が、プリンターおよびコンピューター会社であるHPを買収する可能性があるという噂が飛び交っている。HPは、米国時間11月6日午後に公開声明を発表し、現在協議が進行中であり、株主にとって最大の利益をもたらすためにどんな行動でも取ることを明らかにした。

画像クレジット:SOPA Images/Getty Images

ウォールストリートジャーナルは米国時間11月6日の朝早くに、ゼロックスがHPの買収を検討しているというレポートを公開した。それによれば、買収額は270億ドル(約2兆9400億円)以上になる可能性があるという。この数字が正しいとすれば、莫大な金額でありHPは少なくとも検討せざるを得ない。

HPは、これまで両社の間で継続的な話し合いがあったことと、昨日ゼロックスからオファーレターを受け取ったことを認めた。この買収話について不思議なのは、ゼロックスの時価総額が80億ドル(約8700億円)をわずかに超える程度なのに対し、HPは290億ドル(約3兆1500億円)とそれよりはるかに大きいこと。いわば、カナリアが猫に襲いかかるような話だ。

以下は、本件に関するHPの声明の全文だ。

最新のHPの証券アナリストミーティングでも報告したように、私たちは、今後複数年にわたる戦略に大きな自信を持っています。特に、価値創造を促進するための複数の手段が得られるような進化する業界の中で、当社を継続的に成功させる能力があると確信しています。

このような背景の中、私たちはXerox Holdings Corporation(ゼロックス・ホールディングス・コーポレーション、NYSE:XRX)と経営結合の可能性について、折りに触れて話し合いました。そして何よりも、この交流を実りあるものにするのに、何が必要なのかを検討してきました。そして最終的に、昨日送信された提案を受け取ったというわけです。

私たちには、もし先行きにより良い道があるのなら行動を起こしてきたという実績があります。そして、すべての株主の利益を最大化することを目指し、熟慮、自制心を持って、今後も行動するつもりです。

古くからのシリコンバレーの老舗の1つ、Hewlett-Packard(ヒューレット・パッカード)は、2014年に2つに分社化した。1つはプリンターとPCを担当するHP、もう1つはサーバーとエンタープライズソフトウェアを受け持つHP Enterpriseだ。

この元記事の発行時点で、HPの株価は6.36%、Xeroxは3.55%、いずれも上昇している。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

HPが、価格5000ドル、65インチのモンスターゲーミングディスプレイを発表

HP Omen X EmperiumはThe Office(英国のコメディドラマ)の再放送を視聴するためのものではない。もちろん視ることは可能だが。このディスプレイは、NvidiaのBig Format Gaming Display(BFGD)ファミリの、最初のディスプレイだ。従来の大型ディスプレイとは異なり、これらはNvidiaの認定を受けており、極めて滑らかな動を通して、最高のゲーム体験を提供すると言われている。

決して安くはない。Omen X Emperiumの価格は5000ドルで、発売は2月の予定だ。

昨年の夏、Nvidiaはこれらのディスプレイを製造するために、複数のメーカーと協力する意向を発表していた。今回の製品は、初めて発表されたもののひとつである。従来のテレビ市場にある同様のサイズのディスプレイに比べて遥かに高価格なものではあるが、十分な数のゲーマーたちが、信じがたい映像によってもたらされる利点を享受するために、現金を差し出すことだろう。

Emperiumの内部には、NvidiaのG-Sync HDRテクノロジを採用した、Nvidiaチップセットが搭載されている。ディスプレイ内のこのテクノロジーは、正しいリフレッシュレートを確保するためにコンピューター内のNVidia GPUと同期し、結果としてより鮮明で、滑らか、そして淀みのない映像を生み出す。

その画面は、デスクトップモニタに利用できるものの中では最高の、HPの素晴らしいQuantium Dot技術を利用している。またDCI-P3色域は95%にも達する。すなわち大量のカラースペクトルを表示する能力を持っていることを意味している。ディスプレイのリフレッシュレートは144Hz、そしてテレビよりもモニターに近い性格から、実際の素晴らしい性能が期待できる。

従来、Samsung、LG、その他のメーカーからの大型ディスプレイは、240Hz以上の速いリフレッシュレートをしばしば売り物にしていた。それは嘘ではないが、ソフトウェアの強化によってのみ達成されているもので、しばしば貧弱な映像へとつながっていた。個人的には直接このディスプレイを見てはいないものの、その宣伝文句が正当なものであることを信じている。

ディスプレイにはNvidiaのShield TVソフトウェアパックが内蔵されていて、所有者はNvidiaのストリーミングサービスを通じて、ほぼすべてのストリーミングサービスと幅広いゲームにアクセスできる。

良い音は良い画像と同じくらい重要であるため、サウンドバーがディスプレイに付属している。

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(翻訳:sako)

HP、量子ドット液晶(QLED)使用のモニターPavilion 27を発売

本日(米国時間1/6)HPはPavilion 27を発表した。QLED画面(HPは正式名称のQuantum Dot[量子ドット]と呼んでいる)を搭載した初めてのディスプレイで、フィルムの代わりにガラスの上にドットがある。違いは明らかだ。ガラスの上の画像は鮮明で美しい。私はガラスディスプレイが気に入っている。

これはディスプレイ世界の大きな一歩であり、大画面にも小さな画面にも新しい製品の可能性を開くものだ。この画面は10億色以上を表現することができる。

Pavilion 27は、HPのこれまでで最も薄いディスプレイでもある。上から下までほとんどの部分が厚さわずか6.5 mmで、ポートや電源のある部分はずっと厚い。壁に掛けることができないのは残念だ

接続方法はUSB-C、DisplayPort、およびHDMI。3月に399ドルで発売される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HPの新しいAMD Chromebookの郎報と悲報

郎報:HPがAMD Chromebookを出した。悲報 :使われているチップセットが古い。

HPの新しいChromebook 14を紹介する。これは初めてのAMD搭載Chromebookだ。ただし喜びすぎないように。これは、多くの人たちが待ち望んでいたAMD版Chromebookではない。このChromebookは相当古いAMDチップセットで動いている。

これまで、ChromebookはIntelチップを使ってきた。しかし2018年夏、いずれQualcommとAMDのチップを使ったChromebookが提供されるという噂が広まった。どちらにもIntelに対して独自の優位性がある。Qualcommモデルは、理論的に、常時オンの接続性と長いバッテリー寿命が実現可能であり、一方AMDは、理論的に、優れたグラフィックレンダリング機能をChromebookにもたらすことができる。

このHP Chromebookはどちらでもない。

新しいHP Chromebook 14はAMD Dual-Core A4-9120を搭載している。このチップは2016年6月に発売された。CES 2019で発表された他のChromebookに使われているチップと比べると、このチップは遅く電源管理機能も劣っている。Radeon R4グラフィクスを採用している点はよいのだが、ここでもやはり、旧型チップと組合わさっていることから総合的結果は期待されるほど魅力的ではない。

願わくば、このモデルをきっかけに最新チップセットを使った他のAMD Chromebookが出てきてほしい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HPのTangoは、本のように見える書棚に隠せるプリンター

子供のころ、蓋を外して中に小銭を隠せるニセのジュース缶をもっていた。泥棒対策としてはあまり効果的ではなかった。まともな人間は本棚にジュースの缶を置かない。そもそも当時そのブランドのジュースを売っていたかどうかも定かではない。

HP Tangoの迷彩はもう少し論理的だ。このプリンターには、布地のカバーが用意されていて、正面から見ると題名のない本に見える——墓石の方が近いかもしれない。これは、「プリンターは持っているけど、そのことを知られたくない」人たちのためだ。

周囲に溶け込むために最大限の努力をしているのにもかかわらず、Tangoはプリンターとして悪くないルックスだ。堅牢で曲線的なデザインはミニマリスト的だ。ワイヤレスでスマートフワンと連携し、Alexaにも応答する。そうそうAmazonといえば、このプリンターにはInstant InkというDashボタン風の発注システムが内蔵されていて、3~10ドルでインクを注文できる。

プリンターの価格は149ドルまたは199ドルで、上に書いた布製カバーがついてくる。色は3種類から選べる。偉大な文学作品の書名をプリントすれば、隠蔽効果は真に完成すると思うのだが。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

一部のHPラップトップにキイロガー(ただしデフォルトでは動作していない)が潜んでいることが発覚

研究者のMichael Myngが、一部の460HPラップトップモデルのソフトウェアの中に、眠っているキイロガー(タイプされた文字を攻撃者に対して送信してしまうソフトウェア)があることを発見した。影響を受けるラップトップの全リストはここにある。キーロガーはデフォルトでは無効になっていいるものの、攻撃者がコンピュータに物理的にアクセスした場合には、プライバシーに関する懸念が表面化する可能性がある。

「少し前のことですが、HPのラップトップのキーボードのバックライトを制御する方法がわかるかどうかの質問を受けたのです」とMyngは書いている。「キーボードドライバSynTP.sysを解析ツールのIDAで開き、ブラウジングしていくうちに、興味深い文字列があることに気が付きました」。

文字列が示していたのは、Synaptics製のデバイスドライバーに隠されたキイロガーだったのだ。コードを逆コンパイルし、匿名の相手先に押されたキーが送信されることを確認して、Myngはとても興味深いものが手に入ったことを確信した。

幸いにも、HPは迅速に対応した。

「私はHPラップトップを借用しようと思い、いくつかのコミュニティに問いかけましたが、ほぼ反応はありませんでした」と彼は言う。「ある人物などは、私を誰かのものを盗もうとしている泥棒だと考えました。そこで、私はこの発見についてHPにメッセージを送ったのです。彼らの反応は恐ろしく素早いものでした。キイロガーの存在を確認し(実際にはそれはデバッグトレースの1つでした)、そのトレースを削除するアップデートをリリースしたのです」。

結論は?できるだけ早くHPラップトップを更新しよう。もし読者のPCがHPによる影響を受けるラップトップのHPリストに載っている場合は、ここから修正プログラムをダウンロードすることができる。

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(翻訳:sako)

HPのゲーム用ハイエンドラップトップOMEN XはCPU, GPU, RAMがオーバークロックをサポート

HPは最近、本格的なゲーム用パソコンを作り始めている。ぼくがレビューを書いたラップトップOMEN 17や、Maingearのキューブ型デスクトップなどは、その好例だ。でもOMENシリーズの最高のハイエンド機と言えるOMEN Xに関しては今日(米国時間8/22)やっと、新シリーズが2機種登場した。

OMEN Xの新しいラップトップは、15インチと17インチの2機種だ。どちらもNVIDIA G-Syncを搭載し、オプションでオーバークロックされたNVIDIA GTX 1080グラフィクスカードを使える。RAMやSSDの増設など、面倒な拡張をやりたい人は、Philips製の専用ドライバーを使って自己責任でパネルを開けること。

ぼくの唯一の、個人的な不満は、Intel Coreの第八世代が載ってないことだ。どんなに新しくてテスト不十分でも、やはりゲーム機のチップは最新世代を使いたいね。

ベースモデルは1999ドルで1080のディスプレイ、RAM 16GB、HDD 2基(256GB/1TB)、そしてCore i7-7700HQプロセッサーだ。オーバークロックできるCore i7-7820HK搭載機もある。もちろん、お高い。

そのほかの仕様は、この種のハイエンド機として予想どおりだ。プログラマブルでバックライト付きのメカニカルキーボード、各種揃ったポート、そしてGPUとRAMのオーバークロックがサポートされている。

OMEN Xラップトップは11月にHPとパートナーのサイトから直販で発売される。お値段は1999ドルからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

NvidaのGPUで動くHPのVR用バックパックPCは、遊び用ではなくてお仕事用

HPが、もっとも珍妙な種類のニッチ的PCに参入する。それは、バックパックコンピューターだ。 仮想現実コンピューティングという波から生まれたバックパックPCは、Oculus RiftやHTC Viveのような高級なVRヘッドセットをドライブするために必要なパワーを完全に提供するが、そのフォームファクターはユーザーがコードやケーブルをまったく引きずらずに、自由に歩き回れるものだ。同社の新製品HP Z VR Backpackはしかし、類似製品とはやや違っていて、本格的なワークステーションを想定した設計である。

HP Zは、Nvidia Quadro P5200 GPUを搭載し、モバイルのワークステーションクラスのグラフィクスカードがVRバックパックに使われるのは、今回が初めてだ。全重量は約4.5キログラムで、強力なGPUが複雑なシミュレーションと、そしてもちろん最高度のVR体験を可能にする。内蔵バッテリーのおかげで、しかも完全にコードレスだ。

発売は9月を予定し、お値段は3299ドルから、ユーザーが選んだオプションで最終価格は決まる。ふつうのデスクトップPCとしても使えるために、付属品としてドックがある。仮想環境の中を歩きまわっていないときでも、コンピューターとして使える。

無意味な製品のように思えるかもしれないが、しかし実際には、VRにはエンジニアリングやデザイン方面にいちばんおもしろい用途がありえる。たとえばプロトタイプを仮想的に作ったり、さまざまな変更の検証を実物を作らずにできたら、時間と労力の大きな節約になる。Tesla Model Sの競合車を発売するつもりのLucidなどはすでに、設計試作段階でVRが大幅な費用節約に寄与することを、デモしている。

同じ意味でZ VRは職業訓練にも使える、とHPは提案している。遠隔医療や、VRによるさまざまな体験センターもありえるだろう。当分はニッチにとどまるとしても、HPはそのニッチが時とともに広がり、VRがさまざまな業界や職種で利用されるようになる、と期待しているのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

HPの3Dスキャン機能のあるオールインワンPC SproutがSprout Proになって教育や企業ユースをねらう

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ついにHP Sproutの時代がやってきたようだ。2014年の晩(おそ)くに発表された、この、3Dスキャンのできるオールインワン機は、一部の人の好奇心に訴えるだけで、とても本格的な商品とは思えなかった。でもそれからの二年間、VRやARデバイスの相次ぐ登場に押されて同社のハードウェア部門は、3Dの創作と消費に向けて本格的な普及推進活動を展開してきた。

もうひとつ忘れてならないのがMicrosoftだ。今年(2016)前半の同社はWindows 10 Creators UpdateとSurface Studioのローンチに全勢力を傾け、それらの製品には、まるで3Dをこれまでの傍流から主流に昇格させたいと思っているような、‘本気’が感じられた。

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そこで今回HPは、この系列の第二世代製品、Sprout Proを今日(米国時間1/3)発表した。そのユニークな形は前と同じで、3Dスキャナーとプロジェクター、そしてタッチ入力用のマットがある。

しかし、狙う市場は最初のバージョンと違うようだ。処理能力が大きくなり、3Dスキャンと高解像度のプロジェクターは改良され、主に教育や企業での利用、それにキオスク店や製造業もねらうようだ。

発売は3月とされているが、価格は未公表だ。最初のバージョンが1600ドル(3Dプリンターなどいろいろな付属品つき)だったから、今回もそのあたりだろう。〔このHPサイトでは、2199.99ドル(およそ2200ドル)となっている。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

HPの3Dスキャン機能のあるオールインワンPC SproutがSprout Proになって教育や企業ユースをねらう

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ついにHP Sproutの時代がやってきたようだ。2014年の晩(おそ)くに発表された、この、3Dスキャンのできるオールインワン機は、一部の人の好奇心に訴えるだけで、とても本格的な商品とは思えなかった。でもそれからの二年間、VRやARデバイスの相次ぐ登場に押されて同社のハードウェア部門は、3Dの創作と消費に向けて本格的な普及推進活動を展開してきた。

もうひとつ忘れてならないのがMicrosoftだ。今年(2016)前半の同社はWindows 10 Creators UpdateとSurface Studioのローンチに全勢力を傾け、それらの製品には、まるで3Dをこれまでの傍流から主流に昇格させたいと思っているような、‘本気’が感じられた。

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そこで今回HPは、この系列の第二世代製品、Sprout Proを今日(米国時間1/3)発表した。そのユニークな形は前と同じで、3Dスキャナーとプロジェクター、そしてタッチ入力用のマットがある。

しかし、狙う市場は最初のバージョンと違うようだ。処理能力が大きくなり、3Dスキャンと高解像度のプロジェクターは改良され、主に教育や企業での利用、それにキオスク店や製造業もねらうようだ。

発売は3月とされているが、価格は未公表だ。最初のバージョンが1600ドル(3Dプリンターなどいろいろな付属品つき)だったから、今回もそのあたりだろう。〔このHPサイトでは、2199.99ドル(およそ2200ドル)となっている。〕

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VRヘッドセットに世界標準誕生か?HP, Dell, Lenovo, Asus, AcerがMicrosoftと提携で共通規格製品を作る

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Microsoftは今(米国時間10/26)、ニューヨークで報道陣向けのカンファレンスをやっている。そこで発表されるものには、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)など、3Dと、ありとあらゆる‘現実’(realities)ものが多い。同社はその積極姿勢の一環として、PCメーカー5社とのパートナーシップにより、Windows 10の次のアップデートに間に合うべく、各社にVRヘッドセットを新発売してもらうことになった。

Microsoftの発表によると、HP, Dell, Lenovo, Asus, Acerの5社が全員、有線方式で6軸方向(前、後、上、下、左、右)の自由度センサーのある、PC用VRヘッドセットを作る。外付けセンサーが要らないし、HTC Viveのように大きな部屋も要らない。そしてお値段は、299ドルからだ。

これで、この規格のVRヘッドセットがたちまち市場でコモディティーになりそうだから、OculusやHTCなども急いでOEMの一員になるだろう。仮想現実の市場全体に、やっと、大きな突破口が見えてきた、とも言える。

Windows 10のCreators Updateはリリースが来春だから、ヘッドセットは年初から出回るだろう。Windows 10のアプリケーションのVR化デモも、今日行われた。仮想空間の中の壁にアプリケーションが投射され、それと対話できる。

しかもMicrosoftにはHoloLensという3D ARの伝家の宝刀があるから、VRが作る仮想の3Dオブジェクトやアニメーションなどを、現実世界の上にARすることもできるのだ。同社は、HoloLensの中でMicrosoft Edgeを動かす、というデモをやった。

このヘッドセットがあれば、たとえばHouzzの3Dオブジェクトを自分のリビングルームで見ることができる。自分の部屋にARで家具などを置いてみる、というやり方はすでにスマートフォンではふつうだが、そのARがHoloLensになれば、もっとすてきだろう(下図)。

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Microsoftが今日紹介したHoloTourアプリケーションは、名前はダサいけど、VRヘッドセットを有効に使える例だ。Google Cardboardのアプリケーションにも似たようなのがあったと思うが、世界中を旅して、有名なモニュメント(自由の女神、モアイ像、奈良の大仏、…)をその真ん前で見られる、という仮想体験だ。

  1. hololens2.jpg

  2. vr-windows10.jpg

  3. windows10-holotour.jpg

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

HP、サードパーティー製インク排除について謝罪なき謝罪

The Hewlett-Packard Co. logo is displayed on a Officejet printer at the Macworld iWorld 2012 conference at the Moscone Center in San Francisco, California, U.S., on Thursday, Jan. 26, 2012. Apple Inc. discontinued its role as the anchor vendor for Macworld following the 2009 conference. Photographer: Tony Avelar/Bloomberg via Getty Images

最近HPは、「セキュリティー・アップデート」を使って、他社製リサイクリインクを同社のプリンターで使えなくしたことを非難された。激しい抗議を受けた結果、同社は折れて復旧オプションを提供した ― しかし、悪事は一切認めていない。

「当社はあらゆるコミュニケーションの透明性を約束しているが、足りない時には自ら声を上げる」と、同社が「最高のプリント体験に専心する」と題した記事に書いている。「プリンターのファームウェアアップデートに関して市場に混乱があるようだ ― 事実はこうだ」

HPは、ユーザーを保護し、できるだけ良い体験を提供しようとしているだけだと言っている。当然そこには、3月にアップデートを発行し、昨日まで使っていたインクが使えなくなる仕掛けを、6ヵ月待ってから何の警告もなく有効にしたことも含まれている。

電子フロンティア財団のCory Doctorowは、この反消費者的振舞いについて、公開の場でHPを非難する書簡を書き、そのDRMの疑わしい使用方法が話題を呼び、HPは〈声を上げる〉羽目になった。

「認証プロセスについて、もっとよい伝え方をすべきだったことを謝罪する。影響を受けた少数のお客様に対しては、セキュリティー機能を取り除くファームウェアアップデートをオプションとして提供する。アップデートは2週間以内に発行する予定だ」とHPの記事は続いた。

ダウンロード用のリンクは、このスレッドに注意しておかれたい。

HPも[コーヒーメーカーの]KeurigもAppleも、その他数多くの会社がいずれも、この手のことが起きると口を揃えて「最高の体験」を与えようとしていると言いたがる。しかし真の目的は、各社が注意深く構築したエコシステムに顧客をいっそう強く縛り付けることにあるのは容易にわかる。通常、それが消費者の利益であるか、不利益であるかは明白だ。後者であれば、恐れることなく声を上げるべきだ。

今回影響を受けなかった人たちも心配はいらない ― きっとHPは次のチャンスであなたを楽しませてくれるだろう:

「今後も当社は、質の高いユーザー体験を保証し、当社のプリンティングシステムの整合性を維持すると共に、認証システムを含め当社の知的財産を保護するために、セキュリティー機能を使用していく。そのために一部のサードパーティー製品が動作しなくなる場合もある」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HPの写真プリンターSprocketを使うと、スマホがインスタントカメラになったみたいだ

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思いっきりノスタルジーに浸りたい人は、FujifilmのInstaxやLeicaのSofortのような“新世代ポラロイド”に行くとよい。あるいは、面倒な操作が苦手(にがて)なら、すべてをスマートフォンにやらせる方法もある。

HPの新製品Sprocket(上図)は、小さくて130ドル、期待されていたFujifilm Instax Share SP-2よりも70ドル安くて、同社のインスタントカメラInstax Mini 70と同じぐらいだ。この片手で持てるプリンターは、スマートフォンよりやや短くて4.53 x 2.95 x 0.87インチ、重さは0.38ポンドだ。

Sprocket(Sproutと間違えないように)はiOSやAndroidのデバイスにBluetoothやNFCで接続する。そして同社のアプリが、2 x 3の写真やステッカーをデバイス本体やソーシャルメディア上から取り込んでプリントする。

インクはZINK(Zero Ink)を使うから、カートリッジはいらない。紙(感熱紙)に塗ってあるインクの結晶が、熱で発色するのだ。〔ポラロイド社のPoGoと同じ〕。写真用の印刷用紙は〔20枚入り〕1パック10ドルで、プリンターも紙もHPのサイトで買える。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))