NYのマウント・サイナイ病院は新型コロナ患者の体調管理にGoogle Nestカメラを導入

現在進行中の世界的な新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックは、リモートケアに関する多くの活動を活発にした。中でもGoogle(グーグル)のNestデバイスを利用した、米国ニューヨークにあるMount Sinai(マウント・サイナイ)病院の新しいプロジェクトは、オンプレミスのケアでさえもリモートテクノロジーにより安全にできることを示している。同病院の臨床医は、双方向のコミュニケーションに加えて、ビデオベースの患者の症状やバイタルサインの追跡を実施するために病室でNestのカメラを使い始めている。

Nestのカメラを使用することで、看護師や医師などの医療従事者は新型コロナウイルスへの感染の確率を抑えながら、一元的な監視とケアを提供し、人と人との交流を最小限の接触のみに限定できる。新型コロナウイルスに感染した人と接触する回数が増えるほど、免疫系がそれに対応できなくなり自分自身が感染する可能性が高くなることで、最前線で働く医療従事者に大きなウイルス感染のリスクが生じるため、これは重要なことだ。

さらに、個人用保護具(PPE)の温存という別の重要な観点からも病院を助けることになる。リモート監視により、スタッフはマスクや手袋を使用する回数を大幅に減らすことができ、以前の方法と比べて在庫がすぐになくならないようにできる。

グーグルはNestのカメラを、マウント・サイナイ病院にある100以上の病室に設置し、さらには最大1万台のデバイスとカスタム設計のモニタリングコンソールを全米の病院に提供する計画だ。

生命を守るためには直接的なケアが必要だが、リモート医療技術がパンデミックの最悪な影響を緩和する役割を担っていることは明らかだ。これはおそらく危機が続く中で、この種の技術が負荷にさらされる医療インフラを支えるために展開されるケースの、ほんの始まりにすぎないだろう。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

GoogleがNestカメラの画質を下げて「インターネット資源を節約」

Nestカメラで撮影した動画を見て、画質がいつもより少し低いなと思った人へ、それはあなたの目のせいではない。

Googleはユーザー宛のメールで、Nestカメラの画質を一時的に低くすることで各カメラの使用する帯域幅を制限し、その結果「インターネット資源を節約」することを伝えた。この変更は今から数日以内に実施され、画質設定が変更された人はNestアプリで通知を受ける、とGoogleは言っている。

これは今なお続く新型コロナ・パンデミックの中でインターネットの安定を維持するためにテック企業が行っている取り組みの一環だ。かつてないほど多くの人々が昼間を家で過ごし、職場や学校とビデオ通話をし、コンテンツをストリーミングして時間をつぶしている。そのいずれもが帯域幅を必要とする。AmazonNetflixYouTubeもネットワークに与える影響減らす措置を講じており、SonyはPlayStationゲームのダウンロード速度を制限している。

Nestカメラは、この時期になって使用する帯域幅が増えているわけではないが、元々相当量のデータを日々送信している。Nest Cam IQの場合、最高画質の設定で月間約400 GBのデータを使用している。これを中高画質(medium high)にすると300 GBに減る。

Googleはこの変更予定があることをTechCrunchに認め、以下のように付け加えた。

当社はインターネット帯域幅の利用で学習と仕事を優先する、という世界的呼びかけに応えるべく、今後数日のうちにいくつか変更を加える。この変更が学校、職場その他とのやり取りを容易にするために役立つと信じている。

Googleはこの変更をユーザーに代わって自動的に行っているが(越権行為だと不満を漏らす向きもある)、ユーザーが望めばカメラを最高画質に変えることができるとGoogleは言っている。画質を制限しているわけではなく、デフォルト設定を下げただけだ。つまりあらゆるピクセルが意味をもつような使い方をしている人は、自分で設定変更する必要があるということだ。

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新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ストリーミングラジオのSiriusXMがGoogle Nestデバイスでの音声操作をサポート

衛星ラジオファンに朗報だ。ストリーミングラジオのSiriusXMにおける、Google HomeデバイスやNest Miniスピーカーからのコントロールが改善された。SiriusXMにGoogleアシスタントのサポートがついに追加され、「ヘイグーグル、90s on 9を再生して」などといえば、音楽が流れる。

SiriusXMは、技術的には以前からこれらのスマートスピーカーと互換性があったが、再生するにはモバイルアプリを操作し、Chromecast経由で希望のラジオ局を指定する必要があった。今回のアップデートにより音声コマンドだけで再生できる。

Google(グーグル)によると、SiriusXMの機能は今週から順次ロールアウトされる。まずは米国とカナダで展開され、最初は英語、後にカナダでのフランス語がサポートされる。

もちろん、この機能の利用にはSiriusXMの購読が必要だ。Googleによると、Nestのすべてのスマートスピーカーとディスプレイには、SiriusXMの3カ月の利用権利が付属するという。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

GoogleがNestのドアベル用カメラに荷物検知機能を追加

Nest(ネスト)のGoogle(グーグル)ブランドへの移行は、もう少し改善されるかもしれない。これに関してGoogleは、エコシステムに魅力的なソフトウェア機能を追加し続けると約束しており、また米国時間8月27日の朝の発表はかなり良いスタートだ。

同社はNest Awareを購読しているNest Helloのユーザー向けに、荷物検出機能を追加すると発表した。荷物の集荷や配達の追跡に利用できるこの機能は、今日からユーザーに公開される。

ここで特に興味深いのは、荷物が通常配達される上り段や玄関の場所を区別するために「Activity Zones」を設定する機能だ。これは、既存のNest Aware機能を次のように活用する。

Activity Zonesでは、ゾーン内で重要な動きがあったときにカメラからアラートを送信したり、ビデオ履歴のタイムラインを記録できる。また、独自のカスタムゾーンを設定したり、あるいはNestが自動的にゾーンを作成するので、より正確かつ意味のあるアラートを受け取ることができる。

荷物が届いたり集荷されたりすると、Next Awareから通知が送られる。また、アプリは機能が有効になったことを通知し、ユーザーはそれをオン/オフすることができる。

この機能を最大限に活用するには、Helloのビデオストリームにパッケージが表示され、現場が明るいことを確認することをお勧めする。表示されない場合は、Helloの角度を変更する付属品のウェッジを利用するか、Helloのカメラを邪魔している物体を取り除く必要がある。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

IFTTTがNestデバイスをGoogleアカウントに移行しないよう警告

Google(グーグル)はシンプルさのために、NestのデバイスをGoogleのエコシステムに統合すると発表した。しかし、時としてそれは問題を生むことになる。同社は5月、ユーザーの反発をうけ、サードパーティー製品との統合のためにWorks with Nestの接続を維持すると発表した。

IFTTTのカメラや煙探知器、サーモスタットなどの人気アプレットも例外だ。これは、IFTTTの機能を時間をかけて統合したユーザーにとっては良い兆候だ。

しかし、NestのアカウントをGoogleのアカウントに移行しようとすると、その過程で接続が切断されるようだ。IFTTTの組織はユーザーに移行を促すブログ投稿をうけて、米国時間8月19日の夜遅くに2つの警告を発した。以下は、その内容である。

  • NestアカウントをGoogleアカウントに移行しないように。Nestアカウントの移行はIFTTTや他のWorks with Nestの統合を切断する。この過程はやり直せない。
  • 再接続ができなくなるので、8月31日以降にNestをIFTTTから切断しないように。これはNestアカウントをGoogleアカウントに移行していないユーザーに影響する。

一方Googleは、現在IFTTTのようなサードパーティーによる統合を必要としているNestにも、同様の自動化機能を提供したいと表明している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Googleの大型スマートディスプレイ「Nest Hub Max」は今秋発売

Googleのカメラ内蔵スマートホームデバイスはあと数カ月で発売される。米国時間7月23日、同社はサポートページをひそかに更新し、10インチのNest Hub Maxを9月に229ドルで発売すると発表した。しかしDroid Lifeがこのページを最初に発見したあと、サイトのテキストは「coming soon」に書き換えられていた。

TechCrunchはGoogleにコメントを求めている。

これはGoogleがスマートホーム製品ラインをNestに再ブランドしてから最初の商品だ。以前のスマートディスプレイ(Google Home Hub)と異なり、Nest Hub Maxはカメラを内蔵し、テレビ電話以外に防犯カメラとしても機能する。

Google Home Hub(現在ははNest Hubと呼ばれている)の差別化要因の1つは、カメラがついていないことで、寝室にGoogleデバイスを置くことをためらうプライバシーに敏感な人たちに対してはいいポジショニングだった。しかしブランド変更と防犯カメラのポジション変更によって、Googleはユーザーに対して、Googleにつながったカメラを我が家に置くことが最善の策であると説得する好機を得たのかもしれない。

関連記事:Google renames Home Hub to the Nest Hub and releases a 10-inch Nest Hub Max

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

約8億円を調達したWilloの口腔ケアデバイスは歯磨きのスタイルを変えるか

歯ブラシの基本的なコンセプトはこれまで進化していないし、きっとこれからも進化しない。おそらくみんながそう思うだろう。確かに、多くの人が電動歯ブラシを使うようにはなったが、スティックの先にブラシがついていることには変わりはない。

このままでは不十分だと考えたWilloは、歯垢の除去に着目した口腔ケアデバイスを開発している。同社によれば、基本的なプラッシングで落ちる歯垢は42%、電動歯ブラシでは46%だという。

スタートアップ企業のWilloは、製品を歯科医と共同開発している。製品に関する情報がまだほとんど公開されていないので謎が多い。現時点で公開されている製品イメージは、上に載せた写真だけだ。

同社についてわかっているのは、Kleiner Perkinsが主導し、BpifranceやNestの共同創設者のMatt Rogers氏も参加したラウンドで750万ドル(約8億円)を調達したことだ。同社を設立したのはHugo de Gentile氏、Ilan Abehassera氏、Jean-Marie de Gentile氏で、Refinersのアクセラレータープログラムに参加していた。

この口腔ケアデバイスはどのように動作するのか、価格はいくらか、人々は歯を磨く方法を変えたいと思うのか。今後に注目しよう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Nestの監視カメラでGoogle Assistantが使えるようになった

今月始めにGoogleがハードウェア事業にNestを取り込むことを公表して以来、両社のつながりが強化されると誰もが予想した。その通り、2週間後にNest Cam IQ Indoorは、Google Assistantのサポートを得ることになった。

Nestによると、このアップデートでユーザーは今日中にGoogle Assitant機能を利用できるようになる。元々Nest Cam IQには、マイクロホンとスピーカーが内蔵されていて双方向コミュニケーションが可能なので、これは既存のハードウェアの再活用といえる。

ひとたびスイッチが入ると、Cam IQのGoogle AssistantはほかのGoogle Homeデバイスと同じように働く(音楽再生、通話、ニュースを聞くなど大きいスピーカーを必要とするものを除く) —— “OK Google” に続けて問いかけるだけだ。

この機能が入るのは今のところCam IQ Indoor〈だけ〉のようだ —— よってアウトドア用のCamや古いDropcamに向かってコマンドを発するのはまだやめたほうがいい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nestは結局Googleのハードウェアチームに合流

GoogleがNestを、32億ドルで買収したのは2014年に遡る。NestはNest CamやNest thermostatを製造している会社だ。その時点では、GoogleはNestを独立して運営することを選択した。

どうやら、それが変わるようだ。

Googleのハードウェア責任者であるRick Osterlohは、本日(米国時間2月7日)の午後、Nestが、この先Googleのハードウェアチームと「力を合わせる」ことを発表した。言い換えれば、彼らは結局Google/Alphabetの傘の下にNestを巻き込むということだ。

Nestの担当者は、NestブランドがGoogle Homeブランドと並んで、Google内で引き続き使用されると語った。また彼らは、NestのCEOであるMarwan Fawazは、この先Rick Osterlohにレポートを上げるようになると語り、「大きな役割の縮小は予定されていない」とも語った(言い換えれば、この合流によって大人数の解雇は考えられていないということだ)。

これは、より多くのエンジニアを1つの屋根の下に集めることで、ハードウェア開発力を強化しようとしている、Googleの最新の動きである。ちょうど先週にも、同社はHTCのハードウェア事業の大部分を買収するために、11億ドルを費やす契約を行ったばかりだ。

以前からNestは(そして今朝の発表時点でも)そのプライバシーFAQの中で、Googleからの独立性を強調していた。すなわち、同社は「分離したマネジメントチーム、ブランド、そして文化を持っていて、独自の本社さえ所有しています!」と述べていたのだ。

この動きの噂は数カ月間続いていたが、最初のレポートが出たのは2017年の11月の事だった

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(翻訳:sako)

Nestの新しいカメラ付きドアホンはこれだ

今われわれはサンフランシスコのNestプレス会見会場にいて、目の前では矢継ぎ早に新製品が発表されている。

最新の製品がNest Hello、スマート・ビデオ・ドアベルだ。

すでにあるRingなどのビデオ・ドアベルをご存知の方なら、これは同じタイプの製品だ ―― ただし、Nestならではの仕上げが加わっている。

内蔵のマイクロホン/スピーカーで、ドアの前にいる誰かと話すことができるのはもちろん、録音済みの返答をワンタッチで送る賢いボタンもある。電話機に向かって叫ぶことのできない時に便利だ。

さらに賢いのが、昼寝モードだ。赤ちゃんが寝ているときを想定して作られた機能で、ドアチャイムの音を消すが、ドアホンからの通知は携帯電話に送り続けられる。

ちなみに、HelloにはNestがNest Cam IQシリーズで培ってきた人物・顔認識システムが組み込まれている。つまり、玄関前で動いているのが、うろうろしている人間か、風に吹かれた葉っぱなのかを区別できる。

Helloは2018年1Qに出荷予定で、価格はまだ明らかにされていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google傘下のNest、屋外用スマート防犯カメラを349ドルで発売

本日(米国時間9/20)Nestはカメラの最新機種、Nest Cam IQ outdoorを発表した。同社の室内用スマートカメラの機能を頑強な屋外用カメラに取り込んだ製品だ

Nestのセキュリティー製品責任者、Michele Turnerが今日、サンフランシスコのイベントで話したところによると、泥棒が家に侵入する最も多い方法は、単純に鍵のかかっていないドアから入ることだ。そして、彼らを阻止するために最も重要なのが防犯カメラだ。これを検証するべく、同社はプロの侵入窃盗者に実際に会い、彼らの「仕事」体験について話し合った。

Nest Cam IQ outdoorは、同社曰く「現在売られている最も強力な屋外用防犯カメラ」だ。同社の室内用カメラと同じく、この頑強・防水バージョンもNestのスマート機能を備えている。たとえば、誰かが通路に入ってきたり、家族が帰ってきたことを教えてくれる。そしてもちろん、内蔵スピーカーを通じて、家の前にいる誰かに直接話しかけることもできる。

泥棒が簡単にスイッチを切らないように、カメラは窃盗防止マウントを使って電源に直接装着される ―― ただしそれは、ホームオーナーにとって設置に少々作業が必要であることも意味している。

新型カメラの価格は349ドルで、米国およびカナダで予約を受け付けている。年内に米国、カナダおよびヨーロッパで出荷される予定。


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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

キッチンの電熱器具をスマート化するWallflowerは、火事の発生を未然に防ぐ

消防署にかかってくる家庭の火事の通報は、86秒に一回だそうだ。そして火元は、キッチンが多い。

Wallflowerは、キッチンの電熱器具の電源コンセントに挿入する警報装置だ(上図)。実際に過熱や発火が生じる前に、リスクを知らせる。

電熱器具のスイッチをonにしたまま留守にすると、Wallflowerがユーザーのスマホに通知を送る。実はWallflowerはユーザーの料理の習慣を学び、いつもより長くonになっていると通知するのだ。

今のところWallflowerがチェックするのは電熱器具だけだが、今、ガス用も開発中だ。

キッチン用の火災警報機は今300ドルから600ドルぐらいする。最初からインターネット機能のついたヒーターなどは1500ドルもする。Wallflowerは169ドルで、今日にでも発送してくれる。

Wallflowerは、今ますます増えつつあるスマートホームデバイスの仲間だ。そのカテゴリーは安全と警備。煙検知装置は、Nest Protectをはじめとして、すでにいろいろ商品化されている。しかしWallflowerは、実際に煙などが出る前の予防的装置だ。しかも、器具本体と電源の間に物理的に介入して状況をチェックする。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

セキュリティカメラのNest Cam、ドアを自動認識してモニターが可能に

door

今日(米国時間2/14)午前、NestはNestアプリの改訂版を公開し、新機能をいくつか追加した。

特に注目すべきは高度なコンピュータービジョンの活用だ。今回のアップデートでNest Aware(月間10ドルからの有料サービスで、映像をストリームするたけでなく記録することが可能)は、映像視界の中で自動的にドアを認識しその領域を「アクティビティー・ゾーン」として特別な通知を送れるようになった。通知内容は単に「リビングルームで動きがあった」ではなく、「リビングルームのドア付近で動きがあった」等の警告が通知される。

もちろん、アクティビティー・ゾーンは何年も前から設定できたが、特によく使われそうなケースを自動化することで多くの人(自分で小さな四角を描いたりできないか、できることを忘れていた人たち)が実際に使うようになることが期待される。

Nest Awareが最初にコンピューター・ビジョン機能を導入したのは昨年7月で、あなたの部屋の中で動いているものが人間(らしい)と認識するとその旨を通知できるようになった。

なお今回のアップデートでは他にもいくつか新機能が加わった。

  • iOS 10およびAndroid 7のアプリは、Nest Awareが動きを検知したときに動画プレビューで通知が送られてくる。従来は静止画の(大ていは小さな)サムネイルだった。
  • Android 7.1(Nougat)のユーザーは、ホーム画面からアプリショートカットで、特定のカメラビュー等の画面に少ないタップ数でジャンプできる。
  • Nest Protectアラームを持っている人は、煙を検知すると接続されているNest Cam全部から自動的にビデオが送られる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NestのサーモスタットをApple Watchで操作できるようになった

nest

NestのサーモスタットとApple Watchを両方持っている人なら、そろそろ2つが仲良く働く方法を見つけたはずだと考えるかもしれない。

なぜなら、Apple WatchはStranger Things[人気TVドラマ]の佳境でポケットからスマホを取りださずに済ませてくれるし、Nestのサーモスタットのおかげで、ちょっと寒いからというだけの理由でStranger Thingsを中断しなくて済む。そう、2つが手を組めば誰にも邪魔されず静かにStranger Thingsを見る完璧な環境が出来上がるはずだ。

今日までは、違った。しかし、今それが実現した!

つい先ぼどNestはiOSアプリをアップデートしてApple Watchに対応し、まるで2016年のスマートホームに住む宇宙人のようにNestのサーモスタットをコントロールできるようになった。

というわけで、Stranger Thingsの続きを見るとしよう。

apple watch nest

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google傘下のホームシステムNestがカメラを発売:Nest Cam

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NestがDropcamを買ったのを覚えているだろうか?あの買収の初めての果実が今日ようやく実った。つい先ほどNestは、Nest Camを発表した。実にDropcamライクなセキュリティーソリューションだ。

一見、Nest Camは私たちの知っているDropcamに似ている。もう一度見てみると…それは…やはりDropcamに似ている。わずかにスリムで曲線がきつくなっている ― それでも基本的アイデアは同じ:超シンプルでプラグアンドプレーのWiFiセキュリティーカメラだ。

しかし、中はどうなっているのか?

現在わかっていること:

  • 1080pビデオ(最後のDropcamは720p)
  • 三脚用マウント内蔵
  • ベースはマグネット付で冷蔵庫にも設置できる
  • 暗視用赤外線LEDを8基塔載
  • Dropcam同様、Nest CamもクラウドベースのDVRを使ってビデオを保存する。悲しいかな、これもDropcamと同じく、これがビデオを録画する〈唯一の〉方法(今のところ)らしい ― つまりビデオを録画して保存したければ(ストリーミングだけでなく)、デバイスの価格に加えて年間100~300ドルを払うことになる。10日間分のビデオアーカイブは月額10ドル、30日間は月額30ドル。
  • Nest Camと旧Dropcamを一家に共存させることは可能。どちらも改訂されたiOSおよびAndroidのNestアプリに現れる。

Nest Camは来週発売で価格は199ドル。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

2014年の米国テック業界M&Aまとめ、今年の注目は自動車とヘルスケア

編集部注:この原稿はScrum Venturesの宮田拓弥氏による寄稿である。宮田氏は日本と米国でソフトウェア、モバイルなどのスタートアップを複数起業。2009年ミクシィのアライアンス担当役員に就任し、その後mixi America CEOを務める。2013年にScrum Venturesを設立。サンフランシスコをベースに、シリコンバレーのスタートアップへの投資、アジア市場への参入支援を行っている。また、最近サンフランシスコでコラボレーションオフィス、 ZenSquareを開設した。連絡先はこちら(Facebook / Twitter )。

2014年の米国テック業界では、日本円にして2兆円を超えるFacebookのWhatsApp買収を筆頭に、Nest(32億ドル / Google)、Beats Music(30億ドル / Apple)、Oculus VR(20億ドル / Facebook)など、1000億円を超える大型買収が相次ぎました。

詳細な統計データが出てくるのはもう少し先だと思いますが、引き続き盛んであった2014年の米国テック系M&Aを振り返り、その傾向の考察と、2015年に向けての展望を考えてみたいと思います。

まずは時系列で振り返る

筆者が運営するScrum Venturesでは、投資活動の一環として、米国におけるスタートアップの資金調達、M&A、IPOの情報を毎日収集し、分析しています。下記はその中からピックアップした2014年の注目すべきM&A案件のリストです。

新しい「プラットフォーム」の獲得

上半期で注目すべきは、Facebookによる「WhatApp」(関連記事)と「Oculus」(関連記事)の2つの大型買収です。

WhatsAppは、LINEと同じメッセンジャーの会社で、当時4.5億人のユーザを抱えていました。LINEとは異なり、ユーザーに年間1ドル課金をしているため、2000万ドル程度の売上があると言われていましたが、それでも、190億ドルというのは破格の買収額です。

一方のOculusは、Virtual Reality(VR)用のプラットフォームを開発する会社です。Mark Zuckerbergよりも若い22歳のCEOが立ち上げたばかりのスタートアップに20億ドルの値段がついたことは大きなニュースとなりました。

この2つのM&Aに共通するのは、Facebook自身が巨大なプラットフォームでありながら、今後成長が予想される「新しいプラットフォーム」を獲得しにいったということです。

メッセンジャーに関しては、その成長は明らかで、買収時に4.5億人だったWhatsAppのユーザー数はわずか1年弱で7億人まで成長しており、本体のSNSを凌駕する勢いです。

一方で、VRに関しては、まだ正式な製品リリース前ですが、買収時のポストでZuckerberg自身がコメントしているように、次のプラットフォームとしてかなり期待しているようです。モバイルに関しては、どこまでFacebookが成長してもAppleとGoogleのOSの制約から逃れられない立場であるため、ハードそしてOS全てを自由にデザインできる自分たちのプラットフォームを手にしたいと考えているのでしょう。今後の「VRプラットフォーム」の行く末には注目したいです。

買収で加速するGoogleのIoT戦略

もう一つ、上半期での注目はGoogleによるスマートホームデバイス「NEST」の買収です。AppleでiPodやiPhoneを手がけたメンバーが立ち上げたNESTは、2011年に発売した「スマートサーモスタット」が大ヒット。その素晴らしいUXが話題となりました。

Googleは、このNESTを自社のIoT戦略の核と位置づけています。先日オフィスを訪問して来ましたが、社員数は急拡大しており、現在800人(!)にまで膨れ上がっているということでした。NESTはこの買収直後に “Works with NEST“ というパートナープログラムを発表しており、様々なスマート家電がNESTと連携して動くアライアンスを進めています。

NESTを核としてM&Aも進めており、6月には家庭用監視カメラメーカーであるDropcamを買収しています。Android社の買収によってスマホプラットフォームとしての座を築いたのと同様に、IoTの分野でこの買収がどのような成果を上げるのか注目をしたいです。

止まらない「動画」の拡大:広告、ゲーム、 MCN

また、年間を通してみられた大きなトレンドは「動画」です。

Facebookによる動画広告プラットフォームLiveRailの買収、Amazonによるゲーム動画プラットフォームTwitchの買収、Disneyによる大手MCN(複数のYouTubeチャンネルと提携し、効果的なチャンネル運営や視聴者獲得のためのサービスを提供する組織)、Maker Studioの買収など例を挙げればきりがないほど、動画系のM&Aは花盛りでした。

これまで動画というと、長くYouTube一強時代が続いていましたが、インターネットの高速化、スマホの普及などにより、作成、共有、視聴、広告などバリューチェーン内のあらゆる分野でのイノベーションが期待される分野です。

コンサバ企業のM&A:Eコマース企業を買った老舗百貨店

もう一つ、ユニークなM&Aの事例をご紹介します。TrunkClubという男性向けEコマースのサービスを、全米最大の百貨店 Nordstromが3.5億ドルで買収しました。TrunkClubは、2009年創業の「スタイリストが選んでくれた洋服が自宅に届き、その中で欲しいものだけ購入し、残りは返す」という「キュレーション型富山の置き薬」と言えるサービスで、ビジネスは結構順調だったようです。日本ではまだあまり目にしない「巨大市場の老舗企業による新興企業の買収」ですが、ネットビジネスのさらなる拡大に伴い、ある種の防衛策として今後ますます増えるカテゴリーのM&Aだと考えています。

2015年のM&Aを占う

最後に、2015年の米国のM&Aの動向を予想してみたいと思います。2014年同様、2015年も引き続き活発なトレンドは変わらないと思います。小さなAcqui-hire(人材獲得型M&A)から大きな戦略的M&Aまで、様々なM&Aが起きて行くものと思われます。その中で筆者が、注目しているカテゴリーは「ヘルスケア」と「自動車」の2つです。

「ヘルスケア」は、現在米国で最もVC投資が集まっているカテゴリーの1つで、2013年は総額200億ドルの投資額だったものが、2014年は2Qまでの上半期だけで230億ドルと、ほぼ1年間で倍増しています。8000万人を超えるデータを持つ電子カルテスタートアップ、Practice Fusionなど今年IPOが予想されている企業も多く大きな動きがありそうです。中でも、ウェアラブルデバイスの普及等により今後急激に拡大する「ヘルスケアデータ」を取り巻くM&Aに注目しています。遺伝子解析サービスの23andMeがPfizerなど製薬会社12社とデータ提供のパートナーシップを結ぶなど、カジュアルなダイエットのようなものからシリアスな医療、研究開発の分野に至るまで目が離せません。

「自動車」は、今月開催されたCESでも注目のカテゴリーでありましたが、スタートアップ関連の動きも非常に面白いです。独BMWは、CVCであるBMW iVenturesを通して、運転データ解析のZenDriveやテレマティクス関連のChargeMasterなどに積極的に投資をしています。一大ロジスティクスインフラになりつつあるUBERや自動運転領域で最先端を行くGoogleが、コネクテッドカー、自動運転などの本格商用化に向けて、どのようなM&Aをしかけてくるのかに注目したいです。


サーモスタットのNest、Google Nowから音声制御が可能に


家の中は寒い、しかしサーモスタットは〈はるか遠く〉にある。

サーモスタットまで歩いていって温度を上げることはできる、しかし、〈歩く〉なんて。もしあなたがNestを持っていれば、アプりを開いて設定できる、しかし、〈アプリを手で立ち上げる〉なんて。これっていつの話、2007年?

今日の午前をもって、Nestはあなたの声で制御できるようになった。

今年行ったあの32億ドルの買収を活用するべく、GoogleはNestの機能をGoogle Nowに統合した。暖かくしたい?「OK Google、温度を24度に変更」とスマホに言うだけでいい。

さらにGoogle Nowは、Nestの自動制御設定が開始されるたびにカードを表示する。もし、あなたの帰りを迎えるためにNest自身が温度を上げることにすれば、Nowカードをポップアップさせる。

いくつか注意点を:

  • Google Nowを利用しているため、音声機能がシステム全体で働くのは今のところAndroidだけだ。iOSでも音声コマンドは使えるが、Googleアプリを通じてのみになる。
  • 重要な(当然だと思いたい)ことだが、これをするためにはNestが設置されている必要がある。他のサーモスタットでは使えない。しかし、使えると言って誰かが家の中で叫ぶところを見るのも面白いかもしれない。
  • 音声コマンドを使うためにはNestアカウントで設定を有効にする必要がある。もしGoogleがこれをデフォルトでオンにしたら、びっくり仰天する人が出てくるだろう。

オーケー、Google。こんどは「紅茶、アールグレーのホット」に答えてくれるよう、わが家に教えてほしい。

[via AndroidPolice]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、スマートサーモスタットNestをハブとするホームオートメーション・プラットフォームを発表

「オーケーGoogle、部屋の温度を下げて」と言うとエアコンがそのとおりに動作するという時代がすぐそこまで来ている。

Nestのスマートサーモスタットを設置した家庭ではGoogle Nowを通じてエアコンを操作できるようになる。しかもそれはほんの手始めだ。

GoogleはNest Learning Thermostatをスマートホームのハブに据えようとしている。Googleは今日(米国時間6/24)、Works with Nestというデベロッパー・プログラムをスタートさせた。これによってガジェット、自動車、リモコンなどがブランド、OSを問わずNestのサーモスタットと会話し、連携動作することが可能になる。スマートホームが一気に身近なものになってきた。

スマートホームの普及の上で大きな問題は、フラグメンテーションだった。スマートライトからウェブ接続家電までそれぞれが独自の規格、閉鎖的なアプリで作動し、互いに会話ができない。複数のブランドのガジェットに協調動作をさせようという試みはあったが、そのためには橋渡しをする別のガジェット、別のアプリが必要になり、問題をますます複雑化させる結果になっていた。

しかしWorks with Nestプログラムの登場で、いまやGoogleのスマートサーモスタットがスマートホームのデファクト標準となりそうだ。

このプログラムではサードパーティーのガジェットがNest内蔵の各種センサーに加えて機械学習、音声認識、ジェスチャー認識などの機能にアクセスし、活用することができる。

Works With Nestというエコシステム

すでにLIFX、Logitech、Chamberlain、Whirlpool、メルセデス・ベンツといった世界的なブランドがNestプログラムに参加している。Whirlpoolの場合、Nestがユーザーが家を離れていることを感知すると、「送風フレッシュ・モード」で乾燥機を作動させる。これでユーザーが帰宅して乾燥機から衣類を取り出すまでシワにならないようにするわけだ。LIFXの場合は、Nest Protect火災ガス警報器が一酸化炭素を検出するとウェブに接続した赤色の照明が点滅して危険を知らせる。 メルセデス・ベンツの一部の車種は車内からNestに対してエアコンの作動を命令できる。

またNest ProtectとNestサーモスタットはIFTTTをサポートしており、ユーザーが独自の動作を設定できる。たとえば、「もしNest Protectが煙を感知したら、次のテキストメッセージを隣人に送信する」とか「もしNestサーモスタットが摂氏22度以下になり、かつエアコンが作動中なら、以下のTwitterDMを私宛に送信する(そんなにエアコンを強くするなと子供を叱るため)」といった動作をプログラムできる。

また今年の秋にはGoogle Nowが正式にNestと連動する。ユーザーはAndroidスマートフォンさえ持っていればどこにいてNestに命令することができるようになる。

またGoogleはJawboneと共同でUP睡眠モニタをNestのエコシステムに取り入れようとしている。

スマートホームのハブへ

32億ドルでのNest買収はGoogleを一気にスマートホームのリーダーへと押し上げた。一方Appleもこれに対抗して今月、HomeKitというスマートホーム・プロジェクトを発表した。TechCrunchのMatthew Panzarino編集長の記事にあるように、HomeKitはデベロッパーがBluetoothを通じてさまざまなデバイスに対して命令を出せるようにするフレームワークだ。

HomeKitはスペック上はWorks with Nestよりも多機能だ。しかしHomeKitはGoogleのプロジェクトに比べるとまだ開発の初期段階にある。AppleのHomeKitが実際に作動するようになるには数ヶ月はかかるだろう。

Googleといえどもホームオートメーションのすべての要素を自製することは不可能だ。しかしNestをデファクト標準化し、協調動作することが確認されたデバイスにNest認証を与えることはスマートホーム実現に向けて非常に有効な戦略だろう。スマートホーム市場に参入する企業にとってはNest認証を受けることが大量普及への最良の道となるなら、Googleの立場は極めて強いものになる。

Works With Nest紹介ビデオ

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Nestの家庭用スモークアラーム、「手を振ってアラーム解除」機能の問題で発売一時停止

先ほどNest CEOのTony Fadellは、消費者向けに告知を行い、スモークアラーム製品、Protectの「手を振って解除」機能を無効にするよう奨励した。同社がテストしたところ、誤って解除され、警報が遅れる場合があることがわかった。

Nest Protectの発売も中止された。

同氏は利用者に対して、解除機能を当面停止することを推奨しており、正しく動作するよう機器をアップデートすることを約束した。なお、Nest ProtectがWiFi経由でインターネットに接続されている場合は、自動的に解除機能が無効になる。

修正が施されるまでの間、利用者はユニットのボタンを押すことでアラームを止めることができる。

「Nestでは、厳格なテストを定期的に行い当社製品を最高品質を保っている」とFadellは言う。「最近のNest Protectスモークアラームの実験室試験で、ある固有の条件が組み合わさった場合に、Nest Wave(手を振ることによってアラームを停止する機能)が意図せず有効になることがわかった」

Fadellによるとテストには2~3ヵ月必要で、その後アップデートを提供していく。

「この問題で迷惑をかけ大変申し訳ない。会社を挙げて各家庭に届けられたNest製品に責任を持ち、お客様に100%の満足と安全を与えることがわれわれの使命だ。Nestチーム全員と私はこの問題に全力を注ぎ、現在の当社製品を改善し続けていることにあらゆる手段を尽くしているをご理解いただきたい」

本件に関するFAQによると、Nestはこの問題をテスト中に発見したが、利用者からの報告は一件もない。ユニットがネット接続されていない場合に機能を無効にする手順も説明されている。

告知文には、Nest Protectを返品したい利用者には全額返金することも書かれている。Nest Wave機能がProtectユニット最大の宣伝文句だったことを思うと、何とも皮肉な結果である。

良い知らせは、デバイスの内蔵ソフトウェアはネット接続するように作られているため、ソフトウェア関連の問題はリモートアップデートできることだ。しかし最近、Nest Thermostatのソフトウェアアップデートが、一部ユニットのWiFiおよびバッテリーに問題を引き起こし、われわれの安全を守る環境システムを支えるソフトウェアの脆弱さが浮きぼりにされた。

Nest Protectは、Nest Thermostatに続く同社第2弾の製品だ。Nest社は、現金32億ドルでGoogleに買収される計画を1月に発表した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


GoogleのNest買収で儲かったのは誰だ?―クライナー・パーキンスの投資は20倍に、シャスタには過去最高のヒット

ご承知のようにGoogleはNest32億ドルのキャッシュで買収した。そこで初期の投資家であるKleiner Perkins Caufield ByersとShasta Venturesは大儲けをした。複数の情報源から聞いたところでは、Kleinerは2000万ドルを投資し、買収で4億ドルを得たという。20倍になったわけだ。

NestはシリーズA、シリーズBのラウンドでの投資家も投資金額も明らかにしていない。そのため今回スマート・サーモスタットとスマート煙探知機の買収で誰がどれだけの利益を得たかを正確に判断するのは難しい。

とりあえず分かっていることを確認すると、ShastaとKPCBでNestの2010年9月のシリーズAを全額引き受けている。これはNestが創立されてわずか数カ月後のことだった。次に2011年8月のシリーズBにも両社は参加しているが、このときはGoogleVentures、Lightspeed Venture Partners、Intertrust、Generation Investment Managementも加わっていた。

複数の情報源によると、Kleiner PerkinsはシリーズAとBを合計して2000万ドルを投資しており、Nestの最大の投資家だという。 Googleが払った32億ドルはKPCBの投資を20倍にしたとFortuneのDan Primack記者は聞いたそうだ。この資金は2010年に組成された6億50 00万ドルのKPCB XIVファンドから支出されたものだ。つまりKleinerはNestへの投資だけでこのファンドの60%の利益を出した計算になる。これでNestへの投資を主導し、取締役にもなっているKPCBのパートナー、Randy Komisarの地位も一段とアップすることだろう。

Kleiner Perkins Caufield Byersは1990年代末のインターネット時代の初期にGoogle、 Amazon、AOL、Intuitなどに投資するというホームランを連続して放った。最近ではFacebookとTwitterの株式上場で成功を収めている。またSquareやSpotifyにも投資している。しかしこれらはかなり後になってからの投資で、そう高い倍率は望めない案件だった。しかしNestの場合、KPCBは最初期から関与していたため、久々に非常に高い利益率を得ることができた。

左はShasta VenturesのマネージングディレクターでNest投資への投資を主導したRob Coneybeerだ。

[アップデート: 事情に詳しい情報源によると、今回のGoogleのNest買収で、Shastaは2億5000万ドルのShasta IIファンドの「大半を取り戻した」という。つまりShastaは2億ドル以上を得たもよう。]

CitrixのZenprise買収、IntuitのMint 買収などでShastaはこれまでも成功を納めているが、今回のNest買収は桁違いの利益を生んだもようだ。これで今後投資パートナーからベンチャー資金を募るのが楽になるだろう。

シリーズBとCをリードしたGoogle Venturesがおおきな利益を計上したことも間違いない。Tony FadellMatt Rogersの二人の共同ファウンダーも同様だ。

ベンチャーキャピタル全体として考えると、Nest買収はハードウェア起業家への強い追い風となる。Googleのような巨大企業が何十億ドルもの金をソフト企業ではなく家庭ハードウェアを製造する誕生したばかりのスタートアップに投じたことは、ハード起業家が資金を集めることを大いに助けるだろう。

[本記事の調査にはKim-Mai Cutlerが加わった]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+