デジタルキーカードのProxyがスマートリングのMotivを買収

Motivに感銘を受けているのは我々だけではなかった。Motivはフィットネストラッカーのテクノロジーをリングに詰め込むことで、ウェアラブルの概念を覆した。今週、サンフランシスコの「デジタルアイデンティティ」スタートアップであるProxyがMotivの買収を発表した。

Proxyのウェブサイトにはもったいぶった言葉が散見されるが、同社はデジタルキーカードを専門とする。会社や自宅に入るのにスマホのようなデジタルデバイスを使う手段を提供するものだ。Motivが近年何に取り組んでいたかを知らなければ、エクササイズ用リングのメーカーとProxyというのは奇妙な組み合わせに映るだろう。

小さなハードウェアのプラットフォームに追加されたものには、NFC決済、紛失したスマホの追跡、歩行モニタリングを通じての二段階デバイス認証がある。Proxyがフィットネスリングの製造と販売に興味があるかどうかは別として、Proxyの興味を引きつける技術がMotivにはたっぷりとある。

「我々のテクノロジーに対する需要は増えるばかりで、物理的なものとデジタルでIDを認証することは重要だとはっきり認識している」とMotivはブログで述べた。「鍵、アクセスカードそしてパスワードは、セキュリティと利便性を大きく向上させる生体認証に急速に取って代わられている」。

Motivのアプリは引き続きダウンロードできる(どれくらいの期間サポートをするのかについては言及がない)。ただ、買収によりMotivのオンライン販売は終了となり、パートナー小売は在庫を売り切ることになる。

一方、Proxyはウェアラブル部門の未来としてリングを信じてきたと話す。「今回の買収でProxyはデジタルIDシグナルを初めてスマートリングに搭載する計画で、人々が周りの世界とかかわるためのテクノロジーの使用方法に革命を起こす」と同社は書いている。「人々が物理的な世界と接するためにいかにウェアラブルを使用するかという点において、パラダイムシフトを引き起こすことが可能だと確信している。人々はこれまでにない経験ができるはずだ」。

注目せずにはいられないものでありながら、フィットネスリングは過去3年間、ウェアラブルカテゴリーを席巻していない。このカテゴリーは引き続きスマートウォッチとヘッドフォンにほぼ独占されることになりそうだ。リングという形状を支持する人のためにいうと、Motivは近年、主に睡眠トラッキングのためのリングOuraのような企業と競争を展開していた。

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(翻訳:Mizoguchi

グーグル謹製ワイヤレスイヤフォン「Pixel Buds」が大幅に改善されついに登場

オリジナルのPixel Budsはあまり良いものではなかった。そうとしか言いようがない。当時私は「A disappointing debut for Google’s Pixel Buds(Google Pixel Budsの残念なデビュー)」というタイトルのレビュー記事を書いているが、その時には「ほんの数年前なら、これは市場で最も魅力的なBluetoothヘッドフォンとなれただろう。しかし、その後競争によってもたらされた進歩を考えると、その着地点はぱっとしないものだ」と書いていた。

そう考えたのは私たちだけではなかった。2017年に登場した、Google(グーグル)初のワイヤレスイヤフォンの試みは、たくさんの「あーあ」という反応と出会うことになった。この件に関しては、Googleは白紙に戻ったということさえ、まだ控えめな表現かもしれない。すべてをゼロから考え直す必要に迫られたのだ。

関連記事:Googleは2020年春発売予定の完全ワイヤレスイヤフォンPixel Budsをチラ見せ

後継機種が誕生するまでには2年半かかった。どうやら、グーグルは過去のことはきれいに忘れることにしたようだ、その名前に「2」を付けることさえしていない。新しいPixel Budsは単にPixel Budsという名前だ。あなたがその名前で覚えている何か他のものは、明らかにあなた自身の妄想が生み出したものに過ぎない。

存在しなかったものとされてしまったオリジナルのPixel Budsは、市場に出たとき既に、時代遅れに感じられたものだった。そして白紙に戻すことは確かに必要だったが、グーグル自身が長く待つ間に何かを成し遂げたわけではない。ワイヤレスイヤフォンの状況は、その期間に飛躍的に成長した。市場は飽和状態となり、製品は贅沢品というよりも必需品のように感じられるようになっている。

ニューヨークでのPixelイベントで紹介されてから半年後、Budsはついに米国で購入可能となった(少なくともClearly Whiteは)。他のもっと楽しい色、Oh So Orange、Almost Black、Quite Mintはまだ発売されていない。まともなグーグルヘッドフォンをこれだけ長く待っていた人にとっては、これはちょっとした問題だ。

色の問題はさておき、私はここで使われているデザイン言語にかなり興味がある。ほとんどのイヤフォンが採用していないやり方に新鮮さを感じる。特にケースがそうだ。それがApple(アップル)やSamsung(サムスン)そしてその他の競合他社を打ち負かすことは簡単だっただろう。だが新しいPixel Budsは、現時点では各社横並びの同じ基本コンセプトを採用する充電ケースの上に、新鮮な美しさを引き出してみせることに成功している。

実際私は、AirPodsの光沢よりも、つや消しの黒のほうが好みだ。見た目も良いし、肌触りも心地よい。それがどれくらい使いやすいものかについては、まだ結論は出していない。正直に話すなら、Budsが到着してからまだアパートの部屋を出ていないのだ、なにしろ、このご時勢なので。ケースは卵形だ。お望みなら平たくした卵と呼んでもいい。ケースの上部のフタは簡単にパカリと開く。フタの周りに黒いアクセントが走っていて、開ける際に親指どこに当てれば良いかが簡単にわかる。

ケースは、想像できるように、バッテリーのサイズのために、Buds自体に比べてかなり長くなっている。ケースがあれば、Budsは24時使用することができるはずだ。ケースの底面にはUSB-Cポートがあり(ワイヤレスでも充電可能)、背面にはペアリングボタンがある。フタを開けると充電インジケーターが点灯する。白ならフル充電、オレンジの場合は低バッテリー状態だ。

Budsが入った状態でケースを開くと、Pixelスマートフォンや他のAndroid 6.0以降を実行しているスマートフォンにペアリングダイアログボックスが表示される。これは非常にシンプルなペアリングプロセスで、iOSのAirPodsで見られるものと似ている。ヘッドフォンが登録されると、デバイスの情報が表示される。

Buds自体も、ほとんどの競合製品との間に美的な一線を画している。丸いボタンの表面に、Googleの「G」が小さく刻印されている。表面には、次のようなタッチコントロール用のスペースがある。

  • 1タップして、メディアを再生・一時停止したり、通話に応答する
  • ダブルタップすると曲のスキップ、通話の終了・拒否、アシスタントの停止ができる
  • トリプルタップすれば曲の先頭に戻ったり、前の曲に移動したりできる
  • 音量を上げるには前にスワイプする
  • 音量を下げるには後ろにスワイプする

デフォルトの中間サイズのイヤフォンチップは私の耳にはぴったりだった。より大きいチップと小さいチップも箱に同梱されているので、よりフィット感を高めるためにいろいろ試してみることができる。4時間装着を続けても問題はなく、耳にも違和感はなかった。これはこれまでテストしてきた製品すべてに対してはいえる感想ではない。大きすぎたり重すぎたりしないので、耳を引っ張ったり押したりする感じはしない。また上部には所定の位置に装着しやすくするために、取り外し可能な小さなシリコン製のウイングが取り付けられている。

Budsのバッテリーは少し不足気味だ。上記の4時間が経過した後、右側のイヤフォンにバッテリー残量低下の通知が届いた。不思議なことに、左右の電力残量は異なっていた。右は14%、左は34%だった。充電するためにケースに戻すタイミングだ。

音はまともだ。これまで試した中で最高のサウンドペアではないが、決して最悪ではない。価格を考慮すると、お値段相応というべきものだろう。音質が(当然のことながら)最大の関心事項である場合にはSony、SennheiserあるいはAppleのAirPods Proといった、より高価なモデルを選択することをお勧めしたい。アクティブノイズキャンセリングも搭載されていない。「Hey Google」でおなじみの音声指示は、音声または指による長押しのどちらからアクティブ化されても、宣伝されている通りに機能する。接続はほぼしっかりしている。別の部屋に足を踏み入れた場合でも音楽を聞き続けることはできたが、時々ノイズがのることがあった。


179ドル(約1万9000円)の新しいPixel Budsの価格は、同じクラスの製品群の真ん中近くの位置付けとなる。それは真っ当な価格だと思う。今回のモデルは、残念な前製品を大幅にアップグレードしたものだが、Androidユーザーの選択肢としては、まだ道半ばという感じである。

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(翻訳:sako)

Apple Watchのデザイナーが5周年を機に誕生秘話明かす

Apple(アップル)に20年間在籍したImran Chaudhri(イムラン・チョウドリ)氏は、iPhoneやiPad、Macなど同社の最も象徴的な製品ラインの多くを手がけてきた。同氏は2017年に同社を去ったが(そして2週間前にマイクロソフトのHoloLensチームに所属した)、米国時間4月24日、彼は5回目の誕生日を迎えたApple Watchの誕生について興味深い洞察を提供している。

チョウドリ氏のツイートは、Apple Watchの誕生についての楽しい事実の宝庫だ。当時のアップルをフォローしていた人にとっては大きな驚きではないかもしれないが、Apple Watchの初期プロトタイプは、腕時計のバンドにiPod nanoを取り付けたものだった。

スマートウォッチ市場に本格的に参入する5年前、アップルは四角いタッチスクリーンを搭載したiPod nanoを発表した。そして初代Pebbleが登場する3年前、既にスマートウォッチの可能性が検討されていた。アクセサリーメーカーはすぐにこれに便乗し、タッチスクリーンのミュージックウォッチとして機能するリストバンドを発表した。この第6世代の製品は、最終的には人気デバイスの基盤となったのだ。

チョウドリ氏は次のように語る。

私はiOS 5をまとめ、IDチームに通知センターとSiriがどのようなもので、将来的にはどのようなものになるのかを見せるために書き留めた。これをSteve(故スティーブ・ジョブズ)と共有することはできず、iOS 5の直後に彼を失った。

その他の興味深い点は以下のとおりだ。

  • ソーラーのウォッチフェイスは「イスラム教徒がラマダンを観察する際に、太陽の位置を素早くすばやく確認し、その時間との関係をすべての人が理解できるように」設計された。
  • 蝶のアニメーションは本物の蝶(死んではいたが)を使って作成された(そのうちの1つは現在、彼の家に飾られている)。
  • タッチ機能は当初は「E.T.(エレクトロニック・タッチ)」と呼ばれていた。
  • デジタルタッチの描画機能は、シャウドリ氏のグラフィティアーティスト時代にインスピレーションを受けたものだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

サムスンのGalaxy Watchの血圧測定アプリが韓国で規制をパス

Samsung Electronics(サムスン電子)が今日(4/21)、Galaxy Watch用の血圧測定アプリが韓国の規制当局に承認された、と発表した。Samsung Health Monitorと呼ばれるそのアプリは、第三四半期中に少なくとも韓国で、Galaxy Watch Active2で利用できるようになり、そして今後のGalaxy Watch製品にも加わる。

TechCrunchは、Galaxy Watch Active2の高度なセンサー技術を利用しているそのアプリが韓国以外ではいつごろ提供されるか、問い合わせている。

それは韓国の食品薬品安全省より、一般市販のカフレス血圧測定アプリとして認められた。このアプリは最初に、従来からある血圧カフで調整する必要がある。そしてその後は、脈波分析で血圧を測定する。調製は少なくとも4週間に一度行う必要がある。

IDCの最近の記事によると、2019年の最後の四半期ではSamsungのウェアラブルの売れ行きはApple(アップル)とXiaomi(シャオミ)に次いで第三位だった。その量を支えたのは、Galaxy Activeウォッチだ。Samsung(サムスン)は、スリープトラッカーなど、健康とフィットネスにフォーカスしたモニタリング機能で、同社のスマートウォッチを差別化したいようだ。

関連記事: サムスンのGalaxy Watch Active 2はAndroidユーザーに最適なスマートウォッチ

画像クレジット: Samsung Electronics

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

手洗いをリマインドするGalaxy Watchの新アプリ

数カ月前なら、手洗いアプリのアイデアはどう見てもつまらないものだっただろう。我々は皆大人だし、これまでずっと手を洗ってきた。しかし、状況は変わった。2020年4月中旬現在、我々は外に出て、他人と関わることを恐れている。そして徹底的な手洗いは、我々が持つ数少ない武器の1つである。

Samsung(サムスン)によると、「Samsung Research Institute-BangaloreそしてSRI-BのUXとウェアラブルチームのデザイナーと開発者の小規模なグループが、健康と安全を保つのに役立つソリューションを考案するために、この2週間は24時間体制で取り組んだ」という。

Galaxy Watchアプリの 「Hand Wash」 は、着用者に少なくとも20秒間は手を洗うよう促すものだ。リマインダーの間隔はあらかじめ設定されているが、着用者がカスタマイズすることもできる。アプリは手洗いを始めて25秒後に通知を出す。5秒間は石鹸を使うためのものだ。

アプリは手洗いをトラッキングし、最後に行ってからの経過時間を表示する。普通の状況なら理解に苦しむアプリだろうが、現状においては至極当たり前のものだ。アプリは現在、Galaxy Storeからダウンロードできる。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:塚本直樹Twitter

Google Glassはエンタープライズ用のバージョン2で生き残りを目指す

Google Glassの登場は時期尚早だった。もちろん外でそれを身に着けていたら、イカれた人物として目立ちすぎるというのはあるが、まだ世の中はウェアラブルの拡張現実を受け入れるほど成熟していなかったのだ。しかし、この珍品はEpson(エプソン)やMicrosoft(マイクロソフト)などのおかげでエンタープライズアプリケーションの世界に蘇っている。

Googleもその波に乗る気だ。昨年5月に同社は、GlassのEnterprise Editionのv2を発表した。そして米国時間2月4日、同社はデベロッパーがヘッドセットを数社から入手できるようにした。昨年Google Xを卒業したこのAndroidデバイスは、ちょっとだけデザインをすっきりさせたが、Glassの最初期のバージョンにとてもよく似ている。

関連記事:ハードウェアをアップデートしたGoogle Glassの新モデルが登場

最初のモデルから7年が経ち、今やそのGlass Enterprise 2は決して安くない。パートナーのサイトでは1000ドル(約11万円)で販売されている。また、カードのテキスト表示や画像、QRスキャナーなどのアプリケーションもある。

上の記事で筆者のLucas(ルーカス)が書いているように、Glassのシステムは最近のHoloLensなどに比べると貧弱だ。HoloLensとは異なり、XRを楽しむようにはできていない。使い勝手はいかにも軽いので、それが求められる用途もあるだろう。例えば、土木建設の現場などでは、その場に応じた情報を現場作業員に伝えることができる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

成長製品に転じたウェアラブル市場はアップル、サムスン、フィットビットが牽引

調査会社Canalysの最新の数字によると、北米地区における本年Q2のウェアラブルの市場は成長が続いている。同社によると、市場は当四半期に20億ドルに達し、前年同期比では38%の成長となった。

驚異的な数字ではないが、1〜2年前には死んだと思われていたカテゴリーが、明らかに息を吹き返している。当四半期の成長を引っ張ったのはApple(アップル)とSamsung(サムスン)で、その成長率は32%と121%となり、両社の出荷台数はそれぞれ220万台と40万台で、1位と3位を分かち合った。

関連記事:The smartwatch category is growing, as Apple remains dominant(スマートウォッチがAppleに引っ張られて成長市場に、未訳)

そして2位がFitbit(フィットビット)だ。同社の成長率は18%とやや控えめだが、それはフィットネス製品に対してスマートウォッチの売上が低かったためだ。特に同社の新製品であるVersa Liteが、当四半期は低調だった。Versaは同社の復調に貢献するはずの製品だっただけに、その伸び悩みは残念だ。

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ウェアラブルは北米地区が出荷台数では2位だが、売上高では1位。それはApple Watchをはじめとして高額製品が売れているからだろう。対してXiaomi(シャオミ)の超安値のフィットネス製品が、その母国である中国などでは大量に売れている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Valkyrie Industriesの触覚型VRスーツは企業の教育訓練用に向いている

Valkyrie Industries(ヴァルキリー・インダストリーズ)は、同社のVRスーツの最新ビルドを軽々しく「Iron Man v. 1.」(アイアンマンバージョン1)と呼んでいる。

そのプロトタイプには、あのスーパーヒーロー映画の前半の雰囲気はある。何本ものワイヤがむき出しで、3Dプリントで作った大きな不格好な部品が体のあちこちについている。完成バージョンでは、もっとウェットスーツっぽくなるのかな。現状は着用型の触覚デバイスで、、まるでスチームパンクのコスプレみたいだ。

このロンドンのスタートアップには、香港のスタートアップアクセラレータプログラムのBrincで会った。たしかに、VR用の触覚型ボディスーツと呼ぶには、ためらいがある。ゲームをより没入的な体験にするための着用型デバイスなら毎年たくさん見てきたが、しかしValkyrieはいろんな点で、対象市場がそれらとは違う。

VRといっても同社の場合はゲームではなく仕事用を意識している。こういう着用型デバイスがゲーム用ないし家庭用になるのは、今のコストでは無理だ。材料費だけでも1500ドルするそうだ。でも家庭ではなく企業、とくに大企業では、教育訓練を効率化するためにこういうものが欲しいだろう。とくに、危険な、あるいは複雑な作業用に。

このシステムは電気ショックで着用者の筋肉を刺激し、抵抗感や触感をシミュレートする。社員が3名でシード資金をもらったばかりの同社の製品は、まだごく初期段階で、着させてもらうことはできなかった。

でもValkyrieはこれまで、さまざまな著名企業や行政対象の企業にデモを見せてきた。彼らは教育訓練と遠隔操作の両面で、この製品に関心を示した。後者では、着用者が安全な距離から何かをコントロールしたり、操作したりできるだろう。

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Apple WatchはwatchOS 6で内蔵アプリも削除できるようになる

Apple Watchを持ってるけど要らないアプリがたくさんあるのはいやだ、という方に朗報がある。新しいオペレーティングシステムwatchOS 6が今年後半にリリースされると、Apple Watchのオーナーは、デバイスに最初からあるファーストパーティ製のアプリをこれまでよりも多く削除できる。これまで削除できなかったアラーム、タイマー、ストップウォッチ、リモコン、カメラリモコン、ラジオなどに加えて、心電計や呼吸、ノイズ、生理の周期チェックなどの健康関連アプリも消せる。

Apple Watchのオーナーは現在、アプリストアからダウンロードしたサードパーティアプリは簡単に削除できる。アプリを押したままにすると表示される「X」をタップしてもよいし、あるいはApple Watchのアプリの設定へ行って「Show on Apple Watch」をオフにする。

また、多くの内蔵アプリをiPhoneから削除できるし、そうすると、それらに対応するApple Watchのアプリも削除される。

でもiOS側に何もないWatch専用アプリ、タイマーやラジオなどは削除できない。

それが、今秋ローンチされるwatchOS 6で変わるのだ。

今週Appleはこれらの、それまで削除できなかったアプリの一覧を、アプリストアのリストで発表した(下図)。

アプリのリリース日–画像提供: Sensor Tower

これらのアプリは、ユーザーが削除できるけど、気が変わったらアプリストアから再インストールできる。削除の仕方は、これまでのサードパーティアプリと同じく、アプリを押し続けると出る「X」をタップする。

内蔵のiOSアプリやWatchOSアプリでも、削除できないのがある。心拍やメッセージなどがそうだ。

Watchのデフォルトアプリの多くが削除可能になることは、オーナーにとって好評だろう。数年前にはiOSの内蔵アプリの一部も、iOS 10のリリースで削除可能になり、やはり好評だった。Stocks(株価アプリ)を削除できたときは、あなたも嬉しかったでしょ?

やはりApple Watchでも、最初からあるデフォルトアプリを全部使いたいユーザーはあまりいないのだ。

Apple WatchのBreathe(呼吸)アプリのセルフケアバイブなんて、全然関心のない人もいる。またもちろん、最近ローンチされたApple Watchの生理の周期チェックアプリは、女性にしか用がない。

この変更が発表される前には今月初めのWorldwide Developer Conference(WWDC)でアップルは、watchOS 6でApple Watchに専用のアプリストアを設けると初めて発表した。これで、WatchアプリのiOSからの独立性が強まる。iPhoneやiPadのアプリに同伴しなくてもよい。必要なければデベロッパーは、iOSバージョンを作らなくてもよい。

* 原注: 今提供されているwatchOS 6 betaにはこの機能はないが、Apple方面に詳しい情報筋によると、アプリは確かに「削除可能」になるようだ。

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Samsungの今度のスマートウォッチは血圧計つき、ストレスチェックも改良

おいおい、こんなにたくさん持ちきれないよ。Samsungは今日のUnpackedイベントで山のように多くの新製品を披露した。5つのスマートフォン(内ひとつはフォールダブル)、イヤーバッド、フィットネストラッカー、そして同社の最新のスマートウォッチGalaxy Watch Activeだ。

ウォッチ戦線の最大のニュースは、同社が他社に倣って健康志向になったことだ。しかもこのデバイスには血圧計がある。その詳細は未発表だが、この機能はUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)との共同設計だ、と言っている。そのアプリは、3月15日からダウンロードできる。

ストッレスチェックが改良された。深呼吸と一連のコースにより、“あなたのストレスレベルを常時チェックする”という。フィットネストラッカーは、あなたの運動(ワークアウト)を自動的に検出する。走っている、自転車に載ってる、ローイング(ボートを漕ぐ)をしてる、エリプティカル・マシンをやってる、などなど。

同社のそのほかの最新製品に倣って、上図のように最小限の要素しかないデザインだ。シンプルな、円形のケースがあるだけだ。当然ながらこれは、同じく新製品のS10からワイヤレスで充電できる

このウォッチの1.1インチのディスプレイはGorilla Glass 3で保護されている。Samsungのそのほかのウォッチと同じくTizenを搭載、RAMは4GB、バッテリーは239mAhだ。

3月8日に200ドルで発売される。今日以降、予約で買った人には、無料で充電器が提供される。色は、シルバー、ブラック、ローズゴールド、グリーンの4色だ。

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Alphabet傘下VerilyのECGモニタをFDAが認可、Googleのスマートウォッチにも応用か?

今週(米国時間1/13-19)はGoogleのウェアラブルで大きなニュースが相次いだ。こんなことを2019年になって書くとは、夢にも想像しなかった。しかし、同社がFossilのウェアラブル技術を4000万ドルで買ったと発表したその翌日には、同じくAlphabet傘下の研究グループVerilyが、その心電図(electrocardiogram, ECG)技術にFDAのOKをもらった。

認可をもらった製品は、同社のStudy Watchだ。このデバイスは2017年に発表されたが、それはAlphabet/Googleの消費者向けWear OSスマートウォッチではない。この製品はむしろ本格的な医療用検査器具で、多発性硬化症やパーキンソン病などの症状を調べるためにさまざまな生命徴候データを集める。

Verilyはブログにこう書いている: “オンデマンドでシングルリード(単線)でECGを撮れるので、グループ診療と個人の臨床の両方で使える。今回認可が下りたことは、われわれの技術の安全性と有効性がFDAの高い基準を満たしていることを示し、Study Watchを今後もっとさまざまな疾病や生命徴候検査に利用していけるものと考えている”。

Study Watchは医師の処方箋に基づいて使用するデバイスだが、FDAの認可が下りたことは、今後Pixel Watchに載る可能性があるのかもしれない。FossilのWear OSデバイスも、最近のスマートウォッチの傾向に合わせてもっぱら健康志向だ。Appleは最近、Series 4 WatchにECGを加えたから、Googleもやらないはずはないだろう。

なお、このニュースは、E Inkが医療の研究方面で利用される道を拓いた、とも言えるかもしれない。

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GoogleがAndroidウェアラブルの希少定数Fossilのスマートウォッチ技術を$40Mで入手

Google Pixelシリーズのウォッチ製品Pixel Watchの噂はかなり前からあった。GoogleにはAndroid OSのウェアラブル版Wear OSがあるぐらいだから、Googleがウェアラブル製品を出してもおかしくない。というわけで同社はやっと、その気になったようだ。今日(米国時間1/17)、Fossilは、同社のスマートウォッチ関連の知財をGoogleに4000万ドルで売る、と発表した。

これは、Googleにとっても良いスタートではないだろうか。この商談は“現在開発中のスマートウォッチ技術”が対象であり、Fossilの社員数名がGoogleに移籍することも含まれている。

GoogleでWear OSを担当しているVP Stacey Burrが、声明文の中でこう言っている: “健康とシンプルであることと個人化と利便性に配慮したウェアラブルには、ユーザーが求める情報と知見を素早く一目で提供することにより、その人生を良い方向に変える機会がある。Fossil Groupの技術とチームを得たことは、Googleがウェアラブルに本気であることを示すものであり、スマートウォッチのポートフォリオを豊富にすることによって、活動的で楽しいことを求める消費者たちの、絶えず進化しているニーズをサポートする意思を表すものである”。

Pixelスマートフォンに加えGoogleがスマートウォッチも作ることは、究極的に、同社のオープンなオペレーティングシステムの実証基盤をGoogleが持つことになる。ウェアラブルは一般的にこのところ市場で苦戦しており、Wear OSもその例外ではない。ブランド名とデザインを変えても、低迷の蜘蛛の巣は消えなかった。むしろ、Fossilだけは希少定数として市場に生き残り、ソフトウェアに注力しながら、リーズナブルな価格のフィットネス向けスマートウォッチを一貫して開発してきた。

スマートウォッチというカテゴリーは依然としてAppleが支配し、最上位コンペティターのFitbitとSamsungはそれぞれ、Pebble由来のFitbit OSとTizenに向かった。それにより、Androidウェアラブルのブランド差別化の重荷がGoogle一人の肩にかかることになったが、しかし今回縁を得たFossilのチームには、堅実なウォッチハードウェアを作るノウハウがある。良縁、と言えるのではないだろうか。

Fossilが発表声明の中で言うことを忘れなかったのは、同社には200名のR&Dチームが残ることだ。優秀な技術者の一部を失うものの、ウェアラブル技術の追究は今後も十分に続けられる。

FossilのEVP Greg McKelveyが声明で言っている: “Fossil Groupはこれまで、ウェアラブルのビジネスで大きな成功を経験してきた。それは製品のデザインと開発に集中し、また消費者のニーズとスタイルの好みをしっかり理解してきたことの成果である。われわれは先進的な技術を開発してきたため、弊社の既存のスマートウォッチプラットホームは他のプラットホーム〔Google〕の改良にも資するものである。Googleをわれわれのイノベーションパートナーにすることによって、ウェアラブルにおける成長の開錠を今後も無限に繰り返していきたい”。

何か既視感があるな、と思ったらこれは、GoogleとHTCの契約に似ている。あのときGoogleが得たのはスマートフォンの開発製造技術だが、今回はそれよりもやや小規模に、スマートウォッチの優秀なチームを獲得したのだ。

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この腕輪は麻薬の過剰摂取を検出して死を未然に防ぐ

カーネギーメロン大学の学生たちのプロジェクトが、人命を救うかもしれない。HopeBandと名付けられた腕輪が、血中の酸素濃度が低いことを感知して、それが急を要するレベルならテキストメッセージとアラーム音を送る。

学生のRashmi Kalkunteが、IEEEにこう語っている: “友だちの誰かがいつも過量摂取を心配していたら、その使い方パターンを理解し、どんなときには誰に助けを求めるべきか知ってる人が近くにいるといいよね。HopeBandは、そんな人の代わりになることを目指して、設計したんだ”。

9月に行われたHealth 2.0カンファレンスでチームは、Robert Wood Johnson財団主催のOpioid Challengeコンペに応募して三位になった。彼らはその腕輪を、ピッツバーグの針交換事業*に送るつもりだ。売価は20ドル未満をねらっている。〔*: 注射針を新品の針に交換することでエイズなどの伝染を防ぐ。多くは地方自治体の公衆衛生事業の一環。〕

今年アメリカで過量摂取で死んだ人は72000人を超えている。こんなデバイスがあれば、人びとを少しは安全にできるだろう。

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Boseのサングラス型新製品は‘オーディオAR’を提供する(ディスプレイはない)

オーディオ(スピーカー、ヘッドフォン)の名門Boseが新しいウェアラブルSDKを立ち上げて、拡張現実(augmented reality, AR)に手を染めたのは3月だった。そして近ごろやっと製品市場化のめどが立ち、最初のヘッドセットを来月発売することになった。

でも、ARという言葉に釣られるのは禁物。そのFramesと呼ばれる製品は、いかにもBoseらしく、あくまでも“オーディオによる”拡張現実だ。つまりそれはサングラスのような形はしているけど、ヘッドアップディスプレイはない。むしろそのねらいは、すごく没入的なオーディエンス体験をユーザーに提供することだ。

このハードウェアは、頭の動きを捉える9軸モーションセンサーとAndroidまたはiOSデバイス上のGPSにより、ユーザーがどこにいてどっちを向いてるかを検出する。そして位置や方向の変化に応じてオーディオを内蔵ヘッドフォンへ注ぎ込む。

このグラスには、イヤーバッドや骨伝導ではなく、小さなスピーカーグリルがある。だからユーザーには環境音も聞こえる。そのことは、良くもあり、悪くもある。耳を完全に覆うヘッドフォーンのように完璧なオーディオは楽しめないが、まわりによく注意することはできる。

さて肝心のコンテンツだが、その発表はまだない。それは来年からだ。でも同社によると、ゲームや学習、旅行情報などが提供されるらしい。ツアーガイドなんかも、あるのだろう。でももちろん、あなたはそのコンテンツが対応している場所にいなければならない。

お値段は199ドルで、まだ未知数の製品にしては高いが、もともとBoseの製品は高いから、誰も違和感を感じないかもしれない。電池は一回の充電で3.5時間、スタンバイタイムは12時間だ。

上図のようにFramesは二つのスタイルがある。アメリカでは1月に発売。そのほかの市場には春だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Soundbrennerのウェアラブルメトロノームがアップグレードしてモジュール構造に

Soundbrenner Coreがクラウドファンディングの満額に達するのに、14分しかかからなかった。すごいね。先週、このウェアラブルのメーカーは、目標額5万ドルの10倍以上でキャンペーンを終了した。その数日後に本誌は、香港のアクセラレーターBrincの本社で彼らを取材した。

Soundbrennerは、Pulseですでにかなり名を知られるようになっていた。その、インターネットに接続された腕時計型のデバイス(下図)は、メトロノームに賢いイノベーションをもたらした。その、ピアノの上につねにあったアクセサリーは、かなり前に、楽器店の埃をかぶったコーナーに追放されていた。そのウェアラブルは皮膚感覚でビートを伝え、バンドの全員をそのビートに同期させる。Pulseは、6万台売れた。

たしかに、単純であることがその強みだったが、Soundbrennerはそれをもっと改良したいと考えた。そしてKickstarter上の2477人が、その考えに同意した。Coreと名付けられたその製品は、4-in-1(フォーインワン)のツールだ。Indiegogoのページで、予約を受け付けている。

第一に、それは振動するメトロノームだ。ふつうのスマートウォッチの7倍ぐらい強い触覚フィードバックで、最大5人のミュージシャンがビートに同期できる。画面をタップして、ビートを手作りできる。

いちばん話題になるのは、Misfitの協同ファウンダーSonny Vuの指導によるモジュール構造だろう。磁石で付け外しできるディスプレイは、外してギターのチューニングペグにつけて、振動でチューニングをテストできる。デシベル計とプッシュ通知もある。ただし後者は、スマートフォンのプッシュ通知ほど完全ではない。

Coreは、前世代のPulseより小さい。でも、決して小型ではない。同社によるとそれは意図的で、これがミュージシャンたちの間で名刺のようなものになってるからでもある。ビートで秘密の握手をするのだろうね、たぶん。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

耳栓型の双方向翻訳機WT2が1月に発売、リアルタイム翻訳の実現も近い

Timekettleは、昨年のTechCrunch Shenzhen(深圳)で披露した翻訳をするウェアラブルWT2のその後の進歩を、われわれにどうしても見せたいようだった。昨年の3Dプリントしたプロトタイプと違って、このクラウドファンディングされた耳あては、今や発売可能だ。

すでに初期支援者には現物を送り始めており、1月には予約購入者にも送り始める。そのハードウェアは、しっかり作られている。外見は大きすぎるAirPodケースのようで、二つを磁石で閉じる。使い方は、開いた状態で片方を話す相手に渡す〔下のビデオ参照〕。

アプリで言語を選び、各自が一つ耳につける。二つの翻訳機は区別できないが、光っているロゴの上に細い線(“まゆげ”)がある方が二号機だ。

GoogleのPixel Budsなどのウェアラブル翻訳器はあまり売れなかったが、こいつはそれらよりもずっと巧妙だ。着用者がお互いにアイコンタクト(視線を交わす)したり、ボディーランゲージ(身振り手振り)を使えたりするところが、ミソだ。それらは、言葉が違う者同士のコミュニケーションでは、とても重要だ。

しかし、でも、それが障害になるかもしれない。多くの場合、見知らぬ人に片方の耳あての装着をお願いすることになるだろう。それが、つらい。でも、まじめなビジネスの場面なら、とっても便利なツールだ。

でも前者のような場合には、アプリとその画面でコミュニケーションできる(下図)。お互いにロゴをタップしてから話す、という、ウォーキートーキー(トランシーバー)的な使い方もできる。それは、まわりの騒音を拾わないための工夫だ。

全体的にぼくは、かなり感銘を受けた。同社のCEOとの会話を書き起こした上図の例でお分かりのように、翻訳は完璧ではない。でも、あたりのノイズと、上質でないセル接続と、会話の相手が‘歩きながら’にこだわったことを考えると、WT2の仕事は賞賛に値する。

現在は、翻訳に遅延がある。話終わってから数秒後に、相手の耳に翻訳が行く。これは、言葉の勉強を助けるためかもしれない。でも、発売までにはリアルタイム翻訳に近い性能にしたい、と同社は言っている。

〔訳注: WTはたぶん、Wearable Translatorの頭字語。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

TWIICEの外骨格ウェアラブルロボットは身障者用装具の理想に近づいている

テクノロジーの世界に、“完成された技術”というものはめったにないし、外骨格*もまだ完成にはほど遠い技術だ。それらは、あることはあるけどすべて開発途上であり、高価で、重くて、性能も機能も限られている。そんな中で、ロボットウェアラブルのTWIICEは、ユーザーからの要望を積極的に取り入れて大きく進歩している。〔*: exoskeleton, 日本語Wikipediaでは“パワードスーツ”で載っている。〕

TWIICEがデビューしたのは2016年で、最初はほかのすべての外骨格同様、ビジョンはあるが実体が乏しい、という状態だった。その製品は足の不自由な人のための下半身外骨格で、松葉杖で体を支えながら使用する。理想にはほど遠く、重くて動きもかたいので、まだまだ一般的な普及は難しい。

でもこれまでの2年間で、かなり改良された。重量は前と同じだが、本体の重量はユーザーの負荷にはならないのであまり関係ない。しかし前よりも体重の重いユーザーでも支えられるようになり、モーターから伝わる力も強くなった。そして何よりも、薄型になり、体への馴染みが良くなった。

でも、何より重要なのは、装着と作動をユーザー自身でできるようになったことだろう。そのことを、スイスの元曲芸師で今はハンドサイクリングのチャンピオンSilke Panがビデオでデモしている。彼女は車いすから自分で立ち上がり、外骨格に身を沈め、足と胴体にファスナーを装着、それからデバイスを作動させて直立する。

その後彼女は階段を上がったりするが、ぼくにとっては、見ているだけでも怖い。でも彼女はアスリートだからね。

このように、自分一人で何でもできることは、身体障害者にとって、とても重要だ。そしてTWICEは、まさにそれを目指しているのだ。

この外骨格はまだ、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究プロジェクトだが、もっと完成度が高くなった段階で商品化を予定している。今後ますます多くのエンドユーザーからの要望やフィードバックを取り入れて、改良を重ねていけば、未来のすばらしいバージョンが完成するだろう。

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Apple、watchOS 5.1.1を公開。一部Apple Watchの文鎮化問題を修正

AppleはwatchOS 5.1.1を公開した。前バージョンのwatchOS 5.1から一週間もたたないなか、一部のApple Watchが文鎮化するという報告を受けてのことだ。

このアップデートには、ほかにウォーキートーキー機能やアクティビティのリワードが一部表示されない問題などのバグ修正も含まれている。

watchOS 5.1は10月29日にiOS 12.1と共に公開されたが、ソフトウェアアップデートをインストールした後Apple Watchが 立ち上がらないという苦情を受けすぐに配信が停止された。Appleは、この欠陥アップデートが「少数」のユーザーに影響を与えた(詳細は語らず)ことを認め、「問題のあるユーザーはAppleCareに連絡をとってほしい。インストールが成功した人は何もしなくてよい」と発表した。

watchOS 5.1.1はwatchOS 5.1の全機能に加えて、グループFaceTimeオーディオ、新しい絵文字、新しい文字盤などいくつか新機能も追加された。

ほかに、セキュリティーアップデートも施され、アタッカーがカーネル特権を得られる重大な脆弱性が修正された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HuaweiのWatch GTはWear OSを捨てて自社製OSを搭載、‘競争に勝てる’性能を目指す

LGの奇妙なハイブリッドウォッチWatch W7は、WearOSの小さいが重要な勝利だった。しかし今朝(米国時間10/16)のロンドンでGoogleは、少なくともこの機種に関しては、スマートウォッチの市場競争における重要な同盟を失った。Huaweiの最新のウェアラブルWatch GTはGoogleのオペレーティングシステムを捨てて、自社製のLiteOSを採用した。

Googleのウェアラブル用オペレーティングシステムは苦戦しているだけに、Huaweiのこの動きはショッキングだ。同社はWearOSの分断化を避けるという方針を貫いてきたが、それが結局、メーカーとしての企業を悩ませることになり、Samsung, Fitbit, そして今度はHuaweiが、我が道を行くを選んだ。

事情はメーカーによりまちまちだが、Huaweiの決定はかなり単純明快だ。同社は、電池寿命を極力長くすることに関心があった。その思想は、今日の発表に含まれていたほかのスマートフォンを充電できるスマートフォンにも表れている。

常軌を逸したような主張もある。Huaweiによると、こいつは、ふつうの使い方なら一回の充電で2週間動く。本当なら、これを他社製品と比較するのは馬鹿げている。余計なものが一切動いていなければ、30日は保(も)つらしい。そうなるとこれは、Kindleの領域だ。

当然このウォッチは、やや肥満タイプだ。ユースケースとしてフィットネスを挙げているから、肥満ウォッチは、まずいかもしれない。そもそも、ほとんどの競合製品がフィットネスをメインの用途としている。とくにAppleとFitbitは強敵だ。

心拍計は常時動いているタイプ、正確な走行追跡のために、3-GPSシステムを搭載、スマートフォンと並んでHuaweiは、ウォッチでもSamsungとのシェア競争を意識している。そこで、Wear OSは置き去りにされ、‘後塵を拝する’ことになる。

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LGの奇妙なハイブリッドスマートウォッチはWear OSに命を吹き込めるか?

新しいV40 ThinQの発表に加えて、LGはこの一風変わった新製品を披露した。ハイブリッドスマートウォッチはもはや目新しくないのは確かだが、Watch W7は奇妙なアプローチでこの分野に参入した。

実際、同社が今週この製品について最初に語ったとき、多くの疑問が寄せられた——そしてスマートフォンとは異なり、現物に触ることができなかったため謎はいっそう深まった。

要するにこういうことだ。これは機械式針のついたWear OSスマートウォッチである。つまり、標準的スマートウォッチ画面の上に物理的な時計の針が2本置かれて自分の仕事をしている。タッチで操作できるが、実際には表面のガラスを通じて行われる。一方時針と分針は画面のテキストが見やすいように振るまう。

側面のボタンを押すと針が180度に広がる。その下のテキストは上にずれるので物理的部品に邪魔されることはない。さらに、針が戻る際ガラスがわずかに持ち上がるように見える。LGによると、この機能はLGのFrankensteinウォッチに対応するために最新版Wear OSに組み込まれているという。

これは素晴らしいアイデアか、落第アイデアのどちらかだ。私はレビュー用ユニットが届くまで、定を保留しておくが、最近の主流ウェアラブルの中では、ほかの何もよりこれを試してみたいというのが本心だ。つまりは、革新的であることだけが取りえだ。

LGは概要説明の中で、「腕につけてもらうために努力している」と言った。これはWear OSにとって最近の大きな課題だ。とにかくAppleがこのカテゴリーを支配しており、Android陣営ではFitbitとSamsungがリードしているが、どちらもGoogleのウェアラブルOSでは動いていない。

機械式針についても何か言うべきことはある——時間を見るために画面をオンにしなくてすむのでバッテリーの節約には大いに役立っている。さらには、ふつうの時計として見栄えもよい。純粋な目新しさのためにスマートウォッチを着ける時代は終わりつつあるのだろう。

W7の価格は450ドルと高額だ。奇妙な一品の予約受け付けは今週の日曜日から。店頭には10月14日に並ぶ予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook