NASAの探査機、InSight、火星着陸に成功――ライブビデオあり

NASAの新しい探査機、Insightは無事火星に着陸した!  観測機器を含め探査機の状態が完全であるかどうか確認するにはまだ多少時間がかかる。しかし宇宙を4億6000万キロも飛行した後で火星の大気圏に突入するという、もっとも危険な部分はクリアされた。Insightのチームにおめでとうを言いたい。もっと詳しいことが分かり次第アップデートする。

地球の外の宇宙の神秘は科学者(そして科学に興味があるものなら誰でも)の興味を何世紀もひきつけてきた。今日(米国時間11/26)のInSightの着陸で赤い惑星の成り立ちに関して多くの事実が判明するだろう。

着陸は太平洋時間で今朝の明け方、 3時に行われ、オペレーション成功の方にNASAのジェット推進研究所のコントロールルームには歓声が溢れた。

今回の火星探査ミッションの目的は何だったのか?

火星といえば、われわれの多くは地球外生命が存在するかどうかに関心を抱きがちだが、Insightの使命はこれとは異なる。この探査機には火星の地表jを分析する多数の観測機器が搭載されている。また人工地震によって火星内部の構造を探査することも重要な目的だった。

宇宙バンザイ!

〔日本版〕TechCrunch Japanの詳しい紹介記事

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滑川海彦@Facebook Google+

WeWork、さらに30億ドルをSoftBankから調達――今回は2019年9月期限のワラント

シェアオフィスのWeWorkがSoftBank本体から30億ドルの追加出資を受けることが判明した。これはSoftBankのVision Fundからの投資とは別だ。今回の投資はワラントによるもので、SoftBankは30億ドルのキャッシュと引き換えに2019年9月より前に1株あたり110ドルまたはそれを超える額でWeWork株式を購入する権利を得る。この株価をベースにするとWeWorkの会社評価額は420億ドル以上となる。

8月にSoftBankは転換社債で10億ドルをWeWorkに投じている。

Financial Timesによれば、SoftBankはWeWorkに対して2019年1月15日に15億ドルを支払い、4月15日に残りの15億ドルを支払う。

SoftBankはWeWorkでダントツ1位の大株主であり、SoftBank Vision Fundは昨年、44億ドルを投資している。

WeWorkの戦略は単なる不動産事業以上のものだ。

WeWorkでは物理的なスペースの提供に加えて働き方改革全般のハブとなることを目指している。同社は30万を超える会員の力をバックにして、さまざまなサービスのプロバイダーに「卸売価格」を提示させることに成功してきた。またWeWorkはMicrosoftのような大企業と長期にわたる有利なリース契約を結んでいる。実際、この種の収入がWeWorkの収入の29%を占めている。

最大の注目ポイントはWeWorkが今後どこまで驚異的な成長率を維持していけるかだろう。驚くべき会社評価額が正当化されるかどうかもこの点にかかっている。 WeWorkはまだ黒字化を達成していない。

ビジョンは現実になるだろうか? SoftBankは現実になることに大きく賭けているようだ。

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滑川海彦@Facebook Google+

ゲイ専用デートアプリChappy、中傷と闘うNGOとパートナーシップ

ゲイの男性向けデートアプリChappyは今日、GLAAD(編集部注:米国の中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)とのパートナーシップを発表した。パートナーシップの一環として、Chappyは今日から2019年までの間、アプリで会話が行われるごとにGLAADに寄付を行う。

寄付の額についてChappyは明らかにしない意向だが、“何十万ドル”か寄付できれば、としている。

Chappyはゲイの男性が互いに連絡を取り合うのに、差別のない信頼できる手段を提供しようと2017年に始まった。このアプリでは、“キュート”から“セクシー”に至るまで、どのような関係を求めているかをユーザーが示せるスライディングスケールを活用している。アプリのこれまでの登録ユーザーは65万人で、10億回以上のスワイプがあった。

ChappyはBumbleがサポートしているアプリで、Bumbleの株主によりコントロールされ、デートアプリBadooの傘下にある。先月Bumbleは公式のゲイ専用アプリをChappyと命名した。提携の一環として、BumbleとChappyは互いのアプリを促進することになる。

Chappyの最高業務責任者Adam Cohen-Aslateiは、GLAADへの寄付は用途が制限されておらず、GLAADがふさわしいと考えることに使われることになる、と語っている。Cohen-Aslateiはまた、GLAADの研究プロジェクトへの貢献も望んでいて、Chappyのコミュニティが研究向けに有用なデータを提供する機会があると考えている。

Cohen-Aslateiは、マーケティング担当の副社長を務めていたJunグループからChappyに移ってきた。現在の役職には先月就任した。

「デートアプリはそこらじゅうにあり、それぞれ工夫も多くみられる」とCohen-Aslateiは話す。「我々はゲイの人たちが互いに会ったり、関係を考えたりする手段の改善、そして地域社会への責任についての考え方の改善に取り組んでいる。Chappyは関係と啓発を目的としたアプリであり、ゲイについて理解促進を行なっている正しい団体のパートナーでありたい」と語っている。

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(翻訳:Mizoguchi)

 

SONYがPS用タッチスクリーン付きコントローラーの特許を出願

2017年に出願され最近公開された継続特許によると、Sonyはタッチスクリーン付きのプレイステーションコントローラーを作る試案をもっているかもしれない。

コントローラー自身にタッチスクリーンを付けることがコストアップに値するかどうかは不明だ。

現在プレイステーションのコントローラーにはタッチ対応のセンターボタンがあり、ユーザーはメニューその他のアクティビティーをタッチ方式で操作できる。このセンターボタンは、クリックするとゲーマーがゲームデータなどの追加情報を見ることもできる。

この特許出願は、いったいどんなタイプのコンテンツがタッチスクリーン上に表示されるのかというわれわれの想像もかきたてる。コントローラー向けコンテンツとしては、通常はメイン画面に表示されているゲーム内情報などが考えられる。

しかし、タッチスクリーン付きプレイステーションコントローラーが、ビデオの発信や友達申請の対応といった新しいインターフェースを提供することは考えにくい。

ちなみにNintendoによるタッチスクリーン対応コントローラーの実験は悲惨な結果に終わった。Wii Uを覚えているだろうか? Nintendoはその後誤りを正してSwitchを発売した。Switchはカジュアルゲーマーの間にハイブリッドコンソールとしての居場所を見つけ発売以来2000万台以上売れている。

もちろんSonyのタッチスクリーンコントローラーはまだ特許出願以上の何ものでもないので、次世代プレイステーションがわれわれの慣れ親しんだのと同じコントローラーと共に出荷される可能性は十分にある。しかし、万が一Sonyの誰かが創造性を発揮したときは、会社がタッチスクリーンコントローラーを考えるための特許は取得済みだ。

記事によると、次世代Sonyゲーム機の登場は、早ければ2019年、遅くて2021年とのこと。

[via DualShockers]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nintendo SwitchにYouTubeがやってきた、ユーザー層の若返り策か?

NintendoはSwitch日本語)コンソールを2200万台以上売り、今会計年度はさらに2000万台を売るつもりだ。

でもNintendoは今だに、ゲーム以外のアプリを充実する気がないようだ。

今のところ、Swich列車になんとか乗れたのはHuluだけだ。でも今日(米国時間11/8)からはYouTubeが仲間に加わる。SwitchのオーナーはYouTubeアプリをここでダウンロードできる。しかも、Nintendo SwitchのYouTubeアプリは360度ビデオをサポートしている。

NintendoのSwitchゲームはZelda, Super Mario Odyssey, Pokémon, Fortniteなどが目下の主力だから、YouTubeの統合は有意義だ。SwitchとYouTubeの両方がより若い層に浸透するだろう。〔今のSwitchのユーザーは“大人”が多い。〕

ストリーミングアプリの導入がこんなに遅れたのは、Switchに関してはNintendoが、ゲームの品揃えにもっぱら注力していたからだ。

NintendoのCOO Reggie Fils-Aiméが先月のインタビューでこう言っていた: “前にも申し上げたように、そのほかのサービスは適切な時期に導入いたします。今はNintendo Switchのインストールベースの拡大に努力し、また優れたゲームをますます増やしていきたいのです”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Mapsでは水飲み場水汲み場が分からないからTapは水のWazeになってプラスチック瓶を世界から減らそうとする

レンタル倉庫サービスMakeSpaceのファウンダーで元CEOのSamuel Rosenが次のベンチャーを立ち上げようとしているが、それはオンデマンド経済とはほとんど無関係だ。今回Rosenが目指すのは、水の世界だ。

Tapがねらうのは、世界で初めての飲料水のための公開インデックスとグローバルな検索エンジンだ。

水を売るために使われているプラスチックボトルは、いろんな意味で、この惑星を苦しめている。プラスチック製の水の瓶が環境に与える悪影響の90%以上は、製造過程で起きており、そしてGuardianの記事によると、2016年には世界中で毎分100万本以上の、プラスチックのボトルに入った水が売られた。

再利用できる瓶や水筒も使われているが、その場合は水を再充填できる場所を見つけるのが難しい。そこで、Tapの出番だ。

創業まもなくのTapは、水のためのWazeのようだ。ユーザーが提供する情報と、噴水式水飲み器のメーカーからのデータを組み合わせて、Tapは水を見つけるための公共的検索エンジンになることをねらっている。今Tapは、30か国の34000箇所あまりの水汲み場をそのアプリ上にインデクスしている。

Tapはまた、水飲み器のメーカー企業のためのバックエンドシステムを提供したいと考えている。これらの企業は通常、空港や商業施設、公共施設などに装置を売っている。据え付けは顧客が指定した場所に行なうが、どこに売れるか据え付けられるかは、水飲み器メーカー企業の関与の外にある。

しかし、これらの企業は水飲み器のメンテナンスも行なう。フィルターを交換したり、壊れた部品を修理したりしなければならない。常時人の多い場所に置かれた水飲み器は、メンテナンスの頻度も多くなる。

Tapが考えているこれらの企業のためのSDKは、それで作ったIoT的なシステムで、ユーザーがフィルターの劣化や水飲み器の故障を報告する。そしてそれらの情報がダッシュボードに表示される。

そしてRosenが考えている水の検索の収益源は、Googleの検索と同じく広告だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Mirrorは鏡を使ったフィットネス・システム――自宅で高度なトレーニングができる


9月にサンフランシスコで開催されたTechCrunch Disrupt SFでCEOのBrynn PutnamがデモしたMirrorrは自宅でブティック・ジムなみのカスタマイズされたフィットネス・プログラムを実行できるスマートガジェットだ。

お値段は1500ドルで、この鏡タイプのデバイスに毎月レッスンのプログラムが配信される(サブスクリプション)。ビデオの画像でわかるとおり、ユーザーは鏡に投影された映像を見ながら適切な運動ができる。メニューから好みのコースを選び、進捗を記録することが可能だ。また他のユーザーをフォローして交流することもできる。

Mirrorの市場は大きい。PutnamがDisruptで述べているように、アメリカのフィットネス支出は250億ドルにも上り、5500万人がジムに通っているという。大勢がトレッドミルやウェイトリフティングなどのマシンに何千ドルも使っている。Mirrorは文字通り壁かけタイプの鏡なので普段はまったく目立たない。この鏡にフィットネスのレッスンがストリーミングされる仕組みだ。

われわれはニューヨーク市のMirror本社でPutnamにインタビューし、さらに詳しい情報を得ることができた。実際に使っているようすはビデオをご覧いただきたい。

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滑川海彦@Facebook Google+

自閉症の人たちに彼らの適職である細かいデータ管理の仕事を提供するDaivergent

優れたスタートアップは通常、個人的な場所で生まれる。Byran DaiのDaivergentも、そうだ。

2017年12月に創業されたDaivergentは、同社の顧客である企業を自閉症スペクトラム障害の人びとに結びつけて、AIやMLにおけるデータ管理の仕事を手伝わせる。

Daiの弟のBrandonが、自閉症スペクトラム障害だ。Daiは、自分の弟などこの障害の人たちが、細部への高度な注意力を必要とする、ある種のとても複雑な仕事に向いていることを知っている。たとえばそれは、データ入力やデータの補正、製品の品質検査、データの検査、コンテンツの適正化、などの仕事だ。

誰もかれもがAIや機械学習のアルゴリズム使っている昨今では、データを組織化する(まとめる)ことが最優先事項だ。Daivergentは、同社がデータのスペシャリストたちの完璧なプールを作って、この分野のどんな仕事でも完了させることができる、と確信している。

Daivergentは、AHRCやAutism Speaksなど、さまざまな団体とパートナーして、人材を確保している。それらの人びとを篩(ふるい)にかけて、その種の仕事を最後までできる人たちを拾い上げる。そしてその人たちはDaivergentの契約職員になり、本格的な教育訓練を受け、そしていろんなプロジェクトで仕事を開始する。

同社によると、アメリカでは250万人の成人が自閉症で、Autism Speaksの報告書によると、大学教育を受けた自閉症者の失業率は85%だ。

Daivergentは、これらの人びとが労働力の一員になる方法を提供するだけでなく、団体や企業が海外の契約労働者を雇用しがちな部分で、あえてアメリカの労働者を採用する方法を提供している。

新しい仕事がDaivergentに入ってくると、同社はそのプロジェクトを小さなタスクに分割してそれらを同社の労働者に割り当てる。同社はまた、プロジェクトの全体的な複雑さを判断し、仕事の緊急性も考慮して、料金を決める。

Daivergentは小額なマージンを取り、残りを労働者に渡す。

現在Daivergentには、実動労働者が25名いて、顧客のための仕事を行っている。登録労働者は150名おり、彼らは今、資格や免許を取得する段階だ。そして候補者プールには、さらに400名の自閉症者がいる。

同社は最近、アクセラレーターERAを卒業した。

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まだまだメールに起業機会あり、June.aiは効率的なメール分類サービスで$1.5Mを調達

メールは今なお、起業家にとって魅力的なターゲットのひとつだ。なんといってもメールは誰もが使っているし、しかも依然としてそれは、快適な使い心地とは言えない。

June.aiも、メールの使い方を変えようとする多くのスタートアップの仲間に加わろうとしているが、でもこの新人のアプローチはほかとちょっと違う。

協同ファウンダーでCEOのAllie Suttonによると、彼のチームは、人びとのメールの使い方そのものに目を向けているわけではない。むしろ彼らが着目しているのは、コミュニケーションと情報の流れの全体的な姿だ。そしてJuneが作ったのは、必ずしもメールをリプレースするのではなく、むしろ、メールサービスという古いシステムとの互換性のある〔==後方互換性のある〕プラットホームだ。

どういうことか、というと:

まず最初にJuneは、メールを他の人との会話であるものと、企業などからのメールに分類する。それらを二つの別々の受信箱へ入れる。そして情報的なメール、“Your Amazon Order has Shipped”(Amazonの注文が発送されました)や“Check In For Your Flight,”(あなたのフライトにチェックイン…搭乗手続き…してください)などのメッセージは、閲覧しやすいフィードに入れる。

一方コミュニケーションのメッセージは、メールというよりもむしろiMessageやIMのようなインタフェイスの受信箱に整理される。会話は相手の人別に分類され、スレッドや主題別にはしない。だから、特定の人との会話履歴の全貌が、スレッドにとらわれずに把握できる。ファイルもやはり、送り手の人別に分類される。

またJuneの‘gatekeeper’(ゲートキーパー、門番)機能を使って、ユーザーにメールを送ってくる企業や人を、簡単に縁断ち(脱会など)、承認、ブロック(受け取らない、無視する)などできる。

150万ドルの資金を獲得したJuneは、短期の売上を気にすることなく、宣伝やプロモーションに注力できる。

Juneは、Gmail, Yahoo!, Outlookなどのメジャーなメールサービスで使える。

Suttonによれば、最大の難題は採用者の拡大だ。

彼曰く、“みんな我流のやり方でメールを処理しているし、そのやり方は何年も何十年も続いている。うちのやり方ならもっと効率的な処理ができるんだけど、それを説明して分かってもらうのが難関だ。こっちの方が効率的だ、と納得してもらわなければならないからね”。

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GoogleやFacebookも使っているデザインツールFramer Xの魅力は開発工程の上流下流への柔軟な対応

デザインツールはどの企業にとっても、ますます重要になっている。今日はそのレースに、新人が入ってきた。

新人とは言ったが、Framer Xは三年前にできたFramerの改造バージョンであり、ファウンダーのKoen BokとJorn van Dijkはさらにその前の2011年に、デザインソフトのSofaをFacebookに売っている。そしてFramer Xは、Reactベースのリッチなデザインツールで、どんなデザイナーでもインタフェイス成分を描けて、それらを技術者のコラボレーションチームに送れる。

その鍵は、再利用性と忠実な再現性だ。Framer Xでは、技術者たちが今本番開発に使っている成分を送って、デザイナーたちはそこから仕事を始められる。逆にデザイナーはボタンやアイコンをデベロッパーにファックスで送るのではなく、その成分のSVGコードをデロッパーに送れる。

[Framer Xはベクターツール]

Framer Xではまた、ユーザーがFramer Xのストアで成分やそのほかのデザインアイテムをパッケージとして集め、デザインの過程でそれらに容易にアクセスできる。Framer XのFramer X Storeは一般公開されているので、たまにデザインをするような人が経験豊富なプロのデザイナーの作品をベースに仕事を始められる。

また、企業がその社内だけで使うプライベートなストアを、Framer Xの上に開ける。

Framer Xの使用料はユーザー一人あたり月額15ドルだが、企業のプライベートなFramer Xストアは、企業の規模などに応じて適宜課金される。

Framer Xの強敵といえば、InVision, Adobe, Sketchなどだ。

同社によると、現在の月間アクティブユーザーは約5万、企業ユーザーは200社だ。その中には、Google, Facebook, Dropboxなどもいる。資金はこれまで、Greylock, Foundation Capital, Designer Fund, Accel Europeなどから900万ドルを調達している。

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Apple、iPhone XSとiPhone XS Maxを発表

毎年この季節になると新しいiPhoneが登場する。しかし今年はここ数ヶ月リークが続いたため、驚きの要素は影を潜めていた。

しかしともあれ今日(米国時間9/12)、新iPhoneが正式に発表された。iPhoneのフラグシップシリーズはiPhone XSと呼ばれ、カラーバリエーションはゴールド、シルバー、グレーだ。

では、詳しく見ていこう。

デザイン

新しいモデルの外観は現行iPhone Xとそれほど大きく変わっていない。これはモデル名にSが付加される年には普通だ。筐体は医療用グレードのステンレススティール製でガラスも耐久性がアップしているという。カラーバリエーションはゴールド、シルバー、スペースグレーだ。

開発チームは防塵、防水機能もIP68にアップグレードした。これは水深2メートルに30分耐えられるクラスだ。Appleの上級副社長、フィル・シラーは「水だけでなく、オレンジジュース、お茶、ワイン、ビールなどの液体でもテストされている」と付け加えた。

ディスプレイ

iPhone XSにはSuper Retina OLEDディスプレイが採用されている。ダイナミックレンジは60%拡大している。解像度は458PPIで、サイズは5.8インチと6.5インチの2モデルとなる。

大型モデルはiPhone XS Maxと呼ばれる。

どちらのモデルも上部に例の切り欠きがあるが、理由があることなのでいたしかたない。筐体には赤外線対応カメラ、照明、感光センサー、近接探知センサー、スピーカー、マイク、フロントカメラ、ドットプロジェクターが内蔵され、銀色のベゼルで囲まれている。

これらのハードウェアはFaceIDで起動される。Phone XSのFaceIDは新しいアルゴリズムによって速度がアップしている。フィル・シラーのプレゼンによれば、「スマートフォンでもっとセキュリティーが高い顔認証システム」だという。

スペック

iPhone XSになってアップグレードされたスペックでもっとも注目されるのは新しいA12 Bionicチップだろう。業界初の7ナノメートル・ルールによる69億トランジスターの高集積度を誇る。A12は6コアCPUで、A11と比較して2つのハイパフォーマンス・コアは15%速くなり、消費電力は40%低減されている。A12が内蔵する4コアGPUは50%高速化され、グラフィックスはテッセレーションとマルチレイヤー・レンダリングをサポートする。

また8コアの機械学習専用プロセッサーが用意され、ニューラル演算を行う。

ではこうしたスペックが現実にどのような能力となるのかというと、 新しいiPhone XSはA12 Bionicチップ採用のおかげでアプリを開くのが30%速くなっている。

Appleはいつもどおり、新しいiOS 12のAR、絵文字、Siriなどを起動してプロセッサーのアップグレードによる効果の例をいくつもデモした。またBethesda Softworksの人気ゲーム、Elder Scrolls Bladeによるデモも行われた。

iPhone XSのストレージは最大512GBとなる。

カメラ

iPhoneではカメラが重要な役割を果たしてきたが、今回も例外ではない。

XSではメイン・カメラに引き続きデュアル・システムを採用した。広角、望遠とも12メガピクセルだ。新しいカメラは広角がf1.8、望遠がf2.4となっている。TrueToneフラッシュには照明のフリッカーを検出する機能が追加された。

フロントカメラは7メガピクセル、f2.2のカメラで撮像素子の感度がアップしている。

A12 Bionicチップに加えて新しい画像処理プロセッサーを内蔵する。これにより赤目軽減を始めポートレートモードがさらに改良された。

またSmart HDR機能も導入された。われわれのPanzarino編集長が書いているところによれば、「露光条件を変えてハイライト部分とシャドウ部分に適した撮影を行い、ニューラル・エンジンでそれぞれの画像からもっとも良く撮れている部分をHDRに合成する。新モデルではさらに多数のフレームが撮影され、理論的にはダイナミックレンジはされに拡大されるはず」だという。

Appleはカメラの「ボケ」効果にも改善を加えた。ポートレート・モードでは背景をさらに美しくぼかした描写ができる。焦点が合っている手前の被写体から背景への遷移が滑らかで自然になり、背景のボケの形状も改良された。

興味があるのは、写真を撮った後でユーザーがフォーカスを変えられる点だ。ユーザーは写真を見ながらスライダーを動かすことで絞りを変え、焦点深度を深くしたり浅くしたりできる。

ビデオ撮影でいちばん大きいアップグレードはステレオ録音がサポートされたことだろう。

デュアルSIM

AppleはeSIMの採用(中国を除く)により初めてデュアルSIMをサポートした。 これによりユーザーは従来の物理的SIMカードとeSIM(電子的バーチャルSIMカード)の間で選択できるようになった。

中国ではeSIMが許可されないため、iPhone XSには物理的SIMカードのスロットが2つ設けられる。

デュアルSIMにより、簡単にいえば、ユーザーは2つの電話番号を使い分けることができるようになる。国内用番号と国際用番号を使い分けるなどだ。

価格、出荷日

iPhone XS、iPhone XS Maxはどちらも64GB、256GB、512GBの3モデルが用意される。iPhone XSの価格は999ドルから、iPhone XS Maxは1099ドルからスタートする。

予約受付は9月14日(金)から開始される。発送(および店頭販売)開始は9月21日からだ。

〔日本版〕Appleのサイトによれば、iPhone XSは112,800 円(税別)から、iPhone XS Maxは124,800円 (税別)からとなっている。予約受付は14日、出荷開始21日は世界共通。日本でもデュアルSIMがサポートされる(nano-SIMとeSIM)

more iPhone Event 2018 coverage

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滑川海彦@Facebook Google+

Instacart、米国全世帯の70%が利用できるように

2017年の終わり、Instacartは米国最大の食品小売の一つ、Krogerと提携を結んだ。それは、KrogerのチェーンRalphsとの契約という小さなものだった。

しかし今回Instacartは、Krogerとの提携を拡大する。新たにKrogerの75ものマーケットでInstacartのデリバリーが使えるようになり、これによりKrogerでのInstacart利用は全米で50%増えることが予想される。提携拡大は10月末までに完了し、Krogerの1600店舗超で利用可能となる。

こうした動きはAlbertsons、Aldi、Sam’s Club、そしてLoblawとの提携という、Instacartの勢いに乗ったものだ。

結果的に現在、全米世帯の70%がInstacartを利用できる状態にある。昨年、Instacartは2018年末までに全米世帯の80%に利用してもらえる状態にもっていきたいと抱負を語っていたが、最近の資金調達はこのスタートアップを目標達成に向けバックアップしているようだ。

2月、InstacartはCoatue ManagementやGlade Brook Capital Partners、そして既存の出資者から2億ドルを調達。これによりInstacartの企業価値は42億ドルとなった。

AmazonがWhole Foodsを買収して以来、Instacartはそれにチャレンジするという構図だった。しかし、多くの意味で、そのチャレンジは好機につながった。140億ドル近くの買収は、食品小売業界における急速な変化に拍車をかけた。オンラインでの食品購入とAmazonの配達に太刀打つために既存の小売に残されたのは、独自の配達プラットフォームを取得(または構築)するか、Instacartと提携するかという選択だった

Targetのようないくつかの小売は独自のプラットフォームを購入した。しかしAlbertsonsやSam’s Clubといった他の大手小売はWhole Foodsの買収後、Instacartとの提携に傾いた。

一連の動きを受け、結果的にInstacartの提携先は300以上にものぼり、Instacartを利用しての買い物客は今年、最高の5万人となった。

こうした成長が続けば、今後はInstacartがサービスの質をいかに維持するかが課題となる。しかし、Instacartはプラットフォームのテコ入れに向けて確実に手を打っている。サンフランシスコでピーク時の配達をPostmatesに手伝ってもらうという試みを始めた。

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(翻訳:Mizoguchi)

フォートナイトのプレーヤーは2要素認証を有効にすると新しいエモートをもらえる

歴史的にみて、われわれはデジタルセキュリティーを得意としていない。2016年(安心できるほど遠い昔ではない)、最もよく使われたパスワードは “123456” と “password” だった。

意識はたしかに高まったが、正しい方向に進みたがらない人たちもいる。幸いな、Fortnite Battle RoyaleのメーカーであるEpic Gamesが解決策を思いついた。

同社はゲームに新しいエモートを導入した——エモートとはEpicが10億ドルを荒稼ぎするのを手助けする表面的なアップグレードの一種だ。しかしこのBoogie Downという新しいエモートは、Epic Gameアカウントで2要素認証を有効にしたユーザーだけにあたえられる。

ご想像の通り、ハッカーなどの厄介者たちはFortniteの人気とユーザーがこのゲームに金を使いたがっていることを十分理解している。当然彼らのアカウントは「悪いやつら」の魅力的なターゲットだ。

2要素認証——身元を証明するために2種類の方法を使う(通常はパスワードとSMSによる確認)——には短所もあるが、パスワード単独と比べればアップグレードであることは間違いない。

より良いセキュリティー習慣の動機を与えることは興味深い試みであり、ゲームメーカーがこの手法を選んだのは初めてに違いない。

Boogie Downエモートは2要素認証の報奨であり、Epic Gamesのコンテストの一環として導入された。去る3月、同社はユーザーコミュニティーに対してダンス動画の投稿を呼びかけ勝者はゲームに採用された。

ちなみに、実際のダンスはゲーム内のエモートよりずっとクールだ。

[via Kotaku]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HTCがViveヘッドセット用のワイヤレスアダプターを発表, 9月5日から予約販売

HTCは今でも、VRでは大物でいたい。同社は今日、Vive Wireless Adapterの予約販売の開始を発表した。このアダプターを使うと、ViveとVive Proのオーナーは、いわば、コードをカットできる。そしてユーザーは、ワイヤレスで自分のPCに接続できる。

そのBase Adapter*はViveとVive Proの両方で使えるが、ただしVive Proは、60ドルの互換性パックというものが必要だ。それには、Vive Proの接続ケーブルや、発泡プラスチックの緩衝材、Vive Pro用のアタッチメントデバイスなどが入っている。〔*: 別途エンタープライズ用がある。後述。〕

Vive Wireless Adapterは単体で299ドルで売られる。

同社のブログによると、インストールはこうなる:

Vive Wireless Adapterのインストールは数分で終わる。PCI-eカードをインストールして、今やワイヤレスになったViveのヘッドセットとPCが通信するためのセンサーを取り付けるだけである。アダプターのブロードキャストレンジは、センサーを起点として視界150度/6メートルであり、IntelのWiGig仕様により、妨害のない60Ghzの帯域を使用する。コーデックはDisplayLinkのXRを使用し、低いレイテンシーと高いパフォーマンス、および数時間の電池寿命を確保する。

アダプターはHTC QC 3.0 PowerBankを電源として使用する。これはスマートフォン用のポータブル充電器としても使え、アダプターの価格に含まれている。

HTC Viveのワイヤレスアダプターはこれが初めてではなく、2016年にTCPCastが220ドルのアダプターを発売したし、またこのアダプターのエンタープライズバージョンは2kのコンテンツを2ms未満のレイテンシーで複数のHTC Viveに送れる。

このHTC自身によるアダプターは、9月5日よりAmazon, Best Buy, Microsoft, NewEgg, Vive.comなどで予約販売を開始する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazon Echoをハックして盗聴できることをセキュリティ研究者たちが発見

DefConでハッカーたちが、スマートスピーカーの新たなセキュリティ問題を公表した。このセキュリティカンファレンスでスピーチしたTencentのWu HuiYuとQian WenxiangはBreaking Smart Speakers: We are Listening to You(スマートスピーカーを破る: あなたを盗聴できる)と題するプレゼンを行い、彼らがAmazonのEchoスピーカーをハックして、それにスパイ役をやらせた方法を説明した。

このハックは、まずAmazon Echoのハンダ付けされている部品を交換するなどして、それを改造する。そしてハックの被害者となる正常なEchoは、改造Echoと同じネットワーク(同じLAN上)に接続していなければならない。

この設定で改造Echoは盗聴者になり、他のEchoスピーカーからの音声をリレーする。他のスピーカーたちは、何かを‘送信’をしてるわけではない。

この方法はとても難しいが、Amazonの人気増大中のスマートスピーカーを悪用するための第一歩だ。

研究者たちは、プレゼンの前にそのエクスプロイトをAmazonに通知した。そしてWired誌によると、Amazonはすでにパッチをプッシュしたそうだ。

しかしそれでもそのプレゼンテーションは、悪質なファームウェアを搭載した一台のEchoが、同じネットワークに接続している一群のスピーカーを変えてしまうことを示している。たとえばホテルの各室にEchoがある場合など、危ないだろう。

Wiredは、Echoのネットワーキング機能がハックを可能にした仕組みを説明している:

手術をされたEchoをターゲットデバイスと同じWi-Fiネットワークに接続できたら、ハッカーはAmazonのスピーカーのソフトウェアのWhole Home Audio Daemon呼ばれる部位を利用できる。同じネットワーク上のEchoは、この部位を使って互いにコミュニケートする。このデーモンに脆弱性があることをハッカーは発見し、それを、ハックしたEchoから悪用して、ターゲットのスピーカーの完全なコントロールを取得した。たとえばそのEchoに勝手な音を出させたり、もっと困るのは、オーディオを黙って録音したり、遠くのスパイに送ったりできる。

AmazonはWiredに、“セキュリティフィックスによるアップデートが自動的に行われたので顧客は自分のデバイスに何もする必要がない。この問題は、犯人がデバイスに物理的にアクセスできて、デバイスのハードウェアを変える能力を持っていることを必要とする”、と述べている。

ただしハックを実行するために犯人がアクセスできなければならないのは、犯人自身のEchoのみである。

Amazonは、その音声デバイスが顧客をモニタしているという懸念を一蹴したが、今年のDefConでハッカーたちは、それができることを証明した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ビジネス向けの「Airbnb for Work」、全宿泊の15%を占める

企業の出張者はAirbnbのビジネスにとって重要な部分になりつつあることが最新ブログ記事でわかった。同社は2014年にスタートしたAirbnb for Workが2015年から2016年にかけて3倍に伸び、2016年から2017年に再び3倍増になったと報告した。事実、70万社以上の企業がAirbnb for Workに登録したとAirbnbは言っている。

Airbnbを出張に利用している企業の内訳を見ると実に多様で興味深い。大企業(従業員5000人以上)の利用者と、スタートアップやスモールビジネス(1~250名)の利用者がそれぞれ40%ずつで、Airbnb for Workの残りの20%は中規模企業が利用している。

2017年7月、Airbnbは同サービスのリスティングをSAP Concurで利用できるようにした。SAP Concurというのは多くのビジネス出張者が利用しているツールだ。Airbnbによるとこの統合はAirbnb for Workの成長に多大な貢献をしており、2016年から2017年にかけてConcur経由でAirbnbを利用した従業員数は42%増加した。さらに、ConcurのFortune 500企業ユーザーの63%が、ビジネス出張の宿泊にAirbnbを利用した。

Airbnbnが発見したある傾向は興味深い。同社によると、Airbnb for Workの宿泊の60%近くが複数顧客による利用だった。

「私達は共同作業のための広い場所を提供するとともに従業員一人ひとりがプライベートな空間を確保できるようにしている」とAirbnbのビジネス旅行全世界責任者のDavid Holyokeは言った。「こうすることで、より意義のあるビジネス旅行が可能になり、会社は多くの費用を節約できると考えている」。

ビジネス部門の著しい成長と、その可能性を踏まえて、Airbnbはビジネス旅行者向けに新機能を開発している。来週、Airbnbは、社員がAirbnbのリスティングを会社に特化したランディングページで検索できる新機能を提供する予定だ。

これは、たとえばGoogle社員はGoogle.Airnbn.comを開いて宿泊場所を探すことができるようになり、そこにはGoogleの好みにあわせて、たとえば会社の事業所に近い宿泊地や予算、その他の要素が盛り込まれている。

すでに成長は見られるものの、HolyokeはAirbnb for Workには成長の余地がまだまたあると考えている。Airbnb for WorkのリスティングはAirbnbの利用全体の15%にすぎないとHolyokeは言っている。

しかし、ブティックホテルやAirbnb Plusのようなアメニティー志向のリスティングの登場によって、出張者の間ではビジネスホテルに代えてAirbnbを使う風潮が高まってきた。

加えて、ビジネスにおける移動や移転が一段と重要になるにつれ、社員が新しい土地で家を買う前に居住する有用なツールになるとAirbnbは信じている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、FaceIDとiPadの新CMを公開

Apple は、iPadの携帯性と利便性がノートPCや伝統的紙メディアよりも優れていることを示す新しいCMを展開している。15秒のCMは、iPadならいちばん面倒な仕事さえも簡単にできる、というところ焦点を当てている:旅行、メモ、書類、等々。

4本中3本に、3月の教育イベントで発表された第6世代iPadが登場している。このiPadは低価格(米国では329ドル)ながらPencilに対応している。

CMはAppleの国際YouTubeチャンネル(UAE、シンガポール、英国)で公開された。

この1日前、FaceIDに焦点を当てた 90秒のCMも公開された。そこではクイズ番組に出演している男が、その日の午前に作った銀行のパスワードを尋ねられる。彼はさんざん苦痛な時間を過ごしたあと、バンキングアプリをFaceIDでアクセスできることを思い出す。

iPadの次世代モデルにFaceIDが組み込まれるのではないか、という憶測が出ているが、本当のところはAppleの次のイベント(おそらく9月に行われる)までわからない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

南インドの手料理をインスタント化したButtermilkがY Combinatorの支援下で好調

Mitra Ramanが実家を出て大学へ入ったとき、いちばん恋しかったのが、母が作るラッサム(Rasam)だった。インドからの移民の娘であるRamanは、ほとんど毎日、南インドの伝統料理を食べて育ったが、でも一人暮らしを始めてみると、その作り方を自分がまったく知らないことに気づいた。

一度実家を訪ねたとき彼女は母に、お母さんの作る料理を食べたい、と言った。そこで、母であるMrs. Ramanは、ラッサムのすべての原料をプラスチックのバッグにつめて娘に、お湯をわかしてその中にこれを入れなさい、と教えた。とても、簡単だった。

そこから、彼女のスタートアップButtermilkが生まれた。

Y Combinatorで育った同社は、お湯に加えるだけで完成するさまざまなインド料理を、低価格で提供している。

シアトルに拠を置くButtermilkは2017年にローンチし、最初は地元市場だけに売っていたが、やがて全国に製品を売るようになった。

Buttermilkの現在の料理製品は、サンバ(Sambar)、ダール(Daal)、キチディ(Khichdi)、ラッサム(Rasam)、ウプマ(Upma)などだ。どれも6ドル。バスマティ米(Basmati Rice)を1ドル50セントで売っている。

これらを個々に買うこともできるが、複数をまとめたセット販売もある。セットには名前がついていて、それらは、High Protein Pack, Buttermilk Suite, North Indian Favorites< South Indian Favoritesなど、お値段は39ドルだ。

先週Buttermilkが立ち上げた会員制では、毎月特定のセットを定価の10%引きで買える。また7月12日からは、新メニューとしてチャナマサラ(Chana Masala), ココナッツチャツネ(Coconut Chutney), そしてキナ(Quina), ブラウンライス(Brown Rice, 玄米)オプションなどの提供を開始する。予約は、明日(米国時間7/6)から受け付ける。

今後は、同じくママの手料理の味(‘おふくろの味’)に飢えている人びとのために、南インド以外の地方や国々の料理も製品化していくつもりだ。また、流通チャネルを食料品店やコーヒーショップなどにも拡大していきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Uber、アプリで酔っ払い乗客を識別する特許を申請

Uberの登場は、多くの人の交通に対する考え方に変化をもたらし、そして酔っ払った人が夜帰宅する方法も変えた。手当たり次第タクシーを大声で呼び止めたり、酔った状態で車を運転したりするより、Uberを使った方がかなり安全にA地点からB地点へと移動できる。

Uberは酔っ払いのユーザーに非常に関心を持ち続けていたようだ。機械学習を使って乗客の“状態”を判断するシステムの特許を米国特許商標庁に申請した。

特許そのものは“ユーザーの状態”という不毛の議論に限定される一方で、Uberの本当の関心は、素面の人と酒が入っている人との違いを感知することにある。

この特許についてはCNNが最初に報道したが、位置情報、入力の精度やスピード、操作状況、端末を持つ角度、そして歩くスピードといったデータを使って、正常な行動と比較しながらユーザーの行動を見極める手法、と形容している。

この特許にはまた、乗客の状態をドライバーに知らせるシステムも含まれていて、理論的にはこのシステムによりドライバーは、厄介な客かもしれないと心の準備をしておくことができる。

また特許では、かなり酔った客には特別な訓練を受けたドライバーまたは専門のドライバーをあてたり、あるいは乗車サービスそのものを提供しないこともあるとしている。

多くの場合において、酔っ払った人が帰宅するのにUberを呼ぶのが最も安全な方法の一つだ。一方で、Uberでは、ドライバーが乗客に性的暴行を加えるという事件もあった。CNNは、過去4年間に米国で少なくとも103人のUberドライバーが乗客に性的暴行または暴力を加えたとして告発された、としている。警察の発表では、それらのほとんどのケースで乗客は酔わされたり、乗車する前に飲酒していたという指摘はない。

乗客が酔っているかどうかをドライバーに知らせるというのは、どうしようもない客を乗せてあちこち走らされるということからドライバーを救うことになる。あるいは、往々にして料金の争いにつながる、車内での嘔吐などをあらかじめ回避することにもつながる。しかし、特許にあるこのシステムでは、タチの悪いドライバーに略奪行為を許してしまうことにもなる。

また、酔っているかどうかをUberに把握されるというのは広範に関係してくる。ユーザーデータに関してUberは信頼される存在ではない。 Uberは“God View”を使って客の行動を監視していたとして2万ドルを支払わなければならず、また大量のデータ漏えいについての口止め料を支払っていたともされる。

もちろん、企業が出願した特許が最終的に商品化されるのはごくわずかだ。乗客を監視するという今回のUberのアイデアがアプリ内にとどまるのかどうかは今後明らかになる。

イメージクレジット:Jaap Arriens/NurPhoto / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

iOS 12ではFace IDに2人目の顔を登録できるらしい

ARの機能向上からグループFacetimeまで、iOS 12に関する注目すべき発表は山ほどあった。しかし、今年の秋にやってくるAppleのモバイルOSには、WWDCのキーノートでは触れられなかった実用的なアップデートがある。

9to5Macによると、 iOS 12ではFaceIDに2種類の顔を登録できるらしい。

これまでFace IDでは、iPhone Xに登録できる顔は1つだけだった。9to5MacはiOS 12ベータを精査する中でこの変更に気づいた。そこにはFace IDの設定項目として「別の顔を登録する」が新たに加わっていた。

説明は以下の通り。

あなたの顔を学習し続けことに加えて、Face IDは別の顔も認識することができます。

あまりはっきりしない説明だが、9toMacはテストしてこの機能を確認し、以下の問題点を見つけた。Face IDに2種類の顔を登録したユーザーが、その別の顔を削除するために自分のFace ID登録をはじめからやり直さなければならない。言い換えると、別の顔をリセットしたければ、登録済みの自分の顔もクリアする必要がある。

そんなちょっとした不便さはあるものの、Face IDに第2の顔を登録できることは実に理に適っている。カップルが携帯電話を行き来させることは実用上よくあることだし、親が自分の携帯電話を子供に使わせてゲームをさせたりアプリを試したりすることもある。

そしてこれは次世代iPadにFace IDが採用される兆候かもしれない。タブレットはスマホ以上に複数ユーザーで共有する機会が多いのだから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook