Google、G suiteをメジャー・アップデート――共同作業、クラウド検索、モバイル機能など強化

今日(米国時間8/16)、Googleの企業向けオンライン生産性ツールG suiteメジャー・アップデートを受けた。これによってGmail、ドキュメント、ドライブ、カレンダーなどに新機能が加わった。

今回のアップデートは主として共同作業の改良が中心となっているが、 Googleのクラウド検索の強化、LegalZoom、DocuSign、LucidChartといったパートナーからの新しいテンプレートやアドオンも追加された。

かつての暗黒時代では、人々はドキュメントをメールに添付して共有し、誰もが同じバージョンを受け取っていることを確認するためにバージョンごとに WordやExcelのファイル名を変えたりしたものだ。共有がオンライン化された現在ではもはやこういう作業の大部分は必要ない。しかし今回のアップデートでGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドではファイル名を変えた複数のバージョンを保存、検索することができるようになった。これはユーザーがある文書を正規のものと認め、他のバリエーションをまとめて保管したい場合には便利だろう(ただしG suiteに対する要望としてトップの地位を占めていたかどうかはよくわからない)。

Googleクラウド検索の統合強化により、G Suiteを利用中の企業ユーザーは各アプリの内部から自社がクラウドに保管しているデータを横断検索できるようになった。これまでは内部文書を検索するために明示的にCloud Searchを立ち上る必要があった。今後はドキュメントやスライドを編集しながら直接検索ができるようになる。

もうひとつ今回のアップデートで追加された機能は、ワンタッチでドキュメントの「クリーン・バージョン」を表示することができるというものだ。これはコメントや編集をすべて隠し、ドキュメントの本体だけを見ることができる。またワンタッチで他のユーザーからの編集提案などすべて反映(ないし拒否)させることもできる。またLitera Change-ProやWorkshare アドオンなどのおかげでドキュメント、シートなどの比較がさらに簡単になった。

モバイル・ユーザーの場合、Android版、iOS版から編集提案ができるようになった。これは長年必要性が指摘されていた機能だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

モーションセンサーやLEDパネルで遊べるKanoのプログラミング教材

著者注 :著者のAbel OwenはIngridの9歳の息子だ。記事は主に彼の言葉によるもので、Ingridはそれを少しばかり素早く入力する手伝いをしただけである。

僕はいつもコンピューターとインターネットを使っていて、本当にそれらが大好きだ。それらは現代生活の重要な部分を占めている。そして、それらがどのように働くかを知ることはかなりクールなことだ。なのでお母さん(Ingrid)が僕にKanoプロダクトのレビューを手伝って欲しいと言って来たときには「もちろん!すぐやろうよ!」と叫んだ。

知らない人たちのために説明しておくと、Kanoは、子どもたち(やその他の人たち)のためのインタラクティブなコーディングデバイスを提供している会社だ。そのデバイスを使って、テクノロジーや、コンピュータやその他の電子デバイスの仕組みを学ぶことができる。ここ数週間の間、僕はPixel KitとMotion Sensor Kitという名前の、2種類のKanoデバイスを試していた。

まず、7月に発売されたハンドヘルドLEDライトボードのPixel Kitを使い始めた。

実際のマシンを使い、コーディングでそれを制御したので、とてもエキサイティングだった。箱の中に入った部品として提供されているのも気に入った。それを使うためには組み立てをしなければならないからだ。これは僕とお父さんがSnap Circuitsと呼ばれるもので遊んだ経験を思い出させた。

部品を組み立て終わったら、Kanoアプリを使ってコンピュータにリンクする。アカウントを作成すると、キットとコンピュータが接続される。

僕は以前Scratchを学校で使っていた。これは小さなスクリーン上で、テレビゲームをコーディングして作成することができるものだ。今回のキットはそれよりも少しクールなものだ、なぜならPixelキットでは、Pixelの128個のLEDライトを実際に制御するプログラム(Kano独自のコーディングブロックまたはJavaScriptのいずれかで記述)を作成することができるのだ。僕は音に反応するライトショーを作成するのが楽しめた:手を叩いたり、大きな音に反応してライトが光るのだ。それらはとても「素晴らしい」(お母さんが「クール」とばかり書かない方が言ったので)ものだった。

スクリーンショット2017-08-09 at 12.14.01.png

僕はKanoの指示に従って、ゲームを作ってみた。1つは、財宝を探すヒーローものだ。主人公を財宝に向かって導かなければならない。

また加速度計も用意されていて、それを使って(手の中に収まる)Pixel Kitを傾けることでライトを動かすゲームを作ることができた。Kanoには、習得するタスクのシナリオが用意されていて、やり方を学ぶのに役立つ。僕は今では指示なしでも、Pixel向けの簡単な独自ゲームを作ることができると思う。

この数週間後、KanoコレクションにMotion Sensor Kitを追加した。これもKanoアプリで動作する、小さなジェスチャーコントローラーだ。

これを使うためにPixel Kitを使用する必要はない。Pixelと同様に、Kanoアプリでスクリプトを作成する。Motion Sensorを使用すると、これらのスクリプトを使って、モーションセンサー上で手を振ったときにアプリが動きに反応するようにできる。

僕が作ったスクリプトの1つは 「ギター演奏」だった。モーションセンサーの上でギターをかき鳴らすように手を振ると、アプリの画面ではギターの弦が動き、動きに合わせて音が出るようにできた。

あるいは動きに反応する小さな画像を作成することもできる。例えば回転する亀や、上下に移動するヘビなどだ。そして、他にはこのようなものも:

Pixelの場合と同様に、ゲームを作ることもできる。僕が好きだったのは「ポン」で、僕の手を卓球用のパドルにすることができ、コンピュータで遊ぶことができた。

お母さんは両方について気に入らなかった点も話して欲しいと言う。Pixel Kitを改善するなら、より出来ることの幅が広がると良いと思う。そして自分の作品を3つより多くPixel Kitに保存できると良い。そうすればもっとエキサイティングになるだろう。

そして子供が扱うことを考えると、それはやや壊れやすいものだった。ある日には、バッテリーがただ「脳」から切り離されてしまった(僕たちはそれを再び接着しなければならなかった)。そして、電池を接着し直そうとしている時に、お母さんが電源ボタンを壊してしまい、それもまた接着しなければならなくなった。

(注:これはおそらくKanoというよりも私たちの問題かもしれない。また、Macではなく、iPad用のKanoアプリや、家族が使用するGoogle Chromebook Pixelを手に入れることができることも良いことだろう。Kano製品はWindowsコンピューターや以前にリリースされたKano Computer Kitでも動作する)。

Motion Sensorはより頑丈だったが、お母さんのMacに繋がれていなかったらもっと良かったと思う。

Motion Sensor Kitは29.99ドル/29.99ポンドで販売されていて、Pixel Kitは79.99ドル/74.99ポンドだ。

どちらもKanoストアを通じて直接購入することができる。米国では、Amazon.com、Barnes&Noble、Toys R Us、ThinkGeek、Gamestopから買うこともできる。カナダではIndigo、Toys R Us、そしてThe Sourceで購入できる。英国ではamazon.co.ukで購入することもできる。

Alex Klein、Yonatan Raz-Fridman、Saul Kleinが共同創業したKanoは、これまでに1900万ドルの資金を調達している。その中には口コミで広がったKickstarterキャンペーンによる調達と、その後のより正式なベンチャーラウンドで調達された1500万ドルが含まれている。投資家として、Jim Breyer、Marc Benioff、Martin Sorrell、Index Ventures、James Higa、 Troy CarterそしてShana Fisherなどが名を連ねている。

このブログが気に入っていただけたなら幸いです。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

GoogleのVR連作ビデオ、今回はファッションべったりでスーパーモデルのクローゼットに侵入する

GoogleのDaydream用の仮想現実ビデオシリーズ、その最新作はすみからすみまでファッション、大胆なお洋服選びで知られるセレブたちのクローゼットに入り込む。

GoogleがVogue誌と共作したそのSupermodel Closets(スーパーモデルのクローゼット)と題するビデオは、モデルのワードローブへ仮想的に忍び込み、彼らの衣類を見たり、ファッション哲学を聞いたりする。

仮想現実に手出ししている企業が徐々に気づいてきたのは、360度カメラで撮ったコンテンツなら何でもおもしろい、ことはない、ということだ。激しい抗議のデモや、きれいな風景などは、360度カメラで撮るとすごい臨場感を与えるかもしれないが、Googleが学んだと思われるのは、たとえばGoogle I/OカンファレンスのキーノートをVRヘッドセットを着けてウォッチしたからといって、得られるものは何もない、ということ。

Supermodel Closetsシリーズは、Googleの最新のJump 360カメラを使って、クローゼットのような狭いスペースでも4Kの立体画像を捉えている。

モデルのクローゼットを覗くこの新シリーズがピューリッツァー賞を取るとは思われないが、VRを探検の道具として使って、めったに行けない場所に人びとを連れて行くという、VRならではのミッションをうまく強調している。KardashianやJennerたちのように、ソーシャルな共有の術を心得ている人は世の中にあまりいないし、着るものに彼らほどめちゃめちゃ凝る人たちも珍しい。VRなら、そんな珍獣たちの生活に入り込んで見物できるし、とっくに見飽きてしまっていると思っていた超有名人たちの、実はあまり知らなかった私生活を、ちらっと見ることもできるのだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MicrosoftがハイパフォーマンスコンピューティングインテグレーターのCycle Computingを買収

Microsoftは、創業12年のコネチカットの企業Cycle Computing買収したことを発表した。Cycle Computingは、企業が高性能コンピューティングジョブ、大規模なデータワークロード、その他のクラウド内「大規模コンピューティング」ジョブを統合することを支援する会社だ。買収金額は明らかにされていない。

MicrosoftはCycle Computingの専門知識を用いて、こうしたハイエンドのジョブ向けのAzureサービスを改善しようとしているが。Cycle ComputingのフラッグシップサービスであるCycleCloudは、幅広い範囲のクラウドとオンプレミスプラットフォームをサポートして来た。Microsoftによれば、Cycle Computingの技術は、同社のLinuxベースの高性能コンピューティングワークロードのサポートを改善するのに役立つだろうと述べている。

Cycle Computingの現在の顧客には、Novartis、Pacific Life、MetLifeなどを含む主要な製造、保険、バイオテクノロジー、そしてメディア企業が含まれている。Cycle Computingは自力で資金調達を行なったために、真の意味で資金調達ラウンドを行なったことはない。同社によれば、そのサービスは今年は約10億コア時間を提供し、12ヶ月毎に2.7倍の成長を遂げているという。

MicrosoftのAzure担当の副社長、Jason Zanderは本日の発表の中で「私たちは既に、人工知能、IoT、そしてディープラーニングの分野で、Azureの爆発的な成長を経験しています」と書いている。「顧客は、ワークロードをより迅速かつ効率的に処理する方法を模索し続けていますので、大規模な拡張性のあるアプリケーションに関する深い専門知識を持つCycle Computingは、マイクロソフトのチームに参加してもらうのに相応しい会社なのです」。

Cycle Computingの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のJason Stoweは、Microsoftが引き続き競合するプラットフォームに対するサポートを開発するかどうかは不明だが、彼の会社は既存の顧客を引き続きサポートすると述べている。われわれはこの点を明確化するためにマイクロソフトに連絡をとり、情報が得られ次第この記事を更新する予定だ。

アップデート: 以下に示すものがMicrosoftからの回答だ、どうやらMicrosoftは既存の顧客のサポートは続けるものの、AWS並びにGCPに関する新しい開発は行わないということのようだ:「私たちはAWSやGoogle Cloudを利用している顧客のサポートは継続します。この先リリースされるMicrosoftのバージョンはAzureに焦点を当てたものになります。もし顧客がAzureへの移行を選択した場合には、シームレスな移行体験を提供することを約束します。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: BLOOMBERG/GETTY IMAGES

オープンソースのブロギングツールGhostがバージョン1.0を公開

4年前、John O’Nolanはブロガーのためのエレガントで不気味なコンテンツ管理システムをリリースした。そのGhost(幽霊)と呼ばれるオリジナルのアプリは、華々しさには欠けるKickstarterのプロダクトだった。そして今、そのアプリがハードなブログ利用に使えるようになった。

O’Nolanはソフトウェアのバージョン1.0をリリースしたが、これにより、現代の最高のブログツールたちと肩を並べるツールへとアップデートされた。自分のホストで運用できるバージョンはここからダウンロードできるが、O’Nolanの提供するホスティングサービスを無料で試用することもできる

「約4年前に、私たちは、次の素晴らしいオープンソースのブログプラットフォームを作成するために、Kickstarter上でGhostを小さなプロトタイプとして始めました」とO’Nolanは言う。「2600回のコミット」の後、彼は新しいエディタと改良された機能を備えたバージョン1.0をリリースした。

このプラットフォームは、従来のMarkdownエディタとKoenigという名前の新しいブロックベースのエディタを使用している。新しいエディタを使用すると、ブロックの中で投稿をよりきれいに編集できる。これは、MobileDocとEmber.jsと呼ばれるものを利用して、複雑なページをすばやく簡単にレンダリングする機能だ。またチームは、コンテンツプロバイダをサポートするジャーナリズムプログラムも開始した。

現在はWordPressのようなツールがまだ支配的だが、コンテンツマネージャとして強力な代替の選択肢があることを知ることは良いことだ。このソフトウェアは暗く不吉な魔法を思わせる名前を持っているものの、まだ「わずかなチャンス」(”ghost” of a chance)もあるように思える。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

修理屋CellSaversがPulsと改名してスマホ/タブレット以外の多様な消費者電子製品にも手を広げる

スマートフォンやタブレットを修理するCellSaversが、名前をPulsに変え、これからは家庭内のさまざまなスマートデバイスも修理する。

サンフランシスコの同社はそれを機に2500万ドルの資金を調達して、サービスの内容とマーケティング活動をより充実させていくつもりだ。

これまで同社は、計4300万ドルを調達し、資金的にも、セキュリティカメラや音声アシスタント、ホームオートメーション製品など、スマートフォンやタブレット以外のデバイスにも手を伸ばせるようになった。

名前を変えても中身は変わらないようだが、Pulsの場合はサービスも多様化する。今、消費者向け電子製品はめちゃくちゃ種類が多いから、インストールやセットアップ、統合化、サポート、下取りなどなど、修理以外のヘルプも必要とされている。それらをすべて、Pulsは面倒見る。

資金調達の発表声明によると、今同社の傘下には、40の市場〔≒国〕に約1000名の、技能等を確認した技師がいる。対象地域に対しては、60分以内のサービスを保証し、修理の結果に対しては生涯保証が付く。

“デジタルデバイスが動かなくなったときのいらいらを、私たちもよーく知っている。Pulsでは、必要なときいつでもお伺いして、短時間で動くようにできる。そしてあなたのデジタルの心臓が、再び鼓動を刻み始める”、CEOで協同ファウンダーのEyal Ronenは、こう書いている。

同社のラウンドをリードしたのは、シンガポールの政府系ファンドが支える後期段階向け投資家Red Dot Capital Partnersだ。そして新たな投資家としてSamsung Next, Maverick Ventures, そしてKreos Capitalが参加した。前からの投資家Sequoia CapitalとCarmel Venturesも参加した。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

日本最大、TechCrunch Tokyo 2017スタートアップバトル登壇企業を募集開始

TechCrunch Japanは11月16、17日に、東京の渋谷ヒカリエで「TechCrunch Tokyo 2017」を開催する。毎年ヒカリエの大ホール会場で立ち見が出るほどの盛り上がりを見せる目玉企画「スタートアップバトル」(以下、バトル)は、もちろん今年もある。参加企業の募集をスタートしたのでお知らせしたい。

渋谷ヒカリエの大ホールはいつも立ち見がでる満席だ

優勝チームには100万円の賞金、そのほか多くのスポンサー賞がある

バトルを簡単に説明すると、スタートアップが今年ローンチしたプロダクトと事業プランをプレゼンで競い合うというもの。バトル登壇の場でローンチを発表してもらうスタートアップも大いに歓迎している。

応募条件は下記2点:
・未ローンチまたは2016年10月以降にローンチしたデモが可能なプロダクトを持つスタートアップ企業であること。
・創業年数3年未満(2014年10月以降に創業)で上場企業の子会社でないこと。

例年100社を超えるスタートアップからの応募がある。書類審査に通過した20社がイベント初日に行われるファーストラウンドに進出してプロダクトを競い合う。ここから勝ち上がった6社が2日目のファイナルラウンドに進出して、優勝を1社決定する。優勝チームには賞金100万円を贈呈する。ほかにスポンサー賞も多数ある。

翻訳の問題から日本では「バトル」と言っているが、米国の本家TechCrunchでの元々の名称は「バトルフィールド」(戦場)だ。ステージ上で起業家たちが投資家を中心とした審査員からの厳しい質問をさばき、いかに注目と資金を集めるかを競うというニュアンスが込められているからだ。

日本ではそこまで激しいものではないものの、去年からはステージ上に審査員の方々に登壇いただいて質疑をしていただいくようにしている。審査員はVCやネット企業の経営者、エンジェル投資家などからなる。

ステージ上では審査員からの質問に起業家が答える

起業家たちは当日に向けてプレゼンとビジネスプラン、デモに磨きをかけてのぞむ

スタートアップの本質の1つは「社会課題の解決」。聴衆にビジョンを語る起業家たちは真剣そのもの

多くのビジネスモデルを見てきた投資家たちが、実際に投資判断をするのと同じくらいの真剣さで質問を投げ、起業家が応じる。一般的に言うと、起業家というのは特定の事業ドメインや技術について、ものすごく幅広い知識と深い洞察を持っている。一方、投資家は広く俯瞰した視点と過去の経験・知見から汎化したパターンの鑑識眼を持っている。だから、そのやり取り自体が学びの多いセッションだ。起業志望の人はもちろん、大企業で新規事業を探している人にとって、テックビジネスの最前線を学べる絶好の機会でもあると思う。学生であれば、新しく事業を作るとはどういうことか、いかに難しいことなのかということも分かることと思う。

例えば、昨年優勝した「小児科オンライン」のピッチと質疑は以下のとおりだ。

アテンションを集める絶好の機会

さて、バトル応募企業には特典もある。まずは書類審査を通過してバトルに出場した全チームには、会場の展示ブースを無償で提供する。惜しくもバトル出場を逃したチームの中でも、同様の特典を用意する予定だ。

スタートアップバトルの応募締め切りは9月30日23時59分。迷っているなら、仮登録でメールアドレスだけでも登録しておいて頂ければと思う。われわれの方から1カ月前に本登録を促すお知らせをお送りさせていただく。

本登録フォームは、こちら。

仮登録フォーム、こちら。

スタートアップ企業の成功に必要なものは、いろいろある。起業家としてのビジョンや志、巻き込み力、それを起点とした説得力のあるプロダクトと市場の狙い。狙いを決めて、やりきるだけのチーム力。

それから、仲間や支援を増やすという意味では資金やアテンションも必要だ。そのアテンションを得る方法としてのイベント登壇、そしてそこでの優勝というのは非常に効果が高いものだ。イベント登壇は資金調達や顧客・提携先獲得、メディア取材へと繋げる「デビュー戦」の場とも言える。過去のTechCrunch Tokyoスタートアップバトル登壇企業の資金調達総額は300億円を超えている。観客数だけでなく、この意味でもメディア主催で日本最大のスタートアップのピッチコンテストとなっている。スタートアップ企業のコアにいる起業家や投資家に加えて、大手有力企業のアライアンス担当者や事業開発部門の人々も数多く見に来ているのが、ほかのスタートアップ関連イベントとの違いの1つになっている。

今年も多くの出会いや気付きが生まれることを願いつつ、着々とステージを用意中だ。走り出したばかりのスタートアップ企業・起業家の皆さまからの、ご応募をTechCrunch Japanスタッフ一同、心からお待ちしています!

おっと、スタートアップバトルへの登壇ではなく、一般参加者向けのチケット販売も開始しているので合わせてお知らせしておきたい。

Tesla、ソーラー発電の可能性を披露する「小さな家」でオーストラリアを回る

TeslaはModel Xでけん引できる車輪付きの「小さな家」を使い、家庭用ソーラー発電製品の可能性を顧客に示す新しい試みを行う。Tesla Tiny Houseはオーストラリアで初公開され( Electrekが報道)、メルボルンのFederation Squareで訪問客向けに展示。その後は、オーストラリアの主要都市を回るツアーを予定している。

けん引可能なTiny Houseは、同社が昨年9月に発表した移動式デザインスタジオを連想させる。Airstreamを改造した同スタジオ内では、自分用のTesla車を設計することができた。ソーラー機器に特化したTiny Houseにも移動式デザインスタジオと設計機器が備わっているが、ソーラーパネルと家庭用蓄電池のPowerwallなどといった、Teslaのソーラー製品を取り扱っている。

今回Tiny Houseは本物の羽目板を用いており、これらの木材は持続可能かつ、人工的な薬剤処理を行なっていない。重さは2トン(約4400ポンド)。パネル6枚を使った2kWの太陽光発電能力で、側壁に1つ搭載されたPowerwallのバッテリーに蓄電する。

  1. tesla_tiny_house-melbourne-7355.jpg

  2. tesla_tiny_house-melbourne-7377.jpg

Teslaは今回のツアーでオーストラリアの主要都市を回る予定だが、小さな街にも途中で立ち寄るよう依頼することができる。Teslaはオーストラリアでのソーラー製品設置の提供はまだ開始していないが、そうしたい意向は明確だ。また、他企業のソーラー製品設置に使用するためのPowerwallバッテリーは販売している。

Tiny Houseがオーストラリア人消費者の心を掴むことに成功すれば、Teslaはこのモデルを他の市場でも応用することになるだろう。オーストラリアでの事業としてはPowerpackバッテリーを採用した巨大な再生可能エネルギーのための蓄電施設の建設を行なっている。完成すれば、この種の施設としては世界最大級の規模となる見込みだ。

[原文へ]

アルコール飲料デリバリーのMinibar、500万ドルを調達


ワイン、ビール、ウィスキーなどのマーケットプレイス、Minibar Deliveryは、本日(米国時間8/15)500万ドルの資金調達を終えたと発表した。リードしたのはCorigin Venturesで、ほかにFemale Founders Fund、Winklevoss Capital、LanuchCapital、およびRiverPark Venturesが参加した。

Minibar Deliveryの開業は2013年で、酒店やEコマース店舗や個人がクリック一つでアルコール類を購入できるサイトだ。それ以来同社は米国内37地域に市場を拡大し、新たな市場へのテスト出荷を開始した。

配送サービスは、37の地域以外のMinibarユーザーがサイトで注文すれば、商品を郵送するものだ。

酒店は在庫と価格のバックエンド管理が可能で、ユーザーは酒の種類、ブランド、地域内の店舗を選んで購入できる。受注した酒店は、商品の発注、受け取り、梱包、発送を行う。

Minibar Deliveryの共同ファウンダー、Lindsey Andrewsによると、配送品の大部分はワインだという。このため同社は全国のワイン農場と提携して各ワイナリー商品の配送を引き受け、ユーザーに幅いろい種類のワインを提供している。

「われわれは急成長しているが、ほとんどの人はMinibarのことを知らない」とAndrewsは言う。「ワインやウィスキーやビールがEコマースに移行していることを消費者に知らせることが課題のひとつだ」。

この分野の競争は激しく、PostmatesAmazonを始めとする大手も積極的にアルコール販売に注力している。

それでもMinbarは、500万ドルの資金を武器にライバルと戦う準備が整った。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Mobalyticsのゲームプレイ分析指導エンジンが公開ベータに入る、一般公開は年末を予定

eスポーツも真剣なスポーツの仲間か、とまで言われる今日このごろ、,Mobalyticsは前者における個人トレーナーを目指している。

昨年9月の本誌主催スタートアップコンペDisrupt SFで優勝カップをかっさらったロサンゼルスのMobalyticsが、ゲーマーのためのパフォーマンスツールを公開ベータでローンチした。

ゲーマーに戦績の分析と技術指導を提供するMobalyticsは、“GPI”と呼ばれるデータを重視する。GPI、Gamer Performance Index(ゲーマー戦績指数)とは、ゲーマーのスキルのレベルや、そのほかの多様な測度を表すスナップショットで、これに加えてMobalyticsのユーザーであるゲーマーは、ゲーム前の技術指導やゲーム終了後の分析にもアクセスできる。あそこでどーすべきだったか、なぜあのときドジッたのか、などなどを反省できるのだ。

 

同社は昨年11月に、Founders Fund, General Catalyst, Almaz Capital, GGV Capitalなどから260万ドルを調達した

Mobalyticsが目指すのは、うまくなりたいと願っているゲーマーに上達のための指導を提供することだが、これまでの経験から、人は百人百様であること学んだ。同じ指導でも、人によって受け取り方が違う。そこで同社は、十二分なカスタマイゼーション機能を導入することと、会話状態を維持して、真剣な気持ちで臨んでいるゲーマーに対しあまりきつい言葉を使わないようにした。

その結果今では同社は、ネットでLeague of Legendsをプレイしている1億のゲーマーたちから頼りにされているが、同社としては近い将来、CS:GOやOverwatchにも手を伸ばしたい。しかしゲームが変わると、その戦績やスキルを表す測度も相当変わるから、Mobalytics(とそのAPI)自身のカスタム化もたいへんな作業になる。

今同社は、26名の社員が、本籍地のウクライナだけでなく、ロシアやアメリカ(ロサンゼルス)に分散して、エンジンの構築と安定性の向上に努めている。ベータが終われば、ユーザー数は全世界的にどっと増えるだろう。ベータの終了は年末を予定、ベータの登録ユーザーは12万名だが、一般公開時にはユーザー数100万に達するものと予想されている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebook、不評のストーリーカメラを強化。ライブ、GIF動画、テキストを追加

Facebookは反響の芳しくないストーリー機能を強化した。本日(米国時間8/15)Facebookは、同サービスのフルスクリーンカメラに、ライブ中継、2秒間のGIF動画撮影、および背景色付きフルスクリーンテキスト作成機能を追加した。作品はFacebookストーリー、メッセージ、あるいは通常のニュースフィードで公開できる。

新機能によって、FacebookカメラはInstagramのストーリーカメラとほぼ同等になり、用途が広がるとともに、ビジュアルにシェアする方法を求めるティーンのユーザーを引き付けることが期待できる。カメラに内蔵されたARフェイスフィルターをライブ中継と組み合わせることで、顔を見せることなく安心してライブ放送することもできる。

背景色付き投稿機能は、Facebookの近況アップデートで以前から提供されている。カメラのGIFクリエーターは先月テストを行った。そして今月Facebookは、カメラによるライブ中継をテストした。ニュースフィードの投稿エディターでは2016年から同機能を提供している。そしてこのたび、iOSおよびAndroidの全ユーザーに上記の機能が正式提供されることになった。

今年3月にFacebookは、カメラ機能および24時間で消滅するストーリー機能を全世界で公開し、昨年来のInstagramによる代理戦争に続き、Snapchatとの直接対決を宣言した。
しかし、SnapchatクローンのInstagramストーリーとWhatsApp Statusが、いずれもオリジナルを上回る1日当たりユーザー2.5億人を記録している一方で、Facebookはカメラとストーリーの利用者数を公表していない。SnapchatとInstagramが人気を博している欧米では、Facebookカメラを「余分」だと批判する人もいる。フィード画面のトップにあるストーリーのアイコン表示が邪魔だと言う人もいる。現在ストーリーで配信されているコンテンツはごくわずかであり、私の友達でも投稿しているのは4人だけだ。
しかし、ARエフェクト付きカメラを4月に公開し、今回新機能を加えたことで、Facebookが躍起になってカメラ機能を広めようとしていることが見てとれる。Facebookは、いつでもカメラ機能を畳んでInstagramストーリーにユーザーを誘導することができる。しかし、もしMark Zuckerbergがビデオとビジュアルコミュニケーションが未来を担うと信じ、Snapchatに欠けているAR開発プラットフォームを提供することでリードを奪うことに賭けているなら、みんながFacebookカメラを使うトレンドが生まれるまで、批判に耐え続ける覚悟ができているのかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NoSQLデータベースのMongoDBが非公開でIPOを申請

情報筋によると、MongoDBが秘かにIPOしていた。同社がSECにS-1ファイルを提出したのは数週間前で、今年中の上場をねらっている。

ニューヨークのMongoDBは、そのデータベースプロダクトとデータベース管理サービスをAdobe, eBay, Citigroupなども利用している。主要なプロダクトは、社名と同じオープンソースのデータベースMongoDBと、Atlas DBaaS(Database as a Service, クラウド上から提供されるデータベース)だ。

同社は2008年以降3億ドルあまりの、非公開段階の資金を調達しており、Sequoia Capital, Intel Capital, NEAなど著名な投資家が投資に参加している。最近の資金調達ラウンドは2年あまり前で、そのときの評価額は16億ドルといわれる。

MongoDBは、2012年に制定された雇用創出法*が定めている“非公開申請”を利用している。それによると、申請をしてから15日間は財務条件などを公開せずに投資家めぐりができる。これによりスタートアップは、上場前の数週間、余計な審査や手続きに悩まされずに市場デビューの準備ができる。〔*: 参考記事

MongoDBのIPOは、数年前から噂されていた。今年の5月には、Wall Street Journalが、同社がIPOに向けて投資銀行の連中を雇った、と報じている。

本誌TechCrunchも最近、Stitch Fixがやはり非公開でIPOを申請したことを報じた。そのほかにも数社が、労働者の日(9月第一月曜日)と感謝祭(11月第四木曜日)までの間に上場を目論んでいる、と噂されている。

IPOは社員や初期の投資家たちに流動性(会社の所有権…株…が一般的に売買できること)を提供するための優れた方法だが、GoogleやAmazonが大成功を収めた反面、最近の人気IPOだったSnapやBlue Apronなどは、その後苦戦した。ビッグデータ企業のClouderaは、IPO価格よりも上の株価を維持している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

FacebookとInstagramにデザイン・アップデート――iOS、Androidアプリが読みやすくなる

Reddit、Messenger、線描画からヒントを受けてFacebookがサイトのデザインの改革に乗り出した。これよってニュースフィードは読みやすくなり、クリックやコメントもしやすくなると期待されている。特に投稿に対するコメント・スレッドの開始と終了の場所がいまよりはるかにわかりやすくなっている。一方、今日(米国時間8/15)、Instagramもデザインのアップデートを受け、コメントがスレッド化され、公開で会話ができるようになった。

Facebookは定期的にユーザー・インターフェイスを見直しており、意味のない飾りや重要性の少ない機能を削除してすっきりした読みやすいデザインを目指してきた。Facebookの画面には時間の経過とともに白地が増えている。これはごたついたデザインでを疲れさせることを防ぎ、友達の投稿など重要な要素をさらに目立させる効果を狙っている。

Facebookのデザイン・チームは「われわれは見場をよくするためにデザインの細部をいじりまわさない。何十億もの人々が毎日このサイトを使うことを考えて、少しでも使いにくさを減らすことがわれわれの目標だ」と書いている

FacebookとInstagramのアップデートは iOS版Android版共に数週間以内に全ユーザーに行き渡るはずだ。

Facebookコメント

FacebookはMessengerの会話のバブルスタイルを採用する。これにより投稿に対するコメント・スレッドがさらに明瞭になる。同時にMessengerにおけるようなリアルタイムでの活発な会話を促進する狙いもある。Facebookではコメントをさらに活発化させるためにfリアルタイムの会話が行われる場合、専用のチャット窓を開くテストを行っていた。

ナビゲーションと「いいね!」ボタン

Facebookではナビゲーションやリアクションのためのボタンを大きく、見やすくした。 ここでは内部を着色せず線描スタイルのデザインが用いられている。ニュースフィード、ビデオ、マーケットプレイス、いいね!、コメント、シェアのボタンがすべてこのスタイルになっている。また「お知らせ」は独特の地球儀のアイコンを止めて、もっと標準的な鐘のアイコンに変えられた。この変更でアイコンが目立たなくなったともいえるが、Facebookではユーザーの気を散らす要素を減らし、コンテンツそのもの集中させたいようだ。

可読性を向上させる努力としては、テキストのコントラストがアップされると同時にプロフィール写真が正方形から円形になり、スペースを取らなくなり、同時に印象を和らげようとしている。「もっと読む」などの文字やリンク先プレビューはやや大きめになり、さらに多くのクリックを誘うことを狙っている。これにより外部サイトを開く回数が増えるかもしれない。ただしFacebookでは今回のアップデートは「トラフィックの増大が狙いでない」としている。外部サイトへのリンクも見やすくなり、ユーザーがニュースメディアと間違えて紛らわしい悪質サイトを開いてしまう可能性が減少した。

サイトマップにおける現在位置の明確化

Facebookではトップのニュースフィードから何層にもわたってレイヤーが重ねられているため、ユーザーが「自分の現在位置」を見失わないようにすることに力を入れている。新しいデザインでは階層を戻るために黒丸を並べたはっきりしたボタンが設置された。【略】

デザインの倫理

Facebook、Instagramのデザイン・アップデートはもちろんエンゲージメントを増大することが目的だ。そこでこうしたデザインの改良を律する倫理がどのようなものかが問題となる。単に「ネズミ罠を改良する」だけで社会に対して利益をもたらせるだろうか?

Googleで以前デザイン倫理を担当していたTristan HarrisのTED講演によれば、ソーシャルメディアではエンゲージメント拡大のために最適化を行いすぎると、サイトが強い中毒性を持つようになり、かえって有害となるという。

私は数年前からFacebookのトップ、最高プロダクト責任者のクリス・コックスやニュースフィード担当副社長のアダム・モッセリに「本質的に広告ビジネスであるために引き起こされるネット中毒の防止ないし最小化のためにFacebookではどのようなリサーチを行っているのか」と何度か尋ねている。残念ながらこの問題に高い優先順位を与えていることを証拠だてるような直接の答えは得られなかった。

ただしFacebookがユーザー体験に気を配っていることは確かであり、私のインタビューに対してコックスは「われわれがこうした規模にまで拡大した以上、ソーシャルメディアが世界をより良い場所にするために何ができるのか注意深く検討すべき時期に来ている」と述べた。しかし「良い」ことを狙うのは往々にして「やり過ぎ」になりかねない。

将来、ソーシャルメディアのアプリは、単に使いやすさを追求するだけでなく、使いすぎも注意してくれるようになるべきかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazonの商品が購入後2分で受け取れる――Instant Pickup、アメリカのキャンパスで実験開始

Amazonが現実店舗における商品販売でまた一歩を進めた。Instant Pickupという新しいシステムはその名前のとおり即座に商品をピックアップできる。Amazonの顧客は一定の商品についてはAmazonプラットフォームで購入後、2分以内に受取りができる。

このプログラムは当面カリフォルニア大学バークレー校などアメリカの大学キャンパス5箇所でスタートした。 Reutersの記事によれば今年末までにアメリカ各地に拡大されるという。

Instant PickupsはAmazonの「注文後の待ち時間を最小化する」という目標への新たな挑戦で、これにはモバイル・デバイスの充電器、スナック、飲料などAmazon.comで大量に注文される商品が数百種類揃えられる。つまりInstant Pickup店舗はAmazonのオンライン購入者がひんぱに行う「衝動買い」に対応した販売システムだ。

Pickupにおける品揃えは、各店舗に配置されたAmazon社員が決定する。アイテムは集合郵便受けのような専用ロッカーに収納される。顧客がAmazonでアイテムを購入すると専用のキー・コードが発行されるので、このコードを使ってロッカーを開けばよい。価格は通常の宅配版より安く設定される。AmazonではInstant Pickupの運営の自動化を考えているが、スタート時点ではまだ実現していない。

当面Pickup店舗が置かれるのはバークレーの他にロサンゼルス、アトランタ、コロンバス、メリーランド州のカレッジ・パークに所在する各大学だ。

Instant Pickupシステムは現実店舗に関する最近のAmazonの一連の動きに適合する。Amazonは高級生鮮食品のスーパーマーケット、Whole Foodsを買収しているのでInstant Pikcupをこうした店舗の一角に設置することは容易だろう。Whole Foodsは各地の人口動態を考慮して最適な位置に出店している。こうした店舗が衝動買いにも対応できることになればさらに強みを増すだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Snapchatにピカチュウ変身レンズ追加、一緒に記念撮影も。期間限定

eng-logo-2015写真・動画コミュニケーションアプリのスナチャことSnapchatに、リアルタイム画像フィルタ『ピカチュウレンズ』が加わりました。

顔認識でピカチュウの耳・目・鼻・頬をリアルタイムに重ねて、恐るべき人類総電気鼠化を実現します。

使い方はSnapchatを起動して画面をタップして、左右スワイプでピカチュウの顔のレンズを選ぶだけ。

顔を認識すると、よくあるネコミミや犬耳フィルタと同じように、ピカ耳が生え目玉がつぶらになり鼻とチークが合成されます。

さらに口を開けると10万ボルト的なエフェクトともに、画面にピカチュウが登場。ポーズをキメて一緒に撮影できます。

まあこれだけといえばこれだけですが、レンズの効果は前面カメラでも背面カメラでも有効。顔認識は映像やイラストや人間以外にも反応するため、カメラを構え罪のないターゲットを勝手にピカチュウ化したり、マゼルナ危険的な何かを無理にピカチュウハイブリッド化して遊ぶこともできます。

ピカチュウレンズは個別のダウンロードなどは必要なく、無料でいつの間にか使えるようになっていますが、短期間のみの限定提供です。

本日8月15日までの横浜『ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!』イベントに参加するかたの記念自撮りにはもちろん、会期中横浜に足繁く通い昼夜を問わず歩き回り血眼で「日焼けしたピカチュウ」を探したものの見つからずパニック寸前、という皆様は、せめて日焼けしたであろう自分をピカチュウ化してみてはいかがでしょうか。だめか。

会場はお祭り状態! 横浜で開催中のポケモンGOパークはポケGOユーザーに全力でオススメ

Engadget 日本版からの転載。

GoogleのCloud Speech APIが大幅アップデート、対応言語が増え、言葉にタイムスタンプを付着

2016年にローンチしたGoogleのCloud Speech APIは、話された言葉をテキストに書き起こす。このAPIが今日(米国時間8/14)、大幅にアップデートされた。

中でもいちばんおもしろいのは、これまでの89言語に加えて新たに30の言語が加わったことだろう。ただしこれらの数字には、英語とスペイン語とアラビア語の地域的な変種が複数含まれている。今回新たに加わったのは、ベンガル語、ラトビ(ヴィ)ア語、スワヒリ語などで、Googleによると、それらを話す人は約10億人いる。

重要な新しい機能もいくつか加わった。たとえば、言葉にタイムスタンプが付くこと。これにより元の音声と書き起こしテキストに同じタイムスタンプが付くので、前者から後者、あるいはその逆の、対照ができる。書き起こされたテキストを見た人が、それらの実際の発音を知ることができる。また、このAPIを使って人間が介助する書き起こしや翻訳サービスをしているところは、仕事のスピードアップができる。このAPIを使って1分10セントでインタビューの書き起こしサービスを提供しているHappy Scribeの協同ファウンダーAndré Bastieはこう述べる: “タイムスタンプでオーディオをテキストにマップできるので、書き起こしの校正に要する時間が大幅に短縮できる”。

アップロードできるファイルの大きさは、これまでの80分から3時間になった。もっと長いクォーターも要求できる。

最初の60分は無料、そしてその後は、15秒ごとに0.6セント課金される。

関連記事(未訳)〕

〔新たに加わった言語:

  • Amharic (Ethiopia)
  • Armenian (Armenia)
  • Azerbaijani (Azerbaijani)
  • Bengali (Bangladesh, India)
  • English (Ghana, Kenya, Nigeria, Tanzania)
  • Georgian (Georgia)
  • Gujarati (India)
  • Javanese (Indonesia)
  • Kannada (India)
  • Khmer (Cambodian)
  • Lao (Laos)
  • Latvian (Latvia)
  • Malayalam (India)
  • Marathi (India)
  • Nepali (Nepal)
  • Sinhala (Sri Lanka)
  • Sundanese (Indonesia)
  • Swahili (Tanzania, Kenya)
  • Tamil (India, Singapore, Sri Lanka, Malaysia)
  • Telugu (India)
  • Urdu (Pakistan, India)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

WannaCryを阻止した英雄マーカス・ハッチンズ、法廷で無罪を主張、ツイッターに復帰

マルウェアWannaCryの攻撃を独力で無効化したセキュリティ研究者が、DefConカンファレンスの帰路FBIに逮捕されて以来、久々にオンライン復帰した。Marcus Hutchins、別名@malwaretechは、月曜日(米国時間8/14)ウィスコンシン州連邦裁判所に罪状認否のために出廷し、無罪を申し立てインターネットアクセスを許されるべきだと主張した。Hutchinsは、2014年の銀行を狙ったマルウェアKronosに関わったとされる6件の罪に問われている。

当初Hutchinsは逮捕後のインターネット利用を禁止されていた。今日の法廷でHutchinsは、ほぼ自由なインターネットアクセスを許可された。唯一の制約は、彼がWannaCryを阻止するために作った“sinkhole”を触らないことだけ。Hutchinsは、当然逮捕後初となるツイートを発信し、裁判について説明し多くの支持者に感謝の意を表した。

[今も裁判中で、家に帰ることは許されず拘束されているが、オンラインに出ることが許された。もうすぐ自分のパソコンも戻ってくる。]

[DefConですること:パーティーに参加する、レッドロックキャニオンに行く、射撃に行く、FBIに起訴される、スーパーカーをレンタルする]

ひとつ注目すべきこととして、 International Business Timesの報道によると、政府はHutchinsに対するこの裁判を「歴史的」なものと認識しており、最近のマルウェア蔓延を防いだ彼の役割を認め、もはやHutchinsを脅威と捉えていないことを示唆している。この発言は彼にとって吉報と言えそうだ。

英国市民であるHutchinsは、米国内を自由に移動することが許されており、10月23日予定されている裁判までの間、ロサンゼルスに移住する。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

北京発のシェアリング自転車「Mobike」――日本での初ローンチ都市は札幌

2017年6月、北京発の自転車シェアリングサービス「Mobike(モバイク)」は福岡県福岡市に日本法人となるモバイク・ジャパン株式会社を設立した。ただ、モバイクが日本で最初にサービスローンチする場所に選んだのは福岡ではなく、札幌だ。

本日モバイクは8月22日に札幌でサービスローンチイベントを開催し、日本でのサービスを開始すると発表した。

モバイクのシェアリング自転車は専用アプリで空き自転車を探し、予約して利用する。返却は、目的地付近にあるモバイクの駐輪スペースに停めて、施錠するだけで良い。もちろんアプリで決済も完結する。

モバイクは2015年12月に創業し、2016年4月から自転車シェアリングサービスMobikeを開始した。現在、モバイクの導入都市は150を超え、日本は中国、シンガポール、イギリス、イタリアに続く5ヶ国目のサービス展開となる。CrunchBaseによると2017年6月にはシリーズEの調達ラウンドで6億ドルを調達し、創業からの累計調達額は9億2800万ドル以上となった。

札幌でのサービス展開のためモバイクは、ドラッグストア事業を行う「サッポロドラッグストアー」、コンビニエンスストアチェーンのセイコーマートを運営する「セコマ」、白い恋人などを製造する菓子メーカー「石屋製菓」、ビル・不動産管理の「藤井ビル」といった地域の民間企業と協力し、モバイクの駐輪スペースを設置するという。

また、モバイクのサービス展開より取得できるビッグデータは札幌市が推進する「札幌市ICT活用プラットフォーム」へ提供するため、札幌市、一般財団法人さっぽろ産業振興財団、No Maps実行委員会と連携しているそうだ。

日本での初ローンチ場所に札幌を選んだ理由についてモバイク・ジャパンの広報担当者に聞いたところ、「モバイクは日本各地の自治体や民間企業と話し合いを進めていて、最初に準備が整ったのが札幌」ということだった。今後、福岡や他の都市でもサービス展開を目指すという。

サービス利用料、札幌で用意している自転車の台数や駐輪場所といったサービスの詳細については8月22日のローンチイベントで発表する予定と担当者は話している。

サーバーレスアプリケーションの周辺にもスタートアップエコシステムが育ちIOpipeは$2.5Mのシードを獲得

今や、サーバーレスアプリケーションが大いにもてはやされている。コンテナのことをどこかへ置き忘れて、AWSのLambdaやAzureのFunctionsのようなサービスに夢中になってる企業もある。そこで当然ながら、これらのサービスのまわりに自然発生的に新たなエコシステムが育っていく。今日(米国時間8/14)ベータを脱(ぬ)けたIOpipeは、AWSのLambdaサービスのアプリケーションの、オペレーションを助けるプラットホームだ(現状はもっぱらモニタリングを提供)。

シアトル生まれの同社は今日、250万ドルのシードラウンドを発表した。主な投資家はMadrona Venture Group, NEA, そしてUnderscore VC、全員、インフラストラクチャの分野で経験豊富な連中だ。

IOpipeの協同ファウンダーAdam Johnson(CEO)とErica Windisch(CTO)も、この分野のベテランで、以前はDockerやMidokuraにいた*。AdamはMidokuraの最初の社員、EricaはDockerのセキュリティチームを作った。両者は最近、Techstarsのニューヨークの育成事業を卒業した。〔*: 関連記事

IOpipeの基本コンセプトはきわめて単純明快、Lamdaで動くアプリケーションのインサイトをデベロッパーやオペレーションのチームに提供することだ〔今はオペレーション主体〕。そのほかのサーバーレスプラットホームにも、今後対応していく。ユーザーは、得られたインサイトに基づいて、バグをつぶしたり、メモリリークを直したりしていく。このサービスを有効にするためにデベロッパーがやることといえば、使用するサーバーレスのファンクションをIOpipeのコードでラップするだけだ。するとそれらのファンクションの一般的な性能測度がダッシュボードにリアルタイムで表示される(右図)。このサービスはサードパーティサービスの呼び出しも計測するから、AWSのS3やDynamoDBなどに関しても、いろいろ分かる。

Johnsonによると、同社の顧客はスタートアップとエンタープライズの両方を含む。これはもちろん、Lambdaの顧客の構成を反映している。“毎週、おーこの会社もLambdaを使ってるのか、という意外性の経験をする”、と彼は言う。1年前はアーリーアダプターがほとんどだったが、その後はLambdaを実験的に使う企業がどんどん増えて、そのプラットホーム上でプロダクションのワークロードを動かしている企業すらある、ということだ。

同社は今、社員が8名だが、新たな資金で緊急に増員が行われるだろう。今後の計画としては、機能をもっと増やすことと、現状のプラグインアーキテクチャを活かして、今後は今のオペレーション偏重から、デベロッパーにも直接奉仕する方向へと、機能を多様化していきたい。“これまで力を入れてきたのは、モニタリングのための最初から決まっているような機能集合を実装することで、もっぱら、アプリケーションのスケーラビリティと安定性を確認することを重視してきた”、とJohnsonは語る。しかしそのプラグインアーキテクチャにより、今後機能を増やしていくことが比較的容易にできる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ビデオストリーミングの高画質化+中断のないスムーズ化にMITの研究者がニューラルネットワークを併用

MITのコンピューター科学と人工知能研究所(Computer Science and Artificial Intelligence Lab, CSAIL)は、途中でぶち切れない、スムーズなストリーミングビデオを志向している。そのためにMohammad Alizadeh教授のチームが開発した人工知能システム‘Pensieve’は、その都度正しいアルゴリズムを選ぶことによって、中断のない最良の再生を確保する。

その方法には既存の技術の改良も含まれ、たとえばその一つYouTubeの適応ビットレート(adaptive bitrate, ABR)は、モザイクなどで画質を落とすことによって、スムーズな再生を維持しようとする。MITのAIは、今デバイスがどんなネットワーク条件に遭遇しているかによってアルゴリズムを切り替え、えんえんとひとつだけの方法を使い続けた場合の弱点を抑える。

そのアルゴリズム切り替え法によると、ストリーミングビデオの中断は10〜30%少なくなり、画質は10〜25%向上した。ビデオを長時間見るときには、これぐらいの改善でも相当大きな効果を感じるだろう。

  1. pensieve-overview.jpg

  2. pensieve-outperforming-existing-approaches.png

  3. pensieve-neural-network-detailed-diagram.jpg

しかもCSAILのPensieveは、完全にアルゴリズムだけに頼るのではなくニューラルネットワークを使用し、ストリーミングの最終的な画質に応じてNNにごほうび(reward)を与えることによって、NNを鍛えていく。それにより、どんな場合にはどんなアルゴリズムとその変数セットを選ぶか、ということをNNが学習していく。たとえばビデオをバッファリングするときのアルゴリズムの選択にも、固定的なルールには従わないというのが、このシステムの大きな特長だ。

チームによると、システムの振る舞いをエンドユーザーが(好み等に応じて)カスタマイズすることもできる。たとえば再生時に、画質重視、スピード重視、データの現状保全重視、などから選ぶこともできる。

Pensieveはオープンソースのプロジェクトとして来週ロサンゼルスで行われるSIGCOMMで発表される。チームは、もっと大量のデータセットで訓練すれば画質もスピードも大幅に向上する、と期待している。また今後は、通常のビデオよりもビットレートがものすごく高いVRビデオも使って、Pensieveの性能を上げたい、と彼らは考えている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))