Apple、店舗内セッションを強化、写真、音楽、ヘルスなど新しいToday at Apple、58種類

Appleは、プロダクトの利用に習熟したいユーザーための店内におけるトレーニング・セッションを強化する。Today at Appleに58の新しいセッションが追加された。これはビデオ、写真、アクセシビリティ、コーディング、音楽、健康などが含まれる。世界中のApple店舗で利用でき、参加は無料だ。

Appleは先週、新セッションの発表に際して、クパチーノのApple Parkのキャンパスにわれわれジャーナリストのグループを招いた。、Appleセッションをスキル、ウォーク、ラボという3つのカテゴリーに分けて一日がかりのコースで紹介した。スキルは新しいテクニックをすばやく学ぶためにデザインされた30分のセッションだ。ウォークでは特定のプロダクト、サービスについて体験的に使い方を学ぶ。ラボはユーザー自身がプロジェクトを作成する90分のセッションだ。

Appleのリテール担当シニア・バイスプレジデントのAngela Ahrendtsは招待されたジャーナリストに「スキル、ウォーク、ラボは語学で例えれば、スペイン語講座1、2、3のようなものです。どんなものにも習得のしやすさでいくつかのレベルがあります」と説明した。

「Today at Appleがスタートしたときはシンプルなレッスンの集まりでした。現在はもっと組織化、階層化されています」とAhrendtsは付け加えた。

ビート作成、お絵かき、ジャンプカット編集

私(Dickey)は最初に音楽制作ソフトのGarage Bandのスキル・セッションを体験してみた。ビート・シークエンサーを使うと好みのビートをすばやく作ることができる。このセッションは、この分野のテクノロジーに不慣れで、最初から紹介が必要な人が対象だ。

ウォークはスキルの次のレベルのセッションとしてデザインされている。Appleキャンパスで、われわれはiPad ProとPencil、Procreateアプリを使ってイラストを描いた。われわれは宇宙船のようなAppleキャンパスを歩き回り、好みのスポットで色鮮やかな写真を撮り、その色をProcreateでキャプチャしてから、Appleの多様な描画ツールを使って画像を作成した(下に貼ったのが私の傑作?だ)。

Appleのシニアディレクター、Karl Heiselmanによれば「セッションの中ではウォークがいちばん人気がある。ウォークが人気がある理由は、インターネット上では体験できないからだろう」ということだ。

最上級のレベルはラボだ。われわれはClipsアプリを使ってジャンプカット映像を編集した。

こうしたセッションへの参加はまったく無料だ。Today at Appleはスタートしてから2年近く経つが、Appleは世界の店舗で毎週1万8000ものセッションをホストしてきた。何百万もの人々が参加してきたが、延べ利用者数について Ahrendtsはこう言う。

サインアップが必要なら人数を知るのは簡単ですが、店内の大画面でセッションが公開されると、普段の3倍以上の人が立ち止まって眺めるんです。正確な人数を言うのは難しい。

このようなAppleの店内イベントは ブランド・ロイヤルティを強化し、Googleその他実店舗のネットワークを持たないハードウェア・メーカーとの差別化を図る戦略の一環だ。Appleのオンラインストアは商品の購入とカスタマーサポートの提供を主たる目的としているが、実店舗はそこでの優れた体験の提供に焦点を合わてデザインされているとAhrendtsは述べた。

ユーザーはわざわざ時間をかけて来店するのですから、私たちはもっとヒューマンで満足のいく体験を提供したいと考えています」という。

Ahrendtsは、今回の大規模な新セッション追加をアプリのメジャー・アップデートに例えた。「しかしアプリやOSの場合と同様、インストアの体験もアップデートされ続けます」ということだ。

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滑川海彦@Facebook Google+

中国の2018年スマホ出荷台数は14%減

スマートフォンの数字があちこちで落ち込んでいる。しかし最近では特に中国で顕著だ。Tim Cookは世界最大のスマホ市場での需要の落ち込みが、Appleのガイダンス下方修正の主な要因とした。そしてピンチと感じているのはAppleだけではない。Canalysは今日、中国における2018年のスマホ出荷台数が大幅に落ち込んだとするレポートを発表した。

Canalysによると、2018年の中国のスマホ出荷台数は前年比14%減だった。出荷台数が前年割れとなるは昨年に続いて2回目だ。中国のスマホ出荷台数は5年以上急成長を続け、これにより中国は米国を抜いて第1位になった。だが昨年の出荷台数は3億9600万台で、2013年以来最も低い水準となった。

中国企業のHuaweiとVivoは共になんとか成長し、出荷台数はそれぞれ第1位と3位だった。OppoとXiaomiはわずかに数字を減らしたが、それでも第2位と4位の座を確保できた。トップ5に入った唯一の米国企業であるAppleは前年に続き第5位だったが、台数は13%減だった。一方で、この5社以外の数字は前年比60%減と大幅に落ち込んだ。

この数字が示しているのは、あちこちで馴染みのあるものだ。成熟したマーケットというのはアップグレードサイクルの減速を意味し、ユーザーはより長く同じ端末を使用する。しかしながら、さらに明白なのは、中国における経済成長の鈍化と購買力の低下の組み合わせだろう。

原文へ 翻訳:Mizoguchi)

Apple、2018年の米国サプライヤーとの取引高は600億ドル

Appleは米国内での消費の最新情報を公開した。それによるとAppleは現在米国内9000社の企業と取引がある。それらの会社はApple製品のハードウェア部品やチップセットを主として扱っている。

一昨年Appleが、Finisar社の米国内生産拡大のために3.9億ドルを投資することを発表したのを覚えているだろうか。FinisarはiPhoneとiPad Proの重要コンポーネントであるTrueDepthカメラシステムを作っている会社だ

その投資は、米国拠点の企業を支援するための基金、Advanced Manufacturing Fundに10億ドルを注ぎ込むことを発表した計画の一部だった。

ただしAppleは、すでにもっと大きい金額を米国企業のために費やしている。2018年だけでAppleは600億ドルを使っており、これは2017年より10%増えている。同社はこれが約45万人の職を生み出したと推定している。

Finisarに加えて、Appleはほかにもパートナーの名前を上げた。Corning、Cincinnati Test Systems、およびBroadcomの3社だ。

そして、現在なんらかの形でAppleの仕事をしている人々を勘定に入れると、現在米国内で200万人が、従業員、請負業者、店長、サプライヤーなどとしてAppleの力になっている。この数字は2011年には60万人だった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPodは2019年に復活するのか?

次期iPodという言葉を聞くと少々興奮する。もちろん、ほぼ100%ノスタルジーだ。そしてAppleはずっと前に、私の一番のお気に入りだったiPod Classicを完全に葬り去った。その一方で、iPod Touchもフェードアウト気味だ。「王は去ったが、忘れられることはない」とかつてニール・ヤングは歌った。

しかし2019年には、この愛されたミュージックデバイスに最後の復活があるかもしれない。ますます携帯通信のないiPhoneに近づいていたが、新しいiPod Touchがどんな形状になるかは不明だ。

今月、サプライチェーンの情報筋による詳しい記事が、iPodハードウェアのデザイン変更の可能性について伝えた。その知らせはiPhoneがいずれUSB-Cに切り替えるかもしれない、というニュースと共にやってきた。これは最新iPad Proと揃えるという意味であり、会社全体で汎用ポートに移行するという大きな動きを示唆するものだ。音楽に焦点を合わせた製品がLightningとヘッドホンジャックの両方をやめるのかどうかは、リフレッシュの可能性を巡る100万の質問の一つにすぎない。

一方今週、ワシの目を持つSteve Troughton-Smithは、iOS 12.2コードのApple製品リストの中に“iPod 9,1”の記述を見つけた。そのリストは最近噂されている新しいiPadの存在も確認している。しかしiPodのリストの中にはFace IDもTouch IDもなく、これは新製品の価格を抑えるためかもしれない。

たしかにiPhoneを始めとする各種端末の普及と、SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスの急成長によって、音楽専用デバイスの必要性は低下した。それでも、私がfPalmの願望成就記事に書いたように、いつの日か期待に答えるiPodが登場してくれるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サムスン、プラスチック包装を廃止へ

日曜日(米国時間1/27)にSamsung Electronicsは、携帯電話、タブレット、家電製品からウェアラブルまで、同社製品群に使われているプラスチック包装材料を紙や生分解性プラスチックなどの環境的に持続可能な材料に置き換えると発表した。

Samsungは今年前半に移行を開始する。同社の目標は、来年までに森林認証制度で認められた紙包装材料のみを使用することだ。2030年までにリサイクルプラスチック50万トンを使用し、廃棄された製品750万トン(いずれも2009年からの累積値)を回収する計画だとSamsungは言っている。

同社はプラスチックの使用を回避する革新的包装のアイデアを考案ずくための社内特別チームを結成したと言った。

たとえば、携帯電話やタブレットを保持するために使われているプラスチックトレーは、パルプ製のものに置き換える。Samsungは、充電器のデザインも変更して外観の光沢面をマット処理にして保護フィルムを排除することでプラスチックの使用を減らすとも言っている。

テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの家電製品やキッチン家電の表面を保護するためのビニール袋もリサイクル材料および生分解性プラスチックを使用したものに置き換える。生分解性プラスチックは廃棄プラスチックやデンプン、サトウキビなどの非化石燃料材料から作られている。

さらに同社は、包装およびマニュアルに、森林管理協議会、FSC、PEFC、およびSustainable Forestry Initiatives[持続可能な森林イニシアティブ]などの国際環境保護組織の認証を受けた繊維材料のみを使うことも確約した。

今後はたとえコスト増になっても環境維持可能材料の採用を増やしていくと、Samsungのグローバル顧客満足センター長Gyeong-bin Jeonが声明で語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

来月発表のSamsung Galaxy S10、リーク情報まとめ

Galaxy S10は2月20日にサンフランシスコで開かれるイベントでお披露目される。Samsungはすでに数週間前にこのビッグイベントへの招待メールを発送ずみだ。2月25日からバルセロナで開催されるMobile World Congressでも多数の新製品が発表されるはずであり、Samsungはその先を越そうとしているのは明らかだ。

Samsungはこのイベントで、将来の折りたたみ式スマートフォンについて何か発表するはずだ。Samsungは以前のデベロッパー・カンファレンスでも言及していた。招待メールの画像の真ん中に折り目をつけあるのは「折りたたみ」に注目を集めようとする努力だろう。しかしイベントの本当のスターはS10だということは間違いない。

サムスンの場合、いつものことだが、S10についての情報はすでにこれでもかというほどリークされている。われわれは考えられるあらゆる角度からこのフラグシップ機の写真を見てきた。そういった次第で、かなりの確信をもってS10はこうなるだろうとわれわれは予測している。

まず第一に、サムスンはディスプレイ上端のノッチを廃止している。トップベゼルは細く、そのすぐ下のSamsungがInfinity Oと呼ぶディスプレイの裏にピンホール・カットアウト方式でセルフィー・カメラが設置されている。最近発表されたGalaxy A9 Proに見られるものとほぼ同じ仕組みだ。一方、S10 +はフロントカメラを2台搭載するためにピンホール・カットアウトを横長の楕円形にしている。

興味ある点は20日に発表されるS10には3シリーズが用意されていることだ。スタンダードなS10(6.1インチ)、大型のS10 Plus(6.4インチ)、および廉価版(5.8インチ)が発表されると見られている。廉価モデルはSamsung版のiPhone XRだ。このプロダクトにはGalaxyを特徴づける曲面スクリーンは搭載されていないかもしれない。

振り返ってみればサムスンのNoteは電池の能力不足が目立つプロダクトだった。そこでSamsungはS10に3100mAh、S10+には4100mAhのバッテリーを搭載した。これでバッテリー駆動時間を大きくアップさせることを狙っているという。事実なら巨大なバッテリーだ。

バッテリーの情報に比べると驚きは小さいが、チップはQualcomm Snapdragon 855だという。855は今年、iPhone以外のフラッグシップ機種のほとんどに搭載されるはずだ。Android 9(Pie)も確実。ただし5Gサポートはまだ確実ではない。サムスンはすでに次世代携帯電話技術を採用したスマートフォンを1つならず2機種用意していると発表したことは事実だが、S10がその中に含まれるかどうかはまだ分からない。

ただし5G搭載のGalaxy S10 Xが準備されているという噂は事実なのかもしれない。Samsungが5Gをいきなり主力モデルに投入するより可能性が高いだろう。今年は結局のところ5Gの普及が飽和点に届くことはない。S10モデルは今後5Gモデルを追加し、4シリーズとなるかもしれない。

同様に、ヘッドフォンジャックの有無についての噂もいたるところに流れている。最新のリーク画像ではサムスンがジャックを維持しているように見える。かつてあらゆるデバイスに装備されていた伝統的ポートを残す数少ないフラッグシップになる模様だ。

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滑川海彦@Facebook Google+

Metroid Prime 4の開発が脱線転落で任天堂はデベロッパーを変えてゼロからやり直す

Metroid Prime 4はE3 2017のあのつまらないトレーラー以降、音沙汰ないなぁ、とお思いのみなさま、 Nintendoが今日(米国時間1/25)やっと、意外なほど率直な声明を出しました。ビデオに登場した上級役員Shinya Takahashi(高橋伸也)の説明では、そのゲームの開発は同社のスタンダードを満たしていないそうだ。

そこで同社はスタジオを変えて、Retroに戻った。そこは初期のPrimeシリーズを開発したところだ。RetroのプロデューサーKensuke Tanabe(田邊賢輔)が、すべてをスクラッチからやり直す。

Takahashiは、カメラを向いて、申し訳無さそうにこう説明する: “この変更は開発を最初からやり直すことを意味する。したがってゲームの完成は最初の計画より遅れる。遅れによって多くのファンをがっかりさせたことは、十分に自覚している。Metroid Prime 4のローンチを、多くのみなさまが心待ちにしておられたことも、十分に承知している。”

開発に時間がかかっていただけに、Nintendoのこの人気作にとっては打撃だ。開発の後期にデベロッパーを変えるなんて、とっても異例だし、それを公(おおやけ)に謝罪するのも異例だ。でもしかし、このごたごたは、Nintendoがゲームのスタンダードに関してとっても厳しいから、起きたことなのだ。今は、そっちに注目したい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

新しいiPad miniとエントリーレベルのiPadがついそこまで来ている

Appleが、iPadのニューモデルをユーラシア経済委員会の参照データベースに登録している。モスクワに本部のあるこの委員会には、アメリカのFCCのような製品データベースがある。そしてそれによると、Appleは新しいiPad mini 5と、エントリーレベルのiPadのアップデートバージョンを近く発売するようだ。

このデータベースには過去にも、Appleの新製品の情報があった。今日(米国時間1/25)MySmartPriceが見つけた二つの新しい登録書類には、どちらもiOS 12が動く新しいタブレットが載っている。

最初の書類には5つのモデルがあり、第二の書類には2つのモデルがある。通常は、ストレージやLTEの能力など構成の違いによって、異なるモデルになる。

それはこれまでの噂どおりで、前から新しいiPad miniと廉価版のiPadが2019年に出る、と言われていた。Appleの新製品予言者Ming-Chi Kuoの予想では、iPad miniのアップデートは7.9インチのディスプレイだ。このデバイスは長年アップデートされなかったから、Appleはアップデートしない、とみんなは思ってしまった。でもAppleは、このサイズのタブレットが好きな人たちのために、新製品を用意したのだ。

通常サイズ(9.7インチ)のiPadに関しては、iPadの最後のアップデートは2018年3月だった。全員がiPad Proに注目している中で、中には安いiPadがほしい人もいる。だから329ドルの9.7インチiPadは悪くない。Appleはこの機種のアップデートを通常、毎年行っている。

今日の登録書類からは、これらのデバイスのルックスが分からない。ベゼルは薄くなるのか、Face IDのセンサーはあるのか、USBはUSB-Cになるのか、などなど気になることは多いけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 12.2ベータの隠し画面が「ヘイSiri」に応答するAirPodsを暗示

現状のAirPodの、ちょっと奇妙な特徴は、Siriをサポートしてはいるものの、はじめにイヤホンをダブルタップしなければならないということ。iPhone、iPad、Apple Watches、HomePodとは異なり、「ヘイSiri」に続けてリクエストをしゃべればいいというわけにはいかない。

最近の噂では、「AirPods 2」と呼び習わされているAirPodの新しいバージョンは、「ヘイSiri」に応答すると囁かれている。そして、最新のiOSベータ版に隠されていた画面も、それを裏付けているようだ。

これは一般に公開されている画面ではないが、9to5macのGuilherme Ramboは、リリースされたばかりのiOS 12.2ベータで、次のようなダイアログを表示することに成功した。

(画像クレジット:9to5Mac

この画面には、「『ヘイSiri』と言って、AirPodまたはiPhoneでSiriに話しかけてください」と書いてある。

この機能が現行のAirPodに搭載されていないのは、つまるところ、バッテリー寿命の問題によるのだろう。Appleは、iPhone 6sで、バッテリー寿命に与える影響を最小限に抑えながら「ヘイSiri」を機能させる方法を見つけ出した。その詳しいしくみは、2018年4月号のMachine Learning Journalの記事に掲載されている。しかし、その同じしかけを小さなイヤフォンで実現するのは、まったく新しい挑戦だ。何しろ、バッテリー容量は片方で93ミリワットアワーしかない。これはだいたいiPhoneの1パーセントに過ぎない。第1世代の製品では、イヤフォンにダブルタップを検出させる方が簡単だった。もしAppleがその問題を解決する方法をみつけたら、新たなセールスポイントにするつもりでとっておいたのだろう。

噂では、その新しいAirPodは、防水仕様で、健康データを監視するセンサーまでも装備しているという。残念ながら、それらを暗示するような、こっそり隠されたダイアログは、まだ発見されていない。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Huaweiは米国マーケット抜きでスマホ販売世界一を目指す

昨年Huaweiは、低調だったスマホ業界で異彩を放った。米国、カナダ政府との関係が希薄になっているのは言うに及ばず、中国での販売も鈍化しているなかで、その成長は驚くべきものだった。

ロイターは、幅広いコンシューマープロダクトや通信プロダクトが貢献し、Huaweiの2018年の売上は50%増だった、と報じているSamsungとAppleがスマホ分野の未来を警戒している一方で、Huaweiはスパイ問題が継続しているにもかかわらず、全世界でのスマホ販売でトップの座をつかみとる確かな可能性があると自信を持っている。

「米国マーケットなしでも我々は世界で(スマホメーカー)ナンバーワンになるだろう」とHuaweiのコンシューマー部門責任者のRichard Yuは新製品発表会見で述べた。「早くて今年、遅くとも来年にはそうなると確信している」。

同社は今週、新しいモデムやチップセットを含む5G計画の一端を明らかにした。チップセットは来月のモバイル・ワールド・コングレスで披露する計画の折りたたみスマホに使用されると予想されている。

Huaweiには確かにこの分野で勢いがある。同社は、不景気やゆっくりしたサイクルでのスマホアップグレード、全世界でのスマホ不況につながるそのほかの要因に立ち向かうことができたように、明らかに正しい方策をとっている。

原文へ 翻訳:Mizoguchi)

Lightning Motorcycles、140万円の電動オートバイの予約受付開始

近日発売予定のLightning Motorcyclesの電動バイク、Strikeは、一部の人たちにとってヘッドライトとわずかなティーザー画像だけでは不足だったようだ。同社は顧客からの予想を超える反響に答え、米国顧客向けに予約受け付けを開始した。

実際のStrikeがどんなものかを見るには、3月まで待たなくてはならない。予約顧客向けにさえ事前公開はない。

Strikeの予約には2種類ある。カーボンエディションとスタンダードエディションだ。スタンダードエディションの価格は1万2998ドルからで、予約には500ドルの手付金が必要。

Strikeカーボンエディションが欲しい人は手付金1万ドルが必要だ

スーパーバイクLS-218で知られているLightning Motorcylesによると、電動バイクStrikeは1回の充電で150マイル(240 km)走行可能で最高速度は240 km/h。バッテリーはDC高速チャージャーを使って35分で充電できる

Lightning Motorcyclesのほか数社が量産電動オートバイの販売計画を発表している。

4年前に最初のコンセプト電動オートバイを披露したHarley-Davidsonは、量産電動オートバイLiveWireをこの夏に発売する予定だ。LiveWireはHarley-Davidson初の電動オートバイになる。Lightning Motorcylesが市場に出そうとしている製品と比べてLiveWireは価格が2倍以上だ。

バッテリー駆動のLiveWireは0~60 mph加速をわずか3秒弱でこなし、1回の充電で110マイル(176 km)走ることができる。基本モデルの希望小売価格は2万9799ドル。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

「ジャックなし」スマホがまた一つ登場

未来には、あらゆるものがディスプレイになる。メガネ、帽子、靴、窓。蛇口をひねってお湯をためるのも画面でできるようになる。もちろん多くの人はそういうものごととは愛蔵半ばする関係にあるだろうが、おそらくやめることはできない。

Apex 2019は、中国のスマートフォンメーカーVivoが繰り出した全画面端末への新たな挑戦だ。このコンセプトモデルは前面カメラを廃止して、同社が以前披露したことのある ポップアップ方式を採用している。前にも書いたが、私は前面カメラを捨てることに反対ではないし、どうやらこれは、モバイル世界に生まれつつあるもう1つのトレンド、「シームレス・スマートフォン」を支えるものらしい。

この分野を最初に切り開いたことで知られているのがMeuzuで、今週始めにZeroをデビューさせた。MWC(モバイル・ワールド・コングレス)を間近に控え、今後数週間にはさらに多くの製品が登場するだろうが、ここでは「コンセプト」という単語の意味が重要だ。そしてEngadgetが指摘しているように、この端末にはUSBポートもスピーカーグリルもヘッドホンジャックの類もついていないが、マイクロホンのためのわずかな隙間がある。そう、完璧な人などいない。

改めて、こうしたものすべてが避けられなくなる方向へと進んでいる。完璧なスマートフォンを作るにあたっては、ワイヤレス充電のスピードや、従来型スピーカーと比較した共鳴ディスプレイの音質など、それなりの妥協も必要になるだろう。

しかし、だからこそコンセプトモデルを作るのだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

IntelがロボティクスやAR/VRハードウェア用のインサイドアウトトラッキングカメラを発表

このほどIntelが発表したRealSenseカメラは、主にハードウェアメーカーに、彼らの製品が今世界のどこにいるかを自分で理解する能力を提供する。そのRealSense Tracking Camera T265(上図)で、ロボティクスやAR/VRのハードウェアにインサイドアウトトラッキングの能力を簡単に与えることができる。

このトラッキングカメラはSLAM(simultaneous localization and mapping)の技術を利用してデバイスの向きを制御し、同時に今自分が歩いている環境の詳しい空間レイアウトを作りだす。そして当然ながらコンピュータービジョンチップセットMovidius Myriad 2を搭載し、カメラのデータ処理をさせる。

インサイドアウトトラッキングはますます、計算集約的ではなくなりつつある。そしてこれこそが、IntelがT265で大きく進歩しつつある分野だ。

T265は2月末に199ドルで発売される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Echo Wall Clockの販売が接続性の問題で一時中止に

Amazon昨年末にEcho Wall Clockを発売したが、それから1ヵ月も経たないうちに予定が狂っている。The Vergeによれば、多くの顧客が接続性の問題を報告したために、Amazonは30ドルのAlexa搭載スマートクロックの販売を一時停止した。

時計はまだAmazonのリストに載っているが、米国時間火曜日の時点で、それは「現在利用購入できません」となっている。

「私たちは、何人かのお客さまが接続性の問題を抱えていることを認識しています。私たちはこの問題に取り組み、Echo Wall Clockを数週間のうちに再び出荷可能にできるように鋭意努力しています」とAmazonは声明の中でThe Vergeに対して述べている。

この時計は既存のAlexaユーザー向けの製品で、タイマー、カウントダウンまたはアラームを設定することが可能だ。また時計は自動的にサマータイムの調整が行われる。それは、機能やデザインのどの角度から見ても、極めてベーシックなものだが、Amazonの拡大する家電製品推しへの興味深い追加商品だ。こうした動きには、ホームスピーカーやShowのスクリーンなどや、Alexa電子レンジあまり感心できない)や、歌う魚(まあこれはどうでも…)なども含まれている。

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(翻訳:sako)

衛星通信技術の再構築を目指すUbiquitilinkは地上技術(端末技術)に着目

地球世界に高速インターネットをもたらす軌道ネットワークの建設にますます多くの企業が競うように参入しているため、通信衛星の数は年々倍増している。しかし、宇宙旅行会社Nanoracksを創始したCharles Millerが率いるUbiquitilinkは、別の道を行こうとしている。通信衛星技術全体の中の、地上部分に彼は着目したのだ。

Millerの直観を、多くの投資家と通信大手企業が支持し、投資も行っている。彼によると、今の通信衛星の世界で人びとは、正しい問題ではなく間違った問題を解こうと競っている。人工衛星のコストをいくら下げても、彼らが望む革命は訪れない。むしろ、彼の考えでは、この業界の前途は“ユーザー端末”を完全に作り変えることにある。今、地上局と巨大アンテナに支配されているその部分を。

彼は言う: “世界のデジタル格差を解消するために千の衛星と億のユーザー端末を作らなければならないとしたら、コスト最適化の効果が高いのはどっちだ?”。

もちろん、衛星の低価格化も決して無意味ではないが、彼には一理ある。衛星ネットワークがこの惑星のほぼ全域をカバーしたとき、それにアクセスするデバイスが一台何千ドルもしたり、一部の国などの補助でできた高度なハブの近くになければならないとしたら、どうなるのか? 格差は解消しない。

この惑星上には今、何十億もの携帯電話がある、と彼は指摘する。しかしモバイルのインターネット接続を享受できているのは、その10%にすぎない。でも数億単位の信号の届かない人たちにサービスを提供するのは、簡単だ。そのために、タワーを増設する必要もない。もしそれがビジネスとして有効な解なら、通信企業はとっくにやっていただろう。

むしろMillerの計画は、電話機に新しいハードウェアとソフトウェアの組み合わせを装備して、“圏外”にさまよい出たときにも、もっとも基本的な通信機能を確保できるようにすることだ。彼によると、それは一人あたり5ドル足らずでできる。

彼はその技術の詳細を明かそうとしないが、でもベーパーウェアのたぐいではなさそうだ。Millerと彼のチームは宇宙と通信技術のベテランたちだ。それに、ベーパーウェアをテストするために衛星を打ち上げる人はいない。

Ubiquitilinkはすでにプロトタイプがあり、その試験運用が来月始まるし、あと二基の衛星打ち上げも予定している。Millerによると、地上テストはすでに成功しており、本格的な事業としての関心を集めている。

“数年間ステルスでやってきたが、その間に22社のパートナーと契約した。うち20社は数十億ドル規模の企業だ”、と彼は語り、20社の多くは通信企業だ、と言う。社名は挙げない。同社はまた、試験に関して、アメリカも含む5か国の政府の認可を得ている。

最初はMillerの自己資金で始まった企業だが、すぐにBlazar Venturesがリードするプレシードラウンドを調達した。通信インフラストラクチャのNeustarからの間接的投資もあった。その後のシードラウンドはUnshackled Venturesがリードし、RRE VenturesとRise of the Rest、そしてOne Way Venturesが参加した。これで同社の総調達額は650万ドルになり、衛星打ち上げとシステムの試験をまかなえる。そのころには彼らも、技術の詳細をもっと明かすことができるだろう。

“Ubiquitilinkは通信技術における最大の機会を具現している”、とUnshackledの創設者パートナーManan Mehtaは語る。彼の言葉によると同社のチームは、“熱狂的に集中している”そうだ。

創業3年にして衛星通信技術をその根本から作り変える、と称する彼らの技術は興味津々だ。当然ながら疑念も少々あるけど、でもMiller以下の人脈は本物だ。今後数か月の試験の過程で、より詳しいことが分かってくるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoft Code Jumperで視覚ハンディキャップ児童もプログラミングが可能に

教育システムのトレードショー、 BETTがロンドンで開催中だ。Microsoftはさきほど多数のプロダクトを発表したが、中でも興味あるのはCode Jumperだ。これは視覚にハンディキャップがある児童がプログラミングできるようにするデバイスでパソコンに接続して利用する。

Code JumperはMicrosoftが2017年に発表したProject Torinoの一環で、 イギリスMicrosoftのケンブリッジ・ラボが「物理的接触でプログラミングできる言語」の開発に取り組んでいる。これはレゴブロックのような部品を組み合わせることでプログラミングができるようにしようとするものだ。

Microsoftはプレスリリースで「子どもたちにプログラミングの初歩を教えるのにもっとも効果的なのはブロック・コーディングと呼ばれる手法だと発見したことからこのこのプロジェクトは始まっている。しかしブロック・コーディングにはアクセシビリティーにおいて改善すべき点があった。視覚にハンディキャップがある場合、スクリーン読み上げや拡大といった方法を用いても自分が何をしているのか理解することが難しかったからだ」と述べている。

Microsoftは視覚障害者の自立を支援するNPO、American Printing House for the Blindにテクノロジーと各種データを提供する。今年中に オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカでプロダクトは入手可能になる。その後、他の国にも拡大される予定だ。

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iPhoneがOLED化するのは2020年、ジャパンディスプレイは台湾・中国ファンドと交渉中

日本の有力電子部品メーカー、ジャパンディスプレイは台湾と中国のファンドからの出資受け入れの交渉中だと Wall Street Journalが報じて注目を集めている。日本の部品サプライヤーが苦境に陥った原因の一つはiPhone XRの販売不振にあるという。この記事でわれわれが注目したのは、AppleがiPhoneをOLED化するのは来年になるという部分だ。これは(驚きとまではいえなくても)興味深い。

WSJの記事は情報源として「事情に詳しい人々」としか述べていないが、大筋で納得できるものだ。OLEDディスプレイの製造テクノロジーが進歩するにつれて価格は低下し、多くの人々が手にしやすくなる。Appleが部品のコストカットを止めてOLEDを採用することになるかどうかはともかく、LCDディスプレイのXRの売れ行きがAppleが望むようなものでなかったのは確かだ。

Appleは失望が大げさに伝えられるのを警戒し、廉価版モデル(XSより250ドル安い)が iPhoneの中でいちば人気があると述べている。しかし廉価版であろうとなからろうと、スマートフォン市場は全体として縮小傾向にある。これはAppleに限った現象ではない。

また常に最新のテクノロジーを採用し続けねばならないというのもこの業界の必然だ。たただし、Appleの場合採用は今年ではないようだ。この秋に発表されるXRの後継機はこれまでどおり通常LCDディスプレイとなる。ライバルの多くはすでにOLEDに移行しており、さらに「折り畳める」ディスプレイの採用に取り組んでいる。ただし実機が市場に登場するまでにはまだ時間がかかるようだ」。

2020年にAppleは5G iPhoneを発表するという。

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Alphabet傘下VerilyのECGモニタをFDAが認可、Googleのスマートウォッチにも応用か?

今週(米国時間1/13-19)はGoogleのウェアラブルで大きなニュースが相次いだ。こんなことを2019年になって書くとは、夢にも想像しなかった。しかし、同社がFossilのウェアラブル技術を4000万ドルで買ったと発表したその翌日には、同じくAlphabet傘下の研究グループVerilyが、その心電図(electrocardiogram, ECG)技術にFDAのOKをもらった。

認可をもらった製品は、同社のStudy Watchだ。このデバイスは2017年に発表されたが、それはAlphabet/Googleの消費者向けWear OSスマートウォッチではない。この製品はむしろ本格的な医療用検査器具で、多発性硬化症やパーキンソン病などの症状を調べるためにさまざまな生命徴候データを集める。

Verilyはブログにこう書いている: “オンデマンドでシングルリード(単線)でECGを撮れるので、グループ診療と個人の臨床の両方で使える。今回認可が下りたことは、われわれの技術の安全性と有効性がFDAの高い基準を満たしていることを示し、Study Watchを今後もっとさまざまな疾病や生命徴候検査に利用していけるものと考えている”。

Study Watchは医師の処方箋に基づいて使用するデバイスだが、FDAの認可が下りたことは、今後Pixel Watchに載る可能性があるのかもしれない。FossilのWear OSデバイスも、最近のスマートウォッチの傾向に合わせてもっぱら健康志向だ。Appleは最近、Series 4 WatchにECGを加えたから、Googleもやらないはずはないだろう。

なお、このニュースは、E Inkが医療の研究方面で利用される道を拓いた、とも言えるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Samsung Galaxy S10は標準、大型、廉価の3モデルになるらしい

Evan Blassがツイートしたリーク画像によると、 Samsungの新しいフラグシップ機は3モデルになるようだ。Samsung Galaxy S10、Samsung、Galaxy S10+、Samsung Galaxy S10Eが準備されているという。

Blassは数週間前にも新Galaxyのリーク写真を発表しているが、今回はさらにバリエーションが加わった。写真で分かるように、S10は各モデルとも画面トップの切り欠きがない。S10ではセルフィーカメラをホール・パンチ(画面の裏側から撮影する)方式に変えたようだ。指紋センサーもこの方式で前面のスクリーンの裏に配置されるかもしれない。

前モデルと同様、S10でもメイン機種に加えて大型スクリーン版がS10+として用意される。リーク写真だとS10+はセルフィー・カメラも2台になるようだ。

S10Eは今回新たに追加されるラインナップで、SamsungではS10の発売を機に廉価版を出すことにした。 上級モデルのメイン・カメラは3台だが、S10Eでは2台に簡略化されている。おそらくS10EのディスプレイはAMOLEDではなく普通の液晶だろう。

SamsungではS10の発表イベントを2月20日にサンフランシスコで開催する。われわれも現場からレポートするのでご期待いただきたい。

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滑川海彦@Facebook Google+

民泊向けIoT鍵受け渡しサービス運営Keycafeが資金調達

Keycafe Smartbox 端末

本社をカナダのバンクーバーに構え、民泊やシェアリングエコノミー向けの鍵受け渡しサービス「Keycafe Smartbox」を運営・販売するKeycafeは1月21日、トヨタ自動車などが出資する未来創生2号ファンドを含む複数の投資家から資金を調達したと発表。出資金額は非公開とされている。

IoT鍵受け渡し端末のKeycafe Smartboxは主に民泊やカーシェアリングなどのシェアエコ関連サービスのユーザーに使われており、遠隔かつ無人での鍵の受け渡しを可能にしている。

利用方法はとても簡単だ。まず鍵のオーナーはアカウント登録し、アカウントに管理する鍵を追加。その上で近くのKeycafe設置場所へ行き、鍵に専用のキーホルダーを付けてSmartBoxに預ける。

ユーザーはアクセス権を付与された後、メールもしくはショートメッセージにてSmartboxの設置場所とアクセスコード、店舗の営業時間を受信。鍵を受け取りに行く。ユーザーはアクセス権を付与された後、メールもしくはショートメッセージにてSmartboxの設置場所とアクセスコード、店舗の営業時間を受信。鍵を受け取りに行く。

なお鍵の受領・返却時には自動的にオーナーにメールが送信される。

同サービスは北米・欧州・アジアを含む世界800ヵ所以上で展開。日本国内では現在、コンビニのやカフェなどの店舗を中心に東京・大阪・福岡・那覇など45ヵ所に展開されているが、今後も更に設置店舗を増やす予定だ。

同社は1つのアカウントで複数の鍵を管理できる、宿泊施設や不動産管理向けのサービス、また、日本の住宅宿泊事業法で必要とされる本人確認・宿泊台帳に対応しており、 鍵の受け渡しを行う前に本人確認やパスポート情報をゲストから入手して宿泊施設のチェックイン無人化・省力化を実現するサービスも開発・運営している。

Keycafeアジア太平洋地域代表・日本法人社長の小河内亮氏いわく、同社には不動産事業者やビル管理業者からの問い合わせも多いのだという。そのため、Keycafe Smartboxを「多様な事業者により使いやすい」サービスに進化させるべく、同社は調達した資金をもとにサービスおよび端末の開発、 そして世界展開を加速させていく予定だ。