Googleとプログラマ教育のGeneral Assemblyが組んでAndroidデベロッパ量産のための特訓コースを展開

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全世界で‘卒業生’が25000名いる、プログラマを育てる教育スタートアップGeneral Assemblyは、先日7000万ドルという巨額を調達したばかりだが、このほどGoogleとパートナーして、Android開発の特訓コースを立ち上げた。

この、12週間、朝から晩までのコースは、来年1月にニューヨーク、2月にサンフランシスコで開校し、その後ほかの都市にも広げていく。学費は13500ドルだが、融資もある。これはGAにとってニュープロダクトであるだけでなく、Googleにとっては、Google流で育てられた有能なAndroidプログラマが一挙に大量に出現し、グローバルに活躍していく、というメリットがある。

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GAのCEO Jake Schwartzは曰く、アプリのデベロッパは“需要がものすごく大きく”て、“Googleとのパートナーシップでこのコースを開けたことは、すぐに仕事ができる実用技能を持った生徒が育つことを意味する。つまり、有能なデベロッパを企業の喫緊の需要に即応して提供できる。もちろんAlphabetやGoogle自身も、優秀な新社員の確保に苦労しなくなるだろう”。

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[9:30am UIコンポーネント入門/12pm ゲストのお話を聴きながら昼食/1pm レイアウト体験学習/4pm 本日の復習/5pm クラス会,ハッカソン](日本語)

Androidのユーザは全世界で10億を超え、新しくておもしろいアプリへの需要はつねにある。iOS用に作ったアプリをAndroidにポートしたい企業も、これから実際にプロダクトを作っていくスタートアップも、このコースが大いに役に立つ。

このコースでは、Java(Androidのプログラミング言語)、XML(Androidアプリの構成言語)、ユーザインタフェイスの開発、そしてGoogleのデザインフレームワークMaterial Designについて学ぶ。またコースにはキャリア準備サービスへのアクセスとサポート、ワークショップ、ネットワーキングイベント、そして個人指導が含まれる。ただし生徒の方も、気合を入れて長時間勉強すること。

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Schwartzが言うように、アプリのデベロッパは“需要がものすごく大きい”が、優秀なデベロッパの需要はさらにさらに大きい。この事業から、後者がたくさん生まれることを期待したい。そうでなければ、やった意味がないもんね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Minecraftで電子工作を遊べるキットPiperをSteve Wozniakが子どもたちに推奨

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若者たちを破壊する病気がある。それは、静かで、悪意に満ち、致命的だ。そのMinecraftと呼ばれる疾病は、何らかの対策が必要だ。その年齢層に達した子どもたちは、黄色いブロックで大きなピカチュウを作ったり、“ここにうんこをせよ”と書いた標識を鶏小屋の横に立てたりする。実に、おそろしい。

でも、希望はある。Piperを使って、Minecraftをもっとおもしろいものに変えられる。このキットで子どもたちは本物の電子回路を作り、その動作をMindcraftで見る。たとえば電池とボタンをブレッドボードに加えると、それらの部品が画面に現れる。電流が画面上の仮想回路を流れ、実際に起きることをシミュレートする。つまり、画面に起きたことが実際にも起こり、その逆もある。下のビデオを見ると、そのことが分かる:

Mark Pavlyukovskyyと彼のパートナーたちは、子どもたちが電子工学を学ぶための教材玩具としてこのプロジェクトを作り、なんとAppleの始祖の一人Steve Wozniakから推薦の言葉をもらった:

“Piperはいいね。ぼくがこれまでの人生でやってきたすばらしいテクノロジを、すべて表現できるからね”。

子どもたちがこれでMinecraftを遊んでいると、電子工学を難しいものとは思わなくなるだろう。

チームはこれをKickstarterで1500基売り、Co.labから5万ドルを調達した。彼らはさらに今、事業拡張のためのシード資金を求めている。

キットには、Raspberry Pi 2とレーザー加工したケースと、ワイヤ、ボタン、ライト、スイッチ、センサ、小さなブレッドボードなどが含まれていて、すぐに何かを作り始められる。楽しくて、しかも便利だ。お値段はPi 2込みで199ドルだ。

多くの子どもたちが悪の王国Minecraftの奴隷になってる中で、何人かがそこを脱出して自分で本物のロボットを作り、そのロボットに“ここにうんこをせよ”と言わせたり書かせたりしたら、この世界はまだまだ大丈夫だ。

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求職者に初歩的なスキルを身につけさせる即席職業教育プラットホームLearnUpが$8Mを調達

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LearnUpの協同ファウンダAlexis Ringwaldは、このスタートアップの創業準備のため、6か月かけて、サンフランシスコ・ベイエリアのすべての失業センター(unemployment center, 日本的には‘職業安定所’)を訪ねて、今の景気後退の中で職探しがうまくいかない、真の理由を探(さぐ)ろうとした。

彼女が見つけたその一つは、たとえばカスタマサービスという職種の求人が多くても、求職者に、そのために必要な初歩的なスキルがないことだった。

そこで彼女は、求職者が雇用者の求めるものを学び、求人に応募する前に仕事の練習もできる、複数の短いモジュールから成る教育プラットホームを作った。そこで求職者は、面接に備える準備をし、仕事の内容を学び、その職種が必要とするスキルを習得する。

LearnUpの一つのモジュールは3分から10分の情報コンテンツで、求職者は職種に応じて複数のモジュールを勉強する。たとえばStaplesのような小売企業の事務部門に応募する人は、事務用品/器具やコピー機の使い方などを勉強する。また面接に備えてほぼ1時間、応募する職種の内容について教育訓練を受ける。求人企業に対しては、モチベーションの高い者や、教育訓練に十分な時間を割いた者を推薦する。

Ringwaldはとくに、ホワイトカラーではない仕事をターゲットにしたい、と考えている。なぜなら今の合衆国の求人の73%は、大学以上の学歴を要求していないからだ。

今日(米国時間9/16)同社は、800万ドルのラウンドを発表した。その投資の幹事会社はNEAとShasta Ventures、これにGreylock PartnersとFloodgate、High Line Venture Partnersが参加した。

この資金は、小売業界、コールセンター、ホスピタリティ産業、食品産業などに、協力的なパートナーを求めるために使われる。同社はすでに、Old NavyやAT&T、Fresh Market、Dick’s Sporting Goods、Sprintなどとパートナーしている。

同社によると、求職者に雇われるための能力を身につけさせるための同社のキャパシティは、現状でも今の3倍にはできる。また、パートナーになってくれた企業はその後の離職者が他よりも30%少なく、雇用のプロセスもスピードも効率的である。Old NavyはLearnUpのプラットホームを利用して20万人のワーカーを教育訓練している。

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コンピュータと手でさわれる‘物’を併用する教育ゲームのOsmoが数学おもしろゲームNumbersを発売

iPad用のゲームアクセサリを作っているOsmoが今日(米国時間9/17)、子どもが遊んでいるうちに算数/数学*の概念が身につくゲームNumbersをローンチした。同社は、教師たちが今数学を教えるために使っている、無味乾燥でおもしろみのないワークシート(練習問題集)を駆逐したい、と考えている。〔*: 以下‘数学’に統一〕

Numbersは海の中を舞台とするゲームで、プレイヤーはゲームのアクセサリとして提供される物理的なタイルを使って、指定された数を右値とする等式を作り出す*。成功するたびに、泡の中に閉じ込められていた魚が自由になる。〔*: その意味については上のビデオを。〕

子どもたちのコンピュータやiPadとの接触機会は、近ごろとても増えているが、小学生が数学を勉強するために使っているツールは、ゼロックスマシンの登場以降、基本的にまったく変わっていない。Osmoは、新しいゲームでこの状況を変えられる、と考えている。

Osmoは2013年のDisrupt SFで、初めてTangible Play(触れるゲーム)をローンチした。触(さわ)れるというのは、iPad本体以外に物理的なピースを使う、という意味だ。たとえば同社が作ったMasterpieceは、子どもたちがiPadの画面の画像を実際の紙の上にトレースする。Tangramでは、物理的なタイルを並べて画面の画像と同じ形を作る。

Sharmaは、Numbersで数学に積極的に関わる子どもたちが増えてほしい、とくに女の子たちが、と言う。テクノロジ企業に女性が少ないことは、女の子がSTEM(science, technology, engineering and mathematics; 科学・技術・工学・数学)学科にあまり関心を持たないことが原因だ、と言われている。OsmoのファウンダParmod SharmaとJerome Schollerは、Numbersのような女の子でも夢中になれるゲームがあれば、そのギャップは填まる、と思っている。

Sharmaが数学教育に関心を持ったのは、自分の子どもたちの様子からだ。彼の幼い娘は、数学の授業にフラストレーションを感じているようだった。

“子どもたちが実際に自分でできることや、作れるものがあれば、もっと数学に関心を持つと思う”、とSharmaは語る。“これまでの数学教育は、それをトライしていない”。

彼は、数学をもっと気楽に楽しめるものにしたい、と考えた。そのために考案したNumbersは、右値がその数になる等式なら、何でも正解だ。ひとつの問題の解はひとつだけではない、ということを子どもたちは学ぶのだ。

Osmoは、教科書出版大手のHoughton Mifflin Harcourtとのパートナーシップを発表した。Osmoのゲームを利用する学校を増やすことが、その目的だ。今は、約4000の学校がOsmoを使っている。

OsmoのNumbersは今日(米国時間9/17)発売される。NumbersとMasterpieceとWordsとTangramsとNewtonをセットにしたGeniusキットは、小売価格が99ドルだ。

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香港で6歳児からプログラミングを教えるFirst Code Academyが順調に成長…現代社会の必須の第三外国語に

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[筆者: Josh Steimie]…デジタルマーケティングサービスMWIのCEO。同社のオフィスは合衆国と香港にあり、彼はCMOs at Work: How Top Marketers Build Customer Loyaltyの著者。

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#ILookLikeAnEngineerの人気の高まりとともに、プログラマのステレオタイプが壊されつつある。First Code AcademyのファウンダMichelle Sunも、そんなプログラマのステレオタイプ像から外れた人物の一人だ。同社は、6歳から上の子どもたちに、プログラミングを教えている。

自分にその気はなかったのに、ある種の集団セクハラ事件を契機にILookLikeAnEngineerを始めざるをえなかったIsis Wengerと同様、Sunも若くて女性で美人で、そしてプログラマだ。多くの人が、この4つのうちの1つは他の3つとミスマッチだ、と思うかもしれない。でもSunは、まさにそれによって、プログラマのステレオタイプをぶち壊そうとしているし、そこからさらに次の歩みを始めようとしている。

Sunは香港生まれだが、ここでは3歳にも満たない子どもたちが名門幼稚園の面接試験を受け、その後も子どもたちは学歴競争に明け暮れる日々を送る。

子どもたちのすべての関心や興味を、学歴競争が踏みにじる。若い脳を、丸暗記主義が支配する。香港の地下鉄の駅には、入試専門の家庭教師のポスターが氾濫している。まるで彼らが、ポップスターであるかのように。

香港っ子の目標は何だろう? 銀行やそのほかの金融企業に安定的な職を得て、企業内の出世の階段を上(のぼ)っていくことだ。でもSunは、それが未来に向かう理想のキャリアパスだとは思っていない。“これからの世界は、成績優秀な学生など求めていない”、と彼女は語る。“自分の記憶から情報を取り出すことだけが上手な人間は、もはや必要とされない。そんなことは、Googleがやってくれる。私たちにとって本当に必要な人間は、何かを創り出して、世界をもっと良い場所にできる人たちだ。そしてプログラミングは、子どもたちをそんな道の上に乗せる”。

SunはFirst Code Academyを始めるまでに、いくつかの起業を経験した。たとえばその中の、二人がお互いにスマートフォンをぶつけ合えば情報を共有できるBumpは、2013年にGoogleに買収された。スケジュールを共有するソーシャルメディアBufferも、彼女の作だ。Bufferを作ったあと彼女は、また新しいホットなアプリを作ることではなく、別の方向へ関心を向けた。

Sunはこう語る: “最初私は、テクノロジとその製品が多くの人びとに与えるインパクトに、心を惹かれた。プログラミングは最初のスタートアップを作ったときに始めた。そのとき、デベロッパのチームと一緒に仕事をして、彼らがやってることの中身に関心を持った。技術者たちと、もっと内容のあるコミュニケーションをしたかった。そこでまず、プログラミングに関する本を山のように読んだ”。

それから彼女は、女性のためのソフトウェアエンジニア育成校として有名なHackbright Academyに入学した。その、毎日一日中プログラミング漬けという環境の中で、プログラミングのスキルを磨いた。

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“Hackbrightでは、LinkedInやDropboxのような大きなテクノロジ企業が主催するハッカソンに参加した。そして、プログラミングの能力があれば仕事も人生も無限の可能性が開けることを確信した”。

卒業後ベイエリアで仕事をしていたSunは、中学校の女子生徒たちにプログラミングを教える機会に遭遇し、そのときの経験から、あらためてアジアにおける教育について考えるようになった。香港に帰国した彼女は、児童生徒にプログラミングを教える教育をアジアでも始めよう、と思い立った。彼女のFirst Code Academyは最初、女の子だけの一日かぎりのプログラミング教室だったが、その後の2年間で、6歳から18歳までの学齢層に、さまざまなコースを提供するようになった。

“私たちの使命は、次世代の人たちに、テクノロジを利用するクリエイターになれるための力をつけていくこと”、とSunは語る。“この世代でリーダーになる人たちは、どんな分野でも、テクノロジをしっかり理解していることが、必須の要件だ。テクノロジだけでなく、医療でも法律でも金融でも何でも”。

クラウドベースのBIソフトウェアを提供しているDomoのCMO Heather Zynczakも、同じ考えだ。ZynczakもSunと同じくプログラマ出身だが、Domoにおけるマーケティングの仕事をうまくやるためには、その経験と知識が必須だ、と痛感している。

Zynczakは語る: “最初に就職したのは、今AccentureになってるAndersen Consultingだったけど、そこでプログラミングをやらされた。週に80時間、プログラムを書いたが、その経験があったおかげで、今の私はCTOとも話ができるし、ソフトウェアシステムを選べるし、だれかが‘multi-tenancy systems’*なんて最新のテクノロジ用語を使っても、すぐに理解できる”。〔*: multi-tenancy systems, ref1ref2。〕

本当に必要なのは、何かを創り出して、世界をもっと良いところにできる人たちだ。そしてプログラミングは、子どもたちをそんな道に乗せる。
— Michelle Sun

Zynczakは続ける: “マーケティングも最近はますますデジタル化し、テクノロジの導入が進んでいるから、プログラミングの経験は今の私の本業にも役立つ”。

Sunはこう語る: “プログラミングは読み書きの次のリテラシーだ。英語の次に、誰もが学ぶ必要のある外国語だ。中国とビジネスをするためには中国語を学ぶ必要があるのと同じように、ビジネスだけでなく今の社会で生活するために勉強する必要のある新しい言葉が、プログラミングだ”。

SunのFirst Code Academyは、同社のオフィスと、香港市内の学校で教えている。カリキュラムは5年で、6歳から始まる。コースはプログラミングの基礎に始まり、最後は生徒が完全なアプリ/アプリケーションを自分で作れるようにする。

また、プログラミングを学んでいる子どもとまともな会話ができるようになりたい、という親の要望に応えて、親子教室も開いている。それは効果を上げている。また、今年の夏は3人の生徒がMITの招待でボストンへ行き、自分たちのアプリケーションを見せた。最近ではシンガポールでも体験教室を開いている。

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Sunによると、いくつかの点でアジアは、プログラマに向いた環境だ。“アジアの子は算数や理科がよくできるし、そのほかの学科の成績も良いから、プログラミングの上達も早い。でも卒業して子どもでなくなった人たちのための、簡便な勉強と体験の場がない。大学に入ってやっとプログラミングの基礎を教わるのでは、遅い。一般的に新しい言葉は、大人よりも子どもが早く覚える。子どもたちはプログラミングを、遊びや趣味として学んでいく”。

First Code Academyでプログラミングを勉強するようになると、そのほかの重要な生活スキルも身につく。たとえば失敗を悪と見なすアジアの文化的規範を無視し、むしろ失敗から、重要な学習体験を得る。そういう前向きの姿勢が、日常の生き方にも反映する。Sunによると、失敗をおそれて、人前では話もできない慢性ビビリ少年がある日入学してきた。

“最初の二つのコースを終えたころから、彼は問題の答を確信をもって大声で言えるようになった。彼は、失敗は全然OKだ、ということを学んだ。自分が作ったアプリケーションがクラッシュしたら、問題を見つけ、直し、それを、ちゃんと動くようになるまで何度も繰り返す。人生も、それと同じよ”。

画像提供: Kevon Cheung(First Code Academy)

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自作PCキットのKanoが今度はHDディスプレイを自作するキットScreen Kitを予約発売へ

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すばらしくクールな教育用DIY PCキットを作っているKanoが、PC本体だけでなくヴィジュアルにも目を向けた。KanoのCEO Alex Kleinがツイート(下図)で、HDディスプレイキットの予約販売を告知したのだ:

5月にシリーズAで1500万ドルを獲得したKanoは、子どもたちが同社のキットを組み立てることによって、コンピュータに慣れ親しみ、コンピュータの動作原理を理解することを、ねらっている。子どもにコンピュータの基礎が身につくだけでなく、年齢層を問わず、趣味のDIY製品としてもよくできている。ベースがRaspberry Piだから、お値段も高くない。

同社のWebサイトは、今回のディスプレイキットの教育的側面を強調している:

このScreen Kitは、持ち運びも簡単で、あなた自身が楽しく自作できるHDディスプレイだ。自作の楽しさに加えて、ディスプレイの神秘を解き明かし、そしてKanoのコンピュータがこれによってポータブルになる。これには、数十億の液晶が載っている。画素数は200万だ。Screen Kitはユニークなモジュール構造なので、モジュールを一つ一つ組み立てていくことによって、ディスプレイの原理がよく分かるようになる。子どもたちに、そして大きな子どもたちにも、クリエィティブな学習機会を提供する。

この10.1インチのHDスクリーンは、すっきりしたデザインを誇らしげに見せながら、Kanoのシステム全体をよりポータブルにし、サードパーティの電池を使えるから、文字通りモバイルな(mobile,移動する)ユーザ体験を提供する。

このスクリーンキットだけなら、予約価格は110ドル、Kanoのコンピュータキット込みなら250ドルだ。予約販売の期間は9月11日までだ。

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Google Docsに音声入力、テンプレート、スマートシート機能が追加

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「若い内にユーザーを取り込もう」とどの企業も考え、競い合っている。ユーザーが若いほど、彼らの成長と共にプロダクトを発展させ、彼らを自社プロダクトに囲い込むことができる。私が学校に通っていた時も(年を取った気分になる)、Appleは教育機関とパートナーシップを結び、大きな存在感があった。とても賢いブランディング戦略だ。Appleは、子供たちが家に帰って学校で使っているAppleのコンピューターが欲しいと両親にせがむことを期待していたのだ。Appleのこの長期計画は見事に功を奏した。

Googleももちろん同じことを考えている。教育に特化した(Chromebookのコンピューターとタブレットハードウェアと共に)多種多様なソフトウェアプロダクトを提供している。Appleのコンピューターは割引価格でも安いものではなかった。Googleは全ての児童が手に入れられる価格でコンピューターを提供している。Googleはこの戦略で「法人向けソフトウェアならここ」というMicrosoftの立ち位置を獲得しようとしている。

Google Apps for Education(教育向けGoogle Apps)のプラットフォームを4000万人の教師と生徒が利用しているとGoogleはいう。このプログラムは2007年に登場し、10番目に大きな学区(バージニア州、フェアファックス)をクライアントとして迎えたばかりだ。

9月の教師や生徒が学校に戻る時期に合わせ、GoogleはGoogle Appsにいくつか新機能を追加した。これまでプロダクトに入っていなかったのが不思議な印象を受ける機能もある。Googleは教育向けだけでなく、全てのプロダクトのバージョンにこれらの機能を追加している。

Androidにもリサーチツールを追加

Androidにもようやく便利なApps内のリサーチツールが追加された。誰もが手間に思っている、別ブラウザに移ってコピペする作業をしなくても、ドキュメントにリンクや画像を入れることができるようになった。

ドキュメントに音声入力

これについては諸手を上げて賛成ではない。「Talk to Docs」はつまり音声入力機能のことだ。Googleは、検索エンジンやGoogle Nowの強力な音声から文字を検出する技術をドキュメントにも搭載した。作業をしているメモやレポートに音声で文字を入力することができる。素晴らしい機能だが、10人の子供たちがコンピューターに一斉に話しかける状況は想像できない。(職場でも机に座って、作業してる人が音声入力している状況は想像できない。)

授業を遮ってしまうので理にかなわないだろう。学生寮や自宅でも、これを利用するには誰の邪魔にならないように一人で座って、コンピューターに話しかけなければならない。私はこれに賛同できないが、どうやら子供たちは音声に関する技術が大好きだという話を聞いている。

より詳細な変更ログ

誰が文書を変更したかを探し当てるのは手間のかかる作業だ。チームで共同作業をしている時、誰が、何を、どのように変更したかを全て知ることが重要だ。何故そうしたかという文脈が分かれば、作業はもっと早く終わる。それは学校や仕事、家庭でも同じだろう。

変更箇所にカーソルを合わせれば、変更内容が分かる。

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スプレッドシートのデータ探索

学生はもうピボットテーブルの使い方を学ぶ必要がないかもしれない。もちろん、金融や数字を多く用いる分野に進まないのならの話だが。Googleは「スプレッドシートのデータ探索」機能を今日から公開し、開いたスプレッドシートのデータを元に自動でそこから得られる知見を提供する。異なるデータをハイライトすると、表がそれに応じて劇的に変化する。面白い機能だ。

Googleの目標はクラウドの演算処理能力を活用し、大量の数字が詰まったシートから、人より素早くデータの傾向を導き出すことだ。ユーザー自身のデータ分析を代替するものではないが、データ分析を始めるには良い取っ掛かりであり、正しくデータを示してくれるだろう。

同僚のFredericはこの機能を「ライトなMicrosoftのPower BI」と呼んでいる。

フォームが美しくなった

私にとってGoogle Appsで最も重宝している機能はGoogleフォームだ。パーティーを開催する準備をしたり、結婚式の招待状を送るために住所を集めたり、人から複数の情報をまとめて得たい時にはいつも利用している。

今日、Googleはこのプロダクトを全体的に見直して、フォームがダサく見えないようにした。フォームは一連のGoogleのプロダクトの中でも明らかに重要なものだ。良かった。少し前までジオシティーズのサイトみたいだったのだから。Googleに感謝。

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テンプレート

MicrosoftのWordを立ち上げると、いつもそこには大量のテンプレートが用意されている。これは新しい文書を一から作る時に素晴らしいユーザー体験をもたらす。Googleも同意しているようで、ドキュメント、スプレッドシート、スライドにテンプレートを追加した。

それらは期待通りのものだろう。仕事用、学校用、手紙や履歴書の作成に使えるテンプレートなどがある。とてもユーザー思いの機能だ。

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子供たちにこれらのツールを使わせるのは簡単だ。学校はこれまで教師や生徒に使用すべきツールを強要してきたのだから。難しいのは、子供たちを長期に渡って囲い込むことだ。今日の変更でGoogle Appsのプロダクトは、少し便利に、少し綺麗になり、使い方を学ぶ必要性も減らした。このような変更は、新規ユーザーを引きつけるために継続的に行わなければならない。Googleのチームは今年既に100回以上、プロダクトの修正を行ってきた。

方程式は単純だが、実行に移すことは難しい。満足した生徒は満足した社会人になる。Google Appsは彼らが行く先々まで付いて回ることになるだろう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

HTMLとCSSとJavaScriptの基礎を教えるための教材的コードエディタThimbleをMozillaが新装して再ローンチ

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2012年にMozillaは、HTMLとCSSとJavaScriptの基礎を教えるためのコードエディタThimbleローンチしたが、その後ブラウザ上のコードエディタはBracketsや、完全なIDEのNitrousが人気者になったため、影を潜めてしまった。しかし今日Mozillaは、Thimbleを再度ローンチし、デザインを大幅に変え、たくさんの新しい機能を導入した。

Thimbleは、AdobeがサポートしているオープンソースのBracketsがベースで、今でもWeb開発の基礎を教えるための教材、という位置づけだ。Mozillaは、教材を自分で選ぶことのできる教育者やその生徒たちにこのプロジェクトを勧めるとともに、個人の学習者の独学のための利用もねらっている。

こんどの新しいバージョンでは、背景を黒地と白地のどちらかを選べる(上図)。また、カラーピッカー(色指定)や、ファイルとプロジェクトへの容易なアクセスがサポートされた。これまでのThimbleでは一つのプロジェクトを作れるだけだったが、今度からは複数のWebページを管理し、リンクできる。

最近では初心者でも自分のサイトをモバイル対応にしたいため、Thimbleはそれにも対応している。プレビューモードでは、モバイルの画面も見ることができる。またzipされているサイトも、ファイルをエディタにドラッグするだけでインポートできる。ファイルの自動保存や、エクシテンションのサポートも加わった。

教師が生徒たちに基礎的なスキルを教えるために利用できるHTMLページやCSSスタイルシートのサンプルプロジェクトも、いくつか用意されている。

Mozillaのプロジェクトではあっても、Thimbleはどの現代的なブラウザ上でも使える。

Thimbleを試してみたい人は、ここからスタートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

教師と生徒の便利ツールGoogle Classroomが9月の新学年開始に備えてまたアップデート

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Googleの教育プラットホームClassroomが、9月の新学年開始に向けて、先生の仕事をまたすこし楽にするアップデートを二つローンチした

Classroomはすでに、Google DocsとSheetsとSlides(文書作成、スプレッドシート、プレゼンテーション)を統合しているが、今回のアップデートでは各クラスのGoogle Calendarが自動的に作られるので、先生は野外授業や、ゲスト講師などのイベントをスケジュールしやすくなる。

児童生徒にとっていちばん重要な変化は、Q&Aやディスカションの新しい機能だろう。これからは、先生がポストした質問に対する答を、クラスで議論できる。先生は答をランク付けすることもできる。

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GoogleのエンジニアWill Phanは説明する、“たとえば、ビデオとそれに関する質問をポストしたり、記事をポストして、それに対する感想を書かせたりできる。宿題と同じように、答をランク付けできる(優・良・可など)”。

先生は、宿題や発表文や質問などを、去年のとか、ほかのクラスのなどから再利用できる。あらゆるものを、必ずしも新たに考えなくてもよいから、先生の仕事は相当楽になるだろう。

そのほかの新しい機能として、古いポストを改作したり、締め切りの日付や時間を設定したり、Google Formsを利用して試験問題や小テスト、アンケートなどを作れる。

全体として今度のアップデートにより、先生も児童生徒も便利な機能が増える。Googleがこのプラットホームを発表したのは1年前だが、今年の5月にもいくつかのアップデートローンチしている。これまでに児童生徒たちが提出した宿題の累計は、7000万あまりに達するそうだ。

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Google/Gallup調査:ニーズは高まる中、アメリカの教育機関はコンピューター教育に熱心ではない

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保護者10人のうち9人が、義務教育期間中にコンピューター(CS:Computer Science)を教えることに肯定的だ。また3分の2の保護者が必修科目としてコンピューターを指導すべきだとも考えている。さらに生徒の8%が将来コンピューターを学ぶことになるだろうと考えている。しかし4校に3校は、学校にプログラミングなどを教えるコンピューター講座はないと述べている(講座はあってもコーディングは教えていないという学校も多い)。

保護者や生徒たちの要望は、どうやら学校側にあまり伝わっていないようだ。Googleの委託によりGallupが行った調査によれば、義務教育機関にてコンピューターのことを教えるようにはなっていない様子。保護者や生徒側の期待は年を追って膨らんでいるようだが、その期待は応じられないケースが多い。

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調査によると、学校運営者たちはコンピューター教育の優先度は低いと考えているらしい。保護者側をみると91%が学校でコンピューター教育を行なって欲しいと考えている。しかしコンピューター教育にニーズがあると考えている学校運営者側は、わずか8%しかいないらしいのだ。意識が全くずれているというような結果になっている。

「保護者や生徒たちの声が教育機関に届いていない現状について、きちんと考えてみるべきでしょう。またコンピューター教育を行うことのできる教員も不足しており、優先順位も低いものとされています」とGoogleのリサーチャーは述べている

学校によっては、単純にコンピューター教育を行う時間がないのだと主張している(従来科目において、テストなどを通じた成績把握を行う必要性が高まっているせいもあるのだとのこと)。また教師を獲得するための予算不足を主張する関係者も多い(高いコーディング能力を有していながら、学校で教えたいという人が少ないこともあるだろう)。

なお冒頭にも記したが、コンピューター教育を行なっているところでも、プログラミングは教えていないというところも多い。これは全く残念なことに思える。コンピューター教育を行なっているという学校でも、そのうち半分がプログラミングの指導は行なっていないとしているのだ。コンピューターが動作する仕組みなどを板書して教えているのだろうか。学んだことを実践することができなければ、教育効果も得られないように思うのだがどうだろうか。

今回の調査結果はこちらで確認することができる。おそらくはアメリカにおけるコンピューター教育の現状について、がっかりする人が多いのではなかろうか。

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原文へ

(翻訳:Maeda, H

学校の問題解決を「生徒理解の充実深化」により側面から助けるPanorama Educationが$12Mを調達

November 04, 2014 - Boston, MA - Marketing photography for Panorama Education. 
Photo by Kristyn Ulanday

校区が良い意思決定をできるために、児童生徒や親や教師にアンケートを送って、そのデータから何をすべきかを提案する教育補助サービスPanorama Educationが、Spark Capital とOwl Venturesが率いるシリーズAのラウンドで1200万ドルを調達した。同社に以前シード資金を提供したのは、Y CombinatorとGoogle Ventures、FacebookのCEO Mark Zuckerberg、その奥さんPriscilla ChanのStartup:Education基金だった。

Panoramaは2013年にYale大学の二人の学部学生Aaron FeuerとXan Tannerが始めた。二人は、学校が児童生徒たちからフィードバックを得て、それらを正しく理解するための、良い方法が必要だ、と感じていた。

Feuerは曰く、“データと教育に関する議論が盛んだが、‘データ’は、あまり意味のないバズワードになってしまっていて、相変わらず実際に重視されるのは試験の点だ。児童生徒が何にどのように関わっているか、関わろうとしているかには、まったく目が行かない。児童生徒にとって本当に関心があることと、学校をテストの点という数字で評価しようとすることとのあいだには、大きな乖離がある”。

学校が集めて記録すべきデータは、法律で決まっている。テストの点、成績、出欠データなどだ。Panoramaは、そういう既存のデータを出発点にして、アンケートを組み立てる。

校区がPanoramaのユーザになると、まず、とくに知りたい領域を5つ選ぶ。たとえば、児童生徒が学校を安全な場所と感じているか、教師をどれぐらい信頼しているか、自分で自分の能力や素質をどのように評価しているか、など。

Feuerは言葉を継ぐ: “今学校は、不登校率を調べて記録しているが、児童生徒が不登校になってからそんなことをしても、何の意味もない。学校が知るべきなのは、児童生徒と教師が親密で良い関係を維持しているか、だ。良い関係が築かれれば、児童生徒が不登校になるのを、多くの場合防げるのだ”。

一方、成績の良い学校は、自校の児童生徒が試験の点が良いだけでなく、人格的にも円満でいろんな方面に関心を持っていることを、示さなければならない。そうでないと、良い教師が来ないからだ。

学校によって状態も抱える問題もさまざまなので、Panoramaはアンケートをカスタムメイドにせざるをえない。メールによるアンケートは、富裕層地区の学校では有効だが、今でも合衆国の校区の多くが、児童生徒や親とのコミュニケーションに、主に紙を使用している。

これまでPanoramaは、40州220校区の数千の学校で、合計300万人あまりの児童生徒にアンケートをした。アメリカの大規模校区のトップ100のうち14の校区(サンフランシスコ統一校区、シアトル公立校校区、ダラス独立校区など)がPanoramaを採用し、また、主なチャーター・スクールも採用している。

Spark CapitalのAndrew Parkerはこう言う: “これまでVCたちの多くが、エドテック(edtech, 教育テクノロジ)企業と営業や販売という概念のあいだに、居心地の悪いものを感じてきた。でも、両者にまったく違和感がないところが、Panoramaのすばらしいところだ。彼らは、校区に自分たちのサービスを売り込んでいるが、そのサービスの内容と結果によって、たくさんの学校からの肯定的な評価を獲得している”。

合衆国最大の校区がNew York City Department of Education(ニューヨーク市教育局)だが、ここは児童生徒が100万人近くおり、一人あたり年間2万ドルを支出している。その金額の大きさを見ただけでも、学校が正しい情報に基づく支出の意思決定をすることが、いかに重要であるかが分かる。多くの場合、問題やその未解決は、お金がないことではなく、お金の配分が正しくないことから生じているのだ。

Feuerはこう言う: “教育の世界では、予算の獲得が何よりも強力な金科玉条になっているが、でも、問題がはっきりしているときに、それを解決するための総合的で有効な対策がないのが、今の現状だ。どこへ行っても、学校は昔と変わらず悪戦苦闘している。児童生徒一人あたりの予算を12000ドル増やしても、何一つ良くならないのだ”。

Panoramaを上手に使えば、問題を正しく同定できるだけでなく、これまでのさまざまな解決方法とその効果を知ることもできる。そして同社は、多様な教育問題に対する有効なソリューションを処方できる。

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もっと簡単に誰もが医者になれるべきだ…医学教育のインターネット化に向かう第一歩BoardVitals

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BoardVitalsは、基本的には難問をたくさん集めたレポジトリで、これから医師試験を受ける人たちが勉強のために利用するサイトだ。しかし同社は、医師資格試験を主宰する州の医事委員会(medical board(s))と、そこが行う試験を変えることによって、医学教育そのものを変えたいと願っている。

同社は小額のシード資金を獲得したあと、Rock Creek CapitalからシリーズAで110万ドルを調達した。同社はこれまで3万名あまりの医師を教育し、150の教育機関で利用されている。

学生と医師は、同社のサービスを利用して、事前に選ばれた何千もの質問を使って試験の練習をする。質問はすべて、これまで医事委員会の試験で使われた本物の質問に基づいており、この練習で自分の知識を洗いなおし、試験に備える。

“質問集をコンピュータ化/ネット化しただけじゃない。最終的には、医学教育の新しいエコシステムを作りたいんだ”、と協同ファウンダのDan Lambertがプレスリリースで言っている。“うちのプラットホームは、すべてのコンテンツがたえず評価され、毎週何百ものフィードバックが来るから、コンテンツを頻繁に確実にアップデートせざるをえないのだ”。

これでお分かりと思うが、究極の目標は医事委員会の試験を完全にネット化し、そしてさらに究極的には、基礎的医学教育をWeb上で行うことだ。YouTubeで頭蓋開口術や放血について教えるのは無理でも、瘴気理論や水銀治療の基礎なら、実証済みで信頼に足るソースから学べるだろう。精神医学や腫瘍学の基礎も。BoardVitalsのようなツールは、その方向へ向かう第一歩だ。

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妊娠を助けるアプリGlowから性教育アプリRubyがリリース、アメリカでも正しい性知識がまず重要

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女性の懐妊(または避妊)を助けるGlowから今日(米国時間7/30)、女性の健康的な性を支援するiOSアプリ、Rubyが登場した。

RubyもGlowのそのほかのプロダクトと同系列だが、生殖ではなく、もっと一般的な性を扱う。うむ、女性の性って、赤ちゃんを作ることだけじゃないもんね。

嘆かわしいことに、モバイルの世界には、若い女性のための性教育が皆無だ。アプリはあることはあるけど、Googleで情報を調べた方がまだまし、というレベルのものばかり。

たとえばiOSアプリのSex Positiveは、学生のための性教育を意図している。たしかに学生には、性に関する、これはOK、これはノーという知識が必要だ…女性の4人に1人が大学時代にレイプされたり、されかかったりしている。でも学生がそこらの適当なアプリをダウンロードしても、そんな目に遭わないための正しい行動や態度を教えてはくれない。

Rubyが一味違うのは、まず、女性をサポートするコミュニティがある/作られること。そこで自分の性の状態やそのほかの健康状態を、ほかの人たちと対照して理解することができるし、また生理の記録をつけて今後の周期を知ることもできる。そしてRuby自身も、年上の賢いお姉さんのように、性について主体的に考えるための情報やリソースやアドバイスを教えてくれる。

若い女性に自分の体を肯定的に受け入れ健康に関する理解を深めるための方法を提供することが、私たちの使命だ。
— Jennifer Tye, Glow

これらは、従来のアプリになかったポジティブな特徴だ。ティーンと若い女性は、性や人間関係や身体像に関する、大量の間違った情報に毎日触れている。ティーンの妊娠率は保守的な南部の州でいちばん高いが、それらの州では性教育が実質的にゼロで、またある調査によると、合衆国の18歳から29歳までの女性の60%以上が、正しい避妊知識を持っていない。

今女性の心理を支配しようとしている社会的な動向を知りたければ、コンビニの雑誌(女性誌)売り場へ行ってみるとよい。女性の性的魅力を高めるため、と称する、化粧、ファッション、振る舞いなどに関する、ばからしい記事が満載だ。ほとんど笑えてしまうような記事も多いが、知識と情報に基づく主体性をまだ獲得していない女性は、これらの記事を鵜呑みにしてしまうかもしれない。

Rubyのねらいは、女性、とくに、往々にして間違った自己像を持ちがちな若い女性に、健康と受胎調節と安全な性に関する、正しい意思決定能力を持ってもらうことだ。

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Rubyは、未成年妊娠を防止しようとするNPO National Campaign to Prevent Teen and Unplanned Pregnancyが運営する受胎調節教育サイトBedsiderとパートナーして、当アプリの重要な情報を得ている。

“若い女性に自分の体を肯定的に受け入れ健康に関する理解を深めるための方法を提供することが、私たちの使命だ”、とGlowのマーケティング担当VP Jenifer Tyeは語る。

Rubyはまた、ローンチ時に、開発途上国の若い女性に生理用品と性教育を提供するNPO Huru Internationalとパートナーした。ウガンダのような途上国では、生理時の女の子が学校を休むことが多い。生理用品がなくて、教室を汚すからだ。Rubyはソーシャルメディア上のキャンペーンで、そういう少女たちが学校に行けるよう、助けようとしている。だれかがハッシュタグ#TalkRubyToMeにツイートやポストをするたびに、Glowは1人の若い女性の一日分の生理用品をこのNPOに寄付する。

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電子回路工作の課題を毎月一つずつ送ってくる学習サービスTron-Club

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ここでご紹介するTron-Clubは、名前だけ見るとTronのファンクラブみたいで、毎週全員がユニタードを着て集まり、「シュー」という音を発声しながら目に見えないライトサイクルに乗ってるふりをするパーティーを、連想する。でも実はこのサービスは、電子回路をユーザのご家庭にお届けするのだ。なんのために? それは、あなたが電子工学を勉強するためだ。今では、そろばんの学習よりも、そちらが万人の義務だよ。

ハードウェアは日に日に、作るのも理解するのも容易になり、プログラミングの方が難しいと思うこともある。でもPythonの文を一行書くのは簡単だが、電子回路を作るのはそんなに簡単ではない。Tron-Clubの‘生徒’になると、たとえば圧電式ブザーを鳴らす回路なんかを作れてしまう〔製品例〕。今役に立たなくても、こんなレパートリーは、そのうちきっと役に立つだろう。

教育目的の電子回路玩具は、もともとそれほど好きではない。昔からあった電子工作キットに毛が生えたようなのは、全然つまらない。でも今では大人も子どももArduinoやRaspberry Piで勉強できるし、とくにTron-Clubのキットは、具体的な目的があって回路を作りたい大人を助ける。

サービスの料金は月額14ユーロ(年額150ユーロ)+送料だ。キャンセルは、いつでもできる。

電子工作は大きな音を出したり、おかしな煙を出すことだ、と思っていた人も、Tron-Clubならもっと楽しく電子工学を学べるだろう。目をいためないように、気をつけようね。

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二人の高校生が始めた文献探しサイトImagine Easyが年間ユーザ1億を突破

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過去10年以内に研究論文や研究報告を書いたことのある人が、そのときにインターネット上の無料の文献情報ツールを使ったなら、それはほぼ間違いなく、Imagine Easyが提供しているツールだ。

このエドテク(edtech)企業は14年前に二人の高校生Neal TapariaとDarshan Somashekarが作り、今日までほとんどステルス状態だったが、今や年間ユーザ数が1億を突破し、未だにベンチャー資金は一銭ももらっていないにも関わらず、年商は1200万ドルを超えている。

今日同社は、新しいプロダクトImagine Easy Scholarのローンチを発表した。これは同社に従来からあった引用ツールを一歩進めて、学生や生徒たちに研究の正しい方法を教え、また教師たちとリアルタイムのコラボレーションができるようにしたものだ。

Tapariaはこう語る: “今では情報が洪水状態だから、情報の正しい選び方も難しくなっている。先生たちは完成して提出されたペーパーを見て評価するだけで、学生や生徒たちの思考過程の全体を見ようとしない”。

ScholarはEvernoteに似たエクステンションで、学生や生徒はいろんなWebサイトやPDFなどを総覧して、それらをまとめた情報をノートブックに記録する。論文本体はGoogle Docsで書いていき、そこに得られた情報や原典の引用を落としていく。教師はノートブックや原典にもアクセスできるので、自分の教え子の思考過程とワークフローをしっかり理解できる。

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こうやって情報と情報源が物理的にも、また頭の中でも、すっきり整理された状態を維持するが、それがこのツールの目的ではない。真の目的は、正しい研究の進め方を学生生徒に教えることだ。

Somashekarは言う、“うちの従来の引用ツールは便利だが、何をどう引用するか、までは管理できないし、教えることもできない。だから、安易にWikipediaやYouTubeに依存してしまう子が、とても多い”。引用源のトップがWikipedia、YouTubeもトップ5に入っている。

新製品の第二の部分であるImagine Easy Academyは、研究の正しいやり方と、論文や報告の正しい書き方を教える。たとえば文科系の学生は、地図やチャートを論拠や傍証として使うやり方を、Academyで学習する。

Academyはこれまでの半年間、200名の教師を対象に、その使い方のベータテストをやってきたが、学生生徒たちにこのツールを使わせると、学期の開始時に比べ終了時には、彼らの研究の技能が目に見えて向上しているそうだ。

この新しいツールは来月まず、Imagine Easyの既存のユーザ2000校に供用される。

“インターネットのおかげで、情報の消費の仕方が変わりつつある。問題は、学生生徒たちが氾濫する情報への正しい接し方を身につけていないことだ”、とTapariaは語る。“もちろんうちのユーザには、最終的に提出した作品で良い点をとってもらいたいけど、でも、点が何点であろうとも、重要なのは、卒業したときに研究の正しいやり方を知っていることだ”。

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需給ギャップが大きいデータサイエンス技術者をオンラインコースで育てるDataCampがシード資金$1Mを調達

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データサイエンスとその技能の持ち主をもっと多くしたい、と願う教育サービスDataCampが、Accompliceがリードするシードラウンドで100万ドルを獲得した。すでに30万ドルを獲得している同社にとってこれは、二分割二度目のシード資金になる。

DataCampはGeneral AssemblyCodeacademyのように一般的なプログラミングを教えるのではなく、もっぱらデータサイエンスのスキルを教える。

ファウンダのJonathan Cornelissen曰く、今データサイエンススキルに関しては需給ギャップがとても大きい。“うちはこの、データを扱える者が今はものすごく少ない、という問題を解決したい”。

AccompliceのChris Lynchも、こう語る: “うちがDataCampに投資したのも、データサイエンスが1000億ドルの市場で、年率30%で成長しているからだ。今、データサイエンティストは10万人ぐらいしかいない”。データサイエンスの人材は今圧倒的に売り手市場だから、DataCampのような企業は投資家にとっても魅力が大きい。

データサイエンスのためのプログラミング言語といえばRだが、DataCampは6部13モジュールから成るRのコースを立ち上げた。生徒たちはデータ分析の基本を学びながら、Rによるデータの操作、モデリング、視覚化などの技法を身につけていく。

ただしこれは、あくまでも入門編だ。

来年は実践編として、実際にSparkやHadoopなどのソフトウェアツールを使うデータサイエンススキルのコースを立ち上げる。コースのこのような拡張や多様化は、最初から計画されている。

学費は月額25ドルで、DataCampのすべてのリソースに無制限でアクセスできる。一部のコースは、試行用として無料だ。個人がそうやって‘入学する’形のほかに、Microsoftなどの企業が社員教育のために同社とパートナーするケースもある。

2年近く前にベルギーで起業した同社は、昨年ニューヨークにやってきてTechStarsの育成事業に参加し、同時に合衆国への進出を果たした。これまでもトラフィックのほとんどが合衆国から、そしてパートナー企業も合衆国企業が大半だったから、アメリカ進出は同社の既定路線だったとも言える。

提供するコースには、同社が作るものと、パートナー企業が提供するものがある。たとえば金融分野専門のデータサイエンスコースが必要になれば、その道のエキスパート企業を起用することになるだろう。

Accompliceがマサチューセッツ州ケンブリッジの、起業初期専門のVCなので、そのご縁でDataCampは州都ボストンにオフィスを構えた。ウェストコーストに比べると故国のベルギーに近いことも、ここを選んだ理由の一つだ。

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子どもがプログラミングを覚えながら遊ぶ(操作する)ロボットVortexは複数で対戦ゲームもできる

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DFRobotは、教育市場向けのロボットを2008年から作っている。今週同社は、対話的でプログラマブルで、6歳以上の子ならどの年齢の子どもでも遊べるロボット、Vortexを発売した。このVortexロボットは、AndroidやiOSのスマートフォンやタブレットに搭載したアプリとBluetoothで通信し、子どもたちはこのアプリの画面をタップして命令を伝え、ロボットをコントロールする。このアプリには無料のゲームが4つ(サッカー、ゴルフなど)、最初からついていて、それらのプレイ体験を子どもたちがカスタマイズできる。

DFRobotのCEO Ricky Yeによると、子どもたちがロボット工学を楽しく学べることが、Vortexの開発動機だ。同社はこれまで学校や教師のためのロボットキットを数多く作ってきたので、クラスでどんなことに人気があるか、よくわかっている。また、競合他社に負けないためのデザイン要素も、よく理解している、とYeは語る。Vortexは学校でも採用できるが、DFRobotとしては初めての家庭用消費者製品でもある。

“勉強は、楽しくなければ身につかない。すぐに遊べるゲームを含めたのもそのためだ。そして子どもたちが、自分でもゲームを作りたいな、と思うようになったら、ロボットをプログラミングする学習が始まる”。

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Vortexのセットアップは、単三電池を4つ入れるだけだ。アプリストアからVortexbotアプリをダウンロードすれば、プレイを始められる。ゲームの中には、サッカーのような対戦ゲームもあるから、複数の子がVortexを持ってた方がよい。もちろん、一人遊びのゲームや、コンピュータと対戦するゲームもある。

子どもたちがロボットをプログラミングすることに興味を示したら、親または教師がチュートリアルのWhenDoアプリをダウンロードするとよい。そこに書かれている指示にしたがって子どもたちはプログラミングの基礎を学び、ゲームをカスタマイズしていく。WhenDoはドラッグ&ドロップで簡単に使えるアプリだが、内容的には、低学年児童には親や教師が付き添った方がよいだろう。

Vortexはオープンソースで、ArduinoやScratchと互換性がある。だから子どもたちは、VortexをPCやMacからプログラミングすることもできる。

このロボットは自分で障害物を避(よ)け、ラインを検出し、赤外線とグレースケールとスピーカーを使って壁などから折り返すことができる。

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DFRobotは今Kickstarterで、Vortexを製造するための資金を募集している。前にも同社は、Kickstarterを使って3DプリンタOverlordの資金を集めたことがある。それは無事に、発売にこぎつけたそうだ。

今のKickstarterキャンペーンでは、部品などの最少発注数量を満たす初期ロット2000体の製造を目指して50000ドルの目標額を掲げている。もちろんヨーロッパ向けにはCE、合衆国ではFCCのテストにも合格しなければならない。

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Vortexの実動プロトタイプはすでにあり、アプリもすでにアプリストア上にある。

発売は、10月末を目標にしている。

Kickstarterで出資する者は、2体のVortexを131ドルで入手できる。また、3体、4体、6体、10体のセット価格もある。

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Webサイト作成のWixがプロのWebデザイナー(そして小企業の経営者)を育てる教育事業WixEdを開始

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DIYでWebサイトを作れるサービスWixが、今度は、ユーザに本職のWebデザイナーになってもらうための教育訓練サービスを始めることになった。

今日(米国時間7/10)同社が立ち上げたWixEdは、無料のオンライン教育事業で、これまでWixを使うこと==既製のテンプレートを使うことだったユーザに、自分でWebサイトデザインビジネスを立ち上げるまでに必要な知識と技能の一から十までを教える。

コースは三部分から成り、(1)Wix WebmasterクラスではWixが提供するツールを使って行うWebデザインを教える。(2)(3)そしてビジネスクラスとマーケティングクラスでは、小さなネットビジネスを経営するために必要な、あらゆる知識を教える。それには、SEO入門、eコマース、会計経理、そして写真術まで含まれる。

Wixのインストラクタ集団がいつでも質問に答え、宿題の結果を評価する。宿題には、本物のネットビジネスのためのWebサイトの構築、もある。

WixでWixEd事業を担当するYuval Finkelsteinによると、“Webサイトの作り方を学ぶだけではなくて、小企業のオンラインプレゼンスを完全に統括できる人物を育てる”、という。“オンラインのマーケティングは2年前ぐらいから強力になっているが、それを今では小企業も利用できる。必要なのは、それを使いこなせるプロになることだ”。

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WixはWixEdを3年がかりで秘かに作ってきたが、1か月かけて行った小規模なベータでは、ユーザの80%が少なくとも2本のビデオを見ており、またすべてのビデオの30%が、最後まで視られたことがわかった。

ビデオ教材は、著作権の法律なら専門の弁護士、Google AnalyticsならGoogleの社員というように、それぞれその道の専門家を起用した。

Finkelsteinの見通しでは、全コースの終了に要する時間は平均で2〜3週間だが、ベータ期間中には全コースを週末の3日で終了した強者(つわもの)もいた。

Webデザインや小企業の経営について学べるコースは、オンライン教育の先輩格CourseraやUdemyなどにもある。そんな中でトップのユーザ評価を得たいと欲張っているWixは、WixEdの差別化要因として人間インストラクタによるサポートを導入し、また教材コンテンツも細心のキュレーションにより、効率的な学習過程の構成を心がけた。

“理論は、実用知識を理解するための必要最小限にとどめた”、とFinkelsteinは語る。“Webサイトを作って運営するために、Webの歴史や初期のSEOテクニックについて知る必要はないからね”。

合衆国には小企業のオーナーが数百万もいるが、WixEdを卒業した者のクライアントベースとしてとくにFinkelsteinが想定しているのは、6800万もいるWixのユーザの一部だ。彼らの中には、本物のビジネスのためのWebサイトを作ることになったら、自作よりも有資格のWixプロフェッショナルを起用する人が多いだろう、と彼は構想している。

Finkelsteinによると、Wixは、この事業の今後の急速な拡大にあらかじめ備えており、また、今後も永久に無料だ。

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OpenClassroomsはフランスが学士号を認める初のオンライン学習講座を提供する

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授業をさぼる言い訳は通用しなくなる。フランスのスタートアップOpenClassroomsは、初めてフランスが国として認める学士号を取得できる、MOOC(大規模オープンオンライン講座)のコースだ。このスタートアップはIESA Multimédiaとパートナーシップを組んでプログラムを製作した。

エンジニアリング、デザインとデジタルマーケティングの3つの異なる専門分野の内容から選べる。学生は全ての授業を受講し、課題を修了することで学士号を得ることができる。IESAで得られる学士号と全く同じものだが、学生は直接教師に会うことはない。IESAはこのプログラム用に40の異なるMOOCの製作に取り組んでいる。

全ての授業を修了するのに平均で1年間を真面目に勉強に充てる必要がある。登録したMOOCを受講し続けるためのモチベーション維持の問題があるが、そのために毎週メンターとのビデオ通話が設定されている。

このような学位には重要な利点がいくつかある。IESAにとっては、より多くの学生の入学が期待できる。IESAは私立の教育機関であり、最終的な目標は利益を多く確保することだ。MOOCで学生が受講するほど、IESAの「教師毎の利益」は高くなる。

OpenClassroomsにとっては、テクノロジープロバイダーとして確実に収入の一部が得られる。このスタートアップは学生にプレミアム機能を月々20ユーロで提供しているが、国が認定しているプログラムを受講するには月々300ユーロのプレミアムプラスに加入する必要がある。OpenClassroomsにその内のいくらが入るかは定かではないが、月々20ユーロ以上であることは間違いないだろう。

学生にとっては、手の届く価格で学位が手に入る。IESAでの年間6950ユーロの学費を3年分払うことは難しいかもしれない。OpenClassroomsでは仕事をしながらでも学ぶことができ、支払う総額も少なくても済む。実際に学校に通い、他の学生や教師と一緒に学ぶのよりは楽しい経験ではないかもしれないが、多くの学生にとっては良い選択肢になるだろう。

OpenClassroomsの方向性は興味深く、他の教育機関もこのスタートアップと組んでオンライン講座を提供することが期待される。また、受講生が取得した学位に満足するかということも今後注目していきたい。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

30日以内にプログラミング(だけではない)を教えるOne Monthが、190万ドルを調達

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One Monthは、1ヵ月以内で修了する本格的企業向け学習プラットフォームを提供するスタートアップだ。同社は今日、追加シード資金190万ドルを調達したことを発表した。リードは既に出資しているIdea Bulb Venturesと新たに加わったArena Ventures。Conerstone On-Demandも、戦略投資家として本ラウンドに参加した。

Y Combinator出身のOne Monthは、2013年8月に唯一のコースであるOne Month Railと共に羽ばたいた。コースは、Codecademyその他のコンピュータ科学教育プラットフォームと異なり、ユーザーは本当に必要な内容だけを学習するために、個別のウェブページを構築できる。Ruby on Railsのあらゆる細部を学習する必要はない。

One Monthは、昨年6月に77万ドルのシード資金を調達し、以来プログラミング言語に留まらず広い分野へとコースを拡張してきた。例えば、現在One MonthはiOSのSwifty、HTML、およびPythonのコースを提供しており、さらにグロースハッキング、支払いプロセス、ウェブセキュリティー、プログラミングの基本、コンテンツマーケティング等も手がけている。

現在ウェブサイトには、JavaScript、UXデザイン、および「Minimal Viable Product」構築が、近日提供予定コースとして挙げられている。

またOne Monthは、価格体系を変更し、クラス単位ではなく定期購読モデルを提供している。従来ユーザーはクラス当たり最大300ドルを支払っていたが、新しい購読ベースの料金体系では、ユーザーは月額1コース49ドル、あるいは複数コースを月額100ドルで利用できる。

加えて、One Monthはさらに深く従業員教育を行いたい企業向けにOne Month for Teamsのオプションを追加した。

ファウンダーのMattan Griffelは、スタートアップのアイデアを構築するプログラマーを探すことに失敗して苛立った経験からOne Monthを立ち上げた。このたび、One Month Learning Libraryに既にある資源を利用して、無料コースを追加する計画があると言っている。

現在までOne Monthには2万5000人以上の生徒が所属し、修了率は他のMOOC[大規模オンライン講座]と比べて2倍から3倍だと言っている。

One Monthの調達額は合計260万ドルとなった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook