豆腐業界初の検品業務AI自動化・省人化、日本IBMが徳島県・四国化工機の豆腐生産工場スマートファクトリー化に向け支援

日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は7月28日、徳島県・四国化工機の割れや欠けのある豆腐を自動判定し検品する、豆腐業界では初めてとなるAIラインピッキングシステム「STI-ALPS」 (エス・ティー・アイ – アルプス。Shikokukakoki Tofu Inspection – AI Line Picking System)の開発を支援し、2021年6月から稼働を開始したと発表した。

近年豆腐業界は、原材料の値上がりや後継者不足などの理由から地域密着型の個人商店から広域流通に対応できる企業に集約する流れが顕在化しているという。また2020年、国の基準改正により国内で常温流通が可能になったことで、無菌充填豆腐の製造技術を有する四国化工機への需要が増加していたそうだ。

そのため四国化工機では、主力製品の豆腐の品質向上と増産を目指したAIの活用に加え、複数のロボット装置や無人搬送のフォークリストを備えた阿南食品工場新棟を新設し、スマートファクトリー化を推進してきた。新棟では全機器の状況が一元管理できるIoTを導入し、2021年6月から本格的に稼働を開始したそうだ。

また四国化工機では、これまでも画像検査装置の導入を試みたことがあったものの、良品・不良品を判定する項目すべてをルール化し設定する必要があり、豆腐の割れ目やくぼみ、欠けの大きさ・数・深さといった決まりのない形を設定し判別するのは非常に困難で、目視による検査を必要としていたという。

一方今回開発のSTI-ALPSは、大量の画像データをAI学習して良品・不良品の「特徴」をモデル化し製造ラインから自動的に取り除くものとなっており、負荷の高い検品業務を自動化・省人化しているという。また、複数カメラを活用することで、上面・側面・底面に加え、分割パックの内側も検査が可能。これまで長年の経験が必要だった検品の自動化で、作業の速度や精度の向上、品質の安定、コスト削減を目指すとしている。

さらに、ロボット装置や無人搬送のフォークリフトをSTI-ALPSと連動することで、不良品を排除して良品を箱詰めし、冷蔵倉庫へ移動する作業の省人化を推進する。例えば、これまで実施していた目視検査は1ライン3名体制で稼働していたが、無人稼働が可能になり、職場の働き方改革を促進したとしている。

なおSTI-ALPSでは、AIの学習と実行に最適なサーバー「IBM Power System AC922/IC922」と、コーディングや専門的なスキルを必要とせずウェブブラウザー操作でAIの開発・実行が可能な「IBM Maximo Visual Inspection」を利用しているという。

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カテゴリー:人工知能・AI
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出世払い型(ISA)テックセールス養成スクール「TECH SALES CAMP」のWorXが約4000万円調達、10月開校予定

出世払い型(ISA)テックセールス養成スクール「TECH SALES CAMP」のWorXが約4000万円調達、2021年10月開講予定

出世払い型(ISA)テックセールス養成スクール「TECH SALES CAMP」を2021年10月開校予定とするWorXは7月29日、第三者割当増資および金融機関からのデットファイナンスを合わせ総額約4000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、サイバーエージェント・キャピタル、日本スタートアップ支援協会、事業会社、エンジェル投資家など。調達した資金は、プロダクト開発および採用・組織構築、マーケティング強化にあてる予定。学びを促進するプロダクト・コンテンツ開発・ラーニング環境を構築し、受講者のキャリアの選択肢を増やし、人生の可能性を広げる支援を行う。

TECH SALES CAMPは、コロナ禍に影響を受けた販売・サービス業従事者を中心に、業界・職種未経験から成長産業の営業関連職へのキャリアチェンジを実現するためのテックセールス養成スクール。テックセールスとは、最先端のB2Bセールスのナレッジ・オペレーションを駆使し、テクノロジーの力を用いて営業活動の効率化や業績向上を実現する次世代セールスパーソンを指すとしている。長期的な成長が見込めるIT・SaaS領域を含む成長産業へのキャリアの選択肢を提供することで、人生の可能性を広げる機会を提供するという。

受講者の対象イメージ

  • コロナ禍で、キャリアチェンジを余儀なくされた販売・サービス業従事者
  • 成長産業(特にIT・SaaS領域)における営業関連職種への就職を目指す方
  • リモートワークなど、地方や遠隔地からキャリアの選択肢を広げたい方
  • 金銭的な理由で、キャリアチェンジのスクールに通うことができなかった方
  • 出産や介護などの理由により、キャリアの再出発を目指す方

学習カリキュラムとしては、営業未経験から、テックセールスになるための網羅的なカリキュラムを用意。学習期間は約3カ月で、累計200時間のカリキュラムを構築しているという。B2Bセールスの基礎・インサイドセールスの実践的なスキルアップに向けた、約60講座のカリキュラムをオンライン完結で提供(Zoomおよびeラーニング活用)。成長産業のセールスには欠かせないSFA・CRMなどのセールステックのデモ利用や、実際に企業に営業活動を実践できる環境を構築する。

同社が採用している出世払い型支払いとは「ISA」(Income Share Agreement)と呼ばれるモデル。教材購入など一部を除き、在学中の学費や入学金などの初期費用負担が一切発生しない代わりに、卒業後に就職した企業の年収に応じて支払金額を決定するというもの。米国では学生が多額の学費ローンを抱えることが社会問題となっており、ISAはそれに変わる新しいモデルとして注目を集めている。

TECH SALES CAMPの場合は、希望の会社・職種での就職決定後に理論月収の10%を一定期間(24カ月)支払う義務が発生する。ISA導入により多くの方に教育機会を提供すると同時に、卒業生および入社後の定着・将来的な活躍に伴走することが可能となるとしている。同社は、本質的なキャリアチェンジの成功を実現する教育機関を目指すという。

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リアル店舗向け顧客管理・販売促進プラットフォーム「toypo」提供の福岡発「トイポ」が資金調達

リアル店舗向け顧客管理・販売促進プラットフォーム「toypo」提供の福岡発「トイポ」が資金調達

リアル店舗向け顧客管理・販売促進プラットフォーム 「toypo」を提供する、福岡発SaaSスタートアップ「トイポ」は7月29日、既存投資家のTLM、田中邦裕氏に加え、FGN ABBALabファンド、F VenturesやEast Venturesからの資金調達を発表した。累計の資金調達額は5700万円となった。調達した資金は、人材採用の拡充に活用し、プロダクト開発チームの強化と営業・マーケティング体制を構築し、本格的な事業展開を行う。

2019年4月設立の「お店の価値を最大化するプラットフォームを作る」をミッションに掲げ、お店と常連客のつながりを作れるtoypoを2020年から福岡を中心に提供してきた。Android版・iOS版toypoアプリ上に店舗のミニアプリを公開し、顧客情報の可視化と効率的な販売促進を行うことで、顧客のLTV向上を実現し店舗の収益を最大化できるという。スマホ1台ですぐに利用開始できること、初期費用が発生せずアプリの利用数に応じた料金体系となっていることから、手軽さと高い費用対効果を実現しているとした。

リアル店舗向け顧客管理・販売促進プラットフォーム「toypo」提供の福岡発「トイポ」が資金調達

コロナ禍により店舗のDXが加速する中、飲食店・アミューズメント施設・温浴施設・クリーニング店など幅広い業態で利用されており、有料でのサービス提供以降、解約件数0を達成しているという。

リアル店舗向け顧客管理・販売促進プラットフォーム「toypo」提供の福岡発「トイポ」が資金調達

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タグ:トイポ(企業・サービス)資金調達(用語)日本(国・地域)

「はやい、やすい、巧い」エッジAIのフツパーと高速なアノテーションを提供するFastLavelが協業し国内産業のAI化推進

「はやい、やすい、巧い」エッジAIのフツパーと高速なアノテーションを提供するFastLavelが協業し国内産業のAI化を推進

AI開発に欠かせないアノテーション作業の高速化を行うFastLabel(ファストラベル)は7月29日、中⼩企業向けエッジAIシステムを提供するフツパー(Hutzper)と7月より協業し、システム連携を開始すると発表した。高速アノテーションとエッジAI技術を組合せることで、目視検査業務の効率化を目指す。

FastLabelは、AIの機械学習に用いられる「教師データ」作成に必要なアノテーション(データに関連するメタデータを埋め込む作業)の高速化を行っている。AIの産業利用では、教師データの不足や品質の低さで十分な性能が発揮できず、「実用化のボトルネック」になっているという。「AI開発を10倍速くする」をミッションとするFastLabelは、教師データの作成、分析、管理を効率化し、精度を向上させるアノテーションプラットフォーム「FastLabel」を開発・提供している。

一方、フツパーは、「はやい、やすい、巧い、AIを」をミッションに、目視検査業務を効率化する画像認識エッジAI特化型SaaS「Hutzper Insight」(フツパー・インサイト)と、画像認識AIモデル開発「Hutzper Vision」(フツパー・ビジョン)を開発・提供している。どちらも2020年設立の新しい企業だが、大手から中小まで、国内の企業に貢献している。

この協業では、両社の技術を組み合わせて、データアノテーションをエッジAIの運用オペレーションに組み込み、継続的に教師データの蓄積が可能となる機械学習基盤MLOpsを構築する。MLOpsは、機械学習用のDevOpsといった意味合いで、「機械学習」(ML。Machine Learning)とソフトウェア分野における継続的な開発手法「DevOps」を組み合わせた造語。

具体的には、フツパーの技術で認識した画像データをFastLabel側に連携し、アノテーターによるアノテーション完了後のデータをリアルタイムでフツパー側に連携するというものだ。アノテーションの難易度やデータ量に応じて、内部で処理するか、外注するか、両方を組み合わせるかが選べるという。

フツパー代表取締役CEOの大西洋氏は、「FastLabelと連携することにより、弊社のはやい・やすい・巧いAIがさらに速くなりました」と話している。今後も、エッジとクラウド間での「AIモデルの最適運用」を追究していくとのこと。

またFastLabel代表取締役CEOの鈴木健史氏は、「両者の強みを活かして製造業へのAI導入をさらに加速させていきます」と述べている。

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タグ:アノテーション(用語)エッジAI(用語)エッジコンピューティング(用語)MLOps(用語)機械学習 / ML(用語)製造業(用語)DevOps(用語)FastLabel(企業・サービス)フツパー(企業)日本(国・地域)

U25起業家と起業家予備軍対象に創業前後の支援を行うコミュニティ「TORYUMON ZERO」が第3期メンバーの募集開始

U25起業家と起業家予備軍対象に創業前後の支援を行うコミュニティ「TORYUMON ZERO」が第3期メンバーの募集開始

プレシード期・シード期のスタートアップを支援する独立系ベンチャーキャピタル「F Ventures」は7月29日、25歳以下の資金調達前の起業家と起業予定者を対象に創業前後の支援を行うコミュニティー「TORYUMON ZERO」(トウリュウモン・ゼロ)の第3期メンバー募集の開始を発表した。参加者には、プログラム期間中限定で、渋谷のレンタルオフィス利用の権利と、アマゾンのクラウドプラットフォーム「AWS」の無料クレジットとテクニカルサポートが提供される。

TORYUMON ZEROは、数多くのエンジェル投資家や起業家をアンバサダーに招いて「将来の日本を支えるような経営者の輩出」を目指す、オンラインメインのコミュニティ。これまで2回募集を実施しており、ここから初めての資金調達につなげたメンバーも複数あった。第3期となる今回は、次のような活動が予定されている。

「TORYUMON ZERO」第3期・提供特典および活動内容

  • TORYUMON SEMINAR
  • 事業の「壁打ち」をはじめとしたVCメンバーによるメンタリング
  • 外部のキャピタリストの方々によるオフィスアワー
  • 創業支援・資金調達支援
  • TORYUMONでのピッチ機会
  • 事業を作る上で役立つ情報やノウハウの共有
  • オフライン含む交流会などを通じた横と斜めのつながり提供
  • AWSで使える無料クレジット、テクニカルサポート、トレーニングなどの提供

U25起業家と起業家予備軍対象に創業前後の支援を行うコミュニティ「TORYUMON ZERO」が第3期メンバーの募集開始

また活動は、9月初旬から開始される。利用できるオフィス(9月以降利用開始)は、レンタルオフィス「H¹O 渋谷三丁目」(東京都渋谷区渋谷3丁目1-1 PMO渋谷Ⅱ内)。ただ活動自体は完全オンラインで行われるため、日本全国から応募できる。

募集対象は、応募時点で調達前の25歳以下の起業家(登記前でも可能)。募集開始は7月29日、締め切りは8月20日午後11時59分。応募は「TORYUMON ZERO3期生応募フォーム」から行える。書類審査による一次選考と、オンライン面談による二次選考がある。一次選考の結果は1週間以内にメールで知らされる。二次選考通過者は順次コミュニティーのSlackに招待される。

詳細はこちらから

「TORYUMON ZERO」3期生募集概要

  • 募集人数:30名程度
  • 募集期間:2021年7月29日〜8月29日23時59分
  • 活動開始:2021年9月初旬始動
  • 対象:応募時点で調達前のU25起業家(登記前・エンジェルラウンド調達済でも可)。起業する予定のある学生・社会人。成長に貪欲な人。積極的にコミュニティの環境を活用できる人
  • 応募フォームTORYUMON ZERO3期生応募フォーム

募集スケジュール

  • 2021年7月29日:募集開始
  • 8月20日:募集締切、順次選考
  • 9月初旬:コミュニティ活動開始

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カテゴリー:VC / エンジェル
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「人財のための財務諸表」を目指し日本に本社機能を移転中、シンガポール発の人事分析ツール「パナリット」が3.3億円調達

「人財のための財務諸表」を目指し日本に本社機能を移転中、シンガポール発の人事分析ツール「パナリット」が約3.3億円の資金調達

人事分析ツール「パナリット」を手がけるシンガポール発のPanalytは7月28日、シードラウンドにおいて約3億3000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、D4V、千葉道場ファンド、Headline Asia、坂部雅之氏をはじめとする複数の個人投資家。また日本市場での成長性をかんがみ、日本において新設したパナリット・グループを親会社とする持株会社体制への移行完了を2021年8月に予定している。

「人財のための財務諸表」を目指し日本に本社機能を移転中、シンガポール発の人事分析ツール「パナリット」が約3.3億円の資金調達

パナリットは現在までに7カ国で展開しており、組織の意思決定における人事データの有効活用に対して、需給ギャップならびに成長余地が最も大きい国は日本だと判断したという。ここ数年日本も欧米諸国に追随する形で人事データ活用に対する機運が高まっているものの、人材およびインフラ投資の両面で欧米諸国と日本とで隔たりがあるとしている。

需要の急拡大

  • 人事部門のデジタルリテラシー向上:人事業務を効率化するHRテクノロジーツールの浸透が後押し
  • リモートワークマネジメントへの適応:リモートワークマネジメント体制への急速な適応を余儀なくされた企業において、メンバーの生産性やエンゲージメントの状況把握や可視化が困難に
  • 資本市場からの要請:2020年8月にSEC(米国証券取引委員会)が人的資本の可視化義務付けを発表したことから、日本でも人的資本や指標の整備・可視化に対する関心が増大

供給側の課題

    • 欧米企業:ある程度の従業員規模になると、ピープルアナリストなど人事専属データチームを組成。必要なデータ分析インフラへの投資も行った上で、経営や現場と三位一体となって組織・人事課題を解決していく体制を確立
    • 日本企業:人事部門に限らずデータ人材自体がまだ希少。従来のデータ分析基盤に必要な投資を正当化できるような成功事例も少ないため、体制面の強化はあまり進展していない

その中でパナリットは、「Small Start, Quick Win」(小さく始め、成果を素早く積み重ねる)をコンセプトとして、従来の手段よりも低価・低負荷・短期間で人事データ活用に着手できることから、人事部だけでなく経営層や現場の事業責任者も活用するようになっており、同社売上の大部分を日本の顧客企業が占めているという。そのため今後は、日本企業に向けた開発や導入支援体制を一層強化できるよう、日本に本社機能を移転するとともに、需給ギャップの解消を目指すとしている。

なお日本への本社機能移転は、選択と集中のためであり、日本国外市場からの完全撤退を意味するものではないという。人事におけるデータ分析業務の効率化や、先進的な分析アプローチの実装ニーズは海外でも十分存在するため、事業・財務・組織基盤が整い次第、国外にも積極展開を視野に入れている。

パナリットは、企業で人材マネジメントに関わるあらゆる人(人事・経営・現場の管理職)が、必要な時に必要なデータにすぐにアクセス可能にすることで、経験や勘だけに頼らないより良い組織の意思決定を実現できるよう、人事分析ツールを開発・提供している。経営資源のヒト・モノ・カネのうち、カネ領域の財務諸表同様、人事データの処理・可視化・実用化に関わる技術やノウハウを活かし、ヒト領域における「人財のための財務諸表」となることを目指しているそうだ。

「人財のための財務諸表」を目指し日本に本社機能を移転中、シンガポール発の人事分析ツール「パナリット」が約3.3億円の資金調達

この「データをもとにより良い意思決定をサポート・効率化する」ツールやフレームワークは、財務領域における財務諸表に限らず、営業領域のSFAやマーケティング領域のCRMなど、人事以外の領域ではすでに浸透し始めている。人事領域ではここ数年で、各種人事業務の効率化を目的とするSaaSが多数誕生しており、データをデジタルに収集・管理する土台が整い始めたことも後押しとなり、「人事領域でもより良い意思決定を効率化する」ニーズが他領域を追随するように高まっているとした。

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カテゴリー:HRテック
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レノボ13型Androidタブ「Yoga Tab 13」の日本版が8万7780円前後で登場、11型モデルも4万2900円前後で同時発売

レノボ13型Androidタブ「Yoga Tab 13」の日本版が8万7780円前後で登場、11型モデルも4万2900円前後で同時発売

リモートワークで盛り上がる需要などにより、一時期の絶滅危惧種的な低調を脱し、市場が再び活発になりつつある高性能Androidタブレット。

大画面で、かつ快適に楽しみたいAndroid版ゲームタイトルがあるゲーマーや、PCとのファイル連携など、Androidが有利(というかiPadでは若干の使いにくさが残る)環境でタブレットを使いたいヘビーユーザーなどを中心に人気が復調しつつあります。

そうした中で、使い勝手の幅を広げそうな注目機種2モデルの日本版が、レノボ・ジャパンより発表されました。モデル名は『Yoga Tab 13』(上写真)と『Yoga Tab 11』。この名称が示すように、13インチもしくは11インチ画面を採用した、比較的大型のモデル。海外で先行発表された機種の日本版です。

販売想定参考価格は、13が8万7780円前後(税込)。11の4GB RAM/128GBストレージモデルが4万2900円前後(同)、8GB/256GBモデルが4万9500円前後(同)。発売日はすべて8月6日です。

両機種ともに、日本ではWi-Fiモデルのみとなります。海外版の11で用意されたLTEモデルはありません。

なお、ワールドワイド発表時のEU圏価格は、それぞれ799ユーロ(単純換算で約10万3700円)からと、499ユーロ(同6万4800円)からでした。日本での価格は比較的優遇されたものと考えて良さそうです。

Yoga Tab 13を正面から。最新タブレットらしく、画面周辺のベゼル(額縁)はかなり狭めです

Yoga Tab 13を正面から。最新タブレットらしく、画面周辺のベゼル(額縁)はかなり狭めです

ここで「販売想定参考価格」とあるのは、(今回は)量販店でも販売されるモデルであるため。『Lenovo Tab P11 Pro』をはじめ、レノボ製Androidタブの一部モデルは直販専門でしたが、今回の2モデルは店頭でも販売されるというわけです。

参考記事:レノボYoga Tab 13発表、HDMI入力でモバイルディスプレイ兼用の高性能Androidタブレット(2021年6月)

Yoga Tab 13ならでの最大の特徴が、HDMI入力端子によるモバイルディスプレイモード。ここでは左のゲーミングノートPCのフォートナイトを複製表示しています

Yoga Tab 13ならでの最大の特徴が、HDMI入力端子によるモバイルディスプレイモード。ここでは左のゲーミングノートPCのフォートナイトを複製表示しています

さて、まずはYoga Tab 13の特徴から紹介しましょう。Androidタブレットとしては、SoCにクアルコムの『Snapdragon 870』を搭載したことによる高速処理……ですが、実はそれ以上にインパクトの大きな機能があります。それが、「バッテリー搭載モバイルディスプレイとして使える、マイクロHDMI入力端子」です。

このHDMI入力機能で重要なのは、単に機能があるというだけではなく、ハードウェアレベルでの実装となっている点。そのため理論上の遅延は、単体のモバイルディスプレイ並みに少ないようです。

マイクロHDMI入力は、横置き時での本体左側に位置。映像ソースとなる機器を左に置くレイアウトが基本となりそうです

マイクロHDMI入力は、横置き時での本体左側に位置。映像ソースとなる機器を左に置くレイアウトが基本となりそうです

実際に事前説明会でのデモ機では、同社のゲーミングPCを接続して『フォートナイト』のデモプレイなども行える状態。軽くプレイしてみましたが、フレームレートこそ60fps程度だったものの、とくに目立った遅延はありませんでした。

合わせて意外と遅延が気になるWindowsでの大面積ウィンドウ移動やマウスの追随などもチェックしてみましたが、このあたりに関しても大きな遅延はなさそう、という印象です。

HDMI入力有効時には、画面右下に解像度やフレームレート、バッテリー残量をOSD表示。こうした使い勝手もかなり良い印象

HDMI入力有効時には、画面右下に解像度やフレームレート、バッテリー残量をOSD表示。こうした使い勝手もかなり良い印象

レノボの担当者にハードウェア的な実装を聞いたところ、「HDMI端子に機器を接続した時点でタブレットとしての機能はスルーされ、基本的には単体ディスプレイと同じ構成で動作する」という旨のコメントが聞けました。

一方で、ディスプレイ入力は常にHDMI側が優先されることから、本体(Androidタブ側)を有効にするにはHDMI端子からケーブルを取り外さないとならないという仕様です。

また、映像入力として使えるのはこのマイクロHDMIのみ。つまりAndroidタブ側のUSB Type-Cに映像機器を接続しても映りません。ここは一般的な(USB Type-Cで映像入力と給電を兼用する)モバイルディスプレイとは大きく異なるポイントです。

レノボ側は海外でのプロモーションで、ニンテンドースイッチなどを接続した写真なども公開していたことから、筆者個人としても遅延対策が気になっていたところ。ですが、実物を見た結果、これであれば実用になりそう、という印象を受けました。

本体の右側面側にはUSB Type-C端子と電源、音量ボタンが。こう見るとスタンドの径は細そうですが、ステンレス素材とあって強度はしっかりとしています

本体の右側面側にはUSB Type-C端子と電源、音量ボタンが。こう見るとスタンドの径は細そうですが、ステンレス素材とあって強度はしっかりとしています

合わせて本体に内蔵されたキックスタンドにより、設置自由度が高い点も特徴です。加えて今回は細い棒状となっているため、フックなどへの吊り下げや手持ちストラップ的にも使えるのがミソ。

本体に比べるとかなり細めに見えますが、強度的にはヒンジ部を含めてしっかりとしたもの。滑り止めとしてラバーグリップも巻き付けられています。このあたりは、Yogaシリーズを長年手がけてきたレノボのノウハウが活かされたものと見て良いでしょう。

裏面の天側にはスウェード調の布張りが。持つ際の滑り止めになるのみならず、高級感も演出しています

裏面の天側にはスウェード調の布張りが。持つ際の滑り止めになるのみならず、高級感も演出しています

バッテリー内蔵モバイルディスプレイとしても使えるという特徴が目立つYoga Tab 13ですが、もう一つの特徴は、上述したようにAndroidタブレットとしての基本性能も高いこと(といっても、価格もそれなりに高価ではありますが)。

その点に深く関わっているのが、搭載SoCであるSnapdragon 870。位置づけを簡単に紹介すれば、昨年の最高速Snapdragonである865 Plusの動作クロックを高速化した製品です。

現行の最高速モデルである『Snapdragon 888』ほどの性能ではありませんが、クアルコム製SoCとしては上位に位置し、またタブレットとして見れば群を抜いて高速なものとなっています。

参考記事:クアルコムが「Snapdragon 870」発表、7nm維持のハイエンドSoC(2021年1月)

画面としては13インチ、解像度2160×1350(アスペクト比16:10)の液晶パネルを搭載。色域はsRGB 100%をキープし、HDR映像ソースとしてドルビービジョンに対応。最大輝度は400nitsなど、高級機らしい仕様(色域は若干狭い印象も受けますが)。別売りのペンにも対応します。

RAMとストレージは8GBと128GB。とくにRAMはAndroidタブレットとしてはかなりの余裕度。一方でストレージは若干小さめで、かつSDカードスロットも非搭載。このあたりは留意が必要でしょう。

セキュリティとしては顔認証に対応します。また隠れた特徴として、カメラはフロントカメラのみ(=リアカメラは非搭載)と、割り切った仕様です。

13インチタブレットだけあって、当然ながら本体は大柄。右にあるYoga Tab 11が“タブレット標準サイズ”であるのに対し、ふたまわり以上大きめなサイズ感です

13インチタブレットだけあって、当然ながら本体は大柄。右にあるYoga Tab 11が“タブレット標準サイズ”であるのに対し、ふたまわり以上大きめなサイズ感です

バッテリー容量は、本体の大きさを良い意味で活かして大台の10000mAh。公称バッテリー駆動時間は12時間(フルHD動画再生時)と、余裕度の高い仕様です。なお付属ACアダプタは30W出力対応と、バッテリー容量に見合った仕様。公称充電時間は約3時間です。

また隠れた特徴として、本体に搭載されたUSB Type-C端子の機能が充実している点が挙げられます。速度は10Gbps(USB 3.1 Gen2)である上、タブレットとしては珍しいDisplayPort 1.4出力にも対応。さらにUSB On-The-GOもサポートします。

無線LANはWi-Fi 6に対応し、Bluetoothバージョンは5.2対応。本体のスピーカーはJBLコラボで、総ユニット数は4基。レノボ製品らしくドルビーアトモスもサポートします。マイクロフォンも3基搭載のアレイ仕様です。

本体サイズは約293.4×204×6.2~24.9mm(キックスタンド底面側状態での幅×高さ×奥行き)。厚みに幅があるのは、これまでのYogaタブレット系と同じく、円筒状の最厚部のみが突出した形状となっているためです。

また重量は約830gと、さすがに重め。本体の大きさも相まって、基本的に長時間での手持ち使用は避けたいタイプです。

こちらがLenovo Tab 11。よく見ると13よりも左右ベゼルが少しだけ太めですが、全体的には非常に似通っています

こちらがLenovo Tab 11。よく見ると13よりも左右ベゼルが少しだけ太めですが、全体的には非常に似通っています

同時発表されたYoga Tab 11は、SoCにメディアテックの『Helio G90T』を搭載するモデル。残念ながらHDMI入力端子は搭載しませんが、設置上の特徴であるバー型のキックスタンドを含めた基本的な本体デザインなどは13譲りとなっています。

日本ではHelio G90TというSoCは馴染みが薄いものですが、総合的な性能は、クアルコムのSnapdragon 730Gに匹敵するクラスとされています。730Gは昨今のミドルレンジスマートフォンで人気のSoCの一角ですが、本モデルもこれに準じた性能を発揮します。

また、RAMとストレージは冒頭で紹介したように2グレードありますが、上位の8GB/256GBモデルは、Yoga Tab 13よりもストレージ容量が大きくなるのがポイント。さらにこちらはマイクロSDカードスロットも搭載するため、ストレージ周りでは13に比べて大きなアドバンテージを有します。

11の背面はファブリック生地仕上げ。13では非搭載のリアカメラも右上に確認できます

11の背面はファブリック生地仕上げ。13では非搭載のリアカメラも右上に確認できます

画面は11インチの液晶。解像度は2000×1200(アスペクト比16:9.6)となります。この“横幅がフルHDより80ドットだけ広い”仕様は、一見すると記載間違いのようにも見えますが、レノボの既存モデルでも使われている解像度です。

こちらは色域仕様こそ非公開なものの、輝度は最大400nits、HDR映像ソースはドルビービジョン対応と、イマドキのAndroidタブレットとしては水準以上のスペックです。

スピーカーも4ユニット仕様でドルビーアトモス対応、さらにJBLコラボ仕様となっています。

またカメラも、13ではフロントのみだったのに対して、本機はリアカメラも搭載。前後ともに画素数は800万という仕様です。

11の端子はUSB Type-Cのみ。なお3.5mmオーディオジャックは非搭載のため、USB Type-Cからの変換ケーブルが付属します(これは13も共通です)

11の端子はUSB Type-Cのみ。なお3.5mmオーディオジャックは非搭載のため、USB Type-Cからの変換ケーブルが付属します(これは13も共通です)

バッテリー周りも、Yoga Tab 13を凌ぐ点。容量は7500mAhとそれなりに控えめですが、駆動時間は公称で最大15時間と、より長持ちになっています。付属ACアダプタの出力は20Wですが、充電時間は公称で約2時間と、こちらも13より高速です。

ただし無線LANはWi-Fi 5までの対応、Bluetoothバージョンも5.0仕様に留まるなど、クラス相応の点もあります。

本体サイズは約256.8×169.0×7.9~23.0mm(キックスタンド底面側状態での幅×高さ×奥行き)、重量は約650g。

初期出荷時のOSはAndroid 11。こちらも13、11ともに共通です

初期出荷時のOSはAndroid 11。こちらも13、11ともに共通です

このように新Yoga Tabシリーズ2機種は、これまでのYoga系タブレットで評価の高かった設置自由度の高さをはじめとする特徴を引き継ぎつつ、基本性能の大幅な底上げを行なったモデルとして仕上がっています。

とくにYoga Tab 13はそれなり以上に高価ではありますが、Androidタブとしては異例とも呼べる速度に加え「バッテリー内蔵モバイルディスプレイを兼用できる」という、非常にユーザーメリットの強い特徴も備えた魅力的な仕上がりとなっています。

昨今盛り上がりを見せるヘビーユーザー好みのAndroidタブレット市場にあっても、非常に注目できる、また注目して良い完成度のモデルであることは間違いありません。

(Source:Yoga Tab 13製品ページYoga Tab 11製品ページEngadget日本版より転載)

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スニーカー特化フリマ「スニーカーダンク」運営が約62億円調達、「モノカブ」を買収しグローバル展開を加速

スニーカー特化フリマ「スニーカーダンク」運営のSODAが約62億円のシリーズC調達、「モノカブ」を買収しグローバル展開を加速

月間300万人以上が利用するスニーカー&ストリートウェア特化フリマ「スニーカーダンク」(SNKRDUNK。Android版iOS版)を運営するSODAは7月29日、シリーズCにおいて、第三者割当増資による約62億円の資金調達を発表した。引受先は、リード投資家のKREAM Corporation(NAVER子会社)、またAltos Ventures、SoftBank Ventures Asia、JAFCO Group、既存全投資家。累計調達額は約87億円、評価額は約240億円となった。また、「モノカブ」を運営するモノカブの買収を完了し、グローバル展開を加速する。

SODA代表の内山雄太氏は、「今後、国内事業では取扱商品の拡大および強化に加え、アジア市場獲得を少しでも早く実現するため、韓国のKREAM、中国のniceとの連携を強く進めていきます」とコメント。また、「モノカブ」との統合・連携により、真贋鑑定、ロジスティクス、カスタマーサポートなど両社の知見を掛け合わせることで、より安心・安全なサービスへと成長させる。モノカブ代表の濱田航平氏は、「世界で戦える十分な市場のチャンスがある中で、お互いが国内で戦っていくのではなく、一緒になりグローバルで展開していきたいという戦略に意気投合しました」と明かしている。

2018年7月設立のSODAは、「世界中に熱狂的ファンを生み出すマーケットプレイスを。」をミッションに、スニーカーダンクを運営。マーケットプレイスに加え、人気スニーカーの新作やリーク・発売情報を配信するメディア、スニーカーを中心としたコーディネート写真やリストック情報など毎月数万件以上が投稿されるコミュニティを提供している。

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東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

東京大学 大学院情報学環 渡邉英徳研究室は7月26日、ユーカリヤ(Eukarya)と共同で汎用的WebGISプラットフォーム「Re:Earth」(リアース)を開発し、オープンソースソフトウェア(OSS)としてGitHub上で公開したと発表した。ライセンスは「Apache License 2.0」。行動規範(Code of Conducts)も公開している

また成果報告イベントとして、「最新Web技術による拡張可能なWebGIS「Re:Earth」OSS化イベント」が開催予定となっている(オンラインのみ。Zoom利用)。開催期日は8月10日19時〜21時。Re:Earthの解説、エンジニア・非エンジニア向けハンズオンセッションが実施される。申し込みは、こちら

Re:Earthの特徴

  • 実用性「ノンコードによる情報のマッピング」:Re:Earthは、専門技術なしでも扱うことができ、独自のウェブアプリの公開が可能。情報の作成や更新・公開設定などをエンジニアに依頼したり、難しいプログラミングを行う必要はない。物語性のある「ストーリーテリング」タイプのビジュアライゼーションも、コーディングなしに実現できるという
  • 独自性・新規性「様々な分野に対応できるプラグインシステム」:、最先端のウェブ技術を用いたプラグインシステムを実装しており、様々な分析や可視化がプラグインにより柔軟に対応できる。また、プラグインシステムにより、クライアントがノンエンジニアであっても管理・運用可能なシステムを実現
  • 実用性・新規性「柔軟なウィジェット配置システム」:デジタルアースをベースとして、統計グラフや時系列などの表現を柔軟なウィジェット配置システムによって実現できる。ウィジェットは、ドラッグ&ドロップ操作で直感的に配置可能。スマートフォンでの表示もサポート
東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

統計グラフや時系列などの表現を柔軟なウィジェット配置システムによって実現できる。ウィジェットは、ドラッグ&ドロップ操作で直感的に配置可能

Re:Earthは、フィジカル空間の情報をバーチャル空間に再現する「デジタルツイン」の基盤となるWebGISプラットフォーム。WebGISは、ネット上で利用可能な地理情報システム(GIS)を指す。東大渡邉英徳研究室は、そのソースコードを様々な分野で自由に活用可能にするためにOSSとして公開した。

同研究室は、これまで「Google Earth」や「Cesium」などのデジタルアースを用いて平和活動・企業間取引・震災・文化財な様々な分野のデータをバーチャル空間に分析・可視化する研究を行っており、これまでの研究で得た知見を多くの人たちに提供するウェブプラットフォーム化を目指して、ユーカリヤと共同でRe:Earthを開発したという。

Re:Earthの目標としては、「複雑・大規模化する地理空間(フィジカル空間)データの手軽な活用環境の提供」「地理空間データの管理・分析・可視化のための汎用WebGISの実現」「多様な分野に向けたプラグイン開発による機能拡張」の3点が挙げられている。

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

南アルプス市ふるさと〇〇博物館(東京大学渡邉英徳研究室制作、ユーカリヤ技術協力)

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

経営危機自治体(ユーカリヤ制作、東京大学渡邉英徳監修)

Re:Earthは、最新のウェブ技術を用いて開発されており、これまでウェブブラウザーでは実現が困難だった本格的なGIS環境を、インストール不要でどこからでも手軽に利用可能。また今回OSS化したことにより、本体・プラグインの開発者を含む、世界各国のエンジニアとワールドワイドなOSSコミュニティを形成する計画を進めるという。

なおRe:Earthは、以下技術を用いているほか、今後AWSを含む、対応する外部サービスを拡張する予定。

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

  • フロントエンド:React・TypeScript・Cesium・Resium(生産性向上・高品質なUI開発)
  • バックエンド:Go(高生産性・高速実行・高ポータビリティ)
  • API:GraphQL(高効率・スキーマドリブンな通信)
  • クラウド関連:Docker・Google Cloud Storage(保守管理コスト削減・スケーラブル)
  • DBMS:MongoDB(高速で高い柔軟性を持つNoSQLデータベース)
  • 認証:Auth0(IDaaS)
  • フロントエンドのプラグイン実行環境:WebAssembly+QuickJS(安全高速なJavaScriptの実行)

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競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」の世界登録ユーザー数が30万人を突破

競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」の世界登録ユーザー数が30万人を突破

AtCoderは7月28日、競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」において、全世界での登録者数が30万人を突破したと発表した。

AtCoderは、31万4070人(うち日本人16万7537人)が参加登録し、毎週開催の定期コンテストに約1万1000人が挑戦するという、日本最大級の競プロサイト。2020年3月以降、コロナ禍により全世界で外出自粛が進んだことが影響し、インド、中国、バングラデシュなど海外の競技プログラマーが急激に増加したという。

また日本国内では、小学校でのプログラミング教育必修化や、コロナ禍で加速した企業のDXなど、プログラミングに関する社会的な関心の高まりに加え、競プロを学ぶ手段が増えたことも影響し、登録者数が例年を上回るペースで増加した。

2012年6月設立のAtCoderは、日本語で競プロを開催する、プログラミングコンテスト運営企業。同コンテスト以外にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定・PAST」といったサービスを展開している。

AtCoderが無償提供するオンライン学習コンテンツとして、C++言語を学べる「C++入門 AtCoder Programming Guide for beginners(APG4b)」、またAtCoderユーザー「E869120氏」が企画・製作した競技プロ学習コンテンツ「典型競プロ90問」を公開している。

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食品・日用品チェーンストアEC「垂直立ち上げ」プラットフォームStailerの10Xが15億円調達、2年で流通総額10倍以上を目指す

食品・日用品チェーンストアEC「垂直立ち上げ」プラットフォーム「Stailer」の10Xが15億円調達、今後2年で流通総額10倍以上を目指す

生鮮食品・日用品など多店舗運営(チェーンストア)小売事業者向けに「垂直立ち上げ」によるEC化を行うプラットフォーム「Stailer」(ステイラー)を展開する10X(テンエックス)は7月28日、シリーズBラウンドにおいて、第三者割当増資による総額約15億円の資金調達を実施したことを発表した。引受先は、既存投資家のDCMベンチャーズとANRI。これにより累計調達額は約21億円となった。

10Xは、創業者で取締役CEOの矢本真丈氏が、メルカリ在籍中の同僚だった共同創業者・取締役CTOの石川洋資氏を誘って2017年6月に設立した。矢本氏は東日本大震災で避難生活を送っていたときに「火を入れた料理」に感動したことと、育休中に家族の食事を作ってきた体験から、献立アプリ「タベリー」事業を立ち上げ、そこに食材を注文できる機能を付けたことをきっかけに、ネットスーパー「タベクル」を立ち上げた。これらの事業は今は終了しているが、その経験がStailerの基礎となった。

Stailerは、スーパーマーケットやドラッグストアなどを多店舗展開を行う小売・流通事業者を対象に、「ECやドライブスルーなどの顧客体験の実現と、そのサプライチェーンの構築」を支援するプラットフォーム。エンドユーザー向けのモバイルアプリ、店舗向けのピック&パック、在庫管理システム、配送業者向けのオペレーティング・システム、分析ツールなどをフルセットで提供する。2020年5月にサービスを開始しており、すでにイトーヨーカドーをはじめ、ライフ、薬王堂などが利用している。Stailerで提供されたネットスーパーアプリの利用者翌月継続率は約70%。1カ月の平均購入額(ARPU)は約2万円と高い定着度を見せている。

食品のEC化率が物販全体の中でも低く、しかも急成長する欧米や中国に比べて立ち遅れている日本市場を、10Xは「大きな成長ポテンシャルがある」とポジティブにとらえている。今回の資金調達で、ソフトウェアエンジニア、事業開発、コーポレートなどの幅広い職種で人材を募集し、組織拡大、チェーンストアECの物流機能の拡張、顧客獲得に投資を行い、Stailerの展開を加速するとのこと。さらに、「事業シナジーの高い企業やソフトウェアプロダクト開発に強みのある企業」への出資やM&Aも積極的に検討し、「生鮮食品や日用品をオンラインで購入する体験を当たり前にするべく、Stailerプラットフォームの流通総額について、今後2年で10倍以上を目指します」と話している。

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メルカリが子会社ソウゾウを通じEC化支援事業参入、メルカリにネットショップを開設できる「メルカリShops」発表

メルカリが子会社ソウゾウを通じEC化支援事業参入、メルカリにネットショップを開設できる「メルカリShops」発表

メルカリ子会社で新規事業創出を担うソウゾウは7月28日、専門リテラシー不要かつスマホ1つでネットショップを開設できる「メルカリShops」を発表しました。

「メルカリShops」は、メルカリと同じUIで、メルカリの1900万人ユーザーを相手に商品を販売できるサービスです。商品はメルカリアプリ内の「ショップ」タブに表示され、メルカリの商品検索にもヒットします。出店にあたっての初期費用や月額利用料は不要で、かかる手数料は商品が売れた際の販売手数料10%に限られます。

メルカリが子会社ソウゾウを通じEC化支援事業参入、メルカリにネットショップを開設できる「メルカリShops」発表

現行のメルカリ出品との違いは、個人アカウントとネットショップアカウントの使い分けが可能になるほか、商品ページに色やサイズ、在庫数を設定可能。加えて、値下げ交渉なしで販売できるため、ショップ運営者はより販売に集中できるといいます。

また、「メルカリ」アプリ内だけでなく、アプリ外にも独立したウェブサイトとしてネットショップを開設できる機能の提供も年内に予定します。

メルカリが子会社ソウゾウを通じEC化支援事業参入、メルカリにネットショップを開設できる「メルカリShops」発表

既存のネットショップ作成サービスとの差別化について、ソウゾウCEOの石川社長は「メルカリ出品と同じUI、『かんたんで、売れる』を尖らせていく」とコメントしました。

メルカリが子会社ソウゾウを通じEC化支援事業参入、メルカリにネットショップを開設できる「メルカリShops」発表
この「メルカリShops」は、本日(7月28日)より主にクリエイターや生産者・小規模事業者などを対象にした先行出店の受付を開始しています。また、8月2日より購入者を対象にした「実質半額キャンペーン」も開催します。

(Source:メルカリShopsEngadget日本版より転載)

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TimeTreeがオンライン会議の日程調整SaaS「Tocaly」の提供を開始

TimeTreeがオンライン会議の日程調整SaaS「Tocaly」の提供を開始

カレンダーシェアアプリ「TimeTree」(タイムツリー)を運営するTimeTreeは7月28日、オンライン会議の日程調整課題を解決するSaaS「Tocaly」(トカリー)の提供開始を発表した。ビジネスシーンでの日程調整にまつわる煩わしさや摩擦をなくし、空き時間の適切な消費を促すという。利用料は無料。推奨ブラウザーはGoogle Chrome、Edge(Safari、Firefoxでも利用可能)となっている。

テレワークでは、ひとつの会議を設定するのに、「候補日の選定と確保」「候補日の送付」「候補日の確認」「確定美の調整と確保」「確定日の送付」「確定日の確認」「会議日程の確認」と、最低でも7つのステップが必要になり、日程調整を依頼する側・される側双方にコミュニケーションコストがかかる。TimeTreeが社内で調べたところによれば、1日にこの作業を2回行うと、月に約8時間を費やすことになる。

Tocalyは、その繁雑さをなくし、「空き時間の最適な活用を実現する」というサービス。カレンダーを基本としたシンプルなデザインで、直感的に日程調整ができる。大きな特徴は次の3つ。

日程調整は3ステップ

  1. 日程調整ページを作成
  2. 日程調整の依頼相手に対して、日程調整ページのURLを送付
  3. 日程調整の依頼を受けた側は、候補日時から日程を選ぶ

ZoomやGoogle Meetと連携させると、ミーティングURLが自動で発行され、予定やメールに添付されて送られるので、会議がスムーズに始められる。

シンプルな操作画面

Excelと似た感覚で操作ができ、Googleカレンダーとの連携も可能。

自動更新でダブルブッキングを防止

複数のページにわたり同じ候補日時を設定した場合、確定した予定と重複する部分は自動更新されるので、ダブルブッキングが防げる。

当面は個人同士の日程調整機能のみが提供されるが、今後、チーム、部署、複数人との日程調整を想定した機能を実装してゆくという。

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おうち時間のマンネリ化解消、自宅でお祭り気分の買い物ができる「食べチョク夏祭り2021」が8月31日まで開催

おうち時間のマンネリ化解消、自宅でお祭り気分の買い物ができる「食べチョク夏祭り2021」が8月31日まで開催国内産直通販サイト「食べチョク」(Android版iOS版)を運営するビビッドガーデンは7月27日、「自宅にいながら夏祭り気分でお買い物ができる」という「食べチョク夏祭り2021」の開始を発表した。夏祭りでは、「今が旬屋」「ひんやり屋」「盛りだくさん屋」の3つの「屋台」から、限定商品を買うことができる。開催期間は、2021年8月31日23時59分まで。

新型コロナで自宅に閉じこもることが多いこの夏の間でも、夏が味わい季節感を楽しめる限定商品を生産者と作ったとのこと。また、飲食店の営業時間短縮などの影響で売上げ減に悩む生産者を支援する目的もある。

3つの屋台の特徴は次のとおり。なお送料については、コロナ復興支援のため期間限定で無料となっている商品もある。詳細は、各紹介ページを参照してほしい。

今が旬屋

年間で今がもっとも魅力的な食材。「めったにお目にかかれない珍しい食材」も揃っているという。詳細はこちら

阿蘇から届く まぼろしの魚・かわべの湧水やまめ(7匹冷凍)、2700円(税込)

ひんやり屋

アイスクリーム、フルーツ、魚介類など、冷やして涼を感じる食材。詳細はこちら。

【はじける爽やかさ!】ジンジャーエールの素、瀬戸内ファーム、2808円(税込)

盛りだくさん屋

バーベキューやホームパーティーにぴったりな「てんこ盛り商品」。詳細はこちら。

BBQセット【香心ポーク】焼肉用厚切り(約1.3キログラム)+無添加特大フランク、500グラム)、7230円(税込)

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書く瞑想ジャーナリングアプリ「muute」が「Spotify」と機能連携、音楽と感情の関係性をAIで分析可能に

書く瞑想アプリ「muute」が「Spotify」と機能連携、音楽と感情の関係性をAIで分析可能に

「楽しくワクワクするデジタル体験を創造するデジタルプロダクト」の企画開発・運営を行うミッドナイトブレックファストは7月28日、AIジャーナリングアプリ「muute」(ミュート。Android版iOS版)と音楽ストリーミングサービス「Spotify」とを機能連携させ、「いつ・どのような音楽を聴いたか、どのように感情と関係しているか」を振り返る機能を追加したことを発表した。同時に、muuteに書き込んだ自分の感情の推移や記録をAIが分析してフィードバックを行う「インサイト機能」のリニューアルも実施した。

muuteは、ジャーナリング、つまり頭に浮かんだことをありのままに記述することで日々の行動を振り返り、自己肯定感につなげるという「書く瞑想」とも呼ばれるマインドフルネスの技法を中核に、メンタルヘルスを支援するアプリ。muuteでは、ユーザーが書き込んだ記録からAIが感情や思考を分析して提示することで、感情や思考が客観視でき、自分でも気がつかなかった価値観や願望を発見できるという。

今回はこれに「Spotify」が連携することとなり、「よく聴いたアーティスト」「よく聴いたアルバム」「聴いた音楽の特徴」などから、「最近視聴した曲TOP15」「最近視聴したアルバムTOP15」「最近聴いた中で一番明るい曲」「最近聴いた中で一番しんみりした曲」といった分析結果が示されるようになる。また、ジャーナリングの分析結果と音楽の分析結果を比較して、感情の変化と聴いた音楽との関係も知ることができる。

ミッドナイトブレックファストでは、「音楽視聴という行動軸での新しい観点から、さらに自分自身に対する理解を深め、muuteのミッションである『一人一人が自分らしさを受け入れられる社会をつくる』ことにより貢献できるツールとなることを期待しています」と話している。

書く瞑想アプリ「muute」が「Spotify」と機能連携、音楽と感情の関係性をAIで分析可能に

インサイト機能のデザインを一新、毎週フィードバックを示する「ウィークリーインサイト機能」も強化

インサイト機能のリニューアルでは、毎週フィードバックを示してくれる「ウィークリーインサイト機能」が強化された。これまでは、「muuteからのレター」「よく使った言葉」「印象に残った瞬間」「感情の空模様」「感情のリズム」「頭の中を占めるもの」「歩数と感情の関係」が提示されていたが、新たに「週間サマリー」「ポジティブ/ネガティブな投稿分析」「行った場所」「投稿状況」が加わり、前週のインサイトの比較も可能になった。

またインサイト機能のデザインも一新され、テキストの表示を縦スクロールから横スクロールに変更、1枚ごとに読み物風に表示することで振り返りやすさを向上、各フィードバック項目に画像や端的な説明を加えて理解度を高める、といった改良がなされた。

書く瞑想アプリ「muute」が「Spotify」と機能連携、音楽と感情の関係性をAIで分析可能に

muuteは、2020年112月にリリースされ、2021年1月にはAppStoreの「フィットネス/ヘルスケア部門」で1位を獲得した。同社の利用実態レポートによれば、ユーザーの9割が「よりよく自分を知ることにつながった」と回答しているという。

オーディオメーカーSONOSが2019年11月に発表したレポート 『音楽がもたらすストレス社会に生きる現代人への様々な効果』でも示されたように、音楽には「ストレス解消」や「モチベーションの維持・向上」といった効果があるとのことだが、「Spotify」との連携により、その相乗効果も期待されている。

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AIが思考と感情を分析するメンタルケア手法「ジャーナリング」を支援するmuuteアプリ

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テトラが「空飛ぶクルマ」eVTOLの新機種「Mk-5」を米国で一般初公開、コンセプト動画も

テトラが「空飛ぶクルマ」eVTOLの新機種「Mk-5」を米国で一般初公開、コンセプト動画もテトラ・アビエーションは7月28日、世界最大級の航空ショー「EAA AirVenture Oshkosh 2021」(エアベンチャーオシュコシュ)において、「空飛ぶクルマ」とも呼ばれるeVTOL(垂直離着陸型航空機)の新機種「Mk-5」(マークファイブ)を7月26日に一般初公開したと発表した。合わせて予約販売も開始した。

今後、個人顧客向けに40機ほどの予約を獲得し、予約から1年後のデリバリーを実現する。また、米国においては、プライベートパイロットライセンスを持つ富裕層向けに販売することで顧客コミュニティを形成し、ユーザーとともに次世代eVTOLを開発し、量産へつなげる。引き続き日米の開発拠点を行き来し、資金調達をしながら開発を進めるという。

同社は、2020年2月に米国で開催された国際航空機開発コンペ「GoFly」において唯一の賞金獲得チームとしてディスラプター賞を獲得し、その後1年をかけてMk-5を開発した。Mk-5は固定翼に32個のローターにより垂直方向へ飛行し、尾翼にある1個のローターで水平方向への飛行を行うeVTOLとなっている。32個のローターのうち4つが故障した場合でも安定した飛行を行えるそうだ。

なお、現地時間7月31日8時30分(日本時間7月31日22時30分)からEAARadioへの出演も決定している。こちらのラジオはラジオアプリTUNEINを利用することで、日本からも視聴可能。

テトラが「空飛ぶクルマ」eVTOLの新機種「Mk-5」を米国で一般初公開、コンセプト動画も

テトラが「空飛ぶクルマ」eVTOLの新機種「Mk-5」を米国で一般初公開、コンセプト動画も

2021年7月、福島ロボットテストフィールド屋内飛行場にて撮影

テトラが「空飛ぶクルマ」eVTOLの新機種「Mk-5」を米国で一般初公開、コンセプト動画も

Mk-5製品仕様。現行はSN2、次機がSN3

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ウェブサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」のWOVNが約36億円調達、新規事業・新サービスも開発

ウェブサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」のWOVNが約36億円調達、新規事業・新サービスも開発

ウェブサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」(ウォーブン・ドットアイオー)を提供するWovn Technologies(WOVN)は7月28日、第三者割当増資による約36億円の資金調達を発表した。

引受先は、Tybourne Capital Management、MPower Partners Fund、Eight Roads Ventures Japan、インキュベイトファンド、凸版印刷、SMBCベンチャーキャピタル、米ロングオンリー型機関投資家(独立系資産運用会社。社名非公開)。創業以来の累計調達額は約54億円となった。なお今回の資金調達は、未上場・上場株式の双方を投資対象とするクロスオーバーの海外機関投資家やESG投資家等を中心としたラウンドという。

ウェブサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」のWOVNが約36億円調達、新規事業・新サービスも開発

また調達した資金は、社員の育成・スキル強化および採用強化、WOVN主催イベント「GLOBALIZED」などのマーケティング・販促活動の強化、ウェブサイト・アプリ多言語化以外の新たな事業ドメインに拡張するための新規事業・新サービス開発に用いる。

2014年3月設立のWovnは、「世界中の人が、すべてのデータに、母国語でアクセスできるようにする」をミッションに、ウェブサイト・アプリを最大43言語・76のロケール(言語と地域の組み合わせ)に多言語化し、海外戦略・在留外国人対応を行えるようにする多言語化ソリューション「WOVN.io」および「WOVN.app」の開発・運営を行っている。WOVN.ioは、大手企業をはじめ1万8000サイト以上に導入されているという。WOVNは社員の4割が外国人メンバーで、23の異なる国・地域から集まった約100名のメンバーを抱えているそうだ。

ウェブサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」のWOVNが約36億円調達、新規事業・新サービスも開発

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ソニーが完全無線イヤホン「WF-1000XM4」のノイズキャンセリングが切れる問題を解消、ソフトウェアアップデートで更新

ソニーが完全無線イヤホン「WF-1000XM4」のノイズキャンセリングが切れる問題など解消、ソフトウェアアップデートで更新

ソニーは2021年7月27日、完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」(3万3000円)向けにソフトウェアアップデートの配信を開始しました。

アップデート後はBluetooth接続の安定性のほか、特定の条件でノイズキャンセリングや外音取り込みの効果が瞬間的に切れる事象などが改善するとしています。

なお、アップデートにはAndroid / iOSアプリ「Sony | Headphones Connect」が必要。ダウンロード中、データ転送中、アップデート実行中に、本体を充電ケースに収納したり、電源を切ったりすると、WF-1000XM4を使用できなくなる可能性があるとのことです。

ソニーが完全無線イヤホン「WF-1000XM4」のノイズキャンセリングが切れる問題など解消、ソフトウェアアップデートで更新

ソニーが完全無線イヤホン「WF-1000XM4」のノイズキャンセリングが切れる問題など解消、ソフトウェアアップデートで更新

ちなみに、WF-1000XM4は人気で生産が追いつかず、SNSに「まだ入手できない」との投稿がアップされるなど、安定的な生産体制が求められている状況です。

前世代からの主な進化点は、統合プロセッサーV1によるノイズキャンセリング性能の向上に加え、Bluetooth用コーデックLDACや、圧縮音源をAI技術でアップスケールする DSEE Extreme に対応したこと。オブジェクトベースの360立体音響技術を使った音楽体験「360 Reality Audio」や、ヘッドホンを外さず相手と会話できる機能「スピーク・トゥ・チャット」、IPX4相当の防滴性能なども備えます。

(Source:ソニーEngadget日本版より転載)

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日本初の女性に特化したメンタリティ教育・キャリアスクールを手がけるLiLiが総額1億円のプレシリーズA調達

日本初の女性に特化したメンタリティ教育・キャリアスクールを手がけるLiLiが総額1億円のプレシリーズA調達

「凛々しく、生きていく」をテーマに、凛々しい女性の育成を行うLiLi(リリ)は7月27日、プレシリーズAラウンドにおいて、総額1億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、リードインベスターのBonds Investment Group、また複数の投資家。

LiLiは、女性に特化したメンタリティ教育を行う場として、「働く女子のキャリアスクールLiLi」「女子学生の就活コミュニティーLiLiキャンパス」「女性メンター育成プログラム」という3つの事業を展開している。

世界経済フォーラムが3月31日に発表した「ジェンダーギャップ指数2021」では、日本は調査対象156カ国中の120位と低迷し、主要7カ国では最下位となっている。また新型コロナウイルスの影響で多くの女性が解雇されたものの、LiLiは、リモートワークの充実で女性が働きやすい世界が到来し、労働市場ではアフターコロナに向けて女性が大きく動き始めると確信した。それを待ち構えるべく、サービス拡充に向けたマーケティングや採用強化のため資金調達を実施した。

LiLiはそのサービスを、一般社団法人日本ウーマンズバリュートレーニング協会から唯一認定された「女子のためのキャリアスクール」であり、「女子に特化した自己分析(キャリアの棚卸し)」、「動画コンテンツで実践スキル学び放題」、「オンラインコミュニティー」にとことんこだわり、「頑張りたい女子のために作られた学びの場」と説明している。

なかでももっとも重視するのが、女性のためのメンタリティ教育を支える「メンター」だ。特にライフイベントの多い女性の場合、キャリア選択時に相談にのってくれる「一歩先を歩む女性」のメンターシップが不可欠になるという。2020年開始した女子学生向けサービスでは、メンターとして働きたい女性から6カ月で330人を超える申し込みがあった。今は社会人にも対応できるようアップデートを行ったが、「予想のペースを上回る申し込み」があるとのこと。現在、メンターの離脱率は0%ということで、女性にとって必要不可欠な場所となっていると考えているが、LiLiが自分の居場所として女性たちに選ばれるよう「圧倒的な価値向上を目指します」と話している。

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Beyond Cafeと村田製作所がコミュニケーション特性解析ツール「NAONA」利用のグループディスカッション練習会開催

Beyond Cafeと村田製作所がコミュニケーション特性解析ツール「NAONA」利用のグループディスカッション練習会開催

学生無料カフェの運営やキャリア面談などを通じて学生のキャリア支援を行う人材教育企業Beyond Cafe(ビヨンドカフェ)は7月27日、村田製作所と共同で、2023年3月卒業予定の大学生を対象としたグループディスカッションの練習を行う「グルディス練習会」の開催を発表した。開催期間は、7月16日から8月19日まで。

この練習会は、村田製作所が開発中の、コミュニケーションを可視化し解析できるセンシングデータプラットフォーム「NAONA」(ナオナ)を基盤とするツール「NAONA Group Discussion」(ナオナ・グループディスカッション)を活用した初の試み。

参加者は、NONAによって検出されるグループディスカッションの「個別特性データ」と、就活を終えた先輩や社会人で構成されるメンターからの口頭によるフィードバックを通じて、自分自身のコミュニケーションの特性を「定量的に確認」でき、改善に役に立てることができるという。

企業には、新卒採用者の選考にグループディスカッションを採り入れているところが多い。しかし、選考通過を目的としたディスカッションの練習は、実践で必要とされる能力の開発とは別物になってしまう傾向がある。そこでBeyod Cafeは、就職後も持続可能な能力を身につけるために、自分の特性を知り、成長できる機会として、この「グルディス練習会」を企画した。

NAONAは、従来デジタル化できなかった、人が感覚的に認知している「関係性情報」、例えば人同士の会話量や人の感情の推移を可視化・データ化を可能とする、センシングデータプラットフォーム。社内ミーティングや1on1ミーティングなどにおけるコミュニケーション可視化ツールとして村田製作所が開発を進めており、オンライン就活におけるグループディスカッション場面でも同様に使用可能という。NAONAをベースとした音声解析+グループディスカッション参加者がお互いに評価し合えるウェブアプリを用いてグループディスカッションを解析し、各々の強みや課題の改善ポイントを表示する。

現時点ですでに3回実施されていて、ある参加者の感想としてそのTwitter投稿の一部がBeyod Cafeによって公開されている。それによると、強みは「アイデア出しでの議論推進」、弱みは「メンバーの反応への不均衡さ」との指摘があり、「役職を無理に取りに行かなくていいからアイデア出しで貢献しつつ、声に出して相槌して全員の意見に反応するよう意識!」とのアドバイスを受けていた。

グルディス練習会は、開催期間中の7月16日から8月19日まで、随時参加希望者を受け付けている。23年春卒業予定の大学生なら誰でも参加が可能。とくに選考や抽選は行わない。練習会開催スケジュールは以下のとおり。

  • 7月15日 19:00~20:30
  • 7月20日 13:30~15:00、19:00~20:30
  • 7月29日 13:30~15:00、19:00~20:30
  • 8月5日 19:00~20:30
  • 8月12日 19:00~20:30
  • 8月19日 19:00~20:30

定員は各回10〜15名。参加方法など詳細はこちら

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