Netflix(ネットフリックス)は2020年第4四半期に有料会員を850万人増やし、目覚ましい成長で同年を締め括った。
それはつまり、ストリーミング大手の同社が現在、世界中で計2億400万人の有料会員を抱えていることを意味する。2020年を通じて新規会員は3700万人純増し、2019年の2800万人増を上回った。
こうした成長により2020年第4四半期の売上高は66億4000万ドル(約6895億円)、1株当たり利益(EPS)は1.19ドル(約123円)だったと同社は発表した。アナリストの予想は売上高66億3000万ドル(約6884億円)、EPS1.39ドル(約144円)だった。
決算発表を受けて、Netflixの株価は時間外取引(米国東部時間午後4時43分時点)で12.4%上昇した。
今後の見通しについて、同社は2021年第1四半期に会員が600万人増えるとした。この数字は2020年第4四半期の業績予想と同じ数字で、2020年第1四半期(米国でロックダウンが始まった時期)に獲得した新規会員1580万人の半分以下だ。
同社は投資家へのレーターで第1四半期のヒット作品の数を強調していて、リリースから28日以内に7200万世帯が「The Midnight Sky(ミッドナイト・スカイ)」の「視聴を選択し」、「Holidate(ホリデーオンリー:とりあえずボッチ回避法?)」については6800万世帯が視聴を選択すると予想している。同社はまた、「The Crown(ザ・クラウン)」の最新シーズンはこれまでで最も人気で、「当初の立ち上げ以来」1億世帯超が視聴を選択したと述べた。
「かなり試聴される作品に加え、当社は文化的な時代精神の一部になるヒット作品を展開することを熱望しています」と同社は話した。「2020年だけで『Tiger King(タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!)』『Bridgerton(ブリジャートン家)』『The Queen’s Gambit(クイーンズ・ギャンビット)』がありました。実際、Netflixシリーズは2020年に世界で検索された10の番組のうち9つを占め、映画に関してはトップ10のうち2つがNetflixのものでした」。
同社は、Disney+やPeacock、HBO Maxといった新たなストリーミングサービスとの競争が激化していることを認めたが、ユーザー数は他のどの競合相手よりも多い。たとえばDisney+の2020年12月初旬の購読者数は8680万人だった(Disneyのサービスは1年少し前に始まり、まだグローバル展開の途上だ)。
「当社の戦略はシンプルです。会員をさらに喜ばせることができるよう毎日Netflixを改良し続けられれば、ストリーミングエンターテイメントで真っ先に選ばれるサービスになるでしょう」とNetflixは述べた。「2020年はこのアプローチの証です。Disney+は初年に大成功を収めました(有料会員8700万人!)。そして当社は今までで最大の有料会員の増加を記録しました」。
eMarketerのアナリストであるEric Haggstrom(エリック・ハグストローム)氏は声明文で似たような点を指摘した。
Netflixは会員数を3600万人増の2億人とし、好調のうちに2020年を終えました。Disneyや他社との競争激化にもかかわらず、Netflixにとって2020年はこれまでで最も好成績で、2021年は人気を呼びそうなコンテンツのリリースが計画されており、さらに成長することが見込まれます。これまでのところ、Netflixはストリーミング業界における競争で明らかに勝者です。
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(翻訳:Mizoguchi)