Instagramのフィードに「おすすめの投稿」表示へ

InstagramのフィードにはRecommended for You〔あなたへおすすめ〕が表示されるようになる。今月初めInstagramがこの機能をテストしていることが報告されていたが、特に大掛かりな発表もなしに本番運用となったようだ。Instagramヘルプセンターの記事〔日本語未訳〕によれば、「おすすめ」はユーザーがフォローしている相手につけた「いいね!」の状況をベースに選択されるとのこと。

「あなたへのおすすめ」ははっきりそのように表示されるので、自分がフォローしている相手の投稿と紛れることはない。このセクションには3本から5本の投稿がふくまれるという。

Instagramが「おすすめ」を表示する試みはこれが初めてではない。しかしたとえば「おすすめの動画」の場合、ユーザーは「検索」セクションに出向く必要があった。ユーザー側で何もしいなのにホームフィードに挿入されるわけではない。フォローしている相手のセクションに飛べば、友達がどんな投稿に「いいね!」しているか知ることもできる。

しかしホームフィードに「おすすめ」をプッシュしてくるというのはInstagramのユーザー体験にとって大きな変更だ。当初、投稿時間ベースでフィードが表示されていたのをアルゴリズムによる表示に変えたことや、広告をプッシュ表示し始めたことに続くメジャーアップデートといえるかもしれない。

ユーザーがホームフィードをスクロールしていくと、直接フォローしている相手の投稿と広告に加えて「おすすめ」セクションも見ることになる。直接フォローの相手以外の広いネットワークからの投稿が表示されるというのはFacebookに追加された「発見フィード」によく似ている。

今回のアップデートはユーザーが直接フォローしている相手以外にソーシャルネットワークを拡大しようとする別の試みに引き続いて行われた。今月初めにInstagramはハッシュタグをフォローする機能を追加した〔本人のページを開き「フォロー中」をクリック〕。つまりユーザーは特定のアカウントをフォローするのではなく、関心を持つテーマをフォローすることができるようになった。

しかし「ハッシュタグのフォロー」はオプトインであり、ユーザー自身が明示的にあるハッシュタグをフォローするのでなければホームフィードに表示されることはんばい。ところが今回のホームフィードへの「おすすめ」の表示は無効にする方法がない。

Instagramのヘルプ記事には「おすすめ」セクションを一時的に非表示にする方法が説明されている。投稿上部の「…」メニューを開き、 “Hide”をタップすればよい。

しかし「おすすめ」は友達の投稿を排除して表示されれるわけではないというのはグッドニュースだ。 Instagramの広報担当はTechCrunch.の問い合わせに対してこの機能が一般公開されたことを確認すると同時に、「おすすめセクションはユーザーがフォローしている相手の投稿を表示し終わった後に表示される」と説明してくれた。

しかしそうであっても一部のユーザーにとっては新機能は評判が悪い。以前の「時間順」表示に戻すことを望んでいるユーザーもいる。

ノー、Instagramのフィードに「おすすめ」を表示しないでもらいたい。誰かをフォローするのはそうする理由があってのこと。

Instagramによると新機能はiOS、Android双方で用意されており、現在順次公開中だという。ただしInstagramでは全ユーザーに公開が完了する日時については明らかにしなかった。

画像: Jaap Arriens/NurPhoto/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

エドワード・スノーデンが反スパイ・アプリ発表――HavenでAndroid携帯が監視装置になる

元NSAの内部告発者、エドワード・スノーデンはコンピューターへのさまざまな形のハッキングを防止する活動の有力な支援者だ。

スノーデンが発表したHavenはオープンソースのAndroidアプリで、特に低価格の旧型デバイスでも作動するよう配慮されている。このアプリはデバイスのカメラ、マイク、加速度計などを利用して監視装置として働き、こうしたセンサーがなんらかの動きを検知するとユーザーに通報する。

もっとも高度な暗号化システムもデバイスそのものを物理的にタンパリングされれば無力だ―いわゆる「邪悪な客室係」という問題に対処しようというアイディアだ。実際、ホテルの客室係はユーザーのノートパソコンに対して物理的にアクセスすることができる。

スノーデンがGuardian ProjectFreedom Of The Pressと協力して開発したこのアプリは、そうした物理的タンパリングを防止し、警戒意識を高めることを目的としている。

使い方はたとえばこうだ。ユーザーは使い捨てAndroid携帯にHavenをインストールし、ノートパソコンといっしょにホテルのセーフボックスに預ける。するとHavenはセンサーによって金庫が開かれたことを検知すると音声と画像を記録し、ユーザーにSMSでアラートを送り、Torベースのウェブサイトに記録内容を送信する。

Freedom Of The Press のメンバー、 Micah LeeはThe Interceptに掲載した記事で、このアプリをインストールしてテストしたことを報告している。それによれば、なるほどこのアプリにはまだいくつかの欠点―ユーザーへの通報のため常時ネット接続を必要とすること、バッテリーの消耗、誤った警告など――があるもののユーザーの安全性を高める新たな手段だと歓迎している。またこのアプリはハードウェアの監視以外にもさまざまなモニターとして使うことができる。

「Havenは安価なセキュリティー・システムとしてオフィスや家庭で使うことができる。無人の施設への侵入者や悪質ないたずらを検知して写真を撮りユーザーに送信できる。自然愛好家なら、山間部などに設置して動物の生態を撮影できるだろう。人権侵害や不審な行方不明の防止にも役立つ」とLeeは書いている。

季節がら、もっと愉快な使い方があったかもしれない…

チーフ・デベロッパーがこのソフトを子どもたちに説明したところ、彼らは「それじゃサンタをつかまえよう!」と言った。

HavenはGoogle PlayあるいはオープンソースのAndroidアプリストア、F-Droidからダウンロードできる。

スノーデンは依然としてロシアに亡命状態だが、以前、ユーザーを探知するために継続的に望まない情報を発信することを防止するiPhoneケースの開発を助けている。またスノーデンはプライバシー侵害を行っていると彼が信じる諸機関に対して長年強い言葉で反対を唱えている。スノーデンはDropbox、 Google、Facebookの利用に反対し、将来の世界にとって個人データの収集が最大の問題になると強く警告している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、批判の的のテンプレート・アプリ禁止条項を修正――実質はほぼ変化なし

Appleは昨日(米国時間12/20)、App Storeにおけるアプリ・レビューのガイドラインを修正した。このガイドラインはテンプレートその他を用いるアプリ・ジェネレーション・サービスによって作成されたアプリの登録を禁止するもので、大きな議論を引き起こしていた。

Appleが今年に入ってApp Storeの利用規約を改正したのは低品質のアプリやスパム・アプリが登録されるのを防ぐ狙いがあった。しかしこの方針は 当初の目的を超えてはるかにおおきなマーケットに影響を与えることになった。つまりレストラン、NPO、クラブ、その他、オリジナルかつ高品質のアプリをインハウスで開発する専門知識、資金その他のリソースを持たない各種スモールビジネスがネガティブな影響を受けている。

Appleの新しいガイドラインは「App Storeで受け入れられないアプリ」の定義をさらに詳しく述べている。

改正前のガイドラインの当該部分、4.2.6 App Store guidelineは以下のとおりだった。

4.2.6 商用のテンプレートによって作成されたアプリ、またはアプリ・ジェネレーション・サービスによって作成されたアプリは受け入れられない。

これに対して、今回改正された文言は以下のとおり。

4.2.6 商用のテンプレートによって作成されたアプリ、またはアプリ・ジェネレーション・サービスによって作成されたアプリは受け入れられない。ただし、アプリの登録がアプリのコンテンツ提供者自身によって直接申請される場合はこの限りではない。〔アプリ・ジェネレーション・〕サービス等はクライアントを代理して登録の申請を行ってはならない。また〔これらのサービスは〕クライアントがカスタマイズしてイノベーティブかつ独自のユーザー体験を提供するアプリを作成できるツールの提供に努めなければならない。

テンプレートのプロバイダーはクライアントのコンテンツを一つのバイナリーに統合するいわゆる“picker”モデルを利用することもできる。たとえばレストランの情報アプリであれば、それぞれのクライアントのレストランがが独立のカスタマイズされたページを持つ単一のアプリを登録申請することは可能であり、イベント情報アプリであれば、それぞれのクライアント・イベントが独立のページとして表示されるような単一のアプリを登録することはできる。

これによってAppleがテンプレート・アプリについてどう考えているかがよく分かる。

根本にある考え方は、スモールビジネスがテンプレートや仲介者(アプリ作成サービス事業者)を通じてアプリを作成するのはかまわないが、テンプレートのプロバイダーが実際のビジネスに代わってアプリを登録することをは許されない、というものだ。

AppleはApp Storeに登録されるアプリはコンテンツの元となるビジネス自身が登録申請すべきだと考えている(この考え方は以前も述べられていた)。つまり、地域のピザショップであれ教会であれフィットネス・ジムであれ、アプリを登録しようとする組織はApp Storeのガイドライン、規約その他の文書を熟読し、登録プロセスに積極的に関与しなければならないということだ。

Appleでは2018年早々にもアメリカ政府・自治体諸機関およびNPOについて99ドルのデベロッパー手数料を免除してこの新方針を受け入れやすいものにするという。

またテンプレート・サービスのような仲介者もすべて排除されるわけではない。テンプレート・サービスがアプリを作成する手助けをするのはけっこうなことだ―Appleはアプリが「どのようにして」作成されたかにはさして興味を抱いていない(ウェブページを単にアプリ化したものでないかぎり)。Appleが審査するのは「その結果」だ。

App Storeに登録されるためには、アプリは高品質で優れたユーザー体験をもたらさねばならないというのがAppleの考え方だ。つまりアプリにはそれぞれ独自性が必要であり、多数のアプリがそっくりな外見を呈してはならない。つまり互いにクローンであってはならない。また、されに重要な点は、ウェブページやFaceookページをそのままアプリ化したものであってはならないということだ。

Appleは「アプリは単なるウェブページ以上の深く豊かな体験をユーザーに与えるものでなければならない」と信じている。

上図:AppMakrで作成されたThe Official Lumineersアプリ

ただし、このルールが適用されるべき範囲を巡っては見解の相違が残る。

たとえば、現在多くのユーザーが「テンプレート・アプリ」を使っている。お気に入りのタコショップ、所属する教会、地元の音楽クラブ、学校、その他のアプリだ。ユーザーはこれらのアプリが単一のテンプレートから作成され、相互にそっくりだと知らないし、知ったところでそもそもそんなことは気にかけないだろう。

またある種のアプリが互いにそっくりであることはユーザーにとってかえって使いやすくなっているという議論もある。たとえば「モバイルから注文」がそれぞれ独自のデザインで独自のプロセスだったら使いにくいだる。どこからメニュー表示をさせればいいのかアプリごとに探す必要があるのがユーザー体験の向上だろうか?

しかしAppleはApp Storeに無数のコピーキャット、クローン・メーカーがはびこっっているのを強く嫌っている。クローン・アプリが優勢になれば、わざわざ高品質のアプリを作成するデベロッパーが不利になる。テンプレート・プロバイダーが単一のデベロッパー・アカウントで一挙に2万件ものアプリを登録するといった事態はApp Storeを窒息させかねない、と考えている。

しかし低品質のアプリの大群を規制する必要があるにせよ、App Storeにおけるテンプレート・アプリ全般の禁止は行き過ぎでありエコシステムにネガティブな影響を与えるとする意見も強い。

この問題はTed W. Lieu下院議員( カリフォルニア、33選挙区) の注目を引いた。Liew議員はAppleについて「〔規制の〕網を広げ過ぎている」と述べた。スパム・アプリ、違法アプリの排除の必要は認めるものの、「App Storeに対しなんら危害を加えておらず、これまで長年にわたって役立ってきた正規のデベロッパーを排除するものだ」とLiew議員は批判している。

しかし一方でAppleはネット中立性を支持して、何人も平等かつ自由なインターネットへのアクセスの権利を持つと主張している。にもかかわらずApp Storeレビューの新しい方針はスモールビジネスや小規模なNPOに対して不利に働く。しかもモバイル・デバイスからウェブへのアクセスは次第にモバイル・アプリを経由する傾向を強めている(上記グラフ参照。ブラウザは時代遅れになりつつある)。【略】

なるほど、ピザショップはUber Eatsを使うこともできる(高額な手数料を払えばだが)。ネールサロンは店をYelpに掲載できるし、パパママ・ストアもFacebookページを作れる。また事実作っているだろう。しかし全体としてこれはスモールビジネスが巨大アグレゲーターの支配下に置かれるるという傾向をますます強めるトレンドだ。

最近、TechCrunchはApp Storeにアプリを登録している多くの会社が 2018年1月1日という締め切りを言い渡されたことを報じた。この期限までにアプリを新しいガイドラインに対応させないかぎり、レビュー・チームはアプリをApp Storeから排除するという。一部のアプリはすでにこの禁止条項を適用され、登録申請を却下されている(すでにライブであるアプリは次のアップデートまで適用を除外されているが、この状態がいつまで続くのかは不明だ)。

Appleの新方針のために一部の会社は運営停止に追い込まれている。

今回修正された後の字句をみても、影響を受けた会社が以前のとおり運営を続けられるようになったとは思えない。 こうしたサービスはやはり「クライアントがカスタマイズしてイノベーティブかつ独自のユーザー体験を提供するアプリを作成できるツール」を新たに提供する必要がある。

言い換えれば、Google Sites のようなシンプルな構成ではなく、Squarespaceのような凝った構成にせよ(ただしアプリだが)ということだ。

テンプレート・ベースのアプリの例。 一般ユーザーはテンプレートだと気づくだろうか?

しかし今回影響を受けた会社は、すべてがスパム・メーカーというわけではない。一部はウェブページをラップしてアプリにするだけのツールを提供していたものの、一部はグレーゾーンだった。

これにはChowNowのような、特定のバーティカルに属するスモールビジネスがApp Storeを利用することを助けようとするものが含まれる。CowNowは近隣のレストランがモバイル経由で注文を受けるためのアプリだが、同様のアプリはフィットネス・ジムや教会、スパ、コンサート、政治家など非常に幅広い分野に存在する。

こうしたビジネスはApp Storeガイドラインの4.2.6(ときおり4.3)項によって登録を拒絶されつつある。こうしたアプリの申請者によれば、Appleに対し電話などで直接説明を求めようとしても困難だという。

修正以前の4.2.6項は、テンプレート・ベースのアプリ全般を禁止し、4.3項はスパム・アプリ全般を禁じる網羅的条項だった。4.3項はAppleがあるアプリを排除したいが、アプリ作成ウィザードやドラグ・アンド・ドロップなどによって一挙に作成されたものだということを証明できない場合に用いられることを意図したものだということだ。

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Appleがこの方針をWWDCで発表したとき、テンプレート・プロバイダーの多くは自分たちに影響が及ぶとは考えていなかった。この禁止方針はクローン・アプリ、スパム・アプリを締め出すためのものだと考えたからだ。そのため、App Storeのレビュー・ガイドラインがテンプレート・プロバイダー自身もApp Storeから締め出されれることを明らかにしたためパニックが広がった。これらのテンプレート・プロバイダーは自分たちがスパマーだとは考えていなかった。

修正後のApp Storeのガイドラインは、字句の訂正により明確化されているものの、本質的なAppleの意図は変わっていない。

ともあれアプリが実質的にはウェブページそのものである場合、あるいは他のアプリとデザインがそっくりである場合、申請の手間をかけるには及ばない。App Storeがそういうアプリを排除することは動かない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

FirefoxがAmazonのFire TVに搭載、Amazonの製品上でYouTubeを見られる!

AmazonのFire TVを持ってる方は、今度から同機上でFirefoxを使えるので、テレビでWebを閲覧できる。MozillaとAmazonの今日の発表によると、FirefoxはFire TV上でAmazon自身のSilkブラウザーと連結し、ユーザーのどのような閲覧ニーズにも対応する

FirefoxのSVP Mark Mayoは、今日の発表でこう述べている: “FirefoxがFire TVに加われば、Firefoxの活躍の場が増えるとともに、すべてのユーザーに完全なWeb体験をお届けできる。Firefoxは以前から、ユーザーのデバイスが何であってもWebにダイレクトにアクセスできることを、使命としてきた。今日からはFirefoxがWebの多様なコンテンツをお届けすることによって、すでにグレートなFire TV体験がなお一層すばらしい体験になる”。

Amazon自身のプレスリリースは、SilkブラウザーがFire TVとFire TVリモコン向けに最適化されていることを自慢しているが、今日の発表ではMozillaのブラウザーにあまり触れていない。でも、少なくとも言えるのは、FirefoxブラウザーをFire TVのリモコンとアプリに統合するのは、Mozillaにとってたいへんな仕事だっただろうな、ということだ。


・YouTubeなどの人気サイトを容易に見られる
・YouTubeなどのサイトにFirefoxから直接行けて、それをFire TVのホーム画面で見れる
・AmazonのFire TVのリモコンとアプリでWebをナビゲートできる
・Fire TVから直接、検索や閲覧ができる

それに、Amazon vs. Googleの係争により、Amazonのデバイスの上では1月からYouTubeを見られなくなるから、上図のようにMozillaが、FirefoxでYouTubeのビデオを見られることを強調しているのも当然だ。Amazonは今日の発表でYouTubeにいっさい触れていないが、MozillaにとってはFirefoxのユーザーを拡大する絶好のチャンスだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ヨーロッパのUberに打撃、EUの最上級審が交通サービスだと裁定

EUの最上級審CJEU(Court of Justice of the European Union, 欧州司法裁判所)が、各国のタクシー組合による長年の訴訟に最終評決を下した。Uberの、同社はテクノロジープラットホームにすぎない、という主張に対して、評決は同社は交通サービスである、と裁定した。

この判決によりUberはEU各国の交通法規の遵守を義務付けられ、それらの規則を回避することはできなくなる。

判決によると、Uberの“仲介サービスはその目的が、スマートフォンのアプリケーションと報酬によって、自分の車を使うノンプロフェッショナルのドライバーを都市内の移動旅程を求める人物に結びつけるのであるから、それは本質的に交通サービスに関与していると見なされるべきであり、したがってEUの法の意味内では‘交通分野のサービス’として分類されるべきである”、ということだ。

判決はさらに加えて、“その結果、そのようなサービスは、サービスを一般的に提供する自由の範囲からは除外されるべきであり、また内輪的な市場におけるサービスに対する指令や、電子商業に対する指令からも除外されるべきである。それゆえ、EUの現在の法においては、そのようなサービスがEU条約の一般規則に準拠して提供されるための条件を、EU各国が規制すべきである”、と言っている。

裁判所の評決に対してUberのスポークスパーソンは、メールで声明文を発行した: “この裁定は、われわれがすでに交通法のもとに操業しているEUの多くの国においては、何も変えないであろう。しかしながら、今なお数百万のヨーロッパ人が、われわれのもののようなアプリを使うことを妨げられている。弊社の新CEOが述べたように、Uberのようなサービスを規制することは妥当であるので、今後とも弊社は、ヨーロッパ全域の都市との対話を継続したい。これが、誰もがボタンをタップするだけで信頼できる乗車を確実に得られるために、弊社がこれからも採る方式である”。

最初の訴訟は、2014年に、バルセロナの職業的タクシー運転手組合が起こした。それは、Uber Systems Spainの活動が人を欺くやり方であり、不正な競争の行いである、という法廷の宣言を求めていた。その判定のために法廷は、Uberが提供するサービスが交通サービスであるか、情報の社会的サービスであるか、両者の組み合わせであるかを判決で決めることが必要、と決定した。かくしてこの事案は、CJEUに委ねられた。

裁判所のこの評決はヨーロッパにおけるUberの拡張意志を削(そ)ぐかもしれないが、しかしロンドンなど一部のヨーロッパ市場では同社はすでに交通法の下(もと)で操業している。ただしロンドンでは、別の理由で営業免許を取り消されている。

そこでUberの主張では、EUの多くの国では判決によって操業のやり方が変わることはない。

この判決が対象としているのは、Uberのピアツーピアの乗車呼び出しサービス(ride-hailing services)のみである。それはフランスやスペインなど一部のヨーロッパ市場では長年、完全に禁じられている。

そんな市場の一部(ベルリンやマドリッドなど)でUberは、ピアツーピアではないプロフェッショナルな乗車呼び出しサービスを立ち上げている。それは、地元の交通法に準拠するためだろう。しかしスペインでは今なお、地元のタクシー組合がUberやそのほかの乗車呼び出しサービスが存在することに反対している。彼らは、タクシーの免許の数を制限するはずの法が破られている、と主張している。

続報があればこの記事を更新する…

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Facebookの顔認識機能は、タグ付けされていない写真も本人に通知してくれる

Facebookは、ユーザーの写真がアップロードされたら、たとえタグ付けされていなくても本人にわかるようにしたいと思っている。今日(米国時間12/19)Facebookは、新しい顔認識機能「フォト・プレビュー」を公開し、ユーザーの顔が写っている写真がアップロードされたとき、自分でタグ付けするか、そのままにするか、アップロードした人に削除を依頼するか、Facebookに通報するかを選べるようにした。

この機能は、自分の写真がFacebookに出回っているのに本人が知らない、ということが起きないようユーザーを安心させるためにつくられた。またこれはなりすましを防ぐ効果もある。ただしFacebookは、顔認識を使って広告ターゲティングを強化したり、ニュースフィードの表示順序の判定に利用する計画はないと私に言った。

もしあなたが誰かのプロフィール写真に写っていて常に公開されていたら、必ず通知を受ける。それ以外の写真については、あなたがその写真の公開範囲に含まれている場合に限り通知を受ける。つまり、自分が見ることのできない写真の通知は送られてこない。これはアップロード主のプライバシーを保護するためだ。プロフィールページのフォト・レビューセクションでは、顔認識されたけれどもタグ付けされていない写真を確認できる。

Facebookの応用機械学習製品マネージャー、Nipun Matherはこの機能について、人々に制御する力と安心感を与えつつ過去を懐かしむ機会を提供するために作っていると話した。

さらにFacebookは、写真とビデオの顔認識全体に関する新しいプライバシー設定を導入し、ユーザーは自分の顔テンプレートを削除して新機能のフォト・レビューと従来のタグ付け候補機能を無効にできるようにした。新機能は今後数週間のうちに全世界に展開される。なお、ヨーロッパとカナダはプライバシー法によって顔認識技術の利用が禁止されている。

Facebookはこの機能を視覚障害者の補助にも利用している。同社の機械認識で写真に写っているものを説明する機能は、タグ付けされていな友達の名前も読み上げるようになる。

「将来の目標はこの機能をどこででも利用できるようにすること…しかし今はタグ付け候補を利用できる市場に焦点を合わせている」とFacebookのプライバシー最高責任者代理のRob Shermanは話した。

タグ付けの推奨はプライバシーを弱くすると見られることもあるが、フォト・レビューはプライバシーを強化することが期待され、規制当局からも認められる可能性がある。それがFacebookから消えてほしい未承認の写真であれ、恥ずかしいのでタグ付けされたくないがコメントは読みたい写真であれ、誰かがあなたになりすまそうとしている写真であれ、フォト・レビューは顔認識の利用に透明性を与えるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

キラキラ(#kirakira)の流行

写真:Eva ChenのInstagramより

「光がとても明るく輝くためには、暗闇が存在しなければならない」
―フランシス・ベーコンおよび/またはレディ・ガガ

【編集部】著者のAlexia Tsotsisは、まだ世の中であまり知られていないものを探し続けている超オタクである。これまではビジネススクールに在籍していたが、その前はTechCrunchに在籍していた。

写真に輝きを加えるアプリKirakira+は、この記事を書いている時点では、iOS App Storeの有料アプリ第1位の座を占めている。そのクリエイター山健太郎(Kentaro Yama)は、日本在住の開発者であり、東京にあるTHA LTD. デザインスタジオに勤務するフルタイム開発者である。

彼は副業の突然のブレークを予期しておらず、もちろん27万5000人もの月間アクティブユーザーを引きつけるとも想像していなかった。Apptopiaのデータによる11月中のおよそ30万件のダウンロード数も、アプリの値段(0.99ドル、日本のストアでは120円)から推定される30万ドルの収入も全く想像の外だった。(山はApptopiaの推定には異を唱えていて、アプリは10月だけで40万件のダウンロードを数えたとしている)。

THA LTD.で、山は資生堂と日本の男性体操チームのプロジェクトに携わってきた。彼は、Kirakiraの着想は仕事から得たものではなく、リアルタイムアプリの中で、フォトリアリスティックな効果を生み出したいという、夢想的な欲求から生み出されたものだと強調した。

健太郎は光の調整をリアルタイムに行っている …

… 一方CGの世界は、相変わらずこんな感じで扱いにくい。

それで、一体何がKirakiraを流行らせているのだろうか(Kirakiraというのは日本語で「輝く」という意味だ)、何がアプリをApp Storeの片隅から引っ張り出して、「いいね!」に重みのあるインフルエンサーたちのホーム画面を飾るようにさせたのか。

「効果はひと目でわかりますし、楽しいですよね」と山は私に書いてきた。しかし、それではKirakiraが9月を過ぎるまで話題にならなかったかの説明にはなっていない。この頃には、InstagramのトップパートナーであるEve Chanが、アプリを偶然見つけてスプリング/サマーファッションウィーク2018で使い始めたというファッション界の噂がある。

Instagramの広報チームは、私たちからのコメント要請に答えていないが、Chenがアプリの「ゼロ号患者」だった可能性は高い。「掛け値なく本当に驚きました」と、アプリが2ヶ月前に突然売れはじめたとき、山は私に対してそう語った。「ダウンロード数が増えたので、必要だと思っていた機能を更新しました。私が想像していた以上に、みんなキラキラすることが好きなんですね」と彼は詩人のように呟く。

山は昼間の仕事をしている最中に、Kirakiraのインスピレーションを得た。THA LTD.で、ポストプロダクションの照明効果を作成していたときのことだ。

山は、活き活きとした、強調されたライティングは、携帯電話のカメラに良く合うのではと直感した。そうして、その効果をリアルタイムに適用するアプリを作成したのだ。しかし、この秋のスプリング/サマーファッションウィークが来るまで、アプリには何も起きることはなかった(奇妙に聞こえるとは思うが、これが事実なのだ)。

その成功に浮かれることなく、山は既にフィルターアプリが世間には腐るほどあるという事実はよく認識している。また彼は、競争相手を踏み潰すためには一片のうしろめたさも感じることが無いことで有名な、InstagramやFacebookといった既存勢力の脅威にも懸念を抱いている。

「はい、少しは気になりますね」と彼は言う。「新機能のKirakiragraphは良いアイデアだと思っています。これもコピーされるなら、残念ですね」。

山は、Kirakiraがソーシャルグラフの獲得ではなく、光の増幅に専念していることが、競争上の優位性だと考えている。

Apptopiaの統計情報

Kirakiraの11月13日の最新アップデートで導入された、新機能のKirakiragraph(光を動かすだけの機能)は、1年で最も光にあふれるホリデイシーズンのクリスマスと新年イブに向かって近付いていることを思えば、先見の明があると言えるだろう。

このアップデートを使えば、KIrakira効果を静止画像上で得ることができる、これはIconeryのようなオンラインのブランドが既にPhotoshopを使って行っているようなものだ。

山は彼自身が持つダウンロードのデータは開示しなかったが、彼自身アプリの日次ならびに月次のアクティブユーザー数のデータは持っていないのだと語った。収入と利益に関しても同様に開示は行わなかったが、彼はApptopiaの数字はおおよその傾向を示すものだと語った。彼の将来の計画にはAndroid版のKirakiraを開発することが含まれているが、ソーシャルネットワークの構築は考えられていない。VCによる資金調達については考えてもいない。

山はKim Kardashianのような世界的に有名な人びとが、彼のアプリを使っていることに畏怖の念を抱いている。

「その世界は、私にとってはあまりにも遠い世界です」山は、Kirakiraを使っている有名人で、彼に連絡してきた人はまだいないと述べた。「個人からの連絡はないのですが、企業とのコラボレーションの話ならいくつか持ち込まれています」と彼は説明する。

彼は、この先ARに、Kirakiraのやり方以上にファッションに影響を与える多くのチャンスがあるだろうと見ている。「CGはリアルな写真表現に適しているので、CGやカメラがもっと身近になり、ARとして様々な表現が生まれるでしょう」と彼は説明する。

Kirakiraは意図的にシンプルにされたものだが、美しさとファッションの世界にはより複雑なARの相互作用が入り込む余地がある。SephoraとMacの両者はModiface SDKを活用して、混乱すること無く猫の目や光沢のある唇を試すことを可能にする。Fabby Lookのようなアプリは、髪の色を変えることを助けるし、世の中はデジタル整形手術を施してくれるアプリケーションの宝庫だ(Amanda Hessでお馴染みにように、結果は良かったり悪かったりだが)。

似たようなセマンティック画像認識技術が、服の色や、全身の体型に適用されるのは、もう時間(とAI、画像認識、そしてCGの発展)の問題である。David Foster Wallaceの予言するディストピアアバター技術の登場だ。

最近行われたAmazonによるBody Labsの買収が何かの合図ならば、テクノロジーマフィアは、ソーシャルメディアの写真のインパクトを、さらに高めるために、全身を赤ずくめ、黄色ずくめ、もしくは毛皮に加工するアプリに取り組んでいることだろう。いまやインパクトが何よりも大事な指標になりつつあるからだ。今やファッションショーは、人びとに服をInstagramに投稿してもらうための方便に過ぎないと、アナ・ウィンター(映画「プラダを着た悪魔」の鬼編集長のモデルとされる人物)が語ったというこ噂がまことしやかに流されている。

さてソフトウェアも同じようにショーの舞台に上がれるだろうか?#kirakiraハッシュタグをクリックするだけで、このアプリが既にインフルエンサーたちに影響を与えていることがわかる ― 上の例を見て欲しい。これらの輝くシャネルのブーツはこのシーズンの最新の靴だ。そしてこれらの輝くドレスたち。そしてこれ。そしてこのアイシャドウ。 そしてこれも

「2017年の終わりまで、キラキラした服(Kirakirable outfits)だけを着よう」Instagramを活用する新しいビューティブランドGlossierが、最近このような投稿を行った。新しい流行りへ方向性を嗅ぎつけたのだろう(彼らはいち早く “millennial pink”を取り入れたブランドでもある)。

結局のところ、美とは何だろう?光の増幅に過ぎないのだろうか?

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(翻訳:Sako)

LINE、メッセージの「送信取消」機能を提供開始。24時間以内なら未読・既読問わず取り消し可能に

eng-logo-2015LINEが11月に発表していたメッセージの「送信取消機能」を公開しました。送信から24時間以内であれば、1対1でのトーク、複数名でのグループトークに関わらずメッセージを取り消すことが可能です。

取り消し方法は、誤送信したメッセージを長押しし、送信取消を選ぶだけ。未読、既読に関わらず送信者と送信相手、両方の端末から対象メッセージが削除されます。取消後には、その旨を示すメッセージがトークルーム上に表示されます。

対象となるのは24時間以内に送信したテキストとスタンプ、画像、動画、ボイスメッセージ、URL、LINE MUSIC、連絡先、位置情報、ファイル、通話履歴。

スマートフォン版、デスクトップ版の最新バージョンで利用可能ですが、Chrome版では相手が取り消したメッセージは反映されるものの、送信メッセージの取り消しには非対応とのことです。

またスマートフォンの場合、スマートフォン本体がすでに出してしまった通知表示は取り消せない点には注意が必要です。

LINEはリアルで即時性が高い日常のカジュアルなコミュニケーションを提供したいとの思いから、これまで送信取消機能を取り入れていなかったとのことですが、ユーザービリティの向上およびコミュニケーションの選択肢を拡大させるために送信取消機能の提供を決めたとしています。

なお、LINEは送信取消機能の発表とともにユーザーの誤爆体験を募集する『#LINE誤爆 Black FRIDAY』 キャンペーンを実施しており、この結果もこのほど発表されています。送信取消機能の実装で、このような悲劇(喜劇?)はもう起きなくなるかもしれませんが、そもそも取消機能を使わなくて済むよう、普段から気を引き締めておきたいものです。

Engadget 日本版からの転載。

Googleからモバイル向け写真・ビデオのアプリ3本登場――「アプスペリメント」実験中

今日(米国時間12/11)、Googleは新しい写真アプリ3種類をリリースした。これはGoogleが実行中のモバイル写真テクノロジーを改革する「アプスペリメント」(アプリ+エクスペリメント、のつもらしい)の一環だという。アプリはAppleのApp StoreとGoogle Playの双方または一方で公開されている。 Google Researchブログの記事によれば 、同社は今後もユーザーの声を聞きながらさらにモバイル写真における実験的機能のテストを進めていくという。

発表されたアプリはGoogleが開発中の対象認識人物の分類に関するアルゴリズムをテストするためのもので、画像の適切なエンコード/デコードを効率化するテクノロジーを含むという。

今回リリースされた3本のアプリはそれぞれStoryboard、Selfissimo!、Scrubbiesと呼ばれる。

Storyboardはその名のとおり、ビデオクリップを1ページの絵コンテにまとめる。レイアウトはコミックのスタイルだ。写真をコンピューターで解析し、コミック・スタイルのイラストを作成するという手法はAIを利用した写真編集アプリ、Prismaの登場とともにポピュラーになった。Prisma社はその後ターゲットをB2B分野にシフトしているが、写真アプリは現在もApp Storeの「写真とビデオ」ジャンルでトップ150位以内にランクインしている。

ただこの分野への関心は現在やや薄れているか感がある。今回のGoogleのアプリのように、創造性をビデオの分野にもたらすことはこの分野の復活のきっかけになるかもしれない。

Storyboardは写真とアートの融合というテクノロジーをビデオに拡張したものだ。1枚の写真からコミック風のイラストを作成する代わりにビデオクリップから重要なフレームを抽出して一連のイラストを作成し、絵コンテに仕上げる。ビジュアルのスタイルは6種類から選べるという。.

Storyboardは今のところAndroid版のみだ。

2番目のアプリ、Selfissimo!は新しいタイプのセルフィー写真を作成する。

Selfissimo!を起動してセルフィーを撮ると、ユーザーが動きを止めるたびにシャッターが切られる。つまり一連のポーズを撮影した白黒写真のベタ焼きができあがる。ユーザーが静止してポーズを取ると自動的に撮影が行われるわけだ(しかし…モノクロだけというのはしょぼい。カラー写真も撮れるようにして欲しい)。

Selfissimo!はiOS版Android版の双方が提供される。

3番目のアプリ、Scrubbiesはビデオの新しいコントロールだ。 このアプリを使うとビデオ再生のスピードや再生方向の逆転を直感的に操作し、短いループビデオを作成できる。再生が循環するループビデオを作成するアプリにはInstagramのBoomerangなどがあるが、Scrubbiesはこれと違い、既存のビデオクリップから直接ループビデオを作成できる。いわばCDやビニールレコードからリミックスを作るのと同じような感覚だ。Googleはこれを「ビデオをDJのようにスクラッチする」と表現している。1本の指でスワイプすると通常の再生が行われるが、2本の指を使うとその部分がキャプチャーされ、後で友達に公開することができる。

ScrubbiesはiOS版のみだ。

Googleは以前にも写真分野で実験的アプリを発表してきた。

GoogleのエンジニアはMotion StillsでiOSのライブビデオの手ブレ防止を試みている。またAndroidビデオにさまざまな効果を与えるアプリも提供してきた。こうしたアプリで実験されたテクノロジーの一部はその後、Google Photosアプリの機能として取り込まれている。

今回リリースされたアプリが好評なら、その機能はやがて主流のGoogle Photosにも採用される可能性があるわけだ。

今回発表された3つのアプリは新しい写真テクノロジーの実験、「アプスペリメント」アプリの一環で、Googleでは「今後同種のアプリが多数お目見えするはず」だとしている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleマップが、電車やバスを降りる時を知らせてくれるようになる

Googleは近々、Googleマップに小さいながらも役に立つ新機能を追加しそうだ。移動中にリアルタイムの対話型通知を行う。

これは、移動中にリアルタイムで最新情報を通知しようというもので、
情報はGoogleマップに表示されるほか、おそらくこちらの方が重要だろうが、Androidのロック画面でも見られる。

まず、いつもどおりGoogleマップで行き先を検索する。ここまでは変わらない。新しいのは、経路の詳細が書かれた画面下端の「スタート」ボタンをタップしたあと、歩いたりバスや電車で移動している間、リアルタイムで情報が更新されることだ。

われわれが理解したところによると、Googleマップはバスや電車が目的地に近づくと、そろそろ降りるようにと利用者を促すらしい。これは、初めて行く場所では(あるいは眠いときに)間違いなく便利だ。

ロック画面の通知も新しい。対話型になっているので、スクロールして経路をたどることができるのも気が利いている。

現在Googleはテスト用コミュニティー以外でもテストを始めているので、公開は近いと思われる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AmazonのスマートスピーカーEchoと音楽サービスMusic Unlimitedの可利用国がさらに28か国増

Amazonは、そのメディアサービスの世界展開を継続的に進めている。その一環として今回は、音声アシスタントAlexa対応のスマートスピーカー製品(Echo一族)と音楽聴き放題サービスMusic Unlimitedを、今日(米国時間12/8)新たに28か国で供給開始した。

Prime Videoの(ほぼ)グローバル対応は昨年だったし、先月はFire TV Stickを100か国あまりに展開したが、エンターテインメントサービスの一員である音楽は昨年単独のサービスになり、今回、提供域を南アメリカやヨーロッパの国々に広げた。EchoもMusic Unlimitedも最初はアメリカとイギリス、そして最近、インドや日本などが加わった。

音楽ストリーミングサービスMusic Unlimitedは、4000万曲あまりを揃えている、と豪語している。Primeの特典でなく単独のサービスになったのは、Prime制のない国が多いからだ。利用できるのは、iOS, Android, Web, Fire TV, PC, そしてMacからだ。競合他社(Apple Music, Spotify, などなど)に後れて登場したAmazon Music Unlimitedの差別化要因は、AmazonのEchoスマートスピーカーなどAlexaデバイスから利用できること、人間の耳と手がコンテンツを厳選していること、そしてファミリープランが最大6名をサポートしていることだ。

Amazon Music担当のVP Steve Boomは曰く、“音楽は人と人をグローバルに結びつけるすばらしいメディアだ。Amazon Music Unlimitedはリスナーにとても大規模なカタログへのアクセスをご提供し、またAlexaを利用してご自分の声で聴きたい音楽を指定できる”。

さらに続けて、“本日の発表はAmazon Music Unlimitedとその国際的なお客様にとって重要な節目であり、これからは全世界の音楽ファンに、エキスパートが厳選したプレイリストや、お気に入りのアーチストの曲を引き続きご提供していける。エキスパートの人たちが特選するプレイリストは、他の音楽サービスにないまったく新しい音楽の聴き方である”。

利用できる国はここから調べられるが、今回新たに加わった国は以下の国々だ: ベルギー、アイスランド、ボリビア、ラトビア、ブルガリア、リヒテンシュタイン、チリー、リトアニア、コロンビア、ルクセンブルグ、コスタリカ、マルタ、キプロス、オランダ、チェコ共和国、パナマ、エクアドル、ペルー、エルサルバドル、ポーランド、エストニア、ポルトガル、フィンランド、スロバキア、ギリシア、スウェーデン、ハンガリー、ウルグァイ。〔ノルウェーはドイツAmazonからとなる〕

〔詳しくはこのページ冒頭のドロップダウンリストSelect your country of useを〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleが曲名判別アプリのShazamを買収か?

Spotifyが上場に向けてゆっくりとした歩みを続ける中で、Appleは音楽サービスビジネスを強化するための独自の動きを見せている。複数の情報源によれば、同社は程なくShazamを買収するらしい。Shazamとはオーディオクリップを聞かせたり(広告の)ビジュアルの一部を見せることで、テレビ番組、映画、短いコマーシャルなどで流れている曲が何かを判定し、ユーザーがその対象にアクセスできるようにするアプリである。

私たちは、この取引が今週行われるという情報を掴んでおり、発表は月曜日に行われるらしい(とはいえこの手の予定は常に変動し得るが)。

ある情報源によれば、買収額は9桁(億ドル台)に達すると言われ、また他の情報源によれば、それは3億ポンド(4億100万どるドル)になると言われている。私たちは引き続き情報を探っている。しかし注目すべき点は、この数字は同社が2015年に資金調達ラウンドを行った際に耳にした、(PitchBookによる)評価額10億2000万ドルよりは低いということだ。

これまでのところ、Shazamは合計で、Kleiner Perkins、ロンドンのDN Capital、IVP、Sony Music、Universal Music、そしてAccess Industries(Warner Musicを所有)といった投資家たちから、合計1億4350万ドルを調達している。なおKleiner PerkinsはShazamのライバルであるSoundHoundにも投資している

Shazamは、2016年の9月にはアプリが1億ダウンロードを上回ったことを発表しているので、現在はそれ以上になっているものと思われる。

しかし、アプリの世界では、ダウンロード数の多さが必ずしも高収益につながるわけではない。2017年の9月には、Shazamは2016年会計年度に4030万ポンド(5400万ドル)の収益があったことを発表した。これは会計年度2014から2015にかけての落ち込みを、建て直すことができた結果だ。2016年の法定税引前損失としては400万ポンド(530万ドル)を計上している。損失は続いているものの、その額は2015年会計年度の1600万ポンド(2120万ドル)に比べれば、大幅に減少している。

とはいえ、今年の初めには同社のCEOのRich Rileyが、Shazamの成長が続いているため、利益が出ることが期待できると述べている。そして、その結果、同社が買収の対象となる可能性が高いことも示唆していた。

Shazamはアプリ時代のはるか前、1999年にSMSコードによって利用できるサービスとして登場した、そもそも当時の名前は2580であった。これは英国内で、サービスにアクセスするためにタイプする必要のあった番号から来たものだ。

そうしたごく初期のころから、同社は多くの関連サービスを立ち上げてきた。Shazamでアーティストたちにアクセスすることで、有名人たちをフォローすることが可能になり、彼らがどんな音楽を日々「Shazamしている」のかを知ることができる。

その拡張現実ブランドマーケティングサービスでは、アプリで撮影した写真に基づいてコンテンツを発見することができる。「音楽を始めとして、McDonaldのカラオケや、MTN Dew VR Racing、その他の体験がお待ちしています」というのが会社の売り文句だ。

またそれは、SnapchatやAppleのSiriなどの他のアプリも取り込んでいる。そして現在は、SpotifyやApple Musicなどの他の音楽アプリに多くのトラフィックを送り込んでいて、その先で購入が行われた場合に収益となるようになっている。

買収後にどのようになっていくのかは明らかではない。またどの部分が(どのように)Apple自身のビジネスに組み込まれていくのかもはっきりしていない。しかし、Shazamか行っていることの大部分は、Appleが既に行っていることの間にシナジー効果を生み出す筈だ。ARやその他の機能がより多くのユーザーをApple Musicプラットフォームに引きつけることだろう。

アップルはこれまで数十もの買収を行ってきた。その中で最大のものは音楽分野で行われている。それは2014年に30億ドルで行われたBeatsの買収で、現在のApple Musicの基礎となっている。このサービスには、今年の9月時点で約3000万人のユーザーがいる。比較として挙げるなら、Spotifyの総会員数は1億4000万人であり、そのうち6000万人以上が有料会員である。

現在私たちはShazamとAppleにコメントを求めている。より詳細が判明したらこの記事を更新する。

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(翻訳:sako)

Instagram、ダイレクトメッセージの専用アプリをテスト中

Instagramは2012年にFacebookに買収されて以来、大きく変わってきた。

初期のコンセプトは実にシンプルだった。わずかなクリックで写真を美しくして友達と共有する。スクロールとダブルタップで友達の写真にいいね!をつける。

今やInstagramにはビデオやGIFアニメ(Boomerang)もある。独自のスーパースター集団もいて、アルゴリズムを利用したフィードは、スターたちがユーザー(私を含む)のフィードを占拠するのに一役買っている。そして今度はダイレクトメッセージシステムだ。

本日(米国時間12/7)Instagramは、スタンドアロンのInstagram Directアプリを公開し、テストを行っている。現時点でこのアプリを利用できるのは、ウルグアイ、地理、トルコ、イタリア、およびイスラエルのみ。

The Verge が最初このテストに気づいた。

Instagramはこのテストについこう言っている。

われわれは、Instagramがユーザーのあらゆる瞬間を保管し、親しい友達と共有する場になることを望んでいる。そうやって人と人とが簡単に楽しくつながるために、Directのテストを開始した。DirectはカメラファーストのアプリでInstagramアプリとの間をスムーズに行き来する。

新アプリでは、ストリーリーの作成と共有ができるほか、特別なフィルター、BoomerangをはじめとするInstagramのクリエイティブツールを利用できる。そして、もちろんInstagramの友達は全員新しいInstagram Directアプリにも即時に追加される。

ここで疑問がわいてくる。すでにInstagramで利用できる機能をなぜ別アプリにするのか?一番わかりやすい答えは、InstagramがSnapchatに向けた集中砲火の一つだということ。

実際うまくいっている。去る1月にTechCrunchはInstagram StoriesがSnapchat Storiesの利用を減少させたと報じた。プライベート性が高く、1対1の親密な会話がコンセプトのInstagram Directは、Snapchatのダイレクトメッセージ機能に同じような効果を与える可能性が高い。

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Messengerとの関係も気になる。FacebookはFacebook Messenger Kidsを公開したことで、Facebookプラットフォームに若年層を呼び戻す方針を明確に打ち出した。Instagram Directは、その戦略の一環かもしれない。

現在われわれの手元にある詳細情報は(これを詳細といえるなら)、このアプリはInstagramがバグを修整しユーザーフィードバックに答えたあと、来年に全世界で提供されるということだけだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Firefoxのデフォルト検索がGoogleに戻り、OathとMozillaが訴訟合戦

MozillaがYahooからGoogleに切り換えると発表した数週間後、Firefoxのデフォルト検索エンジンは激しい法廷闘争の対象になった。12月1日、Yahooの新しい親会社のOathは、Mozillaが契約に違反したとしてカリフォルニア州裁判所に訴えた。そして今度はMozillaが反対訴訟を起こし、検索エンジンの変更は二社間の契約に沿っていると主張した。

大したことではないと思うかもしれないが、これは数億ドルの話だ。2014年、Yahooは自社の検索エンジンを、Mozillaの苦戦中の人気ブラウザーのデフォルトにするために、年間3.75億ドル支払う契約を結んだ

契約の詳細が明らかにされたのはつい昨年のことで、CEO Marissa Mayerが会社をVerizonに売却する準備のために詳細な調査が行われたときだった。いくつものトラブルありながらもVerizonの契約は完了し、Oathが誕生した(Yahoo/AOLが合体し、その傘下にTechCrunchがいる)。それに伴いVerizonは年間3.75億ドルの支払いを2019年まで引き継いだ。

Mozillaにとって悪くない取引だ。しかも、Yahoo(あるいはYahooの親会社)はたとえMozillaがYahooをデフォルト検索エンジンから外しても支払い続ける義務があるというならなおさらだ。契約上Mozillaは、何らかの理由でYahooが不適当だと判断したときには契約を終了できる権利を与えられている。

数週間前まさにそれが起きた。Mozillaは新ブラウザーQuantumを公開したタイミングで検索エンジンをGoogleに戻した。Firefoxの最新バージョンは、これまでChromeに市場を奪われ続けてきた同社が基本に立ち返ったと多くの人たちから暖かく迎えられた。当然、Oath/Yahooは黙っていなかった。

昨日の反訴でMozillaは、Verizon買収後の契約をじっくりと検討した結果、Yahooをデフォルト検索エンジンにした選択を撤回したと説明した。

「われわれはYahooの買収直後から数カ月間をかけて、Yahooおよびその買収者から成功の保証を得られるかどうか検討を重ねてきた」と同社はブログで説明した。「デフォルト検索エンジンとしてYahooを使い続けることは、上記のあらゆる点に悪影響を与えることが明らかになったため、契約を終了する権利を行使して別の提供者と契約した」。

Oathは、Mozillaの公式回答に対する公式回答を発表していない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleが途上国市場のユーザー向けにデータフレンドリーな検索アプリを提供開始

Googleはこのたび、データフレンドリーな検索アプリGoogle Goを導入するなど、引き続きローエンドのモバイルデバイスや遅いインターネット接続でも十分使えるサービスの展開に努めている。

検索アプリGoogle Goはベータで8月に登場し、当時はSearch Liteと呼ばれた。それが今回は、一部のAndroidデバイス向けにリリースされた(詳細はここに)。

わずか5MBのそのアプリは、デバイス上のスペースをそれほど専有しない。途上国に多い安価なデバイスは、メモリーが少ないからこのことは重要だ。しかし一方ではオフラインをサポートして、途切れがちなインターネット接続でもなんとか使えるようにしている。インドなどの途上国市場では、これも重要な配慮だ。

パフォーマンスの最適化ばかりでなくこのアプリには、検索を補助する発見機能がある。つまり断片的なサービス記事で、各種トピックの要約や、検索結果への関連コンテンツ、別のトピックの提案、などを提供する。トレンド検索もでき、音声による検索もできる。

このアプリの出るちょっと前には、データ節約アプリ(“データセーバー”)Datallyや、ストレージアプリ(ないしファイルマネージャー)Files Go、YouTube Goの拡張などが出ている。いずれも、途上国市場のユーザーを意識したサービスだ。またアプリだけでなく、Android OSの‘Go’バージョンも準備中だ。

画像: Jon Russell/Flickr, CC BY 2.0ライセンスによる(画像は加工されている)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Instagramストーリーズの保存とハイライト作成が可能になった

InstagramはSnapchatのMemories機能をそっくりコピーしただけでなく、さらに一歩先へ進んだ。ストーリーズはこれまでは24時間で消えてしうコンテンツだったが、今後はユーザーが保存して友達に自慢することができるようになった。今日(米国時間12/5)、iOSとAndroidで世界に公開されるアップデートでは、 Instagramストーリーズは投稿後24時間で消えた後、自動的にユーザーのプロフィールにアーカイブされる。ただしデフォールトで表示できるのはユーザーだけだ。

ユーザーはその後でストーリーズ・ハイライト(Stories Highlights)を作成できる。ここには複数のストーリーズを集めて名前をつけることができる。作ったストーリーズはプロフィール上部の横棒の部分に表示される。たとえば休暇の旅行、セルフィー集、出会ったかわいい犬、などテーマに沿ってストーリーズを作成できる。ブランドのアカウントの場合はここに一連のプロダクトや最新のCM集などが表示されることになるだろう。【略】

今回のアップデートには重要な要素が3つある。

コンテンツが保存できる – アーカイブとハイライト機能が追加され、保存して友達に見せることができるようになったため、ストーリーズを作る手間がムダになることがなくなった。面白い場面をを写真に撮ってキャプションを書きスタンプを貼っても翌日になれば消えてしまうのではつまらないと感じていたユーザーも多かっただろう。

デバイスの空き容量を食わない – いくら大きなストーリーを作ってもデバイスの保存容量を使ってしまう心配はしなくてよい。Instagramはストーリーズをクラウドに保存する。デフォールトで表示できるのはユーザー本人だけだが、公開することもできるし、後で再度ダウンロードすることもできる。デバイスに空き容量が少ない(特にエントリーモデルを使っている若いユーザー)場合には福音だ。

自分らしさを出せる – ストーリーズのハイライトなら、押し付けがましく、うるさくならずに自分自身をいろいろな角度からとらえたコレクションを表示できる。ハイライトには、たとえば自分のペット、お気に入りの食べ物、アート、仕事ぶりなどさまざまなテーマを表示しておくことができる。

【略】

ストーリーズをアーカイブしよう―消えてなくなる心配がない

アーカイブ機能はまもなく全ユーザー向けに公開される。そのむねの通知があるはずだ。これはその時点で自動的に有効になっているが、設定からオプトアウトすることもできる。ストーリーズの保存画質はアップロードしたときと同じだ。アーカイブはプロフィール・ページからアクセスできる。ストーリーズのアーカイブと通常の投稿のアーカイブを切り替えることができるようになる。アーカイブには最新のものを先頭に時間の逆順でタイムスタンプが付与される。アーカイブ全体を一度にダウンロードすることはできないが、個別のコンテンツはダウンロードできる。アーカイブされたコンテンツから好みのクリップを選んでハイライト、直接のメッセージ、通常のフィードで共有できる。またダウンロードして現在のストーリーズとして配信することも可能だ。

これまでもユーザーはストーリーズが消える前にダウンロードしておくことがよくあった。しかしそのことを忘れてしまうことがあり、その結果コンテンツが失われたの同じことになっていたが、今後はその心配はない。

お気に入りの写真や商品をハイライトしよう

ハイライトを作成するには、プロリールタブの左側のNewをタップしてアーカイブからストーリーズを選ぶ。ハイライトのカバー画像を選び、名前をつける。ハイライトはストーリーズのスタイルの吹き出しのデザインでプロフィールのトップに表示される。フォロワーがタップすると通常のストーリーと同様に(ただしサイズは大きい)表示される。ユーザーが削除するまで表示されている。一部の写真を削除することはできるが順序を変えることはできない。

一つのストーリーズ・ハイライトには最大100件の写真またはビデオを保存できる。ハイライトの数に上限はないので、いくつ作成してもかまわない。ハイライトに100件以上保存すると、最初のクリップから順次ハイライトから削除され、アーカイブに移される。プライベートでも一切記録を残したくないというユーザーはストーリーズのアーカイブ機能からオプトアウトすればよい。

ストーリーズが永久に消えたままにならないということがわかれば、3億人といわれるユーザーがさらに多様なストーリーズを投稿するようになるとFacebookでは考えているようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramの連絡相手をMessengerに取り込める――Facebookが新機能テスト中

FacebookはInstagramとMessengerのコミュニケーションの進化をテスト中だ。新しい機能はInstagramの連絡相手をこれまでよりずっと簡単にMessengerに取り込めるようにする。もちろんこの機能はオプトインであり、ユーザーはオプションを有効にする必要がある。FacebookはこれまでもInstagramをFacebookの各種のサービスに緊密に結びつけようと一連の改良を行ってきた。たとえば、Instagram StoriesをFacebookにもクロス投稿する、InstagramアプリをFacebook本体から直接起動.するなどの機能だ。

今回のテストは一人のユーザーがInstagramとMessenger双方にアカウントを持っている場合、これまでより簡単にアプリの情報が同期できるようになることを目指している。

Messengerでは「友達」アイコンをタップして「Instagramに接続」という新しいオプションからInstagramの友達のリストを開き、Messenger内からこの友達にメッセージを送ることができる。またMessengerを初めて使う場合は、サインアップの際にInstagramの友達を連絡相手に追加できる。

ただしMessengerに友達としてインポートできるのはInstagramで相互にフォローしている相手だけだ。つまりInstagramでフォローしているだけの相手(企業など)がMessengerにむやみにスパムを送ってくるという心配はない。

Instagramによるメッセージは非常にポピュラーなので、新しいオプションは理にかなっている。この4月の数字でさえ3億7500万人がInstagram Directを利用している。 Instagramで相互にフォローしている友達ならMessengerでチャットするのもOKだろうとFacebookでは判断したようだ。

今回の動きは買収したプロダクトを本体に統合し、大きなエコシステムを作る上でFacebookがきわめて賢明な動きを見せてきた例だろう。Instagramユーザーの全員がMessengerないしFcebook本体のユーザーというわけではない。今回の統合の進化でユーザーが中でなんでもできる一層大きなソーシャルメディア圏が形成されつつある。

また2つのサービスのソーシャルグラフが統合できれば、いわば点と点をさらに効果的に結び、誰がどのように両方のサービスを利用しているかというデータも得られる。長期的にみれば広告プラットフォームとしての価値をさらにアップすることになるだろう。

FacebookとInstagramは新機能について特に公式発表をしていないが、われわれの理解するところでは、このテストが開始されたのは最近のようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleがiOS 11.2を公開。「時刻バグ」を修正、高速ワイヤレス充電に対応

AppleはiOSのアップデートを(クパチーノ時刻)深夜に公開した。iOS 11.2はApple Pay Cashに対応(米国のみ)しているが、機能はまだ有効になっていない。同社がサーバーのスイッチをオンにする必要がある。

このアップデートは高速ワイヤレス充電が可能な7.5W Qiにも対応した。iPhone 8またはiPhone Xと、7.5W以上に対応しているワイヤレス充電器を持っている人は、当初Appleが5Wに制限していたときよりも速く充電できるようになる。
一部のユーザーがオートコレクト機能の問題を訴えていた。標準のiOSキーボードが”it” を意味もなく”I.T”に変換するバグだ。iOS 11.1ではそれも修正されている。

iOS 11では、コントロールセンターでWi-FiやBluetoothアイコンをタップすると、Wi-FiやBluetooth機能そのものは無効にならず、現在接続しているWi-FiネットワークやBluetoothアクセサリーが、翌日の午前5時まで(あるいは端末をしたり、別の場所でWi-Fiを利用とするまで)切断されるだけになった。

AppleがWi-FiやBluetoothを無効にしないのは、Apple WatchやApple Pencilとつないだり、別の端末のインターネット共有につないだり、正確な位置情報を利用するためにWi-Fiを使えるようにするためだ。iOS 11.2では、タップしてもアイコンはグレイにならない。白いアイコンはWi-FiとBluetoothは利用可能であり、たった今ネットワークやアクセサリーとつながっていないだけであることを意味している。

ほかの小さなニュースとして、iOS 11.2には最新のemojiや壁紙が追加され、ロック画面の右上にコントロールセンターを見つけやすくするための表示がつき、Wi-FiとBluetoothの表示も改善された。

金曜日の夜にiOS 11.2が公開されたのは少々奇妙だが、おそらくは一部で起きた時刻のバグによってiPhoneが再起動を繰り返すという問題に対処するためだろう。2017年12月2日0:15 AM以降、ローカル通知を行うアプリ(ワークアウトや瞑想アプリなど)がiPhoneをクラッシュすることがある。Appleはこのバグを直すためにiOS 11.2を急いだのかもしれない。おそらく来週にはmacOS、tvOS、およびwatchOSのアップデートがあるはずだ。

というわけで、このおかしな時計問題に遭遇しないうちにアップデートすることをお勧めする。設定アプリで[一般]→[ソフトウェアアップデート]をタップ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleのデータ節約アプリDatallyに代表される“次の10億ユーザー”獲得構想とは

Googleの新興市場向けの新しいアプリは、スマートフォン上のデータ通信の利用をコントロールし、トップアップ(前払い)クレジットを最大限有効利用しよう、というものだ。

そのAndroidアプリDatallyは、今日(米国時間11/30)から世界中で入手でき、どんなアプリの上でもデータの使い方を細かくコントロールして、節約を実現する。フィリピンで行ったパイロットテストでは50万人のユーザーが、このアプリを利用してデータプランを30%節約できた。

だからこれは、インドのような新興市場で重宝だ。実はこのアプリは最初、インドと東南アジアを想定して作られ、そこでテストされた。これらの市場ではプリペイドの(=トップアップの)SIMカードが使われることが多くて、そのクレジット額を使い切ると、電話はもうつながらない。

Datallyは、データ通信量の多いアプリをカットしてユーザーに別のサービスやアプリを使わせるだけでなく、各アプリのデータ消費量のアップデートも提供する。Googleはこれを、‘データのスピードメーター’と呼んでいる。また、ユーザーが今いる場所の近くに一般公開されているWi-Fiのアクセスポイントがあれば、それを教える。

後者に関しては、Googleはインドで無料のWi-Fiホットスポットを展開しており、たとえばそんな鉄道駅の数はすでに100を超えている。Googleは同プランを東南アジアにも広げている。

FactorDailyのインタビューで、GoogleのNext Billion Users計画の担当VP Peeyush Ranjanはこう語る: “私に言わせれば、シリコンバレーには死角がある。それをなくそうとするのが、GoogleのNext Billion Usersのような活動だ。われわれはそういう市場向けの技術を作っている。うまく行けば、その技術を全世界に広めたい”。

Next Billionの計画の中には、ほかに、インドにおける決済サービスTezや、ストレージ節約アプリ、YouTubeの軽量データバージョンなどがある。

Googleは買収によって、この計画のためのエンジニアを確保しようとしている。今年は、TwitterのデータサイエンティストだったPankaj Guptaがインドで創ったAIスタートアップHalli Labsを買収、2016年にはシンガポールのエンタープライズチャットサービスPieのチームを買い上げた

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Instagramでは写真やビデオをリプライに無限に再利用でき、再生は何度でもOKに

Instagramがそのダイレクトメッセージング機能を、もっと自由で対話的にした。これからは、送られてきた写真を、友だちへのリプライに(いたずらをしたりして)そのまま利用でき、また写真やビデオのリプレイは何度でもリプレイできる。

オリジナルの写真メッセージは、”remix”機能でステッカーやテキストや落書きをリミックスしてリプライに含められる。写真のサイズを小さくして、自作のオリジナルのリプライに入れることもできる。これをお互いが繰り返せば、元の写真をネタとして、永遠に終わらないリミックスの連鎖ができる。しまいには、何がなんだか分からない奇怪な!写真リプライになるだろう。

しかしそれよりも、新たに加わった無限リプレイの方が重要かもしれない。友だちに送った写真メッセージは、一度見たら賞味期限切れになるのではなく、何度でも再生できるようになる。これは本当に、超クールな機能、そしてグレートなオプションだ。

一回見たら終わりは、Snapchatの物真似の名残りだが、Instagramは写真を共有するソーシャルネットワークだから、何度でもリプレイできる方が自然だし当然だ。ただし一回で終わりという指定もできるから、それをしたい人は今後もそれができる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa