Apple、iPhone 8とiPhone 8 Plusを発表

Appleは先ほど新本社のスティーブ・ジョブズ・シアターで開催されたプレス・イベントでiPhone 8とiPhone 8 Plusをした。外観はiPhone 7、7 Plusによく似ているが、裏側はガラス製だ。背面カメラはiPhone 8はシングル、8 Plusはダブルだ。

カラーバリエーションはシルバー、スペースグレー、ゴールド。このゴールドはややローズ・ゴールドに近い。ボディーは防塵、防水となっている。Appleは同時に全面ディスプレイを採用したプレミアム・モデルのiPhone Xを発表した。 これについては別記事で紹介している。.

iPhone 8/8 Plusは新しいretina HDディスプレイを採用しており、最新のiPad Proと同じく、true toneテクノロジーが採用されている。ディスプレイは周囲の照明条件に対応して変化する。スピーカーの音量は25%アップし、低音も強化された。内部ではA11 Bionicチップが採用された。 64ビット・チップで、2基の高性能コアを備えており、 iPhone 7のA10より25%速い。4基の高効率コアはA10より70%速い(またA10は高効率コアを2基しか備えていない)。GPUも30%速くなっている。

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カメラとプロセッサーは完全に新規のものだ。ノイズリダクション・テクノロジーを採用しており、特に低照度の環境で能力がアップしている。 iPhone 8 Plusは2基の背面カメラを装備しており、ワールドワイド・マーケティング担当上級副社長のフィル・シラーのプレゼンによれば、それぞれf1.8とf2.8だ。iPhone 7 Plusのカメラより明るく、また 新しいカラー・フィルターも搭載しているという。

Appleはまたポートレートモードについて説明した。深度を認識するテクノロジーにより、背景とは独立に人物の顔に合わせて自動的に適切な露出を選択するという。ビデオのフレームレートも改善された。4Kビデオを毎秒60フレームで撮影できる。また1080pのHDの場合、毎秒240フレームのスローモーション撮影も可能だ。これなら相当のスローモーション再生になるだろう。

これらのカメラとA11 BionicチップはAR〔拡張現実〕のサポートのために最適化されている。フィル・シラーはMLB At Batアプリをデモした。野球場でこのカメラをプレイヤーに向けるとそれが誰か教えてくれる。Directive GamesはARKitを利用したゲームだ。ユーザーはテーブルの周囲りを動きまわりながらテーブルを撮影するとARゲームが始まる。なかなかリアルなARだが、ゲームのデベロッパーがARKitを広く利用することになるのかどうかは現時点では不明だ。Wiimoteのようなギミックに終わる可能性もなくはない。

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iPhone 8も、市場に出回っている多くのAndroidスマートフォンと同様、ワイヤレス充電をサポートした。Appleは標準的規格を採用したのでサードパーティー製のワイヤレス・チャージャーも利用できる。

iPhone 8は64GBモデルが699ドルから。iPhone 8 Plusは799ドルからだ。予約受け付けが9月15日開始となる。iPhone 8の出荷は9月22日が予定されている〔日本も同じ〕。.

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〔日本版〕Appleのサイトによれば、日本ではiPhone 8(4.7インチ)64GBは78,800円、iPhone 8 Plus(5.5インチ)64GBは89,800円となっている。

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iPhoneにワイヤレス充電がやってきた

ずいぶん長かったが、ついにその時が来た。iPhoneにワイヤレス充電がやってくる。

Appleは、iPhone 8、8 Plusの発表の中で、そのことを発表した。

おそらく最も興味深いのは、Appleが独自の標準を作らなかったことだろう。Qi(「チー」と発音する)を使う ―― すでに10年近く使われてきたオープンスタンダードだ。Androidファンがすぐさま指摘するだろうが、数多くのAndroid端末で使われてきたのと同じ規格だ。

これはグッドニュースだ。なぜならQi充電器は〈もうそこにある〉から。過去数年の間に販売された多くの車にはQi充電パッドが備え付けられている。サードパーティー製Qi充電器もたくさん出回っている。IkeaにいたってはQi充電器内蔵の家具まで作っている。われわれの知る限り、いずれの充電器も新しいiPhoneで使える。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

セルラー通信対応のApple Watchが正式リリース

新しいApple Watchが正式にアナウンスされた。一番大きなニュースは単独でセルラーネットワークにアクセスできるようになったことだ。内蔵チップにより、単体でLTE通信ができるようになり、iPhoneとのテザリングなしにネットワークにつなぐことができるようになったのだ。Apple Watch単体での魅力を大いに向上させる変更であるといって良いだろう。

セルラー通信対応版の価格は399ドルからとなっており、セルラー非対応版は329ドルからだ。プレオーダーは9月15日からとなり、出荷は9月22日からだそうだ。

セルラー通信に対応したことで、iPhoneが手元になくても電話やメッセージの受発信を行うことができるようになったわけだ。iPhoneとつながっていない状態でも同じ電話番号を共有するようになっており、電話やメッセージを電話と時計の双方で受け取ることができるようになる。

もちろん、Apple Watch単体でApple Musicにアクセスできるようにもなる。ランニング中の統計情報を取得するといった従来の用途に加え、さまざまな可能性を持ち運ぶことができるようになるわけだ。

外見は以前のApple Watchと同様で、ストラップやバンドなどはこれまでのものを使うことができる。新しいiPhoneのカラーバリエーションにあわせて、Apple Watchの方にもBlush Goldと呼ばれるカラーが増えている。さらにハイエンドモデルではこれまでのホワイトに加えてDark Grayも加わることになる。なお、以前にもお伝えしたとおり、セルラー通信対応モデルの竜頭部分には赤色のカラーリングが施される。なかなか魅力的に見えるものであり、また非セルラー版との違いをアピールすることもできよう。

プロセッサーはデュアルコアで、従来よりも70%のパフォーマンス改善が行われているとのこと。さらに新しいW2チップの搭載によりBluetoothなどのワイヤレス接続の効率もアップしているそうだ。ディスプレイ部分がアンテナとしても機能し、電子SIMカードも内蔵している。

先に記したとおりにサイズはこれまでのものと同様だが、水晶発振器のサイズは若干大きくなっているらしい。それでも十分に小さなものとなっている。GPSや耐水機能、バッテリーのもちについてもこれまでと変わらない。

Tim Cookによれば、Apple Watchの顧客満足度は97%と、業界トップクラスにあるとのこと。また、昨年の腕時計シェアの数値と比較すれば、いまやApple Watchが世界ナンバーワンの地位にあるとも述べている。

ソフトウェア的なアップデートも行われ、心拍数モニターの表示もわかりやすくなった。安静時心拍数との比較で、ワークアウト完了時にどのくらいの時間で復帰できるかなども測定できるようになっている。

とくに運動を行なっていないのに心拍数が増えた場合などには、通知をしてくれるようになった。不整脈を検知して通知してくれる機能もある。心臓発作などの兆候を検知して、重大事になる前に対処するようなこともできるかもしれない。

スタンフォード大学の協力を得て、「Apple Heart Study」の開発も行なっているそうで、こちらは年内にアプリケーションストアに登場するとのこと。

さらに、アウトドアでの活動中に利用する「Sport Loop」というバンドも発表された。新しいエルメスバンドもあるし、カラーバリエーションも増える様子。ウォッチフェイスにも新しいものが用意されている。

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(翻訳:Maeda, H

新しいiPhoneのプレミアム・モデルの正式名称を発見?

AppleのiPhoneイベントは明日に迫ったが、リーク情報はまだまだインターネットを賑わしている。

最新の噂のテーマは新しいiPhoneの正式名称だ。最高価格のプレミア・モデルは何と呼ばれるのだろうか? またAppleがこれまでのように‘s’モデルを発表し続けるのかどうかにも関心が集まっている。

新iPhoneはディスプレイのサイズを拡大するためホームボタンを廃止し、アンロックには指紋IDと顔認識を用いるという。このモデルはiOS 11のファームウェア内ではD22と呼ばれている。

しかしあるデベロッパーがファームウェアを丹念に調べ上げ、この最高価格モデルの商品名はiPhone Xだと発見した。

一部のジョークのように iPhone Ferrariではなかったのは残念。これ以外の2モデルはそれぞれiPhone 8iPhone 8 Plusと呼ばれるという。この点でAppleはiPhone 7s/7s Plusのリリースとはスタイルを変えてきた。デベロッパーのSteve Troughton-SmithSteveのツイートによれば新しいモデル名は以下のとおりだという。

AppleはiPhoneについて‘s’の命名サイクルを完全に放棄したのだろうか? 実はTechCrunchの編集長、Matthew Panzarinoは、iPhone 6sと6s Plusが発表された2015年に、旧モデルをマイナーアップデートして‘s’として発売するのは止めるべきだという記事を書いている。

新しいプレミアムiPhoneは1000ドル以上になるという噂だ。それほど高価なデバイスを売ろうとするのであればiPhone Xというモデル名もうなずける。価格を納得させるのに名称は重要だ。

画像:TIMOTHY A. CLARY/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

明日のiPhoneイベントでは新Apple TVも発表か――A10Xプロセッサー採用

現行Apple TVは発売以来そろそろ2年になる。そこでAppleが新しいモデルを準備しているはずだという情報がかなり前から流れていた。先週の末に次世代iPhone向けのiOS 11がリークされ、これにより今後発表されるはずのプロダクトに関する情報が多数得られた。実はこの中にApple TVに関するデータも含まれていた。

これより先にリークされたHomePodのファームウェア情報でも新しいApple TVが4Kビデオをサポートすることが示唆されていた。新Apple TVはこれ以外にもDolby Vision、HDR10、Hybrid Log-Gammaなどの各種のHDR(ハイダイナミックレンジ)規格をサポートする。Appleはすでに4Kビデオを iTunesストアで受付けている。またNetflixアプリも4Kをサポートしている。

さらに、Steve Troughton-Smithは次世代Apple TVに関していくつかの新しい機能を発見した。これによれば、Apple TVは新しいCPUにより処理能力を大幅に向上させており、メモリーも拡張jされたという。

3コアということはA10X Fusionだと思う。訂正!

AppleがA10プロセッサーを最初に搭載したのは昨年発表されたiPhone 7だった。A10XはA10のアップデート版で、最新のiPad Proに最適化されている。これは驚異的に速いチップで、ときにMacBookより速いという。

現行Apple TVはA8を搭載している。これはiPhone 6向けに開発されたたプロセッサーだ。Appleは内製チップの詳細について発表しないこともあって、Appleのプロセッサーの能力に関しては不明な点も多い。しかしGeekbenchによれば、A10XとA8を比較すると、1コアのタスクに関してはA10XはA8より1.7倍速く、マルチコアのタスクでは2.8倍、GPUをフルに利用するタスクでは5.7倍速いという。そうであれば驚異的な能力向上だ。

新Apple TVが4Kストリーミングをサポートするのであればこのアップグレードは大きな違いをもたらすはずだ。早送り、巻き戻しもキビキビ反応するだろう。4Kビデオをネーティブの60フレーム/秒で再生してもバッファー待ちは起きないはずだ(新しいiPhoneは4Kビデオを60fpsで撮影できる)。

プロセッサーだけでなく、RAMも2GBから3GBに強化される。これでバッファー容量が拡大されるのでスムーズなストリーミング再生が期待できる。

Appleは明日開催される恒例のiPhoneイベントでApple TVを発表するはず。非常に能力の高いデバイスに仕上がっているようなので、Appleはこの機会を利用してApple TVで作動する新しい魅力的なゲームをいくつか紹介するかもしれない。

画像:smlp.co.uk/Flickr UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ハイエンドiPhoneの出荷は、標準モデルより遅れる見込み

Appleは最新のiPhoneを来週のイベントで発表しようとしている。2機種は準備万端だが、TechCrunchが信頼できる筋から入手した情報によると、豪華モデルの発売は後になるらしい。

2つのバージョンの発売時期がどれほどずれのかはわからない。最近数週間に浮上した情報によると、部品供給と製造の問題が遅れの原因らしい。

今日(米国時間9/7)のThe Wall Street Journalは、製造プロセスの不具合によって、iPhoneの生産が1カ月遅れていると書いている。問題の原因はOLED画面を採用したことに加えて、指紋スキャナーを画面自身に組み込もうとしたことにあると記事は伝えている。どうやらそのプロセスは断念したようで、この新型iPhoneは指紋センサー無しで出荷されることになる。

Appleが使用するスクリーンは、供給元のSamsungが自社製品に使っているものとは異なる製造方法で作られるらしい。iPhoneの場合、Appleは画面とタッチパネルを一体化せず別々にしている。このためにはユニット1つを作るのに必要な工程が多くなる。

新しいスクリーンは、製造プロセス以外にも複雑な要素を加えている。非常に高価であることだ。本誌のRomain Dilletが今日の記事で指摘しているように、KGI Securitesのアナリスト、Ming-Chi KuoによるとAppleは現行iPhoneモデルの液晶ディスプレイに45~55ドル払っている。しかし、Samsungは1台あたり120~130ドルを要求している。次期ハイエンドiPhoneがあれほど高価である理由はそこにあるかもしれない。

複数の記事によると、高額版iPhoneの価格は1000ドルを超えるらしい。このバージョンは、通常モデルより後に販売開始するらしい

新型iPhoneが発売直後に入手が困難になるのは毎度のことだが、この機種にでもそれは変わらないようだ。発売を遅らせた一機種をずっと高い価格で売ることで、Appleはサプライチェーンへのプレッシャーを多少和らげながら注文に答えることができるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple新本社のスティーブ・ジョブズ・シアターを一足先に(少し)紹介

Appleはスティーブ・ジョブズ・シアターのこけら落としとして来る9月12日のiPhone(プラス多数のプロダクト)を発表イベントを選んだ。新社屋に設けられた巨大なホールが外部に公開されるのはこれが初めてとなる。

新社屋、Apple Campusは長らく建設中だった―事実、Appleの新しい本社に関するTechCrunchの最初の記事は他ならぬ(現在はApple Venturesのゼネラル・パートナーを務める)M. G. Sieglerが2011年に書いている。ともあれ、多数の部外者が来週はスティーブ・ジョブズ・シアターの内部を見るチャンスがある。ではその内部を一足先にご紹介しよう。

場所

スティーブ・ジョブズ・シアターはリング状のメインビルディングのすぐ外側の丘の斜面に建設されている。シアターからは本社キャンパスの全景を見下ろすことができる。

ロビー

ロビーは直径50メートルの円形で壁はガラス張りで、 6.1メートルの高さがある。インテリアはApple流にきわめて簡素だという。

空中写真

非公認のドローン撮影ビデオで8月下旬の建設の進捗状況をチェックできる。またApple本社の全景もよくわかる。

レイアウト

メイン・ホールは半地下で4階分を占め、広大な階段が2箇所に設けられている。収容人員は1000人とされる。

革張座席

去る3月にMercuryNewsが報じたところによれば、1000座席はすべて革張りで価格は1座席あたり1万4000ドルしたという(写真はもちろんスティーブ・ジョブズ・シアターで用いられる本物ではない)。

建設中のシアター

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上のスライドショーの写真はMacMagazineに掲載されたもの。建設中のシアターの内部。

エレベーター

Bloombergの記事によれば、エレベーターは昇降にともなって回転するという。つまり利用者はある方向からエレベーターに乗り、同じドアから別の方角に向かって降りることができる(もちろんこの画像も本物ではない)。

デモ・スペース

これもBloombergだが、 プレスが実機を手に取ることができるよう、デモ・スペースへの壁は移動式で開放されるという(お気づきかと思うが、この写真も本物は入手できなかった)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ボストン・レッドソックスがApple Watchを使ってニューヨーク・ヤンキースからサインを盗んでいた

[↑次は直球]

Appleは次のApple Watchを発表するとき、絶対このネタを使うだろう。Boston Red Soxが相手チームのバッテリーのサインを盗むとき、このスマートウォッチが重要な役割を演じていたらしいのだ。

The New York Timesによると、MLBは、現在一位(アメリカン・リーグ東部地区)のRed Soxが、最近のヤンキース戦と、もしかして他チームとの試合でも、対戦相手のキャッチャーのからサインを盗んでいた、と裁定した

実際にどうやったのか:

Red Soxのビデオ担当者は撮影中の映像からハンドサイン(手信号)を入手し、iMessageやSMSを使って、ダッグアウトにいるトレーナーが着用しているApple Watchにその情報をメッセージした。そしてそのトレーナーは、情報を試合中の選手に伝えた。

野球のファンでない方のために簡単に説明すると、キャッチャーはピッチャーに、次に投げるべき球種をハンドサインで指示する。しかし相手チームの打者などは、この情報が分かればものすごくありがたい。次がカーブか直球か事前に分かっていたら、打者はその球をヒットにできる確率がとても高くなる。

それまでの方法では、二塁にいる走者がキャッチャーの手元を覗き込み、球種を打者にジェスチャーで教えていた。しかしライブのビデオと、Apple Watchのようなリアルタイムの通信デバイスをを使える今では、サイン盗みはずっと容易になった。

そしてもちろん、その‘犯行’の現場をとらえたのは、Red Soxと今地区リーグの首位を争っているYankeesだった。彼らは、Red Soxのトレーナーが自分のApple Watchを見て、その情報を選手に伝えている様子をとらえたビデオを、リーグに提出した。そして両チームは伝統のライバル同士〔日本の巨人/阪神のように〕だから、Red Soxも、Yankeesがテレビ放送用のカメラを使って試合中にサインを盗んだ、と提訴した。

実は、サインを盗むことは野球ではかなり一般的に行われていて、目と何らかの信号と声で自分が見たものを伝えることは許されている。しかし今回のような、ビデオによるリプレイ技術やApple Watchを使って伝達を電子的にスピードアップすることは、許されていない。リーグは、Red Soxやその他の累犯チームに、罰金を課すことになるだろう。

残された唯一の疑問は、Apple Watchのこんな使い方を誰が一体Red Soxに教えたのか?だ。ここに、その手がかりらしきものがある:

[Tim Cook: Red Soxとファンのみなさん、ボストンでの楽しい一日をさらに楽しくしてくれてありがとう。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ティム・クック、Appleで働く「ドリーマーズ」250人を支持すると発言

Tim Cookは、IT業界トップとして就任前のトランプ氏と膝を交え、新大統領のテクノロジー政策を手助けすべく語り合ったひとりだった。しかし、当選後には選挙戦中の発言が軟化することに希望を寄せていた多くの人たちと同じく、Apple CEOは態度を変える理由をいくつも見つけた。死者3名を出した先月のシャーロッツビルの暴動の後、Cookは声明を発行しトランプの対応との不一致を強調した。

今日(米国時間9/4)午前CookはTwitterで、DACA(若年不法移民の在留合法化プログラム)の支持を拡大すると発言した。来週トランプ大統領が同プログラムを終了するというニュースを受けての行動だ。2012年にオバマ大統領が署名した「ドリーマーズ」プログラムは、不法滞在している若年移民を国外追放から保護するものだ。Cookはツイートで、現在同社が250人のドリーマーを雇用していると説明した。

[私はドリーマーたちを支持する。彼らは等しく尊重され、アメリカの価値に根差すソリューションを享受する権利がある]

先週トランプ大統領は記者に向かって、同プログラムの終了を考えていたことを告げ、報道はその決定が翌週火曜日、レイバー・デー休日の翌日に発表されるであろうと密かに付け加えた。この動きは当初から大統領キャンペーンを煽ってきた数々の約束の延長にあたる。選挙戦のキックオフイベントでトランプ氏は、メキシコは「ドラッグを持ち込んでいる。犯罪も持ち込んでいる。やつらはレイプ犯だ。そして中には、良い人たちもいるだろうと想像している」と聴衆に語った。

トランプがプログラムの終了を強硬に考えているというニュースに、Cookを始め、Amazon、Google、Netflix、その他の主要IT企業のトップが動き、トランプ大統領にDACAを継続するよう依頼するレターを書いた。「ドリーマーズはわれわれの会社そして経済の未来にとって不可欠な存在」とレターには書かれている。「会社は彼らと共に成長し職を生み出していく。ドリーマーズはわれわれが国際競争で今後も優位を保っていける理由でもある」。

DACAが終了すれば「78万人の勤勉な若者」が国外追放の危機にさらされる、とレターは指摘する。Cookは今日のツイートで、このプログラムは会社にとって単なる抽象的な政治ではないと説明した。もしDACAが終了すれば、AppleだけでなくFortune 500企業の72%に当たる現在ドリーマーを雇用している会社が具体的な損害を被る。

プログラム廃止の考えは、トランプの所属政党の中でさえ議論を呼んでいる。先週金曜日(米国時間9/1)、下院議長のポール・ライアンは大統領の行動に懸念を表明し、記者団に向かってこう言った「やるべきではないと実際思っている。これは、議会が修正すべき問題だと信じている」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、オープンなインターネットを支持する意見書をFCCに提出

秋のiPhoneイベントの日程が決まった直後、Appleはネット中立化のために一肌脱ごうとしている。FCC宛ての書簡の中で、Appleの公共政策担当副社長、Cynthia Hoganはオープンなインターネットを擁護し、通信プロバイダーが一部のトラフィックを優先し、他社のスピードを絞るような行動を可能にする法制に警告を発した。

「ブロードバンド提供業者は、合法的なウェブサイトやサービスに対して、ブロック、バンド幅制限、そのほかの差別的行為をすべきではない。わかりきったことだが、これはFCCがこの10年以上続けているネット中立化アプローチの基本理念だ。オンライン製品やサービスの提供者は、使用するブロードバンド提供者から妨害されることなく、安全確実に自社の顧客とつながる保証が必要だ」とレターには書かれている。

Appleが反対表明しているのは、インターネットの高速レーン、別名「有償優先化」。ブロードバンド会社がコンテンツ提供者に対して高速アクセスを販売することを許すしくみだ。

「有料高速レーンは、コンテンツに中立なインターネット通信を、コンテンツ業者の支払い能力や支払いの意志に応じて扱いを変えるしくみに変えようとしている。そうなればインターネットの競争は歪んだものになり、コンテンツ提供者は、通信業者と協定を結ぶか、さもなくば低速レーンに甘んじてサービスの質の低下によって顧客を失うかの選択を迫られる」。

Appleが恐れているのは、ブロードバンド業者か「勝者と敗者」を作ることであり、これは大企業は支払いが可能だが、新興企業は不利をこうむるシナリオだという。

「Appleは、新たな法的規制を受け入れる意向をもっているが、それはその規制が、強力かつ施行可能で法的に維持可能な保護政策を伴う場合に限られる。要するにインターネットは、消費者にとって非常に重要であるとともに、イノベーションにも不可欠であり、保護されず不確かな状態にしておくことは許されない」。

ストリーミング・エンターテイメントの主要プラットフォームの1つであるAppleにとって、ネット中立性を勝ち取ることによって明確な利益を享受する ―― そしてその利益は、同社がオリジナルコンテンツの開発に積極的な投資をすることによってのみ成長が見込める。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhoneイベントは9/12と確定――Appleから本社内スティーブ・ジョブズ・シアターへの招待状が来た

Appleから今年のiPhoneイベントへの招待状が届いた。イベントはクパチーノの新本社、Appleパーク内のスティーブ・ジョブズ・シアターで9月12日に開催される。このホールは新製品発表のような大型イベントのために特に設けられた施設だ。今回、Appleはここで事実上ベゼルが存在しない新しいデザインのiPhoneを公式発表するものとみられる。

Wall Street Journalの記事を受け、TechCrunchでも取材を行い、この日にイベントが計画されていることをすでに報じている。新設のスティーブ・ジョブズ・シアターで開催される最初のイベントだ。シアターは半地下で、入口は地上階のガラスで覆われた巨大なロタンダだという。

情報源によれば、プレミアム版(価格もプレミアムとなるらしい)のiPhoneの発表と同時に現行iPhone 7、7 Plusのアップデート版(おそらく7s、7s Plusと呼ばれることになるはず)も登場するという。またLTEによるモバイル接続機能を内蔵したApple Watch、4KをサポートするApple TVも紹介されるかもしれない。

われわれはすでにAppleのスマート・スピーカー、HomePodのハードウェアについて多くの情報を得ている。またBloombergの今週の記事はホームボタンを廃止したiPhoneがどのように作動するのか詳しく紹介している。もちろんAppleは現在われわれが得ている以外の新しい情報を9月12日のイベントで多数公開するだろう。ARKitのデモには強い関心が向けられている。

TechCrunchはこのイベントをカバーし、当日スティーブ・ジョブズ・シアターで起きることはその場から報じる予定だ。期待していただきたい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

そしてエミー賞は…………Apple、DJI、Microsoft、およびComcastに決定(?! 💁)

つい先ほど、様々な舞台裏での活躍が認められたテクノロジー企業数社がエミー賞を受賞した。そんな部門があることも実は知らなかった。いや、聞いたことはあった。これは「全米テレビ芸術科学アカデミー」の「科学」の部分だ。ただ、めったに大きく扱われることがない。それはともかく、AppleがSiriで、MicrosoftがSkypeで・・・そしてComcastがX1リモコンで受賞したのは、やはり少々奇異に感じる。本当か?

彼らの栄誉をけなすつもりはない。ただ、こういう奥深く埋め込まれたテクノロジーがエミー賞の対象になることを考えたことがなかっただけだ。もちろん私が無知だっただけだが、言い訳をすると、もっとよく知られている「ベスト・サウンド・デザイン賞」ほどわかりやすくはない。

たとえば今年は:「高速で動く投球または打球を追跡、表示するための3次元ドップラー・レーダー・システム」に与えられた賞もあった。TrackManとMLB Advanced MediaとChyronHego、おめでとう。

そういうわけでこれは、最近テレビで見るすごいものを可能にした会社や人々を称賛する方法としてあまり系統だっていない。Game of Thronesのスウィーピングショットを楽しんだ人はいるだろうか?誰かがあれを可能にする必要があった。この場合それはDJIとJohn McGrawとFlying Cam Incを始めとする数十人で、「テレビ用(非軍用)低遅延遠隔操縦空中ビデオプラットフォーム」を開発した。

Microsoftのエミー賞は「消費者向け統合ビデオ会議サービスの放送制作環境およびワークフローへの応用」。これは簡単なことではない。

Apple、Comcast、Nuance、およびUniversal Electronicsは「TVコンテンツの発見および操作のためのコンテキスト対応音声ナビゲーション」で受賞した。「Siri(あるいは誰か)、犯罪ドキュメンタリーを見せて!」というあれだ。Xboxがずっと前にこれをやっていたのを知っているので、なぜここに名前がないのかわからない。むしろMicrosoftは数年前に「テレビを拡張するデバイス」で受賞すべきだった。その一年前にはジェスチャーで。

Comcastの受賞は、音声対応リモコン X1で、昨年はこのプロジェクト(ほか多数)を率いた男が、生涯業績賞を受賞した。すごいね!

上記の受賞者にレッドカーペットは用意されていないかもしれないが、こういうかなり特殊でふだん目立つことのないテクノロジーが、テレビ業界から認められるのを見るのはいいものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleのARkitベースのARアプリをプレビューしてきた――iOS 11公開で一挙巨大市場に

私はこの数週間、デベロッパーと投資家に混じって、急成長中のARKitの世界を体験してきたところだ。関係者がAR時代の到来に興奮する理由はいくつもあるが、その一つがスケールの可能性であることは確かだ。潜在的なARのユーザー数は巨大だ。来月公開されるiOS 11の場合、インストールされた瞬間から誰もが拡張現実を利用できるようになる。今年中にARを使うようになるユーザーは数億人に達するはずだ。これはARの可能性を示すうえできわめて説得力ある数字だろう。

巨大企業も1人か2人のエンジニアのチームもともにクールなARアプリの開発に全力を挙げている。

昨日のデモ・イベントでは多数のARアプリをテストしそのデベロッパーに話を聞いた。近い将来のARアプリについて私なりのイメージを抱くことができたように思う。以下に紹介するのはコンシューマー向けアプリだが、ご覧のようにこのテクノロジーの間口はきわめて広い。デモ・アプリはiOSのARKitでどんなことができるのか興味を抱いているデベロッパー、投資家の参考になると思う。

まずデモビデオを見ていただきたい。最後にいくつか感想を述べる。

Ikea

家具AR: カタログから選んだIKEAのソファーを実物大で現実の場所に置くことができる。 カタログに搭載されたアイテムは2000種類。

Food Network

キッチンAR:家庭のキッチンで手持ちの皿にリアルなカップケーキなどのデザートを載せてみることができる。デザートが気に入った場合、アプリからレシピにアクセスがが可能。

GIPHY World

現実ビデオとGIFによるソーシャルAR: ユーザーはビデオを撮影し、GIF画像を配置して共有することができる。デモでは両親がベビーシッター向けに朝食用食材、与えてよいおやつ、与えてはいけない食材などをGIFで説明している。ファイルを受け取ったユーザーはさらに素材の追加、リミックス、再共有などが可能。

Arise

ARゲーム:: Climax Studiosが開発したゲームでは居間のテーブル(でも何でもよい)の上にリアルな3Dの廃墟を出現させ、その上を主人公のキャラクタ^が進んでいく。ユーザーは通常のゲームコントロールでキャラクターをなるべく遠くまで進ませるよう試みる。

Very Hungry Caterpillar

AR絵本: 記録的なベストセラー絵本、『はらぺこあおむし』 をAR化している。現実の庭にりんごの木などが配置され、りんごを地面に落としてあおむしを誘導する〔この点については後述〕。あおむしはエサを食べると次第に大きくなり最後に美しいチョウになって飛び立つ。絵がキュートである上にターゲットとする子供の発達段階に合わせてコントロールが簡単であり、優れたARアプリだと感じた。

Walking Dead: Our World

AR版ゾンビシューティング: 現実空間にゾンビが登場し、プレイヤーは一人称視点で射撃して倒す。ゾンビの描写はリアルで精細度も高い。プレイヤーはゾンビの攻撃をかわすために素早く向きを変えるなど体を動かす必要がある。iPadでのデモの動きはスムーズだった。

以下は私が興味を感じた点だ。

スキャン:. ARアプリはまず最初に周囲の現実をスキャンして置かれている環境を認識する必要がある。私が見たデモでは、ARKitに環境を認識させるためのスキャニングはアプリごとに独自の手法を用いていた。ただし多くのアプリでは現実世界にARオブジェクトを配置することができる平たい表面を見つける必要があった。アプリが適当な表面を見つけるまでユーザーはカメラをあちこちに向けてみる必要がある。別に難しい動作ではなく、普通は数秒しかかからないはずだ。

ただしユーザーはARアプリのこの特性を知っていたほうがいいだろう。Ikeaのアプリは対話性が高く、ユーザーにまず「部屋をスキャンしてください」と要請する。ゾンビゲームのWalking DeadFood Network のデザート・アプリでも同様だ。ARKiがオブジェクトを配置できるよう、ユーザーにカメラを動かしてもらうために各アプリともプロンプトやバッジなどを利用し、知恵を絞っていた。

コントロール:ユーザーが選んだ位置にオブジェクトを配置するアプリ以外は画面内にコントロールを配置していない。たとえばAriseゲームの場合はユーザーがカメラを向ける方向を変えることがコントロールの役目を果たす。ユーザーはカメラのアングルを変えることでキャラクターを所望の方向に進ませることができる。画面内にはボタンなどのコントロールはいっさい表示されない。

一方、Very Hungry Caterpillar 〔はらぺこあおむしAR〕のコントロールは視線だ。ユーザーが木の枝のりんごを長く見つめていると、りんごは地面に落ち、あおむしが食べることができる。木の切り株を見つめるとあおむしはその上によじ登って眠る。他のアプリもコントロールはせいぜい1回タップする程度だ。この「コントロール・フリー」ないし「ライト・コントロール」というパラダイムはARアプリのトレンドのようだ。アプリをARに移植したいと考えているデベロッパーはこうした新しいコントロール方式を研究しておく必要がある。

開発期間: いろいろ考え合わせると、非常に短いといっていい。私がテストしたアプリの多くはARKit上で製作ないし移植されるのに 7週間から10週間程度しかかかっていない。ゲームなどアセットが重いアプリはも開発にさらに時間がかかるが、もしすでに非AR版でキャラクターなどのアセットを持っているなら移植はかなりやさしい。たとえばGIPHY Worldアプリには現実空間に3Dで浮かばせることができるGIFファイルが多数用意されているが、ユーザーは何千万も作られている既存のGIFをドロップすることもできる。

「はらぺこあおむし」のAR版を開発したTouch Pressでは既存の「あおむし」のグラフィックスを大きくアップグレードする必要があった。これは子どもたちはARであおむしをあらゆる角度から、かつ至近距離で眺めることになるためだった。同様の理由でIKEAも家具のグラフィックスの精細度、テクスチャーなどをアップする必要があった。しかしARアプリの開発、移植の期間は月というより週や日の単位で計れそうだった。つまり9月月にARKitをサポートするiOS 11が一般公開されると同時に多数のARアプリが登場するはずだ。そしてその後にもっと大量のARアプリの大波が続くことになるだろう。

〔日本版〕デモアプリの作動のメカニズム紹介は原文を参照。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleのiPhone発表イベントはやはり9月12日のようだ

Appleは今年のiPhone発表イベントを9月12日に決定したとWall Street Journalが報じた。この日付はしばらく前から噂になっていた。複数の情報源もTechCrunchに対して「Appleは今のところこの日を狙っている」と述べた。

ただしAppleから正式な招待状はまだ届いていない。必要なら発表日を延期できるようにしているのだろう。Appleの新本社、スティーブ・ジョブズ・オーディトリアム(Steve Jobs Auditorium)でイベントを開催できるかどうかももうひとつの不可確定要因かもしれない。

このイベントの目玉はもちろんiPhoneの新しいモデルだが、発表されるのはそれだけではないようだ。AppleはiPhone 8(と仮に呼んでおく)の発表と同時にiPhone 7 と7 Plusのアップデート版、7s、7s Plusも発表するという。これらのモデルは極細ベゼルのディスプレイを採用することになるだろう。

今年で登場以来10年という節目を迎えることになるiPhoneだが、顔認識によるアンロック、OLEDディスプレイなど新しい機能が追加されるもようだ。新ディスプレイは黒がさらにきれいに表示できるうえ、省エネ性能が優れているという。ワイヤレス充電機能jが実装されるという情報も出ている。

9月のイベントでは第4世代Apple TVの後継機が発表されるかもしれない。これは4KとHDR出力をサポートすることになるはずだ。モバイル・ネットワークへの接続能力を内蔵するApple Watchの新モデルも登場する可能性が高い。またApple版のスマートスピーカー、HomePodが発表されることもほぼ確実だ。HomePodはこの6月にデベロッパー向けカンファレンスで紹介されていた。

Appleのイベントの通例で、最後の瞬間に予定ががらりと変わることはあり得る。しかし今のところApple自身もイベントの日付を9月12日と考えているようだ。iPhoneの10周年記念モデルに対する期待は高い。iPhone発表として、最大かどうかはともかく、もっとも注目を集めるイベントの一つになることは確かだ。

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Apple、次期iPhoneの価格を999ドルからに設定か

最先端でいるには金がかかるのが世の常だが、いよいよ大変になりそうだ。

今日(米国時間8/23)のNew York Timesによると、Appleの新型ハイエンド、縁なしiPhoneは、大幅な価格アップで999ドルからになるらしい。この価格上昇はこれまでと比べて明らかに大きい。現行のiPhone 7は649ドルから、iPhone 7 Plusが769ドルからだ。

噂によるとAppleは、この秋のイベントで3種類の新モデルを出すらしい。今のiPhoneとよく似た外観で内部を変更したものと、ほぼフチなしの画面と赤外線顔認識ロック解除システムと電磁誘導充電と次世代深度検知カメラを備えた全くの新型iPhoneだ。

来月Appleはプレスイベントを開く予定で、最新iPhoneのほか、LTEバージョンのApple Watchや4K対応のApple TVなども発表されると噂されている。

Appleは、新型iPhoneが従来モデルよりかなり高額になることを正当化できる新機能を消費者に示す必要がある。もっともすでに他のメーカーも、最新モデルに高い価格を設定している。

昨日Samsungは、スマートフォンのフラグシップ機、Note 8を発売した。同じくベゼルの縁をなくし、同社史上最大の画面を備えた同機の価格は930ドルから。人気のGalaxy S8は725ドルからだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 11のSafariは、シェアしたリンクからGoogle AMPリンクを削除する

iOS 11では、SafariでGoogle AMPリンクの記事をシェアしたとき、リンクを元の形式に戻すことになった。これを聞いてホッとしている人がいることだろう。MacStoriesの編集者、Federico ViticciがiOS 11 beta 7で見つけた。

[大変結構:AMPページをiMessageやリーディングリストにシェアするとき、iOS 11のSafariはAMPのゴミを自動的にURLから除去してくれる。いいぞ、Apple ]

Googleの高速読み込み方式であるAMPを使ったページは、プラットフォームに依存しない高速読み込みを求める消費者にとっては理想的だが、パブリッシャーは概してこれを嫌う(正当な理由がある)。ユーザーを本来のリンク先ではなくGoogleドメインに渡すため、かつてオンラインメディア世界の基礎をなしていた、検索由来のトラフィックを流出させることになるからだ。

今年Googleは、画像圧縮その他の細かい改善によってAMPリンクの読み込みが2倍速くなったと発表した。果てしないスピードよりも純粋性を重んじるわれわれにとって、iOS 11のこの小さな変更は、9月を待ちわびるもう一つの理由になりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、次期iPhoneの発表は9月12日か

カレンダーの9月12日にしるしをつけよう。Appleはその日に次期iPhoneを発表するらしい。Mac4Everは、Appleが9月12日にプレスイベントを開くことを通信会社らに確認した。

これは大きな驚きではない。Appleは2012年以来毎年9月に新しいiPhoneを発表してきた。また、何らかの理由によりAppleは記者会見を必ず火曜日に行う。そのため多くの人々が9月5日と12日のどちらかで揺れていた。もうすぐ確実な情報が手に入る。Appleは数日以内に招待状を発送するはずだ。

だから、今新しいiPhoneを買おうと思っている人は数週間待ったほうがいい。通常Appleは、発表後の金曜日(9月15日)に予約を受け付け始める。そしてその一週間後(9月22日)に発売される。

iPhoneを買う予定のない人にも、iOS 11という大きなソフトウェアアップデートがある。AppleはiOS 11の最終バージョンを、9月12日から22日の間のどこかで公開する。

おそらくAppleはApple Watchの新機種も発表するだろう。新Apple Watchの大きな変更点はLTE接続が可能になることだと言われている。Apple TVにも4Kビデオ出力などの小さな変更があるだろう。

噂によると、Appleはこの秋3種類のiPhoneモデルを出すらしい。強力になったiPhone 7sと7s Plusに加えて、全く新しいスーパー・プレミアム機を発表するという。この噂の “iPhone 8″(名前がともかく)は、縦に長くなった画面が端末の前面をほぼ覆いつくし、スピーカーとカメラとセンサーだけが上部に残る。

カメラは背面、前面とも格段に改善されるはずだ。顔認識、電磁誘導充電などの新機能も入るかもしれない。

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Appleとハリウッド、デジタル映画の早期レンタルで交渉中

ワーナーブラザーズやユニバーサルピクチャーズを始めとする映画会社は、新作映画を劇場公開からわずか数週間後にレンタルする計画について、AppleおよびComastと検討を続けている。Bloombergが報じた。しかし話し合いには、劇場チェーン運用会社という強力なメンバーが入っていない。記事によると、今もハリウッドに強い影響力を持つ彼らはこの話を喜んでいない。

消費者が映画1本当たり30~50ドルを払えば、劇場公開から早くて2週間後に見ることができるという早期レンタル計画については以前にも記事になった。昨年12月、Bloombergがこの計画を取り上げ、これは低調なホームビデオとDVD販売にてこ入れするために映画会社が始めた取り組みの一環だと説明していた。

その後変わったのは、映画会社やAppleを始めとする計画賛成派と、劇場チェーン運用会社を中心とする反対派との交渉が手詰まりになっていることだ。計画の中には新しいレンタル方式の収益を劇場と分配する案もあるが、実現するためには映画館側が10年契約を望んだため、映画会社側はのむことができなかった、とBloombergは伝えている。

それでも、希望する会社は早ければ来年中に、劇場公開からわずか2週間後にAppleやComcastなどでデジタル映画を配信できる。もちろん思わぬ弊害を生む可能性もある。劇場チェーンは、この種の協定に参加する会社の映画を上映しないと言う選択肢もあるからだ。

Disneyのようにこの計画に乗ってこない映画スタジオもある。Bloombergによると、同社の作品は大きな画面で見るのが最適だと考えているからだという。計画に賛同していることを公言している会社もある。Lionsgate CEOのJon Feltheimerは、来年のうちにはこのプラットフォームに参加する可能性が高いと言い、「ビジネスとして非常に有望」なので実現を望んでいる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleは、iOSのデフォルト検索エンジンになるためにAppleに大金を払い続ける必要がある

AppleとGoogleはIT業界最大の友敵[frenemy]同志かもしれない。両社とも明日はないかのように争っているが、一方では何かと特別な取引関係にあるパートナーだ。例えば、GoogleはiOSの標準検索エンジンであり続けるために大枚をはたいている。

CNBCが最初に報じたように、Bernsteinのアナリストの話によるとGoogleはSafariのデフォルトになるために年間30億ドル払っている可能性があるという。

Business InsiderもBernsteinのレポートを入手しており、この数字の根拠を示している。Bernsteinのアナリスト、Toni Sacconaghiが出発点にした裁判所文書には、GoogleがiOSのデフォルト検索エンジンになるためには、2014年に時点で毎年10億ドル払う必要があったと書かれていた。

しかし、それ以来モバイルトラフィックもiPhoneの販売台数も安定して増えている。Appleのサービス収益、なかでもライセンス収益を、Googleのトラフィック獲得コストと比べてみると、今はどちらも30億ドル前後を示している。

これは未だにGoogleがAppleに強く依存していることを意味している。Googleの収益の大部分は検索結果ページの広告から来ている。そしてAppleは、スマートフォン市場のおよそ18%を支配している。

iOSユーザーの大多数は、iOSの最新バージョンが公開されてから数か月以内にアップデートするので、数億台のiPhoneのデフォルト設定が変わるまでにあまり時間はかからない。Googleはこのトラフィックを獲得するために大金を投じるほかはない

数年前、iPhoneはYouTubeとGoogleマップのアプリを組み込んで出荷されていた。しかしGoogleがAndroidで本格的競争相手になることがわかると、AppleはYouTubeとGoogleマップをiOSから外し、Appleマップを強化した。ことiOSの機能に関して、AppleはGoogleにノーと言うことを恐れない。

おそらくAppleは、Microsoft BingやYahoo検索やDuckDuckGoからも同じような金額を得ることができるだろうが、実際のところ四半期に450億ドル以上の収益を上げるAppleにとって、さほど必要な金ではない。重要なのはGoogleの収支が痛手を被るかどうかだ。

John Gruberが指摘するように、Appleはこの交渉で強い立場にいる。DuckDuckGoやBingとGoogle検索との違いは、2012年のGoogleマップとAppleマップの違いよりはるかに小さい。

この不条理な状況は、非同期的競争の好例だ。AppleとGoogleは革新を続けており、スマートフォン分野で全力を尽くして競争している。しかし、他の場面では協力し合い、互いに支払うことさえある。ビジネススクールはこの状況からすばらしいケーススタディーを作ることだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

500ドルのパスワード盗み機がiPhoneをこじ開けられるバグはiOS 11でパッチされました

昨日(米国時間8/17)YouTubeにユーザーEverythingAppleProが投稿したビデオは、短いパスコードでロックされているiPhone 7をアンロックする500ドルの小さなボックスを紹介している。それができるのはiPhone 7とiPhone 7+、そしてiPhone 6と6Sの一部だが、それができてしまう特定の状況になるまで、あなたは無限に待たなければならないかもしれない。

ぼくもちょっと調べてみたが、Appleによると、そのボックスに仕事をさせてしまうバグ的状況は、iOS 11の最終バージョンではパッチされており、秋にはリリースされるそうだ。なお、iOS 11のbeta 4でもすでにパッチされてるそうだ。

つまりこのボックスは、iOS 11に対しては何もできない。まず下のビデオを見て、それからこの記事の説明をお読みいただきたい。

このようなボックスは、何年も前から警察や、一部のサプライヤー(部品製造企業)が使っている。こいつはまず、正しいパスコードを見つけるまでさまざまなコードを次から次とトライする。iPhoneは、何度か続けざまに試されると自動的に自分をロックしてしまうが、iOS 10では、“バグ”以外に適切な呼び名のない、ある性質のために、1分以内なら高速の連続的パスコード試行が可能だ。このボックスも、仕事ができるのは1分以内だ。また、パスコードを変えてから10分後以降など、特定の状況では、この高速試行が拒否される。また、ある1分と次の(次に試行が可能な)1分とのあいだの待ち時間がとても長いので、人間が実際にやるには無理な方法だ。

以上をまとめると、このボックスが犯行に成功する条件はこうだ:

  • iPhone 7またはiPhone 7 Plus(そしてiPhone 6/6sの一部)
  • 今から10分以内の近過去にパスコードを変えた
  • パスコードを変えてから本機をまだ10分以上は使っていない
  • パスコードは4桁である

つまり、あなたのiPhone(上記機種)に侵入したい誰かが、このボックスを持っていて、しかもあなたのデバイスになんぼでも長時間アクセスできる、と仮定しよう。後者の条件はすでに非現実的だが、政府職員なら可能かもしれない。

あなたのパスワードが6桁で(それが今のデフォルト)、パスワードを変えてからまだ1分以内ならば、最大173日でそれを見破れる。

それが6桁で最近変えてないなら、9年6か月を要す。

iOS 11では、これらの日数や年数がもっと長くなる。自分の指紋を他人に使われたくないならTouchIDを無効にできる、という話が最近あったが、本誌のライターTaylor Hatmakerがそれについて、“企業がOSの上でやることの中では、今までで最高に知能犯的”、と言った。

警察とAppleのセキュリティの追いかけっこは、テレビ番組にしたらおもしろいだろうね。

iPhone 6/6sの件はあとから追記した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))