Palette 2はどんな3Dプリンターもカラー化する

Mosaic ManufacturingのPalette 2——オリジナルのPaletteの改訂版——は自己完結のフルカラー3Dプリンティングシステムだ。複数の色のフィラメントを切ったりつないだりして、作品のプリントに合わせてプリンターに送り込む。Splice Coreと呼ばれる独特の内部カッターがフィラメントを適切な長さに切ってプリントに使うフィラメントの色を迅速に切り替える。

プリンターは4色を出力可能になり、好きな色も好きな量だけプリントできる。余分な色はタワーと呼ばれる小さな塊に射出するので、必要に応じて各色をわずかな量でも多くの量でも利用できる。フィラメント切れ検出もあるので長時間かけて大きな作品を作ることもできる。

Paletteは既存の多くの3Dプリンターで使うことが可能で、Paletteや上位機種のPalette Proを使うためにプリンターを改定する必要はない。Canvasという新しいソフトウェアを使うとユーザーはカラープリントの計画を立てて、命令をPaletteとプリンターの両方に送り込める。

Palette 2の価格は449ドル、Proは699ドル。ProはPalette 2よりも高速にプリントできる。

これは実に賢い工夫だ。プリンターに全部の仕事をやらせる代わりに、フィラメントに働かせる。ほぼあらゆるプリンターでPaletteを使うことが可能だが、現在同社は多くの人気プリンターにネイティブサポートをするよう交渉している。スマートフォンのケースや伸縮可能な素材を使ったラバー風ウォッチバンドや教材なども3Dプリントできる。いちばん印象深いのは何か? このシステムを使うと脳の断面図をプリントして腫瘍の部分を黄色で表すことができる。(まだ)完全なフルカラーではないものの、Paletteは低予算でカラー3Dプリントを考えている人にとってはすばらしいソリューションだ。

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巨大AI企業SenseTimeがビデオ技術のMoviebookへ$199Mの投資をリード、その戦略的意図は…

SenseTimeは、45億ドルあまりの評価額で6億2000万ドルを調達し、評価額が世界最高のAI企業として知られているようだが、同社はしかし投資家でもある。この中国企業は今週、オンラインのビデオサービスをサポートする技術を開発している北京のMoviebookへのシリーズD、13億6000万人民元(1億9900万ドル)のラウンドをリードした。

Moviebookはこの前2017年に、シリーズCで5億人民元(7500万ドル)を調達した。今回のシリーズDは、SB China Venture Capital(SBCVC)が、Qianhai Wutong, PAC Partners, Oriental Pearl, およびLang Sheng Investmentらと共に参加した。〔SB==Softbank〕

SenseTimeによると、同社は投資と共にMoviebookとのパートナーシップも契約し、二社がさまざまなAI技術で協力していく。たとえば、エンターテインメント産業におけるAIの利用増大をねらった拡張現実技術などだ。

SenseTime Group Ltd.のオブジェクト検出/追跡技術が、2018年4月4日に東京で行われたArtificial Intelligence Exhibition & Conference(人工知能エキシビション&カンファレンス)でデモされた。このAIエキスポは4月6日まで行われた。写真撮影: Kiyoshi Ota/Bloomberg

声明の中でSenseTimeの協同ファウンダーXu Bingは、両社は、放送やテレビとインターネットのストリーミングなどからの大量のビデオデータを利用して、未来の多様な商機を開拓していく、と述べている。彼はまた、AIなどの新しい技術をエンターテインメント産業に導入していくことの持つポテンシャルを、強調している。

このような戦略的投資をSenseTimeが行なうのはこれが初めてではないが、今回がいちばん重要だろう。同社はこれまで、51VR, Helian Health, そしてリテールの巨人SuningからのスピンアウトSuning Sportsなどに投資している。

SenseTime自身は投資家たちから16億ドルあまりを調達しており、その投資家はAlibaba, Tiger Global, Qualcomm, IDG Capital, Temasek, Silver Lake Partnersなど、きわめて多様だ。

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この新しいマルウェアはWindowsのクリップボードを乗っ取り、暗号通貨アドレスを書き換える

その驚くほど極悪非道というべきマルウェアは、230万人分の価値の高い暗号通貨ウォレットを監視して、Windowsのクリップボード内のアドレスをハッカー集団のアドレスに置き換える。つまり、ユーザーが自分のウォレットのアドレス(例えば、3BYpmdzASG7S6WrpmrnzJCX3y8kduF6Kmc)をクリップボードに入れると、マルウェアは狡猾にそれを自分たちのプライベートウォレットのアドレスに書き換えてしまう。すべてはクリップボードの中で行われるため、ほとんどの人はコピー&ペーストの間に起きた変化に気づかない。

BleepingComputerのセキュリティー研究チームは、以前同様のハイジャック事例を見つけたが、この最新版は価値の高いウォレットを積極的に監視して、アカウントを入力するところでコインを奪おうとする。問題のマルウェアが動作しているところを以下に示す。


このマルウェアは83MBの巨大なDLL(Direct Xサービスに偽装している)を使う。そのDLLは250万行のテキストからなり、bitcoinアドレスで埋め尽くされている。上記のテストでHTMLページから切り取ったアドレスをWordPadに貼り付けると、アカウントがひそかに書き換えられているが、アドレスの先頭部分は変わっていないため気づかくい。

複数のアンチウィルスエンジンがこのDLLを危険であると認識しているのでウィルス対策を最新にしていれば危険はないはずだ。しかし、Bleeping Computrerが指摘するように、自分のBTCが安全であることを確認する唯一の方法は、貼り付けるアドレスをひとつずつ慎重にチェックすることだけだ。同誌はこう書いている:

この種のマルウェアはバックグラウンドで実行し、実行中であるという兆候も見せないため感染したことを見つけるのは容易ではない。このため重要なのは、常に更新されたアンチウィルス対策をインストールして自分を保護することだ。

もうひとつ非常に重要なのは、暗号通貨ユーザー全員が、暗号通貨を送る前にすべてのアドレスを念入りにチェックすることだ。こうすることで、アドレスが意図しないものに置き換えられたかどうかを見つけることができる。

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何千もの暗号通貨プロジェクトがすでに死んだ、そして詐欺も多い

失敗した暗号通貨プロジェクトの目録を熱心に作り続けているCoinopsyDeadCoinsによると、2018年に失敗したプロジェクトは現時点(6月)で1000を超える。それらのプロジェクトは、本物のabandonware(アバンダンウェア)から単なる詐欺にいたるまでさまざまで、その中には、二人の“自称兄弟”Jack/Jay Brigによる詐欺BRIGや、SECによる捜査で終わったTitaniumなどもある。

どんな分野でも新人は自分たち独自のルールを作って新機軸を志向するが、ブロックチェーンの世界でもまさにそれが起きている。しかし彼らが相手にしているのは、トークン(私的代用通貨)による資金調達という、大きな可能性の世界だから、発生する諸問題も大きい。スタートアップに失敗はつきものでも、これらのプロジェクトを洪水のように押し流す膨大なキャッシュの量が、大きな問題だ。スタートアップが、あまりにも多くの燃料をあまりにも短期間で入手すると、それによって起きる大火災は会社とファウンダーの両方を焼きつくし、そのあとに、投資家の救いになるものは何もない。

そんな大火災は至るところで発生し、今やグローバルな現象だ。2017年には、詐欺と死んだICOの調達総額は10億ドルに達し、その中には、いかがわしいスタートアップが297社もいる

破綻したICOを“修復する”と称する、ケープタウンのCoinJanitorのような怪しげな企業もいるが、そんな、明日になったら夜逃げして行方不明のような企業が多いことは、この業界にとって良い前兆ではない。

ICOで資金調達をしたスタートアップは現在、結果的/実質的に、マルチ商法(multi-level marketing, MLM)のような策略で事業を構築している。そうではなくて彼らは、KickstarterやIndiegogoにページを持つべきだ。これらのクラウドファンディングプラットホームは、信頼をアートにした。お金を出した支援者たちは一種のチームであり、それがプロジェクトとリスクとアイデアの未来を定義する。多くの資金がなくても、容易にビジネスを構築できる。残念なことに、合理的な思考よりもむしろ貪欲を教唆するために現在のICO市場が使っているロックアップ(監禁、封じ込め)と詐欺的な価格設定は、業界を支えるのではなく、傷つけている。

ではどうすべきか? 失ってもよい額だけを投資し、どんなトークンにも失敗がありえることを覚悟しよう。そして究極の望みは、万一失敗しなかったときの嬉しい意外性だ。それ以外では、あなたは失望の世界へ向かって踏み出すのだ。

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この三軸ツールビロン機構は驚異的な3Dプリントだ、しかも美しい

三軸ツールビロン(トゥールビヨン)は、時計の複雑なメカニズムの中でも、もっとも複雑なもののひとつだ。時計メーカーのAbraham-Louis Breguetが最初に作ったこのタイプのツールビロン、通称“つむじ風”は、時計の各部に対する重力の悪影響を打ち消すために、時計のテン輪(balance wheel)を回転させる。それは巧妙複雑で、原子時計とナノ素材の時代には無用な仕組みだが、でもすごくクールだ。

オリジナルの、もっとシンプルなモデルに基づく、この新しい三軸ツールビロンはここでダウンロードできる。複雑な部品が70あり、簡単なモーターで動く。

ご覧のように主な部位はテン輪であり、それが行ったり来たりして時計を動かす。テン輪はスパイクのような形のかごに収められ、それが複数の軸の上で動く。テン輪がスピンのスピードをコントロールし、このようなデバイスはもっと複雑で高価なツールビロン時計の上で中古品として使われていることが多い。ツールビロンは元々、時計が乗馬用ベストのポケットなどに入っているとき、時計の精度を良くすることが目的だった。時計に、水平でなく垂直の動きが加わるときには、重力が時計のテン輪をおかしな方向に引っ張る、と考えられていた。三軸で回転させることによりテン輪は、ありとあらゆるすべての姿勢に対応でき、見てて楽しい、少々やり過ぎの時計製造技術が完成する。

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雲の中(クラウド)に頭を突っ込んだMicrosoftは株主の頭上にドルの雨を降らす

クラウドビジネスの好調もあって、Microsoftの決算は株主たちをドル漬けにしている。

2018年3月31日で終わる四半期(2018Q3)でこのレドモンドの巨大テクノロジー企業は、売上が16%伸びて前期232億ドルから268億ドル、営業利益は23%伸びて67億ドルから83億ドルになった。

利益は55億ドルから74億ドルという巨額に増え、FactSetによると、希釈後の株式一株あたり利益はアナリストの予想85セントを上回る95セントだった。

利益が予想を上回ったにもかかわらず、Nasdaqにおける同社の時間外は1%下落した。

Microsoftを浮上させた本四半期の成功は、その多くを同社のクラウドビジネスの継続的な強さに負っている。この点についてCEOのSatya Nadellaは、声明でこう述べている:

“弊社の当四半期の結果は、人びとと企業がMicrosoft Cloudに置いている信頼を反映している。弊社は、インフラストラクチャやAI、生産性およびビジネスアプリケーションなどの主要な成長分野でも、イノベーションを続けている”。

同社はこの四半期(2018Q3)に、株主たちに配当と株式買い戻しで63億ドルを還付した。これは、37%の増である。

同社はそのほかの部門でも好調だった。93%の成長率を見せたAzureが引っ張るクラウドビジネスに加えて、LinkedInは売上37%増の13億ドル、Surfaceによるハードウェア部門の売上は32%増加した。

Microsoft Officeをクラウドからの提供に変えたことさえも、同社のかつてのドル箱製品の止血、という好結果をもたらした。同社によると、Office 365の企業ユーザーは1億3500万、消費者ユーザーは3060万人である。

Surfaceの数字は注目に値する。それは、同社のハードウェアの成功が必ずしもXboxに限定されないことを、初めて示したからだ(携帯音楽プレーヤーZuneに関するジョークをここに書きたかった)。

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IKEAの家具を組み立てるロボットをMITとシンガポールNTUが開発

世の中には2種類の人間がいる。IKEAの家具を組み立てるのが嫌いな人と狂人だ。しかし今ではIkeaBotのおかげで狂人をリプレースできる。〔IKEAの家具を組み立てるのが好きな人は狂人だ、という意味〕

こちらのIkeaBotは、シンガポールNTU(南洋理工大学)Control Robotics Intelligenc(CRI)グループのプロジェクトだ。チームはロボットに、ピンを挿入してIKEAのパーツを扱うやり方から教え始めて、それから徐々に、ロボットに家具の扱い方を教えていった。結果は、Billy〔IKEAの書棚〕の組み立てで誰かと競争したことのある人を、元気づけるものだった。

以下はIEEE Spectrumより:

CRIの組み立て工程は必ずしも自律的ではない; “すべてのステップが自動的に計画され制御されるが、それらの順序は相当量の技術的努力によりハードコードされた”。研究者たちによると、“順序の自動的決定を、組み立てマニュアルや、人間監督者の自然言語による対話や、最終的には椅子の画像から行うことは構想可能である”。しかしわれわれは、彼らがRoss Knepperとチャットすべきだったと感ずる。彼の方のIkeaBotは、そういうことをいっさいせずに、上手に仕事をするからだ。

つまり、そのNTUのロボットは半自動だが、無駄な努力ではない。そして、ベーシックなヒューリスティクスにより、次のステップを見つけ出せる。そのロボットは今、椅子を約20分で組み立てるが、それは誰にでも真似できる偉業ではないだろう。最後のダンスは、ロボットが自分をほめているようだ。

ベストシーンは? ロボットもいらついて部品を放り投げることがある:

ぼくとしては、IKEAの椅子作りロボットに人類が支配されてもよい、と思うね。

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対戦現場で具体的にゲーマーを強くするAIアシスタントのGosu.aiが$1.9Mを調達

とっても難しいけど、どうしても勝ちたいゲームに挑戦しているときは、あなたの肩越しに覗き込んでアドバイスしてくれる名人がいるとありがたい。その人があなたの癖や戦い方のパターンなどをよく知ってる人なら、なおよろしい。

そう考えたGosu.aiは、ゲーマーを助けるためのAIアシスタントを開発した。このほど同社は、Runa Capitalがリードするラウンドで190万ドルを調達した。この投資ラウンドには、Ventechと、既存の投資家Sistema_VCが参加した。以前同社には、シリコンバレーでAI専門に投資しているアーリーステージVC Gagarin Capitalが投資していたが、そこは、のちにFacebookとGoogleにそれぞれ買収されたPrismaとMSQRDにも投資していた。

Gosu.aiは、ゲーマーがゲームに強くうまくなるためのツールやガイダンスを提供している。そのツールは対戦を分析して、各人に合ったアドバイスをする。またゲーム中で装備する装具やアイテムについても助言し、また敵のタイプごとに攻め方を教える。今はDota 2だけだが、近くCS:GOとPUBGもサポートする。

同社のファウンダーAlisa Chumachenko(上図)は、元クリエイターで、ゲーム大手Game InsightのCEOでもあった。彼女によると、“世界には20億人のゲーマーがいて、うち6億はMOBAsやShooters、MMOsなどのハードコアなゲームをプレーしている。我が社のAIアシスタントで、彼らが自分の潜在的な力をフルに発揮できるようにしたい”、という。

Gosu.aiの主なコンペティターは、MobalyticsやDojomadness、Moremmrなどだ。しかしこれらの競合他社は主に戦果を統計的に分析してプレーヤーの弱点を見つけ、一般的なアドバイスを提供する。対してGosu.aiは、各プレーヤーのアクション(マウスの動きなど)を分析して、直接的な指示を出す。まさにそれは、仮想アシスタントが自分のそばにいる感じで、一般的な訓練ではない。

しかもGOSUはB2Bもやっていて、ゲーム企業に、予測分析などのAIツールを提供している。

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月にモバイルネットワークができる!

ローミング料金はいくらになるのだろうか。月(そう、あの自然の地球衛星)にモバイルネットワークが作られつつある。このネットワークを使うと、HDビデオのライブを月面から地球にストリーミングできるだろう。Elon Muskのスターマン劇以来、宇宙ストリーミングが注目の的だ。

月面ネットワークを構築するのは、キャリアーのVodafone Germany、ハードウェアメーカーのNokia、そしておそらくもっとも意外なのが、自動車メーカーのAudi。Reutersが伝えた。このプロジェクトは先日バルセロナで行われたMobile World Congressで発表された。必要なネットワークハードウェアを送るための打ち上げ目標時期は2019年で、打ち上げはSpaceXが担当する。

参加各社はベルリン拠点の有志科学者チーム、PTScientistsと協力してプロジェクトを進める。

モバイルネットワークを月に作るというと、一見未来的な目標だが、このプロジェクトが利用するのは4G接続で、現在世界展開の初期段階にある5G標準ではない。プロジェクトがやや古いテクノロジーを使うのは意図的であり、宇宙の厳しい環境下で使うために信頼性が高く運用が容易なものを選んだ。

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イーロン・マスク、火炎放射器を1万5000台売ってトンネル会社に750万ドルをもたらす

Elon Muskのトンネル掘削会社、The Boring Company は火炎放射器の販売によって十分な資本を獲得しつつある(そう、火炎放射器(flamethrower)だ)。どうみても法外な値段のこの代物は、材料費30ドルほどで自作できそうだが、500ドルで売られており、Elon Muskの穴堀りベンチャーはすでに750万ドルを稼いでいる。

これは発売開始からわずか1日の出来事で、消火器の売上は含まれていない(こちらも30ドルと高すぎる値付け)。Muskによると、これまでに売った火炎放射器は1万5000台で、この販売期間中に用意されているのは全部でわずか2万台だ。

つまり、在庫が一掃される可能性は高いので、この公共交通の歴史に残るかもしれない一品をぜひとも欲しいという人は、今すぐ行動を起こすべきだ。あるいは今の生活を続けて、このサーカスショウを無視して会社の本業であるべき地下をつなぐハイパーループネットワークの建設に注目するのもいいだろう。

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任天堂SwitchのプロジェクタードックYesojoは誰もが夢に見たアクセサリーだ

Nintendo Switch用プロジェクタードックYesojoは、同社の昨年のクラウドファンディング努力を本誌TechCrunchが取り上げたときすでに、大きな関心を集めていた。そしてCESでは完動製品が展示され、初期の支援者に発送できるまでに成熟していた。会場で実際に試してみたそのポータブルプロジェクターは、Switchの高解像度のスクリーンをどこにでも映し出すことができ、ブースを立ち去るときでも感動の余韻が心に残った。

YesojoはSwitchの公式のドックとそれほど変わらぬ大きさで、ドックとしての機能もほぼ同じだから、学習曲線はない。200ルーメンのデジタルプロジェクターを内蔵していて、その明るさは電球方式2000ルーメンの家庭用プロジェクターとほぼ同じだ。CESの会場の照明ギラギラの中でも十分にゲームをプレイでき、暗ければもっとすばらしいだろうなと思わせる。

このプロジェクターはバッテリーを内蔵し、約4時間のプレイができる。しかもそのバッテリーは、使用中のSwitchを常時充電しているから、Switch本体だけでもさらに数時間プレイできる。

スピーカーも内蔵しているが、意外と強力で音も良い。CESの会場の騒音だらけの環境で聴いても、はっきり聞こえる。

さらに、HDMIの入力端子があるから、Switch以外の目的にも使える。旅行のときの、必携品になるかもしれない。公私のどちらでも。

小売価格369ドルで近く発売される。Switchのアクセサリとして優れているだけでなく、ポータブルな汎用プロジェクターと考えても安い。USB-Cのアダプターもある。充電はSwitchのアダプターでできるから、コードは増えない。

最初に発表されたときは、良すぎて嘘みたい、と思ったけど、こうして実物のデモを見ると、約束どおり+αだ、ということが分かる。近い内に本格的なレビューを書きたいが、CESでざっと見ただけでも、Switchのファンにはほとんど必須のアドオンだ。



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イーロン・マスクはFacon Heavyの初飛行にTesla Roadsterを本当に載せる

今日(米国時間12/24)Elon Muskは自身のInstagramで、大型ロケットFalcon Heavyの初飛行に積載される貨物の画像を掲載した。それは、赤いTesla Roadsterだった。SpaceX CEOは以前、この車を打ち上げると発言してからジョークであることを匂わせたが、後にSpaceXが再度これを認め、今回この投稿でついに正式となった。

Muskによると、初飛行時の積載物は実際の貨物を想定して重量を提供するだけであることが普通で、コンクリートや鉄のブロックが使われるという。彼はもっと面白いことをしたかったので、来年初めに打ち上げ予定で現在ケープカナベラルで最終試験中のFalcon Heavryには、Tesla Roadster(当初のモデルで、最近発表された改訂版ではない)が搭載されている。

載せられたRoadsterは、計画通り発射されればデビット・ボウイのスペース・オディティを流しながら「10億年続く火星の周回軌道」に入る。ただし、スムーズにことが運ばない可能性はゼロではない。Musk自身、Falcon Heavyが離陸後に爆発を起こすかもしれないと示唆している。

いずれにせよ、Tesla車が実際にFalcon Heavyの初飛行に搭乗することがわかった。ロケットはMerlinエンジン27基によって推進される。これはFalcon 9エンジンを3体まとめたものに相当する。

SpaceXはIridium ミッションの打ち上げにも 成功し、2017年を締めくくった。

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Amazonがインターネットに接続されたWi-FiホームセキュリティカメラのBlinkを買収

Amazonが、2014年に創業されて、インターネットに接続されたWi-Fiのホームセキュリティカメラや、今週発表されたテレビドアホンを作っているBlinkを買収した(Slashgearの記事より)。Blinkは最初、その完全にワイヤレスのホームモニタリングシステムのために、クラウドファンディングで資金を集めた。

Amazonはすでにインターネットに接続されたホームビデオカメラや、あるいは鍵製品までも、Cloud CamやAmazon Keyのような形で提供しており、それらは遠隔地から自分ちの門や玄関の様子を見たり、配達の人にドアを開けてやり、また閉めるといったことが可能だ。

ではBlinkがAmazonに何をもたらすかというと、それは、インターネットに接続されたホームモニタリングとセキュリティの専門技術であり、完全に配線不要なので複雑な据え付け工事もなく、日常の利用も電池交換も簡単な製品仕様だ。

たとえばBlinkのDoorbellは、単三電池2本で、通常の使用なら2年は使える。電池寿命に関しては競合製品Ringのワイヤレスドアホンよりも長く、価格も99ドルと安い。モーションキャプチャーや、双方向オーディオ、防水、暗視などの機能は、両社ほぼ共通だ。

このところAmazonは明らかに、‘コネクテッドホーム’(インターネットに接続された家)の分野に関心があり、それはまるで、自社製品Alexa/Echoの大成功に鼓舞されたような形だ。今回のBlinkの買収でAmazonは、Ringや、Alphabet保有のNestなどに動揺を与えると思われる。なぜなら今後ますますAmazonはこの分野で、安くて利便性に富む製品を市場に投じて行くだろうから。

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Volvoの新定額プランは、新型XC40を手に入れるお得な方法

Volvoには定額サービスというものがあり、毎月決まった料金を払うと新車が手に入り、保険や保守サービスなども込みになっている。自動車メーカーがこの種の新しい形の所有方法を提供するのはVolvoが初めてではないが、XC40 SUV新モデルのために用意された”Care by Volvo” は、現時点で業界一のお買い得かもしれない。

しくみはこうだ。毎月600ドルからの月極め料金を払うと、2019年型XC40がやってくる。追加料金を払えば豊富なオプションやアップグレードも可能だ。料金には、自動車保険、諸サービスのほかメンテナンスもすべて含まれている。利用者は地方税と州で定められた登録費用を払うだけでいい。あとガソリン代も。

現在の私のリース状況と比べて、これはかなり素敵な買い物だ。基本タイプの契約で、買えば3万5200ドルの車が毎月600ドルで手に入り、メンテナンスや保険やローンの費用も気にしなくてよい。

XC40は、都市生活者向けに設計されたコンパクトSUVで、この種の定額サービスの主要製品だ。料金には、路上サービスと年間1万5000マイルの許容走行距離が含まれている。契約期間はわずか24カ月で、初期契約から1年後には新たな24カ月契約をすることで新車に乗り換えることもできる。

定額プランの申し込みは現在Volvoのウェブサイトで受け付け中で、初回の配車は2018年春のはじめの予定。現在リースを利用中で、比較的頻繁に新車が手に入ることの価値を認めながらも、全部込みの料金を払うだけでもう少し簡単にアップグレードできる選択肢が欲しかった私としては、このサービスが人気となって、いっそう広まっていくことを期待したい。

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イーロン・マスクのトンネル掘削会社、ロゴ付帽子を売った「イニシャル・ハット・オファリング」で30万ドルを調達

帽子はお好きかな?もしそうなら、もうThe Boring Companyの地下トンネルネットワーク掘削能力に貢献したことだろう。Elon Muskが前面にロゴ(J.J. エイブラムス監督のデザインだと言っていた)をあしらったThe Boring Co. hatを発売して以来、同社はこれまでに30万ドルを売り上げた。

たいそうな数の帽子だ。1つ20ドルとして、10月の発売以来1万5000個売った勘定になる。よく売れたことは発売から24時間に8万ドル売ったときにわかったが、この比較的退屈で平凡な帽子の勢いは続いてるようだ。

ちなみにMuskはこれを「イニシャル・ハット・オファリング」と呼んでいるが、最近スタートアップの間で資金調達ツールとして話題のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を皮肉っていることは明らかだ。

さて、Teslaの充電ステーション型携帯用バッテリーパックを作ったElonなら、Boring Co.用にはなにを作るのか?
トンネル掘削機型の座薬だろうか?

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カナダの食品スーパーがTeslaの電動トラックを25台導入

TeslaのSemiは幸先の良いスタートを切った。公式の価格情報すらまだないのだが。Walmartのパイロットテストに加え、カナダの食品スーパー最大手のLoblawがこの頑強な電動トラック25台を購入する(via Canadian Press)。価格は未定だが前金は1台につき5000ドル。出荷は2019年からの予定だ。

Loblawには各店舗に配送する車両群を完全電動化するという目標がある。これは2030年までに排出ガスの影響をなくそうという同社の目標の一環だ。計画ではその時までに最大350台の排出ゼロ車を導入し、路上からディーゼル車を減らすことで、内燃機関で走る一般車約2万台に相当する二酸化炭素排出量を減少させる。

Teslaは、Semiの運用コストは1マイルあたり費用で運送会社が今すぐ節約できるレベルだと言っていて、これは、いずれ正式価格が発表されたときのショックを和らげるために違いない。しかし米国とカナダで15台のSemiを使用するWalmartの試験運行の記事にも書いたように、Semiの導入には主要運送会社にとってグリーン化目標達成を助ける付加価値がある。

このたびLoblawの支持を得たことは、Teslaのクレイジーなトラックドリームがそれほどクレイジーではなくなる新たな兆候だ。これはまた、膨大な輸送業務をともなう大手小売業が、排出量削減の方法を探しつつ、長期的なコスト効果も期待しているビジネス環境を活用する完璧なタイミングでもある。

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Uber CEO曰く、IPOのターゲットは2019年

今日(米国時間11/9)Uber CEO Dara Khosrowshahiは、New York TimeのDealbookカンファレンスの壇上でUberの上場計画について話した。今年、ファウンダーのTravis Kalanickに代わってCEOに就任したKhosrowshahiは、以前にもUberのIPOは自身の計画の一部であり 18から36カ月以内に実施する と話していた。しかし今日は、2019年という明確な目標が示された。

同イベントの講演でKhosrowshahiは、非公開企業でいることはUberにとって「公開企業のあらゆる不利を被り、注目を浴びるだけで利点は何一つない」と語り、Kalanickの大局観との明確な違いを見せた。KalanickはUberをできる限り非公開にしておきたがっていたことで知られ、上場を急ぐ必要はないと言っていた。

さらにKhosrowshahiは、上場計画はソフトバンクの出資契約には影響がないと言い、現在契約は交渉中であることを認め、近々完了することへの確信を示した。ソフトバンクは「上場には特に興味をもっていない」とUber CEOは語り、資金調達は当社のIPO戦略と無関係であることを示唆した。

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イーロン・マスクのThe Boring Company、LAの地下トンネルを初披露

Elon Muskは、SpaceX本社の近くカリフォルニア州ホーソーンの地下にトンネルを掘っている。市議会からは承認を得ている。MuskのBoring Co.は掘削とトンネル建設で既に多大な進捗をみせているようで、Muskが共有したトンネル内部の写真には補強されたトンネルが視界の彼方へと伸びるところが映っている。

トンネルの壁はパネルで覆われ、ケーブルと上部の大型管路に加えて照明や軌道とおぼしきものも見える。ロサンゼルス近郊のこのトンネルはBoring Co.が初めて手掛けたものだが、同社は最近メリーランド州でも掘削の暫定許可を受けている。この第2のテスト掘削はHyperloop地下ネットワークの一部となる可能性もある。

MuskのLAトンネルは、現在のトンネル掘削事業より低コスト高効率の掘削計画の実現性をテストするパイロットプロジェクトであり、最終目標は都市部の地下にトンネルネットワークを作り、地上の障害物や交通を避けて輸送サービスを提供することだ。

The Boring Co.は、都市間にHyperloopトンネルを建設して高速移動を可能にするという壮大なビジョンにはまだまだ遠いが、掘削とトンネル建設の初期テストは急速に進展しており、中傷する人々に対してこれは単なる夢物語ではないと証明する材料になりそうだ

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Uber、ドライバーの収益改善に向けて料金システムを改定

Uberは、ドライバーの収益向上を目指して制度を変更した。これは現在進行中のプログラム “180 Days of Change” の最終章だ。今年Uberはこの180 Daysキャンペーンをスタートし、長年要望されていたアプリ内チップ機能を始め、数々の新機能を追加してきた。

こうした収益改善のための変更は、ドライバーの満足度と維持率の向上を目的にUberが取り組んできた様々な機能追加に続くものだ。収益がドライバーの満足度に著しく影響を与えることは明らかであり、一連の変更はドライバーの収益能力を高めることに焦点を当てている。

今後ドライバーは遠方の出迎え時の収入が増える。乗客を拾うための走行距離と時間が長くなると追加料金を徴収できるようになるからだ。Uberは、これがドライバーにとって長距離の出迎えを受け入れる動機づけになることを期待している。

ドライバーは、遅いキャンセル、特に長距離迎車の直前キャンセルの際にも高い補償を受けられるようになる。長距離迎車でキャンセルがあった場合、ドライバーは標準のキャンセル料と距離・時間料金のどちらか高い方を請求できる。

これ以外で現在ドライバーが損を被っているケースとして長い待ち時間がある。今後は乗客がドライバーを待たせた場合、最初の2分間以降は分単位で料金を徴収できる。

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イーロン・マスクのトンネル会社、掘削機第2号の準備完了

Elon Muskの3番目だか4番目の会社(数えられる人いる?)であるThe Boring Comapnyのトンネル掘削能力がほぼ倍増する。同ベンチャーの掘削マシン第2弾は「ほぼ完成した」とMuskは言い、名前の “Line-Storm”はロバート・フロストの詩[彼岸嵐の歌]から借りている。

おそらく、スティーブ・ジョブズがテクノロジーとリベラルアーツの交差点と言うとき本当に意味していたのがこれだろう ―― 工業用掘削機械には重要な芸術作品に因んだ名前を付けるべきである。Muskは詩の一行、”And be my love in the rain.”[雨の中で僕の恋人でいておくれ]も具体的に引用しいて、この機械が全天候対応であることを意味しているとも考えられる。しかしおそらくMuskは、偉大な力を称賛するフロストの表現が好きで、トンネルを掘る冒険心とのかすかな類似性を感じているだけなのだろう。

その一方でMuskは、Boring Co.の帽子を同社公式ウェブサイトで販売している。実物を見たところ上質の製品のようだった。Model 3の先行予約ほどには緊急資金調達の役にたたないだろうが、すでに5000個近く売れたようで、これはほとんどのスタートアップの扱い数より多い。

また、The Boring Companyという名前は究極のおやじギャグでまさしくMuskの得意分野だが、実際にはMuskの元恋人Talulah Rileyが思いついたとMusk本人が言っていた。また、ロゴを作ったのは映画監督のJ.J エイブラムスだという話だ。これはいつの日か最高のトリビア問題になるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook