Instagifは、GIFアニメを「プリント」できるカメラ

動く画像をプリントしたいと思ったことはないだろうか? 実はそれが(ほぼ)可能になった。Abhishek Singhというものづくり屋が作ったインスタントカメラは、Rapberry PiとPiTFT画面を組み合わせた小さな箱を吐き出す。このカメラで撮影すると、短いビデオがスクリーンに転送され、別の映像を撮るまで何度でも繰り返して再生できる。プロジェクトはすべて自分で設計して3Dプリントで作った。データは公開されているので自分で作ることもできる

Singhは自分のハッキングプロセスを真似したい人のために、ハウツー書も書いた。SinghのGIFプロジェクトはこれが最初ではない。彼の作ったPeeqoというロボットの返答はGIFで作られている。普通のAlexaの会話もできる。SinghはNYUのITPプログラムに属しており、このプロジェクトは彼が「ものと動画とGIFを作ること」が大好きなおかげで実現した。

3Dプリントしたカメラから、パラパラ漫画が出てきたら楽しいと思わないか? きっとそれはSinghの次のプロジェクトだ。

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Apple、次期iPhoneの最上位機種でホームボタンを廃止へ(Bloomberg報道)

ホームボタンがゴミ箱に向かっている ―― Bloombergの記事を信じるなら。同誌によると、Appleは次期iPhoneのうちの1機種で、ホームボタンをやめ大画面のための場所を空けるという。ホームボタンの代わりに、ユーザーは画面上のジェスチャーで操作する。アイコンのドックのようなものも登場する。

これが本当なら、2007年にiPhoneが発売されて以来最大のデザイン変更になる。

ホームボタンは発売以来ずっとiPhoneデザインの中心だった。スリープの解除、ホーム画面への復帰、最近ではTouch IDの指紋認証にも使われている。もしなくなれば、こうした操作の方法が変わることになる。しかし、Bloombergの記事は極めて慎重に、次期iPhoneのハイエンド機種だけでホームボタンがなくなると書いている。これは過去数か月以来の噂と一致している。

ホームボタンを押す代わりに、ユーザーは移動可能な細いソフトウェアバーを使って様々なアクションを指示する。画面中央にドラッグすると端末が起動し、アプリの中ではタスク選択メニューになり、アプリを切り替えたりホーム画面に戻ったりできる、とBloombergは言っている。そこで終わりではないはずだ。もしこの記事が本当なら、Appeはこのソフトウェアバーのために、あらゆる種類の論理的操作を用意しているに違いない。

Appleには以前からホームボタン廃止の前兆があった。iPhone 7では、触覚反応を使ってクリックを模倣した非可動ボタンを採用した。iPadにも最近、OS Xのドックを思わせるアプリメニューが入った。Bloombergは、これを次期iPhoneが変わる前兆と捉えている。

これは次期iPhoneで予想されている大きなデザイン変更の一部にすぎない。ほかの噂によると、 端末を見ている時に通知をミュートするしくみや、テーブルの上に置いてあっても使える顔認識機能や、iPhoneの前面をほぼ覆いつくす大画面などが採用されると言われている。

Appleは次期iPhoneとして3種類のモデルを用意していると噂されている。全部にホームボタンがなくなる可能性は低い。理由はいくつかある。iPhoneはAppleで最も多く売れているデバイスであり、ホームボタンの廃止は議論を呼ぶ可能性が高い。全ユーザーに波風を立てる理由はない。さらに、このハイエンド版新iPhoneは、iPhone 7のアップグレード版よりも利益率がずっと小さいに違いない。これまでAppleは、段階的アップグレードと隔年のデザイン変更を組み合わせて健全な利益率を確保してきた。それが変わることは考えにくい。しかし、この公式にあてはめれば、ホームボタンは2018年または2019年には全廃されることになる。

何が出てくるにせよ、本誌は9月12日、Appleが次期iPhoneを発表する現場に乗り込み、詳しく報告する予定だ。

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スマートフォンのディスプレイの性能、世界の最上位はGalaxy Note 8というテスト結果

ディスプレイの技術とその進歩に関心のある人なら、Ray Soneiraが最新のスマートフォンやそのほかの製品についていつもやっている、徹底的なテストをご存知だろう。その彼の最新のターゲットがGalaxy Note 8だ。そしてこのSamsungの優れたファブレットは、これまでのあらゆるスマートフォンの中で最高最良のスクリーンを誇示していることが、明らかとなった。

しかもそれは、そんなに意外でもない。OLEDは当然、スクリーンの未来だし、その技術も、初期のぎごちなさを克服して、改良に改良を重ね、これまでのLCDを大きく超えてしまった。

それだけではない。上の写真の、美しいサイン(署名)をご覧あれ。Soneiraによると、もっと重要なことは:

ディスプレイのパフォーマンスを最高度に上げるために、多面的な機能強化が行われている。しかもモバイル用のOLEDディスプレイの技術は今、これまで以上にめざましく進歩している。Galaxy Note 8は、われわれがこれまでテストしたものの中で、もっとも革新的かつ高性能なスマートフォンディスプレイを備えている。

とくに興味深いのは、複数のキャリブレーションモードがあることだ。そのそれぞれが、目的に応じて色の再現性を上げ、これまでのふつうのスクリーンとは一線を画している。実際の画像のレンダリングにおける互いのモードの違いは、微妙なものもあれば、はっきり違うのもある。また、ホワイトバランスをユーザーが調節できるので、プロの写真家や、色温度を気にするユーザーには重宝するだろう。

改良点はここに網羅的に書かれており、それは野次馬の読み物としても、おもしろい。

Note 8のここまで徹底的に高度なディスプレイ技術に、他社、とくにAppleは、今後どう対応するのか。噂どおり次のiPhoneがOLEDになるのなら、それがNote 8より見劣りするわけにはいかない。これまでのAppleを見ると、同社のキャッチアップは素早いはずだ。同社のIPS LCDは世界最高と言われたが、明日も明後日もそれだけで勝負するわけにはいかない。

しかし現状の問題点は、高品質なOLEDの供給が追いつかないことだ。当面はそのことが、Appleをはじめ各社の脚を引っ張るだろうが、2018年はディスプレイ市場がいよいよますますおもしろくなるだろう。

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右半身麻痺の友だちがNintendo Switchを片手でプレイできるためのアダプターを3Dプリントで作った

Julio Vazquezは、脳血管の傷害で右手が効かなくなった友だちのRami Wehbeが、Nintendo Switchをプレイできる方法を見つけたいと思った。Wehbeはたとえば、Breath Of The WildをJoy-Conコントローラーでプレイできない。二つのスティックを操作するためには両手が必要だからだ。エンジニアであるVazquezは、ゲームを左手だけでプレイできるための簡単なモジュールの、プロトタイプを作った。

“一週間のあいだに、失敗作のプロトタイプをいくつも作り、やっと今の形に落ち着いた。容易に3Dプリントできることと、軽くて実用的であることを目指したからね。テストの結果は上々だったから、これをシェアすることに決めた。同じ問題を抱える人たちにも、きっと役に立つと思う”、Vazquezはそう書いている。プリントモデルはここで入手できるから、だれもが自分ちでプリントできる。

3Dプリントのちょっとした発想で、わりと簡単に人助けができるなんて、ぼく自身も眼から鱗だね。Yodaの頭寝ている豚をプリントするのも楽しいけど、こうやって身の回りの問題解決に利用するようになったら、3Dプリンターの未来はもっともっと大きいだろう。

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BittBoyは、小さな体で多くをこなすレトロポケットゲーム機

GameBoy Pocketは史上最も優れたデザインのモバイルゲーム機だと私は思っている。私がBittBoyに惹かれたのもそれが理由だ。BittBoyはサードパーティー製のポータブルゲーム機で、GameBoyの精神を数多く受け継いでいる。小さな本体の中には「300」種類のゲームが組み込まれていて、Nintendoファンなら誰でもなじみのある制御ボタン、microUSB経由で充電可能なバッテリー、2.2インチのIPSディスプレイを備えている。

まず、特長を挙げよう:こいつは本当に小さい。わずか2.5 x 4 インチ(6.4 x 10 cm)でどんなポケットにも入る。バッテリーも500 mAhと容量は小さいが相当長持ちするようだ。私が一回の充電で数時間プレイした後もまだ使えている。

スクリーンもなかなかいい。オリジナルと比べると特にそう感じる。カラーのレンダリングに少々難があるが、これはエミュレーションソフトウェアの問題であってディスプレイそのものが悪いのではない。テレビに表示しても色の問題は持ち越されることからそれがわかる。

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TV出力といえば、これも大きな特長だ ―― 付属のケーブルをテレビの黄色いビデオ入力につなぐだけでよい。ケーブルがちょっと短く、画面はややちらつくが、旅先のホテルで時間をつぶしたいときなどには便利だろう。

BittBoyの最大の利点は、どこへでも持って行けて余分なスペースをほとんど必要とせず重さも感じさせないことだ。あまりに軽いので持っていることを忘れてしまうほどで、ポケットを探ることもあった。ボタンと本体は決して贅沢ではないが、かなり雑に扱っても壊れそうにない。

BittBoyの弱点は、おそらくソフトウェアライブラリーにある。 「300 in one」のゲームが提供されているが、おそらく大部分はプレイされることがないだろう。しかもこれはNESタイトルをエミュレーションなので、法的にグレイな領域であることを承知しておく必要がある。

それでもレトロゲームファンの注意を引くには十分なタイトル数ではある ―― BittBoyの39.99ドルという価格を考えればなおのこと。それでも自分のソフトウェアでライブラリーを拡張したいという人はほかを当たったほうがよい。本体の上部にはmicroSDスロット風のものが見えるが機能していない。

結論:レトロゲームファンにはちょっと楽しい贈り物であり、ほとんど場所をとらないので長い通勤や旅行のお供に最適だ。

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Essential Phoneが顧客への発送を開始

Essential Phoneがついに先週からメディアや批評家の手に到着しはじめ、そして今日(米国時間8/25)からは最初の顧客に発送している。EssentialはこのニュースをTwitterのアカウントから発表し、初期のお客にはメールで追跡情報を送るのでよろしく、と言っている。

[Essential Phoneの発送を開始しました。追跡情報は今日のメールをご覧ください。みなさまの忍耐を感謝いたします!]

先週、ごく初期の未登録顧客には、もうすぐ始まる発送のために、最終的な支払いと送り先情報を求めるメールが届き始めた。そのあとEssentialは何度かプレスイベントを行って、同社の新しいデバイスを一人々々に触らせた。

このAndy Rubinが創業したスマートフォンメーカーは、製品を同社のWebサイトからアンロックで699ドル、そしてキャリアのパートナーからはアメリカではSprint、カナダはTelusが売る。両社およびアメリカではBest Buyの予約受付も、先週から始まっている。公式キャリアパートナーはローンチ時にはSprintとTelusだけだが、アンロック機に関してはアメリカ、カナダ両国の大手キャリア全社に売り込むようだ。

5月後半に行われた最初の発表では30日以内に発売とされたが、それをミスってからは発送スケジュールに関して沈黙気味になった。だから今日のニュースは、いちばん最初に予約購入した人びとには大歓迎だろう。追跡情報のメールをもらった幸運な読者は、ぜひコメントなどで共有してほしい。

以下は、おまけのスライド。右がEssential Phone、左がSamsung Galaxy Note 8だ。両者をまじめに比較している気はないけどね。

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GoogleのPixelスマートフォン次期バージョンは10月5日にデビューか

GoogleのPixelデバイスの次世代機は1か月+α後に出るかもしれない、と情報多産でしかも正しいことの多いリーク筋、Evan Blassが言っている。そのPixel 2は、最終的な名前が何であれ、QualcommのモバイルSoC Snapdragon 836が載る、とBlassは主張する。そしてこれまでの噂では、外見はPixelスマートフォンの初代機とそっくりだそうだ。

そして前と同じくスタンダードバージョンとXLバージョンがあり、2:1という細長いアスペクト比の周囲に細いベゼルがある。それはSamsungの新型機Galaxy S8やLG G6と同じだ。大型モデルのXLは、LG製の6インチAMOLEDディスプレイを採用する。スタンダード機は、昨年にくらべて初心者向け機能が充実する。昨年の両者は、サイズ以外では違いがあまりなかった。

小さい方(スタンダード)のPixelは大型バージョンよりベゼルが太くて、4.97インチ1080pのディスプレイだ。大きな変化は、スピーカーが前面につき、音質が良くなること。もうひとつの噂では、側辺を押す(握る)とGoogle Assistantが立ち上がるそうだ。

スペック方面の噂としては、RAMは4GB、内部ストレージは64GBにアップする。カメラは、主にソフトウェアがアップグレードされ、前バージョンでiPhoneとの差別化要因だったヘッドフォーンポートはついになくなるらしい。

Googleは昨年のPixelとPixel XLの発表を、10月4日のイベントで行った。だから、今年は10月5日か。Galaxy S8, Note 8, Essential Phoneと勢揃いしてきて、Android高級機の市場が様変わりした。その中でGoogleは一体何で、Pixelを目立たせようとするのだろうか。

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Apple、次期iPhoneの発表は9月12日か

カレンダーの9月12日にしるしをつけよう。Appleはその日に次期iPhoneを発表するらしい。Mac4Everは、Appleが9月12日にプレスイベントを開くことを通信会社らに確認した。

これは大きな驚きではない。Appleは2012年以来毎年9月に新しいiPhoneを発表してきた。また、何らかの理由によりAppleは記者会見を必ず火曜日に行う。そのため多くの人々が9月5日と12日のどちらかで揺れていた。もうすぐ確実な情報が手に入る。Appleは数日以内に招待状を発送するはずだ。

だから、今新しいiPhoneを買おうと思っている人は数週間待ったほうがいい。通常Appleは、発表後の金曜日(9月15日)に予約を受け付け始める。そしてその一週間後(9月22日)に発売される。

iPhoneを買う予定のない人にも、iOS 11という大きなソフトウェアアップデートがある。AppleはiOS 11の最終バージョンを、9月12日から22日の間のどこかで公開する。

おそらくAppleはApple Watchの新機種も発表するだろう。新Apple Watchの大きな変更点はLTE接続が可能になることだと言われている。Apple TVにも4Kビデオ出力などの小さな変更があるだろう。

噂によると、Appleはこの秋3種類のiPhoneモデルを出すらしい。強力になったiPhone 7sと7s Plusに加えて、全く新しいスーパー・プレミアム機を発表するという。この噂の “iPhone 8″(名前がともかく)は、縦に長くなった画面が端末の前面をほぼ覆いつくし、スピーカーとカメラとセンサーだけが上部に残る。

カメラは背面、前面とも格段に改善されるはずだ。顔認識、電磁誘導充電などの新機能も入るかもしれない。

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Nintendo SwitchでPayPalが使えるようになった

Nintendoは、Nintendo Switchでeショップの買い物をする際の支払い方法に、新たなオプションを追加した。今日(米国時間8/22)から、ユーザーはNintendoアカウントにPayPalアカウントをリンクすることが可能になり、PayPal残高あるいはPayPalアカウントにリンク済みの支払い方法を使って買い物ができるようになる。

このアップデートはSwitchのみが対象で、Wii UやNintendo 3DSをまだ使っている人は残念ながら使えない。これで次回Switchを使って何かを買う時は、クレジットカード情報を登録するか、登録済みのクレジットカードを使うほかに、PayPalアカウントを追加することができる。

新たなオプションが特に便利な理由はいくつかある。第1に、Switchはリージョンフリーのゲーム機であり、これはほかの国で買ったゲームでも自分のSwitchでプレイできることを意味している。

しかもNintendoの対応は物理的ゲームに留まらない。コンソールを米国で買った人でも、eショップで日本のゲームを買える。あるいは、ヨーロッパに住んでいても米ドルで支払うことができる。他国のストアを利用できることがうれしい理由はいくらでもある。

別のストアを利用したいときは、Switchに新しいアカウントを追加する必要がある。そうすることで様々なストアでゲームを買うことができる。購入したゲームはSwitchのホーム画面に表示され、どこで買ったかによる区別はない。

しかし、銀行によっては海外取引の手数料を高くとるところがある。PayPalは完璧ではないものの、ユーザーの銀行によっては、海外通貨でゲームを買うのに便利だ。

第2に、子供のいる人にとってPayPalはありがたい選択肢だ。クレジットカード番号を子供のゲーム機に保存するかわりに、子供用にPayPalアカウントを作っていくらかの金額を入金しておける。そうすることで、子供たちは自分の好きなものを買えて、親は金額の上限を設けることができる。

PayPalのSwitchとの統合は、日本、米国、カナダおよび欧州31か国で利用できる。

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啄木鳥(きつつき)のように垂直面にとまれる固定翼ドローンをシャーブルック大の連中が開発

Multimodal Autonomous Drone(S-MAD)(複数の飛行モードのある自律ドローン)は、鳥のように飛べる隠しワザを持っている固定翼のドローンだ。たとえば、屋内や広い空間でグライダーのように飛べるが、しかし垂直な面(壁)に近づくと、歯のようなものを壁に引っ掛けて停止する。これは、あの悪夢のようなBig Dogといい勝負の、世界でもっともキモいロボットである。

S-MADは、マイクロスパイン(microspines, 小さなとげ状突起)と呼ばれるものを使って、自分を粗い面にくっつける。そのとげ状突起は鋼鉄製のスパイクで、それが面の突き出た部分やふくらんだ部分を二方向からつかむ。スタンフォード大学の研究者Hao Jiangは、こう説明している:

“マイクロスパインの二方向からつかむやり方は、人間の手が飲み物のボトルをつかむときと同じだが、人間の手は指を大きく曲げてオブジェクトに巻きつけるのに対し、マイクロスパインは粗い面の微小構造に食い込んで、面のふくらみや凹(へこ)みをつかまえる”。

こういうとげ状突起は、多回転翼のドローンではすでに使われているが、固定翼のデバイスで使われるのはこれが初めてだ。この飛行機は、垂直な粗い面への着陸に失敗したことはまだ一度もなく、それは、こんなドローンにしてはすごいことだ。

この飛行機は、マイクロスパインを利用して壁に平らに張り付き、鳥のようにとまることができる。そしてデータを集めたり、環境をスキャンしたりするだろう。そして帰還の用意ができたら、スパインと翼を開いて大空に飛び立つ。シャーブルック大学の研究員Dino Mehanovic, John Bass, Thomas Courteau, David Rancourt, Alexis Lussier Desbiensらはスパインを固定翼ドローンに付けることを決め、飛行機を空中に静止させ、垂直面にしがみつかせる新しい方法を発明しなければならなかった。鳥なら、簡単にやることなのにね。 彼らのそのシステムは、飛行機を一瞬だけヘリコプターに換えて、壁に張り付くようにした。以下は、Spectrumの記事の一部だ:

これには、いくつかのトリックがある。最初のトリックは、ピッチアップ(機首上げ)作戦だ。それにより固定翼機が一時的にヘリコプターのようなものになり、プロペラだけから浮力を得て(推力重量比1.5)、翼はトルクをキャンセルするに十分な制御面を提供する〔翼がブレーキになる〕。以上により、この無人機は、所望の遅さで(レーザーレンジファインダーで見つけた)壁に接近できる。それによって得られる第二のトリックは、“適切なタッチダウン条件ゾーン”の最大化、である。すなわち接近が十分に遅くて安定しているので、感知能力のある小さなハードウェアで確実に壁にとまれる。そして第三のトリックは、とまり木システムだ。それは脚とマイクロスパインから成り、飛行機の動きにわずかな誤差があっても確実に壁にとまれるだけの柔軟性を確保している。

 

これはもちろん、まだ概念実証にすぎないが、長距離の滑空が恒久的な‘縦とまり’で終わり、そこで高所におけるデータ収集を継続する実用シナリオがありえる。そのデータ収集が終わったら飛行機は壁や崖などの面から外れて、自力で帰還する。空高く舞い上がり、自分の家に向かって滑空するのだ。

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炭素繊維とガラス繊維を使って鋼鉄よりも強度のある機械部品を3DプリントするMarkforgeのX3とX5

ボストンで3Dプリンターを作っているMarkforgedが、二つの新機種、X3とX5を発表した。どちらも、ふつうのフィラメント方式のプリンティングで、炭素繊維を満たしたオブジェクトを作れる。それらのオブジェクトには、スチール製のオブジェクトを置換できるほどの強度がある。

どちらの機種もレベリングとスキャンニングを自動的に行い、完全に同じオブジェクトをプリントできる。またどちらも、Markforged特製の特殊な熱可塑性ファイバーフィラメントを用い、X5の方は“ガラス繊維フィラメントの連続的供給”を行うので、通常のプラスチックよりも“19倍も強く10倍の硬度のあるオブジェクト”を作れる。つまり同じマシンで実用に耐える部品と実用に耐える工具の両方を作れるし、ガラス繊維のフィラメントのおかげで、それらは使用中に折れたりしない。あるユーザーは、わずか10分で、自転車の車輪の(チューブの)バルブを締めるバルブレンチ(下図)を作った:

次は悪いニュース。X3はたったの36990ドル、X5は49900ドルだ。Markforgedは、“国内の製造業企業”がターゲット、と言っている。良いニュースは、ユーザーのニーズの変化によっては、X3の機能をX5にアップグレードできること。またどちらも、製造業企業がプロトタイプではなく最終製品の生産に使えることだ。しかも、エンドユーザーの現場でも。

“顧客は、特定の部品が必要になったその日のうちに、強度とコスト要件を満たす部品を作れる”、とCEOのGreg Markは語る。

これらのプリンターは、Markforgedが最終的に目指している“物質転送システム”への途上にある。その複雑なスキャンニングと測定システムにより、ユーザーは遠方から3Dプリントのモデルだけを受信し、完全に同じものを自分の目の前に実現する。そのシステムにはフェイルセーフモードがあり、プリントが異常停止した場合にはレーザースキャナーがその原因を調べる。そしてプリンターはその箇所からリスタートする。同社は金属の3Dプリントについても独自の研究開発を行っていて、それにより複雑な機械の複雑な部品でも、実用に耐える強度のものをプリントできる。

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Essential Phoneが予約販売を開始、これまでの登録ユーザーには優先的に早期出荷を約束

Essential Phoneが、最初の発表よりやや遅れて発売された。Androidの作者Andy Rubinが作った会社からの初めてのスマートフォンを、Essential自身のサイトやBest Buy、そしてSprintで注文できる。いずれの場所でも予約購入のみだが、出荷情報は後日知らされる。でもこれは今のところ、そのデバイスを実際に手にするための最短の方法なのだ。

前から予約していた顧客には、Essentialが通知を送り始めた。水曜日(米国時間8/16)の9to5Googleの記事によると、これら事前登録ユーザーが受け取ったメールには、支払い情報が書かれていて、支払いが終わった人には7日以内に出荷される。

Essential Phoneの特徴は、エッジツーエッジ(枠なし)に近いディスプレイと、128GBのストレージだ。また360度カメラなどの外付けアクセサリーがあり、それらは本機と並んで発表された。アメリカのほとんどすべてのキャリアをサポートしているが、260ドルの割引価格で買えるのはSprintのみだ。アンロックなら、Essential.comで699ドル、最初の一定期間のみ、360度カメラを同梱して749ドルだ。

Essentialのスマートフォンのデザインは、特定ブランド臭がきわめて希薄で、またプレロードアプリや特定コンテンツ、標準Androidアプリの独自改作版といった、メーカーの自己主張的臭みもない。素材とデザインの面では高級機だが、Android OSのアップデートは2年サイクル、セキュリティアップデートは3年を約束している。

どうやらEssential Phoneの最初のお客も、あと一週間かそこら待たないと、現物を受け取れないようだ。でも、これはRubinの会社の大きなマイルストーンだ。この騒動に便乗したいそのほかの高級機スマートフォンのメーカーは、何か独自のおもしろいものを市場に提供しなければならない。AppleとSamsungが固めてしまった、難攻不落のような市場だけどね。

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Googleのスピーカー「Home」で無料通話ができるようになった

覚えているだろうか? 去る5月、GoogleはGoogle Homeで無料通話ができるようにする計画を発表した。

その機能が今日から提供開始された(残念ながら米国とカナダのみ)。

「OK Google、近くのサンドイッチ屋さんに電話して」などと言えば、状況を理解して食料手配を手伝ってくれる。

あるいは、Google Homeに連絡先のアクセスを許可していれば、「OK Google、ママに電話して」と言ってママに電話をかけることもできる。少々凝るなら、Google Homeが複数の声を認識するように設定しておいて、妻/夫/子供たちが、「OK Google、〈私の〉ママに電話して」と言えば、それぞれ正しいママを呼び出す〈はずだ〉。

ひとつ、厄介な落とし穴:現時点では、通話は未知の正体不明の電話番号から発信される…多くの人々が着信拒否することに慣れている番号だ。年内にはユーザーの個人電話番号を発信元に設定できるようにするとGoogleは言っている ―― ちなみに、Google Voice/Project Fiのユーザーはすでに可能。

新機能の配信は始まっているが、全員に行き渡るまでには一週間ほどかかるだろうとGoogleは言っている。

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修理屋CellSaversがPulsと改名してスマホ/タブレット以外の多様な消費者電子製品にも手を広げる

スマートフォンやタブレットを修理するCellSaversが、名前をPulsに変え、これからは家庭内のさまざまなスマートデバイスも修理する。

サンフランシスコの同社はそれを機に2500万ドルの資金を調達して、サービスの内容とマーケティング活動をより充実させていくつもりだ。

これまで同社は、計4300万ドルを調達し、資金的にも、セキュリティカメラや音声アシスタント、ホームオートメーション製品など、スマートフォンやタブレット以外のデバイスにも手を伸ばせるようになった。

名前を変えても中身は変わらないようだが、Pulsの場合はサービスも多様化する。今、消費者向け電子製品はめちゃくちゃ種類が多いから、インストールやセットアップ、統合化、サポート、下取りなどなど、修理以外のヘルプも必要とされている。それらをすべて、Pulsは面倒見る。

資金調達の発表声明によると、今同社の傘下には、40の市場〔≒国〕に約1000名の、技能等を確認した技師がいる。対象地域に対しては、60分以内のサービスを保証し、修理の結果に対しては生涯保証が付く。

“デジタルデバイスが動かなくなったときのいらいらを、私たちもよーく知っている。Pulsでは、必要なときいつでもお伺いして、短時間で動くようにできる。そしてあなたのデジタルの心臓が、再び鼓動を刻み始める”、CEOで協同ファウンダーのEyal Ronenは、こう書いている。

同社のラウンドをリードしたのは、シンガポールの政府系ファンドが支える後期段階向け投資家Red Dot Capital Partnersだ。そして新たな投資家としてSamsung Next, Maverick Ventures, そしてKreos Capitalが参加した。前からの投資家Sequoia CapitalとCarmel Venturesも参加した。

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MinifreeのLibreboot T400は無料ではなく自由の意味でfreeなコンピューター

Libreboot T400の外見は、とても平凡だ。要するにそれはLenovo Thinkpadの改造機で、Lenovo/IBMの伝統的なトラックポイント*と、小さなタッチパッドがある。単純に黒一色のラップトップで、平社員が出張のとき必ず持つようなやつだ。でもその内部は、自由のために闘うマシンなのだ。〔*: トラックポイント、[G][B][H]キーに囲まれている小さな円形の赤いボタン、機能はマウスと同じ。〕

このT400は、まず、BIOSがフリーでオープンなBIOS Librebootだ。そしてOSはTrisquel GNU/Linux。この二つがあることで、同機のセキュリティのレベルは高い。“あなたのLibreboot T400はあなたに従います。ほかの誰にも従いません!”、と作者たちは書いている。たぶん、そのとおりだろう。

で、性能などはどうか? LinuxをインストールしたThinkpad改造機を300ドルで買うべきか? 答は、あなたが何をしたいかによるだろう。ぼくが試したのはローエンド機で、スピードや性能は十分なはずだが、Trisquelはややのろいし、セキュアなブラウザー、すなわち“フリーでないソフトウェアを非推奨するMozillaベースのノーブランドブラウザー” は、厳しすぎて使いづらい。いくつかの問題はユーザーが自力で回避できるが、気の弱い人が使うのは無理だろう。

とは言うものの、あなたの目の前にあるのは、ほとんど完全にオープンなコンピューターだ。スクリーンは14.1インチ、プロセッサーはIntel Core 2 Duo P8400、RAMは4GBから、ハードディスクは160GBからだ。価格は257ドル+送料、バッテリーとアメリカ仕様の充電器がつく〔アメリカ仕様とは、電源コードのこと〕。

このT400を実際に使い始めたら、完全にクリーンなマシンが動く。フリーな(自由という意味でのfree)オペレーティングシステムが動き、ドライバーとアプリケーションはすべてオープン、BIOSもオープンだから、中身のよくわからない私企業規格に閉じ込められることはない。パッケージを自分で作り変えることも容易にできるが、でも、ぼくの場合のように、どうしてもプロプライエタリなソフトでないとだめ、というニーズにぶつかることもあるだろう。今後はMinifree社がもっと多くのフリーソフトを揃えてくれると、いいのだが。

プライバシーとセキュリティとオープン・スタンダードにあくまでもこだわる人は、このラップトップを使うべきだ。安くて丈夫だから、最初から予備機を買っておいてもよい。

ここまでセキュアで自由なデバイスではなく、もっと一般的なLinuxデスクトップの時代も、まだ訪れていない。最近のLinuxは簡単にそして楽しくインストールできるが、毎日使うラップトップでそれをやる人は、あまりいないだろう。でも、T400はそこらのスマホよりも安いし、しかも多くの私企業の利害にまったく奉仕しない形で、安全でセキュアなコンピューティング体験を確保できる。完全なラップトップではないけれども、他人ではなく自分が(自分だけが)完全にコントロールできるコンピューターを探していた人には、まさにぴったりの製品だ。

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機械学習は高級ブランド品の真偽を見分けることもできる…物の顕微鏡レベルの特質を比較

賢人かつて曰く、“帽子の後ろにLとVがあるはずじゃ、スワップミート*のやつにはないぞ”。そして今では、賢人がいなくてもテクノロジーの力で、あなたが買ったLouis VuittonやPradaやCoachが本物か分かるのだ。そのシステムはスマートフォンに小さな顕微鏡を接続して、各時代における、本物と偽物の違いを学習し判断する。〔*: swap meet, 物々交換売買会、今の日本語で言うなら“フリマ”。よく、ニセモノを買ってしまう。〕

ニューヨーク大学のLakshminarayanan Subramanian教授はこう語る: “われわれのシステムの原理は、本物の製品の顕微鏡レベルの特質は、その製品がどんなに多くても同じなので、製品を偽物と区別するために利用できる、というところにある”。

研究者たちはEntrupy Inc.というスタートアップを作ってこの技術を商業化した。ファウンダーはニューヨーク大学の博士課程を卒業したVidyuth SrinivasanとSubramanian教授だ。有料会員になると、月に10数回、偽物本物の検証ができる。

このシステムは非侵襲的で、商品を傷めない。これまでに300万もの画像で訓練されているから、試料の評価をほとんど瞬間的にできる。瞬間、といっても15秒ぐらいだが、その間に、織物や、皮革、錠剤、靴、玩具などの真偽を区別する。一部の電子製品も、真偽の見分けが可能だ。

“分類の精度は98%以上だ。システムの利用はスマートフォンからできるし、日常的な品物ならほとんど何でも扱える”、とSubramanian教授は語る。

Entrupyはこれまで260万ドルの資金を獲得し、財布や時計をはじめ、真偽を見分けた品目数は1400万点にものぼる。偽物だ!と売り手に怒りをぶつける前に、このシステムの審査結果を証拠として入手するとよいだろう。

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Ikeaのスマート電球がApple HomeKit、Amazon Alexa、Google Homeをサポート

Ikeaのスマート照明システムのアップデートにより、そのワイヤレスハブがAppleのHomeKitとAmazon Alexa、そしてGoogle Homeに対応することになった。つまり、ハブがあってスマート電球があれば、これらのデバイスのどれかを使って音声でコントロールできるし、またAppleのiOSアプリHomeからもコントロールできる。

このアップデートにより、Philips HueのHomeKit互換のハブに、Ikeaのスマート電球を認識・装着できるようになった。Philips Hueをすでに使っているユーザーには、ほかのオプションも使えるようになったという意味で、重要なニュースかもしれない。9to5Macがそう書いている。Ikeaは10月から色付き電球の提供を開始する予定だ。

Hueの初心者向け白色電球はアメリカで15ドル、Ikeaのは18ドルだから、HueシステムでIkea製品を使う費用的メリットはない。でも、オプションが増えて、いろんなことができるようになったのは、良いことだ。

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iPhone 8は、テーブルの上からでも顔認識するらしい

Appleのスピーカー、HomePodのファームウェアは永遠に楽しめる玉手箱だ。同社がスピーカーファームウェアの早期ビルドを公開するや、多くのデベロッパーがライブラリーファイルの文字列を探索して、次期iPhoneに関するヒントを探した。そして情報サイトのiHelp BRは、顔認識機能に関する興味深い参照を発見した。

HomePodファームウェアの最近のリークによると、iPhone 8(あるいはどんな名前であれ)はデバイスのアンロックに顔認識を使うらしいことがわかった。コードネーム Pearl IDと呼ばれる新機能は、現在の指紋認識、Touch IDを置き換えることになる。

iHelp BRは、端末がテーブル、デスクなど平らな面に置かれている時でもアンロックできる設定/機能に関する参照(”resting.pearl.unlock”)を見つけた。私もHomePodのファームウェアを調べたところ、同じ参照文字列が見つかった。

さらにはPearlを使用しているサードパーティーアプリへの参照もある。どうやらデベロッパーは、機密データのアンロックに顔認識を利用できるらしい。最近のiPhoneではデベロッパーがTouch IDセンサーを利用できる。

AppleがTouch IDのサポートをやめるかもしれない報道が流れ始めた時、人々は懐疑的だった。顔認識は実用的ではなさそうに思えた ―― 使うたびに顔の前に端末をもってくるのはいやだ。顔の一部が隠されているときや暗いときの問題もある。

しかし、どうやらAppleは、顔認識を指紋認識より便利にしたいと思っているようだ。顔の検知には赤外線を利用するので暗闇でも使える。複数のリークがほのめかすところによると、顔の角度が普通と違っていても機能するという。今日発見された文字列もそれを裏付けている。

噂されている”iPhone 8″ には縦に長い画面が採用され、上部にスピーカーとカメラ、センサーがある以外、端末の前面は完全に覆われている。

当初、AppleはTouch IDセンサーをディスプレーの下に組み込むものと思われていた。しかし、AppleはTouch IDセンサーを埋め込んだディスプレーを何千万台も作れそうにないらしい。顔認識は明快な代替案だ。しかし、現在のiPhoneのTouch IDが驚くほどうまくいっていることを考えると、果たしてAppleが期待に答えられるかどうか注目したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Phreeは、(ほぼ)どんなものの上でも使えるデジタルスタイラス

[本稿のライターはVeanne Cao]


Phreeは、イスラエル拠点のOTM Technologiesが開発したデジタルペンで、同社CEOに言わせると、いつでも、どんな表面の上でも使える。まあ、〈ほぼ〉どんな表面でも。われわれがイスラエルのラーナナにあるOTMのオフィスを訪ねたとき、共同ファウンダー・CEOのGliad Ledereが見せてくれたデモを見る限り、ガラスの上で書けなかったし、クラッカーなどの凸凹面でもあまりうまくいかなかった。

Phree

このスライラスは、Ledereが共同ファウンダーのOpher KinrotとUri Kinrotと共に発明した光学センサーを利用して、あらゆる対象物の動きを3次元で測定する。デバイス(ノートパソコン、スマートフォン、タブレット、VRヘッドセットなど)とはBluetoothで接続し、手書き認識ソフトウェアを始めとする、WindowsおよびAndroidベースのアプリケーションが利用できる。

Phree

OTMはAndroidおよびiOSのアプリも提供している。これを使うとスマートフォンを開くことなく、腕や壁やバナナの上ですぐにメモをとることができる。

Phree

Phreeとデバイスの間の通信にかかる時間はBluetoothの遅延時間を含めても15ミリ秒以下で、ほぼ瞬時と言える。スタイラスの先端は何レベルもの圧力検知することが可能なので絵筆として使用できる。こうした機能はイラストレーターにとって便利だろうが、Ledererによると、Phreeの主な用途は、技術者が会議でメモを取ったり、文書に注釈をつけたりすることだという。

魅力ある製品ではあるが、あなたがタブレットを持ち歩きたくないアーティストか、スプレッドシートに書き込むのが好きな会計担当役員か、手書き文字がデジタル化されるのを見たがる暇人でない限り、198ドルは少々高い。普通にスマホを開いてメモをとるのと比べてほんの数秒節約できるだけだ。しかも、財布、携帯、鍵に加えてポケットに入れておくものがまた一つ増える。

OTMは数か月以内に量産に入る予定で、現在はIndiegogo経由でPhreeを予約することができる。これまでに150万ドルを集めており、当初目標の1066%を達成した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

3Dプリントされた果物が本物の果物をよりおいしくする

今度あなたが箱入りの果物を買ったりもらったりしたら、その中にはそっくりさんがひとつ入っているかもしれない。そのフェイクフルーツは、箱の中のプラムの温度や動きや衝撃を調べたり、桃の糖度と硬度が適切で傷んでいないことを確認したりする。

スイスのFederal Laboratories for Materials Science and Technology(国立物質科学技術研究所)が作ったEmpaは、3Dプリントで作ったリンゴで、中にいくつかのセンサーがあり、本物のリンゴの群れの中に身を隠す。大きさも形も色も重さも本物のリンゴと変わらないから、箱詰め作業をする人がとくに気にする必要がない。

最初のモデルは温度センサーだけだが、今後はもっといろんなセンサーを詰め込む予定だ。するとこのロボットリンゴはほかのリンゴたちと同じ体験をするから、彼らが受ける扱いを、センサーが感取し記録できる。そして消費地のお店などは、そのデータをチェックする。

このプロジェクトはJournal of Food Engineeringで紹介され、“本物のリンゴと同じように温度に反応するフルーツシミュレーター”、と説明されている。そして、“コールドチェーンの全過程における果肉の温度履歴をモニタできる人工果実”、だそうだ。果物の流通技術における、画期的な発明かもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))