WhatsAppが誤情報の拡散を遅らせるためにメッセージの転送回数を制限

Facebook傘下のインスタントメッセージングサービスのWhatsAppは、誤った情報の拡散を減らす取り組みとして、新たにメッセージの共有回数に制限を課す。

米国時間4月7日、WhatsAppはすでに5回以上転送されたメッセージには制限がかかり、一度に1つのチャット(連絡先)にしか転送できなくなると発表した。

WhatsAppの広報担当者はTechCrunchに対し、同日中にこの変更を世界中のユーザーに適用すると述べた。

この対策は、一度に5人を超えるユーザーへのメッセージの転送を制限するという2018年以降の取り組みを発展させたものだ。WhatsAppのユーザー数は20億人を超えており、この取り組みにより全世界で転送されるメッセージの量を25%減らせたという。

WhatsAppのメッセージはエンド・ツー・エンドで暗号化されているので、内容を読み取ることはできない(暗号化に関して同社はいくつかの市場で闘っている)。そのため、メッセージのメタデータでどの程度拡散しているかを測定する。

WhatsAppはブログに次のように書いている。「転送はすべて悪いことか? もちろんそうではない。しかし転送の量が大幅に増え、ユーザーからは、圧倒されてしまうし誤った情報の拡散を助長しかねないという声が出ている。我々は、誤ったメッセージの拡散スピードを抑え、WhatsAppを個人の対話の場にしておくことが重要だと考えている」。

ここ数年、Facebook社のサービス上で誤情報が拡散したことに関連する死者が少なくとも十数人出ており、その一部はWhatsAppの最大の市場であるインドで発生している。

世界中が新型コロナウイルスのパンデミックに取り組む中、Facebookもここ数週間でいくつかの動きを見せている。3月にはCOVID-19と闘うためにMessenger用の無料のデベロッパーツールを発表した。また、ニュースフィードの最上部に情報センターを置き、信頼できる情報を目立つように表示している。

さらに同社はWHO(世界保健機関)などの非営利団体と連携してヘルプラインを構築し、多額の寄付も表明した。MessengerとWhatsApp上で展開されているWHOのヘルプラインは、開始後数日で1000万人以上がアクセスできるようになった。インド政府は3月に、WhatsApp上にヘルプデスクのボットを開設した。

しかしFacebookの広大なリーチは、詐欺師たちにとっても魅力だ。Messenger担当副社長のStan Chudnovsky(スタン・チュドノフスキー)氏は同社のサイトで「残念なことだが、詐欺師は現在の状況での人々のもろさと寛大さを悪用しようとするかもしれない」と書いている

WhatsAppはAndroidアプリのベータ版で、ユーザーが受信したメッセージのテキストやビデオをウェブで検索する機能もテストしている。

画像クレジット:@shrinivassg

WhatsAppの広報担当者は、この機能を近い将来に公開する予定だと語った。

トップ画像:Yucel Moran / Unsplash

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Kaori Koyama)

Facebookがカップル向けの新アプリを密かにリリース

米国時間4月7日、Facebook(フェイスブック)は、カップル向けの新しいアプリを密かに公開した。Tuned(テューンド)と名付けられた新プロダクトは、大切なパートナーとのコミュニケーションを支援するアプリだ。

アプリは米国とカナダでダウンロードが可能で、Senosr Tower(センサー・タワー)によると、TunedはFacebookのNew Product Experimentation(NPE、新製品実験)チームが開発した。この部門は(名前から想像できるだろうが)実験色が強く、そのためプロダクトが受け入れられなかったときに引き上げるのが少々早い。

Tunedは世のカップルたちにとって実に興味深い時に登場した。一緒に住むカップルは、隔離状態の中起きている時間のすべてを共有しており、今ほどこの種のアプリを必要としない時はおそらくない。一緒に住んでいないカップルにはアピールするだろう。未曾有の事態である現在、人々はデジタルツールを使ってパートナーに寄り添うことが推奨されている。

このアプリはあらゆる意味で単なるメッセージングアプリであり、1人の相手だけにメッセージやスタンプを送ることに特化している。ユーザーはアプリをSpotify(スポティファイ)と連携させて楽曲を共有したり、専用ウィジェットを使って今の気持ちや計画していることを伝えられる。同社はこのアプリのフィードを「スクラップブックスタイル」と呼んでいる。

同社の出会いプラットフォームであるFacebook Dating(フェイスブック・デーティング)とは連携していない。そう、このアプリの最も興味深い特徴は、Facebookとの抱き合わせが皆無なことだ。

ここ数年、Messenger(メッセンジャー)がFacebookのソーシャルな関心事の実験台だったが、Messengerが重要になりすぎた今、ユーザーは普段使っているアプリに小さな変更が頻繁に加えることを喜ばなくなった。問題は、Facebookにはもはやデフォルトの実験アプリがないことであり、こうしたNPEチーム製品を使って少ないユーザーデータを元に新機能の成否を判断せざるをえなくなった。果たしてこの戦略がどこまでうまくいっているのかはまだ不明だ。NPEチームの別製品で唯一今も存在しているのが、Pinterest(ピンタレスト)のライバルであるHobbiというアプリで、2カ月前にリリースされて以来、App Storeでついたレビューは1つだけ、星はひとつだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

FacebookとInstagram、Messengerが世界中でダウン

米国時間11月28日の朝、Facebook(フェイスブック)が所有するさまざまなサービスで問題を経験したら、それはあなただけではない。Instagram(インスタグラム)、Messenger(メッセンジャー)、およびFacebook自体に影響を与える、大規模なサービス停止が発生しているようだ。

アプリは動作しているように見えるが、実際にはデータが取得できず、サーバがダウンする前にキャッシュされたものを表示しているだけだと多くのユーザーが報告している。また他のユーザーは、ページを読み込むことさえできない。

一方、Messengerのメッセージの場合にはいつまでも送られてこない状態のままだ友人との連絡にMessengerを使っているなら、プラットフォームを少し変えてみるのもいいかもしれない。

Down Detectorのユーザーレポートは、サービスダウンが太平洋の午前6時頃に始まったことを示唆している。また、InstagramはTwitter(ツイッター)にてサービス停止を認めた。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

FacebookのMessenger用ビジネスツールが登場

米国時間8月29日、FacebookはMessengerを活用している4000万社のための新しいツールを正式に公開した。今年4月30日〜5月1日に開催されたデベロッパーカンファレンスのF8で発表されたとおり、アポイントメントの予約やリードジェネレーションなどのツールがある。この変更に関連して、同社はMessengerの「発見」タブの削除も開始した。この「発見」タブは昨年秋のデザイン変更でゲームと企業の両方のホームとして使われてきた。

Facebookは今後数カ月かけてMessengerアプリから「発見」タブを削除していくという。その代わりにユーザーがMessengerで企業とやり取りできるようにしていく。

Facebookは「発見」機能を削除する決定について「ユーザーがつながりを持ちたいとすでに考えている企業に対して、Messengerでもっとシームレスに連絡できるようにしたい。m.meのリンクウェブのプラグイン、Facebook関連のアプリ全般にわたるさまざまなエントリーポイント、そして広告プロダクトなど、ユーザーと企業がつながりMessengerに誘導するためのツールにさらに投資していく」と説明している。

新しいビジネスツールについては、リードジェネレーションのためのプロダクトをMessengerのテンプレートとしてFacebook Ads Manager内で公開する。このテンプレートでエクスペリエンスを自動化してMessengerで見込み客を判断し、アプリ内で会話を続けたり、既存のCRMツールと統合して見込み客を追跡したりすることができる。この機能はF8以降ベータ版として公開されていたが、今後は正式版になる。

アポイントメントの予約もF8で発表されたが、現時点では一部の開発者と企業に対してベータ版が公開されている状態だ。企業はMessengerを使ってこの機能でアポイントメントのリクエストを受け付け、リアルタイムで予約できる。既存のカレンダー予約ソフトと統合したり、Messengerでの会話を来店のトラフィックに誘導したり、オンラインや電話のアポイントメントに使ったりすることもできる。こちらは年内に世界中の全開発者に公開される予定だ。

今回発表された新しい情報としてもうひとつ、年内にMessengerのイベントレポートを改善する計画がある。この機能を使って企業はMessengerの会話のレポートや追跡をすることができる。

さらにFacebookは企業向けの標準メッセージングの対応時間(顧客からの問い合わせに対応しなければならない時間)を24時間にする。これはWhatsAppの対応時間と同様だ。

24時間後も、企業はスポンサー付きメッセージで顧客とメッセージタグを再度エンゲージすることができる。たとえば購入に関する最新情報、イベントのリマインダー、アカウントの変更などに利用できる。また現在はクローズドベータの「ヒューマンエージェント」もある。これは標準のメッセージングの対応時間が終わった後にエージェントが問題に対応するものだ。

一方、Messengerのサブスクリプションメッセージングのベータプログラムも変更される。

こちらは「確認済みのニュース媒体」に限定される。これは一部の企業がこの機能をFacebookのガイドラインに違反して使用しているためだと、同社は明らかにした。この機能は購読者に対して定期的に最新ニュースを送るために設計された。このタイミングで変更されることは興味深い。Facebookがトップニュースのストーリーを再開しようとしているからだ。今回はジャーナリストが吟味し、Facebookが費用を負担してコンテンツを掲載する。ニュースプロダクトとサブスクリプション/アップデートが両立する余地はあるが、今後どうなるかは明らかになっていない。

F8で発表されたMessenger関連の最大のニュースはMacとPC用のデスクトップアプリだったが、これはまだ登場していない。年内には登場すると見られる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Galaxy Foldに関する評論家の苦情にサムスンが強気の応答

Samsung(サムスン)が、新製品の折り畳み式 スマートフォンに関する声明を発表した。ソーシャルメディア上やさまざまなコラムに載ったテクノロジー系評論家たちの最初の写真は、ピカピカの新しいおもちゃを手にして楽しそうだったが、やがてそれらが、そのスマートフォンの画面の問題をめぐる同じ評論家たちからの苦情に置き換えられたからだ。

どうやら、何人かの評論家たちは自分たちのスマートフォンのスクリーンを誤って壊してしまったか、数日間使っただけで画面がおかしくなったらしい。同社にとって、それは良い眺めではない

関連記事: サムスンの折り畳みスマホGalaxy Foldの実物にようやく触った

しかし本誌のBrian Heaterもサムスンのそのスマートフォンに触ってみて、2日間の使用でかすり傷ひとつ経験しなかった。

彼はこう書いている:

この種のことは生産開始前のモデルではよく起きるのだが、こうした報告には一考の価値がある。つい数週間前われわれは同製品がまだ表舞台にでる準備が整っていないのではないかと心配していた。

少なくとも、この問題がどこまで広がっているかを確認するために、2000ドルを投じる前に2~3週間待つ正当な理由にはなる。

それはそれとして、私は自分のGalaxy Foldでなんの技術的問題も経験していない。今のところ問題なし。しかし、そろそろ素晴らしい機能の新鮮味も薄れ、問題が露見してくるころかもしれない。

サムスンの返事はたいへん強気で、苦情の投稿者はそれを正しく使っていないと非難しているようでもある。米国では4月26日という発売予定は変えていない。

テクノロジー評論家としてとても尊敬されているRecode誌のWalt Mossberg氏は、サムスンからの返事を「全然弱い」と評した。声明の全文はこうだ。

「初期のGalaxy Foldの一定数のサンプルがレビューのためにメディアに提供された。われわれは提供されたサンプルのメインディスプレイに関するいくつかの報告を受け取った。われわれはその実機を徹底的に調べて、問題の原因を判定したい。

「これとは別に数名の評論家が、ディスプレイの最上部層を取り去ったら画面に損傷が生じたと報告している。Galaxy Foldのメインディスプレイは最上部に保護層があり、それはディスプレイの構造の一部であって、画面を意図せざる擦過傷から護ることが目的だ。その保護層を取り去ったり、メインディスプレイに接着剤をつけたりすると損傷が生ずることもありえる。我々は、この情報が顧客に確実に届くようにするつもりである」。 

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Facebookがメインのアプリにメッセージ機能を戻すテストをしていることを認める

Facebookは5年前に、膨大な数のユーザーを混乱に陥れた。メインのアプリからチャット機能を削除し、友達と個人的にやり取りにはMessengerアプリをダウンロードしなくてはならないということにしたためだ。どうやら今になって、Facebookアプリにメッセージの機能を戻せるようになるかもしれない。

これは研究者のJane Manchun Wong氏が発見した。同氏はメインのアプリでチャットが再びできるようになる、未発表の限定的な機能を見つけた。発見時点ではFacebookアプリのチャット機能では通話、写真共有、リアクションはサポートされない模様だが、これは単に現在開発中であるということかもしれない。

現在はテスト中であるため、この機能がユーザーに提供されるかどうかは不明だ。月間13億人以上のユーザーがいるMessengerがなくなることはないだろうが、この変更が実現すれば友達とおしゃべりをするオプションが増えることになる。

Facebookはテストをしていることは認めたが、Messengerに関するコメントは以前と変わっていない。

我々はFacebookアプリ内でのメッセージング体験を向上させる方法をテストしている。月間10億人を超える人々が関心を寄せる個人や企業とつながるために利用しているMessengerは、豊富な機能を持つスタンドアローンのメッセージングアプリとして継続する。現時点ではこれ以上の情報はない。

今回の発見は、Facebookアプリからチャット機能がなくなったことに不満を持った多くのユーザーから歓迎されている。しかしFacebookのサービス全体を利用しているわけではないがMessengerでチャットをしている人が増えているとも考えられる。ここ1、2年のFacebookの失策から、ソーシャルネットワークに対する消費者の評価はかつてないほど低下し、広告やニュースフィードに関わりを持たずに友達とつながることができるという魅力は高まっている。

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、それまでのパブリックなフォーラムを重視したアプローチから、グループや個人の会話を重視する方針に転換する計画を明らかにした。その発表から1カ月経って、今回の発見があった。この意味するところは、メッセージのやりとりはソーシャルグラフに欠かせないものになりつつあり、ならばそれをFacebookのメインアプリに戻そうということだ。今後の動向に注目する必要があるが、Facebookがこうした動きを検討していることは明らかだ。

Image Credits:Muhammed Selim Korkutata/Anadolu Agency / Getty Images (画像は編集しています)

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(翻訳:Kaori Koyama)

Facebook Messenger、10分以内ならメッセージの取消が可能に

Facebookは、チャットの取消機能を一般公開し、かつてTechCrunchが、Mark Zuckerbergが自分のメッセージを密かに取り消していたことを報じた際の約束をようやく果たした。本日(米国時間2/5)Facebook Messengerは、”Remove for everyone”[全員から削除]機能を全世界で公開した。ユーザーはタイプミスや不用意な表現、恥ずかしい考えなどどんなメッセージでも取り消せるようになった。

Facebook Messageを送信してから10分以内にメッセージをタップすると、Delete[削除]ボタンが、”Remove for You”に変わり、”Remove for everyone”オプションが追加され、送信先の受信箱からメッセージを消すことができる。受信者には送信者がメッセージを削除したがわかり、メッセージをFacebookに通報することもできる。通報内容を確認するために、メッセージはシステムに一時的に保管される。この機能によって、ユーザーは送った内容について考え直すことはできるが、昔の履歴を変えるこはできないので率直な会話がやりやすくなる。

同社は権力を乱用してZuckerbergのメッセージ履歴を操作した。メールなど他のコミュニケーションメデアでは許されていないことだ。しかしFacebookは、今後、幹部のメッセージを配信から長時間経過したあとに受信者から取り戻す機能を復活させるかどうかを語らなかった。昨年4月に同社はTechCrunchに対して、「本機能の準備が整うまで、幹部のメッセージの削除は行わない」と言っていた。

FacebookがUnsend[送信取消]に至るまでの過程を簡単におさらいしておこう。

・Facebook Messengerに送信取消オプションがあったことはない。ただし暗号化されたシークレットメッセージ機能やInstagram Directではチャットの有効期限を設定することができる。

・2018年4月、TechCrunchはMark Zuckerbergの一部のメッセージが送信先の受信箱から削除されていたことを報じた。送信先には社員以外も含まれていた。メッセージのスレッドに削除された痕跡はなく、会話の相手は独り言を言っているように見えたが、メール記録によって、問題のメッセージは送信されたが、後に消滅したことが証明された。

・Facebookは、この理由の一部は「Markのメッセージの保管期間に制限を加えていたから」であり、Sony Picturesのハッキング事件後にとったセキュリティー対策であると主張したが、なぜ、一部の人々への一部のメッセージだけが削除されたかの説明はなかった。

・翌日Facebookは論調を変え、全員向けの取消ボタンを開発すると発表し、次の声明を出した:「本機能については何回も検討してきた…このたび汎用的なメッセージ削除機能を提供することになった。実現にはしばらく時間がかかる。そしてこの機能が完成するまで、当社は幹部のメッセージを削除するのをやめる。これはもっと早く提供すべきだった機能であり、これまでできなかったことをお詫びする」

・6ヶ月後の2018年10月、Facebookは未だに送信取消を提供していなかったが、 TechCrunchはFacebook同機能のプロトタイプを発見した

・11月、、Facebookは現在と同じ”Remove for everyone”のデザインと10分の猶予期間の取消機能を一部の国々で公開した

・そして今、世界中のiOSおよびAndroidrユーザーが送信取消機能を使えるようになった。【日本語版注:例によって、全ユーザーに行き渡るまでには時間がかかるようだ】

果たしてFacebookは、幹部のメッセージ取消しを復活するのだろうか? 私に言えるのは新機能がユーザーにも社員にも利用可能になるということだけだ。しかしZuckerbergのケースでは、何年も前のメッセージが削除されており、それは今もユーザーには許されていない。しかし本機能は、Facebookがユーザーの受信箱から盗んでいるところを見られたために追加されるべきではなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、サードパーティーによるユーザーメッセージ利用の正当性を主張

Facebookのプロダクト連携担当VP、Ime Archibongは最新のブログ記事で、最近の同社のユーザープライバシー問題に言及した。これは、Facebookが大手ID企業と特別な提携関係を結び広範囲なデータ共有を行っていると報じた火曜日(米国時間12/18)の New York Times記事に対する反論の第2ラウンドだ。

Archibongは最新の投稿で、Facebookはユーザーの許可なくプライベートメッセージをパートナーにアクセスさせたことはない、と明確に主張している。Facebookは実際にサードパーティーにユーザーメッセージを提供したことがあるが、それは「ユーザーがFacebookログインの利用を選択した場合」に限られると同社は言っている。Facebookログインを使うとユーザーは新たなログインIDを取得することなくサードパーティーサイトにログインできる。

Archibongはこう書いている:

「われわれはパートナー4社と密に協力して、先方の製品に統合し彼らのメッセージング機能を使ってFacebook友達にメッセージを送れるようにしてきた。これはわれわれの業界では一般的なやり方だ——Alexaがメールを読み上げたり、Appleのメールアプリでメールを読むところを想像してほしい。

さらに彼はこれらの機能は「実験的なものであり三年近く使っていない」と言った。Facebookがこの時間軸をかなり具体的に示したのは意図的だった。これはNew York Timesの記事に、Facebookがサードパーティーとのデータ共有に関して、この種の共有は数年前に中止したと公開声明していたにも関わらず、今年の夏まで何らかな「特別なアクセス」を許可していたと書かれていたためだ

ではなぜFacebookはパートナーにメッセージングの詳細なアクセスを許可していたのか:

「それがこの機能の核心だ——上記のメッセージングパートナーのユーザーがFacebookの友だちにメッセージを送れるように、われわれは協力して彼らのアプリに機能を統合した」

たとえば、SpotifyからFacebook友だちにメッセージを書けるようにするためには、Spotifyに “write access” を与える必要がある。送られてきたメッセージを読むためには “read access” が必要だ。”delete access” とは、Spotifyの中でメッセージを削除したとき、Facebookからもメッセージが削除されることを意味している。どのサードパーティーも、本人の許可なくユーザーのプライベートなメッセージを読んだり、友だちにメッセージを送ったりしていない」

Facebookの記事には、こうしたメッセージング統合のスクリーンショットが掲載されているが、それらはあまりに古くほとんどの人は覚えていない。一方Facebookがこの記事で提供していないのは、このアクセスを許可したときにユーザーが見る承認画面のスクリーンショットだ。それこそが、こうした統合を気軽に有効にした際、相手に何を引き渡しているかをユーザーがどう知らされていたかを決める鍵だ。

screenshot via Facebook

しかし、たとえFacebookが許可画面でどんなに明確な文言を書いていたとしても、ソーシャルメディアのユーザーがこのデータ共有全体について何か不安なことが起きているという事実に気付かされたのはたった今だ。たとえユーザーが自らクリックしてこの機能のために許可を与えたのだとしても、それによって起きうるプライバシーへの影響を理解していなかったという問題は残る。

これはFacebookだけの問題ではない。プライバシー規制の影が米国にも迫りはじめ、すでにEUではGDPRが消費者プライバシーの主流となりつつある今、ユーザーデータを広告主に貸し出しているあらゆる主要IT企業が、ビジネスのやり方を根本から変えかねない報いを受けるのは時間の問題だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookの浄化と挽回を期するMessengerのデザイン変更

FacebookのMessengerがデザイン変更されたが、どこが変わったのかに気づく人は少ないだろう。この1週間テストをしてきた私でも、ほとんどわからなかった。なんとなく、閉塞感が薄れた感じがしただけだ。だからこそFacebookは、今朝(10月24日)サンフランシスコのダウンタウンにできた新しいオフィスで朝食付の記者発表イベントを開催し、30人の報道関係者を集めたのだろう。そこには、インスタ映えする「ドーナッツの壁」も用意されていた。タブの数が減り、背景はカラーグラデーションとなり、ロゴが丸くなった程度の、わずかな変更ではあるが、Facebookはこれを機に、はっきりと前向きな新しいサイクルに切り替えたいと熱望している。

古いMessengerと新しいMessenger

Facebookがグループチャット・アプリBelugaを買収して、Messengerとして提供し始めてから7年。これまで機能を増やすことだけに専念してきた。5つのナビゲーションバーのボタン、最大で9つのタブ、ストーリー、ゲーム、ビジネスと増え、Messengerの本来の目的である友だちとのチャットという意味合いがボヤケてきた感がある。「機能を追加し、また別の機能を追加し、それらが積み上がってゆきました」と、Messengerの責任者Stan Chudnovskyは話す。「このまま積み上げてゆくか、 それとも、基本に戻って新しい何かの上に、シンプルでパワフルな機能を追加できる基礎を作るか」

機能満載の古いMessenger

しかし、今すぐ古いデザインを根っこから引き抜き、大規模なオーバーホールを行うことまでは考えていない。「13億人のユーザーを怒らせずに、新しいものを立ち上げるのは不可能です」とChudnovskyは私に話してくれた。「ユーザーにとって本当に本当に大切な使い方を妨げてしまうような行動を、ユーザー自身が取らないよう、テストを重ねるには大変な時間がかかります。しかしその挙げ句、変更を喜んでくれる人はいません。現状維持を望むのが普通です」

そのようなわけでGoogleは、本日から数週間をかけて、世界中でMessengerの控えめなデザイン変更を実施してゆく。画面はシンプルになり、空白部分が増えた。重複箇所が少なくなり、カジュアルな雰囲気になった。それでは、このアプリのビフォー・アンド・アフターを解説しよう。

古いMessenger

これまでは、画面の下に5つのメインのナビゲーションボタンが並んでいた。実際に役に立つ「チャット」セクションの間に、「ストーリー」と、カオスな「ピープル」セクションがあり、電話、グループチャット、オンライン中の「友達」のタブがある。その間にカメラのボタンがあり、しきりに「ストーリー」を投稿しろと言ってくる。ビジネスとユーティリティーのアプリを探すための「ゲーム」と「発見」タブもある。

新しいMessenger

新しいMessenger V4では、ナビゲーションボタンは3つになった。カメラボタンは「ストーリー」の上の「チャット」セクションの中のチャット画面に移動した。「ピープル」にはログイン中の「友達」のリストが組み込まれ、「発見」にはゲームとビジネスが統合された。「ストーリー」は「チャット」と「ピープル」の両方に配置された。ここには、3億人のユーザーに、もっともっとSnapchatのパクリ機能を使わせようとするFacebookの魂胆が見える。

Messengerでは、毎月、ビジネスでは100億件の会話が、ゲームでは17億件の会話が交わされている。どちらも収益につながるものだが、アプリの本来の目的とは外れるため整理された。さらに、Messengerユーザーのおよそ3分の1にあたる4億人が、毎月、ビデオまたは音声での通話をしているが、これらの通話はチャットのスレッドの中からアクセスするようになっているので、Facebookは電話ボタンを全体的に廃止した。

以前ほど目立たないが、従来の機能はすべて残されている。新機能としては、チャットのスレッドに好きなカラーグラデーションを選んでカスタマイズできるというものがある。メッセージを急いでスクロールするときでも、吹き出しの中のグラデーションが確認できる。しかし、要望が多い「ダークモード」の採用は、まだ少し先になる。Facebookによれば、眩さを低減して夜間でも目に優しい画面にする機能を、数週間以内に追加するとのことだ。

もうひとつ、Messengerのロゴがソフトな感じになった。吹き出しと稲妻の模様の鋭い角が丸くなった。このデザインは、Snapchatに対抗して、Messengerは楽しくて、フレンドリーで、しかも速いということを主張しているようだ。

Messenger作戦司令室

情報漏えい、選挙妨害、フェイクニュースが元で引き起こされる暴力事件など、スキャンダルの悪循環に苦しむFacebookにとって、それはMessengerだけの問題ではない。文字通り、またいろいろな意味においてもFacebook全体の問題だ。きれいにして、反撃する。それが、元の状態に戻りたいというFacebookの願望を表している。

その点においてFacebookは、先週、ひとつの成果をあげた。数十人の記者(私も含め)を選挙対策用の「War Room」(作戦司令室)に招き、慌ただしく取材をさせ、宣伝に協力させた。今回のMessengerの発表会では、Facebookが「シンプル」という言葉を我々の頭に植え付けようとしていたため、ちょっとデジャヴュ感があった。Chudnovskyは、Facebookが5月の段階でデザイン変更の話を報道機関に流していたことも話していた。「F8でプレビューしましたが、そのときは作業に取りかかったばかりでした」

これを機に、全社をあげてインターフェイスの掃除をして欲しいと願う。Facebookのメインのアプリには、いい加減なものが多い。たとえば、あまりみんなが欲しがっていないのに、ナビゲーションバーに押し込まれたFacebook Watchだ。Messengerでは、チャットにカメラやゲームをねじ込むことを止めたが、「ストーリー」のボタンは、永遠に消えて欲しいと願う人もいるなか、2つに増えた。ユーザーに何を提示するかよりも、ユーザーが何を求めているかを考えたほうが、Facebookは世界に貢献できるはずだ。

イベント後わずか1時間でニュースを配信しようと、多くの記者はその場に残り、Facebook社内にいながらFacebookの記事を書くことになった。Chudnovskyは、このイベントは、報道を通してユーザーを教育すること以上に、ピクセル単位の細かい仕事をしてきたチームの努力を称えるためのものだと話していた。「これほどの会社で、ロゴひとつ変えるのに、どれだけの会議を開かなければならないか、おわかりでしょう」

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(翻訳:金井哲夫)

アメリカ政府はFacebook Messengerの通信傍受要請で敗訴

アメリカ政府の捜査官たちは、FacebookのMessengerアプリ上の通信の傍受を要求して、裁判所に拒絶された。

大規模なギャング団MS-13を捜査している国と州の合同法執行チームは、音声通話のリアルタイム聴取を拒否したこのSNS大手を、法廷侮辱罪で地裁に告訴していた。

ロイターが得たその筋の情報によると、裁判所はその告訴を退けたが、その理由はまだ明らかでない。

カリフォルニア州フレスノの地裁に持ち込まれたその告訴は、当のギャング団のメンバーに対する殺人罪などでの捜査に関わっている。政府は16名の容疑者を追っていたが、証拠の入手はもっぱらFacebookに依存していた、とされる。

ロイターによると、FBIが提出した宣誓供述書は、Facebook Messengerを指して、“法執行機関がモニターする方法はほかにない”、と言っている。Facebookが所有するWhatsAppは、エンドツーエンドの暗号化により、Facebook自身すら通信内容を傍受できないが、前から法執行機関は、それを捜査妨害と主張してきた。

しかしFacebook Messengerの音声通話はエンドツーエンドの暗号化をしていないので、通話のリアルタイム傍受が可能だ。

電話の場合、裁判所の認可があっても、法律では、通話の傍受は通信会社の許可を要する。しかしFacebookのようなインターネット企業は、この法の対象にならない。

プライバシー擁護団体は、今回の告訴を、インターネット企業に対するこの例外を取り除くことがねらい、と見なしている。彼らは前から、政府が暗号化アプリにバックドアを設けようとしている、と避難している。わずか2年前にはFBIが、サンバーナーディーノの銃撃犯Syed Farookの暗号化されたiPhoneの解読をめぐる、同様の要求で、Appleを告訴したばかりだ。

FBIはコメントを拒否した。Facebookはコメントの要求に応答しなかった。

[関連記事: 5000万のFacebookユーザーがセキュリティ侵犯で被害(未訳)]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

FBのMessenger、自動翻訳機能で米国/メキシコ間の言葉の壁を取り払う

Facebookはこのところ、米国を分断させていると批判されてきたが、今は米国とその南側の隣国との結びつきを強めるのを手伝おうとしているようだ。米国、メキシコのユーザー向けのFacebook Messengerで英語ースペイン語自動翻訳機能を提供する。2国の国境で移民親子の引き離しが行われている中でのこの発表は、まったくタイムリーといえる。

この機能では国境や言葉の違いを超えて2国の間で展開されている付き合いやビジネス、議論を容易にする。これは、自社で翻訳したりせずにMessengerを使ってビジネスのやりとりをしようとしている米国の企業にとっては特に有効なものになるだろう。

Facebookは「米国のFacebook Marketplaceユーザー向けのMessengerでAI機能を使った翻訳機能のテストを4月に展開したが、その結果に大変満足している」とした。

ユーザーがデフォルト設定しているもの以外の言語でメッセージを受け取った場合、MessengerのAIアシスタントMが翻訳して欲しいかどうかを聞いてくる。今後スレッドの全てのメッセージは、ユーザーが機能をオフにしない限り自動的に翻訳される。Facebookはこの機能の対象言語を拡大し、他の国でも間もなく展開する予定だ。

Facebookの広報担当者は「この機能の最終目的は、これがなければコミュニケーションを取ることはできなかった、というコミュニケーションを自然でシームレスなやり方で可能にすること」と話した。

Facebookはニュースフィード投稿やコメントの翻訳機能を2011年から提供してきた。何年もの間、MicrosoftのBingの翻訳機能に頼ってきたが、2016年半ばに自社での展開に切り替えた。それまでの間に、ユーザー8億人の20億ものテキストを毎日翻訳してきた。

しかし、会話の翻訳というのはソーシャルメディアへの投稿の翻訳より難しい。友達と話すとき、その言葉は口語でスラングもたくさん混ざる。また、タイピングするときは急いでいることが多く、結果としてミスタイプも多かったりする。しかしもしFacebookが我々の言うことをしっかりと理解できたなら、Messengerは現代のBabel Fish(編集部注:機械翻訳するウェブアプリ)となるだろう。2016年の開発者会議F8でFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグは「壁を築く代わりに、橋をかけることはできる」とドナルド・トランプの発言を批判した。トランプはまだ壁は築いておらず、ザッカーバーグはいまテクノロジーを使って橋をかけようとしている。

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(翻訳:Mizoguchi)

Facebook、番組宣伝ボットと間違えて個人のMessengerアカウントを公開

公共広告:有名ブランドをアカウント名に使うのはやめましょう。

Facebookのソーシャルメディアチームは、HBOのテレビ番組、Westworldの広告ボットへのリンクと間違えて、無関係なFacebookユーザーのMessengerへのリンクを掲載した。MessengerのTwitterアカウントはフォロワーに対して、@WestworldHBOのホストであるTesとMessengerでチャットするようにと、messenger.com/t/westworld へのリンクを貼った。

ここにちょっとした問題があった:”Westworld” はケンタッキー州のLisaという女性のアカウントであり、HBOのボットではなかった。

この間違いを最初に指摘したMatt Navarraは、Lisaの受信箱がメッセージで溢れることを心配した。

間違いに気付くまでツイートは数時間公開されていた。

その結果、Lisaはちょっとした数のメッセージを受け取った —— 本人は20通と言っている。Facebookのメッセージングシステムは、幸いなことにこれを未承認メッセージの「メッセージリクエスト」としてフィルターしたため、Lisaはリクエストを拒否するだけで返信の必要がなく、頭痛は最小限で済んだ。

LisaによるとFacebookから彼女に連絡があり、謝罪するともにリンクも修正された。

彼女はユーモアのセンスも持っていた。

「きっと我が家をWestworldなんて呼んだ報いね」と、彼女は本誌のメッセージに返信した。

Facebookは間違いを認め、以下の声明を発表した。

「本日午前の短期間にわたり、MessengerのTwitterアカウントが、ボットのリンクと間違えて個人のMessengerアカウントのリンクを掲載してしまいました。当社は誤りに気付いたあと直ちに修正いたしました。ご迷惑をかけたみなさまに深くお詫びいたします」と広報担当者から返信があった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

FacebookのF8カンファレンスのビッグな発表、上位10まとめ

FacebookのF8カンファレンスの初日は、たくさんの発表とアップデートでギュウギュウ詰め。ここではMark Zuckerbergのキーノートから、トップテンをご紹介しよう。カンファレンス関連の記事は、ここにそのリストがある。

1. デート機能!

あなたの次の出会いは、Facebookで始まるかもしれない。同社が発表した一連のデート機能は、今年後半にテストが始まる。ユーザーのデート用プロフィールは、同じくデートを求めている、友だちでない人にだけ可視にできる。データが通常より多くなるから、本当にあなたにふさわしい人を見つけられるかもしれない。

2. 履歴削除によるプライバシー保護

目下開発中のClear Historyという機能は、Facebookが広告やアナリティクスツールで集めたユーザーデータをユーザーが削除できる。たとえばそれは、Facebook上での閲覧履歴などだ。 Mark Zuckerbergはこの機能を、ブラウザー上でクッキーを削除することになぞらえた。

3. Instagramにビデオチャットといじめ撃退機能が

Instagramでビデオチャットができる。まだ見てないけど、これまでのメッセージングツールを拡張したような、シンプルな機能だろう。またInstagramは新しいフィルター機能により、ユーザーをいじめコメントから保護する。そしてExploreタブが改良された。

4. アプリのレビューを再開

Cambridge Analyticaの一件以来休止していたアプリのレビューを再開する。デベロッパーには嬉しいニュースだ。

5. Oculus Goが199ドルで発売

廉価版のVRヘッドセットOculus Goが今日(米国時間5/1)発売された。32GB搭載機で199ドル、64GBなら249ドルだ。

6. Messengerがデザイン一新+チャットの翻訳機能

FacebookのM Suggestionsアシスタントにより、Messengerでチャットが翻訳される。Messengerは、すっきりしたルックスになり、基本的な機能であるチャットを強調している。

7. 3D写真

News Feedに3D写真が登場。数か月後には、友だちのステータスアップデートにも現れるだろう。

8. WhatsAppのSnapchat Storiesクローンがユーザー数新記録

WhatsAppがSnapchatの国際的成長の機会を横取りした。WhatsApp Statusの一日のアクティブユーザー数が4億5000万に達したのだ。

9. InstagramにAR効果が

Facebook上の拡張現実プラットホームは、Facebookオンリーだから伸び悩んでいた。そこで今度からは、ARカメラのような効果がInstagramにやってくる。ここは、お客さん最優先の写真共有サービスだからね。

10. WhatsAppがグループビデオチャットとステッカーをサポート

グループビデオとステッカーがWhatsAppにやってくる。数か月後には、一つの画面を分割して4人(もしくはそれ以上)でチャットできるようになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Facebook、Messengerでディスプレイ広告を世界で実験中

今やモバイルの中心はメッセージ・サービスだ。そこでFacebookはメッセージでもできるだけ多くの広告を表示したい。Facebook Messengerにディスプレイ広告を表示する試みはオーストラリアとタイで「有望な結果をもたらした」という。

FacebookではMessgerにおけるディスプレイ広告のベータ・テスト世界に拡大する。広告主はMessengerにスペースを買うことができるようになる。今月末から、一部のユーザーはMessengerアプリのホーム画面に広告が表示されるのを見るだろう。

TechCrunchの取材に対し、FacebookはMessenger広告の表示は「ユーザーが用いるモバイルデバイスのディスプレイのサイズ、精細度、また開くスレッドの数などによって変化する」と述べた。

来月までかけてFacebookは徐々にMessenger広告を世界に拡張する計画だ。広告はAds ManagerまたはPower Editorから購入できる。これらのサービスでMessengerはFacebook本体、Instagram、Audience Network参加サイトと並んでモバイル広告を自動的に配信するメインの媒体の一つとなる。広告はユーザーが書いたメッセージ内容とは連動せず、通常のFacebook広告と同様のターゲティングを受ける。また視認性を確保するため広告はディスプレイのピクセルの50%以上を占める必要がある。

FacebookはMessengerでディスプレイ広告のテストを始めたのはこの1月からだが、表示デザインはその後変化している。当初は水平に移動させるカルーセル・デザインだったが、その後、単純な1枚のページに変わった。これは最近Messengerのデザインが改良され、ユーザーがスワイプできるようになったことに対応している。つまりうっかり広告もスワイプしてしまうことを防ごうしたもののようだ。【略】

昨年の4月、Facebookは企業によるスポンサード・メッセージの送信を可能にすべての企業がMessengerでの広告を利用できるようになった。 Facebook本体のニュースフィード広告をクリックしたユーザーがMessangerで企業と会話を続けることができる仕組みは2015年から導入されている。

Messengerのディスプレイ広告は通常のウェブページで、アプリの内部ブラウザでレンダリングされる。またクリックしてメッセージへという広告(Click To Message)と同様、ユーザーがディスプレイ広告をクリックすると企業はメッセージでユーザーと会話し、さらにプロモーションを続けることができる。こうしてユーザーが企業と会話することを選ぶと、企業は将来ユーザーにスポンサーード・メッセージを送信することが可能になる。

Facebook広告の専門家でBlitzMetricsのCTO、Dennis Yuによれば、「Facebookの場合はこうした新機能の導入を徐々に行うのが普通だが、購入と支払いを統合できるのがMessengerプラットフォームが特に優れた点だ。またMessengerにFacebookのAIアシスタント、Mが導入された。FacebookとAmazonはフリクションのないコマースを実現するという点で競争関係にある。FacebookはMsessengerの利点をできるだけ活かそうとするだろう」と述べた。

YuによればMessengerにはP2Pの送金に利用されているアプリ内支払機能があるため、FacebookではMessengerでユーザーが直接プロダクトを購入できるようにしていくだろうという。M AIアシスタントはユーザーのメッセージを分析して何かを購入しそうとだと判断するば関連するプロダクトを推薦できる。

一部のユーザーにとって、Messenger広告は私的に会話に割り込んできて狭いスペースを占領する邪魔者だ。Messenger広告を 完全にオフにする方法はない。しかし画面下部の下向矢印をタップすれば非表示やスパムを報告するなどのオプションが現れる。

いずれにせよディスプレイ広告は、スポンサード・メッセージのように広告であるにもかかわらず通常のメッセージと紛らわしいというようなことはない。ディスプレイ広告は、表示される頻度によるが、受信トレイに入り込む頻度があまり多くないのであれば、FacebookはMessengerのユーザー体験をあまり悪化させることなく収益化することが可能になるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、Messenger、Instagramの通知を統合する実験――ファミリー・アプリの緊密化進む

Facebookファミリーのアプリの緊密化が進んでいる。Facebook本体、Messenger、Instagramのアプリはそれぞれ他のアプリからの通知を表示するテストを行っている。ユーザーはアプリ間を即座に切り替えて行き来することができる。

おせっかいな赤いアイコンが常に他のアプリを見て通知を確認するよう勧めるのでエンゲージメントは高まるはずだ。最初に着信があったのを見落としたり、アラートを意識的に消したり、そもそもプッシュ通知を受け取らないよう設定していても、新しい方式では数字入りの赤いボタンが光る。

一部のユーザーは新方式を嫌うはずだ。人間の本性として「何かを読んでいない」のは気になる。さらに青地のアプリに赤いドットは目立つので否応なしに注意を向けさせられることになる。

ソーシャルメディアのアナリスト、Mari Smithがこの実験に最初に気づいた。TechCrunchの取材に対してFacebookもこの機能の存在を認めた。

Facebookによれば「ユーザーが他のメンバーとつながり、何に関心を抱いているか知ることを容易にするような機能についてわれわれはごく小規模な実験を行っている。この中でFacebook、Messenger、Instagramそれぞれのアカウントを簡単に行き来できる方法もテストしている」ということだ。

実験の対象になっているユーザーの場合、Facebook、Messenger、Instagramアプリの上部のプロフィール・アイコンをタップするとファミリーのアプリ間を行き来するためのスイッチャーがポップアップする。スイッチャーアイコンには他のアプリに未読の通知があることが表示される。ユーザーは赤いドットで自分のアカウントのそれぞれに何通の未読通知があるかを知ることができる。タップすればそのアプリが起動する。Facebookファミリーの一員ではあるが、WhatsAppは今回のスイッチャーの実験には加えられていない。

Facebookは赤いドットでうるさく注意を引き続けることによって上記3種類のアプリを密接に関連付け、ユーザーがモバイル・デバイス上で過ごす時間の大部分を占領することを狙っている。簡単にいえば、デバイスのOSをバイパスしてしまおうという試みのようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

トップシェアであるからこそ、プラットフォームになり得る──LINE舛田氏が語ったグローバル戦略

LINE取締役CSMOの舛田淳氏

LINE取締役CSMOの舛田淳氏

11月17日から18日にかけて開催されたスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2016」。ここでは2日目のセッション「日米同時上場のLINE、その次の挑戦」の様子をレポートする。このセッションに登壇したLINE取締役CSMOの舛田淳氏は、米TechCrunch記者のHaje Jan Kampsとの質疑を通じてLINEのグローバル戦略について熱く語った。

まずLINEと他のメッセンジャーアプリの違いについて。舛田氏によれば、LINEは日常的なコミュニケーションに徹底的にこだわってきたという。「日常生活で会ったことのある、プライベートな関係。そんな人達を友だちリストに並べて、その中だけでコミュニケーションを取る。そんなリアルグラフに徹底的にこだわったのが開発当初のLINEの差別化のポイント」(舛田氏)

ユーザー数の伸びに意味はない

LINEは、日本や台湾・タイ・インドネシアなどアジア圏を中心に、2016年9月末時点で2億2000万人のMAU(月間アクティブユーザー数)を抱えている。一方で2016年6月末に比べるとほぼ横ばいと、ここにきて伸び悩んでいるのも事実だ。舛田氏は、グローバル全体のユーザー数の伸びについて、本質的な意味はないと切り捨てる。

「LINEが誕生した2011年から2013年頃まで、我々は『どこまでいけるんだろう』と考えていた。日本発のサービスが海を超え、アジアや欧州でどんどん普及していった。ユーザー数が毎週伸びていくなかで、世界中に足を運んで、現地のパートナーと手を結び、現地のコンテンツを調達してきた」

「ただある時、全体としてのユーザー数の伸びに本質的な意味はないことに気づいた。毎週毎週ユーザーは増えるが、全体的にユーザーが増えることには意味がない。これ(MAU)が3億になっても4億になっても5億になっても、我々の思い描いているLINEというサービスを成功させるためには、意味がないとわかった」

トップシェアである必要がある

米TechCrunch記者のHaje Jan Kamps

米TechCrunch記者のHaje Jan Kamps

「我々のサービスは、その国々においてトップシェアでなければならない。トップシェアであるからこそ、プラットフォームとなり、その先の事業がうまれる。当時を振り返ると、LINEは多くの国で使われていたが、シェアが3位・4位という国が山ほど出てきた。短期的な投資家の観点では、例えば我々がバイアウトを考えていた場合では、ある種の評価がされるのかもしれない。ただ、私達は私達のサービスを戦略的に成長させていきたいという思いがあり、戦略を切り替えた」

「もちろんグーグルやFacebookのように、世界中で使われるサービスもある。しかし、全てがグローバルなサービスになってはいない。日本のApp Storeのランキングを見ても、決してグローバルプレイヤーだけが並んでいるわけでもない。グローバルプレイヤーが勝っていないケースはたくさんある。LINEはまさにその中の1つ」

「ネクストグローバル」はローカルに

「それぞれの国やローカルエリアによって、ユーザーのニーズは違う。(世界で)画一的なサービスを提供しようというのが、少し前のインターネットの形。ローカルから始まってグローバルになったが、『ネクストグローバル』はローカルになった。そこで文化がきちんと意識されて、慣習に合ったユーザーの行動パターンが求められている。そこにうまく最適化したところが、ユーザーを掴むのだと思う」

「我々のグローバル戦略というのは、きちんと1個1個、日本をやって台湾をやってタイをやって、次はインドネシアだと。アジアのマーケットが我々の挑戦すべきフィールドで、そこを押さえることに今は注力している。つまり(各国の)ローカルのユーザーに愛していただくことが、我々の成長に繋がる、結果としてグローバルにチャレンジできるという考え方。2014年後半から4か国に焦点を絞り、アジアフォーカスとして戦略を動かしている」

「(日本できちんとしたポジションがあるから海外に出ていきやすいというのは)あまり関係ないと思う。日本で考えたことをそのままやるというスタンスでは決して無い。日本で作ったものは当然あるが、やはり現地のスタッフが最前線でその国の人達と触れ合い、そこで生まれるアイデアを吸収して、そこで事業を行う。我々の考え方は、その国その国で最も愛されるサービスを作ることだ」

プラットフォーム化に先行してチャレンジしてきた

インドネシアはLINEがフォーカスする地域の1つだ。しかし、BlackBerry Messengerが同国のメッセンジャーアプリのシェア1位を獲得。LINEは2位と後塵を拝している。その点について舛田氏はこう語る。

「インドネシアではBlackBerry Messengerが強い。これはメッセンジャー業界のミステリーだ。とはいえ、ユーザーの属性を見てみると、若いユーザーはBlackBerryではないものをアクティブに使っている。それがLINEだ。そこではニュースが読めたり、ゲームも楽しめる。メッセンジャーだけでなく、メッセンジャーをアクティブにするためのコンテンツやサービスがあったりする」

「バラバラなサービスではなく、例えばニュースを読もうとすると、メッセンジャーを必ず通過する。LINEが持っているメッセンジャーのユーザー体験、それによって我々はインドネシアに注力するのが遅かったにもかかわらず、シェアを2位にまで伸ばすことができた」

「今はスマートフォンを1人1台持ち始めているし、アプリケーションも使われている。ただ調査によれば、スマートフォンで日常的に使われているアプリは10個もない。これは世界中で同じ。世に出ている90%以上のアプリはゾンビ化していて、作っても使われない」

「その代わりにメッセンジャーがそのプラットフォームになってきている。今までOSが担っていたサービスのプラットフォームを担っていたが、今やメッセンジャーが最もユーザーを集めるゲートウェイになり、擬似的なOSとして振る舞い始めている。WeChatもFacebook Messengerもやろうとしている、メッセンジャーの可能性。そこへLINEは先行してチャレンジしてきた」

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Facebook Messengerの新機能は友達の動静を表示―「会話の話題」が発見される

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Facebook Messengerは昨年夏にすでに10億人のユーザーを得ているが、Facebookはユーザーのエンゲージメントを増やすために新機能追加の手を緩めていないようだ。

最新の機能は「会話の話題(Conversation Topics)」の提供だ。これはMessengerで友達と話すときに会話のきっかけを提供するものだ。MessengerはFacebookの傘下にあることを利してソーシャルメディアの本体から会話のテーマを収集してくる。つまり、Facebook投稿から、友達が最近どこに行ったか、何を計画しているか、どんな音楽を聞いているか、などの動静を収集して知らせてくれる。

iOSアプリを使うChris Messinaが先週末、この機能を最初に発見し、Twitterに投稿した

この機能は正式なものではなく、Facebookが実施中のテストの一環なのだろう。そのため新機能は一部のユーザーにしか発見されていない。

「会話の話題」はスクリーンショットでもわかるとおり、Messengerのスクリーン上で独自のセクションが用意されている。

「会話の話題」セクションでは友達の名前の下にその人物に関係する話題、右端には相手がオンラインであるか、あるいは最後にオンラインだったのがいつかが表示される。

上の例では Messengerは友達が最近グランドキャニオンを訪れたことが表示されている。

別のサンプルでは友達が最近音楽ストリーミング・サービスで聞いた曲、Facebook Eventsで興味を示したイベントが表示されている。

「話題の候補」機能の考え方は単純だ。ユーザーがFacebookの新しい友達(それともここしばらく接触がなかった古い友達)と会話を始める場合には、きっかけとなる話題を探しているはずだというものだ。そこでMessangegerがその話題を提供するわけだ。

それに加えて、新機能はある種の簡単なニュースフィードとしても役立つというメリットもある。Faceboook本体をスクロールしたり検索したりしなくても友達の最近の動静が即座に分かる。Facebookページや「いいね!」した広告やその他ごたごたしたリンクを追うなどの手間が省けるのは便利だ。

また友達の動静を伝える「会話の話題」はFacebookがMessengerの価値をアップさせるために行っている努力の一つに過ぎない。今回新機能を発見したChris Messinaは9月にはMessengerのソースコードに埋め込まれたRoomsという機能を発見している。

RoomsはどうやらMessengerのプラットフォームを利用した公開チャットルームのようだ。ユーザーは共通の話題、関心を持つ相手とここでチャットができる。以前、FacebookはRoomsというプロジェクトでFacebookのユーザー同士が匿名でチャットできるような仕組みを実験したことがあるが、現在は終了している。新しいRoomsはこれに関連があるかもしれない。

今回発見された「会話の話題」がMessengerに(今のところ)隠された公開チャットルーム機能と関係があるのかどうかはまだ不明だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iMessage App Storeに登録された1650種類以上のアプリの大半を占めるステッカー

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AppleのiMessage App Storeには、1週間ほどで、1650種類以上のアプリケーションやステッカーパックが登録された。これは、iPhoneのデビュー当時の総アプリ数、そして1000以上あった、iPadのリリース当時の対応アプリ総数を超えているものの、昨年公開されたAppe Watch向けApp Storeの3500という数字には届かない。Sensor Towerの新しい報道によれば、1番人気のアプリは”ステッカーパック”で、1251種類ものステッカーが、402種類のそれ以外のアプリと共にストア上に登録されている。

iMessage App Storeは、サードパーティディベロッパーが、巨大なiPhoneユーザーベースにソフトを提供するための新しいプラットフォームを作る、というAppleの狙いのもとに誕生した。ちょうどiOS App Storeが、更新されていない古いアプリで埋め尽くされた頃に、iMessage App Storeが登場したのだ。なお、AppleはiOS App Storeの整理を進めており、何百、何千というアプリが登録削除される可能性がある。

その一方で、iMessage App Storeには、ユーザーのアプリの使い方における変化が反映されている。

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スタンドアローンのアプリをインストールして、ホームスクリーンに置いたまま忘れ去ってしまう代わりに、多くの人はモバイルメッセージの機能を拡大するためのアドオンを探し求めているのだ。これまでにも、カスタムキーボードのほか、GIF、絵文字、ステッカーなどのように、メッセージに自分の色やユーモアを足すことができるアプリが存在した。

さらに、現在App Storeで人気を博しているアプリの中には、アプリ自体にリッチなメッセージ機能を備えたものがある。Facebook Messenger(無料アプリ第3位)、Snapchat(第5位)、WhatsApp(第15位)などがその例だ。

Appleは、先週iOS 10と共に発表された改良版のiMessageアプリで、このようなユーザーのニーズを満たそうとしている。

メッセージアプリからプラットフォームへと進化した新しいiMessageには、さまざまな新機能も導入された。その中には、スクリーンをアニメーションや音で飾り付けるエフェクトや、”見えないインク”でメッセージを見えなくする機能のほか、リンクのプレビューや、手書きメッセージ、タップバックを使った返信、絵文字予測変換などが含まれている。

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しかし、何よりも重要な機能が、プラットフォーム化に伴うサードパーティアプリへの対応だ。

iMessage App Storeが、アプリとの新しい関わり方を提供しようとしている一方で、一般のアプリマーケットプレイス全体のトレンドもそこには反映されている。そのトレンドとは、ゲームアプリの台頭だ。

Sensor Towerのデータによれば、ステッカーを除くiMessage App Storeに登録されている402種類のアプリのうち、1番大きなカテゴリーがゲームとなっている。既に92種類のゲームが登録されており、その数は、ふたつめに大きなカテゴリーであるエンターテイメントのアプリ数(39種類)の約2.5倍にあたる。

トップ10に入っているその他のカテゴリーが、ユーティリティ(31種類)、仕事効率化(26種類)、ソーシャルネットワーキング(25種類)、写真/ビデオ(23種類)、旅行(21種類)、教育(18種類)、ヘルスケア/フィットネス(17種類)、そしてフード/ドリンク(15種類)だ。

興味深いことに、ニュースアプリの数は、現在の時点で6種類と極めて少ない。これは、例えばFacebook Messengerとは全く異なる傾向だ。最近TechCrunch Disruptで話をしてくれた、Facebook MessengerヘッドのDavid Marcusによれば、ニュースボットは、同社のチャットプラットフォーム上で人気なカテゴリーのひとつだ。ボット業界の動向を追っているサイト、Botlistによれば、Facebook Messengerのプラットフォームには、既に数十種類のニュースボットが登録されている。

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しかし、アプリに比べてステッカー人気は突出しており、ディベロッパーが確実に利益を生み出す手段となっている。現在公開されている1251種類のステッカーパックのうち、944種類がプレミアム(有料)で、307種類が無料だ。

有料ステッカーのほとんど(86%)が0.99ドルで、その他にも1.99ドル(12%)や、2.99ドル(1%)のものがある。1番高いステッカーパックは3.99ドルで、この価格がつけられているものはひとつしかない。

今回のiMessage App Storeに関する調査から、ディベロッパーがどのようなアプリを開発しているかについてのヒントを得ることができるが、消費者がどのようなアプリを実際にダウンロードしているかについてはまだ分からない。新しいiPhoneを購入する人や、既存のデバイスを新しいiOSにアップデートする人の数が増え、iMessageアプリの世界を発掘しだしてから、そのようなデータが明らかになってくるだろう。

Sensor TowerApp Annieといった、サードパーティーアプリのディベロッパーに対して情報サービスを提供している企業も、アプリのトラクションや人気に関する洞察を提供するため、そのうちiMessageアプリのダウンロード数を自分たちのプロダクトに組み込んでいかなければならない。特に、現在iMessage App Storeには、”トップチャート”が存在しないため、彼らの力が必要になってくる。そして、ディベロッパーが自分の目でユーザーの反応を確認することで、登録されているアプリの種類もやがて整備されていくだろう。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

ローンチ5年で10億ユーザー、Facebookメッセンジャーの過去と未来

How Facebook Messenger clawed its way to 1 billion users   TechCrunch

Facebookがメッセンジャーのダウンロードを強制させるという賭けに成功した。その反動にかかわらず、20ヶ月の間にメッセンジャーはユーザー数を倍にし、開始から5年でユーザー数は10億人に到達した。メッセンジャーはFacebookや、Facebookが買収したWhatsApp、GoogleのYoutubeなどで構成される10億ユーザークラブに参加した。

メッセンジャーアプリは他にも印象的な記録を残してきた。毎月170億枚の写真が送信され、ユーザーと企業の間で10億メッセージのやりとりがなされている。また、毎日3億8000万のスタンプと2200万のGIFが送信されている。そしてVoIP電話全体の内10%はメッセンジャー経由とのことだ。メッセンジャーが新しく開設したチャットボットのプラットフォームには現在1万8000チャットボットが存在し、2万3000のデベロッパーがFacebookのWit.ai ボットエンジンに登録してきた。

ユーザー数10億人という節目となる記録はFacebookが企業、デベロッパーのメッセンジャーのプラットフォームへの関心を引くことを容易にする。メッセンジャーの普及が進むことは次のようなことを意味する。新たにメッセンジャーを利用し始めた他のユーザーの存在が、未だにSMSやメッセンジャーの競合サービスを使っている人にメッセンジャーをより便利なアプリだと思わせるのだ。

Facebookのようなネットワーク効果を持っている企業は他に類を見ない。

Facebook Messenger Team

David Marcus氏とマーク・ザッカーバーグ氏がロゴをかたどったメッセンジャチームの万歳をリードしている

メッセンジャーは元Googleの社員が起ち上げたチャットアプリBelugaを元に名前だけ変えて始めたものだ。FacebookはBelugaを2011年の3月に買収している。「10億人ものユーザーを獲得するなんて想像もできませんでした。しかし、それを実現したいとは思っていました。それが私たちのビジョンでした。世界中の人々をそのようにつなげたかったのです」Beluga共同創業者のLucy Zhang氏はそう語る。

「みんなが飛び上がってこのことを祝うと思っていますよね」Facebookの現在のメッセンジャーの責任者David Marcus氏はそう語る。「しかし、サービスをユーザーに提供すること、正しいものを作ること、問題なく運用すること、人々の日々の生活を支援することなど一層の責任が発生します」。

すべての人がメッセンジャーのユーザー数10億人突破のお祝いに参加できるようにしている。風船の絵文字をFacebook上で送ると画面上でユーザー数10億人突破を祝うライトアップを見ることができる。

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ユーザー数10億人への道のり

Zhang氏とMarcus氏は、派手な機能、利用のしやすさ、地味だがパフォーマンスの向上につながることまでの全てに継続的なイテレーション(分析、設計、開発、テストのサイクルを回すこと)を行ったことがメッセンジャーの発展につながったと語る。以下に時系列でメッセンジャーのこれまでの変遷を紹介する。

Beluga

Belugaは「グループ」ではなく「ポッド」を持っていた

Belugaは「グループ」ではなく「ポッド」を持っていた

2010年、グループチャットが人気を獲得し始めていたが、SMSはひどい有様だった。同年に開催されたTechCrunch Disruptのハッカソンで生まれたGroupMeは勢い良く成長した。しかし、GroupMeはネイティブアプリではなくコストの高いSMSに依拠していた。

2010年の7月、Belugaはデータ通信のチャットに焦点を当てて設立され12月までに大きく成長した。「友達のそばにいたいという私たち自身の希望、要望から生まれました」とZhang氏は語る。その時、Facebookチャットはどちらかというと非同期のメッセージサービスで、Facebookアプリの中に埋もれていたために快適さに欠けていた。Facebookはメッセージに特化したアプリをリリースする機会を得るためにBelugaを2011年の3月に買収した。

 メッセンジャーのファースト・バージョン

「メッセンジャーのファースト・バージョンをリリースするのに3、4ヶ月を費やしました」とZhang氏は回想する。その当時、メッセンジャーのチームメンバーはZhang氏、共同創業者のJonathan Perlow氏(現Facebook社員)、Ben Davenport氏、そしてエンジニア1名、プロダクトマネージャー1名、デザイナー1名だった。

メッセンジャーは2011年の8月にサービスの提供を開始した。デスクトップ、モバイルなどの異なるプラットフォームでメッセージを送受信することができるものだった。写真と位置情報の共有以外の今でもメッセンジャーにあるいくつかの機能を備えていた。その1年後には既読機能を実装し、まるで顔を合わせて話しをしているかのようなチャットへと変化した。

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左がメッセンジャーファースト・バージョン、右が現在のメッセンジャーのデザイン

Facebook本体のアプリから分離した初めてのアプリとして、メッセンジャーアプリは1つの重要な機能に特化したシンプルなモバイルプロダクトの価値を証明した。

使いやすくなったメッセンジャー

Facebookはメッセンジャー普及のために戦略を練ってきた。ユーザーがやりたいコミュニケーションができるようにフレキシブルさを追加してきた。2012年から2013年までの間に、メッセンジャーを利用するのにFacebookアカウントを必要とする条件を撤廃し始めた。Facebook友達でない場合、電話番号を利用してSMS経由で連絡を取ることができるようにした。VoIP電話をコミュニケーションツールとして当たり前のものとするための賭けに打って出た。メッセンジャーのデザインは本元のFacebookとは異なり、操作スピード、シンプルさを追求するためより洗練されたものとなった。

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メッセンジャーはデザインの一新でアイデンティティーを得た

アプリダウンロードの強制

How Facebook Messenger clawed its way to 1 billion users 2TechCrunchメッセンジャーのサービス提供開始から3年間の成長は停滞していた。しかし2014年4月、Facebookがユーザー数2億人到達を発表する少し前、同社の高圧的な告知によりコミュニティーがざわついた。その告知とはFacebookアプリからチャット機能をなくし、代わりに強制的にメッセンジャーをダウンロードさせるというものだった。この強制の言い分としてはメッセンジャーアプリによって、ユーザー間でのやり取りがより早くなり、メッセージを見逃すことも少なくなるということだった。

ユーザーは腹を立てている。Facebookがスマホのホームスクリーンを占有しようとしているとしてFacebookを責めた。ユーザーは1つのアプリでも十分快適だったのに、なぜFacebookのアプリを2つも利用しなければならないのだろうか?メッセンジャーの平均的なレビューは星1つとなったがAppストアでダウンロード数がトップにもなった。

Facebookは膨らみすぎたアプリからメッセンジャーを解放することで、新たにメッセンジャーにたくさんの機能を追加することができるようになった。そして結果的に、ユーザーもついてきたのだ。ユーザーはメッセンジャーを頻繁に使うようになった。もしメッセンジャーがFacebookアプリに埋め込まれたままだったとしたら、メッセンジャーを開く手間にストレスを感じるほどにだ。2014年の11月までにユーザー数は5億人に到達した。

スピードの必要性

さほど関心を集めなかったが、2014年の末にFacebookはメッセンジャーの大幅な技術的改良を実施した。数十億のメッセージがやりとりされる規模においては、ミリ秒の短縮はメッセージの送受信に大きな差を生み出す。私がここで説明する言葉より表現豊かに、メッセンジャーチームはユーザー間の送受信における遅延を減らすためのパフォーマンス、安定性に対して多くの時間を費やしたとMarcus氏は語った。Marcus氏はPayPalの会長を務めた人物で、Paypalを退任後に初めて取り組んだのがメッセンジャーのプロジェクトだった。

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ユーザーが送信したメッセージがどのような状況にあるのか分かりやすくするため、メッセンジャーはメッセージの横に小さなサークル(円のマーク)を設置した。サークルが空白の表示は送信中であること、空白にチェックマークが表示されれば送信完了、サークルに色とチェックマークが付けば相手に届いたこと、サークルにプロフィール写真が表示されると相手がメッセージを読んだことを示す。繰り返すが、これは小さなことかもしれないが、これによりSMSで発生していたようなコミュニケーションにおける曖昧さを排除することができた。それは2014年初めにFacebookがWhatsAppを買収した後からMessengerにとって問題となっていたことだった。

アプリとビデオ

2015年はメッセンジャーが単なるチャット以上の存在になった年だ。SMSを時代遅れなものとし、現代風のメッセンジャーを通してユーザーの生活を支えるように改良がなされた。ビデオがいたるところで盛り上がりを見せ始めていたが、ビデオチャットはFaceTime、GoogleHangoutsのような限られたプラットフォームのみだったところで、メッセンジャーはビデオチャットを開始した。Marcus氏はビデオチャットを実装したことがメッセンジャーが電話に代わる多機能なコミュニケーションツールになるきっかけになったとしている。

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メッセンジャーのプロダクト責任者Stan Chaudonovsky氏がビデオチャットを実演

FacebookはVenmo風の個人間で送金ができる機能をメッセンジャーに追加した。そしてF8デベロッパー・カンファレンスにおいてメッセンジャー・プラットフォームについて明らかにした。そのプラットフォームでは、Giphyのようなコンテンツを共有することを始め、最終的にUberの車を呼んだり航空会社のカスタマーサービスを受けることができるようになった。2016年内には、チャットボットのデベロッパーやニュースメディアもメッセンジャーに参加するだろう。また、Facebookはたらい回しにされ苛々させられる電話のカスタマーサービスの代わりにメッセンジャーを使うことを法人に提案している。

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メッセンジャー・プラットフォーム

 

有用であることが先、おもちゃではない

ユーザーがチャットボットに慣れ始めているところだが、世界中のユーザーがメッセンジャーを利用できるようにすることに再び焦点を当てている。「全ての人が電話を持っているように思いがちですが、世界のすべての国には当てはまらないのです」とMarcus氏は語る。

Marcus氏は、最近のメッセンジャーの成長の理由についてアカウントの切り替え機能を実装し始めたことを挙げる。一家で1台の電話を共有しているような発展途上国の家族全員が自分のアカウントでメッセンジャーを使うことができる。

メッセンジャーは電話番号の代わりとなるため、メッセージリクエストを実装した。これはユーザーが誰にでもメッセージを送ることを可能にし、知らない人からのメッセージはフィルタリングして別の受信箱へと選り分ける門番のようなものだ。新しくなったメッセンジャーではユーザ名、短縮URL、QRコードでよりシンプルにユーザー同士がお互いに見つけることができるようになった。
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メッセンジャーのこれらの特徴は、誰かと連絡するために任意の連絡先情報を必要とすることから、幅広く使われている名前だけでコミュニケーションができる世界への抜本的な転換を示す。良くも悪くも電話番号を聞くというような気まずい質問をする必要がなくなる一方、受信者は話したくない人をブロックすることも容易になる。

失速するSMSをついに葬り去ることに期待して、先日FacebookはAndroidユーザーがメッセンジャー上でSMSの送受信をできるようにした。今月7月にはFacebookはさらに高度なセキュリティが必要な送受信のためにエンドツーエンドの暗号化機能「秘密の会話」を実装した。

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メッセンジャーの未来

これらの着実な発展で、Facebookメッセンジャーは競合である他のモバイルメッセージアプリよりも一歩抜きん出ている。KakaoTalkは5000万人ユーザー、Kikは1億7500万人ユーザー、LINEは2億1800万人ユーザーだ。今のところ、メッセンジャーの最大の競合は、メッセンジャーが営業できない中国拠点の7億6000万人ユーザーを持つWeChatだ。そしてメッセージを送るためというよりは話題を共有したり、写真を送ることで人気のあるアプリ1日1億5000万人の利用ユーザーを持つSnapchatだ。

WhatsAppがいる中国を除く地域では、Facebookのメッセンジャーはチャット市場の覇権争いで優位に立つだろう(打たれ強いSMSを除く)。Marcus氏は以下の様に結論付ける。もともとのテキストメッセージのスタンダードを打ち壊すには、メッセンジャーを徹底的に普及させなければならない。ユーザーの友達が1人でもメッセンジャーを利用していないだけで、ユーザーをiMessageやAndroidのメールに引き戻してしまうからだ。

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Sheryl Sandberg氏とDavid Marcus氏

「1つのプラットフォームに話したい人がほとんどいる場合、電話番号は必要なくなります。名前で彼らを見つけることができるし、さらに多くのものを送ることができて、ビデオ電話も可能です」。Marcus氏は自信を持って、「メッセンジャーはこの世界にとって重要なコミュニケーションツールになりつつあると信じています」と言う。

 

現在、メッセンジャーが必要としていることに関して、Marcus氏は「一番必要なのは時間です。メッセンジャーに対して多くの人が持つイメージを変えなければならないのです。多くの人は、電話番号を持っていないFacebookの友達にメッセージを送る手段と考えています。10億人を超えるユーザーの考え方を変えるために多くのことをしなければならないのです。しかし徐々にですが、その方向に進みつつあります」と語った。

これまでの人類の歴史で、無料でここまで活発に多くの人がつながったことはない。10億人が名前とインターネットアクセスのほか何も必要なく、簡単にコミュニケーションを取ることができるのだ。歴史的に「恐怖」というのは分離や未知から発生する副産物であった。しかしメッセンジャーによって私たちはより簡単にお互いを知ることができるようになるのだ。

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原文

(翻訳:Shinya Morimoto)

 

Supershipの「Sunnychat」は5秒動画を軸にしたコミュニケーションアプリ

Supership取締役の古川健介氏(左)、Supership代表取締役の森岡康一氏(右)

Supership取締役の古川健介氏(左)、Supership代表取締役の森岡康一氏(右)

コミュニケーションアプリと言えば、テキストやスタンプでのやり取りを思い浮かべるが、Supershipが8月1日にリリースした「Sunnychat」(iOSAndroidでそれぞれ提供)は、1つの動画(もしくは写真)を友人間で共有するところからコミュニケーションをスタートさせるアプリになっている。

アプリを起動してホーム画面にあるムービーアイコンをタップし、動画や写真を撮影し、アプリ上の友人と共有。共有した友人間でテキストチャットやスタンプによるコミュニケーションができるサービス。動画は最大5秒まで撮影可能。友人の追加はFacebookやQRコード、電話帳連携が可能(Androidのみ。iOSでは現状QRコードでしか友人を追加できないようだ)。今後はTwitter連携にも対応する予定だ。

Sunnychatの画面イメージ

Sunnychatの画面イメージ

サービスを担当するのはSupership取締役の古川健介氏。Supershipは2015年9月にKDDIグループ(厳密にはKDDIの子会社であるSyn.ホールディングスの傘下)のスケールアウト、nanapi、ビットセラーの3社が合併して生まれた。古川氏はnanapiの創業者で元代表取締役だ。

ちなみにSyn.ホールディングスでは、「すべてが相互につながる『よりよい世界』を実現する」というテーマのもと、スマートフォン時代の新ポータル構想「Syn.」を掲げてサービス群のアライアンスを組んでいる。Syn.ホールディングス代表取締役副社長でSupership代表取締役の森岡康一氏は、Sunnychatもこの「繋がり」のテーマに沿った新規事業だと説明する。

古川氏は「テキスト、つまり言語を中心にしたコミュニケーションはネガティブな感情に振れやすい。逆に非言語、動画や写真を軸にしたコミュニケーションはポジティブな感情に振れやすい」と語る(古川氏はチームラボ代表取締役である猪子寿之氏の話としてこれを数年前に語っていた)。

ではポジティブなコミュニケーションを生むにはどうしたらいいか? Sunnychatではまずは動画や画像を投稿することで、それらについてのポジティブなリアクションができるような仕様にしたのだそう。今後はSnapChatSNOWのような顔認識を使ったエフェクト、さらにはARを使ったエフェクトなども導入を検討している。なおKDDIグループのサービスと連携することは現時点では予定しておらず、ユーザーベースを独自に作っていくことを目指すという。また目標ユーザー数などは公開しておらず、マネタイズに関してはまずはユーザーを拡大してから…とのこと。

8月1日にSupership内で開催された会見の質疑では、前述のSnapChatやSNOWのほか、LINEやTwitterなど先行するコミュニケーションサービスとの差別化に関する質問があったが、「いろいろ参考にさせてもらっているが、競合というのは実はあまり考えていない」(古川氏)という。とは言え、ダウンロードして1日、まだ僕の環境(iOS版)では友人招待の方法が限られていることもあって友人があまり居ないので、他のコミュニケーションサービスとの決定的な違いについてはまだちょっとはっきりしていないところもある(例えば動画が自動再生されるので、LINEのように都度ダウンロードして再生するといった手間がない、とかはあるのだけど)。

ところで古川氏といえば、学生時代に受験生向けの電子掲示板「ミルクカフェ」を立ち上げ、また総合電子掲示板「したらば掲示板」を運営(その後ライブドアに売却)した後にリクルートに入社。いくつかのコミュニティサービスを立ち上げた後にnanapi(当時の社名はロケットスタート)を起業。ハウツーメディアの「nanapi」などを提供してきた。会見後、メディアやコミュニティを運営してきた古川氏がどうしてこのサービスを開発したのか尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。

「コミュニケーションをメディア化したものがコミュニティだと思う。そしてコミュニティはいろいろと、『キツい』ことがある。知らない人とのコミュニケーションを許容できる人は、実はそういない。オープンなもの(コミュニティ)も考えたが、それよりも多くの人がコミュニケーションできるようなサービスを作りたかった」(古川氏)