iPhoneの中国における苦難の真相はこうだ

先月Appleが四半期決算報告の修正ガイダンスを発表したとき、同社は不調の原因として中国を特定した。たしかに、iPhoneの売上は前年比で15%落ち込んだが、最近のIDCの調査によると、その下落に中国市場が果たした役割がよく分かる。

その新しい数字によると、同四半期の前年同期比では、中国における出荷がほぼ20%落ち込んでいる。Appleの今後の成長計画にとって重要な市場でこれだけの落ち込みは、相当大きな意味を持つ。市場の12.9%を占めていたデバイスが11.5%に落ち込んだのだ。先月Tim Cookは、この世界最大のスマートフォン市場における落ち込みの理由を、いくつか挙げた。

それらの中で、貿易をめぐる国際的な緊張や、中国経済の総体的な低迷は、Appleだけに影響しているわけではない。しかしスマートフォンの売上は、アップグレードサイクルの遅滞によって全面的に落ち込んでいる。多くのスマートフォンが、現用機で十分に良いから、なかなか買い換えようとしない。さらにまた、今年のXSはこれまでのアップグレードほどドラマチックでなかった。

そんな中でしかし、何かを物語っているのは、ネイティブのスマートフォンメーカーが好調なことだ。たとえばHuaweiは当四半期、23.3%伸びた。上昇気流に乗った企業が、Appleのシェアを食った、とも言える。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonが家庭用メッシュルーターのEeroを買収してEcho製品拡販のベースに

Amazonが、同社のスマートホーム製品系列を大きく拡大しようとしている。同社は今日、ベイエリアの家庭用メッシュルーターのスタートアップEeroを買収する意図を発表した。それは、Alexaをコネクテッドホームの主要機能に育てようとしている同社にとって、相性ぴったりの製品だ。

創業5年目を迎えるEeroにとっても有意義だ。同社は家庭用メッシュルーターの分野に早くから参入し、高名な投資家たちからの支援も受けたが、苦戦していた。昨年は同社のワークフォースのほぼ1/5、30名の社員をレイオフした

Amazonはなんと言ってもお金持ちだし、昨年はAlexaをHuaweiやNetgearのルーターに接続するデモをしていたから、このカテゴリーに目をつけていたのだ。そしてそれも合理的な判断だ。家庭内ネットワークの圏域を拡大するメッシュルーターがあれば、Echo Dotsなどのデバイスを、家のどの部屋にも置ける設計にできるだろう。

Amazonは近年、RingやBlinkなど、いくつかの著名なホームオートメーションスタートアップを拾い上げて、家庭内のAlexaを軸とする独自のスマートホームエコシステムを育てようとしている。多くの場合Amazonはスタートアップのブランドをそのまま維持するから、それはEeroにとって嬉しい徴候だ。ただしRingに関しては、そうならなかったけど。

AmazonのSVP Dave Limpがプレスリリースで述べている: “Eeroのチームにはとても感銘を受けている。彼らは、コネクテッドデバイスをつなげばすぐにそれが使えるようなWi-Fiのソリューションを、非常に早い時期に発明した。私たちもそのビジョンを共有して、スマートホームの体験をより容易にし、顧客のためのイノベーションにこれからも引き続きコミットしていきたい”。

買収はまだ、お役所の承認を待つ段階で、価額等の詳細は公表されていない。

関連記事(未訳)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Moftのノート用折り畳みスタンドが手放せなくなってしまった

Moftのノートパソコン・スタンドを使っているが、大変気に入っている。ファイバーグラスと人造皮革で19ドル(Kickstarterのアーリーバード価格)の製品にそれほど大きな期待はかけていなかったのだが、使ってみるとこれは優れものだった。

このスタンドはステルスだ。つまり広げた状態ではコインより薄い。保護フィルムを剥がしてノートの裏に貼り付ける。メーカーによると最大15.6インチまで対応する。私は15インチのMacBook Proに使っているが、宣伝どおり役に立っている。魔法のようだ。

畳んだ状態ではまったくかさばらない。引き上げるとスタンドになる。角度はいくつ選べる。非常にシンプルなプロダクトだ。

このシンプルさがメリットだが、同時に多少のデメリットにもなっている。使わないときにスタンド部分が少しばたつくので磁石で固定するようなメカニズムがあってもいいと思った。.私はMacBookを毎日何度もデイパックに出し入れする。このペースだと数ヶ月でやれてしまいそうだ。しかし19ドル(市販価格でも24ドル)ならそのつど買い替えても破産することはなさそうだ。

これは私の取り付け位置が悪かったせいかもしれないが、タイピング時に少しぐらつく感じがする。これはキーボードの下部に手のひらを当てれば防げる。どのみち普段からこのスタイルで入力しているので問題ない。

全体としてMoftのスタンドはデザインもいいし機能も優れた製品だ。クラウドファンディングで登場した第一世代のプロダクト特有の仕上がりの粗いところがないわけではないが、価格を考えればさほどの問題ではない。キーボードに角度を付けてタイピングする方が私の場合快適だし速い。そういうユーザーならこれは買いだ。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

MWC 2019は折りたたみと5Gがキーワード

これまで私はそう言ってきたし、繰り返しになるが、2019年はスマホが再び面白くなる年になりそうだ。似たような形状やわずかなアップグレードがここ何年も続き、モバイル業界は悪戦している。

経済要因やアップグレードサイクルの長期化で、スマホ販売は初めて鈍化している。いいスマホが欲しいという人の多くは、すでにそうしたスマホをここしばらく使っていて、スマホメーカーは消費者に新しいものに買い換えようかと思わせるような魅力を打ち出せていない。

悪戦する中で、スマホメーカーはクリエイティブになりつつある。我々は昨年後半、そして先月のCESで、まだ初期段階ではあるもののそうした努力の成果の一部を目にした。しかし今度のモバイル・ワールド・コングレス(MWC)は努力が輝く場になるだろう。MWCはかなり大型のモバイル展示会であり、参加企業全てが目玉となるようなプロダクトを披露する。

2月24〜28日、バルセロナで発表が見込まれているものを紹介しよう。

Huawei:発表するものがたくさんあるようだ。これは、北米で開かれるCESが同社にとっては望めるものではないことが理由の一つだろう。CEOのRichard Yuは折りたたみ、そして5Gの電話についてほのめかしてきた。これは折りたたみで、かつ5Gである電話の可能性がある。これよりも主流製品なのがP30とP30 Proだ。Huaweiはこれまで巧妙に秘密裏にしてきたが、3つないし4つのリアカメラを搭載しているとの噂だ。

LG:すでにG8 ThinQを発表した。新しいフラッグシップモデルは、ARアプリと共に使うことで顔認証ロックを可能にするToFセンサーを搭載したフロントカメラを備える。またV50も発表されると言われていて、これは5Gとなる可能性がある。

Microsoft:今度のMWCの注目の一つとなるのが、Microsoftがすでに2月24日に開くことを発表しているイベントだ。そこでHoloLens 2が披露されると見込まれている。この次世代バージョンのスマホは、ハードウェアとソフトウェア共にようやく本格的にARを取り入れられる状態となったことを受け、満を持しての登場となる。

Motorola: 最近発表したG7は、MWCに先だった動きだ。しかし、折りたたみとしてのRazr復活の噂もある。

OnePlus:5GスマホとOnePlus 7が発表される。これは5GのOnePlus 7かもしれない。MWCで秘密イベントを開催するとの話があるものの、そこでは大きな発表はないとの見方が大勢だ。

Samsung:今年はSamsungからの多くの発表は望めない。Samsungは(不便な方法で)MWCの数日前に大きなイベントを開催する。サンフランシスコで開かれるそのイベントで発表されるS10と、繰り返しの内容の発表、そして近づいている折りたたみデバイスのプレビューとなる。MWCで大した発表はなさそうだが、おそらくウェアラブルやPC製品を若干目にすることはできるだろう。

写真

Sony:長い間Xperiaが看板商品的な存在だった一方で、家電大手のSonyはこれまで毎回フラッグシップデバイスを大々的に発表してきた。ただし、それらはエキサイティングなカメラ機能に集中していた。しかし今年は、Xperia XZ4の発表が見込まれている。この端末は、噂によるとアスペクト比21:9のディスプレイと4400mAhものバッテリーを搭載しているという興味深いものになるようだ。

原文へ 翻訳:Mizoguchi)

LGの次期旗艦機はフロントカメラを3D化してバイオメトリクスの精度をアップ

LGは、ビッグな見本市を待たずに新製品を発表することが多い。Mobile World Congressはまだ何週間も先だが、それでも同社は近く出る旗艦機G8 ThinQを、人びとにちらっと見せずにはいられない。

ネーミングはごたついているが、でもこのハンドセットは再度、LGの画像技術への注力に目を向けさせる。そのキモは、フロントカメラに組み込まれた飛行時間センサー(上図)だ。LGの説明を読んでみよう:

そのほかの3D技術は複雑なアルゴリズムでカメラのレンズからオブジェクトまでの距離を計算している。しかしToFイメージセンサーチップは、物からの赤外線の反射光を捉えて、より正確な計測を行なう。その結果、ToFは環境光の中でより高速かつより効果的であり、アプリケーションのプロセッサーの負荷を減らす。したがって、電力消費も少ない。

エンドユーザーにとってこのことは、今のAndroidハンドセットが提供しているものよりもずっと有能な顔認識技術が使えることを意味し、奥行き(z軸方向)感知が加わることにより、今のiPhoneに近いような、高度なバイオメトリクス認証が可能になる。この前のリーク写真では大きなノッチがあったが、それもToFで説明がつくだろう。

そのほかの詳細は、MWC用に取っておくつもりだな、たぶん。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Raspberry Piのストアが開店Apple Storeよりもクールかな

Raspberry Pi Foundationが今日(米国時間2/7)、最新のプロジェクトを披露した。それはなんと、本物のお店だ。イギリスのケンブリッジに住んでる人は、甘くておいしいラズベリーパイをたくさん買って、いろんなクールなものを作れるぞ。

Raspberry Piは最初からずっと、子どもも含め誰もが気軽にプログラミングができることをねらっていた。だから、こういう実物店があることは理想的だ。同ファウンデーションは、ARMのプロセッサーを使った、いろんなI/Oポートのある、Wi-FiもBluetoothもある、とっても安いコンピューターをいろいろ作ってきた。

最新の主力機種Raspberry Pi 3 Model B+は、わずか35ドルだ。もっと小さくて安いのが必要なら、いろんなニーズに合うそのほかの機種もある。

たとえば今のあなたは、何かの物のインターネット(Internet-of-Things, IoT)プロジェクトのための小さなコンピューターが必要かもしれない。それなら、25ドルのRaspberry Pi 3 Model A+がいいだろう。RAMとポートはやや少ないが、性能はほかのRaspberry Piと変らない。省エネが重要なら、10ドル以下で買えるRaspberry Pi Zeroがある。

Raspberry Piにストアができるなんて、考えたこともなかった。でも上の紹介ビデオを見ると、こんなストアが欲しかった、と思ってしまう。今では機種も多様化しているから、自分のプロジェクトにあった機種をお店の人に尋ねられるのが、とてもいい。

このストアは、ショウルームとしても使う気だ。マグカップやおもちゃなど、関連グッズも買える。白と赤のキーボードやマウス(下図)も、クールだね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

現状の電動スクーターは事故が多い…Consumer Reports誌の調査より

Consumer Reports誌の調査を見るかぎり、電動スクーター(eスクーター)のメーカーは安全性について再考せざるを得ないようだ。

同誌によると、電動スクーターは2017年の後半以降、アメリカで1545件の傷害事故を起こしている。同誌は、テクノロジーを利用するスクーター共有プラットホームのトップ企業であるBirdやLimeが認可されている47の都市で、110の病院と5つのお役所からデータを集めた。

このニュースの直前には、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)が公表した研究が、スクーターの事故で発生した治療を要する負傷者は249名、その1/3は救急車で病院に搬送された、と言っている。

その研究報告の主な筆者であるUCLAの救急医Tarak Trivediが、CNETにこう語っている: “重傷者もいる。軽い切り傷やすり傷ばかりではない。本物の骨折もある”。

スクーター企業のCEOたちはみな、安全を強調しているが、しかし安全性はこの分野のビジネスの優先事項になっていないようだ。その安全軽視の姿勢が消費者にも伝染して、eスクーターや乗り捨て自転車はヘルメットを着けずに乗るのがふつうになっている。そしてそこに、粗悪なハードウェアと無責任な乗車マナー、夜間乗車などの条件が重なると、当然のように事故は起こり犠牲者も出る。先週はテキサス州オースチンで、Limeのスクーターに乗っていた歩行者がUberのドライバーに轢かれて死亡した。そのLimeのスクーターに乗ってた人は、禁じられている高速道路を走行していた。

LimeやBirdなどスクーターのトップ企業は、無料のヘルメットを提供しているし、正しい乗り方マナーを奨励している。でも、ヘルメットの着用や、自動車専用道路を走らないことなどを“強制する”方法はない。

今日(米国時間2/6)、シリーズDで3億1000万ドルを獲得したばかりのLimeは、安全性向上のために今後どんな努力をするだろうか。

関連記事: Bird CEO on scooter startup copycats, unit economics, safety and seasonality…Bird CEOインタビュー(未訳)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アメリカのスマートスピーカーの採用台数は6600万、Amazonが大差でリード

スマートスピーカーにとって、良いホリデーシーズンだった。Amazonによると、Echo Dotは同社の全商品の中で最高の売上を記録した。そのことは、音声で命令するスピーカーの市場全体が大きく成長したことを意味するのだろう。今日(米国時間2/5)は、調査会社CIRPが、それらのスピーカーのアメリカにおける導入台数が2018年9月四半期の5300万台から2018年12月には6600万台に増加した、と報告した。そしてそれは、1年前の2017年12月にはわずか3700万台だった。

しかしその調査報告書によると、ホリデーシーズンの売上が、スマートスピーカーのメーカー各社のマーケットシェアを変えることはなかった。

報告書によると、AmazonのEchoデバイスが依然としてアメリカの市場を支配し、据え付け台数ベースで70%のシェアを握っている。次いでGoogle Homeが24%、Apple HomePodが6%だ。

CIRPのパートナーで協同ファウンダーのJosh Lowitzが、声明の中でこう述べている: “ホリデーの買い物客によって、スマートスピーカー市場は再度離陸した。しかし相対的なマーケットシェアは旧状を維持し、ここ数四半期にかけてAmazon EchoとGoogle Home、そしてApple HomePodが一定のシェアを維持している。AmazonとGoogleは共に、ベーシックからハイエンドまでの豊富な機種を揃えているが、Amazonの方が機種は多様である。言うまでもなくAppleは、高価格製品HomePodのみであり、Echo DotやHome miniのようなエントリーレベルの製品を出さないかぎり、大きなシェアを獲得することはないだろう”。

さらに興味深いのは、スマートスピーカーの購入者の一部が、自宅にすでに1台持っていることだ。CIRPによると、スマートスピーカーの所有者の35%が、2018年12月の時点で複数のデバイスを持っている。それは2017年12月の18%からの大きな増加だ(下図)。

この数字は、デバイスメーカーの今後の戦略にとって重要だ。つまり、最初の1台を売ることができたら、消費者が同じベンダーから再度買うこともありえるからだ。

Amazonはここでも初期的有利性を獲得し、Google Homeのユーザーに比べてより多くの消費者の複数台購入に成功している。1年前には、デバイスを複数持つユーザーの比率はEchoのユーザーがGoogle Homeユーザーのほぼ倍だった。しかしその後Googleは健闘し、2018年末ではEchoユーザーもGoogle Homeユーザーもどちらも、そのほぼ1/3が複数のデバイスを持っている。

しかし、市場調査会社の調査報告の数字は、各社横並びでほぼ同じ、ということはありえない。標本も、調査手法も、各社それぞれに異なる。

たとえばこの秋のStrategy Analyticsの調査報告では、アメリカにおけるAmazon Echoのマーケットシェアが63%、Googleが17%、Apple HomePodが4%だった。

またeMarketerの2019年予測は、Amazon Echoがアメリカ市場の63.3%を獲得し、Google Homeは31%、HomePodやSonosなど‘その他’が12%、としている。

とはいえ、すべての報告書に大書共通する所見は、Amazonの大差でのアメリカ市場の支配だ。差は縮まっているのかもしれないが、なくなる兆しはない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、巨額の追徴税をフランスに納付することに

Appleは過去にさかのぼり巨額の追徴税を納付することに同意した。その事実をAFPReutersに対し認めた。L’Expressによると、Appleは5億ユーロ(5億7200万ドル)ほど払うことになりそうだ。この額についてはAFPも確認している。

「フランスの税務当局は、我が社のフランス部門についての数年にわたる監査をこのほど終えた。詳細については社が公表する収支報告書で明らかにする」とAppleはReuterに対し述べた。フランスの当局は守秘義務のため取り扱いについては語ることはできない。

フランスの税務当局がテック企業を調査するのはこれが初めてではない。Amazonは2018年2月にフランス税務当局と和解している。

2016年8月に欧州委員会はAppleが2003年から2014年にかけて不法な税制上の利益を得たと裁定した。他の多くのグローバル企業のように、Appleも欧州で法人税率を下げるために企業構造を変えていたと指摘されていた。

2016年の裁定については当時Appleは全て合法であると主張したが、結局2018年9月に追徴税を支払うことになった。いまエスクロー口座に164億ドル(143億ユーロ)が決済待ちの状態となっている。

今回の追徴税は、Appleはフランスにもっと税金を払うべきだった、というふうに受け取れる。フランス税務当局は過去10年にわたってフランスで生み出された利益にフォーカスして調査を行なった。

先月、フランス政府は、テック大企業がたとえフランス以外の国で収支報告書を出していても課税を始めると発表した。この税はフランスでの売上に対し課せられる。他の欧州の国々も同じ手法を取ることが予想される。

OECDに加盟する127カ国はまた、テック大企業に対する新たな課税ルールを検討している。OECDはそうした企業が事業を展開する全ての国で収支報告をするようにしたい考えだ。

原文へ 翻訳:Mizoguchi)

Google、Chrome OSのインスタントテザリングの対象機種を拡大

GoogleのChrome OSは、インスタントテザリングと呼ばれる自動化プロセスをかなり以前から提供してきたが、これまではGoogle社製のChromebookとNexus 6以降のスマートフォンでしか利用できなかった。Googleは、Chrome OS flagのオプション下での数週間のテストを経て、このほど広範囲にわたるデバイスにも同機能を提供することになった。これでインスタントテザリングは、Chromebook 15機種とスマートフォン 30機種以上で新たに使えるようになった。

インスタント・テザリングが提供する機能は単純明快だ。スマートフォンでホットスポット機能を有効にしてからパソコンを手動でそのホットスポットに接続する(そして終わったときにオフにするのを忘れないように気をつける)代わりに、この機能を一度設定しておくと、ChromebookがWi-Fiネットワークとつながっていない時は、ワンクリックでスマートフォンとつなぐことができる。さらに、使っていない時間が10分を超えるとスマートフォンのホットスポット機能は自動的に切れる。

もちろんテザリングは、携帯電話料金の月間データプランの割当に数えられ、ほとんどの「無制限」プランでさえテザリングで利用できるギガバイト数には上限があるので、この機能を有効にするときには心に留めておく必要がある。

新規に対象となったデバイスの完全リストを以下に貼った。現在広く使われているAndroid携帯とChromebookの多くが含まれている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Foxconn、トランプ大統領との会話を受けウィスコンシン工場計画を復活

Foxconnがウィスコンシン州に100億ドルの工場を建設する計画が復活したようだ。数年の行ったり来たりを経て、製造の巨人は米国中西部に工場を作る計画を改めて宣言した。今日(米国時間2/3)の声明には、ファウンダー・会長のTerry Gouとドナルド・トランプの電話による会話が言及されている。

「ホワイトハウスと当社の生産的な議論、およびドナルド・トランプ大統領と当社Terry Gou会長とのプライベートな会話を経て、Foxconnは、Wisconsin Valley Science and Technology Parkの中心地にGen 6 組み立て工場を建設する計画を進める」と声明に書かれている。「このキャンパスは高度な生産施設としてだけでなく、地域のハイテクノロジー革新の中心地として機能するだろう」。

今週同社は、テレビ工場の計画を再検討していると発表し、当初掲げていた製造職よりも研究者、技術者の雇用に興味があることを伝えた。「テレビに関して米国にわれわれの居場所はない」とGouは当時語った。「ここでは競争できない」。

製造職の増加は、過去最長の政府機能停止と中国との冷え切った関係のなか、支持を失いつつあるトランプ大統領にとって朗報だ。CNBCによると、州政府は40億ドルの減税で誘致の魅力を高めている。

当初の2000万平方フィート(186万平米)キャンパスの計画は2017年にホワイトハウスで初めて公表され、1万3000人の職を供給するとされた。製造工場の維持に苦悩する米国にとってまたとない話だ。

しかし、詳細は依然として不鮮明だ。

「このたびの決定は、ウィスコンシン・プロジェクトのTFT技術との適合性を決めるために最近行われた包括的、系統的評価に基づくものでもある」と声明は述べている。「われわれは評価を実施すると同時に、当初計画を越えてウィスコンシン全体への投資拡大も検討している。これは当社、従業員、地域コミュニティ、ならびにウィスコンシン州すべての長期的成功を見据えたものだ」

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

光で素材を硬化する3Dプリンターがオブジェクト全体を一気に一度でプリントする

3Dプリントはハードウェアのデザインや設計の方法を変えたが、しかしどのプリンターも基本的な制約を共有している: それらは要するにオブジェクトを、下の方から、一層また一層と素材を積み上げて作っていく。UC Berkeley(カリフォルニア大学バークリー校)のこの新しいシステムはしかし、ビデオを感光性レジンの入ったジャーに投射し透過することによって一度にオブジェクトを作る。

このデバイスを作者たちはレプリケーター(replicator, 複製機)と呼んでいるが、残念ながらそれはMakerBotの登録商標だ。仕組みとしてはきわめてシンプルだが、それをこの研究のリーダー、バークリーのHayden Taylorよりもうまく説明することは難しいだろう:

基本的には、そこらで売っているビデオプロジェクターでいい。私も、自分の家から持ってきたものを使った。それをラップトップにつないで、計算によって作り出した一連の画像を投射する。それと同期してモーターがシリンダーを回転させれば、その中のレジンが3Dプリントされる。

もちろん、いろいろ細かい点は難しい。たとえばレジンの配合、そして何よりも、投射する画像の計算だ。でも、このツールのきわめてシンプルなバージョンなら、それを作るための障壁はそんなに高くない。

光を使う3Dプリント技術は前からある。今あるそれらのデバイスは、レーザーなどの光を使って素材を目的の形に硬化する。でも、一度に一つの薄い層しか作れないことは同じだ。“ホログラフィック”プリンティングという、交差する光線を使う方法もあるが、かなり難しい…バークリーはローレンスリヴァモア国立研究所と一緒にそのプロジェクトをやったことがある。

Taylorのデバイスでは、最初に、複製を作りたいオブジェクトをスライス状にスキャンする。CTスキャナーに似ているが、実はチームはそもそも最初に、CTスキャナーからヒントを得たのだ。

回転しているレジンに光を投射すると、オブジェクト全体の素材がほぼ一度で硬化する。数回転を要するのだが、個別の描画動作を何百回何千回もやるわけではない。

これには、スピード以外にも利点がある。出来上がったオブジェクトは平滑だ…今のプロトタイプ段階ではやや粗いが。また、ほかの3Dプリンターでは難しい突起や空洞も作れる。レジンを既存のオブジェクトのまわりに硬化することもできる。下図は、ドライバーの軸に取っ手を付けた例だ。

ひとつのプリントに色などの異なる複数の素材を使えるし、硬化しなかったレジンはすべて再利用できる。大型化やプリントの精度アップが今後の課題だが、そのアドバンテージには十分な説得力があるから、ずっと持続する研究開発であることは確かだろう。

彼らのペーパーは今週、Science誌に載った

画像クレジット: UC Berkeley

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

フォールダブル(折りたたみスマホ)は次期トレンドかHuaweiも今月発表へ

Huaweiのモバイル部門のトップRichard Yuはすでに、スマートフォンの世界制覇の話の中で、同社の次の新製品である折りたたみ式(フォールダブル, foldable)フォーンに言及していた。しかし今朝(米国時間2/1)は、そのハンドセットの横顔をちら見することができ、バルセロナで行われるMobile World Congressでそのほかの新機種とともに発表する、と約束された。

フォールダブルは今からすでに過熱していて、2019年のスマートフォンレースの目玉になりそうだ。Royoleはすでにデベロッパー向けにハンドセットを出荷しているし、SamsungはWWCの数日前のUnpackedイベントで情報を開示するらしい。

Xiaomiはまだコンセプトの段階だが、今発表されているものの中ではいちばんクールかもしれない。そしてまた、Motorola Razrが帰ってくる。ノスタルジーで人気が出るかもしれない。Googleは、フォールダブルのサイズと形状の多様化で攻めるらしい。各社とも、今はまだ、フォールダブルの最良デザインというものを、確実に掴んでいないのだから。

さらに注目すべき前触れは、Connecting the Futureのテキストだ。こちらはスマートフォンの5G化を強調、そうなるとそのハンドセットは新時代のモバイルの主役だ。そして、今すでに高価なハイエンド機の価格を、さらに押し上げる機種になるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Sonyは音楽事業で記録的な四半期決算、ゲーム事業は停滞

Sonyは音楽事業が好調なため今週は記録的な四半期決算報告を発表した。音楽業界の、とどまるところのない整理統合ブームの中でSonyは、EMIを23億ドルで買収した。そのことが、決算の数字にも反映している。

このエレクトロニクス大手の今四半期の営業利益は34億6000ドルで、前年同期の32億1000万ドルから増加し、同社の過去最大の四半期利益になった。しかし、ゲーム方面はあまり明るくない。とくにPS4の市場が成熟期に来ているため、ホリデーシーズンを含む四半期でありながらハードウェアの売上は落ち込んだ。

PS4の今四半期売上は810万台で、6歳になったPlayStation最新機に関して、同社自身もこの程度、と予測していたそうだ。待望のMarvelのSpider-Manはヒットしたが、ハードウェアの売上減少を補うほどではなかった。ゲーム部門の利益は、前年同期比で14%減少した。

同じ時期にPS4より若くて安いNintendo Switchは依然活発に売れているが、しかしNintendo自身は今年の売上予測を2000万台から1700万台に下方修正した。Sonyはまた、スマートフォンが全世界的に不調なためモバイルの画像関連の需要低迷の影響も受けている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

任天堂が日本で初めての直営店を今秋渋谷パルコにオープン

14年前にニューヨークに最初のストアを開いたNintendoがついに、日本に直営店をオープンする。そのお店Nintendo TOKYOの場所はShibuya Parco(渋谷パルコ)、パルコファッションビルチェーンの旗艦店で、そのNintendoのストアなどと共に今秋、新装開店する。

発表声明でNintendoは曰く、“国内における任天堂の情報発信の新たな拠点として、幅広い層のお客様にお楽しみいただける場にするよう、準備をすすめています”。お店ではゲームやゲーム機、アミーボのようなアクセサリ、その他のNintendoブランドの商品などが買えるだけでなく、ゲームをプレーするキオスクもあり、いろんなイベントも開催する。ロックフェラーセンターにあるニューヨーク店のようにやるのなら、ゲームのトーナメントやデモ、新しいゲームの発表会なども行われるのだろう。

Nintendoの第三四半期(2018/10-12)は売上が大きく成長したが、今会計年度におけるSwitchの売上予測は下方修正した。売上は回復するだろうが、そのためには、日本の経済紙Nikkeiが報じたように、もっと小さくて安いバージョンも揃える必要があるのではないか。

日本語記事

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

噂ではNintendoは小型低価格のSwitchを作っている

NintendoがSwitchの後続機を作っている、という噂があったよね。そのときNintendoの社長Shuntaro Furukawa(古川俊太郎)は直ちにそれを否定して、後続機の計画はない、と言った。

そこで噂マシーンはギアを一段下げたようだ。完全な新世代機ではなくてNintendoは、オリジナルの別機種として、低価格でよりポータブルなモデルを作っている、というのだ。

その噂は日本の最有力の経済紙Nikkeiが震源だ。翻訳がNintendoEverythingに載った。その翻訳記事によると、Nintendoは“複数のサプライヤーとゲーム開発企業に、発売は早くて2019年内、と告げた”そうだ。

Switchはすでに、ポータブルであるようであり、ないようでもある。そのサイズはほぼ9.4 x 4インチ(24センチ×10センチ)で、その面積のほとんどが、とっても傷がつきやすい、完全に露出したスクリーンだ。かさばるのが嫌だからハードケースに入れずに外出するのは、相当勇気が要る。それ以外に、テレビにつないだり長時間プレーするために必要なドックがある。持ち歩きできないことはないけど、DSのように‘本当に’ポータブルではない。

Nintendoは既存のゲーム機の別モデルを出さない企業ではない。Game BoyはGame Boy Colorに進化し、Game Boy Advanceは折りたたみタイプでバックライトのあるGame Boy Advance SPになった。その2年後にはフラットタイプに戻り、小さくてかわいいGame Boy Microがリリースされた。DSは3D画面の3DSになり、さらに3Dなしの2DSが出た。さらにその後3Dが戻り、大きな3DS XL、その後また3Dが消えて、大きな2DS XLになった。

でも、小型のSwitchってどうなるのか、想像できない。画面が小さくてJoy-Conコントローラーがあると、どうなるのか。コントロールも小さくなって常置タイプになるのか。それで、マルチプレーヤー/モーションセンスでワイヤレスのJoy-Conは可能か? スクリーンカバーはつくのか? キックスタンドはどうなる?

ArsTechnicaが指摘していたように、Switchのドックにも再考の余地ありだろう。小型になったらドックも変わるはず。いっそドックそのものをもっとポータブルにしたら? かなり前から、DIYで超小型ドックを作る連中はいたし、Switch(とドック)専用スーツケースも1年に12回ぐらいは登場しているから、小型のSwitchは要らないと思うけどねぇ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

スマホに装着するゲームコントローラー「MUJA」がindiegogoに登場

中国のスタートアップHandScapeは米国時間1月30日、スマホの背面に装着するゲームコントローラー「MUJA」のクラウドファンディングをindiegogoで開始した。期間は1ヵ月。発送は4月を予定している。

MUJAの背面には4つのボタンが搭載。操作は合計で6本の指で行う。前面は親指2本、背面は人差し指2本と中指2本で操作する。

物理コントローラーにスマホを接続するのとちがい、MUJAはスマホに吸盤でくっつけるだけなので、気軽だし持ち運びにも便利そうだ。

若干疑問ではあるが、HandScapeいわく吸盤によって貼り付けるので廃熱処理に問題はない。また、同社いわく、数千回付け外しをしても吸着性に問題は生じず、充電をしながらでも問題はないとのこと。

同デバイスはiOSとAndroidどちらにも対応。接続はBluetooth4.2で行う。450mAhのバッテリー搭載で、連続使用は36時間、スタンバイのみでは56時間。充電は3時間で完了する。

価格は99ドルのところ、200個限定のSUPER EARLY BIRDで価格で49ドル、300個限定のEARLY BIRDで59ドルで購入が可能。技適に関しては確認中だ。

Samsungのメモリチップ新製品でスマートフォンの内蔵ストレージが1TBになるだろう

スマートフォンがアプリや写真やビデオなどですぐに満杯になってしまうから、かったるいって? でも近未来にはスマートフォンの内部ストレージが1TBになり、しかもふつうのメモリーカードの10倍速くなるかもよ。

Samsungはスマートフォンのメーカーとしてよく知られているが、同社の本当の稼ぎ頭であるメモリ部門が今日(米国時間1/29)、スマートフォン用の1TBのフラッシュメモリーの量産を開始した、と発表した。それがいつスマートフォンに搭載されるのか、それは分からないが、今年の前半の間に生産量を増やすそうだ。

Samsungは曰く、“スマートフォンのファンはもうすぐ、ノートブックPCの高級機なみのストレージ容量をエンジョイできるようになる。もう、予備のメモリーカードを持ち歩く必要はない”。

容量1TBといえば、同社のこれまでの最大容量の倍だ。それによってGalaxy Note 9の512GBモデルが可能になり、さらに512GBのSDカードをプラスして‘テラバイト’の壁を超えたのだ。しかしこれからは、カードがなくても本体だけで1TBになり、しかもパフォーマンスもアップするらしい。

Samsungによると、その新しい技術によりスピードは最大で毎秒1000メガバイト(MB/s)に達した。全長5GBのHDビデオなら、わずか5秒で転送できる。従来のmicroSDカードなら1分近くもかかっていた。速くて大容量となれば、高画質のビデオ撮影も十分に可能だろう。

しかし、搭載機の年内出荷は可能なのか? Samsungの噂工場は、Galaxy Note 10が1TBモデルだと言っているが、まだなにも証拠はない。今後のリークを、拾いそこねないようにしたいね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iRobotのロボット芝刈り機、10年の開発期間を経て商品化

iRobotが提供する最新の製品ライン、Terraをご紹介しよう。この先「芝刈りRoomba」として知られるようになる筈だ。まあもっと酷い名前になる可能性もある。しかしなんと言っても、iRobotは数え切れないほどのスタートアップたちが試行錯誤を繰り返してきたホームロボットの分野で、Roombaシリーズを使って主流となる製品を投入することができた企業なのだ。マサチューセッツに本拠を置くこのハードウェア会社が、庭仕事のためにも同じことを達成することができるならば、それは本当に印象的な偉業となるだろう。

しかし、iRobotの多くの仕事と同様に、芝刈りロボットの開発はゆっくりと慎重に進められてきた。今年のCESでの非公開の会議で、CEOのColin Angleがこのロボットのベールを剥いだ。それは、その1機種のための盛大な発表会のようだった。だが彼はまず最初に、なぜiRobotがこの商品の投入に時間がかかったのかを正確に説明した。

結果としてTerraは、Roombaが床のために行っていることを、芝生に対してもやろうとした最初の試作品とは、はるかにかけ離れたものになっているのだ。ホンダは既に、RobomowとかWorxといったあまり知られていない名前のロボットで、この分野に参入していた。しかし、iRobotには、競合他社がもたない重要な技術がある ―― 17年間に及ぶRoombaラインの開発と進化の経験だ。

それでもAngleは、Terra(コードネーム:Wichita)は開発に10年近く掛けられた製品であり、35人から50人の研究開発スタッフが、この新製品だけに専念してきたのだと言う。このような製品をきちんと作り上げるには、数多くの可動部品が(比喩的にも文字通りにも)必要とされる。そして新しい目的のために、水平でない屋外を移動するためには、確かにRoombaチームの成果を単に繰り返せばよいというわけではないのだ。トランポリン上での傾斜した脚は、ロボットにとって制御が特に難しいものであることが証明されている。

実際、同社はマサチューセッツ州ベッドフォードにある、柵で囲まれた駐車場の中でこの芝刈り機を密かにテストしていた。この場所はかつて同社の軍事ロボット用の戦闘場だった(2016年にEndeavor Roboticsとして独立している)。その間私も、同社の本社を何度か訪問していたのだが、何も気付いてはいなかった。

Terraの操作は、最近のRoombaを使ったことのある人なら誰でも、既にお馴染みのはずだ。通常芝刈り機は充電ドックに収まっている。初めて起動されたときに、芝刈り機はiRobotのImprintスマートマッピング技術を使って周囲の様子を探る。この技術は基本的にRoombaで使われているものを、より大規模に応用したものだ。視覚システムは、より障害物を検知し、屋外で起きる均一でないライティング状況に対応するものになっている。

ロボットの上部が開き、小さなリモコンが出てくるので、それを使って初めは人間がどこに行くべきかを手動でTerraに示すこともできる。自分で操縦する楽しみを味わいたいひとは、もちろん後でそれを使うこともできる。

Roombaと同様に、システムはビーコンシステムを利用している(2台のビーコンが同梱されている)。それらはあまり目立たない支柱で地面に立っていて、柵やその他の自然の境界線のない区画に対する、仮想的な境界を作る手助けをする。このシステムはRoombaと同じHomeアプリを利用しているので、ユーザーはその作業進捗状況などをリモートから監視できる。

Terraは刈られた芝をバッグに集めるのではなく、多くの産業用芝刈り機が採用している、マルチングシステム(刈った芝を細かく粉砕する手法)を用いている。このロボットはRoombaよりもはるかに整然としたやり方で芝生に乗って往復し、芝生を縞模様に刈り上げる。バッテリーは、ほとんどの住宅用の芝刈りには十分すぎるほどの容量がある筈だが、もし途中で充電が必要になった場合には、Terraは充電ベースに自力で戻り、充電が終わると続きの場所から芝刈りを始める。

このシステムは様々な気象条件に耐えることができる。ただし、特に寒い地域に住んでいる場合には、雪が積もったときには屋内に持ち込んでおくことが賢明だ。特定の芝生から別の場所に移動されたときには、Terraが使えないようにするセキュリティシステムも搭載されている。

価格を含む詳細はこれから発表される予定だ。面白いことに、このロボットはまずドイツで発売され、今年後半には米国でベータ版として発売される予定である。このため同社はシステムの調整をまだ継続することができるだろう。

[原文へ]
(翻訳:sako)

iPhoneの全世界のアクティブインストールベースが今四半期で9億台を突破

iPhoneの全世界のアクティブインストールベース(現用インストール総数)が膨大であることは誰もが知っているが、このほど、その正確な数が発表された。Q1の決算報告で同社CFOのLuca Maestriが、それを初めて明かした。

Maestriは曰く、“iPhoneのグローバルなアクティブインストールベースは今も成長を続けており、12月末にはこれまでで最高を記録した。数字を開示するのは今回が初めてだが、9億台を突破した”。

同社の全製品のアクティブインストールベースは、前にも発表したことがある。今日(米国時間1/29)発表されたその数は、12月末現在で14億台、2018年1月末現在の13億台から増加している。決算報告の中では今回も機種別のインストールベースの数値はないが、でも、今回こんな形でiPhoneの台数が公表されたことは、興味深い。

Maestriによると、Appleは今後も“定期的に”、iPhoneと全製品のインストールベースのアップデートを発表するそうだ。

Appleは、何でもいいから明るいニュースが欲しかったのではないか。同社会計年度2019Q1の決算報告には、すでにしぼんでいたマーケットの予想を裏切るような良いニュースがなかった。iPhoneの売上は15%減少した。

関連記事: Apple posts Q1 revenue decline with iPhone sales down 15 percent…Appleの第一四半期売上はiPhoneが15%ダウンして全体としても減少(未訳)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa