CESで開催した本誌のHardware Battlefield、妊娠中の陣痛管理など4社のファイナリストが決定

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これまでの二日間、13社のスタートアップが本誌TechCrunch主催のHardware Battlefieldのステージに立った。そして今、本誌の編集部は専門家の審査員(すごーく専門家だ!)と共に熟考を重ね、優勝賞金5万ドルと、メタルマン(Metal Man)という愛称で呼ばれているトロフィー(上図)を争う4社のファイナリストを選んだ。

決勝のプレゼンテーションは明日(米国時間1/7)、太平洋時間午後2時から行われ、本誌へライブでストリーミングされる。そのときCESにいる人は、Sands Expoのエントリーホールに来れば実際のステージを見られる。

以下が、そのファイナリストたちだ:

BloomLife

BloomLifeが作ったデバイスは、妊婦が陣痛に正しく対応するために使う。今後はもっと多くのデータを加えて、妊娠中に体が発するすべての信号を正しく理解できるようにすることが、同社の目標だ。

Pillar Technologies

Pillarは、建設現場のためのスマート・センサーを開発した。それを使って建設会社と保険会社は、火や水による被害の危険性や、型枠の損傷などをチェックする。そのセンサーは靴箱よりも小さく、現場の至るところに設置できる。

Siren Care

Siren Careは、センサーを衣類に織り込んで人の健康をモニタする。最初の製品であるソックスは、体温の変化を調べて糖尿病を診断する。状態が悪いことを検出したら、病院へ行くことをすすめる。

Stratio

Stratioが作ったポータブルなデバイスは、錠剤が何の錠剤であるかを数秒で当てる。そのデバイスは超高感度なセンサーを使って、錠剤の“光学的フィンガープリント”を検出する。それは各錠剤が光に反応するときの、他と違う独自の特性だ。

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SamsungがCESに出す曲面モニターはゲーマーを意識しているようだ、ただし量子ドットの表示性能はまだ不明

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もうすぐ、新年とともにCESがやってくるが、各社はその幕が上がる前から、多くの出展作を人前にちらつかせている。今回はSamsungの新作奇作の中から、量子ドット曲面モニターCH711を取り上げよう。

CH711はサイズが27インチと31.5インチの2種類あって、どちらも2560 x 1440(WQHD)の解像度だ。当然ながらSamsungは、その曲面半径1800mmという、深くてはっきり目立つ曲面画面を自慢している。レスポンスタイムは1ms、視野角は178°、RGBカバー率は125%だ。ケーブルは台座に隠れているから、ぼくのようにきれい好きのゲーマーは、すっきりしてて良いと思うね。

モニターの重要なスペックであるリフレッシュレートと、色のビット数(8か10か)は、今回発表された情報の中にはない。LGなどが使っているOLEDとSamsungの量子ドットのどちらが良いか、その審判はまだできない。

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ただしOLEDには遅延という問題があるが、量子ドットは色の速い変化にも対応できる。でもリフレッシュレートが低すぎると、それも意味がない。対戦ゲームでは、リフレッシュレートが高い方が一般的に良い。

価格と発売日もまだ分からない。でも本誌TechCrunchもCES 2017に出るから、Samsungのいろんな出品ハードウェアについて、目の前で詳しく分かるだろう。

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2016年人気の高かったハードウェアスタートアップビデオを一気に紹介

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ゴーカート、トイロボット、レーザータグなど、2016年に最も人気の高かったハードウェアスタートアップビデオを以下にまとめた:

1.Zuta LabsのMini Robotic Printer

あなたの手のひらに収まるほど十分小さいこのワイヤレスデバイスは、外出先での文書や写真の印刷を簡単にする。プリンタは紙の上を前後に行き来して、約1分でプリントを完成させる。

2.3Doodler Startの3Dペン

3Doodler Startは新しいエコプラスチック素材を採用し熱い部分を持たせないことで、工作を楽しく安全なものにする子供向け3Dプリントペンだ、

3.Navdyのヘッドアップディスプレイ


Navdyはスマートフォンからの情報を自動車用ヘッドアップディスプレイに表示する。ナビ、SMS、その他の情報を扱う。

4. VirtuixのOmniゲームパッド


Virtuixは、同じ場所に留まりながらユーザーが歩き回る感覚を、ランニングマシンのような仕掛けを使って提供することで、VRの中での移動問題に解を与えたようだ。

5. Ankiの小さなトイロボットCosmo


小さなロボットのおもちゃはまるでWall-Eの現実版だ。ゲームを一緒にプレイすることができる。また個人を識別して、時間とともに人間関係を形成するのに役立つように、顔認識機能を内蔵している。

6. LEGOのドローンキットFlybrix

子供のための自作のドローンキットのFlybrixは軽量で「墜落しても大丈夫」。小売価格は約150ドルだ。

7. Father.ioのMMOレーザータグ


Father.ioは、スマートフォンを武器として使用できるようにする、クロスプラットフォームARシューティングゲームだ(レーザータグとはレーザー光線を使った鬼ごっこのようなもの)。

8. Hoverのセルフィー撮影用ドローンPassport


HoverのPassportは小型軽量のカメラドローンだ、空中に浮かべるとあなたについてくる。

9. Actev Motorsの電気ゴーカート


年長の子供を対象としたこの電動カートは、楽しさに加えて、調整可能な速度、可動範囲の設定、衝突回避などの安全機能を兼ね備えている。

10. Replenishのスムージーマシン


スムージー向けに作られたKeurigだと考えて欲しい(Keurigは米国で有名な商用ドリンクマシン)。事前に用意したスムージーの容器をセットすれば、あとは機械がクリーニングを含めて面倒を見てくれる。

さらに人気のビデオを探している?それなら私たちのトップニュース映像をここで見ることができる。

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(翻訳:Sako)

リセットボタンを押したGoogle

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Googleはこれまで8年間にわたり、1年を通して最大のイベントであるI/O開発者会議をいつでもサンフランシスコで開催してきた。

しかし、今年はキャンパスのすぐ横にあるマウンテンビューの円形劇場に移動した(しかも屋外だ)。今振り返ってみれは、その動きは象徴的なものに感じられる。多くの点で、2016年は、Googleにとって変化の年だった:驚きをもって迎えられたGoogle/Alphabet再編成以降最初の1年が経過し、Googleがハードウェア、クラウド、そしてエンタープライズ真剣に取り組んだ年でもあった。業界全体を見ると、2016年はAIと機械学習の年でもあった、そしてGoogleはそこで最先端を走っていた。

ではここで、Googleのミスを正しく認識してみよう:メッセージングアプリのAlloDuoのローンチは皆を混乱させ、殆ど使われていない;スマートウォッチには苦労を重ね、そしてAndroid Wear 2.0のの出荷を来年1月初頭に遅らせたとしても彼らのウェアラブル戦略を助けるものにはならないだろう;GoogleのレゴのようなスマートフォンプロジェクトProject Araも突然の死を迎えた

しかしGoogleが提供するプロダクトの数を考えれば、同社がしばしば的を外してしまうのも無理はない。なので、良い部分に目を向けてみよう。

昨年Googleはプロダクトポートフォリオを明確化し、以前はふわふわとうろついていた、潜在的に収益性のある市場に狙いを定めた。ハードウェアがその分かりやすい例だ。様々なハードウェア製造業者たちと、実質的にAndroid携帯のレファレンスとなるNexusブランドを何年も造り続けて来たが、Googleは今年その努力を捨てて、自身の名前とブランドの下にPixel携帯電話を立ち上げた。

それ自身大したことだったが、GoogleはさらにGoogleホーム (Amazon Echoへの挑戦)、Google Wifi 、新しいChromecastドングル、そしてDaydream VRヘッドセットなども立ち上げている。これほどの量のハードウェアがGoogleから発表された前例はない、しかもこれらのほとんどすべてがゼロから開発されたものだ。

グーグル・ホームオレンジ

Googleが独自のハードウェアを作ることについて真剣に取り組んでいるという証拠が必要な場合は、そのリストをもう一度読み直して欲しい(そこにPixel Cタブレットを追加することもできるだろう、これは2015年後半にローンチされて以来ずっと残っているものだ)。

これらの沢山のプロダクトとGoogleの全体的なAIに関する野望の中核にあるのが、自社のプロダクトラインを横断して動作する会話型パーソナルアシスタントとしてGoogleが構築しているGoogleアシスタントだ。

機械学習とAIに対する同社の関心はもちろん、新しいものではない、このアシスタントは、長年にわたるGoogleナレッジグラフや他のプロジェクト(Google開発している独自の機械学習チップなども含む)の成果の上に構築されている。

しかし、2016年のGoogleは、消費者に役立つAIの賢さを強調するための、沢山の新しい切り口を見つけた。Googleホームのアシスタントは市場に最初に出されたものではないが、私はAmazonの現在の成果よりもよりスマートでより便利だと考えている。そして、GoogleはまたTensorFlowや他のプロジェクトで、自分自身の仕事を再現し改善したツールを開発者コミュニティにバラ撒くことで、最後には自分自身に成果の戻ってくる種まきを行う方法を習得した。

GoogleはまたMicrosoftやその他の競合相手に生産性の分野で戦いを挑む際に、そのAIを自身の生産性ツールに持ち込み始めている。これらのツールは、以前はGoogle Apps for Work(あるいはEducation)という名前で呼ばれていたものだ。今年、Googleはその名前があまり良いものではないと判断し、その代わりに「G Suite」という名前を使うようになった。私はその名前を気に入ってはいないが、これもまたGoogleが期待を上回ろうと努力している証拠の1つだ。

おそらく最も明確にGoogleに起きた変化を示す1つの領域は、Googleクラウド(これも新しい名前だ)部門である。Googleは9月後半の小規模の非公開イベントで、G Suiteならびに開発者と小規模ビジネスのためのすべてのプロダクトがGoogleクラウドのもとに収まったことを発表した。内部的には、Googleはこれらの活動のすべてを指す名前として「Googleエンタープライズ」を使用していたが、どういうわけかこの名前はお気に召さなかったようだ。

そうした多くの変化、そしてAmazonとMicrosoftがここ数年で大きな前進をみせる中で、生産性ツールとクラウドプラットフォームにあまり手を掛けてこなかったGoogleが、ついにエンタープライズ市場に真剣に取り組むもうとする明らかな新しい取り組みを受けて、2015年にGoogleはDiane Greeneを取締役として迎えることになった。彼女の参加で、Googleは競合他社にそうした儲かる市場を譲るつもりがないことを示したのだ。

昨年から、AWSとAzureに対する競争力を高めるためにGoogleはそのクラウドプラットフォームのためのより多くのデータセンターの開設を始め、沢山のクラウドプロダクトを立ち上げている(一連の機械学習に基づくサービスも含まれている)、そしてコアとなる開発者プラットフォームFirebaseを立ち上げ、企業ユーザーにG Suiteアプリの使い方を教えるための教育会社も買収した。さらには企業向けの省コードアプリ開発ツールもローンチした。また、大企業のためにより役立つように、G Suiteアプリに数多くのアップデートを施した。

これらのほとんどは小さな動きだが、これらすべてを合わせてみるとGoogleがエンタープライズ市場に対しての取り組みに対してリセットボタンを押して、その市場を真剣に追い始めたことがわかる。

Alphabet/Googleの再編成は、おそらくこの変化を後押しするものだ、しかしそのことで事態を複雑にもしている。例えば、以前はGoogleの自動運転車のプロジェクトとして知られていたWaymoは、現在はAlphabetの子会社である。しかしそれはGoogle自身のプロジェクトを探す目的のためのもののようだ、実質的にすべての収益の源となり続けている広告機械以外の収益を探そうとしているのだ。

来年はどうだろう?Google I/Oは再びモスコーンで開催される、しかしGoogle自身の再発明はまだ終わっていないと思う。

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(翻訳:Sako)

機械学習とディープラーニング専用チップの製作を目指すCerebras Systemsが$25Mを調達

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Benchmarkが年内にまた大きな投資をしようとしている。今回は、Cerebras Systemsと呼ばれるハードウェアスタートアップだ。情報筋によると、そのラウンドには他の投資家たちも参加し、金額はほぼ2500万ドル、最終的には3000万ドルもあり、ということだ。

Cerebras Systemsに関する情報は、インターネット上も含めてきわめて乏しい。情報筋の説では、同社が作っているのはディープラーニングに特化した次世代型専用チップだそうだ(GPUか?)。LinkedInにはこんな記述がある(Google検索で得られる唯一の情報がこれ):

“Cerebrasは第一級のベンチャーキャピタル〔複数形〕と指導的技術者〔複数形〕が支えるステルス・モードのスタートアップである。われわれはこれまで複数回の起業に成功してきた起業家集団であり、他が挑戦を尻込みするような問題をもっぱら解決してきた。われわれは、完全性と情熱と現実的な問題解決能力と、ユーモアのセンスに価値を置く。われわれはつねに、常軌を逸した人びとのチームへの参加を求めている”。”

LinkedInによると、SeaMicroの協同ファウンダーでCEOのAndrew Feldman(同社の買収後はAMDに在籍)が、Cerebras SystemsのCEO、となっている。また同社のCTO Gary Lauterbachも、SeaMicroの協同ファウンダーでのちにAMDに移籍、となっている。

これからはAIや機械学習を利用するアプリケーションがますます増えてくるから、このような専用チップの需要およびその増加は、確かにありえると思われる。FacebookやGoogleのような企業は、これからもますます多くのデータを集め、それらに対して大規模に機械学習を適用していくだろうから、彼らもまた、新しい進化したハードウェアと、モアベターなアルゴリズムを必要とするだろう。

Amazonは最近、デベロッパーが従来のCPUではなくGPUのパワーをを必要に応じて利用できるための、ツールをリリースした。これなども、GPU並の性能を有する専用プロセッサーへの需要があることの、明白な証左だろう。したがって、コンピューティングのパワーと効率を大きくアップできる専用チップをプロダクトとして掲げる新興スタートアップが資金を吸引するのも、当然だ。

今、同社に関する情報をなんとかして集めようとしているので、何か得られ次第この記事をアップデートしよう。Benchmarkはノーコメントを貫いているが、LinkedInからリーチしたFeldmanは、同社はまだステルス・モードで、まだ、、メディアに何かを発表できるタイミングではない、と述べている。

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NintendoのNES Classic Editionは11月だけで20万台近く売れたらしい(アメリカのみの数字)

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NES Classicの需要はNintendoの予想を上回っていた。ここアメリカでは今、ほとんど入手不可能であることからも、それは分かる。Nintendo自身は、このオール・イン・ワン・エミュレーターの売上台数を公表しないから、マーケティング・リサーチの老舗NPDの最新発表値に頼るしかない。

その調査分析によると、Nintendoは11月11日の発売以降、その月内で、このゲーム機を19万6000台売った。そしてその間、ハードウェアへの消費支出は前年同期比で35%落ち込んだ。もちろん、このレトロなシステムの60ドルというお値段を、本格的な次世代ゲーム機PlayStation 4やXbox Oneと同列で比較しても無意味だ。ちなみにこの両機種の売上はこの間、減少した。

Nintendoにとっては、全面的に嬉しいニュースだ。3DSは6か月ぶっ続けで伸びたし、Pokemon SunとMoonはどちらも快調な売れ行きだ。もちろんそれは、Pokemon Goの大成功の余録だけど。11月に売れたゲームとしては、この二つはDuty: Infinite WarfareとBattlefield 1に次いで3位、4位だった。

このまま行けば、Nintendoのホリデイシーズンは確実に大物になる。Nintendo Switchがどれだけもたついていても、あまり関係ないだろう。そして昨日(きのう)のSuper Mario Runのリリースは、確実に、火に油を注ぐのみである。

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Arduino MKRZeroはハードウェアハッカーのための小さな小さなDIYボードだ

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すでに何でも持ってる人には、どんなギフトを買うべきだろう? ピンク色のヒメアルマジロか、それともArduino MKRZero。ぼくは、Arduinoをおすすめするな。

The MKRZeroは要するに、小さな小さなマイクロコンピューターで、出力端子とヘッダーがいくつかあり、バッテリー管理システムとUSBコントロールがある。32ビットのアプリケーションを勉強するのに適しているし、小さいからどんなものにも収められる。

これで、何ができるだろうか? いっぱいあるけど、DIYのテルミンとか、手をたたくとお金を吐き出す“Make It Rain”マシン*は? もちろん、ほかにもいろんな発想があるだろう。〔*: Make It Rainの意味。〕

こういう小さなボードは、なにしろ楽しいし、実験やハッキングのツールとしても貴重だ。わずか22ドルで、余暇時間にArduinoのプログラミングを勉強できるけど、ピンクのヒメアルマジロではできないね。でもあの小さな生き物は、もう一度、愛し方を教えてくれるかもしれない。

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Microsoft Surfaceの11月の売上は新記録―MacBookへの失望も一因

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Microsoftによれば、Surfaceのセールスはきわめて好調で、11月の販売台数ベースは過去最高を記録したという(この台数にはSurface Hubホワイトボードは含まれない)。

Surfaceがクリスマス商戦を前にして早くも成功を収めた大きな原因はもちろん新しいSurface Bookの売り出しやSurface Studioの発表にある。画面が自由に動くオールインワン式のStudioはここ数ヶ月で発表された中でもっともエキサイティングな消費者向けハードウェアの一つだった。予約受け付け分の出荷は先月末から始まっている。

もちろんAppleもMicrosoftと同時期にノートパソコンの(久々の)アップデートを行った。10月下旬に公開されたファンクションキーをリボン状のタッチパネルで置き換えるMacBook ProのTouch Barについては好き嫌いがはっきり分かれたようだ。フィル・シラーはアップデートの直後、Appleの「オンライン・ストアは新しいMacbook ProについてこれまでのどのProよりも多い注文を受けている」とプレス向けに述べた

そうではあっても、icrosoftはSurfaceceの成功の原因の一つがAppleファンの不満にあると知れば満悦を隠せないだろう。今日のブログ記事でMicrosoftは最高650ドルの割引という多少どぎつい買い替えプログラムのプロモーションをしている〔日本のMicrosoftの買い替えプログラムはこれとは異なるようだ〕。

なおSurface Book with Performance Baseは現在販売中のオーストリア、中国、フランス、ドイツ、香港、日本、スイス、イギリス.に加えて新たにオーストラリアとニュージーランドでも購入できるようになった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

完全に隅から隅までオープンソースのラップトップコンピューターLibrebootは、ブートローダーもBIOSもオープンソース

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商用ソフトウェアがまったくない、純粋で完全なオープンソースラップトップは、以前からフリーソフトウェアのファンたちの究極の理想だった。そして今回登場したLibrebootは、ブート時のファームウェア〔+BIOS〕まで完全にオープンソースだから、夢の実現が近くなった。

この730ドルのラップトップは、何の変哲もないふつうのハードウェアだが、しかしオープンソースのソフトウェアしか載っていない。OSのDebian〔Debian Linux〕は、完全にオープンソースだ。また非公開のソフトウェアを避けるために、Wi-Fiチップを内蔵せずに、AtherosのWi-Fiドングルとそのオープンソースのドライバーを加えている。

オープンソースは、楽しいだけでなく、今やとても重要だ。デスクトップ上のLinuxはまだ普及途上だが、Debianはすでに機能満載で、使うのが楽しい。そしてLibrebootのプロジェクトは、ブート時からシャットダウンまで何もかもオープンソースにして、ゴールまでの最後の1マイルを走破した。

このラップトップは、ハードウェアとしてはCPUがARMの1.8GHz Rockchip RK3288クァッドコア、RAM 4GB、内蔵eMMCストレージ16GB、といった仕様だ。ストレージの増量は、microSDカードで行う。画面は11インチ、3年間の保証つきだ。

オープンソースのラップトップにこだわる人はそんなに多くないが、でも巨大コンピューター企業からコンピューティングの自由を奪い返したい、と思ったとき、実際にそれができるようになったのだから、嬉しいね。

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One Dropのスマート(電脳)グルコースモニタリングハードウェアをFDAが承認、ついに発売へ

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この夏One Dropは、その糖尿病管理アプリのために、シリーズAで800万ドルを調達した。そのときの同社によれば、資金の一部は同社のモバイル健康ソフトウェア専用のハードウェアの開発に充てられる、ということだった。

そしてできたChromeは、グルコースモニタリングシステムで、しかしそれにしてはシンプルですっきりしたデザインだ。4つのもので構成され、それらは、標準的な試薬紙片とランシング・デバイス、ランセット、そしてBluetoothで接続されるメーターだ。アメリカではすでにFDAが承認済み、そしてヨーロッパではCEマークをもらっている(本稿執筆時点、同社による)。

そこで今月中には、One Dropのサイトで発売される。アメリカではApple Storeでも。Appleはここ数年、健康づいているから、お似合いの独占代理店だ。

Chromeの月額制会員サービスの会員になると、試薬紙片はいくらでも無料、そして公認の糖尿病教育者が24/7でモバイルアプリからの相談を聞いてくれる。無料バージョンでは、グルコースや医療関係のデータにアクセスしたり、他のアプリからのフィットネス情報を取り入れたりする。

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いろんなDIYプロジェクトを容易にIoT化するR.Pi IoTの接続性シールドファミリー

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世界をグリーンな世界にしていくためには、いろんなものが必要だけど、いちばん重要なのはネットワークとそれへの接続だ。だから、R.Pi IoTのファミリー(製品群)はいかしてる。あの便利なTinyLabを作ったチームが、今度は、ハードウェア・マニアやメイカーたちが、自分のプロジェクトにワイヤレスの接続性を持たせるためのいろんなシールド(GPRS, GPS, XBee, LTEなど…上図)を、揃えたのだ。

Raspberry Piの世界ではアドオンカードのことをシールド(shield(s))と呼ぶけど、R.Pi IoTのIoT用シールドは、19ドルから、LTE/4Gの99ドルまでのお値段だ。これらすべてを扱える統一的なIDE(開発環境)と、共通のユーザーインタフェイスを提供しているから、どれかをRaspberry Piに接続したらすぐに、プログラミングを開始できる。たとえば19ドルのGPRSシールドは、Kindle的なシンプルな接続性を、あなたのプロジェクトに加える。

同社のファウンダーは、Todd LydigとTaha ArvasとCTOのSait Borlakだ。トルコでTinyLabを作ったあと、ニューヨークへ移って、このプロジェクトを始めた。

Arvasはこう説明する: “われわれが設計したRaspberry Pi用IoTシールド・ファミリーは、ほかのLTEシールドに比べて相当安いし、もっと重要なのは、すごく使いやすいことだ。コンピューターとのインタフェイスやサンプルアプリケーション、全プロジェクトのオープンソースコードを最初から提供しているから、まったくの無経験者でもIoTの世界へ入れる。だからとにかく、うちのシールドは超使いやすいと言える。箱から出したらすぐに接続性を実現できるように、ベストを尽くしたんだ”。

もちろん、若干の配線とかプログラミングとか要るけど、これでドローンの部品を作ったり、ロケットや、自転車の盗難防止装置なんか、簡単に作れそうだ。ぼくなら、宇宙からインターネットへ通信できるコーヒーメーカーを、作ってみたいね。そんな夢のようなことも、十分に可能だ。

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Crayの新スパコン、XC50はシングル・キャビネット・タイプで1ペタフロップスを達成

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Crayは新しいスーパーコンピューター、XC50を発表した。これはXC40の後継モデルで、同社のシングルキャビネットタイプとして初めてピーク速度1pflops(ペタフロップス)を達成したという。XC50はNVDIA Tesla P100 GPUアクセラレータ、次世代のIntel XeonとXeon Phiをサポートする。想定使用目的にはディープラーニング・アルゴリズムの処理などが含まれる。Crayではこうした目的でのニーズが高まったことが同社のシステムでGPUの活用に力を入れるようになった原因だとしている。

ペタフロップス・スケールのコンピューティングは天気予報、システム・シミュレーション、量子論を応用した化学、生理的レベルでの頭脳活動のシミュレーションなど最新かつもっとも処理能力を必要とするを計算処理を助ける。Crayのプレスリリースによれば、スーパーコンピューターは人工知能、ディープラーニング・アプリケーションの分野でますます広く利用されるようになっているという。AIや機械学習は単なる研究プロジェクトを超えて次世代のコンシューマ向けサービスの中心になっていきそうだ。

XC50が最初に設置されるのはスイス国立スーパーコンピューティングセンター(CSCS)で、Piz Daintのニックネームを持つ現行のXC30のアップグレードとなる。同センターにはPiz Doraと呼ばれるXC40が稼働しており、XC50はこれと連動して新しいXC50システムが構築される。総合的なスピードで世界最速のコンピュータの一つとなるという。

一方、Crayはアメリカのエネルギー省アルゴンヌ国立研究所とアルゴンヌ・リーダーシップ・コンピューティング施設でコードネームThetaと呼ばれる新しいSC40スーパーコンピューターを開発中だ。ストレンジャー・シングの研究を始めるのだろうか?

〔日本版〕 Pizはスイス南東部で話されるロマンシュ語で「山、峰」の意味。なお原文のArgonne National LibraryはArgonne National Laboratoryのこととみて翻訳。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Microsoftが次世代型クラウドハードウェアの設計をオープンソース化…コミュニティのコラボレーションに期待

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Microsoftが今日、同社の次世代型ハイパースケール(hyperscale, 自動スケーリング)クラウドハードウェアの設計をオープンソースにし、それをOpen Compute Project(OCP)に寄贈した。Microsoftが2014年に参加したOCPには、Facebook, Google, Intel, IBM, Rackspaceなど、多くのクラウドベンダがいる。これまでの2年間で同社はすでに、サーバーやネットワーキング、データセンターなどの設計をいくつか寄贈している。

同社がProject Olympusと呼ぶこのオープンソース事業は、完成した設計をオープンソースにして寄贈する通常のやり方と違って、設計がまだ最終的な商用化のレベルに達していない。つまり、設計過程にコミュニティがコラボレーションしていくことを、前提しているのだ。

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Azureでハードウェアインフラストラクチャを担当するゼネラルマネージャーKushagra Vaidが、今日の発表声明で述べている: “私たちは、これまでにも、OCP Foundationやオープンソースコミュニティとの密接な協働関係から、非常に多くのことを学んだ。しかしそこで理解した重要なことは、現在のオープンソースハードウェアの開発が、オープンソースソフトウェアほどアジャイルでもなく、頻繁な反復型でもないことである”。そこで、コミュニティに設計への初期的アクセスを与えることによって、Microsoftは“新製品の市場化までの時間を縮小し、投資費用を縮減する”ことを、期待するのだ。

Project Olympusの設計に含まれるのは、新しいマザーボードと、電池内蔵により高可用性の電源装置、高密度ストレージ拡張能力のあるサーバーシャシー、および、複数の(ときに多様な)マシンを載せるサーバーラック群に行き渡る電源配布ユニットだ。既存のデータセンターとその構成のもとで、すぐに使えるために、モジュール性を重視した設計になっている。

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FacebookのOCPサーバー

Open Compute Project FoundationのCTO Bill Carterは、今日の声明文でこう述べている: “Microsoftはオープンソースハードウェアの開発に、新しい時代を切り拓いた。コラボレーションと市場化の方法に新しい姿を持ち込んだProject Olympusは、OCPとオープンソースデータセンターハードウェアの、これまでの歴史になかったものである”。

Microsoftは、FacebookなどそのほかのOCPメンバーと同様、自己のデータセンターにおいてOCPのハードウェアを広範囲に利用している。Microsoftによると、同社が購入したサーバーの90%以上は、OCPに寄贈された仕様に基づいている。OCPを創始したFacebookでは、ほとんどすべてのサーバーがOCPマシンだ。Googleも今年初めにOCPに参加したが、クラウドプラットホームのマーケットリーダーであるAmazonは、まずそもそも、未だにオープンソースに向けての動きがなく、今後についても不明である。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

さらば、F♯のMacの起動音

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Macbook Proの新モデルでポートが減ったこと、キーボードからいくつかのキーが消えたこと、MagSafeで充電できなくなったこと等々についてはさまざまな意見が出ている。しかし情報の洪水の中で忘れられがちがなのが、Macのもうひとつの機能がそっと廃止されたことだ。

この機能はAppleのエコシステムの中でもいちばん目立つものの一つだった。新MacBook Proでは特徴的な起動音が聞かれなくなった。ユーザーがMacを立ち上げときに鳴るF♯のチャイムは1998年から用いられていたものだが、最新モデルがインスタント・ブートを採用したのを機に廃止された。

この変更はまずAppleのFAQページで発見された。新しいモデルがNVRAMを採用して起動が高速化したことによる(残念な)副作用の一つがチャイムの消失だという。

この起動音はMacintoshの最初期の時点から用いられ愛されてきたが、何度か音を換えつつ、90年代後期に現在の音に落ち着いた。Appleは起動音を採用してしばらく経ってから申請した特許の説明にこう書いている。「[このチャイム]はメジャー・コードのGフラット/Fシャープ音よりわずかに低い(約30cent)サウンド・マークよりなる」。

しかしチャイムで特許を取ろうとするなどエルビス・コステロのジョークではないが「建物を見て興奮して大騒ぎするようなもの」ではあるまいか。

〔日本版〕 音楽でcentという単位は12平均律における半音の100分の1だという。30centは半音の約3分の1。なお音楽におけるシャープ♯記号は番号を表す#記号とは別もの。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

これがSurface Studioだ―MicrosoftがWindowsイベントでオール・イン・ワンPCと新入力ツールを発表

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今日(米国時間10/26)、開催されたWindowsイベントでMicrosoftは新しいオール・イン・ワンPC、Surface Studioを発表した。28インチ、3対2のPixelSenseディスプレイはMicrosoftによればこのサイズで史上最薄だという。CPUはIntel Core、NVIDIA GPU、 2TBのハイブリッドHDD、2.1スピーカーを内蔵する他、ハプティック・フィードバックを内蔵したホッケーパック型のツール、Dialが発表された。

MicrosoftのSurface責任者、Panoss Panayは「ディスプレイのヒンジには独自のメカニズムが採用されており、自由に角度を調節できる。これはコンピューター上でクリエーティブな処理を必要とするユーザーを満足させるはず」と述べた。Panayによればコンピューター操作上の「根本的な変革」だという。

Studioは11点タッチスクリーン、32GB RAM、メカニカルなハードディスクとSSDを組み合わせた2TBのハイブリッドHDDを備え、入出力としては4基のUSB 3.0ポート、イーサーネット、オーディオ、SDスロット、Mini DisplayPortが利用できる(Thunderboltポートはない)。同時に発表されたホッケーパック型の入力デバイス、Surface Dialにはユーザーの手に振動を伝えるハプティック・フィードバックが組み込まれている。クローム製のパンタグラフ状の支持部でディスプレイと連結された長方形の箱型の本体にはスピーカーやHDDが内蔵される。

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Surface Studioのディスプレイは「可能な限りの没入感を与える」とPanayは述べた。画素数は1350万ピクセル、解像度は192 PPIでどの位置から見ても個々のピクセルが判別できることはないという。MicrosoftはこのディスプレイをTrueColorと名付けており、Panayによれば「(クリエーターが)世界を見るとおりに…レンダリングできる」ということだ。

このディスプレイは作業中にカラースペースを切り替えることができる。たとえばDCI-P3カラースペースで作業している映画の製作者はその場でsRGBカラースペースに切り替えてP3をサポートしていない一般ユーザーのテレビで作品がどう見えるか確認することができる。

またこのディスプレイはTrue Scaleという実物大表示を備えている。「このディスプレイは現実世界で1インチのものを1インチに表示できる」とPanayは述べた。つまりA4サイズの紙の印刷物が同サイズでスクリーンに表示される。

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ディスプレイと下部の本体を接続するのは2本のクロームのパンタグラフ式アームで、ヒンジのメカニズムは独特だ。クリエーターはディスプレイを水平近くまで倒すことができる。Panayは「背景に溶け込ませることもできる」と述べたが、kこのディスプレイの大きささを考えるとむしろマーケティングのレトリックに近いだろう。

Studioには「リニア・マイク・アレイ」(linear mic array)が組み込まれており、ユーザーが部屋の反対側にいても音声を拾う。Windows 10のCortanaアシスタントのおかげでStudioはAmazonの人工知能スピーカー、 Echoのような便利さを備えた。

Surface StudioはSurface Penをサポートする。ディスプレイをほぼ水平に倒せるヒンジと組み合わせればグラフィックスのプロには極めて大きな効果が期待できるだろう。後述する円筒形のSurface Dialデバイスも巧妙なツールで、多くのアプリで利用できる。

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ヒンジのユニークなデザインはディスプレイを垂直から水平まで抵抗なく動かすことができる。Surface Pen、実物大表示のTrue Scale機能を組み合わせるとデザイナーなどのクリエーターには理想的なツールとなるという。レイテンシーはほぼゼロでペンはフルスピード動かせる。つまり実物大のバーチャル・ペーパーに自由に絵や文字を描けるわけだ。

ステージ上でPanayはSurface Dialを披露し、使い方をデモした。このホッケーパック式の新しいデバイスは要するにマイクやキーボード同様、入力ツールだが機能はまったく新しい。Dialはキーボードやマウスと同様、グローバル・コントロールだ。つまりWindowsのシステム・レベルで作動する。Dialはマウスと同じようにデスク上に置いて使うこともできるし、上の写真のようにディスプレイにタッチさせて使うこともできる。Dialはそれぞれのシチュエーションに応じて異なる機能を発揮する。スクリーンに載せた場合、周囲にカラースケールをダイアル状に表示し、ユーザーに描画色を選択させる能力もある。オフスクリーンで使う場合Surface DiaはSurface Book、Surface Pro 3、Surface Pro 4で利用できる。

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電子コミックのプラットフォーム、Madefireのファウンダー、Ben Wolstenholmeが壇上でSurface Studioのクリエーティブな能力をデモした。WolstenholmeはStudioを使ってその場でコミックの動くサムネールを描いてみせた。Wolstenholmeによれば「これまでこの作業を紙でやっており多くのステップが必要だった。今は同じワークフローを完全にデジタル化し、すべてSurface
Studioに移行した」ということだ。イラストの細部に細部に微妙な彩色をするためにズームアップする操作をDialのショートカットに設定できるという。

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デベロッパーは自由にSurface Dialの機能を設定できる。イベントではオンスクリーンのユースケースがデモされた。これには画面で絵を描きながら、Dialでリアルタイムで描画色を変えたり、表示倍率やツールをその場で変更するところが含まれていた。

Surface Studioは今日から予約を受け付けが開始された。Microsoft Storesに実機が登場して実際に触れてみることができるのは明日(米国時間10/27)からだという。クリスマス商戦には台数限定で出荷される予定だ。価格は2999からとなっている。

〔日本版〕 Surface Studioの日本での取扱計画に関してはまだ情報がない。Surface Dialの価格は99.99ドル。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleから招待状―今月27日(日本時間28日)のイベントで新しいMacが発表される

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Appleからついに招待状が来た。

われわれはAppleが10月27日に大きな発表をするという情報はつかんでいた。Appleはついに、とうとう、やっと、Macをバージョンアップするようだ。MacBookを別にすれば、Appleはここ1年以上Macのバージョンアップをしていなかった。

ただし確実に判明しているのはAppleがプレスイベントの招待状を発送したこと、その日時は10月27日だということぐらいだ。

日時場所の他には、例によって、Appleの招待状には具体的な事実がない。というかほとんどない。

ほとんど、というのは招待状には“hello again”とあるからだ。そこで1984年のMacintoshの広告を見直してみると―

お急ぎの読者は0:18までスキップすると(サムネール画像をよく見るだけでもいい)、 “hello”という文字がMacintoshコンピューターのデビューを飾っているのがわかる。ご覧のように、今回の招待状と同じくhelloはすべて小文字で綴られている。

また1998年にiMacを発表したとき、ジョブズは再度、“hello”を使っている。

hello

こういう観察と、街に流れている噂を総合すると、イェス、27日のイベントでは新しいMacが登場するはずだ。

AppleではイベントをApple.comからライブでストリーミングすると発表している。日時は太平洋時間で27日午前10時からだ〔日本時間28日午前2時〕。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

現時点で最高のVR端末は、Playstation VRで間違いない

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コンシューマー向けVR分野の新たなリーダーが誕生した。ローンチしたばかりのPlaystation VRだ。それは、厳重に隠されている軍の訓練用テスト端末、何百万ドルと高額なもの以外で私たちが利用できる最も良いVRで間違いない。HTC ViveやOculus Riftといった最上級ハードウェアから、スマートフォンで利用できるSamsung Gear VRを含めた中で最も良い。

私はHTC Viveを持っているが、すぐにそれを放り出すということではない。Gear VRも使ったことがあるし、Google Pixelのローンチイベントで少しだけ試すことができたDaydream VRも今後もっと使ってみたいと待ち遠しく思っている。もし個人でどのVRハードウェアを購入しようか検討している場合は、Lucasが書いたまとめ記事を読むと参考になるかもしれない。しかし、それでも私はPlaystation VRが、コンシューマー向けVRは圧倒的な代表格となる存在だと考えている。日常的に使用するユーザーにとって使いやすく、価値のあるテクノロジーを届けることができるだろう。

PSVRが完璧かと聞かれれば、全くそうではないだろう。ビジュアルの正確性やルームスケールVRはどちらも私の持つHTC Viveの方が良い。ワイヤレスのGear VRのような自由度もない。Playstationのカメラでは、ヘッドセットの位置を見失うというトラッキングの問題が時折生じるのも見つけた。これは没入体験の中で方向感覚を失わせるものだ。

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しかし、Playstation VRはシンプルなところが魅力だ。設定からキャリブレーション(測定の調整)、実際の使用まで、他のゲームコンソールを設定する時の体験と似ていた。Viveを含め、他のより複雑なシステムの設定を経験してきたからそう思うというのもあるが、PSVRは箱から取り出して、実際に使用するまで、その過程は一貫して「それだけでいいの?」と思わせるものだった。実際にVRを体験するまで、多くの手間がかかることを予想していた。

シンプルなだけでは十分ではない。けれどもPSVRはシンプルさと強力な体験の良いバランスを保っている。ハイエンドな技術的要件やテクノロジーに親しんでいなくとも、ViveやSteamVRのゲームを体験した時のような驚きを平均的なエンドユーザーにも提供している。

もう1つPlayStation VRが優っているのは、ゲームの選択肢があることだ。ローンチ時点でもそのゲームライブラリは圧倒的だが、最も良い点は全てのゲームがVRであるべきゲームだったと言えるからだ。全てが秀逸と言えるものではないだろう。けれど私が試した全てのゲームは、VRに対する全体の印象を良くするほどの影響があった。ViveやGear VRで試したゲームでは言えないことだ。

もし、PSVRに大きな課題があるとしたら、それはまだ高額すぎることだ。PCの金額も上乗せされるViveやOculusほど高額ではないものの、Playstation VRの価格はコアなゲーマー層以外を惹きつけるには高すぎるかもしれない。しかし、PSVRは自宅に置かれるようになる。そこでは様々なユーザーが試すだろう。VRにはそれが今、最も必要なことだ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

New Labはハードウェアスタートアップのための新しいコラボレーションスペース

 

New Lab先月正式にオープンした 。その共同創業者のDavid Beltが、ロボティクスや人工知能といった分野の会社のための「コラボラティブワークスペース」と表現するスペースだ。

この施設はブルックリンのネイビーヤードに位置し、かつては造船に使われていた建物である。Beltはこの建物を、製造センターとして復活させたかったのだと語った。もちろん現在の産業と技術に対応できるようにして。

「ソフトウェア企業のためのリソースは、ニューヨークに沢山存在しています」と彼は私たちにに語った。「しかし、ハードウェアを作ろうとしている企業のためには、それほど多くのリソースは存在していません。そしてそれらのリソースには私たちが必要と考えるツールやコミュニティが備わっていないのです。なので、New Labは、人びとが集い、プロトタイプを行い、共にイノベーションを目指し、そういう人びとのプロダクトをマーケットに届けるために効率的な場所であることを目指しているのです」。

言い換えれば、ハードウェア企業は机と高品質なインターネット回線以上のものを必要としているので、New Labには溶接や、レーザーカッター、そして3Dプリンターといった設備が用意されている ‐ いずれも本当のプロトタイプを作る際に必要とされるものだ。

つい先日私たちは、建物のツアーを行う機会を得て、最初の登録メンバーの何人かに対するインタビューを行った。その中にはHoneybee Robotics(医療や火星探索までの幅広い用途のロボットを構築している)や、Nanotronics(産業用自動顕微鏡)、そしてStrongArm Technologies (倉庫従業員のような「産業アスリート」のための機器)の代表者たちも含まれている。

さらに詳しい情報とメンバーシップの申請はNew Labのウェブサイトへ

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(翻訳:Sako)

AndroidとChrome OSの両方を使えるタブレットやコンバーチブル機をGoogleが計画中

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9to5Googleの記事によると、GoogleはAndroidとChrome OSの両方を搭載したハイブリッド機を計画している。ひとつはコンバーチブルラップトップ(ラップトップ/タブレット兼用機)、もうひとつはHuawei製のNexusタブレットだ。Android Policeも今日(米国時間9/26)、コンバーチブルノートブックが出る、と言っている。

これらの初期的な報道によると、それはAndromedaプロジェクトと呼ばれ、AndroidにChrome OSの機能を持たせることによって二つの世界の良いとこ取りをする。これは、薄型のいわゆる“Pixel 3”のようなコンバーチブルラップトップにとって、とても理にかなったことであり、今朝のAndroid Policeの記事では、発売は2017Q3となっている。それは、12.3インチのタッチスクリーン搭載だそうだ。

ただしそれは、Chromebookのような軽量級のマシンではない。プロセッサーはIntelのi3またはi5、内蔵ストレージ128GB、RAM 8GBまたは16GB、といった仕様だ。USB-Cポートが二つ、別売でWacom対応のペンないしスタイラスあり。ということは、スクリーンは高精度な感圧機能を持ち、精細な作図や描画ができるようだ。

教育界や、ときには企業も必要とする低価格機のハイスペック化という意味では、このようなハイブリッドデバイスの将来性はおもしろい、と言えるだろう。たぶんChrome OSがデスクトップ的な機能を提供し、Androidがモバイルの利便性を提供することになる。ただし最初の製品は、消費者市場のハイエンドを狙った高価格製品になる、と思われる。

9to5Googleが言っているタブレット専用機は、モバイル優先のマシンにAndromedaを載せる試みだ。これがさらにスマートフォンにも載ったら、MicrosoftがWindows 10の“モバイル+デスクトップ化”でねらったような、「一つのデバイスで何でもできる(one-device-to-rule-them-all)」主義の、モアベターな試みとなるかもしれない。

このデュアルOS企画の片鱗が10月4日のGoogleのイベントに早くも登場するのか、それは不明だが、スケジュールとしてはそこまで急ぐものではなさそうだ。その日は、PixelブランドのAndroidスマートフォンをはじめ、ほかに見るべきものがいろいろある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

他のルーターと協働してホームネットワークを拡張するWi-FiルータをGoogleが129ドルで発売へ

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Android Policeの記事によるとGoogleは、同社のWi-FiルーターOnHubの姉妹機として、家庭用のWi-FiルーターGoogle WiFiを発売するらしい。お値段は129ドルで、10月4日に行われるイベントで披露される。その日はほかに、同社の自己ブランドのAndroidスマートフォンの新製品と、4K対応のChromecast、そしてAmazonのEchoに対抗するGoogle Homeの一般供用も発表される。

このWi-Fiルーターの最大の特長はたぶん、信号の弱い地域や家屋などでは、他のルーターとチームを組んでホームネットワークを容易に拡張できることだ。Droid-life説明によると、その機能はEero似ている。つまり複数のルーターが協働して、ユーザーの苦労を要さずに、ネットワークを拡大する。

今ではふつうのルーターでもネットワークの拡張はできるが、EeroやGoogle WiFiでは、ユーザーがセットアップ作業をする必要がない。Droid-lifeの記事によると、それはAC1200デュアルバンドネットワーキングをサポートし、Bluetoothにも接続する。

ブランド的にOnHubの一族になるのか、それはわからないが、記事によるとOnHub機との併用もでき、IFTTTの統合などOnHubと同じ機能を提供する。

10月4日のビッグイベントは午前9時にスタートするが、本誌TechCrunchはそこにこのWi-Fiルーターも含まれるのか、今確認中だ。いずれにしてもこのイベントを本誌が取り上げることは、間違いないけどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))