The Dodoは、配信(distribution)メディアに徹している。つまり同サイトのビデオの大半は同社のWebサイトからオリジナルとして送信されるのではなく、Facebookなどのソーシャルメディア上にある。社長のYuJung Kimによると、今月はSnapchatも加えた。だから12月はビュー数がさらに増えるだろう。
Bemeのファウンダーたちの同社設立動機は、撮影したビデオをすぐに、“編集して作品にする”前の段階で素早く簡単に共有したい、というものだ。YouTubeのビデオは作品指向、一方ライブのストリーミングにはビデオの共有という概念がない。このギャップを填めることを志向したのが、Bemeだ。NeistatはDisrupt New York 2016でBemeの創立ビジョンや財政状況を語ったが、そのとき彼は、わずかな資金を有効に使うために彼自身は同社からの給与がない、と述べた。
FameBitは、ロサンゼルスのスタートアップスタジオScience, Inc.が支援していた。FameBitのCEO David Kierzkowskiから昨年聞いた話によると、このマーケットプレースが対象にするのは主に“ロングテイルからミッドテイルにかけてのクリエイターたち”で、MCNたちの関心を集めているYouTubeの大物スターだけを相手にするわけではない、という。
同社の感情分析エンジンの優秀さは気味が悪いほどだ。あなたはそれをWhat is my Movieというサイトで試すことができる(昨年のDisruptでローンチされた) ‐ 例えば「dog gets lost」とか、「hero wears a suit」とか、「money is burned」といった文字列で検索してみて欲しい。素晴らしい。そう思わないか?
問題点として、オリジナルコンテンツはユニークで視聴者に見なければいけないと感じさせ、さらには話のネタにならない限りウケない。Game Of ThronesやHouse Of Cardsを思い浮かべてみてほしい。視聴者はこのような素晴らしい番組を制作者のプラットフォーム上でしか見ることが出来ないため、HBOやNetflixに利用料を払っているのだ。
実際のところ、元々Spotifyは3つのエピソードを公開する計画で、古い国歌がいかに差別・暴力的かという何ともつまらないエピソードからスタートしようとしていた。しかし昨夜急に計画が変更され、当初公開が予定されていた3つのエピソードには触れず、「How EDM Changed The World(電子音楽がどのように世界を変えたか)」という安っぽいビデオだけが公開されることとなった。どうやらSpotifyもビデオのクオリティに完全には満足していないようだ。
少なくとも来週中にはMetallicaに関するシリーズが公開される予定で、Napsterを廃業に追い込んだバンドという意味ではもっと面白いものを見ることができるかもしれない。さらにはApple Musicのビデオサービスとも対抗できるものになるだろう。なお、Apple Musicは最近権利を購入したCarpool Karaoke(米人気番組The Late Late Show with James Cordenの1コーナー)もビデオサービスの中に組み込む予定だ。