ホンダとベライゾンがドライバーの安全性向上に5Gとエッジコンピューティングの活用を検討

Honda(ホンダ)とVerizon(ベライゾン)は、5Gとモバイルエッジコンピューティング(MEC)が、現代のコネクテッドカーと将来の自動運転車の安全性向上にどう役立つかについて検証を行っている。

米国時間4月8日に提携を発表したこの2つの企業は、ミシガン大学にあるコネクテッドカーと自動運転車のための試験場Mcity(エムシティー)で、さまざまな安全シナリオを試験中だ。このベンチャーの目的は、5G接続とエッジコンピューティングの組み合わせをどのように使えば、自動車、歩行者、道路インフラ間の高速通信が可能になるかを研究することにある。要するに、高速通信により、衝突や危険を回避してより安全なルートを自動車が判断できるようにすることだ(TechCrunchはVerizonのVerizon Mediaの所有している)。

5Gのテストは、まだ予備研究の段階であり、ホンダはこの新技術を使った機能を製品に実装する予定はない。Verizonは、2021年中に少なくとも4つの都市で5G対応車の公道テストを計画していると、同社技術開発上級マネージャーでありこのプロジェクトのリーダーの1人Brian Peebles(ブライアン・ピーブルス)氏は話している。

この提携事業は、ホンダが2017年から開発を進めているSAFE SWARM(セーフスウォーム)車載AI技術の上に成り立っている。これには、C-V2X(Cellular Vehicle-to-Everything)通信が利用されている。その名が示すとおり、C-V2Xは、クルマとその他の道路利用者との通信を行うための標準技術だ。

以前にも、DSRC(Dedicated Short Range Communications)という同様の通信技術があったが、これは基地局を介してクルマ同士の通信を行うというものだった。一方、V2Xと5Gの組み合わせには、デバイス間の直接通信が可能になるという優位性がある。もちろん、FCC(米連邦通信委員会)も承認している。

「そもそも、V2Xは車両同士が対話をするものです」と、ホンダ先進技術研究部門の研究グループリーダーEhsan Moradi Pari(エサン・モラディ・パリ)博士はTechCrunchに話してくれた。「車両は、互いに現在位置、速度、その他のセンサー情報を提供し合い、各車両は他車との衝突しないかどうかといった脅威の査定を行います。この(5GとMECという)技術により、私たち全員が自身の情報をネットワークに提供することで、事故の恐れがないかどうかをネットワークが教えてくれるようになります」。

ホンダとVerizonは、この技術なら車載コンピューターよりもずっと速く通信を処理できるという前提に立っている。クルマに搭載されている非力なコンピューターにネットワーク処理を任せるのではなく、コネクテッドカー、歩行者、道路インフラで生成された情報を5Gネットワークに送信する。そうして、ネットワークのエッジで(つまりクラウド内ではなく)コンピューター処理をリアルタイムで行わせる。

センサーとソフトウェアに依存した車両では、ドライバーが何かにぶつかりそうになったと感知してからブレーキをかけることになるが、MECの場合は道路のずっと先で何が起きているかを確認しコミュニケーションをとることで、ほぼ未来を予測できる。そこが利点だ。

ピーブルス氏によれば、通信速度は際立っており、Verizonの5GネットワークからMECとの間の往復の遅延テストでは、50ミリ秒以下という成績が得られたという。

Verizonとホンダがテストを行った安全シナリオには、信号無視もあった。彼らは、スマートカメラ、MEC、V2Xソフトウェアからのデータを使うことで、赤信号を無視して突っ込んでくる車両を感知し、視覚的な警告メッセージをその交差点に近づきつつある他の車両に送ることに成功した。同様のシナリオを用いて、建物の陰に歩行者が隠れていることや、大音量で音楽をかけていてサイレンが聞こえないドライバーに緊急車両の接近を知らせるテストも行った。

「すべての道路利用者間の確実なアルタイム通信は、自動運転環境に極めて重要な役割を果たします」とパリ氏。「こうしたネットワーク接続を用いた安全技術により、潜在的な危険をはらむ状況をリアルタイムで感知し、ドライバーや自動運転システムに警告を発することが可能になります」。

この研究の初期段階には、人が運転する車の安全性を向上させる技術も含まれているが、ホンダとVerizonの提携関係は、将来の自動運転車の5G利用に向けた下地を作ることになる。このテストでコネクテッドカーの安全性が証明されたなら、やがてはより効率的なネットワークが生み出され、交通渋滞の緩和と、ひいては大気汚染の減少につながっていくはずだ。

「私たちの第1の目的は、クルマの安全と人の安全の向上です」とピーブルス氏はTechCrunchに語った。「米国内だけでも、年間4万2000人以上が交通事故で亡くなり、200万人が怪我をしています。人間が運転する時代から進化するためには、テクノロジーの重要性はさらに高まります。その移行は、安全で総合的なやり方、つまりすべてのものが協調して動くとった方向で進めなければなりません」。

現在公道で走行テストが行われている自動運転車は、5Gもエッジコンピューティングも必要としないものだ。自動運転車のメーカー各社も、5Gの可能性に注目しているが、彼らは今の技術をベースに車両を開発している。

5GとMECの組み合わせには、課題もある。これほどのレベルの相互接続性は、ハイウェイ全般と、すべての交差点にセンサーを配置して初めて機能する。5G対応の車両やデバイスは相互通信が可能だが、歩行者や道路インフラとコミュニケートするためには、スマートカメラがそれらの存在に気づき、その情報をネットワークで共有できなければならない。しかも、センサーは完ぺきではない。

これには巨大なインフラ投資が必要であり、さらに、必要なあらゆるセンサーの設置には、州、都市、地方自治体の住民の支持と協力が欠かせない。だが、1つのユースケースとして中国に目を向ける人もいるだろう。中国では、5Gネットワークへの早急な移行を国策にしており、同国の多くの自動運転車メーカーは、開発には、5G通信と高度な計算能力が極めて重要であることに気づいている。

カテゴリー:モビリティ
タグ:HondaVerizonエッジコンピューティング自動運転5G

画像クレジット:Verizon

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(文:Rebecca Bellan、翻訳:金井哲夫)

ワンストップでの現場実装と映像エッジAIソリューションを提供するEDGEMATRIXが約10億円を調達

ワンストップでの現場実装と映像エッジAIソリューションを提供するEDGEMATRIXが約10億円を調達

ワンストップでの現場実装と課題解決「映像エッジAIソリューション」を提供するEDGEMATRIX(エッジマトリクス)は3月23日、シリーズBラウンドにおいて、第三者割当増資による約10億円を資金調達を実施したと発表した。引受先は、NTTドコモ、清水建設、SONY INNOVATION FUND (ソニー設立のCVC)、DGベンチャーズの4社。2019年8月のシリーズAにおける約9億円を加え、累計調達額は19億円となった。

2019年4月設立のEDGEMATRIXは、「映像エッジAI」のインフラ製品からプラットフォームサービスをエンドエンドに提供し、現場実装までをワンストップで提供できる体制を整えたスタートアップ企業。

調達した資金により、高精細映像などを現場(エッジ)でリアルタイムにAI処理するデバイス「Edge AI Box」新機種追加、「EDGEMATRIXサービス」新機能開発を行い製品サービスをさらに強化する。また、スマートシティやスマートビルディングにおける各種センサーとの連携開発を行うとともに、道路・鉄道などの公共施設や医療・福祉施設を含む社会インフラへのソリューション提供拡大、製品引き合いが増えているアジア市場から海外展開を加速する。

DGEMATRIXのEdge AI Boxは、街やビルを見守るIPカメラ映像などを現場でAI処理し伝送できる屋内と屋外用小型デバイス。深層学習ベースのAIなどの高速計算処理を行うNVIDIA製GPUとWiFi・LTE・5G通信モジュールを搭載し、カメラ接続などの豊富なインターフェイスを備えている。

ワンストップでの現場実装と映像エッジAIソリューションを提供するEDGEMATRIXが約10億円を調達

EDGEMATRIXサービスは、現場設置の「Edge AI Box」からエンド・ツー・エンドで映像エッジAIを統合管理するプラットフォーム。デバイスの遠隔管理、設置場所を地図表示(マップビュー)する状態管理、現場からのAI処理済映像をブラウザーに多数同時表示する「エッジビュー」などのサービス管理、AIアプリケーションの配信・管理、パートナーが開発した汎用AIアプリケーションを選択購入できる「EDGEMATRIXストア」を提供している。

ワンストップでの現場実装と映像エッジAIソリューションを提供するEDGEMATRIXが約10億円を調達

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顧客は、ストアアプリから月額課金のAIアプリを選択するだけで「映像エッジAI」を開始可能という。また、自社でAIアプリを開発する場合は、「EDGEMATRIX Platformサービス」によりプラットフォーム機能だけを利用できる。短時間で効率的な開発を行うための技術文書や画像処理用のソフトウェア開発キット「EDGEMATRIX Stream Toolkit」も提供している。

映像エッジAIソリューションでは、現地調査に始まり、顧客からの要望に応えるカメラ、周辺機器、AIアプリケーション調達や開発、設置工事、設定調整に至る「映像エッジAI」の現場実装と課題解決をワンストップで提供する。

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IoT・M2M関連のアプトポッドが8億円を調達、エムスリーと遠隔医療・ヘルスケア領域の協業も

IoT・M2M関連のアプトポッドが8億円を調達、エムスリーと遠隔医療・ヘルスケア領域の協業も

アプトポッドは3月15日、シリーズCラウンドにおいて、第三者割当および融資による総額約8億円の資金調達を発表した。引受先は、DBJキャピタル、みずほ証券プリンシパルインベストメント、エムスリー、きらぼしキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル。借入先は日本政策金融公庫。またエムスリーとは、遠隔医療・ヘルスケア分野への技術において、アプトポッドの技術の適用やサービス開発などを視野に協業を行う。

調達した資金は、以下投資・活動を行い、さらなる成長加速を目指す。

  • 急増するDX需要に向けた対応体制強化
  • 新製品開発などハードウェア事業の強化拡大
  • 遠隔医療・ヘルスケアといった新規分野進出のための研究開発
  • アプトポッドが開発したプロトコルの標準化活動など、自社プラットフォーム技術の啓蒙促進
  • アフターコロナ時代におけるグローバル展開準備

アプトポッドは、自動車分野、建機・重機・農機などの産業機械分野、ロボティクス分野を中心に産業IoTミドルウェア「intdash」(イントダッシュ)を核としたプラットフォーム製品・サービスを展開。intdashは、2018年のリリース以来、製造業を中心に約30社における50以上のDXプロジェクトで採用されているという。

IoT・M2M関連のアプトポッドが8億円を調達、エムスリーと遠隔医療・ヘルスケア領域の協業も

今後同社は、5G時代の高度なデータネットワーキングおよびプロセッシングの需要を見据え、クラウドコンピューティング、エッジコンピューティングなどのあらゆるデータ処理ネットワークを構築するためのプロダクト開発と提供を目指している。

直近では、ハードウェア事業としてエッジコンピューティングブランド「EDGEPLANT」(エッジプラント)をリリースするなど、5G時代のDXに包括的に貢献するための総合的な製品・事業展開を行っている。

IoT・M2M関連のアプトポッドが8億円を調達、エムスリーと遠隔医療・ヘルスケア領域の協業も

IoT・M2M関連のアプトポッドが8億円を調達、エムスリーと遠隔医療・ヘルスケア領域の協業も

2006年12月設立のアプトポッドは、産業IoTにおけるファストデータ(高速時系列データ)のスペシャリストとして、IoT・M2Mにおけるセンサー・ハードウェア技術、クラウド技術、グラフィカルなユーザーインターフェイス技術まで、ワンストップのテクノロジーを有するIoTソフトウェア・サービス企業。産業シーンにおける高速で大量なデータの収集、伝送、高度なリアルタイム処理、イベント処理を実現する包括的なフレームワークを提供している。

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KDDIがバーチャル人間「coh」発表、5Gの超低遅延技術を活用したリアルタイムクラウドレンダリング採用

KDDIがバーチャル人間「coh」発表、5Gの超低遅延技術を活用したリアルタイムクラウドレンダリング採用

KDDIがバーチャル人間「coh」(コウ)を発表しました。同社が新設した、XRや5G技術を組み合わせた体験コンテンツを企画・制作する「au VISION STUDIO」が手掛けたもので、5Gの超低遅延技術「MEC」を活用し、クラウド上でリアルタイムで描画される点が特長となります。

「coh」は、KDDIの5Gネットワーク内に配置されたエッジサーバー上でレンダリングされるバーチャル人間です。従来のクラウドレンダリングと比較すると、描画処理を担うサーバーをよりユーザー側に近い5Gネットワーク内に配置しているため、遅延を低減したレンダリングが可能。こうした技術は「MEC」(マルチアクセス・エッジコンピューティング)と呼ばれ、超低遅延のクラウド利用を実現する5Gのコア技術の1つとなります。

限りなく人間に近いビジュアルが特長で、「coh」という名前には「人に等しい存在である」「人と機械をつなぐ共通のインターフェースである」という意味を込めています。レンダリングにはUnreal Engineを採用しています。

なお、現時点で一般ユーザーが自身のスマートフォンで対話できるわけではなく、主に企業や団体とコラボしたバーチャルモデルとして活動予定。第一弾として、日本科学未来館のAR展示「HYPER LANDSCAPE」においてARゴーグル上に出現し、AR展示の案内役を務めるほか、コスメブランド「KANEBO」とのコラボも予定します。

今後のコラボ予定は下記の通りです。

(1)日本科学未来館「HYPER LANDSCAPE (ハイパー ランドスケープ)」 実施日: 2021年3月11日から2021年3月14日

5G・VPS・スマートグラスを活用した、KDDI、日本科学未来館、KDDI総合研究所による実証イベント。スマートグラスを通してのみ現れる、デジタル世界にある「もうひとつの日本科学未来館」の中に、バーチャルヒューマン「coh」がアテンダントとして登場します。体験者がより直感的に、より分かり易く、展示空間を楽しめるようサポートします。

(2)KDDI ART GALLERY 実施日: 2021年3月26日開始

au 5Gとスマートグラスによる新しいアート鑑賞体験。「coh」はナビゲーターとして登場し、ギャラリーに展示されている美術作品の解説をおこないます。その他にも、5G技術により高精細ARで再現されたエミール・ガレの作品「風景文花瓶 (ふうけいもんかびん)」を内側から鑑賞できる特別な体験を提供します。

(3)コスメブランド「KANEBO」 実施日: 2021年4月 (予定)

「I HOPE.」を掲げ、美しさではなく、希望を発信するブランド「KANEBO」とのコラボレーション。メイクアップアーティストのイガリシノブさんがKANEBO商品で「coh」の個性を引き出し、それを高めるメイクを施し、テクニックなどを伝授する次世代美容コンテンツを「@cosme TOKYO -virtual store-」にて公開予定です。

なお、cohの開発にはKDDIのほか、バーチャル人間のベース技術を提供する「Aww」(アウ)、バーチャル人間で自然な表情・仕草でインタラクティブなコミュニケーションを可能とする「CTRL Human」を提供するQuantum Capture、レンダリングした3DCGをリアルタイムに配信するSDKを提供する「Mawari」、バーチャル人間のモデルととしてのマネジメントを行う「Geometry Ogilvy Japan」の4社が関わっています。

KDDIがバーチャル人間「coh」発表、5Gの超低遅延技術を活用したリアルタイムクラウドレンダリング採用

(Source:KDDIEngadget日本版より転載)

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タグ:5G(用語)au 5GAww(企業)Unreal Engine(製品・サービス)Epic Games(企業)KANEBO(企業・サービス)KDDI(企業)日本(国・地域)

米アトランタ地区にT-Mobileとジョージア工科大学のタッグによる5Gインキュベーターが新設

T-Mobileとジョージア工科大学の先端技術開発センター(Advanced Technology Development Center、ATDC)の協力により、米アトランタ都市圏に5G技術に取り組むスタートアップのための新たなインキュベーターが設立されることが米国時間2月17日発表された

これはT-Mobileのアクセラレータプログラムの拡大であり、携帯キャリア大手の同社が5Gイノベーションを後押しする取り組みの一環だ。

アトランタに隣接する準郊外都市、Peachtree Cornersのスマートシティテクノロジー開発パークを拠点とするこのインキュベーターは、T-Mobileの5Gサービスがすでに導入されており、自律走行車、ロボット、産業用ドローンアプリケーション、MRトレーニングやエンターテインメント、遠隔医療、パーソナルヘルスなどにおける5Gユースケースを開発者が構築し、テストするのを支援すると同社は述べている。

この「5G Connected Future」プログラムに参加するスタートアップは、T-Mobileのアクセラレーター、ジョージア工科大学、Peachtree CornersキャンパスのイニシアチブであるCuriosity Labのスタッフと直接仕事をすることになる。

ATDC のディレクターであるJohn Avery(ジョン・エイブリー)氏は、「5G 分野の起業家は、通常のスタートアップの問題に加え、州や地方レベルでの規制問題、 ネットワークセキュリティ、統合テストなど、独自の課題に直面します」と語る。

Peachtree Cornersのセットアップは、そうした展開をナビゲートするのに役立つかもしれない。ATDC は、その関与の一環として、プログラムの提供、スタートアップ企業の採用と評価、Peachtree Cornersでの垂直展開を管理するスタッフの雇用を行うとのことだ。

「今回のコラボレーションは、ATDCとジョージア工科大学、Peachtree Corners市とCuriosity Lab、そしてフォーチュン50社の1つであるT-Mobileにとって、これらの企業と一緒に仕事をし、アイデアをスケーラブルな企業に磨き上げ、彼らのソリューションをより迅速に市場に投入するためのユニークな集積を作りだす絶好の機会です」とエイブリー氏は述べている。

このようなパートナーシップは、「明日のテクノロジーリーダーを可能にするというジョージア工科大学のコミットメントを強調するものであり、それは、ATDCが41年前に設立されたときから変わっていません」と、ジョージア工科大学の研究担当エグゼクティブバイスプレジデントであるChaouki T.Abdallah(チャウキ・T・アブダッラー)氏は述べている。「イノベーションは孤立した状態では起こりません。起業家やスタートアップ企業は、このようなパートナーシップを通じて提供される知識とリソースを必要としています」。

カテゴリー:その他
タグ:T-Mobile5Gジョージア工科大学アトランタインキュベーター

画像クレジット:zf L / Getty Images

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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Aya Nakazato)

KDDIが5Gネットワークで超低遅延を実現する「AWS Wavelength」を大阪でも提供

KDDIが5Gネットワークで超低遅延を実現する「AWS Wavelength」を大阪でも提供

KDDIは、5Gで超低遅延を実現する「AWS Wavelength」の提供を大阪でも開始しました。

「AWS Wavelength」は、au 5Gネットワーク内にAWSのコンピューティングサービスとストレージサービスを配置しデータを処理することで、4Gと比べて遅延が半分以下となり、5Gの特性である超低遅延を実現するものです。

5Gの低遅延化では、サーバーをユーザー側に近いネットワークのエッジに配置することで、遅延を抑えリアルタイム性の高いクラウドサービスを実現するMEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)が重要な要素となっており、「AWS Wavelength」もそうしたMECの1つとなります。

KDDIは12月に東京で「AWS Wavelength」の提供を開始しており、大阪での提供開始はそれに続くものです。「AWS Wavelength」の大阪における、低遅延接続は大阪府の5Gエリアで利用できます。

Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Amazon / アマゾン(企業)Amazon Web Services / AWS(製品・サービス)AWS Wavelengthau 5GKDDI5G(用語)日本(国・地域)

世界の2021年スマホ出荷台数はリバウンドで前年比11%増に回復、5Gも後押し

他の多くの産業と同様、スマートフォンの販売は2020年に大幅に落ち込んだ。新型コロナウイルス(COVID-19)によりまず供給が減り、その後は消費者の需要も減少し、2020年のスマホ出荷台数は前年比10.5%減となった。メーカーにとってはここ数年タフな状況が続いていたが、2020年はそれまでよりも厳しい年となった。

Gartnerが発表した最新レポートは、スマホ販売台数が2020年以前の水準にリバウンドすると指摘している。同社は2021年に世界でスマホ15億台が出荷され、前年比11.4%増となると予想する。もちろんリバウンドの傾向は2020年第4四半期に表れていた。iPhoneが過去最高の販売台数となったことが大いに貢献し、前年割れ幅は縮小傾向が続いた。

Gartnerは、Apple(アップル)にとっての「スーパーサイクル」の始まりを指摘している。これはパーフェクトストームのようなものだ。過去数年、消費者は端末のアップグレードのサイクルを長くしていた。端末の価格は上がり、一般的に機能はあまり説得力がなく、既存のデバイスはまったく問題ないという状況で、2〜3年で端末をアップグレードするというそれまでのパターンは崩れていた。

アナリストは、2020年初めのスマホ販売台数が振るわなかったのには明らかに5Gが関係していたと指摘したが、グローバルパンデミックが追い討ちをかけた。しかしながら、どちらかといえば新型コロナによる新iPhone発表のずれ込みは、実際のところAppleにとって輝かしい四半期につながった。発表はちょうどホリデー商戦に間に合い、平常に戻れる可能性を秘めている複数のワクチンも開発された。

レポートによると、待望の5Gの浸透は利用しやすい価格で次世代ワイヤレスを提供しようという動きと相まって2021年も続く。

「200ドル(約2万1000円)からのさまざまな5Gスマートフォンとともに、5Gネットワークがどんどん利用できるようになっていることが、成熟した市場と中国において需要を掘り起こすでしょう」とGartnerは書いている。「新興国における需要はより良いスペックを搭載し、オプションで5G接続も選べるスマホを探しているバイヤーによってもたらされると見込まれます。世界の2021年の5Gスマホ販売台数は計5億3900万台となり、スマホ販売全体の35%を占めると予想しています」。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:スマートフォン5G

画像クレジット:Getty Images

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

Omnispaceは63億円を調達し衛星と5Gを単一のユビキタスネットワークに統合

この数年間、周波数帯域が広がり遅延が減ると無線事業者やスマートフォンメーカーが5Gを大げさに宣伝しまくり、大騒ぎになっている。しかし、消費者の関心を多く集めている5Gだが、その次世代無線技術のもっとも重要な用途は、むしろ事業者の側にある。わかりやすい例が自律運転車だ。それが機能するためには、エッジコンピューティングと低遅延高帯域幅通信の組み合わせが欠かせないとされている。

だが、おそらく自律運転車よりもずっと面白くて、今すでに実用化可能な利用法がある。農場では、ネットワーク接続が農器具の管理、家畜の監視、そして農作物の育成を最適化する水利用の分析の役に立つ。物流業界では、グローバルなサプライチェーンの監視や、世界の港から港へ慎重に運ばれるコンテナの追跡などが欠かせない。

ただひとつだけ問題がある。基地局の設置が採算に合わないために数が少なく間隔も広く空いてしまっている僻地では、5G無線通信を導入しにくいという点だ。ましてや洋上には、無線基地局などひとつもない。

ワシントンD.C.を拠点とするOmnispace(オムニスペース)は、ユビキタスな5G無線ネットワーク接続を、地上の無線技術と人工衛星のハイブリッドで法人ユーザーに提供したいと考えている。同社のアイデアは、地上と宇宙という2つの異なるモードをひとつのパッケージに凝集することで、農業や物流などの法人エンドユーザーが、そのIoT接続をいくつもの異なる技術間で転送する必要なく、安定した5G接続を確実に得られるようにするというものだ。

本日(米国時間2月2日)、同社は株式投資6000万ドル(約63億円)の調達を発表した。この投資ラウンドは、現在急成長中のFortress Investment Groupでクレジット運用の責任者を務めているJoshua Pack(ジョシュア・パーク)氏と、同社のSPACのひとつFortress Value Acquisitionの主導によるものだ。また、以前からの投資者であるColumbia Capital、Greenspring Associates、TDF Ventures、Telcom Venturesも参加している。

Omnispaceは、周波数割当資産、なかでも2ギガヘルツ周辺の「Sバンド」帯域のための持ち株会社として2012年に創設。後に、倒産した衛星通信プロバイダーICO Globa(アイシーオー・グローバル)の残党によって買収された。2016年初めにOmnispaceに加わったCEOのRam Viswanathan(ラム・ビスワナータン)氏によると、同社は、さまざまな保有資産をテクノロジーのレイヤーを使って統合することを考え始め、やがて、IoTの特定分野に向けたグローバルな5G無線接続の活用という好機を探り当てたという。

「5Gの展開は、移動体通信事業者のカバー範囲と展開の仕方によって制限されます」とビスワナータン氏。従来型の地上用の無線技術に頼るかぎり「地上の全域、または全顧客をカバーすることできません」。「衛星の主要ユーティリティーは、ネットワークのカバー範囲を、僻地にまで大きく広げます」

ビスワナータン氏は、衛星と無線通信の市場で数十年の経験を持つ。直近では、インドを中心としたネットワーク接続スタートアップDevas Multimedia(ディバス・マルチメディア)を共同創設し、同社の衛星打ち上げのキャンセルを巡ってインド政府と長期にわたる法廷闘争を続けてきた。最近になってアメリカの裁判所は、インドの政府関連商業化法人に対して、12億ドル(約1260億円)の賠償金をDevasに支払うよう命じた

SpaceX(スペースエックス)のStarlink(スターリンク)プロジェクトと比べたくなるが、Omnispaceは消費者向けのブローロバンド市場には目を向けていない。むしろそのターゲットは法人とIoTユースケースだ。さらにOmnispaceは、異なるテクノロジーを組み合わせたハイブリッドネットワークであるのに対して、Starlinkは宇宙での展開に特化している。

Omnispaceは、Fortressからの今回の新しい投資資金を使ってサービスの肉付けを行い、移動体通信事業者数社との試験運用を完了させ、2023年からのネットワークの商用運用開始に向けた準備を進める予定だ。ビスワナータン氏は「あらゆる地域をカバーする足場」を築き「サービスのグローバル展開を目指す」と話している。

Omnispaceは、宇宙戦略を実行するためにフランスの宇宙防衛複合企業に属するThales Alenia(タレス・アレーニア)と提携した。地上では、所有する帯域資産と複数の移動体通信事業者とを結び付けて、ひとつにまとまったソリューションを生みだそうとしている。まずは、アジア太平洋地域と中南米地域で重点的に展開する。

関連記事:SpaceXが地方ブロードバンド推進基金から920億円獲得、ファイバー網を引けない地域でのStarlink衛星サービスに期待

画像クレジット: Yuichiro Chino / Getty Images

[原文へ]
(翻訳:金井哲夫)

5Gを活用したサービス開発を促進する東京都の「TOKYO 5G PROMOTER」、第1期採択企業の6社を紹介

1月28日、東京都の「5G技術活用型開発等促進事業」が実施するアクセラレーションプログラム「TOKYO 5G PROMOTER」の第1期採択企業が発表された。採択されたのはエドガ、FMB、Symmetry Dimensions、FutuRocket、Holoeyes、ホロラボの6社だ。TOKYO 5G PROMOTERでは、採択企業に対して実証実験の場所と機会の提供、通信キャリアなどとのネットワーク構築支援、メンタリングの提供、開発環境の支援、ビジネスマッチングや人材採用など事業成長に必要な要素に関する支援を行うという。

エドガはVR開発を得意とするスタートアップ。5Gの技術を利用することで、非接触で実施できる7万人規模のバーチャルゲームショウ(VGS)の実現を目指す。

FMBは高精緻なファッション3Dモデリングを手がけるスタートアップだ。同社はプレスリリースの中で、「Tokyo 5G Promoterで採択されたXRと3Dモデリング技術をさらに発展させDXを加速する」とコメントしている。

Symmetry Dimensionsは、XRの研究開発を専門に行うスタートアップ。2017年度のTechCrunch Japanスタートアップバトルにも出場した企業だ。現実空間の工場や製造設備、製品、オペレーションをデジタル空間に再現することを意味する「デジタルツイン」の構築と利用を可能にするプラットフォームの実現を目指している。5Gの技術を利用し、人の流れや気象などをデジタル空間に再現する空間・都市向けデジタルツイン・プラットフォームの「SYMMETRY」の開発を進める。

FutuRocketは、小規模事業者向けのAIカメラ「ManaCam」とIoTトイレットペーパーホルダー「カミアール」などを開発するスタートアップ。同社はプレスリリースの中で、「5Gの高速大容量通信を短時間だけちょっと使う。フェラーリでコンビニに買い物に行くような試みですが、5G活用を活性化し、裾野を広げていく上で新たな使い方を提示していきます」とコメントしている。

Holoeyesは患者の臓器や患部の状態を仮想空間で把握できるVRや、Microsoft HoloLensなどのMR技術を使い、術前のカンファレンスや遠隔地との症例共有などを可能にするコミュニケーションツールを開発するスタートアップ。

ホロラボはHoloLensやWindows Holographicを使ったアプリケーションの開発を手がけるスタートアップ。2020年6月には空間上にマニュアルを設置して、作業現場の利便性を高めるアプリ「手放しマニュアル」などをリリースしている。

TOKYO 5G PROMOTERは上記6社に対し、2022年2月まで支援を行う予定だ。

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EdgeQが次世代5G・AIチップの詳細を明らかに

5Gはワイヤレス技術の現在進行形の革命だ。新旧のすべてのチップ会社がこの非常に競争の激しい、しかし非常に儲かる市場に参入しようとしている。この分野で最も興味深い新しいプレイヤーの1つがEdgeQ(エッジキュー)だ。同社は、Qualcomm(クアルコム)にルーツを持ち、強力な技術的血統を有するスタートアップで、2020年にシリーズAで約4000万ドル(約42億円)を調達した後にTechCrunchでも取り上げた

同社がデザインに取り組んでいる間、テクノロジーに関しては謎に包まれていたが(筆者がこの記事を書いているとき、同社のウェブサイトには文字通り「WordPressへようこそ。これは最初の投稿です。編集または削除してから書き始めてください!」と書かれていた)、同社は米国時間1月26日、初めてその詳細を明らかにした(そして会社のウェブサイトも更新した)。

システムオンチップ(SoC)設計の最も興味深い点は、RISC-Vに基づいていることだ。x86やArmのようなプロセッサアーキテクチャとは異なり、RISC-Vはオープンソースであり、あらゆる種類の永続的な人気とエコシステムに到達した最初のオープンアーキテクチャの1つだ。EdgeQやTechCrunchが2020年末に取り上げたSiFiveなど、多数の新しい企業がRISC-Vで開発している。

EdgeQの創業者でCEOを務めるVinay Ravuri(ビネイ・ラブリ)氏は、EdgeQがRISC-Vを利用することによりFPGAと呼ばれる再プログラム可能なプロセッサの柔軟性を備えたチップを提供できると同時に、より優れた省電力を備えた、よりまとまりのある統合製品を提供できると説明した。同氏の見解では、これは5Gの展開にともなう、これまでの無線通信市場における大きな課題の1つだった。

同氏は「クローズドシステムを使用すればコンパクトになり、すべてが上手くはまります」と述べ、垂直統合型の基地局を世界中に広く展開しているHuawei(ファーウェイ)やEricsson(エリクソン)などのマーケットリーダーを指した。問題は、すべての機器を特定のベンダーから調達すると、代わりがきかないため顧客が不安を感じることだ。一方、OpenRANのような標準に基づく純粋にオープンなシステムから得られるのは、既製の部品からつぎはぎで作った「不格好なソリューションです」。ボックス内のコンポーネントは一緒に使用する目的で設計されていないため、消費電力の増加につながってしまう。

ラブリ氏によると、EdgeQはオープンとクローズドの中間に位置する。統合され、場合によっては、無線基地局の電力需要を最大50%節約できる拡張可能なシステムを提供している。重要なのは、より優れたSoCを介して機械学習をワイヤレス通信に組み合わせ、すべての部分をシームレスに連携させることだ。「通信チップの独自性はアルゴリズムにあります」と同氏は言う。「砂を売っているわけではありませんし、ただゲートを繋げてこれがプロセッサだというわけでもありません。ゲートを繋げるとともに、物理的な通信レイヤー向けのアルゴリズムがあるわけです」。

EdgeQの創設者でCEOのビネイ・ラブリ氏(画像クレジット:EdgeQ)

EdgeQのVP兼製品責任者であるAdil Kidwai(アディル・キドワイ)氏は、次のように述べた。「内部でハードウェアへの命令をソフトウェアが制御します。これは消費電力が非常に少ない『ソフト』モデムです」。EdgeQはRISC-Vを基盤としているため、そのエコシステムで利用可能な既存のツールチェーンは会社の製品にも使われ、エンジニアはRISC-V用に開発されたコンパイラとデバッガが使える。ラブリ氏は、EdgeQがパフォーマンスを最適化するためにベースRISC-V実装に約50~100の独自のベクトル拡張を追加したと述べた。

製品の設計がしっかりと確立されたことで、同社は2021年前半に顧客と一緒にシステムを試してみる予定だとキドワイ氏は語った。「顧客の製品化サイクルに合わせてサンプルを取ります」と同氏は述べた。そして2022年までに収益を計上し始めたいとのことだ。EdgeQの基地局は、OpenRANオプション7.xおよびオプション6と互換性がある。

同社はまた、Qualcommの元CEOであるPaul Jacobs(ポール・ジェイコブズ)氏と同社の元CTOであるMatt Grob(マット・グロブ)氏の両方が公式の立場でEdgeQの諮問委員会に加わったことにも本日初めて言及した。2人はQualcommにいたときにラブリ氏に会い、EdgeQの開発を通じて連絡を取り合っていた。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:EdgeQ5GSoC

画像クレジット:PAU BARRENA/AFP / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

ソフトバンクから楽天モバイルに転職した従業員が5G技術に関する不正競争防止法違反容疑で逮捕

ソフトバンクから楽天モバイルに転職した従業員が5G技術に関する不正競争防止法違反容疑で逮捕

ソフトバンクは1月12日、2019年末に同社を退職し、現在楽天モバイルに勤務する人物が警視庁に不正競争防止法違反の容疑で逮捕されたと発表した。また楽天モバイルも同日、同人物の逮捕について発表した

同人物は、ソフトバンクとの間で秘密保持契約を締結していたにもかかわらず、退職申告から退職するまでの期間に、ソフトバンクの営業秘密に該当するネットワーク技術に関わる情報を不正に持ち出していたことが2020年2月に判明。その後ソフトバンクは警視庁へ相談し、被害を申告するとともに捜査に協力してきた。

同人物は、ソフトバンク在籍中、ネットワークの構築に関わる業務に従事していた。不正に持ち出された営業秘密は、4Gおよび5Gネットワーク用の基地局設備や、基地局同士や基地局と交換機を結ぶ固定通信網に関する技術情報という。

なお同人物は、ソフトバンク在籍中顧客の個人情報や通信の秘密に関わる情報、同社通信サービスの提供先である法人顧客の取引先に関する情報へのアクセス権限は保持しておらず、同社営業秘密の中にこれらの情報は一切含まれていないとしている。

ソフトバンクは、同人物が利用する楽天モバイルの業務用PC内にソフトバンクの営業秘密が保管されており、楽天モバイルが営業秘密をすでに何らかの形で利用している可能性が高いと認識しているとした。

今後、楽天モバイルにおいてソフトバンクの営業秘密が楽天モバイルの事業に利用されることがないよう、その利用停止と廃棄などを目的とした民事訴訟を提起する予定。また引き続き、捜査当局に全面的に協力し、同人物への損害賠償請求を含めた措置も視野に入れて、今後の対応を検討するとしている。

またソフトバンクは、全社員に対して定期的に秘密保持契約の締結やセキュリティー研修などを実施してきたが、今回の出来事を受けて、再発防止施策として以下の追加施策を2020年3月以降、順次実施した。

  • 情報資産管理の再強化(管理ポリシーの厳格化、棚卸しとアクセス権限の再度見直し)
  • 退職予定者の業務用情報端末によるアクセス権限の停止や利用の制限の強化
  • 全役員と全社員向けのセキュリティー研修(未受講者は重要情報資産へのアクセス不可)
  • 業務用OA端末の利用ログ全般を監視するシステムの導入

楽天モバイルは、社内調査を徹底しており、現時点までに、同人物が前職により得た営業情報を楽天モバイルの業務に利用していたという事実は確認していないとした。また5Gに関する技術情報も含まれていないとしている。事態の解明に向け、警察の捜査に全面的に協力していくとともに、厳粛に対処するとしている。

カテゴリー:セキュリティ
タグ:ソフトバンク / SoftBank(企業)5G(用語)楽天モバイル(企業・サービス)日本(国・地域)

ドコモ、KDDIも利用するミリ波5Gテストツールの台湾TMYTEKが基地局に狙いを定める

5Gミリ波機器のテスト用プロダクトを開発する台湾のスタートアップであるTMYTEKがシリーズA+ラウンドを実施し1000万ドル(約10億3000万円)を調達した。現在同社のユーザーには日本のKDDI、NTTドコモをはじめ各種研究機関が含まれている。TMYTEKはNokia(ノキア)、Ericsson(エリクソン)、Samsung(サムスン)、Huawei(ファーウェイ)などの既存企業に対抗して独自の基地局ソリューションを販売することも目標としている。TMYTEKは、ユーザーが5Gインフラを開発するのを支援してきたが、共同ファウンダーでCEOのSu-Wei Chang(スー・ウェイ・チャン)氏は「これによって得たノウハウを生かして完全な5G機器のサプライチェーン」を構築するとしている。

今回の資金調達ラウンドでは、台湾最大のOEMの1つでTMYTEKのパートナーであるInventecがリードした。これまでの資金調達のトータルは1330万ドル(約13億7000万円)となった。ラウンドには台湾政府の国家発展基金を始めTaisic Materials、ITEQ、日本の多摩川電子も参加した。TMYTEKは最近、台北のSparkLabsアクセラレータプログラムにも参加している。

CEOのスー・ウェイ・チャン氏は、TechCrunchの取材に対し「基地局の開発・商品化のためにさらにシリーズBラウンドを実施する予定だ」と語っている。最近、TMYTEKはO-RAN Allianceに参加した。この組織は5G時代の無線アクセスネットワークのオープン化、インテリジェント化のために日本のNTTドコモをはじめとする主要キャリアによって設立された標準化団体だ。

チャン氏によれば、TMYTEKのが台湾を拠点することには戦略的優位性があるという。5G機器は台湾経済の重要な部分であり2020年下半期には過去最高の輸出(AmCham Taipei記事)を達成した。これはスマートフォン、自動運転車、スマートデバイス用の5G関連機器、テクノロジーに対する需要の高まりも追い風となったものだ。

同氏はマサチューセッツ大学アマースト校で学んだ。6年前に台湾でTMYTEKを設立したとき、スタートアップ資金確保が容易な米国で行わなかった理由をよく尋ねられた。しかし台湾に本拠を置くことで日本をはじめとする重要な市場へのアクセスが得ることができた。現在の同社の事業の30%を日本が占めており、米国や欧州に事業を拡大するための基礎を確立できたという。

また台湾という地理的条件により、サプライチェーン上の利点も得られた。TMYTEKは中国本土に加えて、台湾のInventec、ベトナム、タイなどアジア全域の多数のメーカーをパートナーとしている。チャン氏は「これは我々が新型コロナウイルスのパンデミックや米中貿易摩擦の激化によって不利益を受けなったことを示しています」と述べた。

2014年にTMYTEKを立ち上げる以前、共同ファウンダーのチャン氏とEthan Lin(イーサン・リン)氏は、台湾のトップ研究機関の1つである中央研究院(Academia Sinica)に所属していた。当時、移動体通信の研究者の多くはミッドバンドを対象としていたが、両氏はミリ波に研究の焦点を合わせた。

しかしデバイス、アプリの数が飛躍的に増加し、4Gスペクトルが混雑し始めるとミリ波はニッチな研究対象ではなくなった。Qualcommが次世代の5Gミリ波用のハードウェアとチップを発表し、ミリ波をカバーするキャリアが増え、ミリ波がメインストリームに浮上した。

高い周波数帯域を利用するミリ波は、原理的に多数のチャンネルを収容できレイテンシーも低いが、建物などの障害物に遮られやすいという欠点もある。カバー範囲が限定を受けやすいため基地局の数は増加する。デメリットを克服するために信号を特定のデバイスに志向するビームフォーミング、複数のアンテナを単一のアンテナのように機能させるアンテナアレイなどのテクノロジーも必要となる。

5G基地局、デバイスを開発する時間とコストを80%節約できる

ミリ波普及における課題の1つは、既存のR&Dツールが利用できないため市場投入までの期間が長くなりがちでコストもかさむことだ。

この状況を事業のチャンスとみたTMYTEKは、クライアント向けに設計や製造を行うOEMの立場から、BBox(ビームフォーミングボックス)のようなミリ波5G普及に必須となるソリューションの販売に重点を移した。このプロダクトを開発したきっかけは国立台湾大学の教授が「私のチームは5Gデバイスのアンテナ設計に取り組んでいるが、基地局側でビームフォーミングできるテクノロジーが必要だ」と語ったことだった。BBoxはソフトウェアを使用して電波信号の振幅と位相を制御して16のビームを作成できる。これによりアンテナやその他のハードウェアの機能するか迅速にテストできる。TMYTEKは、BBoxはエンジニアがデバイスを開発する時間とコストを80%節約できるとしている。

チャン氏によると、TMYTEKは台湾で最も先進的な研究を行っている国立台湾大学の研究者があるソリューションを必要としている場合、その需要は普遍的なものであることに気づいた。すでにBBoxは日本のKDDI、NTTドコモ、富士通をはじめフォーチュン500企業や研究機関などに30セットが納入ずみだという。

BBoxはデバイスのアンテナ設計者向けのプロダクトだが、同社では他の設計分野を支援するソリューションも開発中だ。これにはビームトラッキングなど基地局とデバイスの通信やデータの収集を助けるアルゴリズムの開発が含まれる。

TMYTEKの共同ファウンダーであるイーサン・リン氏がXBeamミリ波テスト向けのアンテナのパッケージを示す(画像クレジット:TMYTEK)

MYTEKのXBeamはこのためのツールで、「トータルソリューション」と呼ばれ大量生産における各段階をサポートする。ツールが対象とするのはスマートフォン自体、基地局に含まれるモジュールをテストできる。従来のソリューションはメカニカルな回転子を利用していたが、チャン氏は「研究開発の段階ではいいが、大量生産段階のテストには向かない」という。BBoxをベースにしたXBeamは電子的操作によってビームを生成してスキャンする。同社によればXBeamは他のテストソリューションよりも最大20倍高速だという。

TMYTEKは2019年にXBeamのプロトタイプを発表し、2020年11月に商品化した。

BBoxとXBeamはTMYTEK自身が基地局ビジネスを構築するための重要な資産だ。同社はこれらの独自のソリューションによって基地局をテストを効率化し市場投入までの期間を短縮できる。次にこうしたツールが高い評価を受ければ、基地局をキャリアや企業内ネットワークをマーケティングする上で役立つ。TMYTEKは基地局局ビジネスをノキア、エリクソン、サムスン、ファーウェイなどに対抗できる製品とすることを目指しているため、これは特に重要だ。

「TMYTEKの強みは自分自身で設計を行う能力があり、製造のために優れたパートナーを有しているいることです。投資家のInventecは、台湾のトップ5メーカーです。またTMYTEKは独自のテストソリューションも構築しているためユーザー企業にトータルソリューションを提供できます。これらがTMYTEKが価値ある企業である理由です」とチャン氏は述べた。

関連記事:5G通信は24カ国でスタートし2025年には世界通信の20%に、GSMAが年次報告発表

カテゴリー:ハードウェア
タグ:TMYTEK5G台湾資金調達

画像クレジット:TMYTEK

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

2021年こそ5Gがスマホ販売を救う年になる

2020年は5Gの年になるはずだった。スマートフォン業界のいくぶん困難に満ちたマクロトレンドをひっくり返すのに、少なくとも出血を止めるのに次世代ワイヤレステクノロジーが手を貸す年になるはずだった。

しかし最良の計画は、計画のままだった。今年も残すところ1週間となり、2020年は大半の人が望んでいた通りにいかなかったといってもいいだろう。ここにはもちろんスマホ市場の大部分も含まれる。スマホ販売にとって2020年がいかに悪い年だったかは、Gartnerがこのほど発表したレポートを見るだけで十分だ。

2020年第3四半期は前年同期比5.7%減という散々たるものだったが、それでもいいニュースに入るうちだ。通常の年であれば、蝋管(初期の蓄音機)とアスベストの産業を除き、多くの業界にとってこの数字はいいニュースとはならない。しかし2020年は通常の年ではなかった。ゆえに我々は、5.7%減は第1四半期や第2四半期の20%減よりもかなり目立たない落ち込みだったという事実に甘んじなければならないだろう。

ここに至るまでには前振りがある。パンデミックによって事態が急変する以前に、2020年のモバイル業界の滑り出しは順調ではなかった。2019年に筆者は「今年のスマホ販売はグローバルで2.5%減となる見込み」「スマホ販売が予想通り第2四半期に再び前年割れ」といった見出しの記事をいくつか書いた。そうした記事は前年からの流れの続きだった。

販売減の原因は、今ではすっかりおなじみのものだ。1つは、プレミアムな端末は高価になり1000ドル(約10万4000円)超えが当たり前になった。これにともない、端末の品質は向上した。しかしここでは、顧客にとって良いニュースは必ずしもメーカーにとって良いニュースとはならない。アップグレードのサイクルは従来の2年からかなり長いものになった。また経済停滞にも直面し、これも低成長の一因となった。

2020年3月、筆者は「5G端末は2019年に米国で購入されたスマホの1%にも満たなかった」という記事を書いた。おそらく、何年もの5G誇大広告の後に、ある程度の認知的不協和があったのだろう。これに関しては多くの要因が絡んでいる。まず、2019年は米国でさほど多くの5Gモデルが提供されなかったことだ。2つめにネットワークの展開が完了とは程遠いものだったことだ。そしてもちろん5GのiPhoneもなかった。

筆者はその記事を以下のように結んだ。

もちろん新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がどのように販売に影響するかは、今後明らかになる。我々の暮らしのあらゆる面と同様に、高価なスマートフォンを購入する人の数にかなりの影響を及ぼすと考えても間違いないだろう。スマホの購入などは、グローバルパンデミックのようなものに直面しているときには重要性は低くなる傾向にある。

今考えると、答えは「大いに」だ。3月12日に記事を書いたとき、パンデミックがどれほどひどいものになるか、どれくらい続くのか筆者はさっぱりわかっていなかったことを認める。パンデミック初期に世界が直面した大きな問題はサプライチェーンだった。アジア(特に中国)が最初に打撃を受け、それにともなって製造崩壊のエピセンター(震源地)となった。中国と同国の製造は、目覚しい速さで通常に戻った。

その数カ月の間に需要は大打撃を受けた。繰り返しになるが、この理由はたくさんある。まず、人々はそれほど外出しなくなった。リモートワークにシフトするにつれ、電子機器の購入に充てていたお金はPCのようなものに向かった。そして別の大きな問題は懐事情だ。かなりの人が仕事を失い、そして暮らしが見通せなくなり、スマホは再びラグジュアリーなものという位置付けになった。

しかし、希望を持てる理由もある。いつになるか断言するのは難しいが、5Gはゆくゆくは大きな助けとなるはずだ。それは、2021年にいかに早期に「ノーマル」に戻れるかによるところが大きい。しかしさしあたって、iPhone販売の初期データは前向きなものとなっている。Apple(アップル)は今年5Gに総力を上げ、分析によると(おそらく驚くにあたらないが)新しいiPhoneは10月の5G端末販売台数でトップに立った。

Appleは1月に発表する四半期決算の中で(これまでになく重要な年末商戦も含め)より具体的な全体像を明らかにするだろう。少なくとも今は、物事はようやく正しい方向に向かっている。願わくばこうしたトレンドが継続してほしいものだ。新年には数多くのAndroid端末の発売が控えている。

おそらく2021年は5Gの年になる。なぜなら、2020年が明らかにそうではなかったからだ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:5G

画像クレジット:zf L / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

インド最大の通信事業者Jio Platformsが2021年後半の5G展開を発表、ただし同国での5G認可時期は未定

インド最大の通信事業者であるReliance(リライアンス)のJio Platforms(ジオ・プラットフォームズ)は、2021年後半にインドで5Gネットワ​​ークを展開する計画だ。最高経営責任者のMukesh Ambani(ムケシュ・アンバニ)氏が米国時間12月8日に発表した。

「インドは今日、世界で最もデジタル面で接続の良い国の1つです。このリードを維持するには、5Gの早期展開を加速し、手頃な価格でどこでも利用可能にするための政策が順次必要となります。Jioが2021年後半にインドで5G革命を進めると約束します」と、Jio Platformsの親会社であるReliance Industries(リアイアンスインダストリーズ)を経営するアンバニ氏が貿易会議で述べた。

インドでは国内の通信ネットワークに5Gネットワ​​ーク向けの周波数がまだ認可されていないため、この発表は驚きだ。現時点では、インドがいつ5Gの周波数のオークションを開始するかも不明だ。

インドで最も裕福なアンバニ氏は、5Gネットワ​​ークの展開により、世界で2番目に大きなインターネット市場であるインドが、同氏が第4次産業革命と呼ぶ動きをリードすることを期待していると述べた。「Jio Platformsは、20を超えるスタートアップパートナーのファミリーとともに人工知能、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、機械学習、モノのインターネット、ブロックチェーンなどでワールドクラスの能力を構築してきました」と同氏は説明した。

Facebook(フェイスブック)やGoogle(グーグル)などの複数の著名な投資家から2020年に200億ドル(約2兆1000億円)以上を調達した同社は、教育、ヘルスケア、金融サービス、新しいコマースカテゴリーでの一連のサービスが「まずインドで証明され、次にグローバルな課題に対処するために世界中に提供される」ことを期待していると述べた。

インドで2番目に大きい通信事業者であるAirtel(エアテル)の最高経営責任者であるGopal Vittal(ゴパル・ビタル)氏は、インドが2〜3年で全国的な5Gネットワ​​ークを確立することを期待していると語った。だが、同氏は自社のネットワークで5Gの展開がいつ始まるかについてのタイムラインを明かさなかった。ビタル氏は最近の決算発表で、5Gの周波数の提案価格が「非常に、非常に高価」で、いかなる種類のビジネスモデルでもやっていけないと警告していた。

アンバニ氏はスピーチの中で、インドで製造されたハードウェアやコンポーネントを使うよう業界のプレーヤーらに促した。「インド経済とインド社会のデジタル化が加速するにつれ、デジタルハードウェアの需要は非常に大きくなります。国として重要なニーズのあるこの分野で大規模な輸入に頼ることはできません」。

Airtelは以前、コンポーネントについてグローバル企業と協力するというアイデアを受け入れると述べた。「Huawei(ファーウェイ)は過去10年か12年で非常に優れた製品になり、今日、少なくとも3G、4Gでの製品は間違いなくEricsson(エリクソン)やNokia(ノキア)よりもはるかに優れているといえます。私はそれら3つをすべて使用します」とAirtelの創業者であるSunil Mittal(スニル・ミタル)氏は2020年初めの会議で述べた。同じパネルで、米国の商務長官だったWilbur Ross(ウィルバー・ロス)氏は、インドや米国の他の同盟国にファーウェイを使わないよう促した。

ビタル氏は12月8日、インドが世界的な5G標準を採用すべきだと主張した。「インドには独自の5G規格が必要だという話を時々聞きます。これは、インドをグローバルエコシステムから締め出し、イノベーションのペースを遅らせる可能性がある実存的脅威です。それを許せば国民は失望してしまいます」

ミタル氏とインドのNarendra Modi(ナレンドラ・モディ)首相が出席した12月8日のパネルディスカッションでアンバニ氏は、関係者はインドで2Gネットワ​​ークを利用している約3億人にサービスを提供する方法についても考える必要があると述べた。「恵まれない人々が手頃な価格のスマートフォンを確実に持てるよう緊急の政策措置が必要です。そうすれば、彼らも銀行口座への直接便益移転(政府から個人への資金の流れをデジタル化すること)からの恩恵を受けられ、デジタル経済に積極的に参加できます」と同氏は付け加えた。

関連記事:グーグルがインドの通信大手Reliance Jio Platformsに約4800億円出資

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Jio Platforms5Gインド

画像クレジット:Sanjit Das / Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

英国がファーウェイの5G機器設置禁止を前倒しへ、2021年9月発効

英国政府は、国内の通信会社が中国企業製の5G機器を設置することを禁止する措置の導入を前倒しした。BBCの報道によると、いわゆる「高リスク」とされているメーカーの機器を導入できるのは来年、2021年9月までとなる。

英国はすでにHuawei(ファーウェイ)などからの機器購入を2020年末で禁止すると発表している。中国の監視法の管理下に置かれている企業に対する国家安全保障上の懸念のための措置だ。しかしBBCによると、大臣たちは、政府が既存の5Gネットワークに導入した機器を2027年までに排除することを認めたため、通信企業が今後設置するための機器を備蓄するかもしれないことを懸念している。すでに設置済みの機器の維持は2027年まで許される。

政府が5G機器を国家安全保障上のリスクと特定し、国内ネットワークでの使用を禁止することを可能にする通信セキュリティ法案は12月1日に議会に提案されることになっている。

デジタル大臣のOliver Dowden(オリバー・ダウデン)氏はBBCに「高リスクメーカーの完全なる排除」を進めていると述べた。

2020年7月に英政府は、米国の制裁のために中国の機器メーカーにつきまとうセキュリティリスクをもはや管理できないと述べた。

この動きは2020年1月に発表した方針から180度転換となった。1月の方針では、中国メーカーが英国内ネットワークへの供給で限定的な役割果たすことを認める、としていた。しかしながらこの方針は与党議員からの反対、そしてファーウェイ完全排除のための同盟を強化していた米国からのかなりの圧力に直面した。

高リスクの5Gメーカーの使用を制限するという方針とともに、その結果起こるサプライヤーの欠如が新たなセキュリティリスクを招くという懸念に対処するために新規事業者の参入を促進すると政府は述べた。

5Gのためのサプライチェーン拡充戦略を明らかにしながら、ダウデン氏は「高リスク」メーカーを禁止することは英国があまりにも少ないサプライヤーに過度に依存することになると警告している。

「5Gサプライチェーン拡充戦略は、今後の傾向や脅威に対して耐性があるようにしながら国内の通信サプライチェーンを成長させる透明性のある野心的な計画です。3つの主要目的があります。1つは現サプライヤーのサポート、それから新たなサプライヤーの英国マーケットへの参入の誘導、そしてオープンインターフェースのソリューション開発と展開を加速することです」と同氏は述べている。

英政府は、激しさを増す競争と相互運用性を考慮し、5G拡充計画に2億5000万ポンド(約350億円)を注ぐ。

「この長期的ビジョンの達成は、新たにマーケットに参入する事業者がサプライチェーンに加わること、加速する開発や相互運用展開のモデルを支えるためのR&Dへの投資、そして国際的な協力や各国政府と業界間の政策調整などを阻むバリアを取り除くことにかかっています」と述べている。

短期・中期的には政府は既存サプライヤーのサポートを優先するという。つまり、さしあたってこの戦略の恩恵を受けるのはフィンランド企業Nokia(ノキア)になりそうだ。

ただ、政府は「可能な限り早期に、サプライチェーンを拡充させるプロセスを開始するために新しいサプライヤーを英国マーケットに引きつけることを模索します」と話している。

「アプローチの一環として、政府はサプライチェーンの主要エリアで対応能力を構築するための機会を優先します」とし、さらに「こうした動きを展開する中で、競争があり活気に満ちた通信サプライマーケットという共通の目標を達成するために、英国のネットワーク運営事業者、通信サプライヤー、各国政府とともに取り組むことを楽しみにしています」。

TechCrunchは、英通信会社がファーウェイの5G機器導入を禁止される新たな期限について同社にコメントを求めている。

Huaweiはこれまで同社事業の安全保障上の懸念を否定している。

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(翻訳:Mizoguchi

Cellwizeが3200万ドルを調達、通信事業者や提携する事業者の5Gサービス導入及び運用を後押し

モバイル業界における5Gのカバレッジマップが理論上のものとしてではなく現実的なものとして徐々に移りゆく中(消費者にとっても同様のことが言えるかもしれない)、通信事業者にとって負担の大きい移行に伴う手間とコストを軽減するサービスを提供する企業が今注目を集めている。

マルチベンダー環境の中で5Gネットワークを運用する通信事業者向けに、データを自動化・最適化するプラットフォームを構築したスタートアップ、Cellwize(セルワイズ)が3200万ドル(約34億円)の資金調達を行った。同社はこの資金を活用し、より多くの地域での事業拡大を推し進め、研究開発に投資して同社の主力製品であるCHIMEプラットフォームをさらに強化する予定だ。

この資金調達は、Cellwizeに投資を行う企業の顔ぶれと、同社の推進力の大きさにおいて注目に値する。

シリーズBラウンドはIntel Capital 、Qualcomm Ventures LLC、Verizon Ventures (Verizonの一部でありVerizon Media経由でTechCrunchを所有)、Samsung Nextが共同出資しており、また小売、金融サービス、通信などの分野で複数のブランドを所有するポルトガルのコングロマリットであるSonaeやDeutsche Telekomなど、既存の株主も参加している。

こういった後援者たちの存在がCellwize の成長を裏付けている。イスラエルに拠点を置き、ダラスとシンガポールでも事業を展開している同社によると、現在同社はVerizonやTelefonicaを含む約40の通信事業者にサービスを提供しており、16か国で300万の携帯サイト、8億人の加入者をカバーしているという。

同社は企業評価額を公開していないが、これまでに投資家から5650万ドル(約60億円)を調達している。

5Gには通信事業者、ベンダー、携帯電話メーカー、モバイルエコシステムのその他事業から多くの期待が寄せられている。無線データの高速化と効率化により、消費者やビジネスのための新サービスが生まれ、人だけでなくIoTネットワークもカバーし、収益の新たなチャンスが開かれると考えられているからだ。

健康リスクに対する懸念が取り上げられ、そのリスクのほとんどは時間の経過とともに否定されるようになったが、5Gの技術的な問題点の1つはその実装の難しさにある。

通信事業者がより近い距離により多くの機器を配置する必要があるだけでなく、無線アクセスネットワーク(RAN:デバイスが通信事業者のネットワークとどのように連結するかを制御する)でハイブリッドシステムを実行することになる可能性が高いという点や、2G、3G、4G、LTEなどのレガシーネットワークを5Gと同時に管理しなければならない上に5Gだけでも複数のベンダーと作業を行うことになるという点で、移行には非常に大きなコストと手間がかかる。

CellwizeのCHIMEプラットフォームはクラウド上でAIやその他の技術を活用し、データを最適化及び監視して新たな5Gネットワークを設定し、さらにサードパーティ開発者が統合するためのAPIも提供するオールインワンツールとして機能する。同社はこのプラットフォームを、通信事業者が5Gへの移行の際によりオープンショップ型のアプローチで運用できるようにするための橋渡し役として位置づけている。

CEOのOfir Zemer(オフィール・ゼマー)氏は次のように語っている。「従来のRAN市場では大企業が優位に立っていましたが、5Gはモバイル業界全体の運営方法を変えつつあります。これらの従来のベンダーは通常、自社の機器にプラグインするソリューションを提供し、サードパーティの接続を許可しないため、閉鎖的で限定的なエコシステムが形成されています。大手事業者にとってもまた、1つのベンダーに縛られるのは好ましくありません。技術的にもビジネス面でも、この仕組みが自社のイノベーションの阻害要因になると考えているからです」。

Cellwizeは通信事業者がマルチベンダーのエコシステムの中でRANを計画、展開、管理できるようにするオープンなプラットフォームを提供。「当社のソリューションに対する需要は非常に高く、5Gの導入が世界的に増加し続けていることから、当社の製品に対する需要は今後も拡大していくと予想されます」と同氏は言う。

ゼマー氏は以前、通信事業者がRANでデータを管理するために独自の製品を自社で構築すれば、「5Gのサポートに苦労するだろう」と述べている。

これは単なる口先だけの言葉ではない。主要な点で競合するIntelとQualcommの両社がこのラウンドに投資しているという事実は、Cellwizeが自らをモバイルアーキテクチャーにおけるスイスのような存在であると考えていることを裏付けている。また両社ともに、それぞれの通信事業者の顧客に対する優先順位を考えると、自社の技術と簡単かつ完全に統合できるサービスを価値のあるものと見ているということを示している。

Intel Capitalの副社長兼シニアMDであるDavid Flanagan(デビッド・フラナガン)氏は発表文中で次のように述べている。「過去10年間、Intelのテクノロジーは、通信業界が俊敏でスケーラブルなインフラストラクチャーとともにネットワークを変革することを可能にしてきました。複雑性の高い無線アクセスネットワークの管理が課題となっている中、Intelがサービスプロバイダーやプライベートネットワークにクラウドアーキテクチャーのメリットをもたらすため、AIベースの自動化機能を活用するCellwizeのテクノロジーの可能性に大きな期待を抱いています」。

Qualcomm Ventures Israel およびEuropeのMDでQualcomm Israel Ltd.のシニアディレクターであるMerav Weinryb(メラブ・ヴァインリーブ)氏は、「Qualcommは5G拡大の最前線に立ち、コネクティビティの新時代を切り開く強固な技術のエコシステムを構築しています。RANの自動化およびオーケストレーションのリーダーであるCellwizeは、5G展開において重要な役割を果たしています。当社はQualcomm Venturesの5Gグローバルエコシステムファンドを通じてCellwizeをサポートし、世界各地で5Gの導入を拡大、促進していきたいと考えています」と述べている。

ここが重要な点である。現在5Gの展開は非常に少なく、時折5G の展開に関する今ひとつぱっとしないレポートを読むと、現時点では現実というよりも単なるマーケティングのように感じることがある。しかし、ほぼ設立当初の2013年から同社で勤めるゼマー氏(同氏は同社の共同創設者ではなく、実際のところ創設者らは共に同社を去っている)は、実際に通信事業者らと繰り返し会議を行なっているし、同氏自身、近い将来の成功を確信している。

「今後5年以内にモバイル接続の約75%が5Gによって駆動され、26億もの5Gモバイル契約とともに世界人口の65%にサービスが提供されることになるでしょう。5Gテクノロジーは非常に大きな可能性を秘めていますが、現実にはあらゆる技術、アーキテクチャー、バンド、レイヤー、RAN/vRANプレーヤーで構成される非常に複雑な技術でもあります。当社は世界中のネットワーク事業者と協力して、RANプロセス全体を自動化することで、次世代ネットワークの展開と管理の課題を克服し、顧客への5Gの提供を成功させるための支援を行っていきます」と同氏は抱負を語る。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:5G 資金調達

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

Google Pixel 5、Pixel 4a(5G)の国内予約がスタート、価格は7万4800円と6万500円

グーグルは、グローバルの発表後も日本国内では準備中となっていたGoogle Pixel 5、Pixel 4a(5G)の価格を明らかにし、GoogleストアでのSIMフリー版の予約も開始した。

Pixel 5の価格は7万4800円で、ジャストブラックとソータセージの本体色を用意する。純正専用ケースは5280円。10月1日20時40分時点の配送予定日は10月19日〜10月26日となっている。

Pixel 4a(5G)の価格は6万500円で、ジャストブラックの本体色を用意する。純正専用ケースは5280円。10月1日20時40分時点の配送予定日は10月29日~11月5日となっている。

また、ソフトバンクがPixel 5、Pixel 4a(5G)の取り扱いを発表。auと沖縄セルラーはPixel 5のみを取り扱う。両モデルとも10月15日から販売を開始し、現在予約受付中だ。

グーグルが5GスマホPixel 5およびPixel 4a(5G)発表、価格は7万4800円と6万500円

グーグルが5GスマホPixel 5およびPixel 4a(5G)発表、価格は7万4800円と6万500円

Google(グーグル)は10月1日、5G対応の新型スマートフォン「Google Pixel 5」「Pixel 4a(5G)」を発表した。それぞれOSとしてはAndroid 11を搭載。日本での予約開始は10月1日からで、10月15日から購入可能。Google Pixel 5の価格は税込7万4800円、Google Pixel 4a (5G)は税込6万500円。Google Pixel 5のカラーバリエーションはJust BlackとSorta Sageの2色、Google Pixel 4a (5G) はJust Black の1色のみ。

グーグルが5GスマホPixel 5およびPixel 4a(5G)発表、価格は7万4800円と6万500円

Qiワイヤレス充電およびリバース ワイヤレス充電、IPX8防水、5G対応の6型スマホ「Google Pixel 5」

Google Pixel 5は、最大解像度1080×2340(FHD+)ピクセル・432ppiの6型OLEDディスプレーを搭載。スムーズ ディスプレイ(最大90hz)により滑らかな表示が可能。アルミニウム筐体、Corning Gorilla Glass 6カバーガラスを採用。防水性能としてIPX8に準拠。

グーグルが5GスマホPixel 5およびPixel 4a(5G)発表、価格は7万4800円と6万500円

サイズは幅70.4×高さ144.7×奥行8.0mm。重量は151g。メインメモリーは8GB(LPDDR4x)、ストレージは128GB。

バッテリー容量は3800mAh。Qi認証ワイヤレス充電、バッテリーシェア(リバース ワイヤレス充電)をサポート。バッテリーシェアにより、Google Pixel Budsをワイヤレスで充電できる。急速充電対応で、長時間フル充電可能。スーパーバッテリーセーバーをオンにすると、最長48時間使用できるという。

CPUには、ミドルレンジ向けのQualcomm Snapdragon 765G(2.4GHz+2.2GHz+1.8 GHz)、グラフィックス機能としてはAdreno 620(CPU内蔵)を採用。Google Pixel専用に開発された「Titan M」セキュリティモジュールも搭載している。

背面カメラは12.2MPカメラ(デュアルピクセル)、16MPカメラ(超広角レンズ)を搭載。12.2MPカメラはオートフォーカスおよび手ぶれ補正機能搭載。絞り値f1.7、視野角77度。16MPカメラは絞り値f2.2で視野107度。前面カメラは8MPで、固定フォーカス。絞り値f2.0、視野角83度。

また背面カメラは1080p(30/60/120/240FPS)、4K(30/60FPS)の動画撮影が可能。前面カメラは1080p(30FPS)の動画を撮影できる。インターフェイスはUSB 3.1 Gen1 Type-C。Bluetooth 5.0 + LE対応。

Wi-Fi機能は11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz。2×2 MIMO)。SIMはナノSIMおよびeSIM。USB-PD 2.0対応USB-C 18Wアダプターが付属。

グーグルが5GスマホPixel 5およびPixel 4a(5G)発表、価格は7万4800円と6万500円

6.2型に大型化、性能アップの「Pixel 4a(5G)」

Google Pixel 4a(5G)は、Google Pixel 4aとまったく同じスペックというわけではなく、より高性能なCPU、またよりサイズの大きなOLED(有機EL)ディスプレーを採用するなど機能が強化されている。

グーグルが5GスマホPixel 5およびPixel 4a(5G)発表、価格は7万4800円と6万500円

Google Pixel 4a(5G)は、最大解像度1080×2340(FHD+)ピクセル・413ppiの6.2型OLEDディスプレーを搭載。カバーガラスにCorning Gorilla Glass 3、また筐体にはソフトタッチ ポリカーボネート製ユニボディを採用している。サイズは幅74×高さ153.9×奥行8.2mm。重量は168g。メインメモリーは6GB(LPDDR4x)、ストレージは128GB。

バッテリー容量は3800mAh。急速充電対応で、長時間フル充電可能。スーパーバッテリーセーバーをオンにすると最長48時間使用できるとしている。

CPUには、ミドルレンジ向けのQualcomm Snapdragon 765G(2.4GHz+2.2GHz+1.8 GHz)、グラフィックス機能としてはAdreno 620(CPU内蔵)を採用。Google Pixel専用に開発された「Titan M」セキュリティモジュールも搭載している。

背面カメラは12.2MPカメラ(デュアルピクセル)、16MPカメラ(超広角レンズ)を搭載。12.2MPカメラはオートフォーカスおよび手ぶれ補正機能搭載。絞り値f1.7、視野角77度。16MPカメラは絞り値f2.2で視野107度。前面カメラは8MPで、固定フォーカス。絞り値f2.0、視野角83度。

また背面カメラは1080p(30/60/120/240FPS)、4K(30/60FPS)の動画撮影が可能。前面カメラは1080p(30FPS)の動画を撮影できる。

インターフェイスはUSB 3.1 Gen1 Type-C。Bluetooth 5.0 + LE対応。Wi-Fi機能は11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz。2×2 MIMO)。SIMはナノSIMおよびeSIM。USB-PD 2.0対応USB-C 18Wアダプターが付属。

グーグルが5GスマホPixel 5およびPixel 4a(5G)発表、価格は7万4800円と6万500円

画像クレジット:Google

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Pixel 5とPixel 4a 5gは背面の超広角レンズ、夜景ポートレートなど改善されたカメラ機能を多数搭載

Google(グーグル)は米国時間9月30日、事前にリークされた内容とほぼ変わらなかったが、最新のスマートフォンとしてPixel 4a 5GとPixel 5を発表した。両モデルは、価格差が200ドル(約2万1000円)にもかかわらず、同様に進化したカメラを内蔵している。これは特にグーグルの優れたモバイルカメラ技術を期待しているユーザーにとって素晴らしいニュースだ。ここでは、ハードウェアとソフトウェアの両方の面で、新しく改良されたPixelのカメラ機能の概要を紹介する。

超広角レンズ

新しいPixelの最大の新しい物理的な変更は、背面のカメラアレイに新たに超広角レンズを追加したことだ。これは、大人数のグループショットや風景写真に最適で、かなり大きなパースペクティブ(遠近感)の写真を撮影できる。グーグルファンがPixel端末に求めていた機能の1つで、アップルがiPhone 11 Proに追加していた機能だ。

追加されたカバー率の例は以下のとおりです。最初のショットはおそらく実際にPixelで撮影されたものではないと思われるので厳密ではないが。

  1. Screen-Shot-2020-09-30-at-2.38.43-PM

  2. Pixel-5-ultrawide-capture

ブラケット付きHDR+

Google PixelのHDR+は、ユーザーにも非常に人気がある機能だ。写真の露出を調整するために撮影後に画像を合成する手間を省いて、写真の照明を明るくすることができるという点が支持を得ている。同社はこのHDR+機能を、機械学習による独自技術と、昔ながらのブラケティング技術を組み合わせて改良強化した。

夜景撮影時のポートレートモード

ポートレートモードはスマートフォンに導入されて以来人気があり、人工的な背景ボケでより正確な奥行き効果を得ることができるように改良されてきた。グーグルは、この世代のデバイスでその夜景撮影機能にポートレートモードを追加した。つまり下のショットでは、Googleのソフトウェア技術を駆使することで暗いシーンの照明を明るくして奥行き効果を得ている。

ポートレートライト

もう1つのポートレートモードの機能は、ポートレートライトと呼ばれるものだ。カスタマイズ可能な照明効果を適用することで、イメージの深い影や色あせた部分を目立たなくすることができる。これはiOSの縦向きモードのスタジオ照明の効果と似ているが、かなりカスタマイズしやすく、PixelデバイスのGoogle AI技術のおかげで強力な機能になるかもしれない。

シネマティックパンを含むビデオ用の新しい手ぶれ補正機能

最後に、新しいPixelでビデオを撮影する際に、複数の新手ぶれ補正モードを利用できる。ロック、アクティブ、シネマティックパンの3種類だ。これらはYouTubeのチュートリアルを使って作られたもので、グーグルは「イベントの中でハリウッドの撮影技師を研究した」と説明している。Cinematic Pan(シネマティックパン)は、シルキーで滑らかなスローダウン効果(実際の速度の半分)が得られるので、YouTuberにとって最も楽しい機能になる可能性がある。

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画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)

グーグルが廉価版5GスマホPixel 4a 5Gを発表、日本では10月15日発売、米国価格約5.3万円

予想どおり、グーグルは米国時間9月30日、毎年恒例のハードウェアイベントで5G版のPixel 4aを正式に発表した。

前日までのリークを考えると驚きはなく、同社は499ドル(約5万3000円、日本国内での価格は未定)の価格も発表していた。しかし、気になる発売日は決まった。まずは10月15日に日本で、11月中にオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、台湾、英国、米国で発売される。控えめに言っても、これは少し奇妙な発売スケジュールだ。

Pixel 4aはPixel 5と同様に、現在Googleストアで予約注文が可能だ(日本は準備中)。

この5万円強のスマートフォンは、5G非対応のPixel 4aと新しく発表されたPixel 5を少し混ぜたようなものだ。Pixel 5と4万2900円のPixel 4aの6.2インチ版よりも、大きなエッジツーエッジOLEDディスプレイを採用しているが、SoCは、Pixel 5と同じミッドレンジのSnapdragon 765Gで、6GBメモリー、128GBのストレージ(ほかのストレージオプションなしで)を搭載。2つのカメラを内蔵し、そのうちの1つは超広角レンズだ。そして、ヘッドフォンジャックも搭載する。本体色はホワイトとブラックを用意する。

5Gチップと大画面は、通常のものよりも多くの電力を必要としていることを考えると、グーグルがバッテリーを容量を増やしたのは驚きではなかった。ノーマルのPixel 4aの3140mAhから3885mAhに増量しつつ、新搭載のバッテリーセーバーモードで48時間のバッテリー寿命を実現した。

なお、Pixel 4a 5Gは、Pixel 5とは異なり防水機能は備えていない。

全体的にPixel 4a 5Gの立ち位置は微妙だ。オリジナルのPixel 4aよりもPixel 5に近いスペックとデュアルカメラを備えている一方で、急速充電機能は非搭載で、コーニングのGorilla Glass 3をカバーガラスに使っていないなど、オリジナルのPixel 4aに劣る部分もある。

本日の発表声明で同社のPixelラインのプロダクトマーケティングマネージャーを務めるMaya Lewis(マヤ・ルイス)氏は「5Gの普及を機に、このテクノロジーを手ごろな価格で提供したいと考えました」と述べている。

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画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)