SamsungがAmazon Echoと互換性のあるロボット掃除機をCESに出品、Roombaのようなスマホからのコントロールも可能

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電池発火問題に象徴される厳しい一年を経験したSamsungは、来年を起死回生の年にしたいようだ。その意気込みが、1月にラスベガスで始まるCESの出品からも伺われる。今同社は、それらの一部を次々とメディアの目の前でちらつかせ、関心を煽ろうとしている。

それら、CES向け製品群の中でも、いちばん最近発表されたのが、音声コマンドでAmazon Echoと互換性を持つ掃除機ロボットだ。

詳細はまだ明らかではないが、そのPowerbot VR7000にはほぼ間違いなく、先月おそくにデビューした電気掃除機Neatoと類似の機能があるのだろう。Neatoの場合はAlexaに、“Alexa, ask Neato to start cleaning”〔掃除の開始〕とか“Alexa, ask Neato to pause cleaning”〔掃除の停止〕という言葉でコマンドする。内蔵しているロボットとしての機能は、同社のそのほかのWi-Fi接続型ロボットPowerbotシリーズと同じらしい。

このロボット掃除機は前の機種よりも20〜30%小さくなり、また、壁際(かべぎわ)の掃除をきれいにできるようになった。他社製品は、それが苦手(にがて)なものが多い。同じくWi-Fi対応の最新のRoombaは同機の強敵だが、Samsung Powerbotのこの最新機にも、スマートフォンのアプリからのリモートコントロール機能があるから、必ずしもAlexa/Echoに依存する必要はない。

価格や発売時期などは、来週のCESで明らかにされるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

SamsungはCESでC-Lab生まれのスタートアップ3社を‘展示’…子どもの電子玩具とスマートスキンケアだ

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Samsungの社内インキュベータC-Lab(Creative Lab)から驚天動地のアイデアが生まれることは滅多にないけど、いつもそれなりにおもしろい。昨年以来Creative Labは、Samsung内部のイノベーション推進部門としても位置づけられ、360度カメラのウェアラブルや、不運だけれども韻律の良いWeltという名前をもらったスマートベルトなど、いろんなものを作ってきた。

同社は再び、電子製品の巨大見本市(CES)に出る巨大企業であることを利用して、C-Labで生まれ育ったスタートアップを紹介しようとしている。今回の出走馬は3頭、テーマは彼らにとって毎度おなじみの、「子ども」と「健康」だ。

まずTag+は、コンピューター上ではなく現実世界の玩具に、Bluetoothボタンで簡単なアプリの機能を持たせる。そのデバイスは自動的にタブレットに接続して、いろんな対話機能を提供する。たとえばそれを押したり、何かにぶつけたり、振ったりするとさまざまなソーシャル機能を発揮して、製品をその子のプロフィールに結びつけ、その玩具でいろんな遊び方ができるようになる(上のビデオ)。

残り二つはどちらも、スキンケア系だ。そのひとつ、S-Skinは涙滴の形をしたスキャナーで、LEDの光により、肌の赤らみや、メラニンのレベル、肌の水分などを分析する。それらの時系列的な変化を追い、生分解性マイクロニードルのパッチでお肌の問題箇所に有効成分を届ける(上のビデオ)。

一方Luminiは、皺や赤肌、吹き出物などになりそうな箇所を見つけ、正しい化粧品を推奨することにより、それらを未然に防止する(上のビデオ)。

これら3つのプロダクトは、来週ラスベガスで行われるCESの、スタートアップコーナーに出場する。C-Lab出身ですでに独立している5つのデバイスも、一緒に出る予定だ。

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LGのCESの呼び物は空中を浮遊し自力で充電する360度スピーカーPJ9

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LGは今度のCESでそれほど意外な製品は見せないようだ。いくつかの出展製品がすでに発表されているが、スマートフォンやモニタが多い。

スマートフォンのすごい隠し玉を一つや二つ持ってるのかもしれないが、それはMobile World Congressでのお楽しみ、というつもりかもしれない。でも、一つだけ確実に言えることがある。同社は、空中浮揚するスピーカーをどうしてもCESで見せたいのだ。

しかしそのPJ9は、音楽の再生と空中浮遊を組み合わせた世界初のBluetoothスピーカーではない。この奇妙な製品に挑戦した企業はほかにもあり、そのいくつかを本誌はすでに見てきた。中にはデザインをDeath Starに似せることによって、銀河帝国で大ヒットした製品もある。

今度のLG製品の特長は、音が360度方向に放射されることだ。そのような設計は、“タービンの翼(ブレード)にヒントを得た”、と同社は言っている。サブウーファーは、かなり大きな基地局に収まっている。そこには、空中浮揚のためのメカニズムも収められているのだろう。

このスピーカーは耐水性規格IPX7を満たしており、電池寿命19時間を約束している。たぶんいちばんすごいところは、電池が減ってくるとスピーカーはゆっくりと基地局に着陸して、自力で充電することだ。お値段はまだ知らされてない。

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Amazonは、ホリデーシーズンにAmazon Echoを9倍売った

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さて、Amazonは今年のホリデーシーズンに大量のEchoを売ったそうだ。同社によると昨年の9倍だ。もちろんこの会社はこの手の数字を具体的に発表することはないのだが、今日のプレスリリースには全世界で「数百万」を販売したと書いてある。

予兆は数週間前からあった。ホリデー期を前に、AmazonでもBest Buy等の提携小売店でもこの商品の入手は非常に困難になっていた。そしてもちろん、販売されている国が増え、低価格版のEcho Dotのおかげもあって昨年より買いやすくなっているという事情もある。

しかしさらに注目すべきは、EchoとEcho DotがAmazonの年間ベストセラーのトップにあることだ。Amazonは、「最大限の努力と増産にもかかわらず」在庫の確保に窮していると言っている。

発表された数字によると、Amazonはこのホリデーシーズンに10億個以上の商品を、プライムおよび〈フルフィルメント by Amazon〉経由で出荷しており、様々なカテゴリーのランキングでAmazon製品が上位を占めた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

スマートファイヤウォールのCujoにペアレンタルコントロールが加わり親たちの安心を支える

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家庭用スマートファイヤウォールのCujoがDisruptのステージに登場したのは今年の5月だったが、今から考えるとそれはまさに、正しい製品が正しいタイミングで現れた、という感じだった。なぜなら、そのころからIoTデバイスへの攻撃が急激に増え始め、各種のスマートホーム器具の普及とともに、家庭内のホームセキュリティの弱点も、ひとつ、またひとつと増えていったからだ。

その後同社はクラウドファンディングで資金を集め、その可愛らしくて小さなスマートファイヤウォール(上図)が世に出たときには多くの好評が寄せられた。まだ生後6か月の製品だからCESで重要なアップデートが発表されることはないだろうが、いくつかの新しい機能は加わるようだ。

まずソフトウェアのアップデートにより、ペアレンタルコントロール(parental controls, 親による管理)が加わり、メッシュデバイスのLumaやEeroで見たように、子どもが良からぬWebサイトやアプリにアクセスできないように管理できる。アクセスのコントロールはデバイス別やコンテンツ別に設定でき、また一日の画面on時間の設定、夕食の食卓ではタブレットの使用不可、怪しげなコンテンツのブロック、などの設定もできる。

これらの新しい機能は、来週からのCESで披露されるだろう。

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パテントをめぐるNokiaとの喧嘩が再燃したAppleはWithings(==Nokia)の製品をストアから一掃

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クリスマス休日はみんな比較的おとなしくしていたと思うが、AppleとNokiaだけは戦闘の用意をしていた。2011年に7億2000万ドルで決着したとされる、いくつかのパテントをめぐる戦争が、再び燃え上がるらしいのだ。

今週の初めAppleはカリフォルニア州で訴状を提出し、Nokiaはその契約から一部のパテントを取り去り、“過剰な使用料を強奪しようとした”、と申し立てた。その後の、本誌TechCrunch宛の声明では、かつてはスマートフォンのリーダーだった企業が“パテント・トロールの手口を使っている”、と非難した。

一方Nokia側はドイツの三つの都市と、パテント抗争のグラウンドゼロであるここアメリカ(テキサス東部地区地裁)で訴状を提出し、スマートフォンの多様なハードウェアとソフトウェアで使われている32のパテントに関し、権利を主張した。

すでにホリデー商戦は終幕だから、売上にもたらすダメージは大きくないと思うが、今回の大量の訴訟の結果として、Withingsの製品はAppleのオンラインストアから姿を消した

Withingsのスマート体重計とか血圧計などを買おうとすると、いやみなエラーメッセージが表示される: “何かお探しですか? そう感じました。でも、お探しの製品はもうapple.comにはございません”。

Appleの小売店舗からも、姿を消したようだ…同社の物理店舗にはネット上にないものの在庫はない。Appleには今コメントを求めているが、でもタイミングが奇妙だ。Nokiaはそのフランスの電子製品メーカーを、この夏買収したばかりなのに。

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MacBook Proの短いバッテリー寿命を指摘したConsumer Reports誌とAppleが問題をめぐって協議中

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Appleは全体的にあまり元気がなく、バッテリー技術には突然の予想外が襲った今年は、Consumer Reports誌がMacBook Proの推薦を断ったことが、そんな年のあまりにも完璧な縮図のように思える。

その最近アップグレードされたラップトップの寿命に関する苦情がネット上登場し、それに続いて、同誌によるそのラップトップの15インチバージョンの評価は100点満点で56点、13インチは標準バージョンとTouch Barバージョンがそれぞれ47点、40点と発表された。

そんなスコアの注記には、“そう、電池寿命がね”とあり、そのラップトップの推薦の拒否にまで至るCR誌の評価結果には、確かに相当なばらつきがある:

たとえば、三回続けて行った試験では、Touch Barのある13インチモデルは、最初は16時間動き、次が12.75時間、三度目がわずか3.75時間だった。Touch Barのない13インチモデルは、最初が19.5時間、その次がわずかに4.5時間だった。そして15インチのラップトップは、18.5時間から8時間という落差がある。

CR誌のサイトは、“Appleは、問題をよく理解するまではコメントを差し控える、と言った”、と述べている。Appleのマーケティング担当SVP Phil Schillerが金曜日(米国時間12/23)の夜ソーシャルメディアに登場して、社内のテスト結果はConsumer Reports誌の結果と合わない、とツイートした。

上のツイートでSchillerは、“彼らが行ったバッテリーのテストを理解するために今同誌と協議している”、と述べている。“彼らの結果は、弊社が行った徹底的な実験的試験や現用データと合わない”、とSchillerは言う。Apple自身のテストでは、そのハイエンドラップトップのバッテリーは“10時間まで”もった。

CR誌はすぐさま、このようなバッテリーの問題はソフトウェアのアップデートで解決することもあるから、Appleがそういう対策を講じたのなら、初期状態でのテストを行っていただきたい、と応じた。

Consumer Reports誌はこれまで毎回、Appleのそのノートブック系列を推薦してきたが、ここに来て初めて、テスト結果がその連続を断ち切った。しかし、同誌がAppleの逆鱗に触れたのは、今回が初めてではない。中でも大きな事件として、iPhone 4のアンテナ問題に関する2010年の調査では緊急の記者会見が開かれ、購入者全員に無料でケースが配布された。

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Google Homeが機能を一気に増強、Netflixを見れる、Domino’sにピザを注文できる

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スマートアシスタントを安価なハードウェアで提供する、という発想を持ち得なかった他社を出しぬいて、Amazonはまんまと家庭に入り込んだ。あわてた他社は今、追いつこうと必死だ。Xmas商戦が目の前に迫った今日(米国時間12/17)、Googleも果敢な努力を披露している。

同社のHomeハブ(Google Home)は10月から小売店に登場しているが、最初から非常に多くの機能を約束している。そして今週は、そのデバイスにたくさんの新しいコントロールが加わった。昨日は、インターネット常時接続の同機が、Netflixをサポートし、一部のテレビ番組の再生、すでに見た(または見たくない)‘回’のスキップ、巻き戻し、ポーズ、Chromecast経由で字幕の表示、などができるようになった。

Google Photosのサポートも予定に載っていた(これもChromecastが必要)。場所や物、日付、アルバムなどを指定して画像をテレビの大画面で見られる。

またHomeの上でおよそ30社の“アクション”を実行できる。Domino’sでピザの注文、CNNや The Wall Street Journalはニュース、さらに、ProductHuntやWebMDのようなサービスもある。WebMDには健康関連の質問ができるから、“おいおいGoogle、この急激な大盤振る舞いは一体何だい?”、と聞いてみたいね。

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米Synaptics、ボタン不要の極薄型指紋センサーを開発

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FS9100というのは語呂のいい名前とはいえない。指紋スキャナーに派手な名前を選ぶ人などいないだろうが。しかし、Synapticsの最新テクノロジーはスマートフォンメーカーの生体認証へのアプローチを大きく変える可能性を持っている。センサーを厚さ1ミリのガラスの下に埋む込むことが可能だ。

つまり、スマホメーカーは端末の前面全体を1枚のガラスで覆い、なおかつアンロック機能を使える ― これは多くのメーカーにとってホームボタンの死を意味する(既に端末の裏面にボタンを移動したメーカーを除く)。

前面ガラスの下に装置を埋め込むことにより、端末の耐久性が増し(ホームボタンは往々にして弱点になる)キズや防水にも強くなる。さらに、同社によると新技術は濡れた指でも動作するという。

Synapticsは新テクノロジーのしくみについて多くを語らない。言ったのはここまでだ:「FS9100の高度なセンサーは、モバイル端末用に開発されたSynaptics独自の光学テクノロジーを使用し、極薄のフォームファクターと最小の消費電力によって重要な技術的障壁を越えた」

出荷は来年の第1四半期で、量産は第2四半期の予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

PhotoshopがTouch Barに対応

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去る10月のApple MacBook Pro大イベントで行われたサードパーティー発表の中でも、最も魅力的だったのがAdobeだった。Touch Barの披露から2ヵ月、Appleはこの新しい入力デバイスのアピールに、もっぱら自社ソフトウェアに頼ってきた。かなり有用なもの(Final Cut Pro)からちょっとシャレたもの(Photos)まで。

嬉しいことに、ついにAdobeがPhotoshopのTouch Bar対応を完了し、今日(米国時間12/13)ソフトウェアアップデートを提供する。今日の午前に公開されたブログ記事で製品マネージャーのStephen Nielsonは、新しい入力デバイスが単なるギミック以上の潜在能力をもつことを説明している。

Touch Barをさわってみて、2つの理由ですばらしいと感じた。第一に、Touch Barは状況に応じた「次のステップ」を知るのに役立つ。Photoshopの操作に慣れていない初心者にとって有用なだけでなく、経験あるユーザーも、次に必要なアクションをすばやくアクセスできる。第二に、Touch Barはツールの新しい使い方を提供する。キーボードやマウスでは面倒だったツールでは特にそうだ。

Touch Bar導入に向けての第一ステップは、予想通り実にシンプルだった。PhotoshopユーザーはTouch Barを使ってレイヤーのプロパティーを選択したり、ブラシのカラー、サイズ、硬さ、透明度、フロー(スライダーを使って微調整する)を選んでお気に入りを作り、すばやくアクセスできる。以下に概要を転載する。

· レイヤー・プロパティー:よく使うアクションをすばやくアクセスできる:スマートオブジェクトの配置、レイヤーのクリップ、選択とマスクを開く ― ブレンドモード変更のコントロールや履歴の閲覧も。

· ブラシ:ブラシのカラー、サイズ、硬さ、透明度、フローを、スライダーを使って正確な値を選ぶ。

· お気に入り:よく使うアクションのセットを自分専用に作る。以前のセクションや、フルスクリーンモード、左右/上下に反転、macOSの共有メニューを起動、等のコマンドを自由に組み合わせられる。

このアップデートはPhotoshop CCユーザーに提供される。

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Boseが補聴ヘッドホン分野に参入

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“Hearphones”(いやGoogle、”headphones” の間違いではない)などといううまい名前を思いついてしまったら、世界に向けて製品を出す義務がある。Boseにとって補聴ヘッドフォンという新興市場は、このちょっとした言葉遊びを生かす理想的な舞台だ。

Boseが新たに披露したイヤホンは、NuhearaのIQbudsをはじめ最近いくつか登場しているハードウェアと同じような位置を狙っている。以前本誌でIQbudsを取り上げたとき、ヘッドホンと補聴器の混合種だと表現した。Hear OneやSonyノイズキャンセラーヘッドホン、MDR-1000xをIFAで見たときもそうだった。

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「Hearphones」は指向性マイクロホンを備え、特定の音に焦点を当てたり、その音を増幅することによって周囲の雑音を相殺することができる。Boseが既に公開しているHearアプリですべて微調整が可能で、様々な設定は保存して将来使えるほか、「ジム」「機内」等のプリセット設定も用意されている。

Boseは今年QuietComfortを大々的に発表したのに対して、今回の披露は控え目だった。マサチューセッツ州フラミンガムの本社で、12月15日まで試用が可能だ。

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いろんな意味で気にならない目立たないPlumeの家庭内Wi-Fi強度拡張装置が69ドルでついに発売へ、まとめ買い割引もあり

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家庭用のWi-Fiネットワーク拡張器の業界は、すごく混み合ってきた、しかも急速に。最初はEeroとLumaに二強が戦っていたが、秋にはGoogleが割り込んできた。どの製品もお互いにどこかが違っていて、一方家庭用ワイヤレスネットワークも違いが多様、問題へのソリューションも各社ごとに違っている。

新人のPlumeもやはり、自分は違うぞ、という形で市場に乗り込んできた。家の広いユーザーは、複数の製品を使い分けながら自分の家のWi-Fi全体をカバーできるだろう。Plumeのポッド(pod)、コンセントに差し込む小さな容器のような製品は、まず69ドルという値段が魅力だ。しかも3個セットなら179ドル、6つなら329ドルだ。発表されたのは夏だが、今では同社のサイトで買える。

Plumeの第二の魅力は、何一つテーブルの上を占領しない、という点。だから、コードもない。壁(など)のコンセントを一つ占領するだけだ。ただしEthernetポートがあるから、有線にも対応、ただしこれはデザイン的には妥協のようだ。セットアップは2分で終わる、と言っているが、ほんとなら家庭のネットワーキングもずいぶん楽になるね。

このデバイスは信号の強さをたえずモニタして、それに合わせて強度を調整する。そこで、“適応型Wi-Fi”を自称している*。同社が提供しているアプリを使うと、ゲストネットワークをセットアップしたり、ワイヤレスのスピードと到達範囲の診断をする。〔*: “世界初の、自分で自分を最適化するWi-Fi”、と言っている〕。

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MotorolaがMoto ZのTangoモジュールを出すかもしれない…むしろモジュールが合ってる技術か

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歩みは遅いけどしかし確実に、Moto Zはエコシステムができつつある。その将来性のありそうなハンドセットはしっかりとしたスペックを持ち、アドオンも多く、これまでのモジュール化ハンドセットとしてはいちばん完成度が高かった。でも、もちろん、それだけでは足りない。

Motorolaは足りないものを補うべく、デベロッパーに開放して改造を自由にし、このハンドセットの機能を充実多様化するために、ハッカソンまで開催した。

今週シカゴで行われたイベントで同社の社長Aymar de Lencquesaingは、報道陣を前に、同社のZハンドセットに近くTangoモジュールが提供されるかもしれない、と述べた。はっきりしない言葉だし、完全な発表ではないが、パートナーシップとしてはありえる話だ。

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そもそも、Motorolaの親会社Lenovoは、このGoogleの拡張現実カメラ技術の、初めての実装製品を作って発売した企業だ(上図、Phab 2 Pro)。Tangoの現状は、一般消費者の購入動機になりうるほど完成度の高いものではないが、しかしそれでも、Moto Zのような多機能型スマートフォンのアドオンとしては十分だろう。

特別なハードウェア、それに新たにカメラや電池も必要とする技術だから、モジュールにするのがむしろふさわしいし、その方がインドアの3Dマッピングソフトウェアも本領を発揮しやすい。またそれによってMoto Zの、ハードウェア実験のためのプラットホームという位置づけもより確定し、今一般的な2年というスマートフォンのアップグレードサイクルとは無縁な位置を維持し続けられる。

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Kwiksetのスマートロックコンバーターが予約販売を開始、簡易で安価なスマートロック機能を提供

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KwiksetがKevo Convertを発表したのはずっと前、昨年のCESだったが、早くもCES 2017があと1か月に迫っている(そうだよね?)。そしてこの時期に同社は、同社のスマートロック改造キットの予約販売をやっと開始した。そのシステムは、標準的な正面ドアロックの内側をリプレースするもので、鍵全体を取り替えるものではない。

ところで、なぜ半分なのか? まず、お値段149ドルは、この夏ローンチした標準の第二世代Kwikset Kevo(229ドル)よりも相当安い。また、ドアの前面(外観)の美学で悩まなくてよい。それがあなたのお気に入りなら、なおさらだ。

そのほかの点では、標準的なスマートロックの機能のほとんどがある。Kevo ConvertはBluetoothでアンロックし、アンロックしてから30秒後にオートロックする。ゲストには、電子キーを送れる。アップグレードされたKevo Plusで、どこからでもロック(施錠)/アンロック(解錠)できる。また、ドアベルのRingや、サーモスタットのNest Learningなど、他のスマートホームデバイスを操作できる。

今現在はHome Depoだけで予約を受け付けている。同じくCESでローンチしたHomekit互換のKwikset Premisについては、まだ何も発表されていない。

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日本のSharpがSoftbankの2機種でStar Wars: Rogue Oneとタイアップ、フォースのダーク/ライトを表現

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昨年の今ごろはVerizonが、待望のThe Force Awakensのテーマを、限定版のMotorola Droid Turbo 2ハンドセットに載せることができて、大いに喜んでいた。Rogue Oneについてはそのプロモーションの続編の話はないが(でもMoto Zはスペースオペラのコスプレにとても似合ってると思う)、しかし日本のSoftBankの顧客来月の初めに、本格的なタイアップ製品2機種を、手にすることができる。

そのSharp製の、名前もずばりStar Warsスマートフォンは、タイアップの内容がやや幅広いらしい。Death Starの設計図、などの具体的な話はないが、その2機種のハンドセットはForceのダークサイドとライトサイドが表現される。2年以上は使う機種だから、どちらに忠誠を誓うか、慎重に考えてから決めよう。

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その5.3インチのハンドセットは色もダークとライトの2機種だ。Android 6.0のスキンとライブの壁紙も、Forceに合わせてX-WingまたはTie Fighterだ。ムービーを再生するアプリでThe Force Awakensに無料アクセス、ゲームのStar Wars: Force Collection、テーマの絵文字、着メロなどもある。おまけとしてRogue Oneの金属製フィギュアもつく。

スマートフォンのスペックとしてはきわめてまともで、Snapdragon 820、RAM 3GB、バッテリー3,000mAh、背面カメラは22mpだ。日本での発売は、12月2日である。

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Vivaldiブラウザーがv.1.5にアップデート、IoTとの統合を目指してまずスマート電球の色とWebを同期

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言い過ぎかもしれないが、いまどき、一般大衆に新しいブラウザーの登場に気づいてもらうのは、おそらくすごく難しい。今ではインターネットユーザーの多くが、自分のやり方というものを持っている。ほかに良いものがいろいろあっても、自分好みのやり方にはまっている人たちにとっては、いまさら別のものに変えるのはしんどい。

昨年、元OperaのCEOだった人が立ち上げたVivaldiは、今あるブラウザーよりもっと強力なコントロールとカスタム化ができるブラウザーを求めているパワーユーザーが、ターゲットだ。たしかに、この生まれたての赤ちゃんのようなブラウザーには、楽しい技(わざ)がいろいろある。訪ねたサイトに関するノート(注記)を書いて保存できること、検索欄をカスタマイズできること、タブの閲覧をいろいろコントロールできること、などなど。

しかし、何がどうであれ、これまで無関心だった一般大衆ユーザーにとって気になるのは、今度の新しい機能ではないだろうか、どこかの店内で、横目でちらっと見ただけも。そう、バージョン1.5のVivaldiは、ホームオートメーションとの連携を望んでいる。Philips Hueの明かりを、ブラウザーと同期できるのだ。

今回新たにPhilips Hue Theme Integration機能(Philips Hueのテーマを統合)により、Philipsのスマートライトの色とユーザーが訪れたサイトの色を同じにする。しかもこれは、同社が今後導入する機能の実験でもあるらしい。現時点では、ちょっと風変わりな機能に過ぎないようだが、今後はもっと有意義な機能に変身するらしい。たぶん、ね。

上述の、元Opera CEO、Jon von Tetzchnerはこう言ってる:

これはまだ第一歩にすぎないが、たとえばメールやWebの通知が明かりの変化で来ることを想像してみてほしい。Vivaldiはあらゆるもののカスタム化と柔軟性(自由性)を目指す。Philips HueのようなIoTデバイスの統合で、Vivaldiがあなたとあなたの毎日の生活に適応していけるのだ。

そう、まさに、想像、イマジンです。ボスが近くにやってきたら、ストロボやサイレンで通知するように、できるのかな?

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賢いちびロボットCozmoがアップグレード、犬や猫、それに暗い部屋も認識する

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この前ぼくがAnkiのCozmoを試したときは、彼をぼくのうさぎLucyに紹介した。でも終始両者は、相手に無関心だった。この元気者のロボットのソフトウェアアップグレードのリストに、うさぎはまだ登場しなくて残念だけど、でも一部のペットの飼い主たちは、小さな愛をもらえるようだ。

Ankiの新しい機能はいくつかあるが、その中には“Part of the Pack”(動物仲間の一員)と言って、猫と犬を認識する技(わざ)がある。それがどんな‘対話’になるのか、その説明はないが、Cozmoのような小さなロボットが、犬や猫とファイトをすることは考えにくい。とくに、犬のお友だちとの喧嘩はないだろう。でもCozmoの身長と小型犬の背丈は似ているから、犬の耳に直接話しかけたりはできるだろう。犬は、耳をピンと立てて聴くかな。

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もうひとつの新しい機能は、ロボットの“調べるモード”(explorer mode)に夜間の視界が加わったこと。これはユーザーが手作業で、ロボットの視点カメラをコントロールする。さらに、新しいゲームが増え、Cozmoの、新しい言葉を覚える能力も改良された。まるで、小さな電子オウムだ。ただし同社によると、Cozmoはユーザーの言うとおりを繰り返してはならない言葉を知っているそうだ。「クソッ!」とか「バカ!」などなど、暴言の言葉は覚えないんだ。あらくれ男の水夫のようには、ならないんだね。でも、一度YouTubeで、Cozmoが悪口ばかり言うところを、見てみたいな。

今度の機能拡張の詳細はここにある。これらは12月に行われるCozmoのアップグレードだ。Anki社は、今後も約束どおり、ロボットのスキルを増やしていくらしい。

参考記事。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Sonyの音声アシスタントウェアラブルXperia Earが12月に200ドルで発売

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Xperia Earは、かなり前から、いろんな形で存在していたが、でも今年のIFAまでは、この奇妙でちっちゃなウェアラブルは、単なるコンセプトのようだった。しかし、やっと本気になったSonyは来月、12月13日にAmazonでデバイスをリリースする。ホリデイギフトにぎりぎり間に合った形だが、今後はFry’s, Abt, B&Hなどでも買えるようになる。

定価200ドルのEarは、AmazonのEchoやGoogle Homeなどと競合する製品で、パーソナルアシスタントの機能をBluetoothイヤホンのような形にまとめている(上図)。2000年ごろの優秀なビジネスマン、みたいに見えるかも。

このハードウェアを、Sony自身のAgentアシスタントが駆動する。外を動きまわている人向け、というデザインで、機能もカレンダーのリマインダーや運転時の方向案内、テキストメッセージングなどがメインだ。いろんなセンサーを内蔵しているので、たとえば、指示や指令をうなずいて確認する、などのことができる。町中(まちなか)で独り言を言ってデバイスに話しかけるよりは、まともかもしれない。

電池寿命は、Sonyのスペックによると、まる一日を約束している。スマホの機種との相性は、もちろんXperiaがベストだろう。

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Android Nougat 7.0の普及率は全バージョン中でまだわずかに0.3%

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ゆっくりと、しかし確実に、Nougatアップデートのニュースが出始めている。OnePlus 3とSamsung Galaxy S7/S7 Edgeには近くベータバージョンが載るし、ZTEは最近、Axon 7のアップデートは1月、と発表した。

しかしLG V20や、Google自身のPixel(最新の7.1を搭載)、それに新しいNexus製品の一部のような、スター級のデバイス以外では、この8月晩(おそ)くにベールを脱いだ新しいオペレーティングシステムの、普及のペースは遅かった。

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今でもAndroid Developers Dashboardの数字を見るかぎり、思わず口元から、モバイルOSの「ぶ・ん・れ・つ」という言葉が漏れそうになるのを、抑えることができない。上の図は、11月7日で終わる一週間の、Google Play Storeアプリが動いていたデバイスの記録だ。Androidのバージョンは、2.2以降である。

現時点では、Lollipopの各バージョンを集めたものが34.1%でトップ、次位はKit Kat(v.4.4)の25.2%、僅差でMarshmallowが24%だ。Marshmallowは年央には7.5%ぐらいだったから、大飛躍だ。〔現状でN化よりもM化が先行している。〕

しかしMの後継バージョンN、すなわちNougat 7.0は、上図右端に見られるようにわずかに0.3%だ。それは、Froyo〔フローズンヨーグルト〕の0.1%とGingerbreadの1.3%の間(あいだ)になる。目下、Pixelの7.1はリストに現れない。注記は、“0.1%未満は表示されない”、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

トランプは製造職を取り戻すと約束したが、ロボットはそれを許さない

A vector illustration of a robot ironing clothes

賃金の停滞や失業、不完全雇用に苦しむアメリカ人にとって、ドナルド・トランプの最も魅力的な選挙公約は製造業の雇用をアメリカに取り戻すことだった。

政策や関税、地政学といった複雑なことがらの舵とりだけでも、次期大統領にとっては十分大変だ。しかし、テクノロジーはこの公約をほぼ履行不能にするだろう。

なぜか?製造業の仕事は、人間ではなくロボットがすることがますます増えているからだ。

既に海外の自動車、電気、電子産業のメーカーでは、労働力への依存を減らすのにロボット工学が一役買っていると、国連貿易開発会議が最近発行した政策報告書は書いている。

そして、オートメーションによってこれまで東南アジア等で行われていた製造業を米国内で操業することが可能になる。

Rethink Robotics' Baxter.

Rethink RoboticのBaxter.

しかし製造業がこの国に帰ってきても、多くの職がついてくるわけではない。途上国ではオートメーションによって労働者が仕事を失ったことを報告書が指摘しているが、米国も同じ状況に直面するだろう。

興味深いロボット技術を生み出し、国内でも海外でも人々から職を「奪う」側に立つスタートアップたちが、シード資金やベンチャー資金を呼び込んでいる。

例えばハンバーガーを引っくり返すロボットやピザを作るロボットが、Momentum Machines Zumeでそれぞれ作られているし、Rational Roboticsはペンキ塗りロボットを作っている。ModbotBaxterのように、製造業その他の様々な目的にカスタマイズできるロボットを作るメーカーもある。

スタートアップだけではない。NikeAdidasといった有名ブランドが、ロボットと3Dプリンターを導入して靴を作り、下請業者を減らしている。大規模な農場はかなり前からロボットを導入しており、AmazonUPSのような大企業も、物流や倉庫でロボットに大幅に依存している。

Zume's pizza-making robots.

Zumeのピザ作りロボット

国連会議の報告書は「先進国のロボット利用が増えることで、途上国の低い労働コストの優位性が失われる」と説明しており、すでに世界に影響を及ぼしている。

ロボットは生産性を高めるだけではない。海外に工場を設置するためのあらゆる頭痛の種を取り除いてくれる。

国境を越えてメーカーに外注したり従業員を雇ったりするためには、人員、設計、品質、安全、習慣、輸送、規制順守、知的財産権等を遠方から管理するためのコストが発生する。

ロボット技術が進歩するにつれ、「リショアリング」[製造拠点を自国に戻す]の魅力がいっそう高まる。労働力だけでなく管理や法務の諸経費も削減できるからだ。

そしてロボットは当然賢くなっていく。コンピュータービジョンと人工知能の進歩がロボットの実現を約束し、その中にあるソフトウェア頭脳は益々人間に近づいていく。製造現場ではもちろんのこと、身の安全を守ることや接客でさえも。

そう、ロボットのレジ係アシスタント警備員さらには客室乗務員も。

それでも「手作り」の品や、人間が提供するサービスの市場がずっと残ることを願いたい。そしておそらく、元従業員たちに新しい仕事のスキルを教えるためのロボットが必要だろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook