CommonSense Robotics、最初の超小型自動出荷センターを開設

イスラエルのスタートアップ、CommonSense Roboticsは、初めての全自動マイクロ出荷センターをテルアビブに開設した。6000平方フィート(557平米)の小さな倉庫には床から天井まで製品が積まれている。製品の配送が決まったらあとはロボットが重労働を引き受ける。。

TechCrunchはCommonSense Roboticsのテスト用配送センターのビデオを撮影した。今日の新しい倉庫はこれよりもずっと大きいが、Amazonの倉庫よりはずっと小さい。同社初の顧客はイスラエル最大の薬局チェーン、Superpharmだ。

CommonSense Roboticsは、都市部の食料雑貨小売業者に対して、注文から1時間以内で配送できると売り込んでいる。現在の小売業者は、店舗を活用するか、郊外に巨大な倉庫を持つかのどちらかだ。

CommonSense Roboticsを利用すれば、都市内のそう遠くない場所に小さな配送センターを複数配置することが考えられる。注文が入るとロボットがすぐに倉庫内の棚を移動して商品を取り出す。中央サーバーが全ロボットをリアルタイムに制御して経路を最適化する。こうすることで人間はスキャニングステーションに居て、自分は移動することなく注文をさばくことができる。

CommonSense Roboticsは出荷センターの仕事を受け持つ。Eコマース小売業者は同社に料金を払って出荷センターの開設と管理を依頼する。こうして小売業者は在庫管理と配送のラストワンマイル(最終区間)に集中することができる。

すでに同社は、イスラエルの食料雑貨小売業者、Rami Levyと12箇所の配送センターを作る契約を結んでいる。さらに、2019年には米国でも複数のセンター設立を計画している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

出足の早いiOS 12、すでに最高の採用率を達成…パフォーマンス重視が成功か

市場分析サービスのMixpanelは今、iOS 12のインストールベースを調べている。それによると、iOSの最新バージョンはかなり人気が高くて、すべてのiOSデバイスのほぼ47.6%にすでにインストールされている。45.6%がまだiOS 11、そしてiOSユーザーの6.9%がもっと古いバージョンを使っている。

採用率は、とくにアプリのデベロッパーにとって重要だ。AppleはiOSのメジャーリリースと共に、新しいフレームワークをリリースしている。しかしデベロッパーは、その後もしばらくiOSの旧バージョンをサポートしてからでないと、新しいフレームワークへの全面移行、そして旧バージョンのサポート停止には踏み切れない。

でもおもしろいのは、iOS 10のサポートを停止しても、デベロッパーはそれほど多くの顧客を失っていない。たぶん、iOSをニューバージョンにアップデートしないようなユーザーは、アプリのアップデートにも関心がないのだろう。古いアプリを、そのまま使っているのだ。

iOS 11は、これほど急速に採用率が上がらなかった。昨年Appleは11月6日に、iOS 11が10を上回った、と発表した。もちろんMixpanelとAppleの数字を単純に横並びで比較するのは間違っているが、今年のトレンドの違いは誰もが実感しているだろう。

iOS 12はパフォーマンスにフォーカスしている。今回のメジャーリリースは、iPhone 6のような古い機種にも対応している。iOS 11が動く機種ならiOS 12も動く、アップデートできる。要するに今持ってるiPhoneを速くしたければ、iOS 12にアップデートすべきだ。

多くの人は、それを知らないかもしれない。なぜなら、これまでは、iOSのニューバージョンで古い機種が相当遅くなっていたからだ。でも採用率が示すように、Appleの新しい意図を早くから理解したユーザーも少なくない。

[関連記事: iOS 12であなたのスマホが前より速くなる(未訳)]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 12.1に新しい絵文字がやって来る

 

Appleは間もなくiOS 12.1の公開ベータ版をリリースする。同社によれば、新しい絵文字が追加されるという。これはすばらしいアップデートだ。

簡単に言うと、AppleはUnicode 11.0 emojisに独自のグラフィックスを実装した。他のプラットフォームも近くこれらのコードをサポートするが、そのデザインはそれぞれ異なったものになる。

Appleは7月のエモジ・デーでプレビューを発表していた。以下はそのときに公開されたもので、これが次のアップデートでiOSで使えるようになる。

Cカーリーヘア、白髪、赤毛など…

いつものとおり、肌色は各種、性別も男女がペアで追加される。Unicode 11.0の仕様書はベンダーが「カーリーヘアを実装」するよう指定しているがAppleはついでの口ヒゲを追加したようだ。

「その他いろいろ」にはスーツケースやシューズなどアウトドアグッズが追加された。食べ物ではベーグル、塩、カップケーキ、葉物、マンゴー、月餅など。

動物ではとうとう蚊が登場した。あとラマ、ハクチョウ、アライグマ、カンガルー、ロブスター、オウム、クジャクなど。

動物

食べ物

いろいろ

エモジについて記事を書くと、一番多いコメントは「赤毛を入れて欲しい」だった。時間はかかったがUnicodeコンソーシアムもとうとう希望を聞き入れることにしたようだ。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

Googleマップに通勤タブと音楽再生機能追加――自動車、電車、バスで関連情報を教えてくれる

GoogleはAndroid版、iOS版のマップにいくつかの新機能を追加したことを発表した。これは主として通勤と音楽再生に関連する機能で今週中に順次公開される。

Googleマップは旅行するときにナビとして利用できるのがことに便利だが、毎日の通勤にも役立つ。Googleでは通勤関連の機能をCommute(通勤)という新しいタブにまとめた。

マップに自宅と勤務先の位置情報を登録すると、マップは朝夕の通勤で予想される状況を毎日教えてくれる。自動車通勤であればGoogleマップはどれほどの時間がかかるか調べ、別ルートがあれば提案する。クラウドソース地図のWazeのETA画面同様、30分余計にみておく必要があるなどと教えてくれる。

電車やバス通勤の場合もマップは同様に所要時間を計算し、出発すべき時間になるとアラームを表示する。マップは駅や停車場までの徒歩区間にかかる時間も計算に入れる。公共交通機関を使った通勤では情報はCitymapperを始め、各種の公開データからインポートされる。

公共交通機関といえば、マップの上で電車やバスが近づいてくるところが見える。待ち時間があとどれくらいかも表示される。この機能は世界で80の地域で利用可能となる。オーストラリアのシドニーでは、マップは次のバスがどのくらい混雑しているかも分かるという。

このアップデートに関連して浮上する問題点の一つはプライバシーだ。これまで自宅と勤務先のアドレスはマップのGoogleアカウントから登録していた。

アップデート後はウェブとアプリのアクティビティのタブを開くことになる。これは個人情報を大量に収集することで悪名高い機能だ。この機能を有効にしないと自宅や勤務先のアドレス変更ができない。Googleはこのタブから検索履歴、Chromeの閲覧履歴、位置情報、クレジットカードによる支払その他の情報を手に入れることになる。

GoogleはAndroidデバイスでGoogleアシスタントを使う場合などあらゆる機会をとらえてこの「機能」をオンにするよういつも勧めてくる。Googleはこうした最新の個人を使って収益化を行っていることは間違いない。こういう意見もある。

ださい。Googleマップに自宅や勤務先のアドレスを保存するためにはウェブとアプリのアクティビティを有効にしなければならない。 

これ以外のアップデートとしてはGoogleはマップ内に音楽コントロールを追加してきた。ユーザーはSpotify、Apple Music、 Google Play Musicをマップから操作できる。縦長画面を生かして、画面下部に再生中の楽曲名と「次の曲」や一時停止などのコントロールを表示したバナーが追加される。

アップデート後は画面右側に音楽アプリを開く新しいボタンが追加されるはずだ。 AndroidでSpotifyを利用している場合、マップから直接Spotifyのライブラリーを使うことができる。

画像:Anadolu Agency / Contributor

〔日本版〕Andoroidデバイスの場合、Googleアカウントの設定を開き、右上隅に縦に3点で表示されるメニューをタップするとドロップダウンメニューが開く。「マイアクティビティ管理」を開くと「ウェブとアプリのアクティビティ」の項目が表示され、オン/オフを切り替えることができる。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

RelikeでFacebookページから簡単にニュースレターを作れる

フランスのスタートアップ、Ownpageは最近、Relikeという新しいプロダクトをリリースした。 Relikeはメールによるニュースレターを簡単につくれるツールで、自分のFacebookのアドレスを入力すれば設定はそれでほぼ完了というシンプルさだ。

RelikeはFacebookページをスキャンして自動的に最近の投稿を収集する。ユーザーは一番人気があった投稿だけ使うこともできるし、マニュアルで投稿をピックアップすることもできる。

他のニュースレター・サービス同様、ユーザーはいくつかのテンプレートから好みのスタイルを選べる。発行の曜日や時間を指定し、連絡先からメールアドレスをインポートする。マニュアルでアドレスを追加することもできる。Mailchimpを使ったころがあるならこの手順には馴染みがあるだろう。

ただしRelikeは他のニュースレター・サービスを直接のライバルとするものではない。多くのメディア、企業のソーシャルメディア担当者、NPO、スポーツチームなどはすでにFacebookページを作成しているが、そのコンテンツはメールには結びついていなかった。

メールが月2000通以下で高度な機能を使わないならRelikeは無料だ。有料版は「料金と他の機能」のオプションからアクセスできる。料金は月額5ユーロ、プラス1000通ごとこに0.5ユーロだ。

Owonpage社の別のプロダクト、Ownpageはやはりニュースレター・サービスだが仕組みが異なる。 Ownpageはメディア企業がメールによるニュースレターを最適化するのに適したツールだ。同社はニュースサイトにおける閲覧履歴をモニターし、これをベースに読者の好みに応じた記事をピックアップしてメールによるニュースレターを作成する。

読者は自分の関心に合わせたテーラーメードのニュースレターを受け取ることになり、ニュースサイトそのものを再訪する可能性もアップする。。Les Echos、L’Express、20 Minutes、BFM TV、Le Parisienなどフランスの有力ニュースサイトにはOwnpageを利用しているところが多数ある。

Ownpageのファウンダー、CEOのStéphane Cambonは私の取材に対して、「RelikeはOwnpageから発展したプロダクトだ。Ownpageは読者がニュースサイトをブラウズしたデータからニュースレターを作成するものだったが、(ニュースサイトでなくとも)有能なソーシャルメディア担当者はクリック率を最大化するような魅力的な記事の書き方を知っている」と述べた(記事がページビュー稼ぎのクリックベイトになってしまう場合もあるかもしれないが)。

Ownpageではこの点に注目してRelikeを作ったのだという。これはメディア企業以外の小規模、非専門的なサイトを念頭に置いたものだ。現在Ownpageは両方のプロダクトを平行して運営している。将来はTwitter、Instagramもカバーし、ユーザーがニュースレターを受け取るための手順をさらに改善していくという。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

新Apple Watchの「炎」文字盤は実際の炎を撮影したもの

Apple Watch Series 4では、これまでよりも大きなディスプレイが採用された。角は丸くなりベゼルも薄くなった。そして新しくなったディスプレイをより魅力的なものとするため、新たに炎と水、、液体金属、および煙などをイメージした文字盤が導入されている。そしてこの新文字盤はCGによるものではなく、スタジオでの実写によるものなのだということだ。

こうしたイメージを小さなディスプレイに表現する場合、CGが用いられるのが一般的だ。しかしAppleは実際に撮影したものを利用することを選んだ。

Cool Huntingで、撮影の様子が公開されていた。ちょっとこれは一見に値する。

映像にあるように、火炎放射器を使ったり、大量に貯めた水の上で風船を破裂させたり、カラーパウダーを用いて爆発の様子を再現したり、液体金属を撹拌してその様子を撮影したりもしている。

これがつまり、Appleの文化ということなのだろう。楽な方法を選ばず、存分に予算を投入するという文化だ。

ついでといってはなんだが、新しいApple Watchを紹介するビデオも掲載しておこう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

iOS 12.1ベータに、新iPad Proのヒントを発見

iOS 12はまだ出たばかりだが、Appleはすでにデベロッパー向けにiOS 12.1のベータ版をテストしている。 Steve Troughton-SmithGuilherme Ramboは、新しいiPadがFace IDに対応することを示すコードを発見した。

まず、Face IDそのものに変更がある。iOS 12.1betaには、横位置画面への言及がある。iPhoneのFace IDは縦位置に限定されている。もっともこの制限に気づいていてない人も多いだろう。なぜなら、ロック画面とホーム画面は縦位置のみだからだ。

しかしiPadでは話が違う。多くの人が横位置で使っている。さらに、横位置で使う場合でもホームボタンを左に置く人も右に置く人もいる。

つまり、Face IDをiPadに持ってくるためには、複数の画面方向に対応する必要がある。このベータ版は、次のiPadに同梱されるバージョンのiOSかもしれない。

これでも足りないなら、設定の参照ファイルには 新しいデバイスのコードネームがある。このデバイスはiPad2018Fallと呼ばれていて、すぐそこにきている新しいiPadを意味していることは明らかだ。

以前アナリストのMing-Chi Kuoは、iPad ProがLightningからUSB-Cに変わる可能性を示唆していた。これは、アクセサリーに山ほどの可能性をもたらす。たとえば、外部モニターをドングルを使わずにつないで、ビデオを送りこむことができる。

iPhoneユーザーにとって、iOS 12.1では、バグ修正のほかに、グループFaceTimeが復活する。iOS 12の公開直前に削除された機能だ。まだバグが多いようなら、Appleは再度この機能を外す可能性がある。Memojiがデバイス間のiCloud同期に対応するかもしれない。Face ID付きiPad Proで便利だろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、EUの追徴税150億ドルの支払いを完了

Appleは、不法な税優遇で得た100億ユーロを超える資金をアイルランド政府に返還した、とReutersが伝えた。Appleは、追徴金153億ドル(131億ユーロ)に加えて14億ドル(12億ユーロ)の利息を払った。

2016年8月、欧州委員会はAppleが2003年から2014にかけて不当な税優遇を受けていたという裁定を下した。特に同社はアイルランドにもっと多く納税すべきだった——はるかに多く。EUの競争担当委員、Margrethe Vestagerは、[アイルランドでの]Appleの実質的法人税率は予想よりもよりもずっと低かったと語った。

当時多くのグローバル企業がダブルアイリッシュと呼ばれる方法を利用して、利益のごくわずかな割合に対して法人税を支払っていた。Appleはすべて合法であると主張し、アイルランド政府もAppleを擁護した——おそらく、巨額の罰金がビジネスに悪影響をもたらす恐れがあるため。

欧州の各国政府の陳情によってダブルアイリッシュは2014年に終了した。Appleは同じ時期に国外利益の一部をジャージー島に移転した。

現在巨額の現金はエスクロー口座に置かれている。Appleは2016年にEUの決定に意義を申し立てた。この手続には最大5年を要するため、アイルランド政府は当分Appleの資金を手にすることがないだろう。

欧州の税制改革を追いかけている人なら、フランス、ドイツ、スペイン、およびイタリアが、巨大IT企業に対して、欧州の各国で実際に得た利益に基づいて課税する税制改革を協議 していることを知っているだろう。そうすることで、IT企業は法人税率の低い一国だけで利益を計上することができなくなる。

しかし、どうやらこの改革は一部の国々の反対によって停滞しているようだ。この種の改革法案を通過させるためには全会一致が必要だ。このため、改革が実施されるかどうかは不透明だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone XSとXS MaxがデュアルSIMになった…中国以外はeSIM対応のみ

デュアルSIMにすべき理由は、たくさんある。だからAndroidスマートフォンは、SIMカードを二枚挿入できるのが多い。Appleも、物理的なSIMトレイを載せてデュアルSIMの世界へ入ってきた。世界のほかの場所ではeSIMを使うが、中国では二つの物理的SIMカードを使う。

空港で第二のSIMカードを買って自分のスマートフォンに挿入することは、できない。iPadのときと同じように、自分のiPhoneを使ってプランに登録しないといけない。eSIMをサポートしている通信企業はまだ少ない。Appleは、Verizon, T-Mobile, AT&T, Bell, EE, Vodafone, Airtel, Deutsche Telekom, Truphone, GigSky, そしてJioのロゴを載せている。

more iPhone Event 2018 coverage

今回のAppleのやり方を見て、もっと多くのキャリア通信企業がeSIMに切り替えることを期待しよう。Spotifyなどにユーザー登録するときのように、自分が使いたいモバイルプランに簡単に登録できるようになるのが、理想だよね。

二つのSIMカードを使う場合は、二つの電話番号や二つのプランを使い分けられる。圏域が分断されているところでは、それが便利だ。分断されている各地域ごとに通信企業がある国も、少なくない。そんな国であっちこっち旅する場合は、SIMカードの入れ替えが必要だ。

中国ではeSIMが使えないので、中国で売ってるiPhone XSとXS Maxは、二つのSIMカードを挿入できるタイプだ。

関連記事

more iPhone Event 2018 coverage

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Nintendo Switchのオンラインサービスは9月18日(日本: 19日)に立ち上げ

Nintendoは、同社のオンラインサービス日本語)について多くを語ってきたが、今日(米国時間9/12)、その最後のピースを共有した。サービスの立ち上げは、9月18日である。

Nintendoが会費制でオンラインサービスを始めるのは、これが初めてだ。年会費は20ドル、1か月なら3ドル99セント、3か月では7ドル99セントだ。

会員は、Mario Kart 8 Deluxe, Splatoon 2, Armsなど、マルチプレーヤーのオンラインゲームをプレイできる。すでにインターネットでプレイしていた人も、これからはお金を払う。

有料会員になると、ゲームをプレイできるだけでなく、セーブしたデータをNintendoのサーバーにシンクできる。Switchを壊したりなくしたりしても、自分のプロフィールを復活できる。ただし、Splatoon 2とDead Cells, Dark Souls Remastered, FIFA 19, NBA 2K19, そしてPokémon Let’s Goではできない。

会員はさらに、NES(初代ファミコン)のゲームを無料でプレイできる。今、約20のゲームがライブラリにある。会員になりたい人は、9月18日までの7日間、無料で試用できる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhone XS、XS Max、XRの価格はこれだ(旧機種は値下げ)

Appleはついに最新のiPhoneを発表した。iPhone XS と XS Maxの2機種が新しいフラグシップモデルとしてiPhone Xに取って代わる。iPhone XRはiPhone 8とiPhone 8 Plusを置き換え、Face IDとエンジツーエッジ(縁なし)デザインが採用された。

おそらくこの発表イベントを待って新しいスマートフォンを買おうという人もいたことだろう。そこで、この新しい端末にいくら払うことになるか、取り急ぎ調べてみよう。

iPhone XSのストレージは64GB、256GB、512GBの3種類で価格はそれぞれ999ドル、1149ドル、1349ドル(11万2800円、12万9800円、15万2800円)。大画面のiPhone XS Maxを手に入れるためにはあと100ドル(1万2000円)ずつ上乗せする必要がある(1099ドル、1249ドル、1449ドル/12万4800円、14万1800円、16万4800円)。カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3種類。

iPhone XRはiPhone 8とiPhone 8 Plusの後継となる。価格は64GBの749ドル(8万4800円)からで、128GBと256GBモデルはそれぞれ799ドル(9万0800円)と899ドル(10万1800円)。カラーのオプションは豊富——ホワイト、ブラック、ブルー、イエロー、コーラル、レッドがある。

more iPhone Event 2018 coverage

旧機種(これまでの価格。現在は値下げされている)と比較すると、iPhone Xは64GBモデルが999ドル(11万2800円)、256GBが1149ドル(12万9800円)だった。iPhone 8は64GBが699ドル(7万8800円)、256GBが849ドル(9万5800円)。そしiPhone 8 Plusはそれより100ドル(1100円)ずつ高かった(799ドル/8万9800円と949ドル/10万6800円)。

わかりやすく言うと、iPhone XRは今年のiPhoneラインアップのエントリーレベル機だ。iPhone XSとXS Maxは画面サイズが異なる以外はまったく同じデバイスだ。これはラインアップの高級モデルで、ディスプレイ、カメラ、材質(ステンレス製)のいずれもよくなっている。
iPhone XSは9月14日金曜日(日本時間16:01)から、出荷は9月21日から。iPhone XRの予約は10月19日金曜日(日本時間16:01)から。

もっと安いものをお探しなら、iPhone 7は32GBモデルが499ドル(5万0800円)、128GBが549ドル(6万1800円)、iPhone 8は64GBが599ドル(6万7800円)256GBが749ドル(8万4800円)だ。

まとめると:

  • iPhone 7: $449(5万0800円)/32GB, $549(6万1800円)/128GB
  • iPhone 7 Plus: $569(6万4800円)/32GB, $669(7万5800円)/128GB
  • iPhone 8: $599(6万7800円)/64GB, $749(8万4800円)/256GB
  • iPhone 8 Plus: $699(7万8800円)/64GB, $849(9万5800円)/256GB
  • iPhone XR: $749(8万4800円)/64GB, $799(9万0800円)/128GB, $899(10万1800円)/256GB
  • iPhone XS: $999(11万2800円)/64GB, $1,149(12万9800円)/256GB, $1,349(15万2800円)/512GB
  • iPhone XS Max: $1,099(12万4800円)/64GB, $1,249(14万1800円)/256GB, $1,449(16万4800円)/512GB

ずいぶんと長いラインアップだ。

more iPhone Event 2018 coverage

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Adidasのスニーカーのサプライチェーンが3Dプリントで劇的に変わりオンデマンド化へ

AdidasのFuturecraft 4Dはクールなルックスのスニーカーだが、この靴の背後にあるストーリーはさらに一層おもしろい。このスポーツウェアメーカーは、工業用3Dプリント技術のCarbonとパートナーして、新種のスニーカーを設計している。

Futurecraft 4Dの背後には、今やそれほど新しくはない技術、3Dプリントがある。アメリカやヨーロッパなど、サービス産業が支配する国々に工場が戻ってくる、そんな産業革命を唱える企業は多いが、AdidasとCarbonのパートナーシップは、その突飛な夢を現実にする。

Carbonの協同ファウンダーでCEOのJoseph DeSimoneは、こう説明する: “ここにあるものは要するに、ハードウェアとソフトウェアと化学の統合であり、それらが一体となってデジタルモデルを作り、それを部品など最終製品の特性〔硬度など〕を持つ素材できわめて高速にプリントする”。


Carbonのプロセスを、クラウドベースのソフトウェアツールが支える。初歩的なCADを使用し、機械的な特性を定義すれば、目の前でそれが製造される。

Futurecraft 4Dは今、生産量が少ないのでなかなか買えない。でもAdidasのCMO Eric Liedtkeは、品不足は数年後には解消する、と言う。

“今の私たちは、イノベーションの坂道の途中にいる。今後はさらに速くなり、いろんな素材を使えるようになるだろう。理想は、オンデマンドで製造しプリントすることだ。今はまだアジアで作っている製品が多くて、それらを船や飛行機に乗せて五番街まで運んでるんだ”。

倉庫に在庫のないAdidasを想像できる。“ニュージャージーに小さな流通センターを置くのではなくて、ニュージャージーに小さな工場があればよいのだ”、とLiedtkeは語る。この製造工程では、部分的にコーンなどから作るバイオプラスチックを使えるだろう。

そして、靴をオンデマンドで買えるようになると、デザインだけでなく、スポーツの種類や体質体調に合わせることも可能になる。

“脚への衝撃とか、ランナーの脚や体の動き、どこにインパクトゾーンがあるか、など靴の設計の科学化にこれまでの10年か20年を要している。今後はそれらの科学と技術をデータ化する必要がある。その基盤ができてやっと、クリエイティブに支配権を譲れる”、とLiedtkeは語る。

Carbonは、Adidasとの協働以外にも、歯科市場やレジンの研究開発など多くの分野で活躍している。“世界で初めての、FDA承認の、3Dプリントで作られた義歯もある”、とDeSimoneは述べている。

靴のような単純な製品が、研究、開発、工学、デザインという多様なプロセスの集積であることは、とてもおもしろい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Disrupt SF 2018 Startup Battlefieldの優勝は企業用検索エンジンForethoughtに決定

初めに21のスタートアップありき。そして激しい戦いの三日後の今日(米国時間9/7)、1社の優勝者が残った。

Startup Battlefieldに参加したスタートアップは、最初に厳しく選別された21社だった。彼らはVCたちとテクノロジー業界のリーダーから成る審査員たちの前でプレゼンを行い、50000ドルの賞金と優勝カップDisrupt Cupを争った。

数時間の審議を経て、本誌TechCrunchの編集者たちが審査員のメモを集め、5社のファイナリストを決定した。それらは、CB Therapeutics, Forethought, Mira, Origami Labs, そしてUnboundだ。

5社は決勝のステージで、新たな審査員団を前に再びプレゼンを行った。今度の審査員は、Cyan Banister(Founders Fund), Roelof Botha(Sequoia Capital), Jeff Clavier(Uncork Capital), Kirsten Green(Forerunner Ventures), Aileen Lee(Cowboy Ventures), そしてMatthew Panzarino(TechCrunch)の面々だ。

それでは、TechCrunch Disrupt SF 2018 Startup Battlefieldの優勝チームをご紹介しよう。

優勝: Forethought


Forethoughtは、AIを利用する新しい考え方のエンタープライズ検索により、仕事のコンテキストによく合ったコンテンツを取り出す。当面のユースケースはカスタマサービスだが、企業の至るところで使える、と今後に向けての意欲を示している。

Forethoughtの紹介記事

準優勝: Unbound


Unboundは、ファッション志向のバイブレーターを作っている。最新製品Palmaはリングの形をしていて、スピードは可変、完全防水だ。今後、加速度計を加える予定がある。

Unboundの紹介記事

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

CleanMyMacの最新バージョンCleanMyMac XはMacの総合的なお掃除アプリケーション

インディーのアプリケーションメーカーMacPawが、そのMacクリーニングソフトウェアをアップデートして、CleanMyMac Xと呼ばれる新たなメジャーバージョンを提供している(それはMacKeeperとは違う)。信じがたいことだが、CleanMyMacには現在、500万のユーザーがいる。

CleanMyMac Xは、必要のないファイルを削除したり、コンピューターを遅くしている原因を突き止めたりする。使い慣れると、メンテナンスの仕事がかなり速くなる。

今のこのアプリケーションは、4つのメンテナンスタスクをこなす。まず、ハードディスクをスキャンして巨大なキャッシュファイルや、不必要な言語ファイルを見つける。SpotifyやDropboxの大きなキャッシュを掃除するだけで数ギガバイトは空くから、ハードディスクが小さい人は助かる。そのほか、必要ないiTunesデータや、メールのアタッチメントなども見つけてくれる。ルールのデータベースがあるから、重要なファイルを消されないようにできる。

第二に、CleanMyMac Xはマルウェアをスキャンできる。ハードディスク上のアドウェアやスパイウェア、マイナー(暗号通貨採掘)、ワームなどを見つけて、退治する。ブラウザーのデータや怪しげなWi-Fiのネットワークも消せるから、それらに自動的に接続することがなくなる。

第三に、たくさんのメンテナンススクリプトがあるので、Spotlightのインデックスの再構築とか、ディスクのパーミッションの修復、DNSのキャッシュのフラッシュなどが容易にできる。またアプリケーションやLaunch Agentsを調べて、Macをリブートしたとき自動的にスタートするものを変えられる。

そして第四。CleanMyMac Xのupdateタブを使うと、インストールされているアプリケーションをすべて調べて、すべてをアップデートできる。Mac App Storeにないアプリケーションでも、OKだ。アップデートだけでなく、アプリケーションとその関連サポートファイルをアンインストールすることもできる。

そのほか、メニューバーがアップデートされて、CPUの使用状況やメモリの使用量、ネットワークのスピードなど、基本的な性能数値を見られるようになった。それはiStat Menusほど強力ではないが、十分役に立つ。

CleanMyMac Xは90ドルだが、前から使ってる人は45ドルだ。40ドルの年会費で会員になってもよい。MacPawは会員制のサービスSetappも提供しているから、CleanMyMac XはSetappの会員特典の一部にもなる。

まとめて言えば、今回のアップデートは新しい機能が二つ増え、進化した機能もある。DaisyDiskHazel, Objective-Seeのセキュリティアプリケーション, iStat Menusやそのほかのユーティリティなど、CleanMyMacの仕事の一部をやってくれるアプリケーションをすでに使っている人にとっても、CleanMyMac Xはデバイスの全体的な介護を任せられる素敵なパッケージだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

マーケティングコミュニケーションのMynewsdeskがキーワードモニタリングのMentionを買収

企業のマーケティングコミュニケーションのワークフローを支えるサービスMynewsdeskが、フランスのキーワードモニタリングツールMentionを買収した。買収の価額などは公表されていない。Mynewsdeskの現在のオーナーは、ノルウェーのビジネスメディアグループNHSTだ。

Mentionを使って、Web上のあちらこちらに出没するキーワードをモニタできる。あなたの会社のブランドについて消費者たちがブログやTwitterやFacebookやそのほかの公開的な場所で何を言っているか、それを知ることができる。

Mentionでレポートを作ったり、競合他社がどう言われているかを知ったり、あなたの会社の製品を使っているインフルエンサーを見つけることもできる。PRやマーケティングの部門あるいは専門企業にとって、便利なツールだ。

Mynewsdeskは、PR代理店のための何でもありのツールになりたい。同社は、企業や製品のメディアカバレッジを調べるだけでなく、メディアのコンタクト(連絡先)をまとめて、広告等の散布リストを対象別目的別に分類できる。また、プレスリリースを書いてそれらのコンタクトに配布したり、キャンペーンの効果を測定することもできる。

だから、MentionはMynewsdeskと相性が良いはずだ。Mentionはこれまで、スタンドアローンのプロダクトだったが、その長年の経験や専門的技能は、Mynewsdeskを大いに助けるだろう。

Mentionは現在75万のユーザーがいて、有料顧客は4000社。年商600万ドルは、前年比35%の増加だ。投資家は、eFounders, Alven, それにPoint Nine Capitalなど。Mentionの協同ファウンダーでCEOのMatthieu Vaxelaireは、MynewsdeskのCOOになる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleがMastercardとパートナーしてユーザーのオフラインの買い物を追跡する

Bloombergの記事によると、GoogleはMastercardとの秘密契約により、クレジットカードの利用データから小売の売上を調べられることになった。このことは、Googleの本当の顧客が広告主であることの、また新たな証拠だ。

オンライン広告は今や、他のすべての広告媒体を抜き去った。企業は、テレビや新聞などよりも多くの広告費をネット広告に支出している。

オンライン広告に人気があるのは、広告キャンペーンの効果を調べやすいからだ。GoogleやFacebookに広告を出せば、そこから何人の顧客が自分のオンラインストアに来たか分かる。しかも、彼らが何を買ったかすら分かる。

でもテレビ受像機のオンライン広告を見た人が、お店に来てテレビを買った場合はどうか? テクノロジー企業はこれまで何年も、このような、オンライン広告とオフラインの売上とのギャップを填める努力をしてきた。たとえばGoogleは、ユーザーが位置履歴を無効にしていても、常時密かに位置を追跡している日本語関連記事〕。GoogleがMastercardとパートナーしたのも、そのためだ。

Bloombergによると、Mastercardのアメリカ国内のトランザクションデータはすべて、暗号化されてGoogleへ送られる。GoogleはMastercardに金を払い、おそらく他のカード会社からも、同じ方法で情報を得ようとしている。

Googleに個々のトランザクションは見えないが、その大量のデータから有意な情報を取り出すことはできる。たとえば同社は、オフラインの購入をユーザーのプロフィールとマッチングできる。そしてそのユーザーが、広告をクリックしたことも分かる。

広告主はメールのデータベースをアップロードして、オフラインの売上をGoogleのプロフィールと広告クリックにマッチできる。Googleは彼らに、すべてのオフライン売上のレポートを送る。すると広告主は、自分たちのオンライン広告キャンペーンの売上寄与効果が分かる。

それは広告の顧客に、彼らのキャンペーンに効果があったと説得するための、うまい方法だ。オンライン広告の売上効果を確信した彼らは、次の広告予算でGoogleへの配分をさらに大きくするだろう。

このやり方は、大規模な広告ビジネスを構築するためには、プライバシーをある程度、二の次にしなければならないことを、あらためて示している。しかしGoogleがMastercardとの今回の契約を公表しないことは、かなり気持ち悪いな。ユーザーには、(自分のデータの使われ方について)知る権利があるからね。

このMastercardの一件は、ユーザーのGoogleアカウントの“Web and App Activity”(Webとアプリのアクティビティ)でオプトアウトできるそうだが、その設定は見つけにくいし、大量のものをかき分けて探さなければならない。そもそも、オフラインの購入は、“Web”でも“アプリ”でもないけどね。〔訳注: 今はアメリカ限定だから日本語のGoogleアカウント設定にはない。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoft、Xboxのハードウェアとソフト使い放題サービスを発表

MicrosoftはXbox All Accessという新サービスをXboxブロクで発表し、後に記事を取り下げた。しかし、複数ニュースソースが、削除前の記事を見つけていた。かくして秘密は明かされた。Microsoftの新しいハードウェアとソフトウェア購読プランは本物らしい。(アップデート:Microsoftはこのニュースを正式に発表した)。

この数週間、Microsfotが新しい定期購読プランを発表するらしいというが流れていた。今日の発表はその噂もと一致している。MicrosfotはXbox All Accessを米国で提供開始する。プランには、Xboxハードウェア、Xbox Live GoldおよびXbox Game Passが含まれる。

利用者は、月額22ドルのXbox One Sと35ドルのXbox One Xのどちらかを選べる。24ヶ月間払い続けると、購読は終了しゲーム機は自分のものになる。その後もXbox Live GoldとXbox Game Passの料金を払い続けるか、定期購読を中止するかは自由に選べる——そもそも自分のコンソールなのだから。

では、計算してみよう。現在Xbox One Sは299ドル前後で買える。Xbox Live Goldは年間60ドルでマルチプレーヤーゲームをプレイして無料ゲームを利用できる。そしてXbox Game Passは、月額9.99ドルで100種類以上のゲームライブラリからダウンロードしてゲームをプレイできる——ビデオゲームのSpotifyのようなものだ。

普通にコンソールを買って2年間定期購読すると、合計659ドル程度支払うことになる。Xbox All Accessサブスクリプションなら約130ドル節約できる。2つのサービスをもともと契約するつもりの人にはお得だろう。Xbox Game Passには興味がない、という人は普通に本体を買うより高くつくことになる。

Xbox One Xは現在499ドル前後で売られている。Xbox Live GoldとXbox Game Pass2年分を加えると、合計金額は859ドルになる。Xbox All AccessでXbox One Xを選ぶと840ドルになる。つまりXbox One Xが欲しい人とってはあまりお得ではない。

この新サービスによって、Micrsoftは同社のゲーム戦略を購読モデルにシフトしたい意向を示した。消費者がコンソールを数年おきに買うことは、オールインワンのXbox定期契約を買うほどMicrosoftにとってもうからない。定期購読は顧客ロイヤルティを高め、予測可能な定期的収入を生む。

さらに重要なのは、ゲームコンソールは永遠に存在するものではないことだ。どこかの時点でゲームはクラウドの高価なサーバー上で動き、ユーザーはサービスを定期購読するようになる。噂によるとMicrosoftはクラウドからゲームをストリーミングする低機能Xboxをすでに準備中と言われている。MicrosoftがXbox All Accessで考えているのはこういうことだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iPhone Xのデザインの新iPhone発表へ――噂は正しかった

Bloombergは、新世代iPhoneに関して流れている観測を確認する記事を発表した。これももともとAppleウォッチャーとして有名な台湾のアナリスト、郭明錤(Ming-Chi Kuo)が昨年11月に発表したレポートに基づくものだ。Bloombergによれば、Appleは来月、3シリーズの次世代iPhoneを発表するものと見られる。 これらはiPhone Xのアップデート版、6.5インチの新型iPhone X、iPhone XのデザインのiPhone 8の後継機種となる。

新 iPhone XはSグレードとなる見込みで、つまりチップとカメラが最上位のものとなる。外観は現在販売されているiPhone Xとまったく同一だ。ただしCPUは改良版のA12なので処理速度が速い。このチップの設計はAppleで製造はTSMCだ。

大型のデバイスは6.5インチのディスプレイを装備する。機能はアップグレードされたiPhone Xと全く同様で、ステンレスのエッジ、2台のメイン・カメラ、OLEDディスプレイを備える。
一部の国ではSIMスロットを2つ装備するモデルとなる。これは他の国、地域でのローミングを容易にするためだ。

さらに興味深いのはAppleはiPhone 8の後継機種がiPhone Xそっくりのデザインになることだ。価格は現行iPhone 8とほぼ同様だが、エントリーレベルの機種としては大幅な機能アップとなる。

もちろんiPhone 8後継機種には製造コストを押さえるために妥協した部分がある。エッジはステンレスではなくアルミとなり、カメラは1台、6.1インチのディスプレイにはOLEDは採用されない。.

iPhone 8後継機には赤やオレンジを含む豊富なカラーバリエーションが与えられると観測されている。Bloombergはホームボタンが異なることからFace IDが装備されると推測している。

ソフトウェア面では、大型の6.5インチのiPhoneでは2種類のアプリを並べて同時に作動させることができるようだ。これは現行iPadに似た機能だ。Appleのこれまでの慣行からすれば新モデルは数週間以内に発表されるはず。

原文へ


滑川海彦@Facebook Google+

Apple、MacBook Airの新モデルを発売か

Bloombergの記事によると、Appleは複数のMacを準備中だ。中でも注目なのは、Appleが歳を重ねたMacBook Airに変わる新しいエントリーレベルのノートパソコンを発売する可能性があることだ。

MacBook Airがリフレッシュされる噂はこれが初めてではない。Appleは12インチのRetina MacBookをすでに発売しているが、価格はMacBook Airよりずっと高い。また、USB Type-Cポートを1つしか備えていないためAirより汎用性も低い。

ともあれMacBook Airが近年Appleで最も人気の高いデザインのノートパソコンであることは間違いない。多くのMacBook Airユーザーが今も信頼できるこのデバイスを使い続けており、現時点で明確な後継機は存在していない。Bloombergによると、新しいMacBook Airにはretinaディスプレイがつくらしい。その他の詳細は未だ不明だ。

Appleは2015年3月にMacBook Airを改訂した後、しばらくこのノートパソコンを放置してきた。2017年6月に改訂されたものの、ごく些細な変更でありあたかもMacBook Airは生命維持装置につながれたかのように思われた。

エントリーレベルの13インチMacBook Pro(Touch Barのないモデル)も12インチのMacBookも、MacBook Airほどには顧客の関心を引かなかったようだ。

BloombergはMac Miniの新型についても触れている。Mac Miniの物語もよく似ていて、この製品も数年来放置され続けてきた。Appleが最後にMac Miniを改訂したのは2014年10月——もう4年ちかくにもなる。

そしてAppleが2014年のMac Miniを未だに売り続けているというのは実に残念な事実である。もっと安くて小さくてパワフルな小型デスクトップパソコンはいくらでもある。もちろんmacOSは動かないが、それが唯一の欠点だ。

ノートパソコンがパソコン市場を席巻していることは明らかだ。デスクトップパソコンはニッチ市場になった。新しいMac Miniが、ホームサーバーは欲しいがRaspberry Piを弄り回したくはない、という人々に焦点を絞ることができるのはそのためだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nvidia、次世代ゲーム用GPU、RTX 2080/Ti発表――RTはレイトレーシングの頭文字

Nvidiaはドイツで開催中のGamescomの会場でプレスカンファレンスを開き、次世代GPUを発表する。カンファレンスはドイツ時間で午後6時から開催予定〔開催ずみ。下のビデオで1:50前後からカンファレンスの模様が録画されている〕。

Nvidiaの今回の発表は先週のTuringアーキテクチャの発表に続くもので、次世代プロダクト、RTX 2080、RTX 2080 Tiなどの製品についてコンフィグレーションや価格を始めとする詳細が分かる。

カンファレンスには#BeForeTheGameというタイトルが付されている。これからするとNvidiaはコンシューマー向け製品、特にゲーム用GPUを発表するのだろう。GeForce GTX 1080は依然として高負荷ゲームを快調に作動させているが、Nvidiaは常にコンピューターのグラフィックス能力を一歩先へ拡大する努力を続けてきた。

Next INpactの情報によれば、今日、2種類のプロダクトが発表されるという。GeForce RTX 2080はCUDAコア数2944、8GBのGDDR6メモリで、GeForce RTX 2080 TiはCUDAコア4352、11GBのGDDR6メモリを備えるという。

Nvidia先週、プロ用途のワークステーション向けとしてQuadro RTXを発表している。同社は新世代GPUで大幅な処理能力の改善を行う。特にレイトレーシングに最適化されていると期待されている。RTXのRTはray tracingの頭文字だ。

レイトレーシング自体は新しいテクノロジーではないが、現在のハードウェアでリアルなレイトレーシングを実行するのは非常に困難だった。RTX GPUはこの処理に特化したハードウェアだ。

ちなみに、暗号通貨の発掘ブームが一段落したおかげでGPUの購入もやや楽になるはずだ。

原文へ


滑川海彦@Facebook Google+