NikeとZeissがオリンピック選手のために作った1200ドルのサングラス

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ぼくは最近、Warby Parkerのサングラスを175ドルで買った。自慢してるわけではない。歳(とし)のせいか視界がぼけることがあるし、夏は陽の光がつらいからだ。でも、今では、せっかく買ったものを無駄にしたくないので、家の中でも、夜でも、そのサングラスをしている。カナダのシンガーソングライターCorey Hartの、あの独創的な1984年のヒット曲への、オマージュだな。

個人的には、ターミネーターに変身できないサングラスに1200ドル払う気はないが、でもNike Wingのターゲットは明らかに、ぼくみたいな人間ではない。まず第一に、ぼくはオリンピックの出場選手ではない。それどころか、今年のオリンピックは見るひまがないかもしれない。

しかし、われわれの中のワールドクラスのアスリートのためにNikeは、光学系のエキスパートZeissと組んで立派な日よけ眼鏡を作った。なぜそれが1200ドルもするのかを説明する大げさなビデオが二つあるが、要するにそれは、人体の解剖学的特性に合わせて一体成型したレンズで、それが着用者の顔を覆い、シリコン製のストラップが頭部を固定する。

重要なアドバンテージが二つある。ひとつは重さ…秤(はかり)の針は26グラムで止まる。もうひとつは、鼻や耳にかかる圧力がなくて、しっかりフィットすること。また、風圧をもろに受けないから、スピードが何よりもだいじな職業の人たちには、嬉しいだろう。

出典: Wired

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

音声アシスタントAlexaで遊べるアドベンチャーゲームを作るための開発ツールをAmazonがGitHub上で提供

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Amazonのいつも元気いっぱいのかわいい音声アシスタントは、今では相当な数のスキルを持っている。でもまだ、ユーザーにゲームを提供するスキルはない。そう、彼女アレクサンドラは、あくまでもAIであってXboxではない。が、しかし、ゲームができないという意味ではない。すでに一部のデベロッパーが、昔のホームコンピューターにあったテキストベースのアドベンチャーゲームみたいなものを、作っている。

それらの中では、The Wayne Investigationがおもしろい。これは映画Batman v Supermanの宣伝のためにDC Comicsの連中が作り、映画本体よりも好評だった。ストーリーをここでネタバレしておくと、Bruce Wayneの両親が殺された殺人事件を解決するミステリーで、さらにネタバレすると、BatmanはBruce Wayneなのだ。

もっと多くのゲームクリエイターがもっと容易にゲームを作れるようにAmazonは、この今やすべての家庭を支配する音声ロボットのための開発ツールを作り、GitHubから提供している。グラフィカルなインタフェイスも作れるし、またゲームプレイの展開を定義するための決定木のようなデータ構造も提供している。

その、対話的アドベンチャーゲーム開発ツールの詳しい解説が、ここにある

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Appleが機械学習とデータサイエンスの企業Turiを買収

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噂では、AppleがTuriを買収したらしい。Turiは、同社自身の言葉によると、“デベロッパーとデータサイエンティストのための機械学習プラットホーム”だ。

Appleに問い合わせたら、同社が買収を確認するときの、昔からワンパターンの、あまり内容のない答が返ってきた:

“Appleは小さなテクノロジー企業をときどき買収するが、一般的に、その目的や計画については議論しない”。

Appleは買収の財務的条件についてもコメントしなかったが、Geekwireは2億ドル以上、と言っている。

AppleがAIや機械学習の分野で買収をするのは、これが初めてではない。2015年には、機械学習と画像認識のPerceptioを買収している。

Turiは、機械学習関連のプロダクトを作っているだけでなく、Data Science Summitというカンファレンスも主催している。その名のとおり、データサイエンスのカンファレンスだ。

Turiは、前の社名が“Dato”、さらにその前は“GraphLab”だったが、商標争いが原因で今年の7月に今の名前になった。

Turiは顧客たちに、同社のプロダクトが可利用なのは7月末まで、と通知していた。それが、買収のサインだったのだ。またTuriのブログは、今やロードしない

しかしTuriのチームは、クパチーノのAppleの本社へ移るのではなく、シアトルにとどまるらしい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

コンピューターアートをきっかけにロボットが受け入れられるようになる?

These robots can play any tune requested by an audience, according to their creator, Didier Jouas Poutrel.

【編集部注】執筆者のMotti Nisaniは、emazeのCEO。

多くの人は、ロボットで溢れる未来がゼロサムゲームだと考えている。つまり、人間かロボットのどちらかが世界を動かすことになるという考え方だ。陰謀論に関するウェブサイトだけでなく、ニュースのヘッドラインを見てみても「30年以内にほとんどの仕事がロボットに奪われてしまう」や「将来たくさんのロボットがいる中、人間の仕事は少ししか残されていない」といった悲惨な予測で溢れている。中には、自分の仕事が「クリエイティブ」や「人間中心」の分野だから大丈夫だと考えている人もいるかもしれないが、このリストを見るとそんな人たちも心配になるかもしれない。

もはやアートの世界でさえも安全ではないのだ。コンピューターがアルゴリズムを使って芸術作品をつくりだす「コンピューターアート」の技術が現在盛り上がっている。今年新たなプラットフォームであるMagentaを発表したように、Googleが関わりだすとその分野への取り組みが本気なのだと気付かされるだろう。「Magentaは、音楽やアートをつくるためのマシン・インテリジェンスに関する最新技術を推進する研究プロジェクトです。機械学習の技術は、既に音声認識や翻訳などの分野で、コンテンツを理解するために広く利用されています。私たちは、Magentaを使って現在行っていることの反対側、つまり音楽やアートのつくり方を学習し、最終的には人を惹きつけるような芸術作品を自分自身で生み出すことができるようなアルゴリズムの開発を行いたいと考えています」とGoogleはMagentaについて語っている。

では人間のクリエイティビティの時代は終わったのか、というとそうでもない(少なくともまだそうではない)。Googleが6月にMagendaを発表した際、その初めての作品となる1分23秒の曲も同時に紹介されていた。それを聞いた人は、ひとつの曲としてはそこまで評価していなかったものの、コンピュータ自らが作曲を行ったという事実には感銘を受けていた。Magentaやその他のコンピューターアート関連プロジェクトでは、ニューラルネットワーク技術を利用して作品が作られており、ルーブル美術館に展示されるほどのレベルにはまだ達していないが、そのソースとなっているものを考慮すると、なかなかの可能性を秘めている。

ロボットは多くのことに長けているが、全て上手くこなせるわけではないということが分かってきた。

しかし、人間もまだまだ終わりではない。ロボット技術は、多くの人が信じる程の脅威にはならないという議論も存在するのだ。このような意見を持つ評論家によれば、ページビューを目的としたジャーナリストやブロガー、もしくは、最低賃金や政府の補助金増額といった、ロボットに仕事が奪われるようになると当然必要になってくるお金を目的とした福祉国家賛成派によって、ロボットの脅威に関する情報は誇張されているかもしれない

ロボット技術にそろそろブレイクスルーが起き、人間の仕事を奪う(または人間を檻に閉じ込めてしまう)ことになると感じている人がいる一方、この盛り上がりは、投資家に今ロボット業界がアツいと信じこませるための策略に過ぎないのかもしれない。ちょうど同じようなことが数年前にビッグデータに関して起きていた(そしてこれもそこまで上手くいかなかった)。

というのも、ロボットは多くのことに長けているが、全て上手くこなせるわけではないということが分かってきたのだ。特に、地図を作ったり、ものをすぐに認識するなど、応用的な動作を行うのに必要な、基本的なタスクの処理にはまだ難点が残る。

MITの教授である、AI専門家のDavit Autorによると、「ジャーナリストやプロのコメンテーターは、機械による人間労働力の代替の度合いを誇張した議論を展開し、生産性の向上や、賃金の上昇、高い技術をもった労働者の需要の高まりといった、機械の発達に伴う補完性を無視しています。柔軟性や判断、常識といったスキルが必要となるタスクで、機械が人間に取って代わる上での課題は、未だに大きなものとして残っています」

それよりも、人間とロボットの「パートナーシップ」が今後発展し、ロボットや、ビッグデータ、拡張現実(AR)、さらには真価を発揮しつつあり、今後も進化を続けるであろうその他の最新技術の力を人間が利用することになるとAutorは考えている。そして、そのパートナーシップの最先端が、驚くべきことにアートなのだ。様々な分野のアーティストたちが、テクノロジーを駆使して、国際的な賞や称賛に値するくらいユニークで素晴らしい新たな作品を生み出している。

そこまでの才能に恵まれていない人も、オンライン・オフラインに関わらず、そこかしこに溢れている最新のツールを上手く利用することで、芸術力の底上げができる。

例えば、アメリカで最も有名なアーティストの1人であるJeff Koonsは、キャンバスアートや彫刻、「雑貨」の制作にテクノロジーを用いていることで有名だ。2013年に発表された彼の作品のひとつである「Balloon Dog Orange」がオークションで5840万ドルで落札され、彼は存命する中で最も作品に高値がつくアーティストとなった。2014年には、ニューヨークのホイットニー美術館で、Koonsの作品の回顧展が初めて行われた。初めてというのも、Koonsの作品をきちんと展示するのに必要なテクノロジーを用意するのは、とてつもなく大変な作業なのだ。なぜそこまでテクノロジーに頼った作品をつくるのかという理由に関して、あるインタビュー中にKoonsは、「私が作品の作りはじめに持っているビジョンが、制作中も、完成したときにも変わらずにあり続けることができると安心できるからです」と語った。

Koonsのように、コンピューターやテクノロジーを使って、美しくて素晴らしい芸術作品を生み出している人間のアーティストはたくさん存在する。もちろん、全てのアーティストがKoonsのようなキャリアを築けるわけではないが、そこまでの才能に恵まれていない人も、オンライン・オフラインに関わらず、そこかしこに溢れている最新のツールを上手く利用することで、芸術力の底上げができる。これは「イカサマ」ではなく、彼らはこれまでとは違う新しいメディア上で作品をつくっているに過ぎない。作品はアーティストが手がけており、もしもオンラインツールを使うことで作品がより良くなるのであれば、それを利用するまでだ。

Googleでさえ、アートを人間とテクノロジーのパートナーシップの賜物だと捉えている。Magentaは、現在自分で作品をつくれるように「トレーニング」されているところだが、Googleによると、このプラットフォームの本当の目的は、「アーティスト、コーダー、そして機械学習の研究者から成るコミュニティをつくることにあります。Magentaのコアチームは、今後音楽やアートをつくるためのオープンソースのインフラ開発を行う予定です。まずは、音声と動画を対象として、MIDIのようなフォーマットに対応したツールを準備し、さらにはアーティストと機械学習モデルを結びつけることができるようなプラットフォームをつくっていきます」

「アーティストやミュージシャンが新しいツールを使ってどのような事をするのかは分かりませんが、今後それを紐解いていくのが楽しみです」とGoogleは語る。人間のアーティストがテクノロジーを使って考えだす作品は、恐らくコンピューターだけでつくり出した作品よりもずっと面白いものになるだろう。結局のところ、RickenbackerやGibsonといったエレキギターブランドも、当時の革新的な技術が搭載された製品を開発した際に、「ジミ・ヘンドリックスやセイント・ヴィンセントなどの登場を予期していなかったんです」とGoogleは言う。

このように、アートは社会全体に手本を示すことさえできるのだ。ロボットだけでもできるが、ロボットと人間が一緒にやればもっと上手くできる。こんなにアートを身近に感じられることがあっただろうか。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Amazonが自動注文サービス(DRS)対応の機器を追加

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今年の初めに、Amazonはダッシュ補充プログラムを発表した、デバイスに接続された専用ボタンを押すことによって、簡単に再注文が可能になることを狙ったサービスだ。例えばプリンターのインクや、スマートロックのバッテリーをあなた自身が注文する必要はない。デバイスが代わりに注文してくれる、というのがそのアイデアだ。

Amazonは既にこのプログラムに対する多数の提携を発表していて、最初の発表段階ではブラザーのプリンタ、GmateのSMART血糖値モニタ、そしてGEの洗濯機などが含まれていた。

そして今日同社は、新たな追加を発表した 。最も目立つ追加はGEによるもので、サービスが乾燥機と食器洗浄機に広げられ、柔軟剤と食器洗浄機用洗剤それぞれの量が、少なくなってくると注文されるようになる。

Neatoもラインナップに加わった。このWi-Fi接続された掃除ロボットはダッシュサービスに接続して、フィルターやブラシの補充を注文する。一方PetcubeのBitesカメラ(Kickstatterの支援を受けた)はペットフードを注文できる。追加リストに載っているものは、他にBehmore(コーヒーメーカー)、Simplehuman(ゴミ箱)、そしてSmartThings(ホームオートメーションプラットフォーム)などがある。

デバイスの名前は発表されていないもののチョコレートのハーシー社も加わっている。興味深いことだ。

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(翻訳:Sako)

日産自動車曰く、イギリスでは2020年にガソリンスタンドよりEV充電スポットの方が多くなる

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日産自動車が行った最新の調査研究によると、イギリスでは2020年までに、電気自動車のための充電スポットの方がガソリンスタンドよりも数が多くなる、と予測される。2020年というとわずか4年後だから大胆な予言だが、この調査研究がファクターとしているのは、実際に稼働しているガソリンスタンドの近年の減少傾向と、同じく充電スポットの増加傾向だ。

イギリスのガソリンスタンドの減少率は大きい。日産自動車の調査によると、40年前に稼働していたスタンドの75%が今は無く、新設も見られないから、最多だった1970年の37539軒に対し今はわずかに8472軒だ。この率で行けば、2020年のガソリンスタンドの数は7870軒になる。

一方、継続的に増加している充電スポットは、現在はわずか4100箇所だが、現状の増加率を4年後に延ばすと、2020年には7900箇所になる。電気自動車の登録台数も、急速に増加している。メーカーだけでなく政府までもが、排気ガスの少ない車の宣伝に努めており、彼らの数字によると、2016年の前半では13分に1台の率で電気自動車が登録された。

日産自動車がEVのインフラストラクチャの成長を吹きまくるのには理由がある。同社は電気自動車の大量生産車種(LEAF)を最初に作った企業であると自負し、イギリスの都市の通勤者には同社の完全電気自動車が理想のソリューションである、と主張し続けている。

しかし日産ほど強烈な市場動機のない者にとっても、同社の楽観主義は一考に値する。仮にEVインフラストラクチャの支持者がそれほど増えず、またイギリスのような国〔小さな島国〕では長距離ドライブの際の距離をそれほど心配しないとしても、それでも、徐々に多くの車が化石燃料を燃やさなくなるのは、めでたいことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleが待ち望まれていたバグ報奨金プログラムを開始

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ハイテク企業たちは私たちにとって最も個人的な情報への鍵を握っている。給与の支払明細、健康の履歴、恋人とのチャットのログ、そして家族の写真アーカイブ。私たちがプライベートデータを渡せば渡すほど、データを安全に保存することによって企業が私たちの信頼を得ていくことがますます重要になっていく。

過去5年間で、ほとんどの主要なハイテク企業は、ハッカーからの脆弱性の報告を歓迎し現金でそれに報いる形のバグ報奨金プログラムを制定している。独自の報奨金プログラムを実行するための専門知識を持っていない企業は、外部の企業にこの重要なセキュリティの仕事を委託している。

しかし何年もの間、Appleはこの制度の導入を拒んでいた。セキュリティは企業物語の重要な一部をなしているが、Appleはこれまで無言のうちにバグへの報奨金支払を拒み、しばしばセキュリティ研究者をフラストレーションに晒して、欠陥をAppleに報告することを難しくしてしまっていた。しかしそれも今日変わった。Appleにおけるセキュリティエンジニアリングとアーキテクチャの長であるIvan Krsticが、最先端セキュリティ国際会議Black Hatの参加者に対して、Appleは製品に脆弱性を見つけた研究者に対して最高20万ドルまでの報奨金を支払うことを発表したのだ。

このKrsticの発表は、セキュリティアーキテクチャの周りに張り巡らせた秘密の扉を、Apple製品のセキュリティ向上に役立とうと考えるハッカーのコミュニティや研究者、暗号学者たちに開こうとしているAppleの努力の一環である。Black HatにおけるKrstic自身の講演も、HomeKit、AutoUnlock、そしてiCloudキーチェーンのセキュリティ機能について触れた、Appleとしては幾分珍しい種類のものだった。同社の代表がBlack Hatで話したのは4年ぶりのことで、通常ならAppleはセキュリティ関連のアナウンスを自身の会議であるWWDCで行うものだった。

「過去のAppleは、研究者たちとはあまり良い関係を結んでいませんでした」と述べるのは、SecurosisのCEOで、iOSのセキュリティを追い続けているアナリストでもあるRich Mogullである。「過去10年間で多くのことが変化して、より良い状態になって来ています」。バグ報奨金プログラムは正しい方向への一歩だと彼は述べた。

これまでAppleは、報奨金を出さない理由の一つとして、政府やブラックマーケットが支払う高い報酬の存在を挙げて来た。理屈はこうである:もしもっと高い金額を払ってくれる買い手が別にいるなら、どうしてこちらにわざわざ売ろうとするだろうか?確かに20万ドルはかなりの報酬で、企業が提供するバグ報奨金プログラムとしては最高額の1つだが、研究者が捜査機関やブラックマーケットから支払われる可能性のある金額に打ち勝つほどではない。例えば昨年12月にカリフォルニア州サンバーナディーノで起きた銃乱射事件に関わったサイード・ファルーク容疑者のiPhoneに侵入するために、FBIは噂によれば、ほぼ100万ドルを支払ったらしい。

バグ報奨金プログラムが、巨額の支払いを得ることにのみ関心があるハッカーを魅了することはほとんどない。現金のみが気になる相手が満足できる額をAppleが支払うことはないだろうとMongullは語った。しかし、世の中に対するインパクトを重んじる者にとっては、Appleからの小切手の持つ意味は全く違ってくる。「これは善い仕事を奨励するためのものです」とMogullは説明する。

Apple製品をクラックするために雇われた、Apple自身の侵入テスト担当者たちからの報告にも影響を受けて、Appleの幹部の考え方は変わった。脆弱性を発見することは、社内テスターであるか外部の研究者であるかを問わず、より困難になって来ているため、もはやバグ報告のためにより多くのインセンティブを提供すべき時なのだとAppleは語っているのだ。

「Appleは明らかに、内部では膨大な時間を使い、最も優秀な者を投入して努力をしてきました。それでも『脆弱性の発見はますます難しくなって来ている』という声が上がっているのです、彼らは『セキュリティへの対応をさらに推し進めたいという願いのためには、壁を乗り越えて外へ広げることが大切だ』と言っています」こう話すのはコンシューマーテクノロジーの研究者Ben Bajarinだ。「これは、彼らがこれまでやってきたセキュリティ作業の拡張です」。

脆弱性の発見と侵入が困難になるにつれ、Appleは研究者たちに、より深い仕事をしてもらうための奨励手段の必要性を感じている。研究者への開放は成果につながることが多い、と語るのはバグ報奨金プログラムHackerOneの共同創設者であるAlex Riceだ。

「バグ報奨金プログラムを開始して、それまで知らなかった脆弱性を発見できなかった会社はありません」とRiceは語る。「バグ報奨金プログラムを始めると、簡単な脆弱性は全て取り除かれ、ベストプラクティスに従うことになります。しかしそれでは十分でないことも彼らは知っています」。

Appleの招待者限定のバグ報奨金プログラムは、これまで同社に対して貴重な脆弱性の情報を報告した研究者に対してのみ適用される。このバグ報奨金プログラムの計画段階でAppleは他の企業に意見を求め、もし報奨金システムを一般向けのものにすると、大量のレポートの処理がリスクの高い脆弱性を埋もれさせてしまうだろうと結論付けたからである。

とはいえ、Appleは有益な情報を伝えてくれる新しい研究者に背を向けるつもりではなく、徐々にプログラムを拡大する予定だ。

9月に始まるプログラムは、リスクと報酬に応じて5つのカテゴリーに分かれている:

  • セキュアブートファームウェアコンポーネントの脆弱性:20万ドルまで
  • Secure Enclave(チップ内部のセキュリティ領域)から機密情報の抽出を可能にする脆弱性:10万ドルまで
  • カーネル権限による任意または悪意のあるコードの実行:5万ドルまで
  • Appleのサーバ上のiCloudアカウントのデータへのアクセス:5万ドルまで
  • サンドボックス外のユーザデータへの、サンドボックスプロセスからのアクセス:2万5000ドルまで

報奨金受領の資格を得るためには、研究者は最新のiOSとハードウェア上で証拠を示す必要がある。脆弱性のそれぞれのカテゴリの最高額は示されたものまでだが、Appleは正確な報奨金の額を様々な要素を勘案して決定する。脆弱性レポートの明晰性、問題の新規性と利用者の遭遇確率、そして脆弱性につけ込むために必要な手順の複雑さの程度などだ。

更に珍しい試みだが、Appleは研究者たちが報奨金を慈善団体へ寄付することを奨励する手段を計画している。Appleが研究者の選択した団体を承認した場合、Appleが同額を更に拠出するというものだ – つまり20万ドルの報奨金が40万ドルになるのである。

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(翻訳:Sako)

Amazonが配送時間短縮のため、自社専用の貨物航空機「Amazon One」をローンチ

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ドローンでの配送や自動運転トラックによる輸送をAmazon.comが実現するまでにはまだ時間がかかるだろう。

しかしEコマースの大手企業は、自社のブランド名を掲げる初の貨物航空機「Amazon One」を金曜日にシアトルで開催されるSeaFair Air Showでお披露目する。

Amazon.comの航空貨物サービスを担うAtlas Airが、このボーイング767-300の航空機を運用する計画だ。

Amazonがイベント前にリリースした声明文で、Amazonのワールドワイド・オペレーション部門のシニアVPを務めるDave Clarkeは、拡張的な「航空輸送ネットワーク」の計画の概要を伝えた。AmazonはPrime Airの貨物オペレーションのため、Atlas Airともう1社のパートナーであるATSGから40機を2年間リースすると発表した。

今回の動きは、要求水準の高いカスタマーに対応するため、Amazonの役員が配達を早めるために行う施策の1つである。

航空機が塗装される様子を写したタイムラプス動画がYouTubeで公開されているので、Amazonの熱狂的なファンはシアトルの航空ショーの開催前にその姿を見ることができる。

Amazon.comは、Prime会員や他のカスタマーへの商品の配送時間をできる限り早めるため、地上でもいくつかの施策を実施している。

Amazonは配送トラックの連隊に4000台のトレーラーを追加したり、承認したフリーランスのドライバーが自分の両でAmazon.comの配送を行うためのモバイルアプリ「Flex」をローンチしたりしている。また、Amazonの施設ではロボティクスや他のテクノロジーを駆使して、パッケージや仕分けの効率化を図っている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Googleがオリンピックを祝ってフルーツゲームのドゥードゥルを提供(競技種目は日替わり)

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いよいよ開催となったオリンピックを祝ってGoogleが、これから7日間毎日、iOSとAndroidのGoogle Appsの中で、対話的な、すなわちゲームの、Google Doodle(グーグルドゥードゥル)を見せる。〔Google Doodleとは何か

リオに行けなかった人は(その方が良かったかもしれないけどね)、画面上の十種競技に参加しながら、おいしいフルーツと遊べる。ただし、でっかいボスキャラの西瓜(すいか)に、押しつぶされないように気をつけて。フルーツゲームにも、危険はあるのだ。

競技は十種競技のほかに、自転車、水球、ハードル、テニス、などなどがある。イチゴがむちゃくちゃ攻撃的な西瓜に潰されてスムージーにならないよう、守ってあげる、という競技もある。本物のオリンピック、平和の祭典には、こんなひどいキャラクターはないね。このドゥードゥルは、これを作ったGoogleの社員がいちばん楽しんだんじゃないかな。

 
 
 
 
 
 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Y Combinatorで芽が出なかったネットワーク分析のKentikが売上数千万ドル目前、シリーズBで$23Mを獲得

A giant node of organized network cables

かつてY Combinatorを落ちこぼれたネットワーク分析のスタートアップKentik Technologiesが今朝(米国時間8/4)、ファウンダーたちが期待の目で見守る中で2300万ドルのシリーズBを完結させた。

正直に言って私たちの多くは、ネットワークのインフラストラクチャについて何も知らない。しかも幸いなことに、私たちの多くは、知らないで済まされる。しかしインターネットサービスプロバイダ(ISP)や、大量のAPIを利用している企業にとっては、ネットワークの状態を示す情報を迅速に受け取れることが、安定したサービスをコンスタントに提供していくための重要な基盤のひとつだ。もちろん、サービスプロバイダが安定稼働していれば、ユーザーがいらいらとページをリフレッシュする回数も減る。

われわれ消費者ユーザーには、ネットワークがおかしければルーターの電源コードをしばらく抜いてみる、という手がある。しかし企業の場合は複雑なサーバーシステムが動いていて、何かをリブートしたり電源を抜いてみるぐらいでは対策にならないことが多い。

そんな企業にKentikは、ネットワークのインフラストラクチャに関するデータにより、ハッカー攻撃の検出やログの分析、トラブルに至るまでの利用状況の履歴(対策の特定)、などを提供する。企業は常時、ゼタバイト級の大量の情報を扱っているから、その中で問題の箇所だけを正確にかつ早く見つけるためには、Kinetikのようなサービスが欠かせない。

この、大量のログを取ってその分析を正確迅速にやる、というKentikの特技は、同社の最大の差別化要因だ。しかし同社のコンペティターのDatadogは、今年の1月に早くも、シリーズDで9450万ドルを獲得している。

CEOで協同ファウンダーのAvi Freedmanによると、同社の売上は“数百万ドル”のレベルを超えて“数千万ドル”の領域に入りつつある。今同社の顧客は60社あまりで、その80%がアメリカ国内だが、今後は西ヨーロッパ市場を積極的に開拓したい、と言っている。

今回の2300万ドルのラウンドは、Third Point Venturesがリードし、これまでの投資家August Capital, Data Collective (DCVC), First Round Capital, Engineering Capital, そして新規の投資家としてGlynn CapitalとDavid Ulevitchが参加した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

神経と筋肉の接続をシミュレートするチップをMITが開発…ALSの療法などを展望

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神経と筋肉の関係を正しく理解し、ALSなどの疾病の療法に役立てるために、MITのエンジニアたちは、筋肉の細片と運動神経を収めた小さな硬貨サイズのチップを開発した。それは、神経と筋肉の結合部の‘模型’を作ることが目的で、その結合部には、神経細胞と筋肉繊維を接合する化学的なシナプスがある。

チームが開発した筋肉を反応させる方法は、神経細胞の集まりに光を当てることだ。それにより、筋肉の痙攣や収縮が生じる。このチップは、両者の結合とその部分の疾病をもっとよく理解することが目的だ。

このデバイスには、マウスの細胞が使われた。そこから運動神経と筋肉部位を分離し、チップの部品を構成した。筋肉繊維には支柱を挿入して視覚化を助け、また筋肉の収縮時に働く力を検出する方法を作った。

そしてそれらをゲルで満たしたデバイスに収め、インヴィトロの環境をシミュレートした。それは、従来のペトリ皿などに比べてずっと現実の状態に近く、人間の体の中における神経と筋肉の自然な分離を再現できた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

カジノ会社Penn National、Zynga出身者が設立したRocket Gamesを最大1億7000万ドルで買収

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ソーシャルゲーム会社Zyngaによるリアルマネーギャンブルへの参入はスムーズとは呼べないかも知れないが、この度Zynga出身者が手がけた同ジャンル専門のスタートアップが最大1億7000万ドルで買収されることになった。サンフランシスコに本拠を置くソーシャルギャンブル会社Rocket Gamesは、スロットマシン、ビデオゲーム機、カジノを手がけるPenn National Gaming買収された。Penn Nationalは6000万ドルを現金で支払い、そのうえで業績に応じて1億1000万ドルまでのアーンアウト(追加の買収代金)を支払うとしている。

Rocket Gamesによれば、2015年の成長率は500%で、全ソーシャルカジノゲーム会社のうちトップ15に入るという。2016年6月30日までの6か月間における営業EBITDAとして560万ドルを計上したと同社は話す。

Penn Nationalにとって今回の買収は、カジノ等での実地提供型ゲームを継続的に提供し、実地以外でもオンラインでプレイヤーにブランドと顧客関係を浸透させる手段となる。

Penn National Gamingの会長兼CEO、Timothy J. Wilmottは「Penn NationalによるRocket Gamesの段階的買収は、自社を補完するような成長中の新興プラットフォームを買収するという私たちの継続的な戦略的イニシアチブを前面に押し出すもので、核となる地域型ゲーム事業と300万人のアクティブユーザーを擁するデータベースの活用を可能にするものです」と声明の中で語っている。「2013年にゲーム関連資産を不動産資産と分離して以来、私たちは成長と多角化に向けた幅広い施策に注力しています」とも述べる。

Penn Nationalは、オンラインでは既にHollywoodcasino.com および Hollywoodslots.com を展開しており、どちらも利益を上げているという。「私たちの内部分析によれば、データベース上の重要な顧客セグメントはソーシャルオンラインゲームにも積極的に参加しています。Penn Nationalの業務、Hollywoodcasino.comとHollywoodslots.comの提供するソーシャルカジノ、そしてRocket Gamesの活動の間には、経営と収益の点で価値あるシナジーが生まれ、株主に短・長期的な成長をもたらすと確信しています」とWilmottは語る。

Wilmottによる言及こそなかったが、このような新事業へのさらなる進出はPenn Nationalのビジネスニーズを今まさに押し上げる可能性も秘めている。Penn Nationalは最新の財務レポートで、6月30日までの3か月間における純利益として7億6940万ドルを計上したと報告しているが、この数字は自社利益予想の7億8680万ドルを下回った。

Android、iOS、Amazon、Facebook向けにアプリを開発するRocket Gamesは現在、約50種類のゲームを提供している。人気タイトルにはViva Slots Vegas、Downtown Deluxe Slots、Triple Double Slots、およびVegas Jackpot Casinoなどがある。Rocket GamesではZyngaと同様に、Popeye Classic Slotsなどのゲームタイトル開発用にブランドへのライセンス供与も行っている。

2013年に設立されたRocket Gamesがこれまでに調達したプライベート資金総額は不明だ。

Rocket Gamesのファウンダー、幹部メンバー、および30数名の従業員には、Zyngaで2012から2014年に大規模な離職の波起きた際に同社を去ったシニアスタッフたちが名前を連ねる。共同設立者3人のうちの1人、Bill Gelpi(Rocket GamesのCEO)はZyngaでプロダクト・ディレクターを務めていたし、Zyngaでプリンシパル・ソフトウェアエンジニアだったSteven Jian(同CTO)やスタジオ・ゼネラルマネージャーだったNiko Vuori(同COO)なども加わっている。幹部メンバーのJustin Cooper(同チーフコンテンツオフィサー)もZyngaのユーザーエクスペリエンスVPだった。Rocket Gamesチームは買収に伴いPenn Nationalに移籍となる。

「Rocket Gamesのチーム全員、Penn Nationalファミリーの一員となること、またPenn Nationalの培った専門性と米国全土にわたるリーチを活用することで私たちのゲーム開発力と成長力を次なるレベルへと導けることを光栄に思います」とGelpiは声明の中で述べている。「ソーシャルオンラインゲームは、モバイルオンラインゲームでも極めて魅力的なセグメントです。私たちの革新的で専門的なゲーム技術が、有用な顧客データベースを持つ正統派のカジノ運営者と手を組むことで、Rocket GamesとPenn Nationalの両社にとって、またとない機会が創出されるでしょう」。

Zyngaから流出した人材は、Survey Monkeyに買収されたRenzu社、VRゲーム会社のPlayful、モバイルEメール企業のWeMailなど、多数のベンチャー企業が受け皿となった。

法律事務所のDLA Piperは、今回の買収に際してPenn National Gamingに法的アドバイスを提供したと述べている。

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(翻訳:Ayako Teranishi)

その言葉は本気かそれとも皮肉か?、ニューラルネットワークがそれを見つける

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テキストによるコミュニケーションには、皮肉やジョークを本気と読み誤る危険性がある。誰にも、その被害者や加害者になった経験があるだろう。そのことに相当懲りたポルトガルの研究者たちは、ニューラルネットワークを利用して、話者の意図が皮肉や嫌味であることを、判断しようとしている。

それは、日常の会話における誤解を防止することだけが目的ではない。コンピューターがメッセージのトーンと意味を正しく判断することは、いろんなことで重要だ。

たとえば、今のコンピューターには正しい感情分析ができない。誰かが何かを好きとか嫌いとか言ったとき、それが冗談か本気かを、事前に人間が知っていなければならない。英語の日常会話で頻用される感嘆詞”great!”も、それが本気か、それとも幻滅を意味する皮肉かを、未来のコンピューターの自然言語処理は正しく見分けなければならない。

でもそれは、容易な問題ではない。まったく同じ文や句読点が、話者が違えばまったく違う意味を表すこともある。たとえば、“Make America great again”(アメリカを再び偉大にしよう)を、Trumpの支持者と彼に反対する者がツイートしたら、それぞれどんな意味になるか。同じ語が、まったく違う意味を持ってしまうのだ。

研究者の一人、リスボン大学のSilvio Amirがこう書いている: “話者の意図が皮肉であることを見分けるには、語彙の意味だけでは不十分である。言葉というものを持つ人間の場合ですら、発話のコンテキスト(文脈)を正しく認識することが不可欠だ”。

彼らの論文が記述しているコンテキストの把握方法は、ニューラルネットワークを使って話者の“埋め込み(embeddings)”*を見つける。それは、コンテキストの鍵となる別の発話内容で、たとえば前のツイートの内容、関連する関心事や別の発話などだ。これらのさまざまな要素を使って話者と他者の関係や立ち位置を判定し、また(できれば)彼らが形成している集団の性質〔例: ジョークを言い合える関係〕を見つける。〔*: embeddings, 埋め込み, 言語学の概念で、発話Aの中に別の発話Bが埋め込まれていること。〕

たとえば、下の小さな雲状グラフは、Twitterの上の、政治家たちとフォロワーの関係を表している。

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同じひとつの雲に属するある人のツイートの感情が、多数のフォロワーたちのそれと一致しないときには、それが皮肉である可能性が高い。

この方法にさらに、皮肉を暗示しているテキストの要素を組み合わせると、これまでの方法に比べてやや高い確度で皮肉を見分けられるようになった。‘やや’というのは、従来の方法で85%だった確度が、約87%まで上がった、という意味だ。しかしニューラルネットワークはいったん動き出せば人間による構成や監視の労力があまり要らないので、さまざまなソーシャルネットワークの上でデプロイできるよう拡張するのも、比較的容易だろう。

普遍的な皮肉検出システムは、まだまだ遠い先の話だが、でも不可能ではない。来月行われる、コンピューターによる自然言語学習のカンファレンスCoNLLで、Amirらのペーパーがプレゼンされる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Netflix、初のオリジナルVRコンテンツは番組Stranger Thingsが舞台のホラー作品

Netflixのオリジナル番組であるStranger Thingsを見たことがあっても、そうでなくても(もしないなら、この記事を読んだ後にすぐ見てほしい)、Google Cardboard、Gear VRといった360度VRヴューアでのこの動画の視聴体験を楽しめるだろう。NetflixがVRを試すのにStranger Thingsはもってこいのコンテンツだ。VRでその恐ろしくも雰囲気のある、番組の舞台となる古めかしい80年代の世界観に浸かることができる。

この360度のYouTube動画はほんの2分弱しかないが、視聴者は実際の番組に出てくる場面の少し変えたバージョンに入りこむことができる。番組の中でも特に緊張感のある場面だ。結末を見逃してしまわないよう、動画内の誘導に沿って動くことをおすすめする。

Netflixは、これまでVRコンテンツの制作に関して積極的に発表してこなかったが、この分野に注目していることは間違いない。今年2月、Netflixでプロダクトイノベーション部門のVPを務めるDavid Jaffeは、 Trusted Reviewsに対し、現在VRは「ゲーム領域で良い立ち位置にある」とし、同社も「物語を伝える領域においてどう発展するか」に関心を持っていると話していた。また、NetflixはGear VR用のアプリをローンチしているが、このコンテンツにはVRの要素はない。単に2DのNetflix動画を仮想空間で視聴できるというものだ。

「特定の番組のプロモーションのために、Google CardboardとVRを使ったのはこれが初めての試みです(360度動画を含まない)」とNetfixはTechCrunchに声明で伝えた。「Stranger Thingsは特有の雰囲気のあるシリーズで、視聴者がリッチな世界に没入する面白い方法を制作することの契機になりました。視聴者は物語のスリルとミステリーを体験することができ、シリーズを視聴する楽しみを提供します」。

このStranger Thingsの予告編はよくできたVRの実験であり、NetflixがどのようにVRを使ってストーリーを伝えるかを検討していることを示すものだ。この初期のステップが今後、長編のVR動画の制作につながるかどうかはもう少し時間が経ってみれば明らかとなるだろう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

火星探査機、ローバー・キュリオシティーの活動が4周年―NASAがかわいいゲームを発表

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NASAの火星探査車、ローバー、"キュリオシティー"が4歳になった。プレゼントには何がいいだろう? ローバーは水を探しているという。水をプレゼントするのは無理だが、ちょっとしたゲームはお祝いにぴったりだ。JPL、NASAのジェット推進研究所はゲーム開発ができる人材を抱えていたようだ。JPLはかわいい横スクロールゲームでローバーの火星での活動の4周年を祝った。

このゲームはiOS、Android、デスクトップ向けの小さアプリで、プレイヤーは険しい岩山を超えて探査車を移動させ地下の水の貯留箇所を探す。その間、ひっくり返えらせたり車輪を破損させたりしないよう(実際のローバーにもつきまとう危険だ)操縦しなけれならない。

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実は地下の水の貯留空洞を探すという任務は2020年に打ち上げが予定されている別のローバーに託されている。この後継ローバーはゲームのデモで分かるように、レーダーを備えており火星の地下を見通すことができる。

JBLはゲームについて「ユーザーはソーシャルメディアを通じて友達と〔このゲームを〕共有できる。これがきっかけとなって科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学などのさらに詳しい知識を学ぶドアが開かれることを期待する」と語っている

正直言ってこのゲームと宇宙計画の関係はスーパー・マリトと水道工事の関係程度だが、宇宙プロジェクトに少しでも注目が増えるようなら大いに有益だろう。それになかなか楽しそうなゲームだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Skypeに新たなボットが導入されるもまだまだ改善の余地あり

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昨日(米国時間8月3日)のWindows 10に統合されたSkypeの新バージョン発表に続き、Microsoftは本日「Skypeボット」で利用できるボットコレクションの拡大に関する発表を行った。Skypeボットは、自動のチャットアシスタントで、今年のはじめにプレビュー版が一部地域で公開されていた。新たなボットの中には、旅行の手配や、チケット検索、他のアプリやサービスの情報を表示できるもののほか、エンターテイメント機能を備えたものまである。

今年の春の発表を見逃した人のために説明すると、Microsoftは毎年行われているBUILDカンファレンスで、初めてSkypeボットとボットプラットフォームのデモを行ったのだ。デモの中では、宿泊施設の予約や、カレンダーへの情報追加、タイピング時間を節約するための予測入力などのタスクをこなすことができるバーチャルアシスタントと、Skypeユーザーがどのように交流できるかというのが披露されていた。

しかし、当初ローンチされたボットは、検索エンジンから情報を引っ張ってくるBing関連のものや、ウェブサイトの要約、画像検索機能を持ったものなど、とてもシンプルなボットばかりで、もちろん便利ではあるが、ものすごく欲しくなるようなものではなかった。

本日のボットコレクションの拡大によって、ユーザーに課されたタスクの一部を本当に肩代わりすることができるようなボットの登場に一歩近づいたこととなる。

例えば、Skyscannerボットは、個人・グループ航空券を検索したり、価格・経路に関する情報を表示したりすることができる。さらには、航空券の予約をするためのリンクも生成可能だ。

実は、Skyscannerはこれまでにも「ボット風」のサービスを開発していた。Skyscannerは、AmazonのAlexa用の音声検索ツールを開発した最初の会社であり、最近ではSkypeのライバルであるFacebook Messenger用にフライト情報検索ボットを開発していたことを忘れてはいけない。

別の旅行関連ボットがHipmunkから発表されており、これはフライト情報の他にも、価格帯や旅行のテーマ、「旅行に伴う苦しみ」の許容度(待ち合わせ時間の短い旅程を組んだり、飛行時間の短いフライトをみつけることで、ユーザーの苦しみを最小化するというのが、Hipmunkの宣伝文句だ)など、ユーザーの好みに応じてホテルやその他の旅行情報を提供してくれる。

このアプリはよくできていて、複数あるフライトオプションの詳細を確認するためにスワイプしていったり、金額のアラートを設定したりと様々な機能を利用することができる。さらに、ユーザーが聞かなくても、フライト情報を検索するとオススメホテルの情報が表示される(これに関しては便利だと感じる人と邪魔だと感じる人がいるだろう)。さらに、質問(『都市Xと都市Yの間を移動するのに良い時間帯』や『ニューヨークから行ける海辺の旅行地』など)に応じて表示される最後のパネルをクリックすると、他の旅行情報やアドバイスを確認することができる。

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その他の新しいボットの中には、イベントやコンサートのチケットを検索できるStubHubボットや、他のアプリやサービスの情報をSkypeのチャット上に表示することができるIFTTTボットなどがある。IFTTTボットは、ニュースアラートや、ソーシャルメディア上でのメンションに関する通知、他サービスの通知の表示、天気予報の引用、メールの受信通知など、気になる事項をいくつでもIFTTTの「レシピ」に登録することで、さまざまな用途に使うことができる。

最後に紹介する新たなボットが、エンターテイメント用のボットSpockだ。ご想像の通り、このボットを使えば、USSエンタープライズの副司令官とバルカン人について話すことができる(このボットで生産性は向上しないが、たまには仕事に飽きてしまうこともあるだろう)。

旅行やチケット検索ボットは、以前発表された汎用Bingボットよりは便利であるものの、大きな意味でのボットの展望を叶えるにはまだ少し力不足だ。

理想的な旅行ボットであれば、クリック可能なリンクを表示する代わりに、フライト候補を提案して、ユーザーが選択肢を絞るサポートをした上で、最終的には実際にユーザーの代わりに航空券の予約をしてくれるだろう。さらにはカレンダーに自動でフライト情報を追加し、予め設定されたコンタクト先(上司や配偶者など)にEメールを送ってくれる機能も備えていなければならない。

チケット検索ボットであれば、(ニューヨークとロサンゼルスから選べといった)大都市の会場を提案するのではなく、ユーザーの住んでいる場所をまず聞くべきだ。さらには、ランダムに近くのイベント情報を表示するのではなく、どのようなイベントにユーザーが行きたいのかをまず質問し、野球の試合を見たいのか、コンサートへ行きたいのかなどの具体的な好みを把握することも必要だろう。

私たちはまだそこにはたどり着いておらず、それが理由で今日のボットは「面白いが持っていなきゃいけないわけではない」という域を出られないでいる。結局のところ、現在のボットでは、ユーザーが自分でウェブサイトを訪れて必要な情報を検索する方が早く、ものによっては自分でやるよりもずっと遅かったり、フラストレーションが溜まるものもある。

なお、この記事で紹介したボット以外にも、ゲームや占いができるボットのほか、自動バーチャルアシスタントのAva Zoomや、画像解析機能を備えたCaptionBot
、Foursquareのボットや、スケジュール管理が行えるFreeBusyなど、最近Skypeがディレクトリに追加したボットは他にもある。

Microsoftは、現在同社のプラットフォーム上に3万人以上のボット開発者がいると語り、この新しい分野への興味を示している。

新しく発表されたボットの数々は、Andoird、Windows、iOS、Macそしてウェブ版のSkypeボットのディレクトリ上に既に登録されている。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Florence Healthcareが170万ドルを調達、臨床情報のクラウド化を目指す

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アトランタを拠点とするスタートアップのFlorence Healthcareは、シードラウンドで170万ドルを調達し、製薬会社や病院などの治験実施施設に務める研究者が、クラウド上で臨床試験に関する情報を共有できるような環境をつくろうとしている。

最終的には、関係者が互いに情報を交換するだけでなく、アメリカ食品医薬品局(FDA)とも情報共有を行うことで、患者が切望している治療法を市場に届けるのにかかる時間を短縮できるかもしれないと、Florence Healthcareの設立者兼CEOのRyan Jonesは語った。

これまでホワイトボードや紙の上で行われていたプロセスをデジタル化することで、製薬業界が時間とお金を節約することにも繋がる可能性がある。

「毎年、製薬業界では100億ドルもの資金が、治験実施施設の訪問や、FDAに提出するための書類をまとめたりスキャンしたりする目的で使われています」とJonesは話した。

Florence Healthcareは、紙で情報の記録や回覧を行い、患者をオフラインで処置しながらカルテや研究レポートをまとめることに慣れている研究者が、違和感なく利用できるようなソフトの開発に努めていた。

さらにJonesによれば、最近のバイオテック界でのブレイクスルーによって、新薬の効能や安全性に関する臨床試験を行う、研究機関や「治験実施施設」の業務量が大幅に増加していた。

2014年のFlorence Healthcare設立以前、JonesはPubgetと呼ばれるコンテンツ検索ベンチャーの社長を務めており、同社は2012年にCopyright Clearance Center Inc.によって買収された。Pubgetのおかげで、大手製薬企業は、数ある情報の中でも600以上の医療機関から発表された研究論文にアクセスできるようになった。

Florence Healthcare CEO Ryan Jones

Florence Healthcare CEOのRyan Jones

Bee PartnersがFlorence Healthcareのシードラウンドにおけるリードインベスターとなり、Bessemer Venture Partnersや、ダートマス大学の卒業生から成るGreen Dのファンドのほか、Fitbitの技術部門のヴァイスプレジデントであるWill Crawfordがラウンドに参加した。

Bee Partnersの共同設立者兼CEOのMichael Berolzheimerは、Florence Healthcareが良いタイミングで市場に参入したと語っていた。

というのも、FDAの規制により、2017年の5月までに各社は臨床試験の情報を紙ではなくデジタルで管理・申請しなければならないのだ。

Berolzheimerは、Florence Healthcareが今回の調達資金を、Florence eBinder Suiteと呼ばれる「統合垂直型ワークフローシステム」の採用数を増やし、同システムが、事務担当者から臨床試験のリーダーまで利用する人全員にとって簡単なものであり続けるような開発を行うために使うべきだと語った。

さらに彼は、「長期的に見れば、Florence Healthcareは、製薬業界のバリューチェーン上に存在する全ての人に対して、新たなデータやサービスの供給方法をみつけることができるかもしれません。彼らは、FDAや新薬開発のさらに上流工程をサポートできる可能性を備えています」と話した。

Florence Healthcareのユーザーには既に、カリフォルニア大学サンフランシスコ校Mt. SinaiやSloan KetteringのPCCTC Cancer Research Centerなど、医薬品や医療機器の開発者に人気の機関が名を連ねている。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Niantic、ポケモンGOにバグと発表―ポケモンが捕まりにくくなったのを修正中

2016-08-05-pokemon-escape

2日ほど前、ポケモンGOのプレイヤーはありがたくない変化に気づいた

突然ポケモンが捕まりにくくなった。以前より素早く逃げてしまう。そこら中飛び回る。最悪なのはせっかくポケモンをポケボールの中に閉じ込めても以前より頻繁に脱走してどこかに消えてしまうことだ。初心者プレイヤーが練習のために捕獲するようないちばん弱いキャラでさえ手に負えないくらい強くなってしまった。

Nianticもこの問題に気づいたようだ。同社はこうツイートを投稿している。</p

トレーナーの皆さんへ。 ボールの正確性を向上させるアップデートにバグがあり、脱走の確率が上がりXPボーナスが無視されるようになってしまいました。修正作業中につき続報をお待ちください。

残念ながら、バグフィックスがいつ公開されるのか不明だ。しかし現状は本来のゲームの形ではなくバグのせいだと知るだけでも多少の慰めにはなる。

ポケモンGOのアップデートの後、私はGIFをアップデートした… 

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebookの新アルゴリズムはクリックベイトを判定―トラフィック稼ぎの釣り記事は排除へ

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Facebookはニュースフィードの表示アルゴリズムに新しくアンチ・クリックベイト機能を追加し、順次公開していく。この新機能のおかげで、 重要な情報を歪めたり、隠したり、誇張したりするページや記事へのリンクはニュースフィードに表示されなくなる。

Facebookは人力で何万という記事のクリックベイト指数 〔clickbaitiness score〕を算定し、このデータを用いて新しいアルゴリズムを訓練した。これにより、システムは「ベッドの下を覗くとなんとこれがいました! 大ショック!」、「ニンニクを靴に入れた結果が信じられないことに」、「犬が配達人を吠えた―その結果が大爆笑もの」といった記事を自動的に発見できるようになった。

このアルゴリズムは単なる二分法で「これはクリックベイト」、「これはクリックベイトではない」とラベルを貼るのではなく、記事の悪質さの度合いに応じてクリックベイト指数を付与する。仕組みはメールのスパムフィルターと似ており、主として通常の記事にはめったに使われない迷惑記事特有の表現を探す。

個々の記事のクリックベイト指数が高いほどアルゴリズムはその記事へのリンクを掲載、共有したFacebookページ、あるいはウェブサイトを全体として罰する。つまりこうしたページやサイトの表示順位がダウンする。Facebookのニュースフィード・プロダクト・マネージメント担当副社長、Adam Mosseriは私の取材に答えて、「毎日50回も投稿している場合、1回くらいクリックベイトが混じっていても問題はない。逆に一日中クリックベイトをアップしているスパマーの場合影響は非常に大きいはずだ」と説明した。

さいわい「パブリッシャーがクリックベイトを投稿するのを止めればリンクのトラフィックも元に戻る」とMosseriは言う。アルゴリズムはFacebookページとウェブサイトのドメインの双方のレベルで違反者を特定するので、スパマーはページに掲載する記事のURLを細かく変えることでクリックベイト発見アルゴリズムを逃れることはできない。

これまでもクリックベイトはニュースフィードで最大の苦情の原因だった。一部のユーザーはこれをニュースフィードの表示アルゴリズムのバグとしてレポートを出している。今回のアルゴリズムのアップデートはFacebookが最近発表したニュースフィードの価値〔News Feed Values〕という考え方に沿ったものだ。 価値の判定に用いられる5つのカテゴリーのひとつは「コミュニケーションの正統性(“Authentic Communication)」だ。これは「友達と家族を優先」する。先月のフィード・アルゴリズムの変更で新たなパブリッシャーの表示順位が下げられたのもこの考えに基づくものだ。

Facebookはクリックベイト対策の詳細を他のソーシャルメディアやサービスのデベロッパーと共有していくという。「われわれがどういう方法を採用しているか他社が研究し、採用することを歓迎する」とMosseriは語った。

しかしFacebookはこの情報を一般に公開するつもりはないという。「ドキュメントの大部分はクリックベイトと判定されるタイトルの例なので、スパマーに悪用されるおそれがあるからだ」という。

以前、Gizmodoは匿名の情報源のデータを基に「Facebookはトレンドから保守的な記事を不当に排除している」と主張したことがあった。それと関係があるのかどうか、Facebookの文書中のクリックベイトのサンプルのドメイン名はGizmotecho.comだった。〔下のポールペンの画像。誇大宣伝の例としてFacebookが作ったもの〕

Facebook Clickbait

Facebookは2014年にもユーザーのリアクションに基づいたアンチ・クリックベイト・アルゴリズを導入している。このアルゴリズムはユーザーが「いいね!」をして記事を見に行ったものの、すぐにFacebookに戻って「いいね!」を取り消したリンクを探すものだった。

この2月のアップデートではユーザーがクリック先のサイトに滞在した時間をクリックベイトの判定に用いるようになった。多数のクリックがあるのに滞在時間の合計が少なく、後まで残った「いいね!」の数も少ないサイトが対象だった。今日のアルゴリズムの改良は、個々の記事がクリックベイトであるかどうか判断するだけでなく、パブリッシャーそのものをスパマーとして特定するところに主眼がある。

Facebookはパブリッシャーがクリックベイトと判定されることを避けるための方法を紹介している。 Facebookは「赤絨毯の上でつまづいて転んだのはなんとあの人」などという情報の重要部分をタイトルから隠し、続きを読むためにクリックさせる手法を避けるよう求めている。また「このボールペンは絶対、決してインクが切れません。購入は早い者勝ち!」といった誇張もクリックベイトと判定される可能性があると警告している。

当然ながらニュースのパブリッシャーはニュースフィードのアルゴリズムの変更に神経質になっている。リンクのトラフィックに大きな違いが出てくるからだ。先月、「ページより友達を優先する」という方針が発表されたことはパブリッシャーを不安にさせていた。

今回のクリックベイト対策が功を奏するなら、正当と認められたパブリッシャーの掲載するニュースへのトラフィックはアップするだろう。投稿されたURLがクリックベイトではないと安心できればクリックするユーザーは増えるはずだ。

9月12日から14日にかけて開催されるのTechCrunch Disrupt SFでFacebookのAdam Mosseri副社長がニュースフィードについて講演する予定。

画像: Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

車載部品メーカーのLearが他の車両や環境と通信できるユニットの供給を計画

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自動車部品メーカーのLearは、新しい高さの接続の波に乗ろうと考えている。そのために顧客である自動車メーカーに、彼らの製造する車両を路上の他の車両や、道路や信号機を含む公的インフラ、そしてクラウドベースのサービスと通信させるユニットを開発/出荷する計画を立てている。その部品はモジュラーなものであり、OEMメーカーも簡便な物理的アップグレードが可能となる。

Learのコネクティビティ担当副社長であるPraveen SinghがCrain’s Detroit Businessにで語ったインタビュー(Automotive New経由)によれば、Learが望んでいることはこの部品をわずか「2,3年で」市場に出すことだ。テストの目的のために、プロジェクトはArada Systemによってインストールされた、デトロイトのダウンタウンとミシガンに全体で使われているインフラ技術を利用している。Aradaは昨年Learによって買収された、Singh自身によって創業された移動体接続スタートアップ企業である。

Aradaは、他の車両や交通信号灯を含む、外部ネットワークと車両を接続する技術に特化している。同社が力を注ぐ部分の1つとして、車両とその環境間の接続の安全性の確保がある。なぜなら車両とその周囲との間の双方向通信は、潜在的な悪意を持つものにとって魅力的な機会を提供するからだ。交換可能なハードウェアと、標準的なセキュリティに着目した通信によるアップデート計画の両者を通じて、Learはこれから登場するモジュラーソリューションでもセキュリティの確保に注力する。

未来のスマートカーの接続ハブになりたいと思っている企業はLearだけではもちろんないが、同社は新しいサプライヤーに対してより懐疑的な旧来の企業から、最初に注目される位置にいる ‐ もちろん約束したものをきちんと提供できればの話だが、そのシステム上でのインフラストラクチャの顧客も売り込まなければならないことを考えると、それは容易なことではない。

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(翻訳:Sako)