2018年のガトウィック空港閉鎖事件にはドローンが2基以上関わっていたと警察が認める

2018年に英国で2番目に大きい空港を襲った 大規模なドローン事件は、いまだに警察の手をわずらわせている。昨年12月、ロンドン・ガトウィック空港の近くでドローンの目撃が相次ぎ、数十便が欠航し、数千人の旅行者が休暇を棒に振った。

事件はクリスマスを控えた旅行ピーク時に発生し、空港は30時間閉鎖された結果1000便が欠航し乗客14万人以上が影響を受けた。

米国時間9月29日、サセックス警察はドローンの操縦者を見つけるための複数月に渡る捜査の最新情報を公開したが進捗はあまりなく、関連する人物「96名を突き止めた」と発表した。

しかし警察は現在、空港閉鎖の原因にドローンが関与したことは確信している。報告書によると2台以上のドローンが関与した。また警察は、犯人または犯人グループが空港の事情に詳しかったことも確信している。

「捜査は129件のドローン目撃証言を中心に行われ、そのうち109件は、パイロット、空港勤務社、空港警察など複雑な空港の環境内で働く信頼できる証人から得たものである」と警察は発表した。

「報告によると、ドローンの活動は3日間で12件のケースにわたって「まとまって」発生し、継続時間は7分から45分までさまざまだった。そのうち6件のケースで、証言者は2台のドローンが同時に飛行していたことをはっきりと見た。

「事件はテロとは無関係であり、国家支援や活動団体、利益集団が関与している証拠もない。追加の逮捕者もでていない」と警察は付け加えた。空港閉鎖とその後の捜査にかかった警察の費用は、79万ポンド(1億円)にのぼる。

サセックス警察は現時点で捜査を打ち切り、新しい情報が見つからなければ「これ以上の進展はない」と語った。ガトウィック空港を閉鎖に追い込んだドローンによる混乱を受け、政府は急遽空港周辺でのドローン飛行の規制を強化した。またガトウィックの事件の直後、ドローンメーカーのDJIはヨーロッパ地区のジオフェンシングシステムを改定した。

英国の包括的ドローン法案は、ドローンの乱用を抑止する警察の力を強化するものであり、飛行情報通知システムに関する政策を含む可能性もあるが、現在進捗は止まっている。今年はじめに発行された「ドローンの未来」に関するレポートで、英国政府は今年中に法案を通す意向を示していた。しかしそのための議会の時間はなくなりつつある。

ドローン登録の義務化に向けた準備はすでに行われている。2019年11月30日以降、英国のドローン運行者は登録が義務付けられ、ドローンパイロットもオンラインパイロット能力テストを受けなくてはならない。

サセックス警察は、ガトウィックのドローン事件に活動団体や利益集団が関与している可能性を排除したが、今月はじめにある環境団体がおもちゃのドローンを法的規制ゾーンに飛ばして、ヒースロー空港を閉鎖させようとした。

ヒースローポーズと名乗るそのグループの行動は飛行便には影響を与えなかった。警察は、彼らがドローンを飛ばした前後に複数の活動家を逮捕した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

8つのプロペラで空⾶ぶクルマが年内に有⼈⾶⾏試験へ、SkyDriveが15億円調達

SkyDriveは9月30日、第三者割当増資および助成⾦で総額15億円調達したことを発表した。累計調達額は20億円。今回の第三者割当増資の引き受け先には、既存投資家であるDrone FundとZコーポレーションに加え、STRIVEと伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、環境エネルギー投資が加わった。同社は今回調達した資金を、2019年内の有⼈⾶⾏試験に向けた開発に投下していく。また、今回の第三者割当増資のリードインベスターを務めるSTRIVE代表パートナーの堤 達⽣⽒がSkyDriveの社外取締役に就任する。

SkyDriveは、航空機・ドローン・⾃動⾞エンジニアを中⼼して2016年に結成された有志団体CARTIVATORが前身。2018年12⽉に、電動で⾃動操縦と垂直離着陸が可能な無人の空⾶ぶクルマの屋外⾶⾏試験を開始。最近では愛知県・豊⽥市と「新産業創出へ向けた『空⾶ぶクルマ』開発に関する連携協定」を締結し、2019年6⽉に豊⽥市に⾶⾏試験場をオープンしている。同社は、2019年内の有⼈⾶⾏試験のあと、2020年夏のデモフライト、2023年の発売開始、2026年の量産開始を目指している。

同社によると、当初は有志団体として2020年夏のデモフライトを目標に機体を開発していたそうだが、効率よく移動できる日常的な交通手段やエンターテイメントとしての空飛ぶクルマの可能性を感じ、多くの利用者が利用できる未来を目指すために事業や技術開発の加速させるために株式会社化したとのこと。

無⼈試作機での屋内⾶⾏試験

この空飛ぶクルマは、4か所に搭載した8つのプロペラで空を飛び、地上走行には3つのタイヤを使う。サイズは通常の自動車よりひと回り大きく、大人2人が乗車して高度150~300m程度を飛行することを想定しているとのこと。すでに、機体フレームや飛行ユニット、飛行制御の最適化により、無人状態でさまざな形態での安定飛行が可能になっている。

有人飛行試験については、まずは大人1人が乗車することになるという。技術的にはすでに実現可能な段階になっており。現在は機体の安全をより担保するため、モーターやアンプ、フライトコントローラーなどの耐久試験、機体トラブル時の乗員保護の試験などを進めている。

2023年からの一般販売に向けて同社は、既存の航空機レベルの安全性の確保、バッテリーの長寿命化などによる航続距離延長(現時点では20分強)、多くの人が空飛ぶクルマを受け入れてくれる社会受容性の向上、離発着上や飛行経路などのインフラ構築などがカギになるとしている。正式な予定販売価格は発表していないとのことだが、まずは3000万円程度の価格設定になるという。ただし、将来的には量産効果によって自動車レベルに価格を下げることが可能とのこと。

空飛ぶクルマの価格が自動車並みの数百万円に収まり、周辺住民の理解が進んで離発着できる場所が増えれば、移動手段としてだけでなく物流にも大きな変革をもたらすの間違いない。道路行政を主体とした公共事業のあり方も変わるかもしれない。

画期的なドローン重心制御技術を擁するエアロネクストが空飛ぶロボ開発に向けセンシンロボティクスと提携

エアロネクストセンシンロボティクスは9月30日、産業用ドローンの次世代コンセプト「空飛ぶロボット」(Flying Robots)の具現化に向けて、顧客・用途開発に関する戦略的業務提携を進めることを発表した。

写真向かって左より、エアロネクスト代表取締役CEOの田路圭輔氏、 センシンロボティクス代表取締役社長の北村卓也氏

エアロネクストは、独自のドローン向け重心制御技術「4D GRAVITY」を有する2017年4月設立のスタートアップ。4D GRAVITYを搭載したドローンは、ペイロードにかかわらず安定飛行ができるのが特徴。すでに360度のVR撮影が可能な「Next VR」、水平輸送用の「Next DELIVERY」、次世代産業用として「Next INDUSTRY」、ピンポイントランディング対応VTOL宅配向けとして「Next VTOL」などの各種用途向けのドローンの原理試作機を発表済み。ドローンの量産化に向けては、農業機械製造大手の小橋工業やPCでおなじみのVAIO、中国産業用ドローンメーカー大手のMMCと提携している。

センシンロボティクスは、設備点検、災害対策、警備・監視などの業務をロボットによって完全自動化し、少子高齢化による人手不足やコスト高、危険地域で作業といった社会問題の解決を目指す2015年10月設立のスタートアップ。現在は、ドローンとリアルタイム映像コミュニケーション技術を組み合わせたソリューションを提供している。同社が開発した「SENSYN FLIGHT CORE」は、特別な知識や技術がなくてもドローンによる業務自動化を簡単に実現させる総合プラットフォーム。簡単なフライト設定を行えるほか、フライトプラン・実績データの一元管理、複数機での同時飛行、UTM(Unmanned Aerial System Traffic Management、無人航空機管制 )への接続など、業務の自動化かかわる機能を備えている。

両社は今回の提携により、相互のノウハウや技術を利用して産業用ドローンの次世代コンセプト「空飛ぶロボット」(Flying Robots)の企画・研究・開発・整備・設計・運用を進めていく。具体的には、エアロネクストの4D GRAVITYとセンシンロボティクスのSENSYN FLIGHT COREを組み合わせて、ドローンの安定を飛行させつつ、操縦や撮影などの各種操作を自動化することで、熟練したオペレーターがいなくてもさまざまな業務の自動化を目指す。まずはセンシンロボティクスが得意とする、送電線、 鉄塔、 ダムなどの社会インフラの保守・点検分野において4D GRAVITYとSENSYN FLIGHT COREの技術が搭載されたドローンが活躍するようだ。

「ドローン黙示録」の到来を阻止するために

先週、何者かが世界の石油生産量の5%を小さなドローン集団とクルーズミサイルで破壊し、「世界の戦争という行為に新たな形態」をもたらした。このニュースはThe Independent紙が伝えた。しかも使われたのはさほど精巧なドローンではなかった。もし、いつの日か洗練された自立飛行可能なドローンの価格が下がり、少人数の反乱者やテロリストでも技術さえあれば使えるようになったところを想像してほしい。

アブカイクとクライスの石油施設が受けた攻撃がどこの何者によるものかはいまだ不明だ。ビデオや証拠となる残骸のある今回のようなケース(過去にイエメン反政府組織が使ったミサイルはシリアル番号からイラン製であることがわかっている)でさえ特定は困難を極める。市販の部品で比較的簡単に無人攻撃ドローンが作れるようになったらどうなるのか?

すでに世界は新しい軍備戦争の最中にいる。スペインのIndra(インドラ)社は対ドローンシステムを開発している。そのほか、米Raytheon(レイセイオン)社のWindshear(ウインドシア)やボーイング社のCompact Laser Weapon Systemもある。スタートアップ企業が手がけるものものあり、DedroneさらにはFortemなどがドローン対策装置を開発している。

こうした防衛策の必要性は明らかだ。小さくて武器さえ持たない商用ドローンが 英国の空港を事実上何日間も閉鎖に追い込んだことを思い出してほしい。

しかし、将来こうした防衛システムは、障害を避けながら地面を這い回る小さな無人ドローンを検出できるのだろうか?あるいは、自らを防御するカミカゼドローンを?昔ながらの軍備競争と同じく、いたちごっこは続くだろう。一方が協力な防御装置を作れば、もう一方はもっと大きくもっと速く遠くまで飛び、もっと爆薬を積んで標的に突撃するドローンを作る。あるいは、防御を数とスピードで圧倒する小型ドローン集団を作るかもしれない。防御がアップグレードすれば攻撃は革新を起こす。すべてが不定期だが確実に数年のうちにやってくる。

そんな未来はすでに保証されたも同然に思える。しかし、もっと大きな問題は、たとえ石油施設や空港、ホワイトハウスなど厳重な警戒で攻撃が困難なハードターゲットを守れたとしても、無数にある容易に攻撃できるソフトターゲットをどうやって守るかだ。無人ドローンが高速道路で特定のナンバープレートを識別して標的にし、攻撃者を追跡することができなかったら?

私はこの問題を10年以上考えているが、ひとつもいい答えが見つかっていない。わかっているのは、我々が今すぐこの問題を分析し、組織的なドローン攻撃や人目を引く暗殺、あるいは民間を標的としたドローン殺戮などの不条理なパニックや脅威に曝される「前に」、答を見つけなければいけないことだ。もし何かが起きるのを待っていれば、間違った答にたどり着くことは目に見えている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ミシガン大学が釘打ち機能内蔵ドローンを開発中

FAA(米連邦航空局)は、ドローンに火炎放射器や拳銃などの武器を装備することに罰則を設けた。でも、ネイルガンは武器だろうか?シューティングゲームのQuake以外でも?そうではないことを望みたい。ミシガン大学のロボット工学者たちが、屋根板を屋根に釘打ちする機構(ネイルガン)を備えたドローンを開発した

大学のドローンテスト施設で撮られたビデオを見ると、離陸した同機は屋根の先端へ接近し、慎重にネイルガンを打ち込み、やや後退してからさらに二度釘を打ち込んだ。

現状は単なるデモンストレーションで、改良の余地は大きい。ドローン自身がカメラを搭載せず、位置を固定したカメラのシステムと近くのマーカーでドローンの位置を知り、次の場所を指示している。

現在のところ開発のごく初期段階だが、いずれはこういったドローンが内蔵カメラなどを使って、次にタッチダウンする場所を見つけるだろう。コンピュータービジョンの技術は今とても進歩しているから、屋根瓦のコーナーを見つけるなんて朝飯前だろう。

いまはまだ、ドローンは自由飛行しているし電動ネイルガンを使っているので、10分ぐらいしか飛べず、数ダースの釘しか打ち込めない。電力を本体外部からケーブルで供給すれば、もっと長く飛べて、しかも強力なエアネイルガンを使えるだろう。

関連記事:That night, a forest flew(山火事の跡地にドローンで植林する、未訳)

ドローンはすでに、いろんな産業で使われている。ビルを検査し、木を植えている。そしてこの実験で、また1つ用途が広がった。屋根葺きは単調でしかも危険な作業だから、エキスパートが監視しコントロールするドローンにやらせるのがベストだろう。

ミシガン大学のMatthew Romano(マシュー・ロマーノ)氏らが書いたこのドローンの研究論文(PDF)は、今年のInternational Conference on Robotics and Automation(ロボティクスとオートメーションに関する国際会議)にも提出された。

画像クレジット:ミシガン大学

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ヒースロー空港でドローン飛行を計画した環境保護活動家らを英警察が逮捕

英警察が環境保護活動を行うグループの活動家らを逮捕した。このグループは先月、英国で最も忙しいヒースロー空港で、ドローンを飛ばして航空機の離発着を阻止すると発表していた。

Heathrow Pause(ヒースローポーズ)と自称するこのグループは、同空港の3本目の滑走路建設にゴーサインを出した政府の決定に抗議している。

ロンドン警視庁は、9月13日のプレスリリースでヒースロー空港の取り締まりについて発表し、今朝早くから開始される予定だったドローンを使った抗議行動に関連して、昨日からこれまでに9人を逮捕したと述べた。

ヒースローポーズによれば、最大200人がおもちゃのドローンを飛ばすことに賛同したという。空港から5kmの範囲のドローン「飛行禁止」区域内で地上数フィートを飛ばす予定だったようだが、ドローンの飛行に関する英国の法律上、厳密に言えば違法行為だ。グループは、小型ドローンのみを頭の高さで、しかも飛行経路外で飛ばす予定だったと説明していた。また、抗議のかなり前に警察と空港に計画をはっきり伝えていた。

ロンドン警視庁は今日「これまで20代から60代までの女性3人と男性6人を、公衆に迷惑をかける行為を計画した疑いで逮捕した」と発表した。

「ヒースロー空港近くで計画されていたドローンの違法使用に関して、9月12日木曜日、男性4人と女性3人がベスナルグリーン、ハリンゲイ、ワンズワースで逮捕された」。

「彼らはロンドンの警察署に拘留された」。

発表によれば、今朝ヒースロー空港の管轄区域内でさらに男性2人が逮捕された。公衆に迷惑をかける行為を計画した疑いだが、彼らがヒースローポーズに関係しているかどうかは明らかではない。

グループのメンバーは今回計画されたヒースローポーズ(ヒースロー空港を止めろ)アクションを実行する前に警察に逮捕された。グループに所属するメンバーのビデオが、ソーシャルメディアで拡散している。

今朝のツイートで、ヒースローポーズはこれまでに10件の逮捕があったと述べた。

また、ドローンに関して、1回の飛行に成功したが、それに先立つ2回の飛行テストが信号妨害技術によって阻止されたと主張した。

今後の飛行についても計画中だ、と付け加えた。

ヒースロー空港の広報担当者は、今日これまでに運航に支障はなかったと語った。

空港側は次のように述べた。「ヒースローの滑走路と誘導路は正常に機能している。ドローンの違法使用によって空港を混乱させようとして近隣で起きた抗議活動による影響は受けなかった。我々は引き続き当局と協力してリスク評価プログラムを臨機応変に運用し、旅行者のため今日も安全な運航を確保したい」。

「気候変動対策の必要性には同意するが、違法な抗議活動によって何千人もの人々の生活を混乱させようとすることが答えではない。気候変動に対する答えは、皆で協力して建設的に取り組むことであり、それはヒースローがすでに取り組んでいることでもある」。

我々は空港側に、抗議活動防止のために、ドローンの飛行を防ぐ信号妨害技術が使用されているか質問している。

ロンドン警視庁は、2014年反社会的行為および犯罪取締法セクション34に基づく解散命令が、ヒースロー空港周辺の地域で本日施行されたと述べた。

それによれば「9月13日金曜日午前4時30分から約48時間施行される」「この命令は、空港の安全とセキュリティに重大なリスクをもたらす犯罪行為を防ぐために施行された」とのことだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

家やオフィスの外壁をドローンで「柔らか洗浄」

建物の外側は汚くなりがちだ。壁に汚れがついてくるし、窓はくすんでくる。クモの巣だらけにもなってくる。特に湿度の高い場所に住んでいる場合には、カビで外壁が科学実験中のように見え始めかねない。

高い建物では、それらを全てこすり落とすためには、高所作業車を使ったり作業足場を組んだり、もしくは吊り下げ器具を使って作業員を建物の外に吊り下げたりすることになる。事前準備も大変だし、転落や負傷の可能性も高い。だがノースカロライナ州から登場した新会社Lucidのアプローチは異なる。ドローンを利用するのだ。

高圧洗浄ではなく、彼らのドローンは建物を「柔らか洗浄」する。対象は個人の家でも、オフィスビルでも、あるいは大学の図書館でも構わない。同社によればレンガや石灰石の表面で働き、生分解性のある洗浄液を吹き付けることで洗浄が行われるのだという。オペレーターは現場に着くと、ドローンを取り出して電源を入れて、次に作業トラックの荷台に載せられたタンクに接続する。タンクとドローンは常時ホースで接続されていて、大部分の重量を地上に残しながら低圧スプレー装置へと洗浄液を送り込んでいる。オペレーターは、リモートコントロールを使ってドローンを制御する。

現在、ドローンはバッテリーで駆動されているが、Lucidは将来的には、有線による電力供給をデザインに取り込む予定だ。同社によれば、ドローンは現在、高さ120フィート(約36.6m)までの建物を掃除できるように設計/テストされているという。建物のデザインにもよるが、これはおよそ10〜12階建ての高さである。

彼らの初期のテストは既製のドローンで行われたものの、現在では同社特製のものが使われているとLucidは私に語った。彼らのドローンは、ホースの重さに耐え、細かい制御と容易な操作を許すためにゆっくりと飛び、なおかつFAAの小型無人航空機ガイドラインに適合できるように十分に軽い(55ポンド、約25kg以下)ものである。同社は、ペイロードの要件にもよるものの、彼らのドローンの重量は約25〜30ポンド(約11.3kg〜13.6kg)程度だと言っている。

Lucidの共同創業者であるアンドリュー・アッシャー(Andrew Ashur)氏によれば、彼らはもともとサービス事業者としてスタートし、オペレーターを雇用して建物のクリーニングを自分自身で行っていたのだと言う。ドローンのコンセプトのテストを始め、他の企業からの問い合わせが寄せられ始めると、チームはドローン自体を販売したほうがいいのではないかということに気付いた。彼らは現在、サポート、トレーニング、そしてメンテナンス(ホビーストのドローンパイロットなら皆知っているように故障は必ず起きる)込みで、1カ月あたり3000ドルでドローンを企業にレンタルし始めている。

LucidはY Combinator2019年夏クラスの一員である。先週開催されたYC Demo Dayの時点で、同社は1ヶ月あたりの売上が3万3000ドルに相当する契約に署名済みだということを公表していた。

アッシャー氏は、最終的には全国展開を検討しているものの、現在は米国南東部に焦点を当てていると語った。そこは彼らの創業の地域であると同時に、カビの問題がよく見られる地域だからである。

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(翻訳:sako)

米国でドローンを武器化したら被害者がいなくても罰金260万円超

血気盛んな米国人が初めて本物のドローンを手に入れて、火炎放射器を装着してみたくなったとしても、それは極めて自然な成り行きだ。でも、この人畜無害なホビーも、世界最大の文句屋である連邦政府は黙認してくれない。

米政府の重要メンバーであるFAA(連邦航空局)はこのほど、ドローンと武器は「危険な組み合わせである」と題する通達を発表した。本当にそうだろうか。とはいえ彼らは政府の監督機関だから、いちおうその通達を見てみよう。

通達では「ネット上の写真やビデオで、銃器、火器、爆弾、火炎放射器などを装備したドローンを見たことが、たぶんあるだろう。しかし、そのようなアイテムをドローンに付けることを考えてはいけない。なぜなら、そのようなアイテムを装備したドローンは、人間とあなたの銀行口座に多大なる被害をもたらすことがありえるからだ」。

上記の内、罰金の箇所はジョークではない。FAAの規則に違反したら最大2万5000ドル(約260万円)を没収される。中でも特に重い罪は、自分の攻撃ドローンをYouTubeにポストすることだ。

https://www.youtube.com/watch?v=07rtBip9ixk

ちなみに、上のビデオの主人公はThrowFlame TF-19だ。TechCrunchはこの極端に恐ろしいデバイスを、決して推奨も承認もしない。

でも例えば、あなたがどこかの軍需企業で対潜兵器を開発していたり、ドローンに支配された未来の地球を描く映画を制作していたらどうか。あるいは、とにかく十分に注意しますと約束したら。

そういう場合はFAAに正規に申請して、ドローンの武器化について認可を得る。そんなめんどくさいこと、どうでもいいや、誰にも見られなきゃいいんだろ!?この疑問にFAAはもちろん、イエスと言わない。絶対に。だから、無認可の実験やいたずらは、最初からやらないのがベストだ。

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画像クレジット: ThrowFlame

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

自動操縦エアタクシーよる公共交通ネットワークでEHangと広州市が協力

自動操縦の旅客用および貨物用低空飛行航空機、貨客積載ドローンを作っているEHangが、そのエアタクシーの初の実用ネットワークを広州市に構築する。同社の発表によると広州市は、その全市的展開パイロット事業の主催団体になる。

パイロット事業は、低空を回転翼で飛ぶ航空機が都市の交通機関としてふさわしいことを示すだけでなく、そのネットワーク全体を中央的な交通管制ハブから自動的に運用管理できることを実証する。その交通管制ハブは、EHangと広州市の共同開発になる。

EHangは今年の初めに中国の民間航空局から自動操縦旅客航空機サービスの唯一のパイロット企業として認められ、すでに今年初めウィーンでEHang 184に乗客を乗せて飛行をデモし、また2018年には広州市でも数回の飛行を行った。

交通管制システムにより自動操縦航空機ネットワークの安全な運用を確保するだけでなく、EHangは広州市と共同で、そのネットワークの運用に必要なインフラストラクチャも構築している。たとえば自動操縦は、その初期的段階だけでなく、その運用をサポートする垂直離着陸場Vertiportの使用についても試験される。また都市交通機関として定着するために必要な、商用パートナーとの協働も行われる。

都市の公共交通機関のこのような新しい技術によるネットワークは、成長著しく交通量の増大も激しい広州市のような都市にふさわしい。しかもこの低空飛行航空機のネットワークは、過密都市において自動運転車などの陸上車に比べてアドバンテージが大きいだろう。自動運転車は、従来の一般車両や歩行者、自転車などとの争いや折り合いが運用の難点だが、都市上空の低空域は完全に空いている。

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米陸軍はレーザービーム兵器の早期実用化に本気

設立1927年の長寿の軍需企業であるNorthrop Grumman(ノースロップ・グラマン)が、かなり前から、米軍との契約でドローンを撃墜するレーザー兵器を研究開発している。

軍が望むのは、出力50キロワットのレーザーシステムをGeneral Dynamics(ジェネラル・ダイナミクス)が設計した装甲車Stryker(ストライカー)に載せたビーム兵器を、米軍の短距離防空システムの一員にすることだ。つまりこのレーザー兵器の目的は、前線の戦闘部隊をドローンの攻撃から守ること。

この計画には、Stryker装甲車にビーム兵器を組み込むことによって一種の先導機として利用し、短距離防空システムの目的である前線部隊の完全な保護を実現することが含まれている。

Northrop Grummanのミサイル防衛および防御システム担当副社長兼ゼネラルマネージャーであるDan Verwiel(ダン・ヴァーウェイル)氏は「Northrop Grummanはその革新的で実証済みの技術と統合化専門技術の蓄積を活かして、わが国の機動部隊の次世代型保護装備を強力かつ迅速に提供していきたい」と声明でコメント。

軍は全地形型車両であるStrykerの一群に、ドローンやヘリコプター、ロケット、火砲、 臼砲などに対する防御システムを載せるつもりであり、その開発をNorthrop GrummanやRaytheon(レイセオン)に委託している。つまりRaytheonも、このプロジェクトに参加している。

陸軍中将で超音波兵器ビーム兵器宇宙兵器および迅速調達担当ディレクターであるL. Neil Thurgood(L・ネイル・サーグッド)氏は声明で「今や、ビーム兵器を戦場に持ち込むべき時である。陸軍は陸軍現代化計画の一環としてレーザービーム兵器の必要性を認識している。これはもはや研究事業やデモンストレーション事業ではない。それは戦略的戦闘能力の一環であり、それを兵士たちが手中にすることは正しい方向性である」とコメントしている。

陸軍にとってレーザーは、従来の動力学的兵器につきものだったサプライチェーンのハードル(前線への弾薬の補充など)をさらに削減してくれる技術だ。5月に陸軍は、歩兵、車両、および航空機をサポートするさまざまなレーザー兵器のプロトタイピングと現場導入を加速する戦略にゴーサインを出した。

そして陸軍は、今契約しているRaytheonとNorthrop Grummanだけでなく、独自の研究成果を持つ他のベンダーからの売り込みを歓迎する、と言っている。デモに成功したら、総額4億9000万ドルの計画の一片に食らいつくことができる。そしてその技術を搭載した車両の実用化を陸軍は2022年と予定している。

陸軍の迅速配備展開部門(RCCTO)のビーム兵器担当上級研究員であるCraig Robin(クレイグ・ロビン)博士は声明で「レーザーのビーム利用に関しては軍と商用部門の両方が大きな進歩を遂げ、今では戦術的に有効なプラットホーム(装甲車など)で、十分な軍用能力のあるレーザービームを利用できる。今やわれわれは、そのための最良のソリューションを迅速にプロトタイプし、競争により最良の実装を実現して、前線の戦闘部隊に届けるべき時に来ている」と述べている。

画像クレジット: Northrop Grumman

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ANAやLINE Fukuokaがドローン配送実験、玄界島からアワビとサザエ運ぶ

LINE Fukuokaは8月1日、ANAホールディングスと協業によるドローンを利用した海産物輸送の実証実験を報道関係者に公開した。

福岡市西区の玄界島と糸島半島の東側に位置する釣り船茶屋ざうお本店までの片道6.4kmの距離、玄界島と能古島キャンプ村までの片道10.3kmの距離を、完全自律・自動操縦のドローンを複数使って、アワビとサザエを運ぶという内容だ。代表事業者はANAホールディングス。

ドローンは、自動制御システム研究所(ACSL)が開発した「PF-1」と呼ばれる機体を使用。PF-1は、建物・インフラ点検用の「PF1-Vision」、計量・測量用の「PF1-Survey」、防災・災害用の「PF1-Protection」、物流・宅配用の「PF1-Delivery」の4モデルがある。今回の実証実験で使われたのはPF-1をベースにカスタマイズしたもので、通常はオプションのLTE通信機能を搭載している。なお、PF-1自体のペイロード(積載可能重量)は3kgだが、今回の機体は0.9kgとなっている。

LTE通信にはNTTドコモの回線を使用。ドコモでは今回の実証実験のため、上空のLTEの電波状況などのデータを提供し、飛行ルート作成に協力したそうだ。またウェザーニュースが、気象情報やドクターヘリなどの有人航空機の飛行位置データなどを提供している。もちろん実証実験エリアを提供しているのは福岡市だ。

LINE Fukuokaでは、LINEアプリ内に実装したモバイルオーダー機能を提供。BBQ会場でスマートフォンから海産物をオーダーすることで、そのオーダーが玄界島に届き、海産物がドローンで運ばれてくるという流れだ。なお、ドローンの離着陸時には30m以上に離れなければならないという規制があるため、実際にはスマートフォンで注文後にBBQ会場まで運ばれるわけではなく、ドローンの着地点に取りに行く必要がある。とはいえ、この取り組みが実用化すれば、いけすなどの貯蔵施設を持たない飲食店に新鮮な海産物をすぐに届けられるという大きなメリットが生まれる。

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今回のドローン制御はすべてANAホールディングスが担当。同社は現地での人間の監視が不要の完全自立・自動操縦技術を確立しており、今回の実験は3回目(初回のみ人間の監視付き)。位置制御には基本的にGPSなどを利用しているが、GPSなどでの位置捕捉では数mの誤差が生じる。そのため、着陸地点には専用のマーカーを用意し、このマーカーをドローン内蔵のカメラが認識して誤差50cmのレベルで位置を捕捉する。このマーカーを認識して位置情報を補正する処理を担っているのは、英ラズベリー財団が開発するワンボードマイコンのRaspberry Pi 3。ちなみに、RF-1の建物・インフラ点検モデルであるPF1-Visionには、エヌビディア社のJETSON TX2を搭載しており、PF-1の柔軟性が伺える。今回の実証実験では便宜上、ざうお本店2階に制御ルームが設けられていたが、制御ルームをドローン着地点近くに設置する必要はなく、天神や博多はもちろん、東京からの制御も可能だ。

現在のところ規制や住民の合意が得られるかという問題があるため、ドローンは無人地帯での飛行に限られているが、ANAホールディングスでは将来的に有人地帯での完全自立・自動操縦を進めたいという意向だ。

今回の実証実験ではランニングコストは明らかにされなかった。今回の実証実験を踏まえて2020年の導入を目指すとしているが、完全自立・自動制御が実現できたとしても、30m以内に人が侵入できない離着陸場所の確保、ドローンのバッテリーの取り替え作業、ペイロードの増量など課題は山積している。特に離着陸場所やバッテリーの交換にはどうしても人員が必要となるので、そのぶんのランニングコストをBBQのメニューの価格に転嫁するのは現実的ではない。

建物の屋上など人が立ち入れない場所に離着陸場所を設け、着陸した際に自動的にバッテリーを充電できるシステムなどが考案されないと、本格導入はまだまだ先だと感じた。今回の実証実験の最大高度150mなので飛行に関してはそれほどの騒音にはならないため、都市部であっても近隣住民の理解は得られやすいかもしれない。しかし、看板は電柱などの障害物も多いので着陸地点の詳細なマッピングや万が一の衝突回避機能なども実装する必要があるだろう。

当面は、浜辺やリゾート地など人口や建物が密集していない場所間での輸送が現実的だが、スマートフォンでオーダーした食材がドローンで届くという未来は、すぐそこにある。

ドローンが子供たちの近くに墜落したことでスイスでの自律配送事業が中断

スイスでの配送ドローンの深刻な墜落事故によって、事業とパートナーシップが中断された。学校のすぐそばで発生したこの事故は、貨物搭載型自律飛行物体による破滅的な失敗の可能性を厳しく示した。

このドローンはスイスポスト(すなわち郵便サービス)とのパートナーシップによってMatternet(マターネット)が運営していたものだ。同社は優先的なケースにドローンを使って、ある医療センターからの検査サンプルを配送していた。ドローン配送の潜在的な可能性に関しては、言うまでもない。だがこれまでにこのドローンは2回事故を起こしている。1度目は軟着陸、そして今回の2度目はハードクラッシュだ。

1月に起きた最初の事故は、GPSハードウェアエラーによって引き起こされたものだ。このときはドローンは予め組み込まれていたエラー処理状態に移行し、緊急パラシュートを開いてゆっくり地上へと降下した。このときはGPSシステムを改善するための対策が講じられた。

しかし、5月に起きた2度目の事故では、ドローンは再びパラシュートを開こうとしたものの、どうしたことかパラシュートラインが切断されて地表に降下し、大勢の園児たちがいる場所からわずか150フィート(約46メートル)程の場所に墜落したのだ。被害を受けたものは誰もいなかったものの、これはサービスにとって、最悪の事態がかろうじて避けられたというものだった。単に機体が墜落しただけでなく、緊急システムも動作せず、しかも単に人がいる頭上で起きたのではなく、大勢の子供たちがいるすぐ頭上で起きた事故なのだ。この事故は前月報告書としてまとめられたが、広くは知られていない。

数百フィート(数百メートル)から落下する、合わせて12キログラム(約26ポンド)のドローンと搭載貨物は、容易に誰かに重症を負わせたり殺してしまう可能性がある。これこそが居住地や人の頭上を飛ぶことに関して極めて厳しい規制が存在しているいる理由なのだ。

当然ながら、この事故の後、運行は中止されている。そしてMatternetが、関連する様々な課題を解決できるまで、運行は再開されないだろう。たとえば、パラシュートラインがドローンの上でなにかによって切断されるようなことが、何故起き得たのかということだ。

米国でこのニュースを伝えたのはIEEE Spectrumだ。Matternetはこの件について次のように述べている。

私たちのドローンのパラシュートシステムが失敗したのは初めてです。報告書に述べられているように、飛行停止システムはドローンの仕様通りに起動されたのですが、パラシュートラインがその展開の最中に切断されてしまいました。

Matternetは、私たちの技術と運用の安全性をなによりも真剣に考えています。パラシュート安全機構システムの故障は容認できないものであり、私たちはそれに対処するために、あらゆる適切な措置を講じています。

スイスポストとMatternetはこの事故を受けて、このタイプのドローンも含む全ての運用を直ちに停止しました。私たちの専門家が事故を分析して適切な緩和策を提案しました、この案は現在FOCA(Federal Office of Civil Aviation:連邦民間航空局)によって評価されている最中です。運行が再開されるのは、Matternetとスイスポスト、FOCA、そしてスイスの病院のお客様たちが、適用された緩和策に満足したときになります。

ドローンによる配達は有望な分野だが、規制当局が検討する場合には、今回のような状況は良い材料とはならない。業界の明るい予想にもかかわらず、この飛行テクノロジーを証明するためにはまだやるべきことがたくさんある。3000回ほどの飛行のうち2回の失敗というのはあまり多いようには思えないかもしれないが、もしそのうちの1回が、あわや子供たちを巻き込みそうな事故だったということならば、業界全体を萎縮させかねないのだ。

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(翻訳:sako)

UPSがドローン配達の子会社を設立し米連邦航空局の認可取得へ

ドローン配達の大いなる構想を描いているUPSが、その鍵となる行動を起こそうとしている。まず、ドローン配達だけに特化した子会社、UPS Flightを設立し、密集地域、夜間、人間操縦士の視界外での飛行など、現在一般商用ドローン運営に必要な米連邦航空局(FAA)の認可を取得しようとしている。

UPSが取ろうとしているのは、Alphabet傘下のWingが今年4月に取得したのと同じ認証で、Uber EatsやAmazon Airらも申請しているが未だに承認されていない、とThe Vergeが報じている。

世界最大級の運送会社であるUPSとしては、それが実際に将来のラストマイル輸送手段になってもならなくても、ドローン配達分野で何らかの役割を果たす必要がある。同様の認証を獲得しようとしているAmazonは、同社のドローン配達サービスのマーケティングや宣伝に極めて積極的だ。

今年3月、 UPSはドローンのスタートアップMatternetと提携して、医療サンプル輸送のテストをノースカロライナで行い、2017年にはフロリダで、トラックの荷物をドローンで配達するデモンストレーションも行ったが、テストは思い通りの結果にはならなかった

UPSが認可を取得するまでにどれだけ時間がかかるのかはわからないが、年内には可能であるど同社は確信しているようだ。その時にはドローンを使った商用配達サービスが数多く登場するかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Parrotがローエンドのドローン事業から撤退しB2Bに専念

ParrotはAR.DroneをCES 2010で発表した。DJIのPhantom 1より3年早かった。一見すると、Bluetoothのスピーカーやヘッドセットを作っていた企業には似合わないとも思われたが、同社はその後何年もドローンという成長分野で独自の地位を確保した。

2年前にこのフランスの企業は、消費者向けの製品から別の製品に移行する、と発表した。その後徐々に業績は縮小し、今週Wirecutterの記事によると、同社はトイ(超小型)ドローンを捨てることになった。

Mambo FlyのスタッフライターであるSigne Brewster氏は以下のように伝えている。

明らかに、中国のDJIの市場での強さに負けて、同社はAnafi以外のドローンをすべて閉鎖するのだ。その系統はDJIのMavicに酷似しているが、Parrotは折りたたみ式のクワッドコプターをエンタープライズのユーザーに向ける。4月にTechCrunchが書いたように、感熱カメラFlirを加えたことからは、建設労働者や消防士などを対象にしていることが分かる。

消費者やホビイスト向けのドローン市場はまだ成長を続けているが、近年その市場はDJIが完全に支配した。もちろんDJIもパワーアップしたMavicや、積載量の大きいMatriceやInspireでB2B市場にも取り組んでいる。

それらの製品は、消毒液の散布や、捜索、救助など、いろんな仕事に利用できる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

英国スタートアップが独自のドローン交通コントロールでGoogleに挑む

空飛ぶタクシーで道路の渋滞が緩和できるのはもちろん、荷物の配達や捜索救助の活動、緊急の医療物資の配送など、ドローンが非常に有用なことを低コストでやってのける将来は、追求する価値がありそうだ。しかしこれらが現実のものとなる前に、空にある何千ものドローンの安全運航を確かなものにする必要がある。他のドローンや、人が操縦する航空機の航空経路、そして侵入禁止エリアに侵入したドローンは自動的に検出されるようにする必要があり、安全に飛行を続けるためにコースを変えなければならない。さもなくば、たとえばドローンがたくさん飛んでいる主要空港周辺の空はカオスになり、頻繁に事故が起こることになる。

そうしたシステムづくりでレースが展開されている。GoogleのX Labから誕生したAlphabet傘下のWingは、ドローンのための航空交通コントロールシステムの基準になればとの願いを込めてOpenSkyというプラットフォームを発表した。これまでのところOpenSkyはオーストラリアのドローン飛行管理が承認されているだけだが、米連邦航空局とのデモンストレーションプログラムも進行している。

しかし今週、Seraphim Capitalが490万ドル(約5億2780万円)出資している英国拠点のスタートアップAltitude Angel(アルティテュード・エンジェル)が自前のUTM(Unmanned Traffic Management、無人交通管理)システムを立ち上げた。

同社のConflict Resolution System(CRS、コンフリクト解消システム)は基本的に自動で衝突を回避する技術だ。これは、目の届かないところを飛んでいるドローンが安全を維持しながら飛行を続け、飛行計画から外れたり制限エリアに侵入したりしないことを意味する。自動コントロールにすることで、空中の衝突を防ぐことができるとAltitude Angelは語る。というのも、空にいるドローンの全ての居場所を知ることで、存在が驚きではなくなるからだ。

Altitude AngelのCRSは戦略的と戦術的のどちらの要素も有している。

戦略的な部分は、飛行の計画段階にある。例えば、誰かが飛行計画を提出し空域許可をリクエストするときだ。システムは提案のあったルートを分析し、すでに提出されている他の飛行計画や、地上の制限エリアと相互参照する。そして飛行計画のコンフリクトを解消するために別ルートを提案する。最終的には、ドローンのオペレーターがこうしたことをスマホのアプリでできるようになり、フライトの承認はオートメーション化される。

次のステージは戦術的な部分となる。これは、ドローンが実際に飛んでいるときに展開される。ダイナミックなシステムが絶えず航空機周辺の他の航空機や空域での変更(例えば、事件による一時的なフライト制限など)をモニターし、自動的にルートを調整する。

このCRSの肝は、ドローンとドローン操縦者が個人情報やセンシティブなデータを互いに交換することなく飛行計画を世界で提供されるサービスに保存できることにある。

Altitude AngelのCEOで共同創業者のRichard Parker(リチャード・パーカー)氏は、「ドローンや自動操縦航空機が戦略的にフライトを計画したり、潜んでいるコンフリクトに気づいたり、また状況に応じてルートを変えたりできる能力は、空での安全を確保する上で必要不可欠だ。この最初のステップは、ドローン操縦者と航空機オペレーター、他のUTM企業との間でのフライト前の共同作業となる。適切でタイムリーなガイダンスを提供し、空でのコンフリクトを予想して解決できることは自動フライトに革命を起こす。CRSは、ドローンや自動航空産業が成長する上で欠かせないものの1つだ」と語った。

Altitude Angelの他にもこうしたタイプのCRSを発表する企業は出てくるだろうが、万能のGoogleとAmazon(似たようなドローン配送計画を持っている)に挑む自信に満ちたスタートアップが他にもいることを示している。

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(翻訳:Mizoguchi)

ドローンを使ってスプレーで巨大な壁画を描いてみよう

何の変哲もないドローンが、大きな落書きを描くところを見てみよう。イタリアのとあるデザイン会社が、ちょっとした楽しいショーを企画した。アートコミュニティからスケッチを募集し、それらをまとめて巨大な壁画にしようというもの。ドローンのチームによって12時間かけて描かれた。

塗料のスプレーによって何かを描くドローンは見たことがあるかもしれない。しかし、ファッション広告看板の下品な破壊行為は言うに及ばず、ディズニーの構造的な壁画よりも、これははるかに優れている。こちらのドローンは、実際に見る価値のあるものを描き上げたのだ!

このUrban Flying Opera(UFO)プロジェクトは、Carlo Ratti Associati(CRA)によって監修されたもの。まずアプリを使って1200点ほどの小さなイラストを集め、そこから100点を選んで1枚の壁画としてまとめた。こうして線画で構成された壁画は、1台の集中制御用コンピューターにロードされ、そこからスプレー缶を装備した4台のドローンに描画の指示が分配された。そして、それらのドローンが、12時間かけて巨大な壁に全体を描き切ったのだ。

プロジェクトに使われたドローンは、Tsuru Roboticsが提供した。この会社にとっては広報活動の一環でもあった。各ドローンが、それぞれ描画全体の一部を分担した。複数のドローンの位置を監視するシステムによって、ドローン同士が衝突したりしないよう注意が払われた。白い壁にスプレーしていくのだから、やり直しは効かない。

壁画は幅46フィート(約14メートル)、高さ39フィート(約12メートル)で、それぞれ独立してペイントされた各色のレイヤーによって、このプロジェクトがハイライトを当てようとしたコミュニティの、いろいろな特徴を表現している。

「街というものはオープンキャンバスであり、人々はさまざまな方法で各自のストーリーを刻む込むことができます。そうしたプロセスは、常に発生しているのです。しかしUFOでは、それを加速させてみました。ドローン技術を使って、表現の手段として新しい描画の使い方を可能にしたのです」と、CRAの創立者、Carlo Ratti氏はNew Atlasに語った

忠実度としては、本格的なグラフィティやストリートアートのベレルには、まだまだ遠く及ばない。しかし、ドローンを使ったスプレー描画が、単なる悪ふざけではなく、実用的な手法の1つになろうとしているのは確かだ。おそらく将来は、ドローンを使った破壊行為でさえ、もっと高品質なものになるだろう!

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

GoogleのプロジェクトだったWingがドローン操縦者のための安全アプリを豪州で立ち上げ

ドローンによる配達サービスのProject Wing(今ではシンプルにWingと呼ばれている)は昨年、次世代技術開発プロジェクトGoogle Xを卒業してAlphabet(アルファベット)の独立した事業になった。そして最近、オーストラリアの首都キャンベラの郊外で操業の承認を豪政府から得た。対象地域でWingは食料やコーヒー、ペット用品などを住民に届けている。こうした取り組みに関連して、Wingは今週、ドローン操縦者がドローンを飛ばすのに安全な場所や時間帯を検索できる新しいアプリOpenSkyを立ち上げた。

このアプリは火曜日に密かにiOS App StoreとGoogle Playで公開され、ドローンをレクレーションとして飛ばす人、商用目的で飛ばす人のどちらも対象にしている。

Wingのウェブサイトで説明されているように、OpenSkyは、飛ばすのが趣味という人だろうが、土地の調査や荷物の配達などで無人航空機を活用する事業者だろうが、いつどこで飛ばすことができるのかを調べるのを簡単にするためのものだ。

CASA(Civil Aviation Safety Authority、民間航空安全局)は、アプリデベロッパーが自前のドローン安全アプリを接続できる遠隔パイロット航空システム(RPAS)デジタルプラットフォームに道を譲って「Can I fly there?」アプリを終了させる、としている。OpenSkyは、この新システムの活用を許可された初のサードパーティアプリだ。

アプリストアでの立ち上げに加え、OpenSkyはウェブでも利用可能だ。

この新アプリそのものの使い方はいたってシンプルだ。メニューからどんなタイプのドローンを使用するのかを選ぶ(レクレーション用ドローン、2キロ以下の商用ドローン、CASA認証のオペレーターが展開する商用ドローンReOC)。

そして、地図の検索ボックスに住所を入力すると、飛行禁止ゾーンや他の規制を調べたり、ガイダンスのためのCASAコンプライアンスマップを閲覧できる。また、飛行障害やCASAに安全でないドローン運用を直接報告するリンクを確認できる機能もある。

6月にWingは、CASAが安全なドローン飛行をサポートするアプリのエコシステムを立ち上げるのを手伝う、とブログに投稿した。しかし、どんなアプリを立ち上げようとしているのか、いつ利用できるようになるのかについては明らかにしていなかった。

「オーストラリアのCASAは、安全で予測可能なフライトにするためにドローン操縦者に情報を提供するという刷新的なアプローチを取っている」とWingのプロジェクトマネジャーReinaldo Negron氏は投稿で書いている。「ドローン操縦者がフライトに関する情報を入手するために使えるアプリやサービスのエコシステムをドローン産業に提供することで、CASAは公共の安全、そして規則を遵守しているかの監視を確かなものにしつつ、イノベーションのチャンスを創造している」と語った。

ドローン安全アプリに加え、Wingはまたスポーツの試合やコンサート、緊急事態のようなときにドローン操縦者と連絡が取れるツールをCASAのために開発中だ、と述べた。

「時間の経過とともに、CASAのアプリとサービスの承認システムはドローン操縦者の選択や社会の安全を促進し、ドローン産業におけるさらなるイノベーションを駆り立てるだろう。このエコシステムを可能にすることでCASAと豪政府は、安全なドローンを国の航空システムに組み込むことを模索している他の国々に、注意を引く例を提示することになる。我々はオーストラリアのドローン航空の将来をサポートするのを楽しみにしている」とNegron氏は話した。

我々はさらなる詳細を求めてWingに問い合わせ中で、コメントがあり次第アップデートする。

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(翻訳:Mizoguchi)

航空機の鳥の衝突試験は義務化されているがドローンはまだまだこれから

鳥は飛行機にとってとても危険だから、鳥の衝突試験が義務付けられている。では、ドローンはどうだろう? 無人機による空港の妨害増えているから、もうじきドローンの衝突試験も義務化されるかもしれないが、ドイツの研究者たちによると、その試験にはドローンを高速な砲弾とする空気砲で、航空機を砲撃することが含まれるらしい。

フラウンホーファー研究機構のフライブルグ研究所で行われているその研究は、試験すべきパラメーターを同定しようとしている。

たとえば鳥の衝突は、冷凍の鶏や七面鳥などを空気砲で撃ちこんで試験している。きれいではないけど、やらざるを得ない。でもこの場合、鳥とドローンを同一視することはできない。

関連記事: Drone sighting at Germany’s busiest airport grounds flights for about an hour…ドイツ最繁忙の空港がドローンで1時間機能停止(未訳)

研究所のSebastian Schopferer(セバスチアン・ショプフェラー)氏がニュースリリースでこう述べている。「ドローンと鳥では動きが全然違うし、またドローンの方がずっと重い。だから、鳥の衝突試験に合格した航空機がドローンにも耐えうるとは結論できない」。

チームは、ドローンの質量の大半を占める電池とエンジンを空気砲に装弾した。翼やその搭載用のアームは軽いから、容易に破砕するだろう。だから大きな被害はない。

drone testing

左の航空機に時速数百マイルで衝突した後のドローンのエンジンと電池の残骸

ドローンは秒速115〜255メートルで、厚さ最大8mmのアルミ板を砲撃した。当然ながら、アルミ板は「大きく変形し」、翼のないドローンは「完全に破壊された」。破壊の過程を高速カメラで記録したが、残念ながらその映像は非公開だ。

いろんな種類の試験をやってみて、有意義なものと不要で無関係なものを選り分ける必要がある。でも、時速900kmのドローン弾で砲撃すると、その被害はどれも同じに見えるのに、なぜ貴重なお金と時間を使って500回もテストするのか? 翼やアームを含めると、違う結果になるのか? どの速度ならアルミ板を貫通するのか? 何が有効な保護対策か? などなど、多くの研究課題がある。現在は、もっと大きな無人機を使って加速や減速もできる試験台を作っている。

十分な量のテストを行えば、試験のやり方が標準化されるだけでなく、高価で破損も多い試験台ではなく、シミュレーションでいろんな素材を試せるだろう。チームは、そう期待している。

画像クレジット: PHILIPPE HUGUEN/AFP

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

風力タービンのブレード上を這って目に見えないキズを探すロボ

風力タービンはクリーンな電力を供給する優れた発電装置だが、その見るからに単純な(でっかいやつが回るだけの)構造とは裏腹に、一般の機械と同じように摩耗する複雑なシステムであり、最悪、大事故を引き起こす恐れもある。そこで、Sandia National Labsの研究者たちは、タービンの巨大なブレードを自動的に検査し、グリーンパワーのインフラを健全に保つロボットを開発した。

風の流れからエネルギーを集めようと聳え立つ巨大なタワー群は、普段は車で通りかかったときにちょっとだけ目にする存在だ。しかしそれは、厳しい天候、極端に変化する気温、そして(周囲でもっとも背の高いものであるため)必然的に落雷にも絶えながら長年立ち続けなければならない。それに通常の摩耗や破損も加わるため、どうしても定期的な検査が必要になる。

しかし、検査は困難であると同時に、表面的なものに終わる恐れがある。そのブレードは、一体の製造物としては地上最大級だ。さらにそれは、洋上など、人里離れた交通の便の悪い場所に建てられることが多い。

「ブレードは、その寿命を迎えるまでの10億回の負荷サイクルの間、落雷、雹、雨、湿気などの自然の力に晒されます。しかし、外して作業場に持ち込んでメンテナンスするこというわけにはいきません」と、SandiaのJoshua Paquetteはニュースリリースの中で述べている。つまり、検査員がタービンまで足を運んで検査するしかないのだが、タワーは数十メートルの高さに及ぶこともあり、危険な場所に設置されていることもある。

関連記事:風力タービンを掃除して人の命を救うAeronsの巨大ドローン(未訳)

クレーンを使うという手もある。ブレードを下に向けて、そこを検査担当者が懸垂下降しながら調べることも可能だ。それでも、検査は肉眼に頼らざるを得ない。

「目で見るだけでは、表面の傷しか発見できません。それに、目視できる傷が表面にあるということは、損傷の程度が深刻なレベルにまで進んでいるとも考えられます」とPaquette氏は言う。

もっと入念に、深いところまで検査する必要があることは明らかだ。そこで彼らは、International Climbing MachinesとDophitechをパートナーに迎えて動き出した。その結果生まれたのが、この這うように進むロボットだ。これはブレードの表面に張り付き、ゆっくりながらしっかりと移動し、視覚映像と超音波映像を記録する。

視認検査では表面のひび割れや擦り傷を確認するのだが、超音波はブレードの奥の層にまで到達し、表面に傷が現るずっと以前の段階で内部の損傷を発見できる。これを芝刈り機のように、左右に、そして上下に移動させながら、ほぼ自動的に行う。

現時点では、その動きは非常に遅く、人間の監督を必要とする。だがそれは、研究室から生まれ出たばかりのロボットだからだ。近い将来には、数台のロボットを現場に持って行き、ブレード1枚につき1台を配置して、数時間後、あるいは数時間後に回収して問題箇所を確認し、精密検査やスキャンを行えるようになる。タービンに常駐して、定期的にブレードの上を動き回り検査をするようになるかも知れない。

ドローンを使う方法も研究されている。橋やモニュメントなど、人が行うには危険すぎる場所ではすでにこの万能飛行機を使った検査が行われているので、自然な流れだろう。

検査ドローンには高解像度カメラと赤外線センサーが搭載され、ブレード内の熱の変化を検知する。太陽の熱がブレードの素材に浸透する過程で、内部に損傷があれば熱の伝わり方に不規則な部分が現れる。そこを見つけるという考え方だ。

こうしたシステムの自動化が進めば、こんな展開も期待できる。ドローンがタービンの状態を素早く調査し、精密検査が必要なタワーがあれば報告する。それを受けて、タービンに常駐しているロボットが出動して検査を行う。その間、人間の調査チームが現地に向かい、問題部分にどのような修理が必要かを詳しく検討する。これなら、命や手足を危険に晒すことがない。

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(翻訳:金井哲夫)

ドローンのスピードレース主催のDrone Racing Leagueが早くも53億円超のシリーズC調達

最近の2年ぐらいで、企業のドローン利用がとても盛んになってきたが、今度はドローンをエンターテインメントに使おうというスタートアップがビッグな投資を調達している。

そのDrone Racing Leagueと名乗るスタートアップは今、シリーズCで5000万ドル(約53.5億円)を調達しようとしている。今日発行されたSECのドキュメントがそう言っている。同社はそのうちの2600万ドルをすでに調達していて、今は残りの完了を目指している。主な投資家はLux CapitalやRSE Venturesなどだ。

TechCrunchはいま、Drone Racing Leagueにコメントを求めている。

同社はこれまでに、Sky、CRCM Ventures、Hearst Venturesなどから3200万ドルを調達している。そのシリーズBの2000万ドルは2017年に完了した

このスタートアップは、名前が示すようにドローンのスピードレースがビジネスだ。ドローンにはそんなエキサイティングな面もあることに着目して2015年に創業された同社は、空飛ぶFormula-1レースのスリルを味わえるリーグを作ろうとしている。

TechCrunchは2016年に同社の取り組みと、それを取り巻く熱心なドローンレースのファンたちを取材した。選手は自作のハードウェアを時速150km近くの速度で飛ばし、試合は空の倉庫や本格的なスポーツアリーナ行われる。レースの実況は、NBC SportsやTwitter、Sky Sports、FOX Sports Asiaなどで行われている。

関連記事: When drones go pro(ドローンがプロの選手になる、未訳)

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa