WordPressって何?という人が読んでも5分で何となく分かる記事

今回はこのブログでもお世話になっているWordPressについて解説します。WordPressって何?という人向けの記事です。

WordPressとは?

WordPressはCMS(Contents Management System)というものの1種です。直訳で「コンテンツ管理システム」です。

通常、Webサイトを作成・公開するためにはHTMLやCSSの知識が必須ですが、WordPressに代表されるCMSを利用すればそのような専門知識などをもっていなくとも文章や画像といったコンテンツさえ準備する事が出来ればWebサイトを作成・公開する事が出来ます。Webの専門知識がない人でもブログなどでWebに記事を公開できるのは、そういう仕組みがあるからですね。

しかし一口にCMSといってもめちゃめちゃ幅広いものです( Google検索「CMS 種類」 )。

そのたくさんあるCMSの中でも特に多くのシェアをもっているのがWordPressなんです。

WordPressが使われる理由

WordPressには他のCMSと比較して以下のような特徴を持っています。

情報が豊富

ユーザが多いので情報が豊富です。WordPressに関する書籍は数え切れないくらい出ていますし、何か困った事が起きてもGoogle検索で大体の事が解決できます。

Webサイトの基本的な構造が作りやすい

トップページが有り、カテゴリページが有り、タグページが有り・・と言った基本的なWebサイトの構造をHTMLをいっさい触らずに作る事ができます。

プラグインが豊富

プラグインというのはWordPressに追加機能を簡単に付与させる事ができる仕組みです。サイトの表示を高速化するものや、サイトのバックアップを助けてくれるものなどたくさんのプラグインが有ります。「こんな機能があったらいいのにな・・・」と思う機能はだいたいプラグインを探せば有ります。

テーマが豊富

テーマはWebサイトの着せ替え機能みたいなものです。記事や画像、カテゴリやタグなどの情報はそのままに、サイトの見た目部分を変更する事が出来ます。

WordPressはテーマを作成して公開、利用する仕組みがよく整えられていて、世界中のデザイナー、デベロッパーが作成した様々なテーマが無料で公開されています(有料のものもあります)。ユーザはそれらを自由に利用する事ができ、自分でテーマを作成して使用する事もできます。

つまるところ、WordPressが多くのシェアを獲得している理由としては、

  • 数あるCMSの中でもすごくポピュラーで情報がたくさんある事
  • HTML、CSSなどの詳しい知識が無くても大丈夫なお手軽さ
  • プラグインやテーマなどが自由に使える拡張性の高さ

というところかなと思います。

WordPressの仕組み

さてここからは、WordPressというCMSが、どのような(技術的な)仕組みで動いているのか?管理画面から投稿した記事や画像が、どのようにWebサイトとして反映されているのか?ということにも触れていきたいと思います。

WordPressのサイトにアクセスしてサイトが表示されるまでの流れ

WordPressでは、ユーザが投稿した記事やそれに対するコメントなどが直接HTMLのファイルを生成する訳ではありません。

WordPressは「PHP」というプログラミング言語で構築されており、コンテンツの管理には「MySQL」というデータベースを利用して、CMSとしての機能を実現しています。

WordPressで作成されたWebサイトにアクセスした時、ブラウザあるいはブラウザの向こう側で一体どういう事が起きているのでしょうか。サイトが表示されるまでのざっくりとした流れは次の通りです。

1. ブラウザはサイトに見たいページの情報を送ります。
2. サーバサイトにアクセスがあるとPHPが動作し、MySQLから記事やコメントなどのデータを取り出してHTMLを生成、送信します。
3. 送信されてきたHTMLを、ブラウザがうまく変換して表示します。

ブラウザがサーバーにアクセスし、PHPがMySQLのデータを参照しHTMLを生成しブラウザに返すという流れ

WordPressを動かすPHPと、データを保存するデータベースが分かれており、連携して1つのページを表示させるというのがポイントです。

コンテンツの管理にデータベースを使う理由

WordPressではコンテンツの管理にデータベースを利用していると説明しました。

このような仕組みを取る事で「コンテンツ」と「Webサイトの器(≒テンプレート)」を別々に管理する事が出来るようになっています。

例えば、MySQLを操作するためのSQL文が書ければデータベース中のコンテンツを一斉に扱う事が出来ますし、HTML、PHP、CSSが書ければ自由なレイアウト、デザインでコンテンツを展開出来ます。

HTMLはPHP、CSSの部分とコンテンツの部分を別に管理しているから、独立してデザインの変更などが行える

また、Webサイトの見た目をテーマによって簡単に切り替える事が出来たり、プラグインによる拡張が容易に行えたりといった機能を提供できるのも、コンテンツ管理にデータベースを利用しているおかげです。

コンテンツをデータベース化し、表示をプログラムで作るという仕組みがWordPressの汎用性、拡張性の高さを支えているのです。

SEOから見るWordPress

WordPress自体にSEO効果があるという情報をよく見ますが、それは正しいと言える側面もある一方、捉え方次第では誤解を招きそうなので、SEOに関することも最後に解説しておきます。

別にWordPressを使ったからといってSEO効果があるわけではない

SEOとは「Webサイトが検索エンジンから正しい評価を受ける事が出来るように最適化する事」です。SEOを正しく行う事でWebサイトはその存在を正しく検索エンジンに理解・評価してもらう事が出来ます。そうする事でWebサイトは適切なキーワードにおける適切な順位に登場する事が出来るようになるのです。

ですので、WordPressを使ったからといってそのサイトが検索結果のより上位に表示されるかというと、そんな事はありません。それを踏まえた上で、WordPressはSEOとどういった相性にあるのか考えてみます。

SEOを行うには都合が良いという点はある

WordPressを使っただけでSEO的に何か効果があるかといえば全くそんな事は無いという話は先にしました。ただし、SEOを行う上で都合が良い点はあると言えます。

例えばプラグインを使って簡単に記事毎のmetaディスクリプションやキーワードを設定出来たり、カテゴリ、タグ構造を用いた内部リンクの調整やアイキャッチ画像の設定がやりやすかったりと、サイト訪問者がサイト内を迂回してくれるような仕組みが作りやすかったりします。

つまり、WordPressそれ自体にSEO効果は無いですが、SEOを比較的やりやすいのがWordPressだ、という認識で良いと思います。

全体まとめ

まとめると、

  • WordPressは最も使われているCMS(コンテンツ管理システム)の1つ
  • WordPressは文章やコメント、画像などのオリジナルなコンテンツと、サイトそのものの構造や見た目を切り分けて管理できる。
  • だから、コンテンツをそのままにサイトの構造やデザインを容易に調整できる。
  • 情報の豊富さ、ユーザの多さからWordPressにまつわる大体の事がググればなんとかなる。
  • WordPress使えばSEOばっちりかと言えばそんな事無い。
  • ただし構造の変えやすさ、SEOを助けるプラグインの存在などから、SEOはやりやすいと言える

という感じです。どうでしょう。WordPressがどのようなものなのか、ざっくりと伝わったでしょうか?この記事で少しでもWordPressに興味をもっていただけると嬉しいです。

ヴォラーレ株式会社 工藤

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よく見るHTTPステータスコード一覧とその意味を理解する

404や503、301・302など「ステータスコード」とか言われるものをよく見るけど実はその意味はよく分かっていません、という方は意外に多いんじゃないかなと思ったので、よく見るものを一覧でまとめて解説してみました。このあたりの話題にそこまで詳しくない方でなくとも理解できるように解説しているつもりです。

Webブラウザやクローラーが情報を受け取る仕組み

私たちは普段、FireFoxやChrome、SafariなどのWebブラウザを通じてURLにアクセスしてWebコンテンツを閲覧しています。この「URLにアクセスする」ときに、Webブラウザは「リクエスト」を送り、Webサーバーが「レスポンス」を返す、というやり取り(通信)が行われています。

ブラウザからリクエスト(URL)を送り、サーバーからレスポンスが返される図

リクエストを送る側は、「サーバー(提供者)」に対して「クライアント(依頼者)」と呼ばれます。Googleのような検索エンジンのクローラーもブラウザと同じくクライアントという扱いになります。

HTTPステータスコードとは?

WebブラウザやクローラーがURLにアクセスしようとするとWebサーバーからどのようなレスポンスを受け取っているのか?というのは例えばGoogleのウェブマスターツールの基本機能「Fetch as Google」などを使って知ることができます。
※図の中の赤枠以下の情報を受け取っています。

ウェブマスターツール Fetch as Google を使用してGoogleBotが受け取ったデータが表示。ステータスライン、メタ情報、ボディメッセージを受け取っている。

少し見づらいですが、通常通りアクセスできてコンテンツの情報が得られる場合にはブラウザやクローラーはこのようなデータをWebサーバーから受け取っています。

ここで少しだけ專門用語を使うと、上の図にあるようなレスポンスは「ステータスライン」「レスポンスヘッダ」「メッセージボディ」の3つから成っています。
上からステータスライン、メタ情報(データに付随する情報)、ボディメッセージ(この場合はHTMLテキスト)という具合でデータを受け取っている

レスポンスヘッダとメッセージボディについては今回本題から外れますが、折角ですので合わせて簡単に解説します。

ステータスライン

ステータスラインは一番上に記述されている「HTTP/1.1 200 OK」や「HTTP/1.1 301 Moved Permanently」等のようなもので、「レスポンスの状態」を表します。この中の「200」や「301」といった3桁の数字が今回の話題となる「ステータスコード」です。「OK」「Moved Permanently」は「説明句」というもので、その名の通りステータスコードの内容説明をするものです。

HTTP/1.1 は「通信規約とそのバージョン」 200 はステータスコード OK は説明句

クライアント(WebブラウザやGoogleBot)はWebサーバからどのステータスコードが返ってきたかによって、その中身を見なくとも次にどんな処理を行えばよいかを判断することができます。

レスポンスヘッダ

レスポンスに付与するメタ情報が記載されている部分です。ここでいうメタ情報とは、「(受け取った)データに関する補足情報」のようなものと思って下さい。例えば、URLが転送(リダイレクト)されている場合に転送先のURLの情報を「Location」として付与する、などの情報です。

メッセージボディ

いわゆる”本文”にあたるもので、Webページに問題なくアクセスできた場合にはHTML情報がここに記載されます。私達が普段見ているWebページはこのHTMLテキストをブラウザが解釈して表示したものです。

さて、本題のHTTPステータスコードについて話を戻します。

HTTPステータスコード

ステータスコードは本来ブラウザやクローラーが処理するために付与されているものなので、普段私達がブラウザ上でWebページを見ている際に見ることはありませんが、時々エラーでこんなのをお目にかかることはありますね。

404 Not Found

503 Service Unavailable

また、Google Chromeに標準搭載されているDeveloper Toolsや、Firefoxのアドオン(Live HTTP headersやFirebug等)を使えばレスポンスに含まれているHTTPステータスコードを確認することができます。今回はその使い方は割愛させていただきますが興味の有る方はお試しください。

それでは次節からは本題であるステータスコードについてお話をさせていただきます。

ステータスコードの大まかな分類と意味

さて、ステータスコードは大まかに分けて5つに分けられます。

  • 100番台 : 処理中
  • 200番台 : 成功
  • 300番台 : リダイレクト
  • 400番台 : クライアントエラー
  • 500番台 : サーバエラー

このようにそれぞれの番台によって異なる意味を持っています。個別のステータスコードの前に、まずここでは各番台について簡単にその意味を説明しておきます。

100番台

100番台はクライアントからのリクエストを処理中であることを示すステータスです。

Webサーバ側からクライアント側に対して「もうちょっと詳しくやってほしいことを教えてくれ」とか「今、頼まれたことをやってるんだけども時間かかるわ」という内容のレスポンスを返します。これらのステータスコードが使われている場面はあまり見かけません。

200番台

200番台はクライアントからのリクエストが受付に成功したというステータスです。私達がWebページを見ているとき、多くが200番のステータスです。

300番台

300番台は「リダイレクト」と書きましたが、厳密には「リクエストを達成するためには、ブラウザ側で追加の処理を実行する必要がある」というステータスです。

その追加の処理が301では例えば「別URLへの移動」になります。301番、302番のコードについては「301リダイレクト」「302リダイレクト」などサイトURL変更の際の転送処理として聞いたことのある方が多いのではないでしょうか。

400番台・500番台

400番台、500番台のコードはエラーコードであり、正常にリクエストされたものが返せない状態のときに使用されます。そのうち400番台はクライアント側に原因があるエラー、500番台はWebサーバ側が原因のエラーです。

それぞれのステータスコードについて

ここまででざっくりとした分類をお話ししたので、本節ではそれぞれのステータスコードについてお話します。今回は普段の業務を行う中で比較的頻繁に目にすることの多いメジャーなものに絞りたいと思います。

200 OK

リクエストは問題なく受理され、要求に従ったレスポンスが返されます。私達がWebページを正常に閲覧している際、大抵このステータスとともに返ってきたレスポンスの内容を見ています。

200はそのまま「OK、問題ありません」の意味

301 Moved Permanently

リクエストで要求された情報の中身が別の場所に移動したことを示します。

この移動は一時的なものではなく、恒久的なものです。サイトの引越しを行ったりしてアクセスするURLが変更され、ずっとそのURLを使用していく場合にこのステータスコードを返すようにしておく必要があります。

301は恒久的な転送、つまり「引っ越したよ」の意味。

googleからの評価を新しいURLに引き継がせるためにも301を設定しておきましょう。また、あるページへのアクセス経路を一本にまとめる、いわゆるサイトの正規化を行う場合にもこの301リダイレクトを使用します。

302 Found (※Moved Temporarily)

こちらもリクエストで要求された情報の中身が別の場所に移動したことを示します。301と異なるのは、その移動が一時的なものであるという点です。

302は「今ここにいないよ、そのうち戻ってくるよ」の意味

たとえばメンテナンス等で一時的にサイトを別の場所に移さなければならないが、また元の場所に戻す場合はこの302番のステータスを返すように設定しておきましょう。GoogleBotもそれが一時的な移動であることを読み取ってサイトの評価を移動先のURLに移すことはしません。

※302は昔の規格(HTTP/1.0)では説明句が「Moved Temporarily」でしたが現行の規格(HTTP/1.1)になって「Found」に変更されました。一時的な転送、という以外でも利用されることが多かったためのようで、現在別の307という比較的マイナーなステータスコードで「Temporary Redirect」が割り振られていますが、実際の使用例は見たことはありません。

304 Not Modified

これはリダイレクトではありませんが、補足的に説明をしておきます。

304は「未更新」を表します。私達が正常にWebページを見れているとき、多くは200ステータスが返ってきているのですが、実際には304ステータスのコンテンツが混じっていることもあります。このときWebサーバからはメッセージボディ、つまりコンテンツが返ってきません。ブラウザ側では304を受け取ると、ブラウザ内のキャッシュに残っているコンテンツを使ってWebページを表示しています。

ステータスコード304は「前に渡したのと同じだよ」という意味

403 Forbidden

サーバ側で外から見えないように設定してある領域へのアクセスをリクエストしたときに返ってくるステータスコードです。簡単に言えば立ち入り禁止です。

403は立入禁止の意味。

見せたいページでこのエラーが出ているときはアクセス制御の設定が間違っている可能性がありますので設定ができる方は確認してみましょう。

404 Not Found

リクエストしたページが見つからない場合に返されるステータスコードです。

404はそのまま「探したけど見つかりませんでした」の意味

ウェブマスターツールではGoogleBotが検出した404エラーをレポートしてくれていますが、特に404エラーが多いからといってgoogleからのサイトの評価が下がることはないと言われています。サイト内からリンクされているページが404エラーになっている(=リンク切れ)のは問題ですが、そうでない限りは放置しても良いかと思います。

他サイトから多くのリンクを受けているようなページを404エラーとしてしまうと、折角サイトが得られた被リンクの恩恵を逃してしまうことになります。何かしら代替のコンテンツを用意してそのページを残しておくか、近い内容を持つページに301リダイレクトするなどでリンク資産をサイト内に残せる処理をするのが一般的です。

410 Gone

404と同じくリクエストしたページが見つからない場合に返されるステータスコードです。404と違う点は、そのリクエスト先のページが「消滅した」という意味合いがあることです。

410は「前あったけどもう無いんだよね」の意味。

こちらの記事によると最近はGoogleBotは404と410を微妙に区別しているとのことですが、記事でも書いてあるようにそこまで神経質になる必要はほとんどないと思います。

補足:ソフト404エラー

ブラウザ上ではそのページが存在しない旨のメッセージが表示されているにも関わらず、ステータスコードとしては404や410を返していない(つまり正常なレスポンスとして「200 OK」が返されている)パターンが存在します。これを「ソフト404エラー」などと呼びます。

ソフト404はサーバーは「OK」と返しているのにユーザーには「無い」に見えている状態

どういうときに発生するかというと、例えばサイト運営側で独自にエラーメッセージ表示用のコンテンツを作成して、想定していないURLに対してリダイレクトをかけてそのコンテンツに飛ばすというケースが考えられるでしょうか。

Webページを見ているユーザに対してページがないことが伝わっても、機械的にHTTPステータスコードを読み取るbotに対しては伝わりません。このようなソフト404ページが存在するとGoogleBotがクロールのリソースを無駄に消費することになりますので、存在しないページにアクセスしたときはステータスコードとして404もしくは410が返されるように正しく設定するべきです。

500 Internal Server Error

サーバ側の何らかのミスによってリクエストに応えられない場合です。例えばシステム開発中にバグを混入させてしまうとこのエラーを起こすことがあります。

500は「サーバー内部の調子が悪い」のエラーの意味

503 Service Unavailable

Webサーバの過負荷状態で一時的にWebページが表示できないときなどに発生します。例えばTwitterがクジラを表示させている状態、とでも言えばイメージが沸きやすいでしょうか。

twitterが混雑してるとくじらが出ます。

メンテナンスでサービスをストップさせている際に意図的に503を返すように設定することもありますが、基本的にはサーバー負荷の問題ですので頻発するようであれば、サーバーの変更を検討するか、サイト側での負荷軽減などの手を打つ必要があります。

503は「今忙しいから後にして」の意味。

まとめ

ここまでHTTPステータスコードについてのお話をさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。表には出てこない部分ではありますが、こうした部分まで意識してみることができれば、今よりもクローラにとって優しいサイトが作れるかもしれません。

特に一般の方(技術に関わりのない方)にとってはこうした話というのはあまり重要視されにくい話題と思いますが、SEOの観点では、サイトが検索エンジンに正常にクロールされ、正しく検索インデックスに登録してもらえるための基本的な作法として、サイトを制作・管理する方には皆さまに理解していただけると嬉しいです。

文責:ヴォラーレ株式会社 西村

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Operaブラウザの開発者向けツール”Dragonfly” その機能

私は常日頃からブラウザはOperaを愛用しています。今回はそのOperaの知られざる便利機能”Dragonfly”をご紹介します。

このDragonflyは、SEOにも一役買うはずです。

Opera Logomark

ところで、そもそもみなさんはOperaをご存じでしょうか?

そもそも「Opera」ってなに?

ウェブブラウザです。

公式サイト : Opera Web ブラウザ  http://jp.opera.com/browser/

世界でのシェアは2%弱とされています。マイナーです。日本でのシェアは更に少なく1.5%弱とされていて、数としては絶対的少数派であろうブラウザです。
browser_share

参照: 「世界&国内のブラウザシェア(2012年11月更新)」
http://groomee.com/blog/web-design/browser-share/

Operaでなにができるの?

  • きっとクロームよりも速い(はず)
  • 回線が遅いときでも「Opera turbo」という加速装置が作動するので速い(はず)
  • Opera Turbo設定画面
    opera_turbo

  • マウスジェスチャー機能で「戻る」「更新」などが俊足で行える
  • 空白タブに「Speed Dial」という、よく使うブックマークを見やすい場所にまとめておける
  • opera_speed_dial

  • 「Private Tab」で、リファラはかない&キャッシュもたない&履歴残さない状態でブラウズできる(しかも右クリックで瞬時に起動)
  • Ctrl + Enter で自動でログインできる(もしくは鍵マークをポチ)
  • タブをグループにしてまとめておける(しかもグループ単位で最小化できる)
  • 「ページ情報」からtitle, meta keywords,description, 外部cssファイル, Javascriptファイル, ページのバイト数などの情報を瞬時に見られる
  • 広告ブロック、フィッシング対策も標準装備
  • タブを数多く開いた際に、二段にして表示できる
  • Opera Linkで自分のPCのすべてのOperaのブックマークを同期できる
  • Opera Miniというモバイル用のブラウザも完備(Opera Linkも実装しているのでPCと同期)
  • 利用者人口が少ないので、セキュリティ上相対的に安全

などの機能がエクステンション(一般的なブラウザでいうアドオン)なしのデフォルトで使えます。Operaは基本的にデフォルトで使うものなのです。

ですが、はっきり言えば、こんなことは他のブラウザでも代替できてしまうことなので、誠に残念ながら「Operaでないとできない」というほどのことではありません。

なので早速本題、”Dragonfly”の便利機能にうつりたいと思います。

Opera Dragonflyとは

Dragonflyとは、一言でいえばOperaに実装されたディベロッパーツールです。
opera_dragonfly
「Opera Dragonfly | 解き放たれた新しいプレデター」   http://jp.opera.com/dragonfly/

Dragonfly (とんぼ)というネーミングは、Bug(虫)を片端から食べていくことからきているそうです。この機能はOperaにデフォルトで入っているので、ブラウザをインストールすればすぐに利用することができます。

Dragonflyの使い方

ソースを検証したいページを開いて、左クリックし、「要素を検証する」という項目をクリックします。すると、とんぼがぱたぱたと羽ばたくエフェクトとともに、颯爽とOpera Dragonflyが起動します。

Dragonflyの便利機能

このDragonflyには便利機能がたくさんついていますが、Operaの公式サイトでも何故かその使い方の詳細が載っていません。なので、ここでその便利な機能を列記します。

  • HTMLソースをUIから選択して見れる
  • 外部CSSをHTMLから参照してくれる
  • そのページを取得するまでに何秒かかったか / ファイルをいくつ参照したかがわかる

HTMLソースをUIから選択して見れる

opera_dragonfly_amazon

↑こんな感じで、UIから部分を選択してソースを検証できます。

クロームその他のディベロッパーツールでは、「ソースを選択→UIの該当部分を表示」というあんばいですが、Opera Dragonflyでは違います。UIを選択すると該当ソースが、ソースを選択すると該当UIがと、どちらからでも検証できるのです。

たとえば「この画像にどんなalt属性(画像の代替となるテキスト要素)が記載されているかどうか見たい」と思った時には、Dragonflyを起動してその画像をクリックすることで調べられるわけです。

外部CSSをHTMLから参照してくれる

opera_dragonfly_source

また、Dragonflyはlink要素で参照されている外部CSSファイルも読み込んでくれます。たとえば、先の画像がimgでなくbackground-imageであった場合にも、その記述を確認することができるわけです。

また、そこで不適切にtext-indentが使用されていないか等も、あわせてチェックできます。

そのページを取得するまでに何秒かかったか / ファイルをいくつ参照したかがわかる

opera_dragonfly_resource

そのページがどれだけのHTML、画像、CSS、Javascriptファイルを呼び出しているかを確認することができ、またそれらを呼び出すのにどれだけの時間、バイト数を要したかを項目別に一覧することができます。

つまり、読み込みがものすごく遅いページがあり、ユーザビリティやクローラビリティを損なうと考えられる場合に、いったい何がその原因なのかを判断することができるのです。

(ただ、この機能は今はまださほど完成度が高くないので、やたらめったら時間のかかる場合もあります。)

ほか詳しくは書きませんがこんなこともできる

  • Javascriptだけひっぱってきて検証できる (Scripts)
  • W3C Validationを瞬時にかけられる (Errors)
  • ピクセルをマウス指定してそのカラーコードやRGBを取得できる (Utilities)
  • ページ内のオブジェクトの大きさをピクセル単位で測れる (Utilities)

まとめ

まとめると、Operaを使うとこのような機能がデフォルトで利用でき、とても便利なのです。

とはいえ、率直にいえばこれらの機能は他のブラウザでもアドオンやエクステンション次第でほとんど実現できるので、絶対にOperaでなければならない強烈な理由があるかと問われれば、やっぱり見当たりません。

Opera最強伝説?

あとこれは補足なんですが、Operaは基本的にGoogleとの相性が良くありません。一例としては、Google docsが見れないことがよくあります。おまけにキーワードツールも使えません。そして、なににつけ「クロームのような最新のブラウザにしませんか?」とか提案されて涙目です。Operaも最新のブラウザなのに。

例えばOperaからAdWordsキーワードツールを開くと、”Your Browser is no longer supported” だなんてけんもほろろの素っ気なさです。

opera_adwords

結論

つまるところ、Operaを使う理由は、その機能面にではなく、全体としてのまとまりのよさ、使いやすさにあるのです。

さて、そんなこんなで不遇の感があるOperaですが、私がもともと根っからのOperaユーザなのでこんな記事を書いてみました。でも、少なくともSEOに関わる方であれば出来ればChromeなどその他のブラウザを利用することをお薦めせざるを得ません。

皆さま、今後ともOperaをよろしくお願いします。

文責 : 植木

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