Google Docs/Sheets/SlidesのMicrosoft Officeファイル編集対応がiOSアプリでも完成

Googleの生産性アプリケーションがついにどのプラットホーム上でもMicrosoft Officeのファイルを編集できるようになった。同社のiOS用のDocsSheetsアプリに今日(米国時間8/25)、新しい機能とデザインのアップデートが2〜3加わったが、それよりも重要なのは、MicrosoftのOfficeスイートのファイルの実物を開き、編集し、保存できるようになったことだ。

Googleが数か月前にGoogle DocsとSheetsのiOSアプリをリリースしたときは、PowerPointに相当するGoogle DriveのSlidesアプリのiOS化は時間の問題だ、と思われた。そして今日、その時間が来た。Google Slidesは今日から、Webアプリケーションとしてではなく、スタンドアロンのアプリとしてiPhone、iPad及びiPod touchに提供される。

今度のSlidesアプリはDocsやSheetsアプリと同様、そして2か月前にローンチしたAndroid上のSlidesと同様に、ユーザインタフェイスはGoogleの新しいデザインポリシーであるMaterial Designふうになり、また2012年にQuickofficeを買収して獲得したMicrosoft Officeとの相互変換性を備えている。

これでGoogleの生産性アプリケーションの完全なスイートがメジャーなプラットホームのすべてで使えることになった。それらはAndroid、iOS、Chrome OSそしてWebだが、WindowsのMetro上のアプリケーションは、今後も提供されないだろう。

Googleは明らかに同社のアプリケーションを、Officeのファイルをときどき編集する程度の企業に、低コストな代替製品として売り込むつもりだ。 Softwatchによると、GoogleはMicrosoft Officeの市場に関して、“Officeライセンスの80%はヘビーの逆のライトなユーザだ”、と見ている。そういう、たまにOfficeドキュメントやファイルを編集する程度のユーザは、Officeのライセンスを買うよりもGoogle Driveの生産性アプリケーションで十分だろう、とGoogleは言うのだ。

Microsoftは今年早くにOffice for iOSをローンチした。ただしそのアプリをすべて利用するためには、Office 365の(有料の)ユーザでなければならない。Googleのアプリケーションは無料だが、企業ユーザはすでにGoogle Apps for Businessの有料アカウントを持ってる場合が多いだろう。

iOS用のSlidesアプリはここでダウンロードできる。でも、Google Driveからダウンロードしろ、と言われるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


日本のGumiが北アメリカ市場参入を発表―ゲームスタジオを世界4箇所で立ち上げ中

北米ゲーム市場は118億ドルという巨大な規模だが、最近、ZyngaやCandy CrushのメーカーKingのような有力ゲーム企業でさえ躓いたことでもわかるように、非常にタフな環境だ。

しかし日本のゲーム企業、gumiは北米市場に挑戦することを決めた。 今日(米国時間8/21)、gumiは北米市場向けのゲームの開発拠点として4つのスタジオを立ち上げることを発表した。gumiによれば、今後北米で新たに100人を採用していくという。

gumiはSegaLineGreeなどの有力なパートナーと提携しており、最近、シリコンバレーのベンチャー・キャピタル、World Innovation Lab (WiL)がリードしたラウンドで5000万ドルの資金を調達している。

gumiのアメリカ本社兼スタジオはテキサス州オースティンに置かれる予定だ。これに加えてバンクーバー、ストックホルム、キエフでもスタジオを立ち上げ中だ。これらのスタジオはアメリカを中心とする英語圏市場向けのゲーム開発を専門に行う。また近くサンフランシスコに事業開発とPRのためのオフィスを開設する。

gumiはまた、ゲーム企業WeMadeの前CEOで、 Microsoftのアジア・ゲーム・スタジオのゼネラル・マネージャーだったA.J. Redmerを北米事業の責任者として採用したことを発表した。RedmerはMicrosoftでXboxを創設したチームの1人であり、任天堂ソフトウェアのゲームデザイン担当ディレクターを務めたこともある。

gumiは今年中に10億ドル規模の株式上場を予定しているとされる。ただしRedmerは「現時点ではこの問題についてのコメントは控える」と述べた。

同社は800人の社員を擁し、この2年で300%の成長を遂げたという。シンガポール、韓国、中国、台湾、インドネシア、フィリピンで事業を行っており、売上の半分以上は海外からのものだという。

Redmerはgumiの北米参入について「ブレイブフロンティアがアメリカ市場で大きな成功を収めたことが、われわれが西欧市場で十分な競争力を持つという確信を強めた。またブレイブフロンティアを売り込んだ体験がアメリカのモバイルゲーム市場に関して多くの貴重なノウハウと知見を与えてくれた。他のゲームを販売していく上でこれらは大きな財産となるものと信じている」と述べた。

またゲーム開発については「われわれは世界各地でスタジオを運営しており、それぞれの地域市場に深く根ざしたゲーム開発を行っている。われわれの新しいスタジオも北米地域の特性を十分に理解して開発を行う。また西欧市場でこれまで見過ごされてきたジャンルのゲームを開発していく」と述べた。

Gumiの最大のパートナーはSegaとLineだ。Segaはまた5000万ドルのベンチャー資金の出資者の1人でもある。またgumiの戦略的パートナーのLineも出資およびゲーム流通の両面で協力するという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Microsoft、Windows 9プレビュー版を9月30日に公開のもよう

Windows 9についてはかなりの情報がリークされてきた。それによるとWindows 8の過激なタッチ志向は修正され、スタートメニューが復活し、チャームバーは廃止されるという。しかしこうした推測も9月30日で終わりを告げるようだ。Vergeによれば、Microsoftはこの日にWindows 9のテクノロジー・プレビュー版を発表し、直後にダウンロードが可能になるという。

現在Thresholdというコードネームで開発が進んでいる次世代Windows OSの安定版が出荷されるのは来年初めと予想されている。われわれはWindows 9ではデスクトップでのユーザー体験が重視され、Windows 8にWindows 7の使い勝手が戻ってくると期待している。またModern Windows(いわゆる Metro)は存続するものの、デスクトップと緊密に融合され、非フルスクリーンの在来のウィンドウ内でも作動するようになり、ユーザーが2つの環境をいちいち往復しないでもすむようになるはずだ。

私自身はけっこうよくWindowsを使う。特にWindowsのデスクトップ・パソコンをゲームで愛用しているので、このMicrosoftの新しい(というか古い)デスクトップ重視の方針は大歓迎だ。9月末に公開されるバージョンがこれまでに伝えられてきた方針に沿ったものであることを祈る。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


共有データを幅広く「自己消滅型」にするDSTRUX

友だちと写真や誰かの言葉などを共有して、それがあっという間に広がってしまい、制御不能になった経験を持っている人は多いことだろう。ソーシャルメディアに投稿した場合も、やはり意図せず拡散してしまう場合がある。ツイートしたりFacebookに投稿したりした場合、ひとたび広まってしまうと全く制御不能となってしまうのだ。

そうした状況をコントロールしようとするのがDSTRUXだ。サービスは4月にウェブサービスとして提供開始となった。写真やドキュメントは自動的に暗号化され、それを自己消滅タイマーに応じた時間のみ意図した相手にメールないしFacebookで共有するというサービスだ。

このDSTRUXが無料のiOSアプリケーションをリリースした。ウェブと同様に、決められた時間のみアイテムを公開するものだ。

設定した時間内であっても、意図せぬ範囲にデータが広まってしまっていると感じれば、共有を停止することもできる。類似サービスはあったものの、スクリーンショットを取られればどうしようもなくなるというのが本当のところだった。こうした面にも気を配ったのがDSTRUXの強みだ。

DSTRUXには3つの重要な機能がある。すなわちスクリーンショット防止機能、印刷防止機能、およびローカルあるいはクラウドへの保存禁止機能だ。

ファウンダー兼CEOのNathan Hecht曰く、DSTRUXは個人ユーザーだけでなく、企業をも対象としているのだとのこと。

「この仕組みを利用すれば、安心して情報をシェアすることができます。どこまで情報が広がってしまったのかとか、いったいどこの誰が情報を閲覧しているのだろうということを気にせずに済むようになるのです」と言っている。

ファイルを削除したり、あるいは閲覧タイムリミットを超えたような場合には、DSTRUX上のデータは完全に削除され、復元できなくなる。

情報を共有する前に、どのように情報を扱うべきかきちんと考えるべきなのだと言う人は多いことと思う。しかし友だちや職場の同僚に対してシェアしたデータについても、事後的にアクセスコントロールが行えることになれば、それが便利でないわけはない。

Snapchatが自動消滅型のデータのやり取りというスタイルをメジャーにしてくれた。しかしSnapchatはスクリーンショットに対して無力でもあった。ここに着目したのがDSTRUXであるということもできよう。より深刻なケースでも利用できるようにしつつ、しかし同時に、操作性は簡単であるようにしようとした努力のあとが見られる。

現在のところ、写真とドキュメントには対応しているが、まだビデオには対応していない。しかしこれについても作業中で、さらにAndroid版も9月中にはリリースできる見込みだとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


完全なサウンドラボ/スタジオの完全なWeb化をねらうWavepot、よちよち歩きだが将来性は大きい

ノブ回し屋さんたちはご注目を。Wavepotは、あなたの寝室やテクノ小屋などで一人っきりで、すごいホットなEDM(Electronic Dance Music)のビートをプログラムできるクールな新しい方法だ。ライブのプログラマブルなデジタルオーディオワークステーションとして設計された(現状はデジタルシグナルプロセッサに近いが)このWebサイトでは、Webページやシンプルなアプリをプログラムするような感覚で音楽とサウンドをプログラムできる。パラメータを設定し、いろんなファンクションを加える、するとそれがすぐに実行できる。JavaScriptを使っているから。

いまのところサウンドと波形をシーケンスできるだけだが、究極の目標は、すべての機能が揃ったマルチトラックのレコーディングシステムをブラウザ上に提供することだ。プログラムをサイドメニューからロードして、そのプログラムをリアルタイムで書き換えることもできる。たとえば”got some 303″の192行の”saw”(ノコギリ波)を”sin”(正弦波)に入れ替えるだけで、まったく新しいリフになる(下図)。


〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

今このサイトでは、会社などで遊ぶとほかの人の迷惑になるようなことしかできないが、チームは機能強化のために寄付を募っている。また、なかなかしっかりしたフォーラムもあり、そこではお互いのサウンドやプログラムの共有が行われている。今のあなたはBurning ManのためのEDMで忙しいかもしれないが、このWavepotも一見の価値はある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Fly Or Die:男性用「セックス・トイ」は進化の波に乗り遅れた絶滅危惧種?


 
いろいろなものを取り上げているFly or Dieシリーズだが、今回は2つのセックス・トイ(アダルトグッズ)を扱ってみた。テックの要素があるのかと疑問に思う人もいるだろうが、当方でもチェックしてみて勉強になった。とくに女性用は時代とともに進化を続けているようなのだ。

男性用のものとしては、今年の夏にIndiegogoにてキャンペーンを展開した「ブロージョブ」マシーンのAutoBlow 2(参考までにキャンペーンは大成功だった)を取り上げる。そして女性用は、下着の中に挿入してスマートフォンで操作するOhMiBodのBlueMotion NEX 1を見てみた。

双方ともに、目的のためには十分な機能を持っていると言えるのかもしれない。しかし両者の「差」があまりに大きいことにも驚いた。男性用の方は、どうにもくだらなく見えてしまうのだ。

たとえばこのAutoBlow 2だが、スピードの調整もできない。身体に接する面はあくまでもビニール風の肌合いだし、見た目もあまりにチープだ。さらに利用時にはコンセントにつないでおく必要がある。コンセントの前にうずくまって、そしてコトに及ぶというのは、あまりに寂しく感じたりもするがどうだろう。

一方でOhMiBodの方はデザインも美しい。BluetoothおよびWiFiで接続してiPhoneから操作することができるのだ。

まとめておこう。とくに男性用のデバイスを開発して世に問おうと考えているアントレプレナーの方々。ぜひとも異次元的な進化を見せて欲しいと思う。

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(翻訳:Maeda, H


極めつけおばかアプリShakedown登場―振って踊ってライバルと対決

Daniel ZarickBenedict Fritzの二人組が開発したShakedownはあまりに馬鹿馬鹿しいのでかえっておもしろいというたぐいのアプリだ。

現在公開されているのはiOS版だが、Android版も今日中にリリースされるという。

開発者のZarickは私の飲み仲間だが、いくらなんでもこれはひどいアプリだ。

このアプリをダンロードしたユーザー(カモ?)はまず1万ポイントを与えられる。それからTwitterなどのソーシャルグラフを利用して友達を選び、波を描くようなモーションでしゃかしゃかとiPhoneを振る。振った数は記録され、選んだ友達にスコアが送られる。

アプリ内課金で開発者に0.99ドルを払うと短時間だが、自分の記録を表示させておくことができる。

どうしてこんなおばかアプリをわざわざ紹介するかというと、どうやら最近は「おばか」がアプリ開発のトレンドになっているらしいからだ。このアプリだってFlappy BirdやTimberman、最近のYoのようにブレークしないとは限らない(いや、告白するとこのアプリを紹介した理由は私がクールにダンスしているビデオをアップロードしたかったからだ)。

このご時世だから、Shakedownも巨額のベンチャー資金を集めるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Google、自動で360°全天球パノラマを撮って共有できるカメラアプリのiOS版をリリース

Googleはさきほど、Photo Sphere CameraというiOS版のカメラアプリを公開した。このアプリを使うと、簡単に360°パノラマ写真を撮影し、Googleマップやソーシャルメディアにアップロードして共有することができる。 このアプリはGoogleが4月にリリースしたAndroid版のGoogleカメラ(Play Store)の機能の一部を独立させたものだ。

今回iOS版が出たアプリで360°パノラマを撮るのは非常に簡単だ。カメラを顔の前で構えると画面に白いリングとオレンジ色の丸が表示される。ユーザーがカメラを動かして白いリングをオレンジの丸に重ねると自動的にシャッターが切られる。表示されるオレンジの丸をすべて撮影すれば全天パノラマの完成だ。

しばらく前からスマートフォンで360°パノラを撮影するアプリが出回っている。iOS自身のカメラアプリにも“Pano”モードがあり、Sphere、360 Panorama、自動でカメラを回転させるCycloramicなど、似たようなサードパーティーのアプリがある。

しかしGoogleのPhoto Sphereは単に水平にパノラマ写真を撮れるだけではない。上下に動かし撮影することができる。つまりGoogleストリートビューのような全天球写真が撮れるのだ。これは臨場感が圧倒的で、ビーチでも山でも宮殿の中でも、本当にその場にいるように感じることができる。

〔日本版〕訳者の環境ではPhoto SphereでApp Storeを検索してもなぜかヒットしない。iOSデバイスで記事中のリンクを開くのが確実。アプリはすでに日本語化ずみ。

なお、Googleが4月に公開したカメラアプリ、Googleカメラはこの記事で紹介されている全天球パノラマのPhoto Sphereの他に、通常のパノラマ、レンズぼかし、普通のカメラ、動画撮影などの機能があり便利だ。パノラマ合成は自動的に処理される。撮影の対象や方法にもよるが、建物、群衆などの場合、画像の継ぎ目ほとんど目立たない。下はGoogleカメラによるパノラマ撮影例(クリックで拡大)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


初期Gunosyライクなエンタメ特化型キュレーションアプリ「KOLA」

リリース当初の「Gunosy」は、自分好みのニュースが集まることをセールスポイントにしていたが、自分がフォローしたアーティストのニュースや動画が毎日届くキュレーションアプリ「KOLA」(コーラ)はそのエンタメ版のようなアプリだ。18日にバージョンアップしてレコメンデーションエンジンを搭載し、「ちょっと驚きのあるアーティスト」を推薦するようになった。その精度はアプリを使い込むほどに高まるのだという。KOLAは2014年1月、リクルート内の新規事業コンテストの一環でベータ版が公開された。好評だったことから継続開発し、このたび正式版のリリースとなった。現時点ではiPhoneアプリのみだが、Android版とiPad版も順次公開する。

レコメンデーションエンジンは、アプリで過去に閲覧したニュースや、自分と同じアーティストをフォローしている別のユーザーのフォロー情報を参考にして、オススメのアーティストのニュースを届ける。当然、似たような嗜好のユーザー同士であれば分かりやすいレコメンドになるが、「少し遠いけどもしかしたら好きかも」といったアーティストがオススメされる感じに近いのだろう。具体的には次のようなイメージだ。

KOLAは自分がフォローしているアーティストのニュースや動画を届けるタイムラインに加えて、ユーザー全体に人気のある「話題のニュース」も配信している。話題のニュースのコンテンツ自体は全ユーザーで同じだが、ユーザーの興味がありそうなニュースは拡大表示されるようなUIとなっている。例えば、ももいろクローバーZをフォロー中のユーザーには、ファン層が近い「でんぱ組.inc」のニュースを拡大表示している。

レコメンドエンジン以外でベータ版からアップデートした要素としては、コンテンツ配信の対象となる芸能人が、当初の邦楽アーティスト中心の約1500組から、洋楽アーティストやタレントを含む約10万組に拡大。これに伴い、コンテンツのニュースソースも5媒体から15媒体に増えた。ニュースは「ナタリー」や「Barks」などのエンタメサイトが含まれている。

現時点でマネタイズは考えていないが、年内にもネイティブ広告を導入するという。


ついにポケモンがiPadにやってくる。ただしバーチャル・カードゲームとして

Pokémonは、私がリアル世界のあらゆる物以上に愛するキャラクター・ファミリーだ。それがiPadにやってくる。ただし、最初に登場するゲームが、本来のモンスターのコレクション&バトリングゲームではなく、伝統的Pokémonカードゲームだという事実さえなければ、私の喜びが多少損われることもなかっただろう。

私も、Pokémonのトレーディングカードは持っていて、決して悪くはないのだが、何と言うかこれは、スニッカーズが食べたいのにマーズバーをもらったような気分だ ― 私はマーズのチョコレートバーも食べるし嫌いではないが、スニッカーズの70%程度の喜びしか与えてくれない。

このゲームがiOSに登場するというニュースを最初に報じたのはPolygonで、情報源はPoké,pmマニア、Josh Wittenkellerのツイートだ。PolygonがThe Pokémon Companyに確認を取ったところ、リーク情報は真実でゲームがiPadにやってくることはわかったが、発売時期に関する詳しい情報は得られなかった。

Pokémonのトレーディングカードゲームは、すでにWindows PCとMac用に販売されているので、モバイル機器への移植は大きな出来事ではないが、iPadで本物のPokémon〈ゲーム〉(Pokédex[ポケモン図鑑]アプリでなく)を見るのは初めてなので、子供向けに作られたこのビデオゲームを楽しむ、私のような成人職業ITジャーナリストの間で話題を呼ぶのも不思議ではない。

任天堂(業績不振にもかかわらず、同社の知財権をiOSやAndroidでゲーム化することを拒否している)の子会社であるThe Pokémon Companyに、一つお願いがある。メインのPokémonゲームを一日も早くiPadやiPhoneに載せてほしい。私は有り金全部をはたいてもいいし、貴社の永遠のすばらしさを称えて(小さな)寺院も建てるつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


YouTubeビデオのURLに「GIF」の文字を加えるだけでGIF化するツールが登場

YouTube動画をGIFアニメ画像にしたいと考える人は多いだろう。しかしわざわざ専用のアプリケーションを用意してまではしたくないと考えている人が大半なのではないかと思う。

そういう人達に、ここで簡単なワザをお教えしよう。URLに「GIF」を挿入するだけでOKなのだ。「www.」の後「youtube.com」の前に入れる。

下のGIFのような具合だ。

文字でも説明しておこう。

www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ

上のようなYouTubeのURLを、下のように書き換えるのだ。

www.gifyoutube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ

URLをこんな風に書き換えれば、あとはエンターキーを叩くだけでGIF化される。

ちなみにこれはYouTubeの公式ツールではない(個人的にはYouTubeはぜひともツールを作るべきだと感じてはいる)。よって、上の方法が動作しなくなる可能性はある。ドメイン名を外部サービスで勝手に利用しているとして、YouTubeの法務チームが動き出すとあっという間に閉鎖に追い込まれるかもしれない。なので試して見たい方はお早めにどうぞ。サービスを構築したのはGIFを活用したメッセージアプリケーションのGlyphicの開発者たちだ。

注意:現在、サイト上ではビデオのどの部分から始めて、どれだけの長さをGIF化するかを指定することができる。しかしこれはどうやら正確に動作していないようだ。フレーム単位で正確に指定してGIF化したいということであればGIFGrabberGIFBreweryなどのツールを使うと良いだろう。

訳注:役者の環境でうまくGIF化できるケースもありますが、うまく動かないように思えることもあります。失敗したら、別のビデオで試してみるのが良いかもしれません。

[Via HackerNews]

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(翻訳:Maeda, H


今の学生たちがモバイルアプリに求めているもの…アンケート調査の結果

[筆者: Noah Lichtenstein]

編集者注記: Noah Lichtensteinは起業家でCowboy Venturesのパートナー。同社はソフトウェアによって仕事や生活を変えたいと志向する起業家たちを支援するシード段階のファンドだ。

Apple App StoreとGoogle Play Storeを合わせると100万を超えるアプリがあるから、消費者が必要とすること・ものなら何でも、それを満たすアプリが必ず(一つにつき10種類ぐらい)ある、と言えるだろう。それなのになぜ、この互いに競合してひしめき合うアプリの大海は、膨張する宇宙のように肥大し続けているのか? 宇宙の闇の中へ吸い込まれて消えていく、宇宙船のようなアプリも、少なくないというのに。その答は、“マジック”という言葉にある。

マジックは、大成功したスタートアップを一角獣と呼ぶのと同じく、物理的な事実ではなく暗喩だ(人生はドラマだ、と言っても、人生は本当のドラマ(演劇)ではない、などと同じ)。人びとが大好きなアプリの数々、それらをなぜ大好きなのかといえば、それらのアプリの動作や、やってくれることが、まるでマジックのようにすばらしく、おもしろく、楽しいからだ。画面のボタンを一つ押すだけで、ほら、ぼくの仮想の車が走りだす。おかしな写真をタップすると、ジャーン!、画面に友だちの笑顔が現れ、やがて消えていく。 かわいい女の子の写真を右にスワイプすると、おやまあ、そのときやはり右スワイプした人とのチャットが始まる。こんなアプリの動作は、どれもまさに、マジックだ。

モバイルのソフトウェアがどんどん世界を食べているのだから、われわれCowboy Venturesの連中は考えた。まだ広く知られていない、無名に近いようなアプリの中にも、すごいマジックがきっとあるはずだ、と。そこでわれわれは、1000名あまりの高校生と大学生を対象にアンケート調査を行った。調査を実際に行ったのは、スタンフォードの学部学生たちだ。われわれが知りたかったのは:

1. 人気上昇中だけどまだ知ってる人の少ないアプリは何か?

2. あってほしいけどまだないアプリはどんなのか?

小規模なアンケート調査だから偏りがありえるし、またデータをふるいにかけるやり方もかなり恣意的だったかもしれない。それを承知で、以下をお読みいただきたい。

一番人気はどの馬?

残念ながら、人気急上昇中だけど、まだ、知る人ぞ知るというタイプのアプリで、それが本格的にブレークする前にわれわれ投資家が食いついておきたいほどの、アプリはなかった。その代わりわれわれが見つけたのは、今主流のカテゴリーとは別のところで、学生たちが種々雑多な大量のアプリを使っていることだ。3300のアプリが挙げられた中で、そのうちの1500はたった一回(==一人の回答者)しか挙げられていない。票数1票、である。知名度の低いアプリの中で、回答者の2.7%(30人弱)以上が頻繁に使っているアプリというものは、存在しない。すなわちここは、集中よりもむしろ拡散の世界である。

それにはたぶん、いくつかの理由がある。第一に、初期のモバイルのマジシャンたち…Facebook、Instagram、Snapchat、Spotify、WhatsAppなどなど…が消費者の毎日の相当多くの時間を占めている。第二の理由としては、アプリの開発費用が低下しているので、特定の機能に特化したアプリ(==ユーザ数少)も比較的安く作れる。そのためアプリのロングテールがますます長くなり、実にさまざまな消費者ニーズに対応するようになった。そして一つのプラットホームでユーザを喜ばせたアプリも、その好調な体験をクロスプラットホーム化できない。たとえばデスクトップの人気アプリはモバイルの携帯やタブレットではぱっとしないし、その逆も真。

彼らが本当に欲しいものは?

もうすぐブレークしそうな隠れヒット作は見つからなかったけど、学生たちの“願望”はわかってきた。

“もしもあなたが魔法の杖を持っていて、自分が毎日使いたいアプリを作れるとしたら、どんなアプリを作りますか?”、という質問には、20%あまりが、総合的な、トゥドゥー+カレンダー+生活管理アプリ、つまり人生のまとめ役〜整理役のようなアプリを求めた。いわばそれは、“Productivity 2.0”というマジック(Microsoft Officeに代わる未来の生産性アプリ)を求める声だ。ユーザのモバイルの上にあるすべての情報から、そのユーザの生活と仕事を理解し、生活と仕事の両方を賢くサポートしてくれるアプリだね。

その願望は、一人の回答者のこんな声にも現れている:

“ぼくのカレンダーに載ってるすべてについてプッシュ通知をくれるアプリ。最初の会議がX時だったら、それに間に合うY時に起こしてくれること。次の会議はどこで何時だから、そのためのベストの交通機関は〜〜〜と教えてくれる。誰かが会議に遅れるとメールしてきたら、即そのこともpingする。要するにいろいろ自分で調べなくても(pullしなくても)、必要なことをすべてpushしてくれるアプリ。”

そのほかに今の学生たちが求めている情報のマジックは、次のようなものだ:

  • 何でもコンテキストに合わせる — ユーザが今どこにいて、何をしているか、何を感じているか、等々に合わせて情報を提供できるアプリ。
  • 何をどこでいつ食べるか — 今家にある材料、今やってるダイエット、今の健康状態、などなどに合わせて食べるもの、場所、そのスケジュールなどを教えてくれるアプリ。
  • 複数のソースから情報を集める — ユーザの好きなコンテンツ、好きなソーシャルネットワーク、などから、ユーザが今どこまで理解しているか、見ているかに基づいてフィードするアプリ。
  • 着るものを決めてくれる — 今持ってるもの、最近着たもの、今の天候、これからどこへ行くか、今の気分、などに基づいて、これを着ろと言ってくれるアプリ。

この調査に宇宙船は見当たらないが、票数のもっとも多かった(2.7%)既存のアプリは、教育に照準を当てた生産性アプリNotabilityだった。Notabilityは、ノート取りと講義の録音とドキュメントの注釈記入と、スケッチとワークシートと、その他いろいろをまとめたアプリだ。コラボレーションの機能があり、クラウドストレージを利用できる。だからある意味ではNotabilityは、回答者が求めた新世代の総合的生産性アプリを表しているかもしれない。

すべてのマジシャンに告ぐ

2007年のiPhoneのローンチは、マジックそのものだった。2008年のAndroidの商用ローンチと合わせて、モバイル上のラピッドアプリ開発の大波がやってきた。そこで今では、あらゆるもの・ことのためのアプリがある。

でも、そろそろ第二波が来る。最初の波は、モバイルデバイスの個々の特定の特徴を生かして、特定のことを専門に行うアプリが主だった。しかし第二波では、携帯上のばらばらな情報をシームレスに総合化できるアプリが主役だ。またデバイスの多様な機能も総合化して、それこそマジックのような、一体的なモバイル体験をもたらす。うちは、その第二波に対する初期的投資家の一つだから、そんなマジシャンを志向する起業家を今熱烈に求めている。

この記事はAileen Leeとの共作だ。

——

*調査票の原本はここにある。完全な調査結果はここにある。回答者の70%はカリフォルニアの住民で、しかもスタンフォード色が濃い。調査結果に、そんな偏りがあるかもしれない。

お気に入りアプリの一覧はここにあり、その中にはおかしな回答もある。

このプロジェクトに協力してくれたDaniel LiemRick BarberRyan HooverWade Vaughnに深く感謝申し上げたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


デベロッパツールをどんどん増強するAmazon、今度は人間テスターによるアプリテストサービス

Appleは今年のはじめに、モバイルアプリのテストサービスとして人気があったTestFlightを買収した。そして今日(米国時間8/13)はAmazonが、Amazon Appstoreをターゲットとするデベロッパのための、従来からある同社自身のモバイルアプリテストサービスと競合するような新サービスを立ち上げた。”Live App Testing“と呼ばれるその新しいツールでは、デベロッパが自分のアプリを、ストアへの出品前に、あらかじめ決まっているテスターたちに手早く配布する。

Amazonによると、テストするアプリはAmazonの一連のデベロッパサービスをすべて利用できる。たとえば、アプリ制作時におけるアプリ内購入のテストなども。

Live App Testingを利用するためには、まずデベロッパがテスターたちにお願いのメールを送る。そしてダウンロードの案内をもらったテスターは自分のデバイス上でアプリをトライできる。 テスト対象機種はAmazon Fireデバイス(Fire TVを含む)と、Androidデバイスだ。よく見るとこれは、Google自身のテストサービスと競合する部分もある。

しかし自分のAndroidアプリケーションでGoogle PlayストアとAmazon Appstoreの両方をねらっているデベロッパは、このAmazonの新サービスに魅力を感じるだろう。調査によれば、Amazonユーザはアプリの購入やアプリ内購入の金遣いが積極的だから、デベロッパもAmazon Appstoreを無視できない。もちろんそのアプリは、高いコンバージョンレートをねらって最適化されている。

 

この新サービスには、テストに関する基本的な分析もある。それは、クラッシュした回数などだが、デベロッパはさらに、そのほかのデベロッパサービスも利用して、ユーザのエンゲージメントやリピート使用、そのほかのバグなども調べるだろう。

この新しいテストサービスは、Amazonがこのところ次々と打ち出しているデベロッパツールの一環だ。そのほかにA/Bテストサービス、Amazon Maps、アプリ内購入のAPI、モバイル広告、モバイルのAmazon Associates、デバイスメッセージング、GameCircle(ゲームデータのシンク)、それに、Amazonアカウントによるログイン、などもある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


GoogleとHPが提携―Google Nowがエンタープライズ・データのバーチャルアシスタントになる

われわれはSiri、Google Now、Microsoft Cortanaなどのパーソナル・アシスタントに天気、映画、スポーツなどについて尋ねることができる。しかし自分の会社の四半期売上や財務情報について知ることはできなかった。しかしThe InformationによればGoogleはHPと協力しながら、そういうことができるようにする準備を進めているという。 Google Nowがエンタープライズ・データにアクセスして組織内情報のバーチャル・アシスタントになってくれる。これはエンタープライズのモバイル・コンピューティングにまったく新しい分野を開く可能性がある。

これに先立って、AppleもHPとエンタープライズ・コンピューティングにおける協力の可能性を話し合っていた(Appleはその後、IBMと全面的に提携した)。The InformationによればHPとの協力の中には、ビジネス情報に特化したSiriが含まれていたという。Googleとの提携ではHPが開発中のエンタープライズ向け検索エンジンが利用され、これにバーチャルアシスタント機能が加わることになるだろう。一般ユーザー向けのバーチャルアシスタントに関してGoogleが大きくリードしている。これでAppleとGoogleはエンタープライズ市場でのモバイル・コンピューティングで真っ向から激突することになる。

こうしたエンタープライズ・スマート・システムにはアポ、位置情報、連絡先など各社員の個別データに加えて、会社の売上、財務情報のような重要な全社的情報が登録され、必要に応じて検索できるようになる。たとえば、あるプロジェクトの成績をレビューする会議を開くときにはリーダーがシステムにログインし、必要な情報を即座に収集してメンバー全員と共有するなどができるようになる。

モバイル・バーチャル・アシスタントは、すでにユーザーの置かれたコンテキストを認識して、検索に対してもっとも適切な情報を表示する、あるいは検索される前に情報をプッシュ通知することができるようになっている。ユーザーは以前のデータベース検索で必要とされたブール演算子や命令を用いた複雑な検索式を組み立てる必要がない。エンタープライズのビッグデータに関しても同じことが可能になるシステムなら規模の大小を問わず、あらゆる企業が関心を示すだろう。

Googleとの提携の具体的内容は明らかになっていないが、HPは縮小するパソコン事業を補う意味でもエンタープライズ・ソフトウェアにますます力を入れることになるだろう。MicrosoftもCortanaに一部のサードパーティー・デベロッパーのアクセスを許し始めたところでもあり、この分野からは目が離せないことになってきた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Amazon、Local Registerでローカル支払サービスに参入―Squareより手数料が1%も低い

AmazonはSquareとPayPal Hereに真っ向から勝負を挑むモバイル支払サービス、Local Registerをスタートさせた。カードリーダーの価格は10ドル、専用アプリは無料で、このサービスの手数料はクレジットカード、デビットカード共にカードのスワイプによる1回の支払額の1.75%とSquareより1%も安い。

ただしこの料率は10月31日までに申し込んだアーリーアダプターのみに適用される特別レートだ。Squareの現行レートは、スワイプが2.75%、カード情報の手入力が3.5%プラス15セントだ。Amazonの1.75%の特別料率が適用されるのは2016年1月末までで、その後はスワイプが2.5%、手入力が2.75%となる予定だ。

Amazonはユーザーに10ドルのクレジットを当初から与えるので、カードリーダーの10ドルの料金も実は名目だけだ。Amazonがライバルからマーチャントを奪おうとしている手段は主にその低料率だ。しかしAmazonはそれに加えてLocal RegisterはAmazonのオンライン・ストアで十分に実証された安全なインフラを利用すること、トラブルに備えてカスタマー・サポートが待機していること、カードリーダーがスワイプの際にぐらつかないデザインであることなどをアピールしている。

Amazon Appstore、iOS App Store、Google PlayからダウンロードできるLocal Registerアプリ内でマーチャントは詳しい販売状況を確認できる。アプリは個別取引の記録だけでなく売上合計や「もっともよく売れた時間帯」などの情報も提供する。またAmazonは店舗や食べ物を販売するトラックなどで利用する際に便利な現金箱、レシートのプリンター、モバイル・デバイスを固定しておくスタンドなど豊富なアクセサリも用意している。

Local Registerで受けた支払は、翌営業日にマーチャントの銀行口座に振り込まれる。ただし、支払われた額はAmazonのオンラインストアでのショッピングには即座に使える。トランザクション額の一部をAamzonのエコシステムに還流させるなかなか巧みな仕組みといえるだろう。

Squareのリーダーがさまざまな店舗で販売されているのに対抗して、Local Registerのリーダーも8月19日から大手オフィス用品チェーンのStaplesのアメリカの各店舗で販売される。

Squareは最近、ICカード対応のリーダーを発表している。これはAmazonに対して当面の優位性だが、ICカードが普及し始めればAmazonもすぐに対応するだろう。いずれにせよ、Amazonの参入はSquareとPayPalにとって大きな脅威であることは間違いない。Amazonがライバルに勝つためにどれほど力を入れてくるかが見ものだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


「レコメンド」サービスとなったFoursquareの今後はどうなる?!

すでによくご存知のことと思うが、Foursquareが全く新しいサービスとして生まれ変わっている。まずはウリであった「チェックイン」の機能をSwarmに分離し、そしてFoursquareを完全に生まれ変わらせたのだ。

新しいFoursquareは、真正面からYelpに挑むものとなった。レストランなどをレコメンドするためのサービスとなっているのだ。人々の評価と、友人たちのレコメンドに基づいて、簡単にディナースポットなどを発見できるようにするというのが目的だ。

この方向転換により、これまでのFoursquareの特徴であった「ゲーミフィケーション」の要素は薄れてしまっている。もちろんSwarmを使うことで、新たなステッカーを入手できるし、またFoursquareでは残したTipsの数に応じて「専門家」であると評価してくれたりはする。

しかし「メイヤー」などの仕組みは消えてしまい、これに対して不満を感じている人も多いようだ。

Foursquareの方針変更は、「Yelpキラー」としての方が大きな市場可能性を持つと判断したことにもよるのだろう。確かにFoursquareには熱心な利用者もいたが、それでも「Yelpキラー」としての潜在マーケットと比べればごく少数に過ぎないと判断されたわけだ。

人気アプリケーションの方針転換というのは、いつでも困難を伴うものだ。しかし今のところ、レコメンドサービスへの方向転換は、概ね好意的に迎えられているようだ。

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(翻訳:Maeda, H


あの1語メッセージのYoがアップデート―「バカバカしく単純」ではなくなった

腹を空かした旅人が村にやってきて食べ物を分けてくれと頼んだが断られた。すると旅人は鍋に水を汲んで石を煮始めた。不思議に思った村人が何をしているのか尋ねると旅人は「石のスープを作っているが、ちょっとした薬味が足りない」と答えて鍋に人参のかけらを恵んでもらった。別の村人からは玉ねぎをもらい、他の村人からジャガイモをもらいなどしているうちに本当に美味しいスープができあがった。この「石のスープ」という昔話話題のメッセージ・アプリ、Yoの発展過程をたいへんうまく表現している。(Yoについてはこちらの「まとめ」記事を参照)

Yoはスタート当初あまりにシンプルだったのでわれわれはバカバカしく単純なアプリと評したほどだった。このアプリができることいえばYoという無内容な挨拶の1語を友達に送れる。相手はYoと返信してくるかもしれないし、しないかもしれない。Yoをしてきた友達のリストが新しい順に表示される。機能といえばそれだけで、後は何もなかった。

しかしもはやそうでなない。Yoは最近1000万ドルの評価額で調達に成功した150万ドルのシード資金を利用してメジャー・アップデート (v1.1.0) を行い、無数に誕生したYoクローンを引き離しにかかったようだ。このiOSアプリにはYoを送信する以外の機能が数多く盛り込まれている。

Yoリンク

YoにURLを添付できるようになった。送信者は自分が関心を抱いたウェブページへのリンクを送信できる。まずURLをクリップボードにコピーしてから送信相手の名前を長押しすれば添付される。

これはマーケッターの興味を引くだろう。大勢の相手にYoととともに広告ページへのリンクを送りつけられるわけだ。

ハッシュタグ

新バージョンはハッシュタグをサポートする。YoにはYoトレンドというページがあり、使われた回数の順にハッシュタグのリストを公開している。ここにブランド名が表示されれば大きな宣伝効果が期待できる。これもマーケッターを舌なめずりさせる機能だ。

Yoインデックス

今回リリースされたv1.1.0にはYoインデックスも追加された。あらたに数多く生まれつつあるYo関連のサービスを一覧にまとめたウェブページだ。

プロフィール編集

詳しいユーザープロフィールが編集できるようになった。(実名を含む)ユーザー名に加えて写真も掲載できる。これまではユーザー名しか表示されなかったために誰が誰なのか分からないという混乱が起きていた。これからはユーザー名を右にスワイプすると追加のユーザープロフィールが表示される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


スマートニュースがグリー、Atomico、ミクシィなどから約36億円の資金調達

ニュースリーダーアプリ「SmartNews」を手がけるスマートニュースは8月8日、グリー、外資系ベンチャーキャピタルのAtomicoをリードインベスターとした総額約36億円の資金調達を実施したことを明らかにした。出資比率などは非公開。引受先はグリーとAtomicoのほか、ミクシィ、グロービス・キャピタル・パートナーズ、エンジェル投資家のWilliam Lohse氏(米Ziff-Davis Publishing元President)、川田尚吾氏(ディー・エヌ・エー共同創業者)、その他となっている。

ニュースリーダーアプリと言えば、「Gunosy」を提供するグノシーが、直近(3月、6月)にKDDIなどから合計24億円の資金調達を実施したことを明らかにしており、テレビCMを含めた大々的なマーケティングを展開。テレビCMによると、現在450万ダウンロードを突破しているという。またグライダーアソシエイツの「Antenna」もテレビCMや交通広告を展開している。それ以外にも、LINEの「LINE NEWS」やユーザベースの「NewsPicks」、JX通信社の「Vingow」などさまざまなサービスが提供されており、その覇権争いも激化している。

スマートニュースも7月末に400万ダウンロードという実績を発表しており、8月からはテレビCMを展開している。広告代理店関係者から6月に「資金調達すればすぐにもテレビCMを作成することになるだろう」といった話を聞いていたし、7月には複数の関係者から「すでに一部の資金が着金して、テレビCMの制作に入った」という噂も聞くことがあった。スマートニュースはバリュエーション(評価額)を公開していないが、200億円超のバリュエーションで資金調達を進めていたとの噂もある。

AtomicoはSkype創業者であるニクラス・ゼンストロームが手がけるベンチャーキャピタル。日本拠点では、元Skype日本代表の岩田真一氏が投資や投資先のビジネスマッチングなどを手がけている。ソフトバンクとガンホー・オンライン・エンターテイメントによるフィンランドのゲーム開発会社Supercellの買収のアレンジなども手がけている。この出資をきっかけに世界進出を進める。またグリーとはゲーム等の事業で、ミクシィとはネイティブ広告ネットワーク分野での業務提携を行うとしている。かつては国産SNSの競合とも言われたグリーとミクシィが1社に出資するのは、芸者東京エンターテインメント以来となるはずだ。

なお、スマートニュース創業メンバーであり、取締役を務めていた鈴木健氏が6月18日付けで共同代表に就任している。TechCrunchではこのあと鈴木氏らスマートニュースのメンバーに取材をする予定だ。


Uber、相乗りで料金を割勘にできるUberPoolをベータテスト開始

Lyftなどのカーシェアリング・サービスと激しい競争を続ける中、UberはUberPoolという乗り合い客の間で運賃を割り勘にできるサービスをローンチした。

もちろん、すべての乗客が見知らぬ相手と乗り合いするのを歓迎するわけではない。運転手にとっても負担が増える。そうしたわけでUberではこれを「ひとつの社会実験」と位置づけている。

乗客の反応が予測しにくいため、Uberではこのサービスを限定された地区でテストする計画だ。UberPoolは現在プライベート・ベータ段階で、8月15日からサンフランシスコ周辺のベイエリアで公開ベータを開始する。またUberによれば「Googleの友人たち」もアーリー・アダプターとしてテストに参加するという。「〔GoogleとUberは〕エネルギー効率にすぐれた世界を作るというビジョンを共有しており、交通渋滞を緩和し、都市の大気汚染を低減する方策を追求する必要があるという認識で一致している。Googleの友人たちをUberPoolのアーリーアダプターとして迎えることができてわれわれはたいへんうれしく思っている」とUberのブログは述べている。これからすると、GoogleがiOS版、Android版のGoogleマップにUberを連携させるという関係は今後も続くのだろう。

乗り合いによって運賃を節約するというアイディアはもちろんUberの独創というわけではない。われわれも6月にHitchを紹介している。このサービスは相乗り客の数を最大にするよう助けるソフトウェアを開発している点がユニークだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


これが新Foursquareだ―チェックインを分離してローカルスポット推薦サービスに生まれ変わる

「ゲーム化された位置情報共有」というアプローチを5年続けた後で、今日(米国時間8/6)、Foursquareはこれまでで最大のアップデートを行った。では、生まれ変わったFoursquareをご紹介しよう。新アプリはもはや位置情報共有とは無関係だ。FoursquareはYelpに真正面から対抗するローカルスポット推薦エンジンになった。

最近、Foursquareはメインのアプリから位置情報共有機能を切り離すことを発表した。位置情報共有はSwarmというアプリが担当し、Foursquare自身はユーザーごとにカスタマイズされたローカルビジネス、スポットの発見と推薦を担当する。

Swarmがリリースされてからしばらく経ち、それなりにユーザーを集めているが、依然として旧Foursquareを懐かしみ、Swarmを嫌う声も消えない。

しかし、新しいFoursquareはそんな状況を一新するだろう。


ルック&フィール

読者が昔のFoursquareを懐かしむ一人なら、それは忘れた方がいい。もう終わったことだ。新Foursquareは見た目も機能もまったく異なるサービスだ。ロゴもスーパーヒーロー的なFのデザインに変わり、画面はブルーとピンクを基調としている。そして―チェックイン機能は姿を消した。

新アプリをインストールして最初に起動すると、ユーザーはまずいろいろな「好み」を尋ねられる。表示された候補から「ピザ」、「史跡」、「映画館」、「広東料理」など関心のあるキーワードをタップして選択する。トップの検索バーに「寿司」などとキーワードを入力して検索することもできる。「好み」を選択し終わるとメイン・ページに移る。

アプリはユーザーの現在位置を把握し、その付近のスポットを検索する。トップの検索バーの下に横にスライドするバナーがあり、「飲食店、コーヒー、ナイトライフ、買い物」などのセクションが表示される。

いろいろな推薦アイテムを眺めていくと、新Foursquareはユーザーの好みに合わせて高度にカスタマイズされたレストランガイドのような印象を受けるかもしれない。たとえば「ナイトライフ」のタブを開くとナイトクラブからカラオケボックス、居酒屋までいろいろなジャンルの店が表示されるだろう。こうした推薦はユーザーの位置、前に選択した「好み」などをベースにフィルタされている。

候補に示された店をクリックすると地図、住所、電話番号、営業時間などの基本情報が表示される。また旧Foursquareのユーザーのチェックイン情報と、ユーザーが残したTipが写真入りで表示される。画面下部の「Tipを残す」をタップすれば新たにコメントを書き込むことができる。

アプリを開いたときに自動的に表示される推薦に加えて、もちろんユーザー独自の検索も可能だ。 検索結果はデフォールトではリストで表示されるが、画面右上隅のブルーのアイコンをタップすると地図表示になる。この場合、画面下部に横スクロールで個別店の基本情報が表示される。現在表示されている店は地図上で緑色のアイコンで強調表示される。.

SwarmとFoursquare

前述のとおり、チェックイン機能はSwarmアプリに移された。個別スポットの表示画面の右端に「チェックイン」が表示されているが、タップするとSwarmが起動する(インストールしていない場合はインストール画面に飛ぶ)。Swarmのユーザー体験は旧Foursquareに近い。

メインアプリとチェックインの機能を別のアプリに分割するという方向は基本的に正しいと思う。この点について私はプロダクト体験担当副社長のJon Steinbackにインタビューして話を聞いた。

Jon Steinback

「もともとfoursquareが使われる理由は主に2つありました。どちらもニューヨーカーの必要から生まれたものです。まず自分の好みにあった夕食の場所を探す。食べ終わると友だちがいるバーを探す。ところがこの2つの活動というのはそれぞれが独立で、たった2%しかオーバーラップしないことにわれわれは気づきました。『夕食はチリを食べたい。今チリを食べている友だちは近くにいるだろうか?』とは誰も言わないのです」とSteinbackは説明する。

そうであっても、メインの機能を一新してピボットするのはどんなソフトウェア企業にとっても難事業だ。Swarmはユーザーとその友だちのチェックイン履歴というかけがえのない宝物を、いわば泥棒したかたちになった。そういうわけでSwarmを憎むユーザーが多く、AppStoreストアでの評価は1.5と低いままだ。

しかし新アプリのローンチで、SwarmとFoursquareはうまく補完、協調して作動できるようになった。また新アプリが無事にスタートしたので開発チームはSwarmの改良にいままでより時間を割けるはずだ。新Foursquareは基本的に旧アプリをベースにしており、新しいUIを加え、チェックイン機能を外したものだ。それに対してSwarmはゼロからスクラッチで開発された。Steinbackによれば、開発チームは今でもバグや不具合の修正に追われているという。Foursquareファンの熱望するゲーム化も近くSwarmに戻ってくるようだ。

【中略】

今後の展望

Foursquareとしては、これまでのファンを新しいアプリに引き込み、満足スべきユーザー体験を与えていくためにやるべきことは多い。 その過程には多くの困難が伴うだろうが、この改革は避けて通れない道だった。

旧Foursquareはこのところユーザーエンゲージメントの指標が主要ソーシャルメディアの最下位に転落するなど深刻な不振に陥っていた。主要ユースケースを2つのアプリに分離することによって、Foursquareはこの問題を解決すると同時に、Yelpの独占で沈滞ぎみだったローカルビジネスの推薦エンジンという分野に革新を持ち込むという挑戦に打って出たわけだ。

新しいFoursquareは今日、App StoreGoogle Playで公開される。〔日本語版公開ずみ〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+