今朝のWall Street Journal紙の記事によると、GoogleはChromeブラウザーにアドブロッカー(ad blocker, 広告ブロック機能)を、デフォルトでは全ユーザーの標準機能として搭載するらしい。Googleは収益の大半が広告収入だから、ちょっと首を傾(かし)げたくなる決定だが、むしろこれは、そのほかのアドブロッカーをブロックするための手段かもしれない。
スクロール・アンカリングは主としてモバイル・デバイスを対象とした機能だ。モバイルではスクリーンの面積が小さく、スクリーン外でロードされるコンテンツの量は多くなりがちだからだ。しかしこのテクノロジーは最新のChrome for Mac、Windows、Linux、 Chrome OSにデフォールトで搭載されている。
この機能を利用するにはまずGoogle Docsのアドオンをインストールする必要がある(これ自身もちろんオープンソースだ)。Googleドキュメントのメニューから「アドオン」を開くとWordPress.com for Google Docsというオプションが表示される。このアドオンは最初に開いたときに自分が投稿しようとするWordPress.comサイトに関連付ける手続きが必要だ。これが終われば、あとは普通にGoogleドキュメントで文書を作成すればよい。リンクや画像を追加するのも普段どおりだ。原稿を書き終わったら右サイドバーのSave DraftアイコンをクリックすれWordPress.comに下書きとして送信される。
このアドオンはユーザーのGoogleドライブのすべてのファイルにアクセスできるわけではない。ユーザーがWordPress.comに連携させた文書だけを閲覧、編集できる。アドオンはすべてのWordPress.comサイトまたはWordPress site with Jetpackに連携できる。
デスクトップではかつてトップだったFirefoxも、モバイルへの移行ではやや躓いている。iPhoneといういちばん優勢なモバイルプラットホームのために、モバイルフレンドリーなブラウザーを作ることをせず、App Storeの制約を批判して長年、iOSバージョンの提供を拒否してきた。そしてその姿勢が1年前にがらりと変わって、Firefox for iOSがやっとローンチした。でも、それじゃあ、あまりにも遅すぎた。
Google主催のChrome Dev Summitが今日(米国時間11/10)行われている。このイベントからはニュースがそれほどないが、今日のキーノートでChromeのエンジニアリング担当VP Darin Fisherが挙げた数字はすごい。今、デスクトップとモバイルを合わせて、Chromeのアクティブなインストール数は20億に達している。
あなたには、人が何を好きかなんて、分かるかな? Googleにも、それが分かるはずはない。自分が使い慣れてて便利なものを、“あなたのため”と称する、望んでもいないコンテンツに変えてしまうなんて、余計なお節介だよな。Chrome for Androidの最新バージョンが、そのお節介をやっている。これまでのようにブックマークと最近訪れたページ(上図)ではなくて、新たに空のタブを開いたときは“suggested articles”(おすすめ記事)が表示されるのだ。
Castはこの2年間でかなり普及し、Google自身のChromecastやChromecast Audioドングルだけでなく、最初からCastをサポート(内蔵)しているサードパーティ製のスピーカーやテレビもある。また、 Google HangoutsやCast for EducationなどのアプリケーションにもCastできるから、学校のクラスや仮想ミーティングなどで集団でCastを視聴できる。
Googleによると、今回の統合以前にも、Chromeからの“キャスティング”は人気のアクティビティだった。先月だけでも、3800万以上のキャストがChromeから送られた、と同社のブログは言っている。そののべ視聴時間は、5000万時間以上だそうだ。Chromeブラウザーにその機能が組み込まれたこれからは、もっと増えるだろう。とりわけGoogle Play MusicやNetflixではアイコンがアドレスバーの右に表示されるから、メニューを操作する必要もない。
一方で、Braveの広告戦略に対する批判の声もある。今年4月には十数社の新聞社がBaveの広告戦略は「ずうずうしい違法行為である」との共同声明を発表した。声明を発表したグループにはGannett Co.,とthe New York Times、そしてWall Street Journalの発行元であるDow Jonesなどが参加している。Eichによれば、それ以降Braveとニューヨークの大手新聞社の間では話し合いの場が持たれており、Braveのブラウザ広告のコンセプトを示すために今年後半にはトレーラーを発表する予定だという。