Apple、次期iOSでiBooksに代わるApple Booksをプレビュー

Appleは、WWDCで予告したiBooksの改訂版を再度披露した(噂はここしばらく出回っていた)。Apple Booksはこの秋iOSに登場する。この「Bookアプリ最大のデザイン変更」には最新の洗練されたUIのほか表紙デザインにこれまで以上の力を入れている。

iBooksと同じく、アプリには解説欄がある。これは同社がApple NewsやApple Storeなどのサービスでやっていることと似て、人間のライターがおすすめ書籍を選ぶ。オーディオブックにも専用のタブが用意され前よりも目立っている。

新しい “Reading Now” タブは、その名の通りユーザーが現在読んでいる(聴いている)箇所にジャンプできる。Want to Readと呼ばれるウィッシュリストやユーザーの読書傾向に基づいたおすすめもある。画面下にはBook StoreやLibraryのタグが並んでいる。

新バージョンはiTunesとの決別が意識されている。さまざまなマルチメディアサービスがここ数年の間にiTunesから分離されている。アプリはKindleに対する明確な挑戦でもある。Amazonは長年デジタル書籍のリーダーの座にあり、2008年にAudibleを買収して以来オーディオブックでも大きな位置を占めている。

アプリの新バージョンはこの秋公開予定で、Book Storeコンテンツは51カ国で提供される。macOSバージョンも名前をApple Booksに変えて整合性を保つ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleはWWDCで拡張現実の大きなアップデートを発表した、Googleとの技術競争がおもしろい

Appleは今年のWWDCの冒頭で、同社の拡張現実プラットホームのアップデートを強調し、iOS 12におけるARKit 2を紹介した。それには重要な技術的アップグレードがいくつか含まれている。

ARKitに新たに加わるもののすべてをデモすることはできなかったが、取り上げた重要な新機軸は、顔認識の改良やリアルなレンダリング、3Dオブジェクトの検出、持続的ユーザー体験や共有ユーザー体験などだ(上図)。

マルチプレーヤーはAppleのARの大きなアップデートだ。とくにゲームにとって重要だが、そのほかのカテゴリーにも今後利用していくだろう。

・関連記事: Apple’s AR bet still has a lot to prove(未訳)

Google I/Oでは、Cloud Anchorsという新しい技術を見せられた。それは二人のスマートフォンユーザーがクラウドで見ているものを同期してマルチプレーヤーを実現する。Appleがこれをどうやるか、まだ不明だが、Googleのこの方法ではCloud Anchorsによるマルチプレーヤーが複数のプラットホームを横断するから、AndroidユーザーとiOSユーザーの両方が参加できる。その点が、おもしろい。

AppleはARKitを1年前にリリースした。その開発プラットホームは複数のAppleデバイスの慣性センサー間の関係を合成する技術がベースで、カメラが空間内のそれらの位置を追う。この位置トラッキングによりユーザーはデジタルオブジェクトのまわりを動けるだけでなく、それらのオブジェクトを環境内の物理的なスペースに固定できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOSとMacのApp Storeで「無料トライアル」が全アプリで可能に。アップルがガイドラインを改訂

eng-logo-2015アップルがiOSおよびMac用App Storeのガイドラインを改訂し、全てのアプリについて無料トライアル期間の設定が可能となったことが明らかになりました。

アプリ開発者は無料で試用できる期間を設定し、購入前のユーザーにお試しで体験してもらうことが可能に。開発者とユーザー、どちらの側からも要望の高かった仕組みがようやく導入されることになります。

今回改訂されたのはApp Store審査ガイドラインの3.1.1 App内課金の項目。非サブスクリプション(定期購読)型のアプリについて、アプリ内購入で「無料トライアル」を購入することで、一定期間のお試し使用ができる旨の記述が追加されました。期間終了後は、改めて有料で買うかどうかを選ぶことになります。

実は購読型アプリに関しては2018年1月から無料トライアルが導入されていました。今回はこの要素を全アプリに対して開放したかたちです。

これまでの無料トライアルが許されていない状態では、有料の買い切りアプリ開発者は、ユーザーに使い勝手の良さを実際に体験してもらうことが難しく、またユーザー側に立てば触ったこともないアプリを一か八かで購入する心理的な抵抗もありました。

こうした事情から、今回の無料トライアル解放は、開発者とユーザーの双方にとって待ち望まれていたものと呼べるでしょう。特に高価な価格設定にせざるをえないものもあるMacアプリには、多大な効果があると思われます。

今回はガイドラインにわずかな記述が加筆されただけですが、これがApp Storeやアプリ開発者にもたらす影響は計り知れないものとなるかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

iOSとMacのApp Storeで「無料トライアル」が全アプリで可能に。アップルがガイドラインを改訂

eng-logo-2015アップルがiOSおよびMac用App Storeのガイドラインを改訂し、全てのアプリについて無料トライアル期間の設定が可能となったことが明らかになりました。

アプリ開発者は無料で試用できる期間を設定し、購入前のユーザーにお試しで体験してもらうことが可能に。開発者とユーザー、どちらの側からも要望の高かった仕組みがようやく導入されることになります。

今回改訂されたのはApp Store審査ガイドラインの3.1.1 App内課金の項目。非サブスクリプション(定期購読)型のアプリについて、アプリ内購入で「無料トライアル」を購入することで、一定期間のお試し使用ができる旨の記述が追加されました。期間終了後は、改めて有料で買うかどうかを選ぶことになります。

実は購読型アプリに関しては2018年1月から無料トライアルが導入されていました。今回はこの要素を全アプリに対して開放したかたちです。

これまでの無料トライアルが許されていない状態では、有料の買い切りアプリ開発者は、ユーザーに使い勝手の良さを実際に体験してもらうことが難しく、またユーザー側に立てば触ったこともないアプリを一か八かで購入する心理的な抵抗もありました。

こうした事情から、今回の無料トライアル解放は、開発者とユーザーの双方にとって待ち望まれていたものと呼べるでしょう。特に高価な価格設定にせざるをえないものもあるMacアプリには、多大な効果があると思われます。

今回はガイドラインにわずかな記述が加筆されただけですが、これがApp Storeやアプリ開発者にもたらす影響は計り知れないものとなるかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

iOS 12ではSiriがSpotifyなど他社音楽アプリをサポートできる、デベロッパーのやる気次第で

Appleが、いやそのSiriアプリが、サードパーティの音楽ストリーミングサービスとついに仲良しになった。

Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスのユーザーは、iOS 12でSiriに導入されたShortcuts機能により、Siriに命じて音楽を再生できる。

WWDCのデベロッパーセッションでAppleは、SiriのShortcutsを利用してサードパーティアプリからオーディオやビデオのメディアを呼び出すデベロッパーのための機能、“Play Media”インテントを詳しく説明した。そのコントロールはApple Musicほどシームレスではないが、とにかくiPhoneやHomePod上のSiriに命じて、Spotifyなどのサービス上でプレイリストやアーチストを指定できる。前には、できなかったことだ。

・関連記事: AppleのSiriはShortcutsツールでユーザーが簡単にコマンドを作れるようになった

ただし重要なのは、これがあくまでもデベロッパーのツールであることだ。すなわち、SpotifyなどのiOS 12対応のアプリがこのSiri対応機能を実装していなければならない。言い換えると、ユーザー自身がいくらSiriを困らせてもだめ、ということ。

そのサービスを呼び出すショートカットが作られていないと、Siriにアーチストや曲をリクエストしても無駄だ。たしかにこれは完全な機能ではないが、でも、まだ、始まったばかりだ。

デベロッパーはiOS 12のベータで、この機能の動作や使い方を経験している。でもSpotifyによる公式のサポートは、これからの話だ。

この機能を正しく実装するとアプリはバックグラウンドで動くから、iPhoneを服のポケットに入れたままで自動的に曲の再生をスタートできる。そしてSiriに、プレイバックを命ずることもできる。

“Play Media”インテントはHomePodの完全なサポートを誇っているが、でもHomePod上のSiriに直接頼めるようになるためには、iPhone上でShortcutsアプリのセットアップが必要だ。これまでのHomePodは、SiriにApple Musicの曲をリクエストできるだけだった。

先週ぼくが書いた記事では、Spotifyとの互換性の実現を主張したが、これからはSiriのShortcutsを使えば、iPhoneやHomePodからプレイリストを呼び出せるなど、不完全ながらSpotifyなどそのほかの音楽ストリーミングサービスとの平和共存が実現するのだ。

・関連記事: Apple needs to play nice with Spotify(未訳)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 12ではSiriがSpotifyなど他社音楽アプリをサポートできる、デベロッパーのやる気次第で

Appleが、いやそのSiriアプリが、サードパーティの音楽ストリーミングサービスとついに仲良しになった。

Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスのユーザーは、iOS 12でSiriに導入されたShortcuts機能により、Siriに命じて音楽を再生できる。

WWDCのデベロッパーセッションでAppleは、SiriのShortcutsを利用してサードパーティアプリからオーディオやビデオのメディアを呼び出すデベロッパーのための機能、“Play Media”インテントを詳しく説明した。そのコントロールはApple Musicほどシームレスではないが、とにかくiPhoneやHomePod上のSiriに命じて、Spotifyなどのサービス上でプレイリストやアーチストを指定できる。前には、できなかったことだ。

・関連記事: AppleのSiriはShortcutsツールでユーザーが簡単にコマンドを作れるようになった

ただし重要なのは、これがあくまでもデベロッパーのツールであることだ。すなわち、SpotifyなどのiOS 12対応のアプリがこのSiri対応機能を実装していなければならない。言い換えると、ユーザー自身がいくらSiriを困らせてもだめ、ということ。

そのサービスを呼び出すショートカットが作られていないと、Siriにアーチストや曲をリクエストしても無駄だ。たしかにこれは完全な機能ではないが、でも、まだ、始まったばかりだ。

デベロッパーはiOS 12のベータで、この機能の動作や使い方を経験している。でもSpotifyによる公式のサポートは、これからの話だ。

この機能を正しく実装するとアプリはバックグラウンドで動くから、iPhoneを服のポケットに入れたままで自動的に曲の再生をスタートできる。そしてSiriに、プレイバックを命ずることもできる。

“Play Media”インテントはHomePodの完全なサポートを誇っているが、でもHomePod上のSiriに直接頼めるようになるためには、iPhone上でShortcutsアプリのセットアップが必要だ。これまでのHomePodは、SiriにApple Musicの曲をリクエストできるだけだった。

先週ぼくが書いた記事では、Spotifyとの互換性の実現を主張したが、これからはSiriのShortcutsを使えば、iPhoneやHomePodからプレイリストを呼び出せるなど、不完全ながらSpotifyなどそのほかの音楽ストリーミングサービスとの平和共存が実現するのだ。

・関連記事: Apple needs to play nice with Spotify(未訳)

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Apple、広告トラッキングに対し厳しい姿勢を鮮明にーWWDC

Appleは、1年前のWWDCで発表した広告トラッキングブロッカーを活用してウェブブラウザーSafari上のプライバシー機能を強化するいくつかの策を今年の開発者会議で明らかにした。

Appleが‘Intelligent Tracking Prevention’(IPT)と呼ぶその機能は、ユーザーのウェブ閲覧履歴のトラッキングを制限する。閲覧から30日すぎるとトラッキングできないようにするというものだ。

IPTが発表されて以降、Facebookはデータ不正使用の大きなスキャンダルに飲み込まれた。このスキャンダルで、消費者はソーシャルプラットフォームやデータブローカーがいかに消費者をウェブ上で追跡し、詳細なプロフィールを作成してターゲティング広告を展開することにで消費者のプライバシーを侵害していたかを知ることとなった。

Appleはこの問題に関し、他社に先駆けたきた。ウェブインフラがユーザーの行動をどう監視しているのかという懸念が高まりつつあるが、Appleはトラッキングに厳しく対応することで、こうした懸念に応えようとしている。

Appleの主な収益源はデバイスの販売であるとはいえ、もちろんAppleのビジネスモデルはプライバシーとつながっている。デバイスに搭載する機能は、ユーザーのデータ保護をサポートするものだ。これは、ライバル他社のもの、例えばGoogleのAndroid OSで作動するデバイスに比べてクリアで、しかも他社と差別化を図れているポイントだ。

「Safariはあなたのプライバシーを守るために実によく働いているが、今年はさらに強化する」とAppleのソフトウェアエンジニア担当SVP、Creig Federighiは開発者イベントで語った。

そして彼はソーシャルメディアの大御所Facebookを直に取り上げた。Likeボタンのようなソーシャルプラグインや、Facebookのログインを使ったコメント欄がいかにウェブをまたがってユーザーを追跡するトラッキング構造の中核を成すものかを強調した。

米国の議員は4月、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグにFacebook以外のところでのウェブブラウジングで集めたユーザーについての情報をただした。そうした情報はトラッキングのCookieやピクセルを使って集められたものだ。しかしザッカーバーグからは曖昧な答えしか返ってこなかった。

Facebookはその後、履歴を削除する機能を追加すると発表した。この機能では、ユーザーはFacebookからブラウジング履歴を消すことができるのだという。しかし、Facebookのサーバーから全てデータを削除できるのかは不明だ。

この機能は、Facebookが表明した通りのことをきちんと実行するとユーザーが信じることが前提となるわけだが、実際のところ大いに疑問は残る。だからこそ、消費者サイドからすればトラッキングそのものをできないようにすればいいではないか、ということになる。これこそが、Appleが開発者会議で意図したことの要旨だろう。

「これら(Likeやコメント欄)はあなたがクリックしたかどうかをトラッキングしてきた。だから我々は今年、これができないようにする」とFederighiは述べ、WWDC参加者から拍手喝采を浴びた。

それからFederighiは、Safariがブラウジングをトラッキングするプラグインを許可するかどうかユーザーに尋ねるポップアップがどのように現れるかデモして見せた。

Appleの最初のIPTでは、Safariはウェブサイト利用の24時間後にCookieを分割するとしていたが、今後はすぐにトラッキング能力を持つことを認めたドメインと、Cookieを分割する。

また、第三者のコンテンツプロバイダーに使用されることはないが、案内型のリダイレクトを通じてユーザーをトラッキングする、といった“ファーストパーティ・バウンストラッカー”としてドメインが完全に使用されていることを検知する機能も開発した。検知された場合、Safariはウェブサイトのデータを全て削除する。

Federighiが明らかにした別のプライバシー策は、サイトをまたいでユーザーをトラッキングするフィンガープリントと呼ばれるテクニック対策だ。このテクニックは、Cookieが使えなくなってもトラッキングする手段となりえる。

「データ会社は賢く、容赦抜け目ない」とFederighiは語る。「あなたがウェブをブラウズしたら、コンフィギュレーションやインストールしたフォントプラグインといったものの性質を利用してあなたのデバイスは特定されてしまう、といったことになりかねない」。

Mojaveでは、トラッカーがフィンガープリントをつくりにくいようにしている。簡素化されたシステム構成でのみウェブサイトを表示し、ビルトインのフォントでのみ表示する。フィンガープリントにつながらないよう、legacyプラグインはもはやサポートされない。結果として、あなたのMacは他の誰かのMacと同じようなものになるが、データ会社にとってはあなたのデバイスを認識してあなたをトラッキングすることが難しくなる」。

IPT 2.0について詳しく述べているWebkitデベロッパーブログへの投稿で、AppleのセキュリティエンジニアJohn Wilanderは、アップルの研究者はサイトをまたぐトラッカーが“ユーザーを特定するのを互いに助けている”ことを発見した、と書いている。

「1人のトラッカーが別のトラッカーに‘これはユーザーABCだ’と伝える。そしてその2人目のトラッカーが3人目のトラッカーに‘トラッカー1はユーザーABCだと思っているが、私はユーザーXYZだと考える’と伝える。私たちはこれをトラッカーの共謀と呼んでいる。IPT 2.0ではこうした共謀の行動を感知し、それに関わった人全てをトラッカーとみなす」とWilanderは説明する。これはデベロッパーへの警告だ。ゆえに、「デベロッパーは’トラッキング能力を有すると分類されやすいドメインへの不必要なリダイレクトを避けるようになる」。あるいは間違ってトラッカーとされ、データ消去というペナルティを科せられることになる。

IPT 2.0はまた、Webページのリファラヘッダーを制限する。リファラヘッダーでは、システムがトラッカーかもしれないと分類し、ユーザーの行動を受け取っていないドメインに届くサードパーティー要請のための元ページを、トラッカーが受け取ることを可能にする」(Appleは、これはただのサイト訪問ではなく、タップやクリックといった動作を伴うものでなければならないと明示している)。

Appleは例として、‘https ://store.example/baby-products/strollers/deluxe-navy-blue.html’ というサイトにいったらどうなるかを示した。このページはトラッカーのリソースをロードする。IPT 2.0以前ではリファラ全部を含むリクエストを受けていた(ここには、どの商品が購入されようとしているのかや、どの個人情報がユーザーを表しているかといった情報も含んでいる)。

しかしIPT 2.0では、リファラは“https ://store.example” とだけになる。これだとプライバシーが守られる。

プライバシー関連で別の歓迎すべきMac向けアップデートはーたとえWindowsとiOSが抜きつ抜かれつを展開しているだけだとしてもーMojaveではカメラやマイクまわりでプライバシーコントロールが拡張されているので、どのアプリを使うときもデフォルトで保護されるという点だ。iOS同様、ユーザーはアクセスを認可することになる。

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(翻訳:Mizoguchi)

iOS 12ではFace IDに2人目の顔を登録できるらしい

ARの機能向上からグループFacetimeまで、iOS 12に関する注目すべき発表は山ほどあった。しかし、今年の秋にやってくるAppleのモバイルOSには、WWDCのキーノートでは触れられなかった実用的なアップデートがある。

9to5Macによると、 iOS 12ではFaceIDに2種類の顔を登録できるらしい。

これまでFace IDでは、iPhone Xに登録できる顔は1つだけだった。9to5MacはiOS 12ベータを精査する中でこの変更に気づいた。そこにはFace IDの設定項目として「別の顔を登録する」が新たに加わっていた。

説明は以下の通り。

あなたの顔を学習し続けことに加えて、Face IDは別の顔も認識することができます。

あまりはっきりしない説明だが、9toMacはテストしてこの機能を確認し、以下の問題点を見つけた。Face IDに2種類の顔を登録したユーザーが、その別の顔を削除するために自分のFace ID登録をはじめからやり直さなければならない。言い換えると、別の顔をリセットしたければ、登録済みの自分の顔もクリアする必要がある。

そんなちょっとした不便さはあるものの、Face IDに第2の顔を登録できることは実に理に適っている。カップルが携帯電話を行き来させることは実用上よくあることだし、親が自分の携帯電話を子供に使わせてゲームをさせたりアプリを試したりすることもある。

そしてこれは次世代iPadにFace IDが採用される兆候かもしれない。タブレットはスマホ以上に複数ユーザーで共有する機会が多いのだから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

日本語版:WWDC関連記事まとめ

米国時間6月4日から開催されているWWDC。Appleが手がける毎年恒例の注目イベントだ。TechCrunchでも同イベントを取り上げた記事を続々と公開している。日本語で書かれたWWDC関連記事を以下にまとめたので、ぜひ活用してもらいたい。

 

AirPodsがiOS 12でライブリスニングをサポート――デバイスの聴覚増強機能が使えるようになる

(編集部:この記事はSteven Aquinoの投稿。Aquinoはフリーランスのテクノロジー・ライターでiOSにおけるアクセシビリティー機能の専門家)

月曜のWWDCキーノートで触れられなかったがAppleは重要なハードウェア能力の増強を予定している。iOS 12のユーザーはライブリスニングLive Listen) 機能をAirPods.で利用できるようになる。ライブリスニングはこれまでAppleのMade for iPhone補聴器のみサポートしていた。

iPhoneの「設定、一般、アクセシビリティ」を開いて設定すれば、デバイスを強力な指向性マイクとして利用できる。たとえば騒がしいレストランでもiPhoneをテーブルに置いてAirPodsを装着すればiPhoneが相手の声を聞き取りAirPodsに届けてくれる。

ライブリスニングはAppleが2014年に公開した機能で、iPhoneを補聴器として使うことができる。あるいはレストランや大教室など雑音の多い環境ではっきり音声を聞き取るのにも役立つ
。利用するにはAirPodsをペアリングする際にライブリスニングを有効にし、音量を調整するだけでよい。ここでアクセシビリティ・ショートカットを設定することもできる。

ライブリスニングのサポートはAirPodsの普及にあたって大きな役割を果たすはずだ。AirPodsはここ何年かでもっとも優れたAppleの新製品だと称賛されているが、ライブリスニング機能が加われば一層魅力を増すだろう。近く、誰でも専用ハードウェアを買わずにAirPodsでライブリスニングができる。聴覚になんらかのハンディキャップがある場合は特に有用だ。

ただしAirPodsによるライブリスニングは補聴器を完全に代替することを意図したものではない。補聴器として使うことを考えている場合、専門医、専門家と相談した上でその指示に従うことをお勧めする。

〔日本版〕ライブリスニングはiPadでも利用可能。設定→一般→アクセシビリティ→聴覚サポート→MFiヒアリングデバイスの順に開いてペアリングする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple App Store登録デベロッパーは2000万名、累積売上1000億ドル、毎週のビジター数5億

Microsoftがデベロッパーに大人気のコードリポジトリGitHubを買収したばかりだが、現時点で多くのデベロッパーがお金を稼いでいる場所はAppleだ。今日のWWDCでAppleのCEO Tim Cookは、iOSの登録デベロッパーが2000万名、そしてApp Storeにおける彼らのこれまでの累積売上が約1000億ドル、App Storeの1週間のビジターは5億名、と発表した。

これらの数字は、Appleの一貫した、デベロッパーとアプリのマーケットプレース重視の姿勢を表している。スマートフォンのハードウェアの売上が先進国を中心に鈍化しているだけに、このようなデベロッパー/アプリの重視の姿勢は今後ますます、重要な収益源になるだろう。

Cookによると、Appleが開発したプログラミング言語Swiftも、このような、ハードウェア経済からソフトウェア経済への移行を反映して、ユーザー数が伸びている。

彼曰く、“Swiftはもっとも急速に成長しているプログラミング言語だ。Appleのデベロッパーはこの言語を大々的に使用しており、App Storeの35万以上のアプリがSwiftで書かれている。プログラミングは必須のスキルであり、世界中の学校で教えるべき、と信じている。プログラミングを学ぶことの利益は多く、問題解決の能力や重要な思考力を育てる”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、スティッカーのようなカメラエフェクト、フィルター、Memoji機能をメッセージに追加

Appleは、メッセージのカメラで撮るものを飾るという新機能でもってSnapchatの領域に侵攻しつつある。今日WWDCで、iOS 12のメッセージ機能のカメラではたくさんのスティッカーや“コミック風”フィルターといったスタイルトランスファー、変な形、Animoji、自分のアバターをつくれる新登場のMemojiが利用できるようになると発表した。

これらのエフェクトは、最大32人までのグループビデオ会話をサポートするFaceTimeでも利用できる。この新機能は、グループビデオチャットに特化しているHousepartyやFacebookのBonfire、またこれらよりさらに利用者の多いSnapchatのようなアプリにとって脅威となりえる。

コミュニケーションをもっとビジュアル化したいと考えている人は、こうしたエフェクトの追加により、SnapchatやInstagram Direct、Facebook messengerよりAppleのネイティブメッセージアプリを使いたいと思うかもしれない。この新機能は、今秋正式にリリースされる前に、今日ローンチされたiOS 12デベロッパーベータ版で使える見込みだ。

スティッカーは、以前は背景が白色のメッセージスレッドのみで使用できた。しかし今では写真やビデオ、FaceTimeに重ねることができる。サングラスや帽子、ひげ、衣類など、これというものをセルフィーに重ねられるようにすることは、新たなファッションとしてのスティッカーという道を切り開くものとなる。

これらの新機能の発表は、Appleにとって遅い出だしとなる。Snapchatはすでに2013年からクリエイティブな機能を展開し、Instagramは2016年にStoriesにそうした機能を追加、そしてFacebookも昨年追随している。これらのメディアは全てGIFやカラーフィルター、ARなどに対応している。メッセージのカメラがこうしたメディアと最も差別化を図れるのが、AnimojiとMemojiだ。だから、AppleがSnapやFacebookよりも注意を引きたいのなら、AnimojiやMemojiをオーバーレイできることを積極的にアピールする必要があるだろう。

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(翻訳:Mizoguchi)

AppleのSiriはShortcutsツールでユーザーが簡単にコマンドを作れるようになった

Siriは長年、iOS上のもっともぶっ壊れたユーザー体験だった。Appleもその改良を口にすることは少なかったが、今回のWWDCで発表されたアップデートによりインタフェイスが改良され、ユーザーが自分のコマンドを作ったり、Siriからの早めのアップデートをもらいやすくなった。

Siriの提案機能でこのデジタルアシスタントは、ユーザーのビヘイビアから学ぶ。いつも決まった時間にコーヒーをオーダーしていると、Siriはその時間になると、そのことを提案する。会議に遅れそうだったら、Siriは連絡のメッセージを誰かに送るよう提案する。

今度登場したShortcuts(ショートカット)というアプリでは、ユーザーが“add to Siri”ボタンを使ってサードパーティのアプリを利用するカスタムコマンドを作れる。これによりユーザーは、たとえばKayakアプリのショートカットを使って、次の旅行の情報へジャンプできる。

これに関するAppleのプレゼンはかなり簡潔だったから、もっと詳しく知る機会がほしいね。Siriに対しては、いつも疑ってかかるのがベストだが、でもこれらのアップデートは、iOSだけでなくWatchやHomePodにとっても前向きの展開だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、watchOS 5を発表

Appleの WWDCのキーノート講演で、watchOSチームのKevin Lynchが次期バージョンのwatchOSを紹介した。これまでApple Watchはゆっくりだが着実な伸びを見せている。他を大きく引き離す人気のスマートウォッチであり、毎年少しずつ便利になってきている。

今年も例外ではない。新しいタイプのワークアウトがヨガとハイキング用に追加された。7日間の競争で友達にチャレンジできるようになった。

しかし、もっと目立つのがワークアウトの自動検出だ。自転車に乗って心拍数が上がり始めると、Apple Watchが自動的にワークアウトを記録し始める。ワークアウトを終えるかどうかの通知も来る。

噂どおり、Appleは新たにウォーキートーキーアプリをApple Watchユーザーに届ける。押してメッセージを録音し、離して送信する。友達は通知を受け取る。この機能から興味深いプロフェッショナルな利用場面が生まれそうだ。セルラーモデルのApple Watchならいっそうこの機能の利用価値も高まる。

新機能のSiri Shortcuのおかげで、Siri文字盤にさまざまなアプリを統合できるようになった。たとえばCitymapperの推奨を受けられる。

ボイスアシスタントを使うために”Hey Siri” という必要がなくなる。これからは腕を持ち上げるだけで話し始められる。

AppleがwatchOSにWebKitを移植したことで多くの可能性が開けた。たとえばウェブのコンテンツをwatchで見られるようになる。Podcastのネイティブサポートとバックグラウンド・オーディオもApple Watchに加わる。

全体的にみて、Appleは達成しやすい目標に数多く取り組んだ。しかし、これはApple Watchの価値をかつてないほどに高める力強い宣言と言えるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watchにウォーキートーキーモードがついた

本日(米国時間6/4)、Appleの年次デベロッパーカンファレンスで、同社はApple Watchのウォーキートーキー(トランシーバー)機能を発表した。アプリの名前はずばりWalkie-Talkie。

「これは友達や家族と話せる簡単で楽しい機能」、とAppleのテクノロジー担当VP、Kevin LynchがWWDCで語った。

初めて使うときはまず友達にリクエストを送り、友達はそれを承認または拒否できる。承認されたら、いつでもその人とウォーキートーキーできる。このWatch間通信は、携帯ネットワークでもWi-Fi経由でも可能で、友達や家族と短いボイスメッセージのやりとりができる。ボタンを押して話しはじめると、友達は触覚フィードバックを感じてすぐに声が聞こえてくる。

これはいつでも使いたいという機能ではないが、間違いなく楽しい。Appleがウォーキートーキー機能について最初に話したのは2014年のことで、Apple Watchが発売される前の年だった。しかし、これまでApple Watchにこの機能か搭載されることはなかった。

Walkie-Talkie feature circa 2014

WWDCでAppleはWatch OS5も発表した。これについてはここで読まれたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleのMemojiで自分の顔のアニメが使えるようになる

今日(米国時間6/4)Appleは、Animoji(アニメ文字)の大きな改訂を発表し、人間的ルックスのMemojiのほか、あのばかばかしいiPhone Xアニマルには舌検出機能が加わった。

同社のAnimojiは昨年9月に発表されたiPhone Xの大きな目玉機能の一つだった。まぬけなマンガの豚やニワトリがiPhone Xの新しい前面カメラを使ってユーザーの顔を追跡し、録画されたメッセージを楽しく伝える。

当初の提供以来、Appleはアニメキャラクターのレパートリーをいくつか増やしてきたが、今回初めてそのルックスと動きに大きな変化があった。

今日発表されたのは、幽霊、コアラ、トラ、TレックスのAnimoji(舌トラッキング付!)。しかし、さらに興味深いのが新たに加わったMemojiだ。ユーザーが自分だけのAnimojiを作れるカスタムツールで、SamsungのGalaxy S9の機能に似ている。

自分の顔を驚くほど細かくカスタマイズすることが可能で、ヘアスタイルだけでなくさまざまな特徴を微調整できる。

Bitmojiによく似ているが、Animojiのライブ顔追跡機能のマジックを生かして非常に楽しくて多様な体験が可能だ。メッセージの中で使うことも、カメラアプリでリアルタイムに顔を置き換えることもできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple WWDC:iOS 12はパフォーマンスが向上がテーマ――旧iPhoneも速くなる

サンノゼで今日(米国時間6/4)スタートしたWWDC 2018イベントで、Craig Federighi上級副社長は「今年リリースされるiOS 12でAppleはパフォーマンスの向上に全力を上げている」と述べた。しかもこのパフォーマンス改善は最新のデバイスだけにとどまらず、2013年以降に発売されたすべてのiOSデバイスに及ぶという。

「現在、iOS 12についてわれわれはあらゆる部分におけるパフォーマンスの向上に向けて努力を倍加している。これによりユーザーが持つ既存のデバイスの能力が一層高くなり反応も速くなる。しかもこの能力向上は顧客が所有するあらゆるデバイスに及ぶ。iOS 12はiOS 11を利用できるすべてのデバイスをサポートする」とFederighiはキーノートで述べた。

旧モデルのiOSデバイスでバッテリー保護のために処理速度を制限していた問題に関連して、Federighiは「Appleは旧モデルのパフォーマンス改善にも努力を集中している」と述べた。iOS 12はこうした旧モデルのパフォーマンスも最大限アップさせるようにするという。FederighiはiPhone 6を例として能力の向上についていくつか数値を挙げた。ただしこの点はまだ開発が初期段階にあるということだ(私はiPhone 6ユーザーなのでここはとりわけ注意深く聞いた)。

iOS 12では旧モデルでも「アプリの立ち上がりが40%速くなり、キーボードの反応も50%向上する。スライド操作で写真を撮影するのは70%速くなる」という。

iPhoneユーザーにもっとも歓迎される改良点は多くの現行モデルのパフォーマンスの最適化だろうという。「パフォーマンスが必要なときにiOS 12はiPhoneに真価を発揮させる」とFederighiは述べた。

「われわれはWiOS 12に大きな負荷をかけてテストしている。こうした状態で共有スプレッドシートは2倍も速く表示され、アプリの立ち上がり速度も2倍になった。これは非常に画期的な改良だ」とFederighiは強調した。

またAppleはiOS 12をチップ開発チームと共同してバッテリー寿命を考慮しながらハードウェアレベルでも最適化しようとしている。つまりユーザーがフルスロットルで長時間iPhoneを動かすとバッテリー寿命に悪影響がある。iOS
12ではパフォーマンスとバッテリー寿命のバランスを考えた最適解が提供される。

「これまではパフォーマンスの向上が必要とされるとき、それに応じてCPUのクロックをアップさせることで対応しようとしてきた。しかしiOS 12では、われわれはもっとスマートな方法を取った。スクロールやりアプリの立ち上げなどでユーザーが処理能力を必要としていることを検知するとプロセッサは即座に最高レベルにパフォーマンスをアップさせるる。しかしそれが終わると即座に通常モードに戻り、バッテリー寿命を延ばす」という。

iOS 12は今年後半にリリースされる予定だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple WWDC開幕:iOSアプリがmacOSで使えるようになる

今日(米国時間6/4)サンノゼのマケナリー・コンベンションセンターでスタートしたWWDC 2018でAppleのソフトウェア・エンジニア担当上級副社長、Craig FederighiはiPhoneアプリをMacに導入する準備をしていることを明らかにした。ただしアプリの統合は一夜にして実現されるわけではないという。Federighiによればこれは数年がかりのプロジェクトとなる。またMacで使えるようになる最初のiOSアプリはApple製となる。

「すでに数百万のiOSアプリが公開されている。 その一部はMacでも素晴らしいアプリになる」とFederighiは述べた。

ただし、AppleはiPhoneとMacのOSを統合しようとしているのではないという点には留意する必要がある。Federighiはキーノートの冒頭で、「両者は今後とも別々のプロダクトだ」と強調した。プロジェクトの最初の段階はネーティブiOSアプリのフレームワークをmacOSに移植することだ。現在アプリの動作のフレームワークとしてmacOSはAppKitを、iOSはUIKitを使っている。そのため異なるOSにアプリをポーティングするには多大の努力が必要だ。Federighiによればアプリ統合の最初のステップはiOSのフレームワークをmacOSに導入し、iOSアプリがデスクトップ環境で正しく作動するようにする。つまりトラックパッド、ウィンドウ・リサイズといった機能がサポートされる。

macOSで動く最初iOSアプリが登場するのは今年後半になる。これには株価、ニュース、ホーム、ボイスメメモなどのアプリが含まれる予定だ。基本的な機能はオリジナルのモバイル・アプリのとおりだが上で述べたようにデスクトップ環境に適合するようアップデートされるはずだ。この部分でフレームワークの移植が重要な意味を持つことになる。

サードパーティーのデベロッパーがこの機能にアクセスできるようになるのは2019年になる見込みだ。まだ詳細についての情報を得ていないが、iOSアプリとmacOSアプリがこのように統合されることになれば向こう何年にもわたってアプリのエコシステムは大きく再活性化されることになるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

macOS 10.14には、新しいダークモードとApple Newsアプリが入るらしい

AppleのWorldwide Developers Conference(WWDC)をわず数日後に控え、いくつかの最新情報はすでに明かされている。

デベロッパーのSteve Troughton-Smithが今朝ツイートしたのは、彼がmacOS 10.14だといういくつかのスクリーンショットだ。画面はXcode 10を紹介するものだが、OSの大きな変更もいくつか見ることができる。

まず、この新しいmacOSには本格的ダークモードが導入されている —— メニューバーとドックだけでなく、アプリやごみ箱まで暗くなっている。スクリーンショットにはドック内のApple Newsアイコンも写っているので、おそらくデスクトップ版アプリが出てくるものと思われる。

ところでTroughton-Smithはどうやってこれらのスクリーンショットを入手したのだろうか? 彼の話によると、AppleがXcodeのプレビュービデオをMac App Store APIに載せたものを、9to5Macでシェアした。どうやら、Mac App Storeでもプレビュービデオが使えるようになるらしい(iOSのApp Storeではすでに可能)。

WWDCに先立ち、Appleが「ユニバーサル」アプリに対応するという噂が流れている。デスクトップとモバイル両方で動作するアプリだ。まだなにも確認されていないが、AppleがiOSとmacOS —— およびそれぞれのApp Store —— を似せようとしていることがうかがわれる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Motivのフィットネスリングは行方不明のiPhoneを見つけてくれる

Motivのフィットネスリング(指輪)を試してみて、意外にも感動した。実はぼくは、リングなんかに興味ない方だが、でもハードウェアスタートアップがフィットネスバンドを超えたものを作ろうとしている姿勢に好感を持てる。しかも彼らは、信じられないほど有能な製品を作ってしまったのだ。またその小さなウェアラブルに次々と新しい機能を加えている律儀な態度も良いね。

4月には、このリングはAlexaの機能を獲得し、Androidをサポートした。今週はAmazonのスマートアシスタント向けの機能をやや増やし、また、紛失したスマートフォンを見つける能力を持たせた。この最後の機能は、これまででいちばん、人びとの関心を惹きそうではないか。なくしたiPhoneがBluetoothの圏内にあれば、リングを数回振ると音や振動で居場所を知らせてくれる。

Alexaの機能としては、もっと詳しいフィットネス情報を教えてくれる。活動をした時間(分数)や、消費カロリー、睡眠時間、ウォーキングの歩数などだ。またCirclesのように、同じリングをつけている友だちとフィットネスの実践情報を共有できる。

どれも、それほどすごい機能ではないけど、小さなハードウェアに対してイノベーションを継続維持していく姿勢には、感心してしまう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa