Apple、macOSの重大なセキュリティー欠陥を修正するアップデートを公開

AppleはmacOS High Sierraのセキュリティー問題を修正するアップデートを公開した。該当する人は今すぐアップデートすべきだ(Appleは今日中にこのセキュリティーパッチを自動的にプッシュ配信する予定)。このアップデートは、昨日発覚した誰でもパスワードなしで他人のMacにログインできる、という極めて深刻な脆弱性を修正するものだ

アップデートをインストールするには、Mac App Storeを開き、「アップデート」タブをクリックすればよい。リリースノートに「このアップデートはできるだけ早くインストールしてください」と書かれているのが興味深い。Appleは夜遅くまで作業してこの問題を修正した。しかし、そもそも起きてはならないことだった。

このセキュリティー欠陥はHigh Sierraの最新バージョン(少なくとも10.13.1 — 17B48以降)が動作している全Macに影響を及ぼした。ログイン画面または設定パネルのセキュリティー画面で、ユーザー名をrootにしてパスワードを入力しないと侵入できてしまう。TechCrunchで複数の人間が試したところ容易に再現できた。それ以降は自分のものではないコンピューターのすべてを見ることができる。画面共有セッションの中でもこの方法は使える。ハッカーにとって、他人のメールや個人データをアクセスする最高の方法といえる。

このアップデートのリリースノートはごく短い。「認証情報の検証に論理的エラーがあった。検証方法を改善して解決した。」とAppleは書いている。

アップデート:Appleは影響を受けている全ユーザーに対して、本日中にこのアップデートを自動的に送信する。同社は以下の声明を発表した。

「安全性はApple製品にとって最優先課題であり、macOSのこのリリースで問題をおこしたことをお詫び申し上げる。

当社のセキュリティー担当技術者は、火曜日(米国時間11/28)の午後に問題を認識した直後に、このセキュリティーホールを埋めるアップデートの制作に取りかかった。本日午前8:00からアップデートはダウンロード可能であり、今日からmacOS High Sierraの最新バージョン(10.13.1)が動作している全システムには自動的に修正が適用される。

今回の問題を深く反省し、全Macユーザーに対して、脆弱性のあるシステムを公開してまったことおよび心配をかけたことをお詫びする。当社の顧客にとってあってらならないことだった。ふたたびこのようなことが起きないよう、現在開発プロセスを見直している。」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleがハウツー動画用に新たなYouTubeチャンネルをローンチ

Appleがソーシャルメディア上のプレゼンスをさらに拡大しようとしている。同社は新たなYouTubeチャンネルをローンチし、iPhoneやiPadといったAppleデバイスの操作方法に関する動画の配信をスタートさせた。現在投稿されている動画は、スクリーンショットの撮り方やメールにファイルを添付する方法、写真の削除の仕方、壁紙の変え方など、よくあるシンプルな操作に関するもの。

ほとんどの動画は1.5分ほどで、1番長いものでも2分程度と構成はかなりコンパクト。アクセシビリティを考慮し、各動画には英語字幕がついているほか、全ての動画で左側に説明文、右側にデバイスの様子が表示されるようになっている。

この新しいチャンネルを発見した9to5Macによれば、Appleは以前にもメインのYouTubeチャンネルに「ハウツー動画」を投稿していたとのこと。

まだAppleは今後のチャンネル運営に関する情報を発表していないが、もしかしたら今後はiOSデバイス以外の動画も投稿されるようになるかもしれない。また、現在視聴できる10本の動画は全て同じタイミングで投稿されているため、動画の投稿頻度もわかっていない。

既に1万5000人以上が新チャンネルに登録しており、各動画の再生回数は最低でも1000回を超えている。今のところ1番人気の動画は『how to take a screenshot(スクリーンショットの撮り方)』で、再生回数は1万7000回にのぼる。

ちなみに今回明らかになったYouTubeアカウント以外にも、Appleはさまざまなソーシャルメディアのオフィシャルアカウントを持っている。

メインのYouTubeチャンネルに加え、TwitterにはAppleApple EducationApp StoreApple Supportの個別アカウントがあり、Facebookページ複数Tumblrアカウント、さらにはInstagramアカウントも複数存在する(最近追加されたInstagramアカウントには、iPhoneで撮影された写真が投稿されている)。

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(翻訳:Atsushi Yukutake

アナリスト曰く、Appleはブラックフライデーの週末にiPhone Xを600万台売った

Appleは正確な数字を公表していないが、Rosenblatt Securitiesのアナリスト、Jun Zhangの計算によると、Appleは先週末だけでiPhone Xを600万台売ったらしい。StreetInsiderが報じた

こういう大きな数字をみても、AppleにとってiPhone Xがどの程度の成功なのかを把握することは容易ではない。先の四半期、AppleはiPhoneを3930万台売った。これは全iPhone機種を合わせた数字だ。つまりAppleは、4日間当たり175万台程度のiPhoneを売ったことになる。

というわけで今回の週末はAppleにとって、ほかのiPhone機種を勘定に入れなくてもすごい週末だったことになる。感謝祭の週末4日間に、Appleは1秒当たり17台以上のiPhone Xを売った。

Rosenblattは、現在Appleが1週間に300万台製造しているとも書いている。しかも、ほんの数週間のうちにこれが週400万台に増えるかもしれない。全体でみると、AppleはiPhone Xを発売以来1500万台販売している。

Zhangによると、多くの人が価格の高い256 GBモデルを買っている。現在Appleは、iPhone Xの256 GBモデルを64 GBモデルの約2倍売っている。
これでAppleは次の決算報告書の平均販売価格を大幅に改善できそうだ。おそらく同社は、12月に終わる現四半期で3000万台、次の四半期で4000万台のiPhone Xを販売することになるだろう。どうやら高級iPhoneというアイデアは悪くなかったようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

速報:High Sierra Macに重大バグ――当面Macを放置してはいけない

非常にまずいことになっている。最新版のHigh Sierra — 10.13.1 (17B48)を搭載したMacに誰でもログインできる。ユーザー名のフィールドに“root”と打ち込むだけでいい。これは大問題だ。Appleは数時間のうちにもバグを修正するはずだが…よく聞いていただきたい。このバグが修正されるまでは絶対にMacを放置しておいてはいけない

このバグは設定から簡単にアクセスできる。ユーザーがセキュリティーとプライバシーなど設定の重要な部分を変更しようとしたときに開いてユーザー名とパスワードを打ち込む場所だ。

ハッキングもなにもない。ユーザー名の代わりに “root”とタイプするだけでいい。 パスワードには何も入れる必要はない。ログインボタンを何度かクリックするでログインできる。ただしMacのユーザーはこれを自分のマシンで実験してはいけない。“root”アカウントを作成することになり、その後すぐに削除するのでなければ、悪意ある第三者を利することになる

このバグを発見したのは Software Craftsman Turkeyのファウンダー、Lemi Orhan Erginのようで、Twitterでこのことを警告した。

繰り返す必要もないだろうが、これは最悪のバグだ。ログインに成功してしまえば後はマシンのオーナーとして何でもできる。管理者を追加する、セキュリティーの設定を変える、本来のオーナーを締め出す、とやりたい放題だ。バグが修正されるまでMacを目の届かないところに置いてはならない

われわれが実験したところではどのパネルからでもユーザー名を入力する窓であれば“root”と打ち込みさえすればMacは即座に新しいシステム管理者アカウントを作成するようだ。ただし10.13(17A365)マシンでは動作しない。しかしこちらには各種のつまらぬプレインストールソフトが入っていて悪さをする可能性がある。

当面の対策としては“root”でログインし、なんでもいいからパスワードを設定しておくのがよいだろう。しかしやはり安全なのは誰が触るかわからないような環境にデバイスを放置しないことだ。

われわれはAppleにコメントを求めているが、向こうでも大忙しだろうと思う。進展があればすぐにフォローする。ともあれMacを放置しないよう

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

YouTubeアプリがiOSデバイスのバッテリーを空にするバグ、Googleが修正を確認

GoogleはiOS版YouTubeアプリのバグを修正したと確認した。これはYouTubeアプリがたとえバックグラウンドでアイドル状態であってもiOSデバイスのバッテリーを過早に消耗させてしまうという問題だ。一部のユーザーの場合、デバイス自体が過熱状態になったという。ただしこれはすべてのユーザーで観察された現象ではない。

報告からするとこの現象はiOSとYouTubeの特定のバージョンの相性の悪さに起因するらしいが、正確な範囲は不明だ。ある報告では、15分のビデオクリップを再生したところ、バッテリーの10%を使ってしまったという。別の例では、iPhone Xで30分のビデオを見たところバッテリーの20%を消費したという。いずれにせよ多くのユーザーがYouTubeアプリはバッテリーを使いすぎるとTwitterやRedditで苦情を言っていた。

しかしTechCrunch編集長のMatthew PanzarinoはiPhone Xの長文のレビューでYouTubeを長時間再生しているが、そうした現象は経験していない。

われわれの調査ではYouTube 12.42と12.43の場合、iOSのバージョンによらず問題が起きている。つまりiOS 11にアップデートしたデバイスに限って起きる問題ではない。またiPhone X特有の問題でもない。

ユーザーの不満に対して、YouTubeは今月初めに対策を講じているとツイートしていた。

YouTubeアプリの12.44がバグ修正版で、これは今月14日にリリースされていた。しかしGoogleではバグ修正について触れず、今日(米国時間11/27)発表されたバージョン12.45で正式にバグ修正を確認した(そのため、バッテリーのバグの修正記事になったのは今日となった)。

スマートフォンの利用法の中でもビデオ視聴はポピュラーなものだ。影響を受けたユーザーには大いに苛立たしい経験となったことだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

自動運転車のLiDARの能力限界を機械学習で補う方法をAppleが開発

コーネル大学の研究文献目録arXivに最近上程されたAppleのペーパーは、LiDARの配列が集めた原始点群データを、機械学習を利用して、そのほかのセンサーデータを必要とせずに自転車や歩行者などの3Dオブジェクトの検出に翻訳する方法を記述している。

Appleの自動運転技術の開発努力に関して、これほど明快な文献を目にする機会は数少ない。Appleがそれをやってることが分かるのは、カリフォルニア州自動車局に自動運転のテストの許可を申請したことによって同社がそれを認めたからであり、そしてまた、そのテストカーがときどき目撃されたからだ。

しかし同時にまたAppleはこれまで、同社の機械学習の取り組みについては、ややオープンだった。自社のブログに研究を紹介するペーパーが載ったこともあるし、そして今ではより広い研究コミュニティとの共有も行っている。こうやってペーパーなどを公刊する行為は、その分野のトップタレントにとって重要であることが多く、彼らは会社を超えた広いコミュニティと協働して、全般的な機械学習技術を前進させたいのだ。

上の画像に写っているものは、Appleの研究者、とくにペーパーの著者Yin ZhouとOncel Tuzelが作ったVoxelNetと呼ばれる装置で、LiDARの配列が捉えた点の集合からオブジェクトを外挿し推断する。基本的にLiDARはその周囲にレーザーを放射して個々の点の高解像度のマップを作り、オブジェクトに当たって反射された結果を記録する。

しかしこの研究がおもしろいのは、これによってLiDARが、自分が属する自動運転システムの中でより効果的に働けることだ。通常は、LiDARのデータは、光学カメラやレーダー、そのほかのセンサーなどのデータと対照融合されて完全な像を作り、オブジェクトの検出を実行する。しかし、Appleのこの方法のように、信頼性の高いLiDARだけを使えば、路上で実用化される〔量産量販の〕自動運転車の、今後の製造とコンピューティングの効率が上がるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleの今年の感謝祭CMは雪のプラハで踊るペア――AirPodsをフィーチャー

毎年Appleはアメリカでサンクスギビングデーにあわせて新しいCMを発表してきた。他のAppleのCMと比べると、この時期のCMは特定のプロダクトや機能を宣伝するというより、「時候のご挨拶」といった雰囲気が強い。

というわけで今年のAirPodsのCMも同じ傾向だ。“Sway”と呼ばれる新しいCMはプラハの街が舞台で、白いAirPodsを耳に着けた女性がiPhone Xからサム・スミスの “Palace”を流す。

女性はそこから別の世界に入り込み、ダイナミックなダンスを繰り広げる。やがて男性に突き当たり、AirPodsの片方を渡し、こんどは雪の舞う中をペアで踊る。

ちなみにこのCMのダンサーの男女は実生活でも結婚しているという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、HomePodの発売を2018年初めに延期

ようやくホリデーラッシュも終わりそうだ。Appleは高級スマートスピーカー HomePodが12月の発売予定日に間に合わないことを本日(米国時間11/19)発表した。同社の短い声明によると、製造プロセスが軌道に乗るために「もう少し時間が必要」らしい。

広報担当者はTechCrunchに、「Appleの画期的ワイヤレススピーカー HomePodを一日でも早く体験してもらいたい気持ちは山々だが、出荷できる体制までにはもう少し時間が必要。2018年の初めに米国、英国、およびオーストラリアで発売する予定だ」と語った。

もちろん、あわてて作るより少し余分な時間をかけて良いものを出すことは常に賢明な判断だだ —— ここ数年に無数のIT企業が学んできた教訓でもある。しかしこの遅れはAppleがホリデー商戦に向けて準備してきた商品にとっては痛手に違いない。350ドルのスピーカーはSiriを内蔵する初の家庭用デバイスで、AmazonのEchoやGoogleのAssistantのハイエンドのライバルになる。

われわれは6月のWWDCでAppleが発表したときに、このスマートスピーカーを直に体験する機会を得た。自由に使えたわけではないが、HomePodのサウンドは宣伝どおりのすばらしい出来映えで、360度オーディオが部屋いっぱいに広がった。この分野の先行商品と異なり、HomePodはスマートスピーカーのスピーカー部分に一番の重点を置いている。

最初の発表以来、ライバルたちが同じような製品を出してきているのはもちろんだ。Amazonは標準型Echoの新バージョンを発表、出荷し、ドルビーサウンドに2.5インチサブウーファーと0.6インチツイーターを搭載した。一方Googleは、もっと直接の競合となる399ドルのHome Maxを発表した。こちらは予定通り来月の出荷予定だ。

ほかにもSonyやJBLなどいくつかのサードパーティーから製品が出ている —— Harman Kardonにいたっては、Invokeで、あの気の毒なMicrosoft Cortanaをホリデー商戦の主役に仕立てようとしている。おそらく突然混雑し始めた土俵をみて、AppleはHomePodの準備にもう少し時間をかけた方がよいと確信したのだろ。

この動きは、昨年同社がワイヤレスイヤホンのAirPodの出荷を遅らせた決断を思い出させる(Googleも考えたことかもしれない)。当初10月に発売予定だったイヤホンが到着したのは12月になってからだった —— あのときはクリスマスにぎりぎり間に合った。

Appleは遅れの原因がハードウェアなのかソフトウェアなのか明らかにしていないが、同社の第一世代製品であることを踏まえるとさほど驚くにはあたらない。これは、Siriの活動場所が携帯端末やデスクトップ以外に移る始めての製品でもある —— 1台350ドルともなれば最初にキッチリさせておくことは重要だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleがiOS 11.1.2をリリース、iPhone Xの寒さ対策を迅速に完了

AppleがiOS 11.1.2の提供を開始した。数週間で二度目のマイナーアップデートだ。今度のアップデートの目的はただ一つ、iPhone Xを温かい場所から急に寒い場所に移動すると、タッチ入力が一時的に無反応になる、という問題への対処だ。たとえば冬のカナダに住んでる人が、急に家の外へ出たような場合。

ほかにもこのアップデートは、iPhone Xで撮ったLive Photosやビデオで像が歪む、という問題にも対処しているらしい。アップデートは、Settingsアプリから今すぐにでもできる。

iPhone Xでタッチが無反応という報告を寄せたユーザーたちは、外気温が華氏50度(摂氏10度)以下だった場合、と言っている。一部のタッチが不感症になるから、連続タイピングなどが困難になる。またアプリを開いたり、何かのインタフェイス成分をタップしたときも、症状は出る。

iPhone XのOLEDディスプレイは、タッチ入力システムの完全な新規設計が必要だった。それに関して、温度の変動に対する試験もやるべきだったのではないか、との声もある。原因が何であれ、Appleが約束したとおり、問題はソフトウェアの簡単な手直しだけで素早く解決した。アップデートが完了したら、そのことをご自分で確認してみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleの新CMは、iPadがパソコンに取って代わるところを見せる


AppleはiPad Proの新しいCMを公開した。少女とローズゴールドのiPad Proが登場しiOS 11が動いている。Appleの主張は実に明快だ —— iPadは未来のパソコンである。若者が「パソコン」の意味を知らない時代が来るとまでAppleは考えている。

Twitterに幾度も流れてくる小ネタがある。フロッピーディスクを見つけた若者が「保存アイコン」だと言う。Appleは同じアイデアをこの広告で使っている。ママが娘にパソコンで何をしているのかと尋ねると、娘は「パソコンって?」と答える。

主人公は決してデスクの前に座らない。いつも動いていて、いつもiPadを使っている。そこは庭であったり、バスの中であったり、コーヒーショップや木のてっぺんであったりする。

少女はFaceTimeを使いスクリーンショットにApple Pencilで何かを書き込む。写真を探してFaceTimeをしながらiMessageに写真をドラッグ&ドロップする。これはiOS 11に新しく入ったマルチタスク機能の良い使用例だ。

Wordにテキストを打ち込み、写真を撮り、絵を描き、写真に手書きメモをつけて、コミック本を読む。AppleがiPadでも何かを作れることに気づいてほしいと考えているのは明らかだ。

iPadはメディアを消費するだけの道具ではない。Appleは道具だけを売っているのではない。この会社は新しい自発的なライフスタイルを売ろうとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ミニロボットがAR環境で戦うMekaMonがApple Storeに――背景に日本のアニメ

最初のバッチ、500台を売った後、 イギリスに本拠を置くReach Roboticsは750万ドルの資金調達ラウンドを成功させた。これによりAR環境で現実のミニロボットを戦わせるプラットフォームがさらに手頃な価格で一般消費者向けに販売できるようになる。このスタートアップに注目していたのはベンチャーキャピタルだけではなかったようだ。AppleもMekaMonに強い関心を示していたことが判明した。

今日(米国時間11/15)から、MekaMonロボットはApple Storeのチャンネルを通じて独占的に販売される。今日はまずオンライン・ストアに登場するが、明日からは現実店舗でも販売が始まるという。Appleはスタートアップのハードウェアの製品が同社独自のテクノロジーを利用するのに適しており、大きな人気を集めそうだと考えた場合、これをプロモートするため同様の契約を結んだことがある。

Reach Roboticsの場合、Appleにとって相乗効果があるのは明らかだ。MekaMonは現実のトイ・ロボットが戦う環境を作るためにARテクノロジーを利用している。つまりAppleが全力で普及を図っているARKitと対象までの距離を把握できるカメラのユースケースとして理想的だ。

ファウンダーのSilas AdekunleはTechCrunchのインタビューに答えて、「サンフランシスコで開催されたGame Developers Confereceでロボットをデモしたとき、わが社への4人の投資家の一人が〔Appleとの〕ミーティングを設定してくれた。Appleはすっかり気に入ったようだった。当時私はARKitがすぐに発表されることを知らなかったが、発表されたものを見て、これは使えると感じた。正しい方向だと思った」と述べた。この時系列を考えると、現行バージョンのMekaMonはARKitを利用しているわけではないようだ。しかしReachは将来のバージョンではARKitを使うことになるだろう。Apple Storeで独占販売されるとはいえ、ロボットの操縦、主観表示、AR環境の表示、距離の測定などすべてiOSとAndroidの双方で作動する。ロボット本体はBluetoothで接続され、対戦あるいは協調モードでさまざまな動作が可能だ。

MekaMonはAppleのSwift Playgroundsと完全に互換性がある。ユーザーはロボットの動作をカスタマイズしたり、アニメーションに利用するプログラミングを書き、アプリ開発を学ぶことができる。Adekunleは「Swiftベースのプログラミングをさらに追加してロボットを進化させたい」と述べている。

ロボットは今日から発売されるのでクリスマス・プレゼントにも間に合うだろう。1セット300ドルだ。

〔日本版〕 MekaMonのキット内容はこちら。MekaMon1台、ARマット、電池、充電器、カスタマイズ用パーツが含まれる。発売はEU、イギリス、アメリカのApple Storeで、日本から入手できるかどうかは情報がない。ファウンダーは上のビデオで1:30あたりからMekaMon開発の背景について触れ、「日本のアニメ」を挙げている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】

Microsoftの友好的協業時代は終わりを告げるのか

数年前のこと、SalesforceのユーザーカンファレンスDreamforceのステージ上で、マーク・ベニオフのゲストとして登壇したMicrosoft CEOのサタヤ・ナディラは、彼の会社の新しい友好的協力の時代の幕開けを告げるかのようだった。しかし時は移り、いくつもの証拠から、2015年に華開いた友好な協力関係は終わりを告げそうに見える。そしてそれは対Salesforceに限られた話ではない。

2015年当時、ナディラは、クラウド時代に向けての、大手ブランドとの協業の必要性について熱心に語っていた「それは私たちの責務なのです。特に私たちのようなプラットフォームベンダーは、顧客の抱える本当に困っている問題を解決するために、幅広いパートナーシップを結ぶことが求められているのです」と語っている。

当時の状況の中でこのコメントを振り返れば、これはMicrosoftがお互いに利点のある競合相手と新しい提携関係を結ぶことにオープンな姿勢を取り、そして彼の言う「顧客の抱える本当に困っている問題」を解決することを目指す、強いメッセージのように見える。

基本的にナディラが述べていたのは、クラウドの時代には、顧客がそれを要求するので、これまで以上に共同作業をする必要があることが明らかになった、ということだ。その時でさえナディラは、彼の会社が市場の中で、Salesforceその他の競合と激しく競争する意図を隠すことはなかった――とはいえ、これまでのところは協力だけが先行していたが――しかし彼はMicrosoftが、気さくなパートナーの役割を果すチャンスを見ていたのだ。

これは、ビル・ゲイツやスティーブ・バルマーがのやり方とはまったく対照的なものだった。当時は、顧客を自分たちのコンピューティングアプローチに縛り付けようとして、他の大企業たちとより激しく戦っていた。その世界では、協業は目指すべきゴールではなかった。それこそが、2015年当時ナディラの懐柔的な口調が、驚きと共に迎えられた理由なのだ。

同じことが長年のライバルAppleとの間にも見られた。Appleと何年にもわたって争ったあと、Microsoftは少々やり方を和らげた。おそらくティム・クックが2015年のBoxWorksで聴衆にこう語りかけたときには、パートナーシップを誇らしく思っていたことだろう「AppleとMicrosoftは競合する以上に、より多くのもので協業することができます。それを顧客が望んでいるのです、Mac用Officeがその原動力です。Microsoftとのパートナーシップは私たちの顧客に対して望ましいことであり、それが私たちがそうする理由なのです」このとき、まだ協調精神は栄光に溢れていた。

しかし、2017年までに徐々に明らかになってきたのは、私たちが耳にした筈のメッセージは、実は協業の部分ではなく、Microsoftが市場で激しく競合するという部分だったという事実だった。時とともに、ナディラの下で見られたMicrosoftの軟化した側面が、徐々に硬化しているように思える。トーンは変わり少し厳しいものとなり、彼が私たちに語ったように、競争は激しさを増している。

昨年Microsoftが、HPのCRMビジネスをSalesforceから奪った時、Microsoftのクラウド責任者のScott Guthrieはこの契約を、「Salesforce takeout」(Salesforceはお持ち帰りいただく)と呼んで、競合に勝った喜びを隠そうとはしなかった。突如両者はより激しく競争を始めた、トーンは少々厳しくなり、友好的な語らいと笑顔の時代は終わりを告げた。

先週のDreamforceでは新しい友人であるDiane Greene(Google Cloudの責任者)との提携を発表する一方で、ベニオフはMicrosoftのフラッグシッププロダクトのOfficeに攻撃を加えた。「私たちにはG Suiteを使う3万人の利用者がいて、それはとても長い期間に渡っています。Microsoft Officeから離れることは、おそらく私たちが今までに行った最善の決定の1つです」とベニオフは語った(退屈してる暇はなさそうだ)。

一方先週には、インドでの講演で、ナディラはiPadを使っていた2人のインド人ジャーナリストに向かって、「本物の」コンピューターを使うべきだと言っている。それは冗談めかして言われたものの、明らかにAppleへの攻撃だった。彼の会社のハードウェアが本物のコンピューターならば、Appleは何だろう?おもちゃのコンピューター?その先は想像にお任せしよう。

ここ数年にわたる広告キャンペーンでも、Microsoft Surface Proのようなコンピューターができて、Appleのコンピューターではできないことをあげつらって、Appleを標的にしている。もちろんライバルを標的にするのは広告の常套手段だが、CEO自らそれをするというのはまた別の話だ。

競合他社に対してより厳しい言葉を使い続けているにもかかわらず、Microsoftはは引き続きライバルたちとの協業を模索しており、それがなくなることはない。同時に、Microsoftはナディラの下、オープンソースコミュニティへの重要な貢献者となっていて(例としては、ここここ、そしてここなど)、その動きも変わる様子を見せていない。

まあ、競合する会社たちが、手に手をとってキャンプファイヤーの周りでフォークダンスを踊るとは、誰も思っていないだろう。しかしここ数年の間に明らかにトーンは変わっている。Microsoftとそのテクノロジー業界のライバルたちは、依然として顧客たちのために製品を連携させる方法を模索しているようだが、どうやらその動きにも少々ためらいが見られるようになってきたようだ。

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(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: BLOOMBERG/GETTY IMAGES

iOS 11.2でワイヤレス充電が速くなる。7.5W Qiに対応

iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xはいずれもワイヤレス充電に対応し、Qi規格を採用している。これは新しいiPhoneが世の中にある何百という充電器を利用できることを意味している。しかし今のiPhoneのQiによる充電は5Wというワイヤレス充電の最低速に制限されている。現在AppleはiOS 11.2を準備中だ。このアップデートで7.5W充電に対応するらしい、とMacRumorsは 指摘する

充電するたびにプラグを差し込むのがいやな人にとってワイヤレス充電は実にありがたい。しかし画期的な機能というわけではなく、充電器はコンセントに差し込む必要がある。しかも充電器に載せなくてはいけないから、厳密にはワイヤレスではない。

それでも、端末を持つたびにケーブルが邪魔になって困るという人は、デスクや枕元にワイヤレス充電器が欲しいかもしれない。新型iPhoneが発表になったとき、Appleは5Wによる充電のみ当面対応すると言っていた。

Appleは現在iOS 11.2をベータテスターとテスト中で、このアップデートがワイヤレス充電の速度制限を解除するという。5Wのワイヤレス充電というのは、だいたいiPhoneについてくる充電アクセサリーを使うのと似たような速さだ。

MacRumorsがiOS 11.2で7.5W充電器と5W充電器をテストしたところ、アップデート後7.5W充電器は43%速くなった。

これは心強い結果で、現在のワイヤレス充電よりも便利になる。現在Appleは直営ストアでMophieとBelkinの充電器を売っている。いずれも7.5W充電に対応している。Amazonには10Wや15Wに対応している充電器もある。今のところ使い道はないが、来年のiPhoneでワイヤレス充電が改善されるかもしれない。

そしてケーブルの好きな人は、10/12WのiPad用充電器がiPhoneに今すぐ使えることをお忘れなく。別途購入する必要はあるが、その違いは大きい

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iPhoneの背面カメラにもTrueDepth機能を採用か

Appleは、iPhone Xのノッチ(切欠き)部分に山ほどのセンサーを詰め込んだ。TrueDepthカメラシステムは、Face IDからAR Kitを使った顔追跡まで 数多くの機能の基盤を提供している。さらにはセルフィー撮影時のポートレイトモードも可能にした。Bloombergの最新記事によると、Appleは3Dセンサーを使って背面カメラも強化しようとしている。

Bloombergは、Appleが背面センサーに全く同じ技術は使わないだろうと言っている。現在iPhone Xは、何千個ものレーザーのドットからなる格子を照射して、顔に映ったドットの歪みを調べている。

噂されている3Dセンサーは、照射したレーザードットが反射して戻ってくるまでの時間を測定する。現在Appleは2基のカメラを使って対象との距離を認識している。

しかしこの新システムの方がはるかに正確だ。iPhoneは周囲の状況を理解してユーザー周辺の大まかな3Dマップを作ることができる。これはARKitをはじめとする拡張現実(AR)機能にとって非常に有益だ。

Appleは拡張現実に本腰を入れ始めている ?? Bloombergは同社がARヘッドセットを手がけていることも報じている

GoogleのProject Tangoが思い出される。結局離陸することはなくGoogleはARCoreに方向転換した。しかしProject Tangoの背景にあった考え方はAppleの次期スマートフォンにも生かされているのかもしれない。センサーやチップは安くて小さいので薄型のフラグシップ機に問題なく内蔵できる。

Bloombergによるとこの新しい3Dセンサーは来年のiPhoneには間に合わないらしい。出荷は2019年になりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watchなど心拍計のあるウェアラブルは高血圧症や睡眠時無呼吸を正確に検出する

ヘルステックスタートアップのCardiogramとカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)による最新の調査によると、Apple WatchやFitbitなどのウェアラブルには、高血圧症(過緊張)や睡眠時無呼吸など、一般的によくある危険な状態を正確に検知できる能力があることが分かった。

両者のこの前の研究では、Apple Watchには不整脈を97%の精度で検出できる能力があることが、実証された。今回の調査では、Watchが90%の精度で睡眠時無呼吸を検出し、高血圧症を82%の精度で検出することが分かった。

American Sleep Apnea Association(アメリカ睡眠時無呼吸協会)の推定によると、アメリカでは2200万人の大人に睡眠時無呼吸症があり、中程度から重度の患者の80%が診療を受けていない。しかしこれは、睡眠時に呼吸が止まって死に至ることもある症状だから、たいへん深刻な状況である。

またCenters for Disease Control(CDC)(疾病管理センター)によると、アメリカ人の大人のうち7500万人が高血圧であり、合衆国で死亡原因のトップである心臓病や脳卒中のリスクを抱えている。

自宅でくつろいだ状態で、しかもシンプルなデバイスを使って、睡眠時無呼吸症や高血圧症を検知できるようになれば、医療は大きく変わるだろう。これまでは多くの患者が、ときどき思い出したかのように医者へ行き、長い時間待たされて検査を受けている。これでは、急な血圧上昇などをお医者さんに知ってもらうことができないし、本人が寝ているときの呼吸停止ともなると、家族はおろか、本人にも分からない。

今回の調査では、6000名あまりの標本がCardiogramアプリを搭載したApple Watchを一定期間装着した。そしてDeepHeartと呼ばれるディープラーニングのアルゴリズムが分析した結果では、1000名あまりに睡眠時無呼吸が、2000名あまりに高血圧症が検出された。

DeepHeartは標本の70%から得られたデータで訓練され、その結果を残る30%に対してテストした、とCardiogramの協同ファウンダーBrandon Ballingerが述べている。

今回使用したデバイスはApple Watchのみだが、Cardiogramの協同ファウンダーで今回の調査を担当したJohnson Hsiehによると、心拍計のあるウェアラブルならどれでも同じ結果が得られたはず、と言う。“それらは、基本的に同じ技術だから”、と。

Hsiehはこう語る: “ウェアラブルのメリットは、高血圧症などの診断が、自覚症状のない人や多忙な人に対しても継続的にできる点にある。そして症状を検出できた人を確実に医療にアクセスさせ、より本格的な検査や治療を講じることができる”。

心臓の健康に関する今回の調査研究は、医療にディープラーニングが本格的に利用された三度目のケースだ。その前には、2016年12月のGoogle Brainによる網膜検査による糖尿病の検出と、今年の1月のスタンフォード大学による皮膚がんの検出があった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、来年次世代iPhone X Plusなど3機種発表へ――台湾のアナリストが予測

台湾のKGI証券の著名なAppleアナリスト、郭明池(Ming-Chi Kuo)は来年のiPhoneを分析する新しいレポートを発表した。郭によれば、2018年にAppleはiPhoneの新しいモデルを3種類発売する。3モデルとも上部に切り欠きをもつ全面ディスプレイを備えるという。

郭によれば、iPhone Xの後継モデルはサイズ、形状とも現行とほぼ同一でディスプレイは5.8インチ、画素密度は458ppiだという。これは現行iPhone Xと全く同一のスペックだ。

しかし5.8インチより大きいディスプレイを望むユーザー向けに、Appleは6.5インチ・ディスプレイ版を用意していると KGIは予測している。液晶にはOLEDが用いられ、 解像度は480-500ppiと現行iPhone Xを上回る。つまり、iPhone X Plusの2世代目だ。

さらにAppleはこうした1000ドル超のハイエンド・モデルだけでなく、iPhone 8の後継モデルも出荷するという。新しいiPhone 8にはiPhone Xに導入された新機能がいくつか用いられるはずだ。

この普及版(といっても絶対的には高額モデルだが)の価格は649ドルから749ドルで、やはり切り欠きのある全面ディスプレイが採用される。ただし、普及版にはOLEDは用いられず、通常の液晶となる。また解像度も320ppiから330ppi程度になるもようだ。

普及版には6.1インチのディスプレイが与えられる可能性もある。これはiPhone Xよりわずかに大きい。また Face IDや顔トラッキングのために必要なセンサーはすべて装備される。

Appleは新製品の開発を発売の数年前から開始するのが通例だ。 ただし郭明池のレポートはあくまで予測であり、100%正確だという保証はない。向こう数か月の間にAppleの2018年版iPhoneについてさらに詳しい情報が入ってくるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iPhone Xの画面にナゾの緑の縦線――グリーン・ライン・オブ・デスの正体は不明

これまでもAppleの新モデルの最初の出荷分にはなにかしらマイナーな問題があった。電波が途切れるアンテナゲートや筺体が変形するベンドゲートなどの事件を覚えているユーザーも多いだろう。どうやらiPhone Xもこの例に漏れないらしい。一部のユーザーがiPhone Xのディスプレイに緑の線が表示されたままになる謎の現象を報告している。

トップ画像はTwitterのユーザー、mix0mat0sisNate HeagyChristian Romanからのもので、いわゆる「グリーン・ライン・オブ・デス」の例だ。この現象が起きる確率、原因などは不明だ。私はAppleにコメントを求めておいた。

ここから先はわれわれの推測になるが、こういうことは言えるかと思う。iPhone Xのディスプレイのピクセルは斜めの格子状だ。これを縦にみると赤と青のピクセルは交互に配置されているが、緑のピクセルはまっすぐ一列に配置されている。これはDisplayMateのテストで実際に観察することができる。:

一部のiPhone Xにんらかの障害があり、ディスプレイの制御回路に微弱な電流が流れて緑のピクセルを光らせているのかもしれない。緑の線が画面の端から端まで垂直に通っているところをみると、画面周辺の回路に問題があって数ピクセルを一度に光らせているようだ(もし1列だけが光っているならこれほど太い線にはならないはず)。この線は画面の左右どちらかの端に現れる傾向があり、気づくのが遅れるという。

大量生産ラインに新しいテクノロジーを投入する野心的なデバイスにはこの種のバグはつきものだ。昨年はSamsungの画面にピンクの線が現れた。発生の確率が0.001%である場合、事前のテストで発見することは不可能だろう。そこで運の悪いユーザーがそういう現象を引き当てることになる。

あるユーザーは「不具合のあったデバイスはAppleで取り替えてくれた」と報告している。そうしたことからみて、不具合はソフトではなくハードにあったもようだ。もし読者のiPhone
Xに緑線が現れたらぜひ画面の写真を撮ってわれわれのとろへ送っていただきたい(その後、ストアに持ち込めば交換してもらえるはず)。

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Appleの‘Everyone Can Code’大衆プログラミング教育事業がアメリカを越えて世界の国々に展開

Appleが、同社のプログラミングコースEveryone Can Code(誰でもプログラムを書ける)を国際化して、世界中の20のカレッジや大学で提供を開始する、と発表した

最初はアメリカだけだったそのコースは、Appleの技術者と教育者たちが設計し、学生たちが今やブームのアプリ経済に参画できるよう、プログラミングの基礎を学ぶ、という事業だ。なにしろAppleによれば、これまでの10年間でiOSのデベロッパーだけでも700億ドルを稼いでいるのだ。この事業はプログラミング言語をAppleのSwiftに限定し、高校から上の学生生徒を対象とする。

オーストラリアのRMIT(王立メルボルン工科大学)が、最初のパートナーとしてこの事業に参加した。同大の計画では、1年のコースをオンラインとメルボルンのキャンパスにおける職業訓練クラスで提供する。RMITは、教師がコースを受ける場合は奨学金を提供し、また中学生のための無料の夏季コースも開く。

そのほかの参加パートナーは、デンマークのMercantec、オランダのHogeschool van Arnhem en Nijmegen、ニュージーランドのUnitec Institute of Technology、そしてイギリスのプリマス大学だ。

AppleのCEO Tim Cookは声明文の中でこう言っている: “Everyone Can Codeを立ち上げたのは一年足らず前だが、できるだけ多くの人にプログラミングを教えるという、意欲的な目標を掲げている。すでにアメリカの学校やカレッジではとても人気があり、そして今日は、国際的拡張に向かう重要な歩みを印すことになる”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOSの「自動修正」バグの修正アップデートが来た

ここ数日、多くのiOSユーザーが奇妙なバグに悩まされてきた。設定で「自動修正」をオンにしているとアルファベットの “i”の文字が勝手にランダムな文字に修正されてしまう。あるときは感嘆符“!”になる。そうかと思うと“A”になる。箱の中にクエスチョンンマークになったりする。

Appleではバグの修正を急いでいるという情報が流れたが、やはりそのとおり、iOSのアップデートがさきほどリリースされた。新しいiOS 11.1.1の説明では「自動修正のバグの修正」がトップに来ている。

Appleではバグに気づくとすぐにサポートページにとりあえずの回避方法を掲載した。しかしサポートページなど見ないユーザーが多いため前回のアップデート以後、FacebookやTwitter上には“⍰”といった謎の文字があふれている。iOSのアップデートでこうした困った現象の大部分が消えるといいのだが。同時に今回のバージョンで“Hey, Siri”と呼びかけても反応しない問題も修正された。

アップデートするには「設定」を開き、「一般->ソフトウェアアップデート」と進めばよい。パスコード(4桁数字)を設定している場合は入力を求められる。その後はiOSが自動的にやってくれる。

画像: TechCrunch

〔日本版〕iOS11.1.は日本でも公開ずみ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook <A

iOSデバイスのほとんど(52%)がiOS 11になった…もうすぐ11.2がリリース

AppleがApp Storeのサポートページをアップデートして、いくつかの数字を新しくした。それによると、2017年11月6日現在では、iOS 11は今や、現時点で使われているiPhoneとiPadの52%にインストールされている。38%のデバイスがまだiOS 10で、わずか10%の人たちがもっと初期のバージョンのiOSを使っている。

AppleはiOSのメジャーなアップデートがリリースされると、すぐにこのページをアップデートするのが常だった。しかし今年は先週のiPhone Xのリリースまで待ち、iOS 11のユーザー数を大きくした。

でも、今年は採用のペースがやや遅いようだ。昨年のAppleの報告では、10月11日時点でユーザーの54%がiOS 10を使っていた。

ペースが遅かった理由の一部は、iPhone Xだろう。でも、ぼくの理論によれば、iOSのアップデートに関しては絵文字が大きな動機になる。

昨年のiOS 10.0は、発売時に新しい絵文字が数十個もあった。今年は、新しい絵文字がiOS 11.1に加わり、そのリリースは先週だった。

多くのユーザーが、絵文字だけは人に遅れたくない!という根性だ。それはポップカルチャーの重要な要素になってしまったから、もう、誰も彼もが、すべての絵文字を使いたい、文字の代わりにクェスチョンマークを書くのはださい!、と信じているのだ。

でも、たった2週間で52%に達するのだから、すごいといえばすごい。Androidユーザーは今でも、2年以上前のAndroid 6.0 Marshmallowを使ってる人がほとんどだ

Appleは今iOS 11.2を作っている。これは数週間後にリリースされて、アメリカの顧客には、重要な新しい機能Apple Pay Cashが同時に提供される。そしてそれが、アップデートの大きな動機になるだろうね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa