プエルトリコ知事、イーロン・マスクに支援を求める――ツイート交換から電力網再建の交渉が始まるか?

ハリケーン・マリアによってプウエルトリコの電力網は事実上壊滅してしまった。これを再建するというのはイーロン・マスクにとってさえ稀にみるビッグチャンスだろう。プエルトリコ知事、リカルド・ロッセロはTeslaのバッテリーと太陽光発電システムによってこの作業に当たる可能性についてイーロン・マスクと話し合いを行いたいとしている。

プエルトリコ政府が所有する電力会社によれば、現在この島でで電力が利用できるのはわずか10%の地域にしかすぎない。一部の地域では電力が復活するまでに4か月から半年かかるという。

イーロン・マスクはプエルトリコの電力網再建に太陽光発電とバッテリーのテクノロジーを利用する可能性についてツイートした。

テスラ・チームは世界の数多くの島でこれ〔電力網建設〕を行ってきた。テクノロジーはスケーラブルで規模に上限はない。ただし決定を下すのはプエルトリコ政府、電力事業委員会、ビジネス関係者、そしてもっとも重要な点だが、地域住民だ。

ロッセロ知事はただちに「では話し合おう」とツイートを返し、最高イノベーション責任者も全面的に支持した( #TeslaTechnologies)。

ではこの話し合いは実際のプロジェクトに発展する可能性があるだろうか?

Teslaはすでに数百基のバッテリー・システムを プエルトリコに送っている。現在Teslaの社員が懸命に据え付け作業をしており、また現地の人々に今後のメンテナンスを指導している。

マスクは過去にもツイートから新たなビジネスを始めた経験がある。サウス・オーストラリア州にバッテリープラントを設置する件はAtlassianのファウンダーでオーストラリア人のMike Cannon-Brookesと3月に交わしたツイートがきっかけだった。この契約は先月発効し、100日間で完工できないとマスクは5000ドルをふいにするという。

マスクが述べているようにTeslaはハワイのカウアイ島やアメリカ領サモアで太陽光バッテリーシステムを建設してきた。

もちろん340万人が住むプエルトリコで想定されるプロジェクトに比べれば、これらははるかに小規模だ。しかしマスクはスケールアップに強い自信を持っているようだ。

画像:: ullstein bild / Contributor/Getty Images

〔日本版〕マスクのツイート中のPUCはPuerto Rico Utilities Commissionとみて訳した。ただしプエリトリコの電力事業の正式名称はPuerto Rico Energy Commission

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

カーボンナノチューブを撚って作った糸は引っ張ると発電する…スマート衣料の実用化へ

スマートな服は誰もがほしいと思っているけど、みんな、バッテリーパックを着るのは嫌だ、と言うだろう。まあ典型的な第一世界問題だけど、そのソリューションの中には単純におもしろいものもある。テキサス大学ダラス校の研究者たちが、カーボンナノチューブを撚(よ)って作った撚り糸で発電する方法を作り出し、しかもそれに、ツイストロン(twistron)というかっこいい名前をつけた。

引っ張ったり押したりすると発電する圧電素子素材は、これまでにも多種類あるけど、このツイストロン撚り糸には強度と柔軟性があり、おまけにスーパーキャパシター(超コンデンサー)として動作する。極細のカーボンナノチューブを集めて撚り、コイル状にすると、伸展性、伝導性など、役に立つ資質を持つようになるのだ。

同校のナノテク研究所のトップRay Baughmanが、ニュースリリースで述べている: “電子織物には大きな商業的関心が集まっているが、では、それらにどうやって電力を供給するのか? 人間の体の動きから電気エネルギーを得ることは、バッテリーを不要にする方法の一つだ。われわれの撚り糸は、これまでの各種文献に報告されているそのほかの可織繊維に比べて、伸展したときに得られる電力が100倍以上大きい”。

とは言っても、それが微々たる大きさであることに違いはないが、でも組込みシステムは電力要量が小さい。では、何が問題か?

そう、つまり問題は、このツイストロンは電解液に浸けないと動作しない。しかし、たしかにそれだけを想像すると大変そうだが、実際にはそれほどでもない。チームがScience誌に発表したペーパーによれば、ツイストロンを固体電解質…塩性のポリマー…で包むことによって、液体に浸けなくても発電できた。

研究チームがツイストロンで編んだシャツは、着用者の呼吸から実用レベルの電気を生成した。数分おきにバーストでデータを送るワイヤレスのトランシーバーなど、低電力のデバイスをシャツに編み(織り)こめば、この微小な電力で十分実用になるだろう。

チームは、海の波でもテストした。ペーパーの共著者の一人Shi Hyeong Kimは、ツイストロンの撚り糸で作ったおもりに風船をつけて、彼の故郷韓国のしょっぱい海に投じた。波の動きから撚り糸は力を受けて伸展し、電気を生成した。この方法はスケール(規模拡大)も容易であり、用途に応じ自由にカスタマイズして、海から電力を取り出すだろう。

“われわれのツイストロンを使った電力収穫機をもっと安価に作れるようになれば、大量のエネルギーが海の波から得られるようになるだろう”、とBaughmanは述べている。

チームはすでに特許を申請し、その応用を研究しているが、クールな技術がいつもそうであるように、世の中で一般的に見られるようになるまでは時間がかかる。なお、同大のナノテク研究所のサイトへ行くと、そのほかのおもしろいプロジェクトも見られる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Ikeaがソーラーパネルと家庭用バッテリーの販売をイギリスで開始

Ikeaがイギリスで家庭用太陽光発電と蓄電の市場に進出し、ソーラーパネルと家庭用蓄電システムを発売する。パネルはイギリスのソーラー企業Solarcenturyの屋根用製品で、パネル本体は25年保証となっている。据付工事や関連のハードウェアは6年保証だ。

Ikeaとはいっても、お値段は自分で組み立てるコーヒーテーブル並とは行かない。据付工事の費用だけで、4000ドル弱ぐらいからだ。蓄電部位はIkeaとSolarcenturyが提供するパネルだけでなく、既存の家庭用ソーラーでも使える。Ikeaによると、これらのバッテリーによって、イギリスの家庭の総エネルギー消費量の中でソーラーが占める比率を、やや上げることができる。また電池があることによって、太陽光の利用効率が80%近くに上がる。

Ikeaは太陽光発電に進出して、Teslaなどの専業企業の仲間入りをする。後者は買収した子会社SolarCityにより、発電と蓄電のソリューションを提供している。家庭用バッテリーシステムは、Tesla Powerwallというブランドだ。

家具と違ってIkeaは、ソーラーに関してDIYは提供しないかもしれないが、ものごとの単純化という全社的ミッションは貫くのだろう。ソーラーに関して同社はとくに、契約から据え付け完了までの関連作業(家屋調査など)や書類手続き(見積もりなど)を簡素化し、迅速にする、と言っている。

イギリスでうまくいけば、もちろん世界のほかの店でも展開するだろう。そうなると各地各国の業者とパートナーすることになり、各国の家庭用ソーラー市場の成長にも寄与するはずだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Teslaがオーストラリアのウィンドファームのために世界最大のバッテリーストレージ施設を建設

Teslaは、オーストラリアのホーンズデールウィンドファームのために建設する世界最大のリチウムイオンバッテリーストレージ施設により、再生可能エネルギーのストレージ市場のテーブルでまた大きなレイズをしたようだ。その完成は、2017年12月1日とされている。その施設はTeslaの商用バッテリーストレージモジュールPowerpackを使用し、容量は100 MW/129 MWhとなる。それはファームのタービンのピーク発電時間帯における生成エネルギーを保存し、グリッド(一般送電網)の必要に応じて終日安定供給する。

このシステムの最大容量は、約3万世帯への電力供給量に相当する。Teslaによるとそれは、2016年のサウスオーストラリアにおける暴風で州全域に生じた停電の規模に、ほぼ相当する。しかし本当の目的はサウスオーストラリアの電力グリッドの安定化にあり、これによりピーク需要に応じた電力デリバリのコントロールが可能になる。Teslaによると、住民用には同社の家庭用バッテリーストレージデバイスPowerwallを据え付けるので、グリッドの安定化にさらに貢献する。

Teslaはすでに、大規模なエネルギーストレージ施設をハワイのカウアイ島に建設しており、その落成式でTeslaの協同ファウンダーでCTOのJB Straubelが、Powerpackを使ったシステムは、ソーラーに限らず、さまざまな再生可能エネルギーによる発電に利用できる、と説明した。今回の風力用の造成は、その規模も相まって、Teslaのエネルギー関連提供物が多様なニーズに対応することを、世界に示すだろう。

“バッテリーストレージはわが国のエネルギー市場の未来であり、この分野におけるわれわれのリーダーシップに世界の目が追随するだろう”、とサウスオーストラリア州の州首相Jay Weatherillが声明文に書いている。

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フランス政府の気候計画では化石燃料車の販売を2040年までに終了

Volvoが内燃機関だけの車の販売を2019年までにやめると発表したまさにその翌日に、フランスの環境大臣Nicolas HulotがFinancial Times誌に、化石燃料で動く車の販売を2040年までに終わらせることを含む、この国のための計画の詳細を語った。そのために、代替燃料車への減税などの優遇措置や、内燃機関車への増税などの政策が施行されるようだ。

フランスの環境計画には炭素税の導入も含まれ、また国内で新たに発見された油田に対する採掘免許の発行は停止される。Engadgetによると再生可能エネルギーの生産に対する奨励策もあり、それによりEV用の電力が確実にグリーンエネルギーから得られるようにして、マクロレベルでのクリーンエネルギーへの転換を促す。

ロンドンの市長Sadiq Khanが2050年までに市内の全交通手段を排気ガスゼロにする、と声明したのと同じく、これらフランスの場合も現時点でのプランであり、法的拘束力はない。でもフランスの政府は法律を制定することができるから、少なくとも現政権下では、プランが何らかのアクションに結びつくことを期待できる。

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電気の要らない冷蔵庫Evaptainersは世界の貧しい農家や家族を助ける

今日の世界では、約14億人の人びとが、電気を使えない。OECDのデータによるとそれは主に、東南アジアや中国、インド、アフリカのサブサハラ地域の人たちだ。

それらの地域に対する通信の整備代替エネルギーの供給努力は行われているが、スタートアップのEvaptainersは、電気を使わず、水を利用して食品や飲料をかなり低い温度で保存することのできる、一種の冷蔵庫を作った。

Evaptainersの協同ファウンダーSpencer Taylor, Quang Truong, Jeremy Fryer-Biggsの三名が作った冷却装置は、アナログ時代に発明された“ジーアポット(zeer pot)”(二重ポット)冷蔵庫の現代版だ。その動作原理は、人間が汗をかくことに似ている。

Evaptainersの協同ファウンダー: Spencer Taylor, Quang Truong, Jeremy Fryer-Biggs。

Taylorが言うには、“汗をかくと、水の分子が相転移を起こして水蒸気になる(蒸発する)とき、体の熱を奪う。そのため、涼しく感じる。このマシンでは、タンクの中の水が浸透膜に接して蒸発する”。

同社のEV-8型冷蔵庫は、一日に1/3リットルの水と、湿度65%以下の暑い日を必要とする。ミルクなら60リットルを、外気温より約35度(華氏)低い温度で保存できる。

このデバイスと使うときは、まず上部の注ぎ口から水を入れる。水は飲用でなくてもよい。下図のように折りたためるので、これがもっとも必要とされる田舎などに、運びやすい。

同社のミッションは、貧困等で食べ物が得られにくい地域における食品の損傷腐敗の防止だが、公益事業の営利企業でもある。社員は北米に5名、北アフリカに2名いる。これまで、補助金や助成金等で50万ドル近い資金を調達している。

EvaptainersのEV-8型冷蔵庫は、折りたためる、電気ではなく水を使う。

Truongによると、この会社の創業を着想したのは、Tufts Fletcher School of Law and DiplomacyとMITで学んだコースと、食糧援助NGOで失敗したことが契機だ。

ファウンダーは曰く、“いろんな農業援助プロジェクトで、何百万ドルも投じて冷蔵倉庫を建築しようとしているが、政治家や役人の汚職(資金の横領)などで何も建たないことも多い。それにそもそも、安定的な電力供給のないところではどうするのか、という問題の方が大きい。いちばん簡単な答は、電気を必要としない何かを作る/することだ”。

同社のメインの関心は、食糧や電気の安定供給のないところに住む人びとを助けることだが、Evaptainers冷蔵庫は今後、アウトドアスポーツやキャンプ用品としてのバージョンも、開発を検討したい、という。

“途上国市場の、支払い能力のない、貧しい消費者や食糧生産者の手にこの技術を渡すためには、アメリカの消費者から得られる高い利益率が助けになる、…そんなビジネスモデルを考えたい”、とTaylorは語る。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

気候変動に関する世界的協定から離脱したらアメリカの産業にダメージ、とヒラリー・クリントンが主張

気候変動に関する国際協定にアメリカが留まるか脱けるか、トランプ大統領の決断をめぐっていろんな噂がある中*、前国務長官ヒラリー・クリントンが、水曜日(米国時間5/31)にカリフォルニア州ランチョ・パロス・ヴァーディーズで行われたCode Conferenceで、大統領に辛辣な言葉を進呈した。〔*: 日本時間6月1日午前9時現在〕

現国務長官Rex Tillersonや、大統領がパリ協定に留まるよう勧奨する署名運動にサインした多くの企業役員たちの意向を受けてクリントンは、協定の放棄はアメリカとその企業にとって悪である、と述べた。

“クリーンエネルギーの輸出で世界のリーダーになるのは、どこの国でしょうか”、クリントンは中国やヨーロッパにおける国家的支援と、それらの国々における再生可能エネルギー産業の活況を強調した。

“その大きな市場を誰かが手中にしようとしているとき、私たちはそれを捨てようとしているのです”、とClintonはぶち上げた。

パリ協定に署名していない国はシリアとニカラグアの二か国だけであることをクリントンは指摘して、大統領の翻意を促した。

クリントンはさらに、再生可能エネルギーや気候変動に取り組んでいる企業に現政権が示しているネガティブな認識は、グローバル市場におけるアメリカ企業の競争力を削いでいる、と主張した。

これらの企業がアメリカ政府の支持を得られないのは、“恥ずかしいことです”、とクリントンは述べた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Tesla、パナソニックのソーラーパネルを広告―後付け可能で既存の屋根にブレンド

Teslaは太陽電池を全面採用した独自の屋根を今年後半に市販する計画だ。しかしこの屋根を利用するには家を新築するか、既存の屋根をすっかり葺き替える必要がある。これに対してパナソニック製のソーラーパネルは屋根に後付してソーラー電力を利用できるようにする。Teslaが先週末からサイトでこのパネルの広告を始めたのは賢明な戦略だ。

Tesla’s Energyサイトに新しい屋根用タイルが登場したのを発見したのはElectrekだ。パナソニックがTeslaとの提携の一環として特別に製作するパネルで普通の屋根タイルにブレンドする目立たないデザインだ。TeslaとPanasonicは以前から自動車用バッテリに関して戦略的提携関係にある。両社はこの協力をソーラー・エネルギーの利用全般に向けて拡大し、ニューヨーク州バッファローに大規模な工場を建設した。ここで製造されるソーラーパネルはTeslaを通じてのみ販売される。

ElectrekとTeslaによれば、 実際の生産はこの夏から始まるという。パナソニックのソーラーパネルは開発中のTeslaのソーラー・タイルほど屋根に完璧に溶け込むわけではないが、屋根タイルに現在よく用いられている濃い色に近い。他のソーラーパネル素材よりずっと目立たないはずだ。ソーラー・エネルギーを利用したいが不必要に目立つ素材を嫌うユーザーに人気が出そうだ。

スペックについていえば、モジュールには325Wの発電能力がある。Teslaでは耐候性、寿命に関してあらゆる既存の製品以上だとしている。Teslaでは上記の新設サイトで見積もりを受け付けている。ただし実際の施工がいつから始まるかは今後明らかになる。

〔日本版〕Teslaは日本でも太陽光発電システムを販売するサイトをオープンしている。パナソニックの太陽光発電・蓄電システムのページ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazonが50箇所の配送センターの屋根にソーラーパネルを敷きつめ電力消費の80%近くをまかなう

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再生可能エネルギーの利用で優等生になりたいAmazonは、世界中の配送と仕分けのための施設(“フルフィルメントセンター”)の屋根にソーラーパネルを敷きつめるプロジェクトを立ち上げた。今年はアメリカの15の施設でそれを行い、2020年までには50の建物を予定している。

最初の15箇所の太陽光設備で発電量は41メガワットになる。Amazonによると、これで各建物の年間電力需要の約80%をまかなえる。もちろん実際には、日照時間や実装上の制約、その施設で行っている業務、などによって差が生じる。Amazonが挙げている具体例はカリフォルニア州パターソンの配送センターだが、そこでは面積110万平方フィートの屋根の75%にソーラーを敷きつめ、そこで働く数百基の仕分けロボットに電力を供給する。

Amazonのグリーンエネルギーイニシアチブには、さまざまな州の風力と太陽光プラントからAWSのデータセンターへの電力供給も含まれている。そして同社によると、再生可能エネルギーによる発電量の最終目標は、260万MWだ。

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しかし環境監視団体Greenpeaceの1月の報告書によると、再生可能エネルギーに関するAmazonの現状はAppleやFacebook、Googleなどに比べると後れている。ソーラーの屋根上展開は商用電力の消費を抑え、同社のエネルギー状況を全体としては改善するだろうが、Greenpeaceの厳しい批判に応えるためには、大規模な専用発電施設が必要だ。

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Tesla Motors, Inc.は正式にTesla, Inc.となった―ビジネス拡大で社名も変更

PALO ALTO, CA - NOVEMBER 05:  A sign is posted at a Tesla showroom on November 5, 2013 in Palo Alto, California. Tesla will report third quarter earnings today after the closing bell.  (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

今日(米国時間1/31)、Teslaの社名が変更された。正式社名は従来のTesla Motors, Inc. からTesla, Inc.となる。この社名変更はTeslaの事業分野の拡大によるものだろう。今やTeslaは産業向け、消費者向け双方の太陽光利用バッテリーを生産するSolarCityを傘下に収めている。Teslaのファウンダー、CEOのイーロン・マスクは「われわれのビジネスにおけるこの〔合併の〕重要性は今後ますます明らかになる」と語っている。

Tesla, Inc.は2016後半に SolarCityと合併した。この会社はマスクの従兄弟がファウンダーで、マスク自身も会長を務めていた。Teslaは家庭用電力源として第2世代のPowerwallバッテリー・パックをリリースしている。また商用電源としてPowerpack 2.0太陽光エネルギー・システムも発表した。Teslaでは通常の屋根用タイルそっくりのソーラーパネルを開発しており、今年後半に消費者向けに出荷が始まる予定だ。

Teslaは昨年末ウェブサイトのURLをTeslamotors.comからTesla.comに変えていた。同社はウェブサイトのaboutセクションで「単に自動車メーカーであるだけではなく、エネルギーのイノベーションの分野におけるメーカーでありテクノロジーとデザインの企業だ」と名乗っている。社名自体の変更はいささか遅すぎたくらいだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ホンダとGM、ミシガン州で水素燃料電池の大量生産へ―「燃料電池の時代が来た」

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今日(米国時間1/30)、日本のホンダとアメリカのGMは、水素燃料電池を大規模に生産する新しいプロジェクトに向けた提携を発表した。2020年までに生産を開始するために両社は合計8500万ドルを投資する。負担額は50%ずつになるとみられる。水素燃料電池セルはホンダとGMの今後の製品に採用される。

このジョイント・ベンチャーの実施主体はFuel Cell System Manufacturing, LLCと呼ばれ、 ミシガン州ブラウンストーンに所在するGMの既存のバッテリーパック製造施設を拠点とする。この工場では現在、GMのVoltとBolt EV向けのバッテリーを製造している。

GMは長年にわたって水素燃料電池テクノロジーを研究してきた。水素燃料電池は自動車だけでなく、あらゆる産業で広く利用されるようになると期待されている。たとえばGMはアメリカ海軍と協力して燃料電池で駆動されるドローン潜水艇を開発している。またアメリカ陸軍はコロラド州でZH2軍用トラックのパワートレインとしてGMの燃料電池ベースのテクノロジーをテストしている。これは従来の内燃機関を利用したパワートレインよりもはるかに柔軟性が高いものと考えられている。

GMは総額30億ドル前後を燃料電池開発のために費やしてきた。同社は早ければ2020年まえに燃料電池自動車を消費者のもとに届けたいとしている。GMは水素燃料電池の開発に関してホンダと提携することを2013年に発表している。今日発表された生産までのスケジュールは、当初発表されたものに驚くほど近い。両社は新燃料電池セルは既存製品よりはるかに小型でコンパクトなデザインになるとしている。

GMのグルーバル・プロパルジョン・システム担当副社長、Dan Nicholsonはホンダとのジョイント・ベンチャーを発表したプレスカンファレンスで「今日の発表は燃料電池の時代がやって来たことをわれわれが公式に確認したものと考えてもらってよい」と述べた。

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ホンダはすでにFCX Clarityに水素燃料電池を搭載している。この車種には今年中に完全電動車とプラグイン充電方式のハイブリッド2モデルが追加される予定だ。

この提携により、ホンダとGMは水素燃料電池の製造コストの低減と生産までの時間短縮を狙っている。燃料電池車に対する需要は両社とも高く、生産規模は大きなものになりそうだ。両社が提携によって生産規模を拡大すれば、納入業者に対しての立場が強まり、仕入れコストも低減できるだろう。

燃料電池テクノロジーは燃料補給ごとの最大走行距離や効率性で化石燃料エンジンや純粋電気自動車を大きく上回っているという。

〔日本版〕ホンダのクラリティのページ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ホワイトハウスの公式Webサイトから気候変動への言及がいっさい消え去る

【抄訳】
Trump政権は早くも、人びとの現実認識を危険な方向へ変える動きに出た。新政権はホワイトハウスのWebサイトから“気候変動”(climate change)と“地球温暖化”(global warming)の言葉をすべて消し、気候変動に関するページhttp://www.whitehouse.gov/energy/climate-changeも、完全に削除された。

アップデート: Snopes.comが指摘しているように、政権が変わると前政権のページはアーカイブされるのがふつうだが、新しいホワイトハウスのページに“気候変動”への言及がまったくないことと、新政権が、Climate Action Planのような重要な環境政策の排除を追求する、と具体的に述べているエネルギー政策のページを宣伝している、という事実は残る。

Motherboardによると、この変更は政権移行が正式に発効した東部時間正午に生じた。下図はObama大統領の下(もと)でのclimate-changeのページであり、Wayback Machineによる、このページのライブバージョンがここにある。

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ホワイトハウスの公式Webサイトの“重要問題”(Top Issue)のリストからもClimate Changeは消え、やや関連があると思われる“アメリカ優先のエネルギー計画”(American First Energy Plan)には、アメリカの包括的なエネルギー政策におけるTrumpの目標が述べられている。それは、保護主義者*的な資源利用施策が中心だ。〔*: 保護主義者, protectionist, ‘保護貿易’のような、自国の利益保護を優先する考えの人びと。〕

そのページには次のような悩ましい一節があり、そこでもやはり、気候変動などの、問題を特定する名前はいっさい使われていない:

私たちはあまりにも長く、わが国のエネルギー産業の重荷となる規制に足を引っ張られていた。Trump大統領は、Climate Action PlanやWaters of the U.S.ルールのような有害で不必要な政策を排除することを、確約している。これらの制約がなくなれば、アメリカの労働者を大きく助けることになり、その賃金は今後の7年間で300億ドル以上増加するだろう。

【中略】
〔環境保護局の気候変動ページは健在だが、いずれなくなるだろう。〕
〔グリーン&クリーンテック・スタートアップの将来が不安。〕

ホワイトハウスの公式Webサイト上の、LGBTQの人権問題を扱うページも、政権移行時に削除された(未訳)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Greenpeaceがクリーンエネルギー調査でApple、Facebook、Googleを称賛

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環境団体のGreenpeaceが発行した最新のレポートの中で、Appleが3年連続で世界で最もグリーンな企業に選ばれた。「Clicking Clean: Who is Winning the Race to Build a Green Internet(クリーンにクリック:グリーンインターネット設立に向けた競争に勝つのは誰だ)」と題された本レポートで、Appleは他社をリードしクリーンエネルギー指数83%、総合評価Aというを記録を残した。

FacebookとGoogleも健闘しており、それぞれのクリーンエネルギー指数は67%と56%だった。データセンターのSwitchのスコアも100%を記録していた一方、Netflix、Amazon Web Services、Samsungは彼らの後塵を拝した。

Greenpeaceのクリーンエネルギー指数は、再生可能な資源から作られたクリーンエネルギーをどのくらい使用しているかや、エネルギー消費ポリシーを発行する意向、データセンターで再生可能エネルギーが利用されているかどうかといった要因をもとに割り出されている。

名前を挙げた企業のサイズを考慮すると、クリーンエネルギーの使用に関して彼らは同じ業界にいる他のプレイヤーにも影響を及ぼしうる力を持っている。レポート内に記載されている通り、Appleは「ITサプライチェーンの中で触媒としての役割を担い、ITデータセンターやクラウドサービスの事業者など、Appleのサービスを支える企業にも再生可能エネルギーの利用を促している」

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Facebookも大手ネット企業で初めて再生エネルギーの割合を100%にすることにコミットしたということで称賛を受けており、今後も同社はこの業界でグリーンエネルギーに関しリーダー的な存在であり続けるだろう。Greenpeaceは、Facebookが最近設立した5つのデータセンターでも再生可能エネルギーが利用されていると述べている。

GoogleもGoogle Cloudを再生可能エネルギーで稼働させるための取り組みを続けているほか、新市場における再生可能エネルギーの採用率を上げる努力を行っている。その一方で、施設のエネルギー需要に関するデータの公開など、透明性についてはAppleやFacebook、Switchといった会社に比べて劣ると評価されている。

さらに同レポートの中では、NetflixやAmazon、Samsungといった大手テック企業が非難されているほか、今後グローバルプレイヤーとなることが予想されるTencentやBaidu、Alibaba、Naverといったアジアの大手テック企業の分析も初めて行われた。

アジア市場は「再生可能エネルギーへのコミットメントに関し、アメリカ市場に大きな遅れをとっている」とGreenpeaceは評しており、独占状態にあるエネルギー市場における選択肢の少なさをその理由として挙げている。

成長・拡大を続けるアジア企業の現状を考えると、環境団体にとってこれは大きな問題だ。

「東アジアのネット企業は、特に世界中の市場へと進出していくにあたって、100%再生可能エネルギーを利用していくとコミットしなければなりません」とGreenpeace East Asiaでシニア気候・エネルギー消費キャンペイナーを務めるJude Leegは声明の中で語った。

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「IT業界の大部分はクリーンエネルギーが環境とビジネスどちらにとっても良いと認識している、と既にアメリカの大手企業が証明してきました。東アジアの企業も彼らに歩み寄って、この現実を受け入れなければいけません」とLeeは付け加える。

一方で、今や北アメリカのインターネットトラフィックの3分の1を占め、世界中でデータ需要を増加させているNetflixは、2015年に温室ガスの排出量を完全に埋め合わせるという計画を発表した。しかしGreenpeaceは、同社がカーボン・オフセットやグリーン電力証書の購入に頼って、結局再生可能エネルギーへの実質的な投資は「ほとんどしない」のではないかと考えている。

「AppleやFacebook、Googleのように、Netflixはインターネット界の大きな原動力のひとつであり、業界で使用されるエネルギーについても大きな発言権を持っています。Netflixは、今後化石燃料ではなく再生可能エネルギーを使って成長していくという責任を受け入れなければならないと共に、リーダーシップを発揮するべきです」とGreenpeace USAでシニアITアナリストを務めるGary Cookは声明の中で述べた。

なおNetflixは、エネルギー関連情報の透明性、再生可能エネルギーへのコミットメント・支持の項目でF評価を受けている。

Amazonのクリーンエネルギー指数は昨年に比べて下落した。これには、約2倍の規模に増強されたヴァージニア州にあるデータセンターのエネルギー容量が、同社の追加再生エネルギー容量を上回ってしまったという背景がある。またヴァージニア州では再生可能エネルギーを販売している事業者のオプションも限られている(もしくはオプションが存在しない)。

さらにAmazonもエネルギー関連情報の透明性においてF評価を受けた。

「Amazonは引き続き再生可能エネルギーに関してうまいことを言っていますが、エネルギーに関する決定内容を顧客から隠し続けています。特に今後Amazonがダーティエネルギーで溢れる市場に進出していくことを考えるとこれは心配な点です」とCookは話す。

しかしGreenpeaceは、これまでAmazonが再生可能エネルギーの割合を増やし、環境保護活動にも取り組んでいる点を評価している。Amazonが政治家や電力会社と協力して活動を進めた結果、同社はクリーンエネルギーの税控除をサポートしたり、風力発電施設の建設を妨げる法律を改正する後押しをしたりしている。さらにヴァージニア州でAmazonが革新的なエネルギー管理契約の交渉を進めたことで、Dominion Virginia PowerはAmazonの風力・太陽光発電プロジェクトで生産された電気を、AWSのデータセンサーに通じるグリッド内で利用することに合意した。

Greenpeaceは、約20社のネット企業が再生可能エネルギー使用率を100%にすることにコミットしていると話しているものの、ネット業界が急速に拡大し続けていることを考えると、まだこの戦いは終わっていない。

「Apple、Google、Facebook、Switchといった企業のリーダーシップやサポートもあり、テック業界はクリーンエネルギーで稼働するインターネットの実現に向けて突き進んでいます」とCookは語る。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Teslaの家庭用蓄電装置Powerwall 2、容量が2倍以上に

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Teslaの新型Powerwall 2はTesla Energyの1部である。Tesla Energyとは同社のエコな完全電気エネルギー供給に対する新しい包括的アプローチのことだ。このアップデートされた家庭用エネルギーストレージ製品は、以前の製品と、その大きさも、家庭の壁に取り付けられる長方形(更に長方形度が増しているが)のデバイスデザインも似通っている。

Powerwall 2.0の容量は、元の製品が持っていた14kWhに比べて2倍以上になっている。この2倍以上の容量が意味することは、あなたの家庭を2倍以上、Teslaが今日発表した個人宅用のソーラールーフから集める「罪悪感を感じない電力」で賄うことができることを意味している。CEOのマスクはPowerwall 2は、標準的な4ベッドルームの家の、電灯や、コンセント、冷蔵庫などへ1日中給電できる十分なパワーを持っていると語った。

新しい、よりフラットなデザインと、より角ばった外観となり、そして1台あたり5500ドルという価格になるはずだ。電力ストレージの供給の改善は、Teslaにおける最近のマスクの主要な目標の1つだった、そしてPowerwall 2でそれをもっと押し進めたかったことは明白だ。

Teslaによれば、Powerwall 2の生産は今後数週間で始まり、設置は12月初旬に開始される。

イベントの後のQ&Aで、Tesla CEOのイーロン・マスクは「車よりも沢山のPowerwall を売ることを期待している」と述べた。なぜならこの製品は、世界中の電力が不安定な地域、広い領域に広がっている地域、そしてとても高価な地域に対して強くアピールするからだ。

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(翻訳:Sako)

これがTeslaの素敵なソーラールーフだ

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Tesla創業者兼CEOのElon Muskが、新しいTeslaのソーラールーフ製品は普通の屋根よりも見栄えが良い、と言った言葉は冗談ではなかった:太陽エネルギーを収集するこの代替屋根は本当に素晴らしい見栄えを提供する。それは現在屋根に後付で載せられている、明らかにあるいはなにがしか奇妙な流通パネルからは程遠いものだ。

Teslaがイベントで紹介したソーラールーフは、4種類の異なるスタイルのものだ。それぞれ「テクスチャ・ガラス・タイル」、「スレート・ガラス・タイル、「トスカーナ・ガラス・タイル」、そして「スムース・ガラス・タイル」と呼ばれている。それぞれは、異なる美的外観を提供しているが、どれもかなり現在の屋根材のスタイルに似通ったものだ。それぞれは太陽に対しては透明だが、斜めから見たときには不透明なものにみえる。

0cf27641-f7f1-4ead-a8af-030e742088c9Elon Muskによれば、現在のバージョンのタイルは効率上2パーセントのロスがある、このため通常のソーラーパネルから得られるエネルギーの98パーセントを手にすることになる。しかし同社は、現在3Mと協力してコーティングの改良に取り組んでいて、通常以上の効率を目指している、これによって光を屋根の内側にトラップして内部で反射を繰り返させ、完全に拡散するまでのエネルギーロスを減らすことができるようになる筈だ。。

もちろん、価格の問題がある:Teslaの屋根のコストは、通常の屋根の建築コストと電気代よりも安いため、従来の屋根とソーラーパネルの電気代の組み合わせに対抗あるいはそれよりも安く提供できるとElon Muskは語っている。家ごとのインストールの仕様が含む要因の数にコストは依存するので、Teslaは現時点では具体的な価格設定を発表することはしなかった。

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標準的な屋根材は、家庭のランニングコストを改善する以外には、設置後は家主に対して財政的利益を提供しない。テスラの製品は、家庭の必要とされる十分なエネルギーを生成し、余剰がでた時にはこの目的のために設計された新しいPowerwall 2.0バッテリユニットの中に蓄えておくことができる。

ソーラールーフ製品の設置は、来年の夏までに開始する。Teslaは現在の4種のオプションのうち1、2種類のものから始めて、徐々に対応する種類を増やしていく計画だ。それらは石英ガラスで作られているので、アスファルトタイルよりも長期間の使用に耐える筈だ ‐ 少なくとも2から3倍の寿命が期待できる、とはいえ後ほどMuskは「家の寿命よりも長持ちします」と言ったのだが。

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(翻訳:Sako)

パナソニック、Tesla向け太陽光発電システム生産へ―TeslaのSolarCity買収承認が条件

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Teslaとパナソニックは家庭用の太陽光発電(PV, photovoltaic)システムの生産で提携することに合意した。 このシステムはTeslaの家庭用Powerwall、企業向けPowerpackバッテリー・システムに給電することができる。現時点ではこの契約に拘束力はないが、今後TeslaのSolarCity買収が株主に承認され、効力を得るようになればその限りではない。

SolarCity/Teslaの合併が最終的に効力を得ればパナソニックは2017年にバッファローの工場でTesla向けPVシステムの生産を開始する計画だ。Teslaではこうした発電部品の供給に関しては長期的な提携を考えているという。パナソニックはすでにTeslaの自動車および家庭、企業向けエネルギー蓄積システムに使われるバッテリーを生産しているパートナーだ。

公式ブログでTeslaは同社とパナソニックとの継続的なパートナー関係は「家庭用の維持可能な再生可能エネルギー・システムを作り上げ、しかもユーザーの負担を最小限に押さえるという大きな目標を達成する上で重要なもの」と書いている。

TeslaとSolarCityの経営陣はどちらもTeslaブランドでの両社の統合を望んでいる。ただしこの買収提案には一部の株主が反対の訴訟を起すなどの問題が起きている。一方、TeslaのCEOでSolarCityの会長を務めるイーロン・マスクは10月28日に、電気自動車を供給するTeslaと太陽光発電事業のSolarCityがTeslaブランドの下に合併することがいかに両社にとって不可欠であるか説明することを計画している。TeslaとSolarCityの株主は11月17日にTeslaのSolarCity買収に対する賛否の投票を行う。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Tesla、10月17日に「驚きの新製品」を発表すると予告

PALO ALTO, CA - NOVEMBER 05:  A sign is posted at a Tesla showroom on November 5, 2013 in Palo Alto, California. Tesla will report third quarter earnings today after the closing bell.  (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

TeslaのCEO、ファウンダーのイーロン・マスクによれば同社は10月17日(日本時間10/18)に何らかの新製品を発表する。 マスクの日曜のツイートによれば、「誰も予期していなかったようなもの」だ。ただし17日に発表されるのはTesla/SolarCity関係のプロダクトではない。そちらの発表は28日だという。

17日にTeslaは新製品 (誰も予期していなかったもの)を発表する。その後、28日にTesla/SolarCityの発表がある。

マスクは電気自動車メーカーのTeslaと太陽光発電事業のSlarCityの共同で開催する10月28日のイベントについてはすでに予告を行っている。この発表には太陽光発電のSolar Roof、電力ストレージのTesla PowerWallの第二世代、Tesla EV充電システムなどが含まれるはずだ。

今回のマスクのツイートで、Teslaは上記のプロダクトの他になんらかの驚きの製品を用意していることが判明した。電気自動車の新モデルかもしれない(Roadster 2.0のお披露目が長らく待たれている)し、自動車運転車の改良かもしれない。Teslaは最近Autopilotを8.0にアップデートしたが、マスクは今年に入って「今年われわれは皆を驚かすようなスピードで自動運転テクノロジーを進歩させる」と示唆している。

今月のイベントについて発表したツイートに続いてマスクは「第4四半期にはTeslaにもSolarCityにも一部で観測されているような新たな資金調達の必要はない。また新しい会社の予定もない」と述べている。マスクが予告しているイベントの目的(の少なくとも一部)は、提案されているTeslaとSolarCityの合併が両社のビジネスにとって好ましい方向であると投資家を納得させることにあるのだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Microsoftが行ったブラウザーテストではEdgeがエネルギー効率最良、ラップトップを長時間使える

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かつては、ブラウザーの性能は速度で評価され、各製品がJavaScriptのベンチマークの成績を競った。しかし、スピードは今でも重視されるが、デベロッパーの関心はエネルギー効率の方が上位になっている。今は、ラップトップでWebを閲覧する人が多いからだ。でもMicrosoftが以前、同社のEdgeブラウザーは競合製品のChromeやFirefoxやOperaよりもエネルギー効率が良い、と発表したときには、おもしろい議論が湧き起こった。

そのMicrosoftが今日(米国時間9/15)は、Windows Anniversaryリリースにおける最新版のEdgeの数字を引っさげて、再びリングに戻ってきた。今回もやはり勝者はEdgeで、独自の省エネモードをonにしたOperaよりも成績が良い。Microsoftによれば、Edgeのニューバージョンは、同社のWeb閲覧シミュレーションで行ったブラウザーのテストではページのレンダリングが旧バージョンより12%効率が良い。そのほかのブラウザーも今回のテストでは性能がアップしており、やはり、ブラウザーのテストはときどきやるべきだな、と思わせる。

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今回のMicrosoftの結果では、Edgeはラップトップ上で他のブラウザーよりも23%から69%、電池寿命が長い。最近大量の、エネルギー効率関連のアップデートを行ったChromeも、FirefoxやOperaに比べると相当良い(上図)。ビデオをストリーミングした場合のテストでは、ラップトップの電池の保(も)ちがFirefoxを62%上回った。

Microsoftのテストスイートのソースコードは、GitHubで入手できる。テストはもっぱらWindows 10の上だけだから、Safariのデータはない。でもAppleは、OS X上のブラウザーの中ではエネルギー効率はSafariが最高、と主張したいだろう。

この記事が出たらOperaやMozilla、それにGoogleからきっと反論が来るだろう。そのときは、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

エネルギー省の研究所が5000台のロボットを使って銀河の3D地図を作る…ダークエネルギー探究のため

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全宇宙に分布する数百万もの銀河の地図を作る仕事は、中途半端が許されない。それは相当な大仕事になるから、たとえばそれをロボットにやらせるなら、高さ10インチの筒状のロボット5000基のひとつひとつに、銀河や星や、ブラックホールから生まれた超大質量のクエーサー、などなどからの光を集めるフィンガーの幅を、測定させることになる。

そしてもちろん、エネルギー省のLawrence Berkeley National Laboratory(ローレンス・バークレー国立研究所)のようなところでも、スイッチを入れればマッピングを開始する、という単純な仕事ではない。まず、エネルギー省の予算承認が要る。その承認を最近得たばかりの同研究所は来年、アリゾナ州ツーソン郊外のキットピーク国立天文台で、DESI(Dark Energy Spectroscopic Instrument, ダークエネルギースペクトル分析装置)の据え付け工事を開始する。

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その巨大な計器が観測を開始するのは2019年だ。さまざまな天体の特性を、光を利用して分析する。われわれから遠ざかっていくスピードも分かる(前にも言ったかな?)。これらの観測によって、急速に膨張している宇宙の110億年前の姿も分かる。それは、宇宙の創成とほぼ同じ時期だ。

観測を行うのは5年間で、空の1/3を対象とし、その2Dのマップに三次元の測度を与える。もちろん、すべての科学者が、新しい発見をこのプロジェクトに期待している。

同研究所の広報、Risa Wechslerが、ダークエネルギーについて語る: “DESIは、現存するものよりもずっと大きな赤方偏移を使って宇宙の3Dマップを作れるだろう。それによって宇宙の物理を探査でき、ダークエネルギーの本質を発見できるだろう”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

これからは後付けのソーラーパネルでなく屋根全体が最初から“ソーラールーフ”になる、Elon MuskがSolarCityの株主総会で主張

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屋根全体が太陽電池でできていたらどうだろう? いやいや、お隣さんの家の屋根にあるようなソーラーパネルではなくて、屋根そのものが太陽光を集める素材でできているんだ。後付けで据え付けるような装置、ではない。Elecktrekの記事によると、昨日(米国時間8/9)行われたSolarCityの株主総会で、会長のElon Muskが、そんなビジョンを語った。

Muskは同社の執行役員ではなく取締役会の会長という立場だが、ゆくゆくは彼のTeslaがSolarCityを買収してTeslaCityを立ち上げるつもりだ。すでにその話は進んでおり、両社が合意している26億ドルの株式提供を、株主たちが承認するのを待っている。

その総会では、Muskのスピーチの前にSolarCityのCEO Lyndon Riveが、年内に二つの新製品を発表する、と語り、その一つは“屋根の上に載せるモジュールではなくソーラールーフ(solar roof, 太陽屋根)だ”、と述べた。Riveはその製品について詳しく語ったが、それを受けてMuskは、“屋根の上に何かが載ってるよりは、美しい屋根そのものの方が顧客にアピールする、とぶちあげた。

今の屋根素材に置き換わる製品を作ることによって、SolarCityの発電装置はアドオンではなく住宅の建築部材そのものになる。新築の家に対しても、また屋根のリフォーム需要(築後20年サイクルと言われる)に対しても、その方が売りやすいだろう。MuskとRiveはともに、新しい屋根作りにおける巨大な市場機会を示唆したのだ。

彼らのソーラールーフは、今のソーラーパネルより相当高いものになることが予想されるが、同社はたぶん、長期にわたる発電コストの比較で、売り込もうとするだろう。最初の建設費用の差は、それで帳消しにされる、と直感される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))