ポケモンGoのリーダーの姿が明らかに―将来は新種のポケモンが追加され、ポケストップのカスタマイズも

ANKARA, TURKEY - JULY 13 :  A Pokemon Go user plays Pokemon GO game in Ankara, Turkey on July 13, 2016.  (Photo by Erçin Top/Anadolu Agency/Getty Images)

ポケモンGoのプレイヤーは他のプレイヤーとのトレードでコレクションを充実させることができるようになるという。地域によってむやみに数多く出現するモンスター、たとえばオーストラリアのガルーラ(Kangaskhan)を地球の裏側のプレイヤーのモンスターと交換できるというのはグッド・ニュースだ。

NianticのCEO、ジョン・ハンケはサンディエゴで開催されたコミックコンのパネルに登場し、NianticがポケモンGoのトレーディング機能を開発中であることを明らかにした。アップデートではカスタマイズできるポケストップや新しいモンスターも追加されるという。またハンケはポケモン育成についてもいろいろ考えていると述べた。

ハンケが近く追加されるとした新機能のうち、カスタマイズできるポケストップというのはたいへん面白いアイディアだ。ハンケによれば、プレイヤーは今後ルアー(ポケストップの周囲にポケモンを集めやすくできる)に似たアイテムを入手できるようになるという。しかしこれはポケストップの役割大きく変えることになる可能性がある。

ハンケによれば、たとえば、プレイヤーはある種のモジュールを使ってポケストップを一時的にポケモンセンターに変えることができるという。同様に、ルアーに似ているが、特定の種類のポケモンだけをポケストップの周囲に集めることができるモジュールなど、ポケストップで入手可能なアイテムのさまざまなバリエーションを考えることができる。こうしたモジュールを使うとポケストップに自分の必要な機能を持たせることができるわけだ。

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古い世代のポケモンも登場する―ただし全部ではない。

またハンケは新種のポケモンが間もなく登場することを確認した。現在ポケモンGoにはオリジナルの150種類のポケモンがいるが、「過去の世代のポケモンをポケモンGoに統合する興味深い方法を近く公開する」ことを明らかにした。ただしハンケは詳しい内容、スケジュールについては一切触れなかった。しかしハンケの発言からすると、今後のポケモンの追加はGoがスタートした時点でのように他種類が一括して登場するという単純なものではなさそうだ。

ハンケはポケモンのトレーディング機能について簡単に触れ、現在開発中だと述べた。第一世代のポケモン・ゲームの登場と同時にトレーディングは可能になっていた。Goにもトレーディング機能が追加されるというのは理にかなっている。ある種類のポケモンばかりゲットしてしまい、いっしょにプレイしていた友達の別のポケモンと交換できたらいいと願ったことあるプレイヤーは多いはずだ。ポケモン育成も興味あるテーマで、これは現在の「ポケモンを卵から孵す」機能をさらに高度にしたものになるようだ。トレーニング手法の改良も歓迎だ。【略】

サンディエゴ・コミックコンでサプライズで明らかにされたのは、チームリーダーが単なるシルエットではなく詳しいイラストで顔がわかるようになったことだ。プレイヤーは誰だか分からないシルエットについていく必要がなくなった。この機能はただちにゲームで公開されたが、やはり興味あるのはハンケの述べたロードマップだ。ハンケによれば新種のポケモンの登場では、長いものは1年以上も待たねばならないらしい。他の改良についてもかなりの時間を覚悟する必要があるだろう。

〔チーム・ヴァーラーはキャンデラ、チーム・ミスティックはブランシュ、チーム・インスティンクトはスパーク〕

Via The Verge

画像: Erçin Top/Anadolu Agency/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

日本では明日7月20日(水)にPokémon Goが発売、最初からスポンサー店あり

This photo illustration taken in Tokyo on July 13, 2016 shows the Pokemon official site through a Japanese internet website announcing the latest information for "Pokémon GO".
With Pokemon-mania sweeping the planet, Nintendo's nascent shift into mobile gaming has proved a massive hit, vindicating the Japanese videogame giant's decision to unshackle itself from a long-standing consoles-only policy. / AFP / KAZUHIRO NOGI / TO GO WITH Japan-US-IT-Nintendo-Pokemon-lifestyle,FOCUS by Harumi OZAWA
        (Photo credit should read KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images)

Pokémon Goのフィーバーで任天堂の時価総額は一挙に倍になり、Sonyを抜いた。このゲームがポケモンの生まれ故郷日本に上陸したら、一体どういうことになるのやら。

しかしそんなに待つ必要はない。Pokémonの日本発売は明日の水曜日(7/20)だ、と情報筋が確認した。ついでにこのゲームを作ったNianticにコメントを求めたが、無視された。

Pokémon Goは火曜日現在、アメリカ、カナダ、ヨーロッパの大半など30か国で発売されているが、日本は仲間はずれだった。もちろん根っからのポケモンマニアは大怒りだが、Nianticはこの状況を合理化しようとしている。ちなみにこのゲームは、アクティブユーザー数が、TwitterやTinderなど並みいる人気アプリをことごとく、抜いてしまった

NianticのCEO John HankeがForbes誌に語ったところによると、日本の関連企業、株式会社ポケモン〔公式サイト〕や任天堂などが、日本ローンチで必ず起きるであろう巨大な需要に対応すべく、サーバーの強化に取り組んでいるので、日本発売に遅れが生じた、ということだ。

そのときHankeは、“リリースは7月末の予定”、と言っている。

だから、明日水曜日の発売は寝耳に水の驚きだ。とにかく日本のインターネットがポケモンマニアで超満員になるのを見るのに、あと10日待つ必要はなくなったのだ。

アプリのクレイジーな売れ行きと、任天堂の時価のさらなる爆発的アップ、しかし日本のPokémon Goにはもうひとつ、注目すべき情況がある。それは、任天堂がオフィシャルパートナーを持つのはこれが初めて、ということ。

Hankeが前にも言っていたように、Nianticの売上はすでに大きく増加しているが、今後はそれに上乗せする形でアプリ内購入による収益が入ってくる。それは、複数のパートナー企業にゲーム内で、“スポンサーがいる位置(sponsored locations)”を提供しているからだ。その位置にスポンサーが作った“ジム”では、ゲームのプレーヤーがポケモンを捕まえたり戦わせたり、訓練したりできる。“位置”はたとえば、特定のお店だったりする…だから文字通り、そのお店へ行く人が増えて売上に貢献するのだ。

本誌が得た情報では、日本でのローンチ時からのパートナーは、マクドナルドとその3000あまりのお店だ。そこが、ポケモンを蒐集したい人たちのためのジムになる。一般企業とのこういうコラボレーション関係は、もしかしたらとても重要だ。Pokémon Goが一過性の流行で終わらずに定番のカジュアルゲームとして全世界的に定着したら、このスポンサー制度は、ゲームのメーカーとブランドの両方にとって、尽きることのない金儲けの源泉になる。

Nianticは最初、北米とヨーロッパを重視していたから、日本はアジアにおける最初のPokémon Goのローンチとなる(オーストラリアとニュージーランドはアジアじゃないからね)。ヨーロッパ各国でもやはり、小出しの段階的ローンチだったから、アジアも今週と来週にかけては、すこしずつローンチが相次ぐだろう。だからしばらくは、毎日々々どこかでローンチ、となるのである。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Pokémon Goは現実の人の流れを作り出した―ポケストップ、ポケモン・ジムも登場

2016-07-12-pokemon-paying-customers

ごく珍しいポケモン・アイテムを探しているときに上のような張り紙―ポケモンは有料のお客様に限ります―を見つけたらどうすべきだろう? 私ならたぶん金を払って中に入ってどんなポケット・モンスターが店内に棲息しているのか確かめようとするに違いない。

Ingressと任天堂は、まだ入場料を払ってPokémon Goがプレイできる現実の場所というビジネスモデルをスタートさせていない(おそらくアプリ内課金だろう)。しかしこのアプリには現実世界で人の流れを作り出す力があることは否定できない。上の画像はNeoGAFという掲示板に投稿されたものだが、似たような例は多数、報告されている。

一部のビジネスはこれを逆に利用して、Pokémon Goがプレイできることを宣伝して客を呼びこもうとしている〔日本版:下の画像がそのポケストップの立看板〕。

Screen Shot 2016-07-11 at 9.16.47 AM

現在Pokémon Goがプレイできるこうした場所はPokéStopやPokémon Gym(これは覚えておくべき用語だ)などと呼ばれている。Pokémon Goのプレイヤーはこれらの場所に集まって珍しいアイテムを手に入れたり、技を競い合ったりしている。こうした地点はユーザーの申請によってIngressの地理情報データベースに登録される。申請は自由にできるが、公開データベースへの登録はNianticによって審査される。

Ingresはゲーム内ロケーションの登録を収益化のために活用している。 東京三菱UFJ銀行はNianticと提携してIngressを使った大がかりなブランド・キャンペーンを展開した。たとえばMUFG銀行のATMがIngressのポータルとなったり、MUFG銀行ブランドのゲーム内アイテムが登場したりした。Zipcar、AXA、Circle Kなど多数の企業がIngressの拡張現実ロケーション情報を利用している。

Nianticのプロダクト・マネージャー、Brandon Badgerは以前、gamesindustry.bizによるインタビューの中で、ブランドによるロケーションを導入する方式でIngressの収益化を図るビジョンを説明している。

Pokémon Goはすごいことになっている。写真は〔ニューヨークの〕セントラルパーク。事実上Pokémon Goの本部化している。 

すでにNianticと任天堂がPokémon Goに用意した仕組みを使って現実世界で人の流れを作り、ビジネスに結びつけようとするユーザーが多数現れている。たとえば、Forbesの寄稿者、Jason Evangelhoの記事には大勢のプレイヤーを無我夢中でPokéStopに押しかけさせるために頭のいいビジネス・オーナーがどのような手法を利用しているかが詳しく報告されている。

しかしどんな手法にせよ、そもそもPokéStopがすでに開設されているのでなければ利用できない。当然ながら大小さまざまなビジネスが自分たちの場所をポータルとして登録するようNianticに申請中だ。

ゲームの人気を利用して現実の人の流れを作り出したことがあるのはNianticばかりでなく、任天堂もそうだ。 ニンテンドーゾーンは専用ゲーム機の通信機能を利用して特定の場所に設置されている機器と通信し、特別なコンテンツをゲーム機にダウンロードできるサービスだ。任天堂は日本ではマクドナルド、アメリカではWiFiキャリヤのBoingoと提携し、無料でコンテンツがダウンロードできるようにしている。 Chris ScullionはMcDonaldとの提携方式がPokémon Goでも利用できるとして次のようにツイートしている。

マクドナルドなどの企業が大金を払ってチェーン店のすべてをポケモン・ジムに変え始めるまでに6ヶ月と考えている 

ゲームがこれほどの成功を収めたことが明らかになると、大小を問わずビジネスとしてはこのゲームを利用する方法を考えた方が、歩道に昔ながらの看板を立てておくより、はるかに賢明なのは間違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

TwitterがFoursquareではなくYelpと位置情報でコラボ。イギリスと日本で機能追加。

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Twitterは、ユーザーがツイート時にいるお店や場所をタグ付けできるよう、1年前にFoursquareとの機能統合についての発表を行い位置情報サービスの強化を行った。当時はアメリカでのみこのサービスを提供していたものの、Twitterは現在サービス拡大を行っており、興味深いことにそのパートナーとしてFoursquareにとっての強力なライバルの1社であるYelpを選んだのだ。

本日(米国時間4月22日)、Yelpはイギリスと日本におけるTwitterとの機能統合について発表した。これによりTwitterのユーザーは、ツイート内に位置情報をタグ付けると、そこにYelpの場所情報を追加できるオプションが利用できるようになる。そして、読む側のユーザーが位置情報をクリックすると、別途カードが表示され住所やYelpのレーティングといった詳細情報を確認でき、更にはその先のリンクをクリックすることでYelpアプリ上の情報を見ることができる。

本サービスは、今日からiOSとAndroidの両OSで公開されており、ウェブ上のTwitterでも近日中に利用できるようになるとYelpは語る。

今回のイギリスと日本における機能統合は、本サービス初の導入国となったドイツでの発表をYelpが密かに行ってから約1ヶ月後のことであった。Yelpによると、今後は数ヶ月内にフランスでも同様のサービスが発表される予定だ。

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そもそもなぜこの3カ国が最初のターゲットになったのだろうか?まずアメリカについては、TwitterがFoursquareと提携を行っていることから視野に入らない 。我々は、今後アメリカでもYelpとの提携が行われるのかを含め、Twitterと連絡をとっていくつかの質問を投げかけたので、こちらについては回答を受け取り次第アップデートしたい。

イギリス・ドイツ・日本の3カ国は、YelpとTwitterのサービスが普及している(恐らくYelpはこれらの国々では、Foursqaureに勝っている)ため、新機能をユーザーに使ってもらうために良いスタートが切れる地域だろう。

Yelpの営業企画部上級副社長であるChad Richard氏は、「ドイツのユーザーの方々には、徐々にYelpのサービスを気に入り初めて頂けており、こちらからも恩返しをする頃かなと考えていました。言うまでもなく、ハンブルグにはYelpの最高の営業、開発、プロダクトチームがいますしね!(思い返せば、2014年にYelpはハンブルグを拠点としたRestaurant-Kritikを買収している)」

YelpとTwitterの提携は、以下の点で興味深い。まずTwitterは、今後ユーザーとの交流時間を増やすことができる。ツイート内に掲載されている場所についての詳細情報が手に入るとわかれば、ユーザーがツイート内容をクリックする気になる可能性があるということだ。

また本サービスはTwitterにとって、自社プラットフォームの機能拡大と同じ意味を持つ。現在のサービスでは、単純な位置情報のみが表示されるため、ツイート時に位置情報を追加したり、他ユーザーの位置情報をチェックする意味があまりない。しかし、ツイートに便利な場所情報等が追加されることで、ユーザーの行動を変えることができるかもしれない。

FacebookはInstagramを買収後、サービス内の位置情報をFoursquareのものから自社のチェックインサービスに変更した際、大きな非難を受けた。しかし、その後数年間のうちに、Facebookは密かに自社のものを含む複数のアプリに埋め込まれたチェックインサービスから入手情報を利用して、未だに成長を続ける強大な位置情報データベースをつくり上げた。

そして収集されたデータは、Facebookの広告サービスや、Messenger上のビジネス向けボットサービス等の新サービスで利用される事で、その真価を発揮しだした。オーガニックなマーケティングを目的としてこれらの新サービスを利用する企業は、実際にチェックインサービスを顧客層が利用していることがハッキリわかるため、心配なくFacebookが提供するサービスを利用したり、マーケットプラットフォームとして投資を行うことができる。ユーザー間の交流と位置情報の組み合わせは、ビジネスや利益を生み出す上で強力な武器となりえ、Twitterも他社からその戦略を学ぼうとしている。

FedExも使うニューヨークの位置情報サービス、Yextがブレーク中―売上8880万ドル、成長率48%

attending the Yext Launch Party at 1 Madison Ave., NY on Oct 1, 2015 Photo By: (Ken Arcara/Guest of a Guest)

YextはこのほどGoogleマップを同社のPowerListingsネットワークに追加した。つまり、クライアントの店舗や企業はGoogle検索でマップに表示される店舗や支店の位置をリアルタイムで変更できる。このアップデートでYextは100種類以上の地図、アプリ、検索エンジン、カーナビなどの位置情報にアクセスできるようになった。

YextはすでにApple、Facebook、Bing、Yahooなどの位置情報サービスを管理してきた。

Yextによれば、全世界で60万ヶ所の位置データが登録されており、各ネットワーク上の情報を管理できるという。ユーザーにはCitibank、FedEx、Sunglass Hutが含まれる。

TechCrunchの取材に対し、「Salesforceが顧客データを管理するうように、われわれは位置データを管理できる。Yextは位置情報の総合システムだ」とCEO、Howard
Lermanは述べた。

Yextはまだ黒字化していないが、同社は調達した資金を積極的に再投資しており、来るべき株式上場の前にできるかぎり規模を拡大することに務めているという。「その時が来たら〔上場を〕やる」とLermanは語った。

Yext 2006年の資金調達以來、少なくとも1億1500万ドルを資本として保有しているInsight Venturesは2014年に5億2500万ドルの評価額で5000万ドルのシリーズFラウンドをリードしている。IVP、CrunchFund、SV Angelも株主だ。

Insight Venture Partnersのマネージング・ディレクター、Deven Parekhは「Yextのビジネスは絶好調だ。しかもこの市場はまだ始まったばかりだ」と述べた。

Yextの社員も昨年度38%増えて455人となった。本社はマンハッタンの中心部、マジソン・スクエア・パークに隣接する1 Madisonにある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ユーザーの愛車をまるごと広告スペースにするWrapifyが毎月100%で急成長中

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車を所有するのには金がかかる。ガソリン、税金、保険、整備費用、その他車関連の出費の項目は無数にある。一部の都市部ではすでに車を持つよりUberやLyftなどの共有経済型の車の利用に切り替えた方が安くつくようになっている。

そこでWrapifyというスタートアップはカー・オーナーが維持費のいくぶんかをキャッシュで取り返せる方法を提案している。半年前に創立されたWrapifyは、車にペイントされるラップアップ広告を掲出したい広告主と車のオーナーを仲介することがビジネスだ。

仕組みを簡単に説明しよう。

Wrapifyの市場は両面を向いている。一方では車に広告を出してもいいと考えるカー・オーナーがリストに登録できるようになっている。オーナーは全車広告、一部広告、パネル広告から希望の種類を選べる。他方では企業などの広告主が掲出したい広告の条件などを指定して登録ができる。

広告掲出契約が成立するとオーナーは車をペイントショップに持ち込んで塗装してもらう。オーナーは広告の掲出期間について月平均450ドルの収入が得られるという。

Wrapifyは専用のスマートフォン・アプリを用意しており、ユーザーの車の移動をモニターする。ユーザーは通勤やショッピングなどさまざまな目的、ルートで車を使う。Wrapifyは単なる移動距離だけでなく、多くの要因を総合して距離あたり広告単価を決定する。たとえば車が人口密集地域を通過したときには単価が高くなる。また交通渋滞などで目立つ場所に長時間停車している(当然注目を集める)場合も単価は高い。

Wrapifyには現在1万人のカー・オーナーが登録しており、メリカの10以上の都市をカバーしている。成長率は毎月100%という高さだ。ア広告主にはeBay、Petco、Harrah’s Resortsのような大企業が含まれる。

興味深いのはWrapify Swarmという仕組みだ。 Wrapifyはアプリを通じて、その名のとおり〔(昆虫などの)大群〕、特定の場所に大量のユーザー車両を集めることができる。Wrapifyから送信されたプッシュ通知を受け取ったユーザーはSwarmへの参加を承諾すると余分のキャッシュを得ることができる。特定企業の広告を掲出した車両が何十台も繁華街を走ったり、パーキングに並んで駐車したりすれば人目を引くこと間違いなしというわけだ。Uberが需要に応じて価格を吊り上げるのと同様、こうした特別のプロジェクトでWrapifyは高い広告単価を得ることができる。

これまでも自動車のラップアップ広告を仲介しようという試みはあったが、規模が小さく、いずれも成功していない。しかしWrapifyは悲観的な見方に対して「われわれはテクノロジー企業である点が〔過去の例とは〕まったく違う」と強く主張している。Wrapifyは最近画期的な進歩を遂げたモバイル・コミュニケーション・テクノロジーをカー・オーナー集めや広告料金の算定に最大限に活用している。

WrapifyはLudlow Ventures、Social+Capital Partnership、Haystack、The LAUNCH
Fundから100万ドルのシード資金を得ており、さらに現在シリーズAのベンチャー資金を調達しようとしている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

新型機Roomba 980は家中をマッピングして‘ぶつかり認識’を減らす

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今あなたが寝ていることが分かるし、起きてることが分かるし、子どもがシリアルをカウチの横にこぼして、それを犬で隠したことも分かる。Roombaの最新モデルRoomba 980は、円形のロボット掃除機に新しい仕掛けを加えている。前のモデルは物にぶつかったり、階段の端に来ると方向を変えたが、新型機の980には低解像度のビデオカメラがあって、ユーザの家の“地図”を作り、何がどこにあるかを覚え、仕事をしながら部屋のレイアウトを確認している。

新型Roombaは“仮想同時位置認識および地図作成(visual simultaneous localization and mapping, vSLAM)”と呼ばれる技術を使って“自分の位置を認識し、すべての面を清掃する”。つまりこのRoombaはまだやってないところを自覚し、2時間ぶっ続けで労働し、充電し、終わるまでまた仕事を続ける。同社のプレスリリースは、“Roomba 980は広いスペースでは平行線を描きながら効率的に清掃し、また必要な場合には一連のセンサを利用して複雑な形状にも適応し、家具の下や散らかした物のまわりをなめらかに走行する”、と書かれている。

Roombaがぼくたちのベッドルームをスパイする、と心配する前に理解しよう。そのカメラはきわめて低解像度で、走行した距離の計算に利用されるだけだ。家の中の個々の物…椅子、テーブル、猫、などなど…を認識する能力は、少なくとも今度のバージョンにはない。しかし電子回路は消費電力も小さいから、この機はvSLAMを使って位置認識を行うが、悪辣非道な盗撮カメラの能力はない(何ごとにも‘初め’はあるものだが)。

Roombaの勤務時間はインターネットとアプリを使ってスケジューリングできる。ぼくはvSLAM技術の初期のデモを見る機会があったが、前のようにあちこちぶつかりながら部屋を掃除する方式に比べると、ずっとおもしろい。vSLAMもぶつかり方式も、元々は地雷原などを走査するための軍用ロボットの技術だ。でもvSLAMによってRoombaのお仕事はずっと効率的になったし、子ども部屋などは昔から地雷原だから、家庭の兵器庫にぜひ一台備えておきたいね。

この新型掃除機は899ドルで今日発売だ。ぼく的には、vSLAM装備のロボット真空掃除機に地球と人類が支配されることを、歓迎したいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Estimoteは屋内位置情報システムをビーコン技術と「ニアラブル」のシールで構築する

屋内位置探知は遥か先にある夢で、私たちはまだそこに辿り着いていない。Wi-Fiのトラック技術や他の技術をもってしても、法人から一般ユーザーまでそれぞれが屋内施設のどこにいるか把握するのは難しい。しかし、ビーコン技術を扱うポーランドのスタートアップEstimoteのチームはその夢を実現する技術の開発に成功したかもしれない。

「Nearables(ニアラブル)」と呼ぶシールと一般的なビーコン技術を利用することで、Estimoteは屋内での人や物の動きをトラックすることができるという。どういう仕組みだろうか?

まず、ユーザーが承認しなければトラックされることはない。ネットワークに許可を与えると、ユーザー自身の地図上の位置、建物内にある物の位置、友人や同僚が屋内のどこにいても現在位置が分かる。ハリーポッターに登場する「忍びの地図(Marauder’s Map)」のような機能だが、物語のように猫を検知することはできない。(ニアラブルを猫に付ければできる。)

システムは3つ以上のビーコンとの三角測量で端末の位置を検知するという。彼らの屋内位置検知アプリはここから ダウンロードして試すことができ、詳細はここから確認できる。先日Estimoteは、数年内に屋内位置検知を店舗に導入する予定の Targetとのパートナーシップを発表した。

Estimoteのブログ投稿より:

ニアラブルの位置をどのように検出しているのか聞きたいのでしょう。まさにそこにEstimote Cloudの魔法をかけています。屋内ロケーションアプリを使用しているユーザーが、アプリを起動した状態で二アラブルのシールの検知範囲に近づくと、ニアラブルの位置がクラウドに保存されます。(今後、アプリをバックグランドで起動した状態でも機能するようになる予定です。)二アラブルがプライベート設定でも機能します。プライベート設定の場合、二アラブルの所有者にしかその位置は表示されませんが、他のユーザーも受動的に二アラブルのロケーションを更新しています。

Estimoteの共同ファウンダーのSteve Cheneyは更に補足する。「私たちは物理世界における検索を可能にしました。二アラブルを貼った物を文字通り検索することができます。二アラブルの設定が「公開」か、それがユーザーの所有物であれば、その場所が地図に表示されます。これは魔法のようです。ユーザーが屋内ロケーションアプリを起動した状態でシールの検知範囲に近づくと、二アラブルの位置がクラウドに保存されます。将来的には私たちのSDK を搭載した全てのアプリでも同様に機能する予定です。プライベート設定のニアラブルでも受動的に位置が更新されます」。

「今日の私たちからの重要なメッセージはEstimoteはビーコン企業ではないということです。Estimoteはフルスタックのロケーション情報を活用するプラットフォームです。ハードウェア、クラウドソフトウェア、デバイスのSDK、データサイエンスの多岐に渡る技術を統合し、開発者にとって親しみやすい、ロケーション情報とその状況の情報が加わったプラットフォームを構築しました」。

屋内位置検知技術の発展を目指すAppleやGoogleの他にも数社が競合するシステムを製作している。これは解決するのが難しい問題なのだ。最終的な目標は、ありとあらゆるものにビーコン技術を搭載することだ。

Estimoteは今後テクノロジーの小型化を進め、データポイント、つまり位置情報の精度を向上を図る。店舗の商品をトラックすることで、買い物客がどこに長く滞在し、どこで立ち去るかが分かるようにだろう。いずれ人が何を考えて、要冷蔵のホットドックのパックをクッキーの棚に戻すかまで分かるようになるかもしれない。これを理解するには、人類が保持しているテクノロジーより遥かに高性能なテクノロジーが必要なのかもしれないが。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

GPSデータも三角法も使わずに近くにいる友だちを見つけるNowy Friends…出先で家族が迷子になるのを防げそう

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【抄訳】
Swissのスタートアップが作ったアプリNowy Friendsは、GPSや三角法に頼らずに、人と人の互いの近接性(近いところにいること)に基づいて人の存在を探知する。スマートフォンユーザの位置データをサーバに保存することもしないから、プライバシー侵犯のおそれもない。

このアプリはBluetooth Low Energyを使って近接性をアラートし、その通信範囲は50メートル程度だがオフラインでも使える。このアプリの特性を示す分かりやすいユースケースとしては、地下鉄やパーティーの会場、バー、あるいは通りなどで、互いに予期せぬ友だちを見つけることが挙げられる。

このアプリには近接性アラートのほかに、人にまつわるリマインダー機能もある。あらかじめ設定しておくと、たとえばAさんが近くにいるとわかったときには、そのAさん関連のリマインダーを起動する。Aさんから借りていて返さなければならない品物とか、Aさんにはあのことを訊(き)かないといけないな、とか。

このiOSアプリは3月にベータでローンチしたが、一般に宣伝し始めたのは先月だ。彼らはまず、母校の国立ローザンヌ工科大学(EPFL)でテストを開始した。実はこのプロジェクトは、同大学の研究開発助成金Innograntをもらっている。今現在このアプリは375回ダウンロードされ、毎日のアクティブユーザは50から100人ぐらいだ。成長策の一環として、今Androidアプリを作っている。

GPSを使わずにこういうP2P方式で探査すると、位置の精度が良くなり、しかも電池消費が少ない、とNowy Friendsの協同ファウンダSilviu Andricaは述べる。

いわゆる‘ソーシャルレーダーアプリ’は、すでにFacebookのNearby Friendsや、500、Find my Friends、SocialRadar、LetsMeetAppなどいろいろあるが、BLEを利用するNowy Friendsにはプライバシー、精度、電池寿命、そしてオフラインで使える、といったアドバンテージがある、とAndricaは主張する。

彼曰く、“今あるアプリはどれも、ユーザの位置情報をサーバに保存する。どんなサーバも、ハッカーにやられる可能性がある。Nowy Friendsはユーザの位置をどこにもアップロードしない。その必要性がないから”。

Nowy Friendsは今現在、Facebookのアカウントでサインインするという方式だが、ユーザのデバイスからFacebookに何らかのデータをアップロードしたりはしない。Facebookに行くのは、ユーザのFacebookアカウント情報だけだ。またユーザの認証にFacebookのデータを利用するので、Facebook上のフレンドでない全然無関係な他人にこのアプリで自分が見つけられることはない。Facebookのフレンドが全員このアプリを使ってくれるようになるには、相当時間がかかりそうだけど。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

レイ・フロンティアがICJとアドウェイズから資金調達、ライフログアプリの開発を強化

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レイ・フロンティアは5月8日、ICJ1号ファンド投資事業有限責任組合およびアドウェイズを引受先とした第三者割当増資を実施した。金額および出資比率は非公開だが数千万円程度とみられる。ちなみにICJ1号ファンド投資事業有限責任組合はインキュベイトファンドの子ファンドの1つで、通常は1000万円〜3000万円程度の出資を行っている。

レイ・フロンティアは2008年の設立。当初はAR(拡張現実)関連アプリの自社サービスおよび受託開発を手がけていたが、その過程で培った位置情報やセンサー技術をもとにライフログ管理アプリ「SilentLog(サイレントログ)」を提供している。

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このアプリはバックグラウンドで立ち上げているだけで、1日の活動(どこかに滞在している、徒歩で移動している、交通機関で移動しているといったこと)を記録。同日に撮影した写真とともに日常を振り返ることができるというもの。

ユーザー数は現在4万ダウンロード。Apple Watchにも対応しており、同製品のリリース後はダウンロード数も増加傾向にあるそうだ。ちなみにユーザーの約半数は40歳以上というシニア層にリーチしたアプリとなっている。

同社では今回調達した資金をもとに、Apple Watch対応を含めたアプリケーションの開発・運営体制を強化する。「ライフログ関連のアプリは、『どんな情報を見せるか』という点にフォーカスしているところがあるが、どんな情報を取れるか、そして取った情報をもとにユーザーに対して何を提供できるかが重要。そういったユーザーのインセンティブまで考えていきたい」(レイ・フロンティア代表取締役 CEOの田村建士氏)

引受先にアドウェイズの名前があるが、同社とは行動情報の機械学習アルゴリズム開発強化で支援を仰ぐほか、将来的にはライフログをもとにした広告商品の共同開発も視野に入れているという。ただし、「データはセンシティブなもので、慎重に検討していく」(田村氏)とのこと。

アプリに簡単にメッセージング機能を組み込めるLayerがWebアプリケーションのサポートを開始、ユーザ増大のためにエンジェル的なファンドを立ち上げ

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【抄訳】
TechCrunch DisruptのBattlefieldに2年前に登場して優勝をかっさらったLayerは、デベロッパが自分のアプリケーションに、わずか10行足らずのコードでメッセージング(テキスト、音声、ビデオ)やファイル共有の機能を組み込める、というコミュニケーションプラットホームのサービスだが、今日(米国時間5/6)は2年前の約束どおり、モバイル(iOS、Android)だけでなくWebアプリケーションもサポートする、と発表した。

また同社は、なるべく多くのデベロッパにLayerを使ってもらうための投資資金として、The Layer Fundと名づけたファンドを立ち上げた

The Layer Fundの提供によってLayerが投資先企業の部分的オーナーになるのではなく、その企業が成長してLayerをますます使ってもらえるための、成長資金として資金が提供される。

LayerのファウンダでCEOのRon Palmeriは、“Layerの成功はLayerを使うアプリの成功にかかっている”、と述べる。

Layerはこれまで、モバイルのアプリデベロッパのためのツールを提供していたが、そういう顧客企業からマーケティングや宣伝PR、資金調達などの相談を受ける機会が少なからずあった。

Layerはそういう顧客企業と一緒に問題解決に取り組んできたが、The Layer Fundを立ち上げたことによって、お金の面でも援助できることになった。

このファンドはBloomberg BetaのRoy Bahatから提案され、AnthemVPやCrunchFund 、SV Angel、Promus Ventures、Data Collective、MkII Ventures、Jean Pigozziなどが投資者として参加した。AngelListからも利用できる。5万ドルから10万ドルまでのきわめて初期的な投資案件を年に5件、という事業規模を想定している。

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なおLayerは、Layerを利用するアプリのためのiMessageふうのGUIツールキットAtlasを提供していたが、このたび、OpenStreetMapをベースとする地図サービスMapboxとパートナーして、地図表示を伴う位置機能もアプリ/アプリケーションのLayer層の中で利用できることになった。

【中略】

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2013年のTechCrunch Disrupt SFでローンチしたLayerは、今では、これを利用しているアプリの数が1万近くあり、デベロッパは全世界の1360の都市に分散している。Webアプリケーションのサポートが加わったこれからは、‘アプリ’ではなく‘アプリ/アプリケーション’という面倒な書き方になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

15歳の少年たちが作ったFollowPlantsは植物がソーシャルメディアにアップデートをポストする

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植物がツイートできるとしたら、彼らはどんな話をするんだろう? そう、Disrupt NYのハッカソンに登場したFollowPlantsのチームなら、それを知っているだろう。

といっても、植物が考えや感覚をシェアするわけではない(それはありえないだろう)。FollowPlantsを使うためには、まずセンサ(複数)を植物の近くにインストールする。そしてそのセンサからのデータが、自動的にツイートに翻訳されるのだ。“いいお天気だね!”、とか、“水が欲しいよ!”、とか。

チームのメンバーAkiva LipshitzとIlan Katzは、植物からのそんなツイートの記録は、たとえば、スーパーなどの野菜売り場で野菜の品質にうるさい消費者の買う気をそそるのに役立つ、と提案する。ツイートを見れば、それがどんな野菜かよく分かる、というのだ。それに、農家から消費者への親しいコミュニケーションにもなる。

また今後FollowPlantsは、植物以外のプロダクツからのアップデートをポストするためにも使える。そういうアップデートは、NexmoのAPIを使えばできるそうだ。

彼らのデモは、Webをインタフェイスとして使った。植物を位置情報でブラウズ(閲覧)し、気に入ったらそれを買うこともできる。センサはKatzらがArduinosを使って自作したやつだが、会場のインターネット接続に問題があったため、その画像は見せられなかった。また、ほかの二人のメンバーはハードウェア音痴だった。

ともかく、この作品が印象に残るのは、ニュージャージー州Teaneckから来たLipshitz とKatzが二人とも15歳だったせいもある。Lipshitzは、1年前からプログラミングを始めた。彼は将来会社を作りたいという夢を持っていて、今回はKatzに、ハッカソンに一緒に行ってくれ、と頼んだ。

15歳の子どもがニューヨークへ行って徹夜でプログラミングをする、と聞いた親はなんと言ったか? 親たちはしぶしぶOKしたらしいが、この記事を読んだら考えが変わるかも。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ヤフーが位置情報共有サービスの米「Life360」と提携、日本向けにサービス開始


ヤフーは3月27日、米スタートアップのLife360との業務提携を発表した。この発表にあわせて、Life360は位置情報共有アプリ「Life360」のAndroid日本語版を公開。ヤフーは今後の国内展開を支援していく。なおiOS版は現在英語のみで提供されており、日本語版は近日公開予定。

Life360 は家族や友達などをグループとして登録し、お互いの居場所をリアルタイムで把握できるアプリだ。アプリ内の設定で位置情報共有のオンオフを切り替え可能。

グループは複数作成でき、「家族は常に共有をオンにして、友人は待ち合わせの時以外はオフにする」といった設定が可能。また、自宅や学校など、特定の場所やエリアを「通知エリア」として設定すれば、グループに通知する機能などを備える。さらに、グループメンバー全員に助けを求める通知を送れる「緊急通知」ボタンも備える。

今後は、警察機関などから提供されるデータをもとに、犯罪発生地点をアプリ内地図に搭載する機能も提供する予定(米国ではすでに同様の機能が提供されている)。有料版では、通常2点までの通知エリアの登録が無制限になるなど、追加機能を提供する。

そういえばGoogleも、友人とお互いの現在地を共有するサービス「Google Latitude」を提供していたが、現在はサービスを終了している。このLife360はGoogle Latitudeと比べると、「家族や知人の安全確認」といった方向でブラッシュアップしたサービスに思えた(ただ設定次第では家族間のプライバシーはあってないようなものになるのかも)。

ちなみにヤフーによると、米国では主に子どもの登下校時や1人での外出時に位置を把握する目的で利用されているとのこと。ファミリー層を中心にして、現在全世界5000万グループが利用している。


Glympseは運転に集中しているままで位置を家族などと共有できるアプリだ

Glympseはいちばん初期のスマートフォン用位置サービスのひとつだったが、地味にユーティリティに徹したためhype cycleとは無縁だった。しかし今日同社は、ドライバーたちが容易に位置を共有できるAndroidアプリで復帰してきた。そのGlympse for Autosを使うと、ドライバーがよそ見をせずに家族と位置を共有できる。

ドライバーがやるべきことは、まずアプリを立ち上げ、誰と位置を共有するのかを指定し、タイマーをセット、そして運転を開始する。アプリはバックグラウンドで動き、相手はそのアプリをインストールしてなくても、ドライバーが今どこを走ってるか分かる。

同社の今日の発表によると、このサービスは大手自動車メーカー10社のダッシュボードにも組み込まれた。それらは、メルセデス、BMV、フォード、Volvo、Jaguar Land Roverなどだ。最近パートナーになったプジョーとフォルクスワーゲンは、MirrorLinkインタフェイスを使ってGlympseを車載化している。

Glympseの協同ファウンダでCEOのBryan Trusselは、次のように述べている: “Glympse for AutosをMirrorLinkで統合したことにより、インターネットに接続された車載アプリの標準形を提示できたと思う。それは、シンプルで、使いやすくて、運転者への配慮に富んでいることだ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


ついに完全に姿を消した旧来のFoursquare

旧Foursquareがその痕跡を消すこととなった。依然として生き残っていたWindows Phone上でも、ついに新Foursquareにとってかわられることとなったのだ。

今年の夏にFoursquareは、人気のチェックインアプリケーションであったFoursquareを2つのアプリケーションに分割するというアナウンスを行った。すなわちSwarmとFoursquareだ。アナウンスのすぐ後にリリースされたSwarmは、以後、旧Foursquareからチェックイン機能を引き継ぐこととなった。これまでのチェックイン履歴や友だちが訪れた場所なども、こちらのSwarmで管理されることとなった。そしてFoursquareの方はといえば、Yelpと直接的に競合する機能を提供するようになったのだった。これまでに集めたデータに基づいて、近くにあるクールな場所のレコメンドをするアプリケーションとなったのだった。

新しいFoursquareのiOS版とAndroid版は8月にリリースされた。しかしWindows Phone上では、旧版のFoursquareが生き続けてきたのだった。それがついに終わりを迎えた。

つまり、Windows Phone向けにも新しいFoursquareがリリースされたのだ。Windows Phone利用者も、ついにAndroidおよびiOS版の利用者と同じバージョンのアプリケーションが利用できるようになったわけだ。

Foursquareは、また新たなアプリケーションの開発に勤しんでいるが、いずれにせよ昔ながらの青地にチェックマークのあるアイコンは消え去ることとなったわけだ。

これはFoursquareにとって一時代の終わりを意味し、また新しい時代の幕開けを意味するのだろう。これまでのところ、Foursquareのレコメンド機能は好意的に受け入れられているようだ。自らのアクティビティと、そして友人の行動に基づいたレコメンデーションは、確かに有効であると受け入れられているようだ。

Windows Phone版のFoursquareに興味をお持ちの方は、Foursquareのブログ記事をご覧いただくと良いだろう。

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(翻訳:Maeda, H


EstimoteがiBeaconを利用して屋内ロケーション機能をアプリに簡単に組み込めるキットをローンチ

EstimoteはAppleのiBeaconテクノロジーに基づいたロケーション・ハードウェアとソフトウェア・プラットフォームを開発しているスタートアップだが、このほど屋内ロケーション機能をiOSとAndroidアプリに簡単に組み込めるデベロッパー向けキットを発表した。このIndoor Locationシステムは同社の既存のビーコン・ハードウェアと新しいモバイルアプリを利用している。デモ・ビデオにあるようにセットアップはごくシンプルで、位置情報の基準点を設けるために4個のビーコン・デバイスを壁に貼り付けるだけでよい。

Indoor Locationを利用するデベロッパーは、 部屋の入り口の直近に1個、つづいて最低3個のビーコンを壁に取り付け、それぞれのビーコンにiOSデバイスをかざして位置を読み取る。取り付ける順序はEstimoteのアプリが指示する。ビーコン位置の読み取りとカリブレーションは数分で終了する。Estimoteアプリは高度な数学的処理によって部屋のデジタルマップを作成し、コード・スニペットを出力する。デベロッパーはこのスニペットをさまざまなアプリにコピー・ペーストするだけでロケーション機能を持たせることができる。たとえば美術展の解説アプリを開発している場合、Estimote Indoor Location開発キットを利用すれば、入場者1人1人の正確な位置を把握して展示品に対応する解説を提供したり、順路を案内したりするアプリが作成できる。

Estimoteはこれまで近接認識ゲートウェイ機能を提供してきた。これは壁などに設置されたビーコンがユーザーの接近を認識してなんらかのアクションをスタートさせるというものだった。ただしこのゲートウェイ機能ではユーザーとのおおまかな距離はわかるものの、位置についての情報は得られなかった。今回のIndoor Location機能はまさにこの情報を提供する。

一般ユーザーに対して位置に応じた屋内ガイダンス・サービスを提供する他に、Estimoteのロケーション機能は、たとえばスーパーマーケットで店内の顧客の行動を正確に追跡する能力も与える。ガイダンス・サービスと組みわせて顧客の動線の追跡を行えばビジネス側は非常に有益な情報を得られるだろう。またその情報の分析をベースにして顧客に対してより適切なサービスを提供することもできるはずだ。

ローンチ・パートナーにはCiscoその他のビッグネームの名前も見える。Estimoteはビーコン・ハードウェアとソフトウェア・プラットフォームのデファクト標準の地位を狙っているが、今回の屋内ロケーション機能の追加はそれに向けてさらに一歩を勧めたことになる。

〔日本版:iBeaconはiPhone 4S以降、iPad第3世代以降、iPad mini、Android 4.3以降でサポートされている。EstimoteのアプリはiOS版とAndroid版が用意されている。〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


地図に位置を記録するモバイルアプリPin Dropがソーシャル機能を強化

Pin Drop(iPhone、Androidとウェブサイト)は、地図上の位置を簡単に記録して整理、共有するサービスだ。今回共有機能がバージョンアップされたのを機にアメリカのApp Storeにも登録された。Pin Dropはもともとイギリスで開発されたアプリで、私はロンドンですでに便利に使っている。

今回強化されたのは共有におけるプライバシー設定で、個々のピン(地図上に記録された位置)ごとに公開/非公開を設定できるようになった。またピンのリストを特定の友達に送ったり、一般公開したりできる。このアプリが目指すのは、ユーザーが関心を抱いた場所のアーカイブを作成し、必要なら共有できるようにすることだ。

新しいピンの共有機能を使うと、複数のユーザーが「ロンドンのクールなバー」といったように一定のテーマに沿った場所のリストを共有できる。匿名での利用も可能だ。

今回のバージョンからユーザーは仕事用、個人用など複数のアカウントを作れるようになった。またピンにビデオファイルを添付をすることができる。

Pin Dropのファウンダー、Andy Ashburnerは2013年3月にYahoo!に買収されたニュース要約サービスのSummlyのファウンダーだ。現在Pin Dropは登山家、ハイカー、スキーヤー、スノーボーダーなどアウトドア・スポーツの愛好家に高い人気を得ている。また建築家や不動産関係者なども利用しているようだ。

ライバルにはFlickrの共同ファウンダー、Katerina FakeがファウンダーのFinderyがある。機能はほぼ同一で、最近1100万ドルの資金を調達している。

Pin Dropはサードパーティーのデベロッパー向けにAPIを用意している。

〔日本版〕原文にはiPhoneアプリとあったが、Play StoreにAndroid版もある。ユーザー名に空白を受け付けないので注意。インストールするとFacebookの友達、Twitterでフォローしている相手を検索できる。またホテル、バー、レストランなどのジャンルごとに付近を検索できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


「レコメンド」サービスとなったFoursquareの今後はどうなる?!

すでによくご存知のことと思うが、Foursquareが全く新しいサービスとして生まれ変わっている。まずはウリであった「チェックイン」の機能をSwarmに分離し、そしてFoursquareを完全に生まれ変わらせたのだ。

新しいFoursquareは、真正面からYelpに挑むものとなった。レストランなどをレコメンドするためのサービスとなっているのだ。人々の評価と、友人たちのレコメンドに基づいて、簡単にディナースポットなどを発見できるようにするというのが目的だ。

この方向転換により、これまでのFoursquareの特徴であった「ゲーミフィケーション」の要素は薄れてしまっている。もちろんSwarmを使うことで、新たなステッカーを入手できるし、またFoursquareでは残したTipsの数に応じて「専門家」であると評価してくれたりはする。

しかし「メイヤー」などの仕組みは消えてしまい、これに対して不満を感じている人も多いようだ。

Foursquareの方針変更は、「Yelpキラー」としての方が大きな市場可能性を持つと判断したことにもよるのだろう。確かにFoursquareには熱心な利用者もいたが、それでも「Yelpキラー」としての潜在マーケットと比べればごく少数に過ぎないと判断されたわけだ。

人気アプリケーションの方針転換というのは、いつでも困難を伴うものだ。しかし今のところ、レコメンドサービスへの方向転換は、概ね好意的に迎えられているようだ。

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(翻訳:Maeda, H


これが新Foursquareだ―チェックインを分離してローカルスポット推薦サービスに生まれ変わる

「ゲーム化された位置情報共有」というアプローチを5年続けた後で、今日(米国時間8/6)、Foursquareはこれまでで最大のアップデートを行った。では、生まれ変わったFoursquareをご紹介しよう。新アプリはもはや位置情報共有とは無関係だ。FoursquareはYelpに真正面から対抗するローカルスポット推薦エンジンになった。

最近、Foursquareはメインのアプリから位置情報共有機能を切り離すことを発表した。位置情報共有はSwarmというアプリが担当し、Foursquare自身はユーザーごとにカスタマイズされたローカルビジネス、スポットの発見と推薦を担当する。

Swarmがリリースされてからしばらく経ち、それなりにユーザーを集めているが、依然として旧Foursquareを懐かしみ、Swarmを嫌う声も消えない。

しかし、新しいFoursquareはそんな状況を一新するだろう。


ルック&フィール

読者が昔のFoursquareを懐かしむ一人なら、それは忘れた方がいい。もう終わったことだ。新Foursquareは見た目も機能もまったく異なるサービスだ。ロゴもスーパーヒーロー的なFのデザインに変わり、画面はブルーとピンクを基調としている。そして―チェックイン機能は姿を消した。

新アプリをインストールして最初に起動すると、ユーザーはまずいろいろな「好み」を尋ねられる。表示された候補から「ピザ」、「史跡」、「映画館」、「広東料理」など関心のあるキーワードをタップして選択する。トップの検索バーに「寿司」などとキーワードを入力して検索することもできる。「好み」を選択し終わるとメイン・ページに移る。

アプリはユーザーの現在位置を把握し、その付近のスポットを検索する。トップの検索バーの下に横にスライドするバナーがあり、「飲食店、コーヒー、ナイトライフ、買い物」などのセクションが表示される。

いろいろな推薦アイテムを眺めていくと、新Foursquareはユーザーの好みに合わせて高度にカスタマイズされたレストランガイドのような印象を受けるかもしれない。たとえば「ナイトライフ」のタブを開くとナイトクラブからカラオケボックス、居酒屋までいろいろなジャンルの店が表示されるだろう。こうした推薦はユーザーの位置、前に選択した「好み」などをベースにフィルタされている。

候補に示された店をクリックすると地図、住所、電話番号、営業時間などの基本情報が表示される。また旧Foursquareのユーザーのチェックイン情報と、ユーザーが残したTipが写真入りで表示される。画面下部の「Tipを残す」をタップすれば新たにコメントを書き込むことができる。

アプリを開いたときに自動的に表示される推薦に加えて、もちろんユーザー独自の検索も可能だ。 検索結果はデフォールトではリストで表示されるが、画面右上隅のブルーのアイコンをタップすると地図表示になる。この場合、画面下部に横スクロールで個別店の基本情報が表示される。現在表示されている店は地図上で緑色のアイコンで強調表示される。.

SwarmとFoursquare

前述のとおり、チェックイン機能はSwarmアプリに移された。個別スポットの表示画面の右端に「チェックイン」が表示されているが、タップするとSwarmが起動する(インストールしていない場合はインストール画面に飛ぶ)。Swarmのユーザー体験は旧Foursquareに近い。

メインアプリとチェックインの機能を別のアプリに分割するという方向は基本的に正しいと思う。この点について私はプロダクト体験担当副社長のJon Steinbackにインタビューして話を聞いた。

Jon Steinback

「もともとfoursquareが使われる理由は主に2つありました。どちらもニューヨーカーの必要から生まれたものです。まず自分の好みにあった夕食の場所を探す。食べ終わると友だちがいるバーを探す。ところがこの2つの活動というのはそれぞれが独立で、たった2%しかオーバーラップしないことにわれわれは気づきました。『夕食はチリを食べたい。今チリを食べている友だちは近くにいるだろうか?』とは誰も言わないのです」とSteinbackは説明する。

そうであっても、メインの機能を一新してピボットするのはどんなソフトウェア企業にとっても難事業だ。Swarmはユーザーとその友だちのチェックイン履歴というかけがえのない宝物を、いわば泥棒したかたちになった。そういうわけでSwarmを憎むユーザーが多く、AppStoreストアでの評価は1.5と低いままだ。

しかし新アプリのローンチで、SwarmとFoursquareはうまく補完、協調して作動できるようになった。また新アプリが無事にスタートしたので開発チームはSwarmの改良にいままでより時間を割けるはずだ。新Foursquareは基本的に旧アプリをベースにしており、新しいUIを加え、チェックイン機能を外したものだ。それに対してSwarmはゼロからスクラッチで開発された。Steinbackによれば、開発チームは今でもバグや不具合の修正に追われているという。Foursquareファンの熱望するゲーム化も近くSwarmに戻ってくるようだ。

【中略】

今後の展望

Foursquareとしては、これまでのファンを新しいアプリに引き込み、満足スべきユーザー体験を与えていくためにやるべきことは多い。 その過程には多くの困難が伴うだろうが、この改革は避けて通れない道だった。

旧Foursquareはこのところユーザーエンゲージメントの指標が主要ソーシャルメディアの最下位に転落するなど深刻な不振に陥っていた。主要ユースケースを2つのアプリに分離することによって、Foursquareはこの問題を解決すると同時に、Yelpの独占で沈滞ぎみだったローカルビジネスの推薦エンジンという分野に革新を持ち込むという挑戦に打って出たわけだ。

新しいFoursquareは今日、App StoreGoogle Playで公開される。〔日本語版公開ずみ〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleのトリビア・クイズ、Smarty Pinsは地図マニアにはたまらない

例によってGoogleからちょっとした楽しい贈り物がある。今回は地図ベースのトリビア・クイズだ。Googleは今日(米国時間7/1)、Smarty Pinsというウェブゲームをローンチした。このクイズは芸術、カルチャー、科学、スポーツなど6分野から地理の知識を試す問題が出される。

これがけっこう面白い。問題はたとえば「ウィンナーシュニッツェルとウィンナーソーセージはこのオーストリアの首都から名づけられました」などという形で出題される。

地図上におなじみのGoogleマップのピンのアイコンが表示されるので、それを適切な場所にドラッグ&ドロップして回答する。答えは国や都市などの場合もあれば、特定の建物や名所であることもある。Googleに取材してみたところ、ワールドカップにちなんでサッカー関連のトリビアも出題されているそうだ。

回答者は開始時点で1000ポイントを与えられており、答えが1マイルずれるごとに1ポイント減点される。逆に速く正解した場合はボーナス・ポイントが与えられる。ポイントを使い果たすとゲームオーバーだ。

私が少し調べてみた限りでは、Googleはこのゲームを作るために特別のテクニックは使っていない。Smarty Pinsはいくつかのウェブ・コンポネントとMaps API、それに標準的なHTML5から成り立っている。デザインはアニメーションとシャドーを多用しているが、最近発表されたMaterial Design準拠ではない。

ゲームはこちらから

〔日本版〕例に挙がっていた「ウィーン」のように簡単な問題もあるが、「エレクトリック・フォレスト音楽フェスティバルの開催場所」というようなGoogle検索しないと分からないような問題もある。この場合は英語版Google検索を使った方が早く目的の情報を探せる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+