昨年ぐらいからDisneyは、ポータブルなVR装具をくくりつけたプレーヤーが倉庫ぐらいの大きさのスペースの中を走り回る大規模な仮想現実体験を試していた。Disneyの2017年のアクセラレーターを巣立ったThe VOIDと、LucasfilmのILMxLabとのパートナーシップにより、同社はStar WarsをテーマとするVR体験Secrets of the Empireを、カリフォルニアのDowntown DisneyとフロリダのDisney Springsで2017年11月にローンチした。
近く封切られる、この前(2012)の本編の続編が“Ralph Breaks the Internet,”だから、その次は当然Ralph Breaks VRになる。以前のSecretsのように、このRalph体験も最大4人のプレーヤーがVR環境を共有して走り回る。でも宇宙銃を避(よ)けたりストームトルーパーを出し抜いたりするのではなくて、子猫たちと食べ物を奪い合ったり、セキュリティドローンから逃げたりする。
ぼくはRalphのファンでもないけど、これにはコーフンした。この前のSecrets of the Empireは、ぼくの知る限りもっともアホらしい仮想現実体験だった。ここでネタバレをしたくはないけど、今回は半分ぐらいの時間、自分の顎(あご)が外(はず)れそうだった。全体がわずか25分だから、ここでいろいろ明かさない方がよいと思うが、料金はお一人35ドル…にしては短すぎる。チケットを買えば30ドルから33ドルくらいだ。
Disneyは、Secrets of the Empireを廃版にしない、と言っている。VRの良いところは、物理空間をStar Warsらしくなく改作すれば、また新作として封切れるところだ。
口火を切ったのはWalt Disney ImagineeringのJon Snoddy。ご想像のとおり、この会社は「エクスペリエンス」のために大きな投資をしている。だが彼は、VR(仮想現実)もAR(拡張現実)も、まだゴールデンタイムに進出する準備が整っていないと警告している。「まだそこまで到達していないと感じています。素晴らしいものだとはわかっています。とても面白いものだとも思っています。しかし、今後どうなってゆくのか、それが響いてこないのです」
Oculusは、次期バージョンのRiftが出てきたとき、デベロッパーの作っているゲームやコンテンツが陳腐化して欲しくない。そこで今日(米国時間9/27)のOculus Connect 5カンファレンスで、Facebook CEO Mark Zuckerbergは、「われわれの製品の将来のバージョンは、旧バージョンと互換性を保つ。Riftで使っているコンテンツはすべて次期バージョンでも使える」と語った。
[筆者: Sarah Wells]
Microsoftが2016年に約束した仮想現実機能をまだ待ってる人に、不幸なニュースがある。先週のE3でMicrosoftのチーフマーケティングオフィサー(CMO)Mike NicholsがGamesIndustry.bizに、同社にはその約束を果たす計画がない、と語った。
彼は同誌に、“仮想現実や混成現実のXbox固有の計画はない”、と述べている。
しかし2年前にはXboxのチーフPhil SpencerがThe Vergeに、Xbox One X(当時はXbox Scorpioというドラマちっくな名前だった)は、“今PCにあるようなハイエンドのVRを”サポートする、と言っている。
Xbox One XのリリースにはVRを統合するというニュースが伴わなかったが、しかしそのころMicrosoftは、Windows 10用のヘッドセットWindows Mixed Realityをリリースして、PCゲームのVRや混成現実に踏み出していた。