Amazonのクリスマス商戦のトップセラーはEcho Dot

クリスマス商戦が終わったところでAmazonは売上データの一部を公開した。今年のクリスマス・シーズンにAmazon.comで一番売れた製品はEcho Dotだった。これはAmazon製デバイスだけでなく、すべてメーカーのすべてのカテゴリーを通してもっとも売れたデバイスとなった。数百万台が販売されたという。

AmazonのAlexa搭載デバイスでは、Echo Spot、Echo Dot、Echo Buttonsがいずれも売り切れた。ただし事前に予約して顧客は製品を入手できた。AmazonのAlexaアプリはAppleのApp Storeと Google Playの双方7でクリマス当日のトップを占めた。大勢の顧客が手持ちのデバイスにAlexaをインストールすることにしたようだ。Amazonによれば、トータルで「世界い数千万のAlexa搭載デバイスが存在する」ことになったという。

Echo Dotと並んで、Alexaによる音声認識リモコンを同梱したFire TVスティックもAmazonデバイスのトップセラーとなった。今年のクリスマス商戦では、昨年同期に比べて、Amazon Fire TVスティックは2倍以上売れた。昨年より「数百万台も余計に売れた」という。

クリスマス商戦ははAmazonにとって最大のセールとなった。 「世界中の顧客が買い物で新記録を作る勢いだった」とAmazonはプレスリリースで述べている。わずか1週間で400万人以上がプライム会員に登録し、無料のトライアルを始めたという。

Whole Foodsは今やAmazon傘下だが、Amazonはこの高級スーパーマーケット・チェーンについてもいくつか面白い数字を発表している。たとえば、今年のクリスマスにアメリカ各地のWhole Foods Marketのクッキーバーで227トンのデザートが売れたという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

対立は泥沼化? Amazon、AmazonTubeの商標出願しドメインも取得。YouTube対抗サービスを計画か

eng-logo-2015AmazonがChromecastを扱わず、プライムビデオもGoogle Castに対応しないことなどへの報復措置ですが、これが発表された同じ日、AmazonがAmazonTubeとOpenTube、2つの商標を出願していたことが判明しました。

出願に書かれた説明では「ダウンロードできない録画済みのオーディオや動画をワイヤレスネットワークを介して提供する」とあります。また、「コンテンツや写真、動画、テキスト、その他デジタルデータをユーザー間でシェアできる」ともしており、YouTubeのようなストリーミングサービスを想定しているのは明らかです。

さらに、DomainNameWireによると、AmazonはAlexaOpenTube.com、AmazonAlexaTube.com 、AmazonOpenTube.comの3つのドメインを取得済みとのこと。

YouTubeのライバルとなるサービスが登場するのは、市場競争の点では歓迎すべきことですが、Amazonが本当にサービスを計画しているのか、一連のGoogleとの対立での牽制目的なのかはわかりません。

仮に本当に計画しているとすれば、Googleとの対立はますます深まりそうです。

先日は、AmazonでChromecastの販売を再開するとの話題も出ており、Googleとの和解に向けた話し合いが進んでいる気配もありました。

しかし、AmazonはFire TVにFirefoxとSilkブラウザの提供を開始。ブラウザ経由でYouTubeを視聴可能にしています。

Fire TV、Fire TV StickにFirefoxが追加。ブラウザ経由でYouTubeを視聴できます。

1月1日のYouTube視聴制限に向けた対策とも受け取れ、そうなると、実はGoogleとの話し合いは進んでいないのかもしれません。

段々と泥沼化してきた感のあるAmazonとGoogleの対立ですが、もう少しユーザーのことも考え、早期に解決して欲しいところです。

Engadget 日本版からの転載。

FirefoxがAmazonのFire TVに搭載、Amazonの製品上でYouTubeを見られる!

AmazonのFire TVを持ってる方は、今度から同機上でFirefoxを使えるので、テレビでWebを閲覧できる。MozillaとAmazonの今日の発表によると、FirefoxはFire TV上でAmazon自身のSilkブラウザーと連結し、ユーザーのどのような閲覧ニーズにも対応する

FirefoxのSVP Mark Mayoは、今日の発表でこう述べている: “FirefoxがFire TVに加われば、Firefoxの活躍の場が増えるとともに、すべてのユーザーに完全なWeb体験をお届けできる。Firefoxは以前から、ユーザーのデバイスが何であってもWebにダイレクトにアクセスできることを、使命としてきた。今日からはFirefoxがWebの多様なコンテンツをお届けすることによって、すでにグレートなFire TV体験がなお一層すばらしい体験になる”。

Amazon自身のプレスリリースは、SilkブラウザーがFire TVとFire TVリモコン向けに最適化されていることを自慢しているが、今日の発表ではMozillaのブラウザーにあまり触れていない。でも、少なくとも言えるのは、FirefoxブラウザーをFire TVのリモコンとアプリに統合するのは、Mozillaにとってたいへんな仕事だっただろうな、ということだ。


・YouTubeなどの人気サイトを容易に見られる
・YouTubeなどのサイトにFirefoxから直接行けて、それをFire TVのホーム画面で見れる
・AmazonのFire TVのリモコンとアプリでWebをナビゲートできる
・Fire TVから直接、検索や閲覧ができる

それに、Amazon vs. Googleの係争により、Amazonのデバイスの上では1月からYouTubeを見られなくなるから、上図のようにMozillaが、FirefoxでYouTubeのビデオを見られることを強調しているのも当然だ。Amazonは今日の発表でYouTubeにいっさい触れていないが、MozillaにとってはFirefoxのユーザーを拡大する絶好のチャンスだ。

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Amazon Musicはユーザーがアップロードした曲のストリーミングサービスを閉鎖する

音楽のストリーミングサービスはその初期のころ、他との差別化のために、ユーザーが自分が保有するMP3のコレクションをアップロードしてそのサービスから聴けるサイトもあった。たとえば、のちにPandoraに買収されたRdioでは、マッチング目的のために音楽をアップロードすることができた。一方Amazon Musicでは、MacやPCから自分の曲をアップロードして聴ける。

しかし、それも終わりだ。Amazonは今週ひっそりと、Amazon MusicのStorageサブスクリプションプランを廃止する、と発表した。2019年の1月からは、このプランで曲を再生したりダウンロードすることがまったくできなくなる。このサービス閉鎖に最初に気づいたSlashgearは、AmazonのWebサイトにある新しいヘルプページを紹介している。

それによると、Amazon Musicのデスクトップアプリから音楽をアップロードすることは、2017年12月18日をもって、できなくなる。再生やダウンロードに関しては、上記のようにかなりの猶予期間がある。つまり自分が過去にアップロードしたトラックを聴いたりダウンロードすることは、2018年の12月までできる。

閉鎖は、最大250曲までの無料ストレージプランと、年額25ドルで最大25万曲までの有料プラン、その両方に適用される。

しかし問い合わせに対してAmazonは、閉鎖を認めるとともに、“ただしAmazonから買った曲(MP3やAutoRip)は従来どおりモバイルやデスクトップから提供される”、と述べた。

Amazonは2013年に、Amazonから買ったCDをクラウドからMP3で聴けるために、AutoRipを導入した。でもそのときからすでに、勃興期のオンデマンドストリーミングサービスが最初からそれらの曲のMP3を提供していたため、AutoRipの利用者は少なかった。でも当時は、音楽のマッチングサービスがまだ一般的にあり、たとえばAppleのiTunes MatchやGoogleのScan-and-Matchなどがあった。

しかしその後Amazonは音楽のアップロードに背を向けるようになり、2015年秋には専用の音楽インポーターソフトウェアを閉鎖、代わりにAmazon Musicアプリを使うよう仕向けた。

2019年の1月以降、Amazon Musicのストレージサブスクリプションサービスがどうなるのか、それについての発表はまだない。

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Amazon Echoの普及でスマートホーム市場が元気になりそうだ

AmazonのEcho系列は今年の早期に顔ぶれを一新し、ベーシックなEchoをバージョンアップ、スマートホームのハブとしてのEcho Plusを導入、そして頑丈なEcho Dotは変わらなかったが、相変わらずコスパの良いデバイスだ。

その新しい陣容によってこのデバイスは、市場をさらに拡大した。今月はカナダでも発売されたから、今ではカナダ人であるぼく自身のアパートで、たくさんのEchoデバイスを試している。この陣容一新の最大の功績は、目新しい小物デバイスという印象が消えて、近未来の日常家庭用品というイメージになったことだ。つまり、どの家庭にも必ずあるべき、新しい消費者電子製品だ。

Amazonも明らかに、この感じ方を強めようとしている。新しいAmazon Echoはほぼ全体が布で包まれているし、ソファーなどの家具の仲間のような印象も、偶然ではなく意図的だ。インテリアの一部のような感触は、このスマートスピーカーが従来のオーディオスピーカーのように固定式ではなく、本棚でもテーブルでもどこへでも置けることにも由来している。どっかに隠す必要もない。そして全体が布だから、目ざわりでない。小物電子製品を、日常の中で気に障(さわ)らないものにするためには、こんなデザインが必須だろう。

ぼくのところでは、まさにそのとおりで、Echo(とEcho PlusとEcho Dot)は、照明のスイッチやカウチや電子レンジなどと並ぶ家庭用品だ。その最新世代は、音質が良くなったなどの改良がある。新しいEchoだけでなく、Echo Plusも音は良い。まあ、似たような製品だけどね。

うちでは複数のEchoで、Hueのライト(スマート電球)をコントロールしている。スイッチは、もう随分長く使っていない。そのほか、ホームシアターのコントロールや、Nestのサーモスタットによる温度コントロール、ニュースや天気予報、キッチンのタイマーなどにも使っている。今ではEchoを使うことが自然な習性になっているので、手でスイッチを操作するなど昔のやり方がすごくかったるい。昔のやり方がすごく不便、ということは全然ないのに。

しかし、若干の疑問もある。たとえばスマートホームのハブを統合したEcho Plusは、家庭用デバイスのワイヤレス接続に二つの主なスタンダードがあるのに、一つしかサポートしていない。でも今のところ、それは気にならないし、Echoは日に日に、コーヒーテーブルや皿洗い機などと同じく、頼りになるデフォルトの生活用品になっていく。

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AWSがパリに新リージョンを開設、フランスのデータプライバシー法への準拠が容易に

Amazon Web ServicesがEUの顧客のために、フランスのパリに新しいリージョンを立ち上げた。これはドイツ(フランクフルト)、アイルランド、イギリス(ロンドン)に次ぐヨーロッパ第四のリージョンだ。パリ・リージョンのアドバンテージは、フランスのテクノロジー企業にとってデータプライバシーの規制に準拠しやすいことだ。

このリージョンにはアベイラビリティーゾーンが三つあり、それぞれが自分のインフラストラクチャを持って地理的に分かれている。電力などのインフラを独自化しているのは、災害時などにサービスが全滅しないためだ。パリ・リージョンではさらに、顧客がフランスに保存したユーザーデータが、顧客自身が移動させないかぎり、AWS自身の都合などでは移動されない。フランスのデータ独立法は厳しくて、テクノロジー企業はフランス国民からのデータを国内に保存しなければならない。AWSはすでにフランスに三つのエッジネットワークロケーションを持ち、顧客がそこからWebサイトなどのサービスをエンドユーザーに届けられるようにしている。

声明文の中でAWSのCEO Andy Jassyが言っている: “すでに数万ものフランスの顧客がフランスの外のリージョンからAWSを使っているが、彼らはフランスの国内にリージョンができることを熱烈に要望していた。それはレイテンシーに敏感なワークロードの多くを容易に運用できるためであり、またフランスの国土の上に在住すべきデータをすべてそこに格納できるためだ”。

AWSのすべてのリージョンに共通する同一のセキュリティ準拠規格もあるほか、AWSのインフラストラクチャは、さまざまな国のプライバシー関連法を守りつつ大西洋にまたがって情報交換を行うためのフレームワークEU-U.S. Privacy Shieldを認定されている。またEUが2018年5月25日に実装する予定のGeneral Data Protection Regulation(GDPR)にも、準拠している。

AWS EU(Paris)と呼ばれるパリのリージョンの開設により、AWSのリージョンは全世界で18になり、アベイラビリティーゾーンは49になる。AWSのフランスの顧客には、Canal+, Decathlon, Les Echoes, Schneider Electric, Societe Generaleなどがいる。

〔参考記事: AWSのリージョンとアベイラビリティーゾーン

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Amazon Alexaが指定した都市で流行っている曲や今の曲と似た曲をかけてくれる

AmazonのAlexaが、“Local Popularity”と名付けた新しい機能により、各都市で今流行っている曲をかけてくれる。Amazon EchoなどのAlexaデバイスに、“top songs in Los Angeles”とか“hits in Tokyo”などと指示すると、ロサンゼルスや東京で流行っている毎日違った曲をかけてくれるのだそうだ。その目的は、音楽の発見をより容易にすること。ユーザー自身に情報がなくても、新しいアーチストや曲を知ることができる。しかも、全国対応のヒットチャートだけでなく(それならユーザーも情報を持っているだろう)。

Amazon Alexaの音楽機能は今日(米国時間12/15)、これを含めて二つアップデートされた。どちらも、Amazon Music UnlimitedとPrime Musicの会員が楽しめる。

もうひとつの、“Play more like this”と名付けられた機能は、今鳴ってる曲と同じような曲をえんえんと聴き続けることができる。そんなプレイリストもあるけど、それをいちいち探す必要がない。

たとえば“Alexa, play songs similar to Taylor Swift”とか“Alexa, play songs like ‘Poker Face’”と指示すると、同じジャンルやスタイルの曲を次々と聴くことができる。

今週はこれら二つの新機能の前に、Alexaを音楽目覚まし時計として利用できる機能も加わった。これなんか、時計とスピーカーの両方があるEcho Spotをベッドルームに置けば、とても便利に利用できるだろう。

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Amazon Echoのマルチルーム音楽ストリーミング機能が新たにSpotifyとSiriusXMをサポート

今やミソもクソもノミもシラミもホリデーシーズンの狂騒に間に合わせようと頑張っている今日このごろ、AmazonはEchoのマルチルームストリーミング機能に二つの価値あるプレーヤーを加えた。それは音楽ストリーミングのSpotifyとインターネットラジオのSiriusXMだ。これらが、既存のメンバーTuneIn, iHeartRadio, Pandora, Amazon自身のMusic Unlimitedなどの仲間に加わることになる。

この夏実装されたマルチルーム機能は、ひとつのネットワーク上に複数のEchoをつなぎ、それぞれから音楽を鳴らすことができる。とても広いお家(うち)で、キッチンからリビングへ移動しても、耳は曲の流れを失わない。また、場所を指定すれば特定の部屋のEchoだけで音楽を聴ける。もちろんそのとき、Alexaには、Spotfyなどのサービス名を指定する。

8月の記事で書いたと思うが、この機能はSonosのような本格的なマルチルームオーディオ製品の、いわば廉価版だ。するともちろん、Sonosは早々にAlexa対応になり、両者の区別は曖昧になった。新しいEchoは音質が良くなったし、オーディオ出力もあるから、かなり上級なマルチルームの構成ができるだろう。

Spotifyはアメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、アイルランドで利用できるが、衛星ラジオSiriusXMは目下アメリカだけだ。

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Amazon Alexaが音楽目覚まし時計になった

この秋、Amazonが発表したEcho Spotはスマートスピーカーと時計を組み合わせて誰もがベッドの脇に置こうとする新しい目覚まし時計になろうとする試みだった。今日(米国時間12/11)、AmazonはSpot(および他のAlexaデバイス)に音楽再生機能を追加した。これによりSpotは見慣れたラジオ付目覚まし時計そっくりに動作するようになる。

Amazonによれば、Alexaデバイスの所有者はAmazon Prime Music、Amazon Music Unlimited、Spotify、Pandora、TuneIn、SiriusXM、iHeartRadioを始めとする好みのストリーミング・サービスを選んで音楽で目を覚ますことができるという。

設定は現在Alexaで音楽を聞こうとする場合とほぼ同様だ。ユーザーはアーティストの名前、曲名、プレイリスト名、ジャンルなどを指定できる。もし曲のタイトルを知らなければ歌詞からでも曲を指定できる。

ただし歌詞からの探索機能とユーザーのムード、活動の種類を指定する機能が使えるのはAmazon Musicだけだ。

Amazonによればユーザーは「朝5時、ジョギング、ポップス」などと指定できる。 また「午前7時、歌詞が『I’ve paid my dues time after time』 という曲」など歌詞からも設定できるとしている。またユーザーはジャンルとしてロック、ポップス、80年代などを指定したり、お気に入りのアーティストの特定の曲を指定したりできる。また味気ない目覚ましのアラーム音以外なら何でもいいというなら単に「音楽をかけて」と指定するだけでよい。

毎朝同じ時間に起床するなら、その都度アラームをセットする必要はない。Alexaにアラーム設定するときに「毎朝」と付け加えるだけでよい。

Amazonによれば〔英語版の場合〕“Alexa, wake me up at…”、“wake me up to…”、“set an alarm”と呼びかければよいという。

この機能はAmazon EchoだけでなくAlexaが作動するすべてのデバイスで有効だ。例外はFire TVだ。テレビというのは通常夜はスイッチを切るので目覚まし機能は備えていないという。

Amazonによれば、目覚まし時計機能はユーザーがAlexaデバイスに要望した新機能中でトップだったという。そこで今日新機能追加が実現したわけだ。

たしかに機能の追加としては小さいが、これでEchoをもう一つ買って寝室にも置こうと考えるユーザーは多いかもしれない。実際、AmazonのEcho Spotはまさにそういうマーケットを狙った製品だ。もっとも多くのユーザーがSpotの出荷前にすでにEcho Dotをベッドサイドに置くために購入している。

Amazonではクリスマスから年末にかけての商戦でEchoシリーズのハードウェアを全力で売る構えだ。先日のブラックフライデーのセールでは大幅な値引きが行われ、Echo Dotは一挙にベストセラー商品になった。Amazonはその後も大部分のEchoデバイスでバーゲン価格でのセールスを続けている。これにはEcho Show、Echo Plus、新しいEcho、Echo Dotが含まれる。

〔日本版〕音楽目覚まし機能はすぐに日本語でもサポートされると思われるが、Amazonのデバイスサポートページにはまだ情報がない。

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AmazonのスマートスピーカーEchoと音楽サービスMusic Unlimitedの可利用国がさらに28か国増

Amazonは、そのメディアサービスの世界展開を継続的に進めている。その一環として今回は、音声アシスタントAlexa対応のスマートスピーカー製品(Echo一族)と音楽聴き放題サービスMusic Unlimitedを、今日(米国時間12/8)新たに28か国で供給開始した。

Prime Videoの(ほぼ)グローバル対応は昨年だったし、先月はFire TV Stickを100か国あまりに展開したが、エンターテインメントサービスの一員である音楽は昨年単独のサービスになり、今回、提供域を南アメリカやヨーロッパの国々に広げた。EchoもMusic Unlimitedも最初はアメリカとイギリス、そして最近、インドや日本などが加わった。

音楽ストリーミングサービスMusic Unlimitedは、4000万曲あまりを揃えている、と豪語している。Primeの特典でなく単独のサービスになったのは、Prime制のない国が多いからだ。利用できるのは、iOS, Android, Web, Fire TV, PC, そしてMacからだ。競合他社(Apple Music, Spotify, などなど)に後れて登場したAmazon Music Unlimitedの差別化要因は、AmazonのEchoスマートスピーカーなどAlexaデバイスから利用できること、人間の耳と手がコンテンツを厳選していること、そしてファミリープランが最大6名をサポートしていることだ。

Amazon Music担当のVP Steve Boomは曰く、“音楽は人と人をグローバルに結びつけるすばらしいメディアだ。Amazon Music Unlimitedはリスナーにとても大規模なカタログへのアクセスをご提供し、またAlexaを利用してご自分の声で聴きたい音楽を指定できる”。

さらに続けて、“本日の発表はAmazon Music Unlimitedとその国際的なお客様にとって重要な節目であり、これからは全世界の音楽ファンに、エキスパートが厳選したプレイリストや、お気に入りのアーチストの曲を引き続きご提供していける。エキスパートの人たちが特選するプレイリストは、他の音楽サービスにないまったく新しい音楽の聴き方である”。

利用できる国はここから調べられるが、今回新たに加わった国は以下の国々だ: ベルギー、アイスランド、ボリビア、ラトビア、ブルガリア、リヒテンシュタイン、チリー、リトアニア、コロンビア、ルクセンブルグ、コスタリカ、マルタ、キプロス、オランダ、チェコ共和国、パナマ、エクアドル、ペルー、エルサルバドル、ポーランド、エストニア、ポルトガル、フィンランド、スロバキア、ギリシア、スウェーデン、ハンガリー、ウルグァイ。〔ノルウェーはドイツAmazonからとなる〕

〔詳しくはこのページ冒頭のドロップダウンリストSelect your country of useを〕

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AWSがre:Invent後のサプライズ、シングルサインオンの市場に参入

Steve Jobsはキーノートの終わりに必ず、“there is one more thing…”と言うことで有名だった。しかしAWSは、そのre:Inventカンファレンスが終わってから、彼らのmore thingを発表することにしたらしく、昨日(米国時間12/7)になってAWSのクラウドのシングルサインオンプロダクトを鳴り物抜きでリリースした。

詳しい情報はまだ乏しいが、それはAWSの一連のプロダクトにシングルサインオン(single sign on, SSO)を提供するもののようだ。AWSの発表声明はこう説明している: “AWSのSSOにより、SSOへのアクセスと、AWSという組織体のすべてのアカウントへのユーザーのパーミッションを容易に管理できる”。それは、OktaOneLoginなど、そのほかのシングルサインオンプロダクトのやり方とは、きわめて異なっている。

これらの企業はシングルサインオンへのもっと総合的なアプローチを提供し、すべてのクラウドサービスへの(ときにはオンプレミスも)ログインを一点で管理できるようにする。それにより、各アカウントごとにユーザー名とパスワードが違う、という苦痛をなくす。一度ログインすれば、そのサイトのすべてのクラウドサービスに単純にアクセスできるようになる。

しかしAWSも、それができないわけではない。発表声明は続けてこう言っている: “AWSのSSOには、Salesforce, Box, Office 365など多くのビジネスアプリケーションへのSAML認証が含まれている”。それこそがまさに、OktaやOneLoginがやってることだ。

Oktaは実は目下、この市場の中心的なプレーヤーで、2009年にクラウドのシングルサインオンを導入した。これまでに2億2900万ドルの資金を調達して、今年の4月に上場した最近の決算報告では売上が6820万ドルで、アナリストの予想6284万ドルを上回った。3000あまりの顧客がいて、Oktaのプラットホーム上のユーザーは4000万人いる。

OktaのCEO Todd McKinnonによると、大企業がアイデンティティの分野に手を出すのは、AWSが初めてではない。“Salesforce Identityの例もあるし、MicrosoftやGoogleもやっている。でもうちは独立のアイデンティティプロバイダーであり、そのマーケットリーダーとしてのイノベーションでは、今後も負けないつもりだ”、と語る。

AWSのSSOが専業のOktaほどに使いやすいか、それはまだなんとも言えない。でも、AWS全域にわたるより総合的なシングルサインオンを目指して、今回その基礎を提供しようとしているのだ。

大企業が新たな市場に参入したからといって、成功が保証されてるわけではないが、でも今朝OktaやOneLoginらは、ややうろたえたのではないか。AWSがクラウドで新しい何かをやらかすとなれば、そのニュースはJobsのone more thingに似た重みを持ってしまうのだ。

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Amazonのお宝トラックがイギリスにも登場へ――Treasure Truckは走る物理店舗

AmazonのTreasure Truckは最初に発表されてからアメリカで広く運用されるまで2年も待つ時間があった。Amazonでは最近このサービスの国際的拡張を開始したようだ。 「走る物理店舗」のサービスの展開では、アメリカ同様、イギリス進出でも入念な準備を行っており、当面、Treasure Truckはロンドンとマンチェスターの2都市を走ることになる。

具体的なスケジュールが明かされていないのはサプライズの要素を残したいかららしい。しかしTreasure Truckは今年中に左側通行の道路を走ることになりそうだ。イギリスの街は派手な塗装のトラックからお宝をゲットしようとする人々で活気づくだろう。

Treasure TruckはAmazonの実験として非常に成功しているようだ。最初のトラックがお目見えしたのは2016年始めだったが、たちまち大人気となった。現実店舗のように新たに存在をアピールする必要がない(Amazonはそれでもしきりにアピールしているが)。スマートフォンから注文し、トラックのルートを調べて便利な場所で商品を受取るのはオンライン通販と現実のブッリック・アンド・モーター店舗を巧みにミックスさせたシステムだ。

トラックは居場所と積んでいる「お宝」をテキスト・メッセージでユーザーに送る。これまでGoProのカメラや任天堂のNES Classicなどが数量限定の大バーゲンで販売されている。Amazonはまた地元に合わせたびっくりも用意してきた。シアトルではプロフットボールのシーホークスの元ランニングバック、マーショーン・リンチがトラックを運転し、ニックネームのビーストモードにちなんだデザインのAmazon Echoを販売したりした。

ロンドンとマンチェスターの後、「他の都市にもがたごと走って行きます」とAmazonでは約束している。

〔日本版〕TechCrunch記事によれば、ユーザーはTreasure Truckの商品をスマートフォンから注文し、トラックの運行ルートを調べて都合のいい場所に出向いてピックアップする。商品の多くは「一人一点限り」で大幅なバーゲンとなっている。ネーミングは海洋冒険小説の古典、「宝島(Treasure Islandのパロディー。上はAmazonが作成した海賊テーマの紹介ビデオ。

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Amazon、AWS Cloud9をリリース――デベロッパーはブラウザからクラウドソフトの開発ができる

今日(米国時間11/30)、ラスベガスで開催されている恒例のre:Inventカンファレンスで、ブラウザ版のIDE、AWS Cloud9をリリースしたと発表した。Cloud9はAmazonが去年買収した IDEで、Ace Editorをベースとしている。Cloud9での作業はc9.io IDEを使う。

TechCrunchがAWSによるCloud9の買収を最初に報じたとき、Amazonは確認を避けた。しかし今や確認できたといっていいだろう。

Cloud9そのものは、Sublime Textなどこの種の他のIDEと根本的に異なるわけではない。しかし今日のイベントのキーノートでAWSは複数のデベロッパーによる共同作業に適していること、AWSのエコシステムに深いレベルで統合されていることをCloud9のメリットとして強調した。このツールには JavaScript、Python、PHPを始めとする言語のサポートがビルトインされている。またデバッグ・ツールもプレインストールされている。

AWSはこのツールは「最初のクラウド・ネーティブのIDEだ」と主張したが、この点についてはやや疑念が残る。既存のライバルにもクラウド対応機能を持つものはある。しかしCloud9がAWS環境に統合されていることは事実だろう。「デベロッパーはCloud9を用いてクラウドベースのソフトウェアを開発できるだけでなく、そのソフトをCloud9内からAWSのインスタンスとして動かすことができる」とAWSのCTO、ヴァーナー・ヴォーゲルズは強調した。Cloud9はラムダ関数のデバッグをサポートしているので全面的にサーバーレスを目指すデベロッパーにとっては好都合だろう。

いずれにせよCloud9の最大のセールスポイントはAWS自身の製品であることだろう。MicrosoftやGoogleなどAWSのライバルがやはりクラウドやモバイルのデベロッパー向けにそれぞれ自社のIDEを提供しているのも全く同じ理由だ(ただし、たとえばMicrosoftのVisual Studioには多数のサードパーティーのサービスが統合されている)。

〔日本版〕Cloud9は現在US West (Oregon)、US East (Ohio)、US East (N.Virginia)、EU (Ireland)、Asia Pacific (Singapore)の各リージョンで利用できるという。AWSにアカウントがある場合、サイインインしてこちらからダウンロードできる。



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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazonが発表したAWS DeepLensは、開発者のためのAIカメラだ

本日(米国時間11月29日)のAWS re:Invent基調講演で、少し驚くような発表があった。コンテナの話や奇妙な音楽に散りばめられたそのイベントの中で、AmazonがAWS DeepLensカメラを発表したのだ。このデバイスは、Googleが最近発表したClipsカメラと同様に働き、AIを活用してより良い撮影を行う。だがAmazonのカメラがユニークな点は、開発者をターゲットに絞っているということだ。

Amazonによれば、このビデオカメラは、AI、IoT、サーバーレスコンピューティングといった、Amazonの様々なAIへの取り組みに対応する開発者たちの、開発速度を上げるようにデザインされているということだ。Amazonはまた、このカメラが開発者たちに、AWS GreengrassとAWS Lambdaサービスを使ったアプリケーションを作りたい気持ちを起こさせることをも望んでいる。

このハードウェアが、Googleが数ヶ月前に披露したClipsよりも、少々野暮ったいのは驚くようなことではないが、4つのHDMIと2つのUSBポート、そしてデュアルバンドWiFiといった豊富な接続性は備えている。インテルAtomプロセッサと8GBのRAMを搭載し、Ubuntu(Linux)が実行されている。カメラは1080pの撮影が可能で、特に素晴らしいというわけではないが、いずれにせよこれは開発者用デバイスなのだ。

ここで最も興味深いのは、顔や犬猫や、ホットドッグのような無生物など、あらゆる種類の画像認識を行うように事前に訓練されたモデルが含まれているということだ、と同社は説明する。AWSは、それらのテクノロジを活用するためのオンラインテンプレートを提供している。これは開発者たちが、事前に整えられた様々な機能をもつプロジェクトとプラグインを元に、開発を始めることができるという意味で、とても親切な仕掛けだ。

DeepLensは今日から注文が可能だ。同社は本日のイベントの中で開発者たちに、ハードウェアのデモを行う予定である。価格は249ドルだ。Clipsと同じ価格であるのは偶然ではあるまい。

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(翻訳:Sako)

AWSがS3とGlacierに保存されたデータの照会を、簡単で高速にした

ラスベガスで開催中のre:Invent会議で、本日(11月29日)AWSは、S3クラウドストレージならびにGlacierコールドストレージサービスに対する、ささやかながら重要なアップデートを発表した

AWSのCEOであるAndy Jassyが基調講演で述べたように、同社の顧客は、AWSが豊富なデータベースとデータレイクサービスを提供しているという事実があるにもかかわらず、S3ストレージサービスに多くのデータを保存する傾向がある。つまり顧客たちは、S3をデータレイクとして利用しているのだ。

しかし、S3バケット上のオブジェクトの一部だけが必要であることも多い。例えば、小売店の1つについてのデータが必要なのだが、それは1つの大きなオブジェクトの一部であるとしよう。今回の新しいサービスによって、開発者たちは標準的なSQL式を用いて、S3とGlacierに保存されたオブジェクトの中のデータを照会することができるようになった。

Jassyは、S3上ではS3 Select(およびコールドストレージ上ではGlacier Select)と呼ばれるこの新しいサービスは、データアスセスの性能を400%高めるものだと語った。なぜなら照会を実行するために、完全なオブジェクトを引き出す必要がないからだ。

この機能は既に、S3ユーザーとGlacierユーザーの両方に公開されている。

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(翻訳:Sako)

AWSのSageMakerを使えばふつうのデベロッパーが機械学習のモデルを作れる

クラウドサービスは、ソフトウェアやインフラストラクチャの‘管理’という面倒な部分を取り除いてくれる。今日では、機械学習が多くのデベロッパーたちのあいだで急速に関心を集めつつあるが、AWSはそれのいちばん面倒な部分、すなわち機械学習のモデルの構築とデプロイの過程を、同社のクラウドサービスにより、単純化しようとしている。

そのサービスが、今日(米国時間11/29)のre:Inventカンファレンスで発表されたAmazon SageMakerだ。それは、デベロッパーやデータサイエンティストに、機械学習のモデル制作プロセスを管理するためのフレームワークを提供し、そのプロセスに通常含まれる複雑面倒な部分を取り去る。

AWSのシニア・テクニカル・エヴァンジェリストRandall Huntが、このサービスを発表するブログ記事〔上記リンク〕で、デベロッパーが新しいアプリケーションで機械学習を利用するときのプロセスを加速化するフレームワークを提供することが、サービスの基本コンセプトだ、と言っている: “Amazon SageMakerは、完全な管理を伴う。エンドツーエンドの機械学習サービスであり、データサイエンティストやデベロッパー、それに機械学習のエキスパートが、大規模な機械学習モデルを迅速に構築・訓練・ホストできるようにする”。

またAWSのCEO Andy Jassyは、このサービスを紹介するとき、こう述べた: “Amazon SageMakerを使えば、ふつうのデベロッパーが機械学習のモデルを容易に訓練しデプロイできます”。

この新しいツールには、三つの主要部分がある。

まずNotebook。これはオープンソースの標準的なツールJupyter Notebooksを使って、モデルのベースとなるデータを概観し整理する。この最初のステップは、EC2の標準的なインスタンスを使ってもよいし、もっと厳しい処理要求があるならGPUインスタンスを使う。

データが用意できたら、モデルの訓練を始める。これには、モデルのためのベースアルゴリズムも含まれる。モデルのフレームワークは、TensorFlowなどを自分で持ち込んでもよいし、あるいはAWSが事前に構成したものを使ってもよい。

re:Inventのステージで、JassyはSageMakerの柔軟性を強調した。すぐに簡単に使えるツールとして使ってもよいし、自分のフレームワークを持ち込んでもよい。どちらの場合でも、そしてソースが何であっても、サービスはもっともポピュラーなアルゴリズム向けに調整されている。

Constellation ResearchのVPで主席アナリストのHolger Muellerによると、この柔軟性は両刃の剣だ: “SageMakerはアプリケーションを作るときの作業努力を大幅に減らしてくれるが、そのためにAWSは多くのモデルを無理やり多面的に(polyglot)サポートしようとしている。AWS/Amazonが本当に欲しいのは、多くのユーザーをつなぎとめることと、計算とデータの負荷が大きいことだから”。

彼は、AWSがTensorFlowのような独自のニューラルネットワークフレームワークを提供すべきだ、と主張する。しかしまだ、そんな話はどこにもない。

今のところAmazonは、モデルを動かすために必要なインフラストラクチャのすべてを自前で整え、ノードのエラーやオートスケーリング、セキュリティパッチなどの問題を…フレームワークが何であれ…自分で処理する。まさに、多面的だ。

Jassyによると、モデルが出来上がったらそれをSageMakerから動かしてもよいし、ほかのお好きなサービスを使ってもよい。彼曰く: “これはデータサイエンティストやデベロッパーにとってすばらしいツールだ”。

このサービスは、AWSの無料ユーザーなら無料で利用できる。しかし処理量が一定のレベルを超えたら、使い方やリージョンに応じて課金される。



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazon Transcribeは、AWS向けの高度な書き起こしサービス

今日(米国時間11/29)Amazonは、AWS専門のデベロッパー会議、AWS Re:INVENTを主催している。同社はそこで期待の新サービス、Amazon Transcribeを発表した。このサービスは現在プレビュー版が公開されており、数ある自動書き起こしサービスとは一線を画している。

ビデオやオーディオがウェブの多くを占めるようになった今、メディア内の情報を解析することは益々困難になっている。一つの方法はオーディオ部分を書き起こしてテキストに変換することだ。テキストはインデックス化や検索が可能なので新たな可能性が開かれる。

Amazon Transcribeのために、同社は音声認識エンジンを開発した。Amazon S3アカウントに保存されているオーディオファイルを文法的に正しいテキストに変換する。

Amazon Transcribeは、現在英語とスペイン語で利用できる。同社は数週間のうちにもっと多くの言語を追加すると約束した。

Amazon Transcribeの隠し味ともいえるのが、賢い書式設定と句読点の追加だ。複数の話者も識別し、タイムスタンプを付加するので会話の区別がしやすくなる。

Amazonはいくつかの利用場面を紹介した。たとえば、オンラインビデオに自動で字幕をつけることができる。カスタマーサポートへの電話を記録して分析するのにも適している。

同サービスは通話録音などビットレートの低いオーディオファイルでも利用できるほか、システムが製品名を理解しやすくするために、独自の語彙を追加することもできる。

Amazon Transcribeは、 本日発表されたAmazon TranslateとAmazon Comprehendという2つの新サービスと合わせて使うのにも便利だ。こうしてオーディオ録音を意味のあるデータに変えられるようになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AWSがIoT専用のデータ分析ツールAWS IoT Analyticsをローンチ、機械学習にも対応

物のインターネット(Internet of Things, IOT)は、近未来のもっともホットなテクノロジー、今やどこのカンファレンスへ行っても主役級の扱いだ。IoTという技術の突出した特徴のひとつが、多くのデバイスが常時大量のデータを吐きつづけること。そしてそれらのデータの意味を知ることが、システムの重要な課題になる。そこでAmazon AWSは、独自のIoTアナリティクスサービスAWS IoT Analyticsを、今日(米国時間11/29)のre:Inventカンファレンスで立ち上げた。

AWSのテクニカル・エヴァンジェリストTara Walkerブログ記事によると、このサービスの究極の目的はIoTが吐き出すデータをすべて管理することだ: “AWS IoT Analyticsを利用して、メッセージを処理したり、大量のデバイスデータを収集保存したり、データをクェリしたりできる。このサービスはデータ視覚化サービスAmazon Quicksightや、オープンソースのデータサイエンスツールJupyter Notebooksを統合している。後者によって、データを機械学習で処理することも可能だ”。〔参考記事

上記の最後の部分は、センサーやデバイスからやってくるデータをベースに機械学習のモデルを作るときに便利だ。AWSが今日発表した、機械学習のモデル制作支援ツールSageMakerも、やはりJupyter Notebooksをサポートしている。

IoTから出てくる膨大な量のデータをユーザーが直接、QuickSightのような汎用ツールで処理するのは酷である、と考えたAmazonは、このAWS IoT Analyticsという専用ツールを作ったのだ。しかもQuickSightでは、何が起きたのかを見ることはできても、これまでのデータの傾向に基づく予測ができない。

たとえば、このIoT Analyticsを使えば、工場などの機械が実際に故障する前に、メンテナンスが必要である状態を知ることができる。本番稼働時に急に停止するのではなく、ユーザーが自分の意思で余暇時間などにメンテできる。

このIoT専用のアナリティクスツールは、IoTのセンサーからのデータを収集、保存、そしてクェリでき、特定のデータ集合を一定の時間間隔で取り出すことができる。

Amazonが汎用のBI(ビジネスインテリジェンス)サービスAmazon QuickSightを立ち上げたのは、2015年だ。

画像提供: Bloomberg/Getty Images


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonが基本的なIoT機器のためのリアルタイムOS(Amazon FreeRTOS)を発表

IoTデバイスについて検討する際に、カメラやセンサーの接続を考える可能性は高い。これらのデバイスのほとんどは、非常に基本的なCPUを搭載していて、Linuxやそれに類似するオペレーティングシステムを実行している。しかし、すべてのIoTデバイスが本物のCPUを実際に搭載しているわけではない。その代わりに、基本的なマイクロコントローラによって動作するものも多い。そうしたデバイス(例えば煙探知器などを想像して欲しい)は、しばしば古いものであり、クラウドに直接接続することはできない。そして、そうしたものたちは、FreeRTOSオペレーティングシステムとカーネルのいずれかのバージョンを使っていることが多い。

AWSのCEO Andy Jassyは、開催中のre:Invent会議で、同社はこの問題を考えて新しいオペレーティングシステムをAmazon FreeRTOSという形で実現することを発表した。これは非常に基本的なIoTデバイスの、開発とセキュリティを簡素化するために用意される「マイクロコントローラーオペレーティングシステム」である。これはクラウドに接続することが可能な、低電力コネクテッドデバイスの上で実行されることが想定されている。クラウドとは直接接続したり、AWS Greengrassを経由したりして接続することが可能だ。

Amazon FreeRTOSは、その名前が示すように、ローカルとクラウド接続用のライブラリを追加したFreeRTOSオペレーティングシステムの拡張版である。無線を使ったアップデート機能もこの先追加される予定だ。

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(翻訳:Sako)

Amazon AWSがIoTデバイスのセキュリティモニタリングをサービスとして提供

新しいツールや機能がぎっしり詰まった一日〔AWS re:Inventカンファレンス三日目〕の終わりに、Amazonは物のインターネット(internet of things, IoT)のための新しいセキュリティサービスをプレビューした。

IOT Device Defenderと呼ばれるそのサービスは、IoTデバイスのポリシーをモニタし、デバイスの異常動作を見つけ、顧客がそのデバイスに盛りたいと願っている独自のルールや監査のポリシーをサポートする。

顧客がルールを定義しておくと、正常値に対する変動がルールが定める大きさを超えた場合にそれをリアルタイムで検出してアラートする。

またこのサービスは顧客にコンテキスト情報を提供できるので、ダメージが起きた場所や状況を知ることもできる。

デバイスの情報やログ統計などは、それらの異状をアラートで知ることができる。そしてユーザーは、Amazonのこのサービスを通じて、リモートでデバイスをリブートしたり、そのパーミッションを取り消し〜リセットしたり、セキュリティフィックス(応急措置)を行ったりできる。

Featured Image: NicoElNino/Getty Images


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa