AppleとGEがこれまでになく深い提携を発表

近年Appleは、IBMCisco、そしてSAPといった企業パートナーたちとの提携を行ってきた。しかし本日発表されたGEとの直接提携は、これまでものとは少々異なっているようだ。両者はより密接な関係を狙っている。

AppleとGEは、Appleのデザイン感性とiOSに関する深い知識を用いた開発ツールの提供と、アプリケーションの開発を共同で行う。しかし話はそこで終わりではない。Appleのセールスチームは、GEのPredixプラットフォームを企業ユーザーに対して必要に応じてプッシュしていく。そしてGEは、その33万人の従業員に対してiPhoneとiPadを標準として採用することと、コンピューターの選択肢としてMacも採用することを決定した。これらによって、Appleのこれまでの企業提携では見ることのなかったレベルの協力関係を、私たちは目にすることになる。

手始めに2つの企業は、GEのPredixプラットフォーム向けiOS用開発キット(SDK)を発表した。Predixプラットフォームとは、企業顧客がGEの販売した巨大な産業機械の状態を追跡することができるようにデザインされた、一連のクラウドサービスである。ジェットエンジンや風力発電機、そして機関車などの、高価な機器の障害が発生しダウンする前に、それらを予測することを助ける。

ここでの鍵は、新しいSDKは、外部の開発者たちとGE内部の開発者たちの両者に、Predixプラットフォーム向けのネイティブアプリ開発能力を提供し、最新のAppleエコシステムの利点をフルに使えるようにさせるということである。例えばiBeaconや、iPhoneの中にあるジャイロスコープセンサー、そして最新のiPhoneに装備された拡張現実機能さえも利用可能になる。

ソフトウェア開発の増加に備えて、GEはPredix上に新しいアプリケーションパフォーマンス管理アプリ(APM)を開発した。このツールを利用すれば、顧客たちはiPadを使って自分たちの産業機械の状態をモニターすることが可能になる。そして、最後に行った操作、メモ、そして写真などを簡単に共有して協力することができるようになる。判断をリアルタイムに下せるようにデータを提供するように、全てがデザインされている。

Appleのアプリ、マーケット、ならびにサービス担当副社長のSusan Prescottは、このパートナーシップがもたらす可能性について希望に満ちたコメントを行なった。「初めて私たちは、企業ユーザーの皆さまに、信じられないほどの可能性をお届けできることになりました。素晴らしいやり方でiOSを使った機能をご提供できるからです。これからは従業員の皆さまは、ワンタッチでアプリのネイティブ機能にアクセスすることで、より良い判断を下すことが可能になります」とPrescottはTechCrunchに語った。

彼女はこのことが可能にする、いくつかの例を示した:「いまや技術者はiPhoneのビルトインカメラを使って、問題を診断するために機器の一部の熱画像を撮影することができますし、またiBeaconや組み込みの位置サービスは、重要な情報を近くの従業員のiPhoneまたはiPadにリアルタイムに送信して、問題を素早く検知することもできます。私たちは基本的に、産業の現場にいる従業員の皆さまと、そしてクラウドに保存された分析データの間とのフィードバックループを完結したものにしようとしています」と彼女は語った。

もちろん、1888年にトーマス・エジソンによって起業されたGEは、そのほぼ100年後に起業されたAppleとは、これ以上ないほどに異なった企業である。とはいえ、読者が想像するよりは両者の共通点は多い。

スティーブ・ジョブズとエジソンという、強烈なカリスマ性と要求水準を持つ創業者を擁していたこと、そしてテクノロジーで世界を変えるという内部的なミッションを持っていることなどが共通点として挙げられる。GEはそのミッションを、風力タービンや飛行機エンジンのような巨大な産業機器で実現したが、アップルは携帯電話、コンピューター、時計といった小型機器に進んだ。

近年GEは近代化を強力に推進しているが、この提携は明らかにその一部である。

SDKとAPMアプリは、米国時間10月26日に、GEのMind+Machinesカンファレンス開催と同時にダウンロード可能になる予定だ。

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(翻訳:sako)

AppleのProject Titan自動運転車が撮影される――Lidar 6基ルーフ搭載

自動運転テクノロジーを専門とする起業家が他社の自動運転車を見かけたら詳しく観察するだろう。Voyageの共同ファウンダー、MacCallister Higginsはそういう場面に遭遇した。HigginsはAppleのProject Titan自動運転車(トヨタ・レクサスのSUV)を撮影した短いビデオを付して下のようにツイートした。このレクサスは自動運転用のハードウェアを多数を搭載している。

これまでもAppleの自動運転車やルーフ搭載式センサーに関する情報は流れていたが、Higginsのビデオはこれまででもっとも鮮明なクローズアップだろう。しかもたまたま出くわした住民ではなく、専門家の目で見ているところに大きな違いがある。Higginsによれば、ルーフトップの巨大なハードウェアには「おそらくコンピューターの大部分が格納されているだろう」という。他の自動運転車の場合、コンピューターはトランクに設置されるのが普通だ。

私は「あれ」と呼んでいるがAppleのProject Titanについて書くには140文字では足りない。 

Higginsはまた「前方、後方を向いてLiDARセンサーが合計6基設置されている」と述べた。「センサーをルーフトップに置くのは興味深い方式だ」という意見も出たという。

ルーフトップ配置とした理由は、どんな車両でも比較的容易に自動運転車に改造できるからだろう。車内に大量の機器を配置する方式にくらべて、ルーフラックを屋根にボルト付けするだけよければプラグ・アンド・プレイに近づく。将来、テストする車両を交換する必要が生じた場合も対応が楽だ。アフターマーケットのパーツとして後付けが可能であれば、多種、多様な自動車を自動運転化できる可能性がある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WiFi脆弱性修正パッチ、Microsoftはリリースずみ――Apple、Googleも近くKRACK問題を修正へ

セキュリティー専門家のMathy Vanhoefが昨日(米国時間10/16)公表したWPA2における深刻な脆弱性は世界中のWiFi利用デバイスに影響を与えるものだった。このKRACK(キー再インストール攻撃)対策についてTechCrunchでも詳しく紹介したが、根本的に脆弱性を除去するにはWiFiデバイスのソフトウェアをアップデートするのが最良の方法だ。この点、企業の対応スピードにはばらつきが見られた。

まずWiFiアクセスポイント側の対策だが、キャリヤが設置したルーターを使っている場合、これに対してユーザー側できることは多くない。キャリヤに対して「一刻も早くパッチをリリースせよ」と要求するしかないだろう。この場合、ユーザー・マニュアルでルーターのソフトウェアのアップデート方法を事前に確認しておくのがよい。

またサードパーティーの対策済みWiFiルーターをキャリヤのルーターにEthernetケーブルで接続し、キャリヤ側のWiFiを無効にしておく方法もある。Owen WilliamsはKRACK対策の状況を幅広くモニターしている。これによると、Ubiquiti、Microtik、Meraki、Aruba、FortiNetはルーターのファームウェアを即座にアップデートした。

しかしアクセスポイント側のアップデートだけでは不十分だ。ユーザーはWiFi接続を行うデバイス側のファームウェアもアップデートする必要がある。そうでないとデバイスを未対策のWiFiネットワークに接続したときに被害を受けてしまう。大規模な公共WiFiでは悪意あるハッカーが個人情報を盗もうと網を張っている可能性が十分ある。

そこでデバイス側の状況だが、Microsoftの対応が非常に素早かった。The Vergeが最初に報じたところによれば、MicrosoftはサポートするWindows製品すべてにおいて10月の定例セキュリティー・アップデート〔CVE-2017-13080〕ですでに対策ずみだという。

iMoreの 記事によれば、Appleもパッチを準備している。残念ながら同社はパッチのリリースを他のアップデートと同時に行うつもりだという。つまりKRACK対策版がすぐに必要ならmacOS、iOS、tvOS、watchOSの各OSについてベータ版をダウンロードする必要がある。安定版に関しては、AppleはmacOS 10.11.1、iOS 11.1を数週間以内にリリースする予定だ。これには各種セキュリティー・アップデートの他、バグ修正、絵文字の追加などが含まれる。

ではAndroidデバイスはどうか? これは難しい問題となる。Android 6.0以降を搭載したモバイル・デバイスは他のデバイスより被害を受ける危険性が高い。これは攻撃者がWPA2暗号を解読するキーを再インストールすることがきわめて容易だからだ。こうなった原因はWiFi接続時のハンドシェイクの実装にミスがあったためだという。.

Googleでは11月6日にリリースするパッチでこの問題に対応するとしている。Google自身のデバイスはリリース後直ちにアップデートをインストールされるが、OEMデバイスにアップデートが行き渡るにはかなりの時間がかかるはずだ。数週間から数か月かかるだろう。Androidがデバイスごとに少しずつ異なるというフラグメンテーション問題はこうした場合非常に厄介だ。

しかしこれだけは確かだ。KRACK脆弱性はユーザーがセキュリティー・アップデートを即座にインストールすべきだということを改めて示した。デバイスの自動アップデートを有効にし、セキュリティー・パッチのインストールが通知されたらすぐにYesをクリックする必要がある。

画像:: Bryce Durbin/TechCrunch

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iPadをMacのセカンドスクリーンにするAstroのLuna Displayではカメラがメニューを呼び出すボタンになる

AstroのハードウェアドングルLuna Displayは、iPadをワイヤレスでMacのセカンドスクリーンにしたい、と思っていた人にとって夢のデバイスだ。今回同社はこれをアップデートして、iPadの前面カメラをいろんな状況で使える便利なボタンに変えた。これにより、画面上のユーザーインタフェイスを混雑させることなく、いろんな機能にアクセスできるようになる。

Luna Displayは小さなUSBドングルで、Macに挿入して使う。するとそれがiPad上のアプリと対話して、コンピューターのセカンドスクリーンに変える。遅延はないし、グラフィクスの醜い劣化もない。プロトタイプを試してみたが、彼らの宣伝どおりに動作し、そしてタッチ入力やApple Pencilも使える。

そして今度実装されたCamera Buttonは、AstroがLunaに新たに加えようとしたUI機能を画面から隠し、クリエイティブのプロやパワーユーザーとって、機能が増えても使いやすさを維持する。たとえば画面の明るさや表示の並べ方を素早く調節するためのメニューは、iPadの前面カメラの上に指を置くと、Lunaのアプリがサイドバーメニューをさっと出して、また指をカメラに置くとさっと隠す(上図)。

それはiPadのハードウェアのとってもクールな使い方で、面倒なアドオン・ハードウェアやBluetoothのアクセサリなどなくても、ボタンでないものがボタンになる。指を置くとき画像はぼかされるので、指紋などからプライバシーが漏れるおそれはない。カメラをその目的に使いたくない人は、iPadのボリュームボタンを代わりに使える。

結果は万々歳で、ハードウェアのおかしな使い方を毛嫌いするAppleさんも、これだけはぜひ許していただきたい。LunaはまだKickstarter上にあって、発売はしていない。支援者へのディスカウント提供は、あと1週間ぐらい続くだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

アメリカのスマートフォン市場6-8月期でiOSとSamsungがシェア同率で並ぶ

アメリカのスマートフォン市場におけるiOSとSamsungのシェアは、6-8月三ヶ月のiOSの成長によって今や横並びになった、とスマートフォン市場のシェアを売上ベースで追跡しているKantar Wordpanelの新しいデータが告げている。同社の分析によると、iOSは前年比で3.7%伸び、35%のマーケットシェアを達成したが、Samsungの成長はわずか0.8%で、シェアは35.2%になった。

Kantarによると、Verizonからの売上が弱かったことがSamsungに災いしたが、Appleはこのアメリカ最大のキャリアで50%近いシェアに達した。Kantarの指摘によると、Appleのこのシェアは、伝統的にiPhoneのホーム球場とも言えるAT&Tにおけるよりも、今や高い。

アメリカにおけるiPhoneの売上増は、iPhone 8と8 Plusの発売の1か月前に始まっている。新製品発売の直前には落ち込むのが通常であるだけに、これは珍しい現象だ。

[視覚化ページより:]

しかしSamsungとiOSがタイになっても、Android全体のアメリカでのシェアは63.2%で、iPhoneの35%を大きく上回っている(上図)。

とはいえ、iOSはアメリカ以外でも伸びている。

iOSは中国とドイツ、フランス、スペインで成長したが、イギリスでは下がり、ここではSamsungのGalaxy S8とJ3(2016)がよく売れた。ヨーロッパの5大市場全体でiOSのマーケットシェアは、1.2%という低い伸び率で、これはSamsungのイギリスでの好調と、新型iPhone発売直前の鈍化が影響したと思われる。

“SamsungはイギリスにおけるiPhone 8とiPhone X発売の数週間前、というタイミングをうまく利用し、宣伝にも力を入れたので、2017/6-8月期のシェアは最近3年間でもっとも高い38.4% を達成した”、とKantar Worldpanel ComTechのディレクターDominic Sunneboが声明文の中で述べている。

“Galaxy S8を買った人の4人に1人以上が、購買動機としてある特定の宣伝を挙げている。そして半数近くが、価格性能比のお買い得感を第一の動機として挙げている。この二つの理由が、最後の2か月(7-8月)の大きな売上増を支えたと思われる”、と彼は語っている。

しかしヨーロッパの主要市場全体のこの時期の微増には、iPhone SEの堅調な売れ行きが貢献している。

中国の都市部でも、iOSは再び増に転じている。そのマーケットシェアは、iPhone 7と7 Plusのおかげで、昨年の13.4%から17.7%に増加した。機種別分類では、iPhone 7と7 Plusは中国都市市場の人気第一位と第二位なのだ。

ただし中国都市部のメーカー/ブランド別シェアでは、Huaweiの31.1%が依然トップで、前年比でシェアは1.5%伸びている。BBK Electronics(OppoとVivo)が第二位で19.7%のシェア、昨年より6.7%も伸びている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleとスピルバーグ、『世にも不思議なアメージング・ストーリーズ」をリメークへ

「カープール・カラオケ」から「猿の惑星」まで、これまでAppleのオリジナルコンテンツの印象といえば…よく言っても微妙だった。NetflixやAmazonに追いつくためには、かなりの大ヒットを飛ばす必要がある。Wall Street Journalが報じた新たな契約がそんなニーズを満たしてくれるかもしれない。Appleは映画界のミスター・マジック、スティーブン・スピルバーグの作品を自社プラットフォームに持ち込もうとしている。

新しい契約では、スピルバーグの制作会社であるAmblin TelevisionとNBCUniversalaが、1980年代の人気ファンタジー/SF/ホラー作品シリーズ “Amazin Stories”[世にも不思議なアメージング・ストーリー]を復活させる。オリジナルのシリーズは1980年代中ごろに2年間放映されただけだが、多くの好意的な評論と懐かしい思い出を残し、エミー賞にも多部門にノミネートされた。

今回のリメークではAppleのプラットフォーム用に10話が制作される、とWall Street Journalの情報筋は言っている。スピルバーグはエグゼクティブプロデューサーとして参加する。この手のハリウッドパワーは決して安くないが―― 1話あたり500万ドルと言われている ―― これはNetflixが自社オリジナル番組に注ぎ込んでいる金額と同程度だ。

おそらくこのリバイバルは、Netflixの80年代SF/ホラーのオマージュ “Stranger Things”[ストレンジャー・シングス 未知の世界]の成功に触発されたのだろう。スピルバーグの全作品から多大な刺激を受けた番組だ。今回のリバイバル作品が同じような懐古趣味に訴えるのか、純粋な2017年版なのかは見てのお楽しみだ。Amazing Stories という名前がNetflixのケーブル離れ世代をどれほど引き込めるかにも注目したい。

最近Appleは台本のある番組に大きく力を入れていて、このニュースもその一環だ ―― そして前日に同社は、ハーベイ・ワインスタイン監督のセクハラ疑惑が高まる中、エルビスの伝記映画を中止する決断を下した。

現在本件についてAppleにコメントを求めている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

「GoogleがApple買収」で株価ジャンプ――Dow Jonesのフェイクニュースをボットが真に受ける

「スティーブ・ジョブズの遺言+ダウ・ジョーンズ+Apple新本社=GoogleがAppleを買収」だって? しかし、いかにナンセンスなニュースでもアルゴリズムによる株式の高速取引には影響が出た。

今朝(米国時間10/10)、ダウ・ジョーンズは「GoogleがAppleを90億ドルで買収する」というフェイクニュースを流した。ニュースはすぐに削除されたが、Appleの株価は一瞬2ドル近くアップして158ドルになった。ただし株価はすぐに平常に戻った。

フェイクニュースの内容はだいたいこういうことだった。ラリー・ペイジとスティーブ・ジョブズは、GoogleのApple買収について2010年から話し合いを始め、概要はジョブズの遺言に書かれていた。これによるとGoogleによる買収の発効は明日で、Googleの株主は1株について9株のApple株を得る。これは総額で90億ドルに相当する―人間の目から見ればバカバカしい限りだが、ボットは真に受けた。

このドラマを最初に報じた9to5Macによれば、ダウ・ジョーンズはただちに声明を発表し、このようなフェイクニュースが配信されたのは「技術的エラーによるものであり、誤ったニュースは速やかにすべて削除される」と述べた。

しかし人間の反応はアルゴリズム取引に影響が出るのを防げるほど速くなかった。われわれは遠くからあれよあれよと目を見張っていたわけだ。株式取引のやり方が明るみに出ると、その大きな部分が幼児以下の知能のボットによって牛耳られていることに非常に苛立たしい思いをする。キーワード検索、感情分析、トレンド認識(そのトレンドを作っているのは別のボット仲間)、その他のマジックワードをいくら重ねても今回のような突拍子もない事故が起きれば何の役にも立たないことがはっきりした。

私は時系列データを少し集めてみたが、フェイクニュースの配信で突然株価がアップしたことは誰の目にも明らかだ。その後ニュースが嘘だということが認識されると大量の取引があって株価は平常レベルに戻った。

画像: Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Face ID用のカメラが次のiPad Proには載るらしい、Touch IDと併用か

iPhone XのFace ID機能が、2018年発売のiPad Proにも載る、とKGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuoが報じている。

MacRumors9to5macが報じた、投資家宛のメモによると、TrueDepth Cameraシステムはその年の内にすべての“ハイエンドの”iOSデバイスで可利用になる、という。

しかしそれは、むしろ当然だろう。iPadのエッジツーエッジディスプレイは差し迫った要望ではないし、技術的難題でもない。Kuoは何も言っていないが、ディスプレイ前面はノッチアップトップ(notch up top)ではなく、もっとふつうの丈夫な配列になるだろう。

そしてそんなデバイスは、Face IDとTouch IDの両方のハードウェアを載せられるだろう。iPhone Xは、Face IDによるセキュリティのみだ。しかしタブレットは、スマートフォンのように顔に直面する使い方でなく、平面上に置く使い方もするから、そんなときFace IDは体をかがめて顔を接近させなければならない。だからTouch ID併用が、正解だと思う。

なお、AppleはTrueDepth Cameraの全容をまだ明らかにしていない。モバイルデバイスは、そのごく一部のユースケースにすぎないだろう。でもFace IDでApple Payをアンロックするようになれば、iPad Proのセキュリティは向上する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、セクハラ疑惑のワインスタイン監督作品を配信中止

Deadlineの記事によると、Appleはワインスタイン・カンパニー制作のエルビスの人生を描いたドラマシリーズの配信中を発表した。 共同ファウンダーのハーベイ・ワインスタインを巡る最近のセクハラ容疑による。その後ワインスタインはワインスタイン・カンパニーを解雇された。

Appleに近い筋が配信中止を確認したことを本誌に伝えた。

Deadlineによると、「エルビス・プロジェクトはまだごく初期段階だった」。「伝記映画シリーズという話だったが、プリンスやマイケル・ジャクソンを中心にした続編を見据えたアンソロジー・シリーズへと構想が膨らんでいた」と記事は伝えている。

ワインスタインはハリウッドだけでなく政界でもよく知られている人物だ。「恋に落ちたシェイクスピア」「ジャンゴ 繋がれざる者 」”Project Runway” などの作品があり、長年民主党候補者を資金援助している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

「Appleは私のiPhoneを遅くしている」説をベンチマークが否定

毎年この時期になると繰り返し聞こえてくる話:「間違いない。Appleは新しいiPhoneを出すたびに古い機種を遅くして買い替えさせようとしている」。しかし、Futuremarkのユーザーによる過去数年間の性能テスト結果は、陰謀がほぼユーザーの心の中にあることを示している。

Futuremarkをご存じない方のために書いておくと、この会社はベンチマークソフトウェアの3DMarkを作っていて(他の製品も)、ゲーム用PCから携帯電話まであらゆるデバイスの性能テストで頼りにされている。

3DMarkは、ハードウェアに様々な負荷を与える3Dシーンをレンダリングさせて、計算の速さや秒間フレーム数などを測定する。こうした測定値を総合して単一のスコアを算出し、デバイス間の比較を容易にする。

iPhone版(3DMarkを試したい人は無料でダウンロードできる)の3DMarkは、パワーユーザーやレビュアーが、アップデートやアプリが自分のデバイスの性能にどう影響を与えるかを知るために使っている。Futuremarkはユーザーの測定したスコアを収集し、今日発表したような比較レポートを作る。

Futuremarkのアナリストらは、過去数年のiPhone 5s, 6, 6s, および7のスコアを集め、新しいバージョンのiOSや新しいiPhoneのリリース時期が、性能低下(あるいはそのきっかけ)と一致しているかどうかを調べた。

データを見ると、著しい性能低下がないことは明らかだ。OSのバージョンによっては性能が落ちているものもあるが、逆に上がっているものもある。今やかなりの古株となった5sでさえ、1年半前と2年前の2つのバージョンよりわずかに遅いだけだ。

そうは言っても、実際に速度低下を感じている人はいるし、ごくわずかな停滞や入力時の遅延が積み重なって起きるような、性能スコアに現れない速度低下感覚を、人工的なベンチマークは検知できない。

アプリそのものにも疑いはかかる。人は時間と共にインストールするアプリが増えるので、バックグラウンドプロセスやネットワーク接続の増加や空き領域の減少が起きる。アプリが新しいバージョンのiOSに最適化できていないことも考えられるし、iOSの新機種向けの改善点が旧機種には適用されないこともある ―― つまり、友達の6sが速くなったのに自分の6はそうならない、ということもある(何しろ、計画的陳腐化は何十年も前から言われている陰謀論の1つだ)。

というわけで、性能低下問題は全くの幻想ではないかもしれないが、Appleが買い替えさせるための妨害工作をしていないことは明白だろう。そして実際のところ、最新機種を持ちたいというAppleユーザーの欲求には、何の助けも必要ないだ。

これで、根拠のない議論に終止符が打たれることを望みたい…少なくとも来年までは。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

データで比べるスマートスピーカー

ここ数年で、家庭用スマートアシスタントが大いに注目を集めるようになってきた。さらにこの2週間ほどの間で、AmazonGoogle、加えてSonosなどが立て続けにスマートスピーカーに関連するイベントを開催し、この分野への注目度が高まっている。

急拡大を見せるこの分野におけるプロダクトの全体を見渡すのも非常に難しい。プロダクトの選択は、採用しているアシスタントを選ぶことからはじまるだろう。利用しているスマートフォンの種類や、どうしても必要な機能などから絞り込んでいくことになるわけだ。そして、いずれのどのアシスタントを選ぶにしても、メリット・デメリットの双方が存在するだろう。Amazonには先行者メリットがありそうだし、Appleは、iPhoneとの連携が魅了だ。そして、その両者の対抗馬を考えれば、まっさきにGoogleの名があがるだろう。もちろんMicrosoftという選択肢もある。PCをもっている人の多くはMicrosoft製のOSを走らせているからだ。

SonyやSonos、ないしJBLなどのようなサードパーティー(他社アシスタントを採用するプロダクト)製品も増えてきており、ハードウェア的な違いも気になるようになってきた。さらに、50ドル程度のものから300ドル程度のものまでと、価格の差も大きい。高音質をうたうものもあれば、スクリーン内蔵の魅力を訴えるものもある。さらに複数のアシスタントに対応するものまでもある。

以下に、宣伝文句を排してデータのみを記した比較表を掲載しておくことにする。

[Infogram version]

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(翻訳:Maeda, H

ヨーロッパの子どもたちのためのプログラミング教育振興事業EU Code WeekにAppleとGoogleも協賛

EC(European Commission, 欧州委員会)が毎年主催する、児童生徒のためのプログラミング入門行事EU Code Week、今年は明日(米国時間10/7)から10月22日までの2週間行われる。

昨年と同じく、ヨーロッパ各国のさまざまな団体や組織により、何千ものプログラミング入門イベントが開催され、ヨーロッパをはみ出た部分もわずかにある。

各国各地のイベントの詳細は、この主催者ページで分かる。

昨年のEU Code Weekでは、総数23000のイベントに計100万名近くが参加した。第一回の2013年には、イベント数3000、参加者数10000だったから、すごい成長だ。

開催するイベントの数がいちばん多いのはイタリアで、今挙がっているものだけでも2659件、イギリスはやや慎ましやかに187件だ。

第二位のポーランドは497件、次いでトルコ244、フランス228、ドイツ225等となる。

子どもにプログラミングへの興味と初歩的な力をつけることが目的の行事だから、イベントも子ども対象が多いが、全年齢対象のイベントも少なくない。

イベントはプログラミングのさまざまなテーマを扱い、それらはアプリの開発、ロボット、AI、ゲームの設計など、いろいろだ。

今年はAppleも参加して、EU Code Weekの期間中にヨーロッパ各地のストアで無料のプログラミングコースを開催する。Swiftプログラミング言語の入門がメインだが、Star WarsやSpheroのキャラクターを利用する子ども向けのロボット入門もある。

Appleによると、来年はヨーロッパ全域10か国の100あまりのストアで、計6000以上のコースを開催し、それらをAppleがこれまでやってきた店内教育事業Today at Appleの一環として展開する。

Googleは、学校などで行われるイベントに資金を出したり、資金提供者を紹介したりする。

Googleの社会貢献部門は数年前に、その資金によりイギリスの児童生徒に大量のRaspberry Piマイクロコンピューターを寄贈した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iPhone 8の電池が膨張してケースが割れる問題をAppleは今調査中

iPhone 8とiPhone 8 Plusを買った人たちの一部から、電池が膨らんでケースが開き、内部が露出するという報告が寄せられている。

Appleのスポークスウーマンは、問題を調査していることを確認したが、被害が生じたデバイスの台数については口をつぐんだ。

本誌が聞いたかぎりでは、報告の数はきわめて少ない。

昨日(米国時間10/5)CNETが、いくつかの報告があることを報道し、iPhone 8が継ぎ目から割れるという報告は少なくとも5か国からの計6件だ、と述べた。

今日のReuters(ロイター)によると、中国の国営メディアが、買ったばかりのiPhone 8 Plusが10月5日に割れて開いたというユーザーについて報道している。ただし焼け焦げや爆発の様子はない、という。

AppleのライバルSamsungは昨年、同社のスマートフォンGalaxy Note 7の電池が大きな問題を抱えた。そのときは一部のNote 7の電池が発火し、Samsungは出荷したNote 7のすべてをリコールするという、大きな損害を被った。

iPhone 8の場合、これまでの報告では、電池が膨張するだけで発火はないようだ。

でも発売が9月22日だから、まだ発売直後と言っても過言ではない。

Appleは例によって発売後第一週のiPhone 8と同Plusの売上台数を発表しないから、現に今何人の人がこの製品を手にしているのかは分からない。

一部のアナリストの説では、アップグレードを手控えて、後日発売の最上位機種、iPhone Xを待っている消費者も少なくないだろう、という。

iPhone Xの予約受付は10月27日に始まり、発売は11月3日の予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、新型Apple WatchのLTE接続問題の修正アップデートを公開

Joanna SternがWall Street JournalにApple Watch Series 3レビュー記事を書いたとき、見出しにはこう書かれていた:「Apple Watch Series 3レビュー:紐なし…信頼性なし」。新しいApple Watchは状況によってはLTEネットワークとの接続に問題があった。結局それはソフトウェアのバグであることがわかり、今日AppleはwatchOSのアップデートを発行し、LTE接続問題を修正した

watchOS 4.0.1のリリースノートは実に単刀直入だ:「watchOS 4.0.1はApple Watchが未承認の(閉鎖された)Wi-Fiネットワークに接続する稀なケースの問題を修正します。コーヒーショップやホテルなどで、ネットワークを利用出来るようになる前にユーザーがウェブページに飛ばされる場合のことです」とAppleは書いている。

Wall Street Journalは、3種類のApple Watchと2種類の通信会社で問題を再現したが、Appleがバグを確認するまでにはあと数日を要した。その後同社はソフトウェアのバグであることを認め、深刻な問題ではないことがわかった。あなたのApple Watchを交換する必要はない。

というわけで、Apple Watch Seriese 3のセルラーモデルを持っている人は、iPhoneのWatchアプリを開き、「一般」「ソフトウェアアップデート」の順にタップしてパッチをインストールしよう。watchOSのアップデートはしばらく時間がかかるのが普通なので、充電器と時間のある時に行うことをお勧めする。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iOS 11.0.2をリリース――iPhone 8の通話時のノイズなどバグを修正

iPhone 8、iPhone 8 Plusを購入したユーザーの一部はやっかいなバグに悩まされていた。 新しいiPhoneでは通話中にノイズが聞こえることがあった。Appleは先ほど、iOS 11.0.2をリリースしたが、このアップデートには問題のバグも修正も含まれている。

iPhone 8/8 Plusの発売直後から多くのユーザーが通話中にノイズが聞こえることを報告している。TechCrunchの同僚も2つの個体でこの現象を確認していた。

すべてのiPhoneに見られる不具合ではないことから、当初はハードウェアの欠陥が疑われた。しかし先週Appleが iOS 11.1ベータの最初のバージョンを発表するとこの不具合は消えていた。そこでAppleはユーザーがiOS 11.1を待たずにすむよう、バグフィックスを目的とする11.0.2を急きょリリースしたわけだ。

OSアップデートの手順は以下のとおりだ。iPhoneで設定アプリを開き、「一般」タブから「ソフトウェア・アップデート」を開く。Appleはマイナー・アップデートでも多数のバグを修正しているのが通例なので、iPhone 8を持っておらず現在のiOS 11.0で問題なくデバイスを利用できているユーザーもアップデートを実施しておくことをお勧めする。

コンピューターからアップデートしたい場合はデバイスを接続してiTunesを開く。アップデートの前に重要なデータはバックアップしておくのをお忘れなく。アップデートでは何が起きるかわからない。iCloudでバックアップしている場合は正常に動作していることを確認する必要がある。あるいはiTunesを使って手持ちのコンピューターにバックアップしてもよい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

MLBのチームがiOS 11のNFC機能で非接触チケットによる入場をテスト、来年は全チームが本番採用

この春AppleがiOS 11を発表したとき、とても目立ったのは、iPhoneのNFCチップにデベロッパーがアクセスできるようになったことだ。Apple自身はNFCの非接触技術を使って、数年前から、iPhoneやApple WatchでApple Payを提供している。でもデベロッパーがそれを自分のアプリから利用することは、それまでできなかった。

今日MLBは、彼らが作ったNFC利用のチケットアプリをOakland Athleticsで試験的に使用している、と発表した。このアプリがあれば、ファンは自分のiPhoneやApple Watchを球場入り口のスキャナーにタップするだけで入場できる。Apple Payで決済するときと、同じやり方だ。

試験は、iOS 11がローンチしたあとの9月22日からのホームゲーム6試合で行われている。プロのスポーツイベントがApple Walletの非接触チケットをサポートするのは、これが初めてだった。実は、テキストメッセージングによるモバイルチケットの利用も、2007年のOakland Athleticsが初めてなのだ。

もちろん非接触の入場とモバイルのバーコードチケットを使う入場に大差はないし、後者は多くの球場が利用している。でもNFCはバーコードと違って複製を作れないから安全だ。スキャンの精度も、バーコードより高い。バーコードで入場できなくてあたまにきた経験は、どなたにもおありだろう。だからスマートフォンを使ってチケット確認を頻繁にする方にとっては、NFCによる非接触チケットが、大歓迎だろう。

MLBのアプリを実際に開発したのは、MLBAMの子会社Tickets.comだ。同社はMLBの23の全チームのチケットアプリを提供しており、今年はもうゲームがないけど、来年2018年には全チームのチケットのNFC化を行う。同社の顧客には、MLBの野球チーム以外もいる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、iOSとmacOSのARM版カーネルをオープンソース化

AppleはmacOSの主要なリリースの後、常にカーネルを公開してきた。このカーネルはiOSデバイス上でも動作する。macOSとiOSが同じ基盤の上に作られているからだ。このほどAppleは、最新バージョンのカーネルをGitHubでも公開した。あわせてカーネルのARMバージョンも初めて目にすることができる。

先へ進む前に、まずはコンピューターの歴史を少し話しておくべきだろう。macOSの最初のバージョン(当初はMac OS Xと呼ばれていた)は2001年に登場した。ベースとなったNeXTSTEPは、NeXTのために作られたオペレーティングシステムだ。スティーブ・ジョブズは1985年にNeXTを創設し、1997年にAppleに売却した。そしてAppleはMac OS Xの基盤としてNextSTEPを使う決断を下した。

NeXTSTEP自身、オープンソースプロジェクトのBSDに由来している。今あなたが使っているかもしれないMacが、オープンソース技術に強く依存している理由はそこにある。それはAppleが毎年macOSのごく小さな部分をリリースする理由でもある。これをコンパイルして自分専用バージョンのmacOSを動かすことはできないが、このカーネルのソースコードに関心を持つデベロッパーもいる。

iOSはどうなのか? 2007年にスティーブ・ジョブズが最初のiPhoneを発表したとき、iPhoneのオペレーティングシステムはmacOSの派生物だと言った。「今日みなさんに、ソフトウェアのブレークスルーをお目にかけます。ほかのどの携帯電話よりも5年以上先を行くソフトウェアです。どうやってそれができたのでしょう? 実はある強力な基盤を元にしました ― iPhoneではOS Xが動いています」ジョブズはそう言った。「なぜ携帯端末にそんな高度なオペレーティングシステムを使うのでしょう? そこには私たちに必要なものが全部入っているからです」

AppleはこのオペレーティングシステムをiPhone OSと呼ぶようになり、後にiOSになった。iOSはフローティングウィンドウがないなどmacOSの完全なコピーではない。しかしiOSとmacOSは、Darwinと呼ばれる同じUnixベースのコアをはじめ多くのフレームワークを共有している。Apple WatchとApple TVも、やはりDarwinに依存するiOSの派生システムを使用している。

そういうわけで、ARMに最適化されたAppleカーネルのソースコードをダウンロードできるようになったことに、さほど大きな意味はない。Appleは、iPhoneのカーネルを公開することでオープンソースコミュニティーのフィードバックをもらいたいのかもしれない。AppleはARMチップで動くmacOSを開発中なのかもしれない。あるいは単なる間違いかもしれない。たぶんAppleはTwitterの反応を見たかっただけなのだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google PlayもAmazonもハリウッドを抑えたAppleに横並びで4Kムービーを20ドルに

今月(2017/9/)初めの新型iPhoneのお披露目のとき、Appleは4KのApple TVをついでに発表し、それ用の4K HDRのタイトルは20ドルから、とした。しかもAppleは、すでに購入している映画を自動的に無料で4Kにアップグレードする、と約束した。

そして今度は、Appleのうしろを走ってるかのようなGoogleが、Play Movieから提供するUHDタイトルは19ドル99セント、と発表した。

Android Policeの記事によると、Spider Man HomecomingBaby Driverなどの新たにリリースされたタイトルは、20ドルだった。

そして昨日(米国時間9/26)は、AmazonもAppleと並んで走りだし、4Kのタイトルを19ドル99セントに値下げした。わずか5ドルのものもある。

8月の終わりごろのWSJの記事は、Appleとハリウッドが、4Kムービーの20ドルというプライスをめぐって真っ向から対立している、と報じた。映画会社側の希望額は25〜30ドルだった、といわれる。

当然、勝ったのpはAppleの20ドルだ。UHDタイトルを安くしようとしているAmazonとGoogleは、Appleの頑張りに感謝すべきだろう。

Android Policeの記事については、今Googleに確認を求めている。得られ次第、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google PlayもAmazonもハリウッドを抑えたAppleに横並びで4Kムービーを20ドルに

今月(2017/9/)初めの新型iPhoneのお披露目のとき、Appleは4KのApple TVをついでに発表し、それ用の4K HDRのタイトルは20ドルから、とした。しかもAppleは、すでに購入している映画を自動的に無料で4Kにアップグレードする、と約束した。

そして今度は、Appleのうしろを走ってるかのようなGoogleが、Play Movieから提供するUHDタイトルは19ドル99セント、と発表した。

Android Policeの記事によると、Spider Man HomecomingBaby Driverなどの新たにリリースされたタイトルは、20ドルだった。

そして昨日(米国時間9/26)は、AmazonもAppleと並んで走りだし、4Kのタイトルを19ドル99セントに値下げした。わずか5ドルのものもある。

8月の終わりごろのWSJの記事は、Appleとハリウッドが、4Kムービーの20ドルというプライスをめぐって真っ向から対立している、と報じた。映画会社側の希望額は25〜30ドルだった、といわれる。

当然、勝ったのpはAppleの20ドルだ。UHDタイトルを安くしようとしているAmazonとGoogleは、Appleの頑張りに感謝すべきだろう。

Android Policeの記事については、今Googleに確認を求めている。得られ次第、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Amazonの新製品発表イベントに4K Fire TVも――日本でも8980円で予約受付開始

AmazonはこのごろFire TV(ChromecastやApple TVのライバル(を放置しているのではないかと感じていたかもしれない。実際、このセットトップボックスに大型アップグレードが来たのは2015年が最後だった。

しかしとうとう今日(米国時間9/27)、新製品が発表された!

Amazonは現在シアトルで招待オンリーのイベントを開催し、Echoを始めとする主力製品のアップデートを次々に発表しているが、その中にFire TVが含まれていた。

これまでに判明した事実:

  • 4KとHDRをサポート。解像度は最高2160p、60fps
  • 音声はDolby Atmosをサポート
  • Wi-Fiは802.11ac
  • 1.5GHz クオドコアCPU
  • Alexaを搭載し音声認識可能なリモコン。室内のEchoからも操作できる。

出荷は今年中で価格は70ドル、Echo Dotバンドル版は80ドル。この価格は現行Fire TVより20ドル安い。4KのAppleTVに比べると100ドル以上安く、Google Chromecast Ultraとほぼ同価格だ。ただしChromecast Ultraには専用リモコンは付属していない。スティック版のFire TVにEcho Dotをバンドルしたモデルは60ドルだ。場所を取らないこの形式が好みなら便利だ。Amazonは強力なマーケティングを開始したもようだ。

Fire TVの出荷は10月25日以降となるが、Amazonのサイトでは予約受け付けを開始している。

〔日本版〕Amazonの日本サイトでも4K、HDR対応のFire TVの予約を受付中。価格は8980円。GoogleのChromecast UItraも日本で購入可能(9720円)。4K Apple TVは1万9800円から。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】