Google I/O 2021が5月18〜20日にバーチャルイベントで復活

2020年初めに、米国でパンデミックが発生した際、各社は長年にわたって開催してきた対面式の開発者イベントをどうすべきか考えあぐねていた。企業はそれぞれに模索し開催したが、Apple(アップル)とMicrosoft(マイクロソフト)は、バーチャルイベントを実施した。

Googleは2020年、I/Oを中止した。同社は毎年5月にカリフォルニア州マウンテンビューのショアライン・アンフィシアターで行われていたデベロッパーカンファレンスを中止にしたのだ。

「開発者、従業員、地域コミュニティの健康と安全への懸念から、またベイエリアの郡による最近の『シェルターインプレイス』の命令に沿って、今年はI/Oを開催しません」と当時同社は述べている。

そして1年間の休みの後、ショーはバーチャル形式で戻ってくることになった。Googleは恒例となっているパズルの招待状を送付し、イベントが2021年5月18〜20日にかけて開催されることを明らかにしている(9 to 5 Googleが解いてくれた、感謝)。最近の他のオンライン限定イベントと同様、この開発者会議も参加費無料で、誰でも参加できます。(「olive(オリーブ)」ではなく「live(ライブ)」だと思われるが、下の図を見る限りでは何とも言えない)。

画像クレジット:Google

2021年にバーチャルイベントを開催する企業が増えているが、Googleもその一社となった。米国では積極的なワクチン接種が始まっているが、I/Oのような伝統的に屋外で開催されるイベントでも、大規模な集会でのウイルスの蔓延については、まだ多くの疑問や懸念が残っている。Appleは最近、2回目となるバーチャル版WWDCを6月に開催することを発表し、MicrosoftのBuildは5月25〜27日に開催される。

関連記事:アップルのWWDC 2021は6月7日に開催、今年もオンラインのみ

カテゴリー:イベント情報
タグ:GoogleGoogle I/OGoogle I/O 2021

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

マイクロソフトが無料開催のオンライン版Build 2020の登録を開始

Microsoft(マイクロソフト)は、5月19日から20日まで、今年はオンラインのみで開催するBuild 2020デベロッパー・カンファレンスへの参加登録を開始した。

通常なら、このイベントには6000人以上のデベロッパーが参加する。しかし新型コロナウイルスのパンデミックのため、いつも通りの開催はできない。今年はGoogle I/Oデベロッパーカンファレンスを完全に廃止したGoogleとは対照的に、マイクロソフトは仮想イベントとして開催することにした。これは非常に異例のBuildとなるが、オンラインのみの開催だからというだけではない。

まず基調講演が短くなる。ただし、第1日と第2日に、それぞれ基調講演の枠は確保されている。もう1つの違いは、デベコンの参加者のみに焦点を合わせることにしたこと。これは、以前に参加したデベロッパーからのフィードバックに、マイクロソフトのチーム応えたものだ。過去数年間、マイクロソフトは、Buildを消費者向け製品を発表する場としても利用してきた。GoogleがI/Oでそうするのと同じだ。しかし今年はそれはない。さらに基調講演でも、半年以上経っても利用できないような機能に先走ってスポットライトを当てるのではなく、デベロッパーがすぐに利用可能なもの、あるいはすぐに登場するか、数ヶ月のうちにはデベロッパーの手に渡る新機能について取り上げることになる。

マイクロソフトのCEOであるSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏は、引き続き基調講演に登場するとしても、企業哲学についての大局的な話は減り、デベロッパー向けのツールやAPIについての話が増えることになるはずだ。

基調講演とデモの一部はライブで配信されるが、その他のコンテンツは事前に録画されたものとなる。それでも全体的に、Buildのルックアンドフィールは、これまでにリモートで視聴したことのあるデベロッパーの体験から、そう大きくかけ離れたものとはならないはずだ。とはいえ、期間は短くなり、これまでよりも集約されたものとなる。それは必ずしも悪いことではない。

米国ワシントン州シアトルで2018年5月7日月曜日に開催されたMicrosoft Developers Build Conferenceで、参加者がポッドの中に座っている様子。Buildカンファレンスは、シアトルで2年連続で開催され、同社のクラウドテクノロジーと、クラウドサービスとして提供される人工知能関連の機能に重点を置くものとなった(写真:Grant Hindsley/Gtty Images経由のBloomberg)

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)

Google I/Oはオンライン開催も含め全面中止

Google(グーグル)は米国時間3月20日のTwitterの投稿で、関係者全員の健康と安全への懸念により2020年のGoogle I/O 2020の中止を発表した。先に発表されていたオンラインでのカンファレンスも行われないこととなった。

そのツイートでは「弊社のデベロッパーや社員、および地元地域社会の健康と安全に配慮し、また地元ベイエリアの各郡による屋内避難指示に基づき、残念ながら今年は、いかなるかたちのI/Oを開催しない」と述べている。

グーグルにとってこのI/Oカンファレンスと、これもやはりキャンセルされたGoogle Cloud Nextカンファレンスは、今後の新製品やサービスについてデベロッパーとパートナー。その他の関係者たちに知ってもらう機会であるため、中止の影響は大きい。

これらに代わる大きな機会はほかにないため、カンファレンスで生まれる人のネットワーク以外にも、同社について世界に知ってもらうための方法は残っていない。2020年はウイルスへの懸念から、さまざまなイベントが二の次になってしまっている。

同社によると2020年は、リアルとバーチャルのどちらも、これらのイベントのスケジュールを改めることをしないという。変更やアップデートや新サービスについては、数カ月以内に別の方法でコミュニティに告知される。

「我々が現在できることの中で最も重要なのは、直面している新たな課題において、人びとを助けることに集中することである。プラットフォームのアップデートについては我々のデベロッパーブログやコミュニティフォーラムといった他の手段で、確実にお伝えしていきたい」とグーグルは記している。

関連記事
Google I/O 2020も新型コロナの影響で開催中止
GoogleがCloud Nextのオンライン開催を日程未定で延期

[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Google I/O 2020もまた新型コロナのために開催中止

Googleは、マウテンビューで5月に予定していたI/Oデベロッパー・カンファレンスの開催をキャンセルした。FacebookがF8をキャンセルし、Google自身も4月に予定されていたCloud Nextをデジタルオンリーのカンファレンスに移行した後ではさして驚きとはいえない。

I/Oは2020年5月12日から14日に開催される予定だったが、新型コロナウイルスに対する懸念のためキャンセルされることとなった。Googleは参加予定者にキャンセルを通知するメールを送信した。

【略】

Cloud Nextカンファレンスと異なり、Googleはキーノートやスタートアップのプレゼンなどのセッションをリモートでストリーミングする計画を(今のところ)発表していない。ただしGoogleの声明はその可能性を排除してはいない。

参加者予定者にはチケット料金が払い戻され、2021年のイベントに参加する場合は「チケット購入の抽選」は免除される。 またこのキャンセルによるマウテンビュー近隣地区への経済的影響を緩和するためGoogleはスモールビジネスや生徒のSTEM(科学、テクノロジー、エンジニアリグ、数学)やコンピュータの学習振興を図る団体に100万ドル(約1億1000万円)の寄付を約束した。

Googleが2008年にI/Oカンファレンスをスタートさせて以来、今回が初めてのキャンセルとなる。当初はサンフランシスコのモスコーニ・センターで開催されていたが、会場はマウンテンビューのGoogle本社に近い野外劇場であるショアライン・アンフィシアターに移された。例年5000人前後がこのイベントに参加する。Googleは開発者向けの最新ツールと一般ユーザー向けのプロダクト多数をここで発表してきた。 2019年には、このイベントでPixel 3aも登場した。

画像:Justin Sullivan/Getty Images

[原文へ]

滑川海彦@Facebook

子供たちに「言葉遣い」も教えるGoogleアシスタント

Google Homeへの「言葉遣い」を気にする親も出てきているようだ。そんな中、GoogleはI/Oカンファレンスにて、Googleアシスタントに、Pretty Pleaseなる機能を追加するとアナウンスした。この機能は、子供たちに「優しい言葉遣い」を促すものだ。「優しい言葉遣い」をすれば、Googleアシスタントも丁寧に応対する仕組みになっている。

たとえば、Googleアシスタントへのオーダーに「Please」をつければ、オーダーへの応答を丁寧に返してくれるようになるのだ。

I/Oでは、ごく短いデモが公開された。それを見ると、オーダーに「Please」をつけると、アシスタントの側も「ご丁寧にありがとう(thanks for asking so nicely)」とか、「とても丁寧な方ですね(You’re very polite)」などと返事をするようになっている。

こうした機能は、小さな子供をもつ両親たちの懸念がきっかけに導入されることになったものだ。スマートスピーカーに対して、横柄な態度をとり、そうした態度を実生活でも引きずってしまう子供がいるという声が出てきているのだ。

Amazonも、そうした声に応えてMagic Wordなる機能を加えているところだ。

Googleによれば、Pretty Pleaseの機能は今年後半に実装していく予定であるとのことだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Android Pではスマホの使い方をユーザーがコントロールできる機能を充実

Googleは今日のデベロッパーカンファレンスI/Oで、今度のAndroid Pオペレーティングシステムのための一連の新しいツールを発表した。それらはユーザーが使用時間をよりしっかり管理できるためのツールで、たとえばより強力なDo Not Disturb(邪魔しないで)モードや、アプリの使い方の現状を調べる方法などだ。

最大の変化は、Android Pで初めてダッシュボードが導入されることだ。ユーザーはその上で、自分のAndroidがどんな使われ方/使い方をしているかを一望できる。ちなみにその画面のバナーは“dashboard”ではなく“digital wellbeing”(デジタルの幸福)だ。そこで分かることは、自分のスマートフォンを何回アンロックしたか、通知を何回受け取ったか、どのアプリを何時間使った、などの数値だ。アプリの使われ方に関する情報は、デベロッパーがいろいろ盛り込むことができる。たとえばYouTubeでは、その特定のAndroidデバイスだけでなく、すべてのデバイスでYouTubeを見た合計時間が分かる。

Googleによると、ダッシュボードを導入したのは、デベロッパーたちが“意義あるエンゲージメント”と呼んでいるものを盛り上げるためだ。必ずしも健康的とは言えない、スクリーンのアイドルタイムを減らすこと。これからベッドへ行って寝るためにソファなどから立ち上がったら、お尻の下に自分のスマートフォンがあった、とか。このほか、Android Pでは、こんなことが新しくなる:

  • Do Not Disturbモードで通知を無視できる–スマートフォンを裏返すと自動的にDNDモードになる。このジェスチャをGoogleは“shush.”(シーッ)と呼んでいる。またテキストの通知だけでなく、ビジュアルの通知や電話の呼び出しも減らせる。
  • 寝る前にはスマートフォンを“wind down”モード(うとうとモード)にできるd–画面がグレースケールになり、明るさを徐々に減衰する。スマートフォンをふつうの活性状態のままベッドに持ち込まないための、工夫だ。
  • アプリのタイムリミットを設定できる–設定した時間が近づいたらユーザーに知らせ、実際にタイムリミットになったら画面をグレーにしてそのことを教える。.

これらの機能は以前、The Washington Post紙が報じた。テクノロジーのネガティブな側面への懸念、とくにその依存症的/中毒的な性質を取り上げた記事だ。Googleはすでに、子どものデバイスを管理するFamily Linkというツールを提供している。これはアプリへのアクセスをコントロールしたり、時間制限を設定したり、夜間の使用不能を設定したりできる。AmazonのFireタブレットも強力なペアレンタルコントロールを提供しているし、Appleも今年後半にはiOSのペアレンタルコントロールを強化するようだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Androidの新しいジェスチャーはiPhone Xそっくり

Googleは、Android次期バージョンの新機能の一部をデベロッパー会議で披露した。その中にとりわけ馴染みのある機能があった。Android Pにはアプリ間を行き来するナビゲーションに新しいジェスチャーが加わる。その動きはiPhone Xそっくりだ。

Android Pには、われわれが1年以上前から研究してきた新しいナビゲーション方式を導入する」とAndroidのエンジニアリング担当副社長、Dave Burkeが言った。「新デザインによってAndroidのマルチタスキングは、これまでより使いやすく理解しやすくなるだろう」

おそらくGoogleは新しいマルチタスキング画面を1年間検討してきたのだろうが、Appleをコピーしなかったとは信じ難い。iPhone Xは2017年9月に発表された。

Android Pでは、従来のホーム、戻る、およびマルチタスクのボタンがなくなっている。画面下端の中央には薄い横長のボタンが1つだけある。このボタンを上向きにスワイプすると、マルチタスク画面になって最近使ったアプリの一覧が表示される。画面を左右にスワイプすれば目的のアプリを選ぶことができる

もう一度上にスワイプすると、推奨アプリの並んだアプリドロワーが画面上端に表示される。いつでもボタンをタップすればホーム画面に戻れる。これらのジェスチャーはアプリを使っているときにも機能する。アプリの中では左下隅に戻るボタンが追加される。

薄いボタンを左右にスワイプすると隣のアプリに切り換えられる。これはiPhone Xと全く同じだ。複数のアプリをめくっていくこともできる。指を離すと選んだアプリに移動する。

Android Pベータは何種類かのデバイス向きに今日から入手できる。エンドユーザーには今後数カ月のうちにこの新バージョンがやってくる。

iPhone Xのジェスチャーは驚くほどエレガントで効率的なのでGoogleの選択を責めることはできない —— そしてもちろん、あのPalm Preによく似ていることもわかっている。iPhone Xを使ったあと現行バージョンの動くAndroid機を使うと、最近使ったアプリに移動するのに複数回のタップが必要なためずっと遅く感じる。

変化をもたらしたのはAppleであり、どのスマートフォンもiPhone Xのように動作すべきことは明らかだ。それでもGoogleが何か言われるのは仕方のないことだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleのパズルを解くと、今年のI/Oカンファレンスは5月8-10日だと分かる

Googleはパズルが好きだ。毎年同社は、その年のGoogle I/Oカンファレンスの最初の情報をパズルで提供する。今年もそうだ。

昨年のなぞなぞは数学的な論理パズルだったけど、今年のは脱出ゲーム的だ。ユーザーはGoogleのマウンテンビュー(Mountain View )本社キャンパスにあるいろんな部屋を次々とクリックして訪れ、パズルを解いていくと、最後にゴールに到着する。そこには、Google I/O 2018の場所、日にちなどが書かれている。

最初のパズルは、こんなツイートだ:

これは01100111…で始まる2進数を表している。これをアルファベット文字の文字コードと見なしてテキストに変換すると、ストリートビューによる探検が始まる。Massive Discordのグループがすぐにできて、なぞ解きに協力する。これのほとんどの部分を構成したのは、The VergeのTom Warrenだ。

パズルの答をここで明かすと、あなたの楽しみがなくなるのでやめておこう。とにかく最後には、ここに到達する:

すなわち、上図によると、Google I/O 2018はShoreline Amphitheaterで5月8日から10日まで行われる。この場所はGoogleのキャンパスの近くにあり、去年も一昨年もここが使われた。

この脱出ゲームはかなり短いけど、いくつかのイースターエッグを拾える。たとえば下図は、ある部屋で見つけたパイナップルケーキだ。

Androidの各バージョンにはニックネームがつき、それはスイーツの名前をアルファベット順に使っている。Lollipop, Marshmallow, Nougat, Oreo, 最新のAndroid 8がOで始まるOreoだから、次はPで始まるお菓子(など)の名前だ。だからそれは、P….だね。



[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google HomeがEchoとの違いを見せるべき時がきた

Google Homeにとって、昨年はキャッチアップの年だった。これは何も驚くべきことではない。Amazon EchoはGoogle Homeより2年も早く発売しているのだ。今週、Googleのスマートホームハブは1周年を迎え、I/Oでは新機能の追加が発表された。本当の意味でAmazon Echoの競合となるためだ。

見たところ、Googleは長期的な闘いを想定しているようだ。モバイルデバイスにGoogle Assistantを追加し、細かなアップグレードを重ねることで、GoogleのデバイスはAmazonのものよりも”鈍さ”がなくなった。Googleにはデータインフラストラクチャーとモバイルマーケットでのシェアがあったからこそ、これが可能になったのだ。しかし、消費者向けのマーケットでは――特に、競合がすでに独占的な地位を確立しているマーケットでは――、”細かなアップデート”だとか”堅牢性”というのは通用しにくい技ではある。もしGoogleが競合との差をつけたいのであれば、デバイスがもつ利点を大々的に見せつけなければならない。

テクノロジー業界において、2年の遅れというのは大きなロスである。競合プロダクトがそのカテゴリーの象徴として認識されているような状況では、それはなおさらだ。昨年にGoogleがHomeを発表した時、彼らが今後挑むことになる壁の大きさに気づいていたのは間違いない――しばらくの間メディアや消費者がこのデバイスのことを”Google Echo”と呼ぶことも想定していただろう。

Googleは昨年、その状況を打開するために大半の時間を費やしてきた。このプロダクトが発表されたとき、両プロダクトの間に存在する差は歴然としていた。サードパーティーのパートナーを持たないGoogle HomeとEchoとの差は明らかだったのだ。それに、EchoはAmazonに驚くほど大きな成功をもたらしていた。このカテゴリーに興味がある人々は、すでにEchoを所有している――それに、スマートホーム・ハブという製品が、例えばタブレットよりも頻繁なアップグレード・サイクルをもつとは考えにくい。

GoogleのプロダクトがAmazonに何らかの影響を与えたことは確かだが、今月はじめに発表された数字によれば、今年の音声コントロール製品分野におけるAmazonのシェアは70%ほどになると見られている。それに対し、Googleのシェアはその3分の1程度になるようだ。Amazonは今後、低価格版のEcho Dotをはじめとする様々な製品をプロダクトミックスに追加していく予定であり、Amazonの独壇場がこれからも続いていくことは容易に想像できる。

I/OでGoogleの幹部たちは、彼らがこれからもAmazonに続く2番手でいることは考えていないと話していた――でも、これ以外に何と言えるだろうか?同社はそこで、今後追加する予定の新機能などを発表してAmazonに追いつくためのプランを明らかにした。

その1つが、Google Homeを使った電話発信機能だ。これは、Amazonもずいぶん前に追加している機能ではある。しかし、Homeはユーザーごとの声の違いを認識できるため、例えば、単なる”お母さん”という言葉が”誰のお母さんを指しているのか”を理解することができる。また、AmazonではEchoかAlexaのアプリを搭載したデバイスにしか電話をかけることができないのに対し、Google Homeではあらゆる人に電話をかけることが可能だ。

この電話機能や新しい「プロアクティブ通知」などの機能によって、Googleはこのデバイスが実用に足るものであるということを示しはじめている。GoogleやAppleのようにモバイルデバイスを持たないAmazonとは違い、GoogleはHomeをAIアシスタントのバックドアチャネルとして機能させることで、ユーザーにより堅牢なプロダクトを提供しようとしていることは明らかだ。

この調子で行けば、今後数年間でGoogleがこの分野において大きなシェアを獲得できる可能性は高い――Appleが来月に開催されるWWDCでスマートホームハブを発表し、僕らの度肝を抜くようなことがなければだが。これまでのGoogleのプロダクトにも尻上がりにシェアを獲得してきたものは沢山あった。

しかし、このプロダクトが真の競争力をもつためには、Google Echoと呼ばれないように、本当の意味で新しい機能を追加していく必要があるだろう。

[原文]


(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Android Goは、超低価格スマホ用の軽量版Android

現在世界中で20億台以上のAndroid端末が使われている。Googleは次の20億のことを考えている。それを実現するためにGoogleは新しいプロジェクト、Android Goを立ち上げた。Androidの次期バージョン(Android O)の軽量版でPlay Storeのアプリに最適化されている。

プロジェクトの焦点は、非常に低機能な端末、通信環境に制限のあるユーザー、および多言語対応だ。そしてこのOSはメモリーが1 GB以下の端末でも動く。Play Storeではこうした低価格端末で動作するアプリに焦点を当てていく予定だ。

そのアプリは10 MB以下で、インターネットにつながっていなくても正しく動作して、低速のシステム・オン・チップ(SoC)と少量のRAMを搭載した端末に対応していなければならない。

Sameer Smatは、Chromeのデータセーバーについて、最小限の通信量で多くのページを読み込むために不可欠な機能だと説明した。しかしこの会社の計画はそこで止まらない。

例えば、YouTube GoはYouTubeアプリの最適化バージョンだ。新たにプレビュー機能が加わり、ビデオを読み込む前に中を見ることができる。

このビデオを見たいと決めたら再生前に画質を選べるので通信容量を使い切らないよう気を付けることができる。WiFiがあれば、ビデオをダウンロードして後から見ることもできる。

この機能は従来YouTube Redの定期利用者に限定されていた。しかしYouTube Redは米国のみのサービスであり、Android Goは途上国をターゲットにしている。さらに、友達と一緒にビデオを見るときには、ピアツーピア転送を使って複数のAndroid Go端末の間でビデオを共有することまでできる。

将来はAndroidの全バージョンにAndroid Goタイプが作られる予定だ。Androidが強力になるにつれ、超低価格端末と低速ネットワークで動作するためにはAndroid Goが賢い選択と言えそうだ。Googleはハードウェアパートナーについてはまだ何も言っていない。

  1. google-io-2017-0306.jpg

  2. google-io-2017-0309.jpg

  3. google-io-2017-0310.jpg

  4. google-io-2017-0311.jpg

  5. google-io-2017-0312.jpg

  6. google-io-2017-0314.jpg

  7. google-io-2017-0315.jpg

  8. google-io-2017-0316.jpg

  9. google-io-2017-0317.jpg

  10. google-io-2017-0318.jpg

  11. google-io-2017-0319.jpg

  12. google-io-2017-0320.jpg

  13. google-io-2017-0322.jpg

  14. google-io-2017-0323.jpg

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleがAndroid NのDeveloper Preview 4をリリース、とくに目立つ新機能はなし

android

Googleが今日(米国時間6/15)、Android Nの四度目のプレビューリリースした。同社のモバイルオペレーティングシステムの次のバージョンは、未だに正式名が決まっていないのだ

発表された範囲では、今回のプレビューには新しい大型機能はない。むしろ今回は、デベロッパーがAndroid Nの新しい機能を使うためのAPIの拡張に焦点が置かれた。これらのAPI(およびAndroid N SDK)は今回がファイナルとなり、この状態で夏の最終消費者バージョンへ行く。

android n

Googleは、Android Nの現状をベータ級、日常利用可、と見なしている。先日のGoogle I/Oではそう述べられた。たしかにAndroid Nは、かなり初期から安定していた。Googleがテスト用に最新のNexusデバイスを提供し、面倒なインストール作業などを省いたことも、これまでのプレビューにおけるバグ発見などの過程を円滑にしただろう。

Androidデベロッパーは、今のプレビューの上で、マルチウィンドウや通知のダイレクトリプライなど、新しい機能をテストできる。最近改良されたGoogle Playのベータテスト機能により、デベロッパーはユーザーからのフィードバックを早期から得やすくなったので、Googleによると、その機能がこのデベロッパープレビューでも利用されている。

今、最終消費者のための新しい大型機能をこのプレビューに探しているのだが、見つかったらこの記事を更新しよう。でも今のところの感触としては、今回の主な目的はもっぱらバグフィックスにあるようだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、Projcet Soliのレーダーセンサーをスマートウォッチとスピーカーに塔載

soli-style

毎年I/Oカンファレンスでは、GoogleのATAP、即ち同社の少しおかしなアイデアを製品化する部門が、独自の短いキーノート講演を披露する。今年もいくつかのプロジェクトの最新情報を報告した。その一つであるProject Soliは、非常に小さなレーダーセンサーを作り、手の動きをデジタル信号に変えて、ウェアラブルに新しいユーザーインターフェースをもたらそうとするものだ。

昨年のI/Oデモ以来、チームはこのプロジェクトをデベロッパーの手に渡すことに集中してきた。昨年最初のデベロッパーキットを約60社に配布した。センサーを使ってみたデベロッパーの反応に勇気づけられているとチームは話した。既に物体認識ツール、楽器等が作られている。

ただし、初期のキットは限定された環境でのみ使用できる。必要な電力が大きすぎるため、センサーは小さくても、動作にはフルパワーのデスクトップまたはノートPCが必要だ。

soli interact

もちろんこれでは実用にならないので、チームはこれをスマートウォッチで動かすことに挑戦している。そのために、チップにInfineoinを使い消費電力を22分の1に減らした ― 1.2 Wから0.054 Wへ。大きさも3分の1になった。

レーダーは一般に大量のCPUパワーを必要とするが、この新バージョンは256倍効率が高く、それでも毎秒1万8000フレームで動作する。

こうした努力を経て、チームはSoliをスマートウォッチに組み込むことに成功した(「そして時も知らせる!」)

soli

これは、触れることなくウォッチを操作できることを意味している ― 基本的なジェスチャーを使って操作できる。デモでは、ATAPチームが手をウォッチに近づけたり離したりするだけで、驚くほど正確にメッセージをスクロールさせて見せた。バーチャル・ダイヤルジェスチャーで、文字盤を操作することもできる ― アナログ時計を使うのと同じように。

ATAPチームによると、これを使うと画面に表示できる情報が増えるという。なぜなら、指が文字盤を隠すことがないからだ。

しかし、Soliはスマートウォッチだけに作られたのではない、とチームは指摘する。HarmanのJBLブランドと協同で、Soliレーダー内蔵スピーカーのプロトタイプを作っている。センサーは最大15メートルまで検知できるので、スピーカーから離れていても操作が可能だ。

soli watch

デベロッパーコミュニティーををさらに拡大すべく、ATAPは新しいベータ品質のキットを来年提供する予定だ。

残念ながら、最初のProject Soli製品が登場する時期はわかっていない。しかし、ATAPはLevi’sと協同でProject Jacquardのスマート布地を市場に出そうとしており、Soliでも同じことをする可能性は高い。

soli betakit

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleとリーバイスが「つながった」ジャケットを共同開発。電話の応答、マップの利用などが可能に

jacquard-1

今日(米国時間5/20)のI/Oカンファレンスで、Googleの先進技術・プロジェクト(ATAP)研究部門が、昨年発表したインタラクティブ布地プロジェクト、Project Jacquardの最新情報を発表した。ATAPのIvan Poupyrevは、同社が人気衣類メーカーのLevi’sと組んで、「つながった」スマートジャケットを開発中であることを明らかにした。これは、都会のサイクリストたちが、音楽を制御や電話の応答、ナビなどを、ジャケットの袖をタップしたりスワイプしたりすることで利用できるようにするものだ。

GoogleとLevi’sの提携は昨年発表されたが、服飾メーカーがどうやってProject Jacquardの技術を実装するかについて、両社は何も語っていなかった。

ご存じない方のために言うと、このプロジェクトでは布地にマルチタッチセンサーを織り込み、身に着けるウェアを…新たな「ウェアラブル」デバイスにする。

jacquard sensor

新しいLevi’sのコミューター(通勤)ジャケットは、ファッショナブルであると共に、この技術の実用的利用方法を示すものだと同社は言っている。

今日、サイクリストたちは混み合った道路でスマホを気にしなけばならないことが多く、危険を招いている。

Levi’sのコミューター・ジャケットを着れば、ジャケットの袖口に触れるだけで、ジェスチャーを使って様々な機能を操作することが可能になり、いちいち電話を取り出す必要がなくなる。

このジャケットは、Levi’sが市内を自転車で走る都会の住人向けに展開している、コミューター・コレクションの一部でもある。

Screen Shot 2016-05-20 at 1.13.22 PM

ジャケットの袖にはJacquardタグが埋め込まれていてこの機能を可能にしている。タグは取り外してUSB経由で充電することができ、LED、バッテリー、および衣服に織り込まれたセンサー等と接続されている。接続部分はジャケットのボタン穴に合わせることで、目立たなくしている。

プラットフォームには、このスマート衣類をクラウドとつなぐためのモバイルアプリもある。消費者はこのアプリを使って、つながった衣服を操作する。

さらに同社が強調しているように、ジャケットは他のLevi’s製品と同じように扱える ― 丸めたり、洗濯機に放り込む、等々。

「スマート衣類プラットフォームの開発には独特の課題がある ― ファッションとテクノロジーが一つになって仕事をする必要があるが、そこでは必然的に綱引きが起きる」とPoupyrevは言った。「テクノロジーは脆く、衣類は…そうではない」。

通話やGoogleマップ、Google Play Music等の組み込み機能を操作するだけでなく、ジャケットはサードパーティーのサービスとも相互利用が可能だとGoogleは言う。これは、タッチでSpotifyの音楽や、Strava等のつながったフィットネスアプリを制御できることを意味している。

Screen Shot 2016-05-20 at 1.18.36 PM

イベントのステージで両社は、ジャケットを使う様子をデモした。

例えば、袖口で指を上下に滑らせることによって音楽の音量を調節していた。「コンパス」機能は、スワイプで起動できる。すると音声アシスタントがユーザー(Levi’sのイノベーション担当VP、Paul Dillinger)に、次の会議の時刻と、到着までにかかる時間を教えてくれた。

Screen Shot 2016-05-20 at 1.48.19 PM

デモはうまくいっていたが、センサーが織り込まれた袖口は少々こわばっているように感じられ、少し膨んで見えた。着心地がどうなのか、魅力的なのかどうかはわからない。

Googleは、将来他のアパレルメーカーとも組んで、Jacquardの利用を促進する計画だと話した。スポーツウェア会社や、ビジネスウェアをデザインする会社等だ。(明確に言及はされなかったが、パートナーについて説明するプレゼンの中で、Cintaのロゴが一瞬スライドに表れた)。

おそらく最も関心を引いたのは、このジャケットがはるか先の夢物語ではないことだ ― この秋にはベータテストを開始し、2017年春には一般向けに販売されるとGoogleは言っている。

価格は明らかにされていない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

3分で分かるGoogle I/O:AndroidのVR標準対応、インストール不要の「Instant Apps」など

Googleは米国時間5月18日10時(日本時間19日午前2時)から3日間にかけて開発者向けカンファレンス「Google I/O」を開催している。カンファレンスでは、AndroidのVR標準対応やインストール不要の「Instant Apps」、ビデオ通話アプリ「Duo」など、さまざまなが発表されている。ここでは発表された内容について、翻訳記事をまとめたかたちでご紹介する。これを読めば、カンファレンスの概要を理解することができるだろう。

screen-shot-2016-05-18-at-1-44-20-pm

VR筐体「Cardboard」の対応アプリDL数は5000万件に

今回のカンファレンスのキーワードの1つは間違いなく「VR」だ。段ボールを組み立て、Android端末を挿入して利用する安価なVR向けヘッドセット「Google Cardboard」、これに対応するアプリのGoogle Play上でのダウンロードが、5000万件を超えたという。1月時点で2500万件、約4カ月で2倍に増加しているという計算だ。

Google Cardboard、アプリのダウンロード数が5000万を突破

2016-05-19-android-n

次世代AndroidにもVRは標準装備

キーノートでは、次世代Android OSの「Android N」のプレビュー版が発表された。製品版は2016年夏の後半にもリリースされる予定だという。マルチウィンドウをサポートするほか、アップデートプロセスも一新する。また、VRアプリが優先的にCPU、GPUにアクセスでき、画面表示のレイテンシーを最小限にとどめる「VRモード」を標準搭載するという

Android Nの新プレビュー版はベータ版品質―アップデートはバックグラウンド、VRモードを標準搭載

このAndroid Nだが、正式名称はユーザーから募集する予定だ。

Android Nの名前はGoogleが決めずにネット上の一般公募になった 

VRモードの詳細な説明はこちらを参照して欲しい。

Android N、レイテンシーを20ミリ秒に抑えたVRモード搭載

ciwi0xdw0aatl0n

今秋には独自のVRヘッドセットも発売

VRの話を続けよう。Android NのVRモードとともに発表されたのが新しいVRヘッドセットのイメージだ。最初のモデルは今秋にもリリースされる予定で、シンプルなコントローラーも付属する。

GoogleのDaydream VRヘッドセットの参考デザインが発表、ハードウェアの発売は秋から

Park and Pay - Device with Meter

アプリとウェブのギャップを埋める「Instant Apps」

もちろん発表されたのはVRだけではない。Android向けに発表された「Instant Apps」は、アプリをダウンロードしてインストールし起動するのではなく、小さな実行可能ファイルに分割することで、ウェブ上でURLをタップしてすぐに実行できる、ウェブとネイティブアプリのギャップを埋める存在になるようだ。

Google I/O: AndroidのInstant Appsはアプリとウェブページとのギャップを埋める新アプローチ

チャットやビデオ通話アプリもリリース

Googleではすでにメッセージングサービスの「Googleハングアウト」を提供しているが、今回のカンファレンスでは新たにAIとの対話を想定したテキストチャットアプリの「Allo」、Facebook競合とも言える1対1のビデオ通話アプリ「Duo」といったコミュニケーションアプリもリリースしている。

チャットにも音声にも対応、Googleがバーチャルアシスタントを発表

Google、新しいHDビデオ通話アプリ「Duo」を発表。AppleのFaceTimeに対抗

その他、今回のカンファレンスに関する記事は以下の通り。

Googleは機械学習アルゴリズム専用の高速チップを内製、なんと、8ビット機だ 

Google、大幅に高速化したAndroid Studioをリリース 

GoogleはNで始まる言葉をネットで募集…でもそれは最悪の企画だ 

UI刷新、キーボード搭載、スタンドアローンアプリなどAndroid Wearが大幅アップデート 

Google、Firebaseをモバイル開発者に向けた統一プラットフォームに進化させる 

第一回Google Play賞、最優秀アプリはHouzzへ、計10種のカテゴリーで優勝作品が受賞 

YouTubeがDaydreamプラットホーム用の専用VRアプリYouTube VRを披露、Cardboardコンテンツは過去のものに

Google、Awareness APIをリリース―Androidアプリがユーザー環境に反応するようになる 

やっぱりGoogleはDaydream対応VRヘッドセットを作っている

ciwi0xdw0aatl0n

Googleは、実物のVRハードウェアをステージで披露することなく、殆どの時間をこの秋Android Nに塔載するプラットフォーム、Daydreamの詳細説明に費して、噂に後押しされた大きな期待を打ち砕いた。

同社は今日(米国時間5/19)、I/OのVRセションの終りに、彼らが物理的ヘッドセットを、前日公開したレファレンスデザインに基づいて実際に開発中であることを、そっと発表した。

「最初のDaydream対応ヘッドセットとコントローラーは、レファレンスデザインに基づいてこの秋に発売される」とGoogle VR VPのClay BavorがI/Oの壇上で語った。「ちなみにこれは、パートナーがレファレンスデザインから作るというだけではなく、Googleも、コントローラーとヘッドセットを開発、提供するという意味だ」。

多くの人々が、昨日の基調講演でGoogleがスタンドアロン・ヘッドセットを披露することを期待していた。それはドタン場で中止になったのかもしれないか、DaydreamおよびAndroid Nとの統合の状況から見て、GoogleがそのVR地盤を、少なくとも当面、モバイルVRに求めていることは間違いない。

これまでに様々なデモやビデオで見てきた、コントローラーの仕様や物理的形状を踏まえると、驚くべきことは特にない。むしろ、もしヘッドヘットのデザインが、これまでに同社が見せたスケッチイメージと大きく異なるようなら驚きだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Android Nの名前はGoogleが決めずにネット上の一般公募になった

o92a6165

Androidの次のリリースの名前を決めるのは、Googleではなくてあなただ。

これまで、Androidの各リリースyは、Marshmallow, Lollipop, KitKat, Jelly Beanなどなど、甘いものの名前が付けられた。アルファベット順に。

そしてプレビューは、前のバージョンの次のアルファベットで呼ばれた。えー、前のMarshmallowの次といえば、Mの次のNだ。そして最終リリースは、それが出る直前に完全な名前が発表される。

今回、Android Nは“Nutella”という名前になる、と噂されていた。その線は今もあると思うが、でもGoogleはAndroid Nの早すぎるリリースで驚かせたあと、今度はネーミングの方式を変えるようだ。従来のトップダウン型でなく、Androidの次のバージョンの名前は一般公募にする、とGoogleが今日(米国時間5/18)発表した。

Googleのエンジニアリング担当VP Dave Burkeに、それは良くないアイデアだ、数週間前にはBoaty McBoatfaceの例があったじゃないか、と言ったら、彼は、最終的に名前を決めるのは会社だ、と述べた。

しかも、Android Nのネーミングの公募は、すでに数か月前に行われている。そのときは、Napoleon, Nougat, Noriなどの名前が提案されている。

個人的には、インターネットの投票で、Boaty〜〜のときみたいに、とてもひどい名前に決まるのが待ち遠しい。Googleはそのときにかぎり、それを捨てるだろう。

 

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのDaydream VRヘッドセットの参考デザインが発表、ハードウェアの発売は秋から

ciwi0xdw0aatl0n

2012年のGoogle I/Oの圧倒的な主役は、多くのスカイダイバーやバイカー(自転車乗り)やクライマー(登山家)を動員してデモを行ったProject Glassだ(今から思えば)。 その2年後のGoogleは、来場者全員にCardboardヘッドセットを進呈し、その年のI/Oはそれでキマリ、となった。さらにその後それは、某日刊紙が読者に無料で配る景品になった。

スマートグラス(glass,眼鏡)とVRヘッドセット、この二つは、どちらも大成功、とは言えなかったが、ひとつだけ確かなのは、Googleが人間の顔にコンピューターの画面を貼り付けることによって、知覚の体系を変えようとしていることだ。

当然、その執念は1〜2年で立ち消えになるものではない。まさに予想されたとおり、今年の同社はVRハードウェアを一段と進化させた。その“Daydream”と呼ばれるプラットホームと、AndroidのニューバージョンAndroid NのVRモードと共に、最近噂でもちきりだった新しいヘッドセットが披露された。まだ、サードパーティのデベロッパー向けの、最小限の機能しかない参考設計だが、サードパーティのハードウェアデベロッパーもターゲットとしてねらうヘッドセットとコントローラーの概念モデルがデビューした。

今のところ情報は乏しいが、しかし同社によると、今は“複数の”デバイスを準備中で、最初の装置が秋に出る。Googleによると、スペックは光学的側面と快適性の両方に配慮し、ユーザーが期待する、あるいは気になる点をすべてカバーしている。VRのユーザー体験そのものも、Cardboardの素朴なレベルを卒業して長時間楽しめるものになっている、という。

controller__1024

コントローラー(上図)は、とてもシンプルな楕円形で、いくつかのボタンと、クリックしたりスワイプできるタッチパッドがある。内部には方向センサーがあって、より没入的な動きの制御を可能にしている。Googleは今日のI/Oのステージで、まるで“マジック”のよう、という言葉さえ使った。また、柔軟性にも富むので、実際にそれを見たサードパーティデベロッパーたちは喜んでいるそうだ。

何度も言って申し訳ないが、このハードウェアに関する情報は今のところ希薄だ。でもGoogleは、パートナーの名を誇らしげに挙げた。Google PlayのDaydreamバージョンもあるから、The New York TimesThe Wall Street Journal、CNNなどの既存のVRアプリも、ふつうに参加できる。

Hulu, Netflix, HBO, それにIMAXなども、GoogleのVRのコンテンツパートナーだ。ゲームのUbisoftとEAもそう。Googleはスマートフォンを”Daydream対応”にするためのスペックも公表しており、この新しいヘッドセットが処理能力、センサーの機能、ディスプレイの仕様、すべてにおいて、同社の新しいVRプラットホームとしての十分な力を持っていることを、示唆している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleはNで始まる言葉をネットで募集…でもそれは最悪の企画だ

naw

製品の名前をネットで募集するなんて、最悪の愚行ではないか? それは、Nで始まる名前、とだけ指定されている。このたびのGoogleのお人好しぶりは、度が過ぎているのではないか?

まず第一に、何かのネーミングをネットで公募するというやり方は、敗者のシナリオだ。たとえばイギリスの極地調査船Sir David Attenboroughは最初、公募でBoaty McBoatfaceという珍名をもらった。インターネットは、無責任が蔓延する世界だ。だから名前の公募などはつねに、目立ちたがり屋たちによるジョークのネタにされる。

インターネットで名前を募集するのは愚行として笑われるだけだが、でもそこに文字の制限が加わると愚行がさらにエスカレートする。それはまるで、言葉の珍芸大会のようになる。

この、退廃と放蕩が支配する時代に、Nで始まる言葉をインターネットで募集するのはグッドアイデアだ、と信ずる人たちがひとにぎりでもいることは、心温まる光景かもしれない。神よ、この純真なお馬鹿さんたちに祝福を!

ちょっと真面目になって言えば、Googleのチームは重要なことを忘れているのではないか。企業内における多様性が尊重される、と言われる今日において、しかしGoogleでは、これまでのどのミーティングにおいても、Nで始まる言葉をクラウドソーシングするというアイデアに対して、“おいおい冗談かよ。応募の洪水の中からたった一つの言葉を選ぶために、フルタイムのモデレーターを何人も貼り付けることになるぜ”、と言う人は一人もいなかったのか?

いたとしても、無視されたのだろう。このアホらしい公募キャンペーンに至りついてしまった、具体的な状況は想像できない。とにかく、重大なこととして、真剣な検討は為されなかった、と思われる。

faq
[名前の使用が有償でないこと。募集期間は2016年5月18日PT午前9時から2016年6月8日PT午後11時59分まで。この公募事業の唯一の意図は、エンターテイメントである。応募された名前は審査されないし、賞金や賞品もない。]

応募された名前の提案がライブでブロードキャストされることは、なさそうだ。このFAQにも、“エンターテイメントが唯一の目的”、と書かれている。例の人種差別的用語の問題も、Google側に何かの意図があったわけではない。

最後にお願い: この無駄で無意味な企画を葬り去るための会議が近く開かれたら、ぜひ、本誌の独占特ダネにさせていただきたい。tips@techcrunch.comまで、ご一報を。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleは機械学習アルゴリズム専用の高速チップを内製、なんと、8ビット機だ

tpu-2

GoogleのデベロッパーカンファレンスI/Oにおける発表によると、同社は機械学習のアルゴリズムの高速化に特化した独自のチップの構築を最近開始した。

tpu-1

その特製のチップはTensor Processing Units(TPU)と呼ばれ、同社のテクニカルインフラストラクチャ担当SVP Urs Holzleによれば、すでに同社のデータセンターで1年あまり使われている。またGoogleによれば、それは“性能が大幅に最適化されているので、1電力単位(ワット)あたりの機械学習実行効率がきわめて高く”、しかも、“通常なら7年はかかる技術進歩を1年で達成している”そうだ。

機械学習アルゴリズムの実行におけるTPUの高速性は、一般的なCPUやGPUほどの計算精度が要らないことにも由来している。つまり32ビットではなく8ビットで十分なため、演算に要するトランジスタも少なくてすむ。

Googleの音声認識サービスを利用すると、ユーザーのクェリは今すでにTPUが処理する。またデベロッパーが利用するGoogleのCloud Machine Learningサービスも、TPUによるサービスだ。最近囲碁の世界チャンピオンを負かしたAlphaGoも、そのプロセッサーはTPUだ

Holzleによると、特定のアルゴリズムのきわめて高効率な実行を求めるなら、柔軟性に富むFPGAを利用することは最適ではない。そこで、専用チップの内製に踏み切った。

チップを実際に製造しているファンドリーの名前は公表されなかったが、Holzleによれば、今はプロダクション(本番稼働)において二種類のリビジョンを使っており、それぞれが異なるファンドリーで作られている、ということだ。

Googleはすでに、同社のオープンソースの機械学習アルゴリズムTensorFlowを公開しているが、TPUが今動かしているのも、当然かもしれないが、そのライブラリのコードだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google I/O 2016のキーノートを最初からライブブログで実況中継する(合衆国西部午前10時、東部午後1時、日本19日午前2時)

io-head

今日はGoogle I/Oのキーノートの日だ! Googleがこれまでの数か月、ひそかにやってきたものがすべて、どばっと公開されるのだ。

Androidのアップデート! VRのヘッドセット(だろうねきっと)! ほかには?

本誌TechCrunchは予想記事を載せたけど、予想外のサプライズもいくつかあるはずだ。だからこれから、ライブブログで、実況をじっくりお伝えしたい。

キーノートの始まりは太平洋時間午前10時(東部時間午後1時))〔日本時間5月19日午前2時〕の予定だから、ライブブログの実況はその直前から始めよう。何一つ見逃さないためには、お早めにどうぞ。〔原文へアクセスしてください。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))