Android 9を紹介する――Googleはニックネームを「パイ」に決定

 

Android 9の愛称はPie(パイ)に決まった。歴代Androidのニックネームの中で特にセンスの良さを感じさせるような名前ではないが、まあいいだろう。問題は機能そのものだ。実際Androi Pieには数々の重要な新機能が盛り込まれている。

Google Pixelを持っている幸運なユーザーは今日(米国時間8/6)からOTA(無線ネットワーク経由) でPieにアップデートできる。これまで端末でAndroidベータを使ってきた場合((Sony Mobile、Xiaomi、HMD Global、Oppo、Vivo、OnePlus、Essentialなどのデバイスですでにベータをインストールしている場合)、またGoogleが途上国市場で展開しているAndroid Oneを持っている場合も同様に今日からPieが利用できる。

それ以外のユーザーは、これまでと同様、製品のメーカーがアップデートを提供するまで待たねばならない。一部のメーカーでは年内にアップデートを出すだろうが、永久に出さないメーカーもあるだろう。

全体としてPieは健全なアップデートだといえる。唯一の不満はデフォールトでデジタル・ウェルビーイング機能がオンになっていないことだ。これは「スマートフォン中毒」を防止するためにGoogleが推進している努力の一環だが、Pieで利用するためにはベータテストに登録しなければならず、当面Pixel端末でのみ使える。Googleのハードウェア発表の時期は10月上旬が多い。そのあたりでデジタル・ウェルビーイングも正式にリリースされるのではないか?

ではAndroid 9 Pieにアップデートするとどういうことが起きるか説明しよう。 いちばん目立つのは新しいナビゲーション・システムだろう。ここ何代かのAndroidで標準だった3アイコンのナビゲーション(戻る、ホーム、オーバービュー)に代わって採用された新しいナビゲーションはほぼ常に表示され、もっと柔軟性が高い。ホームバーを押すとアプリをスワイプで切り替えることができる。オーバービューボタンを押してアプリをサムネール表示にする必要がない。ホームバーを上にスワイプすると最近使ったアプリがフルスクリーンでプレビューできる。またGooglはユーザーが使うかもしれないアプリの候補も表示する。もう一度上にスワイプするとインストールずみアプリの一覧画面になる。

このところPieを毎日使っているが、UIが従来のシステムより改善されたかどうか、まだ完全に納得するところまでいっていない。単に私が保守的で変化を嫌う性質なのかもしれないが、新しいスワイプ重視の方式がそれほど効率的だとは思えない。またホームバーをGoogleが期待するより何分の1秒か長く押しているとアプリの切り替える画面ではなくアシスタントが立ち上がってしまう。このあたりは慣れの問題だろうが、以前のシステムに戻すこともできる。

スワイプアップしたときのGoogleによる「おすすめアプリ」の表示はテクノロジーのデモとしては面白いが、実際に毎日使う上でさほど便利ではない。Googleはアプリの推薦にあたって機械学習を使っているのだろうが、「おすすめ」を表示する場所にユーザーが好みのアプリをピン留めできるようにしたほうがいいと感じた。Androidの「おすすめ」が見当外れということではないが、ベータ版を2世代にわたって使った結果、ここからアプリを起動したことはない。それと「おすすめ」アプリの大半はどのみちホーム画面に登録ずみだ。

ただし個人的な不平はその程度で、Android 9 Pieではほぼあらゆる部分が改良されている。だいなみなバッテリー管理システムもその一つでユーザーが頻繁に使うアプリを記憶し、バッテリーを長持ちさせることができる。面白いと思ったのは新しいバッテリー残量警告のポップアップだ。これにはたとえば「現在の残量は20%。充電は9:20pmごろ終了」などと表示される。これは実際に役立っている。

Googleは輝度調整も改良しており、ある環境におけるユーザーの輝度の好みを記憶して再現しようとする。Pie OSではデバイスの設定がひとまとめにされており、何をどう変えたかひと目で分かるようになったのは便利だ。音量ボタンの横にボリューム調整スライダーがポップアップするようになったのもナイスだ。

音といえば、コネクターを接続してバッテリーの充電を始めると小さい音がするようになった。使い勝手というのはこういう細部のデザインによるところが大きい。

テキスト選択ツールにも機械学習が利用されている。選択した内容によってユーザーが取る行動を予測しており、それが住所であればアプリの候補としてGoogleマップや情報共有のダイアログが示される。これの推薦には例によって当たり外れがあるが、私にとって役立つ改良は、テキスト選択ツールにズーム機能が付加され、自分が何を選択しているか拡大して確認できるところだ(もちろんiOSには以前から同様の機能がある)。

今回のアップデートの目玉に一つであるデジタル・ウェルネス機能、GoogleのDigital Wellbeingについて詳しく解説したいところだが、これは数日待っていただく必要がある。Googleの発表を紹介すると、ダッシュボードにデバイスを利用した時間が示される。App Timerでは、たとえばInsgramを指定して利用時間の上限を設定できる。設定時間を超えるとアプリはグレー表示となって起動できなくなる。Wind Down機能は「おやすみモード」で、就寝時間になるとDo Not Disturb状態になり、 デバイス自体がグレー表示となる。

PieにアップデートしてあればこのDo Not Disturbツールはすぐ使える。他のデジタル・ウェルネス機能はまずベータ登録をする必要がある。

現在はまだリリースされていない機能にSlicesがある。パイだからスライス(一切れ)になったのだろう)。これは秋に公開されるというので私も期待している。デベロッパー向けハイライト紹介によれば、Andoroidの検索バーから承認を受けたアプリ(楽曲再生や配車など)を起動できるというものだ。Googleないしアプリのパートナー側でまだ公開の準備が整っていないらしい。

と、こんなところがAndroid 9 Pieで目につく部分だ。ナイスなアップデートであることは間違いない。ただGoogleでは機械学習やAIをAndroidに組み込んだことを自慢していいるが、私にとってはさまざまな細部の改良が大いに役立っており、
快適さを増す最大の要因になっている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleがAndroidのグラフィクスドライバーをテストするGraphicsFuzzを買収

Googleが、Androidのグラフィクスドライバーのセキュリティと信頼性をテストするフレームワークを作っているGraphicsFuzzを買収した。この、XDA Developersが最初に気づいたニュースは、GoogleがAndroid 9 Pieのリリースを発表した、その同じ日にやってきた。

Googleはこのニュースを確認したが、詳細の発表はない。また買収の価額なども公表されていない。

GraphicsFuzzのチームは、協同ファウンダーのAlastair Donaldson, Hugues Evrard, およびPaul Thomsonから成り、今後Androidのグラフィクスチームに参加して、そのドライバーテスト技術をAndroidのエコシステムの全域に提供していく。

チームは今日(米国時間8/6)の発表で次のように説明している: “GraphicsFuzzは、ファジングテストメタモルフィックテストを併用する方法を開拓し、グラフィクスドライバーのテストを高度に自動化することによって、信頼性やセキュリティを損なうバグを、それらがエンドユーザーに影響を及ぼす前に早期に発見する”。同社はその仕事をロンドンのインペリアル・カレッジのコンピューティング学部で開始し、イギリスのEngineering and Physical Sciences Research Council(工学物理科学研究会議)とEUのTETRACOMプロジェクトから資金を得ている。

派手な買収案件ではないが、重要性は高い。Androidの分裂したエコシステムでは、グラフィクスドライバーは重要な部位のひとつであり、その不具合はスマートフォンやタブレットなどのユーザビリティーに直接響く。また不具合のあるドライバーは、セキュリティの弱点にもなりえる。GraphicsFuzzが使用しているファジングテストは、大量のランダムデータをプログラムに投じる手法で、グラフィクス以外のさまざまなソフトウェア開発でも、最近はますます多く利用されている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Mapsがついに#flatearth(地球平面説)の信者でなくなった

Google Mapsへ行ってズームアウトしてみよう。途中から、地図のパースが従来の平面地図から対話的な球体になる。最後までズームアウトすると地球が球体として表示され、大陸等のサイズは、それぞれ正しい。グリーンランドが、前みたいにアフリカの大きさになることはないし、すべてが実際の相対サイズだ。

平面地図では、大陸のサイズを相対尺度で表現できない。球体を無理やり平面にすると、存在しない平面が挿入されるからだ。それは、よく使われるメルカトル図法の地図でもっとも著しい。赤道あたりの陸地のサイズは正しいが、北極や南極では非現実的に巨大だ。

今度からデスクトップのGoogle Mapsでは、大陸などの地塊が正しいサイズで表示される。このアップデートはすばらしいが、でも地球が平面だと、子どものころはどこかに大きな氷の壁があってすべての生物が滑り落ちるのを防いでるはずだ、と確信していた。そして、広大で空虚な宇宙空間の中でぼくたちを支えている、あの大きな亀はどこへ行ったのだろう?

[3D球体モードではグリーンランドがアフリカのような大きさにならない]

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Googleマップ、「現在地を共有」に相手のバッテリー残量を表示

2017年の初めにGoogleマップに 現在地を共有する機能が追加された。ユーザーはGoogleマップ上で近くにいる親しい友達や家族に自分の現在地を教えることができるようになった。この機能にちょっとした、しかし重要な情報が追加された。スマートフォンのバッテリー充電状態だ。

こういう具合だ。

なぜ相手のバッテリー情報などが表示されるのか不思議に思うユーザーもいるだろう。

友達の現在位置を知ろうとしても相手の携帯が死んでいれば反応はない。アプリ側でできることはない。たいていの位置情報共有サービスでは単に接続中のアイコンがぐるぐる回り続けるだけだ。ユーザーはどうして反応がないのかいぶかることになる。スイッチを切っているのか、電波が届かないのか、スマートフォンが盗まれたのか?

しかしバッテリー情報が含まれるようになれば、もうすぐ充電残量が失くなる状態だということがわかる。次に位置情報をアップデートしたときに反応がなければ「残量が失くなったのだろう」とかなりの確信をもって推測できる。

この機能に最初に気づいたのはAndroidPoliceで、 去る2月にGoogle Maps APKを解析したときに発見した。その後、「自分のGoogleマップでこの機能を見た」という報告がちらほら上がっていた。中にはバッテリーの残量が低くなっているときだけこの情報が表示されるというバリエーションもあった。しかし今日(米国時間8/2)から利用範囲は大きく拡大されたようだ。

なるほど便利な機能だが、Googleが最初に発明したわけではない。たとえば昨年Snapchatが買収したソーシャルマップのZenlyも2016年のスタート時点から同様の機能を備えていた。

画像:: NurPhoto / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

JBL、Googleスマートディスプレイの予約受付開始――250ドルで生活防水仕様

LenovoがGoogleアシスタント搭載のスマートディスプレイを発売したのは1週間前だが、ライバルも着実に追いついてきた。今日(米国時間8/1)、JBLは249.95ドルのJBL Link Viewの予約の受付を開始したことを発表した。出荷は来る9月3日が予定されている。

JBLのデザインはLenovoとは(近く発売されるLG WK9とも)やや異なる。ただし機能の点ではいずれもほとんど同一だ。Link Viewのディスプレイは8インチのHDで、Lenovoより小さい。10インチ版は用意されない。しかし10Wのスピーカーを2台装備し、BluetoothとGoogleのChromecastをサポートする。

JBLによれば、このスマートディスプレイはIPX4等級の生活防水仕様だという。つまりキッチンで料理を作りながらYouTubeでレシピを見ても安全だ。また前面に5メガピクセルのカメラがあり、ビデオチャットに使える。プライバシースイッチによりカメラとマイクの機能を停止することが可能だ。

JBL、Lenovo、LGはGoogleアシスタント搭載のスマートディスプレイを今年のCESで発表していた。いち早く製品を出荷したのはLenovoで、ハード、ソフトとも高い評価を得ている。LGのWK9の出荷時期はまだ不明だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleがシンガポールに三つめのデータセンターをオープン、将来の膨大なインターネット人口を想定

Googleは、東南アジアにおけるインターネットの成長が今後も持続すると推測し、今後の成長市場対応としてシンガポールに三つめのデータセンターを開くことになった。

それは同社がシンガポールに同国で二つめのデータセンターを開設してから三年後にあたる。その3年間に同社の推計では東南アジアの7000万の人びとがインターネットを初体験した。それにより、当リージョンのインターネットユーザーは3億3000万人になったが、東南アジアの総人口は6億5000万だから、成長の余地はまだまだ大きい。

ローカルなデータセンターの目的は、必ずしもその至近の近傍に奉仕することではない。アジアのデータセンターがアメリカのトラフィックを扱うこともあるが、しかしローカルな容量を増やしたということは、Googleのサービスや、Googleのクラウドで事業を営む企業にとって、その特定のリージョンのインターネットユーザーにより高速なサービスとトラフィックを提供できることを意味している。だからそれは、地元の利益であるだけでなく、Googのビジネスにとっても重要だ。Google Cloudのこの地域の著名なユーザー企業には、Singapore AirlinesやNinjavan, Wego, Go-Jek, そしてCarousellなどがいる。

この検索超大手のデータセンターは、東南アジアでは台湾にもある。最初は、台湾とシンガポールの共通の拡張先を香港に求める、という案があったが、用地を確保できず2013年に計画はぽしゃった

Googleの最初のシンガポールデータセンターは2011年にオープンし、Googleによると、今度の三つめを合わせるとシンガポールにおける総支出額はおよそ8億5000万ドルになる。 これに台湾を含めると、総支出額は10億ドルを超える。

関連記事: 東南アジアは世界で三番目に大きいインターネット市場だ…Googleらの調査報告より

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

検索結果で最新ニュースを優遇したいGoogleが複数のニュース企業とデータ形式で提携

Googleが今日(米国時間7/31)、複数のニュース企業と協力して、ジャーナリズムから得られるデータを検索結果に反映していく、と発表した。それは、これらの企業が作りだす大量のデータを見つけやすくし、そしてそれらを、検索結果という読みやすい形式で提示することがねらいだ。

今同社はProPublicaなど数社と協働して、検索の効率的なインデクシングに必要な定型データを作ろうとしている。つまり、たとえばそのデータがテーブル(表)なら、それをインデックスに拾うのもかなり簡単だ。

ProPublicaの副編集長Scott Kleinはこう語る: “ニュースが世界に与える影響をつねに意識しているわれわれのようなニュース企業は、情報を人びとがそれを必要とする時と所に届けることが、最大のミッションだ。たとえばわれわれが苦労して収集し準備しているデータを、何かの意思決定のためにまさにそれを必要としている時点で人びとに提供できれば、それはニュース企業の理想的な社会的貢献になる。そのようなデータ収集が、われわれの得意とするところであり、それを供するためのお皿であるコードを加えることは、われわれから見て(ニュースの収集に比べれば)些細な努力だ”。

そういう、人と社会の役に立っていることを自負しているニュース企業は、Googleのガイドラインに従った定型データを作れば、検索のインデクシングに拾われるようになる。そして検索式が適切なら、それらのデータは検索結果の上位に出る。だからそれは、頑張ってやる価値がある。検索のユーザーにとって、最初の結果がすべてであることが多いからね。

もちろんGoogleはこれまでも、ネット上の大量のデータをインデクシングし、検索結果として光を当ててきたが、ジャーナリズムのプロジェクトを意図的に取り上げる取り組みは、今回が初めてだ。

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Googleの目覚時計アプリがSpotifyをサポート――来週から好みの曲で起こしてくれる

普通のユーザーがAndroid版のGoogleの目覚まし時計アプリに特に注意を払っているようには思えない。簡単な設定をするだけで毎朝きちんと起こしてくれるのはありがたいが、感心な早起き人間は別として、そもそもあまりうれしくないアプリだ。デフォールトのアラーム音だけでなく、わざわざ選んだ他のサウンドも毎朝繰り返し聞いているうちにストレスが溜まってくる。

しかし朗報だ。Googleは今日(米国時間7/31)、時計アプリをアップデートし、Spotifyから好みの楽曲、ないしプレイリストをアラーム音として選べるようにした。

この機能は5.0 Lollipop以降のAndroidを搭載したスマートフォンすべてで利用できる。Spotifyの有料のプレミアム・アカウントは必要なく、無料アカウントでよい。新機能は全世界のユーザーに今週中に順次公開される。まだ手元のAndroidがアップデートされていないとしても、万事順調に運べば、来週の月曜の朝はお気に入りのメタルロックバンドの大音量の曲で目を覚ますことができるはずだ。

しかしGoogleが自社のアプリにSpotifyを使うのを不思議に思った読者もいるだろう。Google自身も音楽サービスを持っていたはずでは?  Google Play Musicも健在だし、YouTube Musicもある。実際、われわれもGoogleがここで商売仇のサービスをサポートしたことにいささか驚いている。もっともGoogleの音楽サービスに対する戦略はメッセージ・サービスに対するのと同程度の一貫性しかないともいえる(誰かAlloを覚えているだろうか?)

画像:stockvisual / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Calendarで会議の予定変更が楽になった

ほとんどの人が、会議は嫌いだ。そして、ごく少数の、会議が好きな人たちは、あなたが、あの人たちとは会議したくない、と願う人びとだ。でも、会議に疲れてすこし楽をしたいときでも、次に開いてる日や時間を探すことしかできない。そんなあなたの嘆きに応えてGoogle Calendarのチームは、もっと楽に会議の予定変更ができるツールを作った。

二週間後の8月13日からは、会議のゲスト(主催者以外の人たち)の誰もが会議の新しい時間を提案でき、その提案に説明のメッセージをつけられる。主催者はその提案を検討して、OKしたり断ったりする。そのとき主催者は、新しい時間を提案している全員の提案を一つの画面上で見比べることができる(下図)。

ただしちょっとおかしいのは、全員の時間変更の提案を、手作業で比較検討することだ。Googleはすでに、会議の最適時間を見つけるために機械学習のアルゴリズムを使っている。しかし会議のスケジュールの変更のためには、なぜかその新しいアルゴリズムを使わないようだ。

でも、この新しい機能はG Suiteのドメインだけでなく、Microsoft Exchangeとも併用できる。ただし要注意: 会議の出席者が200名を超えたり、終日の会議だったりすると、この機能は使えない。

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GoogleがChromeブラウザーを仮想現実(Daydream)対応にした…VRの新時代か?

Googleの今日(米国時間7/30)の発表によると、同社はVRプラットホームDaydreamにChromeブラウザーを持ち込み、そのヘッドセットからWebを閲覧できるようにするつもりだ。デスクトップとモバイルのChromeにおける、GoogleのWebVRの実験はもうかなり長いから、ついにそのときがきたという感じだ。

同社の発表によると、その実験が始まったのは2017年のGoogle I/Oカンファレンスからというから、確かにかなり長い。

Daydreamの大型アップデートの歩みが遅いのに対してFacebookのOculusは、新たに登場したスタンドアローンのヘッドセットを中心に、とくにモバイル方面で大きな発表が相次いだ。Daydreamは夏の初めに位置追跡機能のあるヘッドセットをLenovoと共に発表したが、コンテンツの不足がその足を引っ張っている。しかしWebの一部をDaydream対応にできたら、その問題も解消し、しかも多くのモバイルデベロッパーの関心をWebVRに向けることになるので、コンテンツの発見をもっと単純化しようとしているGoogleにとってさらに追い風が吹く。

昨年同社はWebVRのコンテンツをスマートフォン上のChromeで開き、それをCardboard(ボール紙製)ヘッドセットで見られるようにした。それによって、VRの中で何かをローンチしたり、探検したり、ほかのところへ移動したりが、できるようになった。

デスクトップのWebページをVRヘッドセットにロードできるようになったからといって、何かすごいことが起きるわけではないが、Googleが行なう最適化によって、WebVR対応ではないふつうのページでも、“シネマモード”と呼ばれる特殊効果をつけられる。ほかにも、匿名モードや音声検索、ユーザーが保存したブックマークへのアクセス、などの効果・機能がある。

[VRでWebを閲覧するとどうなるか]

そのブラウザーはLenovoのMirage Soloや、Google自身のDaydreamヘッドセットViewで利用でき、またAndroid上でChromeをアップデートしてもアクセスできる。

Webは仮想現実にとって、まだまだ未開の大陸だ。ヘッドセットは大衆的普及にはほど遠いし、最近はVRそのものがやや沈滞している。でもWebという要素が加われば、ソーシャル環境の仮想化などで面白いことができそうだし、VRに熱心な各社の中で今回Googleがブラウザーをヘッドセットに持ち込んだことは、デベロッパーの関心を再び呼び覚ますのではないだろうか。

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Google Assistantで複数の一連の仕事をスケジューリングできるようになった

5月のI/OカンファレンスでGoogleは、Google Assistantの新しい機能を二つ発表した: それはルーチンとスケジュール、どちらも、何度も繰り返し行なうことを自動化するが、そのやり方がそれぞれ違う。

ルーチンは、複数のコマンドをまとめて一語で実行させる。たとえば“Hey Google, I’m awake”(起きたよ)と言ったら、目ざましを止め、明かりを点け、ニュースを読む。これに対してスケジュールは、日にちと時間を指定して一連のコマンドを自動的に実行させる。そのときユーザーは、何も言わない。

ルーチンはI/Oの直後にローンチしたが、なぜかスケジュールの実装は遅れて、やっと今日(米国時間7/27)になった。

最初に気づいたDroidLifeによると、スケジューリングは最初、Google Homeのアプリとしてユーザーに提供されるようだ。

スケジュールの作り方:

  • Google Homeアプリを開く
  • Settings>Routinesへ行く
  • +ボタンで新しいルーチンを作る
  • “Set a time and day”(日付時刻の設定)へスクロールしてスケジュールを指定する

“time and day”(日付と時刻)の設定が見つからないときは、数日待つ。この機能を全ユーザーに展開するのは二三日かかるようだ。大声で発表しなかったのも、そのためだろう。

毎朝7時に寝室の明かりを点けたいかな? それもできます。毎日お昼にはSix Flagsテーマパークのコマーシャル・ソングを鳴らして自分を元気づけたりルームメートを怒らせたりしたい? もちろんそれもできる。午前2時にはドアの鍵をチェック、階下の明かりを消す、そして自分のエンターテインメントセンター(テレビ?スマホ?)を確実に消したい。そのほかのスマートホーム器具も、確実にスケジューリングできるだろう。

スマート電球などにはスケジューリングアプリがあるから、それを使ってもよいが、Google Assistantの今度のスケジュール機能では、非常に雑多な複数のものを一度にスケジューリングできる。そして個々の器具などのエラーも見つけやすい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google初のスマートディスプレーがついに登場

何ヶ月も待たされたあと、Google Smart Displayがついにやってきた。Googleは去る1月のCESで数々のデバイスを発表した——もちろんAmazonに対抗するために。Echo Showはスマートスピーカーの世界では十分新しいデバイスだったが、このハードウェアにはいつも何かが欠けていた。

一方Googleはと言えば、重労働はハードウェアパートナーに任せ、CESではLenovo、JBL、およびLGのデバイスを発表した。その中でもLenovoは断然ルックスが良い——しかも最初に市場にでたのはこれで、8インチバージョンが200ドル、10インチが250ドルで販売されている(YouTube Premiumが3ヶ月分ついてくる)。ほかの2つは「近日発売」としてリストに載っているだけだ。

GoogleはI/Oカンファレンスでさらに一歩前進し、ハードウェア開発キットを配布したので興味のあるメーカーは自分で作ることができる。スマートスピーカー市場が何らかの参考になるなら、そう遠くない将来にこの手の製品があふれることが予想される。

Echo ShowやEcho Spotを試してみたことのある人なら、内容はわかっているだろう。ニュース、音楽、ポッドキャスト、レシピ、等々すべてがビジュアル要素と共に利用できる。もちろん、このスマートディスプレーにはAmazonにはない非常に重要な要素がある:YouTubeだ。YouTubeの利用は両社の戦いにおける重要な争点だ。つまるところ、この種のハードウェアでもっともよく使われる場面の一つがこれだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

YouTubeがAlex Jonesのチャネルに罰を適用、ヘイトスピーチと児童愛護に関するポリシーに違反と

Googleは、InfowarsのファウンダーAlex JonesのYouTubeチャネルに、このビデオプラットホームの児童愛護とヘイトスピーチに関するポリシーに違反したとして罰を与えた。また、4つのビデオが削除された。罰の内容は、Jonesのチャネルの90日間ライブストリーミング禁止だ。

Googleのプレス向け声明はこう言っている: “弊社には何年も前から、児童愛護とヘイトスピーチに関するポリシーがある。話者やチャネルが何であれ誰であれ、ビデオのコンテンツに基づいてそのポリシーを一貫して適用している。また弊社には明確な三振法があり、三か月以内に三度罰を受けたチャネルは閉鎖する”。

The Vergeによると、削除されたビデオのうち2つには、イスラム教徒に対するヘイトスピーチがあり、3つめには性同一性障害者などに対するヘイト、4つめでは大人が子どもを地面に押し付け、字幕「リベラリズムはこうやって防げ」が表示された。

4つの削除されたビデオがJonesのチャネルに対する一つの罰でしかないことが、YouTubeのモデレーションポリシーに対する疑念と批判を招(よ)んでいる。それらの批判は、プラットホームのルールに違反しているビデオ一つ々々について、個々に罰が適用されるべき、と主張している(==違反ビデオが4本なら計4つの罰があるべき)。違反件数の多い違反常習者に対しては、それでなければ罰の効果がない、と批判者たちは主張している。

Jonesのチャネルは、フロリダ州パークランドの17名が死亡した銃撃事件で死ななかった人たちは“被害者を演じた連中”だ、とする陰謀説を宣伝するビデオにより、2月に罰を受けている。しかし罰は有効期間が3か月なので、Alex Jonesのチャネルには現在、アクティブな罰が一つしかないことになる。三振までは、遠い。

バカバカしくていやらしい考えを宣伝している、おかしな人物にすぎないJonesだが、でも彼には影響力があり、彼のInfowarsは悪質な陰謀説をたくさん広めてきた。たとえば彼は今、小学生児童20名を含む27名が殺されたSandy Hook銃乱射事件は、でっち上げだったと主張して、遺族から訴えられている。2012年12月のあの銃撃事件以来、被害者の遺族は陰謀説を掲げる人びとから、いじめのターゲットにされてきた。

YouTubeによる罰の数日前にはFacebookが、JonesがRobert Muellerに関して毒づいているビデオの取り下げを拒否した。そのビデオでは彼は、その司法長官直属特別顧問が子どもに対する性犯罪を犯したと非難し、彼を撃つ真似をした。FacebookがBuzzFeed Newsに語っているところによると、ビデオの中のJonesのコメントは本物と確認された彼自身のページにポストされたものであり、コミュニティのスタンダードに反していない、なぜならそれは、暴力を犯す意図を本気で述べている、と信じられるような声明ではないからだ、という。

TechCrunchは、Infowarsにコメントを求めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleがGoogle Driveを単独のサービスとしても提供、いずれはG Suiteのユーザーにするつもり?

企業でGoogle Driveを使いたければ、G Suiteの有料会員になるしかない。そこに含まれる、いろんな生産性ツールに用がなくても。でも今日(米国時間7/25)からは、あなたの会社はGoogle Driveだけの有料会員ユーザーになれる。

これまで、Googleのクラウド上のオフィスツールに関して企業からの要望がもっとも多かったのが、この、“Driveだけ”だった。そこで今回より、Google Driveは単独のサービスとしても使えるようになった。個人的には、そんなに需要は大きくないのでは、と思うけれども、そのストレージ機能や共有機能はG Suite上のバージョンとまったく同じだ。

基本料金はアクティブユーザー一人あたり月額8ドルで、それプラス、全社の保存量1GBにつき4セントだ。

Googleとしては、単独のGoogle Driveのユーザーを将来のG Suiteの見込み客とみなしているだろう。またGoogle自身も、まだまだレガシーのメールクライアントやWord, Excelなどデスクトップの生産性ツールに依存している企業が多いことを、百も承知だ。そんな企業に、いきなりクラウドを使えと言っても無理である。

Googleによれば、Driveのユーザーは今週中に10億に達する。“達した”と言わずに、“達する”と言うのは、なかなか奥ゆかしいね。でも実際に達した暁には、Googleの8番目のユーザー10億超えアプリケーションになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleドライブに暗号化サービス導入――Virtruと提携発表

企業及び個人ユーザー向けメール暗号化サービスで知られるVirtruは今日(米国時間7/25)、Googleと提携したことを発表した。これによりVirtruの暗号化テクノロジーがGoogle Driveで利用できるようになる。

数年前にはVirtruはGoogleの承認を得ないままGmailに自社の暗号化サービスを接続していたが、最近ではGoogleもVirtruの方式に価値を認め、全面的に協力するようになっていた。

Virtruの新しいData Protection for Google DriveはGmail向け暗号化サービスをGoogleドライブのファイルに拡張する。ファイルはクラウドにアップロードする前に暗号化される。万一ファイルが組織などの外に漏れても暗号化されたままなので安全だ。暗号化鍵はユーザーが全面的な管理権限を持つためGoogle自身もファイルの平文の内容にはアクセスできない。管理者は暗号化キーだけでなく、個別ファイル、フォルダー、チームドライブに誰がアクセスできるかを管理することができる。

VirtruのサービスはTrusted Data Formatを用いてる。これは同社の共同ファウンダー、CTOのWill AckerlyがNSA職員だった時代に開発したオープン規格だ。

Virtruはプログラマーのハックとして始まったプロジェクトだが、 今回の提携で Googleの G Suiteのデータ保護のための唯一のパートナーとなった。共同ファウンダー、CEOのJohn Ackerlyは私の取材に対して、「われわれは目指していたこと達成できた」と述べた。実際 VirtruのエンジニアはGoogleと密接に協力して開発を行っている。John AckerlyはまたEUのGDPR(一般データ保護規則)の施行に伴い、データのプライバシーに関して再び関心が高まっていることが、特にヨーロッパで、多くのビジネスチャンスを生んでいると述べた。Virtru自身、ヨーロッパにオフィスを開設し、現地のカスタマーサポートに当っている。トータルで8000の組織がVirtruのサービスを利用しているという。

なお今回Googleとの提携が発表されたが、同社はMicrosoftのOffice 365についてもメールの暗号化によりデータ保護をサポートしている

画像:Jaap Arriens/NurPhoto via Getty Images / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleのBigQueryの中で機械学習のモデルを作れるBigQuery ML…データの移動が要らない

機械学習のモデルの構築にはまだ多くの障害があり、その一つが、データのあるところからモデルを構築するところへ、大量のデータを移動することだ。Googleはその工程を少しでも容易にするために、データウェアハウスBigQueryの中でモデルを作れる機能、 BigQuery MLを立ち上げた。

BigQuery MLを使うと、モデルをファインチューニングするためにデータを行ったり来たりさせることなく、データウェアハウスの中で線形回帰やロジスティック回帰を使ってモデルを構築できる。しかも、モデルを構築して予測を得るためにやるべきことは、少量のSQLを書くことだけだ。

データの移動がそんなに大きな問題だとは、ふつうの人には思えないかもしれないが、単なる物理的な移動ではなくて選択や整形などの処理が必要だから、かなりの時間を要する。そのぶん、モデルの構築に投じるべき時間がしわ寄せされる。

BigQuery MLでは、機械学習の経験の浅い者でも、容易にモデルを構築できる。まず、SQLの変種のようなもので、作りたいモデルの種類と、入力データを指定する。するとBigQueryMLがモデルの構築を開始し、そこから直ちに予測が得られるようになる。 RやPythonでコードを書く必要はない。

BigQuery MLは、今ベータを利用できる。

[若者の失業の解決、アルツハイマー病の検出、ほか]

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、検索テクノロジーを企業に提供へ

Googleにとって最初のハードウェア製品ラインの一つは、検索アプライアンスだった。企業のファイアウォール内にGoogleの検索ツールを持ち込む特注サーバーだ。この製品はまもなくなくなるが、Googleは今日(米国時間7/25)、その精神的後継と言えるものをCloud Searchの改訂とともに発表した。これまでCloud SearchはG Suiteデータのみをインデックスしていた。これからは、企業内あるいはクラウドにある様々なサードパーティーサービスからデータを収集できるようになる。社内のあらゆるデータを従業員が検索できるようにしたい大企業にとって、これまでよりはるかに利用価値が高くなる。

「これは、事実上Googleの検索技術と知識のすべてを提供し、顧客のコンテンツに適用するものだ」とGoogleは言った。

この新サービスの初期顧客の一社であるWhirlpoolは、独自の検索ポータルを開発し、この新サービスを使って10種以上のサービスから1200万件以上文書をインデックス化した。

「これは従業員が企業を横断する全情報をアクセスできるようにするものであり、従来孤立化していたデータも含め、データベースであれ伝統的生産性ツールのデータであれ、すべて単一のインデックスで利用できる」とGoogleは説明した。

この機能を実現するために、Googleは様々なサードパーティー・サービスとCloud Searchの間を橋渡しするソフトウェア・アダプターを開発している。今後Googleは、より多くのサービスに対応することで、このクラウドベース技術の能力をかつての検索アプライアンスと同等にしたいと考えている。

新サービスは限定ユーザー向けに提供開始されている。将来はG Suiteユーザー向け、およびスタンドアロンバージョンとして提供される予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleドライブのユーザー、今週中に10億人の大台へ

Googleにはユーザー数10億人を超えるプロダクトが7つある。具体的には、フラグシップ事業である検索エンジンに加えて、Gmail、Chrome、Googleマップ、YouTube、Android、Google Play Storeだ。Android のユーザーは20億以上だ。

そして今週中には8番目のサービスがリストに加わることになる。Googleのオンライン・ファイル・ストレージ、Google Driveドライブだ。このサービスがスタートしたのは2012年にさかのぼる

Googleはサンフランシスコで開催中のCloud Nextカンファレンスでこれを発表した。ただし、まだユーザー数10億人を達成しているわけではなく、いつ達成するか正確な日時を予測することは避けた。今のところ「今週末あたり」というのがいちばん近いようだ。お祝いに花火を打ち上げるつもりなら買いに行く時間はまだ1日、2日ある。

実のところGoogleドライブのユーザー数についての発表はしばらくぶりだ。 去年の5月のGoogle I/Oカンファレンスではドライブはは2兆ファイルを保管し1日あたりアクティブ・ユーザーは8億人だということだった。今年のI/OではGoogleはドライブのユーザー数について触れなかった。これは10億人の大台に乗るタイミングを見計らっていたためだろう。

この1年、GoogleはドライブにTeam DrivesやDrive File Streamなど企業向けサービスをいくつも追加してきた。また機械学習を利用した機能を広く提供している。昨年夏にはMacとWindowsユーザーを対象にドライブを利用したバックアップと同期のツールを公開している。

画像: Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Android P、最終ベータ発表――製品版公開は「夏の終わり頃」

グッドニュースだ。GoogleはAndroid Pのベータ4を公開した。これは先月のベータ3の発表に続くもので、正式発表を控えた最終ベータとなる。つまり(依然正式名称は不明だが)新しいAndroid OSが近く公開されることを意味する。Googleでは「夏の終わり頃」と約束している。

現在入手できる情報を総合すると、今回のビルドは一般公開版とほぼ同じで、これに含まれる機能をすべて備えているとみてよさそうだ。ベータ4は主としてデベロッパーを対象としており、製品版の出荷前にアプリの対応を確実にすることを狙っている。

Android Pには複数カメラやディスプレイの切り欠きのサポート、 通知の強化、ビットマップとドローアブルを生成できるImageDecoderの採用などOS新機能が多数含まれる。これらはアプリの作動の全ての局面に影響を与えることになる。Google I/OでAndroid Pが発表されたときのわれわれのの記事はこちら

ベータ4はAndroid Beta Programに登録していればデベロッパーに限らず、誰でもダウンロードして利用できる。互換性のあるデバイスを持っているなら、プログラムへのサインアップはこちらからできる。以前のベータ版をテスト中のユーザーにはこの後自動アップデートでベータ4が配布される予定だ。

最終ビルドが公開される日時については「近々」というだけでまだ正確な情報はない。Pが何を表すのかについても同様だ。Pで始まるお菓子やデザートの名前は無数にあるが、最近私はPop Rocksに傾いている。というか私は昔からPop Rocksキャンデーの大ファンだった。このあたりで Pop Rocksが買えるのはどこだろう?

ともあれ、詳しい情報ならこちら

画像:Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

エンタープライズG Suiteのアドミンのセキュリティ能力を高度化するツールをGoogleが提供

今日(米国時間7/24)行われたGoogleのCloud Nextカンファレンスでは、G Suiteのアップデートが数多く発表され、その多くはユーザー体験にフォーカスしていたが、それに加えて、アドミンのための新しいセキュリティ調査ツールも紹介された。それはセキュリティの問題を防止ないし検出するための既存のツールを補うもので、G Suiteセキュリティセンターを一層強化することがねらいだ。

G Suiteのプロダクトマネージャ担当VP David Thackerは、次のように語る: “G Suiteのセキュリティセンターの全体的な目標は、アドミニストレーターに、彼らが防止し検出しなければならないものが見えるようにして、セキュリティ問題の解決を促すことだ。今年の初めには、このセキュリティセンターの主要部位を立ち上げて、アドミンによる防止と検出という課題に向けて足場を作った”。

そのツールセットは今回で第三世代となるが、それは、直面している脅威をアドミンがよく理解し、その対策がよく分かっているようにすることが目標だ。Thackerによると、そのためにアナリストとアドミンは多くのさまざまなデータに対し高度なクェリを発行して侵犯されたユーザーを同定し、実際に起きたことを正確に調べられるようになる。このツールによってさらにアドミンは、特定のファイルへのアクセスを遮断したり、悪意あるメールを削除したりできる。“そのためにログを分析したりする必要はない。それをやるためには、長時間かけて複雑なスクリプトを書いたり動かしたりしなければならないからね”、とThackerは言っている。

この新しいセキュリティツールは、G Suite Enterpriseの顧客のEarly Adopter Programとして利用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa