GoogleのサーバーレスプラットホームCloud Functionsが一般供用を開始

Cloud Functionsは、Googleのサーバーレスプラットホームで、AWS LambdaやMicrosoftのAzure Functionsと、もろに競合する。今日サンフランシスコで行われたCloud Nextカンファレンスで、このプラットホームの一般供用が発表された。

GoogleがCloud Functionsを発表したのは2016年だから、長いベータだ。感じとしては、Googleはサーバーレスに、AmazonやMicrosoftほどのリソースを投じていなかったのではないか、と思われる。AWSやAzureはそれに対し、サーバーレスに大きく賭けている。また、サーバーレスの導入や利用、管理、デバッグ、セキュリティなどを助けるスタートアップも、このところ増えている。

Googleのプロダクトはベータを抜けるとSLA(サービスの品質の保証)が付くが、Cloud Functionsもそうだ。ただし一般供用といっても、当面はアメリカとヨーロッパのリージョンのみだ。

Googleは今日、これまでのようにGoogleが単純にホストするクラウドプラットホームのほかに、エンタープライズ向けにハイブリッドクラウドを提供するGoogle Cloud Servicesを発表した。そこでユーザーがCloud Functionsをセルフホストすることはできないが、Googleは、サーバーレスアプリケーションを動かしたい企業にはKubernetesを自己のデータセンターで動かすことを勧めている。…実はぼくも、‘サーバーレス’という言葉が好きじゃないけどね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Chromeの最新バージョンは、非暗号化ページに”not secure”マーカーをつける

本日(米国時間7/24)Googleは、Chromeブラウザーのversion 68を正式発表し、暗号化されていない(非HTTPS)ページに “not secure”[安全ではない]マークを付けるという以前からの約束を正式にした。Chromeが、ブラウザー全体で安全な(HTTPS)ページの利用を促進するという時間のかかる計画を発表してから、ここまでに2年近くかかっている

過去の更新で、Chromeはすでに重要なHTTPページ——銀行情報や個人情報を収集するサイト——に “not secure”ラベルを付加し始めている。しかし、ブラウザーの安全を約束するという目標に向けて、今日Chromeは、9月からHTTPSサイトの “Secure” マークを外し、10月から非暗号化サイトに赤い “Not secure”マーカーを付加する計画を発表した。

従来Chromeは、インターネット上のHTTPサイトの数が多すぎるため、すべての非暗号化サイトにマーカーをつけることは現実的ではないとしていた。しかし、ここ数年に安全なサイトが増えてきた結果、この方法はより実際的になった。

2014~2018年にわたって同ブラウザー上の暗号化利用を追跡したChrome Transparency Reportによると、AndroidおよびChromeOSのブラウザートラフィックでは、暗号化率は上がっている(Androidでは42%から76%へ、ChromeOSでは67%から85%)。また、2014年にトップ100のウェブサイト中HTTPSをデフォルトで使用していたのはわずか37サイトだったのに対して、2018年には83サイトに増えたことも報告書に書かれている。

Chromeによるこのセキュリティーアップデートは、最近起きているセキュリティーハックに直接対応するものではなさそうだが、良いタイミングだった。最近世界で起きている銀行医療、および選挙ハッキングの事件を受け、セキュリティー、特にオンラインセキュリティーは深刻な話題となっている。

“secure”なサイトはあなたのデータが侵入を受けないという意味ではないが、、Chromeは今後もユーザーが最も安全な体験を得られるように、この分野での努力を継続するつもりだと語った。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google CloudのAutoMLサービスはFigure Eightとパートナーして訓練データの充実を目指す

機械学習のモデルの訓練やテスト、微調整などを支援するプラットホームFigure Eightが今日(米国時間7/24)、Googleとの重要なコラボレーションを発表した。それによると、今後Google CloudのAutoMLサービスでは、Figure Eightが機械学習のデータの作成やアノテーションを行なうときのデファクトスタンダードのパートナーになる。

Figure EightのCEO Robin Bordoliによると、Googleは前から顧客だったが、AutoMLがベータになり、そのプロダクトポートフォリオを拡大している現状では、両社がもっと密接に協働すべき、との結論に達した。Bordoliの主張では、デベロッパーが機械学習のモデルを構築するときの今だに最大の難関が、データの訓練だ。Googleも、そのことをよく認識している。“彼らの認識では、データ訓練の欠如がAutoMLの採用を阻む基本的な障害だ”、と彼は述べる。

AutoMLの最初のプロダクトは機械視覚がメインだったから、Figure EightとGoogleのパートナーシップも、ビジュアルデータによるモデルの訓練が多かった。Figure Eightのサービスを利用することによって、比較的経験の浅いデベロッパーでも、データの収集やAutoML向けの準備、それによる実験などができていた。

Figure Eightが類似のプラットホームと違うのは、その工程に人間が関与することだ。Bordoliの主張では、訓練データのアノテーションを完全にAIツールにまかせることなんて、できない。それは、人間にだけまかせるわけにはいかないのと、同じだ(世界中の人びとを集めてタグ付けをやらせないかぎり)。

GoogleのGoogle Cloud AutoMLのプロダクトマネージャーFrancisco Uribeはこう語る: “うちの顧客の重要なニーズが、人間によるラベル付けだ。Figure Eightとのパートナーシップによって、そのニーズのサポートが強化される”。

このパートナーシップに基づいてFigure EightはAutoML専用のテンプレートと、データをアップロードするプロセスをたくさん作った。同社はまた、顧客がデータを作って訓練する際の お手伝いも提供する(それにより、公平なAI(AI fairness)の担保を目指す)。Google CloudのユーザーはFigure Eightのプラットホームを使って最大1000までの画像にラベルを付け、また同社のアノテーターを利用することもできる(アノテーションを自分でやらない場合)。

今日の発表に至るまでにFigure Eightはすでに、100億以上のデータラベルを生成しており、Googleとの公式パートナーシップにより、それはさらに加速されるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、Hangouts Meet用デバイスにボイスコマンドを導入

本日(米国時間7/24)Googleは、サンフランシスコで行われた同社のNextカンファレンスで、近々Googleの電子会議用ハードウェアを強化しボイスコマンドを使えるようにすると発表した。

多くの人々にとって会議のセットアップは今も大きな頭痛の種である。同社はGoogle Assistantなどのツールで使われている音声対応人工知能と同じものを、会議用ハードウェアにも載せたいと考えた。そこで今日、GoogleはVoice Command for Meetを発表した。

これでユーザーは、”Hey Google, start the meeting.” と言えるようになる。そしてこれはまだ始まりにすぎない。Googleは、今後コマンドを増やしていくことを約束した。この機能は今年中に提供される予定だ。

つい昨年秋、GoogleはHangouts Meetハードウェアプログラムをスタートさせた。これは、Meetの利用者が、Googleあるいは多くの会議室で見られるCiscoやPolycomの伝統的ハードウェアを使って会議を開催する方法を提供するものだ。Googleの報告によると、Hangout Meet対応の会議室はすでに何千か所も作られている。

会議のセットアップや参加者の招待などを音声で行う簡単なコマンドを提供することで、時として複雑になる会議運用を著しく簡易化できる。会議システムは生まれてから何年にもなるのに、不必要に複雑で多くの人たちをいら立たせてきた。

もちろんユーザーたちは、Google HomeやAmazon Echoなどのおかげで、デバイスとのやり取りには慣れている。

音声対応ハードウェアを会議室に持ち込もうとしているのはGoogleだけではないことにも注目されたい。昨年11月、 CiscoはCisco Spark Assistantを発表し、Cisco製会議室用ハードウェア専用の音声コマンドを提供した。それを支える音声認識技術はMindMeldの買収によるものだ。Ciscoは2017年5月にこの会話型AIのスタートアップを1.25億ドルで買収した

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、Go Cloudを発表――クラウド開発ツールでGo言語の普及加速を目指す

現在急成長のプログラミング言語の一つにGoogleから生まれたGo言語がある。現に利用しているデベロッパーは世界で100万人前後と見積もられている。GoogleではGoはクラウド・アプリの開発に適しているので成長をさらに加速することができると考えている。Googleは今朝(米国時間7/24)スタートしたCloud NextカンファレンスでGo Cloudを発表した。

Go Cloudはオープンソースのライブラリと一連のツールを組み合わせたもので、Goでクラウド・アプリを開発することを容易にする。

Goはデベロッパーに広く使われている言語ではあるが、クラウド・サービスを利用するための標準的ライブラリを欠いていたとGoogleでは考えている。多くの組織が業務をクラウドに移行しようとしているが、今のところデベロッパーは各種のクラウドの活用にあたってライブラリを自分で書く必要がある。

そこで Go Cloudがデベロッパーに提供しようとするのは特定のプラットフォームに依拠しないオープンソースのクラウドAPIだ。これにはブログのストレージ、MySQLデータベース、各種のランタイム・コンフィグレーションなどへのアクセスに加えてHTTPサーバーのビルトイン・ログや各種のモニタリング機能などが含まれる。現在はGoogle Cloud Platformに加えてAmazon AWSが対象となっている。しかし将来はGo Cloudがサポートするプラットフォームはさらに拡張されるという(もちろんクラウド・プロバイダは自らGo APIを開発、提供することが可能だ)。

デベロッパーは現在作動中のアプリケーションの重要な部分を書き直すことなしに、ただちに所望のクラウドに移行させることができるようになるとGoogleでは主張している。

Googleのデベロッパー・リレーション担当副社長、Adam Seligmanは私の取材に対して「われわれはGo CloudがGoのライブラリが爆発的に増加するきっかけとなることを期待している」と語った。当然ながら、そうなればクラウド向けプログラミング言語としてのGoの成長をさらに加速させる効果がもたらされるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、Cloud Build発表――デベロッパー向けに理想的なCI/CDプラットフォームの提供を目指す

デベロッパーがアプリケーションを開発する際には十分なリードタイムを見込み、バグ修正やバージョンアップのサイクルを考えておくのが常識だった。この時代にはじっくり腰を据えて準備することができた。しかし現在のCI/CD開発(継続的インテグレーション/継続的デプロイメント)の世界では毎日バージョンアップが行われる。つまりデベロッパーにとって適切なCI/CDフレームワークの利用が必須となっている。

今日(米国時間7/24)、サンフランシスコでスタートしたGoogleのクラウド・カンファレンスでCI/CDプラットフォームとしてCloud Buildが発表された

Googleによれば、Cloud Buildは同社の「フル機能のCI/CDプラットフォームであり、デベロッパーはどんな規模であろうと、あらゆる種類のソフトウェアを効率的にビルド、テスト、デプロイすることができる」という。

Cloud BuildはVM、サーバーレス、Kubernetes、Firebaseなど多数のプラットフォームで作動するだけでなく、Dockerコンテナもサポートする。ソフトウェアのデベロッパー、オペレーターに開発、運用の柔軟性を与えると共にサイクルの自動化を進めることを容易にする。

Cloud Buildではデプロイメントのトリガーを設定できる。つまり特定の条件が満たされると自動的にアップデートが実行されことになる。デベロッパーはローカルでビルドし、脆弱性をテストし、パッケージの健全性に自信を持った段階でクラウドに公開することができる。

Cloud Buildにはエラー報告やアナリティクスなど問題を発見、解析するツールを備えている。デベロッパーはビルドのエラーやビルド速度が遅すぎるなどの原因をデプロイに先立って容易に同定することができる。

Google Cloud Buildでは一日あたり120分までのビルド時間が無料で提供される。これを超える部分の料金は毎分0.0034ドルだ。

〔日本版〕日本のGoogleでは9 月 19、20 日にCloud Buildを体験できるイベントを予定している。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleのCloud Nextカンファレンスがスタート――ライブで中継中

Googleがサンフランシスコのモスコーニ・センターでクラウドについてのビッグなカンファレンスを開催中だ。今朝(米国時間7/24)、Google Cloud Nextは第1日目がスタートした。もちろんGoogleのフラグシップ・カンファレンス、I/Oほどの規模ではないが、 クラウドはこの1年ほどGoogleがもっとも力を入れ、成功している分野だけに見逃せないイベントだ。

GoogleはGoogle Cloudのインフラ、エンタープライズ・サービス、その上で作動する機械学習ツールなどの拡充に巨大な投資を行っている。GoogleはGoogle Cloudを今後のビジネスの柱の一つとしていくことは明らかだ。これまでGoogleは本質的に巨大な広告事業者だった。もちろん広告事業も依然力強いペースで成長中であるものの、Googleは「その次」のビジネスをクラウドだと考えている。

Google Cloudのキーノートは現地時間午前9時にスタートした。TechCrunchチームはカンファレンス会場から最新のニュースをカバーする。

われわれのGoogle Cloud関連記事はこちら。下のビデオはキーノートの中継。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

サービス間データ移行を容易にする「Data Transfer Project」、Googleら4社が発表

eng-logo-2015Google、Facebook、Microsoft、Twitterは7月20日(米国時間)、各サービス間でのデータ転送を容易にするオープンソースプロジェクト、「Data Transfer Project(DTP)」の立ち上げを発表しました。

現状、あるサービスから自分のデータをすべてダウンロードできたとしても、それをそのまま別のサービスにアップロードすることはできません。DTPはこれを可能にすることを目指すもの。プロフィールをコピーしたり、あるサービスに登録している連絡先をほかのサービスに移行したりが可能になります。

ほかにも、Instagramにアップした写真を一旦ダウンロードすることなく、GoogleフォトやFlickerに移したり、ある音楽サービスで作成したプレイリストをほかのサービスへ移すなどのケースが考えられています。

この取り組み、4社が独占するわけではなく、他企業とも協力して広く普及させたい考えです。ユーザーにメリットがあるのはもちろんですが、スタートアップ企業が新しいサービスを立ち上げる場合にも、DTPをサポートしていれば、サービス開始時から大量のデータを扱うことも可能になります。

DTPはまだ始まったばかりではありますが、サンプルコードがGitHubで公開されており自分で試すこともできます。具体的な形になるにはまだ時間がかかりそうですが、DTPが普及すれば、データが溜まっているからほかのサービスへ移りづらいという縛りからは、解放されるかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

GoogleのFuchsia OSは製品としてのオペレーティングシステムを目指していない?

GoogleのProject Fuchsiaは、今でもときどきテクノロジー関連記事で取り上げられる。Googleが新しいオープンソースのカーネルとオペレーティングシステムを開発するのはこれが初めてだから、人びとの関心は消えない。でもそれはきわめてオープンに開発されているから、秘密のようなものはほどんどなく、誰でもちょっと勉強すればPixelbookの上で動かせる。プロジェクトのドキュメンテーションも、たくさんある。

Bloombergの最近の報道によると、約100名のエンジニアがGoogleでFuchsiaを担当している。しかしこのプロジェクトは、GoogleのCEO Sundar Pichaiも正式に承認しているが、まだその位置づけがはっきりしない。Androidを置換する、という説もあるが、それはないだろう。それは、Chrome OSとAndroidをマッシュアップして一本化したオペレーティングシステム、でもないと思う。

むしろ、たぶんそれは、いくつかの新しいアイデアを試してみるための実験的なシステムだろう。将来、正式なプロダクトになるのかもしれないが、そのためにはもっと大きなチームと投資が必要なはずだ。あるいは、Google Homeなどのハードウェアに載るのかもしれない。そうなるとそれは、Googleが100%完全にコントロールできる組み込みOSになる。

Googleのような企業が次世代オペレーティングシステムに取り組んでいても不思議ではないし、重要なのはFuchsiaがAndroidやChromeOSと違ってLinuxのカーネルをベースにしていないことだ。FuchsiaのカーネルはZirconと呼ばれ、Googleのほかのオペレーティングシステムを動かしているモノリシックなLinuxカーネルと違ってマイクロカーネル方式だ。そして、新しいカーネルの構築は大仕事だ(それはGoogle自身の組み込みカーネル“littlekernel”(LK)プロジェクトをベースにしているらしいが)。

Microsoftも数年前から、マイクロカーネル方式の実験的なオペレーティングシステムプロジェクトSingularityに取り組んでいたが、それは結局立ち消えになったようだ。

でもこれらのプロジェクトの目的は、必ずしも最終製品を作って市場に出すことではない。それは、何らかの技術の可能性を探る実証的実験であったりする。そこで得られた結果が、既存のプロジェクトに役立つこともある。そこから、新しいパテントがいくつか得られることもある。それは、シニアエンジニアが好むタイプの仕事だ…Bloombergの記事はそれをほのめかしている。Bloombergが取材した某氏は、それは“シニアエンジニアのつなぎ留めプロジェクトだ”、と言っている。新しいオペレーティングシステムを本当に作るのなら、100名では少なすぎる。でもその100名は今、AppleやMicrosoftの仕事ではなく、Googleの仕事をしている。それは、Googleにとって良いことだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleは企業の現場労働者たちにも気軽なコンピューターとしてChromebookを使わせたい

Googleの社内には“Grab and Go”〔仮訳: 手に取ったらすぐ使え〕プログラムというものがあって、社員たちは上図のようなセルフサービスのコーナーへ行ってChromebookを勝手に借りて使ってよい。ITの面倒な承認プロセスは要らない。そしてこれからは、ほかの会社でもそれができるのだ。

Chromebookは教育に自分の世界を見つけたが、しかし最近では大企業が、主にブラウザーだけを使う集中管理型デバイスとして、これに目をつけ始めた。つまり学校も企業も、同じようなデバイスを求めていたのだ。

Google社内では、これまで3万名あまりの社員がのべ10万台あまりの貸し出しを利用した。

Googleは他社にも同じことをしてもらいたいが(そして多くのChromebookを使って欲しいが)、現状ではまだ一定のプレビュー事業なので、Googleはまだ、上図のラックのようなものは売っていない。Googleによると、やってみたい企業にはそのためのシステムのオープンソースのコードを提供し、セットアップとデプロイのやり方も教えるそうだ。また、どこかとパートナーしてハードウェアも制作〜提供し、あるいは‘Grab and Go’をサービスシステムとしてセットアップさせるつもりだ。

社内に置かれた‘Grab and Go’のコーナーというかステーションを使いたい社員は、単純にラップトップを一台手に取り、記帳し、使い始めればよい。使い終わったら、返却する。とっても簡単だ。

Google自身がChromebook用のラックを作って売るという、すごい話ではないが、企業にChromebookを売ろう、というプロジェクトではある。とくにねらっているのは、短時間気楽にデバイスが使えればそれでいい、というタイプの現場労働者だ。シフト労働者やリモート労働者も、そんなChromebook族に含まれる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleのCloud LauncherがGCP Marketplaceと改名、コンテナアプリケーションのデプロイもサポート

Cloud Launcherは長年、Googleが開設したクラウドアプリケーションのマーケットプレースで、サードパーティのベンダーはほんの数クリックで自分のアプリケーションをGoogleのクラウドへデプロイできる。でもその名前からは、そこに商用アプリケーションを置けることや、それらの課金をGoogleが処理してユーザーの通常のGCPの料金請求に加えてくれることなどが、分かりにくい。そこでGoogleは今回、名前をGCP Marketplaceに変えることにした。

それだけでなく、今日(米国時間7/18)のアップデートでは、商用とオープンソース両方の、コンテナアプリケーションも置けるようになる。ユーザーはそれらを、Google Kubernetes Engineへ容易にデプロイできる(ほかのKubernetesサービスを使ってもよい)。これまで、このマーケットプレースは従来的な仮想マシンだけを提供してきたが、でも今や、コンテナのサポートを求める顧客がとても多いのだ。

Googleがいみじくも主張するように、Kubernetes Engineはコンテナの管理から大量の面倒を取り去ってくれるが、でもそれらをKubernetesのクラスターへデプロイするのは手作業の場合が多かった。そこでこのマーケットプレースでは、コンテナアプリケーションのデプロイも数クリックでできるようにし、しかもGoogleのKubernetes EngineだけでなくほかのKubernetesへのデプロイもサポートする、とGoogleは約束している。

Google CloudのプロダクトマネージャーBrian Singerによると、彼のチームはKubernetes Engineのチームと密接に協力して、このような統合をできるかぎりシームレスにしてきた。そして今マーケットプレースにあるソリューションは、GitLabのようなデベロッパーツールや、グラフデータベースNeo4j、データ管理サポートKastenなども含んでいる。WordPress, Spark, Elasticsearch, Nginx, Cassandraといったオープンソースのプロジェクトも利用できる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

API管理のGoogle ApigeeがInformaticaとパートナーしてアプリケーションの統合を充実

GoogleはAPI管理サービスApigeeを2016年に買収したが、今日まで、その後の展開はあまり見られなかった。しかし今日(米国時間7/12)のApigeeの発表によると、いくつかの小さなアップデートによりGoogle Cloud Platformとの統合がより深まり、また、クラウドデータの管理統合サービスを提供するInformaticaとの大型パートナーシップにより、InformaticaがGoogle Apigeeの最優先の統合パートナーになった。

この分野のパートナーシップの多くがそうであるように、Informaticaとの契約には営業やマーケティングにおける協力も含まれるが、重要なのはその部分ではない。このパートナーシップで重要なのは、Informaticaのツールの一部をGoogleがApigeeのダッシュボードに載せてしまうことだ。それによってApigeeのユーザーは、Informaticaの幅広い各種サードパーティ製エンタープライズアプリケーションの統合を利用でき、またInformaticaのユーザーは自分たちのAPIをApigeeから公開でき、管理もしてもらえる。

Googleと競合するMicrosoftなどは、独自の統合サービスを作っている。Google Cloudのプロダクト管理担当Ed Anuffによると、Googleのロードマップにそれはなかった。彼は曰く、“コネクターの充実したカタログを作るためには、大量のノウハウを必要とする。統合化プラットホームを作るのは簡単でも、アプリケーションのコネクターがなければ何の役にも立たない”。そこでGoogleは、すでに大きなカタログを持ち、エンタープライズ界隈で信頼の厚いパートナーを、探すことにしたのだ。

同様に、Informaticaでビッグデータとクラウドとデータインテグレーションを担当しているVPでGMのRonen Schwartzは、彼の会社の顧客の多くがクラウドへの移行を志向するに伴い、自分たちのサービスをApigeeに持ち込んで、外部のアプリケーションに対してオープンにすることが、より容易になる、という。“今回のパートナーシップにより、両社の良いとこ取りを顧客に提供できる。しかも顧客はそれを、統合化され最適化されたやり方で利用できる”、と彼は語る。

画像クレジット: TechCrunch

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google XのLoon、Wing、グループ企業に昇格――アストロ・テラーが祝福

Google XのプロジェクトとしてスタートしたLoonとWingがXを卒業し、Googleグループの親会社、Alphabet傘下の独立企業となった。Google Xとムーショット・プログラムのの責任者、Astro Tellerが昨日(米国時間7/11)、Mediumに記事を書いている。

Xのプロジェクトとしてスタートしたときには予想されなかったことだが、 LoonとWingは メンバーの懸命な努力と過酷なフィールテストの繰り返しという長くクレージーな期間を終え、今やXを卒業し、Alphabetグループの独立企業2社となることが決まった。

Loonは2013年、Wingは2014年にそれぞれスタートしている。 当時はで突飛なアイディアの典型的なムーショットと考えられていたが、その後大きな進歩を遂げた。

Loonは多数の無動力の巨大気球の編隊で、辺鄙な地域やインフラが未整備の国でインターネット接続を安価に提供する。たとえば昨年夏にペルーで水害に襲われて通信手段を失った何万人もの人々にインターネットが使えるようにした。秋にはハリケーン・マリアによって大被害を出したプエルトリコでも活躍している。

一方、 Wingは宅配サービスに自動操縦の電動大型ドローンを使おうとするもので、遠隔地への配送の効率化とCO2排出の低減を狙っている。テストではオーストラリアのメキシカン・ファーストフード店、Guzman y Gomezのブリトーを奥地に配達している。この5月にアメリカ運輸省はドローンテクノロジーを一段と進歩させるためのUnmanned Aircraft Systems Integration Pilot Program10チームの一つとしてWingを選定した。

Tellerは声明でAlastair WestgarthがLoonの初代CEOに、 James Ryan BurgessがWingのCEOにそれぞれ就任する予定だと明らかにした。WingではAdam Woodworth がCTOに就く。

LoonとWingは自動運転のWaymoやサイバーセキュリティー分析プラットフォームのChronicleなどX出身のGoogle企業の仲間入りをする。同時に、SpaceXのインターネット衛星(プロトタイプ段階)やAmazonが以前から宣伝しているドローン配送システムのライバルとなる。

当然、前途には厳しいものがあるはずだが、Alphabetという巨大な後ろ盾を得ていることはこれらの若い企業にとって非常に心強いだろう。

画像:Alphabet

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Payのアップデートでピアツーピアの決済やチケット購入/保存ができるようになった

GoogleがGoogle Payのアップデートをいくつか行った。Google Payは、これまでいろいろあった支払い決済ツールを一つにまとめたサービスの名前だ。アップデートの多くはもっと早くに発表されたが、それらの実装の提供は今日(米国時間7/10)からだ。

新たに加わった機能の中には、ピアツーピアの決済がある。友だちにお金を払ったり請求することはGoogle Pay Sendでできたが、今日からはメインのGoogle Payアプリでできる。

Google Payのプロマネを担当するGerardo Capielによると、そのほうが請求を複数の友だちに分割するのが簡単だそうだ。たとえばGoogle Payで何かを買って[買う]をタップしたら、その支払いを5人の友だちなどに分割請求できる。

要するに二つのアプリを合体させるわけだが、Google Pay Sendはそのままでもいいのではないか。しかしCapielは曰く、“あらゆるものをGoogle Payにまとめてしまいたい”のだが、でもPay Sendを閉鎖する“そのタイミングは未定”だ。

また今度のアップデートでは、チケットや搭乗券を保存できるようになった。その[Passes]タブの中にはポイントカードやギフトカードなども入れられる。すでにTicketmasterとSouthwes航空をサポートしているが、今後はEventbrite, Singapore Airlines, Vuelingなどが加わるそうだ。

Google pay

まだ一部の機能…[Passes]タブなど…はAndroidのみだが、Capiel曰く、いずれどのプラットホームでもサポートするそうだ。WebやiOSアプリでもGoogle Payできるようになるだろう。今Googleは、一人のユーザーの決済情報を複数のプラットホームにまたがって一本化しようと努力しているから、そのうち、たとえば、Webで生じた決済をモバイルアプリで見たり払ったりできるようになる。

Capielが語る今後の計画は、チケットのパートナーをもっと増やすことと、Google Payアプリをもっと多くの国で使えるようにすることだ。とくに、このサービスがすでにオンラインの支払いに使われている国で。

“何もかもアプリで済むように努力している。それが難しいものも一部にはあるが、できるかぎり完全な決済アプリに育てたい”、のだそうだ。

画像クレジット: Google

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Gmailの内容がサードパーティ開発者に読まれている可能性あり?Googleは「ユーザーの同意を得ている」と説明

eng-logo-2015Googleがサードパーティ製アプリの開発者に対して、ユーザーのGmailの内容を読むことができる権限を与えているとの報道が伝えられています。タイムスタンプや受信者、送信者およびテキスト内容まで、すべてAIや人間の従業員が閲覧できる可能性があるとのこと。

こうした「ユーザーのGmailを読む」権限は、一応はユーザーが同意を与えた場合のみ与えられるもの。ただしユーザーがどのようなアクセス許可を与えているのか十分に理解しているかどうかは疑わしいと、同報道を伝える米WSJは指摘しています。

さらにWSJの取材に対して、Googleは同社の従業員がGmailの内容を読むこともあると回答。ただし「かなり特殊な場合」とした上で「セキュリティ上の理由、バグや不具合の調査」に必要なときのみに限られるとしています。
サードパーティ製アプリとして例示されているのは2つ。1つは「Return Path」で、マーケティング担当者向けに1日1億件以上の電子メールを分析するもの。事情通によれば、開発元の従業員は2年前に約8000件のメールを閲覧したとされています。

もう1つのアプリは、ユーザーのメール運用を支援する「Edison Software」。こちらはスマートリプライ(返事の自動作成)機能開発のために、人間の従業員が何百人ものユーザーのメールを読んだと伝えられています。

両社の担当者は、こうした慣行はユーザー契約に基づいて行われており、従業員は閲覧したメールに関して「できること」と「できないこと」の厳格な規約に従っていると回答したとのこと。

とはいえ、WSJがGmai統合サードパーティ製アプリに関わった現従業員および元従業員、20人以上にインタビューした結果、このようなルールは厳密には守られていないとか。

Googleのデベロッパー契約では、ユーザーの個人情報を「本人からの明示的な同意なしに」他の誰かに公開することを禁じているものの、サードパーティ開発者たちは「Googleがこれらのポリシーを実施することはほとんどない」と述べたとも伝えられています。

こうした一連の報道に対して、Googleは公式ブログで「Gmailのセキュリティとプライバシーの確保」というエントリを公開。同社がGmailと統合されたアプリおよびアプリ開発者を徹底的に調査していると述べた上で、「データの透明性と(ユーザーによる)制御」がプライバシー保護の重要な原則であると強調。

本エントリでは、サードパーティ製アプリがGmailのデータにアクセスする前に、アクセスできるデータの種類とデータの使用方法を明確に示す許可画面が表示される基本ポリシーを再確認。その上で、ユーザーに対して確認画面を確認することを強く推奨しています。

一応、サードパーティがユーザーのGmailを閲覧する上で、形式的には相手の許可を得ているものの、実際は「プライベートなメールの内容まで読んでいいと同意した」とは流れ作業の中では認識しにくいもの。

さらにいうと、これまでGoogleが全てのアプリについて「権限付与への同意」を徹底してきたかは、厳密には検証できません。今後はサードパーティ製アプリの登録画面で「メールを閲覧していい」と許可を求める文言がないかどうか、十分に注意を払いたいところです。

Engadget 日本版からの転載。

Google CloudのCOO、わずか7ヶ月で離任――原因に関心集まる

昨年11月、Googleは Diane BryantがGoogle Cloud事業の新しいCOOに就任すると発表した。Bryantは当時Intelのデータセンター事業部の責任者で一時休職中だった。Bryantの採用はGoogleにとって大成功だと考えらたが、長続きしなかったようだ。Business Insiderのスクープによれば、Bryantは就任からわずか7ヶ月でGoogle Cloudを去った。

TechCrunchがGoogleに確認を取ったところ、広報担当者から、「BryantがGoogleを離れたことを確認する。われわれは在任中のBryantの貢献に感謝し、次の段階にも多幸を祈っている」というコメントが返ってきた。

Bryantの離任の原因は現在のところ明らかでない。IntelのCEO、Brian Krzanichが女性社員との不適切な関係が報じられて辞任した後、取締役会は後任探しを始めている。Bryantはその条件に適していると考えられている。IntelはCEOの選択で部内者を抜擢するのが例だった。ただし今の段階でIntelの取締役会がすでに後任を決定しているということは考えにくい。Intelに25年間勤務して実績を挙げてきたBryantのリクルートはGoogle Cloudにとってヒットだった。Googleはクラウド事業でAmazonとMicrosoftを追う立場にあり、Bryantはこうした事業のトップとして理想的と見られていた。

Bryantの採用にあたって、Google CloudのCEO、Diane Greeneは「Bryantの戦略における見識やテクノロジー上の知識、またクライアントを熟知していることなどは今後Google Cloudを新しい段階へとスケールさせるためにこの上なく価値あるものとなるだろう」と述べていた。最近のアナリストのレポートによればGoogle Cloudの市場シェアは漸増しており、売上もそれに比例してアップしている。それでもGoogleはこの分野でかなり離れた3位であり、この状態は当分変わりそうにない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Android Pの最終バージョン直前のベータ、Beta 3がリリース

Popsicleか? Peppermintか? まだ公式の名前がないけど、Googleは今日(米国時間7/2)、Android Pの最終バージョンに近いと自称するBeta 3をリリースした。Beta 2の1か月後となるそれは、バグフィックスと安定性対策が主な内容だ。

これは、この夏の終わりごろと予定されている本番リリース直前の、最後の大型ベータだ。というわけなので今回は、大きな目立つ新機軸はない。それは、Beta 2で出尽くしてしまった。

Androidのエンジニアリング担当VP Dave Burkeが、関連のブログ記事で述べている: “デベロッパーのためのAPIはこの前のアップデートで確定した。今回のBeta 3では、Android Pの最終バージョンにきわめて近いものをお見せできる”。

APIが最終アップデート、ということはデベロッパーが自分のアプリを本格的にテストできる、という意味だ。システムツールとしては、マルチカメラや通知機能の強化、ディスプレイのカットアウト(切り抜き、長らくノッチと呼ばれた)、そしてImageDecoderなどがある。

このアップデートは今日から、Pixelを使えるデベロッパーに提供される。Beta 2がすでに動いているなら、アップデートは自動的に行われる。さらに7月19日のRedditのAMAでは、Android Pについて聞きたいことなら何でも答えてくれる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeのピクチャインピクチャモードをアメリカの全Androidユーザーが使える

YouTubeの、これまで有料の機能だったピクチャインピクチャ(picture-in-picture, PIP)モードが、アメリカのYouTubeユーザー向けに、Androidでサポートされた。この機能はAndroid 8.0(Oreo)より上で利用でき、4月から一般ユーザー向けに徐々に展開されていたが、月曜日に(米国時間6/25)に全面展開が完了した。

最初に気づいたXDA Developersは、今週の初めから、ピクチャインピクチャモードがより多くのYouTubeユーザーに可利用になった、と言っていた。漸進的なローンチのようだが、YouTubeは正確なステータスを教えなかった。

ピクチャインピクチャモードは、その名のとおり、YouTubeやそのほかのアプリを見ているときに、小さなウィンドウでビデオを見続けることができる機能だ。

この便利な機能はこれまでずっと、有料のYouTube Premium(以前のYouTube Red)でしか使えなかった。

Webを閲覧しながらでも小窓でビデオを見られるというこの機能は、iOSの場合かなりの改善になる。これまでは画面下の細い紐のようなものの上で、とても小さいサムネイルを見れるだけだった。Androidに次いで、iOS対応がいつになるか、まだ発表されていないが、ホーム画面やほかのアプリの上を浮動型ウィジェットがホバリングするやり方は、Androidだけだろうな。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Linux Foundationのシルバー会員だったGoogleが最高ランクのプラチナ会員に

Googleは長年、Linux Foundationの会員だったが、でもそのランクは比較的低いシルバー会員だった。同社は今日一挙に、このオープンソースNPOの最高ランク、プラチナ・スポンサーになった。シルバーの会費は年額10万ドルで、大企業にしてはささやかな額だが、プラチナの会費は50万ドルだ。これと並行して、Google Cloud Platformでオープンソース戦略を担当するSarah Novotnyが、Linux Foundationの理事会に加わった。

Googleと肩を並べるLFのそのほかのプラチナ会員は、AT&T, Cisco, Fujitsu, Hitachi, Huawei, IBM, Intel, Microsoft, NEC, Oracle, Qualcomm, Samsung, VMwareだが、Linux Foundationの総会員数は800以上になる。

Linux Foundationの理事長Jim Zemlinは、今日の発表声明でこう述べている: “Googleは世界最大のオープンソースのコントリビューターならびにサポーターのひとつであり、その同社がThe Linux Foundationへの関与を増強したことはまことに喜ばしい。またオープンソースコミュニティの指導的な立場におられるSarah Novotnyを当会の理事にお迎えできることは光栄であり、彼女が本会の大きな力になることは確実である”。

Googleによると同社はこれまで10000あまりのオープンソースプロジェクトをリリースおよび寄与貢献し、その中にはLFが管理するCloud Foundry, Node.js, Cloud Native Computing Foundation, Open API Initiativeなどがある。Cloud Native Computing Foundationは、Google由来のコンテナオーケストレーションサービスKubernetesの、母体的組織だ。

Googleはこれまで長年、非常に多くのオープンソースソフトウェアプロジェクトとそのエコシステムに関わってきたから、シルバー会員だったことの方がむしろ意外だ。

Novotnyはこう述べている: “オープンソースはGoogleの企業文化の最重要の本質であり、われわれは長年、オープンなエコシステムがよりはやく成長できる資質を持っていることと、変化に際して柔軟性と適応性が大きく、より良質なソフトウェアを作れることを認識してきた。The Linux Foundationはオープンソースのコミュニティに根付いており、当団体と密接に協働することによって私達は、コミュニティの総体と関係を持ち、誰もが利益を得る、誰に対しても開かれたエコシステムの構築に、これからも引き続き貢献していける”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Calendarで‘今会社にいないよ’を指定すると自動的にミーティングを拒否

Google Calendarがアップデートされて、より便利になった。今日(米国時間6/27)の同社の発表によると、Google Calendarには新たに“Out of Office”(今社内にいない)という機能が加わり、並行して各自の在勤時間を設定できるようになった。在勤時間によりほかの人たちはあなたのいる/いない時間が分かり、在勤時間外ならGoogle Calendarがあなたに代わって自動的にミーティングを断る。

まず、Web上のGoogle Calendarでイベントを作ろうとすると、“Out of Office”というエントリータイプ(指定項目)があるので、それをセレクトできる。

たとえば休暇にデートを予定しているなら、そのイベントに“Out of Office”をマークできる。その間に誰かがあなたをミーティングに召集したら、Google Calendarが勝手に断る。

この機能は、GmailのVacation Responder(休暇中自動返信機能)を補うものとして、ユーザーが長年要望していた

今後はイベントのタイトルからイベントのタイプを自動的に検出して、“Out of Office”を自動的に指定するようになるそうだ。

さらに新しい機能として、Google Calendarの中で在勤時間を指定できる。

これまでの指定では週のすべての日に通用する在勤時間を画一的に指定していたが、今度からは一つひとつの日にちについて指定できる。

またGoogle Calendarは、ユーザーの過去のスケジューリングパターンに基づいて在勤時間を推定し、アプリの「設定」で“〜〜でよろしいか”と聞く。

小さな変化だが全体としてGoogleは今、ユーザーの利便性向上に力を入れ始めている。

最近同社は、ユーザーがスマートフォン中毒やゲーム中毒などになるのを防ぐために、いくつかの時間管理機能を導入してきた。

たとえば5月に行われたデベロッパーカンファレンスGoogle I/Oでは、Androidユーザーのための時間管理コントロールを発表し、その中には、親が子のスクリーン時間をFamily Linkを使って設定する機能もある。

YouTubeユーザーのビデオの見過ぎを防ぐ強制中断機能すらある。

またGmailやGoogle Photosなどでは、機械学習とAIを使って、メールの重要性順の判断や、写真の編集を自動化し、ユーザーの時間節約に貢献しようとしている。

Google Calendarのこの新しいツールは、今G Suiteのユーザーが利用できる。一般ユーザーが利用できるのも、遠くないだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa