自動運転技術を車いす利用者向けにチューニングしたシャトルカー

輸送や交通の自動化を目指すMay Mobilityが、いわゆる自動運転技術に関しては単なるアクセシビリティー以上のものを実現しようとしている。その同社は最近、自動運転シャトル車の車いすバージョンの開発を始めた。そのプロトタイプのテストが最初の供用予定地オハイオ州コロンバスで行われ、コミュニティの人びとからのさまざまなフィードバックを集めた。

車いす利用者のための乗車と下車の便宜および、シャトルの走行中の安全確保が設計に導入されている。最初に得られたフィードバックからは乗下車のためのが補助スロープがもっと長くて傾斜がゆるくないといけないことが分かった。関連して、乗車と下車のための停車場の設計にも、問題があった。

本格供用に向けて改善点がまだいろいろあるが、最初のパイロット的運用はもうすぐコロンバスとプロビデンス、およびグランドラピッズで行われる予定だ。

同社によると最終的には、そのソリューションは少なくとも、今の公共交通機関における車いす介助方式と同等、とユーザーに感じてもらえるものでなければならない。

may mobility alisyn malek

May Mobilityの共同創業者でCOOであるAlisyn Malek氏が2019年7月10日のTechCrunch Sessions: Mobilityに登場

May Mobilityの共同創業者でCOOのAlisyn Malek(アリサイン・マレック)氏は、TechCrunch Sessions: Mobilityでこう語った。「どうやって、交通を誰にとっても容易なものにできるだろうか?この問題意識の中でとくに重要なのが誰にとってもの部分だ」。

このような低速の電気自動車に関しては、米国など多くの国でまだその設計や安全性機能に関して明確な指針や規制がない。そこで同社が考えたのが、障害者向けの設計に関して最初からコミュニティと協働することだ。自動運転車を作っている企業のほとんどが「まるで決まり文句のように、これまで自動車に乗れなかった人でも乗れるようになる」と言う。しかし実際には、そんなアクセシビリティーのために具体的で現実的な工夫を実装しているところはほとんどない。

しかしごく一部の企業、例えばライドシェアサービスのLyftは、自動運転車を開発しているAptivおよび全米視覚障害者連合とパートナーして、目の不自由な人でも利用できる自動運転車サービスを設計している。しかしMay Mobilityのシャトルサービスは、ひとつの会社や機関としての完全な管理体制の中で商用のコミュニティサービスとして展開できる。つまり同社のアクセシビリティー対策は、既存のバス会社やタクシー会社、もしくは一部の行政サービスなどでもすぐに採用して実用化できる。

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データウェアハウスOSを提供するDataformが2億円超を調達

Googleの元社員たちが始めた英国のDataformは、企業によるデータウェアハウスの管理を容易にする。同社はこのほど、LocalGlobeがリードするラウンドで200万ドル(約2億1600億円)の資金を調達した。この投資には、多くの無名のエンジェル投資家たちが参加した。同社はシリコンバレーのアクセラレーターY Combinatorを、2018年の後期に卒業した。

Googleの社員だったLewis Hemens(ルイス・ヘメンス)氏とGuillaume-Henri Huon(ギョーム・アンリ・フォン)氏が創業したDataformは、データの豊富な企業がデータウェアハウスに保存したそれらのデータからインサイトを取り出せるようにする。データをマイニングしてインサイトやビジネスインテリジェンスを取り出すことは、通常ならデータエンジニアとアナリストのチームを必要とする。Dataformはそのタスクを単純化して企業がもっと高速かつ安価にそれができるようにし、データの有効利用を可能にする。

フォン氏は次のように説明する。「企業はこのところますます多くのデータを作り出して、それらをGoogle BigQueryやAWS Redshift、あるいはSnowflakeのようなクラウド上のデータウェアハウスに集中的に保存している。でも、BIツールを使って分析するなど、それらのデータを利用するためには、大量の生データをノイズのない、信頼性のある、アップツーデートなデータセットに変換しなければならない」。

「しかしデータの担当チームには、ウェアハウスのデータを有効に管理するためのツールがないことが多い。その結果、彼らは独自のインフラストラクチャを作ることとデータパイプラインの管理に多くの時間を取られている」、と彼は言う。

フォン氏によると、Dataformはデータウェアハウスにあるデータを管理するための完全なツールキットを提供して、その問題を解決する。それによりデータチームは毎日もしくはもっと頻繁に、新しいデータセットを作ってデータセット全体を自動的にアップデートできる。その処理全体をひとつのインタフェイスから管理でき、新しいデータセットのセットアップは5分ぐらいでできる。また同社は、これまでのベストプラクティスを使ってデータの管理を助けるオープンソースのフレームワークを提供している。その中には、再利用できるファンクションや、テストツール、依存性管理機能などがある。

今回のシード資金は、営業と技術両面の強化と拡大に充てられる。また、製品開発にも充当される。収益はSaaSの利用料金から得られ、通常はユーザーの人数に対して課金される。

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米国企業は商務省の認可を得ればファーウェイに売ってもよいことに

ファーウェイ(Huawei)が米商務省のエンティティリスト(Entity List、米製品輸出禁止対象企業リスト)に載ってから2カ月経った今、この中国の通信機器とスマートフォンの大手は米国のサプライヤーと再びビジネスができることになった。ただしそのためにはサプライヤー企業が米政府の認可を得なければならない。Wilbur Ross(ウィルバー・ロス)商務長官の発表によると、その認可を得るためには企業が、その技術をファーウェイに売っても国にとってリスクがないことを証明しなければならない。

しかしファーウェイはエンティティリストに残り、認可の申請は「原則として不許可」の方針のもとに審査されるので、承認されない企業が多くなるだろう。

先月、G20サミットで二人が日本にいたとき、ドナルド・トランプ大統領は中国の習近平国家主席に、米企業が製品をファーウェイに再び売れるようにすると言ったが、しかしその漠然とした口約束は具体性を欠いていた。そして商務省はスタッフに、ブラックリストがまだある前提で行動するよう命じている。世界最大の通信機器メーカーで、スマートフォンのメーカーとしては世界で2番目に大きいファーウェイは、米国と中国が繰り広げている貿易戦争における一種の切り札だ。

ファーウェイがエンティティリストに載ってからはQualcomm(クアルコム)Intel(インテル)、Google(グーグル)などの重要なサプライヤーとの関係が断ち切られ、それによってファーウェイに生じた損害は約300億ドルと言われる。米国のリスクになることはないと繰り返し主張しているファーウェイの創業者でCEOの任正非(ニン・セイヒ)氏はその後、CNBCのインタビューで損失額を下方修正したが、損失は重要な顧客を失う米企業にも生ずることを忘れてはならない。昨年のファーウェイの部品購入額700億ドルのうち、110億ドルがQualcommやIntel、Micron(マイクロン)などの米企業からだ。

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電気自動車の電池をインターネットからリアルタイム管理するクラウドサービス

ドイツの著名な機械器具メーカーボッシュ(Bosch)が、電気自動車の電池の寿命をインターネット上から管理しモニタするクラウドソフトウェアサービスを立ち上げる。

同社取締役のMarkus Heyn博士が、声明でこう述べている。「Boschは電気自動車のバッテリーをクラウドに接続する。そのデータに基づくサービスにより、バッテリーの性能を大きく向上してその寿命を延ばす」。

EVのユーザーはリモートで電池の状態を監視および管理でき、その損耗を最大20%減らせる、とBoschは言っている。

このソフトウェアサービスは電池の充電時間をリアルタイムで計測し、これまでの充電回数や、急な加速や減速によるストレス、気温などのデータも集める。そしてそれらのデータに基づいて次の充電を最適化し、またドライバーに電池の長寿命利用についてアドバイスをする。

このクラウドサービスの最初の顧客企業は、中国のライドシェアの大手DiDiだ。同社は厦門(アモイ)で、Boschのソフトウェアを有効にした車の一群を展開する。

このツールは現状の静的データを提供するだけでなく、DiDiなどの企業ユーザーの車両管理担当者に電池の損耗や、交換適期、今後の最適再充電時期などの予測を提供する。これにより、各車両のベストパフォーマンスを維持する。

Heyn博士は声明でこう述べている。「強力な電池が長寿命になれば、電気自動車を企業が採用しやすくなる」。

Boschが挙げるアドバンテージは3つある: (1)電池の長寿命化、(2)修理間隔を長くしてメンテナンスを楽にする、(3)充電の適正管理により電池の好調高能力を長時間維持する。

画像クレジット: Bosch

 
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ミネソタの倉庫労働者がAmazonプライムデーのストライキを計画

Amazonのミネソタ州シャコピーの倉庫の労働者たちが、大売り出しが行われる7月15日のプライムデーにストライキを計画している。Bloomberg(ブルームバーグ)の記事によると、約100名の従業員が労働条件ないし労働慣行の改善を求めて合計6時間の職場放棄を行う。要求は、臨時雇いを正社員にすること、生産性の義務的割り当て量の緩和などで、特に後者は労働者の安全性にかかわるという。

そのストライキには、数名の技術者も参加して連帯を示す。運動のリーダーであるAwood Centerは労働者の権利擁護団体だ。このほか、サービス産業被雇用者国際労働組合や運転手と倉庫労働者の全国労働組合、ムスリム人権団体ミネソタ支部などが協賛する。

ブルームバーグへの声明でAmazonは「この外部団体の要求はすでに提供している」と主張している。たとえば時給を16ドル25セントから20ドル80セント+福利厚生に上げたことなどだ。また、シャコピーの倉庫の労働者の「平均」90%はフルタイム(正規雇用)だそうだ。さらに同社は、生産性割り当てに達しない人びとの指導育成も行っているという。

Amazonは昨年10月に全労働者の最低賃金を15ドルに上げると発表したが、この上げ幅を不十分とする労働者が多く、賃上げに伴い成績報奨や株式によるボーナスがなくなったことも不満としている。しかし同社は、賃上げの中にそれら報奨等に相当する額も含まれていると主張した。

Amazonの倉庫は米国に100拠点以上あり、この職場放棄がプライムデーのロジスティクスに影響することはないと思われるが、同社の労働条件に対する最新の運動の例として注目に値する。またその労働条件は、一部の国会議員も問題視している。民主党の大統領候補だったBernie Sanders(バーニー・サンダース)氏とElizabeth Warren(エリザベス・ウォーレン)氏は、Amazonの労働条件を選挙演説の重要なテーマとした。例えばサンダース氏は、AmazonやWalmart(ウォルマート)などの大企業の賃上げを義務化する法律を提案し、またウォーレン氏は、Amazonなど巨大企業の分割を主張した。

ブルームバーグの記事によると、労働組合が強いヨーロッパではAmazonの従業員がプライムデーやブラックフライデーなどの重要な売り出し日にストライキを画策することが多い。しかし、大規模な売り出し日を狙ったストライキは米国ではこれが初めてだ。ミネソタではこれの前にも、労働条件の改善を求める3月の3時間ストライキや、昨年はラマダンの絶食期間中における礼拝時間増加の要求などがあった。後者は、アフリカ東部からのムスリム移民たちが主導した

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SpaceXがNASAと契約してブラックホールや中性子星を調査する宇宙船を打ち上げ

SpaceXがNASAからの受注で、画像作成X線偏光測定探査船(Imaging X-ray Polarimetry Explorer、IXPE)を打ち上げることになった。この研究用宇宙船は、中性子星やパルサー星雲、超大質量ブラックホールなどの光源からの偏光を調べて、これまでの宇宙観測よりもさらに多くの画像を提供する。

このミッションは科学者たちによるマグネター(強力な磁場をもつ特殊な中性子星)やブラックホール、パルサー風星雲などの研究を助ける。パルサー風星雲は、超新星の残存物の中にある星雲だ。

SpaceXはこのIXPEミッションの打ち上げを、すでに性能が実証されているFalcon Xで行い、その契約総額は5030万ドルだ。打ち上げは2021年4月で、フロリダ州ケネディ宇宙センターのLC-39Aから行われる。

SpaceXの社長でCOOのGwynne Shotwell(グウィン・ショットウェル)氏は、声明でこう述べている。「NASAが重要な科学的ペイロードの軌道打ち上げ用に弊社の実証された打ち上げ船体を信頼していることは、SpaceXの名誉である。IXPEは弊社にとって6度めのNASA打ち上げサービス事業からの受注であり、内二つは2016年と2018年に打ち上げ成功し、同機関の科学観測能力の増大に寄与した」。

NASAとの契約によるSpaceXの今後の打ち上げ計画はほかにもまだまだあり、その中には国際宇宙ステーションへの定期的な物資供給輸送業務もある。

画像クレジット: NASA/JPL-Caltech/McGill

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太陽帆走に挑戦中のLightSail 2が見られるダッシュボード

Planetary Societyが、太陽光からの光子を帆に受けて帆走する宇宙船であるLightSail 2のミッションコントロールダッシュボードを立ち上げた。このクラウドファンディングで資金を得た宇宙船は今、その真の太陽帆走をテストするための軌道上にいる。ダッシュボードはその最新情報を提供し、それを誰もが見られて、用途が何であれ自由にダウンロードもできる。

それは、Kickstarterで100万ドルあまりを調達したLightSail 2の精神にも沿っている。このプロジェクトは人気キャスターのBill Nye(ビル・ナイ)氏が作った非営利団体が起案し、名前の終わりに「2」がつく二度目のプロトタイプがSpace Xの最新ロケットであるFalcon Heavyで打ち上げられた。

LightSail 2のミッションコントロールダッシュボードは、最近得た情報を伝えてくる。今同船は、初めての太陽帆走の展開に向けて準備中だ。データは、LightSail 2がPlanetary Societyの複数の地上局のどれかとの通信レンジに入ったときに得られるので、ときには遅れが生ずる。

そのダッシュボードを見れば、これまでのLightSail 2の宇宙滞在時間や、太陽帆走の準備や実施の現況もわかる。そのほか、バッテリー残量や宇宙船の内部温度、回転角度、姿勢制御の制御モードなども表示される。姿勢とは要するに、宇宙の中での方向のことだ。LightSail 2の現在位置を地図上に確認でき、またダッシュボードを見る人の位置によっては行うであろうオーバーヘッドパスも見られる。今後実際に帆走が始まったらそれもこのダッシュボードで見られるから、とても便利だ。

もっと情報が欲しかったら、ダッシュボードの画面下の「Download recent data」(最新データをダウンロードする)ボタンを押すと、これまで送信されたすべてのデータを得られる。大量すぎてぼくの手には負えないが、アマチュアとプロの両方を含めて、熱心な宇宙マニアや研究者にとっては素晴らしいデータだろう。

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記録破りの猛暑がグローバルな傾向になりクリーンテックが急務に

アラスカからヨーロッパまで、世界はこれまでの数週間を記録破りの猛暑に焼かれて過ごした。米国気象庁によると、アラスカでは7月4日に全州で過去最高の気温を記録した。州最大の都市アンカレッジでは温度計が華氏90度(摂氏32度)を指し、1952年に記録が始まって以来の最高となった。

アラスカの他の都市で90度になったことは過去にあったが、アンカレッジで温度計がこの数値を指したのはこれが初めてだ。

7月4日のアラスカは各都市で過去最高: 華氏摂氏, 88F=31C, 89F=31.7C, 90F=32.2C

一方ヨーロッパではサハラ砂漠の熱風が北へ吹き、記録的な猛暑をもたらした。グローバルに記録的な高温をもたらした気温の急上昇は、ヨーロッパにおける摂氏3度の上昇がその主犯だ。

Screen Shot 2019 07 05 at 12.16.41 PM

EUのコペルニクス気候変動サービスのトップJean-Noël Thépaut(ジャン-ノエル・テポー)氏はこう語る。「各地の気温は予報より高いことも低いこともあったが、6月最終週のヨーロッパ南西部の気温は異常に高かった。これは例外的な事象ではあるが、今後の気候変動によりさらに頻繁に起きると思われる」。

コペルニクスのデータによると、6月のヨーロッパ全域の気温上昇は、その月としての過去最高を記録した。

同じ5日間について過去30年の記録を見ると、気温の摂氏2度から5度くらいの急上昇はその多くがフランス、ドイツ、スペイン北部全域、イタリア北部、スイス、オーストリア、チェコ共和国で起きている。

気温急上昇が一般的によくある現象になってくれば、炭素の排出量を減らす技術の導入と普及が一層急務になってくる。

クリーンテクノロジーや再生可能エネルギーへのVCの投資は、このところしばらく日陰者だったが、ここに来て電気自動車や省エネ建設技術、古いインフラ(橋、道路、鉄道など)の低炭素化復興、消費者製品の生産における低炭素化技術など、新しい切り口で蘇りつつある。

Bloomberg New Energy Financeによると、クリーンテクノロジーへの投資は2018年の92億ドルで2009年以来の最高に達し、そのうち33億ドルは中国の電気自動車製造関連である。

そしてかんじんのグローバルな炭素排出量は、Global Carbon Projectの推計によればこの2年間で増加している。ピークは過ぎたとする一部の研究者たちの見方は、虫の良い願望にすぎなかったのだ。たとえば激しい気候変動は、暖房や冷房などでエネルギー消費を増やす。またアメリカでは、新車の販売で大型車が増えている。

画像クレジット: コペルニクス気候変動サービス

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記録破りの猛暑がグローバルな傾向になりクリーンテックが急務に

アラスカからヨーロッパまで、世界はこれまでの数週間を記録破りの猛暑に焼かれて過ごした。米国気象庁によると、アラスカでは7月4日に全州で過去最高の気温を記録した。州最大の都市アンカレッジでは温度計が華氏90度(摂氏32度)を指し、1952年に記録が始まって以来の最高となった。

アラスカの他の都市で90度になったことは過去にあったが、アンカレッジで温度計がこの数値を指したのはこれが初めてだ。

7月4日のアラスカは各都市で過去最高: 華氏摂氏, 88F=31C, 89F=31.7C, 90F=32.2C

一方ヨーロッパではサハラ砂漠の熱風が北へ吹き、記録的な猛暑をもたらした。グローバルに記録的な高温をもたらした気温の急上昇は、ヨーロッパにおける摂氏3度の上昇がその主犯だ。

Screen Shot 2019 07 05 at 12.16.41 PM

EUのコペルニクス気候変動サービスのトップJean-Noël Thépaut(ジャン-ノエル・テポー)氏はこう語る。「各地の気温は予報より高いことも低いこともあったが、6月最終週のヨーロッパ南西部の気温は異常に高かった。これは例外的な事象ではあるが、今後の気候変動によりさらに頻繁に起きると思われる」。

コペルニクスのデータによると、6月のヨーロッパ全域の気温上昇は、その月としての過去最高を記録した。

同じ5日間について過去30年の記録を見ると、気温の摂氏2度から5度くらいの急上昇はその多くがフランス、ドイツ、スペイン北部全域、イタリア北部、スイス、オーストリア、チェコ共和国で起きている。

気温急上昇が一般的によくある現象になってくれば、炭素の排出量を減らす技術の導入と普及が一層急務になってくる。

クリーンテクノロジーや再生可能エネルギーへのVCの投資は、このところしばらく日陰者だったが、ここに来て電気自動車や省エネ建設技術、古いインフラ(橋、道路、鉄道など)の低炭素化復興、消費者製品の生産における低炭素化技術など、新しい切り口で蘇りつつある。

Bloomberg New Energy Financeによると、クリーンテクノロジーへの投資は2018年の92億ドルで2009年以来の最高に達し、そのうち33億ドルは中国の電気自動車製造関連である。

そしてかんじんのグローバルな炭素排出量は、Global Carbon Projectの推計によればこの2年間で増加している。ピークは過ぎたとする一部の研究者たちの見方は、虫の良い願望にすぎなかったのだ。たとえば激しい気候変動は、暖房や冷房などでエネルギー消費を増やす。またアメリカでは、新車の販売で大型車が増えている。

画像クレジット: コペルニクス気候変動サービス

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フランスのクラウドプラットホームもGPUインスタンスでデータ指向ユーザー狙う

フランスのClever Cloudは、PaaS(Platform as a Service)タイプのクラウドホスティングサービスだ。同社は米国時間7月4日、機械学習のためのGPUインスタンスをローンチし、それをClever Gridという新しいブランド名で提供することになった。。

同社が使用するGPUはNvidiaのGeForce GTX 1070、分単位で課金される。最もベーシックなインスタンスが1時間0.42ユーロ(約51円)、1日10ユーロ(約1200円)、1か月300ユーロ(約36500円)だ。このお値段でメモリー6GB、8コアCPU、1GPU、ストレージ250GBを使える。

もちろん仕様アップは可能で、GPUインスタンスの最大仕様はメモリー60GB、32コアCPU、4GPUとなる。その料金は、月額1200ユーロ(約14万6000円)だ。

Screen Shot 2019 07 04 at 6.59.39 PM

クラウドインフラストラクチャについてあまりよく知らない、データサイエンティストなどのユーザーのためにClever Cloudは、インフラストラクチャの管理をできるだけ抽象化している。ユーザーは自分のPythonコードをWebインタフェイスから自分のクラウドインスタンスの上で直接実行できる。

GPUインスタンスはTensorflowやscikit-learn、CUDA、Keras、pytorchなどをサポートしている。GPUインスタンスの上でDockerのコンテナを動かせる。

Clever CloudはGitHubのリポジトリを直接統合しているから便利だ。自分のGitHubアカウントにコネクトして、そのリポジトリでクラウドのインスタンスをスタートできる。するとユーザーのコードがサーバー上でデプロイし実行される。

そんなシームレスなデプロイに加えて、Clever Cloudにはモニタリングやバックアップ、セキュリティアップデートなど、ユーザーのサービスが円滑に動くための、ユーザー環境の脇を固める機能がいろいろある。

Clever Cloudのクライアントには、Airbus(エアバス)、MAIF、Compte Nickel、Sogeti、South African Ministry of Health(南アフリカ保健省)などが名を連ねる。

Clever Grid

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小型でポータブルでいろいろ使えるワイヤレス充電器「HiRise Wireless」

Apple(アップル)のiPhoneやSamsung(サムスン)のGalaxy、Google(グーグル)のPixelなど、メジャーなメーカーの主力機種のスマートフォンを持ってる人にとっては、ワイヤレス充電がとっても便利だ。でも出先でワイヤレス充電を使おうとすると、デスクトップの周辺をいろいろいじくるなど、面倒な手間が多い。TwelveSouthのHiRise Wirelessが出るまでは。

TwelveSouthの充電器製品HiRiseシリーズは前から評判が良くて、iPhoneとApple Watch兼用のDuetは特に人気がある。そしてそのシリーズのワイヤレスバージョンであるHiRise Wirelessは、その名のとおり最大で10Wのワイヤレス充電ができる。無線給電方式の国際標準であるQi給電をサポートしているiPhone X、XR、XS、Pixel 3、Galaxy S10などの機種では、ケーブル不要の高速充電が可能だ。

HiRiseがユニークなのは、充電パックをいろんな形で使えることだ。同梱されている丈夫なフレームに収めて机上に置いてもいいし、単純に平らに置いてもいい。後者ではワイヤレスのAirPodの充電ケースを使える。あるいは、パックだけをバッグに放り込んでもいい。

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フレームに収めて机上に立てて使う使い方は、iPhone X以後の機種ではFace IDによるロック解除に最適だ。スマートフォンから通知が来ても、いちいちデスクトップから注意を逸されずにすむ。パックはほかのワイヤレス充電器に比べて小さいから、家庭用には不安かもしれないが、ポーチに詰め込むのにも適している。

パックはまわりがゴム製のリングなので滑らないし、USB-CからUSB-Aへの取り外し可能なケーブルもついてるから携帯性が良い。またMacなど、ほかのデバイスのUSB-C充電ケーブルも使える。

出張などの多い人にとっては、現在の市場でHiRise Wirelessよりも優れたワイヤレス充電器を見つけるのは難しいだろう。お値段は79.99ドル(約8600円)とお高いが、ユニークなデザインとユニークな柔軟性(自由度)で、それぐらいの価値はある。

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今年後半以降に出るMacBookシリーズの新モデルは完全新設計のキーボードを搭載

9to5Macが紹介しているApple(アップル)専門のアナリストMing-Chi Kuo(ミン・チー・クオ)氏の記事によると、MacBook AirやMacBook Proのキーボードは今後変わるらしい。クオ氏はアップルのサプライチェーンから情報を得ているので、同社製品の今後のハードウェアの動向については、これまでも結構正しい予言も多い。

クオ氏の最新記事によると、新しい設計によるキーボードは今年後半に出るMacBook Airと、2020年のMacBook Proのそれぞれのニューモデルに搭載される。それはこれまでのMacBookのいわゆる「バタフライ」方式を捨てて、「シザースイッチ」(Scissor Switch)と呼ばれる方式を採用する。アップルは2015年にバタフライ方式を採用する前までこの方式を使っていた。同社の単独のキーボード製品Magic Keyboardもシザースイッチを使っている。

アップルが近年のMacBookで使ってきたバタフライスイッチ方式のキーボードはこれまで一貫して、キーストロークが落ちる、勝手にリピートされるなどなどの批判を浴びてきた。私は2015年以降、複数のMacBook Proを使ってきたが、やはりキーボードには問題があった。圧縮空気の風でキーボードの下の埃を掃除すると直ることもあったが、キーボードを買い換えたこともある。

アップルの最新のMacBook Proは今年初めに導入され、バタフライキーボードの改良版を載せていた。それは、新しい素材を使って問題の発生を軽減していたが、最近ではMacBook、MacBook Air、MacBook Proなどバタフライキーボードを使っているMacBookの全機種に対してキーボードの無料交換を行った。でも、クオ氏の記事が正しければ、同社はもっと恒久的なハードウェア対策を実装し、あれやこれやの細かい対応から永久にオサラバしたいようだ。

例によって、サードパーティからのまだリリースされてない製品に関する噂には、眉に唾を厚く塗って臨むべきだが、キーボードに関する詳細で正確な技術情報を伴うクオ氏の記事は、かなり信憑性が高いと思われる。

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MITが作った小さな歩くモーターは自分たちを自分で組み立てて複雑なロボットになる

未来のロボットは少しずつ「ウォーリー」的ではなくなり、「蟻の大群を迎えるボルトロン」のようになるだろう。MITのNeil Gershenfeld(ニールガーシェンフェルド)教授と彼の学生たちが作った歩行するモーターを見ていると、そう思わずにはいられない。このモーターは、磁石とコイルとわずかな構造部品の寄せ集めにしか見えないが、前後に歩くことができ、複雑な機械の歯車を左や右に回すこともできる。

この小さな動く微生物はそれだけでもすごいが、仲間や他のロボット部位と組み合わさると真価を発揮する。それがガーシェンフェルド教授らの狙いだ。同じ材料から他の重要部位を組み立てることはすでにできたが、今後はそれらの重要部位をそれら自身が自動的に組み立ててもっと大きな構造物を作り、仕事ができるようにしたい。

micro robots 2

これらの小さなロボットはギア(歯車)も動かせる。それらをもっと大きく作り、より現実性のあるシステムにするには、そのことが重要だ(画像クレジット:MIT)

つまり、小さな歩くモーターとその仲間を彼ら自身が自分で組み立てると、あるときは農業用ロボットのシステムの一部になり、別のときには災害救助ロボットになる。そこまで行くのはまだまだ先の話だが、ガーシェンフェルド教授はすでにMITの大学院生Will Langford(ウィル・ラングフォード)と一緒に、回路を自動的に作る3Dプリンターを作っている。これを未来に延長すれば、デジタルの青写真を入力すれば完全に機能する高度なロボットを作れるようになるだろう。

静的な部品の組み立てを自動化するのではなく、この微小ロボットのように、部品自身が自分たちを自分で自己組み立てする。それが最先端のロボティクスという馬の鼻先にぶら下げた人参だ。映画「ターミネーター」に出てくるT-1000のような高度な能力は、部品ロボットに対して適正な行動制限を設定できれば可能だろう、という期待もある。

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TikTokの子どものデータの安全な取り扱いを英政府も調査開始

TikTok(ティックトック)は、未成年ユーザーの安全性と個人データの扱いに関して、英国でも調べられている。The Guardian(ガーディアン)紙によると、英国の個人情報保護監督機関であるICOの長官を務めるElizabeth Denham(エリザベス・デンハム)氏が「米国の連邦取引委員会(FTC)が児童のプライバシーに関する法律違反でTikTokに570万ドルの罰金を課した直後の2月に、その調査は始まった」と委員会で述べたそうだ。

デンハム氏はガーディアン紙に、今調べているのはTikTokのプライバシーデータの集め方であり、特にオープンなメッセージングシステムは大人のユーザーが子どもに接触できる点で懸念がある、と述べている。彼女は曰く「我々は子どもたちに情報の防御服がないことを懸念している。メッセージングシステムが完全にオープンであることにも着目している。子どもたちがオンラインで集めたり共有したりしているビデオも調べている。目下、TikTokに対する積極的な調査をしているので、しばらく見守っていただきたい」。

調査は、TikTokの運営元であるByteDanceが保有するこの人気アプリが、EUの一般データ保護規則(GDPR)に違反していないかも調べている。EUのこの規則は、企業が未成年ユーザーに対する特別の保護策をとっていることと、彼らには大人向けとは異なる別のサービスを提供することを要求している。

FTCの調査は、TikTokがまだMusical.lyという名前だったころに始まり、その結果、13歳未満の子どもが名前やメールアドレスなどの個人情報を入力する前に親の同意を求めるなどの、児童オンラインプライバシー保護法(Children’s Online Privacy Protection Act)の規定に違反していると判定した。この判定の結果アプリには年齢制限が加えられ、13歳未満のユーザーによるビデオの撮影や投稿が禁じられた。

ByteDanceは評価額が750億ドルに達し、ガーディアン紙への声明ではこう述べている。「ICOのような機関とは協力して弊社のプロダクトに関する適切な情報を提供し彼らの仕事を支援している。データの保護という原則を堅持することはTikTokの最上位のプライオリティである」。

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IntelとBaiduがニューラルネットワーク訓練専用プロセッサーでパートナーシップ

米国時間7月2日、Baidu(バイドゥ)が北京で開催したAIデベロッパーのためのCreateカンファレンスで同社とIntel(インテル)は、後者のニューラルネットワークを訓練するためのチップNervana Neural Network Processorでパートナーすることを発表した。名前から明確に分かるように、この開発途上のチップ(NNP-Tと略称)は、大規模なディープラーニングを実行するニューラルネットワークを訓練するための専用プロセッサーだ。

NNP-Tに関するBaiduとIntelのコラボレーションにはこのカスタムアクセラレーターのハードウェアとソフトウェアの両方が含まれ、それらが確実に、BaiduのディープラーニングフレームワークPaddlePaddleに向けて最適化されているように図る。Intelはすでに、Intel Xeon Scalableプロセッサーの上でのPaddlePaddleの最適セットアップで協力しているが、今回のパートナーシップはそれを補完するものになる。NNP-Tの最適化は、ニューラルネットワークの分散訓練にフォーカスしたPaddlePaddleのアプリケーションをとくに対象とする。それにより、他のタイプのAIアプリケーションも完成させる。

IntelのNervana Neural Network Processor系列は、同社が2016年に買収したNervana社からその名前を受け継ぎ、Nervanaの元CEO Naveen Rao氏が率いるIntelのAIグループが開発した。NNP-TはAIの訓練用に特製されていて、データセットの取り入れとジョブのやり方の学習に用いられる。また今年のCESで発表されたNNP-Iは、推論専用である。すなわち学習の結果を利用してさまざまなAIの仕事そのものを行う。

NNPがデビューしたのは2017年で、第1世代のチップは現在、ソフトウェア開発のプロトタイプ、および、パートナー向けのデモハードウェアとして利用されている。そして、最新のいわゆる「Spring Crest」(春の最盛期)世代は今年、プロダクション向けに利用可能となる。

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自動運転車の視界に入っていない歩行者を検出できるRF探知技術

イスラエルのViziblezoneは、自動運転車が歩行者をもっと確実に見つけられるようにしたいと考えている。それには、歩行者が車のセンサーの視界にいなくてもという高い目標もある。歩行者検出専門のスタートアップはこれまで聞いたことがないが、どんなことにも最初がある。Viziblezoneは、毎年何百万人もの歩行者が車で負傷しているという大きな問題に、初めて挑戦したスタートアップかもしれない。

近くに歩行者がいることを車に警告するために、OurCrowdのインキュベーターLabs/02で育ったViziblezoneは、スマートフォンと車中の検出装置を利用する。同社の主張によると、そのソリューションは自動運転車が本格的に普及したときに特に役に立つという。

同社のファウンダーでCEOのGabi Ofir氏はこう述べる(彼はMotorolaで20年間、通信プロトコルの仕事をしていた)。「Viziblezoneは、ソフトウェアによる費用効率の良い歩行者検出装置を提供する。それは車内や携帯電話のRF装備を路上の人間用のアイアンドームに換える。今では歩行者もそのほとんどがモバイルデバイスを持っているから、この検出装置はそれらをスマートなビーコンに換えて、車から見えるように、そして避けられるようにする」。

同社のソリューションはもちろん自動運転車を狙っているが、車中のスマートフォンを利用すれば今の車でも使えると同社は言う。視覚的なセンサーを使わないので天候等に左右されず、検知範囲は最大で150メートルぐらいだ。

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太陽光で帆走する宇宙船「LightSail 2」が帆を広げる段階に到達

Planetary Societyがクラウドファンディングした宇宙船であるLightSail 2が米国時間7月2日に朗報をもたらした。先週、SpaceXのFalcon Heavyに相乗りして宇宙に運ばれた同機がついに、正規の軌道に乗った。

LightSail 2は本日の早朝、そのことを伝えてきた。セットアップが良好で、太陽帆を十分に広げるというメインのミッションを十分に達成できそうだ。その後同機は計画されたコースを進み、軌道の位置を今よりも高くする。そのための唯一の動力が、反射性のマイラーでできた約10平方mのシートに当る太陽光の光子だ。それは太陽光のエネルギーを電気に換えるいわゆるソーラーパワーとは、まったく異なる。

帆の展開に成功したらLightSailとして初めての偉業になる。最初の機はほかのシステムのテストが目的で、帆走はしなかった。ただし生成する推力はきわめて小さいから、スピード競争には向かない。でもその設計は、加速性や最大速度が重要でないある種のミッションにのための、効率的で効果的で安上がりな方法であることを、理論的に実証するだろう。非常に軽い推力でも、その数が多くなることによって、宇宙の真空の中では大きなスピードを作り出せる。

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1969年の月面着陸を指揮した管制室をNASAが完全復元

7月20日の月面着陸50周年を記念してNASAは、当時のアポロ計画の管制室、ヒューストンのジョンソン宇宙センターにあったApollo Mission Control Centerを復元して公開した。復元は細部まで完璧を期し、資料映像と画像の研究に数年を要した。復元の工程そのものは、7か月を要した。

復元には、あらゆるものが利用された。当時実際に管制室にいてアポロ11号の宇宙飛行士たちを支えたメンバーもチームに参加して、細部を指導した。オリジナルが残っていないものは、注意深く再生された。コンピューターのコンソールや端末など大きなものだけでなく、カーペットや服の一つ一つ、灰皿やペンなども正しく用意した。また、それらが置かれていた場所や置き方も、当時の正確な再現を目指した。管制室だけでなく、隣接するビジターのための歩廊やシミュレーションサポートルームなども、管制センターの一部として再現された。

「ジョンソン宇宙センター歴史的な偉業。準備と研究に何年もかけたこのタイムラプスは、アポロ計画のミッションコントロールルームの7カ月にわたる復元過程を捉えている。1969年のときとまったく同じ外見を、アポロの50周年記念(#Apollo50th)に間に合わせることができた。2019 6/29 12:30 AM」

この、復元された現代史の驚異は、Space Center Houston(ヒューストン宇宙センター)の見学者に一般公開される。アポロ11号の50周年記念の前後には、相当な人気観光スポットになるだろう。

その施設は、ジェミニ(Gemini)から始まって、アポロ、スカイラブ、そしてスペースシャトルと各ミッションに奉仕した。最初のテストが1965年、最後は1992年のスペースシャトルディスカバリーのSTS-53ミッションだった。

下の5枚のスライドで復元の細部がよくわかる。パイプがあり、3穴パンチがあり、そして当時はありふれた誤字だったものすら、歴史の遺物として感動と畏怖の念を与える。

  1. 0ws8HbFiMWXasz_1

  2. D-KDNLrWsAAo72H

  3. D-KDN9EWkAIPI39

  4. D-KDMS4XsAUKE4W

  5. D-KDLj1XkAAPNMh

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Googleがポルトガル南アフリカ間に民有の海底ケーブル敷設中

Googleがポルトガルと南アフリカを結ぶ民有の海底ケーブルEquiano(イクイアーノ)を発表した。ケーブルはAlcatel Submarine Networksが製造し、その第一段階の完了が2021年と予定されている。このケーブルについては、4月にWSJ紙が最初に報じた

これは、ヨーロッパと米国を結ぶDunant(デュナン)と、米国とチリを結ぶCurie(キュリー)に次ぐ、同社の3つめの民有ケーブルだ。このほかGoogleは、さまざまなコンソーシアムのケーブル事業にもパートナーとして参加しており、それらを合わせると地球全体を覆うことになるだろう。

同社によると、ナイジェリアの作家で奴隷制廃止論者Olaudah Equianoにちなんで命名されたEquianoは、ファイバーペアのレベルで光スイッチングを用いる初めての海底ケーブルだ。これにより、必要に応じての容量の割り当てが容易になる。

またこの新しいケーブルは伝送容量が、この地域向けに設置された最後のケーブルの約20倍ある。このケーブルは分岐ユニットがたくさんあるので、ほかの国のケーブルとの接続もできる。最初の分岐は、ナイジェリアのラゴスに接続される。今後のほかの分岐も計画されている。

Googleは一部のコンペティターのようにアフリカでデータセンターをまだ運用していないし、その計画もない。そのため、ヨーロッパとの高速接続がなおさら必要だった。しかしもちろん、このケーブル敷設の本当の目的は、南アフリカにおけるGoogleのデータセンターの立ち上げなのかもしれない。

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人が歩くと電力が生まれるPavegenがクラファンで3億円超獲得

人の歩行からエネルギーを取り出し、そのデータも集める英国のPavegenが、クラウドファンディングで目標額95万ポンド(約1億3000万円)に対し、それを大きく上回る260万ポンド(約3億5500万円)を調達した。

支援者は1400人を超え、中には大手のグローバルな技術系コングロマリットHinduja Group(ヒンドゥジア・グループ)や家族投資企業Tamar Capitalからのパートナーシップやアンカー投資もあった。

共同会長たちが2019年の英国の富裕者リストの上位に並んでいるHinduja Groupは、この技術を使って製造コストを下げ、インドや東南アジアなどの急成長市場にアクセスしたいと考えている。

Pavegenはこの資金調達の前にすでに世界の36カ国に展開し、2018年の売上は180万ポンド(約2億4600万円)で、香港やインド、韓国、タイ、UAE、英国、米国などのスマートシティの開発や小売店、交通のハブ、そして教育機関で利用されている。

2018年にPavegenはエンジニアリングとテクノロジーのグローバルな巨大企業Siemens(シーメンス)と覚書を交わし、スマートシティの共同開発を行うことになった。

Pavegenの重要性は発電だけではない。歩行の運動エネルギーを電気とデータに換えるだけでなく、同社はPavegenの歩行者通路を歩く人々に報いるためのエコシステムを作りつつある。

同社によると、初のショッピングセンターでの展開であるイーストロンドンのモールThe Mercuryでは集客力が15%アップした。

PavegenのCEOであるLaurence Kemball-Cook氏はこう語る。「スマートシティの主役はあくまでも人間だ。Hinduja GroupやSiemens、Tamar Capitalなどの支援があれば、我々の技術を世界のすべての都市に普及させることも夢でなない」。

Tamar Capitalの創立パートナーであるHrag Sarkissian氏の考えはこうだ。「Pavegenは電力とデータ収集の両面でスマートシティとの相性が抜群に良い。コストがもっと下がれば、大規模展開によって世界が変わるだろう」。

Hinduja Groupの代替エネルギーと持続可能性計画のトップであるShom Hinduja氏は、次のように述べている。「アジアや中東、北米で空港や小売施設、スマートシティなどでの採用が広がっているから、Pavegenは今や活況を呈している。同社のチームがその野心を急速に実現することを、Hindujaのチームが中心的な役割で可能にするだろう」。

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