上水道プラントなど重要な公共施設を人質に取るランサムウェアをジョージア工科大の研究者たちがシミュレート

Aerial shot of factory in Houston, Texas

ジョージア工科大学の研究者たちが、私たちにとって非常に重要なものを攻撃するランサムウェアを作った。その重要なものとは、上水道施設だ。彼らのプログラムは、彼らがモデルとして作った上水道プラントに自分で自分をインストールし、‘犯人’である研究者たちは、塩素の量を変える、水の弁を閉じる、モニタリングシステムに嘘の値を送る、などのことができた。

博士課程の学生でこの研究の共同主導者であるDavid Formbyは語る: “データに危害を加えるだけでなく、制御システムも狂わすような、“高度な”ランサムウェアを作った。それがあれば加害者は水道施設や製造工場のような重要なシステムを人質に取ることができる。彼らは、それらのシステムが使っているPLCを狂わすことをねらうだろう。今回のシミュレーションでは、そんな攻撃を想定した”。

それらの施設のシステムには、妨害を防ぐセキュリティ機構は当然あるが、研究者たちの所見では、インターネットに接続されていて、外部からある程度のいたずらのできるPLCが約1400個あった。たった一つのマルウェアが、それらすべてをハックできるだろう、という。

“何がインターネットに接続されているか、に関して、現場は誤解している”、とFormbyは語る。“オペレーターたちは、システムは外部に対して遮断されているから、外部からコントローラにアクセスできない、と信じている。しかし、よく見ると、どこかに、予期せぬ形で接続があるんだ”。

加害者は、フィッシング攻撃でファイヤーウォールをくぐり抜けることさえできれば、施設全体、工場全体のPLCをインターネットに接続させて狂わせることができる。マシンが今たまたま接続していなくても、接続のための能力さえあれば餌食になる。昔は、あらゆるものをリモートでコントロールすることが夢だったから、そんな時代のレガシーのIoTは、わずかなキーボード操作で簡単に殺せる。可能性としての被害の規模は、おそろしく大きい。

“われわれが今回シミュレートしたのは、システムのそういう脆弱な部分にアクセスして水道施設を人質に取り、身代金(ランサム, ransom)を払わないと水に大量の塩素をぶち込むぞ、と脅すようなハッカーだ”、とFormbyは語る。

研究者たちは今日(米国時間2/13)、サンフランシスコで開かれたRSA関連のカンファレンスで、彼らのやったことを説明している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

大統領がツイートで上場企業の名を言ったら株の売り買いのタイミングを教えてくれるTrump2Cashアプリ

1i7bliuxffrkdzj77han6lw

株の売買は今やアルゴリズムトレードの全盛期だから、人間の心と頭による戦略的な売買はますます難しくなっている。でも、今では、トランプのはちゃめちゃなツイートの中に、企業の名前が一度あるだけで、上げ下げが生じるのだから、人間であるあなたが、ポジティブな、あるいはネガティブなセンチメントの逆張りをしてちょいと稼ぐことも、容易になった!

そこで、Trump2Cashという思わせぶりな名前のアプリが、おもしろそうだ。このPythonで書かれているボットはトランプのツイートフィードをウォッチして、そこに出てくる上場企業の名前に対するセンチメントを分析する。トランプがトヨタにNO WAY(ありえない)と言ったって? 特定株を空売りしよう! Fordが700名の雇用をメキシコからアメリカへ移すって?(ほんとはそうではないが)。買いだ!買いだ!買い買い!

プログラマーのMax Braunがこのアプリを試行のために作り、今ではTwitter上で、売りや買いを勧めている。彼は曰く:

ベンチマークの結果を見てもらいたい。これはあくまでもテストランであり、彼のツイートとマーケットのデータでアルゴリズムがどう振る舞うかを調べている。ご覧のように、ときどき企業を間違えたりセンチメントの判断を誤っている。しかし、正しい場合の方がずっと多い。その売り買いの戦略はときどき、ユーザーを戸惑わせるだろう。

しかし全体としてアルゴリズムは、二回に一度以上は成功している。下図のシミュレーションによると、アプリの立ち上げ以来、年額換算のリターンは全体で約59%だ。シミュレーションと使用したデータには制約があるから、ある程度眉に唾をつけてご覧いただきたい。

1nsskzbdb9sl7udvjjkratg

アプリはここでダウンロードできるし、動かすのは簡単だ。毎日じっと見ていれば、トランプの言葉に反応してアルゴリズムが売り買いを決める様子を、ご覧になれるだろう。Mike Tyson’s Punch OutでGlass Joeが敵の弱点を電報で知らせたときのように、新しく雇ったこの資産運用ロボットは、あなたのポートフォリオをデータに応じてリッチにしてくれるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

300ドルでクラウドファンディングできるロボットアームSwiftはプログラマブルで動きを記憶再現する

laser-1

子どものころは、Armatronのロボットアームが欲しくてたまらなかった。すごい!これがあれば、何でも作れる!ミニカーもこいつで組み立てられる!離れたところから妹のお尻をつねれる!害虫をゆっくり死刑にできる!でもでもArmatronは高すぎて一つも買ってもらえなかった。

歳とって萎(しお)れてきた今やっと、買えるようになった。いや、ちょっと似たやつをね。

UFactoryのSwiftはクラウドファンディングで作られるロボットアームで、早めの出資者は約300ドルで入手できる。プログラマブルだから、いろんなおもしろいことを、やらせられる。標準モデルはうるさいDCモーターだが、Proバージョンはより正確なステッピングモーターを使っている。用途は、レーザーエッチング、ライトペインティング、簡単な組み立て工程など、さまざまだ。プログラミング言語はScratchふうで、アームを手で動かすと、その動きを記憶して再現する。

発売予定は5月だが、チームはすでに下図のように、ポテトチップの袋を開けたり、(意味不明だが)ウンチの絵文字をくすぐるアームを発売している。

1-10%e7%94%a8%e6%88%b7%e8%af%81%e8%a8%80

emojicenter-gif-poo-tickle

フルセットのキットは499ドルで、グリッパーやレーザー、3Dプリンターのヘッドなどが含まれている。うそじゃないか、と思うぐらいよく出来ているが、ときどきあるクラウドファンディング詐欺(気をつけよう!)でなければ、ぼくの子ども時代からの夢がやっと叶うことになる。Armatronくん、もうきみの時代じゃないね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

このロボットアームで途上国の労働搾取がなくなるかもしれない

screen-shot-2017-02-07-at-9-55-24-am

SewboのファウンダーJon Zornowは、昨年9月に世界で初めて、人間の手助け無しにTシャルを縫い合わせることができるロボットを完成させたとして話題をよんだ。下のビデオのようにロボットアームと自動ミシンが、予めプログラムされた動きに沿って、入念に準備された材料を縫い合わせていくと……

Tシャツが出来上がる。

この一見単純なプロセスには、とてつもなく重要な意味がある。平等や未来の仕事に関する議論が深まる中、昨年9月の時点では面白くて可愛いだけだったこのロボットが、今ではひとつの重要な論点となっているのだ。途上国経済や低賃金と関連付けられることの多い仕事が、自動化によってさらに減少したらどうなるのだろうか?ロボットが今の低賃金労働者を代替して食費や住居もなしに仕事をこなすことで、企業が途上国に製造拠点を置く必要がなくなったら何が起きるのだろうか?

人間で溢れかえったスウェットショップ(劣悪な労働環境で貧困層を搾取する工場)という概念は、長距離トラックやタクシー、さらには配達トラックなどと一緒に、そのうち過去の遺物となるかもしれない。人間が操作するミシンの最後の1台がその役目を終え、全ての服をロボットが作るようになったらどうなるのだろうか?ハンドメイド品にはプレミアムがつくようになるのだろうか?人間が作ったジーンズをはくというのが、ファッションステートメントとして扱われるようになるのだろうか?

しかし、ロボットを使ってTシャツを縫い合わせるというのは難しい作業だ。端的に表現すると、人間はロボットよりも生地の扱いがうまい。ロボットの専門家でさえ、洗濯物たたみ機の開発に10年もかかり、まだ実物は販売されていないのだ。腕の部分に何かを縫い付けたり、裾上げしたりという作業を考えると、裁縫はまだまだ人間の手を離れていかないような気がする。

「Sewboは、現在私が設立中のスタートアップで、自動裁縫技術の開発および商業化を目指しています。5000億ドルもの市場規模を誇る衣料業界ですが、製造面では今でも完全に手作業に頼りきっており、主要産業の中では大幅な自動化の余地が残っている最後の業界だと言えます」とZornowは話す。「1番のハードルは技術障壁です。特にこれまでは、生地の扱いという複雑な問題と、同じくらい複雑な機械の問題をいっぺんに解決しようとしていて、思ったような成果がでていませんでした」

そこでZornowは、それまでとは違うアプローチをとることにした。柔らかい生地の代わりに、硬いシートを使うことにしたのだ。そしてその決断が功を奏した。

「私たちは、水に溶ける熱可塑性プラスチックを使って、一時的に生地を硬めることにしたんです。既製品の産業用ロボットと、プラスチックやダンボール、金属製のシートを扱うためのツールを組合せることで、硬くなった生地を正確に裁つことができ、生地も裁断後に勝手に成型するようになっているんです。その後は、生地を縫い合わせてお湯で洗い流せば、服が完成します」と彼は説明する。

まだ会社の規模は小さく、現在Zornowは社員とシード投資家を探しているところだ。彼らのミッションはもちろん、衣料の製造現場から手作業を無くすことだ。これは何千もの職を消滅させてしまうかもしれない、本当の意味でのディスラプションだ。ニューヨーク、シカゴ、ロンドン以西の全ての都市で服を作っていた人は、グローバリゼーションの結果、職を失った。今度は彼らの仕事を奪った人たちが、ロボットアームと水溶性の熱可塑性プラスチックによって、職を奪われることになるかもしれない。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

知らない間に大量のSaaSの会員になって無駄金を払っている人/企業のためのSaaS管理サービスCardlife

screen-shot-2017-02-01-at-10-16-21-am

今や、まったく使わないSaaSの会費に数十億ドルが浪費されている、と言われる。そろそろ、そんな会員契約を管理するSaaSが必要ではないか? そこで登場したのがCardlife、SaaS管理というすばらしい世界の新人だ。

“SaaS管理なんて、有名大企業のためのものじゃないの?”、とあなたは言うかもしれない。でも、違う! 同社は毎月、470万ドル相当のSaaSプロダクトを管理し、大企業から零細企業まで、あらゆるサイズの企業のお世話をしている。今、対象国は32か国、扱い額は年間5600万ドルに達する〔470×12〕。

“90%の企業が、どれだけ多くの会員契約をしているか掌握していない。でも会費は毎月、確実に支払われている。SaaSはそうやって、忘れられるように設計されているんだ”、とファウンダーのTzachi Davidovichは皮肉たっぷりに言う。“うちは顧客のアカウントを自動的にスキャンして、すべての会員契約を見つける。そしてうち独自のインテリジェンスとアナリティクスで、無駄な支払いや重複支払いを見つけて警告する”。

今同社は、SaaSディレクトリ(目録)というものを制作中だ。そしてそのSaaS一覧をもとに、顧客に、今使ってるのよりも良くて安いサービスを推奨する。つまり同社は、無駄なSaaSを切り捨てることと、新しいモアベターなSaaSを推奨することの、二面作戦を収益源にしている。

読者の中に、そんなに大量のSaaSと契約して巨額の会費が毎月自動引き落としになっている人は、そんなに多くないと思うけど、あなたが万一、そんなセレブや有名大企業のITになってしまったら、Cardlifeというサービスがあることを、思い出そう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

この小さなワイヤレス水分センサーが熱中症を予妨する

zhu-hydration-sensors-sidebar-full

ノースカロライナ州立大学の研究員らが、ウェアラブルなワイヤレス水分センサーを作った。胸に貼ったパッチや手首に巻いた装置で、喉の乾き具合を知ることができる。

このデバイスは、脱水による熱中症の怖れがあることを知らせるように作られている。

「喉の乾き具合を定量的に測ることは難しいが、これは軍人からスポーツ選手、消防士まで、現場やトレーニング中に熱中症にかかるリスクのある人全員にとって重要な問題だ」と研究者のJohn Muthは語る。

デバイスは「ユーザーの皮膚水分をリアルタイムで」測定し、アスリートの能力を高めるほか、脱水を防ぐために水を飲むことのできない高齢者の水分状態を追跡するのにも使える。

「化粧品の保湿効果を測ることもできる」と研究員のYong Zhuは言った。

センサーは銀ナノワイヤーを使って皮膚の電気特性を感知する。小さなセンサーが、現在水分測定に使われている大型で複雑なセンサーと同等の働きをする。従来の製品は8000ドルもするが、この新しいセンサーは約1ドルなので、水分センサー分野にとって大きな一歩であり、様々なセンサー用途への道を開くことだろう。

131895_web

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Shutterstockに画像エディタ登場―有料ダウンロード前にストック写真を加工できる

2017-01-27-shutterstock-editor

ストック写真のサイト、Shutterstockが誕生したのは2003年だが、やっと21世紀にふさわしいアップデートが発表された。今やShutterstockには画像エディタが内蔵されている。ソーシャルメディアやウェブページにこのサイトのストック写真を利用する場合、フィルターを適用したりその場で文字やイラストを追加できるようになった。

編集ツール自体はテキスト、画像の追加、フィルターなどが主な機能で、比較的初歩的だが、使って楽しい。これまでShutterstockのユーザーは必要な写真を有料でダウンロードした後、別アプリで編集しなければならないことに困惑していた。そこでこの画像エディタは簡単に使えることを最優先している。これでストック写真の使い道はかなり広がるだろう。

screen-shot-2017-01-26-at-11-02-18-am

プロダクト責任者のCatherine Ulrichは次のように述べている。

われわれの画像の利用にあたってユーザーはもっと多様なツール機能を必要としているという声を聞いた。ダウンロード後、多くのユーザーは画像のトリミングやリサイズ、フィルターの適用のために別途画像処理をソフトを利用している。つまりShutterstockの外で加工しなければならない。Shutterstock Editorを使えば、画像の利用過程を効率化できるだけでなく、操作自体も直感的に簡単にできるようになる。デザイナーではないユーザーにも基本的なデザイン技術が自由が利用できる。われわれは外部エディターという障壁を取り除いた。サイトのエディタを利用すればユーザーは写真を購入する前に適切な処理を試みることができる。

Shutterstockはストック写真を手軽に利用したスモールビジネスのオーナーに人気があるサイトだ。今回追加された画像エディターには複数のテンプレートやテーマに加えてFacebook、Instagram、Twitter用のトリミング機能が含まれる。ユーザーはPhotoshopのような高価で使い方の難しい画像編集ソフトを使わずに、サイト内で必要な加工が簡単に行える。しかも有料でダウンロードする前に出来栄えが確認できる。現在のところShuterstock Editorの機能は限られているが、こうしたウェブベースのツールの常として、今後改良されていくだろう。

〔日本版〕Shutterstockの料金プランはこちら(日本語)。

  1. screen-shot-2017-01-26-at-11-00-48-am.png

  2. screen-shot-2017-01-26-at-11-01-23-am.png

  3. screen-shot-2017-01-26-at-11-01-25-am.png

  4. screen-shot-2017-01-26-at-11-01-48-am.png

  5. screen-shot-2017-01-26-at-11-02-18-am.png

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Raspberry Piでロスレスオーディオを再生できるようになるJustBoom DACが発売

screen-shot-2017-01-23-at-10-26-21-am

これは驚き、JustBoomのおかげでロスレスオーディオが身近なものになった。それはRaspberry Piの拡張基板(hat)の集合(hats)で*、コンピューターにつなぐと高忠実度オーディオの再生や増幅ができる。この24ドルの“hats”の構成は、ロスレスDAC、小型アンプ、そしてCOAXと光オーディオによるハイレゾオーディオの出力だ。〔*: hat, 参考記事。〕

Neil Youngみたいに究極の高忠実度にこだわる人は、少なくともこの三つの低価格ソリューションがあれば、ロスレスの音楽ファイルをあまり苦労せずに再生できる。裸の基板を持ち歩くのはありえないから、ケースを買うか3Dプリントで自作するとよい。

screen-shot-2017-01-23-at-10-34-12-am

こいつをPonoWikipedia〕にするには、どうするか? たぶん必要なのは、電源とLiPoバッテリー、何らかのスクリーン、そしてポータブルにするための入力システムだ。デスクの上だけで頑張るつもりなら、スクリーンレスのキットがある。Raspberry Piの知識も、もちろん必要だ。高度なDIYプロジェクトの第一歩、と考えるのが妥当だろうが、でも完全32ビットのHarvest Moonを聴けたら感動するだろうな。挑戦する価値はあるね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

[ポッドキャスト]ポケットだらけのベストSCOTTeVESTを作ったScott Jordanがファッションの未来を語る

screen-shot-2017-01-16-at-12-19-53-pm

Scott Jordanは、服を作るつもりではなかった。彼は弁護士だったが、自分のウォークマンがいつもドアノブにひっかかるのを、なんとかしたかった。いろいろ試作した結果として彼は、SCOTTeVESTを発明した。ポケットがものすごく多いベストで、ヘッドフォンやその他もろもろのケーブルのための秘密の通路があちこちにあった。それを商業化してから10年あまり経った今の彼は、服は今後ますますハイテクになるように見えても、われわれ人類が身にまとう布切れのルック&フィールは未来永劫同じだろう、と考えている。

彼の考えでは、ウェアラブルは服に統合されない。自分でもいろいろ試作してみた結果彼は、センサーは服に縫いこむよりも肌に密着させる方がずっと容易だ、と気づいた。次の世紀になっても人類は、Metroidのようなスマートスーツを着て走り回ってはいないだろう。服はずっと無脳のままで、ガジェットはヒトの皮膚上や体内へと消えるだろう。彼はそう考えている。

Scottが最近立ち上げたOTG Jacket、はそのガジェットとケーブル類を大量に収納できて、しかもふつうのジャケットにしか見えない。ガジェットが消え去る遠未来ではなく近未来には、服というものはこうなるだろう、と彼は考えている。

このポッドキャストはStitcheriTunesから。あるいはMP3をここでダウンロードできる。

原文上には、直接聴取できるインタフェイスがあります。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

このスイス製ドンキーコング ウォッチは1万6500ドル也

screen-shot-2017-01-16-at-11-38-27-am

ロマン・ジェロームという時計会牡を知っている人なら、ここが何にでも迎合する会社だとおわかりだろう。このブランドは、かつて月の石やタイタニック号の残骸から奇妙な時計を作ったことで知られているほか、昔懐しいビデオゲームウォッチのシリーズもあり、価格は異常に高いが魅力的でもある。最新作はドンキーコング・ウォッチで、サルと水道工のマリオが栄えあるピクセル画像姿であしらわれている。

時計は手作りでロマン・ジェロームのカスタム版ムーブメントを塔載している。ケースは46 mmで3D文字盤には小さなフィギュアたちの並ぶ面が、見やすいように黒い背景の上に置かれている。

この製品は今週スイスで行われるSIHHショウで披露される。RJはこれまでにも、マリオブラザーズ、ポケモン、スペース・インベーダーウォッチ等を作っており、多くのお金と多くの厭世観を持つ一部のゲームおたく向けに販売してきた。

捕われの身のポリーンを救うにはいくらかかるのか? 1万6500ドルだ。だから友よ、時計ショップに行く前に株を現金化しておくことだ。

【日本語版注:2017年1月18日から31日まで、名古屋栄三越でロマン・ジェローム フェアが開催される。ドンキーコング・ウォッチが出展されるかどうかは不明】

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

プリント後に形を変えることのできる3Dプリント素材をMITの化学者たちが発明

mit-3d-printing-1_0

3Dプリントされたプラスチックは、そのままの形をずっと保つ。3Dプリントで作ったヨーダが大手術をせずにチューバッカの頭に変わることはない。ところが、MITの科学者たちは、プリント後のポリマーを変えることのできる3Dプリントの方法を作り出した。オブジェクトの縮小拡大、色を変える、さらに形を完全に変えることもできる。

MITの化学の准教授Jeremiah Johnsonはこう説明する: “その素材は、一度プリントしたものをあとから光を使って別のものに変形できる素材だ”。ポスドクのMao Chenと院生のYuwei Guが研究を主導し、ペーパーも書いた。

そのテクニックはリビング重合(living polymerization)と呼ばれ、彼らのペーパーには、“成長を停止させたり、あとから再開できたりする素材”、と説明されている。

チームは最初、ある溶液の中に3Dプリントされたオブジェクトを浸す、という方法を試行した。溶液中のオブジェクトに紫外線を当てると、その化学反応によりフリーラジカルが放出された。これらのフリーラジカルが溶液中のモノマーと結合し、元のオブジェクトに付着した。ただしそれは反応が急激すぎて、オブジェクトをだめにした。

新しいテクニックは、“折りたたんだアコーディオンのように反応する化学物質によるポリマー”を使っている。その新しい素材は光を当てると伸びて、形を変える。

この方法で作ったオブジェクトは、紫外線によって硬度を変え、加熱や冷却によって拡大収縮した。二つのオブジェクトを紫外線だけで溶融することもできた。

残念ながら、この技術を使ってミレニアムファルコン号をデススターに変えることはできないが、MITの素材研究における今後の研究をなお一層活性化することだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleの採用試験ハックに挑戦した男に話を聞いてみた

maxresdefault

採用試験”ハック”には本当に効果があるのだろうか?いかれた(もしくは少し変わった)行動をとることで、大企業の注意をひくことはできるのか?実際に変わった方法で企業にアピールしようとしたJohn Washamという男の物語は、結果はどうあれ面白い。

WashamはGoogley As Heckと題された自身のブログに、Googleの採用試験に挑戦するまでの道のりを記している。彼はGoogleで働くという明確なゴールのもとでソフトウェア工学を勉強し、そのマイルストーンをブログの形に残していたのだ。最終的には採用担当者から電話さえなかったという残念なメッセージでブログは締めくくられた。

ではWashamのような攻略法には効果があるのだろうか?実際に彼に話しを聞いてみた。

TC:簡単な自己紹介とあなたが行ったことについて教えてもらえますか?

John Washam:私の名前はJohn Washamです。独学でウェブディベロッピングを習得し、これまでに16年の実務経験があります。ここ8ヶ月間はフルタイムでコンピューターサイエンスとソフトウェア工学の勉強をしてきました。現在2つのインターネットビジネスを運営していますが、自動化のおかげで運営にはほとんど手がかかっていません。そのため自分のスキルを磨く時間をつくることができたんです。これまでずっとウェブの仕事をしていたため、長年の経験があっても多くのソフトウェアの分野で要件を満たすことができませんでした。大学で経済学を専攻し、コンピューターサイエンスの知識がない私には、就くことができない仕事が山ほどありました。

そこで私は、Googleにソフトウェアエンジニアとして採用されるという大胆な目標を立てることにしたんです。

TC:なぜGoogleでの採用を目標にしたんですか?

JW:毎日本を開いて、ホワイトボードにコードを書き続けられるような目標が必要だと感じたからです。最初は目標の大きさに怖気づいて、ときには眠くなってしまうこともありました。それでも時間が経つにつれて恐怖や退屈さは消えていき、だんだん簡単で面白いと思えるようになったんです。知識は恐怖心を凌駕するということですかね。ひとつひとつの内容をもっと深く学びたいと思いましたが、それでは一日に何時間あっても足りなくなりそうだったので、スケジュールに基いて次のトピックへと移っていきました。

自分のスキルを向上させて、ウェブディベロッパーからソフトウェアエンジニアになりたいと考えていた私にGoogleはピッタリでした。彼らの企業文化は研究機関と似ていて、証明できるかどうかが評価されるほか、意見よりもデータが優先されます。コンピューターサイエンスについて知れば知るほど、Googleの文化を魅力的に感じ、Googleについて知れば知るほど、さらに興味がかきたてられました。

Googleには年間約200万通もの履歴書が送られているため、私を推薦してくれる人がいるとはいえ、何か目立つ方法はないかと応募前に考えていました。そこで学習の様子をGoogley As Heckというブログに記録することにしたんです。私はウェブディベロッパーなので、ブログを立ち上げるくらい簡単なことでした。そしてGoogleの誰かに気づいてもらえることを願いながら、2〜3日に一度その日に学んだ面白いことをブログに投稿し始めました。ブログを書くのはかなり楽しかったですね。プログラマーは自分のスキルを見せつけるのが好きなんです。

学習内容の整理にあたっては、Googleの候補者用コーチングノートを参照してトピックごとのToDoリストを作りました。そして学習が進んで内容が多岐にわたるにつれて、コンピューターサイエンスのトピックも追加していきました。また当時Githubのプロフィールにはほとんど何も書かれていなかったので、ToDoリストをGithubにアップして、きちんと勉強の軌跡が残るようにしました。そして去年の10月のある日、ToDoリストの数が1600行を超えたあたりで、リストがバイラル化したんです。今ではこのToDoリストはGithubの人気プロジェクトランキングで27位になり、3万3000個のスターが付けられ、私のプロフィールも前よりずっとマシになりました。私のToDoリストは13言語に翻訳され、今でもたくさんの素晴らしい人たちがプロジェクトに貢献してくれています。

TC:実際にGoogleの誰かがブログに気づくと思っていましたか?そしてその理由はなんでしょうか?

JW:やる価値はあると思ったんです。Googleは候補者に”Googleっぽさ”を求めているので、私自身がGoogleらしい人になろうと考えました。

これまでいくつかのスタートアップをローンチしてきたので、採用までの道のりもスタートアップ風に考えることにしました。素晴らしいもの(学習内容)をつくって、狂ったように宣伝(Medium、Hacker News、RedditでToDoリストがバイラル化)して、資金が底をつく前にIPOもしくは他社に買収される(Googleに採用される)といった具合です。

もともとスタートアップの宣伝は比較的得意な方で、自分の会社となるとなおさらでした。そういう意味ではスタートアップの経営と勉強中にやったことはほとんど変わらないと言えます。

Googleに応募する1週間前にMedium上で公開した記事は、結局10万回以上も読まれ4000回もオススメされました。MediumにあるFreeCodeCampのコミュニティに私の記事を転載してくれたQuincy Larsonのおかげもあって、読者の方々からは驚くほどの数のサポートや応援を頂きました。Quicyは素晴らしい人です。

john_washam_bw-small-1TC:本当のゴールは何だったんですか?

JW:Googleは私にとってのモチベーションにすぎず、全ての努力がGoogleの採用に向けられていたとは思わないでほしいです。もちろんGoogleで働ければ最高ですが、本来の目的はソフトウェアエンジニアになるということでした。私はウェブディベロッパーを超越して、ソフトウェアデベロップメントの他の分野でのチャンスにつながるドアを開きたいと思っていたんです。さらには自分がずっとユーザーとして頼ってきた、データベース、サーバー、OSなどのテクノロジーを自分の手で作りたいとも思っていました。ウェブブラウザの向こう側には、全く別のソフトウェア工学の世界が存在するんです。

TC:最終的な挑戦の結果はいかがでしたか?面接ではどんなことを聞かれました?

JW:推薦者を通してソフトウェアエンジニアのポジションに応募したんですが、先週メールで担当者から不採用通知を受け取りました。最初は何かの間違いだと思って笑ってしまいましたよ。その後推薦者に確認して私を推してもらったんですが、結局状況は変わりませんでした。

不採用の理由を教えてもらえず、推薦者も何が理由か解明できなかったのはとても残念です。

納得いかなかったのは、電話でのスクリーニングさえ受けられなかったということです。電話で採用担当者と話をすることもできませんでした。努力して情熱を注ぎ込んだにも関わらず、自分を証明するチャンスさえもらえなかったんです。

もしも経験不足を原因に挙げられるとすれば、私は絶対に新卒者よりも経験を持っています。実際にGoogleは新卒学生を採用していますし、私は16年にわたるソフトウェアエンジニアの経験を持つベテランとして採用されようとも思っていませんでした。履歴書にも2〜3年分の経験有りとしか記載していません。

私が納得しなくても、採用担当者の判断を尊重するしかありませんけどね。彼らは私よりも採用業務のことを知っていますし。採用担当者は一日に何百という数の履歴書に目を通しているので、有力な候補者をみつけ、理想にマッチしない候補者をはじき出すのに慣れているはずです。詳細はわかりませんが、私は彼らが求めるプロフィールに合致しなかったんでしょう。もしかしたら彼らは私のためを思って不採用にしたのかもしれません。仕事内容を理解できずにチームの足を引っ張っていた可能性もありますしね。

Googleは採用過程で有力な候補者を誤って見逃してしまうことがあると聞いていますが、採用されるに足る力を持っていれば最終的にはGoogleに入り込めるはずです。

未だにGoogleのことは好きですが、将来また応募するかどうかはわかりません。私は会社を点々とするよりも、ひとつの会社に長くとどまりたいと考えています。今後私を採用することになる企業は、忠誠心があってよく働く情熱的な社員を手に入れることができるでしょう。Google以外にも良い仕事をするために努力でき、その努力が報われるような会社はたくさん存在します。私のやる気を引き出すというGoogleの役目は終わったので、今度は他の会社がその恩恵にあずかる番だと考えています。

TC:Googleがあなたの才能に怖気づいた可能性はあると思いますか?

JW:私の知識に誰かが恐れを感じていたとは思いません。そもそも私の知識量は恐ろしいほどのものではなく、Googleが候補者に期待するのと同じ程度だと考えています。

不採用の理由については色々と考えを巡らせましたが、ここではその話はしないようにします。結局は憶測に過ぎず、なんの意味もありませんからね。

TC:今後はどうされるんですか?Google以外に働いてみたい企業はありますか?

JW:最終的には、私に欠けていたコンピューターサイエンスとCTMレベルのソフトウェア工学の知識という、当初求めていたものを身につけることができました。今では連結リストや二分探索木も怖くありませんし、むしろ好きになりました。今私が面白いと感じていることは、長年の経験を持つエンジニアが退屈だと感じることなんだと思います。それでも全てが新しくて楽しいんです。ソフトウェア工学を越えて機械学習についても勉強しましたが、全て素晴らしいです。

そもそもの勉強の目的は、ソフトウェアエンジニアとしての新しいキャリアをスタートさせるということでした。現在はシアトル周辺で、情熱を持った「経験豊富ながら未熟な」ソフトウェアエンジニアを雇い、周囲のスピードに追いつくまで待ってくれるような余裕がある、規模の大きな企業を主なターゲットとして就職活動をしています。理想的にはプロフェッショナルなチームの中で、テストやデバッグやプロファイリングの業務を含め、素晴らしいソフトの開発に携わりたいです。とにかく高品質なソフトを作りたいんです。

頭が良くて、仕事熱心で知識のあるソフトウェア職人(見習い)が努力しながら成長し、色んなことを学べるような環境があればベストです。失敗することもあると思いますが、私は常にチームの迷惑にならないよう努力します。仕事にはエゴを持ち込みませんし、私が間違っているときにはそれを受け入れ、しくじったときには責任をとります。

将来私の雇用主になるかもしれない皆さん、私に難題をぶつけてください。私は何でも学べます。OSのインターナルから幾何アルゴリズム、コンパイラ開発、暗号化技術、機械学習、Intel x86の命令まで、社内に何らかの専門家が必要であれば私がその専門家になります。

それでは、コーディングの問題を解かなければいけないので、勉強に戻ります。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

鳥のように着陸できるドローン、イギリスで研究中

ラジコン機やクオドコプターでは着陸がいちばん難しい。操縦を誤って池に落としたり木にひっかけたりした経験があるユーザーは多いはずだ。数百ドルのドローンならともかく、テロリストを監視する数百万ドルのスパイ機などでは着陸失敗は笑いごとではすまない。着陸時の安全性を高めるテクノロジーがどうしても必要だ。

現在、イギリスのブリストル大学とBMT Defence Servicesが共同してこのテクノロジーを研究している。

チームは標準的なラジコン・システムと特殊な形状の主翼を備えたドローンで研究を行っている。この主翼は飛行中に大きく形状を変えることができる。着陸寸前に大きな角度で引き起こしを行い、地上滑走なしで鳥が止まるように着陸できるようにすることが目的だ。ビデオを見たところではまだ本当に「鳥のように着地する」ところまではいっていないが、研究チームは地上滑走に必要なスペースを大幅に減少させることは可能と考えている。

プレスリリースによれば、

現行のUAVは一定の形状に固定された翼をもつため飛行の柔軟性に乏しい。われわれの研究の当面の目的は従来の固定したUAVの翼に鳥の羽のように大きく変化する構造を与えることだった。こうした複雑な翼構造を制御するためBMTは機械学習アルゴリズムを利用した。これにより操縦者は鳥の飛行のような自然の動きをUAVの着陸に取り入れることができるようになる。

この可変構造の翼は大きく空気を抱き込むようにしてUAVの高度を上げて速度を落とし、従来の翼形状の機体よりも急角度で降下する。まだ完成していないようが期待が持てるテクノロジーだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Knockiはどんな壁もスイッチに変えてしまうデバイス

ces2017_knocki-1060141

2人のソフトウェア開発者、子供、そして電気のスイッチをミックスすると、Knockiができあがる。壁やテーブルの下につけることができる、小さくて賢いデバイスだ。表面をタップすることでイベントを開始することができる ― 電気をつける、スピーカーをミュートするなどのイベントだ。しかも、このデバイスは驚くほど小さいので目立たない。ファウンダーはOhad NexerとJake Boshernitzanで、2人ともテキサス州ヒューストン出身だ。

「親戚同士の集まりでKnockiのアイデアが浮かびました。電気を消そうとしていた子供がいて、その子はスイッチに手を伸ばすために箱を何個も重ねていましたが、それでも手が届きませんでした」とBoshernitzanは話す。「私たちは”壁全体がボタンだったらどうだろう?”と自問してみました。その瞬間にアイデアがひらめいたのです」。

  1. ces2017_knocki-1060124.jpg

  2. ces2017_knocki-1060141.jpg

  3. ces2017_knocki-1060138.jpg

  4. ces2017_knocki-1060129.jpg

  5. ces2017_knocki-1060131.jpg

  6. ces2017_knocki-1060148.jpg

  7. ces2017_knocki-1060142.jpg

  8. f3d9feed15d993425f1d0a88b5c8a9f8_original.jpg

Knockiが目指すのは、生活をシンプルにすることだ。Boshernitzanによれば、自由に身動きが取れない人や、言葉になまりがあってボイスコントロールが上手く使えない人にとってKnockiはもってこいのデバイスだという。「ものをコントロールする技術は、なぜどれも複雑に感じてしまうものばかりなのでしょうか?」と彼は言う。

Knockiはほとんどのスマートフォンによる操作に対応している。イベントを開始するタップの設定も自由自在だ ― ダブル・タップでイベント開始など。例えば、ケータイが見当たらないときに、Knockiを4回タップすることで自分のケータイに電話をするように設定することもできる。

彼らはいま事前予約を受付中で、プロダクトの出荷は2017年の第2四半期になる予定だ。Indiegogoでの価格は79ドルで、これまでに2万件の事前予約を獲得している。

Knockiは、CES内で開催中のHardware Battlefieldに「参加者が選ぶ特別出場枠」として出場している。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

LEGOの新製品Boostブロックは、幼い子供に楽しくプログラミングを教える

LEGOはこれまで長い間、クールなロボットプロジェクトを作るための、Mindstormsプラットフォームを、大きな子供(と大人)のために提供してきた。しかし、今回LEGOは、7歳からの子供を対象にしたロボットとプログラミングシステムのBoostプラットフォームを発表した。 Boostキットには、面白ロボットのVernieや、猫ロボットのFrankieを含む5つのプロジェクトを完成させるために必要なすべてのものが含まれている。

このキットには、複数のモーターを駆動するだけでなく、色や動きのセンサーも備えたバッテリー内蔵のコアシステムが含まれている。LegoのSimon Kentは私たちにキットを2つ示し、さらにはハーモニカを演奏するように訓練できたロボットを披露した!

私はこのプラットフォームに本当に惹き付けられた。普段は皮肉屋なのだが、このようなプログラミング玩具に出会って、とても面白く巧妙にできているものだと感心した。プログラミングシステムは非常にシンプルで理解しやすいし、全体のパッケージは非常によく設計されている。私は自宅で自分自身のFrankieを作るのがとても楽しみだ。キットの正式リリースは2017年8月である。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

3Dプリンターでセラミックの精密プリントができる…Formlabsがそのための実験システムとツールを開発

formlabs-form-2-tabletop1

 

Formlabsの3Dプリンターは、まるで射出成形で作ったような、しっかりした滑らかなオブジェクトを作る。しかし今回彼らは、改良された素材をいくつか加え、その中には、完全にマットで、最適なプリントを得るために配合を変えられるグレーの素材や、あとでふつうに焼成できるセラミックの素材がある。

さらに同社は、メイカーやエンジニアのための実験的なツールキットForm Xをローンチした。

“3Dプリントと弊社のForm 2でどこまでのことができるかを探求し、即興で作ったりできるために、斬新な素材と研究用ツールを用意したい”、と協同ファウンダーのDavid Lakatosは語る。“セラミックのレジンはその好例だ。今の3Dプリントでは、セラミックは、科学的に探究すべき素材の中でもっとも新奇なものの一つだ。セラミックを3Dプリントできれば、これまでのセラミック製造技術ではできなかったような構造や複雑な形が可能になる”。

上のビデオでは、Davidが新しいレジンとシステムについて語り、プリントしたパーツの一部を見せてくれる。

</span

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

PixTellerがあればデザイナーは(ほとんど)要らない?!…4000以上のテンプレートを揃えたインスタントデザインスタジオだ

screen-shot-2017-01-02-at-10-29-17-am

ルーマニアのWebデザイナーAlexandru Roznovatが作ったPixTellerは、既成のテンプレートをたくさん揃えたインスタント・デザインスタジオで、Instagramを独自にカスタマイズしたページとか、おもしろいブックカバーなどを数秒で作れる。

アカウントを作るとすぐに、既成の大量のデザインから自由に選べるようになるが、それらはどれも、かなり平凡でふつうのデザインだ。それらはすでに、ソーシャルメディアへの投稿、カバーやヘッダー、バナー、などなどと、タイプ別目的別にジャンル分けされている。

どれか選んだら、それの編集を開始する。画面上の、写真以外のデザイン要素は、ベクターグラフィックスのように操作できる。ふつうのデザインプログラムのように、テキストと図形を選んで編集できる。ちょっとしたデザインのプロジェクトを簡単に楽しくできる、という点ではTinkercadなんかに似ている。サービスは無料だが、月額9ドル払うと、電子透かしの入ってないデザインをダウンロードしてエディットできる。画像を友だちとシェアして、コメントを求めることもできる。

“うちのサイトのエディターは、すごく仕事が速いんだ。今4000あまりあるテンプレートのデザインを、たった3週間で作れたからね”、とRoznovatはImpactCEEで語っている。もちろんユーザーも、その高速エディターを使用する。彼はこれまで、WebアプリケーションのデベロッパーGeco.roで仕事をしていた。

このようなWeb上のソフトウェアは、とくにタブレットや小さなラップトップを使ってる人には便利だ。本格的なデザインツールのような仕事はできなくても、アイデアをスケッチして手早く共有するための方法としては、優れている。PixTellerがローンチしたのはほぼ1年前だが、その後ずっと、音沙汰がなかった。こんなツールを使って、みんなが、思いついたことや自分の発見を簡単にさっと手早く、自作のWebページにしてシェアするようになると、2017年は楽しい年になるだろうな。

screen-shot-2017-01-02-at-10-29-33-am

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

このスマートフォン制御ロボットは、エアーホッケーで人間を負かす

今はホリデーシーズン、ということは、ロボットが熟練技術で人間を負かすところを見るときだ。ロボットが肉の塊に勝った最新事例を見てみよう。この驚異のエアーホッケー・ロボットは、スマートフォンとArduinoボードとプロッター風のロボットアームからなる。

システムがテーブル上のパックを見て、パックの行く先へ移動するしくみだ。自陣ゴールへの攻撃を積極的にブロックし、たいていは人間に勝つことができる。

スマートフォンのカメラがコートを監視している。カメラが捕えたデータはスマートフォンでリアルタイムに処理される。パックと「プッシャー・ロボット」の位置(およびコート上のあらゆる要素の現在位置)を検出したスマートフォンは、ロボットが何をすべきかを判断し、Wi-Fi経由で命令を送る。

スマートフォンは拡張現実デバイスとなって、予測軌道やゲームに関わるあらゆる物体の位置を表示する。

この説明書に沿って自分専用のロボットを作ることもできる。作者のJJ RoboticsのJose Julioは、ソースコードも公開している。私にスキーボールで勝てるロボットを持ってきたら話をしてもいい。プラスチックのカエル一匹を手に入れるためにチケットを何百枚も買ってしまう誘惑をロボットが理解するまで、やつらに人生のことなど何もわからない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook傘下のOculus VRのコンピュータービジョンの責任者、少女買春容疑で逮捕されていた

2016-12-27-dov-screen-shot-2016-12-26-at-12-20-47-pm

バーチャルリアリティーの有力企業、Oculusのコンピューター・ビジョン部門の責任者、Dov Katzは12月23日にワシントン州タクウィラ市警察に逮捕されていたことが判明した。Tukwilaはシアトルの北に隣接する都市で、警察は未成年者買春取締のため囮捜査を実施していた。

Dov Katzは15歳の少女を演じた女性警察官と性的な内容のテキストメッセージのやり取りを重ねた後、セックスに300ドル以上を払うことに合意したという。KatzはEmbassy Suitesホテルに来たところを警察逮捕された。Katzは600ドルを所持していた。

Katzは警察に対し少女に会いに来たのは「救うためだった」と述べているという。

GeekWireは裁判所における警察側調書のスクリーンショットを掲載した。

screen-shot-2016-12-23-at-4-36-34-pm

screen-shot-2016-12-23-at-4-38-19-pm
NBC系列の地元テレビ局King 5のブログがKatzの逮捕を発見した。罪状認否は1月5日に予定され、保釈金は12万5000ドルとされた。Katzはコンピューター・ビジョンのベテラン・エンジニアとして知られており、2013年からOculus VRに勤務している。Facebookは同社を2014年に買収している。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

3Dボディスキャンができるポッドを証明書写真撮影器みたいに町中に置きたいWolfprintがクラウドファンディングで$500Kを調達

luna-20_wireless_wo_logo-906x6042x1

3Dのボディースキャンは、今やあまりエキサイティングではない。スキャンの用途といえば、Thingiverseにアップロードして、友だちなどがあなたを3Dプリントし、あなたの‘聖像’を作るぐらいだ(聖像と言ってもいろいろあるが!)。でもWolfprintは、空港やショッピングモールなどに小さなたまご型の小屋のようなもの、ポッド(pod, 上図)を置き、ビデオゲームやVRなどで使う自分の3Dアバターを簡単に作れるようにして、3Dボディースキャンを大衆化しようとしている。

3DPrintingIndustryによると、このエストニアの企業は、そのために50万ドルの資金を調達した。正直、多くはないが、ポッド(pod, たまご型小屋)がある場所を多少増やすことはできる。アーチストがよく来るカフェなんかも、いいね。

同社がこれまでスキャンしたのは5000体、公共の場所にポッドをもっと置きたい、と言っている。スキャナーの費用は8000ドルで、年間約5万ドルの売上がある。

Wolfprintはその資金を、株主型クラウドファンディングサイトSeedInvestで調達した*。小さな企業が初期段階で資金を得るには、この方法がデファクトの方法になるかもしれない。とくにVCが発達していないヨーロッパでは、零細スタートアップの成長のための手段として、人気が高い。〔*: 株主型クラウドファンディングサイト, equity crowdfunding platform, Kickstarterのような‘寄付型’ではなく、文字通りの‘投資’。出資者はその企業の株主になる。〕

今同社はNikeやParamountとパートナーしているので、お近くにNikeのお店Niketownがある方は、そこで自分をスキャンできるようになるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))