Spotifyが学習コンテンツで子ども向けカテゴリーを一新

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Spotifyは今朝(米国時間8月15日)、小さな子どものいる家族向けサービスの変更について発表した。今回の変更で子ども向けカテゴリーに語彙や言語学習に焦点をあてた新たなプレイリストが追加され、さらに曲の間に挿入されたボイスオーバーが、一緒に音楽を聞いている親と子どもの交流を促進する。

同社によれば、子どもが生まれてから特に0〜3歳の期間に、(一緒に歌うことを含めて)音楽を聞かせることで、脳や言語機能の発達を促すことができる。Spotifyはこの考えに基いて「子どもと家族」セクションを一新し、特に乳児・幼児にフォーカスすることを決めた。

新しい子ども向けプレイリストは、寝るときやお風呂の時間、車での移動といった日常生活に関する内容を中心に作られている。しかし、Spotify上にあるその他の選びぬかれたプレイリストと異なるのは、親子間の会話の促進を狙って曲間に挿入された、台詞や会話のきっかけとなるようなものの存在だ。

例えば、「次はどんな曲がいいでしょうか?」と尋ねる台詞が再生され、それを聞いている親子に対して、寝る前に聞くようなゆったりして落ち着いた曲を一緒に選ぶよう勧めるのだ。その他にも、親子に間抜けなダンスを作らせたり、子どもがリズムに合わせてジャンプしたり、手を叩いたり、体をくねらせたり、足を踏み鳴らしたりするよう促す台詞が挿入されるかもしれない。また、赤ちゃん言葉の子どもと親の会話を促し、会話の最初のステップをとるよう提案するような台詞もあるかもしれない。

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たくさんの有名人がボイスオーバーを担当しており、Spotifyの発表によれば、FantasiaやSarah Michelle Gellar、Wiz Khalifa、Tyler Perry、Juanes、Diego Torres、Frankie J、Laurie Berkner、Busy Philipps、Ashley Williamsなどが参加している。

また、準備されているプレイリストの内容も多岐に渡り、親が幼少期に聞いていたような「不朽の」名曲もあれば、Spotify上で他のリスナーに人気の最近の曲や、小さな子供だけでなく家庭で人気の曲も登録されている。

なお、ボイスオーバーとプレイリストは英語とスペイン語に対応している。

この新しい機能は、The Clinton FoundationとThe Opportunity Instituteの共同イニシアティブであるToo Small to Failに加え、Bezos Family FoundationのイニシアティブVroomより提供された研究結果に基いて、脳や言語機能の早期発達を促すために作られたとSpotifyは語る。Vroomは脳の発達に関する情報提供やプレイリスト内のアクティビティに関するアドバイスを行い、プレイリストの構築に携わった組織の名前は各プレイリストの情報内に記載されている。

さらに現在Spotifyは、Univision、the GRAMMY Museum、VH1 Save the Music Foundation、Fatherly、The Bump、Carnegie Hall、Gerber、ZERO TO THREEといった団体と協力しながら、継続的に子ども向けテーマ別プレイリストの作成にあたっている。

さらにSpotifyは、子ども向けカテゴリーのリニューアルを、同社にとって2つ目となる「社会貢献」イニシアティブに結びつけようとしている。イニシアティブの中でSpotifyは、Family Independence Initiativeとタッグを組み、プログラムのフィードバックを同社のネットワーク上の家族から集め、歌や音楽に関連したイベントを開催したい人に対して補助金を交付する予定だ。

「子どもと家族」セクションの改訂以外にも、Spotifyはユーザーベースの拡大に向けた取り組みの一環として、最近数多くの微調整や新機能の追加を行っていた。

例えば、今月Spotifyは初となるオリジナルビデオを発表した他、ゲームのサウンドトラックやその他の関連プレイリストを備えた新たなゲームセクションを追加していた。しかし、子ども向けセクションの一新で、Spotifyはより直接的にApple Musicに対抗しようとしている。というのも、SpotifyはAppleの「Frozen Radio」や「Lullabies」のように家族で楽しめるプレイリストを用意するだけではなく、子どもの早期学習に関連したコンテンツを提供しようとしているのだ。

新しい「子どもと家族」セクションにはspotify.com/singからアクセスできる。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Grow Boxは野菜や果物などを全自動で育てる屋内用グリーンハウス

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家の中に素敵な植物があるといいなとは誰もが思うところ。しかし1年中、植物を健康に保てるような余裕のある人はほとんどいないだろう。気温や湿度をうまく調整することや出張や休暇のことも考えると育てられる植物の種類は限られてくる。

そこで登場するのがGrow Boxだ。

Appleの元エンジニアのAndrew Pletenetskyyが開発したGrow Boxは、6フィート(約183センチ)の箱で、観葉植物や室内用の野菜苗から(お待ちかね!)大麻まで、植物を育てる全工程を自動化することができる。

7Sensorsの最初のプロダクトがGrow Boxであり、彼らは長らくプロタイプの制作に取組んでいる。既に、ピーマンや大麻(本当に!)などの育成に成功している。

Grow Boxはアプリと連携しているため、ユーザーは箱の中で育てる植物を指定できる。そこから先はGrow Boxがすべての作業を行う。もちろん、園芸の達人ならGrow Box内の環境を細かく設定して、好みの植物で実験することもできる。

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Grow Boxは日照スケジュール、湿度、気温や気流といった環境要因を管理する。さらにGrow Boxは持続可能な製品として、光エネルギーを有効利用する反射板を備える。 7Sensorsによれば、Grow Boxは電球1個分と同じエネルギーで植物を育てることができるという。

そうは言っても、一体どれくらいの人が整った美しい家よりも自動で育てられた新鮮な植物を選ぶのか興味のあるところだ。Grow Boxが醜いというわけではない。ただかなり大きいため、部屋に入る誰の目にも留まるだろう。

自動化した家庭用のグリーンハウスを製造する試みは、もちろんこれが初めてのことではない。

例えば、LeafはTechCrunchが主催するDisrupt Battlefieldに出場した企業で、大麻の栽培者向けに電源につなぐだけで植物が育つプロダクトを提供している。一方のEdnは、人がほとんど手をかけずにハーブ、野菜や果物を自動で育てることを意図した壁掛けガーデンだ。

Leafはまだ販売を開始していないが、Ednは最近、499ドルで販売を開始した。

現時点でGrow Box1台あたりの値段は分かっていない。しかし、同社はKickstarterでのクラウドファンディングを間もなく開始する予定だ。最新情報を入手次第、報告していく。

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(翻訳:Maki Itoi)

VidcodeとSnapchatが若者のプログラミング学習を促進するコンテストを開催予定

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10代の若者、特に若い女性にプログラミングへの興味を持たせるという課題には、近年幾多の企業や団体が取り組んできた。しかし、Vidcodeと呼ばれる最近誕生したスタートアップは、違ったアプローチでこの課題を解決しようとしている。Vidcodeは、プログラミングの基礎を教えることに特化したオンラインコースの代わりに、Instagram風フィルターや、ミーム、Snapchatのジオフィルターなど若者が実際に興味を持っているものを作るための知識を提供することで彼らにアピールしているのだ。

さらに今回、SnapchatがVidcodeの取り組みにパートナーとして加わることになった。

Vidcodeは、水曜日からSnapchatジオフィルターコンテストを開催予定で、選ばれた作品は実際にSnapchat上にアップロードされ、全てのSnapchatユーザーがそのフィルターを使えるようになる。同社によれば、参加者は1ヶ月間でオリジナルフィルターを作成しなければならない。

Vidcodeの設立以前は大学院でコンピューターサイエンスの研究をしていた、共同設立者兼CEOであるAlexandra Diraclesは、「ティーンエイジャーにとって、Snapchatユーザーのような大規模のオーディエンスに対して何かをつくる機会を持つというのは素晴らしいことですし、彼女たちにとって大きな意味を持っています」と説明する。

Leandra TejedorとMelissa Halfonによって共同設立されたVidcodeは、元々ふたりの出会いの場でもある、2014年のはじめに行われたStartup Weekendハッカソンのプロジェクトとして誕生した。結果的に彼女たちはコンテストで優勝し、自分たちのアイディアが即座に認められただけでなく、優勝がプロジェクトに取り組み続けるための励みとなった。

このプロジェクトについてDiraclesは、「私は、自分のSTEM分野やプログラミングへの愛を利用して、もっと多くの女の子がこの分野に興味を持てるような方法をみつけられないかと考えていました」と言う。

Vidcodeはハッカソンから1年後に正式な形でローンチされ、製品開発のための資金調達キャンペーンをKickstarter上で実施した。

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さらにDiraclesは「私たちはコーディングとティーンエイジャーの日常的な趣味を結びつけようとしていて、今で言えば、ビデオフィルターやInstagram、Snapchatなどがこれにあたります。Vidcodeでは、このようなテクノロジーの作り方やコーディングを使った改良の仕方を紹介しています」と語る。

現在Vidcodeは、Codeacademyのようなオンラインの自習用コースを提供している。生徒は1つ45分程度のレッスンを進めながら、オンラインコードエディターで実際にコーディングを行うことができる。しかし、Vidcodeの特徴はスクリーンの右側に設置されているメディアライブラリーの存在で、生徒はここに自分の写真やビデオをアップロードすることができる。この機能を使うことで、生徒は自分自身のメディアを使うことができ、勉強をより身近なものに感じられるのだ。

また、各レッスンは必要に応じて繰り返すことができるため、学生は自分のペースで勉強を進められる。

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昨年ローンチされたオンラインコースのほか、最近では教室でVidcodeのサービスを使うための教師用ツールも導入され、年単位での契約が可能だ。今ではアメリカの5000もの学校でVidcodeのソフトが利用されており、プラットフォーム上には10万人の生徒が登録している。同社によれば、生徒は週に2つから3つのプロジェクトを完了させている。

Vidcodeのこれまでのデータを見れば、ティーンエイジャーの好きなものを使ってコーディングに興味を持たせるというアイディアが機能していることが分かる。ポケモンGOの人気をうけ、Vidcodeが1週間ちょっと前にARゲームの作り方について学べるコースを開設したところ、1週間のうちに5000ものプロジェクトが作成されていた。

また、SnapchatはVidcodeにとって数あるパートナーの1社に過ぎない。同社は、Girl Scouts of Greater New Yorkと共同でミドルスクール用のコーディングプログラムの作成にあたっているほか、Intel EducationやAmy Poehler’s Smart Girlsといった組織とも協業を行っている。さらにDiraclesは、現在彼女たちがFacebookとVR教育に関する話をし始めたところだと付け加えた。

7人のフルタイムスタッフで構成されるVidcodeは、今夏Y Combinatorに参加予定で、Kickstarterキャンペーン後には小規模エンジェルラウンドで資金調達を行った。

Snapchatコンテストは水曜日からこちらで開催予定。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

学生歓迎!TechCrunch Tokyo 2016では学割チケットを販売しています

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TechCrunch Japanは11月17・18日、渋谷ヒカリエで日本最大級のスタートアップイベント「TechCrunch Tokyo 2016」を開催する。一般チケットの他に3000円の学割チケットも販売しているので、スタートアップに関心のある学生はぜひこの機会を使ってスタートアップとはどんなものか自分の目で確かめてみてほしいと思う。

私はTechCrunch Japanのブロガーとして日々スタートアップ業界の動向を追っているが、その中で大学在学中や大学卒業して間もない20代前半のファウンダーに話を聞くことも珍しくない。むしろ最近になって「大人スタートアップ」と、ある程度キャリアを積んだファウンダーが率いる企業を指す言葉が出てくるほど、「スタートアップ」とは若い世代が新しいテクノロジーを駆使してこれまでの常識や固定観念を覆すことの象徴にも思う。

TechCrunch Japanは、スタートアップがもたらすイノベーション、そしてそれが世の中の与えるインパクトを伝えるメディアだ。実際のところ若くても、年を重ねていても、イノベーションを起こすのに年齢は大した問題ではないだろう。けれども、これからキャリアを始めようとしている若い人たちには早くから、最新テクノロジーを味方につけてイノベーションを起こそうとしている起業家と彼らを中心とするスタートアップ業界の熱気を肌身で感じてほしいと思っている。それがイノベーションの裾野を広げ、ゆくゆくは日本全体、ひいては世界にまで波及する影響力を持つスタートアップが、この日本から誕生する土壌が整うことにつながると考えているからだ。

そういった考えのもと、TechCrunch Tokyoでは学割チケットを用意している。一般チケットは通常3万5000円(超早割チケットは8月31日まで1万5000円、9月以降の前売りチケットは2万5000円)だが、学割チケットは3000円と割安だ。ただ限定100枚なので、少しでも関心があるなら早めに購入することをおすすめする。

学割チケットの購入はこちらから→

レビュー:Galaxy Note 7はベストのファブレット―スタイラスに加えて虹彩スキャン、大型バッテリーを追加

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Samsung Noteは当初ギャンブルだった。むやみサイズが大きい奇妙なガジェットという印象で、特にスタイラスはハードウェアキーボードといっしょに過去のものと考えられていた。しかしこの賭けは即座に大成功を収めた。Samsung Noteは最初の2年で5000万台が売れ、モバイルを代表する生産性ツールの一つなった。

NoteはSamsungのフラグシップモデルではない(それはGalaxy Sだろう)が、大型スマートフォンを代表するデバイスの一つであることは疑いない。5.3インチの画面をスマートフォンの世界に導入した立役者でもある。大画面スマートフォンが「ファブレット」と呼ばれるようになったのはSamsung Noteの成功が大きい。

その後の数世代のアップデートで画面サイズは(予想どおり)少しずつ大きくなった。最初は5.3インチ、次は5.5、そして今回 5.7インチだ。Noteはほぼ毎年かなり大がかりなハードウェアのアップデートを繰り返してきた。先月、世界の大きなイベントでお披露目された最新のNoteは、Galxy
Note 6を飛ばしていきなりNote 7となった。これはメインストリームのモデルGalaxy S7、S7 Edgeと画面サイズが異るだけで基本的に同一の7シリーズとして統一化しようというSamsungの努力を表すものだろう。

使用感は非常に良い。Noteのサイズ、Galaxy Sのデザイン言語、トップクラスのハードウェアが高いレベルで融合している。これにいくつかの新しい機能がセールスポイントとして追加された。Note 7は真に「誰にでもどんな目的にでも対応する」デバイスになったと思う。自画撮りをソーシャルメディアに投稿するカジュアル・ユーザーからシリアスなビジネス・ユースまであらゆる使い方が自信をもってカバーされている。

前世代と同じスクリーンのサイズにもかかわらず、筐体ははっきり分かるほど小さくなっている。

とはいえ、Note 7はやはり大画面でスタイラスが使えるGalaxyファミリーというのが本質だろう。今回の新製品にはテクノロジーとしてまったく新しい要素が導入されたわけではない。しかし実際の製品が発表される前の情報でも虹彩スキャンによるセキュリティーや大型バッテリー搭載の情報はわれわれを驚かすものだった。

あらゆる面で優れたNote 7だが、高機能は高コストを招くのはやむを得ない。800ドル以上とされる価格はおそらく万人向きとはいえないだろう。

まとめ

  • モニター:5.7インチ、2560 x 1440
  • メモリー:64GB(microSDで拡張可能)、4GB RAM
  • CPU:2.15GHz, 1.6GHz、クオドコア
  • 価格:キャリヤによって異る

メリット

  • カーブしたエッジ・ツー・エッジの画面は美しくデザインされている
  • バッテリーは大容量化された
  • 虹彩アンロッキングなどセキュリティーも強化

デメリット

  • 高価

美しいデザイン

Samsung Galaxy Note 7

Note 7の外観はシンプルで洗練されている。簡素な命名どおり、ファブレットのフォームファクターとGalaxyファミリーのデザインが融合している。今回のハードウェアのアップデートで目立つのはGalaxy Edge由来の側面まで回りこむカーブした画面の採用だ。これにともないサイドのベゼルは事実上姿を消した。これにより筐体をダウンサイジングしながら5.7インチの画面を搭載することに成功している。【略】

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デバイスの裏面は表面と同様にカーブしており、同様の素材、CorningのGorilla Glass 5が使われている。Samsungはこの1.6mの高さから落下させた場合80%の確率で耐えるとしているが、正直言って私自身そのテストをする勇気はなかった。小さな点だが裏面は指紋を磁石のように引き付ける。幸い私はセーム皮をいつも携帯しているので大きな問題にはならなかった。

筐体全体がカーブしているので側面はかなり狭いが、左側にボリューム、。右側に電源ボタンが配置されている。【略】

Samsung Galaxy Note 7

ただのスタイラスではない

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Note 7のセールスポイントは大画面に加えてSamsungがS Penと呼ぶスタイラスが装備されていることだ。 実際、Note発表の当初からSamsungは「これはスタイラスではない」と主張してきた。実際タッチ画面に反応させることしかできないプラスチック製のスタイラスと周辺機器であるS Penの機能は大きく異る。

S Penの新しい機能のひとつはデバイスを起動しなくても画面に書き込めることだ。 スタイラスを内蔵スロットから引き出してそのまま画面に文字やスケッチを書き始めることができる。黒バックに白い線がなので見やすい。バッテリーには負担となるが、この機能を利用するには設定からディスプレイのAlways On機能を有効にしておく必要がある。

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ソーシャルメディアへの投稿に熱心なユーザーははクイックGIF作成機能はキラーアプリかもしれない。使い方は簡単だ。ビデオを表示させ、望みの箇所まで早送りする。そこでS Penを取り出してボタンをクリックすると自動的に6秒のGIFファイルが作成され、標準の方法で共有できる。【略】

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S Penは本体と同様、防塵防滴仕様だ。

A/V club

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【略】

Guts and glory

Galaxy Note 7

【略】

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【略】

セキュリティー

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もちろん当初からSamsungのセキュリティーは昔のBlackBerryほど強固ではなかった。しかしモバイルをターゲットにするハッカーやマルウェアの横行が激しくなるにつれてSamsugも対処の必要を感じてきたようだ。ファイルのセキュリティーには従来どおりKnoxが使えるが、プライバシーの強化策として虹彩スキャナーが加わったのは特筆されるべきだろう。虹彩スキャナーは指紋スキャナー、パスワード、PINと並んでデバイスのアンロックに用いることができる。

大半のユーザーにとって虹彩スキャンは目新しい経験だろう。ロックスクリーンをタップするとデバイスはユーザーの両目を撮影する。データの照合に成功すると即座にスクリーンのロックが解除される。虹彩スキャナーの作動は非常に速いため、ビデオに撮影しようとしてわれわれはかなり苦労した。【略】

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問題は価格

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Note 7のレビューを締めくくるにあたって一つの重要な問題が残っている。発表イベントでもSamsungはこの問題に触れるのを嫌がる様子だった。実際の値段は国によって、またキャリヤによって変わる。しかしどこで買うにせよNote 7は高価なデバイスだ。

AT&Tの最安モデルは879ドル、契約は月額29.34ドルからだ。T-Mobileでは849ドルで頭金69ドル、月額32.50ドル/月だ。どのキャリヤを選ぶにせよ、高機能を得るにはそれなりのコストを負担しなければならない。

しかし高価ではあっても機能はそれに見合う。Note 7はNoteシリーズとGalaxy Sシリーズの最良の部分を合体させ、さらにいくつかの魅力的な機能が追加されている。虹彩スキャナーなどはいささか「やり過ぎ」の感もあるが、全体としてNote 7がすばらしい製品であることは間違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Microsoft OfficeのiPhoneアプリ(Word, Excel, PP)では手書き文字や図形を描ける…強調用に使えるかも

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仕事用の文書が指で書いた落書きみたいでもよい、という会社はどこにもない。だからiPhoneのOfficeアプリのデフォルトの入力方法を手書きにしている人はいない。でも、おもしろい箇所を強調したり、簡単に注記を書きたいときには、手書きが便利かもしれない。

そこで今日App Storeに登場したWordExcelPowerPointのアップデートでは、そんな手書き機能が導入された。そのためには、上図にあるような”Draw”タブ(アクセスに数クリックを要する)をクリックするとシンプルなページレイアウトになるので、その上に手書き文字(など)を描ける。

オプションとして、ペン(pen)、強調(highlighter)、そして消しゴム(eraser)がある。上図では、ペンがセレクトされている。いろんな色も使える。感圧型のツールなので、指の圧力で線を太くも細くもできる。ExcelとPowerPointでは、スプレッドシートのセルやプレゼンのスライドの上に手書きできる。

手書きは正確なツールではないし、また、ページのスクロールなど、指でほかのことをしたくなったら、手書きモードから抜けださなければならない。まったく新しい機能だから、あちこちに問題もあるが、手書きがしたかった人にとっては、とても嬉しいツールだろう。

出典: The Verge

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Naborlyは、家主のためにテナントを自動的に評価してくれるサービス

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想像してみてほしい。あなたはサンフランシスコにいい物件を持っていて、善良な人々にあまり高くない家賃で貸したいと思っている。果たして新しいテナントが一文なしの怠け者でないことをどうすれば確認できるだろうか?Naborlyには、アイデアがあるらしい。

ブリティッシュコロンビア大学のDylan Lenz、Zeke Kan、Anastasia Foxの3人が設立したこのスタートアップは、カスタム版入居申し込みフォームを作って、家主にとって重要なテナント情報を集めてくれる。システムはこれを元にテナントの総合的調査書類を作り、このテナントに貸すことにリスクがあるかどうかを家主に伝える。

同社はこれまでに50万ドルの資金を集め、シード資金200万ドルの調達を目指している。

現在、1日当たり2000ドル程度の売上があり、毎日20~50人の新規家主が登録しているという。API経由のサービスも提供している。信用調査会社の協力を得て、同社のシステムにデータを追加しテナント評価方法の改善も行っている。

「信用の良し悪しは(ほとんどの場合)テナントの質に影響を与えないので、われわれは他の要素に注目している」とLenzは語った。「機械学習と人工知能がわれわれのサービスの核を成している。他のサービスは、人間の勘に頼っているものが多い。たとえ誤っていても」

「われわれのシステムは各テナントについて500以上のデータポイントを瞬時に分析する。ソーシャルメディア、信用情報、賃貸履歴、Google、等々。今や、ミクロ経済的事象に基づいて賃料支払いの遅れを予測したり、財務状態、業種等に基づいてルームメイト間の争いを予測することもできる」

3人がNaboryを設立したきっかけは、Lenzが担当した企業テナントから、未払い家賃2万2000ドルと家屋損壊の被害を受けたときだった。

「そのテナントは自宅や職場で私を脅すことさえあった。その時、こうしたハイリスクのテナントを家主が見分け、他の家主に知らせるためのツールがないことに気付いた」とLenzは言った。

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サービスは既に運用中で、テナント1件の基本プランは59ドル、年間最大5件までのプランは149ドルで利用できる。システムは信用調査と借用調査を自動的に行い、家主にテナント毎の「スコア」を提供する。これでミッション通りにあるあなたの家賃500ドルの2ベッドルームを、堅実で信用ある労働階級の家族に貸すことができそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

物体の動きを「スローモーション」にするSlow Dance、Kickstarterキャンペーンを展開中

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精密に制御されたストロボLEDライトと、細かく振動する動きを組みわせ、Slow Danceはリビングルームで「科学」を味わえるようにする。ハイテクと、身近な素材、そして人間の視覚的な特徴を組み合わせ、リアルタイムに「スローモーション」の動きを見ることのできるのだ。本プロダクトは現在Kickstarterキャンペーン中だ。

仕掛けとして用いているストロボスコープ(一瞬だけ点灯する光源を繰り返し発光させる仕組み)は、科学博物館やアートギャラリーなどでよく目にするものだ。見ていて面白く、個人的にはこれがより広く、家庭用に普及しないのを不思議に思っていた。それを変えようとするのがSlow Danceだ。

科学、アート、テクノロジーを組み合わせて、そして不思議な世界を実現している。美しく、見ていて飽きないプロダクトだ。

光と科学の組み合わせ

「人間の知覚の限界を超えたところで何が起こっているのか、というようなことに興味を持っていました」とMITで4つの学位を得た、Slow Dance開発者のひとりであるJeff Liebermanは言っている。Liebermanはこれまでにもストロボスコープとスプリングを組み合わせて異次元世界のような視覚効果を映しだしたSlink(2005)や空中に浮かんでついたり消えたりする不思議な電球を映すLightbulb(2007)などの映像作品をYouTubeに公開している。ディスカバリーチャンネルでも「タイムワープ 瞬間の世界」をホストしていたのをご記憶の方も多いだろう。番組ではハイスピード撮影の世界に見える不思議を紹介していた。

By exposing the coils causing the vibrations, Slow Dance gets a steampunk feel to it.

電磁石を利用して振動を与える。

プロダクトとしては、額縁の内側に素早く点滅するLEDを組み込んでいる。LEDは1秒に80回の点滅を行い、これは人間には知覚できないほどの速さだ。ライトが点滅していることに気づきもしないことだろう。

その光の中で高速に振動する物体を配置することにより、まるで物体がスローモーションで動いているように見えるのだ。

テレビ画面でなら見慣れたものだが、それを目の前で見ることができるというわけだ。これはかなり面白い。

これは、映画がまるでふつうに動いているかのように見えるのと同じ原理だ。映画はフレームを高速に流していくことで、動きが連続しているかのように錯覚させるものだ。

Slow Danceでは額縁内で高速にLEDを点滅させ、そして物体を細かく振動させることにより、まるでスローモーションを見ているように、脳に錯覚させるのだ。

光と動きのマリアージュ

「友人のダンサー2人が結婚することになったときに、何かダンスに関わるようなものをプレゼントしたいと考えたのです。それから試行錯誤を繰り返し、そしてSlow Danceが生まれたのです」とLiebermanは言っている。最初は金属でできた物体を振動させていたが、2人を表現するのに、もう少しオーガニックなものの方が良いと考えなおしたのだそうだ。「研究室の行き来のときにもいろいろと考え続けました。そして身近にある自然をスローモーションで眺める魅力を発見したのです」。

スローモーション風に動かす物体は、Slow Danceに装着されたゴムバンドで固定するようになっている。つまり、額縁サイズに収まるなら、使う物体はひとつでなくても良いのだ。もちろん振動するものであることが必要で、たとえば羽や植物などが使いやすい。

Ooh. Purdy.

Slow Danceは開始されたばかりのKickstarterプロジェクトだが、既にゴールの7万ドルは突破している。技術的にはシンプルなものだが、精度を必要とするプロダクトだといえるだろう。Liebermanは量産化も問題なく行えるとしている。実はLiebermanは以前にもKickstarterキャンペーンを立ち上げていて、その際も目標額を達成して、無事プロダクトの出荷を行なっている。今回はMakey Makeyの出荷を担当したEtonnetとも協力して迅速な対応を心がけているそうだ。

「これが初めてではないんです」とLievermanは述べる。「予定通りにことが進めば、1月には出荷できるようになると考えています。遅くとも3月にはお手元に届くでしょう。以前のKickstarterプロジェクトの経験から、起こりうるトラブルもある程度は織り込み済みです。前回の経験に学びつつ、新たに出てくるかもしれない問題にも迅速に対応していきたいと思っています」。

ちなみに、このプロジェクトで一番難しかったのは、プロダクトを組み立てることではなかったとのこと。ストロボスコープによる映像をビデオで見せるのが最も大変だったとのことだ。

「誰でもスローモーションの映像は見たことがあります」とLiebermanは笑いながら話してくれた。「ビデオ化すると、ひとびとはふつうのものをスローモーションで映しているだけだと考えてしまうでしょう。ビデオをスローにしているのではなく、目の前の物体がスローモーションに見えているのだと説明するやり方に、いろいろと試行錯誤しました」。

Slow DanceのKickstarterプロジェクトはこちらで行われている。早割価格はすべて終了してしまっているが、229ドルのものが若干残っている。配送地域は「Anywhere in the world」となっている。

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(翻訳:Maeda, H

Linux上の高級言語プログラミングでハードウェアプロジェクトを作れる超小型コンピューターボードOnion Omega2

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5ドルで買えるコンピューターで、スリッパを持ってきてくれたり、マッサージチェアを動かしてくれたり、毎日の晩酌のバーボンをグラスに注(つ)いでくれるロボットを作れないかな? 

Onion Omega2なら、それ以上のこともできるよ。

これはArduino互換のボードだが、ネイティブでLinuxも動く。そしてデスクトップ的なWebインタフェイスから、コマンドラインができたり、システムにアクセスできる。Wi-Fiをサポートしているし、拡張すればセルラー(携帯キャリア)やBluebooth、GPSにも接続する。

協同ファウンダーのBoken Linはこう説明する: “Omega2は、ハードウェアプロジェクトのためのLinuxコンピューターだ。いろんなことができる。まず第一に、デベロッパーは高級言語と使い慣れた開発ツールを使ってハードウェアの開発ができる。ドラッグ&ドロップで、技術系でない人でもプログラムを作れる。モジュール方式なので、拡張は単純にモジュールの追加でできる。だから電子回路の設計ができない人でも、複雑なハードウェアを作れる”。

コロンバスで本誌主催のミートアップをやったとき、このおちびなボードを知り、感銘を受けた。こんなちっちゃなコンピューターなのにコマンドラインができるってクールだし、拡張機能等が完全にモジュール方式で組み込めるのもすごい。コンピューターとプログラミングに関する基礎的な知識は必要だが、とにかく電子回路の設計ににびびらなくても、誰でも気軽にハードウェアに取り組めるのが良い。楽しい、おもしろい、と思う。

今Kickstarterで買う(出資する)と1台5ドル、出荷は11月からだ。Linが最初のOnion Omegaを作ったのは、2015年だ。でも今度のは、もっとスタンドアロンで速い。5ドルのやつはRAMが32MB、ストレージが16MB; 9ドルの”Plus”タイプはRAM 128MB、ストレージ32MBだ。電源やストレージに接続するためのドックは15ドル。なんと、OLEDのディスプレイもあるから、この小さなシステムの、何でも視覚化できるね。

言語はPythonとPHPとNodeJSを使える。プログラミングの初心者でも、お隣の仲良しのワンちゃんの真似をするロボットぐらい、すぐに作れるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Snapchatがモバイル検索アプリVurbを1億1000万ドルで買収予定

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Snapchatによるモバイル検索アプリを制作するVurbの買収により、Snapchatで友人と出かける予定を立てたり、1日のニュースダイジェストを得たりすることができるようになるかもしれない。TechCrunchでは週末に買収の噂を聞きつけ、現時点でThe Informationは、SnapchatがVurbを1億1000万ドルで最終的に合意する見込みであると報じている(75%を株式で、25%を現金で支払う予定という)。Snapchatはそれに加え、VurbのファウンダーでCEOのBobby Loを引き留めるために7500万ドルの残留手当を提供するという話だ。

Googleはモバイルのために制作されたものでないにも関わらず、人々の検索における行動パターンを変えることは残念ながら難しかったようだ。Vurbはマスを惹きつけることに苦戦し、売却に至った。Snapchatはこの案件に関してコメントを控えると私に伝えた。Loは、法的な制限のため何も話すことはできないと言った。買収案件に関わる制限なのだろう。

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VurbはTechCrunchが開催したDisrupt NY 2014のStartup Battlefieldで、永遠と続く検索結果の代わりに閲覧画面を軸とするモバイル検索アプリを発表して優勝した。Vurbでは見たい映画やその映画を上演している映画館を探し、さらにその近くで食事できる場所も見つけることができる。いくつかの候補はまとめて友人とシェアすることができる。Vurbはモバイルで友人と協力して予定を立てられるようにした。一般的な検索エンジンはそういった個別の情報の関連性まで認識していない。

Vurbのカードベースのインタフェースは、パートナーであるYelpやRotten Tomatoesから情報を引っ張っていて、さらにUberやGoogle Mapsとも連携している。Vurbは後に、予定を立てるために開発した新たなメッセージ機能にサードパーティーの機能を付け加えることで、 全てができるWeChat風アプリになることを目指した。先週には、パーソナライズしたレコメンド機能も追加していた。

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Vurbの機能はこの動画を見てほしい。

SnapchatでVurbが具体的にどのような役割を果たすのかはまだ明らかにされていないが、Snapchatでユーザーが友人と予定を立てるのに便利な機能を開発することはありうる話だろう。VurbはSnapchatの既存の機能に、住所を地図へのリンクに自動変換する機能などを加えることができる。ユーザーが映画、レストラン、場所についてチャットをしているなら、Snapchatはそれに関する情報を提供したり、そこで会う予定を立てるために役立つ機能を追加することも可能だろう。

また、Vurbは最近、モバイルユーザー向けに毎日のニュースダイジェストを届ける機能を開発していたが、これもSnapchatとどうにか統合することができるかもしれない。例えば、Discoverチャネルで企業が発信するコンテンツの横に現代人が好む端的な形で今世界で起きていることを伝える画面があったらどうだろうか。

最近の市場意識の修正により、資金調達が難しく、資金がショートしやすくなっている。Vurbにとってもそれは例外ではなかったようだ。このトレンドについては昨日記事にしている。単に蒸発したり、ゴーストタウンでアイディアを検証したりするより、Snapchatに売却することでVurbは実際に人々が使うアプリの中でモバイルの未来を育てることができるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

PlayStation 4のOSがニューバージョンへ、マルチタスクでよりすっきりのユーザー体験、本物のコンピューターに近づく

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PlayStation 4のオペレーティングシステムの4.00のベータが明日(米国時間8/16)、登録ユーザーに提供される。Sonyはその主な機能のプレビューを、みんなに見てもらいたいようだ。もっとも注目すべき機能は、ライブラリの編成を変えたことだ。またUIも改良され、ゲームプレイを続行している状態でShareやQuick Menusを使えるようになった。つまり、マルチタスク化だ。

PS4 v 4.00ではフォルダも改良され、コンテンツをライブラリとローンチバーの両方でグループ化できるようになった。これでいろんなものを探すのが簡単になり、すっきりしたプレー経験が得られる。これまでは、初めて使うものを見つけようとすると、たいへんな作業にだった。

ライブラリのコンテンツもPurchased Content(購入したコンテンツ)タブの新設で簡単にナビゲートでき、PlayStationのIDでこれまでに買ったものがすべて分かる。メインのライブラリタブでは、これまでにPS4にダウンロードしたもののみだ。これからは大量にコンテンツのあるプレーヤーは大いに助かるだろう。ソートや検索もできるから、購入日付やインストール状態で整列したり、キーワードで検索したりできる。

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UIの改良には、アイコンや通知などのシステム要素のルック&フィールの変更も含まれる。Quick MenuとShare Menusは、ディスプレイのごく一部をおおうだけになったから、これまでのように全画面に出しゃばってゲームの邪魔をすることがない。

ぼくは、しばらくご無沙汰していたPS4を、No Man’s Skyのおかげでまた長時間使うようになったから、以上の変更はすべてありがたい。PS4がゲーム機というより本物のコンピューターのようになり、PlayStationのユーザー体験にあった、ゲーム専用機的な古めかしさが希薄になったようだ。

このベータは明日、テスターたちに配布される。メールで、その案内が来るはずだ。それ以外の人はしばらく待つことになるが、でも待つだけの価値はある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ERP/HCMの大手Workdayが一部のワークロードを7年契約でAWSからIBM Softlayerへ移す

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人事管理サービスの大手Workdayが、今後7年間という長期契約で、IBMのクラウドインフラプラットホームIBM Softlayerの上で同社の開発および試験サービスを提供していく、と発表した。IBMにとって、それは大きな勝利だ。

Wall Street Journalが最初にこのことを報道した

それはいろんな点で大きな契約だ。まず何よりも、7年は長い。第二に、SaaSの大手ベンダがそのワークロードの大きな部分をIBMのクラウドに移し、GoogleやMicrosoftを無視しただけでなく、AWS一辺倒をやめたことだ。

Workdayは事業のさまざまな部分をAWSで動かしているが、この部分に関してはIBMを選んだ。Constellation ResearchのアナリストR Ray Wangは、そのほかの事業も移すのではないか、と推理している。

“今回のはプロダクションワークロード(メインのワークロード)ではないが、今後もAmazonからIBMへのシフトが起きるのか、それを注目する必要がある。試験と開発を移して結果が良ければ、プロダクションも移すかもしれない”、と彼は語る。

主に人事管理中心のERPをクラウドから提供しているWorkdayは、最初HPを検討したが、しかしHPがクラウド事業から下りたため、別を探した、とWangは語る。彼によると、GoogleとMicrosoftは、最初から対象外だった。なぜならMicrosoftにはすでにクラウドとオンプレミスの両方でERPサービスDynamics ERPがあり、GoogleもいずれERPの提供を始めるかもしれない。Workdayは、将来の競合相手になりそうなところを、最初から避けたのだ、とWangは言う。

彼によると、“Workdayは競合他社の傘の下に入ることを、望まなかったのだ。しかしIBMなら、将来的にもその不安がない”。

IBMにとっては、大手のクラウドクライアントを顧客として捕まえたことは、AWSやGoogle、Microsoftなどとの競合に勝ったことを意味する。Synergy Researchの調査によると、クラウドインフラストラクチャ市場においてIBMは、Googleをわずかに凌ぎ、業界第三位である(下図…第五位は“これらに次ぐ20社計”)。

しかしGartnerの最近の調査報告によると、IBMはこんな良い位置にはつけていない。が、いずれにしても、今回の契約がIBMにとって良いニュースであることは、確かだ。

Workdayはプレスリリースで今回の契約を発表しただけで、それ以上のコメントはない。IBMも、本誌からのコメントのリクエストに応えていない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ライブストリーミングのHangouts On Air、Google+からYouTube Liveに移管

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Googleは今日(米国時間8/15)、Hangouts On AirをGoogle+からYouTube Liveに移管すると発表した。実施は9月12日で、ユーザーはYouTube Liveに移行するよう促される。

GoogleはTechCrunch宛のメールで、Hangouts on Airが閉鎖されるのではなく、YouTube Liveに移管されることを正式に認めた。「当社のライブストリーミングへの取り組みはYouTube Liveに絞り、サービスもそこに集約する」とGoogle広報は書いた。「Hangouts on Airは開始当初からYouTube経由で利用が可能であり、YouTube Liveは同サービスにとって最適な居場所だ」。

VentureBeatのEmil Protalinskiが最初に報じた通り、GoogleがGoogle+のHangoutsグループビデオチャットでライブストリーミング機能をデビューさせたのは2011年9月のことで、2012年6月には展開を完了した。それから1年とたなない2013年5月にはYouTube Liveがスタートした。

移行期限の9月12日以降、Google+でイベントのスケジュールを設定することはできなくなり、既に9月12日以降に設定されているイベントは、YouTube Liveに移動させる必要がある。

録画されたイベントは引き続きYouTubeで見ることができる。Google+ではアクティビティーログの中で、イベントのコンテンツを読み取り専用で利用できる。

これは、昨年来多くのGoogle製品にわたって実施されている、Google+に関連する変更の一つだ。つい先日Googleは、Play Storeでレビューを投稿するためにGoogle+のプロフィールが必須ではなくなったことを、正式に発表した

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGO、不正行為者に厳罰、永久追放へ

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ポケモンGOで「ずる」をする者は、この人気ゲームから永久追放されることが、改訂された利用規約の文言からわかった。ゲームの開発者であるNiantic Labsは、アカウント停止となる理由について、「不正な位置情報の操作、エミュレーターの使用、改造・非公式ソフトウェアの使用、サードパーティーソフトウェアを使用したPokémon GOへの不正なアクセスなどが含まれており、また、これらに限定しない、他の手段も含みます。」と書いている。

今回の変更およびユーザーがアカウント停止に対する申し立てをするためのフォームについて、最初に報じたのはThe Vergeだった。

ユーザーがサードパーティーソフトウェアその他の方法で不正行為をしたことを、同社がどうやって判断しているのかは不明だ。誤判定に対してユーザーが申し立てする方法が用意されているのは、そのためかもしれない。

この変更に先立ちNianticは、プレーヤーを不当に有利にするサービスを執拗に排除してきた。例えば今月始めには、ポケモンが出現する場所を教えるサードパーティー製追跡サービス ― ゲーム内蔵の追跡システムよりずっと簡単に見つけられるよう作られていた ― を中止に追い込んでいる。

不正プレーヤーの永久追放や追跡サービスの中止に加え、Nianticはいわゆる “farming” サービスも標的にしていると、The Guardianは伝えている。プレーヤーがゲームプレーを自動化できるようにするボットサービスで、アイテムの収集やポケモンの捕獲、卵の孵化等を行う。その種のサービスの一つ、Necrobotは既にサイトを閉鎖しており、他の同業デベロッパーに対して法的措置がなされていることに言及している(ただし同社自身はレターを受け取っていないと書いている)。

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現在進行中の不正行為の問題は、階級が大きくかけ離れたユーザー層を作ってしまうことにある ― モンスターを集めたりジムで戦ったりすることを楽しむだけの一般プレーヤーと、持っているポケモンやユーザーアカウント自身が非常に強力なため、ジム(プレーヤーが戦う場)を乗っ取り、以後決して倒されることのない人々だ。

Nianticは後者のような行為を喜んでおらず、サイトにこう書いている:

「私たちは、Pokémon GOが現実世界のすべての方々とプレイヤーにとって、公平に楽しくかつ安全にプレイできるゲームであってほしいと思っています。今後も、不正防止システムのさらなる改善と最適化を重ねながら、みなさんとともにゲームの質を上げていくことに努めてまいります。」

同社は不正行為防止対策の微調整を進めることも約束している。

ご存じの通り、このゲームは史上最もバイラルなサービスの一つでり、膨大な利益を生んでいる ― 開始から1ヵ月で全世界売上2億ドルを突破した。しかし、システムの不備に迅速な対応ができなければ、ゲームの将来は危ぶまれる。そのためには世界中からボットや不正プレーヤーを排除するだけでなく、アプリ自体のバグをなくし、サーバーを安定に保つことが重要だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

固定翼ドローンは不人気、DroneDeployの調査で判明

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DroneDeployが今週発表した商業・工業用ドローン市場の調査結果から、使用されている無人航空機の種類は、どの業界でも固定翼ドローンよりクワッドコプターの方が遥かに多いということが分かった。固定翼ドローンのメーカーにとっては嬉しくない結果だった。

SenseFly eBee Ag、3DR Aero-M、PrecisionHawk Lancasterといった固定翼ドローンは、長時間の飛行と頑丈さなどのパフォーマンス面で優れている。

固定翼ドローンは複数の回転翼を持つドローンと比べ、一般的により遠くまで飛び、1回の充電で広範囲をカバーすることができる。しかし、DroneDeployの調査によると、商業・工業目的のフライトではたった6%しか固定翼ドローンが使用されていないことが分かった。

一方のクワッドコプターは、操縦者がフライトを操作しやすく、素早く離陸することが可能で、広く使用されている。

DroneDeployのCEOで共同ファウンダーのMike Winn は「広い範囲をカバーするのに飛行前に組み立てる作業が必要な固定翼ドローンより、ユーザーは複数回飛ばしたり、途中でバッテリーを替える必要があってもクワッドコプターを利用する傾向にあります」と説明する。

ただ、商業・工業用の固定翼ドローンの製造メーカーはクワッドコプターや他の複数の回転翼を持つドローンも開発しているところが多い。

また、DroneDeployの調査から過去4ヶ月の間だけで300万エーカー(およそ1万2000平方メートル)をドローンで地図化されたことが分かった。比較するために昨年の数値を見てみると、昨年は1年を通して撮影された範囲は200万エーカー(およそ8100平方メートル)にも満たなかった。

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今のところ農業でドローンを最も活用されていて、次に建築業界が続く。採鉱、調査、石油、ガス燃料の業界もドローンを急速に活用し始めている。

最近では他の業界もドローンの活用方法を見つけている。例えば教育、救急サービス、不動産などの業界だ。これらの業界は1年前までドローンの検証すら行っていなかった。

昨年、市場で最も利用されたドローンのハードウェアはDJIで、次にSenseFly(Parrot所有の会社)、3DR、AgEagle、Parrotの順だった。最も市場で人気のあるドローンカメラのテクノロジーはDJI、Canon、Sony、GoPro、Mapirだった。

DroneDeployは、ドローンを商業・工業目的で使用したいと考える企業の多様なニーズに対応するソフトウェアとシステムを提供している。地図の作成、交通量の測定、会場の監視とセキュリティー対策、農作物への農薬散布、上空からの農作物の健康状態のモニタリングなどだ。

DroneDelpoyは過去16ヶ月に渡り、130の国における同社のカスタマーのドローン関連の活動を元に今回の調査結果をまとめている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Googleが謎めいたOSをベータテスト中―Fuchsiaは小さなIoTデバイスでも走る

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Googleは新しいOS、Fuchsia〔フクシア=花の品種名〕を開発中だ。その最初の成果はGithubに公開されており、勇気あるユーザーは自分で実行プログラムをコンパイルすることもできる。

このOSは根本的にAndroidともChrome OSとも異なっている。そもそもLinuxカーネルを使っていない。コアとなるコードはMagentaと呼ばれる。 IoTなどで特定の目的のための組込OSとして用いるのに向いているようだ。

Googleのプロジェクト・メンバー、Travis Geislebrecht以前はPalm、Appleに所属していた他、DangerのOSプロジェクト、Jawbone向け組込OSの開発チームで働いた経験がある。Geislebrechtによれば新OSのコアはRaspberry Pi 3で動くという。これからするとおそらく車載エンタメ、交通信号、デジタル腕時計などのデバイスから上はスマートフォン、タブレット、パソコンまであらゆるプラットフォームで動くのだろう。

Fuchsiaが現実に利用できそうなシステムについてのアイディアは多様だが、理屈からいえばどんなデバイスでも動くということは現行のChrome OSやAndroid OSに代えて使えるだろうし、現在Android Wearが用いられているスマートウォッチではいっそうの低消費電力を達成できるはずだ。

AndroidとChrome OSの成功から次世代OSの体験がどういうものであるべきか多くを学んでいることから考えてもGoogleが「世界を統べる一つのOS」を開発しているというのはいささか不気味だ。ゼロから作り直すことによって現在のAndroidにくすぶり続けている問題も根本的に解決されるだろう。たとえばAndroidのアップデートはキャリヤやメーカーに任されてるため、多くのユーザーは数世代も前のOSを使い続けなければならない破目になっている。

もちろんFuchsiaは航空機でいえばロッキードのスカンクワークスのプロジェクトのようなもので、ひょっとすると人知れず消えてしまうかもしれない。しかしGoogleが加速度的にデジタル化、ネットワーク化を続ける世界に適合した独自のOを作るというのは理にかなっている。いまやわれわれが目にするほとんどの製品にはなんらかの形でコンピューターが組み込まれており、したがってネットワークを介して相互につながることが可能だ。

Via Engadget

More: Android Police

画像Justine K/Flickr UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

IoTの普及によるプライバシー侵害の脅威

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【編集部注】執筆者のChristine Bannanは、2016年度のEdelson PC Consumer Privacy Scholarship奨学生で、ノートルダム大学ロースクールの第三学年に所属。Electronic Frontier Foundationリーガルインターン。

モノのインターネット(IoT)が普及する中、消費者は企業による監視やデータ漏えいに屈しないためにも、セキュリティや個人情報保護対策の改善を訴えなければならない。しかし、変化を訴える前に消費者はまず現状を知る必要があり、そのためには各企業の透明性の向上が必要になってくる。

IoTの最も危険な部分は、消費者がどんなデータがどのような経路で集められているかわからないため、気付かないうちに少しずつ個人情報をさらけ出してしまっているということだ。モバイルアプリやウェアラブルデバイス、その他のWi-Fiに接続された製品が市場の「スマートじゃない」デバイスを代替していくにつれ、消費者は自分たちを監視する機能を備えた製品しか購入できなくなってしまっている。消費者にとって家電をアップグレードすること自体は普通のことだが、新しいデバイスが自分たちを監視することになるとは気付かないことがほとんどだ。

先日、電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation、EFF)に所属する活動家が、Samsung製Smart TVのプライバシーポリシーとジョージ・オーウェルの「1984」内の一節との不安になるような類似点をツイート上で指摘した。Samsungのプライバシーポリシーには、消費者に対して製品の近くで公にできないような内容の会話をしないようにという注意書きがされていたため批判が殺到し、Samsungは問題となったプライバシーポリシーを変更の上、Smart TVのデータ収集方法について明らかにしなければならなかった

しかし、ほとんどの人が購入したデバイスやダウンロードしたアプリのプライバシーポリシーを読まないばかりか、もし読もうとしてもポリシーのほとんどが法律用語で構成されているので、普通の消費者には理解できないようになっている。同様に理解不可能な利用規約がデバイスには通常同梱されていて、そこには消費者が製品で損害を被ったとしても裁判所で争うことができないように強制的仲裁条項が含まれているのだ。その結果、消費者のプライバシーは損なわれ、本当の意味での改善策もない状態で放置されてしまっている。

企業の透明性の向上は急を要する課題であり、IoTを利用する消費者のプライバシー向上のための施策の基礎となってくるだろう。そして企業の透明性の向上は、業界の自主規制か政府による規制にもとづいて、各企業がデータを収集する前に消費者から十分な情報提供に基づいた同意を得なければならないようにすることで実現できるだろう。

消費者はどのようなデータが集められ、それがどのように利用されているかという情報を要求しなければいけない。

ほとんどの場合、消費者がプライバシーの向上を求めれば業界団体がそれに応じるだろう。例えば、新車購入者がスマートカーのセキュリティや個人情報の扱いに不安を抱いているという調査結果への対応として、自動車工業会(Alliance of Automobile Manufacturers:自動車メーカー12社から成る業界団体)はプライバシーに関する基本原則をつくり、各社が従うことになった。

企業は業界全体で通用するサイバーセキュリティや保有データの最小化に関するベストプラクティスを構築し採択することで自己規制を行うことができる。ユーザーデータを収集するのであれば、収集する側の企業がデータ保護の責任を負わなければならない。逆に言えば、データ保護の責務を負いたくないのであれば、最初からデータを集めなければいいのだ。

Fitbitのように、自社のテクノロジーとプライバシー情報が密接に絡み合った企業も存在する。業界毎の自己規制を導入する利点は、顧客のニーズや集めるデータの敏感さに基づいた各業界の基準を設定できることにある。

多層構造のプライバシーポリシーこそ多くの企業で採択されるべきベストプラクティスで、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスがその良いモデルとなり得る。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、「法典」レイヤー、「一般人が理解できる」レイヤー、「機械が理解できる」レイヤーの3つの層から構成されている。

「法典」レイヤーは、実際のポリシーとして弁護士によって制定され、裁判官が参照することになるもの。「一般人が理解できる」レイヤーは、平均的な消費者が理解できるように、プライバシーポリシーを平易な文章で簡潔にまとめたもの。そして「機械が理解できる」レイヤーは、ソフトウェアやサーチエンジン、その他のテクノロジーが理解できるようなコードを指し、消費者が許可した情報にのみアクセスできるように設定されたものになるだろう。

このようなベストプラクティスは、消費者のプライバシーを保護する上で大きな進歩となるだろうが、それでも十分とは言えない。さらに企業が消費者との約束に法的責任を負うようにならなければいけないのだ。多くの業界で、利用規約に紛争前の強制的仲裁条項を含むのが一般的になっている。この条項によって、消費者は裁判で賠償を求めることができなくなってしまうものの、このような条項は判読できないほど小さく印刷されており、消費者はそれに気付かない場合がほとんどだ。

また、消費者金融保護局(Consumer Financial Protection Bureau)によって、集団訴訟を禁じた仲裁条項がさらに公益を害していることが判明した。というのも、裁判を通じて企業で何が行われているかを知るようになることが多いため、訴訟無しでは消費者がそのような情報を手に入れることができないのだ。そのため当局は、大方の消費者向け金融商品やサービスについて強制仲裁条項を禁じることを提案した

教育省も私立の教育機関に対して、紛争前強制的仲裁契約の利用を禁止し、彼らの食い物にされてしまっている生徒に学校を訴える権利を与える制度を提議した。連邦取引委員会も、IoT製品を扱う企業による紛争前強制的仲裁契約の利用を禁じるような制度の発案を検討すべきだ。

この問題は無数の業界に関係し、様々なプライバシー問題に示唆を与えるとても複雑なものであるため、有効な解決策を考案するにあたって、消費者、企業、政府の3者が協力し合わなければならない。消費者はどのようなデータが集められ、それがどのように利用されているかという情報を要求しなければいけないし、企業は消費者の期待に沿ったベストプラクティスを構築する必要がある。

そして連邦取引委員会は、自社で策定したプライバシーポリシーに反する企業に対して、不正を正し、消費者への説明責任を果たさせるような法的措置をとるべきだ。さらにはプライバシーが侵されたときに消費者が訴因を持てるよう、紛争前強制的仲裁条項の禁止についての検討を行うことにも期待したい。

しかしそれよりも前に、消費者はIoTデバイスがどのようなデータを集めているのかについて知ろうとしなければならない。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

ポケモンGOに「クソロボットの女王」が参戦―24時間プレイできるヘルメットはいかが?

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たいへんな時間とエネルギーを費やしてポケモンGoをプレイしている人々向けにDIYのポケモンGOプレイ用ヘルメットが登場した。

念のため断っておくが、このビデオはあくまでネタで製品が本当に発売されるわけではない―実際、感激して発売日を尋ねてくるプレイヤーが少なからずいそうなので先回りしておく。

YouTubeのセレブ(で 「クソロボットの女王」と自称している)スウェーデンの発明家、Simone Giertzが思わず笑いを誘われるビデオを作った。ビデオを見つけたのはKotakuだ。

このビデオが週明けの憂鬱を少しでも軽減してくれるとよいと思う。

ちなみに、ポケモンGOブームから大きな恩恵を受けているのはこのビデオの美女だけではない。ゲームを作ったNianticはこの夏のポケモンGOのローンチ以來すでに2億5000万ドルの収入を得ている。

[via Kotaku]

〔日本版〕 シモーネ・ジャーツ〔英語の発音はシモーン・ジャッツに近い〕はストックホルム在住のYouTubeセレブ、発明家。このブログにこれまでに発明したロボット(とハウスボートのトイレが故障すると悲惨だという)ビデオがアップされている。エレクトロニクス企業のエリクソンのファウンダー、ラース・マグナス・エリクソンの子孫だという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

クラウドベースの人事管理プラットフォームHeavenHRが600万ユーロを調達

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中小企業(small and medium enterprises = SMEs)のためのクラウドベースの人事管理プラットフォームであるHeavenHRは、シリーズAの資金調達を600万ユーロで締めくくった。ベルリンを拠点とするこのスタートアップのラウンドを主導したのは、Target GlobalとOpen Oceanだ 。

設立してまだ10ヶ月のHeavenHRは、新たに調達された資金を、製品開発と成長の加速のために使う。同社は現在、ドイツ、オーストリア、フランス、そしてスイスで活動している。

システムは、巧妙なフリーミアムモデルで運営される。人事管理プラットフォームの中核機能、たとえばデジタル契約書、電子人事ファイル、欠勤管理そして勤務時間管理などは無償だが(ロンドンのCharlieHRと似ている)、HeavenHRは給与、福利厚生、年金そして健康保険管理などの追加サービスに対して課金を行うのだ。

年金を扱う点は、ロンドン/テルアビブを拠点とするHibobを彷彿とさせる(シリコンバレーのVCであるBessemer Venture Partnersの主導したラウンドからの最近750万ドルの調達を支えに、最近設立された)。

年金ブローカーとして効率的に職場の年金加入を取り扱うことにより、多額の収入を得ることが可能なのだ。新世代の人事管理スタートアップは年金と、同様に保険も引き受けているのだ。クラウドベースの人事管理ツールへ来たれ、年金と保険もお任せを、というのがお題目のように響く。

「私たちは極めて包括的な製品を提供しているので、様々なフィールドに多くの競合他社がいます」と語るのはHeavenHRの取締役Johannes Roggendorfだ。

「紙のフォームやExcelを利用する競合他社に加えて、旧来のスタイルの給与計算だけを提供する会社、伝統等的な人事管理ソフトウェアを提供するものの、そのプロダクトは機能や使いやすさが欠けている会社、そしてモダンな人事管理ソフトェアを提供するものの機能がしばしば限られてものであるような会社などと競合しています」。

そして保険や年金の面でHeavenHRはオフラインとオンライン両方のブローカーと競合するものの、そのプラットフォームは様々な人事プロセスを統合しているために優位にあるとRoggendorfは語っている。

「私たちのプラットフォームを使えば、新しい従業員を4分で雇えます。また新入社員をわずか数回のクリックで、給与、年金、保険プランに自動的に登録するオプションもあります」と彼は続けた。

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(翻訳:Sako)