Apple、Mac向け独自チップを開発中との報道

Apple はMacに自社製の独自チップを使おうと計画している。これは現在デスクトップとノートで使われているIntelチップが置き換えられるかもしれないことを意味している。Bloombergが報じた。

Appleはこれまでにも数多くのカスタムチップを作っている。Bluetoothヘッドホン用のW-series、Apple Watch用のS-series、iPhone用のA-series、さらには新しいiPhoneで使われているカスタム版GPUなどだ。つまりAppleは、チップのファブレス製造を行う方法をいくつも持っている。デバイスの用途を益々特化し、サードパーティーへの部品の依存度を減らす意味でも理にかなった考え方だ。すでにAppleはQualcommとロイヤルティの件でもめている。またMacは製品ラインアップ的には第3の製品ともいえるが、今も会社の収益の大きな部分を占めている。

すべてのカスタムチップを自社開発することによってAppleは様々なことが可能になる。少なくとも、デバイス同士が効率的に話し合えるシステムにMacを仲間入りさせることができる。すでにAppleはユーザーのアクティビティをデバイス間で移動する手段をいくつも持っているが、これをよりシームレスにすることで、ユーザーをAppleエコシステムに囲い込むことが容易になる。W1チップ内蔵のワイヤレスヘッドホンをiPhoneに接続したことのある人なら、一般のBluetoothヘッドホンとの違いがわかるはずだ。チップセット全体を支配することでさらに差別化が強化されるだろう。Bloombergの記事によるとAppleは早ければ2020年にはチップを製造する可能性がある。

そうなればIntel は明らかな敗者となる恐れがあり、市場はそれを映し出している。Intel株はこのニュースのあと8%近く下落した。Appleが従来のチップからカスタムデザインへ移行することは、Intelが長年培ってきたアーキテクチャーからの明確な離脱だ。そして、独自のチップ設計を見込んでいるのはAppleだけではない。Amazon Alexa向けに独自のAIチップを開発して、Amazonエコシステムへの取り込みを狙っている。主要メーカーらが独自アーキテクチャーに目を向ける一方では、居並ぶスタートアップの群れがAI向けカスタムチップ開発のために巨額の資金を集めている

Appleはコメントを拒んだ。

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Alexaから音声でいろんな慈善団体に寄付ができる

2017年の確定申告にはもう遅すぎる、という絶妙のタイミングでAmazonは、ユーザーが音声で寄付ができるスキルをAlexaに加えた。そのコマンドは予想どおりに単純で、“Alexa、全米がん協会に20ドルを寄付して”、と言うだけだ。すると、あなたのアカウントから寄付が行われる。

Alexaは、ユーザーが意図しない買い物をせずにすむために、4桁の音声確認コードを使う。だから寄付も、家族の誰かがあなたの口座からしてしまうおそれはない。でもそれは、くだらない買い物にお金を使うよりは、ましかもしれない。

寄付をするとユーザーの名前やメールアドレスが寄付先の団体と共有されるが、クレジットカードの情報は大丈夫だ。ユーザーには寄付確認のメールが来るし、情報をAmazon Payで調べることもできる。

Alexaから寄付ができるのは40の団体で、そのリストがここにある。“Alexa、寄付をして”だけ言うと、リストから団体を選ばなければならない。Amazon Payの機能が増えたようなものだが、これは今や、100万人あまりの顧客が慈善団体への寄付に利用しているそうだ。

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Alexaが録画指示のスキルをデベロッパーのAPIとして提供、既存サービスによる実装を期待

徐々にそして着実に、Alexaは多機能なビデオアシスタントになりつつある。1月には、AmazonはAlexa用のVideo Skill APIをローンチし、ケーブルや衛星からのアプリをユーザーがコントロールできるようにした。そして今週行われたそのアップデートでは、このスマートアシスタントで番組の録画を指示できるようになった。それは、視聴者にとって、すごく重要な機能だ。

このスキルは、Dish, TiVo, DIRECTV, Verizonなどの大手プロバイダがすでに提供しているファンクションを統合している。これら各社がAlexaのスキルをアップデートして、この新しい機能(録画開始)を持たせるだろう。するとすべてが、ユーザーの期待どおりに動作する。

“Alexa、ニューヨークヤンキースの試合を録画して”、と言うと、そのためのサービスがまさにそれをする。もちろん、どの野球チームでもよい。

また今回のアップデートでは、頻繁に行く場所に直接ジャンプできるようになった。たとえば録画のインタフェイスとか、NetflixやAmazon Primeなどのビデオサービスなど。Amazonはこのトピックに関する記事で、そんな例を挙げている。そして番組が始まったら、Alexaに、「ここでポーズして」、などの指示を出せる。〔コマーシャルのスキップか?〕

このスキルは今、デベロッパーにとって可利用だから、上記のサービスに実装されるのも早いだろう。

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Alexaの新しい‘ブリーフモード’では、コマンドへの応答を「オーケー」でなくチャイム音ですます

Amazonが、AlexaデバイスEchoの新しい動作モード、“ブリーフモード”(Brief Mode)の存在を確認した。brief(簡潔)の名のとおり、Alexaが自分の声でなくチャイムなどの音でユーザーの指示を確認するようになる。たとえばAlexaに、明かりをつけるよう頼むと、通常は“okay”と返事するが、ブリーフモードなら小さなチャイム音を鳴らす。

このモードは、スマートホームを音声でコントロールするのはいいけど、いちいち声による確認は要らない、という人に便利だ。家の中に音声でコントロールするスマートホームアクセサリーがたくさんあって、毎回Alexaの声を聞くのにも疲れたよ、という人だっているだろう。

このブリーフモードの導入時期は、Alexa対応のスマートホームデバイスが急に増えてきた時期と一致している。ドアベル、カメラ、電灯、サーモスタットなどなど、家中Alexaだらけになりつつある。今年のCESでも、Alexa対応デバイスがたくさんあった。水道の蛇口、照明のスイッチ、車のダッシュボードカメラ、プロジェクター、食器洗い機、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、などなど々々々々。

ブリーフモードに最初に気がついたのは、Redditのユーザーだった(それをAFTVNewsが報じた)。その後、コメントなどで、ぼくも、私も、という人たちが続出した。そのモードが消えた、という人もいるから、現状はまだテストかバグかもしれない。ブリーフモードのon/offを切り替えるトグル(下図)を見つけた人もいる。

Amazonの説明によると、ブリーフモードは、家の中のコマンドだけでなく、Alexaがユーザーに何かを確認するときはつねにこのモードで応答する。Alexaのふつうのおしゃべりの中でも音が使われるらしいが、それはまだ私は未確認だ。

昨日、私の家でもブリーフモードが有効になったときは、最初のコマンド(寝室の灯りを消せ)のときにAlexaは、ブリーフモードについて説明する。このオプションを有効にするか?と尋ねるので、私は“イエス”と応じた。

それ以降は、各種のスマートホームデバイスにコマンドするたびに、Alexaはokayでなくチャイム音で確認するようになった。

昨日Amazonに、ブリーフモードは全ユーザーに行き渡ったか、と尋ねたら、今日(米国時間3/16)、行き渡ったと答えてくれた。

“私たちはつねに、Alexaをお客様にとってもっと便利にする方法を探している。ブリーフモードも、その最新の例のひとつである”、と同社のスポークスパーソンはおっしゃった。

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Alexa callingとメッセージがタブレットでも利用可能に

Alexa callingは、EchoなどのAlexaデバイスで音声通話やビデオ通話ができる機能だ。この機能がタブレットでも使えるようになる。Amazon の発表によると通話だけでなくメッセージ機能にも対応する。iPad、Androidタブレット、そしてもちろん自社のFireタブレットも対象だ。

Fire HD 10では、Alexa callingとボイスメッセージをハンズフリーで利用できる。Alexaに行動を起こすように話しかけるだけでよい。Fire 7とFire HD 8以前の世代のFireタブレットでは、ホームボタンを押す必要がある。Alexaデバイスをインターホンのように使えるDrop Inにも対応している。この機能を有効にすると自宅だけでなく友達の家でもデバイスと簡単に接続できる。

通話およびメッセージの機能を使うためには、Alexaアプリの最新バージョンのほか、電話番号の検証と連絡先のインポートも必要だ。

音声通話やメッセージ機能を拡張することで、AmazonはAlexaをEchoデバイスやスマートホームの制御以上のことに使おうとしている。

Amazonは1月に、Alexaアプリが音声統合に対応すると発表した。これはユーザーがAlexaデバイスだけでなく、専用アプリを使ってAlexaに話しかけられるという意味だ。Amazonのショッピングアプリは最初にAlexaが統合された)。

通話やメッセージ、音声コマンドに対応することで、Amazonはかつて自社ブランドのスマートフォン、Fireで失敗したモバイル分野での存在感を高める手段を手にすることになる。これまでAmazonが直接戦ったことのないソーシャルやメッセージングの分野への参入も可能だ。
Alexa calling機能は、iOSおよびAndroidアプリの最新バージョンで利用できる。

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これからはAlexaとやり取りの中で、毎回「Alexa」と呼びかけなくても良いようになる

デジタルホームアシスタントを所有しているひとなら、以下のことにはお馴染みだろう。SiriやGoogle、またはAlexaに何らかの質問をしたとしよう。それらが答を返してくる。そしてその答を聞いて、さらに続けて質問をしたくなることがあるだろう。しかし、その次の質問をするには、「Hey, Siri」、「OK, Google」、あるいは「Alexa」のような言葉(ウェイクワード)をもう一度言わなければならない。これは私たちが住んでいるこの便利な世界では、本当に迷惑なことだ。

しかしAmazonのAlexa搭載のデバイスなら、これはもう問題とはならないと、CNETが報告している。新しい機能であるフォローアップモードを使えば、Alexaとの会話がより自然なものとなるのだ。

このオプトイン機能によって、Alexaは最初の応答を出してから5秒間、さらなる問いかけを聴くことができるようになる。Alexaがフォローアップクエスチョンを受け付けるかどうかは、Alexaが最初の質問に答えた後、青いインジケーターが点灯しているか否かで判断できる。もしその間に何も問いかけられなければ、Alexaは再び「Alexa」と呼びかけられるまでスリープする。

この機能はAlexaが搭載された全てのハンズフリーデバイス、すなわちEcho、Echo Dot、そしてEcho Spotで利用可能だ。Amazonによれば、もしAlexaが「明らかに自分に向かって話していると判断できない場合」には、フォローアップモードは発動しないということだ。

「たとえば、Alexaがその音声を単なる背景雑音であると判断したり、発話の意図が不明瞭だったした場合」 には動作しないと、AmazonはAlexa用のカスタマーサービスページで説明している。

これがどれくらい上手く行くかは興味深い。もし読者がAlexaデバイスを使っているなら、是非フォローアップモードの使い勝手を私たちに教えてほしい。

前回のホリデーシーズンでは、AmazonのEcho DotはAmazonの最も売れたデバイスであっただけでなく、Amazon.comの中の全てのカテゴリーの中のあらゆるメーカーの中でも最も売れた(数百万台以上)製品だった。

(日本版注:Alexaアプリの設定の中にフォローアップモードのon/offオプションが現れるようだが、日本語の操設定画面上(iOS)ではまだその設定は登場していない。3月11日22:30現在)

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(翻訳:sako)

Alexaはあなたの音楽聴取履歴を覚えているのでリクエストも可能

AppleのHomePodが発表されてからのAmazonは、Alexaの音楽機能で攻勢に出ている。基本製品であるEchoの音質を良くし、Amazon Musicのコントロールも加えた。そして今日(米国時間3/8)同社は、アメリカとイギリスのユーザー向けに、単に曲とアーチストをリクエストするだけでない、より高度な音楽再生機能の提供を開始した。

まず目立つのは、ユーザーが前に聴いていた音楽に基づいて曲を指定できることだ。それによりたとえば、“先月ぼくが聴いてたHold Steadyの曲をかけて”とか、“今朝ぼくが聴いてた音楽をかけて”、といったリクエストができる。

これらは、同社の音楽サービスAmazon Musicの吸引力を高める工夫でもある。Amazon Musicの今の状態はSpotifyやApple Musicに比べると弱いし、またGoogleのHomeデバイスのように単純に既存の各種音楽サービスを選べるようにすることもできない。

しかもSonyやSonosなどの企業は自社のスピーカーにどんどんスマートアシスタント機能を加えているから、Alexaとしてもますます、音楽を重視せざるを得ない。今度の新しい音楽再生機能は、このアシスタントのAndroidとiOS両バージョンで利用できる。

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音声ショッピングは2022年に米英で400億ドルになるとの予測

Amazon EchoやGoogle Homeを始めとするスマートスピーカーの人気が高まるにつれ、音声を使ったショッピングが急速に伸びている、とOC&C Strategy Consultantsが報じた。同社は米国と英国のボイスショッピングは現在の20億ドルから2022年までに400億ドル以上の市場になると強気の予想している。

この著しい増加を強く後押しするのは、Amazonのスマートスピーカーだろうとレポートは書いている。

この予測は以前のボイスショッピング売り上げの予測を大きく上回っている。直接の比較はできないが、昨年12月にRBC Capital Marketsは、AmazonはAlexaのデバイス自身の販売とボイスショッピングを合わせて、2020年までに100~110億ドルの売り上げになるだろうと予測した

しかし今回の新しいレポートは、スマートスピーカーの急速な普及がボイスショッピングの膨大な増加につながると確信している。

今日、米国世帯の13%がスマートスピーカーを保有し、そのうちの36%がスピーカーを使って定期的に買い物をしている、とレポートは言う。

しかし、定期的な利用者でなくてもスマートスピーカーで一度でも買い物をしたことのあの人は、米国ではスマートスピーカー所有者の62%、英国でも44%に上る。

さらに同レポートは、一般にスマートスピーカーの所有者は、若く、裕福で、子供のいる「ファミリー」世帯に住んでいる傾向があると報じている。いずれの要素もボイスショッピングを促進する要因になる。すなわち、若い人々は新しい技術を取り込むのが早く、裕福な人は値段が高くても利便性を買い、家族の長は忙しいので買い物に行く代わりにAlexaやGoogle Homeに頼むことが多い。

しかし、音声を介して購入した商品は概して低価格で、一回限りのものが多い。食料品・日用品(20%)、エンターテイメント(19%)、エレクトロニクス(17%)、衣類(8%)が購入カテゴリーの上位だ。一方、スマートスピーカーによる個人に特化した商品の推奨を信用すると答えた消費者はわずか39%で、ほとんどの利用者はすでに知っている商品を購入していた。

スマートスピーカーの利用者が、商品の発見に音声を使っていないという事実は、各メーカー、特に日用品の定期購入を音声で行うことを推進しているAmazonにとっては問題になりうる。このことは、400億ドルという現時点では少々楽観的と思われる推測にも影響を与えるかもしれない。

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Alexa、文字通り「声をなくす」

今日(米国時間3/2)午前、Amazonのスマートアシスタント、Alexaがダウンしたらしい。レスポンスが悪くなったり、完全に接続が切れたという報告が届いている。

Amazonは消費者向けサービスの状態ページは提供していないが、ここ数時間Down DetectorがAlexa関連の苦情が急増したことを示している。

ちなみにAlexaの反応は、“I’m not sure what went wrong” や “sorry, something went wrong”、大きなチャイム音に続く “sorry, your echo dot lost its connection” や赤いリングの点灯などだ。これはAlexaの音声認識サーバーに関係する問題のようで、EchoなどのAmazon製品だけでなく、Sonos OneなどのAlexaが動いているサードパーティー製品でも起きている。

Alexaサービスの一部は、Alexaアプリ経由でアクセスすると今も利用できる。これは先進国的問題の究極の事例になるが、今朝私はAlexaで照明をつけられず、最終的にAlexaのiPhoneアプリを使ってなんとか手動でオン/オフすることができた。

Alexaが早く回復してることを願っている。しかし、数週間前にAmazonがスーパーボウルのCMキャンペーンで、Alexaが「声をなくした」ことを思うとなんとも皮肉だ。

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優れたAlexaスキルにはお金を払うAmazon、今度は子ども向けスキルもその対象に

昨年Amazonは、デベロッパーが作ったAlexaスキルの、好評で人気の高いものにはお金を払う、と発表した。最初はゲームのスキルが対象で、それはAmazonがゲームに力を入れようと思っていたからだが、8月には対象カテゴリーがやや増えた。そして今日(米国時間2/27)は、さらに対象を拡大して、子どものためのスキルも、優秀作にはAmazonからお金が出る。

これで、秀作のスキルがお金をもらえるカテゴリーは全部で8つになった。それらは、ゲームに始まって教育(質問)、食べ物飲み物、健康とフィットネス、ライフスタイル、音楽とオーディオ、仕事、そして今度の子どもだ。

Amazonは、この事業の近況も報告した。例によって詳しい数字は挙げないものの、これまで22か国のデベロッパーに“数百万ドル”を支払ったそうだ。それらのスキルは、アメリカとイギリスとドイツで提供されている。

中には“数万ドル”を稼いだデベロッパーもおり、少数ながら10万ドルを超えた人たちもいるそうだ。

デベロッパーに直接お金を払うやり方は、音声アプリのエコシステムの成長に寄与するだろう。デベロッパーの標準的な収益源であるはずの、有料会員制スキル内購入が軌道に乗るのは、まだ先の話だ。良いスキルの中にも、これらの一般的な収益化の仕組みがなじまないものがあるし、またスキルのデベロッパーが勝手に広告を収益源とすることは、Amazonが禁じている

この、子ども向けスキルにお金を払うという発表は、賞金25万ドルの“Alexa Skills Challenge: Kids”の入賞スキルの発表にタイミングを合わせたようだ。この懸賞は、13歳以下の子どもが対象、とされていた。

Amazon Alexaは、子どもにも人気がある。Echoを買った親は、みなそう言っている。そこで今回Amazonがデベロッパーたちを奨励して、子どもをねらったアプリやゲームを作らせようとしているのも、理にかなっている。

昨年Amazonは、ネット上の子どもたちのプライバシーを守る法律COPPA(Children’s Online Privacy Protection Act)へのコンプライアンスのために、子ども用の音声アプリに親の同意機能を加えた。これによりNickelodeonやSesame Streetなどの有名ブランドが、子ども向けアプリを出し始めた。

なお、子ども向けアプリに対する法律の規制があるため、子ども向けAlexaスキルもアメリカでしか公開/配布できない。

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「アレクサ、本を読んで」Kindle本の読み上げにAmazon Echoが対応

eng-logo-2015「Amazon Echo」などのAlexa対応スマートスピーカーが、Kindle本の音声読み上げに対応しました。

『アレクサ、本を読んで』と呼びかけるだけで、Kindleライブラリにある中から直近にダウンロードした書籍を読み上げてくれます。また、一度終了しても、次回以降は一番最近読み上げた書籍の続きから読み上げるレジューム機能にも対応します。

また『アレクサ、’本のタイトル名’を読んで』と読み上げると、指定した書籍を読み上げることも可能です。

さらに、スマートフォンのAlexaアプリでKindleの書籍を検索・選択し、読み上げさせることも可能。この場合の手順は次の通りです

1. Alexa アプリのメニューから「ミュージック&本」を選択
2.「本」のセクションから Kindle を選択
3. ドロップダウンメニューから端末を選択した後、Alexa で読み上げ可能な本の中から希望の書籍を選択

今回の対応で、Alexaの利便性がより高まった形。アマゾンは「Alexa の日本語の TTS(テキスト・トゥ・スピーチ) 機能を一層向上させ、没入感のある読み上げ体験の実現を図っていきます」とコメントしています。

Engadget 日本版からの転載。

Sonos Oneは優れた音質を求める人のためのスマートスピーカーだ

コネクテッドスピーカーは戦国時代の真っ只中だ。いつかはすべての記録が歴史書に刻まれる日が来るだろう。しかし現時点では、世にある選択肢を取り巻く、様々な物語を切り取って、勝者を選び出すのは至難の業なのかもしれない。しかし現在主要なプレイヤーからのカードがテーブルの上に配られつつある中では、Sonosがほとんどの人たちにとっての、ベストの選択肢を提供していることは明らかだ。

昨年同社がリリースしたコネクテッドスピーカーであるSonos Oneは、驚くほど素晴らしいサウンドを提供するWi-Fi対応スピーカーだ。同スピーカーにはAmazonのAlexaもビルトインされている。これは市場にある最高のスマートアシスタントではないかもしれないが、少くともGoogle’s Assistantと同等の性能を発揮する。

サウンドという点では、Sonosは考慮に値するスマートスピーカーを製造するトップ3のメーカーの中で、どこよりも豊富な経験を有している。Sonos Oneはさまざまな点で、Sonos Play:1の最新バージョンである。音響的にはとても似通っているが、それは本当に良いものなのだ。Sonos Oneは、Play:1と同様にとても素晴らしい音響デバイスである。特にそのサイズと物理的な接地面積を考えるとなおさらだ。

私はここ2〜3週間、1対のSonos Oneを使用しているが、素晴らしい音楽で部屋を満たしてくれている。その一部はSonosの持つ音場構成技術によるもので、そのセットアップ時には、デバイスが空間に発する音響を正しくモデル化するために、携帯電話を2分間部屋の中で掲げて振るといった作業が必要となる。

個人的な感想としては、Sonos Oneは既に、多くの人びと(より強力なパワーや、より大きいスピーカーによる音質改善を気にしない利用者層)が求める音質という点で、Google Home MaxやAppleのHomePodに対する強力なライバルである。しかしSonosはそれ以外にも優れた特徴を持っている ―― 2台目のSonos Oneと組み合わせてステレオペアを構成することができるのだ。このことで、真のサウンドセパレーションが提供される。つまり左右のチャンネルが、擬似的に作られたステレオ効果ではなく、元々のあるべき姿で再生されるのだ(HomePodのレビューにも書かれているように、擬似的なステレオ効果も優れているが、究極的には真のステレオセパレーションに匹敵するものにはならない)。

ライバルたちに対するSonosのもう1つの大きなメリットは、新しいSonos Oneは箱から出しただけで、既にセットアップされたSonosに統合されるということだ。すべてのスピーカーを声で制御し、屋内同時再生や部屋ごとの再生に合わせてグルーピングすることができる。GoogleのHome MaxもChromecast対応のスピーカーたちと共に、似たようなマルチルームストリーミング対応をすることができるし、HomePodもマルチルームならびにステレオ同期を可能にするアップデートが行われる予定だ。しかしSonos Oneはその両者を既に提供していて、上手く動作している。

価格の面でも考慮する価値がある。Sonos Oneは、2つをバンドルしたものが現在349ドルで入手可能だ。これはHomePod 1台分と同じ価格である。上に挙げたような利点を考慮すると、単体で使うにせよ、Alexaのスマートさと高品質のコネクテッドサウンドを複数の部屋に一気に導入するにせよ、これはかなりお得なお買い物と言えるだろう。

もちろん他の選択肢を考えたい理由もあるだろう、特にAppleのデバイスとエコシステムにどっぷりと浸かることがお好みならば。しかしほとんどの人の、ほとんどの利用方法の中では、Sonos Oneがはるかに優れた選択肢となるだろう。

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(翻訳:sako)

Amazon Alexaのモバイルアプリにやっと音声機能がついた、まずAndroid、次にiOSへ

Amazonのゆっくりしたモバイル対応が、今朝(米国時間1/19)は大きな一歩を踏み出し、AlexaのAndroidアプリに音声が統合された。これまで、そのアプリの機能といえば、Echoの設定とか、Alexa/Echo対応スマートホームデバイスの操作に限られていた。

音声コマンドが加わったことによって、Echoに話しかけるときと同じようにスマートフォンに対して話せる。音楽を鳴らすとか、Alexaのスキルを呼び出すなど。アップデートは今後数日かけてGoogle PlayやAmazon自身のアプリストアから行われる。正確な日程は、まだ発表されていない。

AmazonのAlexaはこれまでずっと、モバイルが大きな盲点だった。HuaweiMotorolaなどのメーカーとの直接交渉で、彼らのAndroidデバイスに一部の機能を載せたことはあった。それらはいずれも、メーカーがカスタマイズした機能だった。

自分のハンドセットを持っていないAmazonは、Google AssistantやSiriに比べて後(おく)れをとっていた。似たような立場のMicrosoftは、Cortanaをモバイルデバイスのアドオンアプリとして提供し、デスクトップだけの世界を越えようとした。そして先週のCESではAmazonが、一部メーカーのWindows 10 PCにAlexaの機能を持ち込む、と発表した。

おもしろいことに、Amazonのモバイル上のショッピングアプリは音声に対応しているのに、Alexaアプリには今日までそれがなかった。にもかかわらず、そのアプリは、ホリデーシーズンにおけるEchoデバイスの人気に引っ張られて、アプリストアのチャートの上位になった

Amazonが確認したところによると、Alexaのそのモバイルアプリは、ウェイクワード(wake word, 呼びかけ言葉)サポートしていない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

トヨタ、今年後半にAlexaのサポート開始へ――車載スキルはハード増設の必要なし

ラスベガス開催中のCES 2018でトヨタは今年アメリカ向けの一部の車種でAmazon Alexaのサポートを開始すると発表した。新たなハードウェアの必要はないという。市場にはAlexaを車内で利用できるようにする多数のサードパーティによるアフターマーケット製品が出回っている。しかしトヨタ自身がAmazonの音声スマートアシスタントをフルにサポートするというのは、自動車メーカーのAlexa対応としてもっとも早い試みの一つだ。

トヨタが火曜日に発表したところによれば、同社は一部車種の2018年モデルについて車載情報アプリをアップデートし、Alexaに対応させる。これはEntune 3.0 App Suite(Camry、Sienna向け)とLexus Enform App Suite 2.0(Lexus向け)が対象となる。 2018年モデルはアメリカでは今年後半に出荷され、ユーザーはAlexaを車内で利用できるようになる。Alexaは他のトヨタ車にも2019年から導入される。

トヨタが提供する新しいAlexaスキル・セットは車載システムとして必要な機能をほぼすべて備えているようだ。ドライバーは最新ニュースを聞いたり、インフォテインメントシステムを操作したり、予定やショッピングリストを音声入力したりできる。また自宅にスマートホーム・デバイスを備えている場合、そのコントロールも可能だ。つまり車内からエアコンを操作して帰宅したときには適温になっているようにしたり、音声コマンドでガレージのドアを開けることもできる。

昨年のCESではFordもAlexaを車載するテストを始めると発表していた。昨年9月にはBMWがAlexaをサポートすることを発表している。

〔日本版〕Siennaはカムリ・ベースの北米市場向けミニバン。トヨタの日本におけるAlexa対応についてはまだ情報がない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AmazonのAlexaには、いずれ広告が入るかもしれない

それは時間の問題だった

CNBCによると、AmazonはAlexaを通じてEchoに広告を載せる計画についてブランド、広告主各社と検討している。AmazonはProcter & Gamble、およびCloroxとこうした可能性について交渉していると記事は伝えている。

驚いた、とは言い難い。

広告が新聞、ラジオ、テレビ、インターネット、さらには私たちのメールやアプリの中まで入ってきたのと同じように、音声対応AIの次なるフロンティアへも広告主が追いかけてくるのは自然の成り行きだ

Alexaに広告を載せる方法としてすぐ思いつくものが2つある。

ひとつは、ユーザーがAlexaを使ってショッピングをする際のプレースメントをブランドが購入する方法だ。たとえば、ユーザーがAlexaにペーパータオルを買うように依頼したとき、P&Gは料金を払って最初にBountyを推奨させることができる。もちろんこうした広告は、Amazonがすでに各個人の購入履歴を知っていることから、驚くほど賢く作ることができる。

もう一つの方法は、Alexa Skillsを利用した広告だ。たとえば、ユーザーに映画の上映時間を知らせるスキルが、Fandangoでチケットを買うように勧める。

音声による有料検索広告は、Googleがやっているようなウェブの有料検索広告よりずっと効果的になりうる。ウェブでは多くの人たちが検索結果広告に鈍感になっていて、一直線に本来の検索結果へとスクロール通過してしまう。音声プラットフォームでは、最初に提示された結果を「スクロール通過」するのはずっと困難だ。加えて、Amazonが有償検索結果をどう見せるかによっては、真の検索結果と有償検索結果を区別するのも難しいかもしれない。

本誌はAmazonとP&G、Clorox各社に連絡をとっているがまだ返答はない。しかしAmazonはCNBCの質問に答えて、「Alexaに広告を導入する計画はない」と言っている。今は単なる噂にすぎないが、もしAlexaプラットフォームに広告が入ってきたとしても、ショッキングからはほど遠い。

(アップデート:Amazonの広報担当者はコメントの要求に対してCNBC向けと同じ回答をよこした。「Alexaに広告を導入する計画はない」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazonのクリスマス商戦のトップセラーはEcho Dot

クリスマス商戦が終わったところでAmazonは売上データの一部を公開した。今年のクリスマス・シーズンにAmazon.comで一番売れた製品はEcho Dotだった。これはAmazon製デバイスだけでなく、すべてメーカーのすべてのカテゴリーを通してもっとも売れたデバイスとなった。数百万台が販売されたという。

AmazonのAlexa搭載デバイスでは、Echo Spot、Echo Dot、Echo Buttonsがいずれも売り切れた。ただし事前に予約して顧客は製品を入手できた。AmazonのAlexaアプリはAppleのApp Storeと Google Playの双方7でクリマス当日のトップを占めた。大勢の顧客が手持ちのデバイスにAlexaをインストールすることにしたようだ。Amazonによれば、トータルで「世界い数千万のAlexa搭載デバイスが存在する」ことになったという。

Echo Dotと並んで、Alexaによる音声認識リモコンを同梱したFire TVスティックもAmazonデバイスのトップセラーとなった。今年のクリスマス商戦では、昨年同期に比べて、Amazon Fire TVスティックは2倍以上売れた。昨年より「数百万台も余計に売れた」という。

クリスマス商戦ははAmazonにとって最大のセールとなった。 「世界中の顧客が買い物で新記録を作る勢いだった」とAmazonはプレスリリースで述べている。わずか1週間で400万人以上がプライム会員に登録し、無料のトライアルを始めたという。

Whole Foodsは今やAmazon傘下だが、Amazonはこの高級スーパーマーケット・チェーンについてもいくつか面白い数字を発表している。たとえば、今年のクリスマスにアメリカ各地のWhole Foods Marketのクッキーバーで227トンのデザートが売れたという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AmazonのAlexaデバイスが声で個人を識別できるようになった…Echoの各人利用が可能

Amazon Echoの最大の盲点のひとつが解決した。ついに、やっと、今日(米国時間10/11)から、声を聞き分ける機能が加わったのだ。家族のいる家庭では、声を認識してEchoの利用を個人化できる。ショッピングリストや音楽の選択などを、個人別にできるのだ。

この機能は、Googleより何年も前に音声アシスタントの提供を始めたAmazonが、Googleに後れていた部分だ。Googleはこの機能を4月に発表し、製品は大家族にとって魅力的になった。

今のところ、この機能が使えるのはFlash Briefings(ニュース速報)、ショッピング、Amazon Musicのファミリープラン、AlexaとAlexaの通話、入呼の名前呼び出しだ。今後もっと増えるようだが、まだ具体的ではない。そして今後は、もっと多くの人の声を識別できるように“お利口になる”そうだ。

この機能は今後数日間で全面的に展開される。始め方は、スマートフォン上のGoogle AssistantやSiriのセットアップと同じだ。モバイルアプリのセッティングで“Your Voice”をセレクトし、一連のデモコマンドで、ソフトウェアにあなたの声をおぼえさせる。詳しい使い方は、AmazonのHelpページにある。

対応デバイスは、Echoのほかに、AmazonのアカウントのあるそのほかのAlexaデバイスだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ソニー、人工知能を搭載したAibo復活へ――Amazon Echo風AIロボット犬になる?

エレクトロニクスの巨人は引退したプロダクトを復活させて新たな仕事をさせる。Nikkei Asian Reviewなどの報道によれば、ソニーは愛され、惜しまれていたロボット犬の開発を再開するという。新しいAiboは時代に合わせて人工知能アシスタントを搭載することになる見込みだ。

スマートAiboはソニーの消費者向けスマート製品の最初の一つとなる。ソニーはAIプロダクト市場でAmazon、Google、Appleなどの先行組に追いつく努力を本格化させるようだ。

ソニーの人工知能搭載ロボットがAibo製品になるかどうかは発表されていないが、Aiboは時代に大きく先駆け、広く知られたブランドだ。しかし7年間の歴史でメインストリームの消費者製品となることはなかった。

Aiboが再開されるという噂ははるか以前にも出ていたが実現はしなかった。しかしその後10年もたち、Aiboブランドはノスタルジーの中からフルに復活することになる。

ソニーはロボット・テクノロジーを主として産業用分野で追求していたが、今回の動きは消費者向けロボット製品に戻ってくることを意味する。また消費者向け製品で再び大ヒットを狙うのだろう。Amazon Echoや Google Homeの急成長を見れば、スマート・アシスタント製品が有望分野であることはあまりにも明らかだ。

情報によれば新しいプロダクトはAiboのハードにAmazon Echoのようなスマート・ホーム機器の能力を組み込んだものになるようだ。本物の犬のように歩き回って家の中を監視し、音声でコントロールできるという。

過去のソニーのスマート・アシスタントに関する取り組みは中途半端なものだった。ソニーはAssistantと名付けたスマート機能を開発しXperia Ear Bluetoothなどのウェアラブル製品に 組み込んだものの欠点が多く、今年の1月のIFAでデモされたHome Podのライバルを目指す製品などでAlexaやGoogle Assistantと連係していた。

今回の報道によれば、Aibo風のロボット犬はソニー独自のAIを搭載することになり、サードパーティーも機能を追加できるという。このAIがAssistantの改良版になるのか、まったく新しいプロダクトとなるのかは不明だ。いずれにせよソニーは人工知能分野でGoogleやAmazonにキャッチアップすべく大規模な研究を開始しているという。

われわれはソニーにコメントを求めている。

画像: Getty Images

〔日本版〕先月、ソニーは傘下のベンチャーキャピタル、Sony Innovation Fundを通じてロボティクスのスタートアップ、Acutronic Roboticsに出資している。TechCrunch記事によれば、ソニーはロボット事業にAcutronicのプラットフォームを採用するという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

データで比べるスマートスピーカー

ここ数年で、家庭用スマートアシスタントが大いに注目を集めるようになってきた。さらにこの2週間ほどの間で、AmazonGoogle、加えてSonosなどが立て続けにスマートスピーカーに関連するイベントを開催し、この分野への注目度が高まっている。

急拡大を見せるこの分野におけるプロダクトの全体を見渡すのも非常に難しい。プロダクトの選択は、採用しているアシスタントを選ぶことからはじまるだろう。利用しているスマートフォンの種類や、どうしても必要な機能などから絞り込んでいくことになるわけだ。そして、いずれのどのアシスタントを選ぶにしても、メリット・デメリットの双方が存在するだろう。Amazonには先行者メリットがありそうだし、Appleは、iPhoneとの連携が魅了だ。そして、その両者の対抗馬を考えれば、まっさきにGoogleの名があがるだろう。もちろんMicrosoftという選択肢もある。PCをもっている人の多くはMicrosoft製のOSを走らせているからだ。

SonyやSonos、ないしJBLなどのようなサードパーティー(他社アシスタントを採用するプロダクト)製品も増えてきており、ハードウェア的な違いも気になるようになってきた。さらに、50ドル程度のものから300ドル程度のものまでと、価格の差も大きい。高音質をうたうものもあれば、スクリーン内蔵の魅力を訴えるものもある。さらに複数のアシスタントに対応するものまでもある。

以下に、宣伝文句を排してデータのみを記した比較表を掲載しておくことにする。

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(翻訳:Maeda, H

Amazon Echoが年内に日本登場へ——スマートスピーカーの国内参入、続々と発表

アマゾンジャパンは10月2日、クラウド音声サービスの「Amazon Alexa」とAlexaを搭載したスマートスピーカー「Amazon Echo」を年内に日本で展開すると発表した。Echoについては、当初は招待制で、事前に購入を希望した顧客に販売するという。

Amazon Echoは、2014年11月に米国で発表されたスマートスピーカー。音声による操作で、音楽の再生やニュース、天気、スケジュールなどの情報の読み上げができる、バーチャルアシスタントだ。米国では現在、年末のホリデーシーズンに発売が予定されるものも含めて8種類のEchoが発表されているが、日本でどの機種が販売されるのかについては、明らかになっていない。

Alexa、Echoの日本登場のニュースと同時に、アマゾンジャパンでは、開発者向けにAlexaを使った機能(スキル)を開発できるAlexa Skills Kit(ASK)と、Alexaに対応したハードウェア製品の開発が可能となるAlexa Voice Service(AVS)についても、日本での年内展開を発表している。

Alexaスキルについては、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの通信キャリアやクックパッド、NHK、ヤフー、リクルートなどのコンテンツサービスプロバイダ、JR東日本、三菱UFJフィナンシャルグループなどの事業者らがパートナーとして提供を予定しているという。また、Alexa対応製品については、アンカー・ジャパン、HTC、オンキヨー、ハーマンインターナショナルほか、各社が既に日本市場向けの発売を計画しているとのことだ。

日本市場へのスマートスピーカー投入は、2017年に入って続々と発表されている。Googleは5月に「Google Home」の日本発売を発表し、10月上旬にも販売が開始されると見られている。日本発の製品では、LINEが「WAVE」を発表。今秋発売予定の正式版に先駆け、7月に先行体験版を販売した。また、音声認識・音声対話プラットフォームの「mimi」を提供するフェアリーデバイセズは、9月に企業向けのホワイトレーベル・スマートスピーカー「Fairy I/O Tumbler」を発表している。

さらに変わったところでは、バンダイがアニメ『機動戦士ガンダム』の内容に特化した、AI搭載の対話型コミュニケーションロボット「ガンシェルジュ ハロ」を開発しているとのこと。Amazon Echoの日本登場発表と同じ10月2日に発表され、ガンダムに関するうんちくやクイズが楽しめるというこのロボットは、2018年発売予定で開発が進められているそうだ。