Apple、“カープールカラオケ”でエミー賞受賞ーバラエティ・短編部門では初

自前のビデオストリーミングサービス開始を控えているAppleだが、同社のオリジナルビデオ番組“カープールカラオケ”がエミー賞に輝いた。バラエティー・短編部門を日曜夜に受賞した。Appleにとってエミー賞受賞は初めてではないー過去に技術・工学部門賞を獲得したことがあり、昨年はApple TVにSiriを搭載したことでも受賞しているーしかしオリジナルビデオでの受賞は今回が初めてだ。

今回、他の人気番組、 “Between The Scenes – The Daily Show”、 “Creating Saturday Night Live”、 “Gay of Thrones”、 “Honest Trailers”、 そして“The Tonight Show Starring Jimmy Fallon – Cover Room”を退けての受賞だ。

AppleのカープールカラオケはCBSの番組 “The Late Show With James Corden”のスピンオフで、大失敗だった“Planet of the Apps”のように、Shark TankとともにAppleの最初のオリジナルビデオの一つだ。

カープールカラオケの過去のエピソードでは、ウィル・スミス、アリシア・キーズ、ジョン・レジェンド、レブロン・ジェームズ、ビリー・エイチュナー、メタリカ、ソフィー・ターナー、メイジー・ウィリアムズ、セス・マクファーレン、アリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、クイーン・ラティファ、ジェイダ・ピンケット・スミス、シャキール・オニール、ジョン・シナ、シャキーラ、トレバー・ノアその他たくさんの超豪華なゲストが出演している。

このシリーズそのものには批評家からは批判的な意見が寄せられていたが、にもかかわらずシーズン2に突入した。

しかしそれ以降、AppleはソニーTVのベテラン、ザック・ヴァン・アムバーグとジェイミー・エルリヒト雇うなど、カープールカラオケのようなショーよりよりハイプロファイルなシリーズに軸足を移した。

間もなく展開するビデオストリーミングでは、多くの番組が予定されている。クリステン・ウィグ主演でリース・ウィザースプーン演出のコメディや、オクタビア・スペンサー主演のスリラー、スティーブン・スピルバーグによる“Amazing Stories”のリバイバル、“Battlestar Galactica”の制作を手がけたRonald D. Mooreによる “See”という 新たなスペースドラマNBAのケビン・デュラントの生い立ちに基づいたバスケットボール番組、「ラ・ラ・ランド」監督のデイミアン・チャゼルによる番組、アイザック・アシモフ脚色の“Foundation”オプラ・ウィンフリーがプロデュースするオリジナルショーM・ナイト・シャマランによる心理スリラーなどだ。

Appleはサービス拡充のためにドキュメンタリー「The Elephant Queen」やアニメーション「Wolfwalkers」の権利を獲得した。

Appleのストリーミングサービスは2019年3月に開始予定だ。水曜日に開かれるAppleのプレスイベントで、詳細を聞けるかもしれない。

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(翻訳:Mizoguchi)

アレックス・ジョーンズのInfowars、Apple App Storeから追放される

Alex Jonesのメディア帝国で、また一つドミノが倒れた。Appleは今週TechCrunchに対し、“好ましくないコンテンツ”のルールに違反したとしてInfowarsアプリを禁止し、物議を醸している陰謀論者/扇動者をApp Storeから追放したことを認めた。

より具体的に言うと、Appleは“宗教、人種、性的嗜好、ジェンダー、国籍/民族、その他のターゲットとされるグループに関する引用やコメントを含め、中傷的、差別的、そして卑劣なコンテンツに関して違反が認められた。”との決断を下した。

これは、Jonesが彼のビデオコンテンツを流すために使ったメジャーなプラットフォームの多くと関連する結果だ。Facebook、GoogleそしてSpotifyはそれぞれのプラットフォームからInfowarsのコンテンツを削除した。今週、批判が広がったのちにTwitterとPeriscopeJonesを禁止にした。

議論をかもした数あるコメントの中でも、Jonesは小学生20人が犠牲になったサンディフック小学校銃乱射事件はやらせだったとの主張で非難を浴びていた。

イメージクレジット: Infowars

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(翻訳:Mizoguchi)

Apple Musicに‘トップチャート’プレイリストが加わる

Apple Musicにグローバル、そして各国のトップ100を集めたプレイリストのシリーズが新たに加わった。プレイリストなので、ユーザーは自分の国のトップチャートあるいはグローバルのトップ100曲をいつでもストリームしたり、あるいはオフラインで聴けるようライブラリーに加えることができる。

この機能は、変更のプレビューをAppleにもらったRolling Stoneが最初に報じた。

グローバルと、Apple Musicが展開されている各マーケットのトップ100のチャート、計116チャートがまずは展開される。ほとんどの国でこうした新トップ100プレイリストチャートにアクセスできるが、利用可能かどうかは異なるだろう。

トップチャートプレイリストで面白いのはApple Musicのストリームに基づいて太平洋時間午前零時にアップデートされることだ。これによりプレイリストが常にフレッシュな状態となる。

Rolling Stoneのレポートによると、これらのチャートのリリースはストリーミング数の重要性が増しているためなのだという。レーベルやスカウトと同様、アーティストや彼らのマネジャーは、新たな才能を発掘するためにストリーミングチャートを参考にする傾向にあるとのことだ。そうした状況をAppleも受け入れているが、有料のストリーミングをより重視している。

これに関しては、北米においてはApple Musicが独占状態のため、その数字を追跡することは重要な意味を持つ。

Apple Musicは今や世界中に5000万人もの有料購読者を抱え、最近の収支報告に関するCEOのTim Cookのコメントによると、北米マーケットにおいてはSpotifyをしのいでいる。

「我々はこの四半期で北米でリーダーシップを取り、日本や、長年展開してきたいくつかのマーケットでもリードする立場にある」とCookは7月に述べている。

世界規模でみると、Spotifyが有料購読者8300万人でトップをいく。

しかしながら、新たなトップチャートがApple Musicアプリ内でただ面白みのないセクションになっているのではないことは指摘に値するだろうーダイナミックなプレイリストなのだ。

ゆえに、今日登場した新トップチャートプレイリストが、これまでのトップ200曲チャートに取って代わるということではない。

主要なストリーミングサービスの間では、プレイリストは主戦場だ。Spotifyは特にプレイリストのパーソナリゼーションに力を入れていて、メーンのDiscover Weeklyに加え、Release Radar、Daily Mixes(そしてYour Daily Car Mixの新バージョン)、Your Summer Rewind、Time Capsuleなどがある。

一方のApple MusicはFavorites playlistに加え、New Music Mix、Chill Mixを提供していて、iOS 12ではFriends Mixも展開する。

トップチャートのプレイリストは今日から利用できる。参考として、プレイリストのいくつかを以下に挙げておく。

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(翻訳:Mizoguchi)

CleanMyMacの最新バージョンCleanMyMac XはMacの総合的なお掃除アプリケーション

インディーのアプリケーションメーカーMacPawが、そのMacクリーニングソフトウェアをアップデートして、CleanMyMac Xと呼ばれる新たなメジャーバージョンを提供している(それはMacKeeperとは違う)。信じがたいことだが、CleanMyMacには現在、500万のユーザーがいる。

CleanMyMac Xは、必要のないファイルを削除したり、コンピューターを遅くしている原因を突き止めたりする。使い慣れると、メンテナンスの仕事がかなり速くなる。

今のこのアプリケーションは、4つのメンテナンスタスクをこなす。まず、ハードディスクをスキャンして巨大なキャッシュファイルや、不必要な言語ファイルを見つける。SpotifyやDropboxの大きなキャッシュを掃除するだけで数ギガバイトは空くから、ハードディスクが小さい人は助かる。そのほか、必要ないiTunesデータや、メールのアタッチメントなども見つけてくれる。ルールのデータベースがあるから、重要なファイルを消されないようにできる。

第二に、CleanMyMac Xはマルウェアをスキャンできる。ハードディスク上のアドウェアやスパイウェア、マイナー(暗号通貨採掘)、ワームなどを見つけて、退治する。ブラウザーのデータや怪しげなWi-Fiのネットワークも消せるから、それらに自動的に接続することがなくなる。

第三に、たくさんのメンテナンススクリプトがあるので、Spotlightのインデックスの再構築とか、ディスクのパーミッションの修復、DNSのキャッシュのフラッシュなどが容易にできる。またアプリケーションやLaunch Agentsを調べて、Macをリブートしたとき自動的にスタートするものを変えられる。

そして第四。CleanMyMac Xのupdateタブを使うと、インストールされているアプリケーションをすべて調べて、すべてをアップデートできる。Mac App Storeにないアプリケーションでも、OKだ。アップデートだけでなく、アプリケーションとその関連サポートファイルをアンインストールすることもできる。

そのほか、メニューバーがアップデートされて、CPUの使用状況やメモリの使用量、ネットワークのスピードなど、基本的な性能数値を見られるようになった。それはiStat Menusほど強力ではないが、十分役に立つ。

CleanMyMac Xは90ドルだが、前から使ってる人は45ドルだ。40ドルの年会費で会員になってもよい。MacPawは会員制のサービスSetappも提供しているから、CleanMyMac XはSetappの会員特典の一部にもなる。

まとめて言えば、今回のアップデートは新しい機能が二つ増え、進化した機能もある。DaisyDiskHazel, Objective-Seeのセキュリティアプリケーション, iStat Menusやそのほかのユーティリティなど、CleanMyMacの仕事の一部をやってくれるアプリケーションをすでに使っている人にとっても、CleanMyMac Xはデバイスの全体的な介護を任せられる素敵なパッケージだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazon、Appleに続いて時価総額1兆ドル達成

eコマースの巨人、Amazonが(短時間だが)1兆ドルクラブに入った。

今朝(米国時間9/4)の時間内取引でAmazonは時価総額1兆ドルというハードルを超えた。 株価は過去最高の2050.27ドルを記録した。これにより、それ自体にはさしたる意味はないとはいえ、驚くべきマイルストーンを達成した。

株価はランダムに動いているので、この記事の執筆時点の時価総額は1兆ドルに数百万ドル足りない。しかし1兆ドルを超えた水準で安定するのは時間の問題だろう。

Amazonは1994年に創立された。24年前の目標はBordersやBarnes and Nobleといった現実書店に追いつき、追い越すことだったが、当時はこれさえ高望みだろうと思われていた。しかしその後、巨大なロジスティクス・システムを建設し、eコマースをありとあらゆる分野に拡大することに成功した。消費者の行動がモバイルにシフトしたことも追い風となり、Amazonは小売業のルールを根本的に書き換えることとなった。

Appleが同じマイルストーンを達成してからわずか4週間でAmazonが追いついたことの意味は大きい。

この2大テクノロジー企業はなるほど時価総額こそ同規模だが、内容は非常に異なっている。 Appleは好みが刻々と変わる消費者に人気あるハードウェアを供給すること、またそれに関連したビジネスに依存している。これに対しAmazonはアメリカの資本主義経済のインフラそのものにがっちりと食い込んでいる。数十億のアイテムを全世界に売っているし、AWSプラットフォームの収益力も大きい。

Appleのこの1年の成長は40%という驚くべき数字だったが、Amazonの成長ぶりはまさに宇宙ロケットだ。火曜日現在、対前年比の時価総額の伸びは110%近くとなっている。

ファウンダー、CEOのジェフ・ベゾスの資産価値は1660億ドル以上と推定されている。この額は2位のビル・ゲイツの700億ドルを2倍以上上回る。ベゾスはますます快調なようだ。

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滑川海彦@Facebook
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10月3日以降Apple App Storeのすべてのアプリにプライバシーポリシーが必要とされる

Appleは、ユーザーの個人情報をどのように使っているか、そして、その安全と共有について、ユーザーにちゃんと伝えていないアプリを取り締まろうとしている。AppleがApp Store Connectポータルにポストしたデベロッパー向けの発表によると、まだテスト中のものも含めてすべてのアプリに、2018年10月3日の時点で、プライバシーポリシーがなければならない。

Appleは従来から、ユーザーデータの保護に徹している企業だから、これまでプライバシーポリシーのないアプリがApp Storeに実際にあったことは、Appleの怠慢だったとも言える。しかしヨーロッパの規制GDPRが発効した今となっては、それはきわめて重要な方針発表になった。顧客データの取り扱いについて最終的な責任があるのはアプリのメーカーだが、そんなアプリをホストしているAppleにも、ある程度の責任はある。

今日では、アプリだけでなく、それらのアプリをホストするプラットホームも、アプリの振る舞いについて責任がある、とされる。また、アプリに関するプラットホームの方針から生ずるユーザーデータの悪用に関しても、もちろん責任がある。

たとえばFacebookのCEO Mark Zuckerbergは、Cambridge Analyticaのスキャンダルに関して合衆国上院に呼びだされた。8700万ものFacebookユーザーのデータが、Facebookのアプリを使って不正に取得されたのだ。

したがってAppleの新しい要求は、同社に新たな保護層を与えるものだ。Appleがうっかり見逃してしまったアプリでも、これからは、そのアプリのプライバシーポリシーとその文言により責任を問われる。

Appleは、プライバシーポリシーのリンクやテキストは、デベロッパーがそのアプリの新バージョンを提出するまで変えてはならない、としている。しかし、リンクが変わらなくてもリンク先のWebページの内容は変わるかもしれない、という抜け穴がここにはある気がする。

Appleによると、プライバシーポリシーはApp Store全域のすべてのアプリおよびアプリのアップデートに10月3日の時点で必要であり、TestFlightのテストプラットホームに関しても必要である。

すべてのアプリにプライバシーポリシーがあることと、その内容がユーザー保護の観点から適切であることを、Apple自身が検査するのか、そのへんは明らかでない。もしApple自身が検査と排除の作業をやるのなら、スタッフを増員しないかぎり、アプリの承認プロセスが長引いてしまうだろう。

Appleは、いかがわしいアプリのチェックと排除をこれまでもある程度やっており、最近の例では、Facebookのデータ泥棒的VPNアプリOnavoを、App Storeから排除したe。でも、そのアプリは長年無事だったのであり、App Storeのテキストは、それが集めたデータをFacebookが共有した、と開示している。今ごろになってやっと排除されたことは、ユーザーデータを集めることを主要な機能とするアプリに対して、Appleの姿勢がこれからはより厳しくなることを、意味しているのだろう。

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleの自動運転テスト車が最初の事故に遭ってやっと事業公表への第一歩?

カリフォルニア州自動車局に提出された報告書によると、Appleがこれまで秘(ひそ)かにやってきた自動運転車事業が、その最初の事故を明らかにした。

8月24日に起きたその低速事故は同社にとって、事業が一定の段階に達したことを示している…残念ながら、めでたい事件ではなかったが。最近は多くの企業が公道で自動運転車をテストしているから、事故はありふれてきた。その多くが、ちょっとした低速事故だ。

2014年には、自動車局に報告された州内の自動運転車の事故は、Delphi社の1件のみだった。今年はすでに、40件あまりが報告されている。

自動運転車の最初の死亡事故は、歩行者にぶつかったUberの自動運転車だが、起きたのは今年の3月で、アリゾナ州だった。

Appleのテスト車は、カリフォルニア州クパチーノの本社近くで、時速約1マイル(1.6キロメートル)で高速道路に合流しようとしていた。報告書によるとそのとき、一台のNissan Leafに追突された。負傷者の報告はない。どちらも、車の軽い損傷を報告している。

Appleは、同社の自動運転車事業に関して、一貫して無言だ。州内の自動運転車事業を管轄するカリフォルニア州自動車局の事業認可リストにAppleが載っていることが、Appleによるかろうじて唯一の、確認の痕跡でもある。Appleの自動運転車事業は、シリコンバレーの公然の秘密だ。しかし最近CEOのTom Cookが、自律的システムへの同社の関心に言及した。Bloombergのインタビューで彼は、それが同社のすべてのAIプロジェクトの母胎だ、と言っている。しかしその‘自律的システム’とその製品計画が何であるのか、それは明かされていない。

事故の報告書も、Appleのテスト車の形や車種が分かるだけだ。事故に遭った自動運転テスト車は、2016i Lexus RX450Hだった。それはGoogleが同社の自動運転システムのテストに使っていた車種と同じだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、iOS 12ベータのバグを修正――しつこいplease updateが消えた

iOS 12のベータ・テスターはいらだたしいバグに悩まされていた。「新しいバージョンがあります。アップデートしてください」というポップアップが頻繁に現れるのだが、もちろんアップデートなどはない。Appleもこの問題を認識して対策を講じた。現在公開されている最新版では修正されている。

このバグが最初に報じられたのは今週の木曜日で、デベロッパーや一般向けベータ・プログラムのユーザーを含む多くのベータテスターがソーシャルメディアで問題を指摘し始めた。“A new iOS version is now available. Please update from the iOS 12 beta.”(iOSの新しいバージョンがあります。iOS 12 betaからアップデートしてください)というポップアップが繰り返し現れるという症状だ。

ユーザーはCloseをタップすれば閉じることができるが、いくら閉じても同じポップアップが繰り返し表示される。そもそもアップデートすべき新しいバージョンは出ていないのだから対処の方法がなかった。

ベータ版には不具合やバグがあるのは誰もが承知していることだが、 iOS 12 betaは全体としてみるとまれに見るほど安定したベータ版だった。実際、多くのユーザーにとってしつこくアップデートを要求するこの窓がiOS 12 betaで初めて目にするバグだった。

昨日、システムクロックを無効にすればポップアップがでなくなるという記事が出た。しかしこれはまずい方法だ。システムクロックをいじればカレンダーに設定したアポイントメントのリマインダーが出ないなどの深刻な問題が山ほど起きる可能性がある。

Appleはさっそく対策を講じ、ありがたいことに、アメリカで三連休〔9/3がレーバーデイ〕が始まる前に無事問題をを修正した。

バグフィックス版はデベロッパー向けでも一般向けでも現在公開中だ。

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滑川海彦@Facebook Google+

リーク写真の新Apple Watchは縁なしディスプレイ搭載

新しいiPhone XSのリーク写真のスクープに続いて、9to5Macが来るべきApple Watch 4の写真も入手した。新しいウォッチはエッジ・ツー・エッジの縁無しディスプレイを擁し、発表されたばかりのAppleプレスカンファレンスで9月12日にiPhone XSと共に披露されると思われる。

来るべきApple Watchの写真(9to5Macは「画像処理ではない」と言っている)は、既存のモデルと明らかに違っている。ディスプレイは時計前面の縁まで伸び、Appleは2015年の発売以来最初の本格的デザイン変更を計画しているという と一致している。

アナリストらは、新ウォッチのディスプレイは15%大きくなり、バッテリー寿命が伸び、ヘルスモニター機能がアップグレードされると 予測している。

画像クレジット:9to5Mac

Appleは大きくなった画面を生かして、いっそう多くの情報を新しい文字盤に詰め込もうとしているようだ。

9to5Macが掲載した画像(上図参照)には、アナログ文字盤に温度、ストップウォッチ、天気、アクティビティリング、日付、音楽、予定、さらにはUVインデックスまで表示されて混雑している。これらは文字盤そのものの外側、内側、針の下にも散りばめられている。
これは少々やりすぎと言わざるを得ない。しかし、おそらくこの画像はカスタマイズ可能な文字盤に表示できる要素を可能な限り載せたもので、推奨例ではないだろう。

もちろん、すでにこのルックスに関する議論は始まっている。新しい文字盤や装飾などを熱狂的に推す意見もあれば、それ以外の——慎重に楽観的な意見もある。

写真には、デジタルクラウン(竜頭)下に新しい穴が一つ見える。これは追加のマイクロホンだろうと記事は伝えている。

それ以外の変更は、ハードウェアのアップグレードもwatchOSソフトウェア機能の追加もまだわかっていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Firefoxが近くデフォルトでトラッカー(ユーザー情報の収集)をすべてブロックする

Mozillaが今日(米国時間8/30)、そのFirefoxブラウザーがデフォルトでは自動的にすべてのクロスサイトトラッキングをブロックする、と発表した

この戦略には、3つの部分がある。まず、今ナイトリーリリースでテストしているバージョン63では、Firefoxはすべての遅いロードのトラッカー(広告に多い)をブロックする。遅いとは、ロードに5秒以上かかる、という意味だ。次にFirefox 65では、サードパーティのトラッカーからのすべてのクッキーとすべてのストレージアクセスを取り去る。そしてさらに今後は、暗号通貨の採掘をするスクリプトと、ユーザーの個人識別情報を取るトラッカーをブロックする。ただしこれらはいずれも、最初のテストの結果次第で提供が遅れることもある。

MozillaのNick Nguyenが、こう書いている: “物理的な世界では、いろんな店の何百人もの店員が店から店へとユーザーをつけ回して、見た物や買った物をスパイしたりしないだろう。でもWebでは、ユーザーがそんなことを予想しなくても、どこへ行ってもつけ回されている。それに対して、ユーザーがプライバシーのレベルを設定できるブラウザーは、まだ多くない”。

これらの新しい機能を今すぐ試したい人は、安定に達していないFirefox Nightlyリリースをインストールすればよい。それのプライバシー設定には、トラッカーをブロックする“Content Blocking”という項目がある。それを有効にすると、説明のメッセージと、‘厳しい設定にすると閲覧できなくなるサイトもある’、という警告が出る。

なお、この、トラッキングを防ぐプライバシー設定は、Firefox for iOSにはすでにある。

というか、AppleのSafariブラウザーには、すでに昨年からこのようなプライバシー機能がある。ただし、Appleが機械学習を使っているのに対してFirefoxは、従来的なブロックリストを使っている。もちろん、ねらいは同じだが。

このブロック機能は、ユーザーの選択権を奪わない。サイトが事前にユーザーに、データ収集の可否を尋ねて、ユーザーがOKしたら、そのサイトのトラッカーはブロックされない。Nguyenは書いている: “2004年にFirefoxがポップアップ広告をブロックしたときも、広告主にはユーザーに尋ねるオプションを与えた。2018年には、それと同じ考え方でユーザーに可否決定の権利を与えたい”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

これが新しいiPhone XSの外観だ――9to5Macがスクープ

来るべき新しいiPhone XSの外観が判明した。9to5MacがAppleの新ハードウェアの写真をスクープした。未来はおそろしく洒落たものになりそうだ。

リークされた写真はおそらく今回発表されるはずのベゼルなしの新型iPhoneを2台重ねたもので、5.8インチ版と6.5インチ版だろう。記事によれば名称はiPhone XSだという。写真はハイエンドのOLEDモデルで、通常の液晶版は写っていない。

現行iPhone Xはスペースグレーとシルバーだが、新しいiPhoneにはゴールドが加わる。

画像: 9to5mac

なるほど百聞は一見に如かずで、写真ではいろいろなことがわかる。しかしイベントを待たねば分からない詳細も多々ある。Appleは9月12日に新しいiPhoneとWatchを発表する大掛かりなプレスイベントを開催する

画像:Mike Deerkoski / Flickr under a CC BY 2.0 license.

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滑川海彦@Facebook Google+

Appleのビッグイベントは9月12日――招待状には金色のリング

Appleのビッグイベントを公式に告げる招待状が届いた。何ヶ月も前から注目の的になっていたこのイベントは9月12日にクパチーノのぴかぴかの本社で開催されることが明らかとなった。

招待状には簡潔に、Gather round(周りに集まろう)とあり、大きな金色のリングの画像が添えられている。巨大なリングはApple本社を示唆しているようだ。ただAppleは招待状に発表の内容について謎めいた形でヒントを出すのが好きだから、われわれは何か円形のもの、金色のものを期待していいのかもしれない。

これまでのところAppleのハードウェアに関しては比較的静かな年だった。Appleは3月のシカゴのイベントで新しいiPadを紹介し、その後MacBook Proシリーズをアップデートした。これらを別にすれば新製品についてはニュースがなかった。WWDCでもハードウェアに関する発表はなかった。

しかし9月の第2週に状況は大きく変わりそうだ。流れている噂が正しいなら、Appleは新しいハードウェアをきわめて大きなスケールで用意している。まったく新しいシリーズのiPhoneがこのイベントで登場するはずだ。

GoogleやSamsungの場合と違って、今回Appleは新製品の秘密を十分に守ってきた。それでも多少のリークは起きている。iPhoneが3シリーズ準備されており、これには従来と全く異なるiPhone Xの大型版が含まれるという。 新しいWatchとiPad Proもこのビッグイベントで発表されそうだ。

われわれはもちろんAppleのイベントに勇んで参加する。大きなカメラも持参する。これも噂だが、Appleは今回の発表会をTwitterでライブストリーミングするらしい。

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AppleがARグラス用の導波路レンズを作っているAkonia Holographicsを買収

【抄訳】
Appleが、Akonia Holographicsを買収した。拡張現実用の導波路レンズを作っているデンバーのスタートアップだ。このニュースを最初に報じたReutersに対して、Appleが買収を確認した。

Appleからの詳細説明は例によってないが、同社が拡張現実用の軽量ヘッドセットの開発を支える技術に投資していることの、これは明らかな確認だ。Appleが数年以内に消費者向けARグラスを発売する、という噂や報道は数年前からいろいろとあった。

関連記事: Apple、ARヘッドセットを2020年出荷を目標に研究中

2017年に本誌TechCrunchは、Appleが混成現実のヘッドセットを作っているVrvanaを買収したことを報じた。同社のデバイスは、ふつうの不透明なディスプレイの上で透視型の拡張現実を提供した。しかし今回の買収は、Appleの消費者向けARデバイスが、頭にかける、ないし、かぶるタイプのものであることを、示しているようだ。

導波管(ないし導光板)ディスプレイは、拡張現実ヘッドセットの光学技術のデファクトスタンダードになっている。種類はいくつかあるが、基本的に共通しているのは、画像がガラスの横へ投光され、エッチングなどレンズの中の不規則性によって反射し、最終的にはその画像をユーザーの目に投光することだ。Magic LeapやMicrosoftなどが売っているARヘッドセットも、導波路レンズを使っている。

反射型導波管ディスプレイ, Lumus製.

人気があるのは、薄くておおむね透明なデザインが可能だからで、ただし色の再現性と、ディスプレイが大きくなると像が歪む、という問題がある。Akoniaのマーケティング素材は、同社の“HoloMirror”が、“生き生きとしたフルカラーでワイドな視界の画像を表示する”、と言っている。

Crunchbaseによると、同社はこれまで1160万ドルを調達している。

Appleの大手コンペティターたちは、その多くが、ARヘッドセットの実験をすでに行っているが、Appleはあくまでも、スマートフォン上の消費者向けARにこだわってきた。それは、目の前の空間に合わせて、それらの面の上に解説情報などのデジタルオブジェクトを“投射する”技術だった〔例: 観光・名所案内など〕。

AppleのARKit

AppleのARでまだはっきりしないのは、それがMagic Leapのようなヘビー級のハイエンド路線で行くのか、それともユーザーに通知を表示したり、軽い対話を可能にする、いわば“頭に着る”Apple Watchのような、おとなしい製品になるのか、だ。

しかし導波路レンズの技術は視野角が大きくなくて、ウィンドウも小さくなるので、今後画期的な新技術や超長期の開発プロジェクトが出現しないかぎり、AppleのARは後者の路線で行く、と予想できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、iPhone Xのデザインの新iPhone発表へ――噂は正しかった

Bloombergは、新世代iPhoneに関して流れている観測を確認する記事を発表した。これももともとAppleウォッチャーとして有名な台湾のアナリスト、郭明錤(Ming-Chi Kuo)が昨年11月に発表したレポートに基づくものだ。Bloombergによれば、Appleは来月、3シリーズの次世代iPhoneを発表するものと見られる。 これらはiPhone Xのアップデート版、6.5インチの新型iPhone X、iPhone XのデザインのiPhone 8の後継機種となる。

新 iPhone XはSグレードとなる見込みで、つまりチップとカメラが最上位のものとなる。外観は現在販売されているiPhone Xとまったく同一だ。ただしCPUは改良版のA12なので処理速度が速い。このチップの設計はAppleで製造はTSMCだ。

大型のデバイスは6.5インチのディスプレイを装備する。機能はアップグレードされたiPhone Xと全く同様で、ステンレスのエッジ、2台のメイン・カメラ、OLEDディスプレイを備える。
一部の国ではSIMスロットを2つ装備するモデルとなる。これは他の国、地域でのローミングを容易にするためだ。

さらに興味深いのはAppleはiPhone 8の後継機種がiPhone Xそっくりのデザインになることだ。価格は現行iPhone 8とほぼ同様だが、エントリーレベルの機種としては大幅な機能アップとなる。

もちろんiPhone 8後継機種には製造コストを押さえるために妥協した部分がある。エッジはステンレスではなくアルミとなり、カメラは1台、6.1インチのディスプレイにはOLEDは採用されない。.

iPhone 8後継機には赤やオレンジを含む豊富なカラーバリエーションが与えられると観測されている。Bloombergはホームボタンが異なることからFace IDが装備されると推測している。

ソフトウェア面では、大型の6.5インチのiPhoneでは2種類のアプリを並べて同時に作動させることができるようだ。これは現行iPadに似た機能だ。Appleのこれまでの慣行からすれば新モデルは数週間以内に発表されるはず。

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アシモフの銀河帝国、Appleがいよいよドラマ化――『ファウンデーション』がシリーズになる

Appleはアイザック・アシモフのクラシックSFの傑作、『ファウンデーション――銀河帝国の興亡』シリーズの実写版を製作中だという。

Deadlineは今年に入ってAppleが映画化を企てていると報じた。しかしこれはHBOでウエストワールドを製作しているジョナサン・ノーランによる企画も含めて『ファウンデーション』の映画化を巡る多数の試みの一つだった。

しかしDeadlineの最新の記事によれば、Appleの『ファウンデーション』は現実のものとなるようだ。プロデューサーはデビッド・ゴイヤーとジョッシュ・フリードマンだ(ゴイヤーはノーランと並んで『ダークナイト』、『ダークナイト ライジング』の脚本を書いている)。一方フリードマンは『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』の生みの親だ。『ファウンデーション』シリーズの製作はSkydance Televisionで、アシモフの娘、ロビンも製作総指揮に加わる。

オリジナルの『ファウンデーション』は1940年代に雑誌に発表され、50年代に単行本にまとめられた。 しばらくの中断の後、アシモフは80年代にさらに続編を書いた。長く続いた銀河帝国の衰亡と、それを予見した少数の科学者が銀河の辺境に基地を建設して文明を崩壊から守ろうとする努力がシリーズのテーマだ。.

こういった要素はApple版の『スターウォーズ』を思わせるかもしれない。実はアシモフの『ファウンデーション』がジョージ・ルーカスの映画に強い影響を与えていた

しかし小説版の『ファウンデーション』はスペースオペラとはほど遠く、冒険活劇よりも込み入った陰謀や民主主義の本質を巡る政治的議論などに焦点が当てられている。全作品の舞台は数百年にもわたり、登場人物にも必ずしも一貫性がない。ドラマ化にあたってはゴイヤーとフリードマンはかなり思い切った脚色をする必要があるだろう。

『ファウンデーション』は私の愛読書であり、アシモフのファンだ。Appleは他にもスペースオペラのドラマ化を企画しているが(『バトルスター・ギャラクティカ』のロン・ムーアによるものもあるらしい)、私にとっては『ファウンデーション』プロジェクトが最高だ。ぜひ成功して欲しいと願っている。

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AppleがFacebookのOnavoをアプリストアから削除、ユーザーデータの無断収集を処罰

Facebookの次の大きなプライバシー問題はなんだろう?と、座席から身を乗り出すようにして期待していた方、お待ちどおさまでした!。The Wall Street Journalによると、AppleはFacebookのOnavoアプリがApp Storeのポリシーに違反しているとして、近く削除することになった。

本誌TechCrunch宛ての声明で、Appleはその理由を説明している:

“私たちはAppleのエコシステム全体にわたって、ユーザーのプライバシーとデータのセキュリティの保護に力を入れている。私たちのガイドラインの最近のアップデートにより、分析や広告/マーケティングのために、アプリがユーザーのデバイスにインストールされているそのほかのアプリに関する情報を集めるべきではないし、またどのユーザーデータを何のために集めているかを明白にすべきである、と明確に決定した。”

しかし、Onavoがこんなに長く続いたことは、ある意味では不思議だ。

Facebookが2013年に買収したOnavoは、二つのことをする。まず、ふつうのユーザーには、OnavoはVPNのように振る舞い、“あなたとあなたのデータの安全を守り”、“有害なWebサイトをブロックしてあなたの個人情報の安全を確保する”。

しかしOnavoの本当の用途は、アプリの利用データを大量にその親会社に送り、人気勃興中のアプリや衰退気味のアプリを知らせて、モバイルのトレンドに関する貴重な鳥瞰図をFacebookに与えることだ。その情報はFacebookに、競争に勝つための戦略と(Snapchatがその好例)、今後の有利な買収候補に関するヒントを、他社に先駆けて与える。

ユーザーにとって便利なアプリと、密かな情報収集、このアプリの二重人格性を、Appleは問題視している。Onavoは、アプリの説明では“あなたの個人情報を守る”ことを強調し、合法的なVPNのふりをしている。

しかしOnavoのVPN機能を使うユーザーが、データをFacebookと共有することをためらったとしても、それはユーザーからの明示的なオプトインではなくて、デフォルトで勝手にonなのだ。このアプリの本当のねらいは、説明の中に奥深く埋(うず)もれている: “Onavoはあなたのモバイルデータのトラフィックを集めます。… その理由は、私たちはFacebookの一員なので、その情報をFacebookのプロダクトとサービスを改良するために使い、それらのプロダクトやサービスの人びとにとっての価値を知り、より良い体験を構築したいからです”。

今年の2月までで、OnavoアプリはiOSとAndroid合わせて3300万回ダウンロードされた。今AppleのApp Storeで検索すると、そのアプリは出てこないが、Googleのやや自由放任的なアプリストアではまだ生きている。だから今のところFacebookは、Androidの上では強力な目と耳を利用できるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ティム・クックCEO、約500万ドルのアップル株を慈善団体に寄付。将来ほぼ全財産を寄付する予定

eng-logo-2015米証券取引委員会(SEC)は、アップルのティム・クックCEOが、ある慈善団体に2万3125株のアップル株を寄付したことを明らかにしました。

火曜日のアップル株の終値は215ドルで、寄付された株式は時価499万2154ドル(約5億5千万円)に相当します。企業のリーダーは慈善寄付の相手先を公開する義務はなく、「寄付をした」という事実のみを開示するだけで十分なため、どの慈善団体が寄付を受けたかは不明です。

ティム・クックCEOは、寄付した後も87万84245株のアップル株を保有しており、この時価は約2億ドル(約220億円)と評価されます。

クック氏が個人的に慈善団体に寄付することは、今回が初めてではありません。たとえば2014年にはアラバマ州、アーカンソー州、ミシシッピ州のLGBT権利擁護団体に寄付し、2015年には非公開の慈善団体に約650万ドル相当のアップル株を寄付していました。

さらに2015年のインタビューで、クック氏は「The Giving Pledge」(マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らが立ち上げた、世界有数の富豪に対して資産の半分以上を慈善団体に寄付することを呼びかける運動)に参加したことや、甥が大学教育を受けるためにかかる費用を除いた全財産を慈善事業に寄付する考えを発表しています。

今月初めにアップルは時価総額1兆ドルを突破しましたが、同社の株価が上がれば「クック氏が寄付する総額も増える」ということです。1つの企業に富が集中しすぎることが良いとはいい切れませんが、少なくともクック氏のいう「全世界の人々や周囲の生活を豊かにする」願いは本物かもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

Apple、MacBook Airの新モデルを発売か

Bloombergの記事によると、Appleは複数のMacを準備中だ。中でも注目なのは、Appleが歳を重ねたMacBook Airに変わる新しいエントリーレベルのノートパソコンを発売する可能性があることだ。

MacBook Airがリフレッシュされる噂はこれが初めてではない。Appleは12インチのRetina MacBookをすでに発売しているが、価格はMacBook Airよりずっと高い。また、USB Type-Cポートを1つしか備えていないためAirより汎用性も低い。

ともあれMacBook Airが近年Appleで最も人気の高いデザインのノートパソコンであることは間違いない。多くのMacBook Airユーザーが今も信頼できるこのデバイスを使い続けており、現時点で明確な後継機は存在していない。Bloombergによると、新しいMacBook Airにはretinaディスプレイがつくらしい。その他の詳細は未だ不明だ。

Appleは2015年3月にMacBook Airを改訂した後、しばらくこのノートパソコンを放置してきた。2017年6月に改訂されたものの、ごく些細な変更でありあたかもMacBook Airは生命維持装置につながれたかのように思われた。

エントリーレベルの13インチMacBook Pro(Touch Barのないモデル)も12インチのMacBookも、MacBook Airほどには顧客の関心を引かなかったようだ。

BloombergはMac Miniの新型についても触れている。Mac Miniの物語もよく似ていて、この製品も数年来放置され続けてきた。Appleが最後にMac Miniを改訂したのは2014年10月——もう4年ちかくにもなる。

そしてAppleが2014年のMac Miniを未だに売り続けているというのは実に残念な事実である。もっと安くて小さくてパワフルな小型デスクトップパソコンはいくらでもある。もちろんmacOSは動かないが、それが唯一の欠点だ。

ノートパソコンがパソコン市場を席巻していることは明らかだ。デスクトップパソコンはニッチ市場になった。新しいMac Miniが、ホームサーバーは欲しいがRaspberry Piを弄り回したくはない、という人々に焦点を絞ることができるのはそのためだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

教育版マイクラに待望のiPad専用バージョン、9月にリリース予定

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大人気ゲームの教育向けエディションがついにiPad対応

PC用の箱庭ゲームとして注目され、コンソールゲーム機や携帯ゲーム機、スマホ、タブレットなどに移植されたことで大ヒットがいまなお続いている「Minecraft」。そのゲームシステムをプログラミング教育向けに進化させた「Minecraft: Education Edition」がいよいよiPadに対応する。これまではWindows 10版とmacOS版しかなく、待望のタブレット対応となる。

日本国内では2020年のプログラミングの義務教育化に向け、全国各地でプログラミング教室が盛んに開催されているが、問題になるのが子供たちが使う機材。PCを持ち込める場合、OSの種類やOSのバージョン、PCの処理速度、Wi-Fiの通信規格、キーボード配列などの違いで、同じ学習環境を構築できないというケースも多い。小学生低学年を対象とした教室では、プログラミング以前にキーボード操作がわからないという場合もある。

そういった理由もあり、プログラミング学習用機材としてはiPadを使うケースが増えている。もちろんAndroidタブレットでもいいのだが、入手性やサポートコストを考えると現在のところiPadが優勢だ。

しかもiPadの販売元であるAppleは、Swift Playgroundsと呼ばれるiPad専用のSwift言語のプログラミング学習環境を無償提供している。「Swift」は、macOS(Mac)、iOS(iPhone、iPad)、watchOS(Apple Watch)、tvOS(Apple TV)のネイティブアプリを開発できる、Appleが開発したプログラミング言語。さらに、IBM Cloud(Bluemix)上やLinux上で利用することも可能だ。

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iPad内で完結するプログラムはもちろん、ロボットやドローンを制御できるプログラムも開発できるSwift Playground

また、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボが開発し、PC向けのビジュアルプログラミング環境として普及している「Scratch」(スクラッチ)もタブレット版がある。MITメディアラボが開発した簡易版の「Scratch Jr」や、合同会社ソフトウメヤが開発したScratch 1.4互換環境の「Pyonkee」(ピョンキー)などだ。このように タブレットによるプログラミング学習環境はかなり整っているのだ。

こうした状況の中、Minecraft: Education EditionのiPad版が投入される。開発元である米国Microsoft(Mojang)のブログによると、Windows 10版とmacOS版しかない現時点でも、115カ国で3500万人の教育者と学生がMinecraft: Education Editionプログラムのライセンスを所有しているとのこと。また既存のライセンス(Office 365 Education A3、もしくは同A5)を所有している教育機関であれば、9月にもiPad版のダウンロードが可能になるという。

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タッチパネルで操作できるので、キーボードやマウスの操作に不慣れでもプログラミングを学習できる。iPadでのプログラミング教育環境がさらに充実するのは間違いない

9月といえば、例年新iPhoneが発表される月。2018年の9月はワクワクする楽しみがさらに1つ増えそうだ。

Apple、中国のApp Storeからギャンブルアプリを削除

Appleは中国で違法コンテンツの取締りを行い、「宝くじ」サービスを始めとするギャンブル関連アプリ数万点を削除した。

The Wall Street Journalによると、同社が削除したアプリは2万5000点に上る——この数字を最初に報じたのは国営放送のCCTV [リンク先は中国語]。Appleは削除したアプリの数についてコメントしていないが、行動を起こしたことは認めている。

「ギャンブルアプリは違法であり中国のApp Storeでは許されていない。当社はすでに多数のアプリを削除し、違法ギャンブルアプリApp Storeで配布しようとするデベロッパーを排除した。われわれはこうしたアプリを見つけだしApp Store上に存在させないために最善の努力を尽くしている」と広報担当者がTechCrunchに伝えた。

Appleは150万点以上のアプリを中国で提供している。中国、香港、台湾をあわせた大中華圏はAppleの世界で3番目のビジネス地域であり、最近の四半期に96億ドルを売り上げている。これは総売上の約18%にあたる。

削除措置が行われたのは、Appleがスパム、ギャンブル、ボルノなどの問題防止を怠り、アジアでのビジネス拡大に注力しているとの批判を、複数の国営メディアが報じてから数週間後のことだ。

そうした批判は、これらの問題を現在中国と米国の間で進行中の貿易戦争——その結果Qualcommは440億ドルのNXP買収を断念した——と関連付けているが、おそらく見当違いだろう。中国政府からコンテンツが不適切であるとして非難されているのはAppleだけではない。中国の数多くの有望スタートアップが圧力を受けている。

今年、意欲的なニューメディア企業、ByteDance——ニュースとビデオアプリを運営し、現在25~35億ドルの資金調達を求めて投資家と交渉中——が中国で運用していたパロディーアプリの中止を命じられた。さらに4件のニュースアプリとコンテンツアプリが、権力を冒涜しているとしてApp StoreとGoogle Playから削除された。ByteDanceはこれに呼応して、コンテンツ監視チームを倍増し、コンテンツをチェックする強力なシステムを開発している。

「一連のコンテンツは社会主義の中心的価値と一致しておらず、世論を良い方向に導くものではなかった。過去数年間、われわれはビジネスの拡大に資源を投入し、プラットフォームの監視に十分な対策を講じてこなかった」とファウンダー・CEOのZhang Yimingが、インターネット監視当局をなだめるためとおぼしき声明で語った。

一方Appleは、50件以上のVPNアプリをApp Storeから削除して中国政府にへつらっていることを批判されている。それらのアプリは中国のインターネット検閲システムを回避するために用いることができる。CEO Tim Cookは、中国の法律に則って削除したアプリがいずれ戻ってくると信じていると語ったが、それが起きるシナリオは考えにくい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook