米国のスマートスピーカー利用者の約7割がAmazon Echoを使っている

アナリスト会社eMarketer(イーマーケター)が2月11日に発表によると、米国のスマートスピーカー市場は、Amazon Echoのシェアに対してライバルのGoogleとAppleは伸び悩み、2020年、2021年もAmazonが独占的な地位を維持するという。eMarketerは、Amazonは2021年末までそのトップの座を悠々と維持し、米国のスマートスピーカー・ユーザー全体の70%近い人たちが、今後もAmazon Echoを使い続けると予測している。

正確にいえば、米国のスマートスピーカー・ユーザーの69.7%が2020年を通してEchoを利用するということとなる。2019年の72.9%からわずかに減少した。2021年にはさらに微減し、その時点で米国のスマートスピーカー・ユーザーの68.2%がEchoを使っていると予測される。一方、2020年には、スマートスピーカー・ユーザーの31.7%はGoogleブランドの機器を使い、他のブランドの製品、例えばApple HomePod、Sonos One、Harman Kardonなどを使う人はわずか18.4%に留まる(合計が100%を超えるのは、別ブランドの製品を同時に所有している人も含まれるからだと報告書は説明している)。

ブランド別2017年から2021年の米国のスマートスピーカー・ユーザー数(ユーザーの割合)
赤:Amazon、黒:Google、グレー:その他
1カ月にスマートスピーカーを少なくとも1回利用したすべての年齢層の個人を対象とする。別ブランドの製品を同時に所有している場合を含む
eMarketer 2019年12月

この数字は、米国のスマートスピーカー市場で大きなシェアを狙うApple HomePodやGoogle Home、その他の製品の目前に立ちはだかる高い壁を表している。

つまり消費者は一度、機器を購入すると、次に買うときに別ブランドへの乗り換えを滅多にしないということだ。最初に買った製品は、その企業(例えばAmazon)が、スマートスピーカーの便利さを証明する足がかりとなる。ユーザーが、寝室やキッチンにもスマートスピーカーを増設したいと考えたとき、通常は、家中で整合がとれるよう同じブランドの製品を買う。

必ずとは言えないが、そうすることのほうが多い。

Amazonはこのユーザー傾向を鋭く見抜き、エントリーレベルの製品を無料に近い価格で提供した。それがEcho Dotだ。このローエンドの製品は、小売りサイトでは29.99ドル(約3300円)で販売され、さらに値引きされていることもある。Amazonのプライムデーでは、Alexa製品はさらに安く販売される。そのおかげでここ数年、Echo Dotはプライムデーのベストセラーになっている

その一方で、Amazon Echoが米国以外では同等の躍進を遂げていないこともあると報告書は述べている。

Google Homeなどの強力なライバルに比べて英語以外の言語への対応が弱いEchoは、一部の市場では競争力が低下する。

とはいえ、スマートスピーカーの普及にとって米国は依然として重要な市場であるため、米国でのAmazonの力をあなどってはいけない。

「Amazonが初めてEchoを発売したとき、米国で確実な主導権を握りました。それ以来、迫る競合他社を突き放し続けてきています」と、eMarketerの主任アナリストのVictoria Petrock(ビクトリア・ペトロック)氏は話す。「当初私たちは、GoogleとAppleがこの市場にもっと食い込んでくるだろうと予測していました。しかし、Amazonの積極性は衰えませんでした。安価な製品を提供し、大量のAlexaスキルを作り、AmazonはEchoの魅力を維持してきたのです」と彼女は言い足した。

米国のスマートスピーカー・ユーザーの数は、今後数年間は増え続けるが、その伸び率は下がるとeMarketerは予想している。現在は28.9%のインターネットユーザーがスマートスピーカーを利用しているが、2021年には、その数は30.5%に達すると見られる。

2020年に米国のスマートスピーカーのユーザー数は13.7%伸びて8310万人に達する。しかし、2021年には伸び率は一桁に落ちるとeMarketerは予測している。

しかしこれは、残りのインターネットユーザーが音声アシスタントを使わないことを意味するものではない。スマートスピーカーは、音声でテクノロジーを利用するための手段のひとつに過ぎない。いずれ人々は、自動車や家電製品や他のスマートホーム機器など、他のデバイスに組み込まれた音声アシスタントも使うようになる。それに、GoogleもAppleもスマートフォンで音声アシスタントを提供していることを忘れずにおくべきだ。GoogleアシスタントとSiriを使っている人の数はEchoの比ではない。

Siri対応デバイスは5億台ほど普及している。Googleアシスタントのユーザーも5億人いる。つまり今日、音声アシスタントを使っている人は、Alexaよりも、iOSやAndroidのスマートフォンに話しかけている人のほうが多い可能性があるとも言うことができる。裏を返せば、音声アシスタントでライバルに大きく差をつけられた中で、AmazonがEchoスピーカーの市場を切り拓いたことは大変な偉業だ。

Amazonがスマートスピーカー市場で70%のシェアを獲得したことを伝えたのは、eMarketerが初めてではない。2019年のCIRP(国際生産工学アカデミー)の報告書にも同様の内容が書かれていた。

[原文へ]
(翻訳:金井哲夫)

ウェブをスマートスピーカーの読み上げに対応させるSoundcheck

ゆっくりと、しかし確かにスマートスピーカーは勢力を伸ばしている。AmazonはAlexaを小さな時計から電子レンジまであらゆるものに組み込み、Googleアシスタントはできそうなことを何でも取り込んでいる。この分だと、どんな空間にも声で操作する何らかのデバイスがある日は遠くなさそうに思える。

しかし人々も企業も、自分たちが発信するコンテンツをスマートスピーカーで再生できるようにすることについては、まだいい考えがないようだ。これを可能にすることを目指すSoundcheckが、米国時間11月1日にその扉を開いた。Soundcheckは、コンテンツをスマートスピーカーや音声アシスタントデバイスにとって理解しやすい形にパッケージ化する。

Soundcheckは手始めとしてWordPressを利用しているサイトに的を絞っている。インターネットの30%以上はWordPressを使っているのでターゲットとしては小さくない。Soundcheckは、WordPressで作られたサイトの情報を取得し、1回か2回タップすればその情報の最も重要な部分をGoogleの「読み上げに適した」データフォーマットにまとめられるプラグインを開発した。これは、蛍光ペンでマークをつけて、音声対応スピーカーとそれを動かしている検索アルゴリズムに対して「この情報は君たちのためのもので、こういうトピックに関する質問の答えだよ」と教えるようなものだ。

データをこのような形式にまとめるには、通常、ページごとのトピックに応じたマークアップを書く必要があるが、これはみんなにできることではない(例えば小さな企業の経営者の多くは、ページの見た目を整えるためにWordPressを使っている)。Soundcheckはこのプロセスをボタンを押すだけでできるように集約し、データを検証して、音声アシスタントがコンテンツをどのように読み上げるかのプレビューを提供する。

Soundcheckの基本的なプラグインは、WordPressの最新の50件の投稿まで無料で利用できる。それより多くの投稿に対応させたい場合や、カスタムのAPIと統合したりAmazon AlexaまたはGoogleアシスタントの個別のアプリと関連付けるといった便利な機能を使いたい場合は、月に20〜79ドル(約2200〜8500円)かかる。データがどのように音声でアクセスされたかをサイト運営者が知るための分析ツールも開発しているという。また今後、WordPress以外のコンテンツプラットフォームにも対応する計画だ。

Soundcheckを創業したのはDaniel Tyreus(ダニエル・ティレウス)氏とNarendra Rocherolle(
ナレンドラ・ロシュロール)氏で、ロシュロール氏はWebshotsの共同創業者でもある。Webshotsは超簡単な写真共有サイトで、1999年にExcite@Homeに8250万ドル(約89億円)で売却された。Soundcheckの創業者の2人はもともと2016年からPeckというサービスを開発していた。これは情報を取り出して簡潔な形でパッケージするサービスだ。2人は、この処理の最も難しい部分を利用してデータをパッケージ化し、AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーに対応させることができると気づき、こちらに方針転換した。

Soundcheckはこれまでに150万ドル(約1億6000万円)を調達している。支援しているのは、True Ventures、Resolute Ventures、Twitter共同創業者のBiz Stone(ビズ・ストーン)氏、Flickr共同創業者のCaterina Fake(カテリーナ・フェイク)氏で、まさにWordPressを運営しているAutomatticも支援に加わっている。

[原文へ]

(翻訳:Kaori Koyama)

Googleが麻痺障害者に10万台のHome Miniを寄贈

Googleが今朝のブログ記事で、脊髄の損傷などで麻痺症状を抱えている人びとのための介護支援団体Christopher & Dana Reeve Foundationとパートナーして、10万台のHome Miniを寄贈すると発表した。このニュースが発表された米国時間7月26日は、全米障害者法(Americans with Disabilities Act、ADA)の成立29周年の日にあたり、この法は1990年のまさにこの日に成立した。

この音声アシスタントデバイスを使ってみたい障害者や介護者は、フォームに申し込む必要がある。資格は、米国内に居住していることのみだ。

Googleの音声コントロールデバイスは依然認知度が浅いから、今回の寄贈作戦はそのためのパブリシティ対策でもある。こんなデバイスでその日のニュースをチェックしたりスマートホームデバイスをオン、オフすることは、健常者にとっては比較的どうでもいいことだが、重度な障害者にとっては違うかもしれない。

同社は今日のニュースを、CDR財団のアンバサダーであるGarrison Redd(ガリソン・レッド)氏の話で肉付けしている。彼にとって、この50ドルのデバイスは何をもたらしたか:

「2020年パラリンピックの重量挙げアメリカチームのメンバーとして毎日練習に励んでいるが、Miniはアラームや、スケジュール管理、そして買い物リストにも使っている。音楽はモチベーションをすごく高めるから、MiniでSpotifyのプレイリストを聴いて自分に活を入れてから練習を始めている」。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Alphabetはスマートフォン市場の逆風を認めハードウェア新製品の発表を匂わす

Googleの親会社であるAlphabetの2019第1四半期は、主に広告収入の過小によりウォール街を落胆させた。また、ほとんどすべての選手たちに影響を与えたスマートフォンのグローバル市場の不調のせいもあって、ハードウェア部門も苦しかった。

CEOのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏は、昨年秋のPixel 3Pixel 3 XLに続く同社のスマートフォン系列を指して「逆風が収まらないまま年を越した」と述べた。確かに彼の言うとおり同社はハードウェア部門を独立させてからまだ日が浅いが、同時に彼はまた、今後のイノベーションへの明るい希望も述べた。

「5Gとフォルダブル(折り畳み式スマートフォン)には今後も大きな期待が持てるし、それらはAndroidの重要な活躍の舞台でもある」、と決算報告で彼は語った。Androidのフォルダブルに関しては、そのUIの設計でGoogleが重要な役割を担い、サムスンの最近遅れが発表されたフォルダブルでも密接に協働している。

CFOのRuth Porat氏のコメントもピチャイ氏とほぼ同様だが、将来についても暗示した。「第一四半期の結果はスマートフォンの高級機の全市場的な不調を反映しているが、しかしGoogleアシスタントを実装したHome製品の好調は喜ばしい。とくに良いのはHome HubとMiniデバイスだが、ハードウェアチームは5月7日のGoogle I/Oカンファレンスで新しい発表をするようだから、それも楽しみにしていただきたい」。

上で「スマートフォンの高級機の不調」とあえて言っているのは、中級機ならという思惑があるからだ。その噂のミドルレンジ機のPixel 3aは、来月のI/Oでデビューするらしい。もしかしたらこれによって、Pixelの売上が持ち直すかもしれない。

ピチャイ氏がとくに言及したのは、同社が最近オープンした「キャンパスとエンジニアリングハブ」だ。苦境のハンドセットメーカーHTCで大きな買い物をした結果、Googleの台北R&Dセンターは同社のスマートフォン事業の拠点になるだろう。また彼はAmazonと競合するHome製品、とくにMiniとHubについて、ハードウェア部門の明るい材料、と言った。

彼はこう語る。「Google Homeとアシスタント製品だけを見れば、これまでも良くやっている。市場で勢いがある。グローバルで見れば、弊社はこのカテゴリーにおけるマーケットリーダーだ」。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アメリカでは成人の1/4以上がスマートスピーカーを所有、日本では?

スマートスピーカーやAIに特化したメディアのVoicebotは3月7日、「Voicebot Smart Speaker Consumer Adoption Report Jan 2019」と題された、アメリカにおけるスマートスピーカーの普及率などに関する調査の結果をリリースした。

VoicebotとVoicifyが共同で行なった同調査によると、アメリカの成人6640万人ほどがスマートスピーカーを所有している。成人における普及率は同国の成人人口の1/4強に値する26.2パーセントまで成長し、所有者数は前年同時期に発表された前回調査と比較すると約40パーセント増加した。

アマゾンとグーグルのシェア争い

そしてこの調査によるとアマゾンが市場をリードしていることは鮮明だ。アマゾンの「Amazon Echo」のシェアは61.1%、 グーグルの「Google Home」は23.9%となっている。だが昨年の調査結果ではアマゾン71.9%に対しグーグルは18.4%。グーグルが徐々に差を縮めてきているのがわかる。

アップルの「HomePod」や「Sonos One」を含む「その他」のブランドに関しても9.7%から15%に伸びたが、Sonos OneはAlexa搭載だ。

同調査はアメリカの成人1038人を対象に2019年1月に行われた。

なおStrategy Analyticsが2018年10月に発表したレポートによると、アメリカで使われているスマートスピーカーのブランド別シェアは、アマゾン63%、グーグル17%、アップル4%。その他の同類の調査においても、やはりアマゾンのブランド別シェアの高さが目立つ。

スマートスピーカーの普及率、日本では?

電通デジタルが2月に発表した調査によると、スマートスピーカーの認知率は約76%だが、普及率は約6%に止まっている。「スマートスピーカーの所有状況」はGoogle Homeが2.9%、Amazon Echoは2.4%、そして94.1%は所有していなかった。

所有者の約4割が「音楽スピーカーの代わりになる」ことをスマートスピーカーの購入理由として挙げており、実際に74.5%以上の所有者が音楽聴取のために利用している。あとは天気予報を聞いたり、アラームをセットしたり、といった使い方が多い。

電通デジタルは「音楽以外のさらなる機能の拡張や、サードパーティー・アプリケーションの拡大が普及のカギとなる」「サードパーティー・アプリケーションの利用者は一部を除きまだ多くはないが、利用している場合はエンゲージメント形成に役立っていることが伺える」と説明している。

同インターネット調査は2018年12月、全国の15から69歳の男女1万人を対象に実施された。

MMD研究所が2018年10月に発表した「スマートホーム関連製品に関する調査」においても、スマートスピーカーの利用経験者が4.2%と低いのが目立つ。利用したことがある製品の順は、AmazonEchoがトップで56.3%、Google Homeが47.2%、LINE Clovaが14.1%だった。

この調査は15歳から69歳の男女5000人を対象に、2018年7月31日から8月1日の期間、インターネット上で行われた。

Google Homeが26ヶ国語をリアルタイムで通訳してくれるようになった

先月、GoogleはGoogle Homeにリアルタイムで通訳をさせる通訳モードを発表した。 1人がある言語を話し、もう1人が別の言語を話すときに、Googleアシスタントは両者の通訳を務めようとする。

発表の時点では特定の場所(ホテルのフロントが多かった)でテストされただけだったが、今回はさらに広く展開されたようだ。

まだGoogleから正式な発表はないが、AndroidPoliceはこの機能が一般ユーザーに公開されていることを発見した。われわれもさっそくGoogle Homeでテストしてみた。確かに通訳者モードは起動できた。

通訳モードを起動するには“Hey Google, be my Spanish interpreter.”とか“OK, Google, help me speak Italian.”などと呼びかければよい。

ちょっと奇妙だが、通訳モードの起動は英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、スペイン語に限られる。ただしいったん起動すれば、下記の各言語間で通訳が可能だ。

•チェコ語
•デンマーク語
•オランダ語
•英語
•フィンランド語
•フランス語
•ドイツ語
•ギリシャ語
•ヒンディー語
•ハンガリー語
•インドネシア語
• イタリア語
• 日本語
• 韓国語
•北京語
•ポーランド語
•ポルトガル語
•ルーマニア語
•ロシア語
•スロバキア
•スペイン語
• スウェーデン語
•タイ語
•トルコ語
•ウクライナ語
•ベトナム語

簡単にテストしてみたところでは、ベーシックな会話の通訳には十分役に立つ。しかし特有の癖もあった。たとえばGoodbyeというとターゲット言語に「さようなら」と通訳する代わりに通訳モードを終了してしまう。聞き手側が会話が終了に近づいていることに気付いていない場合びっくりするかもしれない。

この新機能はどのGoogle Homeデバイスでも作動するはずだ。Home Hubなど画面が付属しているデバイスでは通訳された文が画面に表示される。

(日本版)Google Home Miniでテストしたところでは、日本語で「OK Google、ポーランド語に通訳」などと呼びかけると通訳モードが起動した。「Goodlbye、さようなら」では通訳モードは終了せず、そのまま通訳された。「OK Google、終了」と発声すると通訳モードが終了した。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

GoogleがChromecast Audioをお蔵入り

Chromecast Audioは、もうない。“無能な”スピーカーでもGoogleのChromeCast族の一員にできるオーディオドングルの生産を、Googleは停止した。欲しい人はお急ぎを。Googleは今残っている在庫を、定価の35ドルではなく$15ドルで売っている

Googleの声明文は曰く: “弊社のプロダクト群は進化を続けており、ユーザーがオーディオを楽しめるための製品も今や多様化している。したがって当社は、Chromecast Audio製品の生産を停止した。今後も当社はChromecast Audioデバイスのサポートを続けるので、ユーザーは音楽やポッドキャストなどを引き続きエンジョイできる”。

ChromecastそのものはGoogleの大ヒットになったが、Chromecast Audioはつねにニッチにとどまっていた。

明らかにGoogleの今の関心は、人びとがGoogle HomeプロダクトとAssistant、あるいはパートナー製のCast対応スピーカーを買ってくれることにある。Google HomeデバイスはBluetoothスピーカーに接続できるが、今ユーザーの家にあって彼らが気に入っているスピーカーは高い確率でBluetooth非対応だ。Googleは当時、“Bluetoothアダプターは不格好だ”と言っていたが、これからはその逆を言わなければならないだろう。

Chromecast Audioがローンチしたのは2015年で、Chrome Castの第二世代と同時発売だった。その後Chromecast Audioは何度もアップデートされ、マルチルームなどの機能もサポートされた。Googleは今、Chromecast Audioユーザーのサポートは当面続ける、と言っているから、すでに持ってる人も、あと数年は大丈夫だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

これまでに売れたAlexaデバイスが1億台を突破した、まだ製品のないAlexa Autoにもすでに100万人が殺到

金曜日(米国時間1/4)にAmazonが行った発表によると、同社のEchoシリーズをはじめとする、音声アシスタントサービスAlexaのユーザー端末デバイスは、これまでの累計で1億台以上売れた。

それは、Amazonのデバイス担当SVP Dave LimpがThe Vergeのインタビューで挙げた数字で、音声アシスタントを多様なハードウェアデバイスに実装して売っていく同社のペースが、非常に速かったことを物語っている。ただしLimpの話の中には、それら端末実装機の何割がAmazon自身のEchoデバイスで、サードパーティ製のAlexaデバイスが残り何割か、という情報はない。〔参考記事

関連記事: The long list of new Alexa devices Amazon announced at its hardware event…Amazon自身のAlexaデバイス(未訳)

同社のビジョンは、回路基板のあるものなら何でもそこにAlexaを入れられる、というものだ。そのことを証明するかのように9月の同社のハードウェアイベントでは、Echoの各種新製品のほかに時計や電子レンジなども含む10種類以上のAlexa対応デバイスが発表された。Limpによると、今市販されているAlexaデバイスは150種類以上あり、その多くは2018年に発売されたものだ。

1億という数字は、まだ成熟の余地が十分にあるプラットホームとしては確かにすごいが、しかしAndroidとiOSという二つの大陸で勢いのある、Google AssistantやApple Siriという強敵にやられないためには、それぐらいアグレッシブでなければならなかった。その強い姿勢のおかげでAmazon Alexaは、スマートホームに関してはGoogleをしのいでいる。それでも後者のGoogle Homeデバイス、とりわけGoogle Home Miniは、かなり健闘しているが。

関連記事: 本年Q2、もっとも売れたスマートスピーカーはGoogle Home Mini

Amazonの低価格AlexaデバイスEcho Dotも、同様に大きな関心を集めている。このデバイスは9月に新しいデザインになり、スピーカーの音量が大きくなった。同社は、発売前のハードウェアでも成功を収めつつある: 車載用AlexaデバイスであるAlexa Autoは、その招待制販売にすでに100万名以上が登録した。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アメリカでスマートスピーカーは2018年に臨界質量に達した(世帯普及率41%)

今年は、Alexaにとって良いクリスマスだった。そのアプリはApp Storeで連日トップだったし、Alexaを動かすサービスが新しいユーザーの殺到で一時的にクラッシュしたほどだ。でもAlexaにとっては、Google Homeなどそのほかのスマートスピーカーデバイスと共に、ホリデーシーズンだけでなく今年全体が良い年だった。アメリカのスマートスピーカーの世帯普及率は2018年に41%に達し、2017年の21.5%に比べて倍近い増加だ。

RBC Capital Marketsのアナリストたちが12月にリリースした一連のレポートによると、アメリカにおける世帯普及率の倍近い増加は主にAlexaとGoogle Homeデバイスによるものであり、AppleのHomePodの貢献は小さい。

アナリストたちによると、スマートスピーカー全体の普及率41%のうちその約3/4、31%はAlexa対応デバイスが占める。ただし1世帯複数保有もあるので、Google Homeデバイス等=(41-31)=10%とはならない…後述。

彼らの予測では、2021年のAlexa関連の売上は180ないし190億ドルで、Amazonの全売上の5%近くに達する。‘Alexa関連’というのは、デバイスの売上だけでなく、音声によるショッピングやそのほかのプラットホームの売上も含む。今アメリカでは、各家庭等にインストールされているAlexaデバイスは1億台を突破しており、レポートはそのことを指して、Alexaは‘臨界質量’に達した、と言っている。

RBCはAlexaの開発におけるAmazonの進歩にも触れている。取り上げられているのは、夜間の侵入者検出や、煙(初期火災)の検知機能、インターネットがダウンしたときのローカルな音声コントロール、位置対応のリマインダー、高度なルーチン、メールの統合、拡張通話機能などだ。

Alexaのサードパーティアプリのエコシステムも2018年に前年比150%成長し、スキルの総数は6万を超えた。それは5月には4万、2017Q3には25000、2年前にはわずか5000だった。

Google Homeも2018年には勢いをつけ、Googleデバイスの保有率は2017年の8%から23%に増えた。1世帯の保有デバイス台数は1.7台となり、これによりアメリカにおけるGoogle Homeのインストールベースは約4300万台、アメリカ以外が約900万台となる。

しかし今後数年間の売上ではGoogle HomeはAlexaの後塵を拝することになり、Google Home関連の売上は今年が34億ドル、2021年が82億ドル、とされている。

でもPixelやNest、Chromecastなどを含めたGoogleのハードウェア全体の売上は、2018年が88億ドル、2021年が196億ドルと予想されている。

AppleのHomePodがRBCの調査対象になったのは今年が初めてだが、同社の推計によるとアメリカのスマートスピーカー市場でそのシェアは小さく、Amazonの66%、Googleの29%に対してHomePodは5%とされている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

新しいカラーのGoogle Home Mini、なぜいまどき画像がリーク?

とっくに聞いたよね。来週はGoogleのビッグイベントがある。そこではビッグな新しいスマートフォンが紹介され、それにもちろん、Google Homeの新製品もあるだろう。ところで、それにはまだ早いけど、こいつはミントの(公式には“アクア”の)*Google Home Miniだ。〔*: ミント(mint)、アクア(aqua)、ここではいずれも色の名前。〕

この新色は、10月29日に発売される。お値段は49ドルで変らない。でも、発売のタイミングとしては、かなり変だ。来週のイベントは、どうなるのだ。きっと、イベントはPixelネタで満杯だから、後回しになったのだろう。

どこかで見た色、と思った方は、Pixel 3のリークの印象が残っているのだ。最近のGoogleのハードウェアは、色を揃えることに固執している。

そもそも今日(米国時間10/2)は、Microsoftがマインドシェアの拡大を目指して頑張る日だ(Surfaceの発表イベント)。Googleは、自分のイベントを忘れられないようにしたい。しかも昨年と違って今年は、来週のイベントでMiniのニュースはあまりなさそうだから。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AmazonのAlexaイベントの至るところにGoogleの指紋があった

今日(米国時間9/20)のAmazonの大規模なAlexaイベントで行われたおよそ70の発表の中には、ある重要なものが隠れていた。このビッグイベントから溢(あふ)れ出てくるニュースの多くには、Googleの製品が大きな影を落としていたのだ。

もちろん、その理由は明らかだ。ここ二年で、GoogleのAssistantとHomeが確実にAmazonとの差をつめている。いや、差どころか、今日のイベントのタイミングを見計らったかのように、GoogleのHome Miniが今年第二四半期のスマートスピーカーのベストセラーだった、という調査報告が出て、GoogleがAmazonの人気製品Dotの王座を奪った。

今日のイベントで初めてその姿を見せた新製品の中では、間違いなく新装のDotがGoogleの影響を表していた。布で覆われたデザインと音質の向上は、その廉価版スマートスピーカーをHome Miniに勝つべき対抗馬に仕立てていた。この製品のハードウェアデザインがこれほど大きく変更されたのは、今回が初めてだ。

AmazonはEcho ShowでもGoogleの機先を制したが、その新装バージョンもやはり、その分野におけるGoogleの影響が強く表れている。最初のShowは明らかに形よりも機能を優先していたが、しかし今年のCESでGoogleは、サードパーティ製のSmart Displayで、ディスプレイ付きスマートスピーカーという分野のハードルを上げた。Showのニューバージョンはまだ開発途上のようだが、LenovoなどのSmart Display製品の影響は、誰の目にも明らかだ。

しかしもちろんAmazonは、Googleにやられっぱなしではない。同社は明らかに、スマートアシスタントという分野で独自の道を進むことをねらっている。たとえばGoogle MaxやApple HomePodの対抗機を出すのではなく、ユーザーがホームステレオを構成していくための個別の要素、Sub(サブウーファー)やLink(アンプ)などを導入した。またEcho Autoは、プラグアンドプレイの車載ソリューションとして、Android Autoなどとの直接競合をねらっている。

AmazonとGoogleのライバル意識はEcho ShowからYouTubeが消されたことなどに露骨に表れているが、今日のイベントに登場した多くの製品の、設計とデザインにも大きな影響を与えている。競争は今後、さらに過熱するだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleアシスタントが日英バイリンガルになった――英独仏西伊日を自由に組み合わせ可能

Googleアシスタントがさらに賢くなってバイリンガルになった。今日公開されたアップデートではGoogle Homeアプリの設定から、たとえば英語とスペイン語、英語と日本語のように2つの言語を選べるようになった。Googleアシスタントはどちらの言語によるコマンドにも反応する。

今日のアップデートはある程度予想されていた。 Googleは今年2月のI/Oカンファレンスでアシスタントのバイリンガル機能を開発中だと明かしていた。次のI/Oまだまだだいぶ間がある今の時期に無事に新機能が公開できたのは何よりだ。

今のところアシスタントはバイリンガル、つまり2言語のみサポートする。英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語の6ヶ国語から自由に2つの言語を選択できる。Googleでは他の言語への拡張にも取り組んでおり、また将来は3言語の利用をサポートする計画だという。

Googleは私の取材に答えて、この機能は一旦設定すればアシスタントがその言語をサポートしていさえすればあらゆるデバイスで有効になると述べた。つまりアシスタントを搭載したほぼすべてのスマートフォン、スマートスピーカーということだ。ただし最近発表されたスマートディスプレイはまだ英語しかサポートしていないので例外となる。

一見したところでは簡単なことに思えるかもしれないが、 Googleはこのようなバイリンガル化は完成までに何年もかかる複雑な作業だったと述べた。このようなシステムでは複数の言語をサポートをしているだけでなく、ユーザーが話す言葉がどの言語であるかを識別し、理解し、適切な言語で反応する必要がある。しかもこれを数秒以内に行わなければならない。

Googleのバイスプレイジデント、Johan Schalkwykとスピーチ認識のエンジニア、Lopez Morenoは今日の発表でこう書いている。

われわれの言語認識モデル(LangID)は2000種類の言語ペアを識別できる。次に、サポートされている言語による音声コマンドを適切に実行するシステムを開発した。ユーザーの発話が停止すると同時にシステムはそれが何語であるか決定するだけでなく、何が言われたのかを理解しなければならない。こうしたプロセスはそれ自体極めて高度なアーキテクチャーとなるが、不必要なレイテンシーを排除するためにさらに余分のコンピューティング資源を要した。

ドイツ、フランス、イギリスのユーザーはこれらの地域で今日から発売される大型の Google Home Maxでもバイリンガル機能を利用できる。

また今日の発表によれば、 Googleは近くバイリンガルのサポートをtado°のスマート・サーモスタットのようなデバイスにも広げるという(ただし、当然だが、AmazonのRing Alarmのような独自製品は対象とならない)。

〔日本版〕バイリンガル機能は日本でもすでに有効。新言語の追加はHomeアプリなどから「設定→カスタマイズ設定→アシスタントの言語」オプションを開く。タップすると追加できる言語のリストが表示されるが、地方別に言語の種類を指定する必要がある。英語の場合、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、インド、シンガポールが用意されている。下のビデオでは日仏バイリンガルの例が登場する。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

Google、独自のスマートディスプレーを年内に発売か

今年1月のCESで、GoogleはAmazonのEcho ShowおよびSpotに対抗する新たな製品カテゴリーを大々的に発表した。LG、LenovoおよびJBLの3社は、それぞれの画面付きスマートスピーカーを披露しようと舞台袖で待っていた。,

一方でGoogle自身の不在が目についた。Amazonと対抗する大仕事はサードパーティーのハードウェアメーカーに任せているように見受けられた。しかし、 Nikkei Asian Reviewの最新記事によると、Googleは画面内蔵のHomeデバイスを年内に発売する計画だという。

LenovoのSmart Display(初期の3機種の中でいちばん見栄えが良い)は先月末に発売された。一方Googleは自社の独自製品を作るためにハードウェアメーカーを積極的に口説きまわった。そしてI/Oカンファレンスでは、プロトタイピング用キットを参加者に配布までした。

この戦略には少々驚かされた。なぜならGoogleは自社ブランドのHome製品で成功を収めてきたからだ。最近のCanalysの報告書によると、全世界売上が対前年比449%増で、Amazonを優に上回っている。しかし、メーカーを先行させたことで、GoogleはサードパーティーによるGoogle Assistantの利用を、Home製品ライン拡大後も継続させるという信頼を得ることができる。

Pixel 3の発売を10月に控え、Googleは新たなHome製品のための理想的プラットフォームをホリデーシーズンに間に合うように手にいれた。

原文へ
 
(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ドラッグ&ドロップで簡単にAlexaのスキルを作れるStorylineが77万ドルを調達

Alexaに不満を感じたことは、ないですか? 冗談が通じないし、‘怖い話’をリクエストしても全然怖くない。そこで、会話のブロックをドラッグ&ドロップして積み上げ、誰もが簡単にAlexaのスキルを作れるサービスStorylineが、Boost VCがリードするラウンドで77万ドルを調達し、そのスキルビルダーのAPIをさらに充実させようとしている。

Alexaのような、複雑な音声認識ソフトウェアが動くスマートスピーカーとクリエイターの間には、“テクノロジー”という障壁がある。2017年にローンチしたStorylineが目指すのは、その障壁をなくすことだ。CEOで協同ファウンダーのVasili Shynkarenkaによると、チームとインタフェイスを拡充してGoogle HomeのようなAlexa以外のスマートスピーカーにも対応し、またそのインタフェイスには広告や他サービスへのリンクなど収益化の仕組みを導入したい、という。

Alexaとの対話をドラッグ&ドロップで組み立てられるStorylineのユーザーフレンドリーなインタフェイスは、「コマンド」と「応答」という対話的関係をまさに対話的に構築しカスタマイズできる。スキルやフラッシュブリーフィングを作るためのテンプレートも、いくつか用意されている。作ったスキルの音声認識やロジックを、ブラウザー上でテストできる。

これまで、12000名あまりのユーザーが、Alexa Skills Storeに2500のスキルを発表している。それは、このストアにあるスキルの6%に相当する。Alexa Skills Challenge: Kidsでグランプリを取った作品も、Storylineのインタフェイスを利用している。そして老舗のWebマガジンSlateも、Storylineを使っている。

Shynkarenkaによると、スマートフォンのアプリを作ることと、スマートスピーカーのスキルを作ることは、全然違う。

“Alexaを、スマートフォンやWebと同じようなソフトウェアプラットホームだと考える人が多いけど、そうではない”、と彼は言う。“Alexaで人気のスキルは、友だちとチャットできたり、ソーシャルネットワークを閲覧できるアプリではない。人気が高いのは、コンテンツのアプリだ。たとえば、夕食時に家族と楽しめる雑学クイズなんかだね”。

YouTubeにビデオのクリエイターが群がっているように、Shynkarenkaの構想ではStorylineが各種スマートスピーカー向けのコンテンツのホームになってほしい。同社にはすでに2500人のクリエイターのコミュニティがあり、コンテンツの制作や共有を楽しんでいる。

でも、テンプレートなどを使って簡単にスキルを作れるサービスは、ほかにもある。たとえばご本家のAmazonは、テンプレートからスキルを自作できるAmazon Blueprintsを、4月に立ち上げた。

スマートスピーカーも、それらのスキルの制作も、これからますます活発な世界になりそうだから、今のAlexaなどと違って、もっと完全にカスタマイズできる‘あなただけの’スマートスピーカーも、いずれ必ず登場するだろうね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Assistantの‘継続会話’機能が今日から使える(アメリカのユーザーのみ)

5月のGoogle I/OカンファレンスはAssistantのニュースで溢(あふ)れかえっていたが、でも、あの神秘の“自動電話かけロボット”Duplexを別にすれば、継続会話(Continued Conversation)がなんと言っても、いちばん心惹かれる発表だった。それはAIの会話機能をもっと人間らしく自然にする試みで、それは、すでにいろいろ出回っている音声によるスマートアシスタントの、究極の目標でもある。

その継続会話機能が今日(米国時間6/21)、アメリカのAssistantユーザーに、Home, Home MiniそしてHome Maxに載ってやってきた。その自然な対話をする設定をonにすれば、もう毎回いちいち“Hey Google”と呼びかけなくてもよい(最初だけ必要)。Googleは、その使い方の例をブログ記事で紹介している〔実際は英語〕:

朝起きて空が曇っていたら、“Hey Google, 今日の天気は?”、と尋ねよう。…そして、“明日はどう?”… “ショッピングリストにレインコートを加えておいてね”… “明日の朝は傘を持って行くことを思い出させてね”…“ありがとう!”、と継続できる。

Homeなどのデバイスの上で、この機能を設定することが必要だし、最初の“Ok Google”や “Hey Google”はやはり必要だ。しかしそのあとは、最長で8秒間、Assistantは次の話を待っている。それは、対話にはなっていないが、“Hey Google”などのコマンドを何度も何度も言うかったるさからは解放される。

スマートスピーカーの爆発的な人気に伴って、プライバシーの心配も広まっているが、それに配慮したGoogleは、ウェイクワード(Wake Word, 起動語)以外では正しいユーザーを認識しないようにしている。

8秒は十分に長くはないが、プライバシーが超心配な人は、それでもこの継続会話の機能をoffにしたいだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Home、1度に3つのタスクをこなせるようにーただし英語圏でのみ

Google Homeがマルチタスクをこなせるようになったのは昨年11月のことだ。“multiple queries(マルチな質問)”と呼ぶ機能を追加し、これにより2つのリクエストを組み合わせた音声コマンドを出せるようになったのだ。たとえば、「オーケー、Google。ボリュームを上げて、音楽をかけて」といったコマンドだ。そして今回、Google Homeは1度に3つのタスクをこなせるようになり、さらに賢くなった。

この新機能は、Googleの@madebyGoogleというツイッターアカウントで月曜日に発表された。そのツイートを見たユーザーはすでに気づいているかと思うが、残念ながら今回の3つのタスクをこなす機能は現在のところ、米国、英国、カナダ、オーストラリアといった英語圏のみでの展開となっている。

マルチタスクをこなせるのはあなただけではありません。Google Homeも1度に3つのことをこなせるようになりました。つまり、あなたはもっとたくさんのことができるのです。

pic.twitter.com/7jTd97Evus

-Made by Google(@madebygoogle)2018年6月11日

この機能を使うには、他のリクエストと識別するために、音声コマンドの間に“and”を入れる必要がある。各コマンドはまた、追加の情報や説明などなしにGoogleアシスタントが対応できるようなものでなければならない。

つまり、ただ「目覚ましをセットして」ではダメで、アシスタント側が追加で情報を確認しなくてもいいよう「午前7時に目覚ましをセットして」とリクエストしなければならないということだ。

昨年11月に初めてマルチな質問機能が導入された時も、大々的な宣伝はなかった。

しかしGoogle Homeがマルチタスクをこなすのはこの方法でのみではない。2月に、Googleアシスタントではルーチンワークがこなせるようになっている。このルーチン機能では、音声コマンド1回で複数のアクションを実行できるようにカスタマイズできる。

たとえば、あなたの“I’m home”ルーチンで、家の照明をつけ、室温を調整し、音楽を流すというアクションが実行されるように設定することができる(Alexaでも昨年10月からルーチンが利用できるようになっている)。

一方で、5月に開かれたI/Oデベロッパー会議の場で、Google Home アクションのたくさんのアップグレードとともに、Googleは正式にGoogle Homeのマルチな質問機能を発表した(その後、“マルチプルアクション”と呼ばれるようになった)。ここには、ルーチンサジェスチョンも含まれる。ルーチンサジェスチョンでは、音声アプリデベロッパーが彼らのアプリのアクションをルーチンに加えるようにユーザーを誘導でき、アクションノーティフィケーションでは音声アプリがユーザーに新機能やコンテンツなどについて注意喚起することができる。

Googleはこのマルチな質問機能が非英語圏でいつから使えるようになるかは明らかにしていない。“他の言語をサポートするのを楽しみにしている。しかし、今のところは発表することは何もない”と述べるにとどまっている。

アップデート(2018年6月12日、東部時間午後2時半):もし、なぜ自分のGoogle Homeではこの新機能が使えないのだろうと思っている人のために。Googleのツイッターアカウントは実際の提供開始に先立ってスクープ発表したもようで、新機能は間もなく使えるようになるはずだ。しかし、これについての公式発表はない。

h/t: Voicebot

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

Google Homeがミニゴルフの全米ツアーを開催、ファミリーで参加できる、賞品もある

ニューヨークやシカゴ、ロサンゼルス、またはアトランタに住んでる人はもうすぐ、ミニゴルフで遊んで†Google Homeのいろんな製品について学べる。古き良き日の、企業の販促イベントみたいだな。(†原注: パターだけでプレイするゴルフなのでputt-puttという言葉が好きな人もいる。)

このプロジェクトに参加しているGoogle社員が、発表のビデオでこう言っている: “ふつうのリビングルームよりもちょっとエキサイティングな環境で、全国の人にGoogle Homeにできるマジックを感じてほしい”。もう一人のGoogle社員は、“ここでできることは、どれも家でできる。あなたの家をミニゴルフのコースに置いたようなものだ”、と言ってる。

  1. 000

  2. 008

  3. 007

  4. 002

  5. 009

  6. 011

当然ながら、仕掛けの中には、Google Homesがコース全体に配置されていて、障害物を避(よ)けるためにはそれらとお話しなければならない、というのがある。このコンペの“賞品”は、Googleの名入りソックスたくさんと、Home Mini数台だ。そしてもちろん、全体がファミリー向けだ。

ニューヨークのコースは、すでに企業向けにオープンしている。そのほかの都市も、すぐに続くだろう。ティータイムの予約は、ここでする。

ジョークを抜きにしても、Googleは明らかに現在の、Homeをめぐる上げ潮ニュースに乗りたいのだ。その中には、Google Homesの売上がAmazonのEchoデバイスを上回った、というのもある。先月のGoogle I/Oカンファレンスでデモした、ちょっと気味の悪いGoogle Assistant、Duplexについてはまだ一言もないが、なんだったらあなたご自身が、Google HomeのミニゴルフコースでGoogle Homeデバイスにたずねてみるとよい。

おまけ情報: ポートランドに住んでる人は、Twin Pines Country Clubへ行けばよい。市の施設だから、企業の宣伝臭なしでputt-puttを楽しめる。無料で。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、Assistantのおなら対応に即興演芸の技を利用

Google I/Oの2日目も後半に入りみんなが少し疲れてきた。午後遅くのAssistantのデザインに関するセッションで、Googleの主任デザイナー、Ryan Germickは、AIの個性を作るために即興演芸のスキルを活用していることを話した。そして、人生でも難しい質問のひとつに答えた。

Assitantが「みんなが思うよりずっと多く」受ける質問のが、「おならした?」だ。まず、おならはいつも笑える。そして、人間の発する様々な臭いの責任を押しつけられなければスマートアシスタントを使う意味はない。

Germickは、Googleが体験した、おなら質問に対する色々な答を紹介した。たとえば、「もちろん私ではありません。私には体がありません」というのはあまり満足のいく答ではない。代りにGoogleは「巧みにはぐらかす」やり方として、improv[即興演芸]の入門コースを受けた人が必ず教えられる(”yes, but”ではなく) “yes, and”話法を採用した。

というわけで、Google Assitantにおならをしたかと聞いてみよう。おそらく「私のせいにしたいなら、すればいいですよ」といった感じの25種類ほどの答が返ってくるだろう。

もうひとつ、アイザック・アシモフのロボット工学第4の原則を忘れてはならない:くさいと言いだした人が、おならをした人だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

子供たちに「言葉遣い」も教えるGoogleアシスタント

Google Homeへの「言葉遣い」を気にする親も出てきているようだ。そんな中、GoogleはI/Oカンファレンスにて、Googleアシスタントに、Pretty Pleaseなる機能を追加するとアナウンスした。この機能は、子供たちに「優しい言葉遣い」を促すものだ。「優しい言葉遣い」をすれば、Googleアシスタントも丁寧に応対する仕組みになっている。

たとえば、Googleアシスタントへのオーダーに「Please」をつければ、オーダーへの応答を丁寧に返してくれるようになるのだ。

I/Oでは、ごく短いデモが公開された。それを見ると、オーダーに「Please」をつけると、アシスタントの側も「ご丁寧にありがとう(thanks for asking so nicely)」とか、「とても丁寧な方ですね(You’re very polite)」などと返事をするようになっている。

こうした機能は、小さな子供をもつ両親たちの懸念がきっかけに導入されることになったものだ。スマートスピーカーに対して、横柄な態度をとり、そうした態度を実生活でも引きずってしまう子供がいるという声が出てきているのだ。

Amazonも、そうした声に応えてMagic Wordなる機能を加えているところだ。

Googleによれば、Pretty Pleaseの機能は今年後半に実装していく予定であるとのことだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Google HomeからBluetoothスピーカーを鳴らせるようになった

今日(米国時間3/28)、Google Homeに重要なアップデートがあったことが発表された。ユーザーはGoogle HomeからBluetoothスピーカーに音楽をストリーミングすることができるようになった。

これまでGoogle HomeのBluetooth接続機能は受信の一方通行だった。つまりスマートフォンからGoogle Homeにストリーミングすることしかできなかった。しかし、Bluetoothの送信機能が利用できるようになったので、Google Home Miniの内蔵スピーカーはご存知のとおりの音質だが、リビングにあるもっと音質のいいスピーカーにストリーミングして音楽を楽しむことができる。

Googleによれば、この機能が追加されたのはHome Miniユーザーの強い要望によるものだという。 実際、大型のGoogle Homeのスピーカーは音楽再生に十分使える音質だ。

新しい機能を有効にするには、スマートフォンないしタブレットからGoogle Homeアプリの設定から「デフォルトのスピーカー」を開く。ここにペアリング可能なBluetoothスピーカーが表示されるので選択すればよい。

もちろんBluetoothスピーカーはGoogle Homeデバイスと同じ部屋にある必要はない。Homeのマルチルーム機能を使えば家中のHomeデバイスとスピーカーで同時に同じ音楽を再生することが可能だ。

ただしBluetoothスピーカーにはHomeデバイスに向かって送信する機能がないので、Bluetoothスピーカーを音声コマンドの入力のために使うことはできない。しかしほとんどのユーザーが必要としているのは余分なマイクではなく、良い音質のスピーカーだろうからこれが問題になることはないだろう。

〔日本版〕Google HomeのヘルプページのBluetoothスピーカー、ヘッドフォンの接続方法

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+