京セラの新しい頑丈スマホは、アクションカメラにもなる

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携帯電話の世界で頑丈、といえばKyoceraの得意とするところだが、新機種のDuraForce Proは、IP68認証を取得したミリタリー規格810Gグレードの頑強なボディーで、同社の伝統を最大限に引き継いでいる。防塵仕様に加え、水深2メートルで最大30分耐えることができる。

ここまでは従来機種と大差ないが、Proはカメラ機能に新たな視点を加えることによって、AndroidスマートフォンとGoProスタイルのアクションカムの融合をはかる。つまり、背面の13メガピクセルカメラ(前面には5 MPの自撮りカメラ)、135度の視野、および内蔵画像処理によってスポーツ、スローモーション、水中撮影の各モードを可能にしている。

ビューファインダーを兼ねる頑強な1920 x 1080ディスプレイは、近日発売予定のアクションカメラマウントにぴったり収まる。携帯通信を内蔵しているのでビデオを直接投稿することもできる。

バッテリーは3240mAhで、前面スピーカーが付く。そして、どうしても屋外で書類を提出したいスポーツ愛好家のために、企業向け機能もいくつか用意されているのは興味深い。

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Seagate、60TBのSSDを発表

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残念ながらこれは業務用なので、あなたのパソコンに実装する夢を見るのはまだ早い。カリフォルニア州サンタクララで行われたFlash Memory Summitで、Seagateは新製品をいくつか披露したが、何よりも人々を驚かせたのは、同社が言うところの「デモ史上最大のSSD」だった。

容量60TBのSSDは、明確にデモモードで動いていた。つまり「ほら、こんなにスゴイのを作ったから見てくれよ」的な展示だったのだが、同社は来年中の発売を予告している。これが市場に出るときには、データセンターに巨大なストレージの設置を考えている大規模な企業ユーザーが対象となる。

それでも興味のある人のために、60TBとはいったい何を意味するのかメディア消費量に換算してみよう。それはDVD画質の動画1万2000枚、ソーシャルメディア品質の写真なら4億枚に相当する。月々のInstagramユーザーのアウトプットは大体このくらいだ。

Seagateによると、このドライブは「現在入手可能なフラッシュメモリーでギガバイト当たり最低のコスト」を実現する。実際の価格には言及しなかったが、あり得ない金額になある可能性は高い ― ただ以前より安いというだけで。もう一つ注目すべきは、この新しいアーキテクチャーが、いっそう途轍もない100 TBドライブへの下地であるという事実だろう。

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NASAのHDRカメラが、ロケットブースターの新たな魅力を捕らえた

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ロケット噴射は轟音と強い光を放ち、どう見ても地味ではない。陰鬱なる地球の軛をすり抜け、銀に輝く笑いの翼に乗って空に踊るためには、夥しい推進力が必要だ(と聞いている)。もちろん、そんな爆発を普通のカメラで捕らえるのは容易ではない。そこでNASAはNASAらしく、激しい噴射の微細な複雑さを写しだすことのできるカメラを作った。

HiDyRS-Xと名づけられたこのカメラを作ったのは、NASA Space Technology Mission DirectorateのEarly Career Initiativeという、若きエンジニアに経験豊富な先輩と一緒に大きなプロジェクトで働く機会を与えるプログラムのメンバーたちだ。

このハイテクカメラは、複数の低露光画像をリアルタイムでつなぎ合わせることによって、打ち上げロケットのまばゆい光に圧倒されることなく、非常にダイナミックレンジの広いビデオを撮影することができる。NASAは最近ユタ州プロモントリーで行ったQualification Motor 2ブースターロケットのテストでこのカメラを使用した。結果はまさに目を見張るものだ。

噴射テストを撮影した音声のない3分間のビデオは魅惑的で、紫色の雲が脈動し、振動する風景を横切っていく様は幻想的でさええる。今回の噴射テストはこの種のカメラにとって最大規模のもので、チームがそれまで撮影したものより「桁違いに激しい」ものだったが、カメラは仕事を成し遂げ、ロケットブースターの誰も見たことのない要素を取り込むことに成功した。

via The Verge

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先週Appleは10億台目のiPhoneを売った

Nexus 5X smartphone, co-developed by LG Electronics Inc. and Google Inc., and manufactured by LG Electronics, sit on display at the NTT Docomo Inc. unveiling in Tokyo, Japan, on Wednesday, Sept. 30, 2015. Docomo, Japans largest mobile-phone carrier by subscribers, introduced 10 smartphone models today. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg via Getty Images

これは昨日の決算報告で話すのにちょっといい情報だっただろうが、Tim Cookと仲間たちはサービス売上と研究開発のことで頭が一杯だったに違いない。それにほら、週半ばのミーティングはちょっと良いニュースから始めるに限るだろう ― 前日の好調な決算報告をいい形で翌日に持ち越して社員を鼓舞させられる時はなおのこと。

iPhoneの四半期販売台数は減少したかもしれないが、Appleは依然としてスマートフォン分野で大きな実績を残している。今日午前に行われた全社ミーティングでAppleの CEOは、同社が先週10億台目のiPhoneを出荷したことを報告した。

「私たちは最も多く作ろうとしたことなどなく、違いを生み出す最高の製品を作り続けてきた」とCookは言い、控え目とは言えない演説の中で、10億という数字を聴衆に掲げた。「毎日世界を変えるために働いてくれるAppleの全員に感謝している」。

このニュースの2年あまり前、Appleは5億台目のiPhoneを販売したことを発表した ― 同社初の携帯電話発売から約7年後、大きな注目を集めることなく迎えた節目だった。

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第2四半期のスマートウォッチ出荷台数は前年比32%ダウン

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IDCが発表したデータによると、スマートウォッチの出荷台数は第2四半期に減少した。これはこの分野で初めてのことだ。しかも下げ幅は小さくない ― 1年前の510万台から350万台へと32%急落した。

原因は明快で、Appleが元凶だとIDCは指摘した。ハードウェアの巨人はこの分野でトップの座を維持したものの、上位5社中唯一前年比マイナスだった(360万台から160万台に55%減)。Samsung、Lenovo、LGおよびGarminはいずれも前年より伸びている。

2015年Q2はApple Watchが発売された時期であり、大きな需要があったことが理由だとIDCは説明している。また、年内に発売が予想される後続機種を期待しての買い控えも要因だとしている。

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HPの新しいChromebookは、バッテリー最大12.5時間持続で、価格は189ドルから

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HPは、第2 ― あるいは第3 ― のノートパソコンを探している消費者にChromebookを売り込むべく、最低価格ながらも機能を盛り込んだ。

4月にChromebook 13を発表したのに続き、HPは新たにChromebook 11 G5を発表した。Chrome OSを塔載したこの新ノートパソコンはいくつか特徴を持つが、中でも注目すべきは価格で、最低189ドルだ。

エントリーレベル機は11.6インチのタッチスクリーンを備え、重さは2.51ポンド。CPUはIntel Celeron N3060で、バッテリーはタッチスクリーン使用時で11時間、未使用なら12.5時間を約束する。

G5の新たにデザインされた筺体は薄く軽く頑丈で(画面にはゴリラガラスを使用)、旅行者にも学生にも向いているが、特に学生は最近Chromebookメーカーが特に力を入れているターゲットだ。

新しいChromebookはHPのパートナーを通じて7月から販売され、店頭では10月から発売予定。

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フジフィルム、新しいスマートフォン用プリンター、SP-2を発表

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ずいぶんと時間がかかったが、Fujifilmがようやくスマートフォンプリンター、Instax Share SP-1の後継機を出した。CESでデビューしてから2年半、新機種Instax Share SP-2では、好評だった前機種にいくつか重要な改善が加えられている。

大きく変わったのがスピードで、クレジットカードサイズ写真のWiFiプリント時間は、16秒から10秒へと短縮された。写真の解像度も最大320dpiへと改善されコントラストも高くなった。

カスタムフィルターを使えば、コントラスト、明るさ、彩度等を調整できるほか、コラージュテンプレートで複数の画像を組み合わせることも可能。

本体のデザインも、「洗練された外観」へと改訂され、ゴールドとシルバーの2色が提供される。SP-2の内蔵バッテリーはmicroUSB経由で充電できる。

発売は7月からで、価格は199ドル。専用フィルムは2パックセットが20ドルから。

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3Dプリント人工装具の未来

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【編集部注:本稿の執筆者、Jonathan Schwartz は、Voodoo Manufacturingの共同ファウンダー・最高製品責任者】

昨今の3Dプリンターの普及と人工装具のデザイン、製造、流通の革新は、世界中の四肢を失った数百万の人々ために実現可能な解をもたらすものだ。米国だけでも、毎年20万以上の四肢切断術が行われているが、5000~5万ドルという人工装具の価格から、それを持つことが贅沢とさえ考えられている。

従来、義肢の制作には数週間から数ヵ月を要した。人工装具は極めて個人的なものであり、装着者の形状や要件に合わせるために、一つひとつオーダーメイドで作る必要があるからだ。しかし、3Dプリンターが手頃な価格になり、200ドル以下の製品も出てくるようになったことで、誰もが自宅や地域コミュニティーで義肢を設計しプリントすることが、急速に現実味を帯びてきた。

義肢の価格を実感するために、それを必要としている子供のいる家族の経済を見てみよう。義肢の寿命は平均して約5年間だが、日々成長し、物を壊しがちな小さな子供であれば、交換の頻度はさらに高くなる。

義肢の購入およびその後の交換にかかる費用を計算すると、必要な生涯費用は家計に著しい負担となることがわかる。毎年の費用を保険会社に請求することもほぼ不可能だ ― CNNの最近の報道によると、新しいMedicareの提案では義肢の利用に制限が加わるという(現在保険対象者には15万人の四肢欠損者がいる)。

3Dプリンティングによる、人工装具の設計、制作の民主化によって、世界で何百万人もの人々が、新たに普及しつつある製造テクノロジーの恩恵を受けることができる。The Enable Community Foundationをはじめとするオープンソースのプロジェクトによって、3Dプリンターを持っていれば誰でも、義手のカスタマイズや制作が可能になった。意欲的なボランティアによる国際ネットワークであるEnableのチームでは、3Dプリンターを使って世界に救いの手を差し延べており、費用はわずか50ドルだ。

Enableの義手、 “Raptor Reloaded” 作動中。

3Dプリンティングのおかげで、子供たちは要件に応じて、例えば床にある物を楽に手を伸ばして拾える伸長可能な腕を作ることができる。文書をプリントするのと同じく、人工装具のプリント作業は、「プリント」ボタンを押すだけで、あとは3Dプリンターがレイヤーを次々と重ねていくのを見ているだけでよい。

近い将来、人工装具は人々の毎日の暮らしに、最小限の努力でスムーズに溶け込んでいくだろう。Body Labs等の会社による身体のスキャンやモデリングの最新テクノロジーによって、自分たちをスキャンして体に合わせた人工装具を作ることが可能になり、装着感も見た目もより自然なものになる。

3Dレーザースキャナーによって、デジタル3Dモデルの作成が可能になり、人工装具のデザインと3Dプリントに利用できる。

MITのHugh Herrをはじめとするイノベーターたちによって、駆動システム、内蔵センサー、関節の自然な動きを自動化する高度なアルゴリズム等を組み合わせた新しい技術が開発されている。人工装具の予測的動作によって、使用者は装置の制御について深く考える必要がなくなる。近いうちに、人工装具はさらに滑らかで自然な動きをするようになり、使用者は脳やタッチ入力システムによる直接操作によって装置を制御できるようになるだろう。

MITのHugh Herrが、自分の義足でその場駆け足をするデモを見せている。

さらに3Dプリンターは、様々な新しい材料にも対応するようになり、例えば軽量なチタンを使って耐久性や強度を高めることもできる。複数素材による3Dプリンティング技術を使い、関節部のへこみを自然にして体との結合を良くすることによって、人工装具はさらに使い心地がよくなる。義足をつけることが、クローゼットの奥にしまわれたあの恐ろしく履き心地の悪い靴を履くように感じられるところを想像してほしい。

Hugh Herrの研究式で作られたこのマシンは手足の「組織適合性」を測定する。これによってソフトさとハードさを兼ね備えた、より自然で心地よくフィットする人工関節の3Dプリントが可能になる。

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ハッセルブラッド、初の中判ミラーレスカメラ「X1D」を発表

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カメラはどれもハンドメイドのスウェーデンでも、X1Dは特別なハードウェアの一品だ。どうやらそれは、ミラーレスの中判カメラらしい ― そして初めての。

このカメラを出すにあたり、Hassebladはサイズと光学品質に焦点を絞った。X1Dは50MPのCMOSセンサーを塔載し、ISO範囲100~25600で14段階のダイナミックレンジを持つ。フルHD撮影が可能で、SDカードスロット2基、GPS、およびWiFiを内蔵している。表示は3インチ920Kピクセルのタッチディスプレイ、または2.36MP XGAの電子ビューファインダー。

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わずか3200 mAhのバッテリーを載せたX1Dの重量は725グラムで、中判カメラとしては軽量だ。

外部との接続は、USB-C、mini-HDMI、およびオーディオin/out。Hassebladは、X1Dに防塵防滴処理を施しているので、アドベンチャーにも連れていける。

レンズに関して、Hasselbladはセントラルシャッターの新しいXCDレンズ群を開発した。発売時には45 mmと90 mmの2本が用意される。X1Dは、Pro Hシステムのレンズ12本とも互換性があるが、当然アダプターが必要だ。

希望小売価格は8995ドルで、中判カメラ、それも北欧の光学会社の製品としてはほぼ適正と言えるだろう。

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物理的なボタンでインターネット上のサービスを呼び出すbttn、小型版を市場投入(長押しもサポート)

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インターネットに繋がる「ボタン」を作っているbttnが、「デジタルサービス用プッシュボタン」(push-to-activate-a-digital service)の小型版をリリースした。

btnのコンセプトはシンプルだ。ボタンデバイスを家庭や職場の好きな場所に置き、何らかのデジタルアクションを始動するようにしておくのだ。たとえばタクシーを呼び出したり、「家に帰り着いたよ」など事前に用意しておいたメッセージを発信するようなこともできる。

何のトリガーにするのかは自在に決めることができる。これにより利用者はアプリケーションを操作することなく、ボタン一発で目的の操作を行うことができるようになるのだ。

新しいデバイスはbttn Miniと名付けられている。サイズが最初のもの(2014年5月にプレオーダーの受付を開始した)の半分ほどとなっている。またボタンを単純に押すだけでなく、長押しもサポートするようになった。これによりプッシュ操作の確認ないしキャンセルを行うことができるようになっている。

フィンランドに拠点をおくbttnは、クラウドファンディング・キャンペーンにも成功している。小規模ビジネスの現場で大いに受け入れられることとなり、利用する顧客の間からキャンセルないし確認の意味を持つ長押しをサポートして欲しいという声が上がってきたのだそうだ。

新たにサポートされるようになった長押しだが、ファームウェアのアップデートを行えば、以前のbttnでも動作するようになる。

これまでに出荷した細かな台数についての情報はもらえなかった。「1万台以上で10万台未満」だそうだ(販売開始から2年たち、顧客が世界中100カ国以上にいるわりにはあまり売れていないと見ることもできるのかもしれない)。

一般消費者向けのbttnは€69となっている。特定ブランド向けに用意するbttnは€99だ。またビジネス用に台数およびサービスの利用期間に応じて価格が決まるメニューも用意している。

フランスの最大手タクシー運行サービス会社であるLes Taxis Bleusもbttnを利用しているのだとのこと。レストランやホテル、ブティックなどに配備してタクシーの呼び出しを行えるようにしているそうだ。顧客の集まるところにサービスを持ち込むスタイルで運営しているわけだ(こうしたアイデアの中にUberなどと戦うアイデアが眠っているのかもしれない)。

また不動産関連管理サービスを提供するSamsicも導入しているそうで、オフィスやビルなどからオンサイトサービスやサポートをリクエストするのにbttnを使っているのだとのこと。

また、オンラインセールスを行うサービスでは「再オーダー」用のボタンとして活用する例もあるそうだ。言うまでもなく、これはAmazonのDashボタンと同様に動作する(もしかすると、このあたりに小さなEコマースサービスがアマゾンという巨人に対抗するヒントがあるかもしれない…)。

bttn Miniのインターネット接続オプションは3種類が用意されている。すなわちモバイル通信(2G GPRS2G GPRS)、SIGFOX、およびWi-Fiだ。まずはモバイル版を先行させ、Wi-Fi版を6月中に、そしてSIGFOX版をQ3にリリースしたい考えだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

ASUSの599ドルのロボットは、あらゆる家事を手伝おうとしている

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ASUSは、今年のComputexでZenbook、Transformer、およびZenFoneの新しい商品ラインを発表する。しかし、同社のネーミングが残念な “Zenvolution” パズル、最後のピースはWall-E(ウォーリー)と、映画『ロッキー4』でエイドリアンの兄、ポーリーとかなり不安な関係だったお手伝いロボットのSicoとを掛け合わせたような、輝く目をした小さなロボットだった。

もちろん、何ら不建全なところはない。Zenbo(”ZenBook”、と似ているがもっといただけない名前)は、台湾で行われた記者発表のステージに、ASUSのJonney Shih会長と共に登場した。この不気味な小さくて可愛いいET頭のロボットは、不気味の谷に住む家庭でロボットが見せる様々なスキルを紹介する11分にわたる長編CMで何度も顔を見ることができる。

Zenboはカメラと顔認識機能を持ち、ビデオ通話や室内の遠隔監視が可能で、音声コマンドや音声応答もこなす。音楽や映画の再生もして、薬をむ時間や約束に出かける時間を教えたり、オンラインの様々な仕事もや、ベルト選びも手伝ってくれる。小さなロボットには教育的機能も組み合まれており、人間に代って子供たちを楽しませることもできる。

いずれも、ごく初期段階にある。Zenboの発売日は決まっていないが、Shihは599ドルで売り出すと言った。子供の最高の友と、理想的なベルトを見つけてくれる無二の親友を兼ねるわが家の一員しては、驚くほど手頃な価格だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

子ども用のロボット・キットZiro、なんでもかんでもスマホの時代にグラブ(手袋)でコントロールするねらいとは

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Ziroは、数個のモーターとスマートフォンとグラブ(glove,手袋)と、あなたの想像力から、いろんな乗り物を作れるロボット・キットだ。Ziroのデフォルトのキットには、4つのワイヤレスモーターと、小さな自動車を作れるための部品のセットが入っている。今は、Indiegogoで彼らを支援すると手に入る。

Ziroを作ってるZeroUI社によると、プロトタイプはすでに完成しており、二人の子どもがそれですぐに遊び始めることができた。

でもZiroは単なるラジコン・カーではない。Ziroでは、車や、段ボールで作ったロボット、関節が動く動物、などなどを作れる。アップグレードすると、段ボール製のいろんなものの“型紙”をもらえる。

ロボットづくりの素材として使えるのは、段ボールのほかにLegoやペットボトルなどだ。難しいプロジェクトは、大人がアシストする必要があると思うけど、今の子はもっと進んでるかな(ぼくには子どもがいないからなんとも言えない)。

モーターのコントロールはWi-Fiで行う。といっても、家庭のWi-Fiネットワークを使うわけじゃない。各モーターの構成(コンフィギュレーション)は、スマートフォンのアプリから行うが、動きの制御はZiroのグラブで行う。

ボタンがいっぱい並んだ、昔風のコントローラーを使わないために、グラブを選んだようだ。そのグラブに、加速度センサーやWi-Fi用のチップが搭載されている。

たとえば、ロボットを左へ行かせたかったら、手をゆっくり左へ振る。あえてスマホを使わずに手でコントロールする方式を選んだところが、おもしろい。手に何も持たずに車をコントロールできるから、まるで魔法使いになったようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

土壌センサーのデータに基づいて庭や芝生の水やりを自動化するEdyn、多方面からシード資金を獲得

カリフォルニア州オークランドのEdynが、スマートガーデニングのための新製品を発売した。水道栓をインターネットに接続して、庭や芝生を自動的に潅水する、というデバイスだ。

そのEdyn Water Valveは、土壌センサーEdyn Garden Sensorと各地の天候情報を基に、土壌水分を調整する。ユーザーはその潅水システムの動作を、Edynのスマートフォンアプリで調節することもできる。

定価69ドルのEdyn Water Valveは、重さが8オンス足らず、太陽光発電を利用、Wi-Fi対応、庭の散水用ホースに取り付けられる。小さいので、キッチンのシンクや、窓際のプランターなどに対しても利用できる。

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EdynのCEOでファウンダーのJason Arumburu showedが、サンフランシスコの都市農業企業Farmscapeが支援しているSTEM Kitchen & Gardenで、その電脳水道栓のデモを見せてくれた。

Edynはシード資金をFenox Venture Capital, Idea Bulb Ventures, Morningside Group, Indicator ventures, Y Combinatorなどから獲得しており、Startup Battlefieldのファイナリストになったこともある。

潅水の自動化、という点では、Rachio Inc., Koubachi AG, iConservo Inc., それにドローン企業のParrotなどに競合製品がある。でも、競争の激しいテクノロジー系ガーデニング市場で、Edynはそこそこのファンを獲得しつつある。

製品はすでにHome Depot(ホームセンター大手)でも売ってるし、今後は一般小売店を販路として開拓したい、とArumburuは言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Eyesight、スマホの標準ハードウェアを使ったVR用ジェスチャーコントロールのデモを公開

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ここ数年間、EyeSightはモバイル端末からスマートメガネまで、様々なプラットフォームにジェスチャー制御技術を提供して、その名を定着させてきた。今日の発表によると、同社はそのテクノロジーが最も威力を発揮するであろうプラットフォームに進出する:バーチャルリアリティーだ。

プロジェクトの詳細はあまり公開されていない。広報担当者に問い合わせたところ、テクノロジーの財産的価値を守るために、EyeSightは詳細を公開しないという回答だった。それでも、新たなVR機能はソフトウェアのみのソリューションであり、一般的スマートフォンカメラを利用し、Googleカードボード製品のような、スマートフォンベースのバーチャルリアリティーシステムに、モーションコントロールを提供する、ということがわかっている。

そのための追加ハードウェアは不要で、スマートフォンのCMOSセンサーを利用する。このイスラエルのスタートアップは、YouTubeビデオで簡単な機能説明をしている。

すべてはまだ全くの初期段階だが、EyeSightは「近い将来」SDKを公開する計画を明かした。私は、CEOのGideon Shmuelに、VRのモーションコントロール以外に、同社がどんなことを考えているのかを尋ねた。

「われわれは、ユーザーにとって自然で直感的な指の動きを使って、VRの操作をもっと身近にするためにシステムを設計した」とShmuelが私に言った。「ジェスチャーコントロールを組み込むことによって、VRでタッチフリーの操作が、ハードウェアの追加や変更なしに実現できる。現在3Dセンサーを使った没頭的タッチフリーコントロールの開発も進めている」

近いうちにもっと没頭的なデモを見られることを期待したい。

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Google、スタンドアロンVRヘッドセットを来週発表か

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Googleはカードボード(ダンボール)の先へ進もうとしている。

同社は、スタンドアロンのAndroid VRヘッドセットを来週のGoogle I/Oイベントで発表する見込みだ。ITジャーナリストの Peter Rojasが、複数の筋からの情報として、Googleが単体のAndroid VRヘッドセットを来週発表するとツイートした。

Rojasは、ヘッドセットが「ViveやRiftほど強力ではない」ことを情報源が確認したと書いているが、スタントアロンのモバイル機器であることから当然だろう。Oculus RiftやHTC Viveは、動かすために強力なPCグラフィックカードが必要で、一式の価格も300ドルを越え、物もかなりかさばる。

価格は、Googleにとって極めて重要だ。カードボードが非常にうまくいったのは、15ドルのカードボードに手持ちのスマートフォンを挿し込むだけで、すぐに没頭的体験に浸れるからだ。スタンドアロン製品を出すにあたり、Googleはハイエンドのスマートフォンを越えるパワーと、優れた視界を提供すると共に、思い切った価格設定が必要になるだろう。

Samsungは、Gear VRでモバイルVR分野を先行する機会を得たが、それはヘッドセット(GalaxyまたはNote端末が必要)をわずか99ドルで販売しているからだ。Samsungは先月100万人以上のユーザーをGear VRプラットフォームに迎えたが、これはSamsungと一部のキャリアーが、S7の予約客に無料でヘッドセットを配った結果に違いない。

Googleは過去2年間のVRへの取り組みで、デベロッパーにシンプルなVRコンテンツを作ってもらうことに力を入れてきた。カードボードは人々をVRへと誘うドラッグとして大きな成功をGoogleにもたらしたが、コンテンツクリエーターの興味を引くための道のりはまだ長い。これまでに500万台以上のカードボード互換VRヘッドセットが出荷されている。

TechCrunchは、来週マウンテンビューで行われるGoogle I/Oカンファレンスで、Googleがバーチャルリアリティー分野で次に何をするつもりなのかを報告する予定だ。Android NがVRと密に統合するというもあり、I/Oでは多くのVR関連の発表が見られるに違いない。

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Amazon、視覚障害者向けアクセシビリティー機能のVoiceViewを、Kindle Paperwhiteにも提供

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Amazonは、VoiceView機能をFireタブレットに続き、専用Eリーダーにも提供する。このアクセシビリティー機能は、視覚障害者に向けられたもので、まずPaperwhiteに導入され、端末とセットで出荷される。

「FireタブレットのVoiceViewと同じく、VoiceView for Kindleも、リニアおよびタッチによるナビゲーションに対応し、スピーチフィードバックと通知音も同じく幅広く設定できる」と同社のアクセシビリティー・アーキテクト、Peter Kornがブログ記事に書いている。「複数のレッスンから成るチュートリアルも開発した。ユーザーはいつでも戻ることができる」。

140ドルのパッケージには、6インチ画面の端末に加えて、Kindle AudioAdapterが付属している。これをPaperwhiteの充電ジャックに差し込むと、音声読み上げ機能が有効になり、視覚障害のある人は、ヘッドホン(別売り)をつないで本を音声で読むことができる。Amazonは、20ドルのAmazonアカウントクレジットを提供して価格差を相殺している。61utSTCg1VL._SL1500_

アダプターは単体でも(偶然ではなく)20ドルで販売され、一回の充電で約6時間使用できる。VoiceViewの他に、Amazonは独自のOpenDyslexicフォントを、Kindleリーダーの最新機種、およびKindle iOSアプリに提供する。

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NVIDIA、性能を強化した新グラフィックカードを発表、価格も大幅値下げ

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週末にオースチンで行われたゲーミングイベント、DreamHackで、NVIDIAが最新ゲーム用GPUを披露して観衆を驚かせた

CEO Jen-Hsun Huangは、同社初のPacalベースGPU、GeForce GTX 1080をステージで紹介し、現在の最上位機種Titan Xと比べて、2倍の性能、3倍の省電力効果を約束した。

しかも、あの1000ドルのカードより約400ドルも安い!

Huangは新しいカードを「常軌を逸している」と称し、その性能は「殆どでたらめ」だと付け加えた。おそらくその意味は、プロジェクトで2年間の研究開発に注ぎ込んだ「数十億ドル」の費用のことを言っているのだろう。

5月27日発売予定のGTX 1080は、9 テラFLOPSの計算能力と8GBのGDDR5Xメモリーを持つ。NVIDIAのデータには、カードのBoostクロックは1700 MHz以上の能力があると書かれているが、イベントで行われたUnreal Engine 4のデモでは、2000 MHz以上で動作していた。

同システムは、益々高まるマルチモニター、超高解像度ゲーミングおよびバーチャルチアリティーシステムへの要求に答えるべく設計されており、性能を強化しながらエントリー価格を下げている。

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ちなみに同社は、さらに低価格のGTX 1070にも言及した。こちらは379ドルで6月10日発売。この廉価版も、6.5テラFLOPS、GDDR5 RAM 8GBを備え、Titanを抜いている。

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マッドサイエンティストがArduinoを単3電池サイズに詰め込んだ

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ハードウェアいじり屋とプロトタイプ通は、必然的にArduinoプラットフォームと遭遇する。完全なオープンソースで、常に協業の限界を追求し、山ほどの種類の開発用ボードが作られてきたが、Johan KanfloのAAduinoほど凄いものは他にない。それはAAバッテリー(単3乾電池)サイズのArduiono互換ボードだ。

Two AA batteries and an AAduino side by side, in a display of effortless cool we haven't seen this side of Hollywood in a decade.

2本の単3電池とAAduino が並ぶその姿は実に美しい。

かつて、電子回路の工作を始めるには相当な努力が必要だった。しかし、Arduinoチームのユーザーフレンドリーで気前のよい手助けによって、それがいらなくなった。プロセッサーを簡単に(リ)プログラムできて、Javaクローンとやさしく学べるIDE のおかげで、ハードウェアアプリケーションのためのソフトウェア開発はウソのように簡単になった。

Tiny328がベースのAAduinoは、このプラットフォームを究極のフォームファクターに仕上げた。単3電池2本が入った電池ケース ― 3本目の位置にはAAduino ― を強力な、しかし小さなコンピュータープラットフォームへと変え、それはどんな小さな手の中にも収まる。

単3乾電池のフォームファクターを用いることが実に巧妙なのは、配線を「逆向き」(+極と-極を逆)にすることで、AAduinoが電池そのものになりきって、隣の電池から電力供給を受けられることだ。エレガントでクール。これまでに見たことのないものだ。

自分の手で作ってみたい人のために、JohanはArduion精神をフルに受け継ぎ、設計図その他必要なものすべてをon GitHubで公開している。

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Synologyの初めてのルーターが合衆国市場に進出、Google OnbHubより簡素だが多機能・安定性・使いやすさを強調

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Synologyはまだ、合衆国であまり知られているブランドではないが、でもこの台湾の企業は、この国で知名度をどうしても上げたいと願っている。同社はこれまで、NAS(network-attached storage)デバイスDiskStationシリーズをメインに売ってきたが、これからは同社の初めてのルーターRT1900acも、合衆国市場に持ち込むつもりだ。

Synologyのルーターは合衆国では、メーカー希望価格149ドル99セントで買える。この価格は、よく売れているTP-LINKのArcher C8や、NetgearのAC1750など、ミッドレンジの802.11acルーターと肩を並べ、ハードウェアの仕様もよく似ている。またGoogleのOnHubルーターの199ドルからに比べると、安い。

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これまで非常に長年、ルーターは人びとの関心を呼ばない製品だった。ルーターなんて、やるべきことをやってくれれば、それでよい。たしかにずっとそうだったが、でもソフトウェアはかなりお粗末だった。それを数年前、ついに変えたのがOnHubだった。Googleはそのルーターで、良いデザインの、(多くの人びとにとって)使いやすいハードウェアが可能であることを示した。同社は、今ある無愛想なルーター、とりわけケーブルモデムに内蔵のルーターからの、アップグレード需要をねらった。

Googleのルーターは、大量の複雑性をできるだけ隠して、使いやすくすることをねらっているが、Synologyもやはり、ルーターのセットアップを極端に簡単にしようとしている。しかも、マニアのような人が、設定のあらゆる細部をいじくることも可能だ。

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ルーターとして使うだけなら、電源コードとEthernetケーブルをつなぐだけだ。このデバイス上のWi-Fiネットワークのアドミンのアカウントとパスワードも作る。以上で、1分もかからない。これで、インターネットにつながる。

ゲストネットワークも簡単に作れる(5GHzまたは2.4GHz、あるいは両方;ローカルネットワークへのアクセスあり/なし)。信号が特定のデバイスだけに行き、使用帯域をアプリケーションごとに管理できるために、ビームフォーミング(beamforming)をセットアップする。

ルーターをVPNやDNSファイル、メディアサーバーなどに変えるためのアプリケーションを、付属品のUSBドライブからインストールできる(SDカードスロットもある)。前面のパイロットランプの点滅は、いやなら停止、またはそのon/offをスケジュールできる。

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以上はすべて、SynologyのRouter Manager(SRM)を使って行う。このソフトウェアは、なんとなくデスクトップ的なインタフェイスだ。なにしろ、ルーターのすべての機能を、単純なポイント&クリックで行える。SynologyのNASデバイスを使ったことのある人にとっては、おなじみのインタフェイスだ。ルーターとそのNASデバイスとの、相性も良い。

ルーターがルーターとして動けばそれで十分、という人にとっては、このSynologyの製品にはGoogleのOnHubで導入された自動チャネル切り替え機能、のようなものはないが、ルーターとしての性能はぼくが使っているTP-LINKのOnHub並だ。デバイス間のファイル転送は速いし、Xbox Oneで見るYouTubeビデオは遅延やバッファリングがない。要するにWi-Fi接続の全体が、とてもがっちりしてて、不安感がない。Synologyが提供しているさまざまなおまけ的機能も加えれば、より堅牢なルーターになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoftがファイルストレージ技術の特許をGoProにライセンス提供…株価は敏感に反応

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Microsoftが今日(米国時間2/5)、同社のMicrosoft Licensing LLCGoProが、“特定のファイルストレージとそのほかのシステム技術”に関して協働的な特許ライセンス契約を結んだ、と発表した

Microsoft Technology Licensingの社長Nick Psyhogeosが、今日の極端に短い発表声明の中でこう述べている: “GoProとのこの合意は、特許契約によって非常に幅広い技術共有が可能になることを示している。パーソナルなウェアラブルの技術をMicrosoftがライセンスするのは、目の前に大きな需要があるからであり、そのために弊社はあらゆる業界の企業とパートナーして、彼らの世界中の顧客のためのソリューションの、最適化を図っていきたい”。

契約の条件は公表されず、MicrosoftからもGoProからも、この基本的な声明文以上の詳細は共有されていない。たとえば、具体的にどのパテントのことかも、明らかでない。

ただしMicrosoft Licensingはかねてから、exFATファイルシステムを、ライセンス可の技術として明示的に挙げているので、今回の合意の中身はこれかもしれない。このファイルシステムを使うと、32GBから256TBまでのストレージメディア上により大きなファイルを保存できる。GoProの最新機種では、最大128GBまでのSDカードを使える。それより大きなカードのためには、GoProはすでにexFATフォーマットを使っているが、64GB以下の小さなものでは古くからのFATフォーマットを使用している。ただしFAT32のディスクでは最大ファイルサイズが4GBなので、ファイルを分割して保存する。

Microsoftに今回の契約に関する詳細情報を求めたが、同社は礼儀正しく断った。“プレスリリースあるもの以上に共有できるものはございません”、と言って。

詳細情報がないにもかかわらず、株式市場は今日の発表にきわめてポジティブに反応した。GoProは時間外取引で5%以上上げたが、今週発表された決算報告がアナリストの期待を裏切るものだったために下がった10%を、回復するほどではなかった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa