クラウド上の余剰容量を活用する、分散ストレージサービス運営のStorjがエンタープライズに進出

ローコストの分散クラウドストレージを開発したStorjは米国時間3月19日、Tardigrade Decentralized Cloud Storage Serviceと呼ばれるニューバージョンを発表した。

この新しいサービスは、エンタープライズ向けのサービス品質保証(Service Level Agreement、SLA)として、99.9999999%のファイル耐久性と99.95%の可用性を約束しており、Amazon S3と同等と同社は主張している。

同社は、世界中の余剰ストレージ容量を利用するという一風変わったシステムでファイルを安全に保存する。いわば彼らは、Airbnbが空き部屋に対してやってることをストレージで行っており、企業や人々の余剰容量を売って売上を上げている。

ファイルを保存する方法として危険ではないかとの声も当然あるが、しかしStorjの執行会長Ben Golub(ベン・ゴラブ)氏によると「我が社はデータをネットワーク上の複数のドライブに分散する方法を考案したことで、1つのファイルが完全に露出することはない」という。

「これを実現するためにやっていることは、まず第一にデータは顧客が暗号化してからアップロードする。暗号の鍵は顧客が持っているから、他の誰もデータを解読できない。そして次に、ファイルの各部分を80分割し、その中の任意の30片を使って再構成できる。80片の一つひとつはそれぞれネットワーク上の異なるドライブへ行く」とゴラブは説明する。

そこで、仮にハッカーが暗号化されているデータの一片を何らかの方法で入手できたとしても、さらに29片が必要であり、また暗号の鍵がなければファイルは再現できない。「ストレージのノードの提供者にとってもそれは同じであり、彼らが目にするものは単なるゴミであり、ファイルのごく一部にすぎない。だから悪者があなたのファイルを狙っても、彼はたった一つのファイルを入手するために30の異なるネットワークを侵犯しなければならない。もしそんなことができたとしても、暗号鍵がなければそれらはゴミだ」と彼は言う。

余剰容量を買うことによって、Storjは通常のクラウドストレージよりもずっと安くストレージを提供できる。ゴラブ氏によると、同社の利用料金はAmazon s3とその互換ストレージの料金の3分の2から2分の1ぐらいだ。

2014年にローンチした同社には現在、2万のユーザーと10万の分散ノードがある。しかし、その独特なクラウドストレージのエンタープライズバージョンを立ち上げるのは、今回が初めてだ。

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Microsoft 365への移行促進のためマイクロソフトがMoverを買収

Microsoft(マイクロソフト)は米国時間10月21日に、カナダのMoverを買収したことを発表した。買収金額は公表されていない。Microsoft 365への移行をできるかぎり容易するる目的でMoverを手に入れたようだ。

Microsoft 365は、Office 365やMicrosoft Teams、セキュリティツール、ワークフローなどを収めたバンドルソフトだ。その考え方は、前菜からデザートまでフルコースの生産性パッケージを顧客にクラウドから提供することだ。Moverは、別のサービスのファイルをMicrosoft 365に容易に持ち込めるようにする。

Office担当のコーポレートバイスプレジデントであるJeff Tepper(ジェフ・テッペ)氏が、買収を発表するMicrosoftの公式ブログで「顧客にできるだけ迅速かつ円滑にマイクロソフトのクラウドへ移行していただくことが目的だ」と言っている。彼は「MoverはBoxやDropbox、Egnyte、Google Driveなど10あまりのクラウドサービスプロバイダーからOneDriveやSharePointへの移行をサポートし、 OfficeやMicrosoft TeamsなどMicrosoft 365のすべてのアプリケーションとサービスの上でのシームレスなコラボレーションを可能にしている」と語る。

テッペ氏によると、Moverには優れたマイグレーションツールがすでにあるだけでなく、同社チームの専門的技術力もマイクロソフトが活用できるようになるという。

Real Story Groupの創業者で主席アナリストのTony Byrne(トニー・バーン)氏によると、異なるシステム間のファイルの移行は、どんなやり方にせよ極めて困難なこともある。ファイル転送のメカニズムもその困難の一部だ。「オンプレミスのシステムや競合するクラウドサプライヤーから365への移行は『移行』という単純な言葉では言い表せない。むしろそれは再構築であり、UXもアドミンのかたちも各種のサービスもオペレーションの構造も、すべてをマイクロソフトのクラウドに合わせて変えなければならない」とバーン氏は説明する。

Moverはカナダのエドモントンにあり、創業は2012年で、Crunchbaseのデータによるとこれまで100万ドルを調達している。顧客には、AutoDesk、Symantec、BuzzFeedなどの著名企業もいる。

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Flickrは写真の削除を3月12日までに延期

Flickrのユーザーはすでにご存知と思うが、無料の1テラバイトのプランはなくなる。今後無料のユーザーは、写真を最大1000点しか保存できない。それを超えると、古い方から消されていく。

その期限は昨日(米国時間2/5)のはずだったが、土壇場まで諸般の問題が残り、少し延期された。

Flickrはこう声明している:

会員からのフィードバックと、昨日写真のダウンロード時に一部の会員が経験した問題により、削除の期限を2019年3月12日まで延期する。

これによって、あと1か月あまりはまだダウンロードできることになったが、でも上のメッセージのようにダウンロードに多少の問題があるのなら、早めにトライした方がよいだろう。やり方が分からない人は、この記事を見て。

(情報開示: FlickrはOathがオーナーだった。Oathは本誌TechCrunchのオーナーでもある。Flickrは昨年4月に、SmugMugに買収された。)

画像クレジット: TechCrunch

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Googleから閉めだされたとき簡単に早く回復する方法

ぼく自身も体験者だが、Googleの自分のアカウントから閉めだされてネット上でほとんど何もできなくなるのは、実に不愉快だ。これからここに書く対策は、アカウントのリカバリを手作業でやるよりずっと早くできる。手作業の方法だと、3-5日以上はかかる。ぼくの場合は、数週間もかかった。

今週、自分の閉め出し経験について書いたぼくの前の記事を覚えていたある同僚が、同じく閉めだされてぼくに相談に来た。ぼくが思い出した解決方法は、実は昨年発見したもので、まだ自分では試していない。でもそれは、今回の彼女の役には立ったから、とりあえずご紹介しておこう。やり方は、とても簡単だ。

Googleのストレージサービスを有料で使ってる人は、次のようにする:

  1. Google Oneへ行く。
  2. 画面上部のCallボタンをクリックする。
  3. 答えてくれる人に自分が閉めだされたことを伝える。すると、彼らが助けてくれるはずだ。

画面上部のCallボタンを押す。

Google Oneのアカウントを持ってない人は、次のようにする:

  1. Google Oneへ行く。
  2. 有料プランにアップグレードする。100GBで月額1ドル99セント(日本なら250円)からだ。
  3. 自分のストレージをセットアップしたら、Callボタンをクリックして閉めだされたことを伝える。

誰にでも有効、とは断言できないけど、ぼくの同僚の場合は完璧で、Google Oneのアカウントを取得したらすぐにGoogleのアカウントを取り戻せた。お金はかかるけど、月額250円で100GBのストレージを使えて、ストレージの問題に限らず、いろんな問題にサポートの人が答えてくれるから、心の平安が得られるよ。

関連記事: That time I got locked out of my Google account for a month…前回の閉め出し体験(未訳)

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DropboxのExtensionsでストアしたコンテンツへの仕事がDropboxに居ながらにしてできる

Dropboxには前から、そこに保存したファイルにプログラムからアクセスするためのAPIがある。また同社は、Adobe, Google, Autodesk, Microsoftなどの大企業とパートナーシップを結んできた。そして今日(米国時間11/5)は、サードパーティのパートナーとのワークフローの構築と統合を(Dropbox内で)していくための、Dropbox Extensionsと呼ばれるサービスをローンチした。

Dropboxでエンジニアリングとプロダクトとデザインを担当しているSVP Quentin Clarkによると、同社はかねてから、ユーザーがDropboxに保存したコンテンツを、彼らが使っているそのほかのツールと統合するニーズがあることを、認識していた。“Dropboxだけに限定されないもっと広いエコシステムを支えることに、最大の価値がある。Extensionsはそのための障害を取り除き、エンゲージメントを広く深くしていくための方法の一つだ”、とClarkは語る。

彼によると、APIを使えば、コンテンツを取り出して、それで何かをして、結果をDropboxの置くことは可能だが、ExtensionではユーザーがDropboxの中で直接、アクションできる。ほかのアプリケーションを開かなくても、ユーザーが今いるところで何でもできる、というエンタープライズツールは目下のトレンドであり、Dropboxもそのトレンドに乗りたいのだ。

またそのやり方で、ある種の自動化が可能になる場合もある。その一つの例として、Dropbox Extensionsを電子署名のサービスAdobe Sign, DocuSign, HelloSignなどと統合すると、契約書をDropboxに保存し、それをあちこち送って署名を求め、すべての署名が集まったら、すべての署名入りドキュメントが自動的にDropboxへ返される、という使い方がありえる。そのとき、そのプロセスを始動した者には、完了通知が行く。

今日のリリースに含まれているそのような統合は、Vimeoでビデオの編集、Pixlrで画像の編集、NitroやairSlate, SmallpdfなどでPDFの編集、HelloFaxでFAXを送る(まだFAXが必要なところへ!)、などだ。Clarkによると、これら初期に導入した統合は、ユーザーが、Dropboxとのディープな統合を一番多く望んでいたアイテムだ。

Dropboxのパートナーチームは、Extensionsのそのほかの使い方も追究していくが、実装はエンジニアリングチームとの協働になるので、ユーザーの要望が多いと思われるものから順に着手していく、という。

Extensionsの発表は今日だったが、一般公開は11月27日だ。企業ユーザーだけでなく、すべてのユーザーが利用できる。それは、Dropboxでは単なるストレージだけでなく、いろんな使い方ができることを、広く知ってもらいたいからだ、とClarkは言っている。また、このやり方によって、統合の便利さが知れ渡り、今後の企業ユーザー、企業向けプロダクトのユーザーも増えるであろう、という皮算用もしている。

画像クレジット: TechCrunch

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DropboxがコラボツールPaperにタイムラインを加えてプランニングツールとしても使えるように

Dropboxはその、ドキュメント・コラボレーション・ツールPaperを、2015年の発表以来一貫して、多機能化してきた。今日(米国時間10/25)加わったのはタイムライン機能で、これにより単純なコラボレーションだけでなく、Paperを軽量級のプロジェクトプランニングツールとしても使えるようになる。

Dropboxの顧客は前から、Paperに計画立案機能がほしい、と要望を寄せていた。この新しい機能を発表する同社のブログ記事は、こう述べている: “プランニングには、さまざまな可動部品を調整する面倒な作業があります。今回Dropbox Paperでは、新しいタイムライン機能により、その苦痛を取り除きます”。

そういうツールに誰もが期待するように、タイムラインを作ってその上にマイルストーン(スケジュール項目)を置いていくが、土台がPaperなので各マイルストーンをチームメンバーに割り当てることができる。いろんな情報のノートも付記できるが、それには関連ドキュメントのリンクがあってもよい。

タスクを割り当てられた人のためのトゥドゥリストをタイムラインに埋め込んで、その仕事の無事完了を補佐できる。それが、プロジェクトを割り当てられた全員のための単一のアクセスポイントになる。

Gif画像提供: Dropbox

発表のブログ記事にはこうある: “トゥドゥや@mentionや締め切り(予定日)などによってチームメンバーはお互いが容易にプロジェクトを調整できる。しかも、この一歩進んだタイムライン機能では、チームメンバーの誰もが、いつ・何が・誰の担当で起きるかということを、明確に視覚化できる”。

Dropboxが最近理解しているのは、ストレージツールが単なるストレージツールでは仕事の役に立たない、ということだ。だからコラボレーションやコーディネーションに手を広げて行かざるをえない。Dropbox Paperは、まさにそのためにある。タイムラインが加わると、その多機能化がまた一歩前進する。

Constellation Researchで“仕事の未来”を研究しているAlan LepofskyはPaperについて、コラボレーションツールの変化の兆候、と言う: “こういう新種のコンテンツクリエーションツールは、いわばデジタルのキャンバスのようなものだ。複数のソースからのコンテンツを統合する作業を、単純化してくれる。ワードプロセッサの進化形、と言えるかもしれない”。

プロジェクトマネージャーのもっと完全なプランニングツールを今日明日にもリプレースするわけではないが、少なくとも、Dropboxのユーザーがそこに保存したコンテンツからさらなる価値を作り出せるためのツール、とは言えるだろう。

画像クレジット: Dropbox

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Dropboxのコラボレーション層Paperがメジャーアップデートで多様なコンテンツに対応

Dropboxのようなストレージサービスが企業ユーザーの獲得を目指すときは、単純なファイル共有を超えた機能の提供が必要になる。Dropboxが、これまで欠けていたコラボレーションの層としてPaperを作ったのも、そのためだ。今日(米国時間9/3)同社は、プログラムを切り替えたりせずにコラボレーションツールの中だけで仕事ができるための、拡張機能をPaperに導入した。

“Paperは、チームのためのDropboxのコラボレーションの場だ。複数のユーザーが一緒に仕事をできるための機能がいろいろあり、締め切りを決めてオーナーにタスクを割り当てたり、YouTubeやSoundCloudやPinterestなどのマルチメディアコンテンツを埋め込むこともできる”、とDropboxは説明している。

今日発表された拡張機能で、Paperの中にさらにほかの要素を取り込めるようになった。たとえばPaperの中でDropboxのフォルダーへリンクして、ファイルの中身を見たり、サブフォルダーへ降りて行ったりもできる。リンクはフォルダーそのものへのリンクなので(コピーではないので)、ファイルへのアップデートはPaperの中のビューにもすぐ反映する。これはDropboxのような企業にとって、かなり思い切った機能だ。

画像提供: Dropbox

今のDropboxは、スプレッドシートをパワーアップしたような機能Airtableをサポートしているが、今回のPaperのアップデートで、Airtableを埋め込みコードでPaperに取り込めるようになった。これも、Airtable本体のアップデートが即、Paperのビューに反映される。

さらにこれからのPaperは、Googleのコラボレーション機能のように、図表を作れるLucidchartをサポートする。これも、フォルダーやAirtableと同じく、ライブのビューをPaperの中で見られる。つまり図表本体が変わればPaper上の図表も変わる。

Paperの中で、これだけいろいろなことができるから、プログラムをあちこち切り替える必要がない。最近BoxがActivity StreamとRecommended Appsを発表したのも、同じような理由からだ。Slackが企業で人気が高いのも、同じ理由だ。つまり、ひとつのコラボレーションツールの中で、いろんなアプリケーションのコンテンツをシェアできる。そのために大量のタブや、別のアプリケーションを開かなくてもよい。

Dropbox Paperではさらに、ユーザーがあちこちのアプリケーションのコンテンツサイロを訪ねなくても、一箇所でいろんなプレビューを見ながら、最後まで中断なく仕事ができる。Dropboxはこの機能を、企業顧客獲得の決め手にしたいのだ。

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Samsung Galaxy Note 9公式PVがリークした、故意ではないというが…

【抄訳】
Samsungのロングラン製品Galaxy Noteシリーズの中でも次の旗艦機と見なされるNote 9は、その公式のPVがリークして、YouTubeにリンクが氾濫している。

Twitterには、リークは故意でなく事故だ、というツイートが…

今度出るそのファブレットは、すでにかなり大々的にリークしている。そして明らかに、外観も大きさもあまり変わっていない。それは、Samsungが来年出すと言われている、あの伝説の折りたたみスマートフォンでもない。

Note 9の公式発表は8月9日だから、ファンがその細部を知るための時間はあまり残されていない。

しかし、あと数日という今日このごろにおいて、Samsungのブランドまでついてるそのビデオは、来週予約受け付けが始まるであろうその製品の、今までよりも洗練された姿を見せている…

使える形容詞も尽きてしまったSamsungは、今度のNote 9を“強力”ではなく“超強力”と言っている。リークされたベンチマークは、大きなパフォーマンスアップを予見させる。3.5mmのヘッドフォンジャックは健在だ。本誌のBrian Heaterの目は、鋭(するど)かった。

指紋センサーは、前よりもややまともな位置へ移動し、このビデオは鮮やかな黄色のS Penスタイラスを強調している。こちらは、“全面的に新強力”だそうだ。ビデオ中の無意味な落書きでは、よく分からないけど。

ストレージ1テラバイトを謳っているが、それは1テラの機種があるのではなくて、512GBモデルを買った人が増設するのだ。しかしこのビデオが見せているようなペットや食べ物や人間の写真ばかりでなく、1テラバイトならではのクリエイティブを見せてほしかったね。

【以下略】

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GoogleがGoogle Driveを単独のサービスとしても提供、いずれはG Suiteのユーザーにするつもり?

企業でGoogle Driveを使いたければ、G Suiteの有料会員になるしかない。そこに含まれる、いろんな生産性ツールに用がなくても。でも今日(米国時間7/25)からは、あなたの会社はGoogle Driveだけの有料会員ユーザーになれる。

これまで、Googleのクラウド上のオフィスツールに関して企業からの要望がもっとも多かったのが、この、“Driveだけ”だった。そこで今回より、Google Driveは単独のサービスとしても使えるようになった。個人的には、そんなに需要は大きくないのでは、と思うけれども、そのストレージ機能や共有機能はG Suite上のバージョンとまったく同じだ。

基本料金はアクティブユーザー一人あたり月額8ドルで、それプラス、全社の保存量1GBにつき4セントだ。

Googleとしては、単独のGoogle Driveのユーザーを将来のG Suiteの見込み客とみなしているだろう。またGoogle自身も、まだまだレガシーのメールクライアントやWord, Excelなどデスクトップの生産性ツールに依存している企業が多いことを、百も承知だ。そんな企業に、いきなりクラウドを使えと言っても無理である。

Googleによれば、Driveのユーザーは今週中に10億に達する。“達した”と言わずに、“達する”と言うのは、なかなか奥ゆかしいね。でも実際に達した暁には、Googleの8番目のユーザー10億超えアプリケーションになる。

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Google Cloudが古典的ファイルシステムを必要とするアプリケーションのためのストレージオプションを用意

Google Cloud Platform(GCP)のストレージオプションが、新たにまた一つ増える。そのCloud Filestoreと名付けられたサービスは、来月ベータでローンチするが、それは要するに、クラウド上の完全な管理を伴うnetwork attached storage(NAS)だ。これにより、ストレージに対して従来的なファイルシステムのインタフェイスを必要とするアプリケーションを、GCP上で動かせるようになる。

従来のようにストレージの利用インタフェイスとしてオブジェクトストレージやデータベースしかないGCPのような環境で標準的なファイルシステムを使いたければ、それ専用に恒久的に使うハードディスクを使ってファイルサーバーを急ごしらえするしかない。Filestoreはそんな面倒を取り除き、ユーザーが必要に応じて簡単にストレージを確保できるようにする。

Filestoreは、高スループット、低レイテンシー、そして高IOPSを約束している。料金体系はプレミアムとスタンダードの2種、そしてプレミアムは、1GB/月が30セントで、ストレージの容量にかかわらず700MB/sのスループットと30000IOPSを約束する。スタンダードは1GB/月が20セントで、パフォーマンスは容量でスケールし、Filestoreに10TB以上を保存するまではピークパフォーマンスに達しない。

GoogleはFilestoreをロサンゼルスで行われたエンターテインメントとメディア関連のイベントでローンチした。その業界には、共有ファイルシステムを必要とする大量のエンタープライスアプリケーションがあり、またそのような種類のエンタープライスアプリケーションは、他のさまざまな業界にもたくさんある。

Filestoreベータは来月ローンチする。ベータ時点では、アップタイムの約束はなく、またベータを終えるETAもまだない。

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SoftBankのVision FundがCohesityのハイパーコンバージドデータプラットホームへのシリーズD$250Mの投資をリード

サンノゼのエンタープライズソフトウェア企業Cohesityが、SoftBankのVision Fundが率いる応募過多のシリーズDラウンドで2億5000万ドルを調達し、その調達総額が4億1000万ドルに達した。同社は、プロダクションアプリケーションの外に発生する二次的データをすべて保存し管理するための、ハイパーコンバージドデータプラットホームを顧客に提供している。

今日(米国時間6/11)のプレスリリースで同社は、SoftBankの巨大なVision Fundがエンタープライズソフトウェア企業に投資するのは今回でわずか二度目だ、と言っている。総サイズ約1000億ドルと言われるこのファンドは、今後の投資計画を除外して言えば、2017年の9月にエンタープライズメッセージング企業Slackへの同じく2億5000万ドルの投資をリードしている。

Cohesityはハイパーコンバージドセカンダリーストレージ を、パブリックおよびプライベートなクラウドにまたがる、エンタープライズのインフラストラクチャのもっと大きな変容を目指す第一歩として開拓した。SoftBank Investment AdvisersのシニアマネージメントパートナーDeep Nisharは、この投資を支持する声明の中で、こう述べている: “CohesityのWebスケールでGoogle的なアプローチと、クラウドネイティブなアーキテクチャ、そしてそのとてつもない単純性は、ITのビジネスを抜本的に変えようとしている”。

今回の投資にはCohesiveの既存の戦略的投資家たちも参加している。それらは、Cisco Investments, Hewlett Packard Enterprise(HPE), そしてMorgan Stanley Expansion Capital, 初期の投資家であるSequoia Capitalらも参加した。

同社によるとこの投資は同社の今後の“大規模なグローバル展開”に充てられ、同社プロダクトのコストメリットや、複数の別々の点的ソリューションを一点に統合することによる大きな節約効果を、もっと多くのエンタープライズに訴求していきたい、としている。顧客獲得のためのもうひとつの重要な訴求が、同社の戦略的投資家であるCiscoやHPEからのサポートがある、という点だ。

Cohesityによると、最前の二つの四半期で200社以上の新たなエンタープライズ顧客が増えた。それらは、Air Bud Entertainment, AutoNation, BC Oil and Gas Commission, Bungie, Harris Teeter, Hyatt, Kelly Services, LendingClub, Piedmont Healthcare, Schneider Electric, San Francisco Giants, TCF Bank, U.S. Department of Energy(合衆国エネルギー省), U.S. Air Force(アメリカ空軍), などだ。年商は、2016年から2017年にかけて600%増加した。

同社のファウンダーでCEOのMohit Aronは、こう述べている: “私のビジョンはつねに、エンタープライズにクラウドのような単純性を提供し、彼らの複雑に断片化しているアプリケーションやデータをシンプルに統一することだった。そうすれば、バックアップでもテストでも開発でもアナリティクスでも確実に同じデータが使われていることが保証され、IT全体の費用効率と質が向上する”*。〔*: これがハイパーコンバージド(超収束)のキモである。統一には、ハードウェアの統一も含まれる。参考記事。〕

“Cohesityは過去12か月で業績に大きな勢いがつき、マーケットシェアも伸びた。まだスタートしたばかりの企業なのに〔創業2013年〕”。

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AWSの仮想マシンサービスEC2にローカルなNVMeストレージが付随するインスタンスが登場

AWSの仮想サーバーEC2は、そのオプションが日に日に増えている。今日(米国時間5/18)加わった新しい仮想マシンは、ローカルなNVMeストレージによって、標準的なSSDよりも相当速いスループットを提供する。

このC5dと呼ばれる新しいインスタンスは、このサービスがすでに提供している、コンピュート(処理能力)優先で最適化されているC5インスタンス群の仲間に加わる。AWSはC5について、ハイパフォーマンスコンピューティングのワークロードやリアルタイムのアナリティクス、マルチプレーヤーゲーム、ビデオエンコーディングなどのユースケースに適する、としているが、今回高速ストレージのオプションが加わったことによって、さらなるパフォーマンスの向上が望めるだろう。

そのローカルストレージは仮想マシンに付随するので、インスタンスが停止したらそれも終了する。だから長期的なストレージではなくて、一時的なファイルの保存に向いている。

C5とC5dのインスタンスは共に、同じプラットホーム、3.0GHz Intel Xeon Platinum 8000プロセッサーを共有する。

この新しいインスタンスは今、アメリカとカナダのリージョンで利用できる。料金は通常のC5インスタンスよりやや高くて、オレゴン州のリージョンではもっともベーシックなRAM 4GBのマシンで1時間$0.096からだ。通常のC5マシンは、1時間$0.085からだ。

なお、FPGAを使用できるF1インスタンスも、NVMeストレージを提供している。それらは非常に高度な専用マシンで、C5のような一般的なデベロッパー向けではない。

AWSは今日のNVMeインスタンスの発表と並行してEC2のベアメタルインスタンスの一般公開についても言及した。これらの仮想マシンはその下の物理マシンへのダイレクトアクセスを提供し、仮想マシンだけでは要求を満たせないアプリケーションに理想的な運用環境を提供する〔関連記事〕。またコンテナのクラスターの安全な稼働にも適している。これらベアメタルインスタンスも、NVMeストレージをサポートしている。

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AWSのストレージサービスS3にゾーンを一つしか使えない低料金バージョンが登場

AWSのストレージサービスS3が今日(米国時間4/4)、データをクラウドに保存するための、低料金なオプションを導入した。デベロッパーは、それほど頻繁にストレージにアクセスしないアプリケーションのために、高い可用性を求めないことにより、最大でS3の標準料金の20%引きで利用できる。S3のこの新しいティアの名前は、S3 One Zone-Infrequent Access(ゾーンがひとつの非頻繁アクセス)だ。

S3は、AWSが最初から提供していたサービスのひとつだ。これまで、ティアの種類が少しずつ増えてきた。S3 Standardティアは、99.999999999%の永続性と99.99%の可用性を約束しているが、S3 Standard-Infrequent Accessは、同じ永続性と99.9%の可用性を約束している。またGlacierは、コールドストレージだ。

StandardとStandard-Infrequentに保存されるデータは、三つ以上のアベイラビリティゾーンへ複製される。しかし低料金のOne Zone-Infrequent Accessティアは、名前が示すように、一つのアベイラビリティゾーンにしか保存されない。複数のマシンへ複製することはできるが、しかしそのゾーンがダウンしたり破壊されると、データにアクセスできない。

そのため、この新しい低料金ティアは可用性が99.5%で99%のSLA(アップタイム率)しか提供しない。しかしその機能や永続性は、S3のほかのティアと違いはない。

今日(米国時間4/5)サンフランシスコで行われたAWS SummitのキーノートでCTOのWerner Vogelsが言ったように、ストレージのコストは複製を行うアベイラビリティゾーンの数で決まる。彼の見解では、この新しいサービスは、頻繁にアクセスされないけど複製はできる、というデータに利用すべきだ。

99.5%の可用性は、1年に1日か2日の、データにアクセスできない日がある、という意味だ。一部のアプリケーションにとっては、それで十分だが、Vogelsの説では、顧客はこのストレージを二次的なバックアップコピーや、複製可能なメディアファイルの保存に使うだろう、と言う。

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AWSがストレージの料金を値下げ、コールドストレージはデータ取り出しに新たなオプションを提供

Perito Moreno Glacier

Amazon Web Services(AWS)が今日(米国時間11/22)、一部のストレージサービスの大幅値下げを発表した。また、コールドストレージサービスGlacierを利用するデベロッパーのために、新しい機能をいくつかローンチした。

新しい料金のうち、デベロッパーにとっていちばん気になるのはS3だろう。それはAWSのメインのクラウドストレージサービスだが、これまでの6種に代わって0-50TB; 50-500 TB; 500+TBの3種になる。そして多くのリージョンにおいてS3の料金は、約20%下がる。

AWSのコールドストレージサービスGlacierは、あまり使わないデータを安全に保存しておくための場所だが、こちらはさらに大幅な値下げが行われる。すなわちNorthern Virginia, Oregon, Ireland(アイルランド)の三つのリージョンでは、データ1GBあたり月額0.004ドルとなり、従来より43%の値下げだ。

Glacierのユーザーにとってもっと重要なのは、二つの新しいデータ取り出しオプションが加わったことだ。Glacierのセットアップは時間がかかるので、ユーザーはデータをすぐにダウンロードできない。それがコールドストレージの安い理由でもあるのだが、ユーザーはまさに“コールドな”ストレージとしてしか使えない。そこでAmazonは今度の新しい二つのオプションのひとつにより、特別料金でデータを早く取り出せるようにした。新しいオプションのもうひとつは、Glacierのデフォルトである3〜5時間より遅くてよければ、同じ料金でもっと多くのデータを保存できる。

最初の‘迅速(expedited)’オプションは、保存が1GBあたり0.03ドル、データ取り出し一回あたり0.01ドル払うと、1〜5分でダウンロードできるようになる。AWSによると、このオプションを有効に使えるのはGlacierに100TB以上のデータがあるユーザー、そのほかのユーザーにとっては従来からあるS3 Infrequent Access storageの方が良い、ということだ。Glacierのデフォルトの標準リクエスト料金は1GBあたり0.01ドル、1000リクエストあたり0.050ドルだ。

AWSは何でも分かりにくいが、この迅速取り出しには実はタイプが二つある。オンデマンドと、配備済み(provisioned)取り出しだ。オンデマンドは、上に述べたルールの方式だ。そして配備済み取り出しは、1ユニット100ドルで、毎5分間に3回までの迅速取り出しを、最大150MB/秒のスループットで行える。事前配備をしてない場合は、迅速取り出しはそのキャパシティがあるときのみ、リクエストに応じる。

Glacierからのデータ取り出しの時間が気にならないユーザーには、新たに‘バルクオプション’というものがある。それは時間が5〜12時間かかるが、費用は1GBあたり0.0025ドル、1000リクエストあたり0.025ドルだ。

これらの新し取り出しオプションを、GoogleのColdlineストレージサービスと比べるとどうだろう? こちらは、1GBあたり月額0.007ドルで保存、取り出しは1GBあたり0.05ドルだ。一部のリージョンではAWSの新しい料金体系より高いが、Googleの場合はデータへのアクセスが多くの場合リアルタイムだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

1ビット当たり1原子。この1 KB ドライブは幅わずか100ナノメートル

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井戸端会議のちょっと興味深い新記録の話題。オランダの科学者が超微視的ストレージシステムを作り、1ビットを原子1個でエンコードした ― 1キロバイトが100ナノメートルに収まる。

これは1平方インチ当たり500テラビットのストレージ密度に相当する。ちなみに今日の4テラバイトのハードディスクは、約〈1〉テラビット/平方インチだ。それは、新システムと異なり、1ビットを記録するのに何百何千もの原子が使われているからだ。

「理論的にこのストレージ密度は、人類が作ったあらゆる書物を1枚の切手に記録することを可能にする」とデルフト工科大学の主任研究員、Sander Otteがニュースリリースで言った。ただしこれでは、この技術の真のすばらしさは伝わらない。

このストレージアレイ(正確には「ハードディスク」ではない)は、驚くほどエレガントに構造化されている ― 原子レベルで働くためにはそれが必須だ。

「各ビットは、銅原子表面上の2つの位置と、2つの位置を行き来できる1個の塩素原子から成っている」とOtteは説明する。銅の上の塩素は完全な正方形の格子を形成するので、位置づけや読み取りが容易(比較すれば、ではあるが)だ。塩素原子が上側にあれば1、下側にあれば0を表す。塩素原子を8つ一列に並べれば、1バイトができあがる。

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さらには、行やファイルの終りや次の位置は無視する(例えば損傷のため)ことを表す特別な印がいくつかある。システム全体の効率としては、96 x128 ナノメートル(12行x12列、各セルが8バイトを保持)の大きさに数百文字を記録できる。また、これらの操作は簡単なためプロセスを自動化することが可能だ。

研究者らがデモンストレーションに選んだのはファインマンの講義、 “There’s plenty of room at the bottom” (PDF)の一部だ ― 極小スケールでデータを記録することに関する内容で、正にぴったりの題材(アレイの高解像度画像はここで見られる)。

ただしこれは厳密に研究室内限定のプロジェクトだ ― 少なくとも今は。塩素-銅アレイは、絶対温度77度の真空中でしか安定しない ― 液体窒素とほぼ同じ温度だ。少しでも越えると熱が原子の構造を破壊してしまう。

研究は初期段階だが有望だ。個々の原子をビット記録に使うというアイデアは、多くの科学者が夢見てきたことであり、こうした高密度ストレージの用途は数え切れない。本研究はNature Nanotechnology誌で本日公開された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サムスン、(MacBook Pro並価格で)PC用の4TBのSSDをリリース

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大容量のPC用ストレージを考えるなら、依然として物理的に回転するハードドライブが現実的な選択肢ではあるだろう。もちろん状況は変化しつつある。当初期待したよりはゆっくりであるものの、徐々にSSDが広がりつつある。たとえば700ドルを用意できるのなら、サムスンの2TB SSDを購入することもできる。そして、倍(をちょっと超える)額を用意できるのであれば、4TBのものを入手できるようになった。

サムスンはこれまでにもサーバー用としては16TBもの容量をもつSSDを提供していた。しかしついに、一般のデスクトップ向けにも4TBのSATA SSDが提供されるようになったのだ。大容量の記憶媒体を必要とする人に、4TB 850 EVO 2.5インチSSDドライブが現実的選択肢となるわけだ。Amazonでの価格は1500ドルとなっている。

読み書きの速度については、それぞれ540MB/秒、および520MB/秒となっている。性能的には、120GBから用意されている他のモデルと同様といったところだ。

via PCWorld

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(翻訳:Maeda, H

AWSのElastic File Systemが正式運用に(一部地域のみ)

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一年以上前、AmazonのAWSクラウドコンピューティング部門は、Amazon Elastic File System (EFS)をベータ公開すると発表した

既にAWSは、様々なクラウドストレージサービスを、S3、Glacier、Elastic Block Store等の製品として提供しているが、EFSの背景にある考え方は、AWSユーザーに多くの企業が使用している企業内ストレージサーバーと同等の機能を持つ、シンプルなストレージシステムをAmazonクラウドのEC2インスタンス向けに提供することだ。

「多くのAWSユーザーから、スケーラブルで管理しやすいファイルストレージの要望を受けている」とAWSのチーフエバンジャリスト、Jeff Barrが今日の発表で言った。「顧客の中には、数多くのウェブサーバーやコンテンツ管理システムを使って、共通ネームスペースや企業の部門別ファイル構造を活用しているところもある。あるいは、HPCビッグデータアプリケーションを使って、巨大ファイルを数多く作成、処理、削除しているために、ストレージの容量やスループットの要件が時と共に大きく変化する企業もある」。

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EFSは、ファイルに必要にストレージに応じて自動的に規模を拡大縮小する。標準のNFSv4プロトコルを使用しているため、殆どの既存アプリが利用できるはずだ。Amazonによると、ストレージ量に上限はなく、標準あるいは “max I/O” の2種類の性能モードがある。後者は高速スループットに最適化されている代わりに、ファイル操作の遅延が大きくなることがある。

現在同サービスは、AWSの米国東および西地区、ならびにEU(アイルランド)地区で利用できる。料金は、データ1ギガバイト当たり、米国地区で月額0.30ドル、アイルランドで0.33ドルだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

CoreOSが古典的ビッグサーバーではなく分散コンテナクラスタ向けに最適化されたストレージシステムTorusをオープンソースでローンチ

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CoreOSが今日(米国時間6/1)、同社の最新のオープンソースプロジェクトTorusをローンチした。Torusは、スタートアップやエンタープライズに、GoogleなどのWebスケールの企業が内部的に使っているものと同種の技術にアクセスさせよう、とする取り組みの一環だ。Torusの場合それは、分散ストレージである。

アプリケーションがコンテナでデプロイされ、それらがGoogle育ちのコンテナ管理サービスKubernetesを使っている場合、Torusはデベロッパーに、信頼性が高くてスケーラブルなストレージシステムを提供する。

CoreOSのBarak Michenerが今日の発表声明でこう述べている: “コンテナクラスタというインフラストラクチャにおけるパーシステントなストレージは、コンピューティングにおける今もっとも興味深い問題の一つだ。マイクロサービスが作り出し消費するデータの、膨大な量のストリームを、どこに保存すべきなのか。とりわけ、イミュータブルで離散的にコンテナ化された実行コードが、これほどまでに強力なデザインパターンになっているときには?”

つまりCoreOSのチームが主張するのは、既存のストレージソリューションはコンテナのクラスタが使うために設計されていない、という点だ。それらは大きなマシンの小さなクラスタを想定しており、一方今日のコンテナベースのやり方では、比較的小さなマシンで動く大規模なクラスタが主力だ。またコンテナのデプロイメントは、必要に応じてコンテナを迅速に始動しまたシャットダウンもする、というやり方だが、多くのデベロッパーは、これらのコンテナの上で動くアプリケーションにデータを供給できるパーシステントなストレージシステムを求める。

“クラスタの中で始動、停止、アップグレード、ノード間のマイグレーションを頻繁に繰り返すこれらのコンテナマイクロサービスのためにパーシステントなストレージを確保することは、モノリシックなアプリケーションのグループや、まして複数の仮想マシンが動く単一のサーバーを支えるストレージを提供することのように単純ではない”、とMichenerは書いている。

Torusは、ファイルの保存と取り出しにキー-ヴァリュー方式のデータベースを用いる。それならノード数数百までスケールできる、とCoreOSは主張する。今の、初期的バージョンのTorusは、ファイルをNetwork Block Deviceによるブロック指向のストレージとして露出する。しかしそのシステムは拡張性を前提としているから、今後誰かが必要なツールを作って、Torusの上でオブジェクト指向のストレージシステムがサポートされることを、CoreOSは期待している。

Torusは、CoreOSのLinuxディストリビューションCoreOSや、コンテナエンジンrkt、ネットワーキングツールflannelなどと共に、同社のオープンソースプロジェクトの一員になる。これらと、さらにそのほかの多様なツールが相まって、同社の商用製品であるコンテナ管理システムTectonicや、ソフトウェアコンテナの構築、保存、および配布を行うQuayなどを動かしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MakeSpace、簡単に使えるレンタル倉庫サービスで1750万ドルを調達

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ニューヨーク拠点のMakeSpaceは、セルフストレージ(小型倉庫レンタル)ビジネスの成長を加速すべく、1750万ドルの資金調達を完了した。

このスタートアップは、従来の貸倉庫に代わる便利なサービスを提供するもので、ユーザーは預けた物を利用するために現地に行く必要がない。MakeSpaceは競争力のある料金を設定し、一切値上げしないことを保証している。

MakeSpaceでは、iPhoneアプリを通じて無料で即日引き取りが利用できる。利用者は品物の写真もアプリで管理することが可能で、選んだ品物を19.99ドルでいつでも配達してもらえる。

「利用者は倉庫まで出かける必要がなく、何を預けたかを忘れることもない」とファウンダー・CEOのSam RoseがTechCrunchに話した。「適正かつ手頃な価格」で「自分のポケットのようにアクセスできる」。

調達ラウンドをリードしたのはHarmony Ventrure PartnersとUpfront Venturesで、シリーズAとシードラウンドの出資者も加わった。現在はニューヨーク、シカゴ、およびワシントンDCでのみサービスを提供しているが、MakeSapceはこの資金を使って新たに5都市に拡大する計画だ。

MakeSpaceは、Public Storageのような貸倉庫ビジネスに代わる近代的サービスを提供することを目指している。チームによると、倉庫業は米国だけで年間270億ドルの規模に達する。

従来の倉庫センターが「Blockbuster Videoなら、われわれはNetflix」とUpfront Venturesの経営パートナー、Mark SusterがTechCrunchに語った。「われわれは優れたサービスを低価格で提供し、この中央集中モデルを根付かせることによって業界を破壊し続ける。Amazonが配送を集中化した時、Barnes & NobleやBordersに何が起きたかを考えてほしい」。

セルフストレージ分野のスタートアップには他に、Box ButlerとBoxbeeがある。

2013年に設立されたMakeSpaceは、これまでに100万ドル以上の資金を、Founders Fund、Carmelo AnthonyのMelo7Tech、Gary Vaynerchuk、その他の投資家から調達している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Microsoft、Office 365のユーザーにOneDriveストレージを容量無制限で提供

今日(米国時間10/27)、MicrosoftはすべてのOffice 365アカウントに対して容量無制限のOneDriveストレージを提供すると発表した。現在、Office 365に付随するOneDriveの容量は1TBに制限されているが、この制限が取り払われる。Office 365の契約者はストレージがすべて無料となるわけだ。

これは大いに歓迎すべき決定だが、特に驚きというほどでもない。Microsoftはクラウド生産性サービスのOffice 365の価値を高める努力を続けており、ストレージの無料化は非常に有効な策だ。無料のストレージ容量というのは魅力を作る重要な要素であり、多ければ多いほど良いことは言うまでもない。.

いずれにせよクラウドストレージの単位あたり料金はここ何年も限りなくゼロに向かって低下し続けている。有料サービスであるOffice 365に付随するストレージの無料化は本当の無料化の一歩手前といえるだろう。巨大プラットフォームがそのユーザーすべてに無料かつ無制限のストレージを提供することで無料化レースは終了する。今のところMicrosoftやBoxは有料で無制限のストレージを提供する段階に来ている。

Office 365はMicrosoftにとって成功だった。Microsoftはソフトウェア販売という古びたビジネスモデルからSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)への移転を加速するためにさらに努力を重ねているところだ。

Microsoftの発表の重要部分:

今後、Office 365のすべての顧客に対して一切の追加料金なしにOneDriveに無制限のストレージ容量を提供する。このサービスは今日からOffice 365 Home、 Personal、Universityの顧客に提供される。[...]OneDrive for Businessの顧客についてはここ数日のうちにOffice 365のロードマップでストレージ容量の無制限化が告知される。First Releaseの顧客については、他の数多くの改良とともに2015年に入ってから提供の予定。

つい最近までクラウド・ストレージがギガバイト単位で料金を徴収していたことを覚えているだろうか? なんと馬鹿げた時代だったことか!

画像:FLICKR USER ROBERT SCOBLE UNDER CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+